JP2015001859A - 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】培地を撮影した画像から対象となる細胞の面積を高精度に算出することが可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供する。【解決手段】1枚の入力画像から得られる時系列での変化に基づかない非時系列特徴量と、複数の入力画像から得られる時系列でのターゲット細胞の状態変化に基づく動き特徴量とに基づき、培地を撮影した画像から、培養中の細胞のターゲット領域を高精度に認識し、その領域の面積を算出する。【選択図】図5

Description

本発明は、培養中の細胞の面積を算出する技術に関する。
従来から、細胞が撮像された画像データから目的の細胞の領域を抽出し、その面積などを算出する技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像から認識した各細胞領域から面積や形状などの特徴量を算出し、当該特徴量に基づき細胞の種類を認識する技術が開示されている。
特開2011−42210号公報
特許文献1のように、細胞の形状に関する特徴量のみに基づいて細胞の種類を分類した場合、分類精度が十分でない場合がある。また、個々の細胞を個別に検出する場合、対象となる細胞が密集している場合には、検出精度が低下することが考えられる。そこで、本発明は、培地を撮影した画像から対象となる細胞の面積を高精度に算出することが可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、培地を撮影した画像から培養中の細胞の面積を算出する情報処理装置であって、前記培地を撮影した1枚の画像から時系列での変化に基づかない非時系列情報を算出する非時系列情報算出手段と、前記培地を撮影した複数の画像から動きに関する情報を算出する動き情報算出手段と、前記非時系列情報と、前記動きに関する情報とに基づき、前記画像中での前記細胞の領域を認識する領域分類手段と、前記領域分類手段が認識した領域の面積を算出する面積算出手段と、を有する。ここで、「細胞の面積」は、画像中における培養中の細胞群により形成される連結した領域の各々の面積であってもよく、当該領域の総面積であってもよい。また、上記の「培養中の細胞」とは、培養される対象となる生物体の構造上・機能上の基本単位であり、好適には、表皮細胞、iPS(Induced Pluripotent Stem)細胞、又はES(Embryonic Stem)細胞である。
本発明の他の観点では、情報処理システムは、培養中の細胞が存在する培地を撮影する撮影手段と、前記培地を撮影した1枚の画像から時系列での変化に基づかない非時系列情報を算出する非時系列情報算出手段と、前記培地を撮影した複数の画像から動きに関する情報を算出する動き情報算出手段と、前記非時系列情報と、前記動きに関する情報とに基づき、前記画像中での前記細胞の領域を認識する領域分類手段と、前記領域分類手段が認識した領域の面積を算出する面積算出手段と、を有する。
本発明のさらに他の観点では、培地を撮影した画像から培養中の細胞の面積を算出する情報処理装置が実行するプログラムであって、前記培地を撮影した1枚の画像から時系列での変化に基づかない非時系列情報を算出する非時系列情報算出手段と、前記培地を撮影した複数の画像から動きに関する情報を算出する動き情報算出手段と、前記非時系列情報と、前記動きに関する情報とに基づき、前記画像中での前記細胞の領域を認識する領域分類手段と、前記領域分類手段が認識した領域の面積を算出する面積算出手段として前記情報処理装置を機能させる。
本発明によれば、情報処理装置は、1枚の画像から得られる非時系列情報に加えて、複数の画像から得られる動きに関する情報に基づき、培養中の細胞の領域を認識する。これにより、情報処理装置は、培養中の細胞の領域を高精度に認識し、当該領域の面積を好適に算出することができる。
予測システムの概略構成を示す。 表皮細胞をターゲット細胞とした場合の入力画像の一例である。 情報処理装置の機能ブロック図である。 識別ルール生成処理の手順を示すフローチャートである。 面積算出処理の手順を示すフローチャートである。 (A)は識別ルール決定処理で用いられる入力画像の一例を示し、(B)はラベル画像の一例を示す。 (A)は、ターゲット領域を求める対象となる入力画像を示し、(B)は、ターゲット領域を枠で囲んだ入力画像を示す。 あるテクスチャ画像に所定のフィルタ(ガウスフィルタ)を適用した例を示す。 (A)はフィルタ応答ベクトルの抽出処理の概要を示す。(B)はフィルタ応答ベクトルを4つのクラスに分類し、各クラスに対して代表ベクトルを算出する様子を示す。 (A)は各画素についてクラスを割り当てた画像と、当該画像から選択した小領域とを示す。(B)は、小領域に対応するヒストグラムを示す。
以下、図面を参照しながら、本発明に好適な実施形態について説明する。
[システム構成]
図1は、本実施形態に係る予測システム10の概略構成を示す図である。予測システム10は、人体の皮膚(表皮細胞)などの細胞を培養する際に、培養の完了日時を予測するためのシステムである。図1に示すように、予測システム10は、培地1と、カメラ2と、情報処理装置3とを有する。
培地1は、細胞を培養するための培地であり、例えば寒天培地やフィルム培地(図1では寒天培地)である。培地1で培養する対象となる細胞を「ターゲット細胞」とも呼ぶ。培地1には、培養溶液が入れられており、ターゲット細胞の他、培養環境を整えるためのフィーダー細胞などが存在する。
カメラ2は、培地1で培養されている細胞を撮影した画像(「入力画像Im」とも呼ぶ。)を生成し、入力画像Imを情報処理装置3に供給する。カメラ2は、例えば顕微鏡に取り付けられてもよく、顕微鏡と一体型であってもよい。カメラ2は、本発明における「撮影手段」の一例である。
情報処理装置3は、カメラ2から供給された入力画像Imに基づき、ターゲット細胞により形成された入力画像Im中の領域(「ターゲット領域Ttag」とも呼ぶ。)の面積を算出する。そして、情報処理装置3は、算出した面積に基づき、ターゲット細胞の培養完了の日時を予測する。
ここで、入力画像Imにおけるターゲット領域Ttagとその他の領域との違いについて、図2を参照して説明する。図2は、表皮細胞をターゲット細胞とした場合の入力画像Imの一例である。図2の枠70内にはターゲット細胞とは異なるフィーダー細胞が表示され、枠71内にはターゲット細胞である表皮細胞が表示されている。
図2に示すように、フィーダー細胞は、ターゲット細胞よりも大きな細胞であり、かつ、密集度が比較的低い。一方、ターゲット細胞は、フィーダー細胞よりも小さい細胞であり、かつ、密集度が比較的高いという特徴がある。このように、フィーダー細胞とターゲット細胞とは、時系列の変化に基づかない非時系列での差異が存在する。
さらに、フィーダー細胞は、ターゲット細胞と比べて動きが緩慢であり、ターゲット細胞は、フィーダー細胞と比べて動きが活発であるという特徴がある。このように、フィーダー細胞とターゲット細胞とは、動きに関する特徴に差異がある。なお、表皮細胞をターゲット細胞とした場合に限らず、iPS細胞やES細胞などの細胞をターゲット細胞とした場合についても、フィーダー細胞とターゲット細胞とは、図2で説明した非時系列及び時系列での差異が同様に存在する。
以上を勘案し、情報処理装置3は、1枚の入力画像Imから得られる時系列での変化に基づかない非時系列の情報と、複数の入力画像Imから得られる動きの情報とに基づき、ターゲット領域Ttagを認識し、その面積を算出する。
[情報処理装置の構成]
次に、情報処理装置3について説明する。情報処理装置3は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成される。
図3は、情報処理装置3の機能ブロック図である。情報処理装置3は、機能的には、マウスやキーボードといった入力手段31、有線又は無線により通信を行う通信手段32、記憶手段33、処理手段34、及びディスプレイなどの表示手段36を備える。
記憶手段33は、ROMやRAMといったメモリによって構成され、処理手段34が所定の処理を実行するのに必要なプログラムを記憶する。記憶手段33は、後述するように、入力画像Imの各画素又は所定個数の画素ごとに区切られた各領域がターゲット領域Ttagであるか否かを処理手段34が判定するために用いる識別ルールの情報を記憶する。
処理手段34は、CPU等のプロセッサによって構成され、情報処理装置3の全体の制御を行う。処理手段34は、非時系列情報算出手段341と、動き情報算出手段342と、領域分類手段343と、面積算出手段344と、培養完了日時予測手段345とを有する。
非時系列情報算出手段341は、通信手段32が取得した1枚の入力画像Imから、画素ごと又は所定個数の画素ごとに区切った領域(これらを総称して「単位領域」とも呼ぶ。)ごとに、時系列での変化に基づかない特徴量(「非時系列特徴量Fvs」とも呼ぶ。)を抽出する。非時系列情報算出手段341は、後述するように、Textonによる非時系列特徴量Fvsの抽出を行う。
動き情報算出手段342は、複数の入力画像Imから、動きに関する特徴量(「動き特徴量Fvd」とも呼ぶ。)を抽出する。具体的には、動き情報算出手段342は、動き特徴量Fvdを求める入力画像Im及びその前後(本実施形態では直前)に取得された入力画像Imに基づき、これらの入力画像Im中の動きの成分をベクトル化したオプティカルフローを、単位領域ごとに算出する。そして、動き情報算出手段342は、オプティカルフローの大きさを、各単位領域の動き特徴量Fvdとする。
領域分類手段343は、非時系列情報算出手段341と動き情報算出手段342とが算出した単位領域ごとの特徴量に基づき、記憶手段33が記憶した識別ルールを参照することで、入力画像Im内の各単位領域がターゲット領域Ttagであるか否かを判定する。また、領域分類手段343は、ターゲット領域Ttagの判定処理の前処理として、学習用の入力画像Imを用いて、識別ルールを機械学習により生成し、記憶手段33に記憶させる。ここで、識別ルールは、非時系列情報算出手段341と動き情報算出手段342とが算出する特徴量の特徴量空間を、ターゲット領域Ttagに対応する空間と、ターゲット領域Ttag以外の領域に対応する空間とに分ける情報である。識別ルールの生成方法の詳細については後述する。
面積算出手段344は、領域分類手段343が認識したターゲット領域Ttagの面積を算出する。培養完了日時予測手段345は、面積算出手段344が算出した面積に基づき、培養が完了する日時を予測する。例えば、培養完了日時予測手段345は、面積算出手段344が算出したターゲット領域Ttagの面積の時系列での変化に基づき、ターゲット領域Ttagが入力画像Im内に占める割合が所定割合に達する日時を、回帰分析などにより予測する。そして、培養完了日時予測手段345は、予測した日を培養完了日時として認識する。
[処理フロー]
次に、情報処理装置3が実行する処理フローについて説明する。以下では、識別ルールの生成処理(「識別ルール生成処理」とも呼ぶ。)と、入力画像Imに基づきターゲット領域Ttagの面積を算出する処理(「面積算出処理」とも呼ぶ。)とについて、それぞれ図4及び図5を参照して説明する。
(1)識別ルール生成処理
図4は、情報処理装置3が実行する識別ルール生成処理の手順を示すフローチャートの一例である。情報処理装置3は、図4に示すフローチャートの処理を、後述する図5に示す面積算出処理の前処理として実行する。
まず、非時系列情報算出手段341は、学習用の入力画像Imから、単位領域ごとに、所定個数の非時系列特徴量Fvsを抽出する。また、動き情報算出手段342は、非時系列特徴量Fvsを算出した入力画像Im及びその直前にカメラ2が撮影した入力画像Imに基づき、動き特徴量Fvdを算出する(ステップS101)。これにより、情報処理装置3は、入力画像Imの各単位領域に対して、所定個数の特徴量からなる特徴ベクトルを算出する。なお、非時系列情報算出手段341及び動き情報算出手段342は、単位領域を、複数の画素からなる所定の領域ごとに定めた場合、単位領域の各特徴量を、当該単位領域を構成する各画素に対して求めた特徴量の平均値などの統計量に定める。
次に、領域分類手段343は、ステップS101で非時系列特徴量Fvsを算出した入力画像Imに対し、ターゲット領域Ttagか否かに基づき二値化した画像(「ラベル画像IL」とも呼ぶ。)を入力手段31への入力に基づき生成する(ステップS102)。ラベル画像ILの具体例については後述する。
そして、領域分類手段343は、ステップS101で生成した非時系列特徴量Fvs及び動き特徴量Fvdと、ステップS102で生成したラベル画像とに基づき、機械学習により識別ルールを生成する(ステップS103)。ここで、領域分類手段343は、ステップS103で用いる機械学習として、AdaBoost、ニューラルネットワーク、ブースティング、サポートベクターマシンなどの種々の機械学習を用いてもよい。
ここで、ステップS102で生成するラベル画像ILの具体例について、図6を参照して説明する。図6(A)は、識別ルール決定処理で用いられる入力画像Imの一例を示し、図6(B)は、図6(A)の入力画像Imに対応するラベル画像ILの一例を示す。まず、情報処理装置3は、ラベル画像ILを生成する対象となる学習用の入力画像Imを表示手段36に表示させると共に、入力手段31によるターゲット領域Ttagの指定を受け付ける。そして、情報処理装置3は、マウス操作などによりターゲット領域Ttagが指定された場合、当該ターゲット領域Ttagと他の領域とを区別するように二値化したラベル画像ILを生成する。図6(B)の例では、情報処理装置3は、入力により指定された3つの領域91A〜91Cをターゲット領域Ttagとして白色に表示し、他の領域を黒色に表示している。
(2)面積算出処理
図5は、情報処理装置3が入力画像Imを受信してから、ターゲット領域Ttagの面積を算出するまでの処理である面積算出処理の手順を示すフローチャートである。なお、情報処理装置3は、図4に示す識別ルール生成処理の実行後に、図5に示す面積算出処理を実行する。
まず、非時系列情報算出手段341及び動き情報算出手段342は、ステップS101と同様に、入力画像Imから、非時系列特徴量Fvs及び動き特徴量Fvdを抽出する(ステップS201)。そして、領域分類手段343は、ステップS201で算出した非時系列特徴量Fvs及び動き特徴量Fvdと、図4に示す識別ルール生成処理で生成した識別ルールとに基づき、入力画像Im中のターゲット領域Ttagを認識する(ステップS202)。この場合、領域分類手段343は、非時系列特徴量Fvs及び動き特徴量Fvdを算出した単位領域ごとに、当該単位領域に対して求めた特徴量を識別ルールに当てはめることで、ターゲット領域Ttagか否かを判断する。
次に、面積算出手段344は、領域分類手段343が認識したターゲット領域Ttagの面積を算出する(ステップS203)。例えば、この場合、面積算出手段344は、ターゲット領域Ttagに属する画素数を、ターゲット領域Ttagの面積として算出する。また、この場合、面積算出手段344は、ターゲット領域Ttagの実寸大の面積をさらに算出してもよい。例えば、面積算出手段344は、カメラ2の撮影に用いる顕微鏡の倍率の情報及びカメラ2の分解能の情報に基づき算出された単位画素あたりの実寸大の面積を、算出した画素数に乗じることで、ターゲット領域Ttagの実寸大の面積を算出する。なお、面積算出手段344は、ターゲット領域Ttagを連結領域ごとに認識し、連結したターゲット領域Ttagごとに面積を算出してもよい。
ここで、ステップS202の処理の具体例について、図7を参照して説明する。図7(A)は、ターゲット領域Ttagを求める対象となる入力画像Imを示し、図7(B)は、領域分類手段343が認識したターゲット領域Ttagを枠92A、92Bで囲んだ入力画像Imを示す。図7(A)に示す入力画像Imから非時系列特徴量Fvsを算出し、かつ、当該入力画像Im及びその直前の入力画像Imから動き特徴量Fvdを算出した後、面積算出手段344は、これらの特徴量に基づき、図7(A)に示す入力画像Imの単位領域ごとに、ターゲット領域Ttagであるか否か判定する。その結果、領域分類手段343は、枠92A、92B内の各連結領域を、ターゲット領域Ttagであると認識する。その後、面積算出手段344は、枠92A、92B内の画素数を、ターゲット領域Ttagの面積として算出する。このとき、面積算出手段344は、枠92A内の面積と、枠92B内の面積とをそれぞれターゲット領域Ttagとして算出してもよい。
[非時系列特徴量抽出の例]
次に、非時系列情報算出手段341が実行する非時系列特徴量Fvsの抽出処理の具体例について、図8〜図10を参照して説明する。ここでは、一例として、テクスチャを判定するために用いられるTextonの特徴量抽出方法について説明する。
まず、Textonによる非時系列特徴量Fvsを算出するための前処理について説明する。この前処理では、非時系列情報算出手段341は、学習用の入力画像Imに基づき、クラスを作成し、各クラスの代表ベクトルを算出する。
非時系列情報算出手段341は、まず、予め定めた所定種類のフィルタを学習用の入力画像Imに適用することで、適用したフィルタの数と同数の画像(「フィルタ応答画像列ImR」とも呼ぶ。)を生成する。使用するフィルタは、例えば、ガウシアン1次微分フィルタ、ガウシアン2次微分フィルタ、LOG(Laplacian Of Gaussian)フィルタ、及びガウシアンフィルタである。図8は、あるテクスチャ画像に所定のフィルタ(この例ではガウスフィルタ)を適用した例を示す。図8は、左から順に、フィルタを適用する対象となる画像、フィルタを示す画像、フィルタを適用して得られた画像を示す。このように、所定のフィルタを画像に適用した場合、当該フィルタの特性に応じた所定のパターンを抽出した又は取り除いた画像が得られる。そして、非時系列情報算出手段341は、複数の学習用の入力画像Imに対し、それぞれフィルタ応答画像列ImRを算出する。
次に、非時系列情報算出手段341は、算出したフィルタ応答画像列ImRの各画像における同一座標上の画素値を要素とするベクトル(「フィルタ応答ベクトル」とも呼ぶ。)を、各フィルタ応答画像列ImRの複数の座標に対して算出する。図9(A)は、算出した複数(ここでは3つ)のフィルタ応答画像列ImRからフィルタ応答ベクトルを抽出する処理の概要を示す。図9(A)の例では、各フィルタ応答画像列ImRの4つの座標位置ごとに、当該フィルタ応答画像列ImRの各画像における同一座標上の画素値を要素とするフィルタ応答ベクトル「V1」〜「V12」を抽出している。
そして、非時系列情報算出手段341は、抽出したフィルタ応答ベクトルに対してクラスタリングを行い、所定個数のクラスを作成し、当該各クラスの代表ベクトルを算出する。図9(B)は、図9(A)で抽出したフィルタ応答ベクトルV1〜V12を4つのクラスに分類し、各クラスに対して代表ベクトル「Vc1」〜「Vc4」を算出する処理の概要を示す。この場合、非時系列情報算出手段341は、K−Means法などによりフィルタ応答ベクトルV1〜V12を4つのクラスに分類し、各クラス内のフィルタ応答ベクトルの平均ベクトルを代表ベクトルVc1〜Vc4として定める。
次に、非時系列情報算出手段341は、図4のステップS101又は図5のステップS201において、非時系列特徴量Fvsを算出する対象となる入力画像Imに対し、前処理で用いたフィルタを適用することで、フィルタ応答画像列ImRを生成する。そして、非時系列情報算出手段341は、フィルタ応答画像列ImRから、入力画像Imの各画素に対応するフィルタ応答ベクトルを抽出する。次に、非時系列情報算出手段341は、抽出した各フィルタ応答ベクトルに対し、ユークリッド距離で最も近い代表ベクトル(Vc1〜Vc4)のクラスを認識し、当該クラスを各フィルタ応答ベクトルに対応する入力画像Imの画素に割り当てる。図10(A)は、入力画像Imの各画素についてクラスを割り当てた画像を示す。図10(A)の例では、各画素は、当該画素が割り当てられたクラスに応じ、4色により表現されている。
その後、非時系列情報算出手段341は、図10(A)に示すように、クラスに応じた画素値を有する画像から所定サイズの各小領域を抽出し、その中に含まれる各クラスの度数を示すヒストグラムを、当該小領域の中心画素における非時系列特徴量Fvsに定める。図10(B)は、図10(A)に示す小領域に対応するヒストグラムを示す。図10(B)のヒストグラムは、各代表ベクトルVc1〜Vc4に対応する4つのクラスに対する度数を示している。そして、非時系列情報算出手段341は、図10(B)に示すヒストグラムを、図10(A)の小領域の中心画素の非時系列特徴量Fvsに定める。
[本実施形態の予測システムによる作用・効果]
本実施形態の予測システム10によれば、情報処理装置3は、1枚の入力画像Imから得られる時系列での変化に基づかない非時系列特徴量Fvsと、複数の入力画像Imから得られる時系列でのターゲット細胞の状態変化に基づく動き特徴量Fvdとに基づき、ターゲット領域Ttagを認識し、その面積を算出する。これにより、情報処理装置3は、ターゲット細胞と他の細胞とを的確に区別し、ターゲット領域Ttagの面積を的確に算出することができる。
また、本実施形態では、情報処理装置3は、個々の細胞の候補領域ごとにターゲット細胞か否かを判定する代わりに、単位領域ごとにターゲット細胞か否かを判定している。これにより、情報処理装置3は、ターゲット細胞の密度が高いことに起因して個々のターゲット細胞を認識するのが難しい場合であっても、好適にターゲット領域Ttagの面積を算出することができる。
[変形例]
以下では、上記した実施形態の変形例について説明する。なお、下記の変形例は、任意に組み合わせて実施形態に適用することができる。
(変形例1)
図1の予測システム10の構成は一例であり、本発明が適用可能な構成は、図1に示す構成に限定されない。
例えば、情報処理装置3は、カメラ2から入力画像Imを直接受信する代わりに、カメラ2が生成した画像を記憶した他の装置や記録媒体を介して入力画像Imを受信してもよい。また、情報処理装置3は、互いに電気的に接続した複数の端末から構成されていてもよい。この場合、各端末は、それぞれ、割り当てられた処理をするのに必要な情報を、他の端末から受信する。
(変形例2)
図3の説明では、情報処理装置3は、培養完了日時予測手段345を有していた。これに代えて、情報処理装置3は、培養完了日時予測手段345を有しなくともよい。
この場合、例えば、情報処理装置3は、面積算出手段344が算出したターゲット細胞の面積を表示手段36に表示させる。そして、情報処理装置3のユーザは、表示された面積に基づき、培養完了日時を自ら予測したり、培地1に浸した培養液の量を変更したり、当該培養液の種類を変えたりする。他の例では、情報処理装置3は、電気的に接続した端末からターゲット領域Ttagの面積算出の要求信号を入力画像Imと共に受信し、当該入力画像Imに基づきターゲット領域Ttagの面積を算出してもよい。この場合、情報処理装置3は、ターゲット領域Ttagの面積の算出後、算出結果を示す情報を、要求信号の送信元の端末に送信する。
(変形例3)
図5のステップS202では、情報処理装置3は、図4のステップS103で機械学習により生成した識別ルールを用いて、各単位領域がターゲット領域Ttagであるか否か判定した。これに代えて、情報処理装置3は、学習用の入力画像Imに基づき算出した非時系列特徴量Fvs及び動き特徴量Fvdに対してユーザが経験則等により指定した閾値を、図5に示す面積算出処理より前に記憶しておいてもよい。この場合、情報処理装置3は、図5のステップS202において、上述の閾値を用いて各単位領域がターゲット領域Ttagであるか否か判定する。
(変形例4)
非時系列情報算出手段341は、Textonによる特徴量を非時系列特徴量Fvsとして抽出するのに代えて、又はこれに加えて、ガウスフィルタなどのTextonで用いる種々のフィルタの応答値や、離散フーリエ変換により算出可能な周波数スペクトルを、非時系列特徴量Fvsとして抽出してもよい。
また、動き情報算出手段342は、オプティカルフローの大きさを動き特徴量Fvdとして算出するのに代えて、又は、これに加えて、連続して取得された2つの入力画像Imをフレーム間差分(即ち、対応する画素同士で画素値を差分)して得られた画素値を、動き特徴量Fvdとして算出してもよい。
(変形例5)
コンピュータ装置3は、図4に示す識別ルール生成処理を行うことで識別ルールを生成した。これに代えて、コンピュータ装置3は、識別ルール生成処理を行わず、他の装置が生成した識別ルールを予め記憶してもよい。同様に、コンピュータ装置3は、[非時系列特徴量抽出の例]で述べた前処理を実行せずに、他の装置が算出した各クラスの代表ベクトルを予め記憶してもよい。
1 培地
2 カメラ
3 情報処理装置
10 予測システム

Claims (6)

  1. 培地を撮影した画像から培養中の細胞の面積を算出する情報処理装置であって、
    前記培地を撮影した1枚の画像から、時系列での変化に基づかない非時系列情報を算出する非時系列情報算出手段と、
    前記培地を撮影した複数の画像から動きに関する情報を算出する動き情報算出手段と、
    前記非時系列情報と、前記動きに関する情報とに基づき、前記画像中での前記細胞の領域を認識する領域分類手段と、
    前記領域分類手段が認識した領域の面積を算出する面積算出手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記培地には、前記培養中の細胞と異なる種類の細胞が存在し、
    前記領域分類手段は、前記異なる種類の細胞の領域を除外した細胞の領域を認識することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記領域分類手段は、前記非時系列情報と、前記動きに関する情報とに基づき、前記画像の画素ごと又は所定個数の画素ごとに区切られた領域ごとに、前記培養中の細胞の領域であるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記面積算出手段が算出した面積に基づき、前記培養中の細胞の培養完了日時を予測する培養完了日時予測手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 培養中の細胞が存在する培地を撮影する撮影手段と、
    前記培地を撮影した1枚の画像から時系列での変化に基づかない非時系列情報を算出する非時系列情報算出手段と、
    前記培地を撮影した複数の画像から動きに関する情報を算出する動き情報算出手段と、
    前記非時系列情報と、前記動きに関する情報とに基づき、前記画像中での前記細胞の領域を認識する領域分類手段と、
    前記領域分類手段が認識した領域の面積を算出する面積算出手段と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
  6. 培地を撮影した画像から培養中の細胞の面積を算出する情報処理装置が実行するプログラムであって、
    前記培地を撮影した1枚の画像から時系列での変化に基づかない非時系列情報を算出する非時系列情報算出手段と、
    前記培地を撮影した複数の画像から動きに関する情報を算出する動き情報算出手段と、
    前記非時系列情報と、前記動きに関する情報とに基づき、前記画像中での前記細胞の領域を認識する領域分類手段と、
    前記領域分類手段が認識した領域の面積を算出する面積算出手段
    として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
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