以下、添付の図面を参照して、本発明の微細藻類バイオ燃料製造用プラントを説明することにする。
図1及び図2は、本発明のバイオ燃料製造用プラントの正面と背面を示す。図3は、図1及び図2のプラントの内部平面を示す。
図1〜図3を参照すると、本発明のバイオ燃料製造用プラントは、大きく、プラント空間部1と、培養部2と、温度調節部とで構成される。
前記プラント空間部1について、説明する。
前記プラント空間部1は、底部100と、壁体部110と、天井部120と、扉130とで構成される。
前記底部100は、コンクリートからなる。
前記壁体部110は、前記底部100の縁から上方に一定高さの壁を成す。
前記壁体部110は、格子フレーム10から構成される。前記格子フレーム10は、アルミニウムのような金属材質に形成される。前記アルミニウムは硬質の金属であり、熱を外部に放熱することができる機能を持つ。
前記格子フレーム10の間には、ガラス板20が設けられる。前記ガラス板20は、透明な材質からなる。前記ガラス板20は、外部の太陽光を内部空間に投入させる。
前記天井部120は、前記壁体部110の上部を覆うように配置される。前記天井部120は、前記壁体部110の構成と実質的に同一である。前記天井部120は、最上端が尖端形状に形成される。
前記天井部120の上端には、開閉ユニット500が設けられる。前記開閉ユニット500の構成及び作用については、後述する。
前記扉130は、図1及び図2に示しているように、プラント空間部1の正面部と背面部にそれぞれ設けられる。前記各扉130は、壁体部110と同様に、格子フレーム10と、格子フレーム10の間に設けられるガラス板11とで構成される。
また、前記各扉130には、防虫網のような一定の大きさのメッシュを成す網131が更に設けられる。前記網131は、外気流入通路として使用されるか、外部の害虫がプラント空間部1の内部に侵入することを防止する目的として使用される。
本発明による培養部2について、説明する。
図4は、プラント空間部の断面を示している。
図4を参照すると、前記培養部2は、プラント空間部1の底部100に設けられる。
前記培養部2は、1又は複数の水槽200と、前記各水槽200に設けられる複数の水車300とを含む。
前記水槽200は、図4に示しているように、一対に並列して設けられることができる。ここで、前記各水槽200の構成は、同一である。したがって、1つの水槽200の構成について説明することにする。
図5は、一対の水槽の配置状態を示している。図6は、水槽の断面であり、図7は、図6のA部分であり、図8は、水槽の平面を示している。
図4を参照すると、前記水槽200は、水槽胴体210と、水槽胴体210の中央部に形成される隔壁212とで構成される。
前記水槽胴体210は、水槽底213と、前記水槽底213の縁から上方に延在する側壁211とで構成される。前記水槽200の貯留空間は、前記底213と側壁211とで取り囲まれ、上部は、外部に露出する。
前記水槽胴体210は、微細藻類が含まれる流体を供給する流体供給部(図示せず)と管連結される。前記水槽胴体210の貯留空間には、流体供給部で供給される流体が一定量貯留されることができる。
前記水槽胴体210は、鉄筋が配筋されるコンクリートから形成される。
そして、前記水槽胴体210の下端部の一部は、プラント空間部1の底部100に挿入されるように設けられる。そこで、前記水槽胴体210は、その下端部を通じて、底部100から一定の地熱を提供されることができる。
前記隔壁212は、前記水槽胴体210の中央部に設けられる。
前記隔壁212は、前記水槽胴体210の長さ方向に沿って一定の長さをなし、上方に一定の高さをなす。前記隔壁212の高さは、前記水槽胴体210の側壁211の高さと実質的に同一に形成される。
前記隔壁212の設置により、前記水槽胴体210の貯留空間には、図5に示しているように、流体が循環される循環流路(a)が形成される。
図6を参照すると、水槽胴体210の側壁211と隔壁212との間の幅は、下方に沿って逐次狭くなるように形成される。
前記側壁211の側面と隔壁212の外面とには、斜面(S)がそれぞれ形成される。前記各斜面(S)の角度は、水槽胴体210の底213と鈍角をなす。
また、前記水槽胴体210には、流体限定溝210aが形成される。
前記流体限定溝210aは、水槽胴体210の側壁211と隔壁212とにそれぞれ形成される。
前記流体限定溝210aの形成位置は、水槽胴体210の底213から一定の設置高さをなす位置に形成される。
前記水槽胴体210の貯留空間側の側壁211に形成される流体限定溝210aは、前記設置高さを側壁211の外面に沿って連続的に形成される。
前記隔壁212の外面に形成される流体限定溝210aは、前記設置高さをなし、連続的に形成される。
それで、隔壁及び側壁に形成される流体限定溝210aの設置高さは、互いに同一である。
前記流体限定溝210aは、図7に示しているように、方形状の溝でもよく、内周面が曲面をなす溝でもよい。
それで、前記流体限定溝210aによって、水槽胴体210の貯留空間に貯留される流体の水位は、一定に限定することができる。
更に、図7を参照すると、前記水槽胴体210の外面には、一定の厚さの防水層220が形成される。前記防水層220は、PVCライナーからなる層である。
これに加えて、前記水槽胴体210の下端部の一部が底部100に挿設されるプラント空間部1も、図6に示しているように、他の防水層140が形成される。
図5及び図8を参照すると、水槽胴体210には、水車300が設けられる。
前記水車300は、水槽胴体210に形成される循環流路(a)上に配置される。
前記循環流路(a)は、隔壁212を境界として、両側に形成される2つの直線流路と、前記直線流路の両端側を繋ぐ2つの曲線流路とを含む。
前記水車300は、前記直線流路と前記曲線流路との境界位置に配置されたことが望ましい。
図8〜図10を参照して、前記水車300の構成について説明する。
図8及び図10を参照すると、前記水車300は、一対の支持部材310を有する。
前記各支持部材310は、下方に開口する支持溝311aが形成される支持板311から構成される。
前記各支持部材310は、支持板311の支持溝311aが、側壁211の上端又は隔壁212の上端に挟持される。そして、このような状態で、前記支持部材310の支持板311は、ボルト(B)の締結により固定される。
図8及び図10を参照すると、前記回転軸320の両端は、前記一対の支持部材310に回転支持される。
また、回転モータ350は、前記回転軸320の一端に連結される。
図8に示されている水車制御ユニット360は、前記回転モータ350と電気的に連結されて、前記回転モータ350の動作を制御する。
前記第1のブレード330は、耐食性を有する。
図9及び図10を参照すると、前記第1のブレード330の一端は、前記回転軸320に固定される。前記第1のブレード330は、前記回転軸320を中心に、放射状をなすように設けられる。
また、各第2のブレード340は、前記各第1のブレード330の端部に設けられる。前記各第2のブレード340は、前記各第1のブレード330から一定の傾きをなす。
前記のような第1、2のブレード330、340の端部は、回転に伴い、水槽胴体210の貯留空間に貯留される流体に順次含浸されるように配置される。
前記各第1のブレード330から傾いた各第2のブレード340は、回転に伴い、流体を循環流路(а)に沿って強制流動させることができると共に、流体を上方に汲み上げ、一定の高さで、前記汲み上げられた流体を下方に落下させることができる。
それで、前記水車300は、回転するブレード330、340を用いて、水槽胴体210内で流体の強制循環流路を形成し、循環される流体を上方に汲み上げて落下させるによって、循環される流体に酸素を連続的に発生することができる。
以下、本発明による温度調節部について、説明する。
図4を参照すると、前記温度調節部は、加熱ユニット400と、複数の開閉ユニット500と、温度センサ610と、制御ユニット600とで構成される。
前記加熱ユニット400は、循環パイプ410と、ボイラー420とで構成される。
前記循環パイプ410は、水槽胴体210の下端部に埋設される。前記循環パイプは、ジグザグ状に形成される。前記循環パイプ410の両端は、前記ボイラー420と連結される。前記循環パイプ410の一端は、暖房水が流入され、他端は、暖房水が排出される。
前記ボイラー420は、制御ユニット600と電気的に連結される。前記制御ユニット600は、前記ボイラー420の作動を制御する。
前記ボイラー420は、制御ユニット600から電気的信号を送信されて、外部から供給された暖房水を一定の加熱温度で加熱して、循環パイプ410に供給する。前記循環パイプ410に提供される暖房水は、循環パイプ410に沿って循環される。
それで、前記加熱ユニット400は、水槽胴体210の底を、一定温度で加熱暖房することができる。
図11には、プラント空間部の天井部を示している。
図11を参照すると、前記複数の開閉ユニット500は、プラント空間部1の天井部120に設けられる。
前記開閉ユニット500は、2つで構成され、前記天井部120の最上端の境界を基準に、両側に対称するように設けられる。
前記天井部120には、2つの開閉ユニット500が設けられる開口11が形成される。
図12には、本発明による開閉ユニットを示している。
以下では、1つの開閉ユニット500の構成について、説明する。
図12を参照すると、前記各開閉ユニット500は、ヒンジ軸511を有する開閉扉510と、モータ520と、ギア530と、ラック540とで構成される。
前記開閉扉510は、プラント空間部1の天井部120に形成される開口11に配置される。
前記開閉扉510は、開口11に配置されるように、一定の幅を有する。前記開閉扉510は、アルミニウムのような金属からなる格子フレームと、格子フレームの間に設けられ、透明に形成されるガラス板とで構成されることができる。
前記ヒンジ軸511は、前記天井部120の境界に設けられる。
それで、前記開閉扉510は、ヒンジ軸511を回転中心にして、上下方に沿って回転可能である。
前記モータ520は、制御ユニット600と電気的に連結される。
前記モータ520は、開口隣接の天井部120の格子フレームに固設される。
前記モータ520は、別の固定ブラケット(図示せず)によって固定される。
前記モータ520は、制御ユニット600から制御信号を伝送されて、一定の回転速度で回転されるモータ軸521を有する。前記モータ軸521は、ヒンジ軸511と一定の距離離隔され、互いに並列な方向に沿う。
前記モータ軸521は、ギア530の中心と連結される。前記ギア530は、円板状に形成される。前記ギア530の外周面には、ギア歯が形成される。ここで、前記ギアは、別のブラケット(図示せず)により、開口11隣接の格子フレームに固設される。
そして、前記開閉扉510の下面部には、一定の長さを有する‘U’字状のラック540が設けられる。
前記ラック540は、曲線経路を成し、前記ギア530のギア歯とギア連結される。
前記ギア530の回転は、ラック540の強制移動をガイドする。前記ラック540は、上下方に沿って、強制回転移動される。前記開閉扉510は、前記ラック540の端部が開閉扉510の下面部に固定されるため、上下方に沿って回転することができる。
本発明では、前述したように、前記の構成を有する開閉ユニット500が2つで構成され、天井部120の境界を基準に、対称となるように配置される。
前記制御ユニット600は、前記各開閉ユニット500の開閉扉510を、同時に又は 独立して回転動作するように制御することができる。
図4を参照すると、前記温度センサ610は、制御ユニット600と電気的に連結される。
前記温度センサ610は、熱電対のような装置でもあり、プラント空間部1の内部空間の温度値をリアルタイムで測定し、前記測定された温度値を制御ユニット600に伝送する。
望ましくは、前記温度センサ610は、水槽200の上部空間、及び水槽200を囲む空間の温度値を測定するように配置することができる。
前記制御ユニット600は、上述したように、開閉ユニット500のモータ520と、温図センサ610と電気的に連結される。
前記制御ユニット600には、基準温度値範囲が設定される。前記基準温度値範囲は、入力器(図示せず)のような装置によって、前記制御ユニット600に可変的に設定されることができる。
例えば、前記基準温度値範囲は、20〜30℃内の範囲を成すことができる。この範囲は、四季の間、微細藻類の培養を容易に実施可能な温度範囲である。
図5を参照すると、本発明のプラントは、照明部4を備える。
前記照明部4は、発光素子720と、発光素子720を固定するベース710と、照明制御ユニット730とで構成される。
前記照明部4は、各水槽200の上に配置される。
前記ベース710は、水槽200の上に配置され、天井部120から延在する固定バー(図示せず)によって固定することができる。
前記ベース710には、前記発光素子720が配置される。
前記照明制御ユニット730は、前記発光素子720の作動を制御する。
前記照明制御ユニット730には、発光素子720の発光時間及び照度が既設定される。それで、前記照明制御ユニット730は、既設定の照度及び発光時間となるように、発光素子720の作動を制御する。例えば、前記発光時間は、午後5時から10時までの時間範囲を成すことができる。
前記発光素子720から発せられる光は、水槽胴体210に貯留される流体に照射される。 微細藻類を含む流体の場合、微細藻類は、前記照射される光によって、光合性作用が進行されることがある。
本発明のプラントは、遠心分離機800と、搾油機810とを備える。
前記遠心分離機800と、前記搾油機810とは、プラント空間部1の内部空間に配置される。
前記遠心分離機800は、水槽胴体210と管(図示せず)連結される。前記管には、流路を開閉するバルブ(図示せず)が設けられる。前記管には、流体をパンピングするポンプ(図示せず)が設けられる。
前記バルブが開弁し、ポンプが作動すると、水槽胴体210の貯留空間で循環される微細藻類を含む流体は、管を介して遠心分離機800に移動される。
前記遠心分離機800は、前記流体で互いに比重の異なる油類成分と、これと異なる成分とを分離することができる。
前記搾油機810は、遠心分離機800と管(図示せず)連結される。
前記遠心分離機800と搾油機810との間の管には、流体をパンピングするポンプ(図示せず)が設けられる。
前記搾油機810は、前記遠心分離機800から分離される油類成分を、管を介して供給され、油類成分に含まれる他の成分を除去して、バイオディーゼルを搾油することができる。
そして、前記搾油されるバイオディーゼルは、排出ラインに沿って、別の貯留器820に貯留される。
以下では、前記のような構成を有する本発明のバイオ燃料製造用プラントの作用について、説明する。
図1乃至図3を参照すると、本発明によるプラント空間部1は、全体として、アルミニウム材質の格子フレーム10から構成されるので、設置が容易であり、外部への放熱機能を行うことができる。
また、前記格子フレーム10の間に設けられるガラス板20は、外部の太陽からの光を内部空間へ容易に伝達することができる。
それで、前記プラント空間部1は、温室のような雰囲気が形成される。
前記プラント空間部1の両側部に設けられる2つの扉130は、作業者の出入りを案内すると共に、互いに対向する位置に設けられるため、内部空間の換気を円滑に行うことができる。
前記プラント空間部1の上端部、望ましくは、天井部120に設けられる開閉ユニット500は、外部から電気的信号を受けて開閉される方式で作動され、この動作により、内部空間の換気及び温度調節を行うことができる。これは、以下で詳しく説明することにする。
図4及び図5を参照すると、前記プラント空間部1の内部空間には、2つの水槽200が設けられる。
前記2つの水槽200の1つには、海水が貯留され、他の1つには、淡水が貯留される。ここで、各水槽200に貯留される流体の種類は、選択的に可変することができる。
1つの水槽200を例にして説明することにする。
水槽胴体210の貯留空間には、微細藻類を含む海水が一定量貯留される。前記海水は、流体供給部(図示せず)を介して、前記水槽胴体210の貯留空間に貯留されることができる。
水槽胴体210の底213の中央部において一定の長さで形成される隔壁212は、側壁211と一定の間隔を成して、水槽胴体210の貯留空間内で流体の循環流路(а)を形成する。前記循環流路(а)は、直線流路と曲線流路とからなる。
ここで、海水が水槽胴体210に貯留される望ましい水位は、流体限定溝210аによって限定されることが望ましい。
図6及び図7を参照すると、水槽胴体210の側壁211と隔壁212との外周には、同じ高さをなす流体限定溝210aが形成される。
それで、海水は、流体限定溝210aが位置する高さと同一の水位を成して、水槽胴体210の貯留空間内に貯留される。
図8及び図9を参照すると、前記水槽胴体210の循環流路(а)上には、水車が配置される。 この際、水車は、第2のブレード340が回転されながら海水に順次含浸するように、水槽200に設けられることが望ましい。
水車制御ユニット360は、回転モータ350を駆動させる。前記回転モータ350は、回転軸320を一定の回転速度で回転させる。
それで、 回転軸320の外周に放射状に形成される第1のブレード330は、一定の回転速度で回転される。そして、前記各第1のブレード330の端部で傾くように設けられる第2のブレード340も、同時に回転される。
前記第2のブレード340は回転しながら、流体を循環流路(а)に沿って循環させることができる。
前記第2のブレード340は回転しながら、水槽胴体210に貯留される海水を順次上方に汲み上げることができる。そして、上方の一定の位置まで汲み上げられた海水は、下方に落下される。
前記第2のブレード340の回転により、海水が汲み上げられ、前記汲み上げられた海水は、再度貯留した海水に落下する過程が繰り返される。
前記のような繰返し過程により、海水は、水槽胴体210の循環流路(а)に沿って循環することができる。
そして、第2のブレード340の回転により汲み上げられた海水は、一定の高さで下方の水槽胴体210に貯留した海水に落下される。この際、落差により、水槽胴体210の海水には、気泡が形成され、これは、海水に酸素を供給することができる。
それで、水槽胴体210において、循環流路(а)に沿って循環される海水は、前記の連続的な落下過程により、酸素を提供されることができる。
これにより、海水に含まれる微細藻類は、連続的に循環すると共に、酸素を提供されるため、容易に成長することができる。
前記水槽200は、鉄筋が配筋されるコンクリートからなると共に、図7に示しているように、その外面に防水層220が形成される。この防水層220により、前記水槽胴体210に貯留される海水又は淡水は、外部に漏洩、又は、水槽胴体210内部に浸透されない。
図6を参照すると、水槽胴体210の側壁211の内側面と隔壁212の外側面とのそれぞれには、斜面(S)が形成される。水槽200の循環流路(а)の断面幅は、下方に沿って、逐次減少するように形成される。
それで、水槽胴体210の貯留空間に貯留される海水は、前記斜面(S)によって安定して循環することができ、循環の際、貯留空間から外部へあふれないようにことができる。
図4を参照すると、本発明による照明部4は、水槽200で循環される海水に含まれる微細藻類に、光合性作用を誘発することができる。
前記照明部4の発光素子720は、ベース710に設けられた状態で、水槽胴体210の上に配置される。
発光素子720と電気的に連結される照明制御ユニット730は、既設定の発光時間範囲及び照度をなすように、発光素子720を発光させることができる。
例えば、前記発光時間範囲が、午後5時から10時までに設定される場合、前記照明制御ユニット730は、前記設定される時間範囲及び照度となるように、発光素子720を発光させる。
前記発光素子720から発せられる光は、水槽胴体210の循環流路(а)に沿って循環される海水に提供される。
前記海水に含まれる微細藻類は、外部に供給される光により光合性作用を起こすことができる。
本発明で記述される発光素子720から発せられる発光面積は、水槽胴体210の貯留空間の上面部領域を含むように設定されるか、循環流路(а)の上面部領域を含むように設定されることもできる。
これに加えて、前記発光面積は、循環流露(а)の上部の一部領域を含むように設定されることもできる。
前記発光面積の調節は、発光素子720が設けられるベース710の面積で決められることもでき、ベース710を水槽胴体210の上部で回転するように設置して、発光角度を調節することで、発光面積を調節することもできる。
本発明による照明部4は、水槽胴体210に貯留され、海水に含まれる微細藻類に光合性作用を起こすための環境を提供する。
図面には示していないが、発光素子720は、図9に示している水車300の第1、2のブレード330、340に設置されることもできる。このような場合、前記発光素子720は、防水材(図示せず)で取り囲まれて、第1、2のブレード330、340に設置されることが望ましい。勿論、前記発光素子720は、水車300の回転軸320に設置されることもできる。
また、図面には示していないが、図4に示している発光素子720は、水槽胴体210の側壁211と、隔壁212と、底213に内設されることもできる。
このような場合、前記内設される発光素子720は、水槽胴体210の貯留空間に貯留される海水に直接的に光を提供することもできる。
図4を参照すると、本発明の温度調節部は、プラント空間部1の内部空間の温度値を、既設定の温度値範囲に含まれるようにすることができる。
温度センサ610は、プラント空間部1の内部空間の温度値をリアルタイムで測定する。前記温度センサ610は、前記測定される温度値を、制御ユニット600に伝送する。
前記制御ユニット600は、前記測定される温度値が、既設定の温度値範囲に含まれているか否かを判断する。例えば、前記既設定の温度値範囲は、20〜30℃の範囲である。
そして、前記制御ユニット600は、前記測定される温度値が前記既設定の温度値範囲に含まれるように、複数の開閉ユニット500と、加熱ユニット400との作動を制御する。
以下では、前記開閉ユニット500の作動について説明する。ここで、1つの開閉ユニット500の作動について説明する。
図11及び図12を参照すると、開閉扉510は、天井部120に形成される開口11を蜜閉した状態とする。
前記制御ユニット600は、モータ520を作動させ、前記モータ520は、モータ軸521を一方向に回転させる。
前記モータ軸521に連結されるギア530は、モータ軸521の回転に連動して、一方向に回転される。
前記ギア530は、開閉扉510の下面部に設けられるU字状のラック540の一面と歯合される。
それで、前記ギア530が一方向に回転することにつれ、これに連動する前記ラック540は上方に、開閉扉510が開放する方向に沿って上昇する。そして、前記ラック540に連結される開閉扉510は、天井部120の開口11を開放する。
そして、他の1つの開閉ユニット500の作動は、前記作動と同一である。
天井部120の開口11は、前記開放する開閉扉510によって開放され、プラント空間部1の内部空間は、開放した開口11によって外部に露出する。
それで、前記開口11を介して、外気がプラント空間部1の内部空間に流入される。
夏季の場合、外気の温度は、プラント空間部1の内部温度よりも低いことがあるため、外気が流入することにより、プラント空間部1の内部の温度は、一定以下に下降することがある。
これに加えて、前記制御ユニット600は、2つの開閉ユニット500の作動を制御する。
ここで、前記制御ユニット600は、各開閉ユニット500のモータ520を同時に作動させるか、互いに独立して作動させることもできる。
これにより、制御ユニット600は、各開閉扉510を同時に開閉するか、いずれか1つだけを開閉することができる。それで、プラント空間部1の内部空間に流入される外気の量は、調節することができる。
前記加熱ユニット400の作動について、説明する。
図4を参照すると、制御ユニット600は、ボイラー420を作動させる。
前記ボイラー420は、外部から暖房水を供給される。前記ボイラー420は、前記暖房水を一定温度で加熱した後に、これを循環パイプ410に供給する。
循環パイプ410の両端は、ボイラーに連結され、循環パイプ410に供給される暖房水は、循環パイプ410に沿って循環されることができる。
ここで、前記循環パイプ410は、水槽胴体210の底内部に埋設される。
それで、一定温度で加熱された暖房水が循環される循環パイプ410は、一定温度で加熱される。この加熱される温度は、水槽胴体210の底に伝達される。
それで、前記水槽胴体210の貯留空間、及びこれに貯留される海水は、一定の温度に上昇される。
これに加えて、前記水槽胴体210の底は、プラント空間部1の底部100に一部挿設される。
それで、冬季の場合、前記水槽胴体210は、水槽胴体210の底213を介して、地熱を直接的に伝達されることができる。
上述したように、温度調節部は、開閉ユニット500及び加熱ユニット400の作動をリアルタイムで制御することで、四季にかけて、プラント空間部1の内部空間の温度値が20〜30℃の範囲に一定に含まれるようにすることができる。
一方、前記温度調節部は、図9及び図10に示される水車300の作動を制御することもできる。
図4、図9及び、図10を参照すると、水車制御ユニット360は、温度調節部の制御ユニット600と電気的に連結される。
制御ユニット600は、プラント空間部1の内部温度値が、既設定の基準温度値範囲の以下となると、前記のように開閉ユニット500及び加熱ユニット400の作動を制御すると共に、水車制御ユニット360に電気的信号を伝送する。
前記水車制御ユニット360は、回転軸320の回転数を一定以上に上昇するように、回転モータ350の作動を制御する。前記回転軸320に形成される第1、2のブレード330、340の回転速度も、上昇する。
これにより、水槽胴体210の貯留空間に貯留される海水の循環流路(а)に沿って循環される流速は、増加する。また、海水が落下される回数が増加するため、海水における酸素発生量も、増加する。
本発明は、プラント空間部1の内部温度が一定温度の以下となる場合、海水の循環流速を増加させて、微細藻類の活動性を強制的に上昇させることができる。
また、一方、前記温度調節部は、図4における照明部4の作動を制御することもできる。
照明制御ユニット730は、温度調節部の制御ユニット600と電気的に連結される。
制御ユニット600は、プラント空間部1の内部温度値が、既設定の基準温度値範囲の以下となると、前記のように、開閉ユニット500及び加熱ユニット400の作動を制御すると共に、照明制御ユニット730に電気的信号を伝送する。
前記照明制御ユニット730は、設定される照度をある一定水準に上昇させることができる。
これにより、水槽胴体210の貯留空間に貯留される海水は、上昇した照度をなして発光する光に露出される。前記光に露出される海水に含まれる微細藻類は、光合性作用が活発に起きることになる。
そして、照度上昇により発光される光は、熱を含んでいるため、この熱は、海水に伝達される。それで、海水は、一定温度に上昇されることができる。
上述したように、水槽胴体210に貯留される微細藻類を含む海水は、水槽胴体210 内で循環され、酸素を提供される。
これと共に、水槽200が設けられるプラント空間部1の内部温度値は、設定された基準温度値範囲に含まれるようにリアルタイムで制御される。
これにより、本発明は、微細藻類の成長環境を容易に調節して、微細藻類を大量に成長させることができる。
また、前記水槽200で成長する微細藻類を含む海水は、管を介して遠心分離機800に排出される。
前記遠心分離機800は、微細藻類を含む物質と海水との比重差を用いて、これらを互いに分離する。前記微細藻類を含む物質は、バイオ燃料として製造される原料である。
このように、前記原料は、管を介して搾油機810に排出される。
前記搾油機810は、微細藻類原料の細胞壁を破壊し、ここに含まれる油類成分と、その他の成分とを分離して、油類成分だけを搾乳する。前記搾油機810は、油類成分を分離することができる機能を有する他の装置及び方法で使用することができる。
前記のように搾油された油類成分は、別の貯留器820に排出、貯留される。
産業上の利用の可能性
上述した作用により、本発明は、微細藻類を大量に培養可能な培養温度及び光合性のような成長条件を容易に制御することができるというメリットがある。
また、本発明は、制限した空間で微細藻類を連続的に循環させると共に、微細藻類に連続的に酸素を提供して、微細藻類を容易に成長させることができるというメリットがある。