JP2014512019A - 光ファイバを用いた中赤外コヒーレント・コンティニュームの広帯域発生 - Google Patents

光ファイバを用いた中赤外コヒーレント・コンティニュームの広帯域発生 Download PDF

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Abstract

中赤外スペクトル領域のためのコヒーレントでコンパクトなスーパーコンティニューム光源と、その例示的な用途が開示される。スーパーコンティニューム発生は、高非線形ファイバまたは導波路の使用に基づく。少なくとも1つの実施形態では、スーパーコンティニューム光源のコヒーレンスは、低ノイズ・モード・ロック短パルス光源を使用して向上される。コンパクトなスーパーコンティニューム光源は、受動モード・ロック・ファイバまたはダイオード・レーザを使用することにより構成することができる。波長可変光源は、適切な光フィルタまたは周波数変換セクションを使用して構成することができる。高コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は、コヒーレント検出方式をさらに容易にし、ロックイン検出方式の信号/雑音比を改善することができる。

Description

本発明は、コンパクト、高輝度、広帯域、中赤外コヒーレント・ファイバ光源および例示的な用途に関する。
高輝度広帯域コヒーレント光源は、医学、分光法、顕微鏡、測距、センシング、および計測学に多くの用途を有する。そのような光源は、非常に頑強であり、長期間安定性を有し、さらに、量販市場用途のために高度の光統合化による最小構成要素数からなる必要がある。高非線形ファイバ中の周波数拡幅またはスーパーコンティニューム発生に基づく広帯域光源は特に有用である。短パルス・ファイバ・レーザとともに使用される場合、全ファイバ・システム構成がスーパーコンティニューム発生のために可能であり、それにより、大幅に単純化された製造ルーチン、低コスト、および高レベルの熱機械安定性などの利益がもたらされる。
ファイバ・ベースのスーパーコンティニューム光源は、紫外から中赤外までのスペクトル出力を生成することができ、ここ数年、膨大な研究を呼んでおり、例えば、J.M.Dudley等、「Supercontinuum generation in optical fibers」、Cambridge University Press(2010年)を参照されたい。中赤外、例えば、約2.5〜10.0μmの波長範囲に達するために、J.M.Dudley等、「Supercontinuum generation in optical fibers」、Cambridge University Press(2010年)の6章のJ.H.V.Price等、「Supercontinuum generation and nonlinearity in soft glass fibers」によって最近概説されたように、軟質ガラスまたは重金属酸化物ガラスをスーパーコンティニューム発生のために実装することができる。中赤外で動作するそのようなファイバ・ベースの中赤外光源は、可能性として、より多くの既製の光パラメトリック発振器(OPO)、増幅器(OPA)、および発生器(OPG)に取って代わることができ、したがって、かなりの関心事である。
石英ガラスに基づく高非線形ファイバは比較的高いレベルの成熟期に既に達している。スーパーコンティニューム発生のためのパルス・エネルギー要件を緩和するには、極めて小さいコアをもつ高非線形シリカ・ファイバが有用である。例えば、シリカ・ベースの高非線形ファイバ、特に、フォトニック結晶ファイバが、Dong等、「Ultra high numerical aperture optical fibers」、米国特許第7,715,672号に最近記載されており、高度にゲルマニア(Germania)をドープした中心コア・セクションを追加使用すると、スーパーコンティニューム発生のためのパルス・エネルギー要件が下がることがさらに示唆された。実際、短パルス・ファイバ光源を使用するシリカ・ファイバ・ベースのスーパーコンティニューム光源が、例えば、T.Hori、「Studies on Ultrawideband Supercontinuum Generation by Use of Ultrashort Pulse and Optical Fibers」、博士論文、名古屋大学、日本(2005年)に記載された。これらの全ファイバ・スーパーコンティニューム光源は、1560nm近くの波長で放出する短パルス・レーザを使用して動作されており、コアの内部に高レベルのゲルマニア濃度をもつ高非線形シリカ・ファイバを使用した。そのような全ファイバ光源は、W.C.Swann等、「Fiber−laser frequency combs with subhertz relative bandwidths」、Opt.Lett.、31巻、3046〜3048頁(2006年)において、高レベルのコヒーレンスをもつスーパーコンティニュームを生成することも示され、超低ノイズ周波数コム光源のデモンストレーションで使用された。1550nm近くで放出するレーザ光源で動作する低ノイズ周波数コム光源は、50〜1000MHzの範囲の繰返し率で動作することができる。上限は、一般に、実装されるレーザ光源の設計制約条件によって決定される。下限は機械的安定性の考慮事項によって決定される。
米国特許第7,715,672号 米国特許第7,519,253号 米国特許出願第12/399,435号 米国特許出願公開第2010/0225897号 米国特許出願第13/026,762号 米国特許第6,775,447号 米国特許第5,515,194号 米国特許第7,782,910号 米国特許第7,715,672号 米国特許第7,809,222号 米国特許出願第61/426,327号 米国特許出願第61/364,545号
J.M.Dudley等、「Supercontinuum generation in optical fibers」、Cambridge University Press(2010年) J.M.Dudley等、「Supercontinuum generation in optical fibers」、Cambridge University Press(2010年)の6章のJ.H.V.Price等、「Supercontinuum generation and nonlinearity in soft glass fibers」 T.Hori、「Studies on Ultrawideband Supercontinuum Generation by Use of Ultrashort Pulse and Optical Fibers」、博士論文、名古屋大学、日本(2005年) W.C.Swann等、「Fiber−laser frequency combs with subhertz relative bandwidths」、Opt.Lett.、31巻、3046〜3048頁(2006年) W.Q.Zhang等、「A genetic algorithm based approach to fiber design for high coherence and large bandwidth supercontinuum generation」、Opt.Expr.、17巻、19311頁(2009年) Buccoliero等、Appl.Phys.Lett.、92巻、061106頁(2010年) F.A.Oguama等、「Simultaneous measurement of the Raman gain coefficient and the nonlinear refractive index of optical fibers:theory and experiment」、J.Opt.Soc.Am.B、22巻、426頁(2005年) K.KieuおよびM.Mansuripur、「Femtosecond laser pulse generation with a fiber taper embedded in carbon nanotube/polymer composite」、Opt.Lett.、32巻、2242〜2244頁(2007年) M.D.O’Donnell等、「Tellurite and Fluorotellurite Glasses for Fiberoptic Raman Amplifiers:Glass Characterization,Optical Properties,Raman Gain,Preliminary Fiberization,and Fiber Characterization」、J.Am.Ceram.Soc.、90巻、1448頁(2007年) X.Yan等、「Transient Raman response and soliton self−frequency shift in tellurite microstructured fiber」、Journal of Applied Physics、108巻、123110頁(2010年) Hu等、「Maximizing the bandwidth of supercontinuum generation in As2Se3 chalcogenide fibers」、Opt.Expr.、18巻、6722頁(2010年) M.R.E.Lamont等、「Supercontinuum generation in dispersion engineered highly nonlinear(γ=10/W/m)As2S3 chalcogenide planar waveguide」、Opt.Expr.、19巻、14938頁(2008年)
1GHzを超える繰返し率で、特に1550nmの近くの波長で動作することができる低ノイズ・スーパーコンティニューム光源の必要性が依然として残されている。さらに、1700nmを超える波長で動作する短パルス・レーザ光源で動作し、中赤外まで拡大された広いコヒーレント・スペクトル有効範囲を生成することができる低ノイズ・スーパーコンティニューム光源の必要性が依然として残されている。さらに、軟質ガラスまたは高非線形導波路に基づく低ノイズ高コヒーレント・スーパーコンティニューム光源の必要性が依然として残されている。
広いスペクトル有効範囲を可能にする低ノイズ・ファイバ・ベースのコヒーレント・スーパーコンティニューム光源が説明される。スーパーコンティニュームのコヒーレンスを向上させるために、高非線形ファイバが、1700nmを超える波長で放出する低ノイズ・パルス光源とともに実装される。そのような低ノイズ・パルス光源は、非線形コア・ポンプ型Tmファイバ増幅器中で増幅されるコア・ポンプ型モードロックTmファイバ発振器を含むことができる。代替として、クラッド・ポンプ型線形Tmファイバ増幅器が、コア・ポンプ型モードロックTmファイバ発振器とともに使用され得る。低ノイズ・コア・ポンプ型Tmファイバ・レーザ光源、ならびに短パルスを生成する任意の好適な低ノイズ・レーザ光源を使用して、高コヒーレント低ノイズ・スーパーコンティニュームの発生が可能である。そのような低ノイズ・パルス・レーザ光源は、例えば、増幅自然放出光源など、単一周波数ポンプ・レーザ、またはポンプ・レーザを用いてポンピングすることができ、横または縦モード構造を無視できることを示している。これらの短パルス・レーザ光源は、好ましくは1ps未満のパルス幅、より好ましくは300fs未満のパルス幅、最も好ましくは100fs未満のパルス幅を発生させる。高非線形シリカ・ファイバは、ファイバ・コア内部の高レベルのゲルマニア・ドーピングを使用することによって生成することができる。10モル%を超える、より好ましくは20モル%超えるゲルマニア・ドーピング・レベルを実現することができる。ステップ・インデクス屈折率プロファイル、W形状屈折率プロファイル、またはより複雑な屈折率プロファイルを使用する高ゲルマニア・ドープ高非線形ファイバを容易に実装することができる。1700nmを超える波長で、高非線形ゲルマノ・シリケート・ファイバは、全ファイバ設計を実現しながら分散平坦化されるようにさらに設計することができる。
さらに、中心コア・セクションを囲む空気孔を組み込んだゲルマニア・ドープ・フォトニック結晶ファイバを、コヒーレント・スーパーコンティニューム発生に容易に使用することができる。そのようなゲルマニア・ドープ・フォトニック結晶ファイバは、従来のステップ・インデクス・ファイバによる分散管理の量が多少制限される1700nmを超える放出波長をもつレーザ光源を使用する場合に特に有用である。
代替として、特に、2000nmを超える波長のコヒーレント・スーパーコンティニューム発生では、多くの種類の軟質ガラスベース、または重金属酸化物ベースの高非線形ファイバに注入される低ノイズTmファイバ・パルス光源を利用することができる。そのような軟質または重金属酸化物ガラス高非線形ファイバは、例えば、フッ化物、鉛ガラス、ビスマス、カルコゲナイド、またはテルライト・ベースのファイバを含むことができる。これらのガラスから製作された対応するファイバは、好ましくは、分散平坦化プロファイルを有する。例えば、好ましくは、ファイバは、利用するレーザ光源の中心波長から±100nmまで広がった範囲において|100|ps/km未満の分散の値を有し、より好ましくは、その範囲は±200nmであり、最も好ましくは、その範囲は±500nmであることになる。
軟質ガラスでのスーパーコンティニューム発生の代替として、例えば、シリコン、ビスマス、カルコゲナイド、GaAs、LiNbO、またはGaPベースの導波路などの高非線形導波路を利用することができる。
高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルは、単にいくつかの例を挙げると、周期分極LiNbO(PPLN)、光学的パターン化GaAsまたはGaPなどの疑似位相整合結晶材料で発生させることもできる。好ましくは、導波路構造が実装される。これらの導波路で発生するスーパーコンティニューム・スペクトルは、1オクターブを超える波長スパンで高コヒーレントとすることができる。疑似位相整合非線形結晶のゼロ分散波長の近くで動作するレーザ光源が実装されていることが好ましい。PPLN導波路では、2000nm波長領域で放出するパルス光源をスーパーコンティニューム発生のために実装することができる。
導波路の自己周波数シフトを活用すると、中赤外のスペクトル有効範囲を拡張するための軟質ガラス高非線形ファイバに第1の高非線形導波路からの出力を注入することに基づくタンデム・スーパーコンティニューム光源の構成がさらに可能になる。
低ノイズ高コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は多くの用途で利用することができる。それは、例えば、光パラメトリック発振器および増幅器の低コストの代替として役立つことができる。さらに、低ノイズ・スーパーコンティニューム光源は、フーリエ変換分光法または多重ヘテロダイン分光法などの分光法用途、ならびに線形光サンプリングで非常に有益である。実際に、局部発振器としてのスーパーコンティニューム・パルスによるいくつかの形態のコヒーレント検出方式を含むいかなる測定値技法も、低ノイズ特性から大きい利益を得ることができる。
例として、コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は、1700nmを超える中心波長の出力を発生させる低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス光源を含むことができ、その出力は、1ps未満のパルス幅を有する少なくとも1つのパルスを含む。そのようなパルス光源は、コア・ポンプ型モード・ロックTmファイバ・レーザに基づくことができる。高非線形材料は、光源からの出力を受け取り、コヒーレント・スーパーコンティニュームを発生させる。高レベルのコヒーレンスは、スーパーコンティニューム・スペクトルの要素を単一周波数レーザと光学的に干渉させ、高い信号/雑音比をもつ高周波領域のビート信号を観察することによって特性決定することができる。代替として、f−2f干渉計を使用して、コヒーレンスのレベルを検証することができる。
いくつかの実施形態では、ファイバ・ベースのパルス光源は少なくとも約1GHzの繰返し率で動作することができる。いくつかの実施形態では、スーパーコンティニューム帯域幅は1.1オクターブを超えることができる。いくつかの実施形態では、非線形導波路は、光源の出力を2200nmを超える波長まで自己周波数シフトさせ、それに続いて、高非線形材料でスーパーコンティニュームを発生させるために利用することができる。
低ノイズ高コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は、さらに、撮像用途ならびにマイクロ分光法にとって非常に重要である。低ノイズ・スーパーコンティニューム光源の撮像用途には、光コヒーレンス断層撮影と、共焦点蛍光顕微鏡のあらゆる変形形態と、誘導放出抑制顕微鏡(STED)などの超解像顕微鏡とが含まれる。他の撮像用途には、例えば、2光子および3光子蛍光に基づく多光子顕微鏡などのあらゆる種類の多光子顕微鏡と、表面第二高調波発生と、第三高調波発生と、コヒーレント反ストークス・ラマン散乱ならびに誘導ラマン散乱とが含まれる。マイクロ分光用途は、例えば、中赤外吸収分光法ならびにチップ増強分光法を含むことができる。
本発明の1つの態様はコヒーレント検出の方法を特徴としており、コヒーレント・スーパーコンティニュームはコヒーレント信号放出を誘起し、コヒーレント信号放出は分析される。別の態様では、本発明は、スーパーコンティニュームが被試験試料によってスペクトル的に変更されるロックイン検出の方法を特徴としている。次に、変更されたスペクトルは、ロックイン検出システムの変調周波数で分析される。別の態様では、本発明は、コヒーレント・スーパーコンティニュームの少なくとも一部で試料を照明することと、試料によって生成された反応を検出することと、この応答に基づいて試料の特性を確定することとを含む、試料の特性を確定する方法を特徴としている。別の態様では、本発明は、2つのコヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルが発生される多重ヘテロダイン検波を使用して試料の特性を確定する方法を特徴としている。
1700nmを超える波長で放出する光源と高非線形ファイバとを実装する低ノイズ広帯域スーパーコンティニューム光源の包括的な実施形態を概略的に示す図である。 2000nm波長範囲の近くで動作する光源によるスーパーコンティニューム発生のための高非線形ゲルマニウム・ドープの従来の中実石英ガラス・ファイバの測定した屈折率プロファイルのグラフである。 高非線形ゲルマニア・ドープ・シリカ・フォトニック結晶ファイバの断面を示すSEM画像である。 広帯域スーパーコンティニューム光源で使用するのに好適な例示のファイバ・ベースの低ノイズ・パルス発信器/増幅器配置を概略的に示す図である。 広帯域スーパーコンティニューム光源で使用するのに好適な例示のファイバ・ベースの低ノイズ・パルス発信器/増幅器配置を概略的に示す図である。 Tmファイバ・レーザにより高非線形シリカ・ファイバで発生したスーパーコンティニューム・スペクトルの近赤外部分を示すグラフである。 スーパーコンティニューム・スペクトルの要素と単一周波数レーザとの間で測定された高周波ビート信号の信号/雑音比を示すグラフである。 f−2f干渉計を実装したときのスーパーコンティニューム・スペクトルの要素間で測定された高周波ビート信号の信号/雑音比を示すグラフである。 高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルを実現する低ノイズ波長可変光源の一実施形態を概略的に示す図である。 高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルを実現する低ノイズ二重波長光源の一実施形態を概略的に示す図である。 高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルを実現する低ノイズ二重波長可変光源の一実施形態を概略的に示す図である。 高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルで被試験試料を分光分析するのに好適なコヒーレント検出方式の包括的な実施形態を概略的に示す図である。 低ノイズ高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルで被試験試料を分光分析するのに好適なロックイン検出方式の包括的な実施形態を概略的に示す図である。
本発明は、コンパクトな高輝度広帯域中赤外コヒーレント・ファイバ光源および例示的な用途に関する。インコヒーレント中赤外スーパーコンティニューム発生が、Islamへの「Broadband or Mid−Infrared Fiber Light Sources」という名称の米国特許第7,519,253号に記載された。軟質ガラス・ファイバへのサブ100fsパルスの注入に基づき、フッ化物、テルライト、ビスマス、またはカルコゲナイド・ファイバなどの軟質ガラス・ファイバ中で3〜20μmの波長まで広がる出力を供給するコヒーレント・スーパーコンティニューム発生が、現在は米国特許出願公開第2010/0225897号として公開されているFermann等への「Optical scanning and imaging systems based on dual pulsed laser systems」という名称の米国特許出願第12/399,435号で開示された。スーパーコンティニューム発生の詳細な理論的研究およびテルル化物フォトニック結晶ファイバ中のスーパーコンティニューム発生のコヒーレンスが、W.Q.Zhang等、「A genetic algorithm based approach to fiber design for high coherence and large bandwidth supercontinuum generation」、Opt.Expr.、17巻、19311頁(2009年)によって提示された。超平坦分散プロファイルが、広帯域コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルの発生に関して示唆された。しかし、開示されたファイバは、製造するのが非常に困難である。コヒーレント・コンティニューム発生のために100fsパルスを使用することが示唆されたが、そのような100fsパルスを供給する実際のパルス光源は開示されなかった。その上、スーパーコンティニューム発生のためのファイバ・レーザ光源は考慮されなかった。Buccoliero等、Appl.Phys.Lett.、92巻、061106頁(2010年)に提示された関連研究では、テルライト・フォトニック結晶ファイバ中のスーパーコンティニューム発生のために5psのパルスを発生させるTmファイバ・レーザを仮定した結果が説明されたが、5psのパルス幅をもつパルスしか考慮されなかった。コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルが、1700nmを超える波長で放出する低ノイズ・ファイバ・パルス光源により発生され、2011年2月14日に出願された「Compact,coherent,and high brightness light sources for the mid and far IR」という名称のFermann等への米国特許出願第13/026,762号(’762出願)に記載されており、その内容はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。サブ100fsパルスを供給するTmファイバ・ベースのモード・ロック・パルス光源もその中に記載された。
図1は、2000nmの近くで動作する短パルス光源とともに高非線形ファイバを実装する低ノイズ広帯域高コヒーレント・スーパーコンティニューム光源100の包括的な設計を示す。動作時に、短パルス光源のパルス特性は、非線形ファイバの属性と組み合わされて、高コヒーレント・スーパーコンティニュームを生成する。
短パルス光源は、1700nmを超える波長で動作し、かつ1ps未満のパルス幅、より好ましくは300fs未満のパルス幅、最も好ましくは100fs未満のパルス幅をもつパルスを生成する任意の低ノイズ・レーザ光源とすることができる。適切なパルス光源は、例えば、モード・ロック・ファイバ・レーザ、モード・ロック半導体または固体レーザを含むことができる。
パルス光源としてモード・ロック・ファイバまたは固体レーザを使用する場合、低ノイズ動作は、単一周波数ポンプ・レーザ、または増幅自然放出に基づくポンプ光源を実装することによって確実にすることができる。そのような低ノイズ・ポンプ光源は、例えば、ブロードストライプ多重横モード半導体レーザに基づくポンプ・レーザまたは多重モード化縦モード構造を示すファイバ・レーザなど、多重縦または多重横モード構造を示さない。そのような多重モード・ポンプ・レーザのモード・ビートのために、発生したコンティニュームのノイズ・レベルがスーパーコンティニューム・ファイバ中の振幅対位相ノイズ結合(amplitude to phase noise coupling)に起因して増加し、その結果として、コヒーレンスが低下する。
1つの実施形態では、Tmファイバ・レーザ・ベースの短パルス光源を使用することができる。適切な短パルス光源が前述の’762出願に開示された。
少なくとも1つの実施形態では、短パルス光源からの単一モード出力ビームは、高非線形ファイバに結合され、モード整合用バルクおよび/または集積光学系、直接スプライス接続、またはファイバ・テーパを使用して非線形ファイバにモード整合される。高非線形ファイバをテーパ化して、光源への結合を簡単化および安定化させることができる。結合を簡単化するために、高非線形ファイバの上流方向にモード直径が増加している短いセクションの光ファイバに高非線形ファイバをスプライス接続することもできる。さらに、高非線形ファイバをテーパ化することができ、またはコンティニューム出力をさらに整形するために1つを超える高非線形ファイバを使用ことができる、すなわち、いくつかの高非線形ファイバを連結することができる。
900〜2700nmのスペクトル範囲の高コヒーレント・スーパーコンティニュームを発生ための適切な高非線形ファイバの屈折率プロファイルの一例が図2aに示される。y軸目盛はクラッド・ガラスの屈折率からの屈折率差を表し、x軸はμm目盛の半径方向位置を表す。ファイバは、比較的低いエネルギー・パルス、例えば、100nJ未満のパルス・エネルギーで、1700〜2300nmの波長範囲で動作するレーザ光源を使用してスーパーコンティニュームを発生させるように設計される。屈折率プロファイルの形状は、最新技術ではWプロファイルとして知られている。屈折率プロファイルは、高レベルのゲルマニアでコア・セクションを共ドープし、フッ素で周囲のディプレスト・クラッド・セクションを共ドープすることによって得られ、それは、分散平坦化屈折率プロファイルを得るのに有用である。1500〜2500nmの範囲で|10|ps/km未満の分散をもつそのようなファイバを設計することができる。それに比べて、この波長範囲の石英ガラスの分散変化は約25倍大きい。
コヒーレント・スーパーコンティニューム発生のスペクトル範囲は、追加の高非線形ファイバの縦続接続ならびに実装される高非線形ファイバの適切なテーパ化によってさらに拡大させることができる。
コヒーレント・スーパーコンティニューム発生では、1ps未満のパルス幅をもつパルスを生成する低ノイズ短パルスTmファイバ光源が、上述のような技法を使用して高非線形ファイバに都合よく結合される。改善されたコヒーレンスを300fs未満のパルス幅で得ることができ、さらに改善されたコヒーレンスを100fs未満のパルス幅で得ることができる。そのようなTm光源が’762出願の図3および図8ならびに関連する本文に開示された。そのような光源は、さらに、非常にコンパクトな構成を可能にする高非線形ファイバに直接スプライス接続することができる。
高レベルのコヒーレンスを保証するために、100fsパルスを生成するコア・ポンプ型Tmファイバ発振器とコア・ポンプ型Tmファイバ増幅器とを使用することができる。Tmファイバ増幅器は、増幅器の内部で自己位相変調のレベルが1.5πを超える非線形とすることができ、増幅器出力部で約70fsまでの非線形パルス圧縮が可能である。
対照的に、本発明者等は、非線形クラッド・ポンプ型Tm増幅器を使用した場合、発生したスーパーコンティニュームのコヒーレンスのレベルが激しく劣化することを観測した。その理由は、クラッド・ポンピングで使用した多モード半導体ポンプ光源のモード・ビートに起因するスーパーコンティニューム・ファイバ中の振幅対位相ノイズ結合である。しかし、自己位相変調の最大レベルが1.5πに制限される場合、線形クラッド・ポンプ型Tmファイバ増幅器を使用することによって許容レベルのスーパーコンティニューム・コヒーレンスを得ることができる。
F.A.Oguama等、「Simultaneous measurement of the Raman gain coefficient and the nonlinear refractive index of optical fibers:theory and experiment」、J.Opt.Soc.Am.B、22巻、426頁(2005年)に示されているように、光ファイバの非線形屈折率Nは、ゲルマニア含有量とともに増加し、したがって、PCFのコアへのゲルマニアの組み込みがそのようなファイバの非線形屈折率を増加させ、スーパーコンティニューム発生のためのパルス・エネルギー要件を最小化する。
発生したスーパーコンティニュームのコヒーレンスは、スーパーコンティニューム・スペクトルの光周波数ωの関数としての1次コヒーレンスg(ω)によって近似的に記述でき、
として定義されることが最新技術でよく知られており、ここで、Ai,j(ω)は、i番目のパルスおよびj番目のパルスによって発生されたスーパーコンティニューム・スペクトルの振幅であり、ここで、整数は、パルス列内でランダムに選択される。コヒーレンス関数g(ω)またはg(λ)(ここで、λは光周波数ωでの対応する波長である)によるスーパーコンティニューム・スペクトルの特性評価は、例えば、W.Q.Zhang等、「A genetic algorithm based approach to fiber design for high coherence and large bandwidth supercontinuum generation」、Opt.Expr.、17巻、19311頁(2009年)で使用されており、ここでは、これ以上説明されない。しかし、Zhangによって使用された式(1)は実際のパルス光源の過剰ノイズを明らかにしておらず、過剰ノイズは別々に特性評価を行う必要があり、パルス光源ごとに激しく異なることがある。パルス光源は、ショット・ノイズ限界とすることができるが、依然として非常に大きい位相ノイズを有する。実験的に、1次コヒーレンスは、マッハ・ツェンダ干渉計を使用して、パルス光源からの寄与を含めて、近似的に測定することができ、ここで、パルス光源からの2つの続いて生じるパルスが干渉し、発生したスペクトル・インターフェログラムの鮮明度が光周波数の関数として観察され、ここで、
である。この場合、Imax,min(ω)は、それぞれ、観察されたスペクトルのインターフェログラムの最大および最小スペクトル強度であり、I1,2(ω)は、それぞれ、マッハ・ツェンダ干渉計の2つのアームで得られたスペクトル強度である。この測定技法は、最新技術でよく知られおり、これ以上説明を必要とせず、例えば、それは、Nicholson等への米国特許第6,775,447号の図10aに関して説明された。以下の説明のためにg(ω)をg(ω)と区別するために、本発明者等はg(ω)を隣接コヒーレンス(next neighbor coherence)と呼ぶ。
ここでの目的では、かつ特に指示がない限り、光スーパーコンティニューム帯域幅は、生成されたスペクトル密度がコンティニュームのピーク・スペクトル密度の少なくとも約0.1%である2つの最極端のスペクトル点の間で測定されたスペクトル帯域幅として理解されるべきである。代替として、これらの一番端のスペクトル点を−30dB点と呼ぶ。
短パルスおよび広いコヒーレント・スペクトルを発生させるように最適化された受動モード・ロックTmファイバ発振器のいくつかの構成要素が図3aに示され、構成が、’762出願にも開示されている。Tm発振器キャビティ310は、ポンプ光源320でポンピングされる。この例では、ポンプ光源320は、1500〜1650nmの波長領域のTmファイバ吸収帯と重ねるためにこの波長領域で動作する低ノイズ単一周波数ファイバ・レーザまたは単一周波数ダイオード・レーザなどの単一モード・シード・レーザを含む。超低ノイズが必要とされない場合、この波長領域で動作するErファイバ・レーザをポンプ光源として使用することもできる。単一周波数ファイバ・シード・レーザは、Erファイバ増幅器中でさらに増幅され、Tmファイバ・レーザ・キャビティをポンピングするために使用される。Erファイバ前置増幅器ポンプは、オプションの振幅変調器およびファイバ・カプラC1を介してTmファイバ・レーザ・キャビティ310に誘導される。
Tmファイバ発振器の代わりに、Tm:Hoファイバ発振器またはHoファイバ発振器を実装することもできる。そのとき、ポンプ光源の適切な変更も必要とされる。例えば、Hoファイバは、最新技術でよく知られているようなYbファイバ・レーザにより1150nmでポンピングすることができる。
Tmファイバ・レーザ・キャビティ310は、Tmファイバ、ポンプ結合用のカプラC1、および出力結合用のカプラC2を含む一方向リング・キャビティとして構成される。リング・レーザは、さらに、非線形偏光発生(nonlinear polarization evolution)を使用して受動モード・ロックされる。そのような受動モード・ロック一方向ファイバ・リング・キャビティは、例えば、米国特許第5,515,194号(’194)に記載された。キャビティは、コリメーション・レンズL1、L2と、1/4波長板または1/2波長板として構成された波長板W1、W2、W3、およびW4とをさらに含む。キャビティは、アイソレータと、偏光ビームスプリッタPBSとをさらに含む。Tmファイバ303は、一方の端部で、最新技術でよく知られている、例えば、コーニングSMF−28ファイバのような標準単一モード・ファイバ327−bにスプライス接続される。カプラC1およびC2は、さらに、ここではピグテイル・ファイバと呼ばれる標準単一モード・ファイバで構成され、ポンプ光をキャビティに結合し、出力をキャビティから引き出すために使用される。他方の端部で、Tmファイバはある長さの分散補償ファイバ301にスプライス接続され、分散補償ファイバ301は単一モード・ファイバ327−aによりカプラC2に接続される。キャビティは繰返し率コントローラ305をさらに含み、ファイバ・コイルが繰返し率制御のために圧電変換器に巻きつけられたピグテイル・ファイバから製作される。繰返し率制御のためのそのような要素はよく知られている。
図3aのレーザ・システムは、キャビティ310の内部の総合キャビティ分散がほぼゼロである場合に最短パルスを生成する。より概括的には、最低量の搬送波位相ノイズをもつあり得る最短パルスを発生させるには、キャビティの2次分散はゼロに近いか、またはキャビティ内長さのメートル当たり±20000fsの範囲内にあるべきである。好ましくは、キャビティ内の2次分散のそのような低い値は、異なる値の2次および3次分散をもつファイバを使用して得られる。概して、標準単一モード・アンドープ・ピグテイル・ファイバおよびTmファイバは、同様の値の2次および3次分散を有し、少なくとも2次および3次分散の符号は、2000nmの波長またはその近くで、例えば、約1700nmから約2500nmの波長範囲で動作するTmファイバ発振器と同じであろう。1つの理由は、失透を引き起こすことなくシリカ・ファイバ中のAlおよびPなどのガラス形成ドーパントに対して許容されるドーパント濃度に制限があることである。Alおよび/またはPはシリカ・ファイバ中のTmの高い溶解性を可能にするので、そのようなTmドープ・ファイバの開口数は、概して、約0.25に制限され、それにより、そのようなファイバに組み込むことができる導波路分散の量が制限される。対照的に、希土類元素のない分散補償ファイバでは、GeOを主ドーパントとして使用することができ、それにより、非常に大きい値のファイバ開口数(最大約0.40)と、大きい値の導波路分散とが可能になる。
したがって、非常に低く、ほとんど最小のキャビティ内分散を実現するために、Tmファイバまたは任意の標準アンドープ単一モード・ピグテイル・ファイバの分散を補償するファイバを様々な実施態様で利用することができる。これらの分散補償ファイバは、Tmファイバおよびピグテイル・ファイバの対応する値と反対の符号を有する2次および3次分散値で設計することができる。例えば、複数のファイバ・セクションを利用することができ、各セクションは少なくともある長さのファイバを有し、ここで、
第1のファイバ・セクションは正の分散値D2を有し、
第2のファイバ・セクションは負の分散値D2を有し、
第1のファイバ・セクションは負の3次分散値D3を有し、
第2のファイバ・セクションは正の3次分散値D3を有する。
さらに、上記のように、特定のファイバ・セクションは、正味の(または平均の)正分散値または負分散値を生成するのに別のセクションと同じ数のファイバを含む必要はない。
加えて、理想的には、2次分散と3次分散との比は以下の関係:
(D2/D3)/(D2/D3)≒1
を満たすべきである。
ここで、D2、D3、D2、D3は、それぞれ、Tmファイバおよび分散補償ファイバの2次および3次分散の値である。いくつかの好ましい実施形態では、2次分散と3次分散との比はさらに近似的に以下を満たす。
好ましくは、
0.2<(D2/D3)/(D2/D3)<5
である。
より好ましくは、
0.5<(D2/D3)/(D2/D3)<2
である。
最も好ましくは、
0.7<(D2/D3)/(D2/D3)<1.3
である。
上で述べたように、最小搬送波位相ノイズをもつ最短パルスを発生させるには、2次分散の総合値はキャビティ内ファイバ長のメートル当たり約±20000fsの範囲内にあるべきである。概して、ファイバ・キャビティは2つを超える異なるファイバ設計を含むことができる。そのような実施態様では、正の分散をもつファイバと負の分散をもつファイバとを2次および3次分散の平均値をもつ2つの異なるファイバ・セクションにひとまとめにすることで十分である。
反対符号の2次分散であるが同様の2次/3次分散比をもつファイバを得る別の代替案は、フォトニック結晶ファイバの実装により達成することができる。例えば、’762の図2に示されるように中心ドープ・ファイバ・セクションを囲む小さい空気孔を追加し、コア径を適切に制御することによって正分散をもつTmドープ・フォトニック結晶ファイバを製造することができる。Tmドープ・コアがより大きいシリカ・ファイバ・クラッドに埋め込まれた6つの空気孔で囲まれているファイバが’762に示されている。それにより、負値の3次分散も得ることができる。代替として、2次および3次分散の制御を同様に可能にするアンドープ・フォトニック結晶ファイバを製造することができる。そのようなアンドープ・フォトニック結晶ファイバは石英ガラス材料に基づくことができる。
3次分散に対する2次分散の比が厳密に整合され、キャビティの能動分散がほぼゼロに設定される(適切なファイバ長を選択することによって)場合、発生するパルスはキャビティ内のどこかで本質的に帯域幅制限される。カプラC2のピグテイル・ファイバの分散がキャビティ内分散補償ファイバ301の分散より非常に小さいと仮定すると、正のチャープ・パルスがカプラC2の出力部で発生する。そのとき、ピグテイル・ファイバ長を適切に選択することによって、帯域幅限界に近いパルスをカプラC2の出力部で得ることができる。ここで、カプラC2のカプラ・ピグテイル・ファイバは、好ましくは、キャビティ内Tmドープ・ファイバ303と同様の値の2次および3次分散を有するように選択される。その上、’194特許と対照的に、レーザ・システムは、総合能動キャビティ分散がわずかに負となるように調整するとともに依然として非常に短パルスを生成することによって、本質的に、キャビティ内パルス幅変化が最小のソリトン・レーザとして動作することができる。
レーザ・システムは、例えば、米国特許第7,782,910号に記載されているようなシミラリトン・レーザとして動作することもでき、総合正キャビティ分散でレーザを動作させると近似的に放物線のパルスを生成することができる。Tmファイバおよびファイバ・ピグテイルは分散補償ファイバよりも非常に大きいコア面積を有することができ、それにより、パルス整形は放物線パルス形成をもたらす分散補償ファイバによって支配されるので、放物線パルス形成が促進される。より概括的には、これにより、従来の放物線パルス発生技法と対照的に、正分散利得ファイバではなく負分散利得ファイバを使用してファイバ・レーザ・キャビティ中での放物線パルス形成が可能になる。
大きい光帯域幅および最低量の搬送波位相ノイズによる動作とは別に、ゼロ分散点の近くの動作の別の利点は、帯域幅限界に近いパルスをカプラC2の出力ピグテイルで容易に得ることができることである。理由は、あるファイバ・ピグテイル長さで、出力パルスの2次分散および3次分散の両方が前述のように自動的に補償されるからである。同時に2次分散および3次分散を補償するのは、複雑で高価なパルス整形要素を使用しない限り、受動モード・ロック発振器に接続された外部ファイバ・ピグテイルでは困難である。
図3aの例では、モードロッキングのために非線形偏光発生を使用するモード・ロック・ファイバ・コム・リング・レーザが示される。しかし、モードロッキングが、150fs未満のパルス幅または60nmを超えるスペクトル帯域幅をもつパルスを発生させるのに利用される場合、キャビティ内ファイバの2次および3次分散の値を選択するための同様の考慮事項が当てはまる。特に、いかなるモードロッキング技法を使用する場合でもこの考慮事項は当てはまる。例えば、キャビティ内のどこへでもグラフェンまたはカーボンナノチューブ可飽和吸収体を追加して使用することにより、偏光感度を低減したリング・レーザ構造を構成することができる。そのような可飽和吸収体は、例えば、最新技術でよく知られているようなファイバ・テーパのエバネッセント場結合を介して組み込むこともでき、例えば、K.KieuおよびM.Mansuripur、「Femtosecond laser pulse generation with a fiber taper embedded in carbon nanotube/polymer composite」、Opt.Lett.、32巻、2242〜2244頁(2007年)に記載されている。
追加のTm増幅器(図示せず)を、さらに、カプラC2の出力部にスプライス接続することができる。Tm増幅器の2次および3次分散値は、増幅器の前に挿入された適切な長さの分散補償ファイバで補償することができる。ファイバを最適に選択し、さらに、Tm増幅器の内部の非線形圧縮を使用することにより、数十nJのパルス・エネルギーで、50fsよりも短い、すなわち、10〜30fsもの短パルスをそのようなシステムで発生させることができる。
超広帯域高コヒーレント・スーパーコンティニューム光源に好適なファイバ・ベースの発振器/増幅器の詳細な例が図3bに示される。それは、2つのエルビウム・ファイバ・ベースのポンプ光源、モード・ロックTmファイバ発振器、および非線形Tmファイバ増幅器を含む。第1のエルビウム・ポンプ光源(ポンプ1)は、モード・ロックTmファイバ発振器をポンピングするために使用され、それは1563nmの波長で動作する単一周波数半導体シード・レーザ(シード1)を含む。シード・レーザ出力および980nmダイオード・ポンプ・レーザの出力が、波長分割多重カプラC1を介して組み合わされ、シード信号は、コア・ポンプ型エルビウム増幅器Er1において引き続き増幅される。シード信号は、さらに、エルビウム増幅器DCEr1において約3Wの出力パワーまで増幅される。ここで、エルビウム増幅器は二重クラッド化されており、クラッド・ポンプ型を使用して高パワー・レベルが得られる。スター・カプラSC1(最新技術でよく知られているような)を使用して、シード信号をDCEr1用の多モード980nmポンプ光と組み合わせる。クラッド・ポンプ型増幅器DCEr1の出力は、さらに、偏光多重カプラPSCを介して第2のシード光源(シード2、やはり1563nmで動作する)の出力と偏光多重化されて組み合わされ、シード光源(シード2)のパワーの変調を介してモード・ロックTmファイバ発振器への全ポンプ・パワーを高速変調することができる。ポンプ・パワーの高速変調はオプションであり、ここでは、単に、発振器の搬送波包絡線オフセット周波数を外部高周波信号または光周波数基準に精密にロックできるようにし、それによって、Tmファイバ・ベースの周波数コム光源を構成できるようにするために含まれる。偏光多重カプラPSCの代わりに、1620nmなどの異なる波長で動作する波長分割多重カプラおよびシード光源(シード2)を、Tm発振器へのポンプ・パワーの高速変調のために使用することもできる。そのような実施態様は別個に示されない。しかし、周波数コム光源を構成するための他のシステム設計も、例えば、’762出願に記載されているように可能である。適切なアイソレータI1、I2、およびI3が様々な増幅段間で使用される。
モード・ロックTmファイバ発振器は、図3aに関して既に説明した(かつ’762出願の図1に対応する)ように同様にセット・アップされる。Tmファイバ発振器は、約75MHzの繰返し率で動作するように設計され、1950nmの中心波長および30mWまでの出力パワーをもつサブ100fsパルスを生成した。発振器は、30cm長のTmファイバ(TF1)と、標準単一モード・ステップ・インデクス・ピグテイル・ファイバ(PF)と、発振器内の2次分散および3次分散の両方の分散補償のために使用される、ある長さの分散補償ファイバ(DCF)とをさらに含んでいた。適切な波長板(W1は、1/4波長板および1/2波長板の両方を表す)および同様にW2が、偏光制御のため、および非線形偏光発生を介してモードロッキングを可能にするために使用された。ポンプ光は、波長分割多重カプラC2を介して発振器に注入され、発振器からの出力は、出力カプラOC1を介して引き出された。
図3bの発振器は、ミラーM1で表されたオプションのシグマ・セクションと、偏光ビームスプリッタPBSと、1/4波長板W3と、ミラーM1の空間的場所の長手方向変動を介して高速繰返し率制御を可能にするために使用された1/2波長板W4とをさらに含んでいた。ミラーM1の位置を変調できるようにするために、M1は圧電変換器にさらに取り付けられた。アイソレータI4は、モード・ロック・ファイバ・レーザ・キャビティの一方向の動作を確実にした。
本発振器設計は、単に一例として役立つものであり、かつ’762出願に記載されているものであるが、他の発振器設計を実施することもできる。
図3bの第2のエルビウム・ファイバ・ポンプ光源は、やはり1563nmで動作し、コア・ポンプ型エルビウム増幅器Er2で増幅される第3の半導体シード光源(シード3)と、上述のように同様の980nmポンプ光源を使用するクラッド・ポンプ型・エルビウム増幅器DCEr2とを含んでいた。適切なアイソレータI5、I6、およびI7がシード光源分離を行う。発振器の出力と第2のエルビウム・ポンプは波長分割多重カプラC4を介して組み合わされ、ツリウム発振器は50cmの長さのコア・ポンプ型Tm増幅器ファイバTF2において引き続いて増幅される。Tm発振器とTm増幅器との間に追加のアイソレータ(図示せず)をさらに挿入することができる。そのとき、分散補償ファイバDCFの長さ(キャビティ内DCFで使用される設計と同じ設計に基づく)は、(非線形)Tm増幅器TF2の出力部で確実に高次ソリトン圧縮をして平均パワー600mWをもつ70fsパルスを生成するように最適化された。Tm増幅器ファイバTF2の出力は、さらに、コヒーレント・スーパーコンティニューム発生のために高非線形シリカ・ファイバ(例えば、図2bに示したような)に直接スプライス接続することができる。オクターブだけ隔てられた連続スペクトル内の2つの選択された波長間の群遅延を補償または調整するために、追加の長さの標準コーニングSMF−28ファイバ(図示せず)をスーパーコンティニューム・ファイバの出力部にさらにスプライス接続することができる。そのような群遅延段は、例えば、f−2f干渉計の構成において有益である。
全体的なシステム設計は、任意のスーパーコンティニューム発生の際の振幅対位相ノイズ変換を最小化し、かつ高コヒーレント・スーパーコンティニューム出力を保証するように設計された以下のガイド・ラインに従う。この場合、一方では、モード・ロック発振器と信号増幅器(SA)とに由来する短パルスを構成する信号Sを区別する。他方では、モード・ロック発振器または信号増幅器を光学的にポンピングするポンプ・システムのフロントエンドで使用されるポンプ・シード光源またはポンプ・シード(PS)と、ポンプ・シードを増幅するために使用されるポンプ増幅器(PA)とを区別する。具体的には、
1)信号発生モード・ロック発振器はコア・ポンピングされる。
2)発振器PSは、任意の形態の多モード構造に起因する不安定性が本質的にない(言い換えれば、いかなるそのような不安定性も無視できる)光源に由来する。
a)非線形SAを使用する場合、
4a)ファイバSAはコア・ポンピングされる。SA PSは、任意の形態の多モード構造に起因する不安定性がないシード光源に由来する。
b)線形SAを使用する場合、
4b)ファイバSAはコア・ポンピングまたはクラッド・ポンピングすることができる。SA PSは、好ましくは、必ずではないが、任意の形態の多モード構造に起因する不安定性がないシード光源に由来する。
やはり、すべてのシステムについて、発振器または増幅器PA内のいかなるクラッド・ポンプ型増幅段も線形である。cw PSを使用する場合、増幅の線形性は本質的に常に保証される。
いくつかの実施態様では、SAがコヒーレント・スーパーコンティニューム発生に必要とされないことがあり、この場合、コヒーレント・スーパーコンティニューム発生のために発振器構成の設計基準しか順守する必要がない。
様々な実施形態では、スーパーコンティニューム光源は、高非線形材料と一緒に低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス光源を含む。低ノイズ・ファイバ光源は、高コヒーレント・スーパーコンティニュームの発生を容易にする。例として、発振器ポンプ・システム用の好ましいシード光源は、任意の形態の多モード構造で現われることがあるモード・ノイズに起因する不安定性がない。単一周波数半導体シード・レーザまたは単一周波数ファイバ・レーザを様々な実施態様で使用することができる。さらに、好ましくは、そのような単一周波数ファイバ・レーザ中の緩和振動は、最新技術でよく知られているようないくつかのタイプの能動フィードバック・システム、例えば、ノイズ・イータを使用して抑制することができる。別の例は、縦または横モード構造がない増幅自然放出に基づく光源、例えば、ファイバ増幅自然放出光源などであろう。例として、そのような低ノイズ光源の二乗平均平方根強度ノイズ(RINノイズ)は、1Hzから1MHzまでの周波数範囲で約1%未満とすることができる。
図3のシステムと、非線形Tm増幅器の下流に配設された高非線形ファイバとにより1000〜1700nmのスペクトル範囲で発生されたスーパーコンティニューム・スペクトルが図4aに示される。異なる分光計を使用した他の測定の示すところによれば、スーパーコンティニューム・スペクトルは約2600nmの波長まで広がり、したがって、全連続スペクトルは約1.3オクターブのスペクトル範囲を含んでいた。
図2aに示したようなRIPを有し、図3に示したスーパーコンティニューム発振器/増幅器光源で利用される高非線形ゲルマニウム・ドープ中実石英ガラスSCFで得られた高レベルのスーパーコンティニューム・コヒーレンスおよび低レベルの位相ノイズが、1033nmで動作する単一周波数レーザを用いて個々のスペクトル成分のビートをとり、高周波(RF)分析器を用いてビート信号を測定することによってさらに実験的に確認された。振幅ノイズ寄与を最小化するために、単一周波数レーザと発生連続スペクトルとの間のビート信号の二重平衡検出をさらに実施することができる。この測定の結果が図4bに示され、ほぼ30dBのS/N比が得られた。
周波数計測学では、低レベルの位相ノイズは、スーパーコンティニューム・スペクトル内の単一周波数レーザによる測定ビート信号のS/N比が十分に高く、単一周波数レーザとスーパーコンティニューム・スペクトル内の個々の周波数コム・ラインとの間の位相ロッキングが可能になることを意味する。実際には、単一周波数レーザとスーパーコンティニューム・スペクトル内の個々のコム・ラインとの間のビート信号を測定する場合、20dBを超えるS/N比がRF分析器によって100kHzスペクトル分解能で得られるとき、標準エレクトロニクスを使用して位相ロッキングが可能である。したがって、以下では、本発明者等は、単一周波数レーザとスーパーコンティニューム・スペクトル内の個々のコム・ラインとの間のビート信号を測定する場合、スーパーコンティニューム内のスペクトル点における高い位相コヒーレンスとは10dBを超えるS/N比がRF分析器によって100kHzスペクトル分解能で得られることを意味するという定義を採用する。
図2aに示したようなRIPを有するSCFファイバで得られる高レベルのスーパーコンティニューム・コヒーレンスは、パルス幅と、実装されるTmファイバ・システムのタイプに強く依存しており、最良の結果は、非常に短いパルスの注入とコア・ポンプ型Tm発振器およびコア・ポンプ型Tm増幅器とを用いて得られた。この例では、向上したコヒーレンス属性が100fs未満のパルス幅で得られ、最適を下回るコヒーレンス特性が300fs未満のパルス幅で得られ、さらに最適を下回るコヒーレンス属性が1ps未満のパルス幅で得られ、さらにより劣化したコヒーレンス属性が1psを超えるパルス幅で得られた。高レベルのコヒーレンスは、スーパーコンティニュームに基づく後続のスペクトル測定のS/N比を改善するのに重要になることがある。ショット・ノイズ限界光源がそのような測定値技法では非常に望ましい。1に近いコヒーレンス値(式(1)または式(2)に関して定義されたような)は、追加のノイズがスーパーコンティニューム発生のプロセスを介して短パルス・レーザ光源ノイズに加えられないことを保証する。したがって、ショット・ノイズ限界光源がスーパーコンティニュームを発生させるのであれば、発生したコンティニュームもショット・ノイズ限界であることになる。他方、スーパーコンティニューム発生がショット・ノイズより上の10dBの過剰振幅ノイズ・レベルを生成する場合、ショット・ノイズ限界光源が使用された場合と比較して、信号検出で同じS/N比を達成するには、100倍長い信号平均化時間を満たす必要がありうる。しかし、ショット・ノイズ限界性能は低い位相ノイズを保証せず、したがって、特に高い位相コヒーレンスを保証することができない。
多くの短パルス光源は、過剰ノイズ・レベルを生成することがある。この場合、1の近くのコヒーレンスは、過剰ノイズ・レベルがスーパーコンティニューム発生のプロセスで増加しないことを保証し、それはやはり非常に望ましい。
図2aに示したRIPを有するシリカ・ファイバで得られる高レベルのスーパーコンティニューム・コヒーレンスは注目に値するものであり、分散平坦化ファイバ設計により得られる。そのようなファイバは、1700〜2500nmの波長範囲の短パルス光源を実現する場合、高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルを生成することができる。場合によっては、分散平坦化は必要とされないことがある。以下の説明のために、本発明者等は、隣接コヒーレンスg(ω)>0.7が得られる場合の高レベルのコヒーレンスをもつスーパーコンティニューム・スペクトルを参照する。
1700nmを超える波長で動作する短パルス光源を使用する場合、大きいゲルマニア含有量をもつ高非線形シリカ・ファイバを使用すると、分散平坦化高非線形ファイバ設計の実施が可能になるので発生したスーパーコンティニュームのコヒーレンス属性がさらに大幅に向上する。様々な好ましい実施形態では、10モル%を超えるゲルマニア濃度が望ましく、20モル%を超えるゲルマニア濃度はより望ましく、30モル%を超えるゲルマニア濃度は最も望ましい。分散平坦化ファイバ設計は、さらに、コア領域を画定するためのフォトニック結晶構造か、W屈折率プロファイルか、またはより複雑な屈折率プロファイルかを使用することによって可能になりうる。好ましくは、高非線形ファイバは、レーザ光源の中心波長から±100nmまで広がった範囲において|10|ps/km未満の分散の値を有し、より好ましくは、その範囲は±200nmであり、最も好ましくは、その範囲は±500nmである。分散平坦化ファイバの使用により、コヒーレンス属性が最大化され、一方、同時にパルス・エネルギー要件が比較的低く、例えば、100nJ未満に保たれる。
1700nmを超える波長で動作する低ノイズ短パルス光源とともに使用することができる高非線形ファイバ用のフォトニック結晶ファイバ設計の一例が図2bに示される。例として、そのようなファイバの例示の断面を示すSEM画像がここに示されている。このファイバは、中心コアが6つの空気孔で囲まれた石英ガラスに基づいており、フォトニック結晶ファイバ(PCF)構成の一例である。製造プロセス中に、高いゲルマニア濃度をもつゲルマノ・シリケート・ガラス・ロッドがスタック・アンド・ドロー技法を使用して中心コア領域に挿入される。そのようなファイバは、Dong等、「Ultra high numerical aperture optical fibers」、米国特許第7,715,672号に開示されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。コア境界内へのファイバ・モードの強い閉込めのために、ゲルマニア・ドープ中心コア領域はファイバ・モードとの非常に高い重なり合いを有する。したがって、フォトニック結晶ファイバの非線形は、ゲルマニア・ドープ中心コア領域の非線形によって支配的に決定される。
コヒーレント・スーパーコンティニューム発生のスペクトル有効範囲を2500nmを超える波長まで拡大するには、軟質ガラスベースの、もしくは重金属酸化物ガラスベースのファイバを使用すること、または高非線形導波路を使用することが望ましい。そのような中赤外透過ガラスは、例えば、テルライト、カルコゲナイド、SF6、鉛、またはフッ化物に基づくことができる。しかし、様々な実施形態では他のガラスを使用することもできる。これらの中赤外スーパーコンティニューム光源のコヒーレンスは、低ノイズ短パルス光源を選択することによってさらに最大化することができる。最新技術でよく知られているように、ガラス組成の詳細に応じて大きく異なる物理的、化学的、または光学的属性をもつ軟質ガラスを製作することができる。
例えば、テルライトおよびフルオロテルライト・ガラス・ベースのファイバの属性が、最近、M.D.O’Donnell等、「Tellurite and Fluorotellurite Glasses for Fiberoptic Raman Amplifiers:Glass Characterization,Optical Properties,Raman Gain,Preliminary Fiberization,and Fiber Characterization」、J.Am.Ceram.Soc.、90巻、1448頁(2007年)、さらに、J.M.Dudley等、「Supercontinuum generation in optical fibers」、Cambridge University Press(2010年)の6章のJ.H.V.Price等、「Supercontinuum generation and nonlinearity in soft glass fibers」の図6.2に概説された。具体的には、M.D.O’Donell等は、FT3ガラスのピーク・ラマン利得を8.5×10−13m/Wとして説明しているが、一方、FT3ガラスの非線形屈折率は、W.Q.Zhang等によって、N=5.9×10−19/Wとして説明されている。
1700を超える波長で動作する低ノイズ・ファイバ光源とともに、FT3ガラスに基づく高非線形ファイバは、コヒーレント・スーパーコンティニューム発生のふさわしい候補である。コヒーレント・スーパーコンティニューム発生用の適切な高非線形ファイバの別の具体的な例は、X.Yan等、「Transient Raman response and soliton self−frequency shift in tellurite microstructured fiber」、Journal of Applied Physics、108巻、123110頁(2010年)に記載されているテルライトTBZNガラス・ファイバである。
代替として、カルコゲナイド・ファイバをコヒーレント・スーパーコンティニュームに使用することができる。カルコゲナイド・ファイバは、テルライト・ガラスと比較して中赤外においてさらに広がった光透過を有するので魅力的である。そのようなカルコゲナイド・ファイバは、例えば、Hu等、「Maximizing the bandwidth of supercontinuum generation in AsSe chalcogenide fibers」、Opt.Expr.、18巻、6722頁(2010年)に記載されている。
概して、中赤外のスーパーコンティニューム・スペクトルのコヒーレンスは、分散平坦化分散プロファイルを使用することによって、任意の軟質ガラスまたは重金属酸化物ガラス・ベースの高非線形ファイバで向上させることができるが、比例的な小さいパルス・エネルギーで低ノイズ注入光源を使用する場合には、中程度の量の分散平坦化しか実施することができない。例えば、このファイバは、利用するレーザ光源の中心波長から±100nmまで広がった範囲において|5|<D|100|ps/kmの分散Dの値を有することができる。より好ましくは、その範囲は±200nmである。最も好ましくは、その範囲は±500nmである。対照的に、Zhang等は、分散が1000nmを超える波長スパンでD<|5|ps/kmのDとなるように選択された極限レベルの分散平坦化をもつファイバの使用を提案した。
1700nmを超える放出波長をもつ短パルス光源を利用すると、そのような材料の光黒化および多光子吸収からの有害な影響が最小化される。これらの短パルス・レーザ光源は、好ましくは1ps未満のパルス幅、より好ましくは300fs未満のパルス幅、最も好ましくは100fs未満のパルス幅を発生させる。そのような短パルス光源は、好都合には、例えば、上述のような、さらに’762出願に開示されたような低ノイズ・モード・ロックTmファイバ・レーザおよび増幅器に基づくことができる。しかし、1700nmを超える波長で動作する任意の他の好適な短パルス光源を使用することができる。
高非線形ファイバの代替として、高非線形導波路をスーパーコンティニューム発生に使用することもできる。例えば、スーパーコンティニューム発生は、M.R.E.Lamont等、「Supercontinuum generation in dispersion engineered highly nonlinear(γ=10/W/m)As chalcogenide planar waveguide」、Opt.Expr.、19巻、14938頁(2008年)で例証された。概して、中赤外のスーパーコンティニューム・スペクトルのコヒーレンスは、分散平坦化分散プロファイルを選択することによっていかなる高非線形導波路内でも実質的に向上させることができる。導波路は、好ましくは、利用するレーザ光源の中心波長から±100nmまで広がった範囲において|100|ps/km未満の分散の値を有する。より好ましくは、その範囲は±200nmとすることができ、最も好ましくは、その範囲は±500nmとすることができる。
高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルの発生は、擬似位相整合非線形結晶および導波路によっても可能であり、光学材料(光ファイバ中のスーパーコンティニューム発生で使用されるような)の3次非線形感受率に基づく非線形プロセスの代わりに、2次非線形感受率がスペクトル拡幅に使用される。擬似位相整合高非線形導波路でのスーパーコンティニューム発生は、やはり、高コヒーレントであり、オクターブを超えることができる広いスーパーコンティニューム・スペクトルを生成することができる。その上、0.7を超えるコヒーレンス値g、および1に近いgをもつ高レベルのコヒーレンスが、発生したスーパーコンティニュームの広いセクションで、擬似位相整合材料を使用して、得ることができる。擬似位相整合非線形導波路中のスーパーコンティニューム発生は、最初に、Hartl等、「Laser based frequency standards」という名称の米国特許第7,809,222号および彼らの出願で開示された。広いスペクトル有効範囲を得るために、スーパーコンティニューム発生は、好ましくは、擬似位相整合非線形結晶のゼロ分散波長の近くで動作する短パルス・レーザ光源で行われる。例えば、周期分極ニオブ酸リチウム(PPLN)に基づく非線形導波路を使用する場合、スペクトル拡幅およびスーパーコンティニューム発生は、好ましくは、2000nmの近くの波長領域で動作するレーザ光源を用いて、例えば、Tmファイバ・レーザ・ベースのパルス光源を用いて行われる。その上、増大したスペクトル密度の領域が、Fermann等、「Compact,high brightness light sources for the mid and far IR」、米国特許出願第61/426,327号に開示されたように、そのような擬似位相整合導波路内の自己周波数シフト(SFS)を利用することによって、スーパーコンティニュームの内部で発生されうる。擬似位相整合材料に基づくスーパーコンティニューム光源は、高いスペクトル密度をもつスペクトルを生成することができる。その上、そのような擬似位相整合導波路の製作技術、特にPPLN導波路に関する製作技術は高レベルの成熟度に達している。したがって、そのような導波路は、信頼性のあるコヒーレントな中赤外光源の構成にとって非常に魅力的である。
さらに、SFSは、ファイバ・ベースのパルス光源からの波長を、軟質ガラスまたは重金属酸化物ガラスが異常分散を有する波長範囲内にシフトさせるために利用することができる、例えば、Price等(図6.2b)によるビスマス・ガラスのゼロ分散波長は約2300nmであり、典型的なテルライト・ガラスのゼロ分散波長は約2200nmである。したがって、例えば、PPLN導波路のSFSを使用することによって可能であるような2200〜2600nmの波長範囲にファイバ・レーザからの波長をシフトさせることによって、全中実ガラス・ビスマスまたはテルライト・ファイバをスーパーコンティニューム発生のために実装することができる。全中実ガラス・ファイバは空気孔がなく、したがって、PCFファイバ設計よりも頑強である。短パルス・ファイバ・レーザ、PPLN SFS段、および全ガラス・スーパーコンティニューム・ファイバを含むそのようなタンデム光源の実施態様は、PPLN結晶がレーザ光源と非線形ファイバとの間に挿入される図1に関して示したようなセットアップと同様である。そのような実施態様は別個に示されない。高非線形導波路のSFSおよびスーパーコンティニューム発生を含むタンデム・スーパーコンティニューム光源は、10ps未満のパルス光源を使用して好都合に構成することができる。
いくつかの構成では、TmまたはHoファイバ・レーザからの出力を高非線形軟質ガラス・ファイバに直接注入して、そのようなファイバ中の自己周波数シフトまたはラマン・シフトを誘起することができる。高非線形ファイバをさらにわずかにテーパ化して、そのようなファイバのゼロ分散波長をブルーシフトさせることができる。自己周波数シフトの後、周波数2倍化波長の出力を発生させるために非線形2倍化結晶を組み込むことができる。その上、調整可能自己周波数シフトを使用することによって、波長可変光源を構成することができる。例えば、2光子顕微鏡用途では、Tmファイバ・レーザからの出力と、軟質ガラス・ファイバで得られた周波数シフト出力とを周波数2倍化することによって達することができる900〜1300nmの波長領域は魅力的である。
TmもしくはHoファイバ・レーザまたは中赤外発生ファイバ・レーザの別の用途は、正常分散をもつ軟質ガラス・ファイバ中での高エネルギー低ノイズ・スーパーコンティニューム・スペクトルの発生である。正常分散ファイバを使用すると、比較的大きいコア径をもつ軟質ガラス・ファイバの使用が可能になり、それにより、発生したスーパーコンティニュームのスペクトル密度が最大化される。その上、正常分散ファイバを実装すると、コヒーレンス属性がさらに向上し、発生したスーパーコンティニュームのノイズが低減し、それにより、約10nJを超え、マイクロジュール・レベルまでの、例えば、約10nJから約10μJの範囲の低ノイズ・スーパーコンティニューム・パルス・エネルギーが可能になる。そのような高スペクトル密度スーパーコンティニューム光源は、例えば、リモート・センシング用途で有用である。
高非線形スーパーコンティニューム・スペクトルを利用できることにより、さらに、波長可変光源の代替の実施形態の構成が可能になる。そのような波長可変光源500の例示的な実施形態が図5に示される。この実施形態は、短パルス光源と、高非線形ファイバまたは導波路を含む、高コヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルを発生させる段と、その段の下流に配置された波長変換用の非線形結晶510とを含む。この例では、非線形結晶は、波長を選択的にシフトさせるために3つのセクション500a、500b、および500cで構成される。例えば、結晶は、3つの別個の分極周期をもつPPLNを含むことができる。波長選択は、図5に示すように、ビーム位置を基準にして結晶を平行移動させることによって実施することができる。いくつかの代替の実施形態では、調整可能光フィルタは、単独でまたは非線形結晶と組み合わせて実装することもできる。非線形結晶は、例えば、周期分極LiNbO結晶を含むことができるが、任意の他の好適な非線形結晶を使用することもできる。シリカ・ベースの高非線形ファイバとともに短パルスTmファイバ・ベースのシステムを使用し、非線形結晶中で周波数2倍化するとき、周波数2倍化により、約500nmから約1300nmまで調整可能な出力を生成することができる。追加の光フィルタ処理を用いて、500〜2600nmの調整が可能な波長可変光源を構成することができる。スーパーコンティニューム発生段への注入パワーの適切な制御、ならびに非線形結晶の適切な分極周期の選択により、周波数2倍化または光フィルタ処理の後で得られるスペクトル密度をさらに最大化することができる。代替として、短パルス光源の出力と高非線形ファイバの出力との間の三波混合または差周波発生(DFG)を使用し、適切なDFG非線形結晶の選択により中赤外から遠赤外のスペクトル出力を発生させることができる。そのような実施態様は別個に示されない。
二重波長光源600の例示的な実施形態が図6に示される。そのような光源は、コヒーレント反ストークス・ラマン分光法、誘導ラマン分光法、またはスペクトル分解型ポンプ・プローブ測定法を含むいくつかの用途で有用である。この実施形態は、短パルス光源と、高コヒーレント・スーパーコンティニュームを生成する段とを含む。短パルス光源からの出力のある部分は第1のビームスプリッタ610−aを介して分割され、一方、他の部分は、コヒーレント・スーパーコンティニューム発生のための光学段に誘導され、第2の出力を発生させる。次に、第2のビームスプリッタ610−bは2つの出力を組み合わせて、組合せ(第3の)出力を発生させる。追加の反射構成要素を介して挿入された適切な時間遅延により、組合せ出力の第1の2つの出力の時間重なりをさらに確実にすることができる。スペクトル的または時間的に整形されたスーパーコンティニューム・スペクトルを発生させるために、追加の光パルスまたはスペクトル整形要素を、第2の出力と第2のビームスプリッタ610−bとの間にさらに含めることができる。そのような実施態様は別個に示されない。
二重波長可変光源700の例示的な実施形態が図7に示される。そのような光源は、コヒーレント反ストークス・ラマン分光法、誘導ラマン分光法、またはスペクトル分解型ポンプ・プローブ測定法を含むいくつかの用途で有用である。この実施形態は、図6に関して説明したものと同様に構成される。図5に関して説明したように、周波数変換用の非線形結晶をスーパーコンティニューム発生段の出力部の後に挿入して、波長可変出力を生成する。例えば、非線形結晶710は、図5に示したように選択可能部分710a、710b、および710cを有する。
低ノイズ高コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は、多くの用途で利用することができる。それらは、フーリエ変換分光法または多重ヘテロダイン分光法などの分光法用途、ならびに線形光サンプリングで非常に有益である。実際に、スーパーコンティニューム・パルスが局部発振器入力として供給されるいくつかの形態のコヒーレント検出を含むいかなる測定値技法も、低ノイズ特性、特に低位相ノイズから大きい利益を得る。そのようなコヒーレント検出の一例として、連続スペクトルの一部分が、被試験信号用の局部発振器として働くように転用される。そのとき、被試験信号は局部発振器によってコヒーレント的に増幅され、その後、検出器によって検出される。2つのコヒーレント周波数コム・レーザを含むヘテロダインまたは多重ヘテロダイン検出方式が、Fermann等、「Optical Signal Processing with Modelocked Lasers」、米国特許出願第61/364,545号に開示されており、ここでは、これ以上説明されない。大きい帯域幅にわたる多重ヘテロダイン検出では、説明したようなコヒーレント・オクターブスパン・スーパーコンティニューム光源は非常に有用である。いくつかの実施形態では、1つのスーパーコンティニューム・ファイバのみと、1つまたは2つの短パルス光源とを使用してコヒーレント・スーパーコンティニュームを発生させることで十分である。他の実施形態では、2つの短パルス光源で発生した2つのコヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルを組み込むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の光源の搬送波位相はフリーランニングであり、パルス光源の繰返し率は、フリーランニングであるか、または高周波基準信号を使用して位相もしくは周波数ロックされる。他の実施形態では、光源の搬送波位相および繰返し率は、高周波基準信号、光基準レーザ、またはf−2f干渉計を使用して位相ロックされる。
多重ヘテロダイン検出は、試料の特性を確定するために実施することができる。特性には、例えば、吸収、反射率、ならびに試料の内部からの放出を含むことができる。そのとき、2つの短パルス光源を含む多重ヘテロダイン検出は、2つのスーパーコンティニューム・スペクトルを発生させることを含み、ここで、各スーパーコンティニュームは光周波数空間で均一に隔てられた個々のスペクトル線で構成され、光周波数間隔が2つのスーパーコンティニューム・スペクトルで異なる。2つの短パルス光源を含む多重ヘテロダイン検出は、2つのパルス光源で発生された2つのコンティニューム・スペクトルを光学的に組み合わせることと、コンティニュームのスペクトル・スパンの少なくとも1つの部分に試料を露出することと、選択したスペクトル・スパン中の2つのコヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルのビートに対応する高周波スペクトルを分析することによって、露出するステップへの反応を検出することとをさらに含む。多重ヘテロダイン検出方式は本質的に光ビート周波数を測定するので、主として、スーパーコンティニューム光源の位相ノイズが制限因子である。振幅ノイズは、米国特許出願第61/364,545号にも記載されているような二重平衡検出方式を使用して抑制することができる。
ただ1つのレーザ光源とコヒーレント・スーパーコンティニュームとを使用する包括的なコヒーレント光学検出機構800が図8に示される。短パルス光源は第1のビームスプリッタによって2つの伝搬経路に分割される。第1の伝搬経路に沿って伝搬するパルスは、高コヒーレント・コンティニュームを発生させるために、高非線形ファイバまたは導波路を含むスーパーコンティニューム段に結合される。前記コンティニュームの下流の光フィルタは、対象のスペクトル領域をコンティニュームからフィルタ除去する(filter out)ことができる。第2の伝搬経路に沿って伝搬するパルスはオプションの周波数変換段に誘導され、周波数変換段は非線形周波数変換結晶または高コヒーレント・コンティニュームを発生させる別の段を含むことができる。次に、周波数変換段から結合されたパルスは試料810に誘導され、そこでコヒーレント非線形プロセスが引き起こされる。例えば、このコヒーレント非線形プロセスは、第1の伝搬経路に挿入された上述の光フィルタによって選択されたスペクトル成分と重なるスペクトル出力を発生させるコヒーレント反ストークス・ラマン散乱を含むことができる。次に、第2のビームスプリッタによって2つの伝搬経路を再結合させた後、検出器は2つの伝搬経路からのコヒーレント信号出力を測定する。ベースバンドから信号をオフセットするために、およびヘテロダイン検出を可能にするために、2つの伝搬経路間の位相遅延を変調することができ、または音響光学変調器などの周波数シフタを伝搬経路の一方に組み込むことができる。そのような方式は別個に示されない。さらに、2つの光伝搬経路間の群遅延を調整するために群遅延セクションを実装することができる(図示せず)。これにより、第1の伝搬経路中のスーパーコンティニューム段で発生したスペクトル出力を使用して、コヒーレント・プロセスで発生した弱信号を大幅に増幅することができる。
代替として、コヒーレント・プロセスを第1の伝搬アームで発生させることもでき、ヘテロダイン検出を実施することができる。そのような方式は別個に示されない。さらに、コヒーレント・プロセスまたはヘテロダイン検出信号を増強するために、スペクトルまたは時間パルス整形を各アームに挿入することができる。そのような実施態様は別個に示されない。
低ノイズ高コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は、さらに、撮像用途ならびにマイクロ分光法において非常に重要である。低ノイズ・スーパーコンティニューム光源の撮像用途には、光コヒーレンス断層撮影と、あらゆる種類の共焦点蛍光顕微鏡と、例えば誘導放出抑制顕微鏡(STED)などの超解像顕微鏡とが挙げられる。ロックイン検出方式を使用して信号を検出する場合、低ノイズ・スーパーコンティニューム・スペクトルは特に有用である。そのとき、検出された信号の信号/雑音比はスーパーコンティニューム光源のノイズによって直接影響され、スーパーコンティニューム光源のノイズはロックイン増幅器の検出周波数でショット・ノイズ限界であることが好ましい。しかし、ロックイン検出方式は、非ショット・ノイズ限界光源で使用される場合も有用である。
低ノイズ・スーパーコンティニューム光源を含む包括的なロックイン検出機構900が図9に示される。低ノイズ・スーパーコンティニューム光源は、高コヒーレントとすることができるが、代替として、インコヒーレントとし、少なくともロックイン検出周波数でショット・ノイズ限界の近くとすることもできる。短パルス光源を光要素に結合して、低ノイズ・スーパーコンティニュームを発生させる。パルス光源は、好ましくは、100ps未満のパルス幅を有する。試料910はスーパーコンティニューム光源からの出力中に挿入され、スーパーコンティニューム出力はスーパーコンティニュームの位相または振幅の変更を引き起こす。その変更はスペクトル依存とすることができる。光フィルタまたはグレーティング(図示せず)を含むこともでき、それを使用して、試料からの出力をスペクトル的に選択または分散させることができる。次に、試料からのスペクトル出力または試料からのスペクトル的に分散された出力は、それぞれ、検出器930または検出器アレイによって検出される。スペクトル分解検出を可能にする追加の光要素を使用することもできる。例えば、フーリエ変換分光法を可能にするために、走査型マイケルソン干渉計を含むことができる。そのような変形は別個に示されない。試料は透過または反射のいずれかで探究することができる。
検出信号は、さらに、パルス光源の繰返し率か、またはロックイン検出のための適切に選択された変調周波数かのいずれかで電子的にフィルタ処理される。例えば、信号変調のために変調器920を検出器の上流に挿入することができる。様々な実施形態において、変調器は、スーパーコンティニューム光源の上流もしくは下流に、または試料と検出器との間に挿入することができる。図9は、スーパーコンティニューム光源と試料との間に挿入された変調器による実施態様を示す。しかし、適切な検出周波数で変調された信号を発生させる他の方法を実施することもできる。これらの方法は、短パルス光源の搬送波包絡線オフセット周波数の変調をさらに含むことができる。変調周波数での位相敏感検出を可能にするために、変調器の変調周波数は検出器にさらに送出される。局部発振器としてのパルス光源の繰返し率を使用する場合、パルスの繰返し率は第2の検出器(図示せず)で検出され、その後、第1の検出器に送出される。空間的分解情報を検出するための追加の光走査要素を含むこともできるが、ここには示されない。
他の撮像用途には、2光子および3光子蛍光に基づく多光子顕微鏡などのあらゆる種類の多光子顕微鏡と、表面第二高調波発生と、第三高調波発生と、コヒーレント反ストークス・ラマン散乱ならびに誘導ラマン散乱とが含まれる。マイクロ分光用途は、例えば、中赤外吸収分光法ならびにチップ増強分光法を含むことができる。
このように、本発明がいくつかの実施形態で説明された。実施形態は、互いに排他的ではなく、ある実施形態に関連して記載された要素は、所望の設計目的を達成するのに好適な方法で他の実施形態と組み合わせるか、または他の実施形態から除去することができることが理解されるべきである。
少なくとも1つの実施形態は、コヒーレント・スーパーコンティニューム光源を含む。コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は、高非線形材料と組み合わせて配置された低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス化光源を含む。低ノイズ・ファイバ・ベースの光源は、モード・ロック・ファイバ発振器を含む。ファイバ・ベースのパルス光源は、1ps未満のパルス幅および1700nmを超える中心波長を有する短光パルスを含む出力を発生させる。高非線形材料は、低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス光源からの出力を受け取り、2つの−30dB点で測定可能な少なくとも1/2オクターブのスペクトル帯域幅を有するコヒーレント・スーパーコンティニュームを発生させる。コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は、低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス化光源をポンピングするための低ノイズ・ポンプ光源を含む。スペクトル帯域幅内の2つの場所での少なくとも0.7の1次最近接コヒーレンス値が、コヒーレント・スーパーコンティニューム光源で得られる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は、10モル%を超えるゲルマニア濃度をもつコア領域を有する高非線形シリカ・ファイバを含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、スーパーコンティニュームは、2つの−30dB点間で測定された1オクターブよりも大きいスペクトル帯域幅を有効範囲に含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形シリカ・ファイバは、ファイバ・ベースのパルス化光源の中心波長の±100nm内のスペクトル範囲で|10|ps/km未満の分散値で分散平坦化させることができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形ファイバは、W屈折率プロファイルを有することができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は、フォトニック結晶ファイバを含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、フォトニック結晶ファイバは、シリカ・ベースであり、10モル%を超えるゲルマニア濃度をもつコア領域を有することができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、低ノイズ・ポンプ光源は、少なくとも1つの単一周波数シード光源を含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、低ノイズ・ポンプ光源は、縦モード構造のほとんどないシード光源を含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、低ノイズ・ポンプ光源は、増幅自然放出を発生させるシード光源を含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、低ノイズ・ポンプ光源の出力は、コヒーレント・スーパーコンティニューム光源のモード・ロック・ファイバ発振器内の利得ファイバのコアに注入することができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、低ノイズ・ファイバ・ベースの光源は、Tm、Tm:Ho、またはHoドープ・ファイバに基づく受動モード・ロック・ファイバ発振器を含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は、軟質または重金属酸化物ガラス・ファイバを含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は、SF6、ビスマス、鉛、テルライト、フッ化物、フルオロテルライト、またはカルコゲナイド・ガラス・ファイバから選択することができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形ファイバは、非シリカ・ファイバとすることができ、レーザ光源の中心波長の±100nm内のスペクトル範囲で|100|ps/km未満の分散値で分散平坦化させることができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、低ノイズ・ファイバ・ベースの光源は、300fs未満のパルス幅をもつパルスを生成することができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、低ノイズ・ファイバ・ベースの光源は、100fs未満のパルス幅をもつパルスを生成することができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は周期分極非線形結晶導波路を含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、スーパーコンティニューム光源は、コンティニューム内の少なくとも2つのスペクトル点で高位相コヒーレンスを示すことができ、2つのスペクトル点は、少なくとも1/2オクターブだけ隔てられている。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は、コアと、そのコアを少なくとも部分的に囲む単層の空気孔とを有する高開口数フォトニック結晶ファイバ(PCF)を含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、コヒーレンスは、約100kHzの分解能でRF周波数分析器により測定されるとき少なくとも10dBのS/N比をもつRFビート信号によって測定可能であり、かつf−2f干渉計で測定可能でありうる。
いずれかまたはすべての実施形態において、スーパーコンティニュームのスペクトルは、多数のスペクトル線を含むことができ、コヒーレンスは、単一周波数レーザ出力と、スーパーコンティニューム・スペクトル内で中心波長から少なくとも0.5のオクターブだけ隔てられた個々の周波数ラインとの間の検出可能なRFビート信号により特性決定することができ、このRFビートは、約100kHzの分解能でRF周波数分析器により測定可能な少なくとも約10dBのS/N比を有する。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は、高非線形ファイバを含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は、ファイバ・ベースのパルス化光源の中心波長で正常分散値を有することができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、高非線形材料は、軟質または重金属酸化物ガラス・ファイバを含むことができ、ファイバは、ファイバ・ベースのパルス化光源の中心波長で正常分散値を有することができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、低ノイズ・ファイバ光源は、約1Hzから約1MHzの周波数範囲で約1%未満の二乗平均平方根強度ノイズ(RINノイズ)を示すことができる。
少なくとも1つの実施形態は、コヒーレント・スーパーコンティニューム光源を含む。スーパーコンティニューム光源は、短光パルスを発生させるファイバ・ベースのレーザ光源を含む。ファイバ・ベースの光源は、1700nmを超える中心波長の出力を発生させる。短光パルスは、10ps未満のパルス幅を含む。コヒーレント・スーパーコンティニューム光源は、ファイバ・ベースのレーザ光源の出力を2200nmを超える周波数シフト出力波長まで自己周波数シフトさせるための非線形導波路を含む。高非線形材料は、周波数シフト出力波長を有するパルスを受け取り、そのパルスによりコヒーレント・スーパーコンティニュームを発生させる。
少なくとも1つの実施形態は、コヒーレント検出の方法を含む。この方法は、1700nmを超える中心放出波長をもつ短パルス光源を準備することを含む。コヒーレント・スーパーコンティニュームは、導波材料中で発生される。この方法は、短パルス光源の出力により試料を照射することによってコヒーレント信号放出を誘起することを含み、この信号放出は信号放出スペクトル領域を有効範囲に含む。この方法は、信号放出スペクトル領域に対応するコヒーレント・スーパーコンティニューム内のスペクトル領域を選択することをさらに含む。この方法は、信号放出スペクトル領域から、およびスーパーコンティニュームの対応する領域からの2つのスペクトル的に重なる信号を干渉させることと、検出した信号を増幅することとを含む。
少なくとも1つの実施形態は、ロックイン検出の方法を含む。この方法は、1700nmを超える中心放出波長をもつ短パルス光源を準備することと、導波材料中でコヒーレント・スーパーコンティニュームを発生させることとを含む。この方法は、スーパーコンティニュームのビーム経路に試料を挿入することによって、スーパーコンティニュームのスペクトルを変更することを含む。試料は、スーパーコンティニュームの一部分により変調周波数で照射され、スペクトルの変更は変調周波数で検出される。
少なくとも1つの実施形態は、試料の特性を確定する方法を含む。この方法は、1700nmを超える中心放出波長をもつ短パルス光源を準備することを含む。低ノイズ・スーパーコンティニュームは、導波材料中で発生される。この方法は、スーパーコンティニュームの少なくとも一部により試料を照射することと、試料によって生成された、照射するステップへの応答を検出することとを含む。試料の特性は、この応答に基づいて決定される。
いずれかまたはすべての実施形態において、スーパーコンティニュームは、コヒーレントとすることができ、複数の単色スペクトル線を含むことができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、単色スペクトル線の少なくとも1つは、外部周波数基準信号にロックすることができる。
いずれかまたはすべての実施形態において、スペクトル線の搬送波包絡線オフセット周波数は、外部基準信号にロックすることができる。
少なくとも1つの実施形態は、多重ヘテロダイン検波を使用して試料の特性を確定する方法を含む。この方法は、1700nmを超える中心放出波長をもつ少なくとも1つの短パルス光源を準備することを含む。この方法は、2つのコヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルを発生させることをさらに含み、ここで、2つのスーパーコンティニューム・スペクトルはある一定の周波数間隔をもつ個々の周波数ラインを含み、周波数間隔は、両方のスーパーコンティニューム・スペクトルで異なる。試料は、2つのスーパーコンティニューム・スペクトルの少なくとも一部分により照射される。この方法は、試料によって生成された、照射するステップへの応答を検出することと、この応答に基づいて試料の特性を確定することとを含む。
少なくとも1つの実施形態は、スペクトル検出の方法を含む。この方法は、1700nmを超える中心放出波長をもつ短パルス光源を準備することと、導波材料中でスーパーコンティニュームを発生させることとを含む。スーパーコンティニュームのスペクトルは、スーパーコンティニュームのビーム経路に試料を挿入し、スーパーコンティニュームの一部分により試料を照射することによって変更される。このスペクトルの変更が検出される。
このように、いくつかの実施形態のみが具体的に本明細書で説明されたが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変形をそれに加えることができることは明白である。さらに、頭字語は、明細書および特許請求の範囲の判読性を高めるために単に使用されているにすぎない。これらの頭字語は、使用された用語の一般性を減少させるものではなく、かつこれらの頭字語は、特許請求の範囲の範囲を本明細書に記載された実施形態に限定するように解釈されるべきでないことに留意されるべきである。
本発明のいくつかの態様、利点、および新規な特徴が本明細書に記載されている。しかし、すべてのそのような利点が必ずしも任意の特定の実施形態に従って達成されるものではないことが理解されるべきである。したがって、本発明は、本明細書で教示または示唆されるような他の利点を必ずしも達成することなく、1つまたは複数の利点を達成するように具現化または実行することができる。

Claims (34)

  1. コヒーレント・スーパーコンティニューム光源であって、
    高非線形材料と組み合わせて配置された低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス化光源であり、前記低ノイズ・ファイバ・ベースの光源が、モード・ロック・ファイバ発振器を含み、前記ファイバ・ベースのパルス光源が、1700nmを超える中心波長で1ps未満のパルス幅を有する短光パルスを含む出力を発生させ、前記高非線形材料が、前記低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス光源から前記出力を受け取り、2つの−30dB点で測定可能な少なくとも1/2オクターブのスペクトル帯域幅を有するコヒーレント・スーパーコンティニュームを発生させる、低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス化光源と、
    前記低ノイズ・ファイバ・ベースのパルス化光源をポンピングするための低ノイズ・ポンプ光源とを備え、
    前記スペクトル帯域幅内の2つの場所での少なくとも0.7の1次最近接コヒーレンス値が前記コヒーレント・スーパーコンティニューム光源で得られる、
    コヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  2. 前記コンティニュームが、2つの−30dB点間で測定される1オクターブよりも大きいスペクトル帯域幅を有効範囲に含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  3. 前記高非線形材料が、10モル%を超えるゲルマニア濃度をもつコア領域を含む高非線形シリカ・ファイバを含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  4. 前記高非線形シリカ・ファイバが、前記ファイバ・ベースのパルス化光源の中心波長の±100nm内のスペクトル範囲で|10|ps/km未満の分散値で分散平坦化されている、請求項3に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  5. 前記高非線形ファイバが、W屈折率プロファイルを有する、請求項3に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  6. 前記高非線形材料が、フォトニック結晶ファイバを含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  7. 前記フォトニック結晶ファイバが、シリカ・ベースであり、10モル%を超えるゲルマニア濃度をもつコア領域を含む、請求項6に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  8. 前記低ノイズ・ポンプ光源が、少なくとも1つの単一周波数シード光源を含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  9. 前記低ノイズ・ポンプ光源が、縦モード構造のほとんどないシード光源を含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  10. 前記低ノイズ・ポンプ光源が、増幅された自然発光を発生させるシード光源を含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  11. 前記ポンプ光源の出力が、前記モード・ロック・ファイバ発振器内の利得ファイバのコアに注入される、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  12. 前記低ノイズ・ファイバ・ベースの光源が、Tm、Tm:Ho、またはHoドープ・ファイバに基づく受動モード・ロック・ファイバ発振器を含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  13. 前記高非線形材料が、SF6、ビスマス、鉛、テルライト、フッ化物、フルオロテルライト、またはカルコゲナイド・ガラス・ファイバから選択される、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  14. 前記高非線形材料が、軟質または重金属酸化物ガラス・ファイバを含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  15. 前記高非線形ファイバが、非シリカ・ファイバであり、前記レーザ光源の中心波長の±100nm内のスペクトル範囲で|100|ps/km未満の分散値で分散平坦化されている、請求項14に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  16. 前記低ノイズ・ファイバ・ベースの光源が、300fs未満のパルス幅をもつパルスを生成する、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  17. 前記低ノイズ・ファイバ・ベースの光源が、100fs未満のパルス幅をもつパルスを生成する、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  18. 前記高非線形材料が、周期分極非線形結晶導波路を含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  19. 前記スーパーコンティニューム光源が、前記コンティニューム内の少なくとも2つのスペクトル点で高位相コヒーレンスを示し、前記2つのスペクトル点が、少なくとも1/2オクターブだけ隔てられる、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  20. 前記高非線形材料が、コアと、前記コアを少なくとも部分的に囲む単層の空気孔とを有する高開口数フォトニック結晶ファイバ(PCF)を含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  21. 前記コヒーレンスが、100kHz分解能でRF周波数分析器により測定されるとき少なくとも10dBのS/N比をもつRFビート信号で測定可能であり、かつf−2f干渉計で測定可能である、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  22. 前記スーパーコンティニュームのスペクトルが、多数のスペクトル線を含み、前記コヒーレンスが、単一周波数レーザ出力と、前記スーパーコンティニューム・スペクトル内で前記中心波長から少なくとも0.5のオクターブだけ隔てられた個々の周波数ラインとの間の検出可能なRFビート信号により特性決定することができ、前記RFビート信号が、約100kHzの分解能でRF周波数分析器により測定可能な少なくとも約10dBのS/N比を有する、請求項1に記載のスーパーコンティニューム光源。
  23. 前記高非線形材料が、高非線形ファイバを含む、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  24. 前記高非線形材料が、前記ファイバ・ベースのパルス化光源の中心波長で正常分散値を有する、請求項23に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  25. 前記高非線形材料が、軟質または重金属酸化物ガラス・ファイバを含み、前記ファイバが、前記ファイバ・ベースのパルス化光源の中心波長で正常分散値を有する、請求項1に記載のコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  26. 短光パルスを発生させるファイバ・ベースのレーザ光源であって、前記ファイバ・ベースの光源が、1700nmを超える中心波長の出力を発生させ、前記短光パルスが、10ps未満のパルス幅を含む、ファイバ・ベースのレーザ光源と、
    前記ファイバ・ベースの光源の出力を2200nmを超える周波数シフト出力波長まで自己周波数シフトさせるための非線形導波路と、
    前記周波数シフト出力波長を有するパルスを受け取り、前記パルスによりコヒーレント・スーパーコンティニュームを発生させる高非線形材料と
    を備えるコヒーレント・スーパーコンティニューム光源。
  27. 1700nmを超える中心放出波長をもつ短パルス光源を準備することと、
    導波材料中でコヒーレント・スーパーコンティニュームを発生させることと、
    前記短パルス光源の出力により試料を照射することによってコヒーレント信号放出を誘起することであって、前記信号放出が、信号放出スペクトル領域を有効範囲に含む、誘起することと、
    前記信号放出スペクトル領域に対応する前記コヒーレント・スーパーコンティニューム内のスペクトル領域を選択することと、
    前記信号放出スペクトル領域から、および前記スーパーコンティニュームからの前記対応する領域からの2つのスペクトル的に重なる信号を検出器上で干渉させることと、
    前記信号放出からの検出信号を増幅することと
    を含むコヒーレント検出の方法。
  28. 1700nmを超える中心放出波長をもつ短パルス光源を準備することと、
    導波材料中でスーパーコンティニュームを発生させることと、
    前記スーパーコンティニュームのビーム経路に試料を挿入し、前記スーパーコンティニュームの一部分により前記試料を変調周波数で照射することによって前記スーパーコンティニュームのスペクトルを変更することと、
    前記変調周波数で前記スペクトルの変更を検出することと
    を含むロックイン検出の方法。
  29. 試料の特性を確定する方法であって、
    1700nmを超える中心放出波長をもつ短パルス光源を準備することと、
    導波材料中で低ノイズ・スーパーコンティニュームを発生させることと、
    前記スーパーコンティニュームの少なくとも一部により試料を照射することと、
    前記試料によって生成された、前記照射するステップへの応答を検出することと、
    前記応答に基づいて前記試料の特性を確定することと
    を含む、方法。
  30. 前記スーパーコンティニュームが、コヒーレントであり、複数の単色スペクトル線を含む、請求項29に記載の方法。
  31. 前記単色スペクトル線のうちの少なくとも1つが、外部周波数基準信号にロックされる、請求項30に記載の方法。
  32. 前記スペクトル線の搬送波包絡線オフセット周波数が、外部基準信号にロックされる、請求項30に記載の方法。
  33. 多重ヘテロダイン検波を使用して試料の特性を確定する方法であって、
    1700nmを超える中心放出波長をもつ少なくとも1つの短パルス光源を準備することと、
    2つのコヒーレント・スーパーコンティニューム・スペクトルを発生させることであって、前記2つのスーパーコンティニューム・スペクトルが、ある一定の周波数間隔をもつ個々の周波数ラインを含み、前記周波数間隔が、両方のスーパーコンティニューム・スペクトルで異なる、発生させることと、
    前記2つのスーパーコンティニューム・スペクトルの少なくとも一部分により試料を照射することと、
    前記試料によって生成された、前記照射するステップへの応答を検出することと、
    前記応答に基づいて前記試料の特性を確定することと
    を含む、方法。
  34. 1700nmを超える中心放出波長をもつ短パルス光源を準備することと、
    導波材料中でスーパーコンティニュームを発生させることと、
    前記スーパーコンティニュームのビーム経路に試料を挿入することによって前記スーパーコンティニュームのスペクトルを変更することと、
    前記スーパーコンティニュームの一部分により前記試料を照射することと、
    前記スペクトルの変更を検出することと
    を含むスペクトル検出の方法。
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