JP2014524192A - 強化された転送方法及びシステムと共にエッジルータ間で2つの疑似ワイヤを用いるeツリー - Google Patents

強化された転送方法及びシステムと共にエッジルータ間で2つの疑似ワイヤを用いるeツリー Download PDF

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Abstract

強化されたパケット転送と共にエッジネットワークエレメント間に2つの疑似ワイヤ(PW)を確立することを含むeツリーサービスが説明される。一実施形態において、ルートPWは、ルートノードネットワークエレメントから送信されるパケットを搬送するために用いられ、リーフPWは、eツリーサービスネットワーク内のリーフノードネットワークエレメントから送信されるパケットを搬送するために用いられる。ネットワークエレメントが、リーフアクセス回線(AC)に関連付けられる論理ポート上で、宛先メディアアクセス制御(MAC)アドレスを有するパケットを受信する場合、宛先MACアドレスが当該ネットワークエレメントに記憶されるMACアドレステーブル内のMACアドレスに対応し、及びMACアドレステーブル内で当該MACアドレスに関連付けられる属性が当該MACアドレスはリーフPWから学習されたことを示すと判定することに応じて、当該ネットワークエレメントは、当該パケットを破棄する。
【選択図】図1

Description

関連出願への相互参照
本願は、2011年6月29日に出願された米国仮出願第61/502,501号及び2011年6月29日に出願された米国仮出願第61/502,505号の利益を主張し、これらの出願は、参照によって本願に包含される。
技術分野
本発明の実施形態は、ネットワーキングの分野に関連し、特に、Eツリーサービスネットワークに関連する。
Eツリーは、メトロイーサネットフォーラム(MEF)によってイーサネットローカルエリアネットワーク(LAN)サービスの特定のルーテッドマルチポイント(rooted multipoint)の形態として定義されるイーサネットサービスである。Eツリーサービスネットワークにおいて、2つのタイプのネットワークノードが存在する:(1)ルートノード及び(2)リーフノードである。ルートノードによって送信されるパケットは、他のルートノード及び他のリーフノードへ配信され得る。しかしながら、リーフノードによって送信されるパケットは、Eツリーサービスネットワーク内のルートノードのみへ配信されるように制限される。換言すれば、リーフノードによって送信されるパケットは、別のリーフノードへ配信されることを許可されない。リーフノードから発信される、別のリーフノードを宛先とするパケットは、Eツリーサービスインスタンス内で配信されるべきではない。
従来のVPLSネットワークにおいて、各プロバイダエッジネットワークエレメント(ネットワークエレメントPE)は、ネットワーク内のその他全てのPEへ疑似ワイヤ(PW:pseudowire)を確立して、当該ネットワーク内の全てのPE間にPWのフルメッシュを形成する。任意のネットワークノードから送信されるパケットは、任意の他のネットワークノードへ配信され得る。この意味において、従来のVPLSネットワーク内の全てのネットワークノードは、ルートノードのように振る舞う。それ故に、VPLSネットワーク内でeツリーサービスを実装するために、当該ネットワーク内のネットワークエレメントPEは、リーフノードから発信される、別のリーフノードを宛先とする如何なるパケットもネットワークエレメントPEによって転送されないように、ルートノードから発信されるパケットとリーフノードから発信されるパケットとを区別する手法を有しなければならない。
ルートノードから発信されるパケットとリーフノードから発信されるパケットとを区別する1つのメカニズムは、各パケットにおける制御ワードを変更して、当該パケットをルートノード又はリーフノードから発信されるパケットとして識別することである。しかしながら、変更された制御ワードをネットワークエレメントPEにおいて処理するために、既存のネットワークエレメントPEの内部ハードウェアへの変更が必要となる。なぜなら、ネットワークエレメントPEは、ラベルスタック以外の追加のフィールドをルックアップし、制御ワードの内容に基づく分岐決定をして、パケットを転送するか否かを判定しなければならないためである。
eツリーサービスネットワークにおけるアドレス学習及び強化されたパケット転送のための方法及び装置が説明される。一実施形態によれば、eツリーサービスネットワーク内の2つのエッジネットワークエレメントの間に2つの疑似ワイヤ(PW)が確立される:(1)ルートノードネットワークエレメントから送信されるパケットを搬送するためのルートPW;及び(2)リーフノードネットワークエレメントから送信されるパケットを搬送するためのリーフPWである。エッジネットワークエレメントの各々は、ローカルリーフノードに結合されるリーフアクセス回線(AC)に関連付けられる論理ポートと、ローカルルートノードに結合されるルートACに関連付けられる論理ポートと、ルートPWに関連付けられる論理ポートと、リーフPWに関連付けられる論理ポートと、を備える。エッジネットワークエレメントが、リーフACに関連付けられる論理ポート上で、宛先メディアアクセス制御(MAC)アドレスを有するパケットを受信する場合、当該宛先MACアドレスは当該エッジネットワークエレメントに記憶されるMACアドレステーブル内のMACアドレスに対応し、及びMACアドレステーブルにおいて当該MACアドレスに関連付けられる属性が当該MACアドレスはリーフPWから学習されたことを示すと判定することに応じて、エッジネットワークエレメントは、当該パケットを破棄する。MACアドレステーブルにおいてMACアドレスに関連付けられる属性が当該MACアドレスはルートPWから学習されたことを示すと判定される場合、MACアドレステーブルにおいてMACアドレスが論理ポートのうちのいずれに関連付けられているかに関わらず、エッジネットワークエレメントは、リーフPWに関連付けられる論理ポートからパケットを転送する。
別の実施形態によれば、eツリーサービスネットワーク内のエッジネットワークエレメントは、1つ以上のプロセッサのセットと、当該プロセッサのセットに結合されるメモリと、を備える。メモリは、プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに以下を実行させる命令を記憶する。エッジネットワークエレメントが、当該エッジネットワークエレメントをeツリーサービスネットワーク内のローカルリーフネットワークエレメントに結合するリーフACに関連付けられる論理ポート上で、宛先MACアドレスを有するパケットを受信する場合、宛先MACアドレスはエッジネットワークエレメントにおいて記憶されるMACアドレステーブル内のMACアドレスに対応し、及びMACアドレステーブルにおいて当該MACアドレスに関連付けられる属性が当該MACアドレスはエッジネットワークエレメントをeツリーサービスネットワーク内の別のエッジネットワークエレメントに結合するリーフPWから学習されたことを示すと判定することに応じて、エッジネットワークエレメントは、パケットを破棄する。宛先MACアドレスはMACアドレステーブル内のMACアドレスに対応し、及びMACアドレステーブル内の当該MACアドレスに関連付けられる属性が当該MACアドレスはエッジネットワークエレメントをeツリーサービスネットワーク内の別のエッジネットワークエレメントに結合するルートPWから学習されたことを示すと判定することに応じて、MACアドレステーブルにおいてMACアドレスが論理ポートのうちのいずれに関連付けられているかに関わらず、エッジネットワークエレメントは、リーフPWに関連付けられる論理ポート上でパケットを転送する。
さらなる実施形態によれば、eツリーサービスネットワーク内のエッジネットワークエレメントは、MACアドレステーブルと、当該MACアドレステーブルに結合される学習モジュールと、当該アドレステーブルに結合される転送モジュールと、を備える。MACアドレステーブルは、ネットワークエレメントの論理ポートとeツリーサービスネットワーク内のその他のネットワークエレメントのMACアドレスとの間の関連付けのセットを記憶するように構成され、当該関連付けのセットは、特定のMACアドレスがPWから学習されたかを示すための属性と、当該PWのタイプ(ルートPW又はリーフPW)と、を含む。学習モジュールは、ネットワークエレメントにおいて受信されるパケットのソースMACアドレスをキャプチャし、及び、MACアドレステーブルにおいて当該ソースMACアドレスをネットワークエレメントの論理ポートに関連付けるように構成される。転送モジュールは、ネットワークエレメントにおいて受信されるパケットの宛先MACアドレスをMACアドレステーブルにおいてルックアップし、及び、MACアドレステーブルにおいて記憶される関連付けのセットに基づいて、パケットの各々を転送すべきか又は廃棄すべきかを判定するように構成される。
本発明は、以下の説明及び本発明の実施形態を図示するために用いられる添付の図面を参照することによって最もよく理解され得る。図面において:
本発明の一実施形態に係る例示的なeツリーサービスネットワークを図示する。 本発明の一実施形態に係る、eツリーサービスネットワークにおけるアドレス学習についての方法を図示する。 本発明の一実施形態に係る、eツリーサービスネットワークにおけるパケット転送についての方法の一部を図示する。 本発明の一実施形態に係る、eツリーサービスネットワークにおけるパケット転送についての方法の別の一部を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第1の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第2の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第3の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第4の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第5の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第6の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第7の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第8の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第9のさらなる時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第10の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第11の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係る、第12の時点におけるeツリーサービスネットワークのネットワークエレメントにおけるアドレス学習及びパケット転送処理を図示する。 本発明の一実施形態に係るネットワークエレメントを図示する。 本発明の一実施形態に係る、ネットワークエレメントにおけるライン/制御カードを図示する。
以下の説明において、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、本発明の実施形態はこれらの具体的な詳細無しに実施をされ得ることが理解される。他の場合において、周知の回路、構造及び技法は、本説明の理解を曖昧にしないように詳細には示されていない。
本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的な実施形態」等への言及は、説明される実施形態が特定の機能、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が必ずしも当該特定の機能、構造、又は特性を含まなくてもよいことを示す。また、そのような表現は、必ずしも同じ実施形態に言及しない。さらに、特定の機能、構造、又は特性がある実施形態に関連して説明される場合、明示的に説明されていてもいなくても、そのような機能、構造、又は特性を他の実施形態に関連して達成することは当業者の知識の範囲内であることが提示される。
下記の説明及び特許請求の範囲において、「結合される(coupled)」及び「接続される(connected)」という用語は、これらの派生語と共に用いられ得る。これらの用語は互いに同義語として意図されないことが理解されるべきである。「結合される」は、互いに直接物理的に又は電気的に接触してもしなくてもよい2つ以上のエレメントが互いに協働し又はインタラクションすることを示すために用いられる。「接続される」は、互いに結合される2つ以上のエレメント間における通信の確立を示すために用いられる。
本明細書において、ネットワークエレメント(例えば、ルーター、スイッチ、ブリッジ)は、ネットワーク上の他の機器(例えば、他のネットワークエレメント、終端局(end station))と通信可能に相互接続する、ハードウェア及びソフトウェアを含む1つのネットワーク機器である。幾つかのネットワークエレメントは、複数のネットワーキング機能(例えば、ルーティング、ブリッジング、スイッチング、レイヤ2アグリゲーション、セッションボーダー制御、サービスの品質(Quality of Service)、及び/又は加入者管理)についてのサポートを提供し、及び複数のアプリケーションサービス(例えば、データ、音声及びビデオ)についてのサポートを提供する「マルチサービスネットワークエレメント(multiple services network elements)」である。加入者端局(subscriber end stations)(例えば、サーバ、ワークステーション、ラップトップ、ネットブック、パームトップ、携帯電話、スマートフォン、マルチメディアフォン、VOIP(Voice Over Internet Protocol)電話、ユーザ機器、端末、ポータブルメディアプレーヤ、GPSユニット、ゲーム機、セットトップボックス)は、インターネット上で提供されるコンテンツ/サービス、及び/又はインターネットにオーバーレイされる(例えば、インターネットを通じてトンネリングされる)バーチャルプライベートネットワーク(VPN)上で提供されるコンテンツ/サービスにアクセスする。コンテンツ及び/又はサービスは、典型的に、サービス又はコンテンツプロバイダに属する1つ以上の終端局(例えば、サーバ端局)、又はピアツーピアサービスに参加する終端局によって提供され、及び、例えば、パブリックウェブページ(例えば、無料コンテンツ、ストアフロント、検索サービス)、プライベートウェブページ(例えば、電子メールサービスを提供する、ユーザ名/パスワードによりアクセスされるウェブページ)、及び/又はVPN上の企業ネットワークを含み得る。典型的に、加入者端局は、(例えば、(無線又は有線で)アクセスネットワークに結合される顧客構内の機器を通じて)エッジネットワークエレメントに結合され、当該エッジネットワークエレメントは、(例えば、1つ以上のコアネットワークエレメントを通じて)他のエッジネットワークエレメントに結合され、当該他のエッジネットワークエレメントは、他の終端局(例えば、サーバ端局)に結合される。
幾つかのネットワークエレメントは、VPLS(バーチャルプライベートLANサービス)についてのサポートを提供する。例えば、VPLSネットワークにおいて、加入者端局は、CEに結合することによって、VPLSを通じて提供されるコンテンツ/サービスにアクセスし、これらは、他のネットワークエレメントによって結合されるネットワークエレメントPEを通じて結合される。VPLSネットワークは、トリプルプレーネットワークアプリケーション(例えば、データアプリケーション(例、高速インターネットアクセス)、ビデオアプリケーション(例、IPTV(Internet Protocol Television)、VoD(Video-on-Demand)サービスなどのテレビジョンサービス)、及び音声アプリケーション(例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)サービス))、VPNサービス等を実装するために用いられることができる。VPLSは、マルチポイント接続性について用いられることができるレイヤ2VPNの1つのタイプである。VPLSネットワークは、別個の地理的ロケーションにおけるCEに結合される加入者端局が、あたかもローカルエリアネットワーク(LAN)内で互いに直接アタッチされているかのように、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)を介して互いに通信することも可能にする(エミュレーテッドLANと呼ばれる)。
VPLSネットワークにおいて、各CEは、典型的に、場合により(有線及び/又は無線の)アクセスネットワークを通じて、アクセス回線としても知られるアタッチメント回線(例えば、CEとネットワークエレメントPEとの間のバーチャルリンク又は接続)を介してネットワークエレメントPEのブリッジモジュールにアタッチされる。ネットワークエレメントPEのブリッジモジュールは、エミュレーテッドLANインタフェースを通じてエミュレーテッドLANにアタッチされる。各ブリッジモジュールは、MACアドレスを疑似ワイヤ及びアタッチメント回線にマッピングする転送テーブルを維持することによって「バーチャルスイッチインスタンス(VSI:Virtual Switch Instance)」として動作する。ネットワークエレメントPEは、(CEから受信される)フレームを、これらのフレームに含まれるMAC宛先アドレスに基づいて宛先(例えば、他のCE、他のネットワークエレメントPE)へ転送する。
図1は、本発明の一実施形態に係る単純な例示的なeツリーサービスネットワークを図示する。この簡略化されたネットワーク100において、プロバイダエッジネットワークエレメント(provider’s edge network elements)として動作する2つのネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140が存在する。ネットワークエレメントPE1 130は、4つの論理ポートを有するバーチャルスイッチインタフェースVSI1 110を有する。同様に、ネットワークエレメントPE2 140は、4つの論理ポートを有するバーチャルスイッチインタフェースVSI2 120を有する。ネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140は、各々4つの論理ポートを有するものとして示されるが、これらのネットワークエレメントにおけるバーチャルスイッチインタフェースは任意の数の論理ポートを有し得ることが理解されるべきである。ネットワークエレメントPE1 130は、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)アドレスMAC1を有する顧客エッジネットワークエレメントCE(customer edge)1 191に結合される1つのルートアクセス回線(AC:access circuit)RAC1 171と、MACアドレスMAC2を有する別の顧客エッジネットワークエレメントCE2 192に結合される1つのリーフAC LAC1 181と、を有する。従って、この例示的なネットワークにおいて、ネットワークエレメントCE1 191は、ルートノードであり、ネットワークエレメントCE2 192は、リーフノードである。同様に、ネットワークエレメントPE2 140は、MACアドレスMAC3を有する顧客エッジネットワークエレメントCE3 193に結合される1つのルートアクセス回線RAC2 172と、MACアドレスMAC4を有する別の顧客エッジネットワークエレメントCE4 194に結合される1つのリーフアクセス回線LAC2 182と、を有する。従って、ネットワークエレメントCE3 193は、ルートノードであり、ネットワークエレメントCE4 194は、リーフノードである。ネットワークエレメントPE1 130は、従来の単一の疑似ワイヤ(PW)の代わりに、eツリーサービスネットワーク内のルートノードネットワークエレメントから送信されるパケットを搬送するためのルートPW(RPW)101と、当該eツリーサービスネットワーク内のリーフノードネットワークエレメントから送信されるパケットを搬送するためのリーフPW(LPW)102と、を含むPEのセットを通じて、ネットワークエレメントPE2 140に結合される。ネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140の各々において、各PWは、それ自体の個別の論理ポート割り当てを有し、それによって、2つのPWは、同じ論理ポートを共有しない。従って、ネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140の各々は、以下を含む:(1)ローカルリーフノードに結合されるリーフACに関連付けられる論理ポート;(2)ローカルルートノードに結合されるルートACに関連付けられる論理ポート;(3)ルートPWに関連付けられる論理ポート;及び(4)リーフPWに関連付けられる論理ポート。他の実施形態において、ネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140の各々は、他のネットワークエレメントに結合される他のノードに関連付けられる他の論理ポート、及び/又は他のエッジネットワークエレメントに結合される他のPWのセットを有し得る。さらに、ネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140の各々は、ローカルACに関連付けられる任意の論理ポートを有する必要はない。例えば、代替的な実施形態において、ネットワークエレメントPE2 140は、ローカルに接続されるリーフACを有しなくてもよく、従って、ネットワークエレメントPE2 140は、eツリーサービスネットワーク100内に3つのアクティブ論理ポートのみを有してもよい。
本発明の一実施形態によれば、eツリーサービスネットワーク内のネットワークエレメントは、当該eツリーサービスネットワーク内の他のネットワークエレメントへ不正パケットを転送することなく、不正パケットを廃棄するように構成される。本発明は、1つのタイプのプロバイダエッジネットワークエレメントのみを有するeツリーサービスを参照しつつ説明されるが、本発明に係る個別のエッジネットワークエレメント(例えば、ネットワークエレメントPE1)は他のタイプのeツリーサービスパケット転送技法を用い得る他のタイプのエッジネットワークエレメントと共にeツリーサービスネットワーク内に配置されることもできることが理解されるべきである。さらに、本発明はネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140がプロバイダエッジネットワークエレメントであるものとして説明されるが、本明細書において説明されるコンポーネント及び方法は、他のタイプのネットワークエレメントにも同様に適用されることができる。
一例として、ここで、ネットワークエレメントPE1 130のコンポーネントが説明されるであろう。ネットワークエレメントPE2 140は、類似したコンポーネントを有する。ネットワークエレメントPE1 130は、MACアドレステーブル132、学習モジュール131、及び転送モジュール133を備える。本明細書において説明されるように、モジュールの各々は、ソフトウェア、ハードウェア、又はこれらの組み合わせにおいて実装されることができる。MACアドレステーブル132は、ネットワークエレメントPE1 130の論理ポートとeツリーサービスネットワーク内の他のネットワークエレメントのMACアドレスとの間の関連付けのセットを記憶するように構成される。MACアドレステーブル132は、パケットがネットワークエレメントPE1 130からeツリーサービスネットワーク内の別のネットワークエレメントへ転送されるべきかをネットワークエレメントPE1が判定することを可能にする。MACアドレステーブル132内のエントリは、ネットワークエレメントPE1 130における特定の論理ポートに、当該特定の論理ポートを通じて学習された、ネットワーク内の別のネットワークデバイスのMACアドレスを関連付ける。MACアドレステーブル132における関連付けのセットは、特定のMACアドレスがPWから学習されたかと、当該PWのタイプと、を示すための属性を含み、PWのタイプは、ルートPW又はリーフPWである。一実施形態において、上記属性は、「学習元(learned from(FRM))」属性である。値「LPW」は、リーフPWに関連付けられる論理ポートからMACアドレスが学習されたことを示し、値「RPW」は、ルートPWに関連付けられる論理ポートからMACアドレスが学習されたことを示す。「ヌル」値は、PWに関連付けられる論理ポートからMACアドレスが学習されなかった(例えば、ルートアクセス回線又はリーフアクセス回線に関連付けられる論理ポートからMACアドレスが学習された)ことを示す。代替的な実施形態において、「学習元」属性についてのデフォルト値は、PWに関連付けられる論理ポートからMACアドレスが学習されなかったことを示すために用いられることができる。他の実施形態において、1つよりも多くの属性が用いられ得る。例えば、別の実施形態では、MACアドレステーブル132において、「学習元−ルートPW」属性と、別個の「学習元−リーフPW」属性が存在し得る。
ネットワークエレメントPE1 130は、MACアドレステーブル132に結合される学習モジュール131も含む。学習モジュール131は、ネットワークエレメントPE1 130において受信されるパケットのソースMACアドレスをキャプチャし、及び当該ソースMACアドレスをMACアドレステーブル132内のネットワークエレメントPE1 130の論理ポートに関連付けるように構成される。一実施形態において、学習モジュール131は、特定のソースMACアドレスを有するパケットを受信した論理ポートがPWに関連付けられているかと、当該PWのタイプ(即ち、ルートPW又はリーフPW)と、に基づいて、MACアドレステーブル132内の「学習元」属性に値を割り当てるようにも構成される。
ネットワークエレメントPE1 130は、MACアドレステーブル132に結合される転送モジュール133も含む。転送モジュール133は、ネットワークエレメントPE1 130において受信されるパケットの宛先MACアドレスをMACアドレステーブル132内でルックアップし、及び、MACアドレステーブル132内に記憶される関連付けのセットに基づいて、パケットの各々を転送すべきか又は廃棄すべきかを判定するように構成される。転送モジュール133は、パケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブル132内に存在しない場合、当該パケットをどの論理ポートからブロードキャストすべきかを判定するようにも構成される。未知の宛先MACアドレスを有するパケットのこのブロードキャスティングは、MACアドレス学習プロセスを容易にする。
ネットワークエレメントPE1 130が当該ネットワークエレメントPE1をeツリーサービス内のローカルリーフネットワークエレメントに結合するリーフACに関連付けられる論理ポート上でパケットを受信する(例えば、論理ポートP2 112上でパケットを受信する)場合であって、当該パケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブル132内の対応するMACアドレスと一致し、且つMACアドレステーブル132内の当該MACアドレスに関連付けられる属性が当該MACアドレスはリーフPWから学習されたことを示すとき、転送モジュール133は、当該パケットを廃棄する。そのパケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブル132内の対応するMACアドレスに一致し、且つMACアドレステーブル132内の当該MACアドレスに関連付けられる属性が当該MACアドレスはルートPWから学習されたことを示す場合、転送モジュール133は、代わりに当該パケットをリーフPW102へ転送する。転送の決定はeツリーサービスネットワーク内のエッジネットワークエレメントの各々内でローカルに実行されるため、別のエッジネットワークエレメントにアタッチされるリモートリーフノードを宛先とし、1つのエッジネットワークエレメントにおいて受信される、ローカルリーフノードからのパケットは、ローカルで廃棄される。それ故に、そのようなパケットはPWをまたいで送信されることがなく、エッジネットワークエレメント間の不必要なネットワークトラフィックを最小限に抑えて、より効率的なeツリーサービスネットワークがもたらされる。
一例として、ネットワークエレメントPE1 130は、ネットワーク管理者によって当該ネットワークエレメントPE1 130のVSI110において以下の論理ポート割り当てを有するように構成される:(1)ルートアクセス回線RAC1 171は、論理ポートP1 111に割り当てられる;(2)リーフアクセス回線LAC1 181は、論理ポートP2 112に割り当てられる;(3)ルートPW101は、論理ポートP3 113に割り当てられる;及び(4)リーフPW102は、論理ポートP4 114に割り当てられる。同様に、ネットワークエレメントPE2 140は、当該ネットワークエレメントPE2 140のVSI2 120において以下の論理ポート割り当てを有するように構成される:(1)ルートアクセス回線RAC2 172は、論理ポートP7 127に割り当てられる;(2)リーフアクセス回線LAC2 182は、論理ポートP8 128に割り当てられる;(3)ルートPW101は、論理ポートP5 125に割り当てられる;及び(4)リーフPW102は、論理ポートP6 126に割り当てられる。それ故に、各ネットワークエレメントは、当該ネットワークエレメント自体のローカルな論理ポート割り当てを個別に認識し、及びネットワークエレメント各々のローカルな論理ポートにアタッチされるノードのタイプを認識している。
最初に、ネットワークエレメントPE1 130は、上記の論理ポート割り当てに基づいて、ローカルに接続されるノードのタイプの知識を有するが、ネットワークエレメントPE1 130は、これらの論理ポートに結合されるそれ以外のネットワークエレメントのいずれのMACアドレスの知識も有しない。アドレス学習プロセスの期間中、ネットワークエレメントPE1 130の学習モジュール131は、当該ネットワークエレメントPE1 130へネットワーク内のその他のネットワークエレメントから送信されるパケットのソースMACアドレスをキャプチャする。本発明の一実施形態によれば、ネットワークエレメントPE1 130が当該ネットワークエレメントの論理ポートのうちの1つ上でソースMACアドレスを有するパケットを受信すると、当該ネットワークエレメントPE1内の学習モジュール131は、MACアドレステーブル132が当該ソースMACアドレスに対応するエントリを有しないという判定に応じて、MACアドレステーブル132内の新たなエントリに、以下を記憶する:(1)当該パケットのソースMACアドレス;(2)当該パケットが受信された論理ポート;及び(3)当該論理ポートがPWのうちの1つに関連付けられる場合、当該論理ポートがルートPW101に関連付けられるのか又はリーフPW102に関連付けられるのかを示す属性。
例えば、CE1 191から発信され、ソースMACアドレスMAC1を有するパケットが(RAC1 171に割り当てられる)論理ポートP1 111上で受信される場合、ネットワークエレメントPE1 130内の学習モジュール131は、MACアドレスMAC1をMACアドレステーブル132内のエントリに記憶し、及び当該エントリにおいてMAC1を論理ポートP1 111に関連付ける。CE2 192から発信される、ソースMACアドレスMAC2を有するパケットが(リーフアクセス回線LAC1 181に割り当てられる)論理ポートP2 112上で受信される場合、ネットワークエレメントPE1 130内の学習モジュール131は、MACアドレスMAC2をMACアドレステーブル132内のエントリに記憶し、及び当該エントリにおいてMAC2を論理ポートP2 112に関連付ける。それ故に、ローカルに接続されるリーフAC又はルートACからMACアドレスが学習される場合、MACアドレステーブル132には、学習されるMACアドレスを当該ローカルに接続されるリーフAC又はルートACの論理ポート番号に関連付けるエントリが追加される(populated)。
CE3 193から発信される、ソースMACアドレスMAC3を有するパケットが(ルートPWに割り当てられる)論理ポートP3 113上で受信される場合、ネットワークエレメントPE1 130内の学習モジュール131は、MACアドレスMAC3をMACアドレステーブル132内のエントリに記憶し、及び当該エントリにおいてMAC3を論理ポートP3 113に関連付ける。また、学習モジュール131は、このエントリについて、MACアドレスがルートPWから学習されることも示す。CE4 194から発信される、ソースMACアドレスMAC4を有するパケットが(リーフPWに割り当てられる)論理ポートP4 114上で受信される場合、ネットワークエレメントPE1 130内の学習モジュール131は、MACアドレスMAC4をMACアドレステーブル132内のエントリに記憶し、及びMAC4を論理ポートP4 114に関連付ける。また、学習モジュール131は、このエントリについて、MACアドレスがリーフPWから学習されることも示す。それ故に、アドレスがPWから学習される場合、MACアドレステーブル132には、学習されたMACアドレスを当該PWの論理ポート番号に関連付けるエントリが追加され、また、学習モジュール131は、当該エントリにおいて、どのPWタイプから当該MACアドレスが学習されたかも示す。
最初に、ネットワークエレメントPE2 140がネットワークエレメントPE1 130にローカルに結合されるネットワークエレメントのMACアドレスを学習する前に、ネットワークエレメントPE1 130によってルートPW101又はリーフPW102上で受信されるパケットはネットワークエレメントPE2 140からブロードキャストされるパケットであることに留意すべきである。例えば、ネットワークエレメントCE3 193又は未知の宛先MACアドレスを有するローカルルートノードから発信されるパケットは、ネットワークエレメントPE2 140によってネットワークエレメントPE1 130へルートPW101上でブロードキャストされるであろう。ネットワークエレメントPE2 140は、リーフPW102ではなくルートPW101上でパケットをブロードキャストするであろう。なぜなら、ネットワークエレメントPE2 140は、このパケットがローカルルートACから発信され、及びルートノードから発信されるパケットはルートPW101上で送信されるべきであることを認識しているためである。同様に、CE4 194又はローカルリーフノードから発信される、未知の宛先MACアドレスを有するパケットは、ネットワークエレメントPE2 140によって、ルートPW101の代わりにリーフPW102上でブロードキャストされるであろう。本明細書において説明される、MACアドレス学習プロセスを容易にするためのブロードキャストメカニズムは、未知の宛先MACアドレスを有するパケットが全ての論理ポート上ではブロードキャストされない点において、従来のブロードキャスト方法とは異なる。その代わりに、パケットは、ルートPW101又はリーフPW102及びローカルに接続される他の適当なAC上で選択的にブロードキャストされる。
一例として、ここで、本発明の一実施形態に係るブロードキャストメカニズムは、ネットワークエレメントPE1 130を参照しつつ説明されるであろう。ネットワークエレメントPE1 130が、MACアドレステーブル132内に存在しない宛先MACアドレスを有するパケットを受信する場合、当該パケットは、eツリーサービスネットワーク要件に従って適当な論理ポート上でブロードキャストされる。例えば、ネットワークエレメントPE1 130が、ローカルリーフノードネットワークエレメントCE2 192に結合されるリーフアクセス回線LAC1 181に関連付けられる論理ポートP2 112上でパケットを受信する場合、ネットワークエレメントPE1 130の転送モジュール133は、MACアドレステーブル132が当該パケットの宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないという判定に応じて、論理ポートP4 114からリーフPW102上でネットワークエレメントPE2 140へ向けて、及び論理ポートP1 111からルートアクセス回線RAC1 171上でローカルルートノードネットワークエレメントCE1 191へ向けて、当該パケットをブロードキャストする。ネットワークエレメントPE1 130が、ローカルルートACに関連付けられる他の論理ポートを有する別の実施形態において、このパケットは、他のローカルルートACに関連付けられるこれら他の論理ポート上でもブロードキャストされる。このパケットは、ルートPW101上ではブロードキャストされない。なぜなら、このパケットは、ローカルリーフノードから発信されたためである。さらに、このパケットは、ローカルリーフACに関連付けられるいずれの論理ポート上でもブロードキャストされない。なぜなら、eツリーサービスネットワークの要件に従って、リーフノードからのパケットは別のリーフノードへ転送されるべきではないためである。
ネットワークエレメントPE1 130が、ローカルルートネットワークエレメントCE1 191に結合されるリーフアクセス回線RAC1 171に関連付けられる論理ポートP1 111上でパケットを受信する場合、ネットワークエレメントPE1 130の転送モジュール133は、MACアドレステーブル132が当該パケットの宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないという判定に応じて、論理ポートP3 113からルートPW101上でネットワークエレメントPE2 140へ向けて、及び論理ポートP2 112からリーフアクセス回線LAC1 181上でローカルリーフノードネットワークエレメントCE2 192へ向けて、当該パケットをブロードキャストする。ネットワークエレメントPE1 130が、他のローカルリーフAC及びローカルルートACに関連付けられる他の論理ポートを有する別の実施形態において、他のローカルリーフAC及びローカルルートACに関連付けられるそれら他の論理ポート上でも上記パケットはブロードキャストされる。このパケットは、ローカルルートノードから発信されたため、リーフPW102上ではブロードキャストされない。
ネットワークエレメントPE1 130が、ルートPW101に関連付けられる論理ポートP3 113上でパケットを受信する場合、ネットワークエレメントPE1 130の転送モジュール133は、MACアドレステーブル132が当該パケットの宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないという判定に応じて、論理ポートP1 111からルートアクセス回線RAC1 171上でローカルルートノードネットワークエレメントCE1 191へ向けて、及び論理ポートP2 112からリーフアクセス回線LAC1 181上でローカルリーフノードネットワークエレメントCE2 192へ向けて、当該パケットをブロードキャストする。ネットワークエレメントPE1 130が、他のローカルリーフAC及びローカルルートACに関連付けられる他の論理ポートを有する別の実施形態において、上記パケットは、他のローカルリーフAC及びローカルルートACに関連付けられるこれら他の論理ポート上でもブロードキャストされる。このパケットは、リーフPW102上でネットワークエレメントPE2 140へ向けてブロードキャストされない。なぜなら、このパケットは、ネットワークエレメントPE2 140から発信されたためである。また、このパケットは、リモートルートノードから発信されたためである。ネットワークエレメントPE1 130が、eツリーサービスネットワーク内の他のネットワークエレメントに接続される付加的なルートPWを有する代替的な実施形態において、上記パケットは、これら他のルートPW上でもブロードキャストされるであろう。
ネットワークエレメントPE1 130が、リーフPW102に関連付けられる論理ポートP4 114上でパケットを受信する場合、ネットワークエレメントPE1 130の転送モジュール133は、MACアドレステーブル132が当該パケットの宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないという判定に応じて、論理ポートP1 111からルートアクセス回線RAC1 171上でローカルルートノードネットワークエレメントCE1 191へ向けて、当該パケットをブロードキャストする。ネットワークエレメントPE1 130が、他のローカルルートACに関連付けられる他の論理ポートを有する別の実施形態において、上記パケットは、他のローカルルートACに関連付けられるそれら他の論理ポート上でもブロードキャストされる。このパケットは、ルートPW101上でネットワークエレメントPE2 140へ向けてブロードキャストされない。なぜなら、このパケットは、ネットワークエレメントPE2 140から発信されたためである。また、このパケットは、リモートリーフノードから発信されたためである。さらに、このパケットは、ローカルリーフACに関連付けられるいずれの論理ポート上でもブロードキャストされない。なぜなら、eツリーサービスネットワークの要件に従って、リーフノードからのパケットは、別のリーフノードへ転送されるべきではないためである。ネットワークエレメントPE1 130が、eツリーサービスネットワーク内の他のネットワークエレメントに接続される付加的なリーフPWを有する代替的な実施形態において、上記パケットは、それら他のリーフPW上へもブロードキャストされるであろう。
アドレス学習プロセス及び上記のようにアドレス学習プロセスを容易にするためのブロードキャスティングメカニズムを用いて、学習モジュール131は、例示的なeツリーサービスネットワーク100についての図1に示されるようなネットワークエレメントPE1 130内のMACアドレステーブル132にデータを追加するであろう。同様に、ネットワークエレメントPE2 140内の学習モジュール141は、図示されるそのMACアドレステーブル142に同様のアドレス学習プロセスを用いてデータを追加するであろう。ここで、本発明の一実施形態に係るMACアドレステーブルを用いる強化されたパケット転送メカニズムが、説明されるであろう。
一例として、ネットワークエレメントPE1 130が、ローカルリーフノードネットワークエレメントCE2 192に結合されるリーフアクセス回線LAC1 181に関連付けられる論理ポートP2 112上でパケットを受信する場合、このパケットの宛先MACアドレスがネットワークエレメントPE1 130に記憶されるMACアドレステーブル132内のMACアドレスに対応し、及びMACアドレステーブル132内のこのMACアドレスに関連付けられる属性はこのMACアドレスがリーフPW102から学習されたことを示すという判定に応じて、転送モジュール133は、このパケットを破棄し(drops)及び廃棄する(discards)。MACアドレステーブル132内でこのMACアドレスに関連付けられる属性が、このMACアドレスはリーフPW102ではなくルートPW101から学習されたことを示す場合、転送モジュール133は、このMACアドレスがMACアドレステーブル132内でいずれの論理ポートに関連付けられているかに関わらず、当該パケットを論理ポートP4 114からリーフPW102上でネットワークエレメントPE2 140へ向けて転送する。転送メカニズムのこの特徴(aspect)は、MACアドレステーブル132内の属性がインカミングパケットの宛先MACアドレスはルートPWから学習されたことを示す場合、このパケットはMACアドレステーブル132内において示されるようにこのMACアドレスに関連付けられる論理ポート上で転送されないかもしれない点において、従来の転送方法とは異なることに留意されたい。むしろ、このパケットは、MACアドレステーブル132において示されるものとは異なる論理ポート上で転送され得る。より具体的には、このパケットは、MACアドレステーブル132において示されているものに関わらず、リーフPW102に関連付けられる論理ポート上で転送される。
リーフアクセス回線LAC1 181に関連付けられる論理ポートP2 112上で受信されるパケットをさらに参照すると、MACアドレステーブル132内の属性がインカミングパケットの宛先MACアドレスはPWから学習されなかったことを示す場合、転送モジュール133は、MACアドレステーブル132における宛先MACアドレスに関連付けられる論理ポートはルートAC(例えば、ルートアクセス回線RAC1 171)に関連付けられると判定することに応じて、MACアドレステーブル132において示される論理ポート上でパケットを転送する。論理ポートは別のリーフACと関連付けられると判定される場合、転送モジュール133は、パケットを破棄し及び廃棄する。
ネットワークエレメントPE1 130が、リーフPW102に関連付けられる論理ポートP4 114上でパケットを受信する場合、このパケットの宛先MACアドレスはネットワークエレメントPE1 130において記憶されるMACアドレステーブル132内のMACアドレスに対応し、及びこのMACアドレスはリーフAC(例えば、リーフアクセス回線LAC1 181)に関連付けられる論理ポートに関連付けられると判定することに応じて、転送モジュール133は、このパケットを破棄し及び廃棄する。このMACアドレスは、リーフACではなくルートAC(例えば、ルートアクセス回線RAC1 171)に関連付けられる論理ポートに関連付けられると判定される場合、転送モジュール133は、MACアドレステーブル132によって示される論理ポート上でこのパケットを転送する。
ネットワークエレメントPE1 130が、ルートアクセス回線RAC1 171に関連付けられる論理ポートP1 111上でパケットを受信する場合、転送モジュール133は、このパケットの宛先MACアドレスはネットワークエレメントPE1 130において記憶されるMACアドレステーブル132内のMACアドレスに対応し、及びこのMACアドレスはリーフAC(例えば、リーフアクセス回線LAC1 181)又は別のローカルルートACに関連付けられる論理ポートに関連付けられると判定することに応じて、MACアドレステーブル132によって示されるように当該論理ポート上でこのパケットを転送する。宛先MACアドレスに関連付けられる論理ポートはローカルACに関連付けられていないと判定される場合、転送モジュール133は、MACアドレステーブル132において宛先MACアドレスがどの論理ポートに関連付けられているかに関わらず、ルートPW101に関連付けられる論理ポートP3 113上でネットワークエレメントPE2 140へ向けてこのパケットを転送する。転送メカニズムのこの側面も、このパケットがMACアドレステーブル132において示されるMACアドレスに関連付けられる論理ポート上で転送されないかもしれない点において、従来の転送方法とは異なることに留意されたい。むしろ、このパケットは、MACアドレステーブル132において示されるものとは異なる論理ポート上で転送され得る。より具体的には、このパケットは、MACアドレステーブル132において示されるものに関わらず、ルートPW101に関連付けられる論理ポート上で転送される。
ネットワークエレメントPE1 130がルートPW101に関連付けられる論理ポートP3 113上でパケットを受信する場合、転送モジュール133は、このパケットの宛先MACアドレスがネットワークエレメントPE1 130において記憶されるMACアドレステーブル132内のMACアドレスに対応すると判定することに応じて、MACアドレステーブル132によって示される当該論理ポート上でこのパケットを転送する。
転送メカニズムはネットワークエレメントPE1 130に関して上述されたが、同じ転送メカニズムは、ネットワークエレメントPE2 140に適用される。図1に示される例示的なeツリーサービスネットワークは、2つのプロバイダエッジネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140のみを有し、各プロバイダエッジネットワークエレメントは、ローカルに接続される1つのルートACのみと、ローカルに接続される1つのリーフACのみと、を有するが、本明細書において説明されるアドレス学習メカニズム及び強化された転送メカニズムは、任意の数のプロバイダエッジネットワークエレメントと、各プロバイダエッジネットワークエレメントにアタッチされる任意の数のルートAC又はリーフACを有する如何なる任意のeツリーサービスネットワークにも適用されることにも留意すべきである。さらに、プロバイダエッジネットワークエレメントにアタッチされる各ルートAC又はリーフACは、同じeツリーサービスネットワークの一部、又は異なるeツリーサービスネットワークの一部であってもよい。別の実施形態において、エッジネットワークエレメントが、ローカルに接続されるルートACのみを有する場合、当該エッジネットワークエレメントに必要となることは、ネットワーク内の他のエッジネットワークエレメントへの単一のPWを確立することのみである。
ここで、図2及び図3A〜図3Bにおけるフロー図の動作が説明されるであろう。ただし、図2及び図3A〜図3Bにおけるフロー図の動作は図1を参照しつつ議論された本発明の実施形態以外の本発明の実施形態によって実行されることができ、及び図1を参照しつつ議論された実施形態は図2及び図3A〜図3Bのフロー図を参照しつつ議論される動作とは異なる動作を実行することができることが理解されるべきである。
図2は、本発明の一実施形態に係る、eツリーサービスネットワーク内のネットワークエレメントにおけるアドレス学習の方法200についてのフロー図を図示する。一実施形態において、アドレス学習の方法200は、ネットワークエレメント内の学習モジュールによって実行される。学習モジュールはソフトウェア、ハードウェア、又はこれらの組み合わせにより実装されることができることが理解されるべきである。
ブロック202において、ネットワークエレメントは、未知のソースMACアドレスを有するパケットを論理ポート上で受信する。ブロック204において、ネットワークエレメントは、MACアドレステーブルにおいて、パケットが受信される論理ポートに当該ソースMACアドレスを関連付ける。ブロック206において、ネットワークエレメントは、当該論理ポートがPWに関連付けられているか(即ち、当該論理ポートがPWに割り当てられているか)を判定する。論理ポートがPWに関連付けられていると判定される場合、ブロック208において、ネットワークエレメントは、MACアドレステーブルにおいて、付加的な属性に当該ソースMACアドレスを関連付けて、当該MACアドレスの学習元であるPWのタイプを示す。一実施形態において、この属性は、「学習元(FRM)」属性である。「LPW」の値は、リーフPWに割り当てられる論理ポートからMACアドレスが学習されたことを示し、「RPW」の値は、ルートPWに割り当てられる論理ポートからMACアドレスが学習されたことを示す。「ヌル」値は、PWに割り当てられる論理ポートからMACアドレスが学習されなかった(例えば、ルートアクセス回線又はリーフアクセス回線に割り当てられる論理ポートからMACアドレスが学習された)ことを示す。代替的な実施形態において、「学習元」属性についてのデフォルト値は、PWに割り当てられる論理ポートからMACアドレスが学習されなかったことを示すために用いられることができる。他の実施形態において、1つよりも多くの属性が用いられ得る。例えば、MACアドレステーブルにおいて、「学習元−ルート」属性と、別個の「学習元−リーフ」属性と、が存在し得る。
図3Aは、本発明の一実施形態に係る、eツリーサービスネットワーク内のネットワークエレメントにおける強化されたパケット転送の方法300についてのフロー図を図示する。パケット転送の方法300は、ネットワークエレメントがその論理ポートのうちの1つ上でパケットを受信する際に、当該ネットワークエレメントが(もしあれば)どのPW及び/又は(もしあれば)どのローカルに接続されるACへパケットを転送し又はブロードキャストすべきかを判定するために用いられる。一実施形態において、パケット転送の方法300は、ネットワークエレメント内の転送モジュールによって実行される。転送モジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、又はこれらの組み合わせにより実装されることができる。
ブロック302において、ネットワークエレメントは、宛先MACアドレスを有するパケットを、当該ネットワークエレメントの論理ポートのうちの1つ上で受信する。ブロック303において、ネットワークエレメントは、パケットを受信した論理ポートがPWに関連付けられている(即ち、論理ポートがルートPW又はリーフPWに割り当てられている)かを判定する。論理ポートがPWに関連付けられている場合、上記方法はブロック330へ続き、当該ブロック330は、図3Bを参照しつつ説明されるであろう。論理ポートがPWに関連付けられていない(即ち、論理ポートがローカルルートAC又はローカルリーフACに割り当てられている)場合、ブロック304において、ネットワークエレメントは、論理ポートがルートACに関連付けられているかを判定する。論理ポートがルートACに関連付けられている場合、ブロック306において、ネットワークエレメントは、パケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内で見出されるかを判定する。宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内に存在しないと判定される場合、ブロック308において、ネットワークエレメントは、ルートPWに関連付けられる論理ポート及びローカルアクセス回線に関連付けられる論理ポート(即ち、ルートPW、リーフAC、又はルートACに割り当てられる論理ポート)上でパケットをブロードキャストする。宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内に存在すると判定される場合、ブロック310において、当該宛先MACアドレスに関連付けられる「学習元」属性がMACアドレスはPWから学習されなかったことを示す場合、ネットワークエレメントは、MACアドレステーブルにおいて示される論理ポート上でパケットを転送する。そうではない場合、ネットワークエレメントは、ルートPWに関連付けられる論理ポート(即ち、ルートPWに割り当てられる論理ポート)上でパケットを転送する。
ブロック304を再び参照すると、パケットを受信した論理ポートがルートACに関連付けられていない場合、論理ポートは、ブロック312において示されるように、リーフACに関連付けられる。ブロック314において、ネットワークエレメントは、パケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内で見出されるかを判定する。宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内には存在しないと判定される場合、ブロック322において、ネットワークエレメントは、リーフPWに関連付けられる論理ポート及びローカルルートアクセス回線に関連付けられる論理ポート(即ち、リーフPW又はルートACに割り当てられる論理ポート)上でパケットをブロードキャストする。宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内に存在すると判定される場合、ブロック316において、宛先MACアドレスに関連付けられる「学習元」属性がMACアドレスはリーフPWから学習されたことを示すかが判定される。「学習元」属性が宛先MACアドレスはリーフPWから学習されたことを示す場合、パケットは不正パケットであり、ブロック320において、ネットワークエレメントは、当該パケットを破棄し及び廃棄する。そうではない場合、ブロック318において、宛先MACアドレスに関連付けられる「学習元」属性がMACアドレスはルートPWから学習されたことを示す場合、ネットワークエレメントは、リーフPWに関連付けられる論理ポート(即ち、リーフPWに割り当てられる論理ポート)上でパケットを転送し、又は、宛先MACアドレスがPWから学習されておらず、ローカルルートACに関連付けられている場合、ネットワークエレメントは、MACアドレステーブルにおいて示される論理ポート上でパケットを転送する。
ブロック303を再び参照すると、パケットを受信した論理ポートがPWに関連付けられている(即ち、論理ポートがルートPW又はリーフPWに割り当てられている)と判定される場合、上記方法は、図3Bに示されるように継続する。ブロック330において、ネットワークエレメントは、パケットを受信した論理ポートがリーフPWに関連付けられているかを判定する。論理ポートがリーフPWに関連付けられている場合、ブロック332において、パケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブルにおいて見出されるかが判定される。宛先MACアドレスがMACアドレステーブルにおいて見出されない場合、ブロック334において、ネットワークエレメントは、ルートPWに関連付けられる論理ポート及びローカルルートアクセス回線に関連付けられる論理ポート(即ち、ルートACに割り当てられる論理ポート)上でパケットをブロードキャストする。宛先MACアドレスがMACアドレステーブルにおいて見出される場合、ブロック336において、宛先MACアドレスはリーフACに関連付けられているかが判定される。宛先MACアドレスがリーフACに関連付けられている場合、パケットは不正パケットであり、ブロック338において、ネットワークエレメントは、当該パケットを破棄し及び廃棄する。宛先MACアドレスはリーフACに関連付けられていない場合、ネットワークエレメントは、MACアドレステーブルにおいて示される論理ポート上でパケットを転送する。
ブロック330を再び参照すると、パケットを受信した論理ポートがリーフPWに関連付けられていないと判定される場合、ブロック342において、当該パケットの宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内で見出されるかが判定される。宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内で見出されない場合、ブロック334において、ネットワークエレメントは、ローカルアクセス回線に関連付けられる論理ポート(即ち、リーフAC又はルートACに割り当てられる論理ポート)上でパケットをブロードキャストする。宛先MACアドレスがMACアドレステーブル内で見出される場合、ネットワークエレメントは、MACアドレステーブルにおいて示される論理ポート上でパケットを転送する。
一例として、図2及び図3A〜図3Bのフロー図の動作をさらに図示するために、図4A〜図4Mは、図1に示される例示的なeツリーサービスネットワーク内のネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140によって受信される一連のパケットを示す。図中の数字を囲む円は、イベントの経時的順序を表す。ただし、同じ図中の複数のイベントは同時に又は円で囲まれる数字によって示される順序とは異なる順序で発生し得ることが理解されるべきである。図4Aに示されるように、最初は、ネットワークエレメントPE1 130及びPE2 140のMACアドレステーブル132及び142は、ネットワーク内のネットワークエレメントのMACアドレスの全てを有しない。イベント1において、ネットワークエレメントPE1 130は、ソースMACアドレスMAC1及び宛先アドレス(destination address)MAC4を有するパケットを論理ポートP1 111上で受信する。ネットワークエレメントPE1 130は、ブロック204に従って、MACアドレステーブル132において、MACアドレスMAC1を論理ポートP1 111に関連付ける。論理ポートP1 111はPWではなくローカルルートAC RAC1 171に割り当てられているため、MACアドレステーブル132内のこのエントリについての「学習元」属性は、ヌル値又はデフォルト値を有して、MACアドレスMAC1がPWから学習されなかったことを示す。
図4Bにおけるイベント2及び3において、ブロック308に従って、ネットワークエレメントPE1 130は、ルートPW101に割り当てられる論理ポートP3 113(論理ポートP3 113)及び他のローカルAC LAC1 リーフアクセス回線LAC1 181に割り当てられる論理ポートP2 112上で、このパケットをブロードキャストする。なぜなら、宛先MACアドレスMAC4は、MACアドレステーブル132内で見出されないためである。ネットワークエレメントPE2 140は、このパケットを論理ポートP5 125上で受信すると、ブロック204に従って、MACアドレステーブル142において、MACアドレスMAC1を論理ポートP5 125に関連付け、及び値「RPW」を有する「学習元」属性にMACアドレスMAC1を関連付けて、MACアドレスMAC1がルートPW101から学習されたことを示す。
図4Cにおけるイベント4及び5において、ブロック344に従って、ネットワークエレメントPE2 140は、ローカルルートAC RAC2 172に割り当てられる論理ポートP7 127及びローカルリーフAC LAC2 182に割り当てられる論理ポートP8 128上で、このパケットをブロードキャストする。なぜなら、宛先MACアドレスMAC4は、MACアドレステーブル142内で見出されないためである。MACアドレスMAC4を有するネットワークエレメントCE4 194(このパケットの意図された受信先)がこのパケットをネットワークエレメントPE2 140から受信すると、図4Dにおけるイベント6によって示されるように、ネットワークエレメントCE4 194は、ソースMACアドレスMAC4及び宛先MACアドレスMAC1を有する応答パケットを、ネットワークエレメントPE2 140の論理ポートP8 128へ向けて送信するであろう。ネットワークエレメントPE2 140がこのパケットを受信すると、ブロック204に従って、ネットワークエレメントPE2 140は、MACアドレステーブル142において、ソースMACアドレスMAC4を論理ポートP8 128に関連付ける。論理ポートP8 128は、PWではなくローカルリーフAC LAC2 182に割り当てられるため、MACアドレステーブル142内のこのエントリについての「学習元」属性は、ヌル値又はデフォルト値を有して、MACアドレスMAC4がPWから学習されなかったことを示す。
図4Eにおけるイベント7において、ネットワークエレメントPE2 140は、このパケットを受信した論理ポートP8 128がリーフAC LAC2 182に関連付けられており、当該パケットの宛先MACアドレスMAC1はネットワークエレメントPE2 140のMACアドレステーブル142内で見出され、及び、このMACアドレスMAC1に関連付けられる「学習元」属性がMACアドレスMAC1はルートPW101から学習されたことを示すと判定する。次いで、ブロック318に従って、ネットワークエレメントPE2 140は、MACアドレステーブル142において何が示されているかに関わらず、リーフPW102に割り当てられる論理ポートP6 126上で、このパケットを転送する。ネットワークエレメントPE1 130がソースMACアドレスMAC4を有するこのパケットを受信すると、ブロック204に従って、ネットワークエレメントPE1 130は、MACアドレステーブル132において、MACアドレスMAC4を論理ポートP4 114に関連付け、及び、ブロック208に従って、MACアドレステーブル132において、MACアドレスMAC4と値「LPW」を有する「学習元」属性とも関連付けて、MACアドレスMAC4がリーフPW102から学習されたことを示す。
図4Fにおけるイベント8において、ネットワークエレメントPE1 130は、このパケットを受信した論理ポートP4 114がリーフPW102に関連付けられており、当該パケットの宛先MACアドレスMAC1がMACアドレステーブル132内で見出され、及び、宛先MACアドレスMAC1はローカルルートAC RAC1 171に関連付けられていると判定する。次いで、ブロック340に従って、ネットワークエレメントPE1 130は、MACアドレステーブル132において示されるように、ルートAC1 RAC1 171に割り当てられる論理ポートP1 111上でこのパケットを転送する。
図4Gにおけるイベント9において、ネットワークエレメントPE1 130は、ソースMACアドレスMAC2及び宛先MACアドレスMAC4を有するパケットを、論理ポートP2 112上で受信する。ブロック204に従って、ネットワークエレメントPE1 130は、MACアドレステーブル132において、MACアドレスMAC2を論理ポートP2 112に関連付ける。論理ポートP2 112はPWではなくローカルリーフAC LAC1 リーフアクセス回線LAC1 181に割り当てられているため、MACアドレステーブル132内のこのエントリについての「学習元」属性は、ヌル値又はデフォルト値を有して、MACアドレスMAC2がPWから学習されなかったことを示す。イベント10において、ネットワークエレメントPE1 130は、このパケットを受信した論理ポートP2 112がローカルリーフAC LAC1 リーフアクセス回線LAC1 181に関連付けられており、当該パケットの宛先MACアドレスMAC4がMACアドレステーブル132内で見出され、及び、当該宛先MACアドレスに関連付けられる「学習元」属性がこのMACアドレスはリーフPW102から学習されたことを示すと判定する。次いで、ブロック320に従って、ネットワークエレメントPE1 130は、このパケットを破棄し及び廃棄する。なぜなら、これは、リーフノードから送信される、リーフノードを対象とした不正パケットであるためである。
図4Hにおけるイベント11において、ネットワークエレメントPE1 130は、ソースMACアドレスMAC2及び宛先MACアドレスMAC3を有するパケットを、論理ポートP2 112上で受信する。図4Jにおけるイベント12及び13において、ネットワークエレメントPE1 130は、このパケットを受信した論理ポートP2 112がローカルリーフAC LAC1 リーフアクセス回線LAC1 181に関連付けられており、当該パケットの宛先MACアドレスMAC3が当該ネットワークエレメントPE1 130のMACアドレステーブル132内で見出されないと判定する。次いで、ブロック322に従って、ネットワークエレメントPE1 130は、ルートAC RAC1 171に割り当てられる論理ポートP1 111及びリーフPW102に割り当てられる論理ポートP4 114上でこのパケットをブロードキャストする。このパケットを論理ポートP6 126上で受信すると、ブロック204に従って、ネットワークエレメントPE2 140は、MACアドレステーブル142において、ソースMACアドレスMAC2を論理ポートP6 126に関連付け、及び、ブロック208に従って、MACアドレステーブル142において、MACアドレスMAC2と値「LPW」を有する「学習元」属性とも関連付けて、MACアドレスMAC2がリーフPW102から学習されたことを示す。
図4Kにおけるイベント14において、ネットワークエレメントPE2 140は、このパケットを受信した論理ポートP6 126がリーフPW102に関連付けられており、及び当該パケットの宛先MACアドレスMAC3が当該ネットワークエレメントPE2 140のMACアドレステーブル142内で見出されないと判定する。次いで、ブロック334に従って、ネットワークエレメントPE2 140は、ルートAC RAC2 172に割り当てられる論理ポートP7 127上で、このパケットをブロードキャストする。MACアドレスMAC3を有するネットワークエレメントCE3 193(このパケットの意図された受信先)がこのパケットをネットワークエレメントPE2 140から受信すると、図4Lにおけるイベント15によって示されるように、ネットワークエレメントCE3 193は、ソースMACアドレスMAC3及び宛先MACアドレスMAC2を有する応答パケットを、ネットワークエレメントPE2 140の論理ポートP7 127へ向けて送信するであろう。ネットワークエレメントPE2 140がこのパケットを受信すると、ネットワークエレメントPE2 140は、ブロック204に従って、MACアドレステーブル142において、ソースMACアドレスMAC3を論理ポートP7 127に関連付ける。論理ポートP7 127は、PWではなくローカルルートAC RAC2 172に割り当てられているため、MACアドレステーブル142内のこのエントリについての「学習元」属性は、ヌル値又はデフォルト値を有して、MACアドレスMAC3がPWから学習されなかったことを示す。
図4Mにおけるイベント16において、ネットワークエレメントPE2 140は、このパケットを受信した論理ポートP7 127がルートAC RAC2 172に関連付けられており、及び当該パケットの宛先MACアドレスMAC2が当該ネットワークエレメントPE2 140のMACアドレステーブル142内で見出されると判定する。次いで、ブロック310に従って、ネットワークエレメントPE2 140は、MACアドレステーブル142において何が示されているかに関わらず、ルートPW101に割り当てられる論理ポートP5 125上で、このパケットを転送する。なぜなら、宛先MACアドレスMAC2に関連付けられる「学習元」属性は、MACアドレスがPWから学習されたことを示すためである。ネットワークエレメントPE1 130が、ソースMACアドレスMAC3を有するこのパケットを受信すると、ネットワークエレメントPE1 130は、ブロック204に従って、MACアドレステーブル132において、MACアドレスMAC3を論理ポートP3 113に関連付け、及び、ブロック208に従って、MACアドレステーブル132において、MACアドレスMAC3と値「RPW」を有する「学習元」属性とも関連付けて、MACアドレスMAC3がルートPW101から学習されたことを示す。イベント17において、ネットワークエレメントPE1 130は、このパケットを受信した論理ポートP3 113がルートPW101に関連付けられており、及び当該パケットの宛先MACアドレスMAC2が当該ネットワークエレメントPE1 130のMACアドレステーブル132内で見出されると判定する。次いで、ネットワークエレメントPE1 130は、ブロック346に従って、MACアドレステーブル132において示されるように、リーフAC LAC1 リーフアクセス回線LAC1 181に割り当てられる論理ポートP2 112上で、このパケットを転送する。
図5は、本発明の幾つかの実施形態において用いられる例示的なネットワークエレメントを図示する。図5に図示されるように、ネットワークエレメント500は、制御カード515及び520(例えば、一方の制御カードはアクティブであり、他方の制御カードはバックアップである)、リソースカード525A〜525N、及びラインカード530A〜530Nを備える。これらのカードは、1つ以上のメカニズムを通じて互いに結合される(例えば、第1のフルメッシュがラインカードを結合し、第2のフルメッシュが全てのカードを結合する)。ラインカードのセットは、データプレーンを構成する一方、制御カードのセットは、制御プレーンを提供し及びラインカードを通じて外部のネットワークエレメントとパケットを交換する。サービスカードのセットは、特殊な処理(例えば、レイヤ4〜レイヤ7のサービス(例、ファイアウォール、IPSec、IDS、P2P)、VoIPセッションボーダーコントローラ、モバイルワイヤレスゲートウェイ(GGSN,進化型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)ゲートウェイ))を提供することができる。一例として、サービスカードは、IPSecトンネルを終端させ、並びに付随する認証アルゴリズム及び暗号化アルゴリズムを実行するために用いられ得る。図5に図示されるネットワークエレメント500のアーキテクチャは例示であって、本発明の他の実施形態においてはカードの異なる組み合わせが用いられ得ることが理解されるべきである。例えば、幾つかのネットワークエレメントは、1つ以上の制御カードのセット、ゼロ個以上のリソースカードのセット、及び1つ以上のラインカードのセットを備えてもよい。一実施形態において、ネットワークエレメントのうちのいずれが図5に図示されるアーキテクチャと同様のアーキテクチャを有してもよい。
図5に図示されるカードの各々は、図6に示されるように、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを含む。例えば、ラインカード530A〜530Bは、典型的に、パケットを高速で転送し及び/又は交換することを含めてパケットを処理するための1つ以上のパケット処理ユニットを備え、及び本明細書において説明される1つ以上のMACアドレステーブルを記憶するための1つ以上のメモリを備える。制御カード515及び520も、シグナリング、(MACアドレステーブルの生成及び/又は管理を含む)ルーティング、接続セットアップ、セッションセットアップ等を実行するための1つ以上のプロセッサ603を備える。例えば、特に、制御カード515は、メモリ(例えば、キャッシュ604、RAM605、ROM607、又は不揮発性ストレージ606)に記憶される命令を実行して、本明細書において説明される学習モジュール及び転送モジュールを実行する。本明細書において、命令は、ある動作を実行するように構成され又は所定の機能性を有する特定用途向け集積回路(ASIC)などのハードウェアの特定の構成、又は非一時的な(non-transitory)コンピュータ読取可能な媒体において具現化されるメモリに記憶されるソフトウェア命令を指し得る。従って、図面に示される技法は、1つ以上の電子デバイス(例えば、ネットワークエレメント)上に記憶され及び実行されるコード及びデータを用いて実装されることができる。そのような電子デバイスは、非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスク、RAM、ROM、フラッシュメモリデバイス、相変化メモリ)、及び一時的なコンピュータ読取可能な通信媒体(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号といった、電気的、光学的、音響的又は他の形態の伝搬信号)といったコンピュータ読取可能な媒体を用いて、コード及びデータを記憶し並びに(内部的に、及び/又は、ネットワーク上で他の電子デバイスと)通信する。また、そのような電子デバイスは、典型的に、1つ以上のストレージデバイス606(非一時的な機械読み取り可能な記憶媒体)、ユーザ入力/出力デバイス610(例えば、キーボード、タッチスクリーン、及び/又はディスプレイ)、及びネットワーク接続といった1つ以上の他のコンポーネントに結合される1つ以上のプロセッサ603のセットを含む。プロセッサのセットと他のコンポーネントとの結合は、典型的に、1つ以上のバス及び(バスコントローラとも称される)ブリッジ602を介する。従って、所与の電子デバイスのストレージデバイスは、典型的に、当該電子デバイスの1つ以上のプロセッサ603のセット上での実行のためのコード及び/又はデータを記憶する。当然ながら、本発明の一実施形態の1つ以上の部分は、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又はハードウェアの様々な組み合わせを用いて実装され得る。
代替的な実施形態
本発明の実施形態は、簡略化されたeツリーサービスネットワークに関して説明されているが、本明細書において説明される方法は、任意の数のネットワークエレメント並びに各プロバイダエッジネットワークエレメントにアタッチされる任意の数のルートアクセス回線及びリーフアクセス回線を有する他のより複雑なeツリーサービスネットワークに適用される。従って、本発明の実施形態は、図1に図示される簡略化されたeツリーサービスネットワークに限定されない。さらに、本明細書において説明される方法はネットワークエレメントのソフトウェア、又はネットワークエレメントのハードウェア、又はこれらの組み合わせにおいて実装され得ることが理解されるべきである。図中のフロー図は本発明のある実施形態によって実行される動作の特定の順序を示すが、そのような順序は例示であること(例えば、代替的な実施形態は、当該動作を異なる順序で実行し、ある動作を組み合わせ、ある動作を重複させる等し得る)が理解されるべきである。
本発明は幾つかの実施形態の観点から説明されているが、本発明は説明された実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の思想及び範囲内における変更及び変形により実施をされ得ることを当業者は認識するであろう。従って、上記説明は、限定ではなく例示として見なされるべきである。

Claims (20)

  1. eツリーサービスネットワーク内の第1のエッジネットワークエレメントにおける方法であって、
    当該第1のエッジネットワークエレメントは、前記eツリーサービスネットワーク内のルートネットワークエレメントから送信されるパケットを搬送するためのルート疑似ワイヤと、前記eツリーサービスネットワーク内のリーフネットワークエレメントから送信されるパケットを搬送するためのリーフ疑似ワイヤと、を含む疑似ワイヤのセットを通じて第2のエッジネットワークエレメントに結合され、
    前記ネットワークエレメントは、ローカルリーフノードに結合されるリーフアクセス回線に関連付けられる第1の論理ポートと、前記ルート疑似ワイヤに関連付けられる第2の論理ポートと、前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられる第3の論理ポートと、を含む複数の論理ポートを含み、
    前記方法は、
    前記リーフアクセス回線に関連付けられる前記第1の論理ポート上で、第1の宛先メディアアクセス制御(MAC)アドレスを有する第1のパケットを受信するステップと、
    前記第1の宛先MACアドレスは前記第1のエッジネットワークエレメントに記憶されるMACアドレステーブル内の第1のMACアドレスに対応し、及び当該MACアドレステーブル内の当該第1のMACアドレスに関連付けられる第1の属性が前記第1のMACアドレスは前記リーフ疑似ワイヤから学習されたと判定することに応じて、前記第1のパケットを破棄するステップと、
    前記リーフアクセス回線に関連付けられる前記第1の論理ポート上で、第2の宛先MACアドレスを有する第2のパケットを受信するステップと、
    前記第2の宛先MACアドレスは前記MACアドレステーブル内の第2のMACアドレスに対応し、及び前記MACアドレステーブル内の前記第2のMACアドレスに関連付けられる第2の属性が前記第2のMACアドレスは前記ルート疑似ワイヤから学習されたことを示すと判定することに応じて、前記MACアドレステーブル内で前記第2のMACアドレスが前記複数の論理ポートのうちのいずれに関連付けられているかに関わらず、前記第2のパケットを前記第3の論理ポートから前記リーフ疑似ワイヤ上で前記第2のエッジネットワークエレメントへ向けて転送するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられる前記第3の論理ポート上で、第3の宛先MACアドレスを有する第3のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルにおいて、前記第3の宛先MACアドレスは前記リーフアクセス回線に関連付けられる前記第1の論理ポートに関連付けられる第3のMACアドレスに対応する、と判定することに応じて、前記第3のパケットを破棄することと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数の論理ポートは、ローカルルートネットワークエレメントに結合されるルートアクセス回線に関連付けられる第4の論理ポートをさらに含み、
    前記方法は、
    前記リーフアクセス回線に関連付けられる前記第1の論理ポート上で、第3の宛先MACアドレスを有する第3のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記第3の宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記第3の論理ポートから前記リーフ疑似ワイヤ上で前記第2のエッジネットワークエレメントへ向けて、及び前記第4の論理ポートから前記ルートアクセス回線上で前記ローカルルートネットワークエレメントへ向けて、前記第3のパケットをブロードキャストすることと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられる前記第3の論理ポート上で、第4の宛先MACアドレスを有する第4のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルにおいて、前記第4の宛先MACアドレスは前記ルートアクセス回線に関連付けられる前記第4の論理ポートに関連付けられる第4のMACアドレスに対応する、と判定することに応じて、前記第4のパケットを前記第4の論理ポートから前記ルートアクセス回線上で前記ローカルルートネットワークエレメントへ向けて転送することと、
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられる前記第3の論理ポート上で、第4の宛先MACアドレスを有する第4のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記第4の宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記第4のパケットを前記第4の論理ポートから前記ルートアクセス回線上で前記ローカルルートネットワークエレメントへ向けてブロードキャストすることと、
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  6. 前記ルート疑似ワイヤに関連付けられる前記第2の論理ポート上で、第4の宛先MACアドレスを有する第4のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記第4の宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記第1の論理ポートから前記リーフアクセス回線上で前記ローカルリーフネットワークエレメントへ向けて、及び前記第4の論理ポートから前記ルートアクセス回線上で前記ローカルルートネットワークエレメントへ向けて、前記第4のパケットをブロードキャストすることと、
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  7. 前記ルートアクセス回線に関連付けられる前記第4の論理ポート上で、第4の宛先MACアドレスを有する第4のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記第4の宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記第1の論理ポートから前記リーフアクセス回線上で前記ローカルリーフネットワークエレメントへ向けて、及び前記第2の論理ポートから前記ルート疑似ワイヤ上で前記第2のエッジネットワークエレメントへ向けて、前記第4のパケットをブロードキャストすることと、
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  8. 前記複数の論理ポートのうちの1つ上で、ソースMACアドレスを有する第3のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記ソースMACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記MACアドレステーブル内の新たなエントリにおいて、前記ソースMACアドレスと、前記第3のパケットが受信された前記論理ポートと、当該論理ポートが前記疑似ワイヤのうちの1つに関連付けられている場合は当該論理ポートが前記ルート疑似ワイヤに関連付けられているのか又は前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられているのかを示すための属性と、を記憶することと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. eツリーサービスネットワーク内のエッジネットワークエレメントであって、当該エッジネットワークエレメントは、
    1つ以上のプロセッサのセットと、
    前記プロセッサのセットに結合されるメモリであって、当該プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに、
    前記エッジネットワークエレメントを前記eツリーサービスネットワーク内のローカルリーフネットワークエレメントに結合するリーフアクセス回線に関連付けられる第1の論理ポート上で、第1の宛先メディアアクセス制御(MAC)アドレスを有する第1のパケットを受信することと、
    前記第1の宛先MACアドレスは前記エッジネットワークエレメントに記憶されるMACアドレステーブル内の第1のMACアドレスに対応し、及び当該MACアドレステーブル内の当該第1のMACアドレスに関連付けられる第1の属性が前記第1のMACアドレスは前記エッジネットワークエレメントを前記eツリーサービスネットワーク内の別のエッジネットワークエレメントに結合するリーフ疑似ワイヤから学習されたと判定することに応じて、前記第1のパケットを破棄することと、
    前記リーフアクセス回線に関連付けられる前記第1の論理ポート上で、第2の宛先MACアドレスを有する第2のパケットを受信することと、
    前記第2の宛先MACアドレスは前記MACアドレステーブル内の第2のMACアドレスに対応し、及び前記MACアドレステーブル内の前記第2のMACアドレスに関連付けられる第2の属性が前記第2のMACアドレスは前記エッジネットワークエレメントを前記eツリーサービスネットワーク内の前記別のエッジネットワークエレメントに結合するルート疑似ワイヤから学習されたことを示すと判定することに応じて、前記MACアドレステーブル内で前記第2のMACアドレスが前記複数の論理ポートのうちのいずれに関連付けられているかに関わらず、前記第2のパケットを前記第3の論理ポートから前記リーフ疑似ワイヤ上で転送することと、
    を実行させる命令を記憶するメモリと、
    を備える、エッジネットワークエレメント。
  10. 前記命令は、前記プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに、
    前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられる前記第3の論理ポート上で、第3の宛先MACアドレスを有する第3のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルにおいて、前記第3の宛先MACアドレスは前記リーフアクセス回線に関連付けられる前記第1の論理ポートに関連付けられる第3のMACアドレスに対応すると判定することに応じて、前記第3のパケットを破棄することと、
    をさらに実行させる、請求項9に記載のネットワークエレメント。
  11. 前記命令は、前記プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに、
    前記リーフアクセス回線に関連付けられる前記第1の論理ポート上で、第3の宛先MACアドレスを有する第3のパケットを受信することと、
    前記ネットワークエレメント内の前記MACアドレステーブルは前記第3の宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記第3の論理ポートから前記リーフ疑似ワイヤ上で前記別のエッジネットワークエレメントへ向けて、及び前記エッジネットワークエレメントをローカルルートネットワークエレメントに結合するルートアクセス回線に関連付けられる第4の論理ポートから、前記第3のパケットをブロードキャストすることと、
    をさらに実行させる請求項9に記載のネットワークエレメント。
  12. 前記命令は、前記プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに、
    前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられる前記第3の論理ポート上で、第4の宛先MACアドレスを有する第4のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルにおいて、前記第4の宛先MACアドレスは前記ルートアクセス回線に関連付けられる前記第4の論理ポートに関連付けられる第4のMACアドレスに対応する、と判定することに応じて、前記第4のパケットを前記第4の論理ポートから前記ルートアクセス回線上で前記ローカルルートネットワークエレメントへ向けて転送することと、
    をさらに実行させる、請求項11に記載のネットワークエレメント。
  13. 前記命令は、前記プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに、
    前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられる前記第3の論理ポート上で、第4の宛先MACアドレスを有する第4のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記第4の宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記第4のパケットを前記第4の論理ポートから前記ルートアクセス回線上で前記ローカルルートネットワークエレメントへ向けてブロードキャストすることと、
    をさらに実行させる、請求項11に記載のネットワークエレメント。
  14. 前記命令は、前記プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに、
    前記ルート疑似ワイヤに関連付けられる前記第2の論理ポート上で、第4の宛先MACアドレスを有する第4のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記第4の宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記第1の論理ポートから前記リーフアクセス回線上で前記ローカルリーフネットワークエレメントへ向けて、及び前記第4の論理ポートから前記ルートアクセス回線上で前記ローカルルートネットワークエレメントへ向けて、前記第4のパケットをブロードキャストすることと、
    をさらに実行させる、請求項11に記載のネットワークエレメント。
  15. 前記命令は、前記プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに、
    前記ルートアクセス回線に関連付けられる前記第4の論理ポート上で、第4の宛先MACアドレスを有する第4のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記第4の宛先MACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記第1の論理ポートから前記リーフアクセス回線上で前記ローカルリーフネットワークエレメントへ向けて、及び前記第2の論理ポートから前記ルート疑似ワイヤ上で前記別のエッジネットワークエレメントへ向けて、前記第4のパケットをブロードキャストすることと、
    をさらに実行させる、請求項11に記載のネットワークエレメント。
  16. 前記命令は、前記プロセッサのセットによって実行される場合、当該プロセッサのセットに、
    前記複数の論理ポートのうちの1つ上で、ソースMACアドレスを有する第3のパケットを受信することと、
    前記MACアドレステーブルは前記ソースMACアドレスに対応するエントリを有しないと判定することに応じて、前記MACアドレステーブル内の新たなエントリにおいて、前記ソースMACアドレスと、前記第3のパケットが受信された前記論理ポートと、当該論理ポートが前記疑似ワイヤのうちの1つに関連付けられている場合は当該論理ポートが前記ルート疑似ワイヤに関連付けられているのか又は前記リーフ疑似ワイヤに関連付けられているのかを示すための属性と、を記憶することと、
    をさらに実行させる、請求項11に記載のネットワークエレメント。
  17. eツリーサービスネットワーク内のネットワークエレメントであって、
    前記ネットワークエレメントの論理ポートと前記eツリーサービスネットワーク内のその他のネットワークエレメントのMACアドレスとの間の関連付けのセットを記憶するように構成されるメディアアクセス制御(MAC)アドレステーブルであって、当該関連付けのセットは、特定のMACアドレスが疑似ワイヤから学習されたかと、ルート疑似ワイヤ及びリーフ疑似ワイヤのうちの1つを含む当該疑似ワイヤのタイプと、を示すための属性を含む、当該MACアドレステーブルと、
    前記MACアドレステーブルに結合される学習モジュールであって、前記ネットワークエレメントにおいて受信されるパケットのソースMACアドレスをキャプチャし、及び、前記MACアドレステーブルにおいて当該ソースMACアドレスを前記ネットワークエレメントの前記論理ポートに関連付けるように構成される、当該学習モジュールと、
    前記アドレステーブルに結合される転送モジュールであって、前記ネットワークエレメントにおいて受信される前記パケットの宛先MACアドレスを前記MACアドレステーブルにおいてルックアップし、及び、前記MACアドレステーブルに記憶される前記関連付けのセットに基づいて、前記パケットの各々を転送すべきか又は廃棄すべきかを判定するように構成される、当該転送モジュールと、
    を備える、ネットワークエレメント。
  18. 前記転送モジュールは、
    受信される各パケットについて、当該パケットの宛先MACアドレスが前記MACアドレステーブルに存在しない場合、前記論理ポートのうちのいずれが当該パケットをブロードキャストすべきかを判定する、
    ようにさらに構成される、請求項17に記載のネットワークエレメント。
  19. 前記転送モジュールは、
    前記eツリーサービスにおいて前記ネットワークエレメントをローカルリーフネットワークエレメントに結合するリーフアクセス回線に関連付けられる第1の論理ポート上で受信される各パケットについて、
    前記MACアドレステーブルにおいて当該パケットの宛先MACアドレスが対応するMACアドレスを有し、及び前記MACアドレステーブル内で当該MACアドレスに関連付けられる前記属性が当該MACアドレスは前記リーフ疑似ワイヤから学習されたことを示す場合、当該パケットを廃棄する、
    ようにさらに構成される、請求項17に記載のネットワークエレメント。
  20. 前記転送モジュールは、
    前記eツリーサービスにおいて前記ネットワークエレメントをローカルリーフネットワークエレメントに結合するリーフアクセス回線に関連付けられる第1の論理ポート上で受信される各パケットについて、
    前記MACアドレステーブルにおいて当該パケットの宛先MACアドレスが対応するMACアドレスを有し、及び前記MACアドレステーブル内で当該MACアドレスに関連付けられる前記属性が当該MACアドレスは前記ルート疑似ワイヤから学習されたことを示す場合、当該パケットを前記リーフ疑似ワイヤ上で転送する、
    ようにさらに構成される、請求項17に記載のネットワークエレメント。
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