JP2014507545A - カルボキシメチル炭水化物ポリマー結合剤を用いた固化マトリックス - Google Patents

カルボキシメチル炭水化物ポリマー結合剤を用いた固化マトリックス Download PDF

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Abstract

洗浄組成物は、カルボキシメチル炭水化物ポリマー、炭酸ナトリウム、および水を含んでいる。カルボキシメチル炭水化物ポリマー、炭酸ナトリウム、および水は相互作用して、水和物固体を形成する。本固体洗浄組成物は、120°C以下の温度に加熱された場合でさえも、ほとんど膨張せず、または全く膨張しない。

Description

本発明は、包括的には、固体洗浄組成物固化マトリックスの分野に関する。特には、本発明は、固体洗浄組成物として、または固体洗浄組成物の一部として用いることができる固化マトリックス中に含まれるカルボキシメチル炭水化物ポリマーに関する。
業務用途および工業用途における固化技術および固体ブロック洗浄剤の使用は、Fernholzらの、米国再発行特許第32,762号および第32,818号明細書中に特許請求されているSOLID POWER(商標)ブランドの技術で開拓された。更に、炭酸ナトリウム水和物注型固体製品が、実質的に水和された炭酸ナトリウム材料を用いた、Heileらの米国特許第4,595,520号および第4,680,134号明細書中に開示されている。
より近年では、より低い苛性の材料、例えば、炭酸ナトリウムとしても知られているソーダ灰、からの高度に効果的な洗浄剤組成物の製造に注意が向けられてきている。炭酸ナトリウム系の固体洗浄剤についての1つの課題は、この製品は、固化の後に構造的および/または寸法的変化を通して、寸法的に不安定になる可能性があることである。そのような構造的および/または寸法的変化の1つの例は、温度変化によって引き起こされる製品の「膨張」であり、それが包装、分配および使用を妨害する可能性があり、例えば、固体の形状が、顧客の製品分配器中に適合することができないことがある。
更に、従来の固体アルカリ洗浄剤、特には業務用および商業用に意図されたものは、例えば、固化速度を制御し、汚れを除去および懸濁させるために、そして効果的な硬度の金属イオン封鎖剤として、一般に、リン酸塩および/またはアミノカルボン酸塩を用いている。
洗浄剤中のこれらの材料の最近の規制のために、リンフリーおよび/またはNTAフリーである代替の固化技術を提供することへの継続した要求が存在している。しかしながら、固化プロセスの予測可能性のなさ、および固体形態組成物の寸法安定性の予測可能性のなさが、リンおよび/またはNTA含有成分を、特には、その使用が規制されない天然の代替物で、成功裏に置き換える努力を阻害してきた。
本発明の1つの態様は、少なくとも1種のカルボキシメチル炭水化物ポリマー、炭酸ナトリウム、および水を含む水和物固体組成物である。水和物固体組成物は、120°Fに加熱された時に、約3%未満、より好ましくは2%未満の膨張指数を有している。
本発明の他の態様は、1%〜約30%の範囲のカルボキシメチル炭水化物ポリマー、約2%〜約50%の範囲の水、約40%未満のビルダー、約20%〜約85%の範囲の炭酸ナトリウム、および約0.5%〜約10%の範囲の界面活性剤を含む、固体洗浄組成物である。
本発明の更なる態様は、固体洗浄組成物を調製する方法である。この方法は、炭酸ナトリウムを含む粉末予備混合物を準備すること、水およびカルボキシメチル炭水化物ポリマーの液体予備混合物を準備すること、およびこの粉末予備混合物と液体予備混合物を混合して、水和物固体を形成することを含んでいる。カルボキシメチル炭水化物ポリマーは、固化マトリックスの約1質量%〜約20質量%の範囲を構成する。
本発明の1つの態様は、少なくとも1種のカルボキシメチル炭水化物ポリマーを含む固体洗浄組成物である。この固体洗浄組成物は、寸法的に安定であり、そして適切な固化速度を有している。更に、この固体洗浄組成物は、実質的にリンおよびNTAを含まないことができ、この固体洗浄組成物を、特定の環境規制を受ける洗浄用途において、特に有用なものにしている。そのような用途としては、機械および人手での器物洗浄、予浸、洗濯および繊維製品洗浄と脱染、カーペット洗浄および脱染、車両洗浄および手入れ用途、表面洗浄および脱染(destaining)、台所および浴室洗浄および脱染、床洗浄および脱染、現場作業での洗浄、一般用途の洗浄および脱染、業務用または家庭用洗浄剤、ならびに害虫駆除剤、が挙げられるが、それらには限定されない。従って、本固体洗浄組成物は、業務用の器物洗浄、洗濯、食品および飲料、健康管理および車両の手入れ、を含むが、これらには限定されない種々の産業において用いることができる。
この固体洗浄組成物は、包括的には、少なくとも1種のカルボキシメチル炭水化物ポリマー、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)、および水を含んでいる。この固体洗浄組成物の、好適な成分の濃度は、約0.5質量%〜約30質量%の範囲のカルボキシメチル炭水化物ポリマー、約2質量〜約50質量%の範囲の水、および約20質量%〜約85質量%の範囲の炭酸ナトリウムである。この固体洗浄組成物の、特に好適な成分濃度は、約1質量%〜約18質量%の範囲のカルボキシメチル炭水化物ポリマー、約2質量〜約40質量%の範囲の水、および約25質量%〜約75質量%の範囲の炭酸ナトリウムである。この固体洗浄組成物の、より好適な成分濃度は、約1質量%〜約15質量%の範囲のカルボキシメチル炭水化物ポリマー、約2質量〜約35質量%の範囲の水、および約45質量%〜約65質量%の範囲の炭酸ナトリウムである。当業者は、本固体洗浄組成物に匹敵する性質を得るための、他の好適な成分濃度範囲を理解するであろう。
本固体洗浄組成物の実際の固化メカニズムは、アッシュの水和、または水和物固体組成物を形成する炭酸ナトリウムと水との相互作用を通して発生する。カルボキシメチル炭水化物ポリマーは、下記の例に示したように、固化速度を制御することを援け、固体洗浄組成物が示す膨張の度合いを制限することによって最終製品の寸法安定性を与える。もしも固体製品が、固化の後に、過剰に膨張した場合には、種々の問題、例えば、密度、完全性、および外観の低下、ならびにこの固体製品の分配もしくは包装ができないことなどが挙げられるが、それらには限定されない問題、が発生すること可能性がある。通常は、固体洗浄組成物は、それが、少なくとも約100°F、より好ましくは約120°Fの高温に付された時に、約3%未満、そして特には約2%未満の膨張指数(すなわち、パーセントでの膨張)を有する場合に、寸法安定性を有していると考えられる。
カルボキシメチル炭水化物ポリマーは、天然由来のオリゴ糖であり、これは塩素相溶性(chlorine-compatible)および生分解性である。カルボキシメチル炭水化物ポリマーは、洗浄組成物中に取り込む前に水と混合され、そして固体水和物としてまたは、水溶液中に、例えば液体予備混合物中に溶媒和された固体塩として与えることができる。しかしながら、カルボキシメチル炭水化物ポリマーは、洗浄剤組成物が効果的に固化するためには、洗浄剤組成物へ加えられた時に、水のマトリック中になければならない。
一般に、カルボキシメチル炭水化物ポリマーの有効な量は、水の速度と動きを制御することによって、固化システムの動力学と熱力学を効果的に制御する量であると考えられる。典型的には、好適なカルボキシメチル炭水化物ポリマーは、約1000超の分子量を有している。しばしば、好適なカルボキシメチル炭水化物ポリマーは、約2000超の分子量を有している。結合剤として用いられるカルボキシメチル炭水化物ポリマーの例としては、天然由来および誘導体化されたイヌリンが挙げられる。イヌリンは、天然由来の多糖の群を表している。誘導体化されたイヌリンは、利用可能なヒドロキシル基の様々な数を、例えば、アルキル、アルコキシ、カルボキシ、およびカルボキシアルキル部分で、更に置換されるように変性されている。特に好適な商業的に入手可能なカルボキシメチルイヌリン系ポリマーとしては、ThermPhos, International BVから入手可能な、Dequest PB 11615、Dequest PB 11620およびDequest PB 11625が挙げられるが、それらには限定されない。DEQUEST PB 11625は、2000超のMwを有する、カルボキシメチルイヌリンのナトリウム塩の15%溶液である。
本発明の態様での使用のための、他の好適な糖類としては、単糖、二糖および多糖、そして特には、単糖、二糖および、3もしくは4以上の糖単位を含む多糖、が挙げられる。例示的な糖としては、グルコース、フルクトース、ラクツロース ガラクトース、ラフィノース、トレハロース、スクロース、マルトース、ツラノース、セロビオース、ラフィノース、メレジトース、マルトリオース(maltriose)、アカルボース、スタキオース、リボース、アラビノース、キシロース、リキソース、デオキシリボース、プシコース、ソルボース、タガトース、アロース、アルトロース、マンノース、グロース、イドース、タロース、フコース、フクロース (Fuculose)、ラムノース、セドヘプツロース(sedohepulose)、オクトース(octuse)、ノノース、エリトロース、テオース(theose)、アミロース、アミロペクチン、ペクチン、ジャガイモでんぷん、変性ジャガイモでんぷん、コーンスターチ、変性コーンスターチ、小麦でんぷん、変性小麦でんぷん、米でんぷん、変性米でんぷん、セルロース、変性セルロース、デキストリン、デキストラン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、グリコーゲンおよびオリゴフルクトース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、直鎖スルホン化α−(1,4)−結合されたD-グルコースポリマー、γ−シクロデキストリンなどが挙げられが、それらには限定されない。特に好適なサッカリド系の糖としては、スクロース、フルクトース、イヌリン、ラクツロース、マルトースおよびそれらの組合わせが挙げられるが、それらには限定されない。
種々の態様では、本器物洗浄組成物中の、カルボキシメチル炭水化物ポリマーの水(全ての供給源からの合計)に対する質量比は、1:2〜1:28の範囲である。本器物洗浄組成物の、水の少ない形態、例えば、押出成型の固体では、カルボキシメチル炭水化物ポリマーの水に対する質量比は、典型的には、約1:2〜約1:10の範囲である。本器物洗浄組成物の、特定の水の少ない形態では、カルボキシメチル炭水化物ポリマーの水に対する質量比は、約1:3〜約1:8の範囲である。本器物洗浄組成物の水の多い形態、例えば注型固体では、カルボキシメチル炭水化物ポリマーの水に対する質量比は、典型的には、約1:9〜約1:25の範囲である。本器物洗浄組成物の、特定の水の多い形態では、カルボキシメチル炭水化物ポリマーの水に対する質量比は、約1:10〜約1:22の範囲である。
水は、本固体洗浄組成物に、単独で加えることができ、あるいは、本固体洗浄組成物中に、本洗浄剤組成物に加えられる水性材料中のその存在の結果として、与えられてもよい。例えば、本洗浄剤組成物に加えられる材料は、水を含むことができ、または本固体洗浄組成物成分との反応のために利用可能な水性の予備混合物に調製されていてもよい。典型的には、水は、本固体洗浄組成物中に導入されて、本固体洗浄組成物に、固化の前の処理のための所望の粘度を与え、そして所望の固化速度を与える。また、水は、処理助剤として存在することができ、また除去され、もしくは水和水となることができる。従って、水は、本固体洗浄組成物の水溶液、またはいずれかの他の成分の水溶液、および/または処理における助剤として加えられた水性媒体、の形態で存在することができる。更に、水性媒体は、濃縮物を固体として形成することが望まれる場合には、固化プロセスを援けることができることが期待される。また、水は、脱イオン水または軟水として与えることができる。
結果として得られる固体洗浄組成物中の水の量は、その固体洗浄組成物が成形技術によって調製されるか、または注型(容器内部で固化が起こる)によって調製されるかによる。通常は、成分が成形技術によって処理される場合には、本固体洗浄組成物は、注型技術に比べて、固化のために、比較的により少量の水を含むことができる。本固体洗浄組成物を成形技術によって調製する場合には、水は、約2質量%〜約25質量%、好ましくは約5質量%〜約15質量%、そしてより好ましくは約5質量%〜約13質量%の範囲で存在することができる。本固体洗浄組成物を注型技術によって調製する場合には、水は、約10質量%〜約50質量%、好ましくは約15質量%〜約40質量%、そしてより好ましくは約20質量%〜約35質量%の範囲で存在することができる。
本固体洗浄組成物は、その固体洗浄剤組成物を、より環境的に有益にするために、リンを含まない、および/またはニトリロ三酢酸(NTA)を含まないことができる。リンを含まない(または「無リン」)とは、その組成物の全質量を基準として、約0.5質量%未満、より好ましくは約0.1質量%未満、そして更により好ましくは約0.01質量%未満のリンを有する組成物を意味している。NTAを含まない(または「無NTA」)とは、その組成物の全質量を基準として、約0.5質量%未満、より好ましくは約0.1質量%未満、そして更により好ましくは約0.01質量%未満のNTAを有する組成物を意味している。本組成物がNTAを含まない場合には、その組成物はまた、塩素と相溶性であることができ、塩素は抗再付着剤および汚れ除去剤として機能する。
付加的な機能性材料
本固体洗浄組成物は、随意選択的に、付加的な成分または薬品、例えば付加的な機能性材料を含むことができる。このように、幾つかの態様では、カルボキシメチル炭水化物ポリマー結合剤、水、および炭酸ナトリウムを含む本固体洗浄組成物は、例えば、付加的な機能性材料が、組成物中にほとんど配合されないか、全く配合されない態様においては、本洗浄剤組成物の全質量の大きな部分、または更には全てを与えることができる。機能性材料は、本固体洗浄組成物に、所望の性質および機能を与える。本出願の目的においては、用語「機能性材料」としては、使用溶液および/または濃縮溶液、例えば水溶液中に分散または溶解されている場合には、特定の用途において有利な性質を与える材料が挙げられる。機能性材料の幾つかの特定の例が、以下により詳細に議論されるが、しかしながら、議論される特定の材料は、例示のためだけに与えられており、そして広範囲の他の機能性材料を用いることができる。例えば、以下で議論される機能性材料の多くは、洗浄および/または脱染(destaining)用途に用いられる材料に関する。しかしながら、他の態様では、他の用途における使用のための機能性材料を含むことができる。
アルカリ源
本固体洗浄組成物は、基質の洗浄を促進し、そして本固体洗浄組成物の汚れ除去性能を向上させるために、有効な量の、1種もしくは2種以上のアルカリ源を、炭酸ナトリウムに加えて含むことができる。一般に、本組成物は、アルカリ源を、約5質量%以上、約10質量以上、または約15質量%以上の量で含むことが想定される。本組成物中に他の成分のための十分な余地を与えるために、アルカリ源は、濃縮物中に、約75質量%未満、約60質量%未満、約40質量%未満、約30質量%未満、または約20質量%の量で、与えることができる。アルカリ源は、本固体洗浄組成物の全質量の、約0.1質量%〜約90質量%の範囲、約0.5質量%〜約80質量%の範囲、そして約1質量%〜約60質量%の範囲を構成することができる。
1種もしくは2種以上のアルカリ源の有効な量は、少なくとも約8のpHを有する使用溶液を与える量であると考えなければならない。使用溶液が、約8〜約10のpHを有している場合には、弱アルカリ性であると考えることができ、そしてpHが約12超である場合には、その使用溶液は苛性であると考えることができる。一般に、弱アルカリ性の洗浄組成物として使用溶液を提供することが望ましく、それは、それが苛性の使用組成物よりも、より安全であると考えられるからである。状況によっては、本固体洗浄組成物は、約8未満のpHの水準で有用な使用溶液を与えることができる。そのような組成物においては、アルカリ源は割愛され、そして使用溶液に所望のpHを与えるために、付加的なpH調整剤を用いることができる。
本固体洗浄組成物の好適なアルカリ源の例としては、アルカリ金属炭酸塩が挙げられるが、それらには限定されない。用いることができる例示的なアルカリ金属炭酸塩としては、炭酸ナトリウムもしくはカリウム、炭酸水素ナトリウムもしくはカリウム、セスキ炭酸ナトリウムもしくはカリウム、およびそれらの混合物、を挙げることができるが、それらには限定されない。用いることができる例示的なアルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、リチウム、またはカリウム挙げることができるが、それらには限定されない。アルカリ金属水酸化物は、本組成物に、当技術分野で知られているいずれかの形態、例えば固体ビーズとして、水溶液に溶解して、またはその組み合わせで加えることができる。アルカリ金属水酸化物は、約12〜100U.S.メッシュの範囲の粒子径の混合物を有する小球状にした固体またはビーズの形態の固体として、あるいは、水溶液として、例えば、50質量%および73質量%溶液として、商業的に入手可能である。アルカリ金属水酸化物は、水溶液、特には50質量%の水酸化物溶液の形態で加えることが、固体アルカリ性材料の水和によって本組成物中で発生する熱量を低減するために好ましい。
付加的なアルカリ源としては、金属ケイ酸塩、例えばケイ酸ナトリウムもしくはカリウムまたはメタケイ酸ナトリウムもしくはカリウム;金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウムもしくはカリウム、炭酸水素ナトリウムもしくはカリウム、セスキ炭酸ナトリウムもしくはカリウム;金属ホウ酸塩、例えばホウ酸ナトリウムまたはカリウム;ならびにエタノールアミンおよびアミン、が挙げられるが、それらには限定されない。そのようなアルカリ性剤は、水性または粉末化された形態のいずれかで一般に商業的に入手可能であり、それらのいずれも、本発明の固体洗浄組成物の配合において有用である。1つの態様では。
界面活性剤
本固体洗浄組成物は、界面活性剤または界面活性剤系を含む、少なくとも1種の洗浄剤を含むことができる。アニオン性、ノニオン性、カチオン性、および両性イオン性界面活性が挙げられるが、それらには限定されない、種々の界面活性剤を、固体洗浄組成物に用いることができる。界面活性剤は、本固体洗浄組成物の随意選択的な成分であり、そして排除することもできる。用いることのできる例示的な界面活性剤が、多くの供給源から商業的に入手可能である。界面活性剤の議論については、Kirk-Othmer、Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、第8巻、p.900-912を参照することができる。本固体洗浄組成物が、洗浄剤を含む場合には、その洗浄剤は、所望の水準の洗浄を与えるのに有効な量で与えられる。本固体洗浄組成物は、濃縮物として提供される場合には、洗浄剤を、約0.05質量%〜20質量%、約0.5質量%〜約15質量%、約1質量%〜約15質量%、約1.5質量%〜約10質量%、そして約2質量%〜約8質量の範囲で含むことができる。濃縮物中の界面活性剤の更なる例示的な範囲としては、約0.5質量%〜約8質量%、および約1質量%〜約5質量%が挙げられる。
本固体洗浄組成物中で有用であるアニオン性界面活性剤の例としては、限定されるものではないが:炭酸塩、例えば、アルキルカルボキシレートおよびポリアルコキシカルボキシレート、アルコールエトキシレートカルボキシレート、ノニルフェノールエトキシレートカルボキシレート;スルホネート、例えば、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルアリールスルホネート、スルホン化脂肪酸エステル;スルフェート、例えば、硫酸化アルコール、硫酸化アルコールエトキシレート、硫酸化アルキルフェノール、アルキル硫酸塩、スルホコハク酸塩、およびアルキルエーテルスルフェートが挙げられる。例示的なアニオン性界面活性剤としては、限定されるものではないが:ナトリウムアルキルアリールスルホネート、アルファ−オレフィンスルホネートおよび脂肪族アルコールスルフェートが挙げられる。
本固体洗浄組成物に有用なノニオン性界面活性剤の例としては、限定されるものではないが、その界面活性剤分子の一部として、ポリアルキレンオキシドポリマーを有するものが挙げられる。そのようのノニオン性界面活性剤としては、限定されるものではないが、塩素−、ベンジル−、メチル−、エチル−、プロピル−、ブチル−およびアルキル−などでキャッピングされた、脂肪族アルコールのポリエチレングリコールエーテル;ポリアルキレンオキシドを含まないノニオン、例えばアルキルポリグリコシド;ソルビタンおよびスクロースエステルならびにそれらのエトキシレート;アルコキシル化アミン、例えば、アルコキシル化エチレンジアミン;アルコールアルコキシレート、例えば、アルコールエトキシレートプロポキシレート、アルコールプロポキシレート、アルコールプロポキシレートエトキシレートプロポキシレート、アルコールエトキシレートブトキシレート;ノニルフェノールエトキシレート、ポリオキシエチレングリコールエーテル;カルボン酸エステル、例えば、グリセロールエステル、ポリオキシエチレンエステル、脂肪酸のエトキシ化物およびグリコールエステル;カルボン酸アミド、例えば、ジエタノールアミン縮合物、モノアルカノールアミン縮合物、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド;ならびにポリアルキレンオキシドブロック共重合体、が挙げられる。商業的に入手可能なエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック共重合体の例としては、限定されるものではないが、BASF Corporation(フローラムパーク、ニュージャージー州)から入手可能なPLURONIC(商標)が挙げられる。商業的に入手可能なシリコーン界面活性剤の例としては、Goldschmidt Chemical Corporation(ホープウェル、バージニア州)から入手可能なABIL(商標)B8852が挙げられるが、それには限定されない。
本固体洗浄組成物中に用いることができるカチオン性界面活性剤としては、限定されるものではないが:アミン、例えばC18アルキルまたはアルケニル鎖を有する第一級、第二級および第三級のモノアミン、エトキシ化アルキルアミン、エチレンジアミンのアルコキシレート、イミダゾール、例えば、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン、2−アルキル−l−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリンなど;ならびに第四級アンモニウム塩、例えば、アルキル第四級アンモニウムクロリド界面活性剤、例えば、n−アルキル(C12〜C18)ジメチルベンジルアンモニウムクロリド、n−テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド一水和物、およびナフタレン置換型第四級アンモニウムクロリド、例えば、ジメチル−1−ナフチルメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。カチオン性界面活性剤は、消毒性を与えるために用いることができる。
本固体洗浄組成物に用いることができる両性イオン性界面活性剤の例としては、ベタイン、イミダゾリン、およびプロピオナートが挙げられるが、それらには限定されない。
本固体洗浄組成物は、自動皿洗い機または器物洗浄機で用いることが意図されているので、いずれかの界面活性剤が用いられる場合には、選択される界面活性剤は、皿洗い機または器物洗浄機内部で用いられた場合に、受容可能な水準の泡立ちを与えるものであることができる。自動皿洗い機または器物洗浄機中で用いるための固体洗浄組成物は、通常は、低起泡性組成物であると考えられる。所望の水準の洗浄活性を与える低起泡性界面活性剤は、大量の泡立ちの存在が問題である可能性がある皿洗い機などの環境においては、有益である。低起泡性の界面活性剤の選択に加えて、消泡剤もまた、泡の発生を低減するために用いることができる。従って、低起泡性と考えられる界面活性剤を用いることができる。更に、泡立ちの水準を制御するために、他の界面活性剤を、消泡剤と併せて用いることができる。
また、幾つかの界面活性剤は、第二の固化剤として機能することができる。例えば、高い融点を有するアニオン性界面活性剤は、適用の温度で固体を与える。最も有用であることが見出されたアニオン性界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩界面活性剤、アルコールスルフェート、アルコールエーテルスルフェート、およびアルファオレフィンスルホネート、が挙げられるが、それらには限定されない。通常は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が、費用および有効性の理由から、好ましい。また、両性のまたは両性イオン性の界面活性剤は、洗浄力、乳化、湿潤およびコンディショニング性を与えるのに有用である。代表的な両性界面活性剤としては、N−ココ−3−アミノプロピオン酸およびその塩、N−獣脂(tallow)−3−イミノジプロピオン酸塩、N−ラウリル−3−イミノジプロピオン酸二ナトリウム塩、N−カルボキシメチル−N−ココアルキル−N−ジメチルアンモニウムヒドロキシド、N−カルボキシメチル−N−ジメチル−N−(9−オクタデセニル)アンモニウムヒドロキシド、(1−カルボキシへプタデシル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド、(1−カルボキシウンデシル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド、N−ココアミドエチル−N−ヒドロキシエチルグリシンナトリウム塩、N−ヒドロキシエチル−N−ステアラミドグリシンナトリウム塩、N−ヒドロキシエチル−N−ラウラミド−ベータ−アラニンナトリウム塩、N−ココアミド−N−ヒドロキシエチル−ベータ−アラニンナトリウム塩、混合脂環式(alcyclic)アミンならびにそれらのエトキシル化および硫酸化ナトリウム塩、2−アルキル−1−カルボキシメチル−1−ヒドロキシエチル−2−イミダゾリニウムヒドロキシドナトリウム塩または遊離酸、ここでアルキル基は、ノニル、ウンデシルおよびへプタデシルであることができる、が挙げられるが、それらには限定されない。他の有用な両性界面活性剤としては、1,1−ビス(カルボキシメチル)−2−ウンデシル−2−イミダゾリニウムヒドロキシド二ナトリウム塩およびオレイン酸−エチレンジアミン縮合物、プロポキシル化および硫酸化ナトリウム塩、およびアミンオキシド両性界面活性剤、が挙げられるが、それらには限定されない。
ビルダーまたは水質調節剤
本固体洗浄組成物は、1種もしくは2種以上のビルダー剤を含むことができ、これはキレート化剤または金属イオン封鎖剤(例えば、ビルダー)とも称され、縮合ホスフェート、ホスホネート、アミノカルボン酸、またはポリアクリレートが挙げられるが、それらには限定されない。一般に、キレート化剤は、天然水中に通常見出される金属イオンと配位して(すなわち、結合して)、その金属イオンが、洗浄組成物の他の洗浄成分の活性を阻害するのを防止することができる分子である。ビルダー(キレート化剤または金属イオン封鎖剤でもあることができる)の好ましい添加量は、約0.1質量%〜約70質量%の範囲、約1質量%〜約60質量%の範囲、または約1.5質量%〜約50質量%の範囲であることができる。本固体洗浄剤が濃縮物として提供される場合には、この濃縮物は、約1質量%〜約60質量%の範囲、約3質量%〜約50質量%の範囲、そして約6質量%〜約45質量%のビルダーを含むことができる。ビルダーの更なる範囲としては、約3質量%〜約20質量%の範囲、約6質量%〜約15質量%の範囲、約25質量%〜約50質量%の範囲、そして約35質量%〜約45質量%の範囲が挙げられる。
縮合ホスフェートの例としては、オルトリン酸ナトリウムおよびカリウム、ピロリン酸ナトリウムおよびカリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ならびにヘキサメタリン酸ナトリウム、が挙げられるが、それらには限定されない。また、縮合ホスフェートは、この組成物中に存在する遊離水を、限られた範囲内で、水和の水として固定することによって、本固体洗浄組成物の固化を助けることができる。
ホスホネートの例としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、CHC(OH)[PO(OH)];アミノトリ(メチレンホスホン酸)、N[CHPO(OH)];アミノトリ(メチレンホスホネート)ナトリウム塩(ATMP)、N[CHPO(ONa)];2−ヒドロキシエチルイミノビス(メチレンホスホン酸)、HOCHCHN[CHPO(OH)];ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、(HO)POCHN[CHCHN[CHPO(OH)]];ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)ナトリウム塩(DTPMP)、C(28−x)Na15(x=7);ヘキサメチレンジアミン(テトラメチレンホスホネート)カリウム塩、C10(28−x)12(x=6);ビス(ヘキサメチレン)トリアミン(ペンタメチレンホスホン酸)、(HO)POCHN[(CH)N[CHPO(OH)]];およびリン酸、HPO、が挙げられるが、それらには限定されない。好ましいホスホネートの組み合わせは、ATMPとDTPMPである。中和された、またはアルカリ性のホスホネート、あるいは、混合物中に添加される前の、ホスホネートとアルカリ源との組み合わせが、このホスホネートが加えられた時に、中和反応による熱または気体の発生がほとんどない、または全く発生しないので、好ましい。
1つの態様では、本固体洗浄組成物は、リン系のビルダーまたは調節剤を含まない。その代わりに、本固体洗浄組成物は、非リン系のビルダーを含むことができる。種々の成分は、微量のリンを含むことができるが、リンを含まないと考えられる組成物は、通常は、意図的に加えられた成分として、ホスフェートもしくはホスホネートビルダーまたはキレート化成分を含まない。カルボン酸塩、例えばクエン酸塩またはグルコン酸塩は好適である。NTAをほとんど、または全く含まない、有用なアミノカルボン酸材料としては、N−ヒドロキシエチルアミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、N−ヒドロキシエチル−エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、およびカルボン酸置換基を有するアミノ基を有する他の同様の酸、が挙げられるが、それらには限定されない。1つの態様では、本固体洗浄組成物は、リン系およびアミノカルボン酸塩系のビルダーの両方を排除する。
水質調節ポリマーは、非リン含有ビルダーとして用いることができる。例示的な水質調節ポリマーとしては、ポリカルボキシレートが挙げられるが、それらには限定されない。ビルダーおよび/または水質調節ポリマーとして用いることができる例示的なポリカルボキシレートとしは、ペンダントのカルボキシレート(−CO )基を有するもの、例えば、ポリアクリル酸、マレイン酸、マレイン/オレフィン共重合体、スルホン化共重合体または三元共重合体、アクリル/マレイン共重合体、ポリメタクリル酸、アクリル酸−メタクリル酸共重合体、加水分解ポリアクリルアミド、加水分解ポリメタクリルアミド、加水分解ポリアミド−メタクリルアミド共重合体、加水分解ポリアクリロニトリル、加水分解ポリメタクリロニトリル、および加水分解アクリロニトリル−メタクリロニトリル共重合体、が挙げられるが、それらには限定されない。キレート化剤/金属イオン封鎖剤の更なる議論については、Kirk-Othmer、Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、第5巻、p.339-366、および第23巻、P.319-320を参照し、これらを参照することによって本明細書の内容とする。また、これらの材料は、化学量論以下の水準で、結晶調節剤(crystal modifiers)として用いることができる。
硬化剤
また、本固体洗浄組成物は、ビルダーに加えて、またはビルダーの形で、硬化剤を含むことができる。硬化剤は、化合物または化合物の系、有機または無機であり、これは、本組成物の均一な固化に有意に寄与する。好ましくは、硬化剤は、本組成物の洗浄剤および他の活性成分と相溶性であり、そして加工された組成物に、有効な量の硬度および/または水溶解度を与えることができる。また、硬化剤は、使用の間に本固体洗浄組成物から洗浄剤の均一な溶解を与えるように、混合そして固化された場合に、洗浄剤および他の成分と均一なマトリックスを形成することができる。
本固体洗浄組成物中に含まれる硬化剤の量は、調製される固体洗浄組成物の種類、本固体洗浄組成物の成分、本組成物の意図された用途、使用の間に時間と共に本固体組成物に適用される分配溶液の量、この分配溶液の温度、この分配溶液の硬度、本固体洗浄組成物の物理的な大きさ、他の成分の濃度、および本組成物中の洗浄剤の濃度、が挙げられるが、それらには限定されない因子によって変わる。本固体洗浄組成物中に含まれる硬化剤の量は、本組成物の洗浄剤と他の成分とを混合して、連続的な混合条件およびこの硬化剤の融点以下で均一な混合物を形成するのに有効であることが好ましい。
また、硬化剤は、洗浄剤および他の成分とマトリックスを形成することが好ましく、それらは、混合の停止後に、約30℃の周囲温度〜約50℃、特に約35℃〜約45℃で、硬化して固体形態になり、そしてこの混合物は、約1分間〜約3時間、特には約2分間〜約2時間、そして特には約5分間〜約1時間以内に、この混合系から分配される。この混合の処理を促進するために、この混合物に、最小限の量の熱が、外部の供給源から適用される。本固体洗浄組成物中に含まれる硬化剤の量は、所望の硬度および、使用の間に固化された組成物から、洗浄剤の所望の分配速度を得るために水性媒質中に置かれた時に、加工された組成物の制御された溶解度の所望の速度を与えるのに有効であることが好ましい。
硬化剤は、有機または無機の硬化剤であることができる。好ましい有機硬化剤は、ポリエチレングリコール(PEG)化合物である。ポリエチレングリコール硬化剤を含む固体洗浄組成物の固化速度は、少なくとも部分的には、本組成物に加えられるポリエチレングリコールの量および分子量によって変わる。好適なポリエチレングリコールの例としては、一般式H(OCHCH)OHの固体ポリエチレングリコール、ここでnは15超であり、好ましくは約30〜約1700である、が挙げられるが、それらには限定されない。典型的には、ポリエチレングリコールは、約1000〜約100000の分子量を有する、特には少なくとも約1450〜約200000、より好ましくは約1450〜約8000の範囲の分子量を有する、易流動性の粉末またはフレークの形態の固体である。ポリエチレングリコールは、約1質量%〜約75質量%そして、特には約3質量%〜約15質量%の濃度で存在する。好適なポリエチレングリコール化合物としては、PEG4000、PEG1450、およびPEG8000が挙げられるが、それらには限定されず、とりわけPEG4000およびPEG8000が最も好ましい。商業的に入手可能な固体ポリエチレングリコールの例としては、Union Carbide Corporation(Houston、テキサス州)から入手可能なCARBOWAXが挙げられるが、それらには限定されない。
好ましい無機の硬化剤としは、水和性無機塩、例えば、限定される訳ではないが、硫酸塩および重炭酸塩が挙げれる。無機硬化剤は、約50質量%以下、好ましくは約5質量%〜約25質量%、そしてより好ましくは約5質量%〜約15質量%の濃度で存在する。
また、尿素粒子を、本固体洗浄組成物中で、固化剤として用いることができる。本組成物の固化速度は、少なくとも部分的には、本組成物に加えられる尿素の量、粒子径、および形状が挙げられるが、それらには限定されない因子によって変わる。例えば、尿素の粒子状形態は、洗浄剤および他の成分、ならびに好ましくは少量だが、しかしながら有効な量の水と組み合わせることができる。尿素の量および粒子径は、尿素および他の成分を溶融段階へと溶融するための外部供給源からの熱の適用なしで、洗浄剤および他の成分と組合わせて、均一な混合物を形成するのに有効である。本固体洗浄組成物中に含まれる尿素の量は、所望の硬度および、使用の間に固化された組成物から、洗浄剤の所望の分配速度を得るために水性媒質中に置かれた時に、加工された組成物の制御された溶解度の所望の速度を与えるのに有効であることが好ましい。いくつかの態様では、本組成物は、約5質量%〜約90質量%の範囲の尿素、好ましくは約8質量%〜約40質量%の尿素、そしてより好ましくは約10質量%〜約30質量%の尿素を含んでいる。
尿素は、小球状にしたビーズまたは粉末の形態であることができる。小球状にした尿素は、通常は、約8〜15U.S.メッシュの範囲の粒子径の混合物として、商業的な供給源、例えば、Arcadian Sohio CompanyのNitrogen Chemicals Divisionから入手可能である。尿素の小球状の形態は、好ましくは、粒子径を約50U.S.メッシュ〜約125U.S.メッシュ、好ましくは約75〜100U.S.メッシュに低下させるように、好ましくは湿式ミル、例えば、単軸もしくは二軸スクリュー押出機、Teledyne混合機、Ross乳化機などを用いて、粉砕される。
漂白剤
基質の美白化または白色化のために、本固体洗浄組成物に用いるために好適な漂白剤としては、洗浄プロセスの間に典型的に遭遇する条件下で、活性ハロゲン種、例えばCl、Br、−OClおよび/または−OBrを放出することができる漂白化合物が挙げられる。本固体洗浄組成物の使用のために好適な漂白剤としては、塩素含有化合物、例えば、塩素、次亜塩素酸塩、またはクロラミンが挙げられるが、それらには限定されない。例示的なハロゲン放出化合物としては、アルカリ金属ジクロロイソシアヌレート、塩素化リン酸三ナトリウム、アルカリ金属次亜塩素酸塩、モノクロラミン、およびジクロラミンが挙げられるが、それらには限定されない。また、カプセル化された塩素源も、本組成物中での塩素源の安定性を向上させるために用いることができる(例えば、米国特許第4,618,914号、および第4,830,773号明細書を参照、それらを参照することによって本明細書の内容とする)。また、漂白剤は、活性化剤、例えばテトラアセチルエチレンジアミン、を備えた、または備えない、過酸素または活性酸素源、例えば、過酸化水素、過ホウ酸塩、炭酸ナトリウム過酸化水素化物、過モノ硫酸カリウムおよび過ホウ酸ナトリウム一および四水和物であることができる。濃縮物が漂白剤を含む場合には、漂白剤は、約0.1質量%〜約60質量%の範囲、約1質量%〜約20質量%の範囲、約3質量%〜約8質量%の範囲、そして約3質量%〜約6質量%の範囲の量で含まれることができる。
充填剤
本固体洗浄組成物は、有効な量の洗浄充填剤を含むことができ、それは、それ自体は洗浄剤としては作用しないが、しかしながら洗浄剤と協働して、本組成物の全体的な洗浄能力を向上させる。本洗浄組成物で使用するために好適な洗浄充填剤の例としては、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、デンプンおよび砂糖が挙げられるが、それらには限定されない。濃縮物が洗浄充填剤を含む場合には、洗浄充填剤は、約50質量%以下、約1質量%〜約30質量%の範囲、または約1.5質量%〜約25質量%の範囲の量で含まれることができる。
消泡剤
また、泡の安定性を低下させるための消泡剤を、器物洗浄組成物中に含むことができる。消泡剤の例としては、エチレンオキシド/プロピレンブロック共重合体、例えば、Pluronic N-3の名称の下に入手可能なもの;シリコーン化合物、例えばポリジメチルシロキサン中に分散されたシリカ、ポリジメチルシロキサン、および官能化ポリジメチルシロキサン、例えばAbil B9952の名称の下で入手可能なもの;脂肪族アミド、炭化水素ワックス、脂肪酸、脂肪族エスエル、脂肪族アルコール、脂肪酸石ケン、エトキシレート、鉱油、ポリエチレングリコールエステル、およびアルキルリン酸エステル、例えばモノステアリルリン酸エステル、が挙げられるが、それらには限定されない。消泡剤の議論は、例えば、Martinらへの米国特許第3,048,548号明細書、Brunelleらへの米国特許第3,334,147号明細書、およびRueらへの米国特許第3,442,242号明細書中に見ることができ、これらを参照することによって本明細書の内容とする。濃縮物が消泡剤を含む場合には、消泡剤は、約0.0001質量%〜約10質量%の範囲、約0.001質量%〜約5質量%の範囲、または約0.01質量%〜約1.0質量%の範囲の量で提供することができる。
抗再付着剤
本固体洗浄組成物は、洗浄溶液中おける汚れの持続した懸濁を促進し、そして除去された汚れが、洗浄されている基質上に再付着するのを防止するために、抗再付着剤を含むことができる。好適な抗再付着防止剤の例としては、ポリアクリレート、スチレンマレイン酸無水物共重合体、セルロース誘導体、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、およびヒドロキシプロピルセルロースが挙げられるが、それらには限定されない。濃縮物が抗再付着剤を含む場合には、抗再付着剤は、約0.5質量%〜約10質量%の範囲、および約1質量%〜約5質量%の範囲の量で含まれることができる。
安定剤
また、本固体洗浄組成物は、安定剤を含むことができる。好適な安定剤の例としては、ボレート、カルシウム/マグネシウムイオン、プロピレングリコール、およびそれらの混合物が挙げられるが、それらには限定されない。濃縮物は、安定剤を含む必要はないが、しかしながら濃縮物が安定剤を含む場合には、安定剤は、その濃縮物の所望の水準の安定性を与える量で、含まれることができる。安定剤の例示的な範囲としては、約20質量%以下、約0.5質量%〜約15質量%の範囲、および約2質量%〜約10質量%の範囲が挙げられる。
分散剤
また、本固体洗浄組成物は分散剤を含むことができる。本固体洗浄組成物に用いることができる好適な分散剤の例としては、マレイン酸/オレフィン共重合体、ポリアクリル酸、およびそれらの混合物が挙げられるが、それらには限定されない。濃縮物は分散剤を含む必要はない、しかしながら分散剤が含まれる場合には、分散剤は、所望の分散性を与える量で含まれることができる。濃縮物中の分散剤の例示的な範囲としては、約20質量%以下、約0.5質量%〜約15質量%の範囲、および約2質量%〜約9質量%の範囲であることができる。
酵素
本固体洗浄組成物に含むことができる酵素としては、デンプンおよび/またはタンパク質汚れの除去を援ける酵素が挙げられる。酵素の例示的な種類としては、タンパク質分解酵素、アルファアミラーゼ、およびそれらの混合物が挙げられるが、それらには限定されない。用いることができる例示的なタンパク質分解酵素としては、限定される訳ではないが、Bacillus licheniformix、Bacillus lenus、Bacillus alcalophilus、およびBacillus amyloliquefacinsから誘導される酵素が挙げられる。例示的なアルファアミラーゼとしては、枯草菌(Bacillus subtilis)、Bacillus amyloliquefaceinsおよびリケニホルミス菌(Bacillus licheniformis)が挙げられる。濃縮物は、酵素を含む必要はないが、しかしながら濃縮物が酵素を含む場合には、酵素は、本固体洗浄組成物が使用組成物として与えられた場合に、所望の酵素活性を与える量で含まれることができる。濃縮物中の酵素の例示的な範囲としては、約15質量%以下、約0.5質量%〜約10質量%の範囲、および約1質量%〜約5質量%の範囲が挙げられる。
ガラスおよび金属腐食防止剤
本固体洗浄組成物は、約50質量%以下、約1質量%〜約40質量%の範囲、または約3質量%〜約30質量%の範囲の量で、金属腐食防止剤を含むことができる。この腐食防止剤は、本固体洗浄組成物中に、この腐食防止剤を含まない以外は同一の使用溶液の、ガラスの腐食および/またはエッチングの速度よりも小さいガラスの腐食および/またはエッチングの速度を示す使用溶液を与えるのに十分な量で含まれる。使用溶液は、所望の腐食防止性を与えるために、少なくとも約6百万分率(ppm)の腐食防止剤を含むことが想定される。より大量の腐食防止剤を、有害な影響なしに、使用溶液中に用いることができることが予想される。増加した腐食防止剤濃度による、向上した腐食および/またはエッチング防止の添加効果は、ある時点で失われてしまい、そして付加的な腐食防止剤は、単に本固体洗浄組成物を用いる費用を増大させる。使用溶液は、約6ppm〜約300ppmの範囲の腐食防止剤、および約20ppm〜約200ppmの腐食防止剤を含むことができる。好適な腐食防止剤の例としては、アルミニウムイオン源および亜鉛イオン源の組合わせ、ならびにアルカリ金属ケイ酸塩またはそれらの水和物が挙げられるが、それらには限定されない。
腐食防止剤は、アルミニウムイオン源および亜鉛イオン源の組合わせと表すことができる。アルミニウムイオン源および亜鉛イオン源は、本固体洗浄組成物が使用溶液の形態で与えられた場合に、それぞれアルミニウムイオンおよび亜鉛イオンを与える。腐食防止剤の量は、アルミニウムイオン源および亜鉛イオン源の組み合わせた量を基に計算される。使用溶液にアルミニウムイオンを与えるいずれのものも、アルミニウムイオン源と表すことができ、そして使用溶液中に与えられた場合に、亜鉛イオンを与えるいずれのものも、亜鉛イオン源と表すことができる。アルミニウムイオン源および/または亜鉛イオン源は、反応してアルミニウムイオンおよび/または亜鉛イオンを形成することは必要ではない。アルミニウムイオンは、アルミニウムイオン源と考えることができ、そして亜鉛イオンは、亜鉛イオン源と考えることができる。アルミニウムイオン源および亜鉛イオン源は、有機塩、無機塩およびそれらの混合物として与えることができる。例示的なアルミニウムイオン源としては、アルミニウム塩、例えば、アルミン酸ナトリウム、臭化アルミニウム、塩素酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ヨウ化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、ギ酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、オレイン酸アルミニウム、臭素酸アルミニウム、ホウ酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム亜鉛、およびリン酸アルミニウムが挙げられるが、それらには限定されない。例示的な亜鉛イオン源としては、亜鉛塩、例えば、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、ヨウ化亜鉛、チオシアン酸亜鉛、フルオロケイ酸亜鉛、二クロム酸亜鉛、塩素酸亜鉛、亜鉛酸ナトリウム、グルコン酸亜鉛、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、クエン酸亜鉛、乳酸亜鉛、ギ酸亜鉛、臭素酸亜鉛、臭化亜鉛、フッ化亜鉛、フルオロケイ酸亜鉛、およびサリチル酸亜鉛が挙げられるが、それらには限定されない。
本出願人らは、使用溶液中のアルミニウムイオンの亜鉛イオンに対する比率を制御することによって、いずれかの成分単独の使用に比べて、ガラス器物およびセラミックスの低減された腐食および/またはエッチングを与えることができることを見出した。すなわち、アルミニウムイオンと亜鉛イオンの組み合わせは、腐食および/またはエッチングの低減で相乗効果を与えることができる。アルミニウム源の亜鉛イオン源に対する比率は、相乗効果を与えるように制御することができる。通常は、使用溶液中のアルミニウムイオンの亜鉛イオンに対する質量比は、少なくとも約6:1の範囲であることができ、約1:20未満であることができ、そして約2:1〜約1:15の範囲であることができる。
アルカリ金属ケイ酸塩またはその水和物の有効な量が、本発明の組成物およびプロセスにおいて、金属保護能力を有する、安定な固体洗浄組成物を形成するために用いることができる。本発明の組成物に用いられるケイ酸塩としては、固体洗浄配合物中に従来用いられているものがある。例えば、典型的なアルカリ金属ケイ酸としては、粉末化された、粒子状の、または顆粒状のケイ酸塩があり、それらは、無水であるかまたは、好ましくは水和水(約5質量%〜約25質量%、特には約15質量%〜約20質量%の水和水)を含んでいるかのいずれかである。これらのケイ酸塩は、好ましくはケイ酸ナトリウムであり、そしてそれぞれ約1:1〜約1:5のNaO:SiO比を有しており、そして典型的には、約5質量%〜約25質量%の量の利用可能な水を含んでいる。一般に、ケイ酸塩は、約1:1〜約1:3.75、好ましくは約1:1.5〜約1:3.75、そして最も好ましくは約1:1.5〜約1:2.5のNaO:SiO比を有している。約1:2のNaO:SiO比、および約16質量%〜約22質量%の水和水を有するケイ酸塩が、最も好ましい。例えば、そのようなケイ酸塩は、粉末形態で、GD Silicateとして、そして顆粒状形態として、Britesil H-20として、PQ Corporation(バリーフォージュ、ペンシルバニア州)から入手可能である。これらの比率は、単独のケイ酸塩組成物または、混合して好ましい比率をもたらすケイ酸塩の組合わせで、得ることができる。好ましい比率、約1:1.5〜約1:2.5のNaO:SiO比、で水和されたケイ酸塩は、最適な金属保護を与え、そして迅速に固体洗浄剤を形成することが見出された。水和されたケイ酸塩が好ましい。
ケイ酸塩は、本固体洗浄組成物中に、金属保護を与えるために含むことができるが、しかしながら、加えて、アルカリ性を与え、そして抗再付着剤として更に機能することが知られている。例示的なケイ酸塩としては、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムが挙げられるが、それらには限定されない。本固体洗浄組成物は、ケイ酸塩なしで与えることがでいるが、しかしながらケイ酸塩が含まれる場合には、ケイ酸塩は、所望の金属保護を与える量で含まれることができる。濃縮物は、ケイ酸塩を少なくとも約1質量%、少なくとも約5質量%、少なくとも約10質量%、そして少なくとも約15質量%の量で含むことができる。更に、濃縮物に他の成分のための十分な余地を与えるために、ケイ酸塩成分は、約35質量%未満、約25質量%未満、約20質量%未満、そして約15質量%未満の量で与えることができる。
香料および染料
また、種々の染料、着臭剤、例えば芳香物質、および他の審美性向上剤を、本組成物中に含むことができる。本組成物の外観を変えるために含むことができる好適な染料としては、Mac Dye-Chem Industries(Ahmedabad、インド)から入手可能なDirect Blue 86;Mobay Chemical Corporation(Pittsburgh、ペンシルベニア州)から入手可能なFastusol Blue;American Cyanamid Company(Wayne、ニュージャージー州)から入手可能なAcid Orange 7;Sandoz(Princeton、ニュージャージー州)から入手可能なBasic Violet 10およびSandolan Blue/ Acid Blue 182;Chemos GmbH(Regenstauf、ドイツ)から入手可能なAcid Yellow 23:Sigma Chemical(St. Louis、ミズーリ州)から入手可能なAcid Yellow 17:Keyston Anailine and Chemical(Chicago、イリノイ州)から入手可能なSap GreenおよびMetanil Yellow:Emerald Hilton Davis, LLC(Cincinnati、オハイオ州)から入手可能なAcid Blue 9;Capitol Color and Chemical Company(Newark、ニュージャージー州)から入手可能なHisol Fast RedおよびFluorescein;ならびにBASF Corporation(Florham Park、ニュージャージー州)から入手可能なAcid Green 25が挙げられるが、それらには限定されない。
本組成物中に含むことができる香料または芳香物質としては、テルペノイド、例えばシトロネロール、アルデヒド、例えばアミルシンナムアルデヒド、ジャスミン、例えば、CIS-ジャスミンまたはジャスマル(jasmal)、およびバニリンが挙げられるが、それらには限定されない。
増粘剤
本固体洗浄組成物は、レオロジー調節剤または増粘剤を含むことができる。レオロジー調節剤は、以下の機能を与えることができる:本組成物の粘度を増加すること;スプレイノズルを通して分配した場合に、液体使用溶液の粒子径を増大させること;使用溶液に、表面への垂直方向の粘着を与えること;使用溶液内での粒子の懸濁を与えること;または使用溶液の蒸発速度を低減させること。
レオロジー調節剤は、偽塑性である使用組成物、言い換えれば、乱されなければ(せん断モードにおいて)、高粘度を保持する使用組成物もしくは材料を与えることができる。しかしながら、せん断が掛かった場合には、この材料の粘度は、実質的に、しかしながら可逆的に低下する。せん断作用が取り除かれた後に、粘度は戻る。これらの性質は、この材料の、スプレイヘッドを通した適用を可能にする。ノズルを通して噴霧された場合には、この材料は、圧力の影響の下で、供給チューブからスプレイノズル中に排出されるときに、せん断を掛けられ、そしてポンプ駆動噴霧器中で、ポンプの作用によってせん断を掛けられる。いずれの場合にも、粘度は、この材料の実質的な量が、汚れた表面にこの材料を適用するために用いられる噴霧装置を用いて適用することができるような程度に、低下することができる。しかしながら、この材料が汚れた表面上に一旦留まると、この材料は高粘度を回復することができ、この材料が汚れの上の然るべき位置に留まることを確実にする。好ましくは、この材料は、表面に適用することができ、この材料の実質的なコーティングをもたらし、固化した、もしくは焼け付いた汚れを浮き上がらせること(lifting)および除去をもたらす十分な濃度で洗浄成分を与える。垂直な、または傾斜した表面上の汚れと接触する間に、増粘剤は、本洗浄剤の他の成分とともに、重力の影響の下でのこの材料の滴下(dripping)、垂れ下がり(sagging)、落下(slumping)または他の動きを最小化する。この材料は、この材料の粘度が、この材料の膜の実質的な量と汚れの間の接触を、少なくとも1分間、特には5分間以上、維持するのに十分であるように配合されなければならない。
好適な増粘剤またはレオロジー調節剤の例としては、ポリマー増粘剤、例えば、限定される訳ではないが、植物もしくは動物の供給源から誘導されたポリマーまたは天然ポリマーまたはガムが挙げられる。そのような材料は、多糖、例えば、実質的な増粘能力を有する大きな多糖分子であることができる。また、増粘剤またはレオロジー調節剤としては、クレイが挙げられる。
実質的に可溶なポリマー増粘剤を、増大した粘度または増大した伝導性を使用組成物に与えるために用いることができる。本発明の水性組成物のためのポリマー増粘剤の例としては、カルボキシル化ビニルポリマー、例えばポリアクリル酸およびそれらのナトリウム塩、エトキシル化セルロース、ポリアクリルアミド増粘剤、架橋された、キサンタン組成物、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン生成物、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、および水溶性のいずれかの実質的な比率を有する他の水性増粘剤、が挙げられるが、それらには限定されない。好適な商業的に入手可能な増粘剤としては、Rohm & Haas Company(Philadelphia、ペンシルベニア州)から入手可能なAcusol;およびB.F. Goodrich(Charlotte、ノースカロライナ州)から入手可能なCarbopolが挙げられるが、それらには限定されない。
好適なポリマー増粘剤の例としては、多糖が挙げられるが、それらには限定されない。好適な商業的に入手可能な多糖の例としては、MerckのKelco Division(San Diego、カリフォルニア州)から入手可能なDiutanが挙げられるが、それには限定されない。本固体洗浄組成物に用いるための増粘剤としては、更に、ポリビニルアルコール増粘剤、例えば完全に加水分解されたもの(98.5モル超の酢酸エステルが−OH基で置き換えられている )が挙げられる。
特に好適な多糖の例としては、キサンタンが挙げられるが、それには限定されない。そのようなキサンタンポリマーは、その高い水溶性、および大きな増粘力のために好ましい。キサンタンは、キサントモナス・カンペストラス(xanthomonas campestras)の細胞外多糖である。キサンタンは、トウモロコシ糖または他のトウモロコシ甘味料副生成物を基にした発酵によって作ることができる。キサンタンは、セルロース中に見られるのと同様の、ポリベータ−(1−4)−D−グルコピラノシル主鎖を含んでいる。キサンタンガムおよびその誘導体の水性分散液は、新規な、そして著しいレオロジー特性を示す。低濃度のこのガムは、比較的に高い粘度を有しており、それがこれを経済的に用いることを可能にする。キサンタンガム溶液は、高い疑似塑性を示し、すなわち、広い濃度範囲に亘って、迅速な剪断減粘が起こり、それは通常は、即座に可逆的であると理解されている。せん断を掛けられていない材料は、広い範囲に亘って、pHに影響されない、そして温度に影響されないように見える粘度を有している。好ましいキサンタン材料としては、架橋されたキサンタン材料が挙げられる。キサンタンポリマーは、大きな多糖分子のヒドロキシル官能基と反応性の、種々の知られた共有結合反応性架橋剤で架橋することができ、そしてまた、二価、三価または多価の金属イオンを用いて架橋することができる。そのような架橋キサンタンゲルが、米国特許第4,782,901号明細書中に開示されており、これを参照することによって本明細書の内容とする。キサンタン材料のための好適な架橋剤としては、金属カチオン、例えば、Al+3、Fe+3、Sb+3、Zr+4および他の遷移金属、が挙げられるが、それらには限定されない。好適な商業的に入手可能なキサンタンの例としては、MerckのKelco Division(San Diego、カリフォルニア州)から入手可能なKELTROL(商標)、KELZAN(商標)AR、KELZAN(商標)D35、KELZAN(商標)S、KELZAN(商標)XZが挙げられるが、それらには限定されない。また、知られている有機架橋剤も用いることができる。好ましい架橋キサンタンとしては、KELZAN(商標)ARがあり、これは疑似塑性の使用溶液を与え、これは噴霧された場合に、大粒径のミストまたはエーロゾルを生成することができる。
<本発明の組成物および使用方法の態様>
一般に、固体洗浄組成物は、カルボキシメチル炭水化物ポリマー、炭酸ナトリウム、水、およびいずれかの付加的な機能性成分を組み合わせ、そしてこれらの成分を相互作用させ、そして固化することによって生成することができる。本固体洗浄組成物は、成形または注型することができる。成形された固体製品のための例示的な組成物範囲が、表1中に与えられている。
Figure 2014507545
注型固体製品のための例示的な濃縮物組成物範囲が、表2中に与えられている。
Figure 2014507545
幾つかの態様では、水とカルボキシメチル炭水化物ポリマーの相対量が、組成物内で制御される。混合されたこれらの成分は、炭酸ナトリウムの水との化学反応によって、固体形態に硬化される。本固体洗浄組成物が固化するにつれて、バインダー組成物を形成することができ、そしてこれらの成分を固化する。これらの成分の少なくとも一部は、このバインダーを形成し、一方でこれらの成分の残りが、本固体組成物の残余を形成する。固化プロセスは、成形または注型される組成物の大きさ、本組成物の成分、および本組成物の温度が挙げられるが、それらには限定されない因子に応じて、数分間から約6時間続く可能性がある。
固体洗浄組成物は、バッチまたは連続混合システムを用いて形成することができる。例示的な態様では、単軸または二軸スクリュー押出機が、1種もしくは2種以上の洗浄剤を組み合わせて、そして高せん断で混合して均一な混合物を形成するのに用いられる。幾つかの態様では、加工温度は、これらの成分の融点またはそれ未満である。この処理された混合物は、成形、注型または他の好適な方法によって混合機から分配することができ、その結果、その洗浄剤組成物は、固体の形態に硬化される。マトリックスの構造は、その硬さ、融点、材料の分布、結晶構造、および当技術分野で知られた方法に応じた他の同様の性質によって特徴付けることができる。通常は、本発明の方法によって処理された固体洗浄組成物は、その塊を通した成分の分布に関して、実質的に均一であり、そして寸法的に安定である。
具体的には、成形プロセスでは、液体および固体成分は、最終的な混合システムに投入され、そしてこれらの成分が実質的に均一な半固体混合物を形成し、その中では、これらの成分が、その全体を通して分配されるまで連続的に混合される。例示的な態様では、これらの成分は、混合システムの中で、少なくとも約5秒間混合される。この混合物は、次いで、この混合システムから、ダイもしくは他の成形手段中に、またはダイもしくは他の成形手段を通して、排出される。製品は、次いで包装される。例示的な態様では、成形された組成物は、約1分間〜約3時間の範囲で固体の形態に硬化を始める。特に、成形された組成物は、約1分間〜約2時間の範囲で固体の形態に硬化を始める。より好ましくは、成形された組成物は、約1分間〜約20分間の範囲で固体の形態に硬化を始める。
具体的には、注型プロセスでは、液体および固体成分は、最終的な混合システムに投入され、そしてこれらの成分が実質的に均一な液体混合物を形成し、その中では、これらの成分が、その全体を通して分配されるまで連続的に混合される。例示的な態様では、これらの成分は、混合システムの中で、少なくとも約60秒間混合される。一度混合が終了すると、その製品は包装容器に移され、そこで固化が起こる。例示的な態様では、注型組成物は、約1分間〜約3時間の範囲で固体の形態に硬化を始める。特に、注型組成物は、約1分間〜約2時間の範囲で固体の形態に硬化を始める。より好ましくは、注型組成物は、約1分間〜約20分間の範囲で固体の形態に硬化を始める。
用語「固体」は、硬化された組成物は流動せず、そして中間的な応力もしくは圧力または単なる重力の下では、実質的にその形状を維持することを意味している。固体注型組成物の硬さの程度は、比較的に緻密で、そして堅い、例えばコンクリートである溶融固体製品から、硬化されたペーストであると特徴付けられる堅さの範囲であることができる。更に、用語「固体」は、本固体洗浄組成物の貯蔵および使用の想定される状態の下での、本洗浄剤組成物の状態を表す。通常は、本洗浄剤組成物は、少なくとも約100°Fで、そして好ましくは少なくとも120°F以下の温度に曝された場合に、安定な、固体形態のままであることが想定される。
結果として得られる固体洗浄組成物は、注型固体製品;押出成形、成型、または成形された固体ペレット、ブロック、錠剤、粉末、顆粒、フレークが挙げられるが、それらには限定されない形態をとることができ;あるいは形成された固体は、その後に粉末、顆粒またはフレークに粉砕または形成することができる。例示的な態様では、押出成形されたペレット材料は、約50グラム〜約250グラムの範囲の質量を有し、形成された押出成形された固体は、約100グラム以上の質量を有し、そして形成された固体ブロック洗浄剤は、約1〜約10キログラムの範囲の質量を有する。本固体組成物は、機能性材料の安定化された供給源を与える。幾つかの態様では、本固体組成物は、例えば、水性のまたは他の媒質に、溶解することができ、濃縮された溶液および/または使用溶液をもたらすことができる。この溶液は、後の使用および/または希釈のために、貯蔵容器に送ることができ、または使用の地点に直接に適用することができる。
特定の態様では、本固体洗浄組成物は、単位用量の形態で提供される。単位用量は、全体の単位が、単一の洗浄サイクルの間に用いられるような大きさに作られた固体洗浄組成物を表している。本固体洗浄組成物が単位用量として提供される場合には、それは典型的には、約1グラム〜約50グラムの範囲の大きさを有する、注型固体、押出成形されたペレット、または錠剤として提供される。
他の態様では、本固体洗浄組成物は、多重使用固体、例えば、ブロックまたは複数のペレットの形態で提供され、そして複数の洗浄サイクルのために、水性の洗浄剤組成物を発生させるように繰り返して用いることができる。特定の態様では、本固体洗浄組成物は、約5グラム〜約10キログラムの範囲の質量を有する注型固体、押出成形されたブロック、または錠剤として提供される。特定の態様では、本固体洗浄組成物の多重使用形態は、約1キログラム〜約10キログラムの範囲の質量を有する。更なる態様では、本固体洗浄組成物の多重使用形態は、約5キログラム〜約8キログラムの範囲の質量を有する。他の態様では、本固体洗浄組成物の多重使用形態は、約5グラム〜約1キログラムの範囲、または約5グラム〜約500グラムの範囲の質量を有する。
本洗浄剤組成物は、固体製品に形成されるとして議論したが、本洗浄剤組成物はまた、ペーストの形態で提供することができる。濃縮物がペーストの形態で提供される場合には、本洗浄剤組成物の完全な固化を妨げるのに十分な水が、本洗浄剤組成物に加えられる。更には、洗浄剤および他の成分を、成分の所望の分配を維持するために、本洗浄剤組成物に包含することができる。
本発明の組成物は、種々の表面を洗浄するのに有用であることができる。本発明の組成物は、セラミック、セラミックタイル、グラウト、花崗岩、コンクリート、鏡、エナメル表面、金属、例えば、アルミニウム、黄銅、ステンレススチールなど、が挙げられるが、それらには限定されない硬質表面上の汚れ洗浄するのに用いることができる。また、本発明の組成物は、汚れたリネン、例えば、タオル、シーツ、および不織布(nonwoven webs)洗浄するのに用いることができる。このように、本発明の組成物は、硬質表面洗浄剤、洗濯用洗浄剤、オーブン洗浄剤、手洗用せっけん、自動車用洗浄剤、および自動もしくは手動のいずれかの器物洗浄用洗浄剤、を配合するのに有用である。
本発明は、下記の例でより具体的に説明されるが、それらは説明のためだけを意図している、何故ならば、本発明の範囲内で、多くの変更や変化が、当業者には明らかであるからである。特に断りのない限り、下記の例において報告される、全ての部、パーセント、および比率は、質量基準であり、そしてこれらの例で用いられる全ての薬品は、下記の化学品供給者から得られ、もしくは入手可能であり、または慣用の技術で合成することができる。
<形成された製品の寸法安定性試験>
下記に特定する本固体洗浄組成物の約50グラムのバッチを、ダイ中で約1000ポンド/平方インチ(psi)で、約20秒間圧縮して、錠剤を形成した。この錠剤の直径おおよび高さを測定し、そして記録した。これらの錠剤を、室温で、1日間維持し、そして次いで約120°Fの温度で、オーブン中に一晩置いた。これらの錠剤をオーブンから取り出し、そして室温に戻した後に、これらの錠剤の直径と高さを再度測定し、そして記録した。直径と高さは、デジタルノギス、VWR Model number 62379-531で測定した。較正の証明書は、ISO/IEC 17025およびANSI/NCSL Z540-1を満たしていた。較正証明書番号は3415-1811674であり、0.0003インチ(0.00762mm)の明示された許容誤差であった。これらの錠剤は、直径と高さを合わせて、約3%未満、そして特には約2%未満の膨潤または膨張がある場合に、寸法安定性を示すと考えられる。
<注型製品の寸法安定性試験>
本組成物の約4000グラムのバッチをカプセル中に注いだ。このカプセルの直径を測定し、そして記録した。このカプセルを、室温に1日間維持し、約104°Fの温度で、オーブン中に2日間保持し、そして次いで室温に戻した。このカプセルを室温に戻した後に、このカプセルの直径を測定し、そして記録した。直径は、デジタルノギス、VWR Model number 62379-531で測定した。較正の証明書は、ISO/IEC 17025およびANSI/NCSL Z540-1を満たしていた。較正証明書番号は3415-1811674であり、0.0003インチ(0.00762mm)の明示された許容誤差であった。このカプセルは、約3%未満、そして特には約2%未満の膨潤または膨張がある場合に、寸法安定性を示すと考えられる。
例1〜4ならびに比較例AおよびB
例1〜4は、カルボキシメチル炭水化物ポリマーを、固体洗浄組成物の一部として用いている、本発明の組成物である。例1および4は、Dequest PB 11620を含んでおり、そして例2および3の組成物は、Dequest PB 1 1625を、固体洗浄組成物の一部として含んでいる。Dequest PB 11620は、カルボキシメチルイヌリン、ナトリウム塩の20%水溶液であり、そしてDequest PB 11625は、カルボキシメチルイヌリン、ナトリウム塩の15%水溶液である。更に、例1〜4の組成物はまた、表3に与えたように、成分濃度(質量%)の炭酸ナトリウム(ソーダ灰または重灰) 、重炭酸ナトリウム、ビルダー(クエン酸ナトリウムおよび/またはイミノジコハク酸ナトリウム)、共重合体(DowのAcusol 460ND)、界面活性剤(HenkelのDehypon LS36、ラウリルスルフェートエトキシレート)、および消泡剤(EcolabのD-500 EO/PO共重合体)を含んでいた。炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ビルダー、および共重合体は、予備混合されて、粉末予備混合物を形成し、そして界面活性剤および消泡剤は、予備混合されて、界面活性剤予備混合物を形成した。カルボキシメチル炭水化物ポリマーは、液体予備混合物を形成した。粉末予備混合物、界面活性剤予備混合物および液体予備混合物を、次いで互いに混合して、本組成物を形成した。この組成物の約50グラムを、約1000psiで約20秒間圧縮して錠剤にした。
比較例AおよびBの組成物は、カルボキシメチル炭水化物ポリマーを含まず、しかしながら例1〜4と同じ総量の水を含んでいる以外は、比較例AおよびBの組成物は、例1〜4の組成物と同様に調製した。
表3に、例1〜4ならびに比較例AおよびBの組成物の成分濃度を与えた。
Figure 2014507545
例1〜4ならびに比較例AおよびBの組成物を、次いで上記に議論したように、成形した製品について、寸法安定性試験に付して、加熱した後に、組成物の寸法安定性を観察した。直径および高さを組み合わせて、約3%未満の膨張、そして特には約2未満の膨張は、寸法安定性を示している。結果を、下記の表4にまとめた。
Figure 2014507545
表4に示した通り、例1〜4の組成物の成形された製品は、比較例AおよびBの組成物の成形された製品よりも著しく小さい膨張を示した。
例5〜7
例5〜7は、固体洗浄組成物の一部としてカルボキシメチル炭水化物ポリマーを用いた、本発明の組成物である。特に、例5および6の組成物は、Dequest PB 11615を含んでおり、そして例7の組成物は、本固体洗浄組成物の一部として、Dequest PB 1 1625を用いた。また、例5〜7の組成物のそれぞれは、表5に与えたような、成分濃度(質量%)の、軟水、ビルダー(クエン酸ナトリウム脱水物)、水質調節剤(五ナトリウムDTPA、40%またはHEDTA、40%)、ポリアクリレート(Acusol 445N)、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム(重灰)、アニオン性界面活性剤(Henkelから入手可能なSulfotex LAS-90)、およびノニオン性界面活性剤(LAE 24- 7、(C12−1425−29)−O−(CHCHO)H)を含んでいた。液体(軟水、ビルダー、水質調節剤、カルボキシメチル炭水化物ポリマー、および水酸化ナトリウム)は、液体予備混合物を形成するために、予備混合し、そして粉末(炭酸ナトリウム、アニオン性界面活性剤、およびノニオン性界面活性剤)は、粉末予備混合物を形成するために予備混合した。液体予備混合物および粉末予備混合物は、次いで、混合して本組成物を形成し、これを次いでカプセルに注入した。
表5に、例5〜7の組成物の成分濃度を与えた。
Figure 2014507545
例5〜7の組成物から形成された注型製品は、寸法安定性があることが見出され、このことは、注型製品は、包装または分配に影響を与える程度には膨張しないことを意味している。
例8および比較例C
例8は、表6に与えたような成分濃度(質量%)のDequest PB 11615、軟水、ビルダー(クエン酸ナトリウム脱水物)、水質調節剤(五ナトリウムDTPA、40%またはHEDTA、40%)、ポリアクリレート(Acusol 445N)、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム(重灰)、アニオン性界面活性剤(Henkelから入手可能なSulfotex LAS-90)、およびノニオン性界面活性剤(LAE 24-7)、(C12−1425−29)−O−(CHCHO)H)を含んでいた。液体(軟水、ビルダー、水質調節剤、カルボキシメチル炭水化物ポリマー、および水酸化ナトリウム)は、液体予備混合物を形成するために、予備混合し、そして粉末(炭酸ナトリウム、アニオン性界面活性剤、およびノニオン性界面活性剤)は、粉末予備混合物を形成するために予備混合した。液体予備混合物および粉末予備混合物は、次いで、混合して本組成物を形成し、これを次いでカプセルに注入した。
比較例Cの組成物は、カルボキシメチル炭水化物ポリマーを含まない以外は、比較例Cの組成物は、例8の組成物と同様に調製した。
Figure 2014507545
例8および比較例Cの組成物から形成された注型製品を、上記の寸法安定性試験に付した。結果を表7に示した。
Figure 2014507545
表7に示したように、例8の注型製品は、比較例Cの注型製品よりも著しく小さな膨張を示した。特に、例8は、3%未満の膨張、より好ましくは2%未満の膨張を示したが、一方で、比較例Cは、3%超の膨張を示した。
本発明は、種々の特定の、そして好ましい態様および技術を参照して説明した。しかしながら、本発明の精神および範囲内に留まりながら、多くの変化および変更を加えることできることが理解されなければならない。

Claims (20)

  1. (a)少なくとも1種のカルボキシメチル炭水化物ポリマー;
    (b)炭酸ナトリウム;および
    (c)水、
    を含んでなる固体組成物であって、該固体組成物が水和物固体である、固体組成物。
  2. 前記カルボキシメチル炭水化物ポリマーが、固化マトリックスの約0.5質量%〜約20質量%の範囲を構成する、請求項1記載の固体組成物。
  3. 前記炭酸ナトリウムが、固化マトリックスの約20質量%〜約85質量%の範囲を構成する、請求項1記載の固体組成物。
  4. 前記水が、固化マトリックスの約2質量%〜約50質量%の範囲を構成する、請求項1記載の固体組成物。
  5. 前記少なくとも1種のカルボキシメチル炭水化物ポリマーが、イヌリンポリマーまたはイヌリン誘導ポリマーを含む、請求項1記載の固体組成物。
  6. 前記組成物が、120°Fに加熱された時に、約3%未満の膨張指数を有する、請求項1記載の固体組成物。
  7. 前記組成物が、120°Fに加熱された時に、約3%未満の膨張指数を有する、請求項1記載の固体組成物。
  8. 水和された前記固体組成物が、
    少なくとも1種のカルボキシメチル炭水化物ポリマー;
    炭酸ナトリウム;
    水;
    少なくとも1種のビルダー;および、
    少なくとも1種の界面活性剤、
    から本質的になる、請求項1記載の固体組成物。
  9. 前記組成物が、約3%未満の膨張指数を有する、請求項8記載の固体組成物。
  10. 固体洗浄組成物であって、
    (a)前記固体洗浄組成物の約0.5質量%〜約30質量%の範囲の少なくとも1種のカルボキシメチル炭水化物ポリマー:
    (b)前記固体洗浄組成物の約2質量%〜約50質量%の範囲の水;
    (c)前記固体洗浄組成物の約40質量%未満のビルダー;
    (d)前記固体洗浄組成物の約20質量%〜約85質量%の炭酸ナトリウム;および
    (e)前記固体洗浄組成物の約0.5質量%〜約10質量%の界面活性剤、
    を含んでなる固体洗浄組成物。
  11. 前記カルボキシメチル炭水化物ポリマーが、前記固体洗浄組成物の約1質量%〜約20質量%の範囲を構成する、請求項10記載の固体洗浄組成物。
  12. 前記ビルダーが、前記固体洗浄組成物の約30質量%未満を構成する、請求項10記載の固体洗浄組成物。
  13. 前記炭酸ナトリウムが、前記固体洗浄組成物の約25質量%〜約65質量%の範囲を構成する、請求項10記載の固体洗浄組成物。
  14. 前記固体洗浄組成物が、120°Fに加熱された時に、約3%未満の膨張指数を有する、請求項10記載の固体洗浄組成物。
  15. 固体洗浄組成物を調製する方法であって、該方法が、
    粉末予備混合物および液体予備混合物を混合して、水和物固体を形成することを含み、
    該粉末予備混合物が炭酸ナトリウムを含み;
    該液体予備混合物が水および少なくとも1種のカルボキシメチル炭水化物ポリマーを含み;かつ
    該カルボキシメチル炭水化物ポリマーが、固化マトリックスの約0.5質量%〜約30質量%の範囲を構成する、
    方法。
  16. 前記材料をブロックに成形することを更に含む、請求項15記載の方法。
  17. 前記材料を包装容器中に注型することを更に含む、請求項15記載の方法。
  18. 前記組成物を、約1分間〜約3時間の範囲で固化する、請求項15記載の方法。
  19. 前記組成物を、約1分間〜約2時間の範囲で固化する、請求項15記載の方法。
  20. 前記組成物を、約1分間〜約20分間の範囲に固化する、請求項15記載の方法。
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