JP2015004864A - 表示装置 - Google Patents

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嘉次郎 潮
Kajiro Ushio
嘉次郎 潮
三宅 信行
Nobuyuki Miyake
信行 三宅
裕 市原
Yutaka Ichihara
裕 市原
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Abstract

【課題】立体視用の表示装置に用いるレンズとして、レンチキュラーレンズが知られている。しかし、従来の表示装置では、レンチキュラーレンズによりコマ収差及び像面湾曲が発生することがあった。【解決手段】本発明の第1の態様においては、バックライト用の光を出射するバックライト部と、バックライト部より視点側に設けられ、表示領域毎に、複数の視点に対応する複数の開口を有するシャッター部と、シャッター部に対してバックライト部側または視点側に設けられ、表示領域毎に、シャッター部の複数の開口を通過する光を複数の視点に対する光に分離するレンチキュラーレンズと、表示領域毎に開口を有し、レンチキュラーレンズを通過した複数の視点への光を開口から通過させるパララックスバリアと、光路上に設けられ、光を選択的に透過させることにより画像を表示する表示部とを備える表示装置を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置に関する。
透過型表示モニタおよびレンズを用いて立体画像を視認させる技術として、透過型表示モニタの裏面側から右眼用光源および左眼用光源で照射して、右眼用光源からの光および左眼用光源からの光をレンズによりそれぞれ観視者の右眼上および左眼上に結像させる技術が知られている。例えば、下記特許文献には立体視に関連する技術が記載されている。
特許文献1 特開2009−98589号公報
ところで、立体視用の表示装置に用いるレンズとして、レンチキュラーレンズが知られている。レンチキュラーレンズは、垂直方向に延伸する断面が半月形状の複数の微小レンズを水平方向に並べて配列したものである。しかし、従来の表示装置では、レンチキュラーレンズによりコマ収差及び像面湾曲が発生することがあった。
本発明の第1の態様においては、バックライト用の光を出射するバックライト部と、バックライト部より視点側に設けられ、表示領域毎に、複数の視点に対応する複数の開口を有するシャッター部と、シャッター部に対してバックライト部側または視点側に設けられ、表示領域毎に、シャッター部の複数の開口を通過する光を複数の視点に対する光に分離するレンチキュラーレンズと、表示領域毎に開口を有し、レンチキュラーレンズを通過した複数の視点への光を開口から通過させるパララックスバリアと、光路上に設けられ、光を選択的に透過させることにより画像を表示する表示部とを備える表示装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る表示装置10の構成の概要を示す。 本実施形態に係る表示装置10の具体的な構成を示す。 本実施形態に係る表示装置10の構成および表示装置10から第1観視者に与えられる光の一例を示す。 本実施形態に係る表示装置10の構成および表示装置10から第2観視者に与えられる光の一例を示す。 シャッター部200、レンチキュラーレンズ300、及び、パララックスバリア400を通過する光の一例を示す。 本実施形態におけるレンチキュラーレンズ300の正面図を示す。 本実施形態の第1変形例に係る表示装置10の具体的な構成を示す。 本変形例に係るレンチキュラーレンズ300の正面図の一例を示す。 本実施形態の第2変形例に係るシャッター部200の制御タイミングを示す。 本実施形態の第3変形例に係るシャッター部200の制御タイミングを示す。 本実施形態の第4変形例に係る表示装置10の構成および観視者が左右に移動した場合における複数の開口の移動方向を示す。 本実施形態の第5変形例に係る表示装置10の構成および観視者が左右に移動した場合における複数の開口の移動方向を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る表示装置10の構成の概要を示す。表示装置10は、複数の観視者に対応する複数の観視位置に向けて画像を表示する。
より詳しくは、表示装置10は、一または複数の右眼用画像を表示して複数の観視者のそれぞれの右眼に与え、一または複数の左眼用画像を表示して複数の観視者のそれぞれの左眼に与える。このような表示装置10は、画像分離用の専用メガネを装着しない複数の観視者、即ち、裸眼の複数の観視者に対して立体像を提供することができる。
表示装置10は、バックライト部100と、シャッター部200、レンチキュラーレンズ300と、パララックスバリア400と、表示部500と、光学部600と、垂直方向拡散板700と、検出部800と、光出力制御部810と、表示制御部820とを備え、左眼用画像及び右眼用画像を図1の右側に位置する観視者に与える。本実施形態の説明において、表示装置10のバックライト部100側の方向を光源側といい、表示装置10の垂直方向拡散板700側の方向を視点側という。
バックライト部100は、表示装置10の最も光源側に設けられ、バックライト用の光を出射する。一例として、バックライト部100は、視点側に向けて平行光(ほぼ平行な光)を出力し、表示装置10の光源を提供する。
シャッター部200は、バックライト部100より視点側の光路上に設けられる液晶素子であってよく、バックライト部100からの平行光の一部を遮光し一部を透過してレンチキュラーレンズ300へと出力する。
レンチキュラーレンズ300は、シャッター部200に対して視点側の光路上に設けられる。レンチキュラーレンズ300は、バックライト部100から入力された光を予め定められた複数の方向に屈折させてパララックスバリア400へと出力する。
パララックスバリア400は、レンチキュラーレンズ300より視点側の光路上に設けられる。パララックスバリア400は、レンチキュラーレンズ300からの光の一部を通過させて表示部500へと出力する。
表示部500は、パララックスバリア400より視点側の光路上に設けられ、光を選択的に透過させることにより一方の面に画像を表示する。例えば、表示部500は、表示部500における表示方向に対する裏面側から照射された光を透過させることにより、表示した画像を観視者に与える透過型パネルである。表示部500は、右眼用画像および左眼用画像を領域ごとに表示し、これにより複数の観視者に対して3次元画像を表示する。
光学部600は、表示部500の視点側の光路上に設けられる。光学部600は、表示部500を通過した光を、複数の観視位置のそれぞれの方向へと集光する。
垂直方向拡散板700は、光学部600より視点側の光路上に設けられる。垂直方向拡散板700は、光学部600から出射する光を表示部500の垂直方向に拡散させる。
検出部800は、複数の観視位置に対応する観視者をそれぞれ検出する。光出力制御部810は、シャッター部200の透光および遮光、及び、バックライト部100における光を出力する位置およびタイミングを制御する。これに加えて、光出力制御部810は、バックライト部100における光の点灯および消灯を制御してもよい。表示制御部820は、右眼用画像および左眼用画像の表示タイミングを制御する。
図2は、本実施形態に係る表示装置10の具体的な構成を示す。
バックライト部100は、水平方向において略平行な光を出射し、光源110、垂直方向拡散板120、及び、レンズ部130を有する。
光源110は、バックライト部100の最も光源側に設けられ、表示装置10のバックライト用の光を出射する。光源110は、一例として直線偏光を出射する液晶プロジェクターであってよい。
垂直方向拡散板120は、光源110およびシャッター部200の間の光路上に設けられ、光源110から出射する光を表示部500の垂直方向(図2における縦方向)に拡散させる。
レンズ部130は、垂直方向拡散板120の視点側の光路上に設けられ、垂直方向拡散板120から出射する光源110からの光を水平方向に略平行となるように屈折する。レンズ部130は、2次元フレネルレンズ132及び集光レンズ134を含む。
2次元フレネルレンズ132は、レンズ部130のうち表示装置側の光路上に設けられ、垂直方向拡散板120からの光を集光し、集光レンズ134にほぼ平行な光を入射させる。
集光レンズ134は、レンズ部130のうち視点側の光路上に設けられ、複数の視点のそれぞれに対する各表示領域からの光を、対応する1個以上の視点へと集光する。一例として、集光レンズ134は、入射した光を水平方向に並ぶ複数の領域のそれぞれに向う方向に屈折させるパターンを有するプリズムパネル状のフレネルレンズであってよい。
集光レンズ134は、想定される複数の観視者に応じて複数の垂直方向に並んだ、出射方向の異なる複数のパターンを有してよい。図2の例においては、集光レンズ134は、入射した光を左右の2方向に屈折して出射する2つの領域(第1領域134−1及び第2領域134−2)を垂直方向に連続して有し、第1領域134−1及び第2領域134−2から、2人の観視者の視点に対する光をそれぞれ出力する。
シャッター部200は、液晶素子により透光及び遮光(以下、透光状態ともいう)を制御する複数の開口を有する。シャッター部200は、複数の観視者に対応する複数の表示領域毎に複数の開口の透光状態を制御する。例えば、シャッター部200は、集光レンズ134の第1領域134−1に対応する第1領域210−1及び第2領域134−2に対応する第2領域210−2を有し、これらの領域ごとに複数の開口の透光状態を制御する。
また、シャッター部200は、一の表示領域において、複数の視点(例えば、一の観視者の右眼及び左眼)に対応する複数の開口ごとに透光状態を制御する。例えば、シャッター部200は、第1領域210−1及び第2領域210−2のそれぞれにおいて、右眼用領域と左眼用領域ごとに複数の開口の透光状態を制御する。シャッター部200は、左眼用領域及び右眼用領域に対応して遅相軸方向が異なるようにパターニングされた位相差板(例えば、1/4波長板)を一面に有する。
これにより、シャッター部200は、位相差板の右眼用領域において、集光レンズ134から入射した右眼用の視点に対する光(例えば、斜め方向の直線偏光)を第1偏光(例えば、右回り円偏光)により偏光させる。また、シャッター部200は、位相差板の左眼用領域において、集光レンズ134から入射した左眼用の視点に対する光を第1の偏光と異なる第2偏光(例えば、左回り円偏光)により偏光させる。
これにより、シャッター部200は、複数の観視者に対応して異なるパターンの光源を表示部500に供給し、また、シャッター部200は、観察者ごとに右目用光源光と左目用光源光とを異なる方向の偏光として表示部500に供給する。
レンチキュラーレンズ300は、シャッター部200から視点側において水平方向に並んで配置され、裏面側から入射される光を水平方向に発散させる複数のシリンドリカルレンズ350を有する。
複数のシリンドリカルレンズ350は、複数の観視者に対応する表示領域毎に、シャッター部200の複数の開口を通過する光を複数の視点に対する光に分離する。例えば、レンチキュラーレンズ300は、シャッター部200の第1領域210−1からの光を透過する第1領域310−1と、第2領域210−2からの光を透過する第2領域310−2を備える。
複数のシリンドリカルレンズ350は、シャッター部200の第1領域210−1からの光を第1領域310−1に入射させ、第2領域210−2からの光を第2領域310−2に入射させる。複数のシリンドリカルレンズ350は、観視者に対応するそれぞれの領域において、右眼用領域からの右眼用光源光を観視者の右眼に対応する方向に出力し、左眼用領域からの左眼用光源光を観視者の左眼に対応する方向に出力する。
また、シリンドリカルレンズ350は、図示するように表示部500の垂直方向に対して斜め方向に延伸する。これにより、表示装置10を観視した時に生じる垂直方向の筋状の輝度ムラを低減することができる。
パララックスバリア400は、複数の観視者に対応する表示領域毎に設けられる開口を有し、レンチキュラーレンズ300を通過した複数の視点への光を開口から通過させる。例えば、パララックスバリア400は、複数のシリンドリカルレンズ350のそれぞれの位置に対応して傾いて配置されるストライプ状の複数の開口を有し、これにより複数の開口を複数の表示領域に対応させる。
パララックスバリア400の開口の各々は、対応するシリンドリカルレンズ350よりも幅が小さくてよい。パララックスバリア400は、例えば、ガラス基板上にストライプ状に黒色樹脂又は金属を形成したものであってよい。
パララックスバリア400は、レンチキュラーレンズ300の第1領域310−1からの光を透過する第1領域410−1と、第2領域310−2からの光を透過する第2領域410−2を備える。
表示部500は、液晶素子を備え、液晶素子により領域ごとに右眼用画像及び左眼用画像を表示し、これにより、観視者の左眼に対して左眼用画像を表示し、観視者の右眼に対し右眼用画像を表示する。
例えば、表示部500は、シャッター部200の位相差板の右眼用領域と対応した右眼用の表示領域である右眼用領域と、位相差板の左眼用領域と対応した左眼用の表示領域である左眼用領域とを有する。ここで、表示部500は、右眼用領域及び左眼用領域に対応して遅相軸方向が異なるようにパターニングされた位相差板(例えば、1/4波長板)を一面に有する。
これにより、表示部500は、右眼用領域において、第1偏光(例えば、右回り円偏光)の光を表示部500の透過軸の直線偏光に変換して通過させ、第2偏光(例えば、左回り円偏光)の光を表示部500の遮光軸の直線偏光に変換して遮断する。これにより、表示部500は、右眼用領域においてシャッター部200からの右眼用光源光のみを透過し、左眼用光源光を遮蔽する。
また、表示部500は、左眼用領域において、第1偏光の光を表示部500の遮光軸の直線偏光に変換して遮断し、第2偏光の光を表示部500の透過軸の直線偏光に変換して通過させる。これにより、表示部500は、左眼用領域においてシャッター部200からの左眼用光源光のみを透過し、右眼用光源光を遮蔽する。
さらに、表示部500は、液晶素子により、右眼用領域において位相差板を通過した右眼用光源光を受けて右眼用画像を表示し、左眼用領域において位相差板を通過した左眼用光源光を受けて左眼用画像を表示する。これにより、表示部500は、複数の観視者に対して右眼用画像及び左眼用画像から構成される3次元画像を提供する。
光学部600は、集光レンズ134、シャッター部200、レンチキュラーレンズ300、及び、パララックスバリア400を通過したバックライト部100からの光を、それぞれの観視者の観視位置へと集光する。
本例においては、光学部600は、第1観視者に対応する集光レンズ134−1からの光を第1観視者に対応する観視位置へと集光し、第2観視者に対応する集光レンズ134−2からの光を第2観視者に対応する観視位置へと集光する。光学部600は、一例として、水平方向の入力光を屈折させて出力する一次元フレネルレンズである。
垂直方向拡散板700は、表示部500の視点側の光路上に設けられ、表示部500から入射した光を垂直方向に拡散させる。これにより、垂直方向拡散板700は、水平方向に伸びた帯状の表示部500のそれぞれから出力された光を、観視者に対して垂直方向に均一に照射することができる。
本実施形態に係る表示装置10において、要素の順番は図2と異なっていてもよい。例えば、シャッター部200は、レンチキュラーレンズ300とパララックスバリア400との間の光路上に位置してもよい。また、表示部500は、光学部600又は垂直方向拡散板700よりも視点側の光路上に位置してもよい。
また、本実施形態において、シャッター部200は、位相差板により斜め方向の直線偏光を、第1及び第2偏光として右回り及び左回りの円偏光に変換して出力する場合を説明したが、シャッター部200は、1/2波長の位相差板により斜め方向の直線偏光を水平方向及び垂直方向の直線偏光に変換して出力してもよい。
表示部500が垂直方向拡散板700よりも視点側に配置され、シャッター部200が水平方向及び垂直方向の直線偏光を出力する場合、垂直方向拡散板700の表面及び裏面に1/4波長板を配置してもよい。これにより、垂直方向拡散板700を通過する光は円偏光となるので、直線偏光が垂直方向拡散板700を通過することにより垂直方向拡散板700から出力される直線偏光の偏光方向が乱れることを防ぐことができる。
図3及び図4は、本実施形態に係る表示装置10の構成および表示装置10から第1及び第2観視者に与えられる光の一例を示す。図3及び図4において、シャッター部200、及び、レンチキュラーレンズ300は、第1観視者及び第2観視者に対応して、それぞれ第1領域210−1と第2領域210−2、及び、第1領域310−1と第2領域310−2を備える。
ここで、バックライト部100、シャッター部200、及び、レンチキュラーレンズ300は、図2で説明した配置で形成されるが、二人の観視者にそれぞれ向かう光路を説明する目的で、図3及び図4においては、これらの部品を並べて配置して説明する。
図3は、表示装置10から第1観視者に与えられる光の一例を示す。図3に示されるように、シャッター部200の第1観視者に対応する第1領域210−1において、右眼用領域210−1−Rと左眼用領域210−1−Lは垂直方向に並んで配置される。第1領域210−1には、集光レンズ134の第1領域134−1を通過した光源110からの光が入射する。
シャッター部200の右眼用領域210−1−R及び左眼用領域210−1−Lのそれぞれは、水平方向に予め定められたピッチで配置される複数の開口を含み、複数の開口は液晶素子により透光(白矩形部分)と遮光(斜線矩形部分)のいずれかとなるように透光状態が制御される。なお、図3には、第1領域210−1内に1組の右眼用領域210−1−Rと左眼用領域210−1−Lが配置される例を示すが、シャッター部200は、第1領域210−1内に複数組の右眼用領域210−1−Rと左眼用領域210−1−Lを有してもよい。
右眼用領域210−1−R及び左眼用領域210−1−Lは、水平方向に異なる位置に透光する開口と遮光する開口を有する。透光する開口と遮光する開口は、複数連続して設けられてよく(図3の例では6個ずつ)、透光する開口と遮光する開口から構成される開口の組(図3の例では12個の開口から構成される組)が繰り返されてよい。
これにより、シャッター部200は、右眼用光源光と左眼用光源光を、水平方向に異なる位置からレンチキュラーレンズ300の第1領域310−1に供給する。
ここで、複数のシリンドリカルレンズ350が配置される水平方向におけるピッチは、一例として、右眼用領域210−1−R及び左眼用領域210−1−Lにおける透光する開口と遮光する開口から構成される開口の組の配置間隔に略等しくてよい。これにより、1つのシリンドリカルレンズ350に複数の開口から構成される開口の組が対応付けられる。レンチキュラーレンズ300は、第1領域310−1において、右眼用光源光を第1観視者の右眼方向に屈折して出力し、左眼用光源光を第1観視者の左眼方向に屈折して出力する。
パララックスバリア400は、レンチキュラーレンズ300から出力された光のうち3次元画像の表示に必要ない光を遮蔽し、残りを透過して表示部500に出力する。これにより、表示装置10は、より高品質な3次元画像を第1観視者に表示することができる。
表示部500を通過した右眼用光源光及び左眼用光源光は、光学部600及び垂直方向拡散板700を通過して、第1観視者の右眼及び左眼に対応する観視位置に集光される。
図4は、表示装置10から第2観視者に与えられる光の一例を示す。図4に示されるように、シャッター部200の第2観視者に対応する第2領域210−2において、右眼用領域210−2−Rと左眼用領域210−2−Lは垂直方向に並んで配置される。第2領域210−2には、集光レンズ134の第2領域134−2を通過した光源110からの光が入射する。
シャッター部200の右眼用領域210−2−R及び左眼用領域210−2−Lのそれぞれは、右眼用領域210−1−R及び左眼用領域210−1−Lと同じピッチで水平方向に配置される複数の開口を含み、複数の開口は液晶素子により透光(白矩形部分)と遮光(斜線矩形部分)のいずれかとなるように透光状態が制御される。
また、右眼用領域210−1−R及び左眼用領域210−1−Lは、水平方向に異なる位置に透光する開口と遮光する開口を有する。これにより、シャッター部200は、右眼用光源光と左眼用光源光を水平方向に異なる位置からレンチキュラーレンズ300の第2領域310−2に供給する。
ここで、複数のシリンドリカルレンズ350が配置される水平方向におけるピッチは、一例として、右眼用領域210−2−R及び左眼用領域210−2−Lにおける透光する開口と遮光する開口から構成される開口の組の配置間隔に略等しくてよい。これにより、1つのシリンドリカルレンズ350に複数の開口から構成される開口の組が対応付けられる。レンチキュラーレンズ300は、第2領域310−2において、右眼用光源光を第2観視者の右眼方向に屈折して出力し、左眼用光源光を第2観視者の左眼方向に屈折して出力する。
パララックスバリア400は、レンチキュラーレンズ300から出力された光のうち3次元画像の表示に必要ない光を遮蔽し、残りを透過して表示部500に出力する。これにより、表示装置10は、より高品質な3次元画像を第2観視者に表示することができる。
表示部500を通過した右眼用光源光及び左眼用光源光は、光学部600及び垂直方向拡散板700を通過して、第2観視者の右眼及び左眼に対応する観視位置に集光される。
図5は、シャッター部200、レンチキュラーレンズ300、及び、パララックスバリア400を通過し、第1観視者に届く光の一例を示す。
シャッター部200は、第1領域210−1において、複数の開口の繰り返しパターンを有する。例えば、シャッター部200は、図示するように右眼用領域210−1−Rと左眼用領域210−1−Lにおいてそれぞれ12個ずつの開口(合計24個)を含む複数開口の組230(図面上で太点線で囲まれる領域)を複数有する。
レンチキュラーレンズ300の複数のシリンドリカルレンズ350の各々は、複数開口の組230と対応づけられる。例えば、シリンドリカルレンズ350の水平方向における幅は、一例として、右眼用領域210−1−R及び左眼用領域210−1−Lから構成される複数開口の組230の水平方向における配置間隔と略等しくてよい。
各複数開口の組230の右眼用領域210−1−Rにおいて、一部の開口(例えば、左から1番目から6番目の開口)は開口を開き、他の開口(例えば、左から7番目から12番目の開口)は開口を閉じる。これにより、バックライト部100から入射し、開かれた左から1番目から6番目の開口を通過した光は、各複数開口の組230に対応するシリンドリカルレンズ350により集光され、パララックスバリア400を通過して、第1観視者の右眼に対応する位置に集光される。
また、各複数開口の組230の左眼用領域210−1−Lにおいて、一部の開口(例えば、左から7番目から12番目の開口)は開口を開き、他の開口(例えば、左から1番目から6番目の開口)は開口を閉じる。これにより、バックライト部100から入射し、開かれた左から7番目から12番目の開口を通過した光は、各複数開口の組230に対応するシリンドリカルレンズ350により集光され、パララックスバリア400を通過して、第1観視者の左眼に対応する位置に集光させる。
このように、シリンドリカルレンズ350は、複数開口の組230に含まれる開口のうち右眼用の開口(左から1〜6番目)を透過した光を第1観視者の左眼に出力し、左眼用の開口(左から7〜12番目)を透過した光を第1観視者の右眼に出力する。これにより、シリンドリカルレンズ350は、複数開口の組230に含まれる開口の透光状態のパターンの像を第1観視者に提供する。
パララックスバリア400は、右眼用の開口(左から1〜6番目)を透過した右眼用光源光のうち第1観視者の右眼方向以外の方向の光の少なくとも一部を遮蔽し、左眼用の開口(左から7〜12番目)を透過した左眼用光源光のうち第1観視者の左眼方向以外の方向の光の少なくとも一部を遮蔽する。
また、パララックスバリア400は、右眼用の開口(左から1〜6番目)を透過した右眼用光源光のうち第1観視者の右眼方向に向かう光を透過し、左眼用の開口(左から7〜12番目)を透過した左眼用光源光のうち第1観視者の左眼方向に向かう光を透過して表示部500に出力する。
以上により、パララックスバリア400は、各観視者の右眼及び左眼のそれぞれに対して出力された右眼用光源及び左眼用光源に対して、対応する右眼用光源及び左眼用光源以外の光が混ざるのを防ぐ。なお、パララックスバリア400は、各領域においてレンチキュラーレンズ300による光源像の焦点部又はその近傍に設けられてよい。レンチキュラーレンズ300を通る光源光のうち正しい方向に向かう光は、パララックスバリア400の開口を通るので、表示装置10は光損失を最小限とする。一方で、パララックスバリア400は、レンチキュラーレンズ300による光源光のうち正しくない方向に向かう光は開口へと向かわせず遮ることができる。
これにより、表示装置10は、パララックスバリア400により、レンチキュラーレンズ300により生じる光源光のコマ収差及び像面湾曲の影響を低減し、より高品質の3次元画像を複数の観視者に提供することができる。図5の説明では、第1観視者に届く光について説明したが、第2観視者に届く光についても同様である。
図6は、本実施形態におけるレンチキュラーレンズ300の正面図を示す。本実施形態において、複数のシリンドリカルレンズ350は、表示部500の垂直方向に対して斜め方向に延伸して設けられる。即ち、レンチキュラーレンズ300は、光源110に対向して設けられ、列方向に対して予め定められた角度θを有する方向に延伸して設けられるシリンドリカルレンズ350が、行方向に沿って複数設けられるレンズアレイを構成して良い。レンチキュラーレンズ300は、断面が半月形状のシリンドリカルレンズ350を複数斜めに配列したレンチキュラーレンズであってよい。
以下、本実施形態の変形例について説明する。本実施形態の変形例の説明において、表示装置10が図1から図6を参照して説明した表示装置10と略同一の構成および機能を採る場合に、略同一の構成および機能の部材に同一の符号を付け、相違点を除き説明を省略する。
図7は、本実施形態の第1変形例に係る表示装置10の具体的な構成を示す。本変形例において、レンチキュラーレンズ300は、複数の行のそれぞれにおいて行方向に予め定められたピッチで配列される複数のシリンドリカルレンズ350を有する。ここで、ピッチとは、シリンドリカルレンズ350の行方向の幅を指す。一例として、レンチキュラーレンズ300は、100lpi以上、一例として200lpiの密度で設けられた複数のシリンドリカルレンズ350を有する。
本変形例のレンチキュラーレンズ300において、第1の行および第2の行における複数のシリンドリカルレンズ350は、行方向の位置が予め定められた間隔だけずらして配列される。複数のシリンドリカルレンズ350が列方向においてずれて設けられるので、複数の光源50の輝度ムラを低減させることができる。
また、本変形例においてパララックスバリア400は、レンチキュラーレンズ300の複数のシリンドリカルレンズ350に対応する開口を有する。本変形例においても、パララックスバリア400は、レンチキュラーレンズ300を透過した光のうちコマ収差及び像面湾曲の原因となる光源光を遮蔽するので、表示装置10は観視者に高品質な画像を提供する。
図8は、本変形例に係るレンチキュラーレンズ300の正面図の一例を示す。レンチキュラーレンズ300は、光源110に対向して設けられ、行方向において、シリンドリカルレンズ350が予め定められたピッチPで設けられる。
また、レンチキュラーレンズ300は、列方向において、行方向の位置が第1の位置となるシリンドリカルレンズ350と、行方向の位置が第1の位置に対して予め定められた間隔Pだけずれた第2の位置となるレンズとが交互に設けられたレンズアレイであってよい。
例えば、レンチキュラーレンズ300において、隣接する第1の行および第2の行の複数のシリンドリカルレンズ350は、行方向の位置がシリンドリカルレンズの行方向のピッチPの1/n(nは正の整数)ずらして配置される。ここで、nは2であってよく、この場合、複数のシリンドリカルレンズ350が第1の行と同一の配置の行と、複数のシリンドリカルレンズ350が第1の行に対して1/2ピッチずれて配置される第2の行と同一の配置の行とが、互い違いに設けられる。
表示装置10は、このようにシリンドリカルレンズ350の配列を構成することにより、観視者に対してシリンドリカルレンズ350の縦方向の境界線を認識しにくくさせることができる。図8は、nが2の場合のレンチキュラーレンズ300の例を示す。
図9は、本実施形態の第2変形例に係るシャッター部200の制御タイミングを示す。本実施形態において、表示装置10は第1偏光及び第2偏光を利用して3次元画像を表示したが、本変形例において表示装置10は時分割方式を利用して3次元画像を表示してもよい。
例えば、シャッター部200は、右眼用領域(210−1−Rと210−2−R)及び左眼用領域(210−1−Lと210−2−L)のそれぞれに対応する透光状態を時分割で制御してよい。表示部500は、シャッター部200が右眼用領域(210−1−Rと210−2−R)に対応する透光状態のときに右眼用画像を表示し、シャッター部200が左眼用領域(210−1−Lと210−2−L)に対応する透光状態のときに左眼用画像を表示してよい。これにより、表示装置10は、第1観視者及び第2観視者に対して時分割で3次元画像を表示することができる。
また、表示装置10は、N人(Nは2以上の整数)の観視者に対して時分割で3次元画像を表示する場合、図9に示されるように、シャッター部200の開閉タイミングおよび表示部500の表示タイミングを制御する。集光レンズ134には、N人の観視者に対応するN個の領域134−1〜134−Nが設けられている。
表示部500は、当該表示部500を観視位置から観視するN人の観視者の、右眼に対応するべき右眼位置に向けて表示する右眼用画像と、左眼に対応するべき左眼位置に向けて表示する左眼用画像とを、時分割で表示する。より具体的には、表示部500は、右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示する。
そして、シャッター部200は、表示部500が右眼用画像を表示するタイミングにおいて、N人の観視者のそれぞれの右眼用領域210−(1〜N)−Rに含まれる開口のうち右眼位置に向かう光が入射する開口を開き、左眼位置に向かう光が入射する左眼用領域の開口を閉じる。これにより、シャッター部200の開口のそれぞれは、右眼用画像をN人の観視者のそれぞれの右眼のみに与え、左眼には与えないことができる。
また、シャッター部200は、表示部500が左眼用画像を表示するタイミングにおいて、N人の観視者のそれぞれの右眼位置に向かう光が入射する右用領域の開口を閉じ、左眼位置に向かう光が入射する左眼用領域の開口を開く。これにより、シャッター部200の開口のそれぞれは、左眼用画像をN人の観視者のそれぞれの左眼のみに与え、右眼には与えないことができる。
以上のようなタイミングによりシャッター部200を制御することにより、表示装置10は、専用のメガネを装着していないN人の観視者に対して同一の立体像を提供することができる。
図10は、本実施形態の第3変形例に係るシャッター部200の制御タイミングを示す。図10は、特に複数の観視者に対してそれぞれ異なる立体像を時分割で提供する場合の制御タイミングを示す。それぞれ異なる立体像を提供する場合、表示装置10は、図10に示されるように、シャッター部200の開閉タイミングおよび表示部500の表示タイミングを制御する。
まず、表示部500は、当該表示部500を観視位置から観視する観視者毎の、右眼に対応するべき右眼位置に向けて表示する複数の右眼用画像と、左眼に対応するべき左眼位置に向けて表示する複数の左眼用画像とを、時分割で表示する。
例えば、表示部500は、第1から第N(Nは2以上の整数)の観視者に対して異なる立体像を表示する場合、一例として、まず、第1観視者の右眼用画像を表示し、続いて、第1観視者の左眼用画像を表示し、続いて、第2観視者の右眼用画像を表示し、続いて、第2観視者の左眼用画像を表示する。以後、表示部500は、同様に、それぞれの観視者の右眼用画像および左眼用画像を表示する。そして、表示部500は、第N観視者の右眼用画像および左眼用画像まで表示した後に、第1観視者の右眼用画像および左眼用画像の表示に戻す。
そして、シャッター部200は、第1〜第N領域210−1〜210−Nのそれぞれにおいて、表示部500が観視者のそれぞれの観視位置に向けた右眼用画像を表示するタイミングにおいて、対応する観視者の右目用領域210−i−Rに含まれる開口のうち右眼位置に向かう光が入射する開口を開き、他の開口を閉じる。
例えば、シャッター部200は、表示部500がi番目(1≦i≦N)の第i観視者の右眼用画像を表示するタイミングで、第i領域210−iの第i観視者の右目用領域210−i−Rに含まれる開口のうち第i観視者の右眼位置に向かう光が入射する開口を開き、他の開口を閉じる。これにより、シャッター部200の開口のそれぞれは、対応する観視位置の観視者に対して表示するべき右眼用画像を、対応する第i観視者の右眼のみに与え、第i観視者の左眼及び他の観視者の両眼には与えないことができる。
また、シャッター部200は、第1〜第N領域210−1〜210−Nのそれぞれにおいて、表示部500が観視者のそれぞれの観視位置に向けた左眼用画像を表示するタイミングにおいて、対応する観視者の左目用領域210−i−Lに含まれる開口のうち左眼位置に向かう光が入射する開口を開き、他の開口を閉じる。
例えば、シャッター部200は、表示部500がi番目(iは1≦i≦Nとなる整数)の第i観視者の左眼用画像を表示するタイミングで、第i領域210−iの第i観視者の右目用領域210−i−Lに含まれる開口のうち第i観視者の左眼位置に向かう光が入射する開口を開き、他の開口を閉じる。これにより、シャッター部200の開口のそれぞれは、対応する観視位置の観視者に対して表示するべき左眼用画像を、対応する第i観視者の左眼のみに与え、第i観視者の左眼及び他の観視者の両眼には与えないことができる。
以上のようなタイミングによりシャッター部200の開口の開閉および表示を制御することにより、表示装置10は、専用のメガネを装着していない複数の観視者のそれぞれに対して、互いに異なる立体像を提供することができる。
図11は、本実施形態の第4変形例に係る表示装置10の構成および観視者が左右に移動した場合におけるシャッター部200の複数の開口の移動方向を示す。
本変形例に係る表示装置10は、特定部840を更に備える。特定部840は、観視者の位置を検出して観視位置を特定する。より詳しくは、特定部840は、観視者の表示部500に対する水平方向の位置を特定する。
特定部840は、一例として、当該表示装置10を観視している観視者が移動した場合、当該観視者の表示部500に対する位置を検出する。特定部840は、一例として、カメラにより撮像した画像に基づき、それぞれの観視者の表示部500に対する位置を検出する。ここで、表示装置10は、特定部840と、図1で説明した検出部800とをそれぞれ備えてよく、これに代えて、特定部840の動作を実行する検出部800を備えてもよい。
光出力制御部810は、特定部840により特定された観視者の位置に応じて、観視者に対応して形成される複数の右眼用領域(例えば、右眼用領域210−1−R)の開口および左眼用領域の開口(例えば、左眼用領域210−1−L)の水平方向における位置を制御する。
これにより、シャッター部200は、特定された観視者の観視位置に応じて、右眼用領域に含まれる開口を、観視者の右眼に対応するべき右眼位置に向かう光を通過する右眼対応の位置に移動させ、左眼用領域に含まれる開口を、観視者の左眼に対応するべき左眼位置に向かう光を通過する左眼対応の位置に移動させる。
一例として、観視者が標準位置(例えば、水平方向の中央の位置)から表示部500を観視する場合、光出力制御部810は、右眼用領域210−1−Rにおける透光状態及び右眼用領域210−1−Rにおける透光状態を制御して、これらの領域において、予め設定された部分が透光/遮光になるようにシャッター部200の開口を制御する。
そして、観視者が標準位置から右側または左側に移動した場合には、光出力制御部810は、右眼用画像を透過させるための右眼用領域210−1−Rおよび左眼用画像を透過させるための左眼用領域210−1−Lのそれぞれの開口の透光状態を、観視者の移動量およびそれぞれの開口の水平方向の位置に応じて、観視者の移動方向とは逆方向にずらす。
例えば観視者が標準位置から右側に移動した場合には、光出力制御部810は、複数の開口の透光状態を左側にずらす。また、例えば観視者が標準位置から左側に移動した場合には、光出力制御部810は、複数の開口の透光状態を右側にずらす。より具体的には、標準位置で観視者が観視している場合に開けていた複数のシャッターを閉め、当該観視者が右側に移動した距離に応じた位置の当該閉めたシャッターよりも左側の複数のシャッターを開ける。
このような変形例に係る表示装置10は、観視者が左右に移動した場合であっても、複数の開口を透過した光をそれぞれ対応する観視位置に正確に集光することができる。これにより、表示装置10によれば、鮮明な立体像を観視させることができる。
図12は、本実施形態の第5変形例に係る表示装置10の構成および観視者が前後に移動した場合におけるシャッター部200の複数の開口の移動方向を示す。本変形例に係る特定部840は、観視者の位置として、表示部500から観視者までの距離を検出する。
光出力制御部810は、特定部840により特定された観視者の距離に応じて、観視者に対応して形成される複数の右眼用領域(例えば、右眼用領域210−1−R)の開口および左眼用領域の開口(例えば、左眼用領域210−1−L)の水平方向における位置を制御する。
これにより、シャッター部200は、特定された観視者の距離に応じて、右眼用領域に含まれる開口を、観視者の右眼に対応するべき右眼位置に向かう光を通過する右眼対応の位置に移動させ、左眼用領域に含まれる開口を、観視者の左眼に対応するべき左眼位置に向かう光を通過する左眼対応の位置に移動させる。
例えば、観視者が標準距離(例えば、表示部500から予め定められた距離)から表示部500を観視する場合、光出力制御部810は、右眼用領域210−1−Rにおける開口の状態及び右眼用領域210−1−Rにおける開口の透光状態を制御して、これらの領域において、予め設定された部分が透光状態になるようにシャッター部200の開口を制御する。
そして、観視者が標準距離から後側に移動した場合には、光出力制御部810は、右眼用画像を透過させるための右眼用領域210−1−Rおよび左眼用画像を透過させるための左眼用領域210−1−Lのそれぞれの開口の透光状態を、観視者の移動量に応じて、表示部500の中心から外側に向かう方向にずらす。
また、観視者が標準距離から前側に移動した場合には、光出力制御部810は、右眼用画像を透過させるための右眼用領域210−1−Rおよび左眼用画像を透過させるための左眼用領域210−1−Lのそれぞれの開口の透光状態を、観視者の移動量に応じて、表示部500の中心から内側に向かう方向に移動させる。
この場合において、光出力制御部810は、表示部500の周縁部に近い開口ほど移動量を大きくする。例えば、光出力制御部810は、観視者が表示部500の水平方向の中央に位置している場合において、前後に移動した場合には、水平方向の中央に位置する開口の位置は移動させず、表示部500の周縁部に近づくにつれて移動量を大きくする。
このような変形例に係る表示装置10は、観視者が前後に移動した場合であっても、複数の開口を透過した光をそれぞれ対応する観視位置に正確に集光することができる。これにより、表示装置10によれば、鮮明な立体像を観視させることができる。
なお、観視者の移動位置と複数の開口の形成位置との関係は例えば工場出荷時等に予め測定しておき、メモリ等に記憶させていてもよい。この場合、光出力制御部810は、観視者の水平方向の位置および距離の特定結果に基づきメモリ等から情報を読み出して、複数の開口の形成位置を制御する。
以上の図11および図12の例において、本実施形態の変形例に係る表示装置10が、一人の観視者の移動に応じてシャッター部200の開口の位置を変更して、当該観視者に対して鮮明な立体像を観視させることを説明した。これに加えて、本実施形態の変形例に係る表示装置10は、複数の観視者がそれぞれ移動する場合においても、それぞれの観視者に対して鮮明な立体像を観視させてよい。
この場合、特定部840は、複数の観視者の位置および/または距離をそれぞれ検出して観視位置をそれぞれ特定する。本変形例に係る表示装置10は、説明したように、複数の観視者のそれぞれに対して、対応するシャッター部200の複数の開口をそれぞれ観視者毎に独立して制御することができる。したがって、当該複数の観視者がそれぞれ移動しても、対応する複数の開口を複数の観視者のそれぞれの移動方向および移動距離に応じてそれぞれ制御することで、それぞれの観視者に対して鮮明な立体像を観視させることができる。
即ち、シャッター部200は、特定されたそれぞれの観視位置および/または距離に応じて、複数の開口のそれぞれを、複数の観視者のそれぞれの右眼に対応するべき右眼位置に向かう光を通過または遮断するそれぞれの右眼対応のシャッター、または、複数の観視者のそれぞれの左眼に対応するべき左眼位置に向かう光を通過または遮断するそれぞれの左眼対応のシャッターのいずれとするかを切り換える。
この場合、光出力制御部810は、特定部840により特定された複数の観視者の位置に応じて、それぞれの観視者に対応して形成される複数の右眼用の開口および複数の左眼用の開口の水平方向における位置をそれぞれ制御してよい。また、光出力制御部810は、特定部840により特定された観視者の距離に応じて、それぞれの観視者に対応して形成される複数の開口の水平方向における位置をそれぞれ制御してよい。
このような変形例に係る表示装置10は、複数の観視者のそれぞれが左右および/または前後に移動した場合であっても、それぞれの観視者に対応する複数の開口を透過した光をそれぞれ対応する観視位置に正確に集光することができる。これにより、表示装置10によれば、鮮明な立体像を複数の観視者に観視させることができる。
本実施形態及びその変形例において、表示装置10は集光レンズ134を備えなくてもよい。この場合、シリンドリカルレンズ350は、集光レンズ134を備える場合よりも水平方向に広い範囲に光を拡散する。このため、例えば、図5においてシャッター部200の1〜12番目の開口を通りシリンドリカルレンズ350から出射された光は、1人の観視者の範囲よりも広く複数の観視者にわたる範囲に届けられる。
ここで、シャッター部200は、異なる観視者に対応する複数の領域(第1領域210−1及び第2領域210−2)の代わりに、単一の領域内で複数の観視者に対応する複数の開口を制御する。
例えば、シャッター部200は、第1領域210−1のみを有する。ここで、第1領域210−1の右眼用領域210−1−Rの中で第1観視者の右眼に対応する開口(例えば、図5における210−1−Rの2番及び3番の開口)と第2観視者の右眼に対応する開口(例えば、図5における210−1−Rの9番及び10番の開口)を開き、他の開口を閉じる。
また、第1領域210−1の左眼用領域210−1−Lの中で第1観視者の左眼に対応する開口(例えば、図5における210−1−Lの4番及び5番の開口)と第2観視者の左眼に対応する開口(例えば、図5における210−1−Lの11番及び12番の開口)を開き、他の開口を閉じる。この結果、複数の観視者の左眼及び右眼に対して、それぞれ左眼用画像及び右眼用画像を提供することができる。
また、本実施形態及びその変形例において、バックライト部100は、液晶プロジェクター等の光源110及び垂直方向拡散板120を有していたが、これらに代えて、複数の点光源の集合体を備えてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 表示装置、100 バックライト部、110 光源、120 垂直方向拡散板、130 レンズ部、132 2次元フレネルレンズ、134 集光レンズ、134−1 第1領域、134−2 第2領域、200 シャッター部、210−1 第1領域、210−1−R 右眼用領域、210−1−L 左眼用領域、210−1−R 右眼用領域、210−1−L 左眼用領域、210−2 第2領域、230 複数開口の組、300 レンチキュラーレンズ、310−1 第1領域、310−2 第2領域、350 シリンドリカルレンズ、400 パララックスバリア、410−1 第1領域、410−2 第2領域、500 表示部、600 光学部、700 垂直方向拡散板、800 検出部、810 光出力制御部、820 表示制御部、840 特定部

Claims (11)

  1. バックライト用の光を出射するバックライト部と、
    前記バックライト部より視点側に設けられ、表示領域毎に、複数の視点に対応する複数の開口を有するシャッター部と、
    前記シャッター部に対して前記バックライト部側または視点側に設けられ、表示領域毎に、前記シャッター部の前記複数の開口を通過する光を複数の視点に対する光に分離するレンチキュラーレンズと、
    表示領域毎に開口を有し、前記レンチキュラーレンズを通過した前記複数の視点への光を開口から通過させるパララックスバリアと、
    光路上に設けられ、光を選択的に透過させることにより画像を表示する表示部と、
    を備える表示装置。
  2. 前記表示部は、前記パララックスバリアよりも視点側に設けられる請求項1に記載の表示装置。
  3. 表示領域毎の前記パララックスバリアの開口は、表示領域毎の前記レンチキュラーレンズよりも幅が小さい請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記バックライト部は、水平方向において略平行な光を出射する請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記バックライト部は、
    光を出射する光源と、
    前記光源からの光を屈折して略平行な光とするレンズ部と、
    を備える請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記シャッター部は、右眼用の視点に対する光を第1偏光により偏光させ、左眼用の視点に対する光を第2偏光により偏光させ、
    前記表示部は、右眼用の視点に対する表示領域において前記第1偏光の光を通過させ前記第2偏光の光を遮断し、左眼用の視点に対する表示領域において前記第1偏光の光を遮断し前記第2偏光の光を通過させる
    請求項1から5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記複数の視点のそれぞれに対する各表示領域からの光を、対応する視点へと集光する集光レンズを更に備える請求項1から6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 光路上に設けられ、垂直方向に光を拡散する垂直方向拡散板を備える請求項5に記載の表示装置。
  9. 前記垂直方向拡散板は、前記シャッター部および前記光源の間に設けられる請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記垂直方向拡散板は、前記表示部の視点側に設けられる請求項8に記載の表示装置。
  11. 前記レンチキュラーレンズは、前記表示部の垂直方向に対して斜め方向に延伸するシリンドリカルレンズの配列を有する請求項1から10のいずれか一項に記載の表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017053672A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 株式会社ミツトヨ エンコーダ
WO2022085676A1 (ja) * 2020-10-19 2022-04-28 国立大学法人筑波大学 画像表示装置、及び画像表示方法

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