JP2015014715A - 電気光学デバイス - Google Patents

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信治 岩塚
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権治 佐々木
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真理 谷口
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Abstract

【課題】環境変化や経時変化に対して安定に動作する、LN膜を用いた電気光学デバイスを提供する。【解決手段】単結晶基板と、単結晶基板の主面上に形成され、光導波路を有するニオブ酸リチウム膜と、光導波路上に形成されたバッファ層と、バッファ層上に形成された第1電極と、第1電極とは離間して配置された第2電極とを少なくとも有し、バッファ層の体積抵抗率がニオブ酸リチウム膜の体積抵抗率の100倍以上であり、半波長電圧をVπ、動作周波数をfとして、第1電極と第2電極の間に、光出力中点にVπ/5のステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数が、100/f以上100秒以下であることを特徴とする電気光学デバイス。【選択図】図4

Description

本発明は、光通信、光計測分野において用いられる光変調器、光スイッチなどの電気光学デバイスに関する。
インターネットの普及に伴い通信量は飛躍的に増大しており、光ファイバ通信の重要性が非常に高まっている。光ファイバ通信は、電気信号を光信号に変換し、光信号を光ファイバにより伝送するものであり、広帯域、低損失、ノイズに強いという特徴を有する。
電気信号を光信号に変換する方式としては、半導体レーザによる直接変調方式と光変調器を用いた外部変調方式が知られている。直接変調は光変調器が不要で低コストであるが、高速変調には限界があり、高速で長距離の用途では外部光変調方式が使われている。
光変調器としては、ニオブ酸リチウム(以下、LNと略す)単結晶基板の表面付近にTi拡散光導波路を形成した光変調器が実用化されている。40Gb/s以上の高速の光変調器が商用化されているが、全長が10cm前後と長いことが大きな欠点になっている。Ti拡散による光導波路は閉じ込めが弱いこと、LNの誘電率が高いことが欠点であり、十分な小型化は実現されていない。
これに対して、特許文献1では、小型化を実現するために、サファイア単結晶基板上にエピタキシャル成長によりc軸配向のLN膜を形成し、そのLN膜を光導波路として用いたマッハツェンダ型光変調器が開示されている。
特開2006−195383号公報 特許第2545701号公報 特開平7−152051号公報
LN単結晶基板を用いた光変調器、光スイッチなどの電気光学デバイスでは、環境変化や経時変化における動作点変動が長年大きな課題となっている。この課題に対して様々な改善策が提案されている。
特許文献2では、温度変化における動作点変動(温度ドリフト)の防止方法が提案されている。温度が変動すると、焦電効果によりLN単結晶基板の分極の大きさが変化する。この変化に対応する逆電荷が電極の底面に外部から供給される。この逆電荷による不均一な電界分布により無用な電界が発生し、温度ドリフトの原因となる。LN単結晶基板に生じる分極による電荷に対応して逆電荷を供給できると共に電極間の実質的な導通を阻止する抵抗値を有する膜体を、基板上面を全面覆う形でコーティングすることにより、温度ドリフトを防止している。
特許文献3では、経時変化における動作点変動(DCドリフト)の低減方法として、バッファ層の体積抵抗率をLN単結晶基板の1倍から100倍の範囲に調整する方法が提案されている。
しかしながら、今までに提案されている温度ドリフトやDCドリフトの低減方法は、いずれもLN単結晶基板を用いた電気光学デバイスに関するものである。特許文献1では、本発明の対象とするLN膜を用いた電気光学デバイスが開示されているものの、その動作点変動については記述がない。今までにLN膜を用いた電気光学デバイスの動作点変動の防止方法について報告された例はない。
本発明は、上記の点を考慮してなされたもので、環境変化や経時変化に対して安定に動作する、LN膜を用いた電気光学デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、単結晶基板と、単結晶基板の主面上に形成され、光導波路を有するニオブ酸リチウム膜と、光導波路上に形成されたバッファ層と、バッファ層上に形成された第1電極と、第1電極とは離間して配置された第2電極とを少なくとも有し、バッファ層の体積抵抗率がニオブ酸リチウム膜の体積抵抗率の100倍以上であり、半波長電圧をVπ、動作周波数をfとして、第1電極と第2電極の間に、光出力中点にVπ/5のステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数が、動作周波数をfとして、100/f以上100秒以下であることを特徴とする電気光学デバイスである。
また、本発明は、単結晶基板と、単結晶基板の主面上に形成され、光導波路を有するニオブ酸リチウム膜と、光導波路上に形成されたバッファ層と、バッファ層上に形成された第1電極と、第1電極とは離間して配置された第2電極とを少なくとも有し、半波長電圧をVπ、動作周波数をfとして、第1電極と第2電極の間に、光出力中点にVπ/5のステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数τが、100/f以上100秒以下であり、ステップ電圧印加前に出力される光量をP1、ステップ電圧を印加して10τ後に出力される光量をP2とした場合に、|P2−P1|/P1≦0.02を満足していることを特徴とする電気光学デバイスである。
また、本発明は、動作周波数fを1kHz以上としてもよい。
本発明により、環境変化や経時変化に対して安定に動作する、LN膜を用いた電気光学デバイスを実現することができる。
実施形態1の電気光学デバイスの平面図である。 実施形態1の電気光学デバイスの断面図である。 印加電圧に対する光出力を示す図である。 実施形態1の等価回路を示す図である。 ステップ電圧に対する応答特性の計算結果を示す図である。 周波数応答特性の計算結果を示す図である。 時定数τに対するV/Eの計算結果を示す図である。 実施形態2の電気光学デバイスの断面図である。 実施形態2の等価回路を示す図である。 実施形態3の電気光学デバイスの断面図である。 1kHzの電圧を印加した場合に出力される光量の測定結果を示す図である。 Vπ/5のステップ電圧を印加した場合に出力される光量の測定結果を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明の対象は以下の実施形態に限定されるものではない。また以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれると共に、その構成要素は、適宜組み合わせることが可能である。また説明図は模式的なものであり、説明の便宜上、厚みと平面寸法との関係は、本実施形態の効果が得られる範囲内で実際の構造とは異なっていても良いこととする。
以下、実施形態1について図面を参照して説明する。図1は、実施形態1の、マッハツェンダ型の電気光学デバイス10の平面図である。以後、電気光学デバイス10と呼ぶ。電気光学デバイス10は、電気光学効果を有する光導波路1で形成されたマッハツェンダ干渉計に、電圧を印加して光導波路1内を伝搬する光を変調するデバイスである。光導波路1は、2本の光導波路(1a、1b)に分岐され、光導波路(1a、1b)上には、それぞれ1本ずつ、すなわち、2本の第1電極(2a、2b)が設けられていて、デュアル電極構造となっている。なお、光導波路1の入力側11と出力側12とは、分岐された2本の光導波路(1a、1b)が結合しており、一本となっている。
図2は、実施形態1の電気光学デバイス10のA−A´線の断面図である。単結晶基板4の主面上にエピタキシャル成長によりニオブ酸リチウム膜5(以降、LN膜5と称する)が形成されている。LN膜5のc軸は単結晶基板4の主面に垂直方向に配向している。LN膜5はリッジ形状部を有しており、光導波路(1a、1b)として機能している。リッジ形状部上にはバッファ層6を介して第1電極(2a、2b)が形成されている。第2電極(3a、3b、3c)は、第1電極(2a、2b)とは離間して、LN膜5上に形成されている。また、第2電極(3a、3b、3c)は、バッファ層6の段差部と接している。なお、段差部とは、厚み方向を法線とする最表面とは異なる端部を指す。通常、リッジ形状部は凸形状部の上に突き出した場所を指す。この上に突き出した場所は、左右の場所と比較して、LN膜5の膜厚が厚くなっているので、実効屈折率が高くなっている。そのため、左右方向についても光を閉じ込めることができ、3次元光導波路として機能する。リッジ形状部の形状は光を導波可能とする形状であればよく、リッジ形状部におけるLN膜5の膜厚が、左右のLN膜5の膜厚より厚ければよい。上に凸のドーム形状、三角形状などであっても良い。
ここで、バッファ層6の体積抵抗率はLN膜5の体積抵抗率の100倍以上となるように形成されている。さらに、第1電極(2a、2b)と第2電極(3a、3b、3c)の間に、光出力中点にVπ/5のステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数が、動作周波数をfとした場合、100/f以上100秒以下となるように構成されている。このように構成することで、後述するように、環境変化に対して安定に動作する電気光学デバイスを実現できる。ここで、光出力中点とは、光出力が最大光出力と最小光出力の平均値となる動作点を指すものとする。
電気光学デバイス10の動作について説明する。図1において、2本の第1電極(2a、2b)と、第2電極(3a、3b、3c)を終端抵抗9で接続して、進行波電極として機能させる。第2電極(3a、3b、3c)を接地電極とし、2本の第1電極(2a、2b)に対して、絶対値が同じで正負の異なる位相がずれていない、いわゆる、相補信号を電気光学デバイス10の第1電極(2a、2b)の入力側(13a、13b)から入力する。LN膜5は電気光学効果を有しているので、光導波路(1a、1b)に与えられる電界によって光導波路(1a、1b)の屈折率がそれぞれ+Δn、−Δnのように変化し、光導波路(1a、1b)間の位相差が変化する。この位相差の変化により電気光学デバイス10の出射導波路1cから強度変調された信号光が出力側12に出力される。光導波路(1a、1b)間の位相差がπの偶数倍であれば光は強め合い、位相差がπの奇数倍ならば光は弱め合う。
図3に印加電圧に対する光出力を示す。光出力は印加電圧に対して周期的に変化し、半周期に相当する電圧は半波長電圧Vπと定義される。図3では印加電圧が無い場合の光出力が、最大光出力と最小光出力の平均値となるように、すなわち、光出力中点に動作点が設定されている。光導波路(1a、1b)の光路長を調整することで、動作点は制御でき、例えば、光導波路(1a、1b)の一方の光導波路をヒータにより加熱し、熱光学効果により屈折率を変化させることで制御できる。光出力中点において、印加電圧が−Vπ/5〜+Vπ/5の範囲では、光出力は印加電圧に対してほぼ比例して変化する。
本発明の原理について詳細に説明する。図4は、実施形態1の電気光学デバイス10の電気的な等価回路を図2の断面図に対応させて模式的に表わしたものである。図4は、第1電極2aと第2電極3aの間の等価回路のみを示しているが、第1電極2aと第2電極3b、第1電極2bと第2電極3b、第1電極2bと第2電極3cの間についても同じ等価回路で表現できる。ノード21、ノード23は、それぞれ第1電極2a、第2電極3aに対応している。ノード22は、光導波路1aにおけるバッファ層6とLN膜5の境界面に位置している。ノード21、ノード22の間には、バッファ層6に対応した容量Cおよび抵抗Rの並列回路が等価的に接続されている。ノード22とノード23との間には、LN膜5に対応した容量Cおよび抵抗Rの並列回路が等価的に接続されている。ノード21とノード23との間に電圧E(t)を印加した際に、ノード22とノード23との間に発生する電圧をV(t)で表す。ここでtは時間を表す。電圧V(t)により光導波路1aに電界が印加され、電気光学効果により導波路1aの部分の屈折率が変化することで、電気光学デバイスとして機能する。
まず、E=E・u(t)のステップ電圧を印加した場合を考える。ここで、u(t)は、t<0では、u(t)=0、t≧0では、u(t)=1と定義された関数である。LN膜5に印加される電圧V(t)は式(1)となる。
Figure 2015014715
・・・式(1)
但し、t≧0
ここで、時定数τは、
Figure 2015014715
・・・式(2)
である。
ステップ電圧を印加した直後では、
Figure 2015014715
十分長い時間が経過した後は、
Figure 2015014715
の電圧が、LN膜5に印加される。また、t=10τを式(1)に入力して、EXP(−10)=4.5x10−5 より、EXPの項は十分小さいので、
Figure 2015014715
となる。ステップ電圧を印加して10τの時間が経過した後は、E/(R+R)の電圧がLN膜5に印加されている。
V(t)に比例して、光導波路1aに電界が印加され、電気光学効果により導波路1aの部分の屈折率が変化し、電気光学デバイス10から出力される光量が変化する。ここで、光出力中点において、印加電圧が−Vπ/5〜+Vπ/5の範囲では、光出力は印加電圧に対してほぼ比例して変化する。そこで、光出力中点において、E=Vπ/5のステップ電圧を印加した場合を考える。本実施形態では、バッファ層6の体積抵抗率がLN膜5の体積抵抗率の100倍以上に形成されており、R/Rは、おおよそ100以上になっていると考えられる。R/R=100、C/C=0.4として、計算した結果を図5に示す。図5(a)は、印加電圧の時間変化を示している。図5(b)は、LN膜5に印加される電圧の時間変化を示しており、電圧印加直後は、V(0)/E=0.29であるが、10τ後では、V(10τ)/E=0.01となる。つまり、本実施形態の電気光学デバイス10は、瞬間的な電圧変化に対しては応答するものの、DC電圧に対してはLN膜5にほとんど電圧が印加されないようになっている。図5(c)は、光出力の時間変化を示している。光出力はV(t)に比例して変化するので、両者の時定数は同じである。このように、V(t)を直接測定することはできないが、光出力の時間変化から時定数τを測定できる。電圧印加前は、動作点が光出力中点にあるので、光出力/最大光出力=0.5である。Vπ/5のステップ電圧印加直後は、光出力/最大光出力=0.79となるが、時間経過とともに光出力は光出力中点に戻り、10τ後では、光出力/最大光出力=0.51となる。ステップ電圧印加前に出力される光量をP、ステップ電圧を印加して10τ後に出力される光量をPとした場合に、|P−P|/P=0.02となる。なお、ステップ電圧の符号を逆にして印加した場合は、ステップ電圧印加直後は、光出力/最大光出力=0.21、10τ後では、光出力/最大光出力=0.49となり、やはり、|P−P|/P=0.02となる。電圧の符号によらず、|P−P|/P=0.02となる。本実施形態の電気光学デバイス10は、R/R≧100であり、|P−P|/P≦0.02を満足している。デバイスになった後で、バッファ層6とLN膜5の体積抵抗率を測定することは難しいが、|P−P|/P≦0.02を満足していれば、バッファ層6の体積抵抗率がLN膜5の体積抵抗率の100倍以上になっていると推定できる。
次に、周波数f、角周波数ω=2πf、振幅E0の正弦波の電圧E(t)=E・sin(ωt)を印加した場合を考える。LN膜5に印加される電圧は、V(t)=V・sin(ωt+φ)と書ける。Vは振幅、φは位相のずれを表す。図6に、周波数fに対する振幅比V/Eの計算結果を示す。図6では、R/R=100、C/C=0.4として、時定数τを変えた場合の結果を示している。低周波側では、抵抗成分のみに依存するようになり、V/E=R/(R+R)となる。本実施形態では、バッファ層6の体積抵抗率がLN膜5の体積抵抗率の100倍以上に形成されているので、R>>Rとなり、V/E<<1となる。すなわち、低周波側では、LN膜5には電圧がほとんど印加されない。一方、高周波側では、容量成分のみに依存するようになり、V/E=C/(C+C)となる。また、時定数τを変化させると、V/Eが変化する領域が移動していることが分かる。例えば、時定数τ=100secの場合は、周波数fが0.0001Hz〜0.01Hzの範囲でV/Eが変化し、時定数τ=0.01secの場合は、1Hz〜100Hzの範囲でV/Eが変化している。
ここで、環境変化に対応するような低い周波数ではV/E<<1、電気光学デバイスとして動作させる周波数ではV/E=C/(C+C)を満足していれば、環境変化に対して安定な動作を実現できると考えられる。
環境変化に対応する周波数について考える。本実施形態の対象としている光変調器、光スイッチなどの電気光学デバイスは、主な用途が光通信や光計測であり、通常、光伝送装置や光計測装置の中に組み込まれて使用される。さらに、これらの装置は、通常、空調のある建物の中や海底に設置されており、いずれも環境変化は非常に緩やかであると考えられる。環境変化は1日が周期と考えると、周波数は約10の−5乗Hzとなる。10の−5乗Hzの周波数において、V/E<<1であれば、環境変化に対して十分安定に動作すると考えられる。図7に、10の−5乗Hzの周波数において、時定数τに対するV/Eの計算結果を示す。図7より時定数τが、100sec以下であれば、V/E<<1であることが分かる。以上より、時定数τが、100sec以下であれば、環境変化に対して安定に動作できる。
次に、電気光学デバイスとして動作させる周波数について考える。図6から、τ=100secでは、1Hz以上の周波数において、V/Eが一定になり安定な動作を実現できている。同様に、τ=0.01secでは10kHz以上の周波数において、τ=1μsecでは100MHz以上の周波数において、安定な動作を実現できている。一般に、100/τ以上の周波数において、V/Eが一定になり安定な動作を実現できる。逆に考えて、動作周波数をfとした場合、時定数τが100/f以上であれば、動作周波数fより高周波において、安定な特性が得られる。
以上より、第1電極と第2電極の間にステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数τが、動作周波数をfとして、100/f以上100秒以下である場合に、環境変化に対して安定に動作する電気光学デバイス10を実現できる。また、光出力中点を中心に第1電極と第2電極の間にステップ電圧を印加した場合、印加電圧が−Vπ/5〜+Vπ/5の範囲では、光出力は印加電圧に対してほぼ比例して変化し、時定数τを正しく測定できるので、好ましい。
経時変化については、LN単結晶基板を用いた電気光学デバイスでは、DCバイアス電圧を印加した際に生じるDCドリフトが課題とされている。本実施形態の電気光学デバイス10では、DCバイアス電圧を印加しても、LN膜5にはほとんど電界が印加されない構成となっており、本質的にDCドリフトが存在しない。つまり、経時変化に対しても安定に動作する電気光学デバイスを実現できる。
実施形態2の電気光学デバイス20の断面図を図8に示す。実施形態1との相違点は、第2電極(3a、3b、3c)とバッファ層6の部分のみである。バッファ層6はLN膜5上の全面に形成され、第2電極(3a、3b、3c)はバッファ層6の表面に形成されている。その他の部分については実施形態1と同じであり、説明を省略する。バッファ層6の体積抵抗率はLN膜5の体積抵抗率の100倍以上となるように形成されている。さらに、第1電極(2a、2b)と第2電極(3a、3b、3c)の間に、光出力中点にVπ/5のステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数が、動作周波数をfとして、100/f以上100秒以下となるように構成されている。
図9に実施形態2に対応した等価回路を示す。ノード33とノード34との間に、バッファ層6に対応した容量C3および抵抗R3の並列回路が等価的に接続されている点を除き、図4と同じである。なお、数式が変わる部分はあるものの、本発明の原理は成立する。
実施形態3の電気光学デバイス30の断面図を図10に示す。第2電極(3a、3b、3c)は、第1電極(2a、2b)と離間して、LN膜5と接するように単結晶基板4上に形成されている。バッファ層6の体積抵抗率はLN膜5の体積抵抗率の100倍以上となるように形成されていて、さらに、第1電極(2a、2b)と第2電極(3a、3b、3c)の間に、光出力中点にVπ/5のステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数が、動作周波数をfとして、100/f秒以上100秒以下となるように構成されている。実施形態3の等価回路は図3の実施形態1の等価回路と同じであり、本発明の原理は成立する。
本実施形態の構成要素について詳しく説明する。単結晶基板4としては、高品質なLN膜5を形成させることができる基板が好ましく、サファイア単結晶基板もしくはシリコン単結晶基板が好ましい。単結晶基板4の結晶方位は特に限定されない。LN膜5はさまざまな結晶方位の単結晶基板4に対して、c軸配向のエピタキシャル膜として形成されやすいという性質を持っている。c軸配向のLN膜5は3回対称の対称性を有しているので、下地の単結晶基板4も同じ対称性を有していることが望ましく、サファイア単結晶基板の場合はc面、シリコン単結晶基板の場合は(111)面の基板が好ましい。
LN膜5の組成はLixNbAyOzである。Aは、Li、Nb、O以外の元素を表している。xは0.5〜1.2であり、好ましくは、0.9〜1.05である。yは、0〜0.5である。zは1.5〜4であり、好ましくは2.5〜3.5である。Aの元素としては、K、Na、Rb、Cs、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ti、Zr、Hf、V、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Zn、Sc、Ceなどがあり、2種類以上の組み合わせでも良い。
LN膜5の膜厚は2μm以下であることが望ましい。これ以上、膜厚が厚くなると、高品質な膜を形成するのが困難になる。LN膜5の膜厚が薄すぎる場合は、LN膜5における光の閉じ込めが弱くなり、単結晶基板4やバッファ層6に光が漏れて導波することになる。LN膜5に電界を印加しても、光導波路(1a、1b)の実効屈折率の変化が小さくなるおそれがある。そのため、LN膜5は、波長の1/3程度以上の膜厚が望ましい。
LN膜5の形成方法としては、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法などの膜形成方法を利用するのが望ましい。c軸が単結晶基板4の主面に垂直に配向されており、c軸に平行に電界を印加することで、電界に比例して光学屈折率が変化する。単結晶基板4としてサファイアを用いる場合は、サファイア単結晶基板上に直接、LN膜5をエピタキシャル成長できる。単結晶基板4としてシリコンを用いる場合は、クラッド層(図示せず)を介して、LN膜5をエピタキシャル成長により形成する。クラッド層(図示せず)としては、LN膜5より屈折率が低く、エピタキシャル成長に適したものを用いる。例えば、クラッド層(図示せず)としてY2O3を用いると、高品質のLN膜5を形成できる。
LN膜5の体積抵抗率は、様々な方法で制御できることが知られており、例えば、成膜条件、熱処理条件を調整することで、LN膜5の体積抵抗率をバッファ層6の体積抵抗率の1/100以下に制御できる。時定数τは、R/R<<1の場合、式(2)より、τ=R(C+C)となり、LN膜5の体積抵抗率に比例する特性となる。時定数τが、動作周波数をfとして、100/f以上100秒以下となるように、LN膜5の体積抵抗率を制御する。
バッファ層6としては、LN膜5より屈折率が低く、透明性が高い材料であればよく、SiO、Al、MgF、La、ZnO、HfO、MgO、Y、CaFなどを用いることができる。電極の光吸収による光導波路(1a、1b)の伝搬損失を低減するために、光導波路(1a、1b)と第1電極(2a、2b)の間にバッファ層6を配置する必要がある。バッファ層6の膜厚は、電極の光吸収を低減するためには厚いほど良く、光導波路(1a、1b)に高い電界を印加するためには薄いほど良い。電極の光吸収と電極の印加電圧とは、トレードオフの関係にあるので、目的に応じて適切な膜厚を設定する必要がある
第1電極(2a、2b)、第2電極(3a、3b、3c)の材料は、電気伝導度が高い材料であればよいが、高周波における信号の伝搬損失を低減するために、Au、Cu、Ag、Ptなどの高電気伝導度の金属材料を使用することが望ましい。
電極の構造については様々な変形が可能である。実施形態1では、第1電極(2a、2b)を信号電極、第2電極(3a、3b、3c)を接地電極として動作原理を説明したが、例えば、第2電極3b、もしくは、第2電極3aと3cを省いてもよい。また、第2電極3bを省き、第1電極2aもしくは第1電極2bを接地電極とすることもできる。第1電極(2a、2b)には相補信号を入力すると説明したが、一方のみに入力し、他方を省くことも可能である。さらに、第1電極(2a、2b)におけるLN膜5の分極方向を反転させることにより、相補信号ではなく、同じ信号を入力することも可能である。
第2電極(3a、3b、3c)は、第1電極(2a、2b)と離間していれば、任意の場所に配置してもよい。駆動電圧化のために、実施形態1と実施形態3に示すように、LN膜5と接して配置するのが、より好ましい。なお、図2の実施形態1の断面図では、第2電極(3a、3b、3c)はバッファ層6と接しているが、これは必須ではなく、接していなくてもよい。図4に示した等価回路において、第2電極3aとバッファ層6が接していない場合も、等価回路は同じであり、本発明は成り立つ。
(実施例)
実施形態1に示す電気光学デバイスを実際に試作し特性を評価した。単結晶基板4の材質はサファイア、スパッタ法で成膜されエピタキシャル成長させたLN膜5の膜厚は1.5μm、スパッタ法で成膜されたバッファ層6の材質はアルミナ膜とし、膜厚は、1.0μmとした。電気抵抗を測定した所、LN膜5の体積抵抗率は約10の10乗Ωmであった。バッファ層6として用いたアルミナ膜の体積抵抗率は測定限界以上であり、10の12乗Ωm以上であった。バッファ層6の体積抵抗率はLN膜5の体積抵抗率の100倍以上であった。
図11に、振幅3V、周波数1kHzの正弦波の電圧を印加した場合の光変調特性の測定結果を示す。測定波長は1550nmとした。光出力はVmax=+1.1Vにおいて最大、Vmin=−1.1Vにおいて最小となった。半波長電圧Vπは、VmaxとVminの差の絶対値と定義され、2.2Vであった。光変調器として正常に動作していることが分かる。
次に、図12に、Vπ/5=0.44Vのステップ電圧を印加した場合に出力される光量の測定結果を示す。電圧印加前に出力される光量をP、出力される光量をPとして、|(P−P)/P|を縦軸とした。時定数τは約1.5秒と推定できる。本実施例の電気光学デバイスの動作周波数fは1kHz以上であり、時定数τは、100/f以上100秒以下を満足している。10τ後、すなわち15秒後の光量をPとすると、|(P−P)/P|=0.01であり、0.02以下を満足している。
振幅3V、周波数1kHzの正弦波の電圧を印加した状態で、温度を変化させて、光出力が最小となる電圧Vminを測定した。25℃と60℃におけるVminの差は、0.1V以下と小さく、温度ドリフトが小さいことが分かった。バッファ層6の体積抵抗率がLN膜5の体積抵抗率の100倍以上であり、焦電効果によりバッファ層6表面に電荷が誘起されたとしても、この電荷による電界はLN膜5にはほとんど印加されないので、電圧変動が小さいと考えられる。
振幅3V、周波数1kHzの正弦波の電圧に、5VのDCバイアス電圧を印加した状態で光変調特性の経時変化を測定した。1日経過しても、特性変化は全く見られず、経時変化に対しても安定であることが分かった。
以上説明したように、実施例の電気光学デバイスはDC成分の電圧に対してほとんど変化せず、温度変化や経時変化に対して、安定な動作を実現していることが分かった。
光ファイバ通信、光計測における様々な用途に利用できる。
10、100 電気光学デバイス
1、1a、1b、1c 光導波路
2a、2b 第1電極
3a、3b、3c 第2電極
4 単結晶基板
5 LN膜
6 バッファ層
9 終端抵抗
11 入力側
12 出力側
13a、13b 入力側
21〜23 ノード
31〜33 ノード

Claims (3)

  1. 単結晶基板と、
    前記単結晶基板の主面上に形成され、光導波路を有するニオブ酸リチウム膜と、
    前記光導波路上に形成されたバッファ層と、
    前記バッファ層上に形成された第1電極と、
    前記第1電極とは離間して配置された第2電極とを少なくとも有し、
    前記バッファ層の体積抵抗率が前記ニオブ酸リチウム膜の体積抵抗率の100倍以上であり、
    半波長電圧をVπ、動作周波数をfとして、前記第1電極と前記第2電極の間に、光出力中点にVπ/5のステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数が、100/f以上100秒以下であることを特徴とする電気光学デバイス。
  2. 単結晶基板と、
    前記単結晶基板の主面上に形成され、光導波路を有するニオブ酸リチウム膜と、
    前記光導波路上に形成されたバッファ層と、
    前記バッファ層上に形成された第1電極と、
    前記第1電極とは離間して配置された第2電極とを少なくとも有し、
    半波長電圧をVπ、動作周波数をfとして、前記第1電極と前記第2電極の間に、光出力中点にVπ/5のステップ電圧を印加した場合に、出力される光量変化の時定数τが、動作周波数をfとして、100/f以上100秒以下であり、ステップ電圧印加前に出力される光量をP、ステップ電圧を印加して10τ後に出力される光量をPとした場合に、|P−P|/P≦0.02を満足していることを特徴とする電気光学デバイス。
  3. 前記動作周波数が1kHz以上である請求項1または請求項2に記載の電気光学デバイス。
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