JP2015015307A - 電子機器、シェルフ、及び基板ユニット - Google Patents

電子機器、シェルフ、及び基板ユニット Download PDF

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哲也 飯野
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Masahiko Usami
昌彦 宇佐美
功一 並松
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功一 並松
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泰久 金丸
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和範 大森
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Abstract

【課題】効率的にプリント基板の誤装着を防止できる電子機器、シェルフ、及び基板ユニットを提供する。
【解決手段】
基板ユニット20には基板識別キーが設けられ、基板ユニットを挿抜可能に実装するためのスロットを含むシェルフにはスロット識別キーが設けられる。基板識別キー及びスロット識別キーは、プリント基板30からの距離が異なる複数のレベルにおいて突出するよう構成される。
基板ユニット20と、その基板ユニット20に対応しないスロットとでは、基板識別キーとスロット識別キーとが等しいレベルに配置され、基板ユニット20が対応しないスロットに誤って挿入されると、基板識別キーがスロット識別キーと衝突し、基板ユニット20のそのスロットへの装着を防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は電子機器に関し、特に、複数の基板ユニットをシェルフに実装する電子機器、シェルフ、及び基板ユニットに関する。
近年増加の一途をたどる情報量を処理、伝達するために電子機器の高速化、大容量化が進められている。
電子機器における複数のプリント基板を実装する方法の一つに、背面にバックボードを設けたシェルフにおいて、シェルフ前面の開口部から挿入したプリント基板を並列又は直列にバックボードにプラグイン接続する方法がある。各プリント基板は挿抜可能であるが、通常は各プリント基板についてバックボード上で接続すべきコネクタが決められており、誤作動や破損を防ぐため、各プリント基板をそれぞれシェルフ内の正しいスロットに装着する必要がある。複数のプリント基板のサイズ及び外観は類似し、また複数のスロットのサイズ及び外観も類似するため、プリント基板を本来そのプリント基板を挿入すべきでないスロットに誤って挿入してしまう場合もある。
従来、プリント基板等の誤装着を防止するための構造が考案されている。
例えば特許文献1には、シェルフに回路パッケージと同様にプラグイン実装する電源パッケージの誤装着防止構造が記載されている。この誤装着防止構造は、電源パッケージ外形の所定位置に凹係合部または凸係合部を設け、シェルフの対応位置に凹係合部または凸係合部を設け、これら係合部の個数と位置によって電源パッケージの回路種別を区別するよう構成される。
また特許文献2には、電子回路基板の機能確認、測定を行うために用いられるエクステンションカードを交換機の架に誤挿入しないように、スライド可能な可動棒が配置されたエクステンションカードが記載されている。
また特許文献3には、電子部品試験装置において、パフォーマンスボードのテストヘッドへの誤装着を防止する誤装着防止装置が記載されている。この誤装着防止装置においては双方に嵌合部材が設けられ、それらの凹凸形状が対応するとき、パフォーマンスボードをテストヘッドに装着できる。
特開平5−191064号公報 特開2002−124789号公報 特開2009−103620号公報
シェルフに複数のプリント基板を実装する電子機器において、プリント基板を不適切なスロットに誤装着すると、コネクタのピンや回路部品の損傷や誤作動等の恐れがある。誤装着を防止するために、区別すべきプリント基板及びスロットごとに、それぞれ異なる凹凸パターンの組み合わせのコネクタ等を用いる場合、区別すべきプリント基板の数に比例して種々の特殊部品を用意する必要があり、コストを押し上げる要因となる。
また誤装着防止のための部品を例えばバックボード等の一定の場所に取り付ける場合、その部品のために特定の設置場所を用意する必要があり、回路設計の際の自由度が下がる。これはプリント基板の高密度実装が要求される今日において望ましくない。
また誤装着防止のため、基板を最後まで挿入した際に嵌合する部品を用いる場合、基板を最後までスロットに挿入しないと誤挿入か否か分からない。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率的にプリント基板の誤装着を防止できる電子機器、シェルフ、及び基板ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電子機器は、プリント基板を含む基板ユニットと、基板ユニットを挿抜可能に実装するためのスロットを含むシェルフとを備える。基板ユニットは、プリント基板からの距離が異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいてシェルフの内壁側に突出するよう構成される基板識別キーを備える。シェルフは、複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて該基板ユニット側に突出するよう構成されるスロット識別キーを備える。基板識別キーとスロット識別キーとのレベルが等しく、かつ、基板ユニットにおける基板識別キーの位置がシェルフにおけるスロット識別キーの位置よりも挿入方向に深い位置である場合、基板ユニットが挿入される際に基板識別キーとスロット識別キーとが当接し、基板ユニットの実装を妨げる。
本発明の別の態様は、シェルフである。このシェルフは、プリント基板からの距離が異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて突出するよう構成される基板識別キーを含む基板ユニットを挿抜可能に実装するためのスロットと、異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて該基板ユニット側に突出するよう構成されるスロット識別キーとを備える。基板識別キーとスロット識別キーとのレベルが等しく、かつ、基板ユニットにおける該基板識別キーの位置がスロットにおける該スロット識別キーの位置よりも挿入方向に深い位置である場合、該基板ユニットが挿入される際に該スロット識別キーが該基板識別キーに当接し、該基板ユニットの実装を妨げる。
本発明のさらに別の態様は、基板ユニットである。この基板ユニットは、プリント基板を含む基板ユニットであって、プリント基板からの距離が異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいてシェルフの内壁側に突出するよう構成される基板識別キーを備える。複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて突出するよう構成されるスロット識別キーを備えるシェルフに挿入される際、基板識別キーとスロット識別キーとのレベルが等しく、かつ、基板識別キーの位置がシェルフにおけるスロット識別キーの位置よりも挿入方向に深い位置である場合、基板識別キーがスロット識別キーに当接し、挿入を妨げる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、プリント基板のシェルフのスロットへの誤装着を防止できる。
本発明の実施形態にかかる電子機器の構成を示す図である。 基板ユニットの構成を示す図である。 基板キー部材の一例を示す図である。 基板ユニット上での基板キー部材の取り付け位置を示す図である。 基板ユニット上での基板キー部材の取り付け位置を示す図である。 基板キー部材の別の例を示す図である。 図7(a)及び(b)は、それぞれ基板キー部材のさらに別の例を示す図である。 基板ユニット上での基板キー部材の取り付け位置を示す図である。 電子機器の上面図である。 電子機器から基板ユニットを抜去した状態を示す図である。 図11(a)及び(b)はそれぞれ、シェルフ側壁に取り付けられるスロットキー部材の例を示す図である。 スロットキー部材のシェルフ側壁への取り付け例を示す図である。 図13(a)及び(b)はそれぞれ、シェルフ側壁に取り付けられるスロットキー部材のさらに別の例を示す図である。 基板ユニットを対応するスロットに挿入した際の基板識別キー及びスロット識別キーの動作を示す図である。 基板ユニットを対応しないスロットに誤って挿入した際の基板識別キー及びスロット識別キーの動作を示す図である。 プリント基板からの距離に対応する複数のレベルを3段に設定した場合の、基板ユニット挿入可能な組み合わせ、及び基板ユニット挿入が阻止される組み合わせ例を示す図である。 図3の基板キー部材について、基板ユニット挿入が可能なスロット識別キーの組み合わせ、及び基板ユニットの挿入が阻止される組み合わせの例を示す図である。 基板ユニットを対応するスロットに挿入した際の基板識別キー及びスロット識別キーの動作を示す図である。 基板ユニットを対応しないスロットに誤って挿入した際の基板識別キー及びスロット識別キーの動作を示す図である。 プリント基板からの距離に対応する複数のレベルを3段に設定し、基板識別キー及びスロット識別キーをシェルフ筐体の奥行き方向に深さの異なる個所に配置した場合の基板ユニット挿入可能な組み合わせ例を示す図である。 プリント基板からの距離に対応する複数のレベルを4段に設定し、うち一段に基板識別キーを設け、基板識別キー及びスロット識別キーをシェルフ筐体の奥行き方向に深さの異なる個所に配置した場合の基板ユニット挿入可能な組み合わせ例を示す図である。 ファンスイッチのシェルフ側壁への取り付け例を示す図である。 冷却すべき基板ユニットのプリント基板上に設けられた基板識別キーが、ファンスイッチを押下する様子を示す図である。 スライド可能な風量調整レバーを含む風量調整機構を備えたファン制御用回路構成の例を示す図である。 開口率を調整可能なシェルフ側壁において、風量調整板を取り外した状態を示す図である。 図25のシェルフ側壁にスライド可能に取り付けられる風量調整板を示す図である。 図25のシェルフ側壁に図26の風量調整板を取り付けた状態において、基板ユニットの基板識別キーが係合片と当接し、風量調整板をスライドさせている状態を示す図である。 図28(a)から(d)は、風量調整板がシェルフ側壁に対してスライドし、開口率が調整される様子を示す図である。
はじめに概要を説明する。
本発明の実施形態にかかる電子機器においては、シェルフの側面内壁には、各スロットを識別するためのスロット識別キーが設けられ、各基板ユニットのシェルフ側には、各基板ユニットを識別するための基板識別キーが設けられる。これらの識別キーは、基板平面からの距離が異なる複数のレベルのうちの一つ以上のレベルに配置される。
基板識別キーとスロット識別キーが同じレベルに配置されているときは、原則として基板ユニットを挿入する過程で識別キー同士が衝突するため、基板ユニットをそのスロットに装着できない。一方、基板ユニットの識別キーとスロットの識別キーが異なるレベルに配置されているときには識別キー同士が衝突せず、基板ユニットをそのスロットに装着できる。
基板ユニット及びスロットはそれぞれ複数の識別キーを備えてもよく、複数の識別キーの組み合わせにより、限られた部品数で複数種類の基板ユニットとスロット間の誤装着防止機構を実現できる。
基板識別キー及びスロット識別キーの双方とも筐体開口部から奥に向かう方向、すなわち基板を挿入する際の深さ方向において、任意の位置に配置できる。
したがって、どの程度挿入したときに識別キー同士が衝突し、または衝突せずにすれ違うのか等の所望の仕様により、また、プリント基板上の電子デバイスレイアウトに合わせて、基板識別キー及びスロット識別キーの位置を決定できる。
また基板識別キーは、基板ユニットがスロットの奥まで挿入されたとき、スイッチ等を押すよう配置されてもよい。これにより、個々の基板に合わせて、例えばファンを駆動させたり、壁の開口率を変更したりできる。
以下、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる電子機器10の構成を示す。
電子機器10は、外側筐体102、内側筐体(以下、「シェルフ筐体」または「シェルフ」ともよぶ)106、ファンユニット104、及び、基板ユニット20を備える。
電子機器10の筐体を構成する外側筐体102及びシェルフ筐体106は前面が開口するよう形成される。外側筐体102はシェルフ筐体106を収容し、シェルフ筐体106は、プリント基板すなわち電子回路基板等を含む基板ユニット20を実装可能なスロットを含む。
基板ユニット20は挿抜式であり、図1の白抜き矢印に示す向きにシェルフ筐体106の開口前面から挿入され、シェルフ筐体106の奥すなわち背面に設けられるバックボード(図示せず)とのプラグイン接続により実装される。シェルフ筐体106には、実装される基板ユニット20の数と同数のスロットが形成される。各基板ユニット20についてそれぞれ挿入されるべきスロットが定められている。
ファンユニット104は、シェルフ筐体106内に風の流れを形成し、プリント基板30上の電子デバイスを冷却する。
図2は、基板ユニット20の構成を示す。基板ユニット20は、プリント基板30、表面板32、基板側レール34、コネクタ36、及び、基板キー部材22を備える。
基板ユニット20は、コネクタ36の側から基板側レール34に平行な方向にシェルフ筐体106に挿入される。
プリント基板30には、ICチップ等の電子デバイス(図示せず)が実装される。表面板32は、基板ユニット20がシェルフ筐体106の奥まで挿入され、プラグイン接続された際にシェルフ筐体106前記面の開口部を塞ぐ。基板側レール34は、基板ユニット20がシェルフ筐体106の一つのスロットに真っ直ぐ挿入されるよう、基板ユニット20をシェルフ筐体106内部のレールに沿ってスライドさせる。コネクタ36は、基板ユニット20をシェルフ筐体106のバックボード(図示せず)に設けられたコネクタに接続する。基板キー部材22は、基板ユニット20がその基板ユニット20を装着すべきでないスロットに挿入された際、後述するスロットキー部材との衝突により基板ユニット20の誤装着を防止する。
図3は、基板キー部材22の一例である基板キー部材22aを示す。基板キー部材22aは、支持部24、及び3個の基板識別キー26を含む。なお、例えば後述する基板キー部材22b〜22dのように、基板キー部材22は様々な形状に構成されうる。基板キー部材22a〜22dを総称して「基板キー部材22」ともよぶ。いずれの基板キー部材22も支持部24、及び基板識別キー26を含む。
基板識別キー26は、各基板ユニット20を識別するために設けられ、プリント基板30からの高さすなわち距離が異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて、シェルフの内壁側に突出するよう構成される。
図3の基板キー部材22aにおいては、2つの溝を挟んで3個の基板識別キー26が形成されている。プリント基板30からの高さが異なる複数のレベルを、1番高いレベルから基板に近いレベルに向かって第1レベル〜第7レベルとすると、上段の基板識別キー26は、第1レベルにおいて突出し、中段の基板識別キー26は第3レベルと第4レベルにおいて突出し、下段の基板識別キー26は第6レベルと第7レベルにおいて突出する。
基板キー部材22がシェルフ筐体106の特定のスロットに挿入される際、基板識別キー26はそのスロットに設けられたスロット識別キー(後述)と衝突し、または衝突せずに通過することで、その基板キー部材22のそのスロットへの装着可否をユーザに知らしめる。
支持部24は、基板識別キー26をプリント基板30に固定し、また特定のレベルにおいてシェルフの内壁側に突出するよう支持する。支持部24は、例えばネジ等によりプリント基板30に固定されてもよく、また例えば基板側レール34を支持する支柱等、他の目的の構造の一部として形成されてもよい。
図4及び図5は、基板ユニット20上の基板キー部材22の取り付け位置例を示す図である。
図4では、基板キー部材22は基板ユニット20の挿入方向に深い位置に設けられている。ここで「挿入方向に深い」位置とは、基板ユニット20がシェルフ筐体106に装着された際に、シェルフ筐体106背面のバックボードに近い位置をいう。一方「挿入方向に浅い」位置とは、基板ユニット20がシェルフ筐体106に装着された際に、シェルフ筐体106の開口に近い位置をいう。
一方図5では、基板キー部材22は基板ユニット20の挿入方向において中間の位置、すなわち、基板ユニット20がシェルフ筐体106に装着された際、シェルフ筐体106前面の開口からも、背面のバックボードからも同程度の距離となる位置に設けられている。
図6は、基板キー部材22の別の例である基板キー部材22bを示す。
基板キー部材22bは、支持部24と一つの基板識別キー26を備える。
基板識別キー26は、プリント基板30からの高さすなわち距離が異なる複数のレベルのうち一つのレベルにおいて、シェルフの内壁側に突出するよう構成される。すなわち図6のプリント基板30の端に向かう方向に突出し、あるいは端から突出するよう構成される。支持部24は、留め具55によってプリント基板30に固定され、基板識別キー26を支持する。
図7(a)は、基板キー部材22のさらに別の例である基板キー部材22cを示す。
図7(b)は、基板キー部材22のさらに別の例である基板キー部材22dを示す。
基板キー部材22は、図7(b)に示す基板キー部材22cのように、支持孔56を備え、基板側レール34を支持するレール支持部58等の他の構造に取り付けられてプリント基板30に対して固定されてもよい。基板キー部材22はまた、他の構造の一部として形成されてもよい。
このように、基板キー部材22は基板識別キー26を所望のレベルにおいてシェルフ筐体106側に突出するようプリント基板30に対して固定し、支持できる構造であれば、どのような形状であってもよい。
図8は、基板ユニット20上での基板キー部材22の取り付け位置の例を示す図である。
図8に示すように、複数の基板キー部材22が、基板ユニット20の挿入方向の深さが異なる位置において基板ユニット20に設けられてもよい。
図4、図5、及び図8に示したように本実施形態にかかる基板キー部材22は、基板ユニット20の挿入方向において任意の位置に設置できるため、プリント基板30上の電子デバイスレイアウト設計時の自由度を制限しない。
図9は、電子機器10の上面図である。
図10は、電子機器10から基板ユニット20を抜去した状態を示す図である。
前述のように、電子機器10の筐体は、外側筐体102、及びシェルフ筐体106で構成される。外側筐体102とシェルフ筐体106の間には隙間があり、シェルフ筐体106のシェルフ側壁108は、グリッドやメッシュ、ハニカム構造など、風を透過させるよう形成される。シェルフ筐体106はフレームとして構成されてもよい。
ファンユニット104内のファンを回転させると、ファンユニット104から電子機器10の外に排出される流出気流16が形成される。その結果、外側筐体102とシェルフ筐体106の間の隙間に流入する流入気流14、及びシェルフ筐体106のシェルフ側壁108を通過し、シェルフ筐体106内部で冷却対象である電子機器を冷却しながら通過する冷却気流18が形成される。
図11(a)は、シェルフ側壁108に取り付けられるスロットキー部材116の一例であるスロットキー部材116aを示す。
図11(b)は、シェルフ側壁108に取り付けられるスロットキー部材116の別の例であるスロットキー部材116bを示す。
なお、スロットキー部材116は、これらの他にも後述するスロットキー部材116c〜116dのように、様々な形状に構成されうる。スロットキー部材116a〜116dを総称して「スロットキー部材116」ともよぶ。スロットキー部材116は、スロット識別キー117及び支持部115を含む。
スロット識別キー117は、シェルフ筐体106の各スロットを識別するために設けられ、そのスロットに基板ユニット20が挿入された際に、そのプリント基板30からの高さすなわち距離が異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて、シェルフの内壁側に突出するよう構成される。
スロットキー部材116aのスロット識別キー117は、複数のレベルのうち一つのレベルにおいて基板ユニット20側に突出するよう配置される。
スロットキー部材116bのスロット識別キー117は、複数のレベルのうち一つのレベル、あるいは隣り合う二つ以上のレベルにおいて基板ユニット20側に突出するよう配置される。
スロット識別キー117は基板ユニット20が挿入される際、その基板ユニット20の基板識別キー26と衝突し、または衝突せずに通過することで基板キー部材22のそのスロットへの装着可否をユーザに知らしめる。
支持部115は、スロット識別キー117をシェルフ側壁108に固定し、また複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいてシェルフ筐体106の内側、すなわちシェルフ筐体106に基板ユニット20が装着されたときにその基板ユニット20に向かって突出するよう支持する。
図12は、スロットキー部材116a及びスロットキー部材116bのシェルフ側壁108への取り付け例を示す。
図12は、シェルフ筐体106の内側をシェルフ筐体106の前面すなわち開口側から見た際のシェルフ側壁108の一部を示している。シェルフ側壁108は、開口部枠107、シェルフ柱112、メッシュ板114、及びシェルフガイドレール110を含む。
シェルフガイドレール110は、基板ユニット20がシェルフ筐体106の開口から挿入される際、一つの基板ユニット20が一つのスロットに真っ直ぐ挿入されるよう案内する。
図12に示す例においては、シェルフ側壁108のうち隣り合う二つのシェルフガイドレール110に挟まれる領域が一つの基板ユニット20を格納する一つのスロットの側壁となる。
図12は、シェルフ側壁108のシェルフ柱112にスロットキー部材116を取り付けた例を示しているが、スロットキー部材116はシェルフ柱112に限らず、メッシュ板114に取り付けられてもよく、またシェルフの梁(図示せず)に取り付けられてもよい。
基板ユニット20が実装された際にそのプリント基板30からの距離が異なる複数のレベルのうち所望の一つあるいは二つ以上のレベルにおいてスロット識別キー117が基板ユニット20側に突出するようシェルフガイドレール110に垂直な方向のスロットキー部材116の取付位置が定められる。
スロットキー部材116の取付位置は、シェルフガイドレール110に平行な方向すなわち基板ユニット20挿入方向(「奥行き方向」ともよぶ)に対して任意に設定できる。 一般的にシェルフ側壁108に取り付けられる部品はプリント基板30上に比べて少ないと考えられる。従って、例えばプリント基板30上の電子デバイスレイアウトに合わせて基板ユニット20上の基板キー部材22の位置を定め、その位置に合わせて、スロットキー部材116の取り付け位置を調整する。
これにより、プリント基板30上の電子デバイスレイアウト設計の際の自由度を損わず、かつ、スロット識別キー117と基板識別キー26とが衝突し、または衝突せずにすれ違うときの基板ユニット20のシェルフ筐体106に対する位置を所望の挿入深さに設定できる。
図13(a)は、シェルフ側壁108に取り付けられるスロットキー部材116のさらに別の例であるスロットキー部材116cを示す。
図13(b)は、シェルフ側壁108に取り付けられるスロットキー部材116のさらに別の例であるスロットキー部材116dを示す。
図13(a)に示すスロットキー部材116cは、隣り合わない二つのレベルにおいてそれぞれ突出する二つのスロット識別キー117を備える。
図13(b)に示すスロットキー部材116dは、隣り合う二つのスロットにおいて、挿入方向の深さが同じ位置にそれぞれスロット識別キー117を設ける場合に、一つの支持部115で二つのスロット識別キー117を支持する。
なお、スロットキー部材116dの支持部115は差込片119を含み、留め具による固定とともに、差込片をシェルフ側壁108に設けられたスリット(図示せず)に差し込むことで、より堅牢にスロット識別キー117を支持する。
このようにスロットキー部材116は、スロット識別キー117を複数のレベルの一つ以上においてシェルフ筐体106内側に突出するようシェルフ側壁108に固定できる構造であれば、どのような形状であってもよい。
以上の構成による動作は以下の通りである。
図14は、ユーザが基板ユニット20をシェルフ筐体106の対応するスロットに挿入した際の基板識別キー26及びスロット識別キー117の動作を図3の基板キー部材22aおよび図11(a)のスロットキー部材116aを例にして示す。対応するスロットとは、その基板ユニット20を装着するためのスロットであり、例えばその基板ユニット20に設けられたコネクタに適切に嵌合するコネクタが設けられているスロットである。
基板ユニット20の基板識別キー26と、その基板ユニット20に対応するスロットのスロット識別キー117とは、プリント基板30からの距離すなわちレベルが異なるよう構成される。したがって、図14の白抜き矢印の向きに基板ユニット20をスロットに挿入する際、基板キー部材22がスロット識別キー117に衝突せずに通過する。
図15は、ユーザが基板ユニット20をシェルフ筐体106の対応しないスロット、すなわち別の基板ユニット20を装着するためのスロットに誤って挿入した際の基板識別キー26及びスロット識別キー117の動作を図3の基板キー部材22aおよび図11(a)のスロットキー部材116aの例について示す。図15は、白抜き矢印の向きに挿入される基板ユニット20をシェルフ筐体106の奥のバックボード側から見た様子を示す。
基板ユニット20の基板識別キー26と、その基板ユニット20に対応しないスロットのスロット識別キー117とは、等しいレベルを有する基板識別キー26とスロット識別キー117の組み合わせを含む。したがって、基板ユニット20の挿入過程で基板キー部材22がスロット識別キー117に衝突し、ユーザはそれ以上基板ユニット20をシェルフ筐体106の奥に挿入できない。図15の例では、スロット識別キー117のレベルと基板キー部材22の中段の基板識別キー26のレベルが重なるため、基板キー部材22はスロット識別キー117を通過できず、これ以上基板ユニット20をシェルフ筐体106の奥に挿入できない。
よって基板ユニット20の誤装着を防止できる。
なお、前述のように、基板ユニット20上の基板キー部材22の取り付け位置、及び、シェルフ側壁108上のスロットキー部材116の取付位置については基板ユニット20の挿入方向について自由度がある。
基板ユニット20の挿入途中における基板識別キー26とスロット識別キー117との当接または衝突は、基板識別キー26とスロット識別キー117とのレベルが等しく、かつ、基板ユニット20における基板識別キー26の位置がスロットにおけるスロット識別キーの位置よりも挿入方向に深い位置である場合に生じる。
すなわち、基板ユニット20のスロットへの誤装着を防止したい場合、基板ユニット20をスロットに挿入する過程で、基板識別キー26とスロット識別キー117とが衝突するよう基板識別キー26及びスロット識別キー117の基板挿入方向の位置を調整する。
基板識別キー26とスロット識別キー117とが衝突するような基板識別キー26とスロット識別キー117の配置パターンは無数にある。よって、基板ユニット20における電子部品のレイアウトや、どの程度挿入したときにユーザにその基板ユニット20のスロットへの装着の可否を知らせるか等の所望の仕様に合わせて基板識別キー26及びスロット識別キー117の位置を決定すればよい。
これにより、プリント基板30上の電子デバイスレイアウト設計の際の自由度を損わず、かつ、スロット識別キー117と基板識別キー26とが衝突するときの基板ユニット20のシェルフ筐体106に対する位置を所望の挿入深さに設定し、誤装着を防止できる。
すなわち、安全性、利便性、及びプリント基板30上の電子部品の高密度実装の要求を同時に充足できる。
図16は、プリント基板30からの距離に対応する複数のレベルを3段に設定した場合に基板ユニット20挿入が可能な組み合わせ、及び基板ユニット20挿入が阻止される組み合わせの例を示す。図16においては、二つの基板識別キー26または二つのレベルに跨る基板識別キー26を含む基板キー部材22が設けられた基板ユニット20が、一つのスロット識別キー117を含むスロットキー部材116が設けられたスロットに挿入される際の9通りの組み合わせを示す。
なお、ここでは、基板キー部材22の基板ユニット20上の設置位置が、スロットキー部材116のシェルフ筐体106における位置よりも、挿入方向に深い場合を想定している。
3段のレベルをプリント基板30からの距離、または基板ユニット20をシェルフ筐体106に挿入したときにプリント基板30が位置する基板レベル124からの距離が大きい方から第1レベル25、第2レベル27、第3レベル28とし、基板識別キー26またはスロット識別キー117が配置されるレベルを黒四角で示す。
なお、後述の図17、20、21においても同様に、基板識別キー26またはスロット識別キー117が配置されるレベルを黒四角で示す。
基板キー部材22において第2レベル27及び第3レベル28に基板識別キー26が配置される場合(パターンA)、スロットキー部材116において第1レベル25のみにスロット識別キー117を配置すれば(パターンA’)、基板識別キー26はスロット識別キー117に衝突しない。よって基板ユニット20をスロットに装着できる。
他方、スロットキー部材116において第2レベル27または第3レベル28にスロット識別キー117を配置すると(パターンB’またはC’)、基板識別キー26はスロット識別キー117に衝突し、基板ユニット20の挿入が阻止される。
同様に、基板キー部材22において第1レベル25及び第3レベル28に基板識別キー26が配置される場合(パターンB)、スロットキー部材116において第2レベル27のみにスロット識別キー117を配置すれば(パターンB’)、基板識別キー26はスロット識別キー117に衝突しない。よって基板ユニット20をスロットに装着できる。
他方、スロットキー部材116において第1レベル25または第3レベル28にスロット識別キー117を配置すると(パターンA’またはC’)、基板識別キー26はスロット識別キー117に衝突し、基板ユニット20の挿入が阻止される。
また、基板キー部材22において第1レベル25及び第2レベル27に基板識別キー26が配置される場合(パターンC)、スロットキー部材116において第3レベル28のみにスロット識別キー117を配置すれば(パターンC’)、基板識別キー26はスロット識別キー117に衝突しない。よって基板ユニット20をスロットに装着できる。
他方、スロットキー部材116において第1レベル25または第2レベル27にスロット識別キー117を配置すると(パターンA’またはB’)、基板識別キー26はスロット識別キー117に衝突し、基板ユニット20の挿入が阻止される。
すなわち、基板ユニット20をシェルフ筐体106のスロットに奥まで挿入し、装着できる組み合わせは、基板キー部材22がパターンAでスロットキー部材116がパターンA’の場合、基板キー部材22がパターンBでスロットキー部材116がパターンB’の場合、基板キー部材22がパターンCでスロットキー部材116がパターンC’の場合の3通りである。
基板識別キー26及びスロット識別キー117を配置するレベルの数を増加させると組み合わせパターン数も増加でき、より多くの種類の基板ユニット20を識別したい場合にも対応できる。
図17は、図3の基板キー部材22aの例について、基板ユニット20を挿入可能なスロット識別キー117の組み合わせ、及び基板ユニット20の挿入が阻止される組み合わせの例を示す。
図17においては、プリント基板30または基板レベル124からの距離に対応する複数のレベルを7レベルとし、プリント基板30または基板レベル124からの距離が大きい方を第1レベル70、プリント基板30または基板レベル124からの距離が小さい方を第7レベル82とする。基板キー部材22aにおいては、そのうち第1レベル70、第3レベル74、第4レベル76、第6レベル80、第7レベル82において突出するよう3つの基板識別キー26が配置されている。なお、ここでは基板キー部材22の基板ユニット20上の設置位置が、第1スロットキー部材126、第2スロットキー部材128のシェルフ筐体106における位置よりも、挿入方向に深い場合を想定している。
基板キー部材22において基板識別キー26が配置されていないレベルに第1スロットキー部材126及び第2スロットキー部材128のスロット識別キー117が配置されていれば、基板識別キー26はスロット識別キー117に衝突せず、基板ユニット20をスロットに挿入できる。
図17に示す基板キー部材22では、第2レベル72及び第5レベル78に基板識別キー26が配置されていない。したがって、パターン(1)に示すように第1スロットキー部材126及び第2スロットキー部材128のスロット識別キー117が第2レベル72または第5レベル78であれば、基板識別キー26がスロット識別キー117に衝突しない。よって基板ユニット20をスロットに挿入できる。
一方、図17のパターン(2)に示すように、第1スロットキー部材126のスロット識別キー117が第4レベル76に配置される場合、基板識別キー26が第1スロットキー部材126のスロット識別キー117と衝突し、基板ユニット20のスロットへの装着が阻止される。
また、図17のパターン(3)に示すように、第2スロットキー部材128のスロット識別キー117が第3レベル74に配置される場合、基板識別キー26が第2スロットキー部材128のスロット識別キー117と衝突し、基板ユニット20のスロットへの装着が阻止される。
図17の例のように7段のレベルのうちの5段に基板識別キー26を配置する場合、その組み合わせはすなわち21通りであり、21種類の基板ユニット20を識別できる。
なお、図17では、スロット識別キー117をそれぞれ一つ備える第1スロットキー部材126、第2スロットキー部材128を挿入方向の深さが異なる位置に設けた例を示したが、この場合、第1スロットキー部材126、第2スロットキー部材128の基板挿入方向の位置関係は問わない。
すなわち、第1スロットキー部材126、第2スロットキー部材128のスロット識別キー117を挿入方向の深さが等しい位置に設けた場合、或いは第1スロットキー部材126、第2スロットキー部材128のシェルフ筐体106における基板挿入方向の位置を入れ換えた場合も、パターン(1)〜(3)において、挿入の可否は変わらない。
図18は、ユーザが基板ユニット20をシェルフ筐体106の対応するスロットに挿入した際の基板識別キー26及びスロット識別キー117の動作を図6の基板キー部材22bおよび図11(b)のスロットキー部材116bを例にして示す。
この場合、基板ユニット20の基板識別キー26と、その基板ユニット20に対応するスロットのスロット識別キー117とは、プリント基板30からの距離すなわちレベルが異なるよう構成される。したがって、図18の白抜き矢印の向きに基板ユニット20をスロットに挿入する際、基板キー部材22がスロット識別キー117に衝突せずに通過する。
図19は、ユーザが基板ユニット20をシェルフ筐体106の対応しないスロット、すなわち別の基板ユニット20を装着するためのスロットに誤って挿入した際の基板識別キー26及びスロット識別キー117の動作を図6の基板キー部材22bおよび図11(b)のスロットキー部材116bを例にして示す。
基板ユニット20の基板識別キー26と、その基板ユニット20に対応しないスロットに設けられたスロットキー部材116とは、等しいレベルを有する基板識別キー26とスロット識別キー117の組み合わせを含む。したがって、基板ユニット20の挿入過程で基板キー部材22がスロット識別キー117に衝突し、ユーザはそれ以上基板ユニット20をシェルフ筐体106の奥に挿入できない。よって、基板ユニット20のそのスロットへの誤装着を防止できる。
なお、前述のように、基板ユニット20上の基板キー部材22の取り付け位置、及び、シェルフ側壁108上のスロットキー部材116の取付位置は基板ユニット20の挿入方向に対して自由度を有する。
基板ユニット20の挿入途中における基板識別キー26とスロット識別キー117との当接すなわち衝突は、基板識別キー26とスロット識別キー117とのレベルが等しく、かつ、基板ユニット20における基板識別キー26の位置がスロットにおけるスロット識別キーの位置よりも挿入方向に深い位置である場合に生じる。
図20は、プリント基板30からの距離に対応する複数のレベルを3段に設定し、基板識別キー26及びスロット識別キー117をシェルフ筐体106の奥行き方向に深さの異なる2個所に配置した場合に基板ユニット20挿入が可能な組み合わせの例を示す。
図20において、基板ユニット20の奥行きの異なる位置に設けられた2個の基板キー部材22を挿入方向に深い側から第1基板キー部材42、第2基板キー部材44とする。また、シェルフ筐体106の奥行きの異なる位置に設けられた2個のスロットキー部材116をシェルフ筐体106の奥から第2スロットキー部材128、第1スロットキー部材126とする。
このように、基板キー部材22及びスロットキー部材116のいずれかまたは両方を挿入方向の深さが異なる複数個所に設けてもよい。この場合、基板ユニット20がシェルフ筐体106のスロットに挿入されてプラグイン接続されるまでの間に全ての基板キー部材22が全てのスロットキー部材116を通過するよう配置が定められてもよく、或いは一部の基板キー部材22は一部のスロットキー部材116を通過するよう配置が定められてもよい。
すなわち、基板ユニット20における全ての基板キー部材22の位置が、シェルフ筐体106における全てのスロットキー部材116の位置よりも挿入方向に深い位置に配置されてもよい。或いは一部の基板キー部材22の基板ユニット20における位置が、一部のスロットキー部材116のシェルフ筐体106における位置よりも挿入方向に浅い位置に配置されてもよい。
図20の例では、基板ユニット20がシェルフ筐体106のスロットの奥まで挿入され、プラグイン接続されるまでの間、第1基板キー部材42は第1スロットキー部材126及び第2スロットキー部材128を通過し、第2基板キー部材44は、第1スロットキー部材126を通過する。
この場合、第1基板キー部材42及び第2基板キー部材44の基板識別キー26の配置の組み合わせは、の積となり、図20のパターンaからfに示すように6通りある。それぞれの場合について、第1スロットキー部材126が第1基板キー部材42及び第2基板キー部材44を通過させ、第2スロットキー部材128が第1基板キー部材42を通過させるスロット識別キー117の配置パターンがa’からf’に示すように一つずつある。したがって、6種類の基板ユニット20を識別できる。
図21は、プリント基板30からの距離に対応する複数のレベルを4段に設定し、基板識別キー26及びスロット識別キー117をシェルフ筐体106の奥行き方向に深さの異なる3個所に配置した場合に基板ユニット20挿入が可能な組み合わせの例を示す。
図21において、基板ユニット20の奥行きの異なる位置に設けられた3個の基板キー部材22を挿入方向に深い側から第1基板キー部材46、第2基板キー部材48、第3基板キー部材50とする。また、シェルフ筐体106の奥行きの異なる位置に設けられた3個のスロットキー部材116をシェルフ筐体106の奥から第3スロットキー部材134、第2スロットキー部材132、第1スロットキー部材130とする。
図21の例では、基板ユニット20がシェルフ筐体106のスロットの奥まで挿入され、プラグイン接続されるまでの間、第1基板キー部材46は、第1スロットキー部材130、第2スロットキー部材132、第3スロットキー部材134を通過し、第2基板キー部材48は、第1スロットキー部材130及び第2スロットキー部材132を通過し、第3基板キー部材50は、第1スロットキー部材130を通過する。
この場合、第1基板キー部材46、第2基板キー部材48、及び第3基板キー部材50の基板識別キー26の配置の組み合わせは、の積すなわち24通りとなる。それぞれの場合に、第1スロットキー部材130が第1基板キー部材46、第2基板キー部材48、第3基板キー部材50を通過させ、第2スロットキー部材132が第1基板キー部材46及び第2基板キー部材48を通過させ、第3スロットキー部材134が第1基板キー部材46を通過させるような第1スロットキー部材130、第2スロットキー部材132、第3スロットキー部材134のスロット識別キー117の配置パターンが一つずつある。したがって、24種類の基板ユニット20を識別できる。
図21においては、第3基板キー部材50において基板識別キー26が1番プリント基板30から離れたレベルに配置された場合の6通りの基板キー部材22の配置パターンh〜mと、それぞれの場合に基板ユニット20の装着を許可するスロット識別キー117の配置パターンh’〜m’のみを示す。この他の18通りの基板キー部材22の配置パターンと、それぞれの場合に基板ユニット20の装着を許可するスロット識別キー117の配置パターンも同様に実現できる(図示せず)。
このように基板識別キー26及びスロット識別キー117により、簡単な構成で複数の組み合わせの基板誤挿入防止構造を実現できる。
共通の部品を用いて異なる識別パターンを形成できるため、例えば従来用いられていた識別キーを持つ特殊コネクタ等が不要となり、コストが削減できる。
図20および図21において、基板ユニット20がシェルフ筐体106のスロットに挿入されてプラグイン接続されるまでの間、一部の基板キー部材22は一部のスロットキー部材116を通過するが、残りのスロットキー部材116を通過しない例を示した。
このような場合、基板ユニット20がプラグイン接続された際、基板識別キー26は、通過しないスロットキー部材116等と当接してもよい。そして、当接することにより、装着される基板ユニット20に適した制御がなされてもよい。
例えば、基板識別キー26とその基板識別キー26が通過しないスロットキー部材116との当接により、装着された基板ユニット20に適した温度調整がなされるようファンの回転が制御されてもよい。
また、基板識別キー26と他の部材との当接により、シェルフ側壁108の開口が調整され、装着された基板ユニット20に合わせて流入する風量が調整されてもよい。
例えば、電子機器10においてプリント基板30が実装されないスロットには、プリント基板30の代わりに電子デバイスの搭載されない所謂ブランク板を含む基板ユニット20(以下、「フィラー」ともよぶ)が装着されるが、フィラーの装着されたスロットは冷却されないよう、温度調整がなされてもよい。
ファンにより温度制御する場合、フィラーとして用いられる基板ユニット20にはファンを駆動するための基板識別キー26を設けず、電子デバイスの搭載されたプリント基板30を備える基板ユニット20にファンを駆動するための基板識別キー26を設ける。
図22は、ファンを駆動するためのファンスイッチ140(「ファン用スイッチ」ともよぶ)のシェルフ側壁108への取り付け例を示す。図22は、シェルフ筐体106内から見たのシェルフ側壁108の一部を示す。図12に示した部材と同様の部材には同じ符号を付し、説明は省略する。ファンスイッチ140はファン制御部(図示せず)に接続される。ファン制御部はファンスイッチ140からの信号を取得し、ファンの回転数を制御する
ファンスイッチ140は、シェルフ筐体106に基板ユニット20を挿入した際にそのプリント基板30からの高さすなわち距離が異なる複数のレベルのうち一つのレベルに設けられる。
冷却すべき基板ユニット20上に設けられるファンスイッチ140を押すための基板キー部材22は、ファンスイッチ140と同じレベルに設けられる。また、ファンスイッチ140と、そのファンスイッチ140を押すための基板キー部材22の基板挿入方向の位置は、基板ユニット20がプラグイン接続された状態で、基板キー部材22がファンスイッチ140と当接し、スイッチがオンとなるよう定められる。
一方、フィラー等の冷却が不要な基板ユニット20には基板識別キー26が設けられず、または基板識別キー26がファンスイッチ140と異なるレベルに設けられる。或いはファンスイッチ140及びそのファンスイッチ140と同じレベルの基板識別キー26の基板挿入方向の位置が、基板ユニット20がプラグイン接続された状態において基板識別キー26とファンスイッチ140とが当接せぬよう定められる。
図23は、冷却すべき基板ユニット20が図の白抜き矢印の向きに挿入された際にそのプリント基板30上の基板識別キー26がファンスイッチ140を押下する様子を示す。
冷却すべき基板ユニット20においては、ファンスイッチ140と等しいレベルに基板識別キー26が設けられ、基板ユニット20が挿入される際、基板キー部材22がファンスイッチ140を押下する。ファン制御部200はファンスイッチ140が押下されると、そのスロットを冷却するためのファンユニット104のファンを駆動する。その結果空気流が形成され、装着された基板ユニット20が冷却される。
基板ユニット20がスロットから抜去される際、ファンスイッチ140に当接していた基板識別キー26が図23の白抜き矢印の反対向きすなわちシェルフ筐体106の開口に向かって移動し、ファンスイッチ140の押下状態が解かれると、ファン制御部200はそのスロットを冷却するためのファンユニット104のファンを停止させる。
これにより、冷却の必要な基板ユニット20に対して自動的にファンユニット104を稼働する構成を実現でき、省電力化を図りつつ適切に電子機器を冷却できる。
ファンを駆動するための基板識別キー26は、誤挿入防止機能を兼ね備えてもよい。この場合、基板ユニット20上の他の基板識別キー26と協働して対応しないスロットへの挿入を防止してもよい。
例えば、図20に示した基板識別キー26及びスロット識別キー117の配置例においては、第2スロットキー部材128のスロット識別キー117にファンスイッチ140を取り付けてもよい。そして、基板ユニット20がシェルフ筐体106の奥まで挿入され、バックボードにプラグイン接続されたときに第2基板キー部材44の基板識別キー26がファンスイッチ140に当接し、押下した状態となるよう第2基板キー部材44と第2スロットキー部材128の基板挿入方向の配置を定める。
また、図21に示した基板識別キー26及びスロット識別キー117の配置例において、第2スロットキー部材132または第3スロットキー部材134のいずれかのスロット識別キー117にファンスイッチ140を取り付けてもよい。
第2スロットキー部材132のスロット識別キー117にファンスイッチ140を取り付けた場合、基板ユニット20が奥まで挿入されてプラグイン接続された際に第3基板キー部材50の基板識別キー26がファンスイッチ140を押下するよう第3基板キー部材50と第2スロットキー部材132の基板挿入方向の配置を定めればよい。
第3スロットキー部材134のスロット識別キー117にファンスイッチ140を取り付けた場合、基板ユニット20が奥まで挿入されてプラグイン接続された際に第2基板キー部材48の基板識別キー26がファンスイッチ140を押下するよう、第2基板キー部材48と第3スロットキー部材134の基板挿入方向の配置を定めればよい。
なお、図23においては、基板識別キー26を一つ備える基板キー部材22がファンスイッチ140に当接する例を示したが、例えば図3に示した基板キー部材22aのように二つ以上の基板識別キー26を備える基板キー部材22がファンスイッチ140を押下する構成としてもよい。
例えば図16のパターンAの基板キー部材22がファンスイッチ140を押下する場合、第2レベル27または第3レベル28にファンスイッチ140を設ける。また、パターンBの基板キー部材22がファンスイッチ140を押下する場合、第1レベル25または第3レベル28にファンスイッチ140を設ける。また、パターンCの基板キー部材22がファンスイッチ140を押下する場合、第1レベル25または第2レベル27にファンスイッチ140を設ける。
そして、シェルフ筐体106において図16のスロットキー部材116よりも奥にファンスイッチ140を配置する。基板キー部材22とファンスイッチ140の位置関係は、基板ユニット20がバックボードにプラグイン接続された際、基板キー部材22の基板識別キー26がファンスイッチ140を押下した状態となるよう定めればよい。
このように基板識別キー26は、基板誤挿入防止機能と、ファンを駆動するためのボタン押下機能とを兼備できる。よって、省スペースかつ簡単な構成で、無駄なファン稼働を制限すると同時に基板ユニット20のスロットへの誤挿入を防止できる。
また、上記の例ではファンスイッチ140として押下型のボタンを採用し、ファン制御部が基板識別キー26が当接した際にファンを稼働させる例について説明したが、これに限られず、様々なスイッチ構成および制御が可能である。
例えばファン制御部は、基板識別キー26がファンスイッチ140に当接した際にファン回転を停止または回転数を減少させてもよい。この場合、冷却が不要な基板ユニット20において基板識別キー26がファンスイッチ140に当接するようファンスイッチ140及び基板識別キー26を配置する。
またファンスイッチ140は例えば、基板識別キー26が通過する際にスイッチのオン、オフを切り替えるトグルスイッチであってもよい。
いずれの場合も省電力化を図りつつ適切に電子機器10を冷却できる。
多数のプリント基板を有する電子機器においては一般的に、各ファンユニット104が2個以上のスロットすなわち2個以上のプリント基板を冷却する。
この場合、図示しないファン制御部は、ファンユニット104が冷却を担当するスロットのうち、いずれか一つのスロットにおいてファンスイッチ140がオンとなったときにファンユニット104を稼働させる。
ファン制御部はまた、ファンスイッチ140がオンとなったスロットの個数に応じてファンの回転数を制御してもよい。
これにより、冷却が必要な電子デバイスを適切に冷却しつつ、きめ細かく省電力化を実現できる。
また、ファンスイッチ140に代えて、又はファンスイッチ140に加えて、スライド可能な風量調整レバーを含む風量調整機構60が設けられてもよい。風量調整機構60は、例えば可変抵抗や、スライド位置に応じて複数の接点のいずれかに接続するスイッチ等、スライド量によって段階的あるいは連続的にレベル調整可能な部材を含んで構成され、スライド量に応じてファン制御部200への入力信号を制御する。
図24は、可変抵抗によりファン制御部200への入力信号を変化させる風量調整機構60と、ファン制御部200とを含むファン風量制御回路の例を示す。
風量調整機構60は、風量調整レバー62、可変抵抗64、引っ張りバネ66を備える。
風量調整レバー62は、シェルフ側壁108に取り付けられる。
プリント基板30が挿入される際、基板識別キー26は、風量調整レバー62に当接し、スライドさせる。プリント基板30が抜去される際、風量調整レバー62は引っ張りバネ66の作用により、風量調整レバー62の可動範囲のうちシェルフ筐体106開口部側の端に戻る。
ファン制御部200は、PWM回路202を含み、PWM回路202はコンパレータ部204を含む。基板識別キー26が風量調整レバー62に当接し風量調整レバー62をスライドさせた距離に応じて、PWM回路202のコンパレータ部204に入力する比較電圧が変更される。ファン制御部200は、入力される比較電圧に基づいて、すなわちスライド可能レバーの位置に基づいてファンの回転数を制御する。
基板ユニット20上の基板識別キー26の設置位置の調整により、基板識別キー26が風量調整レバー62をスライドさせる距離を調整できる。よって、個々の基板ユニット20の発熱量に応じて基板ユニット20上の基板識別キー26の設置位置を定めることで、各基板ユニット20毎に適切なファン回転数を設定できる。
基板ユニット20の種類が異なると搭載部品が異なり、発熱量も異なるため、基板識別キーを用いて基板の種類に応じてきめ細かくファンの回転数を制御することにより、簡易な構成で各基板を適切に冷却しつつ省電力化を図れる。
また、前述のファンスイッチ140の場合と同様に、基板識別キー26は、基板誤挿入防止機能と、ファンの回転数を制御するための風量調整レバー62操作機能とを兼備可能である。よって、省スペースかつ簡単な構成で、適切な回転数でファン稼働できると同時に基板ユニット20のスロットへの誤挿入を防止できる。
また前述のように、基板識別キー26と他の部材との当接により、装着される基板ユニット20に適した温度調整がなされるようシェルフ側壁108の開口率が調整され、流入する風量が調整されてもよい。
図25は、開口率を調整可能なシェルフ側壁108において、風量調整板を説明のため取り外した状態を示す。なお、図25及び後述する図27においては説明のため開口部枠107の図示を省略する。
図26は、図25のシェルフガイドレール110の風量調整板支持溝152にスライド可能に取り付けられ、流入する風量を調整する風量調整板144を示す。
図25に示すシェルフ側壁108はシェルフガイドレール110を備える。シェルフガイドレール110は、基板ユニット20の挿入時に基板側レール34を案内するとともに、風量調整板支持溝152において風量調整板144をスライド可能に支持する。シェルフ側壁108のメッシュ板114は、間隔を開けて配置された複数の開口を有する。図25には円形の開口が示されているが、開口の形はこれに限られず、例えば多角形であってもよい。
シェルフ側壁108においてスロットの奥に板バネ142が備えられる。板バネ142は、風量調整板144に対して、図25の白抜き矢印に示す基板ユニット20挿入方向に力が働いていないとき、風量調整板144をスライドさせて初期位置に戻す。初期位置とは、風量調整板144が基板識別キー26から力を受けていないときの風量調整板144を位置であり、風量調整板144が初期位置にあるとき、そのスロットの開口は閉じられる。
風量調整板144は、間隔を開けて配置された複数の開口を有する開口板148と、係合片150と、ストッパ146とを備える。係合片150は、シェルフ筐体106に基板ユニット20が挿入された際、そのプリント基板30からの高さすなわち距離が異なる複数のレベルのうち一つのレベルに設けられる。係合片150は、基板ユニット20において同じレベルに設けられた基板識別キー26と当接し、その基板識別キー26から力を受けて開口板148をシェルフ筐体106の奥にスライドさせる。ストッパ146は、板バネ142と当接して板バネ142から力を受け、風量調整板144が基板識別キー26から基板挿入方向に力を受けていないとき、開口板148を初期位置に保つ。
係合片150と、その係合片150を押すための基板キー部材22の基板挿入方向の位置は、基板ユニット20が挿入されてプラグイン接続されたとき、基板キー部材22が係合片150と当接し、所望のスライド量だけ風量調整板144を移動させた状態となるよう定められる。
所望のスライド量とは、その基板ユニット20の発熱量に応じた適切なシェルフ側壁108の開口率を実現できるスライド量である。例えば発熱量の多い基板ユニット20の場合、開口率を大きくすべくスライド量を大きく設定し、発熱量の少ない基板ユニット20の場合、開口率を小さくすべくスライド量を小さく設定する。
図27は、図25のシェルフ側壁108に図26の風量調整板144を取り付けた状態において、基板ユニット20の基板識別キー26が係合片150と当接し、風量調整板144をスライドさせている様子を示す。
図28(a)から(d)は、風量調整板144がシェルフ側壁108に対してスライドし、開口率が調整される様子を示す。斜線部が風量調整板144の開口板148、黒色部がシェルフ側壁108のメッシュ板114のそれぞれ一部を示す。
図28(a)は、基板キー部材22が挿入される前の初期状態であり、風量調整板144の開口とシェルフ側壁108の開口が重ならず、開口率は0パーセントとなるため、シェルフ側壁108を通じた風の流入または流出が阻止される。例えばフィラー等の冷却が不要な基板ユニット20には係合片150と当接する基板識別キー26は設けられず、風量調整板144は初期位置にとどまるため、そのスロットにおいてシェルフ側壁108を通過する空気流は生じない。
図28(b)は風量調整板144のシェルフ側壁108に対するスライド量が小さい場合の開口の様子を示す。
図28(c)は風量調整板144のシェルフ側壁108に対するスライド量が大きい場合の開口の様子を示す。
図28(d)は風量調整板144のシェルフ側壁108に対するスライド量が最大の場合の開口の様子を示す。風量調整板144の開口とシェルフ側壁108の開口が重なっており、シェルフ側壁108を通じた風の流入または流出が最大となる。
このように、各基板ユニット20挿入動作を利用して基板識別キー26が風量調整板144をスライドさせ、シェルフ側壁108の開口率を基板ユニット20に合わせて調整できる。冷却が不要なスロットの開口は閉じられるため、ファンユニット104が形成する空気流を冷却の必要な基板ユニット20に集中でき、各基板ユニット20の発熱量等に合わせて適切かつ効率的に電子機器を冷却できる。
なお、上述のファンの回転調整の場合と同様に、風量調整板144をスライドさせる基板識別キー26は誤挿入防止機能を兼ね備えてもよい。この場合、基板ユニット20上の他の基板識別キー26と協働して対応しないスロットへの誤挿入を防止してもよい。
よって、省スペースかつ簡単な構成で、各基板ユニット20を効率よくかつ適切に冷却すると同時に基板ユニット20のスロットへの誤挿入を防止できる。
上述のファン回転の制御と風量調整板144による風量調整を組み合わせてもよい。
例えば基板ユニット20は、ファンを制御するための基板識別キー26と、風量調整板144スライドさせるための基板識別キー26とを両方備えてもよい。
例えば図21に示した基板識別キー26及びスロット識別キー117の配置例において、第2スロットキー部材132または第3スロットキー部材134の一方のスロット識別キー117にファンスイッチ140を取り付け、他方のスロット識別キー117の位置に、係合片150を設けてもよい。
或いは、一つの基板識別キー26により、ファン回転の制御と風量調整板144による風量調整がなされてもよい。
例えば基板識別キー26が風量調整板144スライドさせ、さらに風量調整板144がファンの回転数調整用のスライド抵抗等をスライドするよう構成されてもよい。例えば、風量調整板144がスライドスイッチ当接片(図示せず)を備え、スライドスイッチ当接片がファン回転数調整用のスライド抵抗をスライドさせる。
この際、複数の基板ユニット20を冷却するファンについては、そのファンが冷却すべきスロットのスライド抵抗のスライド値のうちの最大値を採用してファン回転数を制御する。
ファン回転の制御と風量調整板144による風量調整を組み合わせることで、簡単な構成により効率よく各基板ユニット20毎にきめ細かく風の流量を調整し、適切に冷却できる。
また、この場合も基板識別キー26は誤挿入防止機能を兼ね備えてもよい。これにより、省スペースかつ簡単な構成で、各基板ユニット20を冷却すると同時に基板ユニット20のスロットへの誤挿入を防止できる。
以上、本発明を実施形態にもとづいて説明した。本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
以上のように本発明は複数の基板ユニットをシェルフに実装する電子機器に利用可能である。
10 電子機器、 20 基板ユニット、 26 基板識別キー、 30 プリント基板、 117 スロット識別キー、 144 風量調整板、 200 ファン制御部。

Claims (9)

  1. プリント基板を含む基板ユニットと、
    前記基板ユニットを挿抜可能に実装するためのスロットを含むシェルフとを備え、
    前記基板ユニットは、前記プリント基板からの距離が異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて前記シェルフの内壁側に突出するよう構成される基板識別キーを備え、
    前記シェルフは、前記複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて該基板ユニット側に突出するよう構成されるスロット識別キーを備え、
    前記基板識別キーと前記スロット識別キーとのレベルが等しく、かつ、前記基板ユニットにおける前記基板識別キーの位置が前記シェルフにおける前記スロット識別キーの位置よりも挿入方向に深い位置である場合、前記基板ユニットが挿入される際に前記基板識別キーとスロット識別キーとが当接し、前記基板ユニットの実装を妨げることを特徴とする電子機器。
  2. 前記シェルフは、挿入方向の深さが異なる複数個所に設けられた複数のスロット識別キーを備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記基板ユニットは、挿入方向の深さが異なる複数個所に設けられた複数の基板識別キーを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記基板ユニットを冷却するためのファンと、
    前記ファンの回転数を制御するファン制御部とをさらに備え、
    前記シェルフは、前記複数のレベルのうち一つのレベルに設けられたファン用スイッチを備え、
    前記基板識別キーの一つは、前記基板ユニットが挿入される際に前記ファン用スイッチと当接することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 複数の基板ユニットを備え、
    前記シェルフは複数のスロット及び複数のファン用スイッチを備え、
    前記ファン制御部は、前記基板識別キーと当接した前記ファン用スイッチの個数に応じて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記基板ユニットを冷却するためのファンと、
    前記ファンの回転数を制御するファン制御部と、
    風量調整レバーとをさらに備え、
    前記ファン制御部は、前記基板識別キーが前記風量調整レバーに当接し、スライドさせた距離に応じて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記シェルフは、
    スライド可能であり、そのスライド距離に応じて該シェルフ側面の開口率を変更し、前記複数のレベルのうちの一つに設けられた突片を含む風量調整板をさらに備え、
    前記基板識別キーの一つは、挿入される際に前記突片と当接することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電子機器。
  8. プリント基板からの距離が異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて突出するよう構成される基板識別キーを含む基板ユニットを挿抜可能に実装するためのスロットと、
    前記複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて該基板ユニット側に突出するよう構成されるスロット識別キーとを備え、
    前記基板識別キーと前記スロット識別キーとのレベルが等しく、かつ、前記基板ユニットにおける該基板識別キーの位置が前記スロットにおける該スロット識別キーの位置よりも挿入方向に深い位置である場合、該基板ユニットが挿入される際に該スロット識別キーが該基板識別キーに当接し、該基板ユニットの実装を妨げることを特徴とするシェルフ。
  9. プリント基板を含む基板ユニットであって、
    プリント基板からの距離が異なる複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいてシェルフの内壁側に突出するよう構成される基板識別キーを備え、
    前記複数のレベルのうち一つ以上のレベルにおいて突出するよう構成されるスロット識別キーを備えるシェルフに挿入される際、前記基板識別キーと前記スロット識別キーとのレベルが等しく、かつ、前記基板識別キーの位置が前記シェルフにおける前記スロット識別キーの位置よりも挿入方向に深い位置である場合、前記基板識別キーが前記スロット識別キーに当接し、前記挿入を妨げることを特徴とする基板ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111526689A (zh) * 2019-02-05 2020-08-11 发那科株式会社 电子装置

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