JP2015012731A - グロメット - Google Patents
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Abstract
【課題】グロメット内を挿通するワイヤハーネスを固定して、ワイヤハーネスに加えられる引張負荷を低減する。
【解決手段】ワイヤハーネス挿通筒部と、該ワイヤハーネス挿通筒部の端部に連続した車体係止用の大径筒部を備え、前記ワイヤハーネス挿通筒部の内周面から厚肉部が周方向に連続して設けられていると共に、該厚肉部と対向する外周面の少なくとも2箇所よりそれぞれ外径方向に突出する厚肉部拡径用の引張片が設けられ、前記引張片を外径方向に引っ張って拡径させた前記厚肉部の中空部に前記ワイヤハーネスが挿通され、挿通後は前記引張片の引っ張りを解除して縮径させた前記厚肉部で前記ワイヤハーネスが締付固定される構成としている。
【選択図】図2
【解決手段】ワイヤハーネス挿通筒部と、該ワイヤハーネス挿通筒部の端部に連続した車体係止用の大径筒部を備え、前記ワイヤハーネス挿通筒部の内周面から厚肉部が周方向に連続して設けられていると共に、該厚肉部と対向する外周面の少なくとも2箇所よりそれぞれ外径方向に突出する厚肉部拡径用の引張片が設けられ、前記引張片を外径方向に引っ張って拡径させた前記厚肉部の中空部に前記ワイヤハーネスが挿通され、挿通後は前記引張片の引っ張りを解除して縮径させた前記厚肉部で前記ワイヤハーネスが締付固定される構成としている。
【選択図】図2
Description
本発明はワイヤハーネスに外装するグロメットに関し、詳しくは、自動車のドアと車体との間に配索するワイヤハーネスに外装するグロメットにおいて、ドアの開閉によりグロメットに挿通して車体側に架け渡すワイヤハーネスの電線端末にテンションがかかって端子の変形等が生じないようにするものである。
本出願人は特開2011−62073号公報で、図7に示すように、自動車のバックドア130と車体131との間に架け渡して配索するワイヤハーネス200に外装するグロメット100を提供している。該グロメット100は蛇腹筒部110の両端を逆方向に屈曲させて車体係止用の大径筒部111、112を設け、連続した中空部をワイヤハーネス挿通路113としている。一方の大径筒部111は外周面に環状の車体係止溝114を設け、バックドア130のパネル130Pに設けた貫通穴130Hの周縁に係止する一方、他方の大径筒部112に樹脂インナー120を組み付け、該樹脂インナー120の外周面に突設した車体係止用の係止爪(図示せず)を車体パネル131Pの貫通穴131Hの周縁に係止している。
前記グロメット100を外装するワイヤハーネス200の端末にコネクタを接続し、該ワイヤハーネス200を車体側からバックドア側に架け渡し、ワイヤハーネス200の端末に接続したコネクタをバックドアに配索したワイヤハーネスとコネクタ接続している。あるいは、バックドアに配索したワイヤハーネスを車体側に架け渡し、ワイヤハーネス端末のコネクタを車体側に配索したワイヤハーネスとコネクタ接続している。
いずれの場合も、ワイヤハーネス端末に接続するコネクタはグロメット100の大径筒部111又は112の内部に位置させ、バックドア側または車体側のワイヤハーネス端末に接続した待ち受けコネクタと接続させている。
いずれの場合も、ワイヤハーネス端末に接続するコネクタはグロメット100の大径筒部111又は112の内部に位置させ、バックドア側または車体側のワイヤハーネス端末に接続した待ち受けコネクタと接続させている。
前記構成のグロメット100において、ドア130の開閉時にグロメット100内に挿通するワイヤハーネス200の電線にテンションが加わり、ワイヤハーネス端末に接続したコネクタ内の端子に変形が生じやすいという問題がある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、自動車のドアと車体との間に配索するワイヤハーネスに外装するグロメットにおいて、ドアの開閉により該グロメットに挿通して車体側に架け渡すワイヤハーネスの電線端末にテンションがかかって端子の変形等が生じないようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車に配索するワイヤハーネスに外装して、パネルの貫通穴に装着するグロメットであって、
ワイヤハーネス挿通筒部と、該ワイヤハーネス挿通筒部の端部に連続した車体係止用の大径筒部を備え、
前記ワイヤハーネス挿通筒部の内周面から厚肉部が周方向に連続して設けられていると共に、該厚肉部と対向する外周面の少なくとも2箇所よりそれぞれ外径方向に突出する厚肉部拡径用の引張片が設けられ、
前記引張片を外方に引っ張って拡径させた前記厚肉部の中空部に前記ワイヤハーネスが挿通され、挿通後は前記引張片の引っ張りを解除して縮径させた前記厚肉部で前記ワイヤハーネスが締付固定される構成としていることを特徴とするグロメット提供している。
ワイヤハーネス挿通筒部と、該ワイヤハーネス挿通筒部の端部に連続した車体係止用の大径筒部を備え、
前記ワイヤハーネス挿通筒部の内周面から厚肉部が周方向に連続して設けられていると共に、該厚肉部と対向する外周面の少なくとも2箇所よりそれぞれ外径方向に突出する厚肉部拡径用の引張片が設けられ、
前記引張片を外方に引っ張って拡径させた前記厚肉部の中空部に前記ワイヤハーネスが挿通され、挿通後は前記引張片の引っ張りを解除して縮径させた前記厚肉部で前記ワイヤハーネスが締付固定される構成としていることを特徴とするグロメット提供している。
本発明のグロメットは、自動車のドアと車体のパネルにそれぞれ設けられた貫通穴に取り付けられ、
ゴムまたはエラストマー製で、両端の前記大径筒部と、該大径筒部に連続する前記ワイヤハーネス挿通筒部となる連結筒部を備えたグロメット本体からなり、
前記連結筒部は、蛇腹管と、該蛇腹管の両端に連続しそれぞれ前記大径筒部に向けて逆向きL字状に屈曲させる円筒管とからなり、前記厚肉部は一方の前記大径筒部に隣接した円筒管のL字状に屈曲させる部分の直前位置に設けている。
ゴムまたはエラストマー製で、両端の前記大径筒部と、該大径筒部に連続する前記ワイヤハーネス挿通筒部となる連結筒部を備えたグロメット本体からなり、
前記連結筒部は、蛇腹管と、該蛇腹管の両端に連続しそれぞれ前記大径筒部に向けて逆向きL字状に屈曲させる円筒管とからなり、前記厚肉部は一方の前記大径筒部に隣接した円筒管のL字状に屈曲させる部分の直前位置に設けている。
または、本発明のグロメットは、自動車のドアと車体のパネルにそれぞれ設けた貫通穴に取り付けられ、
ゴムまたはエラストマー製で、両端の前記大径筒部と、該大径筒部に連続する前記ワイヤハーネス挿通筒部となる連結筒部を備えたグロメット本体と、一方の前記大径筒部に内嵌する樹脂インナーとからなり、
前記グロメット本体の連結筒部は、蛇腹管と、該蛇腹管の両端に連続し、それぞれ前記大径筒部に向けて逆向きL字状に屈曲させた円筒管とからなり、前記厚肉部は前記樹脂インナーを内嵌固定する一方の前記大径筒部に隣接した円筒管のL字状に屈曲させる部分の直前位置に設け、
前記樹脂インナーに前記ワイヤハーネスの端末に接続したコネクタの係止部を設け、該コネクタをドア側または車体側のワイヤハーネス端末に接続した待ち受けコネクタと接続させる構成としている。
ゴムまたはエラストマー製で、両端の前記大径筒部と、該大径筒部に連続する前記ワイヤハーネス挿通筒部となる連結筒部を備えたグロメット本体と、一方の前記大径筒部に内嵌する樹脂インナーとからなり、
前記グロメット本体の連結筒部は、蛇腹管と、該蛇腹管の両端に連続し、それぞれ前記大径筒部に向けて逆向きL字状に屈曲させた円筒管とからなり、前記厚肉部は前記樹脂インナーを内嵌固定する一方の前記大径筒部に隣接した円筒管のL字状に屈曲させる部分の直前位置に設け、
前記樹脂インナーに前記ワイヤハーネスの端末に接続したコネクタの係止部を設け、該コネクタをドア側または車体側のワイヤハーネス端末に接続した待ち受けコネクタと接続させる構成としている。
前記のように、グロメットの連結筒部の両端に設ける大径筒部を自動車のドアと車体のパネルにそれぞれ設けた貫通穴に取り付けるグロメットにおいて、前記連結筒部の内面の一部に周方向に連続する厚肉部を設け、該厚肉部の中空部に挿通したワイヤハーネスの外面を厚肉部で締付固定している。よって、ドアの開閉時にグロメットに挿通するワイヤハーネスにかかるテンションの伝達が、厚肉部によるワイヤハーネスの締付固定位置で遮断され、ワイヤハーネスにかかるテンションを大幅に抑制できる。よって、該ワイヤハーネスの電線端末にテンションがかかってコネクタに挿入係止された端子が変形するのを防止できる。
前記厚肉部の中空部の径を、該中空部に挿通するワイヤハーネスの径より小としていることが好ましい。
前記グロメットの連結筒部の内面から一体的に突設する前記厚肉部はゴムまたはエラストマーからなるため弾性を有する。このように、厚肉部の中空部の原状の径を、挿通するワイヤハーネスの径より小とすることで、挿通するワイヤハーネスに対する厚肉部の締付力を高めることができる。具体的には、原状の厚肉部の中空部の径を、挿通するワイヤハーネスの径の85〜95%程度としていることが好ましい。
前記グロメットの連結筒部の内面から一体的に突設する前記厚肉部はゴムまたはエラストマーからなるため弾性を有する。このように、厚肉部の中空部の原状の径を、挿通するワイヤハーネスの径より小とすることで、挿通するワイヤハーネスに対する厚肉部の締付力を高めることができる。具体的には、原状の厚肉部の中空部の径を、挿通するワイヤハーネスの径の85〜95%程度としていることが好ましい。
前記厚肉部の内面は平滑面としてもよいが、締め付けるワイヤハーネスとの接触面積を高める共に接触圧を高めるために微細な凹凸面や波形面とすることが好ましい。
また、内面に前記厚肉部を設けた連結筒部の外面より、外径方向に突出する厚肉部拡径用の引張片を少なくとも2本設けているため、ワイヤハーネスを前記厚肉部の中空部に挿通する際に、前記引張片を外方に引っ張って該厚肉部を拡径した状態でワイヤハーネスを挿通することができ、良好な作業性を保つことができる。前記引張片は、直径方向の対向位置に2本、好ましくは中心角90度間隔で周方向に4本設けている。
前記のように、グロメット本体のみからなるグロメット、グロメット本体と樹脂インナーとからなるグロメットのいずれの場合も、厚肉部を大径筒部に隣接した一方の円筒管のL字状に屈曲させる直前位置に設けることで、ドアの開閉時に車体側に架け渡すワイヤハーネスの端末にテンションがかかるのを抑えながら、グロメットに挿通するワイヤハーネスのドア開閉動作への追従性も良好に保つことができる。
前述したように、本発明では、グロメットのワイヤハーネス挿通部の内周面に周方向に連続する環状の厚肉部を設け、該厚肉部の中空部に挿通したワイヤハーネスの外面を厚肉部で締付固定する構成としている。よって、本発明のグロメットをドアと車体に架け渡すグロメットに適用すると、ドアの開閉時にグロメットに挿通するワイヤハーネスにかかるテンションの伝達が、厚肉部によるワイヤハーネスの締付位置で遮断され、該締付位置より車体側のワイヤハーネスにかかるテンションを大幅に抑制することができる。よって、車体側に架け渡されるワイヤハーネスの電線端末にテンションがかかってコネクタに挿入係止された端子に変形が生じるのを防止することができる。
また、本発明によれば、内面側の前記厚肉部と対向する連結筒部の外面より、外径方向に突出する厚肉部拡径用の引張片を少なくとも2本設けているため、ワイヤハーネスを厚肉部の中空部に挿通する際には、前記引張片を外方に引っ張って厚肉部を拡径した状態でワイヤハーネスをスムーズに挿通することができ、良好な作業性を保つことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に本発明の第一実施形態を示す。
図1に示すように、グロメット1は自動車の車体30とバックドア31との間に配索するワイヤハーネスに外装するものである。
図2に示すように、グロメット1はゴムまたはエラストマーからなるグロメット本体2と、該グロメット2の一端側に内嵌固定する樹脂インナー3とからなる。グロメット本体2は、蛇腹管4aの両端に逆向きL字状に屈曲した円筒管4b、4cからなるワイヤハーネス挿通筒部を構成する連結筒部4と、前記円筒管4b、4cにそれぞれ連続して設けた断面楕円状の大径筒部5、6を備え、連続した中空部をワイヤハーネス挿通路7としている。グロメット1のワイヤハーネス挿通路7には、図4に示すように、ワイヤハーネス10の複数の電線10wを結束せずにバラバラの状態で挿通している。
図1乃至図5に本発明の第一実施形態を示す。
図1に示すように、グロメット1は自動車の車体30とバックドア31との間に配索するワイヤハーネスに外装するものである。
図2に示すように、グロメット1はゴムまたはエラストマーからなるグロメット本体2と、該グロメット2の一端側に内嵌固定する樹脂インナー3とからなる。グロメット本体2は、蛇腹管4aの両端に逆向きL字状に屈曲した円筒管4b、4cからなるワイヤハーネス挿通筒部を構成する連結筒部4と、前記円筒管4b、4cにそれぞれ連続して設けた断面楕円状の大径筒部5、6を備え、連続した中空部をワイヤハーネス挿通路7としている。グロメット1のワイヤハーネス挿通路7には、図4に示すように、ワイヤハーネス10の複数の電線10wを結束せずにバラバラの状態で挿通している。
前記グロメット本体2の一方の大径筒部5の外周に環状の車体係止溝5aを設け、車体30のパネル30Pに設けた貫通穴30Hの周縁に係止するようにしている。
また、前記グロメット本体2の他方の大径筒部6には樹脂インナー3を内嵌し、該樹脂インナー3の筒部3aの周方向に間隔をあけて設けた係止爪3bをバックドア31のパネル31Pに設けた貫通穴31Hの周縁に係止するものとしている。
樹脂インナー3は、前記筒部3aの一端外周からフランジ部3cを突設し、該フランジ部3cを大径筒部6の奥端に設けた凹状の収容部6aに挿入して組み付けている。また、大径筒部6の前記収容部6aを囲む外面からバックドアのパネル31Pの貫通穴31Hの周縁に当接するシールリップ6bを環状に突設している。
樹脂インナー3は、前記筒部3aの一端外周からフランジ部3cを突設し、該フランジ部3cを大径筒部6の奥端に設けた凹状の収容部6aに挿入して組み付けている。また、大径筒部6の前記収容部6aを囲む外面からバックドアのパネル31Pの貫通穴31Hの周縁に当接するシールリップ6bを環状に突設している。
図5に示すように、樹脂インナー3は横出しのコネクタ20を内嵌固定する構成としている。該コネクタ20にはグロメット1に通すワイヤハーネス10の複数本の電線10wの端末に圧着接続した端子11を端子収容室内に挿入係止し、該コネクタ20から電線10Wを横方向へ引き出している。コネクタ20の外面に係止爪(図示せず)を設け、樹脂インナー3の筒部3aの内面より突出させたコネクタ係止片3dの係止穴3d−1に係止できるようにしている。
また、本実施形態のグロメット1では、バックドアのパネル31Pの貫通穴31Hに取り付ける大径筒部6に隣接した円筒管4cの内面に、図3に示すように、周方向に連続する環状の厚肉部8を一体成形で設けている。よって、厚肉部8もグロメット本体2の他の部分と同様、ゴムまたはエラストマーからなり、該厚肉部8を円筒管4cの(大径筒部6に向けて)L字状に屈曲させる直前位置に設けている。
また、内面に厚肉部8を設けた円筒管4cの外面より、厚肉部拡径用の引張片9を外径方向に突設している。本実施形態では、引張片9を中心角90度間隔で周方向に4つ設けている。
また、内面に厚肉部8を設けた円筒管4cの外面より、厚肉部拡径用の引張片9を外径方向に突設している。本実施形態では、引張片9を中心角90度間隔で周方向に4つ設けている。
図3に示すように、引張片9を外方(矢印方向)に引っ張ることにより、厚肉部8の中空部7aが二点鎖線で示される円のように拡径されワイヤハーネス10を挿入しやすくしている。また、ワイヤハーネス挿入後は、図4に示すように、引張片9の引っ張りを解除して原状に戻るように縮径させ、厚肉部8でワイヤハーネス10の外面を締め付けている。厚肉部8の中空部7aの原状の内径を、挿通するワイヤハーネス10の径より小としてワイヤハーネス10への締付力を高めている。本実施形態では、原径の戻される縮径状態の厚肉部8の中空部7aの径を、挿通するワイヤハーネス10の径の90%程度としている。
ワイヤハーネス10へのグロメット1の取り付けは次の手順で行う。
コネクタ20を端末に接続したワイヤハーネス10をグロメット1に挿通する。其の際、拡張治具(図示せず)を用いて、グロメット1の連結筒部7をワイヤハーネス10がスムーズに挿入できる程度に広げる。拡張治具により連結筒部7が全体的に拡張されるが、厚肉部8を設けた部分では、厚肉部8の中空部は他の部分より広がらない。よって、拡張治具で連結筒部7を拡張すると同時に、作業員が引張片9を外方に引っ張り、厚肉部8の中空部7aを拡径する。これにより、ワイヤハーネス10を厚肉部8の中空部を含めて連結筒部7の中空部に挿通する。挿通後にワイヤハーネス10に接続したコネクタ20を樹脂インナー3に内嵌固定すると共に、引張片9の引っ張りを解除して拡径させていた厚肉部8を原状に戻るように縮径させる。
コネクタ20を端末に接続したワイヤハーネス10をグロメット1に挿通する。其の際、拡張治具(図示せず)を用いて、グロメット1の連結筒部7をワイヤハーネス10がスムーズに挿入できる程度に広げる。拡張治具により連結筒部7が全体的に拡張されるが、厚肉部8を設けた部分では、厚肉部8の中空部は他の部分より広がらない。よって、拡張治具で連結筒部7を拡張すると同時に、作業員が引張片9を外方に引っ張り、厚肉部8の中空部7aを拡径する。これにより、ワイヤハーネス10を厚肉部8の中空部を含めて連結筒部7の中空部に挿通する。挿通後にワイヤハーネス10に接続したコネクタ20を樹脂インナー3に内嵌固定すると共に、引張片9の引っ張りを解除して拡径させていた厚肉部8を原状に戻るように縮径させる。
前記のようにワイヤハーネス10の一端側にグロメット1を外装した状態で、図5のように、ワイヤハーネス10を車体側の配索経路に配索すると共に、グロメット1の大径筒部5の車体係止溝5aを車体パネル30Pの貫通穴30Hの周縁に係止する。
また、グロメット1の大径筒部6内に装着した樹脂インナー3に内嵌固定したコネクタ20と雌雄嵌合する待ち受けコネクタ21がバックドアパネル31Pの貫通穴31Hに面して予め固定している。よって、樹脂インナー3の筒部3aを貫通穴31Hに挿入し、係止爪3bを貫通穴31Hの内周縁に係止すると前記コネクタ20が待ち受けコネクタ21に雌雄嵌合する。
また、グロメット1の大径筒部6内に装着した樹脂インナー3に内嵌固定したコネクタ20と雌雄嵌合する待ち受けコネクタ21がバックドアパネル31Pの貫通穴31Hに面して予め固定している。よって、樹脂インナー3の筒部3aを貫通穴31Hに挿入し、係止爪3bを貫通穴31Hの内周縁に係止すると前記コネクタ20が待ち受けコネクタ21に雌雄嵌合する。
前記のように、本実施形態では、連結筒部4の中間位置(円筒管4c)の内面に周方向に連続する環状の厚肉部8を設け、厚肉部8の中空部7aに挿通したワイヤハーネス10の外面を厚肉部8で締め付け保持する構成としている。よって、ドア30の開閉時にグロメット1に挿通するワイヤハーネス10にかかるテンションの伝達が、厚肉部8によるワイヤハーネス10の締付位置で遮断され、ワイヤハーネス10にかかるテンションを大幅に抑制することができる。よって、車体とバックドアに架け渡されるワイヤハーネス10の電線10wの端末にテンションがかかってコネクタ20に挿入係止された端子11が変形するのを防止できる。
また、本実施形態によれば、内面に厚肉部8を設けた円筒管4cの外面より、外径方向に突出する厚肉部拡径用の引張片9を少なくとも2本設けているため、ワイヤハーネス10を厚肉部8の中空部7aに挿通する際に、前記引張片9を外径方向に引っ張って厚肉部8を拡径した状態でワイヤハーネス10を挿通することができるため、良好な挿通作業性を保つことができる。
かつ、引張片9が突出した位置のグロメット内部でワイヤハーネスが固定されていることが外観検査で確認できる利点もある。
かつ、引張片9が突出した位置のグロメット内部でワイヤハーネスが固定されていることが外観検査で確認できる利点もある。
図6に第二実施形態を示す。
第二実施形態のグロメット1はグロメット本体2のみからなり、樹脂インナーを組み合わせていない。第一実施形態のグロメットにおいて、樹脂インナーを組みつけていた大径筒部60は、図6に示すように、他方の大径筒部5と同様に、外周に環状の車体係止溝を設け、バックドアあるいは車体に設けた貫通穴の周縁に係止するものとしている。
ワイヤハーネス10の端末に接続したコネクタ20は、グロメット1の大径筒部60から出た位置に配置され、コネクタ20の首下部分のワイヤハーネス10が大径筒部60内を位置する。
第二実施形態のグロメット1はグロメット本体2のみからなり、樹脂インナーを組み合わせていない。第一実施形態のグロメットにおいて、樹脂インナーを組みつけていた大径筒部60は、図6に示すように、他方の大径筒部5と同様に、外周に環状の車体係止溝を設け、バックドアあるいは車体に設けた貫通穴の周縁に係止するものとしている。
ワイヤハーネス10の端末に接続したコネクタ20は、グロメット1の大径筒部60から出た位置に配置され、コネクタ20の首下部分のワイヤハーネス10が大径筒部60内を位置する。
第一実施形態と同様に、前記大径筒部60に近接した円筒管4cの内周面から厚肉部8を突設し、対向する外周面には直径方向の2カ所に引張片9を突設している。第二実施形態では、連結管部7が小径であるため、引張片9は2本としている。
第二実施形態のグロメットへのワイヤハーネスの取り付け、および作用効果は第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
第二実施形態のグロメットへのワイヤハーネスの取り付け、および作用効果は第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
1 グロメット
4 連結筒部
4a 蛇腹管
4b、4c 円筒管
5、6 大径筒部
7、7a 中空部
8 厚肉部
9 引張片
10 ワイヤハーネス
30 車体
31 バックドア
4 連結筒部
4a 蛇腹管
4b、4c 円筒管
5、6 大径筒部
7、7a 中空部
8 厚肉部
9 引張片
10 ワイヤハーネス
30 車体
31 バックドア
Claims (4)
- 自動車に配索するワイヤハーネスに外装して、パネルの貫通穴に装着するグロメットであって、
ワイヤハーネス挿通筒部と、該ワイヤハーネス挿通筒部の端部に連続した車体係止用の大径筒部を備え、
前記ワイヤハーネス挿通筒部の内周面から厚肉部が周方向に連続して設けられていると共に、該厚肉部と対向する外周面の少なくとも2箇所よりそれぞれ外径方向に突出する厚肉部拡径用の引張片が設けられ、
前記引張片を外方に引っ張って拡径させた前記厚肉部の中空部に前記ワイヤハーネスが挿通され、挿通後は前記引張片の引っ張りを解除して縮径させた前記厚肉部で前記ワイヤハーネスが締付固定される構成としていることを特徴とするグロメット。 - 前記グロメットは、自動車のドアと車体のパネルにそれぞれ設けた貫通穴に取り付けられ、
ゴムまたはエラストマー製で、両端の前記大径筒部と、該大径筒部に連続する前記ワイヤハーネス挿通筒部となる連結筒部を備えたグロメット本体からなり、
前記連結筒部は、蛇腹管と、該蛇腹管の両端に連続しそれぞれ前記大径筒部に向けて逆向きL字状に屈曲させる円筒管とからなり、前記厚肉部は一方の前記大径筒部に隣接した円筒管のL字状に屈曲させる部分の直前位置に設けている請求項1に記載のグロメット。 - 前記グロメットは、自動車のドアと車体とにそれぞれ設けた貫通穴に取り付けられ、
ゴムまたはエラストマー製で、両端の前記大径筒部と、該大径筒部に連続する前記ワイヤハーネス挿通筒部となる連結筒部を備えたグロメット本体と、一方の前記大径筒部に内嵌する樹脂インナーとからなり、
前記グロメット本体の連結筒部は、蛇腹管と、該蛇腹管の両端に連続しそれぞれ前記大径筒部に向けて逆向きL字状に屈曲させる円筒管とからなり、前記厚肉部は前記樹脂インナーを内嵌固定する一方の前記大径筒部に隣接した円筒管のL字状に屈曲させる部分の直前位置に設け、
前記樹脂インナーに前記ワイヤハーネスの端末に接続したコネクタの係止部を設け、該コネクタをドア側または車体側のワイヤハーネス端末に接続した待ち受けコネクタと接続させる構成としている請求項1に記載のグロメット。 - 前記厚肉部の中空部の径を、該中空部に挿通するワイヤハーネスの径より小としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
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JP2013137531A JP2015012731A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | グロメット |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015012731A true JP2015012731A (ja) | 2015-01-19 |
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JP2013137531A Pending JP2015012731A (ja) | 2013-06-28 | 2013-06-28 | グロメット |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2013
- 2013-06-28 JP JP2013137531A patent/JP2015012731A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115152112A (zh) * | 2020-02-27 | 2022-10-04 | 住友电装株式会社 | 护线套 |
CN115152112B (zh) * | 2020-02-27 | 2024-05-14 | 住友电装株式会社 | 护线套 |
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