JP2015000092A - 患者位置決めシステム、および患者位置決め方法。 - Google Patents

患者位置決めシステム、および患者位置決め方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP2015000092A
JP2015000092A JP2013124344A JP2013124344A JP2015000092A JP 2015000092 A JP2015000092 A JP 2015000092A JP 2013124344 A JP2013124344 A JP 2013124344A JP 2013124344 A JP2013124344 A JP 2013124344A JP 2015000092 A JP2015000092 A JP 2015000092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
treatment
time
residual
voxel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013124344A
Other languages
English (en)
Inventor
彰一 清水
Shoichi Shimizu
彰一 清水
関 真規人
Makito Seki
真規人 関
信太郎 渡邉
Shintaro Watanabe
信太郎 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013124344A priority Critical patent/JP2015000092A/ja
Publication of JP2015000092A publication Critical patent/JP2015000092A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Abstract

【課題】複数回の照射において患部の照射の偏りを抑えることを目的とする。
【解決手段】治療計画時CTデータのボクセルデータのうちの患部であるボクセルデータに対応した治療時CTデータのボクセルデータのうち、位置決め演算部により求めた移動パラメータにより治療台を移動させた後の治療時において未照射となるボクセルデータである残差を算出する残差演算部と、この残差演算部において算出した残差を累積して保存する残差保存部と、を有し、位置決め演算部は、残差保存部に保存されている残差を有するボクセルデータに重み付けして位置決め演算を行って移動パラメータを求めるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線や粒子線などを患者の病巣部に照射して治療を行う放射線治療における、好適な患者位置決めシステムに関する。
放射線治療では、始めに、断層像撮影装置(例えば、X線CT(Computed Tomography)装置)を用いて患者の病巣部を撮影した治療計画用3次元CTデータを取得し、このCTデータの診断結果に基づいて治療計画を立てる。このとき3次元CTデータに基づいて腫瘍患部の位置や形状を特定し、放射線を照射する方向や照射線量などを決める。次に、決定した治療計画に基づいて放射線治療を行うことになる。しかし、CT撮影時から放射線治療までの間にかなりの時間が経過していると、治療時における治療台の患者の位置や体位が治療計画作成時の患者の位置や体位と異なっていることが多い。そのため放射線治療を行う前に、現在の患者位置と治療計画時の患者位置のずれを補正する必要がある。
このずれの補正量を算出するために、治療時においても治療台の患者の3次元CTデータを取得する。この治療時CTデータと、治療計画時CTデータとを比較し、画像処理を施すことによって補正量を算出する。治療放射線が患部の適切な位置を照射するように、算出した補正量に基づいて治療台の3次元位置と姿勢を調整する。以上の処理を行うシステムが患者位置決めシステムである。こうした患者位置決めシステムでは、患者位置決めの精度向上や速度向上が要望されている。
特に、近年、たとえば粒子線など、体内で線量を集中させることが可能な放射線治療法がある。この治療法では、粒子線のエネルギーを調節して腫瘍の深さ方向の位置に合わせることによって、高い線量部分を腫瘍患部に一致させることが可能である。つまり、腫瘍だけに高い線量を照射しつつ、周囲の正常組織に対する影響を低減できる。この性質を活かすためには、腫瘍患部のみに粒子線を照射するための、高精度な患者の位置決め技術が重要になってくる。
このような患者位置決めシステムにおいては、精度向上や速度向上のために、様々な補助的な装置や方式が用いられている。例えば、特許文献1では、治療計画時に患者の特定の人体箇所の基準座標を決定し、治療時に、まず患者の人体箇所の相対位置決め(例えば姿勢)が、基準座標の相対位置決めと合致するように行われ、その後患者単体を基準座標の絶対位置と合致するよう移動させて位置決めする、という技術が開示されている。
また、特許文献2ではCTデータから算出した特徴点の3次元座標を用いて、ICP(Iterative Closest Point)により初期位置決めを行い、MPR(Multi Planar Reconstruction)画像を用いることにより位置決めの微調節を行う方法が開示されている。
特表2002−528168号公報 国際公開第2010/143400号
Amilcar R. Osorio, et al.: "Deformable CT registration using Fourier basis functions in 3D", SIBGRAPI '10 Proceedings of the 2010 23rd SIBGRAPI Conference on Graphics, Patterns and Images, pp. 48-55, 2010 浜岡裕之ら: "輝度差の最小化に基づく画像の非剛体位置合わせ", 研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア 2012-CVIM-182, No. 6, pp. 1-8, 2012 田島裕一郎ら: "3次元位相限定相関法に基づく非剛体ボリュームレジストレーションに関する検討", 電子情報通信学会技術研究報告, Vol. 112, No. 36, pp. 107-112, 2012
このような、CT同士の位置決めでは、通常、回転3軸、平行移動3軸の6軸のパラメータを用いて、治療台を移動させて位置ずれを補正する。位置決め対象が非剛体の患部である場合に、治療計画時の患部と治療時の患部の位置は、形状の変化などに伴い、完全に一致させることができず、治療計画時の患部と治療時の患部との間に差異が発生する。放射線治療、特に粒子線治療では、同一の患部に、複数の日に分けて、複数回粒子線を照射する。照射毎に位置決めを行うため、複数回の照射において照射される部位に偏りが発生する確率が高くなるという問題がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、複数回の照射において患部の照射の偏りを抑えることを目的としている。
本発明の患者位置決めシステムは、患者を載せる治療台と、この治療台に載った患者の患部のCTデータを撮像するCTスキャナと、このCTスキャナで撮像したCTデータを取得するCTデータ取得部と、このCTデータ取得部により治療計画時に取得したCTデータを治療計画時CTデータとして保存する治療計画時CTデータ保存部と、CTデータ取得部により治療時に取得したCTデータである治療時CTデータと治療計画時CTデータ保存部に保存されている治療計画時CTデータとを用いて、治療時CTデータのボクセルデータと治療計画時CTデータのボクセルデータとの対応を算出すると共に、患者の患部の位置決めを行うために治療台を移動させる移動パラメータを求める位置決め演算を行う位置決め演算部と、位置決め演算部により求めた移動パラメータにより治療台を制御する治療台制御部と、を備えた患者位置決めシステムにおいて、治療計画時CTデータのボクセルデータのうちの患部であるボクセルデータに対応した治療時CTデータのボクセルデータのうち、位置決め演算部により求めた移動パラメータにより治療台を移動させた後の治療時において未照射となるボクセルデータである残差を算出する残差演算部と、この残差演算部において算出した残差を累積して累積残差として保存する残差保存部と、を有し、位置決め演算部は、残差保存部に保存されている累積残差を有するボクセルデータに重み付けして位置決め演算を行って移動パラメータを求めるようにしたものである。
この発明によれば、複数回の照射において患部の照射の偏りが少ない患者位置決めシステムが提供できる。
この発明の実施の形態1による患者位置決めシステムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による患者位置決めシステムの動作を説明するための治療時のフロー図である。 この発明の実施の形態1による患者位置決めシステムの動作を説明するためのイメージ図である。 この発明の実施の形態2による患者位置決めシステムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による患者位置決めシステムの動作を説明するための治療時のフロー図である。 この発明の実施の形態1による患者位置決めシステムの動作における部分領域集合の選択を説明するためのイメージ図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による患者位置決めシステムの構成を示すブロック図である。まず、治療計画時に患者1のCTデータをCTスキャナ2で撮影し、CTデータ取得部5が治療計画時のCTデータを取得して治療計画時CTデータとして治療計画時CTデータ保存部6に保存する(治療計画時CTデータ保存ステップ)。撮影されたCTデータは、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)形式のスライス画像群であるが、フォーマットは特にこれに限定されるものではない。治療時には、患者1のCTデータをCTスキャナ2で撮影し、位置決め演算部8において、CTデータ取得部5が取得した治療時のCTデータである治療時CTデータと、治療計画時CTデータ保存部6に保存されている治療計画時CTデータとの位置決めを行う。位置決めでは、治療計画時のCTデータと治療時のCTデータの非剛体位置決めを行い、各CTデータのボクセル同士の対応付けを行う。この対応を用いて、治療台3を動かすために必要な移動パラメータを近似的に算出し、治療台制御部9に出力する。移動パラメータは、前回までの治療時の未照射領域である残差を重みとすることで、前回の未照射領域を補うようなパラメータとなる。
以下、図1の構成のブロック図、図2のフロー図、および図3のイメージ図を用いて、実施の形態1の患者位置決めシステムの、治療時の動作を説明する。まず、治療時に患者1のCTデータをCTスキャナ2で撮影し、CTデータ取得部5が治療時のCTデータを取得して位置決め演算部に出力する(ST1、治療時CTデータ取得ステップ)。取得したCTデータは、治療計画時と同様に、複数のスライス画像が集まったデータとなっている。
位置決め演算部8では、治療計画時CTデータ保存部6に保存されている治療計画時CTデータを読み込む(ST2)。次に、非剛体位置決めを行って治療計画時CTデータと治療時CTデータのそれぞれのボクセルデータの対応を算出する(ST3、ボクセルデータ対応算出ステップ)。さらに、残差保存部11から累積残差データを読み込む(ST4)。なお、残差の詳細については、後述する。治療が第1回目の場合は、残差保存部11にデータが保存されていないため残差なしとする。位置決め演算部8では、これら治療計画時CTデータ、治療時CTデータ、および累積残差データを用いて、後述の重み付き移動パラメータ算出演算を行って治療台3の移動パラメータを算出する(ST5、位置決め演算ステップ)。
ステップST3およびステップST5の詳細を以下で説明する。ステップST3の非剛体位置決めは、治療時CTデータを変形させた際の治療計画時CTデータとのCT値などの差異を算出することにより求められる。算出方法は、例えば非特許文献1、非特許文献2、および非特許文献3などに記載されている方法を用いることができる。治療時CTデータのボクセルデータX=[x,y,z]から治療計画時CTデータのボクセルデータX=[x,y,z]への対応は、X=n2p(X)で与えられると定義する。対応のイメージを図3(b)に示す。図3(a)に示すような位置決め対象である治療計画時CTデータf1と治療時CTデータf2が得られたとすると、図3(b)に示すようにf1とf2の対応f3、すなわちX=n2p(X)を求める。
ステップST5では、算出した治療計画時のCTデータと治療時のCTデータの対応を元に、患者の位置決めを行うため、治療台を移動させる移動パラメータを算出する。ここでは移動パラメータとして、平行移動・回転量である6軸パラメータを一例として説明する。平行移動・回転量を、治療台のX、Y、Z方向への平行移動ベクトルTとX軸回転(ピッチ:θ)、Y軸回転(ロール:φ)、Z軸回転(ヨー:ψ)から算出できる回転行列Rと定義する。X、Y、Z、θ、φ、ψの6軸は図1の双方向矢印で示すようである。

ここで、
R11 = cos(φ)cos(θ)
R12 = cos(φ)sin(θ)sin(ψ) - sin(φ)cos(ψ)
R13 = cos(φ)sin(θ)cos(ψ) + sin(φ)sin(ψ)
R21 = sin(φ)cos(θ)
R22 = sin(φ)sin(θ)sin(ψ) + cos(φ)cos(ψ)
R23 = sin(φ)sin(θ)cos(ψ) - cos(φ)sin(ψ)
R31 = - sin(θ)
R32 = cos(θ)sin(ψ)
R33 = cos(θ)cos(ψ)
治療時のボクセルデータを移動ベクトルT、回転行列Rにより変換した治療時のボクセルデータに対応した治療計画時のボクセルデータから、以下の式を満たす6軸パラメータである移動ベクトルTと回転行列Rを算出する。

ここで、e(X)は、後述の累積残差であり、kは0ではない所定の正の係数である。
算出した6軸パラメータは、治療台制御部9および残差演算部10に出力される。治療台制御部9は入力された6軸パラメータを用いて、治療台3を平行・回転移動させて、位置決めを行う(ST6)。位置決め完了後、放射線照射装置4により患者1への粒子線照射が行われる(ST7)。
一方、残差演算部10では、入力された6軸パラメータを用いて治療時のCTデータを回転・平行移動した際の患部と治療計画時のCTデータの患部との残差を算出する(ST8)。6軸パラメータで治療時のCTデータを回転・平行移動した際の患部と治療計画時のCTデータの患部との関係は、図3(c)に示すようである。残差は、治療計画時CTデータからはみ出した治療時CTデータの部分、すなわち図3(c)のf5の部分である。治療時CTデータと治療計画時CTデータの対応f3を用いてf5に対応する治療計画時CTデータ、すなわち図3(d)のf6で示すデータを求める。具体的には、治療時のCTデータを回転・平行移動し、患部を1、それ以外を0とした2値ボリュームデータをCT、治療計画時のCTデータの患部を1、それ以外を0とした2値ボリュームデータをCTとした2つのボリュームデータを用い、治療計画時のボリュームデータが0、治療時のボリュームデータが1の場合、1とすることで、未照射部が1となるデータe’(X)を求める。
つぎに、e’をステップST3で求めた治療時CTデータのボクセルデータXから治療計画時CTデータのボクセルデータXへの対応を元に、次式(4)により治療計画時の位置へ反映する。
残差演算部10では、次式(5)のように、式(4)で算出した残差eを正規化して、前回治療時に算出した残差eに加算して累積残差を求める。
算出した累積残差を次式(6)のように正規化する。
残差保存部11では、残差演算部10で算出した累積残差e(X)をPCのハードディスクなどのメモリに保存する(ST9、累積残差保存ステップ)。残差保存部11に保存された累積残差e(X)は、次回の同一患者への照射時の位置決め時に用いられる。すなわち、上述の式(2)のe(X)として用いられる。
ここで、式(2)、すなわち累積残差による重み付けを行った誤差評価により、すなわち累積残差を有するボクセルデータに重み付けして位置決め演算を行って回転行列Rおよび平行移動ベクトルTを求める効果について説明する。式(2)は治療時のボクセルデータXを回転行列Rおよび平行移動ベクトルTにより位置変換して治療計画時のボクセルデータXとの差が最も小さくなる回転行列R、平行移動ベクトルTを求めることを示している。式(2)では、さらに、各対応するボクセルでの誤差(X−(RX+T))に係数(k+e(X))を乗じて、ボクセル毎に重み付けをして誤差評価をするようにしている。これまでの説明のように、e(X)が値を有するボクセルは過去に照射されなかったことがあるボクセルである。e(X)の値が大きいほど重みが大きいため、式(2)によりR、Tを決定すると、e(X)の値が大きいボクセルの誤差が小さくなるようなR、Tに決定される。よって、決定されたR、Tを用いて位置決めを行うと、e(X)の値が大きいボクセルは、次回の照射において患部として照射される率がより高くなる。
以上のように、本発明の実施の形態1による放射線治療システムでは、過去に放射線を照射されなかった患部ができるだけ照射されるように位置決めされるため、複数回の照射において、照射の偏りを抑制できる放射線治療システムを提供できる。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2による患者位置決めシステムの構成を示すブロック図である。まず、治療計画時に患者1のCTデータをCTスキャナ2で撮影し、CTデータ取得部5が治療計画時のCTデータを取得して治療計画時CTデータ保存部6に保存する。治療時には、患者1のCTデータをCTスキャナ2で撮影し、位置決め演算部8において、CTデータ取得部5が取得した治療時のCTデータと、治療計画時CTデータ保存部6に保存されている治療計画時のCTデータとの位置決めを行う。位置決めでは、治療計画時のCTデータと治療時のCTデータの非剛体位置決めを行い、各CTデータのボクセル同士の対応付けを行う。実施の形態2では、この対応から部分領域集合を生成し、治療台3を動かすために必要な移動パラメータを近似的に算出する。この移動パラメータを用いて治療時と治療計画時の患部の一致度を算出して一致度を評価する。部分領域集合の生成と評価を繰り返し行い、評価値が最も高くなる際の移動パラメータを治療台制御部9に出力する。移動パラメータは、前回までの治療時の残差を重みとすることや一致度を評価することで、前回の未照射領域を補うようなパラメータとなる。
以下、図4のブロック図と図5のフロー図を用いて、実施の形態2の患者位置決めシステムの、治療時の動作を説明する。まず、治療時に患者1のCTデータをCTスキャナ2で撮影し、CTデータ取得部5が治療時のCTデータを取得して位置決め演算部8に出力する(ST1)。取得したCTデータは、治療計画時と同様に、複数のスライス画像が集まったデータとなっている。
位置決め演算部8では、治療計画時CTデータ保存部6に保存されている治療計画時CTデータを読み込む(ST2)。次に、非剛体位置決めを行って治療計画時CTデータと治療時CTデータのそれぞれのボクセルデータの対応を算出する(ST3)。さらに、残差保存部11から累積残差データを読み込む(ST4)。治療が第1回目の場合は、残差保存部11にデータが保存されていないため残差なしとする。非剛体位置決めは、治療時のCTデータを変形させた際の治療計画時のCTデータとのCT値などの差異を算出することにより求められる。算出方法は、例えば非特許文献1、非特許文献2、および非特許文献3などに記載されている方法を用いることができる。治療時CTデータのボクセルデータX=[x,y,z]から治療計画時CTデータのボクセルデータX=[x,y,z]への対応は、X=n2p(X)で与えられると定義する。ここまで
のステップは実施の形態1と同様である。ここで算出した対応は、部分領域集合生成部12へ出力する。
部分領域集合生成部12では、治療時CTデータのボクセルデータXから任意の個数のボクセルデータを選択した部分領域集合X’を生成する(ST10、部分領域集合生成ステップ)。選択は、図6(a)に示すように、患部からランダムに選択する方法や、図6(b)に示すように、残差e(X)を用いて残差がある部分を重点的に選択する重み付き選択の方法を用いることができる。部分領域集合X’に対応する治療計画時CTデータのボクセルデータX’を生成し、X’とX’を位置決め演算部8に出力する。
位置決め演算部8では、部分領域集合生成部12で生成した治療計画時の部分領域集合X’と治療時の部分領域集合X’を用いて、患者の位置決めを行うための治療台3の移動パラメータである平行移動・回転量を算出する。ここで、平行移動・回転量を、治療台3のX、Y、Z方向への平行移動ベクトルTとX軸回転(ピッチ:θ)、Y軸回転(ロール:φ)、Z軸回転(ヨー:ψ)から算出できる回転行列Rと定義する。

ここで、
R11 = cos(φ)cos(θ)
R12 = cos(φ)sin(θ)sin(ψ) - sin(φ)cos(ψ)
R13 = cos(φ)sin(θ)cos(ψ) + sin(φ)sin(ψ)
R21 = sin(φ)cos(θ)
R22 = sin(φ)sin(θ)sin(ψ) + cos(φ)cos(ψ)
R23 = sin(φ)sin(θ)cos(ψ) - cos(φ)sin(ψ)
R31 = - sin(θ)
R32 = cos(θ)sin(ψ)
R33 = cos(θ)cos(ψ)
移動ベクトルT、回転行列Rにより変換した治療時のボクセルデータの部分領域集合X’と、これに対応した治療計画時のボクセルデータの部分領域集合X’から、以下の式を満たす6軸パラメータである移動ベクトルTと回転行列R、すなわち移動パラメータを算出する(ST11)。

ここで、e(X’)は、後述の累積残差のうち選択した部分領域集合における累積残差であり、kは0ではない所定の正の係数である。
位置決め演算部8では、算出した6軸パラメータを用いて治療時のCTデータを回転・平行移動した際の患部と治療計画時のCTデータの患部の一致度を算出する(ST12)。一致度は以下のようにして算出する。まず、一致領域を算出する。一致領域Oは、治療時のCTデータを回転・平行移動し、患部のボクセルを1、それ以外を0とした2値ボリュームデータをCT、治療計画時のCTデータの患部のボクセルを1、それ以外を0とした2値ボリュームデータをCTとした2つのボリュームデータを用い、治療計画時のボリュームデータが1、治療時のボリュームデータが1の場合、1とすることで求める。
そして、一致度は一致領域の1の数を数える事により求める。
一致度が、更新用一致度sの一致度sより高い場合、sをsに代入し、6軸パラメータを更新する。ステップST10からステップST12を複数回繰り返し、すなわち部分領域集合生成部12が生成する異なる複数の部分領域集合をそれぞれ用いて式(8)によりそれぞれ算出した移動パラメータである6軸パラメータによる位置決めの一致度を算出し、一致度が最も高い6軸パラメータを位置決め結果として採用する。採用した6軸パラメータは、治療台制御部9および残差演算部10に出力される(ST13)。治療台制御部9は入力された6軸パラメータを用いて、治療台3を平行・回転移動させて、位置決めを行う(ST6)。位置決め完了後、放射線照射装置4により患者1への粒子線照射が行われる(ST7)。
残差演算部10では、実施の形態1において図3を用いて説明したのと同様に、算出した6軸パラメータを用いて治療時のCTデータを回転・平行移動した際の患部と治療計画時のCTデータの患部との残差を算出する(ST8)。この残差を算出するために、まず治療時の患部において、未照射となる箇所を算出する。治療時のCTデータを回転・平行移動し、患部を1、それ以外を0とした2値ボリュームデータをCT、治療計画時のCTデータの患部を1、それ以外を0とした2値ボリュームデータをCTとした2つのボリュームデータを用い、治療計画時のボリュームデータが0、治療時のボリュームデータが1の場合、1とすることで求める。
つぎに、e’をステップST3で求めた治療時CTデータのボクセルデータXから治療計画時CTデータのボクセルデータXへの対応を元に、次式(12)により治療計画時の位置へ反映する。
残差演算部10では、算出した残差eを正規化して、前回治療時に算出した残差eに加算する。累積残差は以下の式で得る。
算出した累積残差を正規化する。
残差保存部11では、残差演算部10で算出した正規化された累積残差e(X)をPCのハードディスクなどのメモリに保存し、次回の治療時に用いるデータとする。
以上のように、本発明の実施の形態2による放射線治療システムでは、実施の形態1と同様、過去に放射線を照射されなかった患部ができるだけ照射されるように位置決めされるため、複数回の照射において、照射の偏りを抑制できるとともに、部分領域集合を用いて6軸パラメータを算出するため、計算機負荷が軽い放射線治療システムを提供できる。
1 患者、2 CTスキャナ、3 治療台、4 放射線照射装置、5 CTデータ取得部、6 治療計画時CTデータ保存部、8 位置決め演算部、9 治療台制御部、10 残差演算部、11 残差保存部、12 部分領域集合生成部

Claims (5)

  1. 患者を載せる治療台と、
    この治療台に載った患者の患部のCTデータを撮像するCTスキャナと、
    このCTスキャナで撮像した前記CTデータを取得するCTデータ取得部と、
    このCTデータ取得部により治療計画時に取得したCTデータを治療計画時CTデータとして保存する治療計画時CTデータ保存部と、
    前記CTデータ取得部により治療時に取得した前記CTデータである治療時CTデータと前記治療計画時CTデータ保存部に保存されている前記治療計画時CTデータとを用いて、前記治療時CTデータのボクセルデータと前記治療計画時CTデータのボクセルデータとの対応を算出すると共に、前記患者の患部の位置決めを行うために前記治療台を移動させる移動パラメータを求める位置決め演算を行う位置決め演算部と、
    前記位置決め演算部により求めた前記移動パラメータにより前記治療台を制御する治療台制御部と、
    を備えた患者位置決めシステムにおいて、
    前記治療計画時CTデータのボクセルデータのうちの患部であるボクセルデータに対応した前記治療時CTデータのボクセルデータのうち、前記位置決め演算部により求めた前記移動パラメータにより前記治療台を移動させた後の治療時において未照射となるボクセルデータである残差を算出する残差演算部と、
    この残差演算部において算出した残差を累積して累積残差として保存する残差保存部と、を有し、
    前記位置決め演算部は、前記残差保存部に保存されている累積残差を有するボクセルデータに重み付けして位置決め演算を行って前記移動パラメータを求めることを特徴とする患者位置決めシステム。
  2. 前記位置決め演算部は、式(2)を満たす前記治療台の移動ベクトルTおよび回転ベクトルRを求めることを特徴とする請求項1に記載の患者位置決めシステム。

    ここで、Xは前記治療計画時CTデータのボクセルデータ、Xは前記治療時CTデータのボクセルデータ、e(X)は治療計画時ボクセルデータにおける前記累積残差、kは正の係数である。
  3. 前記治療時CTデータのボクセルデータから任意の個数のボクセルデータを選択して複数の部分領域集合を生成する部分領域集合生成部を有し、
    前記位置決め演算部は、前記部分領域集合生成部で生成した前記複数の部分領域集合のそれぞれの部分領域集合により、前記残差保存部に保存されている前記累積残差を有するボクセルデータに重み付けして位置決め演算を行い、この位置決め演算結果における前記治療計画時CTデータと前記治療時CTデータとの患部のボリュームデータの一致度を算出し、前記複数の部分領域集合のうち前記一致度が最も高い部分領域集合による位置決め演算で求めた前記移動パラメータを前記治療台制御部と前記残差演算部とに出力することを特徴とする請求項1に記載の患者位置決めシステム。
  4. 治療計画時に、治療台に載った患者の患部のCTデータを撮像して、撮像したCTデータを治療計画時CTデータとして保存する治療計画時CTデータ保存ステップと、
    治療時に、前記治療台に載った前記患者の患部のCTデータを撮像して、撮像したCTデータを治療時CTデータとして取得する治療時CTデータ取得ステップと、
    前記治療計画時CTデータと前記治療時CTデータのそれぞれのボクセルデータの対応を算出するボクセルデータ対応算出ステップと、
    前記治療時CTデータと前記治療計画時CTデータとを用いて前記患者の患部の位置決めを行うために前記治療台を移動させる移動パラメータを求める位置決め演算ステップと、を備えた患者位置決め方法であって、
    前記治療計画時CTデータのボクセルデータのうちの患部であるボクセルデータに対応した前記治療時CTデータのボクセルデータのうち、前記位置決め演算ステップにより求めた前記移動パラメータにより前記治療台を移動させた後の治療時において未照射となるボクセルデータである残差を算出し、この残差を累積して累積残差として保存する累積残差保存ステップを備え、
    前記位置決め演算ステップにおいて、前記累積残差を有するボクセルデータに重み付けして前記移動パラメータを求めることを特徴とする患者位置決め方法。
  5. 前記治療時CTデータのボクセルデータから任意の個数のボクセルデータを選択して複数の部分領域集合を生成する部分領域集合生成ステップを有し、
    前記位置決め演算ステップにおいて、前記部分領域集合生成ステップで生成した複数の部分領域集合のそれぞれの部分領域集合により、前記累積残差を有するボクセルデータに重み付けして前記移動パラメータを求め、求めた移動パラメータを用いて前記治療計画時CTデータと前記治療時CTデータとの患部のボリュームデータの一致度を算出し、前記複数の部分領域集合のうち前記一致度が最も高い部分領域集合により求めた前記移動パラメータを、前記治療台を移動させる移動パラメータとしてとして決定することを特徴とする請求項4に記載の患者位置決め方法。
JP2013124344A 2013-06-13 2013-06-13 患者位置決めシステム、および患者位置決め方法。 Pending JP2015000092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013124344A JP2015000092A (ja) 2013-06-13 2013-06-13 患者位置決めシステム、および患者位置決め方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013124344A JP2015000092A (ja) 2013-06-13 2013-06-13 患者位置決めシステム、および患者位置決め方法。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015000092A true JP2015000092A (ja) 2015-01-05

Family

ID=52295011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013124344A Pending JP2015000092A (ja) 2013-06-13 2013-06-13 患者位置決めシステム、および患者位置決め方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015000092A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010143400A1 (ja) * 2009-06-10 2010-12-16 三菱電機株式会社 画像照合装置及びこれを用いた患者位置決め装置
JP2011245289A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc 計画に基づいた医用画像レジストレーションのための方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010143400A1 (ja) * 2009-06-10 2010-12-16 三菱電機株式会社 画像照合装置及びこれを用いた患者位置決め装置
JP2011245289A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc 計画に基づいた医用画像レジストレーションのための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10791958B2 (en) Magnetic resonance projection imaging
JP7350422B2 (ja) 複合撮像スライスを用いた適応型放射線治療
CN110268446B (zh) 用于实时成像的系统和方法
US9830718B2 (en) Image processor, image processing method, and treatment system
US20110176723A1 (en) Motion Correction in Cone-Beam CT by Tracking Internal and External Markers Using Cone-Beam Projection From a kV On-Board Imager: Four-Dimensional Cone-Beam CT and Tumor Tracking Implications
US11961245B2 (en) Method and apparatus for performing image guidance, medical equipment, and computer-readable storage medium
JP6165591B2 (ja) 画像処理装置、治療システム、及び画像処理方法
JP6565080B2 (ja) 放射線治療装置、その作動方法及びプログラム
US20220071708A1 (en) Patient positioning using a skeleton model
JP6305250B2 (ja) 画像処理装置、治療システム及び画像処理方法
Steininger et al. Auto-masked 2D/3D image registration and its validation with clinical cone-beam computed tomography
JP2017169627A (ja) X線撮影機器のアライメント調整支援装置、方法及びプログラム
US9254106B2 (en) Method for completing a medical image data set
CN115526929A (zh) 基于图像的配准方法和装置
WO2017190780A1 (en) Patient pre-positioning in frameless cranial radiosurgery using thermal imaging
US20220054862A1 (en) Medical image processing device, storage medium, medical device, and treatment system
WO2020237537A1 (zh) 图像引导方法及装置、医疗设备、计算机可读存储介质
EP3378042B1 (en) Methods and apparatuses for penetrating imaging
CN117897101A (zh) 用于生成经校正图像的系统、方法和装置
JP2015000092A (ja) 患者位置決めシステム、および患者位置決め方法。
WO2022181663A1 (ja) 放射線治療装置、医用画像処理装置、放射線治療方法、およびプログラム
JP2022074801A (ja) 磁場影響を考慮した線量分布作成プログラム、磁場影響を考慮した線量分布作成方法、および線量分布作成装置
CN113855288A (zh) 图像生成方法、装置、电子设备及存储介质
CN115082534A (zh) 双平面图像配准方法、装置及机器人

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170926