JP2015014436A - 蓄冷機能付きエバポレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の作動時の冷却性能の低下を抑制しうる蓄冷機能付きエバポレータを提供する。
【解決手段】蓄冷機能付きエバポレータの隣り合う管組13どうしの間に形成された全間隙14A,14Bのうち一部の間隙14Aに蓄冷材が封入された蓄冷材容器15を配置し、残りの間隙14Bにフィン16を配置し、蓄冷材容器15が配置された間隙14Aの両隣の間隙14Bにフィン16を存在させる。蓄冷材容器15の冷媒流通管12に接合された容器本体部18の左右両側壁18a外面における通風方向に隣接する冷媒流通管12間に位置する部分に、長手方向を上下方向に向けかつ左右方向外方に突出した風抜け抑制凸条21を、容器本体部18の上下方向の全長にわたって設ける。風抜け抑制凸条21の突出端部を、両隣の間隙14Aに配置されたフィン16に接触させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、停車時に圧縮機の駆動源であるエンジンを一時的に停止させる車両のカーエアコンに用いられる蓄冷機能付きエバポレータに関する。
この明細書および特許請求の範囲において、図1の上下、左右を上下、左右というものとする。
近年、環境保護や自動車の燃費向上などを目的として、信号待ちなどの停車時にエンジンを自動的に停止させる自動車が提案されている。
しかしながら、通常のカーエアコンにおいては、エンジンを停止させると、エンジンを駆動源とする圧縮機が停止するので、エバポレータに冷媒が供給されなくなり、冷房能力が急激に低下するという問題がある。
そこで、このような問題を解決するために、エバポレータに蓄冷機能を付与し、エンジンが停止して圧縮機が停止した際に、エバポレータに蓄えられた冷熱を放冷して車室内を冷却することが考えられている。
蓄冷機能付きエバポレータとして、本出願人は、先に、長手方向が上下方向を向くとともに幅方向が通風方向を向き、かつ通風方向に間隔をおいて配置された複数の扁平状冷媒流通管からなる管組が、冷媒流通管の厚み方向に間隔をおいて複数配置され、隣り合う管組どうしの間に間隙が形成され、全間隙のうち一部の複数の間隙に蓄冷材が封入された蓄冷材容器が配置され、残りの間隙にフィンが配置され、蓄冷材容器が配置された間隙の両隣の間隙にはフィンが存在しており、蓄冷材容器が、冷媒流通管に接合された容器本体部を備え、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面に、それぞれ上端から下端に向かって低くなった複数の凝縮水排水路が間隔をおいて形成されており、各凝縮水排水路が、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁を左右方向外方に膨出させることによって左右両側壁外面に設けられた2つの外方突出部間に形成され、外方突出部内空間が容器本体部内空間に通じるとともに、外方突出部の突出端部が冷媒流通管に接している蓄冷機能付きエバポレータを提案した(特許文献1参照)。
特許文献1記載の蓄冷機能付きエバポレータによれば、圧縮機が作動している通常の冷房時には、冷媒流通管内を流れる冷媒の有する冷熱が、外方突出部の突出端部を介して蓄冷材容器内の蓄冷材に伝わって蓄冷材に蓄えられる。また、圧縮機が停止した際には、蓄冷材容器内の蓄冷材に蓄えられた冷熱が、外方突出部の突出端部および冷媒流通管を介して蓄冷材容器が配置された間隙の両隣の間隙に配置されたフィンに伝えられ、フィンから当該間隙を流れる空気に放冷されるようになっており、エンジンが停止して圧縮機が停止した際に、エバポレータに蓄えられた冷熱を利用して車室内を冷却することが可能になり、エンジンが停止した際の冷房能力の急激な低下が抑制されている。
しかしながら、特許文献1記載の蓄冷機能付きエバポレータにおいては、一部の凝縮水排水路の少なくとも一部分が、各管組を構成する通風方向に並んだ冷媒流通管どうしの間の隙間に臨んでいるので、フィンが配置された間隙を流れる空気が、管組の通風方向に並んだ冷媒流通管どうしの隙間を通って蓄冷材容器側に抜けてしまい、圧縮機の作動時における冷却性能が低下するおそれがある。
特開2010−149814号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、圧縮機の作動時の冷却性能の低下を抑制しうる蓄冷機能付きエバポレータを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)長手方向が上下方向を向くとともに幅方向が通風方向を向き、かつ通風方向に間隔をおいて配置された複数の扁平状冷媒流通管からなる管組が、冷媒流通管の厚み方向に間隔をおいて複数配置され、隣り合う管組どうしの間に間隙が形成され、全間隙のうち一部の複数の間隙に蓄冷材が封入された蓄冷材容器が配置され、残りの間隙にフィンが配置され、蓄冷材容器が配置された間隙の両隣の間隙にはフィンが存在しており、蓄冷材容器が、冷媒流通管に接合された容器本体部を備え、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面に、左右両側壁を左右方向外方に膨出させることによって複数の外方突出部が設けられ、外方突出部内空間が容器本体部内空間に通じるとともに、外方突出部の突出端部が冷媒流通管に接している蓄冷機能付きエバポレータであって、
蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面における通風方向に隣接する冷媒流通管間に位置する部分に、長手方向を上下方向に向けるとともに左右方向外方に突出した風抜け抑制凸条が、容器本体部の上下方向の全長にわたって設けられており、風抜け抑制凸条の突出端部が、両隣の間隙に配置されたフィンに接している蓄冷機能付きエバポレータ。
2)風抜け抑制凸条が、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁を外方に膨出させることにより形成されるとともに、凸条内空間が蓄冷材容器の容器本体部内空間に通じており、凸条内空間のうち少なくとも一部が蓄冷材で満たされている上記1)記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
3)風抜け抑制凸条の突出端部が、蓄冷材容器が配置された間隙の両隣の間隙に配置されたフィンに接合されている上記1)または2)記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
4)蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面に、それぞれ上端から下端に向かって低くなった複数の凝縮水排水路が間隔をおいて形成されており、各凝縮水排水路が、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面に設けられた2つの外方突出部間に形成されている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
上記1)〜4)の蓄冷機能付きエバポレータによれば、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面における通風方向に隣接する冷媒流通管間に位置する部分に、長手方向を上下方向に向けるとともに左右方向外方に突出した風抜け抑制凸条が、容器本体部の上下方向の全長にわたって設けられており、風抜け抑制凸条の突出端部が、両隣の間隙に配置されたフィンに接しているので、フィンが配置された間隙を流れる空気が、通風方向に並んだ冷媒流通管どうしの隙間を通って蓄冷材容器側に抜けてしまうことが効果的に抑えられる。また、圧縮機の停止時における蓄冷材容器から蓄冷材容器の配置されている間隙の両隣の間隙に配置されたフィンへの伝熱性能が向上し、圧縮機の停止時に、蓄冷材容器内の蓄冷材に蓄えられた冷熱を、フィンが配置されている間隙を流れる空気に効率良く伝えることが可能になる。
上記2)および3)の蓄冷機能付きエバポレータによれば、風抜け抑制凸条が、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁を外方に膨出させることにより形成されるとともに、凸条内空間が蓄冷材容器の容器本体部内空間に通じており、凸条内空間のうち少なくとも一部が蓄冷材で満たされているので、圧縮機の停止時に、蓄冷材容器内の蓄冷材に蓄えられた冷熱を、フィンが配置されている間隙を流れる空気に効率良く伝えることが可能になる。
この発明の蓄冷機能付きエバポレータの全体構成を示す一部を省略した斜視図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図1の蓄冷機能付きエバポレータに用いられる蓄冷材容器を示す左側面図である。 図1の蓄冷機能付きエバポレータに用いられる蓄冷材容器の変形例を示す図3相当の図である。 図1の蓄冷機能付きエバポレータに用いられる蓄冷材容器の他の変形例を示す図3相当の図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
以下の説明において、通風方向下流側(図1および図3に矢印Xで示す方向)を前、これと反対側を後というものとする。したがって、前方から後方を見た際の上下、左右が図1の上下、左右となる。また、全図面を通じて同一物および同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
さらに、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1はこの発明による蓄冷機能付きエバポレータの全体構成を示し、図2および図3はその要部の構成を示す。
図1において、蓄冷機能付きエバポレータ(1)は、長手方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置されたアルミニウム製第1ヘッダタンク(2)およびアルミニウム製第2ヘッダタンク(3)と、両ヘッダタンク(2)(3)間に設けられた熱交換コア部(4)とを備えている。
第1ヘッダタンク(2)は、前側(通風方向下流側)に位置する風下側上ヘッダ部(5)と、後側(通風方向上流側)に位置しかつ風下側上ヘッダ部(5)に一体化された風上側上ヘッダ部(6)とを備えている。風下側上ヘッダ部(5)の左端部に冷媒入口(7)が設けられ、風上側上ヘッダ部(6)の左端部に冷媒出口(8)が設けられている。第2ヘッダタンク(3)は、前側に位置する風下側下ヘッダ部(9)と、後側に位置しかつ風下側下ヘッダ部(9)に一体化された風上側下ヘッダ部(11)とを備えている。第2ヘッダタンク(3)の風下側下ヘッダ部(9)内と風上側下ヘッダ部(11)内とは、図示しない適当な手段により通じさせられている。
図1および図2に示すように、熱交換コア部(4)には、長手方向が上下方向を向くとともに幅方向が通風方向(前後方向)を向いた複数のアルミニウム押出形材製扁平状冷媒流通管(12)が、左右方向(冷媒流通管(12)の厚み方向)に間隔をおいて並列状に配置されている。ここでは、前後方向に間隔をおいて配置された2つの冷媒流通管(12)からなる複数の管組(13)が左右方向に間隔をおいて配置されており、前後の冷媒流通管(12)よりなる管組(13)の隣り合うものどうしの間に間隙(14A)(14B)が形成されている。前側の冷媒流通管(12)の上端部は風下側上ヘッダ部(5)に接続されるとともに、同下端部は風下側下ヘッダ部(9)に接続されている。また、後側の冷媒流通管(12)の上端部は風上側上ヘッダ部(6)に接続されるとともに、同下端部は風上側下ヘッダ部(11)に接続されている。
熱交換コア部(4)における全間隙(14A)(14B)のうち一部の複数の間隙(14A)でかつ隣接していない間隙(14A)において、蓄冷材(図示略)が封入されたアルミニウム製蓄冷材容器(15)が、前後両冷媒流通管(12)に跨るように配置されている。また、残りの間隙(14B)に、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなり、かつ前後方向にのびる波頂部、前後方向にのびる波底部、および波頂部と波底部とを連結する連結部よりなるコルゲート状のアウターフィン(16)が、前後両冷媒流通管(12)に跨るように配置されて間隙(14B)を形成する左右両側の管組(13)を構成する前後両冷媒流通管(12)にろう付されている。ここでは、蓄冷材容器(15)が配置された間隙(14A)の左右両側に隣り合う間隙(14B)にはそれぞれアウターフィン(16)が配置されており、左右方向に隣り合う蓄冷材容器(15)間には2つのアウターフィン(16)が位置している。また、左右両端の冷媒流通管(12)の管組(13)の外側にも両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなるアウターフィン(16)が配置されて前後両冷媒流通管(12)にろう付され、さらに左右両端のアウターフィン(16)の外側にアルミニウム製サイドプレート(17)が配置されてアウターフィン(16)にろう付されている。
この実施形態のエバポレータ(1)の場合、冷媒は、冷媒入口(7)を通ってエバポレータ(1)の風下側上ヘッダ部(5)内に入り、全冷媒流通管(12)を通って風上側上ヘッダ部(6)の冷媒出口(8)から流出する。
図2および図3に示すように、蓄冷材容器(15)は、長手方向を上下方向に向けるとともに幅方向を前後方向に向けた扁平状であり、前側冷媒流通管(12)の前側縁よりも後方に位置し、かつ各管組(13)の前後2つの冷媒流通管(12)にろう付された容器本体部(18)と、容器本体部(18)の前側縁部(風下側縁部)の一部分、ここでは上部のみに連なるとともに前側冷媒流通管(12)の前側縁およびアウターフィン(16)の前側縁よりも前方(通風方向外側)に張り出すように設けられた外方張り出し部(19)とよりなる。蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)および外方張り出し部(19)の内部どうしは通じさせられている。外方張り出し部(19)は、容器本体部(18)の前側縁部の上端から一定の長さにわたって設けられており、外方張り出し部(19)の上下方向の長さは容器本体部(18)の上下方向の長さよりも短くなっている。
蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)の左右両側壁(18a)外面における管組(13)の通風方向に隣接する冷媒流通管(12)間に位置する部分に、長手方向を上下方向に向けるとともに左右方向外方に突出した風抜け抑制凸条(21)が、容器本体部(18)の上下方向の全長にわたって設けられている。風抜け抑制凸条(21)は、蓄冷材容器(15)が配置されている間隙(14A)の両隣のアウターフィン(16)が配置されている間隙(14B)を流れる風が、管組(13)の通風方向に隣り合う冷媒流通管(12)どうしの間を通って蓄冷材容器(15)側に抜けるのを抑制するものである。風抜け抑制凸条(21)は、蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)の左右両側壁(18a)を外方に膨出させることにより形成されるとともに、風抜け抑制凸条(21)内空間が蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)内空間に通じており、風抜け抑制凸条(21)内空間のうち少なくとも一部が蓄冷材で満たされている。
蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)の左右両側壁(18a)外面における風抜け抑制凸条(21)の通風方向両側部分に、それぞれ通風方向下流側端部が上、同上流側端部が下となるように上端から下端に向かって漸次低くなった複数の凝縮水排水路(22)が間隔をおいて形成されている。各凝縮水排水路(22)は、蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)の左右両側壁(18a)外面に、左右両側壁(18a)を左右方向外方に膨出させることによって設けられた2つの外方突出部(24)の間に形成されており、隣り合う2つの凝縮水排水路(22)は、両凝縮水排水路(22)間に位置する外方突出部(24)を共有している。外方突出部(24)内空間は容器本体部(18)内空間に通じるとともに、外方突出部(24)の突出端部が冷媒流通管(12)にろう付されている。風抜け抑制凸条(21)よりも通風方向上流側の外方突出部(24)の通風方向下流側端部は風抜け抑制凸条(21)に連なり、同じく通風方向下流側の外方突出部(24)の通風方向上流側端部は風抜け抑制凸条(21)に連なっている。また、外方突出部(24)の突出高さは、風抜け抑制凸条(21)の突出高さよりも低くなっている。管組(13)の通風方向に隣接する冷媒流通管(12)と、風抜け抑制凸条(21)との間には若干の隙間(23)が存在している。容器本体部(18)の左側壁(18a)の凝縮水排水路(22)および外方突出部(24)と、右側壁(18a)の凝縮水排水路(22)および外方突出部(24)とは、一部分が重複するが全体に重複しないように通風方向に若干ずれて設けられている。
蓄冷材容器(15)の外方張り出し部(19)には、左右両方向に膨らみ、かつ左右方向の寸法が容器本体部(18)の左右方向の寸法よりも大きくなっている膨張部(25)が設けられており、膨張部(25)がアウターフィン(16)よりも通風方向下流側に位置している。
蓄冷材容器(15)内へ充填される蓄冷材(図示略)としては、凝固点が5〜10℃程度に調整されたパラフィン系潜熱蓄冷材が用いられる。具体的には、ペンタデカン、テトラデカンなどが用いられる。蓄冷材容器(15)の内部空間の内容積に対する封入された蓄冷材の体積の比率である蓄冷材充填率は70〜90%であり、その結果、上述したように、風抜け抑制凸条(21)内空間のうち少なくとも一部が蓄冷材で満たされることになる。蓄冷材は、外方張り出し部(19)の上端部に設けられて上方に開口した蓄冷材注入口を通して蓄冷材容器(15)内に注入されている。蓄冷材注入口は、蓄冷材の蓄冷材容器(15)内への注入後に閉鎖されており、外方張り出し部(19)の上端部に、蓄冷材注入口を閉じることにより形成された封止部(26)が存在している。
図示は省略したが、蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)内には、オフセット状のアルミニウム製インナーフィンが、上下方向のほぼ全体にわたって配置されている。インナーフィンは、上下方向にのびる波頂部、上下方向にのびる波底部、および波頂部と波底部とを連結する連結部からなる波状帯板が、上下方向に複数並べられるとともに相互に一体に連結されることにより形成され、上下方向に隣り合う2つの波状帯板の波頂部どうしおよび波底部どうしが前後方向に位置ずれしているものである。
蓄冷材容器(15)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工が施されることにより形成され、かつ周縁部どうしが互いにろう付された2枚の略縦長方形状アルミニウム板(27)よりなる。各アルミニウム板(27)には、容器本体部(18)および外方張り出し部(19)を形成する全体に膨出高さの等しい第1膨出部(27a)と、第1膨出部(27a)における外方張り出し部(19)となる部分の膨出頂壁に設けられ、かつ膨張部(25)となる第2膨出部(27b)と、第1膨出部(27a)における容器本体部(18)となる部分の膨出頂壁に設けられた風抜け抑制凸条(21)と、第1膨出部(27a)における容器本体部(18)となる部分の膨出頂壁に設けられた外方突出部(24)とを備えている。
上述した蓄冷機能付きエバポレータ(1)は、車両のエンジンを駆動源とする圧縮機、圧縮機から吐出された冷媒を冷却するコンデンサ(冷媒冷却器)、コンデンサを通過した冷媒を減圧する膨張弁(減圧器)とともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして、停車時に圧縮機の駆動源であるエンジンを一時的に停止させる車両、たとえば自動車に搭載される。そして、圧縮機が作動している場合には、圧縮機で圧縮されてコンデンサおよび膨張弁を通過した低圧の気液混相の2相冷媒が、冷媒入口(7)を通って蓄冷機能付きエバポレータ(1)の風下側上ヘッダ部(5)内に入り、全冷媒流通管(12)を通って風上側上ヘッダ部(6)の冷媒出口(8)から流出する。そして、冷媒が冷媒流通管(12)内を流れる間に、通風間隙(14)を通過する空気と熱交換をし、冷媒は気相となって流出する。
圧縮機の作動時には、冷媒流通管(12)内を流れる冷媒の有する冷熱が、蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)の左右両側壁(18a)に設けられて冷媒流通管(12)にろう付されている外方突出部(24)の膨出頂壁を経て直接蓄冷材容器(15)内の蓄冷材に伝わるとともに、外方突出部(24)の膨出頂壁から左右両側壁(18a)における冷媒流通管(12)にろう付されていない部分およびインナーフィンを経て蓄冷材容器(15)内の蓄冷材の全体に伝わって蓄冷材に冷熱が蓄えられる。
このとき、風抜け抑制凸条(21)の働きにより、アウターフィン(16)が配置されている間隙(14B)を流れる空気が、管組(13)の通風方向に並んだ冷媒流通管(12)どうしの隙間を通って蓄冷材容器(15)側に抜けてしまうことが抑えられ、その結果圧縮機の作動時における冷却性能の低下が抑制される。
また、圧縮機の作動時には、蓄冷材容器(15)表面に凝縮水が発生するが、当該凝縮水は、凝縮水排水路(22)内に入り、表面張力により凝縮水排水路(22)の両側の外方突出部(24)に沿うようにして凝縮水排水路(22)内に溜まる。溜まった凝縮水の量が多くなると、溜まった凝縮水に作用する重力が表面張力よりも大きくなり、凝縮水排水路(22)内を一挙に流下する。そして、風抜け抑制凸条(21)よりも通風方向上流側の凝縮水排水路(22)内の凝縮水は、凝縮水排水路(22)の下端開口を通って排水され、風抜け抑制凸条(21)よりも通風方向下流側の凝縮水排水路(22)内の凝縮水は冷媒流通管(12)と風抜け抑制凸条(21)との間の隙間(23)を通るとともに、風抜け抑制凸条(21)に沿って下方に排出される。
圧縮機が停止した場合には、蓄冷材容器(15)内の蓄冷材に蓄えられた冷熱が、蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)の左右両側壁(18a)における冷媒流通管(12)にろう付されている外方突出部(24)の膨出頂壁を経て直接冷媒流通管(12)に伝わるとともに、インナーフィンから左右両側壁(18a)における冷媒流通管(12)にろう付されていない部分および外方突出部(24)の膨出頂壁を経て冷媒流通管(12)に伝わり、さらに冷媒流通管(12)を通過して当該冷媒流通管(12)における蓄冷材容器(15)とは反対側にろう付されているアウターフィン(16)に伝わる。そして、アウターフィン(16)を介して蓄冷材容器(15)が配置されている間隙(14A)の両隣の間隙(14B)を通過する空気に伝えられる。したがって、エバポレータ(1)を通過した風の温度が上昇したとしても、当該風は冷却されるので、冷房能力の急激な低下が防止される。
図4はこの発明による蓄冷機能付きエバポレータに用いられる蓄冷材容器の変形例を示す。
図4に示す蓄冷材容器(30)の場合、容器本体部(18)の左右両側壁(18a)外面における風抜け抑制凸条(21)よりも通風方向上流側には、通風方向上流側に向かって下方に傾斜した複数の直線状凝縮水排水路(31)が、互いに平行になるように上下方向に間隔をおいて設けられている。また、容器本体部(18)の左右両側壁(18a)外面における風抜け抑制凸条(21)よりも通風方向下流側には、通風方向下流側に向かって下方に傾斜した複数の直線状凝縮水排水路(32)が、互いに平行になるように上下方向に間隔をおいて設けられている。凝縮水排水路(31)(32)は、蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)の左右両側壁(18a)外面に、左右両側壁(18a)を左右方向外方に膨出させることによって設けられた2つの外方突出部(33)(34)の間に形成されており、隣り合う2つの凝縮水排水路(31)(32)は、両凝縮水排水路(31)(32)間に位置する外方突出部(33)(34)を共有している。外方突出部(33)(34)の突出高さは、風抜け抑制凸条(21)の突出高さよりも低くなっている。風抜け抑制凸条(21)よりも通風方向上流側の外方突出部(33)の通風方向下流側端部、および同通風方向下流側の外方突出部(34)の通風方向上流側端部は、それぞれ風抜け抑制凸条(21)からは離隔している。なお、容器本体部(18)の左側壁(18a)の凝縮水排水路(31)(32)および外方突出部(33)(34)と、右側壁(18a)の凝縮水排水路(31)(32)および外方突出部(33)(34)とは、一部分が重複するが全体に重複しないように通風方向に若干ずれて設けられている。
その他の構成は、上述した蓄冷材容器(15)と同様であり、同一部分には同一符号を付す。
図5はこの発明による蓄冷機能付きエバポレータに用いられる蓄冷材容器の他の変形例を示す。
図5に示す蓄冷材容器(40)の場合、容器本体部(18)の左右両側壁(18a)外面における風抜け抑制凸条(21)よりも通風方向上流側および同下流側には、それぞれ複数の垂直直線状凝縮水排水路(41)が、上下方向に間隔をおいて1直線上に並ぶように設けられている。凝縮水排水路(41)は、蓄冷材容器(15)の容器本体部(18)の左右両側壁(18a)外面に、左右両側壁(18a)を左右方向外方に膨出させることによって設けられた2つの外方突出部(42)の間に形成されている。外方突出部(42)の突出高さは、風抜け抑制凸条(21)の突出高さよりも低くなっている。上下に隣接する外方突出部(42)は、間隔をおいて設けられている。なお、容器本体部(18)の左側壁(18a)の凝縮水排水路(41)および外方突出部(42)と、右側壁(18a)の凝縮水排水路(41)および外方突出部(42)とは、一部分が重複するが全体に重複しないように通風方向に若干ずれて設けられている。
その他の構成は、上述した蓄冷材容器(15)と同様であり、同一部分には同一符号を付す。
この発明による蓄冷機能付きエバポレータは、停車時に圧縮機の駆動源であるエンジンを一時的に停止させる車両のカーエアコンを構成する冷凍サイクルに好適に用いられる。
(1):蓄冷機能付きエバポレータ
(12):冷媒流通管
(13):管組
(14A)(14B):間隙
(15)(30)(40):蓄冷材容器
(16):アウターフィン
(18):容器本体部
(18a):左右両側壁
(19):外方張り出し部
(21):風抜け抑制凸条
(22)(31)(32)(41):凝縮水排水路
(24)(33)(34)(42):外方突出部

Claims (4)

  1. 長手方向が上下方向を向くとともに幅方向が通風方向を向き、かつ通風方向に間隔をおいて配置された複数の扁平状冷媒流通管からなる管組が、冷媒流通管の厚み方向に間隔をおいて複数配置され、隣り合う管組どうしの間に間隙が形成され、全間隙のうち一部の複数の間隙に蓄冷材が封入された蓄冷材容器が配置され、残りの間隙にフィンが配置され、蓄冷材容器が配置された間隙の両隣の間隙にはフィンが存在しており、蓄冷材容器が、冷媒流通管に接合された容器本体部を備え、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面に、左右両側壁を左右方向外方に膨出させることによって複数の外方突出部が設けられ、外方突出部内空間が容器本体部内空間に通じるとともに、外方突出部の突出端部が冷媒流通管に接している蓄冷機能付きエバポレータであって、
    蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面における通風方向に隣接する冷媒流通管間に位置する部分に、長手方向を上下方向に向けるとともに左右方向外方に突出した風抜け抑制凸条が、容器本体部の上下方向の全長にわたって設けられており、風抜け抑制凸条の突出端部が、両隣の間隙に配置されたフィンに接している蓄冷機能付きエバポレータ。
  2. 風抜け抑制凸条が、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁を外方に膨出させることにより形成されるとともに、凸条内空間が蓄冷材容器の容器本体部内空間に通じており、凸条内空間のうち少なくとも一部が蓄冷材で満たされている請求項1記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
  3. 風抜け抑制凸条の突出端部が、蓄冷材容器が配置された間隙の両隣の間隙に配置されたフィンに接合されている請求項1または2記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
  4. 蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面に、それぞれ上端から下端に向かって低くなった複数の凝縮水排水路が間隔をおいて形成されており、各凝縮水排水路が、蓄冷材容器の容器本体部の左右両側壁外面に設けられた2つの外方突出部間に形成されている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
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