JP2015011795A - 車両用照明装置、車両、及びその制御方法 - Google Patents

車両用照明装置、車両、及びその制御方法 Download PDF

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森本 廉
Tadashi Morimoto
廉 森本
山中 一彦
Kazuhiko Yamanaka
一彦 山中
一彦 寺内
Kazuhiko Terauchi
一彦 寺内
純久 長崎
Sumihisa Nagasaki
純久 長崎
白石 誠吾
Seigo Shiraishi
誠吾 白石
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Abstract

【課題】波長変換素子と投影レンズとを有する車両用照明装置、及びそれを用いた車両の耐久性を改善することを目的とする。
【解決手段】光源10と、光源10から出射された第1の光11を受けて第2の光12を発する波長変換素子40と、波長変換素子40から発せられた第2の光12を投影する投影レンズ50とを備え、投影レンズ50の焦点位置を第1の制御信号により変化させる第1の制御装置55を有する構成とした。このような構成とすることにより、その耐久性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本開示は、光源から出射した光を波長変換素子に照射することで発生する光を利用する車両用照明装置、車両、及びその制御方法に関する。
従来この種の車両用照明装置は、光源と、前記光源から出射された第1の光を受けて第2の光を発する波長変換素子と、前記波長変換素子から発せられた第2の光を投影する投影レンズとを備える構成としていた。
なお、この出願に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2012−109220号公報
このような従来の車両用照明装置では、その耐久性が低いことが問題となっていた。
すなわち、上記従来の構成においては、当該車両用照明装置の外部から入射してきた第3の光が投影レンズにより前記波長変換素子へと集光されてしまい、前記波長変換素子の一部の温度が上昇し、その結果として波長変換素子に劣化が生じ耐久性が低くなってしまっていた。
そこで本開示は、波長変換素子と投影レンズとを有する車両用照明装置、及びそれを用いた車両の耐久性を改善することを目的とする。
そして、この目的を達成するために本開示は、光源と、前記光源から出射された第1の光を受けて第2の光を発する波長変換素子と、前記波長変換素子から発せられた第2の光を投影する投影レンズとを備え、前記投影レンズの焦点位置を第1の制御信号により変化させる第1の制御装置を有する構成とした。
このような構成とすることにより、前記投影レンズの焦点位置を変化させることにより、車両用照明装置の外部からの入射してきた第3の光が前記波長変換素子に長時間集光されることを抑制することができ、その結果として耐久性を向上させることができる。
図1は実施の形態1における車両用照明装置の模式図である。 図2は実施の形態1における車両用照明装置の他の実施例を示す模式図である。 図3は実施の形態1における車両用照明装置の波長変換素子及び投影レンズを示す断面図である。 図4は実施の形態1における車両用照明装置の波長変換素子及び集光レンズを示す断面図である。 図5は実施の形態1における車両の模式図である。 図6は実施の形態1における車両の他の実施例を示す模式図である。 図7は実施の形態1における車両用照明装置の波長変換素子及び集光レンズを示す断面図である。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1における車両用照明装置、車両、及びその制御方法について図面を参照しながら説明する。
実施の形態1における車両用照明装置1は、図1に示すごとく、光源10と、光源10から出射された第1の光11を受けて第2の光12を発する波長変換素子40と、波長変換素子40から発せられた第2の光12を投影する投影レンズ50とを備え、投影レンズ50の焦点位置を第1の制御信号により変化させる第1の制御装置55を有する構成としている。
このような構成とすることにより、例えば車両の停止時や、光源10の電源オフ状態時のように、第2の光12を所望のスポットサイズに投影する必要が無いような場合において、投影レンズ50の焦点位置を変化させることにより、車両用照明装置1の外部からの入射してきた第3の光(図示せず)が波長変換素子40に長時間集光されることを抑制することができ、その結果として耐久性を向上させることができる。
また、図5、図6に示すごとく、上述した車両用照明装置1をヘッドライトとして搭載し、光源10に電気的に接続された電源を有する車両100A、100Bは、車両用照明装置1の外部からの入射してきた第3の光(図示せず)が波長変換素子40に長時間集光されることを抑制することができ、その結果として耐久性を向上させることができる。
以下、必須ではない任意の構成要素を含め、より具体的な実施例の説明を行う。
図2に示すごとく、車両用照明装置1は、第1の光11を波長変換素子40へと集光する集光レンズ30を有している。また、集光レンズ30の焦点位置を第2の制御信号により変化させる第2の制御装置35を有している。
このような構成とすることにより、上述した耐久性の向上の効果をより高くすることができる。即ち、例えば第2の制御装置35が時点によって第2の制御信号を変化させ集光レンズ30の焦点位置を変化させることにより、第1の光11が波長変換素子40の特定の位置に長時間連続して集光されることを抑制することができ、その結果として耐久性を向上させることができる。
また、図5、図6に示すごとく、このような車両用照明装置1をヘッドライトとして搭載し、前記光源10に電気的に接続された電源を有する車両100A、100Bは、車両用照明装置1の光源10からの入射してきた第1の光11が波長変換素子40の特定の位置に長時間連続して集光されることを抑制することができ、その結果として耐久性を向上させることができる。
さらに、光源10と集光レンズ30との間にコリメータレンズ20を配置することにより、第1の光11を平行化することができる。
本実施の形態においては、第1の光11の波長範囲を380nmから480nmとして説明する。
第1の光11の波長が380nm〜420nmの場合、主な発光波長が590〜660nmの範囲の赤色蛍光体と、主な発光波長が500〜590nmの範囲の緑色蛍光体と、主な発光波長が430〜500nmの範囲の青色蛍光体とを、透明基体中にそれぞれ分散、もしくはこの透明基体上に蛍光体層として形成することにより、波長変換素子40を構成することができる。透明基体としては、例えばシリコーン、低融点ガラス、透明セラミック、サファイア、酸化亜鉛などを用いることができ、蛍光体層として、下記に述べる蛍光体材料をシリコーン、低融点ガラス、酸化亜鉛などをバインダとして積層することによりなる。また下記蛍光体材料を焼結等することにより透明基体として用いてもよい。このような波長変換素子40を用い、上述した赤、緑、青色蛍光体からの出射光比を調整することにより、高い演色性を有しその波長範囲を430nm〜660nmとする第2の光12を生成することが可能となる。赤色蛍光体としては例えば、Eu賦活(Sr、Ca)AlSiN蛍光体、Eu賦活CaAlSiN蛍光体、YS:Eu3+蛍光体などで構成される赤色蛍光体を用いることができる。緑色蛍光体としては例えば、Eu賦活β−SiAlON蛍光体、Eu賦活SrSi蛍光体、Eu賦活(Ba、Sr)Si蛍光体などの緑色蛍光体を用いることができる。青色蛍光体としては例えば、Eu賦活BaMgAl1017蛍光体、Eu賦活SrMgSi蛍光体、Eu賦活Sr(POCl(SCA蛍光体)などで構成される青色蛍光体を用いることができる。
なお、第1の光11の波長が420nm〜480nmの場合、主な発光波長が540〜610nmの範囲にあり660nmまで発光波長を有する黄色蛍光体を、透明基体中に分散、もしくは透明基体上に蛍光体層として形成することにより、波長変換素子40を構成することができる。このような波長変換素子40を用いた場合には、第1の光11と黄色蛍光体の発光の出射比を調整することにより、高い演色性を有しその波長範囲を420nm〜660nmとする第2の光12を生成することが可能となる。黄色蛍光体としては例えば、Ce賦活YAG系蛍光体((Y,Gd)(Al,Ga)12:Ce)、Eu賦活α−SiAlON蛍光体、Eu賦活(Ba、Sr)Si蛍光体などの黄色蛍光体を用いることができる。
なお、第1の光11の波長が380nm〜420nmの場合においては、主な発光波長が430〜500nmの範囲の青色蛍光体と、主な発光波長が540〜610nmの範囲にあり700nmまで発光波長を有する黄色蛍光体との組み合わせを用いてもよい。
なお、上述の車両用照明装置1をヘッドライトとして搭載した車両の例として、図5に示す車両100Aと、図6に示す車両100Bとを示したが、どちらの構成であっても、上述した耐久性の向上に関する効果は同様に得ることができる。
なお、光源10には例えばレーザなどの出射光の指向性が高い光源、特に窒化物半導体レーザ素子を用いることにより、LEDやランプに比べ発光効率が高く、かつ発光面積が小さいため、コンパクトな光学系で構成が可能となり、車両用照明装置1の小型化、高効率化、低コスト化を図ることができる。
また、その結果として、この車両用照明装置1をヘッドライトとして用いる際の設計自由度が増し、図6に示す車両100Bのようにヘッドライトの形状をより薄くするなどの斬新なデザインを採用することが可能となる。
以下、上記車両100A、100Bの制御方法について説明する。
図1に示した車両用照明装置1は、光源10と、光源10に電気的に接続された電源(図示せず)と、光源10から出射された第1の光11を受けて第2の光12を発する波長変換素子40と、波長変換素子40から発せられた第2の光12を投影する投影レンズ50と、投影レンズ50の焦点位置を第1の制御信号により変化させる第1の制御装置55とを備えている。
そして、前記電源がオフ状態の時、または車両の停止時に、第1の制御装置55が第1の制御信号により前記投影レンズ50の焦点位置を変化させる。
以下、図3(a)、(b)を用いて、投影レンズ50の焦点位置の変化についてより具体的に説明する。図3(a)は車両用照明装置1の電源がオン状態の時の波長変換素子40及び投影レンズ50を示している。図3(b)は車両用照明装置1の電源がオフ状態の時の波長変換素子40及び投影レンズ50を示している。
図3(a)において、投影レンズ50は、第1の透明板53と、この第1の透明板53と対向して設けられた第2の透明板58とを有し、第1の透明板53の外周部には第1の金属部54が設けられ、第2の透明板58の外周部には第2の金属部57が設けられている。これら第1の透明板53、第2の透明板58、第1の金属部54、第2の金属部57により第1の容器50Aを構成しており、この第1の容器50Aの中に第1の液体51、第2の液体52が設けられている。そして、第1の金属部54における第1の液体51との接触面、及び第2の金属部57における第1の液体51、第2の液体52との接触面には第1の絶縁膜56を設けている。
このような投影レンズ50に、第1の光11を受けた波長変換素子40により発せられた第2の光12が入射しており、また、車両用照明装置1の外部からは第3の光13が入射している。ここで第3の光13は太陽光などの外光である。
第1の液体51の屈折率と第2の液体52の屈折率とは異なっており、第1の液体51と第2の液体52は互いに混合されずに、第1の透明板53側と第2の透明板58側とに分離した状態となっている。第1の液体51としては、例えば導電性の水溶液を用いることができ、第2の液体52としては、例えば非導電性のシリコンオイルを用いることができる。特に、寒冷地で車両100A、100Bを用いる場合においては、第1の液体51、第2の液体52には不凍用液体を用いて構成することが望ましく、例えば、第1の液体51にはエチレングリコールを用い、第2の液体52にはイマージョンオイルを用いることが望ましい。
第1の金属部54と第2の金属部57の間に第1の電圧V(例えば40V)を印加すると、第1の液体51は第2の金属部57に引っ張られる。この第1の液体51の動きにより、第2の液体52が投影レンズ50の中心方向に集められる。その結果、屈折率の異なる第1の液体51と第2の液体52の接する曲面の曲率が大きくなる。従って、印加電圧を適切に調整することにより、第2の光12を所望のスポットサイズに投影することが可能となる。
しかし、このように第1の液体51と第2の液体52の接する曲面の曲率が大きくなった状態で、車両用照明装置1の外部から第3の光13が入射した場合、図3(a)に示すように、波長変換素子40上に結像してしまうため、波長変換素子40の一部の温度が上昇してしまう。従って、長時間、第1の金属部54と第2の金属部57の間に電圧を印加した場合、波長変換素子40に劣化が生じ耐久性が低くなってしまう。
そこで、図3(b)に示すように、光源10に電気的に接続された電源がオフ状態の際や、または車両の停止時のように、第2の光12を所望のスポットサイズに投影する必要が無い場合において、第1の制御装置55が第1の金属部54と第2の金属部57に印加される電圧を第1の電圧Vよりも低い第2の電圧Vに設定する。例えば第2の電圧Vを0Vとし、第1の金属部54と第2の金属部57との間を短絡状態とする。その結果、第1の液体51と第2の液体52の接する曲面の曲率が図3(b)に示すように小さくなるため、車両用照明装置1の外部から第3の光13が入射しても波長変換素子40上に結像しない。従って、波長変換素子40の一部の温度が上昇するのを抑制することができ、波長変換素子40が劣化することを抑制することができる。
なお、短絡状態を含めた第1の金属部54と第2の金属部57の間に印加される第2の電圧Vが上述した第1の制御装置55からの第1の制御信号に該当する。
なお、本実施の形態においては、第1の透明板53の外周部全体に第1の金属部54を設け、第2の透明板58の外周部全体に第2の金属部57を設けることにより第1の容器50Aを構成する例を示したが、透明ガラスや、液体シール材等を第1の透明板53、第2の透明板58の外周部に設けることにより第1の容器50Aを構成してもよい。
なお、第1の透明板53と第2の透明板58の形状は円形状でも長方形状でも構わないが、第2の光12のビーム形状などを考慮すると、円形状にすることが好ましい。
このような制御方法を取ることにより、車両100A、100Bにおける光源10の電源がオンの状態で走行しているような場合における第2の光12の照射状態に悪影響を与えることなく、車両用照明装置1の外部から入射してきた第3の光13が波長変換素子40に長時間集光されることを抑制することができ、その結果として耐久性を向上させることができる。
さらに、図2に示した車両用照明装置1は、第1の光11を波長変換素子40へと集光する集光レンズ30と、この集光レンズ30の焦点位置を第2の制御信号により変化させる第2の制御装置35とを備えている。
そして、第2の制御装置35が時点によって第2の制御信号を変化させ集光レンズ30の焦点位置を変化させる。
以下、図4(a)、(b)を用いて、集光レンズ30の焦点位置の変化についてより具体的に説明する。図4(a)は第1の光11が波長変換素子40のほぼ中央に集光された時の波長変換素子40及び集光レンズ30を示している。図4(b)は第1の光11が波長変換素子40のオフセンターに集光された際の波長変換素子40及び集光レンズ30を示している。
図4(a)において、集光レンズ30は、第3の透明板33と、この第3の透明板33と対向して設けられた第4の透明板38とを有し、第3の透明板33における外周部の一部には第3の金属部34Aが、第3の透明板33の外周部における他部には第5の金属部34Bが設けられ、第4の透明板38の外周部における一部には第4の金属部37Aが、第4の透明板38の外周部における他部には第6の金属部37Bが設けられている。これら第3の透明板33、第4の透明板38、第3の金属部34A、第5の金属部34B、第4の金属部37A、第6の金属部37Bにより第2の容器30Aを形成しており、この第2の容器30Aの中に第3の液体31、第4の液体32が設けられている。そして、第3の金属部34Aにおける第3の液体31との接触面、第4の金属部37Aにおける第3の液体31、第4の液体32との接触面、第5の金属部34Bにおける第3の液体31との接触面、及び第6の金属部37Bにおける第3の液体31、第4の液体32との接触面には第2の絶縁膜36を設けている。
なお、図示はしていないが、第3の金属部34Aと第5の金属部34Bとの間、及び第4の金属部37Aと第6の金属部37Bとの間には第3の絶縁膜(図示せず)を設けている。第3の絶縁膜(図示せず)を設けることにより、第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間における電圧と第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間における電圧とを個別に制御することが可能となる。
このような集光レンズ30に、第1の光11が入射しており、この集光レンズ30により集光された第1の光11を波長変換素子40が受け、第2の光12を発している。
第3の液体31の屈折率と第4の液体32の屈折率とは異なっており、第3の液体31と第4の液体32は互いに混合されずに、第3の透明板33側と第4の透明板38側とに分離した状態となっている。第3の液体31としては、例えば導電性の水溶液を用いることができ、第4の液体32としては、例えば非導電性のシリコンオイルを用いることができる。特に、寒冷地で車両100A、100Bを用いる場合においては、第3の液体31、第4の液体32には不凍用液体を用いて構成することが望ましく、例えば、第3の液体31にはエチレングリコール、第4の液体32にはイマージョンオイルを用いることが望ましい。
第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間に第3の電圧V(例えば40V)を印加し、且つ第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間にも第3の電圧V(例えば40V)を印加すると、第3の液体31は第4の金属部37A、第6の金属部37Bに引っ張られる。この第3の液体31の動きにより第4の液体32が集光レンズ30の中心方向に集められる。その結果、屈折率の異なる第3の液体31と第4の液体32の接する曲面の曲率が大きくなる。従って、印加電圧を適切に調整することにより、第1の光11を波長変換素子40のほぼ中央に集光することが可能となる。
しかし、このように第1の光11が波長変換素子40のほぼ中央に長時間集光されると、波長変換素子40のほぼ中央の温度が上昇して、波長変換素子40に劣化が生じ耐久性が低くなってしまう。
そこで、例えば、光源10に電気的に接続された電源のオン状態の期間がある時点に達すると、図4(b)に示すように、第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間、及び第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間に異なる電圧を印加する。例えば、第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間に第4の電圧Vを印加し、第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間に第4の電圧Vとは異なる第5の電圧Vを印加する。例えば、第4の電圧を10Vとし、第5の電圧を60Vとする。そうすると、図4(b)に示すように、第3の液体31と第4の液体32の接する曲面のカーブの形状が、第3の金属部34Aと第4の金属部37A側の曲率が小さく、第5の金属部34Bと第6の金属部37B側の曲率が大きくなる。即ち、大きな電圧を印加された第5の金属部34B、第6の金属部37B側における曲面の曲率が大きく、小さな電圧を印加された第3の金属部34Aと第4の金属部37A側における曲面の曲率が小さくなる。このため、第1の光11を波長変換素子40上の中央より上方に結像させることができる。このように、時点によって第1の光11の波長変換素子40上への焦点位置を変化させることができ、その結果として、長時間、波長変換素子40における特定の場所の温度が集中して上昇することを抑制することができ、波長変換素子40が劣化することを抑制することができる。
なお、この制御は10ミリ秒オーダーで可能なため、人間が光のちらつきを感じることはない。
なお、本実施の形態においては、第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間に印加される電圧、及び第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間に印加される電圧が上述した第2の制御装置35からの第2の制御信号に該当する。なお、第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間に印加される電圧を第3の電圧Vから変化させず、第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間に印加される電圧のみを第5の電圧Vに変化させ、この第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間において変化させた電圧印加を第2の制御装置35からの第2の制御信号としてもよい。また、第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間を短絡状態とし、第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間にのみ電圧を印加し、この第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間における電圧印加を第2の制御装置35からの第2の制御信号としてもよい。
即ち、ここでいう第2の制御信号とは、必ずしも第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間に印加される電圧と、第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間に印加される電圧の双方を含む必要は無く、第3の金属部34Aと第4の金属部37Aの間に印加される電圧と、第5の金属部34Bと第6の金属部37Bの間に印加される電圧の内の少なくとも一方を含めばよい。
このような制御方法を取ることにより、波長変換素子40が発する第2の光12の量をさほど変化させることなく、第1の光11が波長変換素子40の特定の箇所に長時間集光されることを抑制することができ、その結果として耐久性を向上させることができる。
また、ある時点では第4の電圧Vを第5の電圧Vよりも大きくし、他の時点では第4の電圧Vを第5の電圧Vよりも小さくするような制御方法にすることにより、波長変換素子40における第1の光11の集光位置を3点以上に分散させることができ、その結果として耐久性をさらに向上させることができる。
さらに、第4の電圧Vと第5の電圧Vを交流電圧とし、互いの周期または位相を異ならせることにより、波長変換素子40における第1の光11の焦点位置を線上に走査することができ、より一層耐久性を向上させることができる。
また、図4に示した断面に直交する断面を示す図である図7に示すごとく、第3の透明板33における外周部における第3の金属部34A、第5の金属部34Bを配置していない部分に第7の金属部74A、第9の金属部74Bを設け、第4の透明板38の外周部における第4の金属部37A、第6の金属部37Bを配置していない部分に第8の金属部77A、第10の金属部77Bを設ける構成とすることにより、更なる耐久性向上を図ることが可能となる。例えば、光源10に電気的に接続された電源のオン状態の期間がある時点に達すると、図7(b)に示すように、第7の金属部74Aと第8の金属部77Aの間に第6の電圧Vを印加し、第9の金属部74Bと第10の金属部77Bの間に第6の電圧Vとは異なる第7の電圧Vを印加する。例えば、第6の電圧を10Vとし、第7の電圧を60Vとする。このような制御を行うことにより、波長変換素子40における第1の光11の焦点位置を5点以上に変化させることが可能となり、更なる耐久性の向上を図ることができる。
さらに、第4の電圧V、第5の電圧V、第6の電圧V、第7の電圧Vを交流電圧とし、それぞれの周期または位相を異ならせることにより、波長変換素子40における第1の光11の焦点位置を面上に走査することができ、より一層耐久性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、第3の透明板33における外周部の一部に第3の金属部34Aを設け、第3の透明板33の外周部における他部に第5の金属部34Bを設け、第4の透明板38の外周部における一部に第4の金属部37Aを設け、第4の透明板38の外周部における他部に第6の金属部37Bを設けることにより、上記第2の容器30Aを構成する例を示した。それ以外の構成として、透明ガラスや、液体シール材等を第3の透明板33、第4の透明板38の外周部に設けることにより第2の容器30Aを構成してもよい。
なお、第3の透明板33と第4の透明板38の形状は円形状でも長方形状でも構わないが、第1の光11のビーム形状などを考慮すると、円形状にすることが好ましい。
本開示の車両用照明装置、車両、及びその制御方法は、その耐久性を改善させることができるという効果を有し有用である。
1 車両用照明装置
10 光源
11 第1の光
12 第2の光
13 第3の光
20 コリメータレンズ
30 集光レンズ
31 第3の液体
32 第4の液体
33 第3の透明板
34A 第3の金属部
34B 第5の金属部
35 第2の制御装置
36 第2の絶縁膜
37A 第4の金属部
37B 第6の金属部
38 第4の透明板
40 波長変換素子
50 投影レンズ
51 第1の液体
52 第2の液体
53 第1の透明板
54 第1の金属部
55 第1の制御装置
56 第1の絶縁膜
57 第2の金属部
58 第2の透明板
100A、100B 車両

Claims (20)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された第1の光を受けて第2の光を発する波長変換素子と、
    前記波長変換素子から発せられた第2の光を投影する投影レンズと、を備え、
    前記投影レンズの焦点位置を第1の制御信号により変化させる第1の制御装置を有する
    車両用照明装置。
  2. 前記投影レンズは、
    第1の透明板と、
    前記第1の透明板と対向して設けられた第2の透明板と、
    前記第1の透明板の外周部に設けられた第1の金属部と、
    前記第2の透明板の外周部に設けられた第2の金属部と、
    前記第1の透明板、前記第2の透明板、前記第1の金属部、及び前記第2の金属部を含んで構成された第1の容器と、
    前記第1の容器内に設けられた第1の液体と、
    前記第1の容器内に設けられた第2の液体とを有し、
    前記第1の液体と前記第2の液体とは、それぞれ前記第1の透明板側と前記第2の透明板側とに分離されている
    請求項1に記載の車両用照明装置。
  3. 前記第1の制御信号が、
    前記第1の金属部と前記第2の金属部との間に印加される電圧である
    請求項2に記載の車両用照明装置。
  4. 前記第1の光を前記波長変換素子へと集光する集光レンズを有する
    請求項1に記載の車両用照明装置。
  5. 前記集光レンズの焦点位置を第2の制御信号により変化させる第2の制御装置を有する
    請求項4に記載の車両用照明装置。
  6. 前記集光レンズは、
    第3の透明板と、
    前記第3の透明板と対向して設けられた第4の透明板と、
    前記第3の透明板における外周部の一部に設けられた第3の金属部と、
    前記第3の透明板における外周部の他部に設けられた第5の金属部と、
    前記第4の透明板における外周部の一部に設けられた第4の金属部と、
    前記第4の透明板における外周部の他部に設けられた第6の金属部と、
    前記第3の透明板、前記第4の透明板、前記第3の金属部、前記第4の金属部、前記第5の金属部、及び前記第6の金属部を含んで構成された第2の容器と、
    前記第2の容器内に設けられた第3の液体と、
    前記第2の容器内に設けられた第4の液体とを有し、
    前記第3の液体と前記第4の液体とは、それぞれ前記第3の透明板側と前記第4の透明板側とに分離されている
    請求項5に記載の車両用照明装置。
  7. 前記第2の制御信号が、
    前記第3の金属部と前記第4の金属部との間に印加される電圧と、
    前記第5の金属部と前記第6の金属部との間に印加される電圧の内の少なくとも一方からなる
    請求項5に記載の車両用照明装置。
  8. 前記光源と前記集光レンズとの間に配置され、
    前記第1の光を平行化するコリメータレンズを有する
    請求項4に記載の車両用照明装置。
  9. 車両用照明装置を備えた車両であって、
    前記車両用照明装置は、
    光源と、
    前記光源から出射された第1の光を受けて第2の光を発する波長変換素子と、
    前記波長変換素子から発せられた第2の光を投影する投影レンズと、を備え、
    前記投影レンズの焦点位置を第1の制御信号により変化させる第1の制御装置を有する
    車両。
  10. 前記投影レンズは、
    第1の透明板と、
    前記第1の透明板と対向して設けられた第2の透明板と、
    前記第1の透明板の外周部に設けられた第1の金属部と、
    前記第2の透明板の外周部に設けられた第2の金属部と、
    前記第1の透明板、前記第2の透明板、前記第1の金属部、及び前記第2の金属部を含んで構成された第1の容器と、
    前記第1の容器内に設けられた第1の液体と、
    前記第1の容器内に設けられた第2の液体とを有し、
    前記第1の液体と前記第2の液体とは、それぞれ前記第1の透明板側と前記第2の透明板側とに分離されている
    請求項9に記載の車両。
  11. 前記第1の制御信号が、
    前記第1の金属部と前記第2の金属部との間に印加される電圧である
    請求項10に記載の車両。
  12. 前記第1の光を前記波長変換素子へと集光する集光レンズを有する
    請求項9に記載の車両。
  13. 前記集光レンズの焦点位置を第2の制御信号により変化させる第2の制御装置を有する
    請求項12に記載の車両。
  14. 前記集光レンズは、
    第3の透明板と、
    前記第3の透明板と対向して設けられた第4の透明板と、
    前記第3の透明板における外周部の一部に設けられた第3の金属部と、
    前記第3の透明板における外周部の他部に設けられた第5の金属部と、
    前記第4の透明板における外周部の一部に設けられた第4の金属部と、
    前記第4の透明板における外周部の他部に設けられた第6の金属部と、
    前記第3の透明板、前記第4の透明板、前記第3の金属部、前記第4の金属部、前記第5の金属部、及び前記第6の金属部を含んで構成された第2の容器と、
    前記第2の容器内に設けられた第3の液体と、
    前記第2の容器内に設けられた第4の液体とを有し、
    前記第3の液体と前記第4の液体とは、それぞれ前記第3の透明板側と前記第4の透明板側とに分離されている
    請求項13に記載の車両。
  15. 前記第2の制御信号が、
    前記第3の金属部と前記第4の金属部との間に印加される電圧と、
    前記第5の金属部と前記第6の金属部との間に印加される電圧の内の少なくとも一方からなる
    請求項13に記載の車両。
  16. 前記光源と前記集光レンズとの間に配置され、
    前記第1の光を平行化するコリメータレンズを有する
    請求項12に記載の車両。
  17. 車両用照明装置を備えた車両の制御方法であって、
    前記車両用照明装置は、
    光源と、
    前記光源に電気的に接続された電源と、
    前記光源から出射された第1の光を受けて第2の光を発する波長変換素子と、
    前記波長変換素子から発せられた第2の光を投影する投影レンズとを備え、
    前記投影レンズの焦点位置を第1の制御信号により変化させる第1の制御装置を有し、
    前記電源がオフ状態の時に、前記第1の制御装置が第1の制御信号により前記投影レンズの焦点位置を変化させる
    車両の制御方法。
  18. 前記車両用照明装置が
    前記第1の光を前記波長変換素子へと集光する集光レンズと、
    前記集光レンズの焦点位置を第2の制御信号により変化させる第2の制御装置を有し、
    前記第2の制御装置が時点によって第2の制御信号を変化させ前記集光レンズの焦点位置を変化させる
    請求項17に記載の車両の制御方法。
  19. 車両用照明装置を備えた車両の制御方法であって、
    前記車両用照明装置は、
    光源と、
    前記光源に電気的に接続された電源と、
    前記光源から出射された第1の光を受けて第2の光を発する波長変換素子と、
    前記波長変換素子から発せられた第2の光を投影する投影レンズとを備え、
    前記投影レンズの焦点位置を制御信号により変化させる第1の制御装置を有し、
    前記車両の停止時に、前記第1の制御装置が制御信号により前記投影レンズの焦点位置を変化させる
    車両の制御方法。
  20. 前記車両用照明装置が
    前記第1の光を前記波長変換素子へと集光する集光レンズと、
    前記集光レンズの焦点位置を第2の制御信号により変化させる第2の制御装置を有し、
    前記第2の制御装置が時点によって第2の制御信号を変化させ前記集光レンズの焦点位置を変化させる
    請求項19に記載の車両の制御方法。
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