JP2015001905A - 電子棚札管理システム及び電子棚札管理方法 - Google Patents

電子棚札管理システム及び電子棚札管理方法 Download PDF

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龍三 野田
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和顕 松尾
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Abstract

【課題】電子棚札の配置自由度を向上できる電子棚札管理システム及び電子棚札管理方法を提供すること。【解決手段】複数の電子棚札6と、複数の電子棚札6のうち少なくともいずれかに、表示情報を含む更新情報を送信する管理装置2と、を備え、複数の電子棚札6のそれぞれは、更新情報を受信する通信手段62と、受信された更新情報に含まれる表示情報に基づく表示を実施する表示手段63と、を備え、通信手段62は、複数の電子棚札6のそれぞれが有する通信手段62の少なくともいずれかとの間、及び、管理装置2との間でマルチホップ通信により更新情報を送受信可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電子棚札管理システム及び電子棚札管理方法に関する。
従来、スーパーマーケット等の店舗における棚に設けられ、商品の商品情報(商品名及び価格等)を表示する電子棚札が知られている。この電子棚札は、表示手段と、当該表示手段の表示内容を切り替える制御手段とを備える構成が一般的である。
ところで、上記店舗では、いわゆるPOS(Point Of Sales)システムが広く採用されてきている。このPOSシステムは、ストアコントローラー(オフィスサーバー)及びキャッシュレジスターを備え、当該ストアコントローラーにより設定された商品の価格に基づいてキャッシュレジスターにて清算処理が行われ、当該キャッシュレジスターによる清算処理結果の収集及び集計がストアコントローラーにて実施される。
このようなPOSシステムが採用された店舗では、ストアコントローラーに設定された商品情報と、電子棚札の表示内容とは一致させる必要がある。しかしながら、店舗内に互いに離間して設けられた複数の電子棚札のそれぞれに、表示内容を個別に設定するのは非常に手間がかかる。
これに対し、ケーブルを介して質問器とRFID(Radio Frequency Identification)タグとの間で電力及び情報の伝送を行う非接触データキャリアシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の非接触データキャリアシステムは、上位装置と接続される質問器と、当該質問器に接続されるフィーダー線等のケーブルと、当該ケーブルの終端に設けられる終端器と、複数のRFIDタグとを備える。そして、当該システムでは、質問器がケーブルに電流を流すと、ケーブルから磁界エネルギーが漏洩し、これにより、当該ケーブル近傍に配置された各RFIDタグが起動する。これらRFIDタグには、各種センサーが設けられており、当該RFIDタグは、ケーブルを介してセンサーによるセンシング結果を質問器に送信する。
特開2008−26979号公報
上記特許文献1に記載の非接触データキャリアシステムの構成によれば、質問器は、ケーブルを介して各RFIDタグと通信できる。このため、上記RFIDタグに表示手段を設けた構成を電子棚札として利用した場合には、質問器からケーブルを介して表示内容を各電子棚札に送信できる。これにより、各電子棚札の設置場所に行って表示内容を個別に設定する手間を省略できる。
しかしながら、当該非接触データキャリアシステムでは、ケーブルを介してRFIDタグと質問器との通信を実施するためには、当該ケーブルとRFIDタグとの距離を所定範囲内に維持しなければならない。このため、当該RFIDタグ及び表示手段を備えた電子棚札を非接触データキャリアシステムに適用した場合、各電子棚札をケーブル近傍に配置しなければならないという問題がある。
一方、上記ストアコントローラーに接続された中継器から情報を受信する通信手段を電子棚札に設け、当該通信手段により電子棚札が表示内容を取得する構成が考えられる。しかしながら、このような構成では、中継器の通信範囲内に全ての電子棚札を配置する必要があるという問題がある。また、通信範囲を拡大しようとすると、中継器を複数設ける必要があり、導入コストが高くなるという問題がある。
本発明は、電子棚札の配置自由度を向上できる電子棚札管理システム及び電子棚札管理方法を提供することを目的の1つとする。
本発明の第1態様に係る電子棚札管理システムは、複数の電子棚札と、前記複数の電子棚札のうち少なくともいずれかに、表示情報を含む更新情報を送信する管理装置と、を備え、前記複数の電子棚札のそれぞれは、前記更新情報を受信する通信手段と、受信された前記更新情報に含まれる前記表示情報に基づく表示を実施する表示手段と、を備え、前記通信手段は、前記複数の電子棚札のそれぞれが有する前記通信手段の少なくともいずれかとの間、及び、前記管理装置との間でマルチホップ通信により前記更新情報を送受信可能に構成されていることを特徴とする。
上記第1態様によれば、管理装置の通信範囲内に少なくとも1つの電子棚札が配置され、かつ、各電子棚札が互いの通信範囲内に配置されていれば、管理装置から送信された更新情報を、当該少なくとも1つの電子棚札から他の電子棚札にリレーできる。このため、更新情報の送信対象となる電子棚札に、管理装置から他の電子棚札を介して、当該更新情報を送信できる。従って、管理装置の通信範囲内に全ての電子棚札を配置する必要が無いので、電子棚札の配置自由度を向上でき、管理装置の設置台数を減らすことができる。
ここで、赤外線信号により更新情報を送受信する場合には、当該赤外線信号が遮蔽物により遮蔽されないように、電子棚札を配置する必要がある。これに対し、管理装置及び各電子棚札は、マルチホップ通信にて更新情報を送受信するので、更新情報の送受信に際して遮蔽物の影響を低減できる。従って、更新情報を送受信しやすくすることができる。
上記第1態様では、前記更新情報には、前記表示情報に基づく表示の実施対象となる前記電子棚札の識別情報である対象情報が含まれ、前記複数の電子棚札のそれぞれは、固有の識別情報を保持する記憶手段と、受信された前記対象情報、及び、前記固有の識別情報が一致する場合に、受信された前記表示情報に基づいて前記表示手段の表示内容を更新する制御手段と、を備えることが好ましい。
上記第1態様によれば、更新情報には、表示情報と対象情報とが含まれ、各電子棚札の制御手段は、当該対象情報と記憶手段に記憶された固有の識別情報とが一致する場合に、当該表示情報に基づいて表示手段の表示内容を更新する。これによれば、複数の電子棚札のうち、表示情報に基づいて表示内容を更新する対象となる電子棚札(すなわち、更新情報の送信対象の電子棚札)に対してのみ、表示内容の更新処理を実施させることができる。
上記第1態様では、前記制御手段は、受信された前記対象情報が、前記固有の識別情報と一致する場合に、前記更新情報を受信した旨の確認情報を前記通信手段により送信し、前記管理装置は、前記確認情報を受信することが好ましい。
上記第1態様によれば、受信された対象情報と、記憶手段に保持された固有の識別情報とが一致する場合、すなわち、更新情報の送信対象である電子棚札により当該更新情報が受信された場合には、当該電子棚札の制御手段は、通信手段により上記確認情報を送信する。これによれば、管理装置は、当該確認情報を受信することで、送信した更新情報が送信対象の電子棚札により受信されたことを把握できる。また、更新情報を送信してから所定時間が経過するまでに確認情報が受信されなかった場合には、管理装置が更新情報を再度送信する構成とすることもできる。この場合には、送信対象の電子棚札に更新情報を確実に送信できる。
上記第1態様では、前記更新情報には、前記表示情報に関連する管理情報が含まれ、前記制御手段は、受信された前記管理情報が前記記憶手段に記憶されていない場合で、かつ、前記対象情報と前記固有の識別情報とが一致する場合には、前記表示情報に基づいて前記表示手段の表示内容を更新するとともに、前記管理情報を前記記憶手段に記憶させ、受信された前記管理情報が前記記憶手段に記憶されていない場合で、かつ、前記対象情報と前記固有の識別情報とが一致しない場合には、受信された前記更新情報を前記通信手段により送信し、受信された前記管理情報が前記記憶手段に記憶されている場合には、前記表示情報に基づく前記表示手段の表示内容の更新を実施せず、前記更新情報を送信しないことが好ましい。
上記第1態様によれば、受信された管理情報が記憶手段に記憶されていない場合には、受信された更新情報は初めて受信される情報と判断する。
この場合で、対象情報が、記憶手段に記憶された固有の識別情報(すなわち、自己の識別情報)と一致する場合、制御手段は、当該更新情報は自己宛に送信されたものと判断する。この場合には、制御手段は、当該更新情報に含まれる表示情報に基づいて表示内容を更新するとともに、管理情報を記憶手段に記憶させる。これによれば、制御手段が、自己宛に送信された更新情報に含まれる表示情報に基づいて表示内容を確実に更新できる。
一方、対象情報が自己の識別情報と一致しない場合、制御手段は、当該更新情報は自己宛に送信されたものではないと判断する。この場合には、制御手段は、他の電子棚札にリレーすべく当該更新情報を外部に送信するとともに、管理情報を記憶手段に記憶させる。これによれば、自己宛に送信されたものではない更新情報を、他の電子棚札に確実にリレーできる。
また、受信された更新情報に含まれる管理情報が、上記処理にて記憶手段に記憶されている場合には、制御手段は、当該更新情報は一度受信された情報と判断する。この場合には、制御手段は、当該更新情報に含まれる表示情報に基づく表示内容の更新処理を実施しないだけでなく、当該更新情報の外部への送信も行わず、当該更新情報をリレーしない。
これによれば、受信された更新情報が自己宛の更新情報であっても、一度受信された更新情報が受信された場合には表示内容の更新を行わないので、頻繁に表示内容が更新されることを抑制できる。また、受信された更新情報が自己宛の更新情報でなくても、一度受信された更新情報が受信された場合には当該更新情報を外部に送信しないので、同じ更新情報が電子棚札間でリレーされ続けることを抑制できる。従って、電子棚札の消費電力の低減を図ることができる。
上記第1態様では、前記複数の電子棚札の少なくともいずれかは、発電手段と、前記発電手段にて発生された電力を蓄電して供給する蓄電手段と、を備えることが好ましい。
上記第1態様によれば、発電手段により発電した電力が蓄電手段に蓄電されて供給される。これによれば、電子棚札に外部から電力を供給する必要がないので、電子棚札に電力供給ラインを接続する必要がない。従って、電子棚札の設置自由度を更に向上できる他、当該電子棚札の設置を簡易に実施できる。
上記第1態様では、前記蓄電手段は、電気二重層キャパシタ及び二次電池のいずれかを有することが好ましい。
ここで、電気二重層キャパシタは、短時間で充放電できる他、充放電による劣化が少なく製品寿命が長いという利点を有する。このため、蓄電手段が電気二重層キャパシタを有する構成とすることにより、これらの効果を享受でき、電子棚札6の製品寿命を長くできる。
一方、二次電池は、電気二重層キャパシタと同様に繰り返し充放電できる他、電気二重層キャパシタに比べてエネルギー密度が高い。このため、蓄電手段が二次電池を有する構成とすることにより、電子棚札を小型化でき、かつ長時間給電することができる。
上記第1態様では、前記発電手段は、太陽電池、熱電変換素子、マイクロ波発電素子及び振動発電素子の少なくともいずれかを有することが好ましい。
上記第1態様によれば、発電手段は、発電の為のエネルギーを人為的に付与しなくても発電できる。従って、環境に配慮した電子棚札を構成できる。
上記第1態様では、前記表示手段は、電子ペーパー及びメモリー性液晶パネルのいずれかを有することが好ましい。
ここで、電子ペーパーやメモリー性液晶パネルは、表示内容の更新時にのみ電力を要し、表示内容の維持においては電力を要しない。このため、表示手段が電子ペーパー及びメモリー性液晶パネルのいずれかを有する構成とすることにより、電子棚札の省電力化を図ることができる他、電力不足によって表示すべき内容が表示されなくなることを抑制できる。
本発明の第2態様に係る電子棚札管理方法では、複数の電子棚札、及び、前記複数の電子棚札のうちの対象棚札に更新情報を送信して、当該対象棚札による表示内容を管理する管理装置を備えた電子棚札管理システムを用いて行われる電子棚札管理方法であって、前記複数の電子棚札の少なくともいずれかと前記管理装置との間、及び、前記複数の電子棚札の間は、マルチホップ通信により前記更新情報を互いに送受信可能に構成され、前記更新情報には、表示情報と、前記表示情報に関連する管理情報と、前記対象棚札の識別情報である対象情報と、が含まれ、当該電子棚札管理方法では、前記管理装置が、前記複数の電子棚札の少なくともいずれかに前記更新情報を送信し、前記複数の電子棚札のそれぞれが、受信された前記更新情報に含まれる前記管理情報を保持しているか否かを判定し、前記管理情報を保持していないと判定した場合に、前記対象情報と自己の識別情報とが一致するか否かを判定し、前記対象情報と自己の識別情報とが一致すると判定した場合に、受信された前記更新情報に含まれる前記表示情報に基づく表示内容の更新及び前記管理情報の保持を実施し、前記対象情報と自己の識別情報とが一致しないと判定した場合に、受信された前記更新情報を外部に送信し、前記管理情報を保持していると判定した場合に、前記表示情報に基づく表示内容の更新及び前記更新情報の外部への送信を実施しないことを特徴とする。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係る電子棚札管理システムと同様の効果を奏することができる。
本発明の電子棚札管理システム及び電子棚札管理方法によれば、電子棚札の配置自由度を向上できる。
本発明の一実施形態に係る電子棚札管理システムの構成を示すブロック図。 前記実施形態における表示内容更新処理を示すフローチャート。 前記実施形態における中継装置及び棚札による通信状態を示す模式図。
[電子棚札管理システムの概略構成]
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る電子棚札管理システム1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係る電子棚札管理システム1は、図1に示すように、それぞれ店舗内に配置される管理装置2及びキャッシュレジスター(以下、レジスターと略す場合がある)5と、当該店舗内の棚等に配置される複数の電子棚札(以下、棚札と略す場合がある)6とを備える。そして、当該電子棚札管理システム1では、管理装置2から送信された更新情報に基づいて、各棚札6が商品名及び価格等を表示し、当該管理装置2により設定された商品情報に基づく清算処理がレジスター5にて行われる。
この電子棚札管理システム1においては、詳しくは後述するが、受信した情報をマルチホップ通信によりリレーするネットワークが、管理装置2(詳しくは後述する中継装置4)と各棚札6との間に構築されていることが特徴の1つである。そして、当該システム1は、上記複数の棚札6のうち、少なくとも1つの棚札6が管理装置2から更新情報を受信できれば、互いの通信範囲内に位置する他の棚札6を介して目的の棚札6に当該更新情報を送信できる構成となっている。
[管理装置の構成]
管理装置2は、電子棚札管理システム1全体を管理する。この管理装置2は、レジスター5に商品情報を送信し、当該レジスター5から売上情報を受信して集計する。また、管理装置2は、各棚札6と無線で通信し、当該各棚札6にて表示される表示情報を含む更新情報を送信する。この他、棚札6から送信された確認情報を受信する。このような管理装置2は、情報処理装置3及び中継装置4を備える。
[情報処理装置の構成]
情報処理装置3は、店舗のバックヤードに配置されるストアコントローラーであり、例えばPC(Personal Computer)により構成される。この情報処理装置3は、店舗内の商品に関する商品情報及び売上情報を管理するとともに、各棚札6を管理する。このような情報処理装置3は、入力手段31、表示手段32、記憶手段33、送受信手段34及び制御手段35を備える。
入力手段31は、キーボード、ポインティングデバイス及びバーコードリーダー等により構成され、使用者の入力操作に応じた操作信号を制御手段35に出力する。
表示手段32は、ディスプレイ等により構成され、制御手段35から入力される画像信号に応じた画像(例えば、動作時画面の画像)を表示する。
記憶手段33は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)及びフラッシュメモリー等により構成され、各種プログラム及びデータを記憶している。例えば、記憶手段33は、各棚札6に個別に設定された固有の識別情報を記憶している他、入力手段31を介して入力された商品情報、及び、売上情報が設定されるデータベースを記憶している。
送受信手段34は、制御手段35から入力される情報を、中継装置4及びレジスター5に送信する他、これら中継装置4及びレジスター5から受信される情報を、制御手段35に出力する。
制御手段35は、記憶手段33に記憶されたプログラム等を処理するCPU(Central Processing Unit)等が実装された回路基板として構成され、情報処理装置3の動作を制御する。この制御手段35は、例えば、入力手段31から入力される操作信号に基づいて、使用者により入力された商品情報を取得し、当該商品情報を記憶手段33に記憶させる。また、制御手段35は、送受信手段34により商品情報をレジスター5に送信し、また、当該送受信手段34を介してレジスター5から売上情報を取得する。更に、制御手段35は、送受信手段34を介して中継装置4に更新情報を送信し、また、棚札6から確認情報を取得する。
ここで、制御手段35により処理される各種情報について説明する。
商品情報は、商品に関する情報である。このような商品情報には、例えば、商品ID、商品識別コード、商品名及び価格等が含まれる。なお、商品識別コードとしては、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コード及びUPC(Universal Product Code)コードを例示できる。
売上情報には、清算処理が行われた商品の商品ID及び数、並びに、清算日時等が含まれる。このような売上情報は、記憶手段33に記憶され、制御手段35により集計及び管理される。
更新情報は、管理装置2から棚札6に送信される情報である。この更新情報には、対象情報、表示情報及び管理情報が含まれる。
対象情報は、表示内容の更新対象となる棚札6(以下、対象棚札という場合がある)を特定する情報である。具体的に、対象情報は、対象棚札6に設定された固有の識別情報である。なお、各棚札6の識別情報は、上記のように予め記憶手段33に記憶されている。
表示情報は、対象棚札6による表示内容を示す情報である。この表示情報としては、例えば、上記商品情報のうち商品名及び価格が挙げられる。
管理情報は、ある更新情報が送信された際に、各棚札6間にて当該更新情報が何度も送受信され、棚札6の電力が不要に消費されることを防止するための情報である。この管理情報は、制御手段35が更新情報を送信するたびにインクリメントされる番号や、日時等によって示される。このため、管理情報は、制御手段35が送信した更新情報の順番を示す情報でもある。
確認情報は、上記更新情報を受信した対象棚札6により送信され、当該対象棚札6にて当該更新情報を受信したこと(すなわち、当該更新情報に基づいて表示内容が更新されたこと)を示す情報である。このような確認情報には、対象棚札6により新たに付与された管理情報と、当該更新情報に含まれる管理情報と、対象棚札6の識別情報とが含まれる。なお、対象棚札6により新たに付与される管理情報は、例えば、更新情報に含まれる管理情報に所定のアルファベット等の文字を付与した情報のように、当該管理情報を加工した情報でもよい。この場合には、新たに付与された管理情報に、更新情報に含まれる管理情報が含まれることとなるので、送受信されるデータ量を削減できる。
そして、制御手段35は、確認情報を取得すると、記憶手段33に記憶された管理情報に関連付けて、表示内容を更新した対象棚札6の識別情報を記憶手段33に記憶させる。このような確認情報を管理することにより、送信した更新情報に応じた表示内容の更新処理が対象棚札6にて実施されたか否かを、制御手段35が把握できる。なお、詳しくは後述するが、制御手段35は、更新情報を送信してから所定時間内に、対象棚札6から確認情報を受信できなかった場合には、当該更新情報を再度送信する。
[中継装置の構成]
中継装置4は、情報処理装置3から入力される更新情報を電子棚札6に送信する他、上記確認情報を受信して情報処理装置3に出力する。
このような中継装置4は、例えば、無線通信規格IEEE 802.11に準拠した通信方式の1つであるアドホックモード、IEEE 802.15.1に準拠した通信方式(Bluetooth:登録商標)、及び、IEEE 802.15.4に準拠した通信方式(ZigBee:登録商標)のいずれかの通信方式で棚札6との間で情報を送受信する。すなわち、中継装置4は、棚札6との間でマルチホップ通信により情報を送受信する。なお、本実施形態では、情報処理装置3と中継装置4とは有線で通信接続され、中継装置4と棚札6とは無線で通信接続されているので、中継装置4は、情報処理装置3との通信時と、棚札6との通信時とでプロトコルを変更する機能を有する。しかしながら、情報処理装置3と中継装置4とが無線で通信接続されている場合でも、同様のプロトコル変換を実施してもよい。
[レジスターの構成]
レジスター5は、いわゆるPOS(Point Of Sales)レジスターであり、情報処理装置3から入力される商品情報に基づいて商品の清算処理を実施する。このレジスター5は、例えば、商品に設けられたバーコードの読取、或いは、担当者によるキー入力により商品IDを取得し、当該商品IDに応じた商品名及び価格を取得する。そして、レジスター5は、このような取得処理をそれぞれの商品に対して実施し、各商品の価格を合算することで清算処理を実施する。また、レジスター5は、これら清算処理の結果に基づく売上情報を情報処理装置3に送信する。
[電子棚札の構成]
電子棚札6は、上記のように店舗内の棚等に複数設けられ、当該棚札6近傍に配置された商品の商品情報を、管理装置2(中継装置4)から受信される更新情報に基づいて表示する。これら棚札6は、それぞれに設定された通信範囲の一部が互いに重なるように配置され、各棚札6間でマルチホップ通信が可能である。また、複数の棚札6のうち少なくとも1つは、中継装置4の通信範囲内に配置されており、棚札6は、必要に応じて他の棚札6を介して、中継装置4と通信可能である。
このような棚札6は、記憶手段61、通信手段62、表示手段63、電源手段64及び制御手段65を備える。
記憶手段61は、棚札6の動作に必要な各種データを記憶するメモリーである。このようなデータとして、記憶手段61は、棚札6に固有の識別情報を記憶している他、更新情報に含まれる管理番号と、制御手段65により新たに設定され、確認情報に含められる管理情報とを記憶する。
通信手段62は、中継装置4及び他の棚札6の通信手段62との間でマルチホップ通信により情報を送受信するメッシュ型又はツリー型のネットワークを構成する。このため、通信手段62は、上記中継装置4と通信する場合と同じ通信方式及びプロトコルで、他の棚札6の通信手段62と通信する。このような通信手段62は、上記更新情報を送受信し、受信した更新情報を制御手段65に出力する。この他、通信手段62は、制御手段65から入力される確認情報、及び、他の棚札6から受信された確認情報を外部に送信する。
表示手段63は、制御手段65による制御の下、受信された更新情報に含まれる表示情報に基づく表示内容を表示する。このような表示手段63は、電子ペーパーやメモリー性液晶パネルを備えた構成とすることができる。これら電子ペーパー及びメモリー性液晶パネルは、表示内容の更新時にのみ電力を要し、表示内容を維持するための電力を要しない。このため、電子ペーパーやメモリー性液晶パネルを有する表示手段63を採用することにより、棚札6の省電力化を図ることができる。
電源手段64は、棚札6を構成する電子部品(例えば、表示手段63及び制御手段65)に電力を供給して、これらを動作させる。この電源手段64は、発電手段641及び蓄電手段642を有する。
発電手段641は、太陽電池を備え、当該太陽電池にて生じた電力を蓄電手段642に供給して、当該蓄電手段642を充電する。なお、発電手段641は、太陽電池を備えた構成に限らず、例えば、熱電変換素子及び振動発電素子(圧電素子)等の環境エネルギーを利用して発電可能な構成としてもよく、又は、受信されるマイクロ波(例えば、日常空間上に存在している放送波や携帯電話用電波等の環境電波)により発電可能な構成としてもよい。
蓄電手段642は、蓄電した電力を上記電子部品に供給する。このような蓄電手段642は、電気二重層キャパシタ又は二次電池を有する。これらのうち、電気二重層キャパシタは、短時間で充放電できる他、充放電による劣化が少なく製品寿命が長い。また、二次電池は、電気二重層キャパシタと同様に繰り返し充放電できる他、電気二重層キャパシタに比べてエネルギー密度が高いため、電子棚札を小型化できる。
なお、二次電池としては既知の二次電池を用いることができ、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル・水素蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池等が挙げられる。
制御手段65は、電源手段64から供給される電力により動作して、棚札6の動作を制御する回路を有する。この制御手段65は、例えば、通信手段62による情報の送受信を制御する他、受信された自己宛の更新情報に基づいて、表示手段63による表示内容を更新する。また、制御手段65は、自己宛の更新情報が受信された場合には、上記確認情報を通信手段62により送信させる。これらの処理については、後に詳述する。
[電子棚札管理システムにおける表示内容更新処理]
図2は、管理装置2及び電子棚札6による表示内容更新処理を示すフローチャートである。
電子棚札管理システム1では、ある電子棚札6の表示内容を更新する場合には、以下に示す表示内容更新処理を実行する。この表示内容更新処理は、本発明の電子棚札管理方法を含む処理である。
この表示内容更新処理では、図2に示すように、まず、管理装置2を構成する情報処理装置3が、中継装置4を介して少なくとも1つの棚札6に上記更新情報を送信する(ステップSA1)。
そして、情報処理装置3は、更新情報を送信してからの経過時間の計時を開始する(ステップSA2)。
この後、情報処理装置3は、処理をステップSA3に移行する。
一方、棚札6では、通信手段62が、受信可能な情報(更新情報及び確認情報)を受信し、当該情報を制御手段65に出力する(ステップSB1)。
この後、制御手段65が、受信された情報に含まれる管理情報(更新情報の場合では、情報処理装置3により設定された管理情報であり、確認情報の場合では、対象棚札6により新たに付与された管理情報)が記憶手段61に記憶されているか否かを判定する(ステップSB2)。
ステップSB2の判定処理にて、管理情報が記憶手段61に記憶されていると判定した場合、制御手段65は、受信された情報は過去に受信されていると判断して、処理を終了する。これにより、既に受信された情報が、棚札6から再度送信されることを防止できる。この他、当該情報が自己宛の更新情報である場合に、表示内容の更新処理が再度実行されることを防止できる。
一方、ステップSB2の判定処理にて、管理情報は記憶手段61に記憶されていないと判定した場合、制御手段65は、受信された情報が更新情報であるか否かを判定する(ステップSB3)。例えば、制御手段65は、受信された情報の内容から、当該情報が更新情報であるか、確認情報であるかを判定する。例えば、前記受信された情報に前記更新情報か前記確認情報かを示すフラグを立てることで判定できる。
このステップSB3の判定処理にて、受信された情報は更新情報でないと判定すると、制御手段65は、受信された情報を通信手段62により外部に送信する(ステップSB4)。これにより、他の棚札6から受信された確認情報を、更に他の棚札6又は中継装置4にリレーできる。
この後、制御手段65は、処理をステップSB8に移行する。
ステップSB3の判定処理にて、受信された情報は更新情報であると判定すると、制御手段65は、更新情報に含まれる対象情報を取得し、当該対象情報が、記憶手段61に記憶された固有の識別情報(自己の識別情報)と一致するか否かを判定する(ステップSB5)。
このステップSB5の判定処理にて、対象情報は自己の識別情報と一致しないと判定すると、自己宛の更新情報ではないと判断して、制御手段65は、処理をステップSB4に移行し、受信した更新情報を通信手段62により外部に送信する。これにより、受信された更新情報が、他の棚札6にリレーされる。
この後、制御手段65は、処理をステップSB8に移行する。
一方、ステップSB5の判定処理にて、対象情報が自己の識別情報と一致すると判定すると、制御手段65は、更新情報に含まれる表示情報に基づいて、表示手段63による表示内容を更新する(ステップSB6)。
そして、制御手段65は、通信手段62により上記確認情報を外部に送信する(ステップSB7)。この確認情報には、上記のように、棚札6にて新たに設定した管理番号が含まれる。なお、ステップSB6とステップSB7とは処理順が逆でもよい。
この後、制御手段65は、処理をステップSB8に移行する。
ステップSB8では、ステップSB1で受信された情報に含まれる管理情報(当該情報が更新情報である場合には、情報処理装置3により設定された管理情報であり、確認情報である場合には、対象棚札6により設定された管理情報)を、記憶手段61に記憶する(ステップSB8)。
このステップSB8の実行後、棚札6は、表示内容更新処理を終了する。このような棚札6の処理は、各棚札6で実施される。
ステップSA3では、情報処理装置3の制御手段35が、中継装置4を介して棚札6から確認情報が受信されたか否かを判定する(ステップSA3)。
このステップSA3の判定処理にて、確認情報は受信されていないと判定すると、制御手段35は、ステップSA2にて開始された計時時間が所定時間(例えば10秒)を経過したか否かを判定する(ステップSA4)。
このステップSA4の判定処理にて、所定時間を経過していないと判定すると、制御手段35は、処理をステップSA3に戻す。これにより、確認情報が受信されていない状態では、対応する更新情報を送信してから所定時間が経過するまでステップSA3の判定処理は繰り返し実行される。
一方、ステップSA4の判定処理にて、所定時間が経過したと判定すると、制御手段35は、処理をステップSA1に戻し、対応する確認情報が受信されなかった更新情報を、中継装置4を介して再度送信する。これにより、何等かの不具合により対象棚札6が更新情報を受信できなかった場合でも、対象棚札6が当該更新情報を受信しやすくすることができる。なお、更新情報の再送信回数には制限を設けてもよく、更新情報を送信しても確認情報が受信されなかった場合には、使用者に報知する報知手段を設けてもよい。
他方、ステップSA3の判定処理にて、確認情報が受信されたと判定すると、当該確認情報を記憶手段33に記憶する(ステップSA5)。このステップSA5では、上記のように、受信された確認情報に含まれる管理情報のうち、当該確認情報に対応する更新情報に含まれていた管理情報に関連付けて、当該確認情報に含まれる対象棚札6の識別情報と、更新処理が終了した旨の情報とを記憶手段33に記憶させる。
そして、制御手段35は、ステップSA2にて開始された計時時間を初期化して(ステップSA6)、情報処理装置3による表示内容更新処理を終了する。
以上により、電子棚札管理システム1による表示内容更新処理が終了される。
図3は、中継装置4及び棚札6による通信状態の一例を示す模式図である。換言すると、図3は、中継装置4から送信された更新情報の流れ、及び、対象棚札6から送信された確認情報の流れの一例を示す模式図である。
上記電子棚札管理システム1では、管理装置2及び電子棚札6による上記表示内容更新処理が実行されることで、中継装置4から送信された更新情報は、必要に応じて少なくとも1つの棚札6によりリレーされて、対象棚札6により受信される。
図3の例では、中継装置4から送信された更新情報は、当該中継装置4の通信範囲(図3における点線L1)内に位置する棚札6(6A)により受信される。この棚札6Aが対象棚札であれば、上記のように、当該棚札6Aにより更新情報に基づく表示内容の更新処理が実施されるが、当該更新情報は棚札6Aから外部に送信されない。
一方、棚札6Aが対象棚札ではない場合には、当該棚札6Aにより受信された更新情報は、更に外部に送信されて、当該棚札6Aの通信範囲(図3における点線L2)内に位置する棚札6(6B)及び中継装置4により受信される。このように、必要に応じて棚札6(例えば、棚札6(6A〜6C))によりリレーされることで、更新情報が、中継装置4から対象棚札(例えば、棚札6(6D))に送信される。
なお、前述のように、中継装置4は、更新情報を受信しても当該更新情報に応じた処理は行わない。この他、既に記憶した管理情報が含まれる更新情報を棚札6が受信した場合も、当該棚札6は更新情報を外部に送信しない。このため、1つの棚札6により同じ更新情報が複数回送信することが抑制される。
また、上記表示内容更新処理によれば、対象棚札が同じ更新情報を複数回受信した場合でも、最初に更新情報が受信された際に管理情報が記憶されるので、同じ更新情報に基づく表示内容の更新処理が複数回実行されることを抑制できる。
一方、対象棚札6から送信された確認情報も、更新情報と同様に、必要に応じて他の棚札6によりリレーされて中継装置4に受信される。
図3の例では、対象棚札6Dから送信された確認情報は、当該対象棚札6Dの通信範囲(図3における点線L4)内に位置する棚札6Cにより受信される。この棚札6Cは中継装置4ではないので、当該棚札6Cは、受信された確認情報を外部に送信する。このため、当該棚札6Cの通信範囲(図4における点線L3)内に位置する棚札6B,6Dにより、当該確認情報は受信される。そして、当該棚札6Bも同様に、受信された確認情報を更に外部に送信することで、当該確認情報は、棚札6Aを介して中継装置4に送信されて受信される。この際、既に記憶した管理情報が含まれる確認情報を再度受信した棚札6は、前述のように、当該確認情報を送信しない。このため、同じ確認情報が同じ棚札6から中継されて中継装置4により複数回受信されることを抑制できる。
なお、情報処理装置3は、中継装置4により受信された確認情報を、送信した更新情報に関連付けて記憶して、当該更新情報が対象棚札により受信されたことを確認する。このため、中継装置4により同じ確認情報が複数回受信された場合でも、特に問題はない。
[実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る電子棚札管理システム1によれば、以下の効果がある。
管理装置2の通信範囲内(中継装置4の通信範囲内)に少なくとも1つの棚札6が配置され、かつ、各棚札6が互いの通信範囲内に配置されていれば、管理装置2から送信された更新情報を各棚札6によりリレーできる。このため、対象棚札6に、管理装置2から他の棚札6を介して更新情報を送信できる。従って、管理装置2の通信範囲内に全ての棚札6を配置する必要が無いので、当該棚札6の配置自由度を向上でき、管理装置2の設置台数を減らすことができる。
ここで、赤外線信号により更新情報を送受信する場合には、当該赤外線信号が遮蔽物により遮蔽されないように、棚札6を配置する必要がある。これに対し、管理装置2及び各棚札6は、マルチホップ通信にて更新情報を送受信するので、更新情報の送受信に際して遮蔽物の影響を低減できる。従って、更新情報を送受信しやすくすることができる。
更新情報には、表示情報と対象情報とが含まれる。そして、各棚札6の制御手段65は、当該対象情報と記憶手段61に記憶された自己の識別情報とが一致する場合には、当該表示情報に基づいて表示手段63の表示内容を更新する。これによれば、複数の棚札6のうち、表示内容の更新対象の棚札6(更新情報の送信対象の棚札6)に対してのみ、表示内容の更新処理を実施させることができる。
制御手段65は、受信された更新情報に含まれる対象情報と自己の識別情報とが一致する場合には、上記確認情報を送信する。これによれば、管理装置2(情報処理装置3)は、当該確認情報を受信することで、送信した更新情報が対象棚札6により受信されたことを把握できる。また、更新情報を送信してから所定時間が経過するまでに確認情報が受信されなかった場合には、情報処理装置3は、当該更新情報を再度送信するので、対象棚札6に更新情報を確実に送信できる。
制御手段65は、受信された更新情報に含まれる管理情報が記憶手段61に記憶されていない場合には、当該更新情報は初めて受信される情報であると判断する。
この場合、当該更新情報に含まれる対象情報が自己の識別情報と一致する場合には、制御手段65は、当該更新情報は自己宛に送信されたものと判断し、当該更新情報に含まれる表示情報に基づいて表示内容を更新するとともに、管理情報を記憶手段61に記憶させる。これによれば、棚札6は、自己宛に送信された更新情報に含まれる表示情報に基づいて表示内容を確実に更新できる。
一方、対象情報が自己の識別情報と一致しない場合には、制御手段65は、受信された更新情報は自己宛に送信されたものではないと判断し、他の棚札6にリレーすべく当該更新情報を外部に送信するとともに、管理情報を記憶手段61に記憶させる。これによれば、棚札6は、自己宛に送信されたものではない更新情報を他の棚札6に確実にリレーできる。
また、受信された更新情報に含まれる管理情報が記憶手段61に記憶されている場合には、制御手段65は、当該更新情報は一度受信されたものと判断し、表示内容の更新、及び、当該更新情報の外部への送信を実施せず、当該更新情報をリレーしない。
これによれば、受信された更新情報が自己宛の更新情報であっても、一度受信された更新情報が受信された場合には表示内容の更新を行わないので、頻繁に表示内容が更新されることを抑制できる。また、受信された更新情報が自己宛の更新情報でなくても、一度受信された更新情報が受信された場合には当該更新情報を外部に送信しないので、同じ更新情報が棚札6間でリレーされ続けることを抑制できる。従って、棚札6の消費電力の低減を図ることができる。
棚札6では、発電手段641により発電した電力が蓄電手段642に蓄電されて供給される。これによれば、棚札6に外部から電力を供給する必要がないので、当該棚札6に電力供給ラインを接続する必要がない。従って、当該棚札6の設置自由度を更に向上できる他、当該電子棚札の設置を簡易に実施できる。
蓄電手段642は、電気二重層キャパシタ又は二次電池を有する。これらのうち、電気二重層キャパシタは、上記のように、短時間で充放電できる他、充放電による劣化が少なく製品寿命が長いので、電子棚札6の製品寿命を長くできる。一方、二次電池は、電気二重層キャパシタと同様に繰り返し充放電できる他、電気二重層キャパシタに比べてエネルギー密度が高いため、電子棚札6を小型化でき、かつ長時間給電することができる。
発電手段641は、本実施形態では太陽電池を有する。これによれば、発電手段641は、発電の為のエネルギーを人為的に付与しなくても発電できる。従って、環境に配慮し、メンテナンスフリーの棚札6を構成できる。
表示手段63は、電子ペーパー又はメモリー性液晶パネルを有する。これら電子ペーパー又はメモリー性液晶パネルは、表示内容の更新時にのみ電力を必要とし、表示内容の維持においては電力を要しない。このため、棚札6の省電力化を図ることができる他、電力不足によって表示すべき内容が表示されなくなることを抑制できる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、管理装置2が送信する更新情報には、表示情報の他に、対象棚札6の識別情報である対象情報が含まれるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、全ての棚札6の表示内容を更新する場合には、対象情報は無くてもよい。
また、対象情報は1つの棚札6の識別情報に限らず、複数の棚札6の識別情報を含めてもよい。
前記実施形態では、自己宛の更新情報を受信した対象棚札6は、当該更新情報を受信した旨を示す確認情報を送信し、管理装置2は、当該確認情報を受信するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、対象棚札6は、確認情報を送信しなくてもよい。また、確認情報の内容は、どの更新情報に対する確認情報であるのかが分かれば適宜変更可能である。例えば、更新情報が対象棚札6に個別に送信される構成であり、更新情報と確認情報の区別が可能であれば、当該更新情報に含まれていた管理番号のみを確認情報に含めて送信する構成としてもよい。また、更新情報であるか確認情報であるかを示す種別情報を、更新情報及び確認情報に含めてもよい。
前記実施形態では、制御手段65は、受信された更新情報に含まれる管理番号が記憶手段61に記憶されている場合には、当該更新情報に含まれる表示情報に基づく表示内容の更新を実施しないとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、対象棚札6では、管理番号が記憶されているか否かに関わらず、受信された更新情報に含まれる表示情報に基づく表示内容の更新処理を実施してもよい。
前記実施形態では、制御手段65は、受信された更新情報に含まれる管理情報が記憶手段61に記憶されていない場合で、かつ、対象情報が自己の識別情報と一致する場合には、表示情報に基づく表示内容の更新、及び、管理情報の記憶を実施するが、更新情報の送信は実施しないとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、対象情報に複数の電子棚札の識別情報が設定されている場合等において、表示内容の更新及び管理情報の記憶を実施した上で、更新情報を外部に送信してもよい。
前記実施形態では、棚札6は、発電手段641及び蓄電手段642を有する電源手段64を備えるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、電子棚札は、外部から供給される電力により駆動する構成であってもよく、電源手段64に代えて一次電池や燃料電池を備える構成としてもよい。
前記実施形態では、発電手段641は、太陽電池を備える構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、上記のように、太陽電池に代えて、熱電変換素子、マイクロ波発電素子及び振動発電素子の少なくともいずれかを有する構成としてもよい。
これらのうち、熱電変換素子を発電手段に採用した電子棚札が冷蔵庫や冷温蔵ショーケース等に配置される場合、各素子に温度差を生じさせやすいので、大きな電位差を生じさせやすく、起電力を高められる。また、マイクロ波発電素子を発電手段に採用した場合、当該発電素子に照射されるマイクロ波に指向性を持たせることで効率よく前記発電素子が発電することができ、発電量を高められる。
なお、太陽電池を発電手段に採用した場合、店舗内の照明光を利用して発電できるので、電子棚札を確実に動作させることができる。太陽電池としては既知の太陽電池を用いることができ、単結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、薄膜シリコン太陽電池、CIGS(Copper Indium Gallium Selenide)系太陽電池、色素増感太陽電池及び有機半導体太陽電池等を例示できる。
前記実施形態では、表示手段63は、電子ペーパー及びメモリー性液晶パネルのいずれかを有する構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、表示内容を確実に更新及び維持できれば、表示手段の構成は問わない。
前記実施形態では、管理装置2は、情報処理装置3と、当該情報処理装置3とは別体として構成された中継装置4とを備えるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、情報処理装置3と中継装置4とは一体化されていてもよい。
前記実施形態では、棚札6は、表示情報に基づいて商品名及び価格を表示するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、商品の重量及び値引き前価格の他、商品情報とは異なるメッセージ(例えば「タイムセール」とのメッセージ)を表示させてもよい。すなわち、棚札6による表示内容は適宜変更可能であり、当該表示内容及びレイアウトを情報処理装置3が変更可能に構成し、これらの内容に応じた表示情報を更新情報に含めてもよい。
前記実施形態では、中継装置4及び棚札6は、無線通信規格IEEE 802.11に準拠した通信方式の1つであるアドホックモード、IEEE 802.15.1に準拠した通信方式(Bluetooth:登録商標)、及び、IEEE 802.15.4に準拠した通信方式(ZigBee:登録商標)のいずれかの通信方式で互いに情報を送受信する構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、これら中継装置4と各電子棚札6の通信手段62とが、マルチホップ通信により情報を互いに送受信可能に構成されていれば、他の通信方式を採用してもよい。
なお、いわゆるBluetoothにて通信する場合には、接続数がアドホックモード及びZigBeeでの通信に比べて少ないので、中継装置4を複数設けてもよい。また、いわゆるZigBeeにて通信する場合には、同時接続可能な台数が最大65536台である他、スリープ状態からの復帰が比較的速く、スリープ時の消費電力も比較的小さいので、上記電子棚札に採用される通信方式として好適に採用できる。
本発明は、店舗等に利用される電子棚札管理システム、及び、当該電子棚札管理システムを用いて行われる電子棚札管理方法として好適に利用できる。
1…電子棚札管理システム、2…管理装置、6…電子棚札、61…記憶手段、62…通信手段、63…表示手段、65…制御手段、641…発電手段、642…蓄電手段。

Claims (9)

  1. 複数の電子棚札と、
    前記複数の電子棚札のうち少なくともいずれかに、表示情報を含む更新情報を送信する管理装置と、を備え、
    前記複数の電子棚札のそれぞれは、
    前記更新情報を受信する通信手段と、
    受信された前記更新情報に含まれる前記表示情報に基づく表示を実施する表示手段と、を備え、
    前記通信手段は、前記複数の電子棚札のそれぞれが有する前記通信手段の少なくともいずれかとの間、及び、前記管理装置との間でマルチホップ通信により前記更新情報を送受信可能に構成されている
    ことを特徴とする電子棚札管理システム。
  2. 請求項1に記載の電子棚札管理システムにおいて、
    前記更新情報には、前記表示情報に基づく表示の実施対象となる前記電子棚札の識別情報である対象情報が含まれ、
    前記複数の電子棚札のそれぞれは、
    固有の識別情報を保持する記憶手段と、
    受信された前記対象情報、及び、前記固有の識別情報が一致する場合に、受信された前記表示情報に基づいて前記表示手段の表示内容を更新する制御手段と、を備える
    ことを特徴とする電子棚札管理システム。
  3. 請求項2に記載の電子棚札管理システムにおいて、
    前記制御手段は、受信された前記対象情報が、前記固有の識別情報と一致する場合に、前記更新情報を受信した旨の確認情報を前記通信手段により送信し、
    前記管理装置は、前記確認情報を受信する
    ことを特徴とする電子棚札管理システム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の電子棚札管理システムにおいて、
    前記更新情報には、前記表示情報に関連する管理情報が含まれ、
    前記制御手段は、
    受信された前記管理情報が前記記憶手段に記憶されていない場合で、かつ、前記対象情報と前記固有の識別情報とが一致する場合には、前記表示情報に基づいて前記表示手段の表示内容を更新するとともに、前記管理情報を前記記憶手段に記憶させ、
    受信された前記管理情報が前記記憶手段に記憶されていない場合で、かつ、前記対象情報と前記固有の識別情報とが一致しない場合には、受信された前記更新情報を前記通信手段により送信し、
    受信された前記管理情報が前記記憶手段に記憶されている場合には、前記表示情報に基づく前記表示手段の表示内容の更新を実施せず、前記更新情報を送信しない
    ことを特徴とする電子棚札管理システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子棚札管理システムにおいて、
    前記複数の電子棚札の少なくともいずれかは、
    発電手段と、
    前記発電手段にて発生された電力を蓄電して供給する蓄電手段と、を備える
    ことを特徴とする電子棚札管理システム。
  6. 請求項5に記載の電子棚札管理システムにおいて、
    前記蓄電手段は、電気二重層キャパシタ及び二次電池のいずれかを有する
    ことを特徴とする電子棚札管理システム。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の電子棚札管理システムにおいて、
    前記発電手段は、太陽電池、熱電変換素子、マイクロ波発電素子及び振動発電素子の少なくともいずれかを有する
    ことを特徴とする電子棚札管理システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の電子棚札管理システムにおいて、
    前記表示手段は、電子ペーパー及びメモリー性液晶パネルのいずれかを有する
    ことを特徴とする電子棚札管理システム。
  9. 複数の電子棚札、及び、前記複数の電子棚札のうちの対象棚札に更新情報を送信して、当該対象棚札による表示内容を管理する管理装置を備えた電子棚札管理システムを用いて行われる電子棚札管理方法であって、
    前記複数の電子棚札の少なくともいずれかと前記管理装置との間、及び、前記複数の電子棚札の間は、マルチホップ通信により前記更新情報を互いに送受信可能に構成され、
    前記更新情報には、
    表示情報と、
    前記表示情報に関連する管理情報と、
    前記対象棚札の識別情報である対象情報と、が含まれ、
    当該電子棚札管理方法では、
    前記管理装置が、前記複数の電子棚札の少なくともいずれかに前記更新情報を送信し、
    前記複数の電子棚札のそれぞれが、
    受信された前記更新情報に含まれる前記管理情報を保持しているか否かを判定し、
    前記管理情報を保持していないと判定した場合に、前記対象情報と自己の識別情報とが一致するか否かを判定し、
    前記対象情報と自己の識別情報とが一致すると判定した場合に、受信された前記更新情報に含まれる前記表示情報に基づく表示内容の更新及び前記管理情報の保持を実施し、
    前記対象情報と自己の識別情報とが一致しないと判定した場合に、受信された前記更新情報を外部に送信し、
    前記管理情報を保持していると判定した場合に、前記表示情報に基づく表示内容の更新及び前記更新情報の外部への送信を実施しない
    ことを特徴とする電子棚札管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170102496A (ko) * 2015-01-16 2017-09-11 가부시키가이샤 닛신 세이훈 구루프혼샤 분체 분급 장치
CN112866499A (zh) * 2020-12-31 2021-05-28 努比亚技术有限公司 电子价签差分推图方法、设备及计算机存储介质

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