JP2015010576A - 内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法 - Google Patents

内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015010576A
JP2015010576A JP2013137966A JP2013137966A JP2015010576A JP 2015010576 A JP2015010576 A JP 2015010576A JP 2013137966 A JP2013137966 A JP 2013137966A JP 2013137966 A JP2013137966 A JP 2013137966A JP 2015010576 A JP2015010576 A JP 2015010576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
cranking
torque
start control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013137966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6115358B2 (ja
Inventor
鈴木 宏之
Hiroyuki Suzuki
宏之 鈴木
和彦 菅原
Kazuhiko Sugawara
和彦 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2013137966A priority Critical patent/JP6115358B2/ja
Publication of JP2015010576A publication Critical patent/JP2015010576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6115358B2 publication Critical patent/JP6115358B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】燃焼圧力を利用した始動を試みたものの失敗した場合に、できる限り短時間で内燃エンジンを始動することができる内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法を提供する。
【解決手段】エンジン始動要求を受けて、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジン1をクランキングするとともに、電動機5でクランキングをアシストするクランキング部(S101,S102,S202)と、クランキングを開始してから所定時間が経過したことをもって、電動機5のクランキングトルクを増大させる電動トルク増大部(S204)と、を含む。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃エンジンの始動を制御する装置及び方法に関する。
特許文献1では、エンジン停止時に膨張行程気筒に燃料を噴射する。そして、内燃エンジンを始動させるときには、この燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジンをクランキングするとともに、エンジン始動用モーターでクランキングをアシストする。
特開2005−30217号公報
ところで、前述した従来装置では、燃焼圧力を利用した始動を試みたものの失敗した場合にどのようにするのかが検討されていなかった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた。本発明の目的は、燃焼圧力を利用した始動を試みたものの失敗した場合に、できる限り短時間で内燃エンジンを始動することができる内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法を提供することである。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明による内燃エンジンの始動制御装置のひとつの実施形態は、エンジン始動要求を受けて、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジンをクランキングするとともに、電動機でクランキングをアシストするクランキング部を含む。そして、クランキングを開始してから所定時間が経過したことをもって、前記電動機のクランキングトルクを増大させる電動トルク増大部をさらに含む。
この態様によれば、ランキングを開始してから所定時間が経過したことをもって、電動機のクランキングトルクを増大させるので、完爆しなかったことを判定する時間が不要になり、短時間で内燃エンジンを始動(完爆)させることができるのである。
図1は、本発明による内燃エンジンの始動制御装置を搭載するハイブリッド車両のパワートレインの一例を示す図である。 図2は、第1実施形態の制御ロジックを示すフローチャートである。 図3は、第1実施形態の制御ロジックが実行された場合のタイムチャートである。 図4は、第2実施形態の制御ロジックを示すフローチャートである。 図5は、第2実施形態の制御ロジックが実行された場合のタイムチャートである。 図6は、比較形態の制御ロジックを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明による内燃エンジンの始動制御装置を搭載するハイブリッド車両のパワートレインの一例を示す図である。
車両10は、内燃エンジン1及びモータージェネレーター5によって駆動輪2を駆動するいわゆるハイブリッド車両(Hybrid Electric Vehicle)である。図1には、フロントエンジン・リヤホイールドライブのハイブリッド車両10を例示する。
図1に示されたハイブリッド車両10のパワートレインは、内燃エンジン1と、オートマチックトランスミッション(自動変速機)3と、モータージェネレーター5と、を含む。
オートマチックトランスミッション3は、通常の後輪駆動車と同様に内燃エンジン1の車両前後方向後方にタンデムに配置される。
モータージェネレーター5は、内燃エンジン1及びオートマチックトランスミッション3の間に配置される。モータージェネレーター5は、内燃エンジン1(クランクシャフト1a)からの回転をオートマチックトランスミッション3の入力軸3aへ伝達する軸4に結合される。モータージェネレーター5は、車両10の運転状態に応じてモーターとして作用するとともにジェネレーター(発電機)としても作用する。
内燃エンジン1及びモータージェネレーター5の間、より詳しくは、エンジンクランクシャフト1aと軸4との間には、第1クラッチCL1が介挿される。第1クラッチCL1は、伝達トルク容量を連続的又は段階的に変更可能である。このようなクラッチとしては、たとえば、比例ソレノイドでクラッチ作動油流量及びクラッチ作動油圧を連続的に制御して伝達トルク容量を変更可能な湿式多板クラッチがある。伝達トルク容量がゼロになった状態が、第1クラッチCL1が完全に切り離された状態であり、内燃エンジン1及びモータージェネレーター5の間が完全に切り離された状態である。
第1クラッチCL1が完全に切り離されると、内燃エンジン1の出力トルクは駆動輪2に伝わらず、モータージェネレーター5の出力トルクだけが駆動輪2に伝わる。この状態で走行するモードが電気走行モード(EVモード)である。一方、第1クラッチCL1が接続されると、内燃エンジン1の出力トルクも、モータージェネレーター5の出力トルクとともに、駆動輪2に伝わる。この状態で走行するモードがハイブリッド走行モード(HEVモード)である。このように第1クラッチCL1の断続によって走行モードが切り替えられる。
モータージェネレーター5及びディファレンシャルギヤ装置6の間、より詳しくは、軸4とトランスミッション入力軸3aとの間には、第2クラッチCL2が介挿される。なお第2クラッチCL2をオートマチックトランスミッション3の内部に配置してもよく、また、たとえば、オートマチックトランスミッション3の内部に既存する前進シフト段選択用の摩擦要素又は後退シフト段選択用の摩擦要素を流用することで実現してもよい。第2クラッチCL2も第1クラッチCL1と同様に、伝達トルク容量を連続的又は段階的に変更可能である。このようなクラッチとしては、たとえば、比例ソレノイドでクラッチ作動油流量及びクラッチ作動油圧を連続的に制御して伝達トルク容量を変更可能な湿式多板クラッチがある。伝達トルク容量がゼロになった状態が、第2クラッチCL2が完全に切り離された状態であり、モータージェネレーター5及びディファレンシャルギヤ装置6の間が完全に切り離された状態である。エンジンを始動するときには、第2クラッチCL2の伝達トルク容量を小さくしてスリップ制御する。すると内燃エンジン1を始動するときのショックが駆動輪2に伝わりにくくなる。
オートマチックトランスミッション3は、入力軸3aとともに回転するオイルポンプを内蔵しており、このオイルポンプのオイル圧によって複数の摩擦要素(クラッチやブレーキ等)を選択的に締結したり解放することで、摩擦要素の締結・解放組み合わせによって伝動系路(シフト段)を決定するものとする。したがってオートマチックトランスミッション3は、入力軸3aからの回転を選択シフト段に応じたギヤ比で変速して出力軸3bに出力する。この出力回転は、ディファレンシャルギヤ装置6によって左右の駆動輪2へ分配して伝達され、車両10の走行に供される。ただしオートマチックトランスミッション3は、上記したような有段式のものに限られず、無段変速機であってもよい。
なおハイブリッド車両10は、内燃エンジン1がエンジンコントロールモジュール(Engine Control Module;ECM)100で制御され、モータージェネレーター5やクラッチの締結開放などがハイブリッドコントロールモジュール(Hybrid Control Module;HCM)200で制御される。ECM100及びHCM200は、互いに通信して情報を交換する。
上述した図1のパワートレインにおいては、停車状態からの発進などを含む低負荷・低車速で走行するときは、主として電気走行モード(EVモード)で走行する。電気走行モード(EVモード)では、内燃エンジン1からの動力が不要であるので、内燃エンジン1を停止する。そして、第1クラッチCL1を解放する。また第2クラッチCL2を締結する。さらにオートマチックトランスミッション3を動力伝達状態にする。この状態でモータージェネレーター5を駆動する。するとモータージェネレーター5からの出力回転のみがトランスミッション入力軸3aに達する。オートマチックトランスミッション3は、入力軸3aから入力した回転を選択中のシフト段に応じ変速して、トランスミッション出力軸3bから出力する。トランスミッション出力軸3bから出力された回転は、その後、ディファレンシャルギヤ装置6を経て駆動輪2に至る。このようにして、車両10は、モータージェネレーター5のみによって電気走行(EVモード走行)する。
高負荷・高車速で走行するときは、主としてハイブリッド走行モード(HEVモード)で走行する。ハイブリッド走行モード(HEVモード)では、内燃エンジン1を始動し、第1クラッチCL1及び第2クラッチCL2をともに締結し、オートマチックトランスミッション3を動力伝達状態にする。この状態では、内燃エンジン1からの出力回転及びモータージェネレーター5からの出力回転がトランスミッション入力軸3aに達する。オートマチックトランスミッション3は、入力軸3aから入力した回転を選択中のシフト段に応じ変速して、トランスミッション出力軸3bから出力する。トランスミッション出力軸3bから出力された回転は、その後、ディファレンシャルギヤ装置6を経て駆動輪2に至る。このようにして、車両10は、内燃エンジン1及びモータージェネレーター5によってハイブリッド走行(HEVモード走行)する。またHEVモード走行中に、内燃エンジン1を最適燃費で運転させるとエネルギーが余剰となる場合がある。このような場合には、余剰エネルギーによってモータージェネレーター5を作動させて余剰エネルギーを電力に変換し、この電力をモータージェネレーター5のモーター駆動に用いるよう蓄電する。このようにすることで、内燃エンジン1の燃費が向上する。
EVモードからHEVモードに移行するときは、内燃エンジン1を始動する必要がある。そこで、第1クラッチCL1を締結してモータージェネレーター5の回転トルクを内燃エンジン1に伝達して、モータージェネレーター5でクランキングする。
しかしながら、このようにしては、モータージェネレーター5によるクランキングトルクを確保してたうえで、余剰のトルクで走行しなければならず、モータージェネレーター5が本来出力可能なトルクよりも小さなトルクでしか走行できない。したがって、EVモードの走行域が狭められてしまい、EV走行による燃費向上効果が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジン1をクランキングできる場合には、このクランキングを優先する。そして、さらにモータージェネレーター5の回転トルクを内燃エンジン1に伝達して、モータージェネレーター5でクランキングをアシストするようにした。このようにすれば、モータージェネレーター5によるクランキングトルクを小さくでき、その分、EVモードの走行域を広げることができ、EV走行による燃費向上効果が大きくなる。
また走行停止中にアイドルストップしているときに、内燃エンジン1に対して始動要求が為されて、内燃エンジン1を始動する場合がある。アイドルストップ中は、第1クラッチCL1が開放状態である。この場合も、モータージェネレーター5のトルクをできるだけ小さくすることが望ましい。そこで、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジン1をクランキングするとともに、第1クラッチCL1を締結してモータージェネレーター5の回転トルクを内燃エンジン1に伝達して、モータージェネレーター5でクランキングをアシストする。
このように、内燃エンジン1の燃焼圧力を利用してクランキングするとともに、モータージェネレーター5でクランキングをアシストすることで内燃エンジンを始動できるか否かは、たとえば内燃エンジン1の停止位置などに基づいて判定できる。そこで、燃焼圧力を利用した始動ができると判定される場合に実行し、不可と判定される場合には内燃エンジン1の燃焼圧力を利用しなくても、内燃エンジンを始動できるトルクをモータージェネレーター5から出力する。この場合は、上述のように、EVモードの走行域が狭められてしまうが、エンジン始動を優先しているのである。
ところで、燃焼圧力を利用した始動ができると判定されたので、内燃エンジン1の燃焼圧力によるクランキング始動を試みたが、内燃エンジンが始動(完爆)しない事態も想定される。たとえば、寒地などで外気温が非常に低い場合や、高地などで気圧が非常に低い場合などで生じることがある。またその他にも想定外の事態で生じることがある。このような場合に、内燃エンジンが始動(完爆)しないことを受けて、モータージェネレーター5の始動トルクを増大することも考えられる。
しかしながら、そのようにしては、始動までに時間を要することが発明者らによって知見された。発明者らは、鋭意研究し、内燃エンジン1の燃焼圧力によるクランキング始動を試みたものの、内燃エンジンが始動(完爆)しない場合に、できるだけ短時間で内燃エンジンを始動(完爆)させることができる手法を見出した。具体的な内容は、以下で説明される。
(比較形態)
ここで、実施形態の理解を容易にするために、はじめに比較形態について説明する。
図6は、比較形態の制御ロジックを示すフローチャートである。
ハイブリッド車両10は、上述のように、内燃エンジン1がECM100で制御され、モータージェネレーター5やクラッチの締結開放などがHCM200で制御される。ECM100及びHCM200は、互いに通信して情報を交換する。
比較形態では、内燃エンジンが始動(完爆)しないことを受けて、モータージェネレーター5の始動トルクを増大している。具体的な内容は、以下で説明される。
ステップS101においてECM100は、エンジン始動指令があるまで待機し、HCM200から始動指令があればステップS102へ処理を移行する。
ステップS102においてECM100は、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジン1をクランキングする。またそれとともにステップS202においてHCM200は、第1クラッチCL1を締結して、モータージェネレーター(MG)5の回転トルクを内燃エンジン1に伝達して、モータージェネレーター5でクランキングをアシストする。このときのモータージェネレーター5の始動トルク(アシストトルク)は、T1[Nm]である。これは、内燃エンジン1の燃焼圧力と相まって内燃エンジンを完爆可能な比較的小さいトルクである。このように比較的小さいトルクを用いるので、EVモードの走行域が狭められず、EV走行による燃費向上効果が高められる。
ステップS103においてECM100は、内燃エンジン1が完爆したか否かを判定する。ECM100は、判定結果が否であればステップS104へ処理を移行し、判定結果が肯であれば処理を抜ける。
ステップS104においてECM100は、内燃エンジン1のクランキングを開始してから所定時間が経過したか否かを判定する。なおこの所定時間は、通常であれば、ステップS102及びステップS202の処理によって、内燃エンジン1が完爆する時間である。何らか想定外の事態があれば、この時間内では完爆できない。このような時間を設定することで正確に判定できる。ECM100は、判定結果が否であればステップS103へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS105へ処理を移行する。
ステップS105においてECM100は、内燃エンジン1が完爆できなかったことを判定する。その判定結果を受けて、ステップS203においてHCM200は、ステップS204へ処理を移行する。
ステップS204においてHCM200は、モータージェネレーター5の始動トルクを、T2[Nm]にする。これは、内燃エンジン1の燃焼圧力を利用しなくても、内燃エンジン1を始動できるトルクである。このようなトルクで内燃エンジン1をクランキングするので、内燃エンジン1を確実に完爆に至らせることができる。
(第1実施形態)
続いて実施形態について説明する。
図2は、第1実施形態の制御ロジックを示すフローチャートである。なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
第1実施形態では、内燃エンジン1の燃焼圧力によるクランキング始動を開始して所定時間経過後に、モータージェネレーター5の始動トルクをT1からT2に増大する。具体的な内容は、以下で説明される。
ステップS101においてECM100は、エンジン始動指令があるまで待機し、HCM200から始動指令があればステップS102へ処理を移行する。なお、HCM200は、ハイブリッド車両10の運転状態等からエンジン始動の要否を判定し、内燃エンジン1を始動する要求があるときにECM100にエンジン始動指令を送る(ステップS201)。ステップS102においてECM100は、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジン1をクランキングする。またそれとともにステップS202においてHCM200は、モータージェネレーター(MG)5でクランキングをアシストする。このステップS101,S102,S201,S202は、比較形態と同じである。なお比較形態では、所定時間が経過しても内燃エンジン1が完爆しなかったことを判定したらモータージェネレーター5の始動トルクを増大させた。これに対して、本実施形態では、そのような判定をせず、ステップS211においてHCM200は、内燃エンジン1の燃焼圧力によるクランキング始動を開始してから所定時間が経過したか否かを判定する。なおこの所定時間は、通常であれば、ステップS102及びステップS202の処理によって、内燃エンジン1が完爆する時間である。何らか想定外の事態があれば、この時間内では完爆できない。このような時間を設定することで正確に判定できる。HCM200は、判定結果が否であれば待機し、判定結果が肯になったら、ステップS204へ処理を移行する。
ステップS204においてHCM200は、モータージェネレーター5の始動トルクを、T2[Nm]にする。これは、内燃エンジン1の燃焼圧力を利用しなくても、内燃エンジン1を始動できるトルクである。このようなトルクで内燃エンジン1をクランキングするので、内燃エンジン1を確実に完爆に至らせることができる。
図3は、第1実施形態の制御ロジックが実行された場合のタイムチャートである。なお上述のフローチャートとの対応が分かりやすくするために、フローチャートのステップ番号にSを付して併記する。
時刻t0で内燃エンジン1が停止する(図3(A))。内燃エンジン1の停止位置から、燃焼圧力を利用した始動ができると判定され、モータージェネレーター5の始動トルクT1がセットされる(図3(B))。
時刻t1で内燃エンジン1の始動要求があり(S101;図3(C))、膨張行程気筒に燃料が噴射されて点火されるとともに(S102)、モータージェネレーター5が始動トルクT1でクランキングをアシストするが(S202;図3(D))、内燃エンジン1は完爆しない(図3(A))。
時刻t2で所定時間が経過したが、内燃エンジン1は完爆に至らない(S211;図3(A))。そこでモータージェネレーター5が始動トルクT2でクランキングする(S204;図3(D))。この結果、内燃エンジン1の回転速度が上昇する。
時刻t3で内燃エンジン1の回転速度が完爆回転速度に達し(図3(A))、完爆が判定される(図3(E))。
時刻t4以降は通常制御に移行される。
本実施形態によれば、内燃エンジン1の燃焼圧力によるクランキング始動を開始して所定時間経過後に、内燃エンジン1が完爆しなかったことを判定することなく、モータージェネレーター5の始動トルクを増大する。このようにしたので、完爆しなかったことを判定する時間が不要になり、またその判定結果の通信時間が不要になるので、短時間で内燃エンジンを始動(完爆)させることができるのである。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態の制御ロジックを示すフローチャートである。
第1実施形態では、上述のように短時間で内燃エンジンを始動(完爆)させることができたが、毎回モータージェネレーター5の始動トルクを増大するので、その間、走行に用いられるモータートルクが落ち込むこととなる。
そこで、本実施形態では、内燃エンジン1が完爆したときには、モータージェネレーター5の始動トルクを増大することをスキップするようにした。具体的な内容は、以下で説明される。
ステップS101においてECM100は、エンジン始動指令があるまで待機し、HCM200から始動指令があればステップS102へ処理を移行する。ステップS102においてECM100は、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジン1をクランキングする。またそれとともにステップS202においてHCM200は、モータージェネレーター(MG)5でクランキングをアシストする。このステップS101,S102,S201,S202は、比較形態や第1実施形態と同じである。
ステップS103においてECM100は、内燃エンジン1が完爆したか否かを判定する。ECM100は、判定結果が否であればステップS104へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS121へ処理を移行する。
ステップS121においてECM100は、内燃エンジン1が完爆したことを判定する。その判定結果を受けて、ステップS221においてHCM200は、処理を抜けて、ステップS211,S204をスキップする。なおステップS211,S204は、第1実施形態と同じステップである。
図5は、第2実施形態の制御ロジックが実行された場合のタイムチャートである。
時刻t0で内燃エンジン1が停止する(図5(A))。内燃エンジン1の停止位置から、燃焼圧力を利用した始動ができると判定され、モータージェネレーター5の始動トルクT1がセットされる(図5(B))。
時刻t1で内燃エンジン1の始動要求があり(S101;図5(C))、膨張行程気筒に燃料が噴射されて点火されるとともに(S102)、モータージェネレーター5が始動トルクT1でクランキングをアシストする(S202;図5(D))。
時刻t3で内燃エンジン1の回転速度が完爆回転速度に達し(図5(A))、完爆が判定される(図5(E);S121)。この判定を受けて、ステップS211,S204がスキップされて、時刻t4以降は通常制御に移行される。
本実施形態によれば、内燃エンジン1が完爆したときには、モータージェネレーター5の始動トルクを増大することをスキップする。そのため、第1実施形態の作用効果に加えて、内燃エンジン1が完爆したときには、走行に用いられるモータートルクが落ち込むことが防止される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、図1に示された車両は一例に過ぎない。必ずしもハイブリッド車両でなくてもよい。
また上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
1 内燃エンジン
5 モータージェネレーター(電動機)
CL1 第1クラッチ
ステップS101,S102,S202 クランキング部
ステップS204 電動トルク増大部
ステップS121 完爆判定部
ステップS221 スキップ部

Claims (6)

  1. エンジン始動要求を受けて、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジンをクランキングするとともに、電動機でクランキングをアシストするクランキング部と、
    クランキングを開始してから所定時間が経過したことをもって、前記電動機のクランキングトルクを増大させる電動トルク増大部と、
    を含む内燃エンジンの始動制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃エンジンの始動制御装置において、
    前記所定時間は、前記クランキング部のクランキングだけでは前記内燃エンジンが完爆できないことを判定可能な時間である、
    内燃エンジンの始動制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内燃エンジンの始動制御装置において、
    前記電動トルク増大部は、前記内燃エンジンの燃焼圧力がなくても前記内燃エンジンを完爆可能なトルクまで、前記電動機のクランキングトルクを増大させる、
    内燃エンジンの始動制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の内燃エンジンの始動制御装置において、
    前記電動トルク増大部は、前記クランキング部のクランキングによって前記内燃エンジンが完爆しなかったことを実際に確認することなく、前記所定時間が経過したら前記電動機のクランキングトルクを増大させる、
    内燃エンジンの始動制御装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の内燃エンジンの始動制御装置において、
    前記所定時間が経過する前に、前記内燃エンジンが完爆したことを判定する完爆判定部と、
    完爆を判定したときは、前記前記電動トルク増大部をスキップするスキップ部と、
    をさらに含む内燃エンジンの始動制御装置。
  6. エンジン始動要求を受けて、膨張行程の気筒に燃料を供給しこの燃料に点火して発生した燃焼圧力で内燃エンジンをクランキングするとともに、電動機でクランキングをアシストするクランキング手順と、
    クランキングを開始してから所定時間が経過したことをもって、前記電動機のクランキングトルクを増大させる電動トルク増大手順と、
    を含む内燃エンジンの始動制御方法。
JP2013137966A 2013-07-01 2013-07-01 内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法 Active JP6115358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137966A JP6115358B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137966A JP6115358B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015010576A true JP2015010576A (ja) 2015-01-19
JP6115358B2 JP6115358B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=52303939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013137966A Active JP6115358B2 (ja) 2013-07-01 2013-07-01 内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6115358B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11661051B2 (en) 2019-09-27 2023-05-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hybrid vehicle and control method thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0617727A (ja) * 1992-07-02 1994-01-25 Aqueous Res:Kk ハイブリッド型車両
JP2003328910A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Denso Corp エンジン始動装置
JP2009162196A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Nissan Motor Co Ltd エンジンの始動装置
JP2011235818A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Mazda Motor Corp 車両用駆動制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0617727A (ja) * 1992-07-02 1994-01-25 Aqueous Res:Kk ハイブリッド型車両
JP2003328910A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Denso Corp エンジン始動装置
JP2009162196A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Nissan Motor Co Ltd エンジンの始動装置
JP2011235818A (ja) * 2010-05-12 2011-11-24 Mazda Motor Corp 車両用駆動制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11661051B2 (en) 2019-09-27 2023-05-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Hybrid vehicle and control method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP6115358B2 (ja) 2017-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10760682B2 (en) Electrically driven vehicle start control device
US8798837B2 (en) Vehicle hybrid drive device
JP3715272B2 (ja) 車両の動力伝達装置
US10093165B2 (en) Control device of vehicle
US9758161B2 (en) Hybrid vehicle, and control method for hybrid vehicle
EP2868543B1 (en) Hybrid vehicle drive apparatus
US9381910B2 (en) Hybrid electric vehicle control device
JP5305115B2 (ja) 制御装置
WO2017056910A1 (ja) 制御装置
JP6540680B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6115572B2 (ja) 動力伝達装置
JP5447073B2 (ja) 車両用駆動制御装置
JP2009262749A (ja) ハイブリッド車両の発進制御装置
JP2006183547A (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動装置
US10202113B2 (en) Engine starting control system for hybrid vehicle
JP2011201413A5 (ja)
JP6264796B2 (ja) 車両の制御装置
JP2015120473A (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP5824816B2 (ja) ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置
JP6115358B2 (ja) 内燃エンジンの始動制御装置及び始動制御方法
JP6103058B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置及び制御方法
JP2017065384A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2017177976A (ja) ハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両システム
JP5801669B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6579058B2 (ja) 車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160325

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170306

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6115358

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151