JP2014521562A - 喫煙品用包装部材 - Google Patents
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Abstract
本発明は、基部(2)と、喫煙品(4)を個別に包むラッパー(3)とを含む包装部材に関する。ラッパーは、ラッパーの第1および第2セクション(12、13)を定める弱化された線(10)を有し、第1セクションは、基部に固定される。従って第2セクションが基部から離れるように引っ張られた際に第2セクションが第1セクションから離れて、ラッパーの第2セクションから喫煙品の一部を露出させる。また本発明は、包装部材を含む喫煙品用パッケージに関する。
Description
本発明は、喫煙品用包装部材に関する。さらにまた本発明は、包装部材を含む喫煙品用パッケージに関するが、これらに限定されない。
喫煙品用の保護パッケージまたは容器は、よく知られており、喫煙品を損傷および/または汚染から守るためにタバコ業界では広く使用されている。このような保護パッケージは、通常、複数の喫煙品が収容される硬質シェルと共に可撓性保護カバーを含み、この保護カバーは、硬質シェルを囲み、例えば水分による汚染を妨げるためにパッケージの内容物を気密状態に密閉する。
このような保護カバーの一例として、パッケージの硬質シェルの周囲で折り曲げられ、その周囲で封止されるセロハンフィルムまたはラッパーが挙げられる。ラッパーは、望ましくない汚染物質または水分の進入を妨げ、喫煙品の鮮度を維持するために喫煙品パッケージを水密に封止する。通常このようなラッパーは、開封帯によってユーザーが開封する。
しかしながら、一度ユーザーがラッパーを開封して、パッケージ内の1つ以上の 喫煙品を取り出すと、残りの喫煙品がラッパーによって保護されないという問題が従来のラッパーにおいて認識されている。従ってラッパーは再封止可能ではないので、セロハンラッパーが一度取り除かれると、パッケージの残りの内容物は、水分の進入および汚染から保護されない。
上記の問題を解決する試みとして、個々の喫煙品を個別にラッパーで包装することが知られている。しかしながら、このようなラッパーは開封しにくく、また開封するのに時間も掛かり、開封するためにラッパーを扱う際にラッパー内の個々の喫煙品が損傷を受けることがあり、不利である。
上記の事を鑑み、本発明は上述の問題点を克服するまたは実質的に軽減する喫煙品用包装部材および/または喫煙品用パッケージを提供することを目的としている。
本発明では基部と喫煙品を個々に包むことが可能なラッパーとを含み、ラッパーはその第1および第2セクションを定める弱化された線を有し、第1セクションは、基部に固定され、第2セクションが基部から離れるように引っ張られた際に第2セクションが第1セクションから離れて、ラッパーの第2セクションから喫煙品の一部を露出させる喫煙品用の包装部材が提供される。
本発明の包装部材は、さらに2つ以上のラッパーを含み、各ラッパーが基部に固定されると有利である。
ラッパーが喫煙品を収容できるスリーブを形成すると都合がよい。
上記弱化された線は、ラッパーの周囲で円周方向に延びると有利である。
ある実施態様では弱化された線は、一連のミシン目である。
別の実施態様では弱化された線は、ラッパー内の一部を通って延びた厚みの薄い線である。
ラッパーの第2セクションは、第1セクションより多く喫煙品を囲むように構成されると都合がよい。
ラッパーは、基部から直立してもよい。
基部は、壁と、基部から直立した支持部を含み、ラッパーが支持部に取り付けられると有利である。
ラッパーの第2セクションは、基部から離れて位置してもよい。
第1セクションの一端は基部に固定されると有利である。
包装部材は、ラッパー内に収容された喫煙品をさらに含んでもよい。
喫煙品は、一端にフィルター部分を含んでもよく、そのフィルター部分は、第1セクションに収容されてもよい。
本発明の別の態様では上述の包装部材を含む喫煙品用パッケージが提供される。
パッケージは、さらに外方シェルを含み、上記包装部材が外方シェルに収容されると都合がよい。
基部は、外方シェルに固定してもよい。
基部は外方シェルの壁であると都合がよい。
本発明の好ましい実施態様をあくまで例示を目的として添付図面を参照して説明する。
図1〜3を参照すると基部2および基部2から直立した複数の個別のラッパー3a−3hを含む喫煙品用の包装部材1が示されている。個々の喫煙品4は、各喫煙品4が個別にラッパー3a−3hの1つに包まれるように個別にラッパー3a−3hのいずれかに収容されている。
本明細書中で使用する「喫煙品」なる用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているかに関係なく紙巻きタバコ、シガーおよびシガリロなどの喫煙可能な製品および発熱するが燃焼しない製品を含むが、これらに限定されない。喫煙品には喫煙者によって吸引される気体流用のフィルターを設けてもよい。本実施態様において、各個別のラッパー3a−3hが紙巻きタバコを包んでいるが、当然のことながらこのような構成を他の喫煙品、例えばシガーまたはシガリロなどに使用することも可能である。
基部2は、パネルエレメントであり、本実施例では硬質の板紙から形成されるが、当然のことながら材料はこれに限定されない。基部2は、上下面5、6を有する矩形であり、後述するように喫煙品用パッケージの外方シェル内に挿入されるように構成されている。
各個別のラッパー3a−3hは、円筒状の外方壁7と、下方端部8と上方端部9とを 含み、それぞれがラッパー3内に収容された喫煙品4に接して位置し、喫煙品を包み込んでいる。
個々のラッパー3a−3hは、セロハンフィルムなどの可撓性プラスチック材から形成されるが、当然のことながらラッパーを別の材料、例えばアルミニウム箔から形成してもよい。プリントまたはエンボス加工された図柄(図示せず)が円筒状の外方壁7および上方端部9それぞれの外面に形成される。
。
。
各ラッパー3a−3hは、円筒状の外方壁7の周囲を円周方向に延び、上下端部9、8から離れて位置している穿孔されたストリップ10を有する。穿孔されたストリップ10は、ラッパーの円筒状の外方壁7の周囲に延びた弱化された線として機能し、ラッパーを弱化された線10に沿って互いに分離可能な第1および第2セクション12、13に分けている。
第1および第2セクション12、13の間の弱化された線は、穿孔されたストリップであるが、当然のことながらこれら2つのセクションを互いに対して強制的に分離させる力が加えられた際に第1セクション12を第2セクション13から容易に分離できるあらゆる他の弱化された線を使用してもよい。特に別の実施態様では弱化された線10は、円筒状の外方壁7の周囲で円周方向に延びた壁の厚みを薄くすることによって形成された線である。壁の厚みを薄くした線は、ラッパー内の一部を通って延びているが、円筒状の外方壁7を通ってラッパーの内面までは延びていない。従ってラッパー3a−3hの完全性は維持され、ラッパー3a−3hの外部の汚染物質および空気は、ラッパー3a−3h内に包み込まれている喫煙品と連通することは不可能である。壁の厚みを薄くして形成される線は、レーザーカットによって形成されるが、これとは別の手段で壁の厚みを薄くして形成される線を形成することも可能である。本実施例では壁の厚みを薄くして形成される線は、均一の厚みを有するが、厚みが変化してもよい。
各ラッパー3a−3hの第1セクション12は、ラッパーの下方端部8およびこの下方端部8から弱化された線へと直立した円筒状の外方壁7の下方部分を含み、各ラッパー3a−3hの第2セクション13は、ラッパーの上方端部9およびこの上方端部9から弱化された線へと直立した円筒状の外方壁7の上方部分を含む。
各ラッパー3a−3hの下方端部8は、接着剤で基部2の上面5に接着され、各ラッパーは、基部2に固定される。従ってラッパー3a−3hは、それぞれ基部2から直立し、各ラッパーの第1セクション12が基部に固定され、第2セクション13は基部2から離れている。本実施例では8つのラッパー3a−3hを示しているが、当然のことながらラッパーの数はこれに限定されない。さらに図ではラッパー3a−3hを互いに離して均等に配置して示しているが、当然のことながら隣接するラッパーは、互いに当接してもよく、あるいは不均等に離れて位置してもよい。
各個別のラッパー3a−3hは、対応する喫煙品4を包み、封止する。各ラッパー3a−3hは、ラッパーが喫煙品4を包み込むように包装部材1の組み立て作業中に対応する喫煙品4の周囲に形成される。しかしながら当然のことながら、ラッパーの第1および第2セクション12、13を後述するように分離した際に喫煙品4は、ラッパー3a−3hからスライド可能である。
各喫煙品4は、一般的に円筒状であり、喫煙品部分14およびフィルター部分15(図3参照)を含む。フィルター部分15は、喫煙品部分14の一端に配されている。各喫煙品4のフィルター部分15は、対応するラッパーの第1セクション12に収容されるが、フィルター部分15の一部は、ラッパーの第2セクション13内に延びてもよい。
包装部材1は、喫煙品用パッケージ16に収容され、このようなパッケージは、従来のものであるが、当然のことながら本発明は、これに限定されない。このような従来のパッケージ16の外形を図4に示し、これは一般に喫煙品収容スペース19を形成する外方シェル18を含み、さらに底壁20、この底壁20から直立した前方、後方および側壁21、22、23および上方開口部24を含み、ここからパッケージ内に配された喫煙品に触れることができる。このような従来のパッケージの上方開口部24は、蓋(図示せず)によって閉じることができ、外方シェル18および蓋は、通常、硬い板紙などの硬質材から形成され、喫煙品収容スペース19に収容された喫煙品が潰されたり、または損傷を受けたりしないようにしている。
包装部材1は、パッケージ16の組み立て作業中に喫煙品収容スペース19に配される。基部2は、底壁20に接して位置し、底壁20に貼り付けられ、これにより包装部材1がパッケージ16内に固定される。従って包装部材1のラッパー3a−3hに配された喫煙品4は、形成されたパッケージ16の喫煙品収容スペース19に配され、各喫煙品4のフィルター部分15および各ラッパー3a−3hの第1セクション12は、上方開口部24から遠位に配される。
ユーザーがパッケージの蓋を開く、またはパッケージを開封して喫煙品収容スペース19内に触れることができるようになると、各ラッパー3a−3hの第2セクション13の上方部分が露出する。しかしながら当然のことながらパッケージに含まれている各喫煙品4は、望ましくない汚染物質、水分の進入から保護されており、大気から気密に封止され、外方シェル18が開封されても、個々のラッパー3a−3hによって喫煙品の鮮度は維持される。
個々のラッパー3aの内の1つに含まれている喫煙品4に触れるためにユーザーはパッケージ16を保持し、喫煙品4を包み込んでいるラッパー3aの内の1つの第2セクション13aの露出した上方部分を掴む。それからユーザーは、ラッパー3aの露出した第2セクション13aをパッケージの外に引っ張る。この取り除く力によって第1および第2セクション12a、13aが弱化された線10に沿って分離し、これにより第2セクション13aが第1セクション12aから引き出され、パッケージの外に取り出される。第1セクション12aは、基部2に貼り付けられているのでパッケージの喫煙品収容スペース19内に残る。
ラッパー3a内に含まれている喫煙品4は、ラッパー3aの第2セクション13a内に残り、ラッパー3aが可撓性であるのでユーザーによって第2セクション13aの外面に加えられる圧力により第2セクション13aと一緒にパッケージ18から引き出される。従って喫煙品4は、図2に示すようにそのある程度の長さが露出するようにラッパー3aの第1セクション12aからスライドして出る。当然のことながら喫煙品のフィルター部分15は、フィルター部分15がラッパー3aの第1セクション12aに収容されているので露出することになる。
喫煙品4が配されているラッパー3aの第2セクション13aをパッケージから取り出すと、ユーザーは、喫煙品のフィルター部分15を口に咥えてもよい。ラッパー3aの残りの第2セクション13aは、図3に示すようにユーザーがラッパーに加えた圧力をゆるめて、第2セクションを喫煙品4の喫煙品部分14に沿ってスライドさせることによって喫煙品からスライドさせてもよい。この構成にはユーザーが喫煙品に触れずに喫煙品を口に入れるので、より衛生的になるという利点がある。さらにラッパーをラッパーに片手で触れて喫煙品から取り除いてもよく、これにより喫煙品が損傷するリスクを減少させることができる。
2本目の喫煙品に触れるためにユーザーは、別のラッパー3bの第2セクション13bを掴み、第2セクション13bに力を加えて第2セクション13bを第1セクション12bから分離することによって上記工程を繰り返せばよい。
上記実施態様において基部は、その上面に個々のラッパーが貼り付けられる板紙パネルであるが、当然のことながらこれとは別の実施態様も可能である。例えば基部は、底壁から延びた直立壁を有してもよく、個々のラッパーは、これら直立壁に貼り付けてもよい。
本実施例では包装部材1は、喫煙品用パッケージに収容され、パッケージに固定されるインサートであるが、当然のことながらこれとは別の構成も可能である。例えば包装部材は、喫煙品用パッケージの一部を形成してもよい。このような実施態様では包装部材が喫煙品用パッケージと一体に形成され、基部はパッケージの底壁を形成する。これとは別に包装部材の基部が底壁から直立したパッケージの1つ以上の側壁を含み、各ラッパーの第1セクションが側壁に貼り付けられるようにすることも可能である。別の実施態様では包装部材の基部が各ラッパーの第1セクションが取り付けられた底壁から直立した1つ以上の支持部を含むことも可能である。
1つの従来のパッケージを示し、上述したが、当然のことながら喫煙品用パッケージ はこれに限定されず、本発明は、別の喫煙品用パッケージに適用可能であり、例えば1つの実施態様ではパッケージは、互いに底壁から蝶番式に開いて喫煙品収容スペースを利用できるようにする前壁と後壁を含んでもよい。
本発明の実施態様を示し、説明してきたが、当業者にとっては当然のことながら以下の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内に入る上記例示的実施態様を変形してもよい。
Claims (17)
- 基部(2)と、喫煙品(4)を個別に包むラッパー(3a−3h)とを含み、ラッパー(3a−3h)は、ラッパー(3a−3h)の第1および第2セクション(12、13)を定める弱化された線(10)を有する喫煙品用包装部材であって、第1セクション(12)が基部(2)に固定され、第2セクション(13)が基部(2)から離れるように引っ張られた際に第2セクション(13)が第1セクション(12)から離れて、ラッパー(3a−3h)の第2セクション(13)から喫煙品(4)の一部を露出させる包装部材。
- さらに2つ以上のラッパー(3a−3h)を含み、各ラッパー(3a−3h)が基部(2)に固定されていることを特徴とする請求項1記載の包装部材。
- ラッパー(3a−3h)が喫煙品 (4)を収容可能なスリーブを形成することを特徴とする請求項1または2記載の包装部材。
- 弱化された線(10)がラッパー(3a−3h)の周囲で円周方向に延びていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の包装部材。
- 弱化された線 (10)が一連のミシン目(3a−3h)であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の包装部材。
- 弱化された線(10)は、ラッパー(3a−3h)内の一部を通って延びた厚みの薄い線であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の包装部材。
- ラッパー(3a−3h)の第2セクション(13)が第1セクション(12)より多く喫煙品(4)を包むように構成されていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の包装部材。
- ラッパー(3a−3h)が基部(2)から直立していることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の包装部材。
- 基部(2)が壁と、基部(2)から直立した支持部とを含み、ラッパー(3a−3h)が支持部に取り付けられることを特徴とする請求項8記載の包装部材。
- ラッパー(3a−3h)の第2セクション(13)が基部(2)から離れていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の包装部材。
- 第1セクション(12)の一端(8)が基部(2)に固定されていることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の包装部材。
- ラッパー(3a−3h)内に収容された喫煙品(4)をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項記載の包装部材。
- 喫煙品(4)が一端にフィルター部分(15)を含み、フィルター部分(15)が第1セクション(12)に収容されることを特徴とする請求項12記載の包装部材。
- 請求項1乃至13いずれか1項記載の包装部材を含む喫煙品用パッケージ。
- さらに外方シェル(18)を含み、包装部材が外方シェル(18)に収容されることを特徴とする請求項14記載のパッケージ。
- 基部(2)が外方シェル(18)に固定されていることを特徴とする請求項15記載のパッケージ。
- 基部(2)が外方シェル(18)の壁(20、21、22、23)であることを特徴とする請求項15記載のパッケージ。
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