JP2015000459A - 油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リード目の発生を防止し、油漏れを誘発することなく、油圧エレベーターの乗り心地の悪さを解消するプランジャ研磨装置を提供する。
【解決手段】プランジャに嵌合可能な中空部1Hを有する本体1と、本体1の中空部1H側に設けられ、プランジャの外周面を研磨する研磨部材2と、研磨部材2をプランジャに押し付ける圧縮バネ8と、を有する油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、中空部1Hの内周面に設けられ、プランジャの外周面に接し、プランジャの上下動に応じて従動回転するローラ5と、ローラ5の回転に応じて圧縮バネ8の押付力に抗して研磨部材2をプランジャの外周面から離間させるクランク軸6、クランク部6a,6b、ローラ引き上げ部材9、引き上げロッド当接部9bからなる離間手段を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧エレベーターのプランジャ研磨装置及び当該プランジャ研磨装置を使用したプランジャ研磨方法に関する。
油圧エレベーターの乗り心地を悪くする要因として、プランジャとそのプランジャが油圧ジャッキからの出入りする摺動部に設けられたパッキン部の滑り面に発生するスティックスリップによるびびり振動と異常音が挙げられる。
これらのびびり振動と異常音は、パッキンあるいは軸受部等の接触滑り面の潤滑状態の変化、すなわち、摺動速度による摩擦係数の変化、油中混入空気の圧縮性、摺動面の形状、作動油の潤滑特性/粘度、機器や配管の剛性及び共鳴振動に関る増幅などの要因により発生する。
このスティックスリップを防止する方法の1つとして、プランジャ部の面粗さを紙やすりなどで荒くしてパッキンとプランジャの滑り面の潤滑状態を変える方法がある。この方法は、当初は表面粗さが適正な範囲に保たれ、プランジャ表面とパッキン部との密着状態が適正な状態に保たれていたが、繰り返される摺動によりプランジャ表面がつるつるになり、密着しすぎる状態となり、前記びびり振動あるいは異常音が発生することに対する対処法である。
前記プランジャ部の面粗さを紙やすりなどで荒くする作業は、例えば、第1の作業者がパッキン部の付近に足場を設け、その足場上で紙やすりを持って手作業でプランジャを研磨する。一方、第2の作業者が油圧エレベーターの乗りかごに乗り、乗りかごを少しずつ上昇させ、研磨していない面を出すようにする。このように2人の作業者の共同作業により全体の表面粗さを変えている。
しかし、この方法は手作業のため作業者の負担が大きく、表面粗さを安定して加工することが困難であった。
そこで、この困難性を克服する技術として、特許文献1に記載された発明が知られている。この技術は、プランジャに嵌め合い可能な中空部を有する本体と、該中空部の内周面に軸を傾けて設置され、プランジャの上下動により従動回転する回転ローラと、中空部の内周面に設置してプランジャを研磨する研磨材部と、該研磨材部をプランジャに押し付ける手段とを備えたプランジャ研磨装置である。
特許第3626836号公報(段落0006、図4参照)
特許文献1の研磨装置では、プランジャの上下動によって研磨するため、前記軸の傾けた角度方向に一定の研磨目が発生する。この研磨目は連続した一連のものとして形成されるため、この研磨目が漏れ方向に油を導くリード目となることがある。リード目は、油を前記研磨目に沿って内部からパッキンを越えて漏れ方向に導く機能を有することになり、このリード目が油漏れを誘発するという問題があった。そして、リード目からの油漏れが原因となってスティックスリップによるびびり振動と異常音が発生し、乗り心地の悪さを招く結果となっていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、スティックスリップの発生を防止し、油圧エレベーターの乗り心地の悪さを解消することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、プランジャに嵌合可能な中空部を有する本体と、前記本体の前記中空部側に設けられ、前記プランジャの外周面を研磨する研磨部材と、前記研磨部材を前記プランジャに押し付ける押付手段と、を有する油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、前記本体の前記中空部側の内周面に設けられ、前記プランジャの外周面に接し、当該プランジャの上下動に応じて従動回転するローラと、前記ローラの回転に応じて前記押付手段の押付力に抗して前記研磨部材を前記プランジャの外周面から離間させる離間手段と、を備えていることを特徴とする。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明において明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、スティックスリップの発生を防止し、油圧エレベーターの乗り心地の悪さを解消することができる。
本発明の一実施形態に係る油圧エレベーターのプランジャ研磨装置の全体構成を示す斜視図である。 図1に示したプランジャ研磨装置のA−A線で断面した説明図である。 図1に示したプランジャ研磨装置をプランジャにセットしたときの状態を示す要部を断面した説明図である。 本発明の実施形態に係るプランジャ研磨装置が取り付けられた油圧エレベーターの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は本発明の実施形態に係るプランジャ研磨装置が取り付けられた油圧エレベーターの概略構成を示す図である。
図4において、油圧エレベーター11は、油圧ジャッキ13と、油圧ポンプ14と、油タンク15と、給排用の配管17とを備えている。
油圧ジャッキ13は昇降路12内に設けられ、油圧ポンプ14は、この油圧ジャッキ13に作動油を供給する。油タンク15は作動油を溜めておくタンクであり、配管17によって昇降路12内にある油圧ジャッキ13と機械室16内にある油タンク15とを互いに接続し、作動油が給排される。油圧ジャッキ13は上昇及び下降可能に設けられたプランジャ18を備えている。油圧ジャッキ13はジャッキ台22に設置され、プランジャ18の上部にはプーリ20が設けられている。ワイヤーロープ19は、一端がジャッキ台22に固定され、プランジャ18の上部に設置されたプーリ20に巻きかけられて、他端が乗りかご21に接続されている。
従って、機械室16に設置された油タンク15内の作動油を油圧ポンプ14で油圧ジャッキ13に供給することによりプランジャ18を上昇させると、プランジャ18の上部に設置されたプーリ20に巻きかけられたワイヤーロープ19により乗りかご21が上昇する。また、油圧ジャッキ13内の作動油を油圧ポンプ14で排出させて油タンク15内に戻すことによりプランジャ18を下降させると、このプランジャ18の上部に設置されたプーリ20に巻きかけられたワイヤーロープ19により乗りかご21が下降する。乗りかご21の昇降速度は作動油の流量を制御することにより制御される。
本実施形態におけるプランジャ研磨装置100は、このような油圧エレベーター11の油圧ジャッキ13からのプランジャ18出入り部分、すなわち油圧ジャッキ13の先端で且つプランジャ18の下端部分に取り付けられ、研磨に使用される。以下、プランジャ研磨装置100の詳細について説明する。
図1は本実施形態に係る油圧エレベーター11のプランジャ研磨装置100の全体構成を示す斜視図、図2は図1に記載したプランジャ研磨装置100のA−A線断面図、図3は本実施形態におけるプランジャ研磨装置100をプランジャ18にセットした状態を示す縦断面図である。
図1に示すように、プランジャ研磨装置100はプランジャ18の外周に装着される。そのため、プランジャ研磨装置100はプランジャ18の外径が入るための中空部1Hを中央部に備え、中空部1Hの内側面にはその中心軸50の軸方向に沿って積層された複数段(本実施形態では2a,2b,2cの3段)の研磨部材2が配置されている。図2に示すように研磨部材2は、プランジャ18との接触面をガイドするガイド板3と、このガイド板3に設置された研磨材4とを備えている。本実施形態では、研磨材4としてサンドペーパーが使用され、サンドペーパーはガイド板3の内側の面(中空部1H側の面)に貼り付けられている。
ガイド板3の外周面には複数の圧縮バネ8が放射状に取り付けられ、一端がプランジャ研磨装置100の本体1の外形部1aに、他端がガイド板3の外周面(凸側の面)にそれぞれ突き当たった状態で接触し(以下、「当接」と称する。)、両者を互いに離間する方向(矢印D1方向)に弾性力を付与している。圧縮バネ8の弾性力によって生じる押付力は各研磨材4で共通であり、この弾性力によるガイド板3の押付力はプランジャ18を研磨し、スティックスリップを防止可能な表面粗さに合わせた設定となっている。
ここで、プランジャ18の上下動により回転するローラ5は、プランジャ研磨装置100の内側から各研磨部材2の突出孔2pより中空部1Hに向かって外周面が突出し、プランジャ18の表面に接するように各研磨部材2a,2b,2c毎に取り付けられている。
ローラ5には、ローラ5の回転軸と同軸であって、ローラ5と一体に回転するクランク軸6が設けられている。クランク軸6には研磨部材2の段毎に高さの異なる第1及び第2のクランク部6a,6bが形成されている。
ガイド板3の外周面(裏面)にはクランク軸6を保持する軸保持部10が設けられている。軸保持部10は、プランジャ研磨装置100の本体1の外形部1aに向かって突出し、ローラ5及びクランク軸6を回転可能な状態でクランク軸6の両端部分を保持している。クランク軸6は、前述のように軸保持部10で保持され、これにより研磨部材2、ローラ5及びクランク軸6が一体に動くようになっている。
第1及び第2のクランク部6a,6bにはそれぞれ第1及び第2の引き上げロッド7a,7bが設けられており、さらに外形部1aの内面側からガイド板3の外周面側にローラ引き上げ部材9が突設されている。ローラ引き上げ部材9はクランク軸6とは干渉しないように設けられた支持脚9aと引き上げロッド当接面9bとから構成されている。引き上げロッド当接面9bは支持脚9aのガイド板3側の端部に設定され、プランジャ研磨装置100の本体1の外形部1aからの距離は支持脚9aの長さによって規定され、一定である。
プランジャ18の上下動によりローラ5が回転すると、クランク軸6もローラ5と一体に回転する。そして、例えば図2に示すようにクランク軸6の第2のクランク部6aに設置した第2の引き上げロッド7bが引き上げロッド当接面9bと接触すると、クランク軸6がプランジャ18の外周面から研磨部材2を引き離す方向(矢印D2方向)に軸保持部10を移動させる。それによって研磨部材2のガイド板3が圧縮バネ8の弾性カに抗して外側(矢印D2方向)へ移動するので、定期的にプランジャ18の外周面と研磨部材2が非接触となる状態が発生する。このように本実施形態では、離間機構がローラ5、クランク軸6、引き上げロッド7、ローラ引き上げ部材9及び軸保持部10によって構成されている。
本実施形態におけるプランジャ研磨装置100は、本体1の軸方向に沿って中空部1H側の内周面に研磨部材2を複数段(2a,2b,2c)備え、それぞれの段(2a,2b,2c)毎に圧縮バネ8とローラ5を備えている。このように研磨部材2は段(2a,2b,2c)毎に離間機構を備えているので、段(2a,2b,2c)毎に最適な離間タイミング、言い換えればプランジャ18の外周面18aからの引き上げ(離間)タイミングを設定し、動作させることができる。
また、本実施形態では、図3に示すように1つの段(2b)が非接触時は残りの段の1ないし複数の段(2a,2c)がプランジャ18の外周面18aと接触するように調整してあり、またプランジャ18の上下動により各研磨部材2a,2b,2cとプランジャ面18aが同時に全て接触しない状態が出ないよう、非接触となるタイミングを段(2a,2b,2c)毎に調整している。また他の方法として、ローラ5の直径を研磨材部2毎に変えると、段毎にローラ5の回転数が変わり、これにより研磨部材2のプランジャ18の外周面18aからの引き上げタイミングがずれるようにすることもできる。
また、本実施形態におけるプランジャ研磨装置100は、引き上げ機構によって全ての段の研磨部材2が同時にプランジャ18表面に接触しないようにそれぞれの研磨部材2を引き上げるように構成されている。これにより油漏れを生じさせるリード目の発生をより確実に防止することができる。
なお、本実施形態ではローラ5を挟んでクランク軸6の両側に第1及び第2のクランク部6a,6bを設けている。そして、第1及び第2のクランク部6a,6bを互いに反対に(位相を180度ずらして)設けることによりローラ5の1/2回転毎に引き上げ力を発生させる構成としている。このような構成であると、クランク軸6の引き上げロッド当接面9bとの接触側により強く引き上げ力が働く。これにより、同じ研磨部材2の中でもプランジャ18との接触強さを変更することができる。そのため、リード目の発生をより抑えることが可能である。
同様に、ローラ5を挟んでクランク軸6の両側に第1及び第2のクランク部6a,6bを設け、第1及び第2のクランク部6a,6bを互いに同じ方向に設け、一周毎に同じタイミング(同位相)で引き上げ力を発生させる構成としてもよい。このようにすると研磨部材2をプランジャ18の外周面18aからより確実に引き上げることができる。
さらに、装置をより小型化するためにクランク軸6のどちらか一方のみに前記第1のクランク部6a又は第2のクランク部6bに対応するクランク部を設ける構成としてもよい。
実際にプランジャ18の外周面18aを研磨する場合は、例えば、以下の手順で行われる。
油圧エレベーター11のプランジャ18は、図4にも示したように一般的に頂部にプーリ20が設置されているため、プランジャ研磨装置100を上からはめ込むことはできない。そのため、プランジャ研磨装置100は図1に示すように段(2a,2b,2c)毎に半円状に2分割された第1及び第2の(2つの)部材1−1,1−2からなり、第1及び第2の部材1−1,1−2を分割した状態でプランジャ18の外周側から合わせて設置し、円柱状に組み立てる。そして、組み立てられたプランジャ研磨装置100を、端部でそれぞれボルトあるいはクランプ装置などで固定し、一体とする。
プランジャ研磨装置100の設置場所は、例えば油圧ジャッキ13の上端のグランド部23の上とする。この位置に固定すると、プランジャ研磨装置100の落下防止になり、プランジャ18の外周面18aの全周清掃も最下階から最上階までの往復運転により可能であり、作業上も好都合である。
また、2分割した2つの部材1−1,1−2は、研磨部材2の各段(2a,2b,2c)を図1に示すようにその分割面2dが互い違いなるように設置する。これにより、分割面2dが直線状に並ぶことによる油漏れの発生を防止することができる。
このようにしてプランジャ研磨装置100をプランジャ18に取り付けた後、プランジャ18を上下動させる。この上下動によって、図3のようにローラ5がプランジャ18の動きに合わせて回転し、その回転によりローラ5のクランク軸6の第1及び第2のクランク部6a,6bに取り付けた引き上げロッド7からガイド板3に対してプランジャ18の外周面から研磨材4の表面を離間させる方向へ引っ張る力が働く。これによりプランジャ18の外周面と研磨部材4との接触が不均一となり、研磨面にリード目が発生することがなくなる。
すなわち、プランジャ18の研磨面18aが油漏れを導くリード目とならないよう、同じ研磨材4が断続的に接触した研磨面となる。さらに表面粗さの範囲は研磨部材2を押す圧縮バネ8のバネ圧で調整可能であり、スティックスリップが発生するようなプランジャ18とパッキンの滑り面の摩擦係数とならないように設定することができる。これにより、油漏れを誘発するリスクを抑えつつ油圧エレベーター11の乗り心地の悪さを解消することが可能となる。
なお、本実施形態ではクランク軸6は研磨部材2の段(2a,2b,2c)毎に異なる高さの第1及び第2のクランク部6a,6bを設けることによって研磨部材2のプランジャ18表面からの引き上げタイミングを変更している。しかし、このような高さの異なるクランク部を設ける代わりに、例えばクランク軸6の第1及び第2のクランク部6a,6bの高さは同一であるが、ローラ5の径を変更することによっても同様の効果を得ることができる。またこれらを組み合わせて使用してもよい。
さらに本実施形態では、引き上げロッド7を使用したが、これはロッドに限られるものでなく、例えば動作性などを考慮してクランク軸6の第1及び第2のクランク部6a,6bにローラ部材(引き上げローラ)を回転自在に設けてもよい。この場合は、ローラ部材の外周面が引き上げロッド7の引き上げロッド当接面9bとの接触面となる。
以上のように、本実施形態によれば、次のような効果を奏する。
1)プランジャ18に嵌合可能な中空部1Hを有する本体1と、前記本体1の前記中空部1H側に設けられ、前記プランジャ18の外周面を研磨する研磨部材2と、前記研磨部材2を前記プランジャ18に押し付ける圧縮バネ8(押付手段)と、を有する油圧式エレベーター11のプランジャ研磨装置100において、前記本体1の前記中空部1Hに設けられ、前記プランジャ18の外周面18aと接し、当該プランジャ18の上下動に応じて従動回転するローラ5と、前記ローラ5の回転に応じて前記圧縮バネ8(押付手段)の押付力に抗して前記研磨部材2を前記プランジャ18の外周面18aから離間させるクランク軸6、クランク部6a,6b、ローラ引き上げ部材9、引き上げロッド当接部9b(離間手段)と、を備えているので、プランジャ18の上下動によってローラ5が従動回転し、離間及び接触が繰り返されることにより、連続した一連の研磨目の形成が防止され、油漏れを誘発するリード目を発生させずに研磨することが可能となる。その結果、スティックスリップの発生を防止し、油圧エレベーター11の乗り心地の悪さを解消することができる。
2)前記研磨部材2が前記本体1の中心軸50の軸方向に沿って複数段(2a,2b,2c)設けられ、前記複数段(2a,2b,2c)の段毎に前記離間手段が設置されているので、プランジャ18の上下動によってローラ5が従動回転し、ある研磨部材2(2a,2b,2cのいずれか)はプランジャ18に押し当てられ、他の研磨部材2(2a,2b,2c)のいずれかはプランジャ18と非接触となり、その繰り返しによりプランジャ18の外周面18aを研磨しても、同一の研磨部材(2a,2b,2c)が継続して接触することがない。これにより、連続した一連の研磨目の形成が防止され、油漏れを誘発するリード目を発生させずに研磨することが可能となる。その結果、前記1)の効果を奏することができる。
3)前記本体1を形成する各段はそれぞれ軸方向に2分割され、半円状に分割された分割面2dの結合位置が段毎に異なる位置に設定されているので、分割面2dが直線状に並ぶことによって発生する油漏れを防止することができる。
4)前記離間手段の離間タイミングが、前記プランジャ18の外周面18aに前記研磨部材2の全段(2a,2b,2c)が同時に接することのないタイミングに設定されているので、同一の研磨部材2が継続して外周面18aに接触することがなく、連続した一連の研磨目の形成が防止される。これにより、油漏れを誘発するリード目を発生させずに研磨することができる。
5)前記押付手段が圧縮バネ8を含み、前記離間手段が前記ローラ5の回転に従動して回転するクランク軸6を含むので、ローラ5とクランク軸6が一体に回転し、離間タイミングを設定することができる。
6)前記研磨部材4の外周部に設けられ、前記クランク軸6を保持する軸保持部10と、前記本体1の外形部1aから内側に向かって突設され、前記クランク軸6のクランク部6a,6bが当接し、クランク軸6間の距離を規定する引き上げロッド当接部9b(当接部材)と、を備え、前記離間手段は、前記ローラ5が回転し、前記クランク軸6のクランク部6a,6bが前記引き上げロッド当接部9b(当接部材)に当接したときに前記軸保持部10とともに前記研磨部材2を前記プランジャ18の外周面18aから引き離す方向(矢印D2方向)に移動させるので、前記クランク部6a,6bが前記引き上げロッド当接部9b(当接部材)に当接するタイミングで研磨部材2を前記プランジャ18の外周面18aから離間させることができる。
7)前記研磨部材2は、前記プランジャ18の外周面18aと接する面に研磨材4を備えているので、前記研磨材4によって必要とされる研磨を行うことができる。
8)前記1)の構成のプランジャ研磨装置によって研磨する際、前記離間手段は、前記研磨部材2が複数段の全段で同時に前記プランジャ18の外周面18aに接することのないように前記研磨部材2を前記外周面18aから離間させるので、前記1)と同様の効果を奏する。
なお、前記実施形態における効果の説明では、本実施形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素をかっこ書きで示し、若しくは参照符号を付し、両者の対応関係を明確にした。
さらに、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 本体
1a 外形部
1H 中空部
2 研磨部材
2a,2b,2c 研磨部材の各段
3 ガイド板
4 研磨材
5 ローラ
6 クランク軸
6a,6b クランク部
7 引き上げロッド
8 圧縮バネ
9 ローラ引き上げ部材
9a 支持脚
9b 引き上げロッド当接部
10 軸保持部
11 油圧エレベーター
18 プランジャ
18a 外周面
100 プランジャ研磨装置

Claims (8)

  1. プランジャに嵌合可能な中空部を有する本体と、
    前記本体の前記中空部側に設けられ、前記プランジャの外周面を研磨する研磨部材と、
    前記研磨部材を前記プランジャに押し付ける押付手段と、
    を有する油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、
    前記本体に設けられ、前記プランジャの外周面に接し、当該プランジャの上下動に応じて従動回転するローラと、
    前記ローラの回転に応じて前記押付手段の押付力に抗して前記研磨部材を前記プランジャの外周面から離間させる離間手段と、
    を備えていることを特徴とする油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置。
  2. 請求項1に記載の油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、
    前記研磨部材が前記本体の軸方向に沿って複数段設けられ、
    前記複数段の段毎に前記離間手段が設置されていることを特徴とする油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置。
  3. 請求項2に記載の油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、
    前記本体は軸方向に2分割され、分割面の結合位置が段毎に異なる位置に設定されていることを特徴とする油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置。
  4. 請求項2又は3に記載の油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、
    前記離間手段の離間タイミングが、前記プランジャの外周面に前記研磨部材の全段が同時に接することのないタイミングに設定されていることを特徴とする油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、
    前記押付手段が圧縮バネを含み、
    前記離間手段が前記ローラの回転に従動して回転するクランク軸を含むことを特徴とする油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置。
  6. 請求項5に記載の油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、
    前記研磨部材の外周部に設けられ、前記クランク軸を保持する軸保持部と、
    前記本体の外形部から内側に設けられ、前記クランク軸のクランク部が当接し、クランク軸との間の距離を規定する当接部材と、
    を備え、
    前記離間手段は、前記ローラが回転し、前記クランク軸のクランク部が前記当接部材に当接したときに前記軸保持部とともに前記研磨部材を前記プランジャの外周面から引き離す方向に移動させることを特徴とする油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置において、
    前記研磨部材は、前記プランジャの外周面と接する面に研磨材を備えていることを特徴とする油圧式エレベーターのプランジャ研磨装置。
  8. プランジャに嵌合可能な中空部を有する本体と、
    前記本体の前記中空部側に設けられ、前記プランジャの外周面を研磨する研磨部材と、
    前記研磨部材を前記プランジャに押し付ける押付手段と、
    を有するプランジャ研磨装置によって油圧式エレベーターのプランジャを研磨する油圧式エレベーターのプランジャ研磨方法において、
    前記プランジャ研磨装置が、前記本体に設けられ、前記プランジャの外周面に接し、当該プランジャの上下動に応じて従動回転するローラと、
    前記ローラの回転に応じて前記押付手段の押し付け力に抗して前記研磨部材を前記プランジャの外周面から離間させる離間手段と、
    を備え、
    前記離間手段は、前記研磨部材が複数段の全段で同時に前記プランジャの外周面に接することのないように前記研磨部材を前記外周面から離間させることを特徴とする油圧式エレベーターのプランジャ研磨方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106272002A (zh) * 2016-08-17 2017-01-04 安徽鼎恒再制造产业技术研究院有限公司 一种曲轴埋弧焊接用除锈装置
CN110549205A (zh) * 2019-09-18 2019-12-10 台州市椒江预提自动化设备有限公司 一种抢修工具用高效打磨装置
CN116728271A (zh) * 2023-08-14 2023-09-12 山东裕东汽车零部件有限公司 一种刹车盘加工抛光设备

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