JP2015000676A - Intake structure of outboard engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、船外機用内燃機関に吸気を供給する船外機の吸気構造に関するものである。 The present invention relates to an outboard motor intake structure that supplies intake air to an outboard motor internal combustion engine.
一般的に、船外機ではエンジンに吸気を供給するためのインテークマニホールドがエンジンカバー内であって、エンジンに近接した位置に配置されている。したがって、インテークマニホールドはエンジンの放熱やエンジンカバー内の高温の空気によって温められ、インテークマニホールド内の吸気の温度が上昇してしまう。そのため、インテークマニホールドを冷却する構造を備えた船外機がある。 Generally, in an outboard motor, an intake manifold for supplying intake air to the engine is disposed in the engine cover at a position close to the engine. Therefore, the intake manifold is warmed by heat dissipation from the engine and high-temperature air in the engine cover, and the temperature of intake air in the intake manifold increases. Therefore, there is an outboard motor having a structure for cooling the intake manifold.
特許文献1には、シリンダブロックの進行方向一側に設けられた吸気マニホールドを構成する吸気分岐管のエンジン側部位にのみ吸気冷却用のウォータジャケットが設けられた船外機が開示されている。この吸気冷却用のウォータジャケットの冷却水は、エンジン冷却用の冷却水循環経路とは別の冷却水循環経路によって供給されている。吸気冷却用のウォータジャケットにより、エンジン側の熱による吸気マニホールドの温度上昇を防止することができる。
しかしながら、上述した特許文献1に開示された吸気マニホールドの冷却構造では、冷却水循環経路の取り回しが必要であるため構造が複雑になると共に船外機の重量が増加してしまう。また、吸気マニホールドのうちエンジン側部位のみ吸気冷却用のウォータジャケットに接している。したがって、吸気マニホールドのエンジン側の反対側ではエンジンカバー内の高温の空気と接してしまい吸気温度が上昇し、吸気の充填効率が低下してしまう虞がある。
However, in the intake manifold cooling structure disclosed in
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、吸気温度の上昇を防止することにより吸気の充填効率の向上を図ることができる船外機の吸気構造を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and provides an outboard motor intake structure capable of improving intake charging efficiency by preventing an increase in intake air temperature. Objective.
本発明に係る船外機の吸気構造は、船外機用内燃機関に吸気を供給する船外機の吸気構造であって、前記船外機用内燃機関を覆うエンジンカバーと、前記船外機用内燃機関からの放熱を遮熱する遮熱部材と、前記エンジンカバーと前記遮熱部材との間に配置され、前記船外機用内燃機関に吸気を供給するインテークマニホールドと、を有し、前記エンジンカバーの前面部に形成された流入口から流入させた走行風を、前記インテークマニホールドの外面に接触させ、前記エンジンカバーの側面部に形成された排出口から排出させることを特徴とする。 An outboard motor intake structure according to the present invention is an outboard motor intake structure for supplying intake air to an outboard motor internal combustion engine, the engine cover covering the outboard motor internal combustion engine, and the outboard motor A heat shield member that shields heat radiation from the internal combustion engine, and an intake manifold that is disposed between the engine cover and the heat shield member and supplies intake air to the outboard motor internal combustion engine, The running wind introduced from the inlet formed in the front surface portion of the engine cover is brought into contact with the outer surface of the intake manifold and discharged from the discharge port formed in the side surface portion of the engine cover.
本発明によれば、吸気温度の上昇を防止して、吸気の充填効率の向上を図ることができる。 According to the present invention, it is possible to prevent an increase in intake air temperature and improve intake charging efficiency.
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図では、必要に応じて、船外機10の前側(船外機10が搭載される船体1の前進方向)を矢印Frで示し、船外機10の後側(船外機10が搭載される船体1の後進方向)を矢印Rrで示し、船外機10の右側を矢印Rで示し、船外機10の左側を矢印Lで示している。
図1は、船体1に搭載される船外機10の左側面図である。船外機10は、船体1の後部に位置するトランサム2にブラケット装置3を介して搭載される。
Preferred embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In each drawing, the front side of the outboard motor 10 (the forward direction of the
FIG. 1 is a left side view of an
図1に示すように、船外機10はエンジンホルダ11を備え、このエンジンホルダ11の上側にエンジン(船外機用内燃機関)12が設置される。また、エンジンホルダ11の下側にはオイルパン13が配置される。船外機10のエンジン12、エンジンホルダ11およびオイルパン13の周囲は、上部カバー40および下部カバー41からなる合成樹脂製のカバー14によって覆われる。また、エンジン12は、例えば前側からクランクケース15、シリンダブロック16、シリンダヘッド17が連接して構成され、クランクシャフト18を略垂直に配置したバーティカル(縦)型のエンジンである。本実施形態では、例えば水冷4サイクル四気筒エンジンを用いている。
As shown in FIG. 1, the
オイルパン13の下部にはドライブシャフトハウジング19が設置される。エンジンホルダ11、オイルパン13およびドライブシャフトハウジング19内にはドライブシャフト20が略垂直に配置され、その上端部がクランクシャフト18の下端部に連結される。ドライブシャフト20はドライブシャフトハウジング19内を下側に向かって延び、ドライブシャフトハウジング19の下部に設けられたギヤケース21内のベベルギヤ22およびプロペラシャフト23を介してプロペラ24を駆動するように構成される。
A
ギヤケース21内には遠隔操作によってプロペラシャフト23の回転方向を正・逆(フォワード・リバース)または中立状態(ニュートラル)に切り換えるシフト装置25が設けられる。このシフト装置25からはシフトロッド26が上側に向かって延び、リンク27を介して操作ロッド28に連結される。
A
ブラケット装置3は主にスイベルブラケット29およびトランサムブラケット30から構成され、スイベルブラケット29は船外機10に、トランサムブラケット30は船体1のトランサム2にそれぞれ固定される。
The
スイベルブラケット29は左右一対のトランサムブラケット30間に架設されたチルト軸31を介して上下方向に傾動可能に軸支され、このスイベルブラケット29内にパイロットシャフト32が鉛直方向に、且つ回動自在に軸支される。また、このパイロットシャフト32の上下端にアッパーマウントブラケット33およびロアーマウントブラケット34がそれぞれ回動一体に設けられる。そして、アッパーマウントブラケット33にはステアリングブラケット35が設けられ、図示しないケーブルなどに連結される。
The
一方、エンジンホルダ11の前部には左右一対のアッパーマウントユニット36が設けられ、アッパーマウントブラケット33に連結される。また、ドライブシャフトハウジング19の両側部には一対のロアーマウントユニット37が設けられ、ロアーマウントブラケット34に連結される。
On the other hand, a pair of left and right
次に、上部カバー40について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、船外機10の平面図である。図3は、図2に示すI−I線を切断して矢印方向から見た断面図である。図4は、図3に示すII−II線を切断して矢印方向から見た断面図である。
Next, the
図3に示すように、本実施形態の上部カバー40は、エンジン12の上部の周囲を覆うエンジンカバー42と、エンジンカバー42の上側およびエンジンカバー42の一部前側を覆うように配置された吸気ダクト54とを有している。
エンジンカバー42は、エンジン12およびエンジン12の周囲に配置される、インテークマニホールド131(図4を参照)、消音器135、スロットルボディ139(図4を参照)および発電装置140(図3を参照)などを覆うように形成されている。ここで、図4に示すように、インテークマニホールド131は、シリンダヘッド17の右側面に配置された吸気ポート134に結合され、エンジン12の右側を通って前側に向かって湾曲して形成されている。インテークマニホールド131とエンジン12との間には、合成樹脂製の第1遮熱部材120が配置されている。
As shown in FIG. 3, the
The
消音器135は、エンジン12の前側であってエンジン12の上下方向における略中央に配置され、クランクケース15に固定されている。消音器135とクランクケース15の前面との間には上下方向および左右方向に沿った合成樹脂製の第2遮熱部材121が配置されている。消音器135は、上下寸法がエンジン12の上下寸法内に収まる大きさであり、幅寸法(左右方向)が前側に向かうにしたがって小さくなるように形成されている。消音器135の右側面には、スロットルボディ139が接続される開口部136が形成されている。図3に示すように、開口部136は消音器135の下面よりも上側に位置し、吸気と共に消音器135に浸入した水が開口部136からスロットルボディ139に流入することを防止する。また、消音器135の上面には、吸気ダクト54から吸気を吸入するための吸入部137が上側に突出して形成されている。
The
スロットルボディ139は、エンジン12の前斜め右側であって、インテークマニホールド131と消音器135との間に配置される。スロットルボディ139は、図示しないスロットルバルブを開閉することによりインテークマニホールド131に流入させる吸気の量を調整する。
発電装置140は、エンジン12の上側であって一部がエンジン12の前端よりも前側に突出して配置されている。本実施形態では、発電装置140のフライホイールとフライホイールカバーとによって遠心ファン構造の換気ファン141を構成する。換気ファン141は、クランクシャフト18に連動して回転し、エンジン12および発電装置140などからの放熱により高温になったエンジンカバー42内の空気を換気する。
The
The
エンジンカバー42について更に説明する。エンジンカバー42は、上面部43、後面部44、右側面部45、左側面部46および前面部47を有している。エンジンカバー42のうち後面部44、右側面部45、左側面部46および前面部47の一部は、船外機10の外観面であり、緩やかな曲面状に形成されている。
上面部43は、前部が換気ファン141の上面の形状に沿って湾曲して形成され、後部が前部よりも低い位置でエンジン12の形状に沿った平坦状に形成されている。
The
The
前面部47は、上面部43の前端から下側に向かって上下方向に形成された第1前板48と、第1前板48の下端から前側に向かって水平方向に形成された水平板50と、水平板50の前端から下側に向かって上下方向に形成された第2前板53とを有している。
第1前板48は換気ファン141がエンジン12の前端から突出して配置された分だけ、エンジン12との間に空間が形成されている。
The
A space is formed between the first
水平板50は、エンジン12の上下方向における略中央であって、消音器135の上面よりも上側に位置する。本実施形態では、図3に示すように水平板50の一部は、消音器135の上面の一部と上下方向に重なり合って配置されている。水平板50には、消音器135の吸入部137を上側に挿通させるために略矩形状の開口部51が形成されている。開口部51の周縁であって水平板50の下面と消音器135の上面との間には、消音器135の吸入部137を囲むようにシール部材52が取り付けられ、エンジンカバー42内への水の浸入を防止する。第2前板53は、消音器135の前端から離間して配置されている。
The
吸気ダクト54は、エンジンカバー42の外側に配置されたインナカバー55と、インナカバー55を外側から覆うトップカバー65とが接着などにより一体的に結合されることで、内部に吸気通路56を形成して構成されている。
インナカバー55は、エンジンカバー42の上面部43の形状に沿って形成された第1底板57と、第1底板57の前端から下側に向かって上下方向に形成された内側前板58と、内側前板58の下端から前側に向かって形成された第2底板59とを有している。
The
The
第1底板57は、エンジンカバー42の上面部43との間で隙間g1を介して上面部43と略平行に形成されている。なお、第1底板57は、エンジンカバー42の上面部43の後端まで至らず、上面部43の前部を覆っている。内側前板58は、エンジンカバー42の第1前板48との間で隙間g2を介して第1前板48と略平行に形成されている。また、第2底板59は、エンジンカバー42の水平板50との間で隙間g3を介して水平板50と略平行に形成されている。第2底板59には、消音器135の吸入部137を吸気ダクト54内に挿通させるための開口部60が形成されている。ここで、消音器135の吸入口138は吸気ダクト54の下面(第2底板59)よりも上側に位置し、吸気と共に吸気ダクト54内に浸入した水が消音器135内に流入することを防止する。また、第2底板59の下面と水平板50の上面との間には吸入部137を囲むようにシール部材61が取り付けられ、吸気ダクト54内およびエンジンカバー42内に水が浸入することを防止する。
The
トップカバー65は、上面部66、後面部67、右側面部68、左側面部69および前面部70を有し、外観面として緩やかな曲面状に形成されている。
上面部66は、前部がインナカバー55の第1底板57を覆い、前側に向かうにしたがって下側に傾斜して形成されている。一方、上面部66の後部は、エンジンカバー42の上面部43を覆い、後側に向かうにしたがって上側に傾斜した後、下側に傾斜し、後面部67に連続して形成されている。上面部66の後部には、開閉可能な蓋部80を備えている。
The
The
後面部67は、下側に向かって傾斜して形成されている。後面部67の後端は、エンジンカバー42の上面部43とエンジンカバー42の後面部44との境界部71から上側に離れて位置している。この後面部67の後端と境界部71との間が、外気を吸気として吸気通路56に導入するための外気導入口72を構成する。船外機10を全体で見たときに、外気導入口72は船外機10の上部かつ後部に配置される。
The
右側面部68および左側面部69は、インナカバー55をそれぞれ右左から覆うように形成されている。右側面部68および左側面部69の下端は上面部66および前面部70の形状と略平行に形成されている。右側面部68および左側面部69の後部の下端は、後側に向かうにしたがってエンジンカバー42から離れるように上側に傾斜し、後面部67の後端と繋がっている。
また、図1および図2に示すように、左側面部69には排気口100が外部に面して形成されている。換気ファン141はエンジンカバー42内の空気を排気口100から排気する。
The
As shown in FIGS. 1 and 2, the
前面部70は、インナカバー55の内側前板58を前側から覆うように形成され、インナカバー55の第2底板59の前端と接続されている。前面部70は、上面部66から連続して下側に向かって傾斜し、前端がエンジンカバー42の水平板50と第2前板53との境界部73から僅かに上側に離れて位置している。この前面部70の前端と境界部73との間が、走行風を隙間g3に導入するための走行風導入口74を構成する。走行風導入口74から導入された走行風は、隙間g3、隙間g2および隙間g1を通って、外気導入口72から外部に流出される。
The
上述したように構成される吸気ダクト54では、外気が外気導入口72から吸気通路56内に形成された広い空間81に導入された後、エアフィルタ82を通過する。エアフィルタ82を通過した吸気は、トップカバー65の上面部66の前部とインナカバー55の第1底板57の前部との間に形成される、吸気通路56内の上下に狭い通路を通過し前側に流入する。前側に流入した吸気は、トップカバー65の前面部70とインナカバー55の内側前板58との間に形成される、吸気通路56内の広い空間96に流入する。空間96に流入した吸気は、吸入口138を通って消音器135内に流入する。このとき、吸気に水が含まれていたとしても、消音器135の吸入口138が吸気ダクト54の下面よりも上側に位置するため、水は吸気ダクト54に溜まるだけであって、吸入口138を通して消音器135内に水が流入することを防止する。
In the
また、吸気ダクト54はエンジンカバー42との間で隙間g1〜隙間g3を介して配置されている。これらの隙間g1〜隙間g3はエアジャケットの機能を有する。したがって、吸気ダクト54の吸気通路56を流れる吸気は、エンジンカバー42からの熱が遮断された状態で、消音器135に流入する。また、上述したように隙間g1〜隙間g3には、走行風導入口74から導入された走行風が流れ込む。したがって、走行風によって吸気通路56を流れる吸気が冷却され、冷却された吸気を消音器135に流入させることができる。
Further, the
消音器135に流入した吸気は、開口部136を通してスロットルボディ139に流入する。このとき、吸気に水が含まれていたとしても、開口部136は消音器135の下面よりも上側に位置するため、水は消音器135に溜まるだけであって、開口部136を通してスロットルボディ139に水が流入することを防止する。スロットルボディ139に流入した吸気は、インテークマニホールド131から吸気ポート134を通してシリンダブロック16とシリンダヘッド17との間に形成される燃焼室142に流入する。このとき、燃料インジェクタ143から燃料が噴射されることにより混合気が生成され、燃焼室142内で混合気が燃焼される。混合気が燃焼されることによりピストン144が前後方向に往復運動し、コネクティングロッド145を介してクランクシャフト18を回転させる。燃焼室142により燃焼された排気ガスは排気ポート146から排気される。
The intake air that flows into the
上述した、吸気ダクト54ではトップカバー65とインナカバー55とにより形成することで、広い空間81、96などの容積変化された吸気通路56を容易に形成することができる。このような容積変化された空間81、96に吸気を流入させることにより吸気音を減衰されることができる。また、吸気ダクト54は、トップカバー65をエンジンカバー42に対して複数箇所で図示しない固定ねじなどで固定することにより、エンジンカバー42の上側かつ前側の一部を覆うように結合される。したがって、下部カバー41からエンジンカバー42を離脱させることにより、エンジンカバー42と共に吸気ダクト54も離脱させることができ、エンジン12などの点検を容易に行うことができる。
By forming the
次に、インテークマニホールド131を冷却する構造について、図4〜図7について説明する。図5は、船外機10の右側面図である。図6は、船外機10の右側断面図である。図7は、図6に示すIII−III線を矢印方向から見た断面図である。
図6に示すように、インテークマニホールド131は、例えば合成樹脂を溶着することにより形成され、サージタンク132と、サージタンク132に結合された第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dとを有している。
Next, a structure for cooling the
As shown in FIG. 6, the
サージタンク132は、エンジン12の前斜め右側で上下方向に沿って形成されている。サージタンク132の上流側にはスロットルボディ139が結合され、下流側には第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dが結合されている。本実施形態は、第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dがそれぞれ上下に離間した状態で並列して配置されている。第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dは、それぞれサージタンク132から前側に延出した後、左側に湾曲し吸気ポート134に結合される。
The
インテークマニホールド131の左側面にはエンジン12からの放熱を遮熱するための第1遮熱部材120が固定ねじや溶着などにより結合されている。具体的には、図7に示すように、第1遮熱部材120は上部が第1吸気分岐管133aの左側面に固定され、下部が第4吸気分岐管133dの左側面に固定される。したがって、第1遮熱部材120と、第2吸気分岐管133bおよび第3吸気分岐管133cとの間には隙間が形成される。図4に示すように、第1遮熱部材120は、前後方向に延出して形成され、前部がサージタンク132の内側かつ前部にまで到っている。第1遮熱部材120の隣接した位置には、エンジンから消音器135への放熱を遮熱するための第2遮熱部材121が配置されている。なお、第1遮熱部材120と第2遮熱部材121は、一体で連続して形成されていてもよい。
A first
図4および図6に示すように、エンジンカバー42の第1前板48の右端部には、走行風をエンジンカバー42内に流入させるための流入口122が形成されている。流入口122から流入される走行風は、上述した走行風導入口74から導入された走行風の一部である。なお、図4では、第1前板48および流入口122を二点鎖線で示している。流入口122から流入された走行風は、エンジンカバー42の右側面部45の内側面とサージタンク132の外側面との間を通り、第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dの外面と接触しながら、後側に向かって流入する。
As shown in FIGS. 4 and 6, an
図5および図6に示すように、エンジンカバー42の右側面部45には、エンジンカバー42内に流入した走行風を外部に排出するための第1排出口123a〜第3排出口123cが形成されている。本実施形態は、第1排出口123a〜第3排出口123cがそれぞれ上下に離間した状態で並列して形成されている。具体的には、図6および図7に示すように、右側から見たとき、第1排出口123a〜第3排出口123cは、それぞれ第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dの間に形成されている。すなわち、第1排出口123a〜第3排出口123cは、第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133d間を流入した走行風が外部に排出され易い位置に形成されている。なお、図6には、第1排出口123a〜第3排出口123cを二点鎖線で示している。
As shown in FIGS. 5 and 6, the right
また、図6に示すように、インテークマニホールド131の右側面には、インテークマニホールド131を囲むように略外形に沿って、シール部材124(124a〜124e)が取り付けられている。具体的には、上側のシール部材124aは、第1吸気分岐管133aの外側面およびサージタンク132の外側面に結合されている(図7も参照)。また、下側のシール部材124bは、第4吸気分岐管133dの外側面およびサージタンク132の外側面に結合されている(図7も参照)。また、図4に示すように、後側のシール部材124cは、第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dから右側に向かって延出する延出部129に結合されている。また、図6に示すように、シール部材124dは、サージタンク132の前側かつ下側の外側面に結合されている(図4も参照)。また、シール部材124eは、サージタンク132の前端かつ上側の外側面に結合されている(図4も参照)。
As shown in FIG. 6, a seal member 124 (124 a to 124 e) is attached to the right side surface of the
シール部材124a〜シール部材124dはエンジンカバー42の右側面部45の内側面との間で密接される。したがって、エンジンカバー42と第1遮熱部材121との間にはシール部材124a〜シール部材124dにより囲まれる空間125が形成される。この空間125は、流入口122、排出口123および後述する排水口126、128を除いて閉塞される。
また、シール部材124eは、流入口122から流入した走行風をインテークマニホールド131側に流入させ、スロットルボディ139側への流入を遮断する。
The
In addition, the
図7に示すように、空間125の後側であって、第4吸気分岐管133dと第1遮熱部材120との間の下部には、第1排水口126が形成されている。第1排水口126は排水パイプ127が接続され、空間125内に浸入した水が第1排水口126を通して排水パイプ127から下部カバー41の外部に排水される。また、図7に示すように、空間125の後側であって、エンジンカバー42の右側面部45には、第2排水口128が形成されている。空間125内に浸入した水は第2排水口128からエンジンカバー42の外部に排水される。
As shown in FIG. 7, a
上述した冷却構造では、走行風導入口74から導入された走行風の一部は、エンジンカバーの第1前板48に形成された流入口122を通してインテークマニホールド131に向かって流入する。このとき、インテークマニホールド131が配置されるエンジンカバー42と第1遮熱部材120との間の空間125はシール部材124によって密閉されている。したがって、流入口122から流入した走行風を効率よくインテークマニホールド131の外面と接触させることができ、インテークマニホールド131内に流れる吸気を効率よく冷却することができる。
In the cooling structure described above, part of the traveling wind introduced from the traveling
また、インテークマニホールド131の第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dは上下に離間して配置されているので、インテークマニホールド131と走行風とを接触させる面積を広く確保でき、インテークマニホールド131内に流れる吸気を効率よく冷却することができる。インテークマニホールド131を冷却して温度が上昇した走行風は、第1排出口123a〜第3排出口123cからエンジンカバー42の外部に排気される。
In addition, since the first
また、空間125内に走行風と共に水が浸入した場合であっても第1遮熱部材120によりエンジン12への被水を防ぐことができる。また、空間125内に走行風と共に浸入した水は第1排水口126および第2排水口128により外部に排水される。
Further, even when water enters the
このように本実施形態によれば、エンジンカバー42の前面部47に形成された流入口122から流入させた走行風をインテークマニホールド131の外面に接触させエンジンカバー42の右側面部68に形成された第1排出口123a〜第3排出口123cから排出させるので、走行風によりインテークマニホールド131の吸気を冷却することができる。したがって、吸気が冷却されることにより吸気の充填効率が向上し、エンジン12の出力の向上を図ることができる。
As described above, according to the present embodiment, the traveling wind introduced from the
以上、本発明を上述した実施形態により説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更などが可能である。
上述した実施形態では、インテークマニホールド131をエンジンカバー42の右側面部45とエンジン12の右側面との間に配置する場合について説明したが、この場合に限らない。例えば、インテークマニホールド131は、エンジンカバー42の左側面部46とエンジン12の左側面との間に配置してもよい。なお、この場合には、流入口122および排出口123なども同様にエンジンカバー42の左側に配置することが好ましい。
As mentioned above, although this invention was demonstrated by embodiment mentioned above, this invention is not limited only to embodiment mentioned above, A change etc. are possible within the scope of the present invention.
In the above-described embodiment, the case where the
また、上述した実施形態では、インテークマニホールド131が4つの第1吸気分岐管133a〜第4吸気分岐管133dを有する場合について説明したが、4つの吸気分岐管に限られず、一つまたは複数の吸気分岐管を有していてもよい。また、エンジンカバー42に3つの第1排出口123a〜第3排出口123cを形成する場合について説明したが、一つまたは複数の排出口を形成してもよい。
Further, in the above-described embodiment, the case where the
1:船体 10:船外機 12:エンジン(船外機用内燃機関) 14:カバー 40:上部カバー 41:下部カバー 42:エンジンカバー 43:上面部 44:後面部 45:右側面部 46:左側面部 47:前面部 54:吸気ダクト 55:インナカバー 56:吸気通路 65:トップカバー 72:外気導入口 74:走行風導入口 80:蓋部 82:エアフィルタ 83:吸入面 100:排気口 120:第1遮熱部材 211:第2遮熱部材 122:流入口 123:排出口 131:インテークマニホールド 135:消音器 137:吸入部 138:吸入口 139:スロットルボディ 141:換気ファン
1: Hull 10: Outboard motor 12: Engine (internal combustion engine for outboard motor) 14: Cover 40: Upper cover 41: Lower cover 42: Engine cover 43: Upper surface portion 44: Rear surface portion 45: Right side surface portion 46: Left side surface portion 47: Front part 54: Intake duct 55: Inner cover 56: Intake passage 65: Top cover 72: Outside air introduction port 74: Traveling air introduction port 80: Cover part 82: Air filter 83: Intake surface 100: Exhaust port 120: No. DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記船外機用内燃機関を覆うエンジンカバーと、
前記船外機用内燃機関からの放熱を遮熱する遮熱部材と、
前記エンジンカバーと前記遮熱部材との間に配置され、前記船外機用内燃機関に吸気を供給するインテークマニホールドと、を有し、
前記エンジンカバーの前面部に形成された流入口から流入させた走行風を、前記インテークマニホールドの外面に接触させ、前記エンジンカバーの側面部に形成された排出口から排出させることを特徴とする船外機の吸気構造。 An outboard motor intake structure for supplying intake air to an outboard motor internal combustion engine,
An engine cover covering the outboard motor internal combustion engine;
A heat shield member that shields heat from the internal combustion engine for the outboard motor;
An intake manifold that is disposed between the engine cover and the heat shielding member and supplies intake air to the outboard motor internal combustion engine;
A ship that flows in from an inlet formed in a front portion of the engine cover is brought into contact with an outer surface of the intake manifold and discharged from an outlet formed in a side portion of the engine cover. Intake structure of the external unit.
前記エンジンカバー、前記遮熱部材および前記シール部材により囲まれた空間に前記走行風を流入させることを特徴とする請求項1に記載の船外機の吸気構造。 A seal member attached between an outer surface of the intake manifold and an inner surface of the engine cover;
The outboard motor intake structure according to claim 1, wherein the traveling wind is caused to flow into a space surrounded by the engine cover, the heat shield member, and the seal member.
前記消音器と前記船外機用内燃機関との間に配置され、前記船外機用内燃機関からの放熱を遮熱する第2遮熱部材と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の船外機の吸気構造。 A muffler disposed in the engine cover and on the front side of the internal combustion engine for an outboard motor, wherein intake air is introduced into the intake manifold;
2. A second heat shield member disposed between the silencer and the outboard motor internal combustion engine and configured to shield heat radiation from the outboard motor internal combustion engine. 2. The outboard motor intake structure described in 2.
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- 2013-06-17 JP JP2013126660A patent/JP2015000676A/en active Pending
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