JP2014511309A - 開封音が小さい包装体 - Google Patents

Abstract

本発明は、片側に接着剤を備えるシート状衛生用品を包装するのに使用される、比較的静かに開封できる包装体に関し、前記包装体は、ａ）少なくとも１つのヒートシール可能な層であって、Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−又はコポリマーの少なくとも１つと、層ａ）の総重量に対して最大３０重量％のポリブチレンと、場合により慣用の助剤との混合物から構成される層と、ｂ）場合により、０．８８〜０．９４ｇ／ｃｍ^３の密度を有するポリエチレン層とを含むポリマーフィルムから構成されるウェブの包装材に基づくものであり、衛生用品が、層ａ）に取り外し可能に結合する接着領域を有しており、少なくとも、接着領域に面する層ａ）の区域には剥離コーティングを有し、一方、少なくとも、包装体の縁部を封じるために結合される、ストリップ状またはライン状の部分の領域には、剥離コーティングを有さない。

Description

本発明は、シート状の片側接着性の衛生用品用の、開封音が小さい包装体（ｗｒａｐｐｅｒ）に関し、この包装体は、
ａ）少なくとも１つのヒートシール可能な層であって、Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−又はコポリマーの少なくとも１つと、層ａ）の総重量に対して最大３０重量％のポリブチレンと、場合により慣用の助剤との混合物から構成される層と、
ｂ）場合により、０．８８〜０．９４ｇ／ｃｍ^３の密度を有するポリエチレン層と
を含むプラスチックフィルム製のウェブの包装材（ａ ｗｅｂ ｏｆ ｐａｃｋａｇｉｎｇ ｍａｔｅｒｉａｌ）に基づくものであり、
衛生用品が、層ａ）に取り外し可能に結合する接着領域を有しており、少なくとも、接着領域に面する層ａ）の区域には剥離コーティングを有し、少なくとも、包装体の縁部を封じるために結合される、ストリップ状またはライン状の包装体領域には、剥離コーティングを有さない。

特に女性用のシート状衛生用品のマーケティングにおいて、各製品は、折り畳まれ、個包装され、種々の個数でパックされていることが公知である。これらの個包装された衛生用品の多数の利用者にとって、特に、例えば公衆トイレにおいて、他人が居るかもしれない場合に、この種の個包装を開封して衛生用品を取り出す時に生じる可聴雑音は、好ましくなく、厄介である。包装を更に迅速に開封して、きまりの悪い期間を減じるために、力を増加させた場合ですら、その特徴的な音はまだ聞こえる。

一方、個々の包装（ｐａｃｋａｇｅ）、例えば衛生用品の包装体は、衛生的理由のみならず、大抵の場合、使用しやすさを可能にする即時接着の機能があるという理由からも、一貫してその重要性が増してきている。これらの片側接着性のシート状衛生用品、例えば生理用ナプキンは、接着性の衛生用品に対して適切であるよう益々改良されてきている包装体によって保護されている。この種の包装は、例えば単層又は多層プラスチックフィルムのような包装材を使用することが公知であり、前記フィルムは、好ましくは、実際に、衛生用品の接着側の接着剤の配置に合わせて、片側に剥離コーティングを既に備えると共に、少なくとも、包装体の縁部の封鎖に必要なプラスチックフィルム領域には、剥離コーティング、特にポリシロキサンコーティングを備えない。衛生用品の接着側に面するフィルム表面の、この部分的な剥離コーティングは、フィルムウェブ（ｆｉｌｍ ｗｅｂ）方向にストリップ形状をとり、その場合、剥離コーティングは、少なくとも、シール又は圧着（ｃｒｉｍｐｉｎｇ）又は接着により包装体の縁部の封鎖を形成するフィルムウェブの区域には存在しない。従って、シリコン処理された包装フィルムの、縁部を封鎖する領域での結合のために使用しなければならない、非常に高い維持費がかかる、ニードリングプロセス（ｎｅｅｄｌｉｎｇ ｐｒｏｃｅｓｓ）を使用する必要がなく、大きな技術的費用抜きで、慣用のヒートシールプロセス又はより費用のかかる圧着プロセスを使用して、包装体を側縁部で良好に結合させることが可能である。

片側接着性の衛生用品の個包装において、包装材の改良により、特に、剥離コーティングの設置により生産技術での利点が得られたにもかかわらず、既に述べたような、この種の包装の開封時に生じる、利用者に苦悩及びきまり悪さを招く、騒音の防止に関しては何らの利点も得られなかった。

従って、片側接着性の衛生用品用の、開封音が小さい包装体を提供することが本発明の課題であった。

本発明は、シート状の、好ましくは折り畳まれる、片側接着性の衛生用品用の、開封音が小さい包装体を提供することにより前記課題を解決するものであり、この包装体は、
ａ）少なくとも１つのヒートシール可能な層であって、Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−又はコポリマーの少なくとも１つと、層ａ）の総重量に対して最大３０重量％のポリブチレンと、場合により慣用の助剤との混合物から構成される層と、
ｂ）場合により、０．８８〜０．９４ｇ／ｃｍ^３の密度を有するポリエチレン層と
を含む単層又は多層プラスチックフィルム製のウェブの包装材に基づくものであり、
衛生用品が、層ａ）に取り外し可能に結合する接着領域を有しており、少なくとも接着領域に面する層ａ）の区域には、剥離コーティングを有し、一方、包装体の縁部を封じるために包装体のストリップ状またはライン状の領域が結合され、少なくとも包装体のこの領域では、剥離コーティングを有さない。

本発明において、「開封音が小さい」という表現は、包装の開封時に生じる騒音の評価が、エネルギー等価騒音レベル（ｅｎｅｒｇｙ ｅｑｕｉｖａｌｅｎｔ ｐｅｒｍａｎｅｎｔ ｓｏｕｎｄ ｌｅｖｅｌ）Ｌ_Ａｅｑ≦６０ｄＢを示すことを意味する。エネルギー等価騒音レベルＬ_Ａｅｑの定義は、音圧レベルの測定に基づく。音圧レベルは、特定の時点での騒音強度を示し、一般に、時間を通じての変化を示す。音と共に伝達されるエネルギーの量も、音圧レベルと共に変化する。エネルギー等価騒音レベルは、一定の音圧レベルであるならば、同じエネルギー量が伝達されるように選択される。騒音限界値の定義に関しては、エネルギー等価騒音レベルを用いることが好ましい（オーストリア環境庁刊行物参照）。

本発明によれば、シート状の片側接着性の衛生製品用の本発明の包装体の開封時において、前記定義のエネルギー等価騒音レベルを、前記製品をその中に包装している既に公知又は既に市販の包装体と比べて、少なくとも１０％減少させることができる。このため、本発明の包装の開封時に生じる騒音は、約７０ｄＢの大声での会話の騒音レベルではなく、６０ｄＢ以下の通常の会話の、低い騒音レベルに相当する（オーストリア環境庁刊行物をｗｗｗ．ｕｍｗｅｌｔｂｕｎｄｅｓａｍｔ．ａｔ／ｕｍｗｅｌｔｓｉｔｕａｔｉｏｎ／ｌａｅｒｍ／ｓｃｈａｌｌｄｒｕｃｋｐｅｇｅｌで参照）。

開封音が小さい本発明の包装体に使用される包装材は、好ましくは、単層又は多層フィルムであってよいプラスチックフィルムから構成されるウェブの包装材である。

プラスチックフィルムが単層フィルムの場合、これは、Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−又はコポリマーと、層ａ）の総重量に対して最大３０重量％のポリブチレンと、場合により慣用の助剤との混合物から構成されるヒートシール可能な層から構成される。層ａ）は、Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−又はコポリマーと、層ａ）の総重量に対して３〜３０重量％、更に好ましくは５〜２０重量％のポリブチレンとの混合物から構成されるのが好ましい。

本発明の包装材が多層フィルムから構成される場合、そのシール可能な層ａ）の組成は、単層フィルムの組成に対応する。

本発明の包装材として使用される単層又は多層フィルムのシール可能な層ａ）を製造するのに好適な材料としては、ヒートシール可能な熱可塑性のＣ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−及び／又はコポリマーである。これらの好適なオレフィン−ホモ−及びコポリマーは、好ましくは、エチレン及び／又はプロピレンと、場合により、炭素原子６〜１０、即ち６、７、８、９又は１０個を有する他のα，β−不飽和オレフィンとの熱可塑性オレフィンホモ−又はコポリマーである。好適なオレフィン−ホモポリマーは、ポリエチレン（ＰＥ)、好ましくはＬＤＰＥ、又はプロピレン−ホモポリマー（ポリプロピレン、ＰＰ）である。「ＬＤＰＥ」は、０．８６〜０．９３ｇ／ｃｍ^３の範囲の密度を有し、かつ分子の高い分岐度を特徴とする低密度のポリエチレンを意味する。好適なオレフィン−コポリマーは、好ましくは、プロピレンを主成分とするエチレンとプロピレンとのコポリマー、エチレンと少なくとも炭素原子６個、好ましくは６〜１０個、特に好ましくは６〜８個を有する少なくとも１つのα−オレフィンとのコポリマー、極めて特に好ましくはエチレン又はプロピレンとヘキセン及びオクテンからなる群から選択される少なくとも１つのα−オレフィンとのコポリマーであり、オレフィンコポリマー中のこれらの割合は、何れの場合もオレフィンコポリマーの総分子量に対して、好ましくは最大２５モル％、特に好ましくは最大１５モル％である。エチレンと少なくとも１つのα−オレフィンとの好適なコポリマーは、ＬＬＤＰＥ、ＶＬＤＰＥ及びｍ−ＰＥである。「ＬＬＤＰＥ」は、０．８６〜０．９４ｇ／ｃｍ^３の範囲の密度を有し、側鎖をその上に位置させる線状主鎖の存在を特徴とする低密度の線状エチレンコポリマーを意味する。「ｍＰＥ」は、好ましくは０．８８〜０．９３ｇ／ｃｍ^３の範囲の密度を有し、メタロセン触媒を用いて重合されたエチレン−コポリマーを意味する。「ＶＬＤＰＥ」は、非常に低密度の線状エチレンコポリマーを意味し、その密度は、０．８８０〜０．９１５ｇ／ｃｍ^３の範囲にある。

Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−又はコポリマーを成分とした、使用されるプラスチックフィルムの層ａ）の製造に、特に好適な材料は、ＬＤＰＥとＬＬＤＰＥの混合物、ＬＤＰＥとｍ−ＰＥの混合物、ＬＤＰＥとＶＬＤＰＥの混合物、及びプロピレン単位を主成分とするエチレン−プロピレン−コポリマーと、ＬＬＤＰＥ、場合によりＬＤＰＥとの混合物であり、その場合、エチレン−プロピレン−コポリマーの割合は、Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィン−ホモ−又はコポリマーの成分全部に対して、最大５０重量％であってよい。層ａ）を製造するために、ポリブチレンとの混合成分として、ＬＤＰＥを主成分とするＬＤＰＥとＬＬＤＰＥの混合物を使用することは、極めて特に好ましい。

層ａ）に添加することが可能な慣用の助剤としては、着色顔料及び／又は充填剤、例えば二酸化チタン又はチョークであり、艶消し仕上げ及び／又は初期着色を目的として層ａ）中に存在し得るこれらの量は、層ａ）の総重量に対して、好ましくは最大２０重量％、特に好ましくは３〜１８重量％である。

本発明の包装体を製造するのに使用される包装材が、多層フィルムである場合、この多層プラスチックフィルムは、層ａ）に隣接して、０．８８〜０．９４ｇ／ｃｍ^３の密度を有するポリエチレンに基づく層ｂ）を有してもよい。層ｂ）を製造するのに使用できる材料は、好ましくは、層ａ）と同じく、場合により慣用の助剤、好ましくは前に掲載されたものを含んでよい、ＬＤＰＥとＬＬＤＰＥの混合物である。ＬＤＰＥとＬＬＤＰＥの混合物は、何れの場合にも本発明の混合物の総量に対して、４０〜８０重量％のＬＤＰＥ及び６０〜２０重量％のＬＬＤＰＥを含むのが好ましい。

本発明の別の好ましい実施態様として、本発明の包装体を製造するのに使用される包装材は、その両表面上に層ａ）が配置される、層ｂ）を有する多層フィルムである。

場合により、この種の多層フィルムの１つの表面は、不織布（ｎｏｎｗｏｖｅｎ ｗｅｂ）に結合していてもよい。

本発明の包装体は、単層プラスチックフィルム、即ち層ａ）のみ、又は１つの層ａ）及び１つの層ｂ）から作製される２層のプラスチックフィルムから構成されていてもよく、これらのフィルムのそれぞれは、不織布に結合していてもよい。

この不織布のウェブは、好ましくは本発明の包装体の外側である。

好ましくは、層ａ）の厚さは、３〜１０μｍの範囲にあり、層ｂ）の厚さは、５〜２０μｍの範囲にある。

包装材として本発明で使用される単層又は多層プラスチックフィルムは、包装される、取り外し可能に結合する接着領域を有した衛生用品に面しており、少なくとも衛生用品の接着領域に面する層ａ）上の区域に、剥離コーティングを有し、かつ少なくとも包装体の縁部を封じるために結合される、ストリップ状またはライン状の部分の領域に、剥離コーティングを有さない。

従って、層ａ）の剥離コーティングを備える区域は、好ましくは、フィルムウェブ方向に、ストリップ状に配置され、好ましくは、包装される衛生用品の接着区域の配置に合わせて配置される。

剥離コーティングは、硬化されたポリシロキサンに基づくことが好ましい。

本発明の包装体は、包装される衛生用品の、少なくともその接着区域に、包装材として使用されるプラスチックフィルムの剥離剤で被覆された区域を接触させることにより、製造される。衛生用品の包装材として使用される、プラスチックフィルムの部分は、衛生用品で覆われていない２つの側部を有し、これらの２つの側部を衛生用品の同一表面上で相互に向き合わせ、場合によっては重畳させて折り畳んで、包装材部分のストリップ状の縁部が相互に重なるように、場合により衛生用品と一緒に配置される。耐久性はあるが、開封できるように、これらのストリップ状の縁部を相互に結合させるために、ヒートシール、接着、圧着又はニードリングにより結合させて、ストリップ状又は単一もしくは多重ライン状の形状で側縁部を平行に封鎖する。通常、場合により重ねて折り畳まれた側部と結合し、かつフィルムウェブ方向及び側部の縁封鎖部のそれぞれに対して垂直に延びる領域は、閉じられず、そのため容易に開封して衛生用品を取り出すことができる。

２つの側部を折り畳む前の本発明の包装体を示す。 完成した包装体の図である。

図１は、本発明で使用される包装材のフィルムウェブ部分を描写しており、これは中央で長手にストリップ状に被覆した剥離剤を備え、この部分は説明のために接着性の衛生用品より少々長く示している。

図２は、本発明で使用される包装材のフィルムウェブ部分から製造した包装体５である。

図１において、１は、本発明の包装体５を製造するための包装材として使用される多層プラスチックフィルムウェブ部分を示す。この部分は、剥離コーティング２を備えており、包装体５中に包装されるシート状衛生用品４は、この剥離コーティングの部分に取り付けられる。衛生用品４は、その下側に感圧接着剤（図示せず）を装備する生理用ナプキンであり、この接着剤は、剥離コーティング２上に取り外し可能に結合し、接着性を失わずに接着する。生理用ナプキンの包装のために、領域２を除く、剥離コーティングを有さない部分１の２つの側部である１Ａと１Ｂを、折り曲げ線ＣとＤ（点線で示される）に沿って前記ナプキンと一緒に折り畳み、相互に重ねられたストリップ状の縁部３（図１に破線で示される）を、耐久性はあるが開封できるように、相互に結合させる。これらの平行に延びるストリップ状又はライン状の側縁部は、層ａ）の相互に重なる縁部領域のヒートシール、接着、圧着又はニードリングにより封じることができる。好ましくは、ストリップ状又は単一もしくは多重ライン状で封鎖される縁部の縁領域の結合は、包装フィルムのシーリングに使用される、公知のヒートシール装置を用いてヒートシールすることで達成される。

図２は、完成した包装体５を示し、これは、包装部分である１Ａと１Ｂを生理用ナプキン（衛生用品）４と一緒に折り畳み、包装材として使用されるプラスチックフィルムの層ａ）の相互に重なった縁領域をシールすることにより得られる。包装体の縁部の封鎖は、包装体を領域３Ａで開く為に既に部分的に開封されており、かつ領域３に、本発明の包装体のストリップ状様の縁部のシールの形状をも有する。

好ましくは包装体の形状である本発明の包装は、好ましくは感圧接着剤により、片側接着性を有する、単品のシート状衛生用品の個包装を提供するのに、好ましくは好適である。好ましくは、前記の本発明の包装は、生理用ナプキン、パンティーライナー又はシート状失禁製品用の個別の単品の包装であり、これに、衛生用品が好ましくは折り畳んだ形状で包装されている。

従って、本発明は、更に、好ましくは生理用ナプキン、パンティーライナー又はシート状失禁製品が好ましくは折り畳まれて包装される、包装体の形状の、個別の単品の包装を提供する。

［関連符号のリスト］
１：包装材である本発明のプラスチックフィルムウェブ部分
１Ａ、１Ｂ：何れも、プラスチックフィルムウェブ部分の側部
２：剥離コーティング
３：結合されるストリップ状の縁部／シール継ぎ目
３Ａ：ストリップ状の縁部３の非結合部
４：衛生用品
５：包装体
Ｃ、Ｄ：何れも、包装される衛生用品４と包装材部分の折り曲げ線

［騒音測定］
［Ｉ．測定条件］
測定機器：Ｂｒｕｅｌ ＆ Ｋｊａｅｒ社製２２５０−Ｌ
ソフトウェア：ＢＺ７１３３ バージョン２．０．２
場所：基底面積１ｍ×１ｍ、高さ２ｍで、消音の不織布又は織物を接着剤で接合した壁を備える、防音室。
測定機器と開封処置との間の距離：２０ｃｍ
開封速度：３ｃｍ／秒

［ＩＩ．測定処置の説明］
以下に記載される同一の包装フィルムから製造された１０個の包装体のそれぞれを、防音室（寸法：Ｗ／Ｌ／Ｈ＝１ｍ／１ｍ／２ｍ）で測定機器から２０ｃｍの距離で、同一人によって、一定の開封速度で開封する。これらの包装体のそれぞれは、同じ剥離コーティングを有し、その中に同一の折り畳まれた生理用ナプキンが包装されている。

Ｌ_Ａｅｑを［ｄＢ］単位で測定する。

生理用ナプキンの包装の開封時に、［ｄＢ］単位で測定される最大のＬ_Ａｅｑを測定する。Ｌ_Ａｅｑ［ｄＢ］は、平均化時間Ｔについての等価騒音レベル（ｅｑｕｉｖａｌｅｎｔ ｃｏｎｔｉｎｕｏｕｓ ｓｏｕｎｄ ｐｒｅｓｓｕｒｅ ｌｅｖｅｌ）である。平均化時間Ｔは、１／１０秒と定義した。

［実施例及び比較例］
［Ｉ．ポリマー及び助剤］
ＬＤＰＥ（低密度のポリエチレン）：Ｂａｓｅｌｌ社のＬｕｐｏｌｅｎ２４２０Ｆ、
チョークのマスターバッチ（ＬＤＰＥ中７２重量％のチョーク）：Ｍｕｌｔｉｂａｓｅ社のＭｕｌｔｉｂａｔｃｈ ＭＥ ５０００９、
ポリブチレン：Ｂａｓｅｌｌ社のＰｏｌｙｂｕｔｅｎｅ ８６４０ Ｍ、
ＬＬＤＰＥ（低密度の線状ポリエチレン）：ＢＰ社のＩｎｎｏｖｅｘ ＬＬ ６９１０、
着色のマスターバッチ（ＬＤＰＥ中７０重量％のＴｉＯ_２）：Ｃｌａｒｉａｎｔ社のＲｅｍａｆｉｎ Ｗｅｉｓｓ ＲＣＬ。

［ＩＩ．包装体の製造］
以下の表に包装材としてリストしたフィルムを、前記のように使用して、包装体を製造した。各フィルムは、包装される生理用ナプキンの各接着領域に面して、硬化ポリシロキサン製の剥離コーティングを有する。包装体の縁部は、幅０．５ｍｍで、加熱可能なシーリング顎体を備えるシーリング道具を用いて、層ａ）の相互に重なったホイル部を、加圧４．５バール、温度１０５℃、シール時間０．５秒で、シールすることにより封じた。％のデータは、常に重量％である。

結果：
本発明の包装は、騒音測定により示されるように、本発明の層ａ）を有さない包装材での包装よりも小さな音で開封することができた。更に、比較例の各包装は、包装材に元に戻せない損傷をあたえずには開封することができない。

Claims (16)

1. シート状の片側接着性の衛生用品用の、開封音が小さい包装体であって、前記包装体が、
   ａ）少なくとも１つのヒートシール可能な層であって、Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−又はコポリマーの少なくとも１つと、層ａ）の総重量に対して最大３０重量％のポリブチレンと、場合により慣用の助剤との混合物から構成される層と、
   ｂ）場合により、０．８８〜０．９４ｇ／ｃｍ^３の密度を有するポリエチレン層と
   を含むプラスチックフィルム製のウェブの包装材に基づくものであって、
   前記衛生用品が、前記層ａ）に取り外し可能に結合する接着領域を有しており、少なくとも接着領域に面する前記層ａ）の区域には剥離コーティングを有し、一方、前記包装体の縁部を封じるために前記包装体のストリップ状またはライン状の領域が結合され、少なくとも前記包装体の前記領域には剥離コーティングを有さない、包装体。
2. 前記プラスチックフィルムの前記層ａ）が、Ｃ_２−又はＣ_３−オレフィンホモ−又はコポリマーと、前記層ａ）の総重量に対して、３〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量％のポリブチレンとの混合物を含むことを特徴とする、請求項１に記載の包装体。
3. 前記プラスチックフィルムが、前記層ｂ）の少なくとも１つの表面、好ましくは両表面上に、前記層ａ）を有することを特徴とする、請求項１又は２に記載の包装体。
4. 前記層ａ）又は前記層ｂ）に隣接する裏打ち層として不織布を有し、前記層ａ）、又は、前記層ａ）及び前記層ｂ）の少なくとも１つのフィルムが、前記不織布に結合されることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか１項に記載の包装体。
5. 前記層ｂ）の前記ポリエチレンの成分が、ＬＤＰＥ及びＬＬＤＰＥの混合物から構成されることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１項に記載の包装体。
6. 前記層ａ）の前記オレフィンホモ−又はコポリマーが、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン、ＬＤＰＥとＬＬＤＰＥの混合物、ＬＤＰＥとｍ−ＰＥの混合物、ＬＤＰＥとＶＬＤＰＥの混合物、又は、プロピレン単位を主成分とするエチレン−プロピレン−コポリマー、ＬＬＤＰＥ、場合によりＬＤＰＥの混合物であることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか１項に記載の包装体。
7. 前記層ａ）が、慣用助剤として着色顔料及び／又は充填剤を含むことを特徴とする、請求項１〜６のいずれか１項に記載の包装体。
8. 前記層ａ）上の前記剥離コーティングを備える区域が、包装されて好ましくは折り畳まれる単品の衛生用品の接着区域と取り外し可能に結合されるとともに、硬化ポリシロキサンコーティングに基づくことを特徴とする、請求項１〜７のいずれか１項に記載の包装体。
9. 前記剥離コーティングを備える前記層ａ）の前記区域が、ストリップ状に配置され、及び／又は、前記包装される衛生用品の前記接着区域の配置に対応することを特徴とする、請求項１〜８のいずれか１項に記載の包装体。
10. ストリップ状又は単一もしくは多重ライン状で平行に延びて包装体の縁部をそれぞれ封じ、前記剥離コーティングを有さない前記層ａ）の領域で耐久性のある結合とするものであって、包装する際に、包装材の２つの側部を相互に向き合わせ、包装される衛生用品と共に、場合により衛生用品の同一の表面上で重畳させて折り畳み、これらの領域の縁部を重ね合わせることによって縁部を封じることを特徴とする、請求項１〜９のいずれか１項に記載の包装体。
11. 前記耐久性のある結合が、ヒートシール、接着、圧着、又はニードリングにより得られたことを特徴とする、請求項１０に記載の包装体。
12. 前記包装が、単品の衛生用品の個包装であることを特徴とする、請求項１〜１１のいずれか１項に記載の包装体。
13. 単品で包装されて、好ましくは折り畳まれる衛生用品が、生理用ナプキン、パンティライナー又はシート状失禁用製品であることを特徴とする、請求項１〜１２のいずれか１項に記載の包装体。
14. 包装体が、艶消しの、場合により着色されたプラスチックフィルムに基づくことを特徴とする、請求項１〜１３のいずれか１項に記載の包装体。
15. 印刷されていることを特徴とする、請求項１〜１４のいずれか１項に記載の包装体。
16. その中に、生理用ナプキン、パンティライナー又は好ましくはシート状失禁用製品が、包装されている、請求項１〜１５のいずれか１項に記載の包装体。

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