JP2014502817A - 通信システムの加入者宅内機器のための管理センター - Google Patents

通信システムの加入者宅内機器のための管理センター Download PDF

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Abstract

DSL(デジタル加入者回線)用CPE(加入者宅内機器)管理センター(CMC)に関するシステム及び方法が記載される。一実施形態では、CMCは、CPE装置の動作に関する情報をCPE装置から受信する通信インターフェースを含む。受信した情報は分析され、CPE装置の性能を向上させ、例えば、データ速度を高め、回線安定性を改善し、CPEエラー率を減らすように、コマンド信号生成モジュールが分析結果に基づいてCPE装置の動作を修正するために少なくとも1つのCPE装置に伝送する対応コマンド信号を生成する。

Description

本明細書に記載された主題は、概して通信システムの分野に関し、特に、加入者宅内機器(customer premise equipment;CPE)を管理するための方法及び装置に関する。
住宅消費者及び企業消費者を含む多くのエンドユーザ消費者は、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line;DSL)技術によってインターネットと接続している。DSL技術によって、サービスプロバイダはエンドユーザ又は「顧客」に、本明細書では単に「回線」と呼ばれるツイストペア電話回線を介してブロードバンドネットワークへのアクセスを提供する。これらは世界中の大部分に既に実装されており、ブロードバンドネットワークはエンドユーザの場所とブロードバンドネットワークインターフェースとの間に最小限のインフラが構築されることを要求するだけであるので、ブロードバンドネットワークコンテンツをエンドユーザに届けるためにこのような回線を使用することは有益である。
回線の数が非常に多い場合があるので、典型的には、もしあったとしてもプロバイダによる更なる考慮事項をほとんど必要としないで回線性能及び安定性の最低限のレベルが達成されるように、回線サービスプロバイダは回線を提供しようとする。プロバイダがよりアクティブな回線管理プログラムを実装する場合であっても、非常に多くの回線を維持するのに必要な費用を加味した各エンドユーザの経験及び要求への洞察力の欠如は、回線プロバイダ又はホールセラー(wholesaler)の側の「設定して忘れてしまう(set it to forget it)」心理をもたらす場合があり、最終的には認識されるサービス品質(quality of service;QOS)等に関してエンドユーザにも不満を抱かせる場合がある。
また、場所によっては、DSLサービスホールセラーは、このようなサービスのためのインフラを形成するためにDSL通信設備を提供して、DSLサービスリセラー(reseller)は、このインフラを介して個々のエンドユーザに届けられるDSLサービス(例えば、「インターネットアクセス」)を販売する。DSLサービスホールセラーはDSLインフラを形成する設備を制御し且つDSLサービスリセラーは消費者とのサービス関係を維持するので、インフラの完全性を保護することに最も関心があるDSLサービスホールセラーとエンドユーザへのサービス品質を管理するために機器のアクセス及び制御を望むDSLサービスリセラーとの間には対立が存在する。
サービスがホールセラーの又はリセラーのサービスプロバイダによって最終顧客に提供されるかにかかわらず、最終顧客へのサービスは、典型的には、DSLサービスプロバイダ管理システムによって監視及び構成される。これは、一般にはホールセラーによって運用され、ホールセラーのネットワーク(中央局(CO)、NMS等)に設置される。従って、最終顧客の設備からの任意の情報が、典型的には、DSLAM(DSLアクセスマルチプレクサ)、ネットワークトラフィックルータ及びゲートウェイ等、CO側にあるサービスプロバイダ設備を介して収集される。
更に、情報の制御、収集、及び顧客側にあるエンドユーザ/顧客装置の構成のための命令、制御及びメッセージの監視がCO側にある設備を介して提供される。このような命令及びメッセージは、顧客側装置とサービスプロバイダ設備との間に提供される情報及び通信チャネルを介して伝達される。顧客側装置は、加入者宅内機器(CPE)及び装置としても知られている。こうした通信チャネルの例は、TR−69、インターネットプロトコル(Internet protocol;IP)、EOC(Embedded Operational Channel)、SNMPである。
所定の情報が顧客側からサービスプロバイダ側に提供されない場合が多く存在する。例えば、顧客装置とサービスプロバイダ設備との間の制御通信チャネルに提供される帯域幅には制限があるので、顧客装置とサービスプロバイダ設備との間では制限された情報が交換されている。更に、顧客装置は、ノイズ、干渉(無線干渉、インパルスノイズ)等のCPE側の障害に曝される。これらはサービスプロバイダから簡単には推定されない場合がある。別の例として、中央局(central office;CO)を運用するILEC(Incumbent Local Exchange Carrier)が回線のCO側において回線管理を実装する場合、競合地域電話会社(Competitive Local Exchange Carrier;CLEC)は、特に、CLECが回線容量を貸して中央局(CO)側へのアクセスを欠いている場合、CPE側を介する回線管理に関してサードパーティの役割を務める場合がある。
また、CO側にもDSLシステムを提供又は構成するための制限があり得る。例えば、情報及び設定が所定の種類のDSLAMによってどのように管理されるかに関する制限がある。例えば、所定の種類のDSLAM内のパラメータ設定の範囲は、確立された業界仕様に従わない場合がある。又は、DSLAM管理情報ベース(Management Information Base;MIB)又はMIB内の所定のパラメータがアクセス可能でない場合がある。他の例では、DSLAMのMIBは、所定のパラメータの範囲が変更されることを許可しない場合がある。こうした制限は、DSL接続の性能の提供、改善又は最適化を妨げるであろう。
最新の技術は、回線性能が向上され及び/又は回線問題が診断され得る回線へのインターフェースを提供することによって、本発明の実施形態から利益を受ける可能性がある。
実施形態は、限定的ではなく、例示目的で示されており、以下の詳細な説明を参照して図面と併せて検討すればより完全に理解され得る。
加入者宅内機器(CPE)管理センターの実施形態が動作し得る例示的なシステムを示す。 実施形態が利用し得るCPE管理センターの例示的な機能モジュールを示す。 例示的な実施形態によるCPE管理センターの動作を示す流れ図である。 例示的な実施形態によるCPEの動作の修正を示す流れ図である。 CPE管理センターの実施形態が動作し得る例示的なCPEネットワークを示す。 実施形態が利用し得るCPEの例示的なコンポーネントを示す。 一実施形態によるコンピュータシステムの態様でマシンの図形表現を示す。
本明細書には、DSL加入者宅内機器(CPE)管理センター(CMC)及びCMCを実装及び動作させる方法が記載される。一般に、CMCは、「エンドユーザ中心」式に回線のCPE側を介して回線を管理する。CMCは、CPEのエンドユーザに又は消費者マーケットの一部として複数のエンドユーザにサービスを提供するサードパーティに回線管理のための手段を直接的に提供する。例えば、中央局(CO)を運用するILEC(Incumbent Local Exchange Carrier)が回線のCO側において回線管理を実装する場合、CLEC(Competitive Local Exchange Carrier)は、特に、CLECが回線容量を貸して中央局(CO)側へのアクセスを欠いている場合、CPE側を介する回線管理に関してこのサードパーティの役割を務める場合がある。このような実施形態では、様々な回線に対するDSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplier)の管理インターフェースが直接アクセス可能でない場合であっても、CMCは、回線性能が向上され及び/又は回線問題が診断され得る回線へのインターフェースをCLECに提供する。他の例では、エンドユーザは、DSLプロバイダとは別のサードパーティと回線管理サービスの契約をする場合がある。
実施形態において、CMC管理機能は、1)特定の回線においてCPE装置の動作を特性化する動作データを収集すること、及び2)少なくとも収集された動作データに基づいて回線の分析/診断を提供すること、及び/又は3)回線性能を向上させるために少なくとも収集された動作データに再び基づいてCPE装置の動作を自動的に修正すること、を含む。診断の例は、配線不良等の回線問題を識別することを含む。回線性能を向上させることは、回線のデータ速度を増加させること又は回線を安定させること(例えば、エラー率を減らすこと)を含む。
本明細書で用いられる用語「エンドユーザ」、「加入者」及び/又は「顧客」は互換可能に使用され、いずれも通信サービス及び/又は設備が任意の種類のサービスプロバイダによって提供される人物、ビジネス及び/又は組織を意味する。更に、用語「顧客宅内」は、通信サービスがサービスプロバイダによって提供されている場所を意味する。例として、DSLサービスを提供するために公衆交換電話網(public switched telephone network;PSTN)が使用される場合、顧客宅内は、電話回線のネットワーク終端(network termination;NT)の近くに設置され及び/又はそれと関係付けられる。例示的な顧客宅内は、住居又はオフィスビルを含む。
用語「サービスプロバイダ」は、通信サービス及び/又は通信設備を提供、販売、供給、修理、及び/又は維持する任意の種類の実体を意味する。例示的なサービスプロバイダは、電話事業会社、ケーブル事業会社、無線事業会社、自身の通信インフラ若しくは別のパーティの通信インフラを介してサービスを届けるインターネットサービスプロバイダ、又はブロードバンド通信(DSL、DSLサービス、ケーブル等)の性能を診断又は改善する任意のサードパーティを含む。
以下の記載において、様々な実施形態の完全な理解を提供するために、特定のシステム、言語、コンポーネント等の例として多くの特定の詳細が説明される。しかしながら、当業者には、こうした特定の詳細は開示された実施形態を実施するために必ずしも用いなくてもよいことが明白であろう。他の例では、開示された実施形態を不必要に不明確にするのを避けるために、周知の材料又は方法は詳細に記載されていない。
図面に描かれた及び本明細書に記載された様々なハードウェアコンポーネントに加えて、実施形態は以下に記載される様々な動作を更に含む。このような実施形態に従って記載される動作は、ハードウェアコンポーネントによって実行されてもよく、又は命令がプログラムされた汎用又は専用プロセッサに動作を実行させるために使用され得るマシン実行可能命令で具現化されてもよい。代替的に、コンピュータプラットフォームの1つ以上のプロセッサ及びメモリを介して本明細書に記載される動作を実行するソフトウェア命令を含むソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実行されてもよい。
また、実施形態は、本明細書に記載の動作を実行するためのシステム又は装置に関する。開示されたシステム又は方法は所要の目的のために専用に構築されてもよく、又はコンピュータに記憶されるコンピュータプログラムによって選択的に起動又は再構成される汎用コンピュータを備えてもよい。このようなコンピュータプログラムは、限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、光学ディスク、CD−ROM及び磁気光学ディスクを含む任意の種類のディスク、各々がコンピュータシステムバスに結合されるRAM(random access memor)、EPROM、 EEPROM、磁気若しくは光学カード、又は一時的でない電子命令を記憶するのに適した任意の種類の媒体等の一時的でないコンピュータ可読記憶媒体(non−transitory computer readable storage medium)に記憶されてもよい。一実施形態では、命令が記憶された一時的でないコンピュータ可読記憶媒体は、システム内の1つ以上のプロセッサに本明細書に記載の方法及び動作を実行させる。別の実施形態では、このような方法及び動作を実行するための命令は、後で実行するために一時的でないコンピュータ可読媒体に記憶される。
図1は、実施形態が(G.ploamとしても知られる)G.997.1DSL管理標準及び1つ以上の以下のDSL伝送標準に従って動作し得る例示的なCMCシステム100のアーキテクチャを示す。スプリッタを含み又は含まなくてもよいADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)システム(DSL(Digital Subscriber Line)の一態様)は、ADSL1 (G.992.1)、ADSL−Lite (G.992.2)、ADSL2 (G.992.3)、ADSL2−Lite G.992.4、ADSL2+ (G.992.5)及びG.993.xの新たなVDSL(Very−high−speed Digital Subscriber Line又はVery high−bitrate Digital Subscriber Line)標準、並びにG.991.1及びG.991.2のSHDSL(Single−Pair High−speed Digital Subscriber Line)標準等の様々な適用可能な標準に従って動作する。
CMCシステム100は、複数のCPE装置130A、130B、130C及び130Dを含み、各々が顧客の住居又はビジネス等のエンドユーザの場所に対応する。一実施形態では、CPE装置130A−Dの各々は、顧客の家又は事業所のネットワーク化された端末装置が結合される顧客の家又は事業所の中に設置されるDSLモデムである。また、CPE装置は、ブロードバンドゲートウェイ又はブロードバンドモデムであってもよく、顧客宅内にブロードバンド接続を提供する。
図1に示されるように、CMCシステム100は、1つ以上のツイストペア回線115A−D(例えば、POTS電話回線等)を介してCPE装置130A−Dに結合されるアクセス集合装置180、182を更に含む。異なる顧客の遠隔DSL端末と関連付けられる複数のツイストペア回線115がバインダ175、177内を通り又はその中に共同設置されてもよい。図1は、共通バインダ175を横断してCPE装置130A及び130Bを接続するツイストペア回線115A、115B、及びCPE装置130C及び130Dを接続するツイストペア回線115C、115Dを描いている。1つ以上の回線115C、115Dは同じCPEに接続され得る。例示として、本発明の実施形態は、DSLボンディング(DSL bonding)及び/又はDSLベクトル化(DSL vectoring)を含み、複数の回線が同じCPE装置に接続される。
各アクセス集合装置180及び182は、ツイストペア回線115A−Dが接続される複数の物理ポートを有する。図示のように、CPE装置130A、130Bはアクセス集合装置180の物理ポートに接続されるが、CPE装置130C、130Dはアクセス集合装置182の物理ポートに接続される一実施形態では、複数のアクセス集合装置180、182の各々は、例えば、ILECによって運用される他の設備を含み得る物理的なCOの場所に共同設置されるDSLAMである。代替的に、アクセス集合装置180、182は、互いから離れて、及びCOの場所から離れて設置されてもよい。アクセス集合装置180、182の各々は、様々なCPE装置130A−Dへアクセス可能なブロードバンドネットワークへのブロードバンドリンクを介して接続される。DSLAMは、ブロードバンドネットワーク120及び/又はオペレータ(運用者)のインフラにおけるプロバイダのプライベートブロードバンドネットワーク121に接続されてもよい。一方で、CMCは、ブロードバンドネットワーク120を介してインターネット上でCPEに接続される。
CMCシステム100は、CMC110を更に含む。図1に描かれた例示的な実施形態において、CMC110は、WAN(wide area network)上でCPE装置130A−Dに通信可能に結合される。WANの実施形態に関して、CMC110は、ブロードバンドネットワーク120を介してブロードバンドに結合される。代替的な実施形態では、CMC110は、CPE装置130A−Dに直接的に又は顧客宅内におけるLAN(local area network)を介して接続される。上述のように、CMC110は、コントローラとして1つ以上のCPE装置130A−Dを監視及び制御して、CPE装置130A−Dのエンドユーザを支援するための独立した実体によって運用される。また、CMC110は、コントローラ、NMS(Network Management Server)又はEMS(Element Management Service)等と呼ばれてもよく、CPE装置に対する制御が実行されることが理解される。所定の実施形態に関して、例えば、CMC110による制御は回線のCO側における管理から独立している。
図2は、本発明の実施形態によるCMC110の機能的モジュールを描いている。CMC110は、データ収集モジュール210等のデータ収集手段、分析モジュール220等の分析手段、並びに命令及びコマンド生成モジュール230等の命令収集手段を含む。CMC130のこうした機能的モジュールは、全てが同じ場所にあり及び/又は同じ設備によって提供されてもよく又はそうでなくてもよく、その代わりに異なる場所に分散されて別々にアクセスされてもよい。CMC110の各モジュールは、1つ以上のプログラム可能プロセッサ実行コードを各々が有し且つメモリ及び他の一時的でない記憶媒体(例えば、ハードドライブ等)を備えるデータ記憶手段240にアクセスする1つ以上のサーバによって実装されてもよい。図3Aは、例示的な実施形態に従って、CMC110により行われるCMC方法300の流れ図を示す。図3Aにリストされたブロック及び/又は動作の一部は所定の実施形態によれば選択的である。提示されたブロックは明確のために番号が付されているのであって、様々なブロックが行われなければならない動作の順番を規定することを意図したものではない。
( CPEベースの回線情報収集)
CMC方法300は、データ収集モジュール210がCPE装置130(例えば、CPE装置130A)から情報を収集する動作310で開始する。データ収集モジュール210は、周期的に、オンデマンドで、リアルタイムで又は非周期的にこのようなデータを収集する。CMC110がブロードバンドネットワーク120(例えば、インターネット)を介してCPE装置130に通信可能に結合されるか又はCPE端末でローカルに動作及び接続され若しくはプロバイダのネットワーク121を介して接続されるかにかかわらず、データ収集モジュール210は、アナログPOTS、セルラデータ通信、無線データ通信、Broadband Forum TR−069、インターネットデータ通信(例えば、TCP/IPプロトコル又は所与のDSLシステム内の通常の内部データ通信システムの外部の他の手段)、SNMP等の電子メール通信、並びに ADSL伝送システム用の物理レイヤ管理に関するG.997.1又はG.992.x標準によって特定されるOAM(Operation, Administration, and Maintenance)及びEOC(Embedded Operational Channel)等のDSL通信チャネルの1つ以上を介してCPE装置130からCPE装置130の動作に関する情報を受信するように動作可能である。
図3に更に例示されるように、データ収集モジュール210は、破線で画定される選択的なソースからも情報を収集するように動作可能である。一部の実施形態では、情報収集の追加のポイントは、少なくとも回線のCO端を含まず、更に回線のCPE側のみに存在する収集ポイントに特定のものであってもよい。しかしながら、一部の実施形態では、CMC110はCPE装置130(例えば、CPE装置130A用のDSLAM180)に結合されるアクセス集合装置から情報を収集する。このような実施形態では、CPE装置130及び他のCPE側収集ポイントから収集される動作データに加えて回線に関する動作データが収集モジュール210によって収集され得るように、COへの十分なアクセスがCMC110に利用可能とされる。一部のこのような実施形態では、COへのアクセスは、CMC110がDSLAMの動作に対して制御が与えられないという点で制限される。
一実施形態では、CMC110は、回線のCPE端に存在する診断及び修復誘導装置359(「診断装置」)に結合される。図4を参照すると、(例えば、ホームネットワークで)CPE装置130に結合されるCPE端末を更に示すことによりCMCシステム100が詳述されており、修復誘導装置359は、セットトップボックスとして実装され又は別の装置(例えば、CPE装置130自身)に統合されてもよい。所定の実施形態では、診断及び修復誘導装置359は、回線状態を示す既定の動作性能シグネチャに関して回線性能を分析して(例えば、showtime動作の間)、このような状態の緩和を誘導するように動作可能である。他の実施形態では、診断及び修復誘導装置359は、例えば、エンドユーザがブロードバンドネットワーク120へアクセスするために回線を利用していない間に、SELT(single ended line test)を実行するように動作可能である。診断及び修復誘導装置359によって実行されるSELTは、従来実行されている任意の回線テスト(例えば、回線反射率測定等)であってもよいが、トラックロール及び技術者の介入を必要とするのではなく、診断及び修復誘導装置359は自律的に測定を行うように動作可能である。図3Aに示されるように、データ収集モジュール210は、診断及び修復誘導装置359によって決定される診断情報にアクセスしてもよい。
一実施形態では、CMC110は、データ収集モジュール210がCPE装置130のエンドユーザによって提供される情報を獲得するエンドユーザの設定をソースとする。ユーザ設定は、例えば、所望のデータ速度、ビデオ、オーディオ及びデータ伝送のサービス品質、並びに一日の使用時間に関してもよく、典型的には、CPE装置130を介してアクセスされるブロードバンドネットワークコンテンツの種類及び/又はCPE装置130に結合される顧客ネットワークの種類に合わせられる。エンドユーザ設定情報は、例えば、CMCアカウントがエンドユーザによって確立されるときに、各CPE装置130に対するエンドユーザがCMC110によって管理されることによって入力されるユーザ設定情報を集約するユーザ設定362のデータベースに由来してもよい。
一実施形態では、CMC110は、データ収集モジュール210がCPE装置130とのエンドユーザの同時経験に関する情報を獲得するエンドユーザフィードバック364をソースとする。例えば、データ収集モジュール210は、受信したコンテンツがピクセル化され又は不適切にバッファされることを示すCPE装置130のエンドユーザによって提供される情報にアクセスしてもよい。実施形態によっては、エンドユーザフィードバックは、図4に更に示されたCMCユーザインターフェース472等のアプリケーション装置インターフェースを介してCMC110に提供されてもよい。
図4を更に参照すると、一実施形態において、CMCユーザインターフェース472は、CMC110と結合される(即ち、ブロードバンドネットワーク120を介してCMC110によってホスティングされる)。別の実施形態では、CMCユーザインターフェース472は、CPE装置130によってホスティングされる。例えば、CPE装置130は、エンドユーザがリアルタイムでフィードバックを提供するためにアクセスし得るウェブサーバを含んでもよい。このような実施形態に関して、CMC110は、CPE装置130自身で又はCMCシステム100のLANの実施形態としてCPE端末装置で実行されてもよい。代替的に、CMCユーザインターフェース272は、例えば、CPE装置130とは別のセットトップボックス449として実装されるノイズ除去又は信号調整装置によってサポートされる。ノイズ除去装置又は信号調整装置449は、限定されないが、例えば、DSLベクトル化、DFE及びGDFE等、当業者には周知のフィルタリング技術を介して生成されるフィルタ係数を利用するフィルタバンクを含んでもよい。他の実施形態では、上述の診断及び修復誘導装置359又はACS装置374がエンドユーザインターフェース472を提供するアプリケーションをサポートする。同様に、マルチメディア/コンピュータ装置471のコントローラ又は入力装置が、エンドユーザが即時の問題を示すエンドユーザインターフェース472を提供してもよい。
一実施形態では、CMC110は、DSL通信システムにおけるCPE装置の性能の結果として生成される記憶済みの動作データを獲得するデータ収集モジュール210に結合される。このような記憶済みの動作データは、性能低下を最小化する何らかのサンプル速度で所定期間にわたり収集されたものであってもよい(例えば、一日の異なる時間に15秒間隔で数分離れて)。CMC110によってアクセスされる記憶済みの動作データは、対象回線に関する推論を改善するために、管理されている対象回線及び/又は少なくとも1つの他の非対象回線に対してであってもよい。このような実施形態では、CMC110は、管理される対象回線に共通のバインダ内に保持される非対象回線に対する動作データを収集するために動作データベース366にアクセスする。例えば、CMC110が回線115Aを管理する場合、回線115A及び115B等に記憶された動作データが、動作データベース366からアクセスされてもよい。
一実施形態では、CMC110は、データ収集モジュール210がブロードバンドネットワーク120の種類及び性能に関する情報にアクセスするブロードバンドネットワーク情報データベース368に結合される。例えば、CMCオペレータは、ブロードバンドネットワーク(例えば、DSL回線115)におけるブロードバンドリンクの特性、ブロードバンド通信リンクの特性の履歴、ブロードバンドネットワーク内のリンクの場所、及び通信リンクの使用を含むブロードバンドネットワーク120の物理目録を提供してもよい。
図3Aに更に描かれるように、CMC110は、データ収集モジュール210がCPE装置130を介して回線上に出される性能要求に関する情報を決定するセットトップボックス(例えば、図4に描かれたマルチメディア/コンピュータ装置471)等のブロードバンドネットワークコンテンツ配信システム371に結合されてもよい。このような実施形態では、動画購読サービスパラメータ、ストリーミングビデオサービスパラメータ、インターネットテレビサービスパラメータ、音楽購読サービスパラメータ、ネットワークゲーム若しくは娯楽サービスパラメータ、又はVoIP(Voice over Internet Protocol)電話サービスパラメータの何れかが収集されてもよい。
更なる実施形態では、CMC110は、限定されないが、データ収集モジュール210がパケット損失及びTCP/IPネットワーク情報等の情報を受信する顧客宅内ネットワーク高次レイヤプロトコル情報データベース373をソースとする。ネットワーク高次レイヤプロトコル情報データベース373は、CMC110によって管理される回線の各々に対してこのような情報を含んでもよい。CMC110は、顧客宅内ネットワーク及び/又はCPE装置130を介する回線の使用に関する情報にアクセスするためにACS装置374を更にソースとしてもよい。
( CPEベース回線分析)
図2に戻ると、CMC110は、データ収集モジュール220に通信可能に接続される分析モジュール220等の分析手段を含む。図3Aに示されるように、動作320において、分析モジュール220は、データ収集モジュール210によって受信される情報を分析する。その情報の分析は、情報が収集モジュール220によって受信されるとリアルタイムで実行され、又はデータ収集モジュール210により収集されてデータ記憶手段240に記憶されたデータにアクセスすることによって、周期的に若しくはオンデマンドで実行されてもよい。分析モジュール220は、命令及びコマンド信号生成モジュール230が回線性能及び/又は安定性を向上させるために1つ以上のCPE装置130に命令を送信するかどうかを決定する。分析モジュール220は、報告生成モジュール250がエンドユーザ及び/又はCMC110のオペレータへの分析結果を伝達する回線診断報告を発行するかどうかを更に決定する。
一実施形態では、分析モジュール220は、ダウンストリーム減衰、チャネル応答の大きさ(Hlog)情報、ダウンストリームビット、利得及び信号対ノイズ比(signal to noise ratio;SNR)テーブル、クワイエット回線ノイズテーブル、インパルスノイズ履歴、ダウンストリーム符号違反(code violation;CV)若しくはアップストリームCVの履歴、ダウンストリームエラー秒数(errored seconds;ES)若しくはアップストリームESの履歴、ダウンストリーム前方誤り訂正(forward error correction;FEC)若しくはアップストリームFECの履歴、再訓練の履歴、ビットスワップ若しくは他のリアルタイム適応機能の履歴、高速再訓練及び/若しくはSOSの履歴、又は回線インピーダンスの1つ以上を含む収集された情報に基づいて動作320において分析を実行する。SOSは突発的で重大なノイズ状態に関する。 ここで、ITU−T標準においてSOSとして知られるRRA(rapid rate adaptation)解決法がリンクを維持し且つDSLモデムが再訓練することを防ぐための有望な緩和戦略である。CMC110は潜在的に複数のソースからデータを収集しているが、最小限でCPE装置130から情報を収集しているので、回線性能の向上はCPE中心型である。
一般に、回線分析は、限定されないが、不良接続検出、ブリッジタップ検出、インパルスノイズ検出、スプリットペア検出、ノイズ及び/又は干渉源の識別若しくは分類、アマチュア無線(HAM)検出、HDSL検出、Tl/E1検出、高出力ノイズ検出、不平衡配線検出、最大データ速度分析、及びFEC(forward error correction)分析を含む動作320で実行される回線診断機能を含んでもよい。こうした診断機能の結果は、将来の又は即時の参照のためにCMC記憶手段240に選択的に記憶される。
( 回線品質及び安定性の分析)
分析モジュール220は、回線のCPE側から収集される情報を用いて多数の技術を利用してもよい。例えば、一実施形態では、動作320は、少なくともCPE装置130から取得されるチャネル性能監視パラメータ及び/又は回線性能監視パラメータに基づいて回線不安定性及び/又は品質を分析することを伴う。特定の実施形態では、回線不安定性及び/又は品質は、回線のCPE側から取得されるパラメータ値に基づいて方法300で分析される。例えば、経時的に収集されたパラメータ値の分布が評価される。回線不安定性及び品質は共に、このような分布の評価から決定することが出来る。例えば、CVに関する分布が閾値の条件を満たさない場合に、回線は不安定であると宣言される。別の例として、FECの分布が閾値の条件を満たさない場合に、回線は低品質であると宣言される。また、CPE側からの複数のパラメータと規則の組み合わせを使用して閾値化表現が構築されてもよい。こうした表現は、CPE装置130のベンダ及び/又はシステムIDに依存してもよい。
回線問題又は故障を特性化する情報が、データ記憶手段240(図2)に記録されてもよい。例えば、このようなイベントが起こる可能性が最も高い時間及び日に関する統計情報を提供するために回線問題の時間/日が記憶され得る。これは、例えば、CV又は他の何らかのチャネル/回線性能監視手段パラメータが所定の閾値を越える間隔を記録することによって達成され得る。また、例えば、パラメータが閾値を下回る場合に故障が記録されてもよい。
また、上記のようなパラメータから導かれる任意の条件は、例えば、データ速度、最大達成可能ビット速度(maximum attainable bit rate;MABR)及びマージン等の性能パラメータを組み込んでもよい。例えば、MABRが特定の回線に対する性能パラメータとして使用される場合、その回線に対して収集されたMABRデータは、所与のループ長に対する近傍平均と比較される。MABRデータ速度が既定のマージンにより近隣の回線に対する平均よりも低い場合、その回線は不安定である可能性があるとみなされる。平均近傍MABRは、回線の近傍ネットワークにおいてMABRデータを収集すること、類似のループ長を有する回線に対してMABRの平均又は他の統計関数を取ることによって取得される。また、このデータは、経時的に更新され得る。ネットワーク近傍平均は、特定の近傍の回線全てに対して予測されるMABRを示し、回線のMABRがその平均を下回る場合は、それは回線問題の示唆であり得る。平均に加えて、他の統計関数の例は、「中央値」又はXパーセントの回線がより低いMABRを有するMABRである「Xパーセント最悪値」を含み得る。
( ノイズ種類の分析)
更なる実施形態では、分析モジュール220は、CPE装置130から受信する情報に基づいて回線におけるノイズの種類を識別する。例えば、安定性又は品質が低いと決定される場合、低い回線安定性を引き起こしているノイズ/妨害の種類について更なる決定が行われる。ノイズ/妨害の種類は、DSL受信機のモデムは動作可能なままであるが、データ速度を低減する「SOSイベント」又はSRAイベントを含む回線故障の前後のCPE装置130におけるノイズと比較されてもよい。SOSは突発的で重大なノイズ状態に関する。 ここで、ITU−T標準においてSOSとして知られるRRA(rapid rate adaptation)解決法がリンクを維持し且つDSLモデムが再訓練することを防ぐための有望な緩和戦略である。SRA(Seamless Rate Adaptation)は、速度が適応的に減少し、ゆっくりと適度に変化するノイズの場合に関する。測定されたノイズ同士の大幅な相違は、ノイズレベルの実質的な増加のために回線故障が発生したことを示す。回線故障の前後において同等のノイズレベルは、ノイズの増加以外の原因が回線故障を引き起こしたことを示す。特に、CO側(例えば、DSLAM)は必ずしもエンドユーザと同じノイズを経験しないので、本明細書に記載のCPE中心型管理システム及び方法の主要な利点はノイズ分析/緩和に関連する。例えば、ノイズの持続時間、タイミング、周期性及びノイズの特性化は、測定される回線の端部に固有である場合が多い。
回線故障の前のCPE側ノイズ測定は、好ましくは、回線故障が発生する少なくとも数秒前に行われる。回線故障の後のノイズ測定は、回線が再初期化されて安定状態になった(例えば、SNR(signal to noise ratio)マージンが安定である、CV数が低い等)後で(又はデータ速度を減らすためにSOS若しくはSRA手続きが終了した後で)行われるべきである。他の実施形態は、回線のCPE側を介してノイズを評価するために任意の他の多くの周知技術を利用してもよい。一実施形態では、例えば、CPE装置130は、その復号器の平均二乗誤差(mean−square−error;MSE)を報告する。このようなエラーは、スライサの出力、トレリス復号器の出力、又はRS復号器の出力に対応してもよい。
回線故障の前後のノイズが大幅に異なることが分かると、回線故障は、電力損失の結果、又は重大なインパルスノイズイベント(例えば、回線上の電圧サージ)の結果であり得ると決定される。電力損失とインパルスノイズイベントとを区別するために、何らかの追加の検査が行われ得る。例えば、回線故障がCPE装置によって報告されたLPR(電源損失;loss−of−power)故障と相関するかどうかの検査、CPE装置がマルチメディア/コンピュータ装置471へのUSB接続等を介してコンピュータによって電力供給されるかどうかの検査、近隣の回線が同時又は近い時間に重大なインパルスノイズイベントを示す故障を経験するかどうかの検査、CPE装置130が飽和状態にあり、受信信号電力の増加、回路保護論理の作動、ビットオーバフロー又は同様の作動の指示があるかどうかの検査である。このようなものが存在する場合、重大なインパルスノイズイベントが発生した可能性が高い。そうでなければ、定常ノイズが宣言される。電力損失又はインパルスノイズイベントの何れかについて、回線故障を特性化する情報が記録され得る。例えば、このようなイベントが起こる可能性が最も高い時間、日に関する統計情報を提供するために、故障の日時が記録され得る。
一実施形態では、インパルスノイズイベントの持続期間は、チャネル又は回線性能監視パラメータを使用して、こうしたパラメータが所定の閾値を超える時間の長さを記録することによって推定される。また、性能監視パラメータを測定する間隔がほぼマイクロ秒であるほどに短くされる場合、インパルスノイズの幅及び期間が推定されてもよい。このような短い間隔が可能でない場合であっても、収集されたパラメータ値に基づいて反復性のインパルスノイズが適切に特性化され得る。例えば、反復性のインパルスノイズは、CVが第1のパーセンテージの間隔に対する第1の閾値を超える場合にレベル1と特性化されてもよく、又はCVが第2のパーセンテージの間隔に対する第2の閾値を超える場合にレベル2と特性化されてもよい。
本発明の様々な実施形態において収集され且つ分析の実施形態で使用されるデータは、以下のデータ、情報のソース、及び収集された動作パラメータ、即ち、データ速度データ、SNR(Signal−to−Noise Ratio)マージンデータ、最大達成可能データ速度データ、総送信電力データ、符号違反数データ、前方誤り訂正データ、エラー秒数データ、エラー分数データ、再訓練数データ、チャネル減衰データ、ノイズパワースペクトル密度データ、クロストーク結合データ、遠端クロストーク結合データ、近端クロストーク結合データ、エコー伝達関数データ、及びDSLモデムペアと近隣のDSL回線で動作する第2のDSLモデムペアとの間のクロストークに関するデータの1つ以上を含む。
本発明の様々な実施形態において収集され且つ分析の実施形態で使用されるデータは、以下の、SOS起動を導いたイベントタイムスタンプと共にDSL物理レイヤ異常、欠陥及び故障を含むイベントの任意の記憶済みリスト、SOS起動回数、持続時間及び平均データ速度損失、高速再訓練、再訓練の失敗又は完全な再訓練を導いたイベントタイムスタンプと共にDSL物理レイヤ異常、欠陥及び故障を含むイベントの任意の記憶済みリスト、INM(Impulse noise monitoring)ヒストグラム及びインパルスノイズ統計、エコー伝達関数若しくは未除去のエコーPSD、再送信されたブロックの数、再送信が成功したブロックの数、ブロックの総数、平均、最小及び最大スループットの1つ以上を更に含んでもよい。
( 回線状態の診断)
実施形態において、回線不安定性又は低品質を引き起こす配線不良のような問題等の回線状態が、動作320において、経時的にCMC110によって収集される情報の分析によって診断される。CMC110は潜在的に複数のソースからデータを収集しているが、最小限でCPE装置130から情報を収集しているので、回線の配線診断はCPE中心型である。
一般に、動作320において、分析モジュール220は、回線のCPE側から収集される情報で回線問題を検出するための1つ以上の技術を用いてもよい。本明細書に記載の実施形態は回線から収集される情報を使用するので、例えば、showtimeの間、回線の配線状態/欠陥は、エンドユーザのDSLサービスへの中断無しで識別されてもよい。
一実施形態では、動作320において、回線性能測定基準が受信された情報に基づいて生成されて、配線不良等の回線問題を示す既定の状態に対して評価される。DSLシステムには多くの周知の種類の配線不良が存在する。例えば、一部の国では、宅内のDSL配線は、数十年前に電話のベルを鳴らすために使用されていた余分な第3のワイヤを含む場合が多い。第3のワイヤはもはや使用されていないが、DSLシステムにおけるこのような第3のワイヤの存在は不平衡インピーダンスを生成する。多くの場合、配線不良等の回線問題を有するDSL回線のビット分布等のパラメータは唐突な変化を有するので、周波数ビン(トーン)の変化を定量化し、既定の閾値に対して比較することによって配線不良を有する回線を典型的な回線から区別することが可能である。一般的には、測定基準が閾値を過ぎると、閾値を越えるか下回るかに関わらず、回線パラメータは急激な変化を有するとみなされてもよい。
分析モジュール220にアクセス可能な(例えば、記憶手段240によって提供される)参照データベースは、各々が1つ以上の参照測定基準に関連付けられる複数の回線問題(例えば、配線不良)を含んでもよい。動作320において、参照情報は、配線不良等の回線問題を識別するためのCPE情報から導出される1つ以上の性能測定基準と比較される。こうした性能測定基準は、全ての又は事前選択された数のトーン上のパラメータ値の変化の平均の合計であってもよい。また、性能測定基準は、パラメータが変化したトーンの数であってもよい。代替的に、性能測定基準は、全ての又は事前選択された数のトーン上の変化の絶対値の合計又は累乗であってもよい。
別の実施形態において、性能測定基準はDSL信号の平均ノイズ変化である。また、トーンごとのQLN(Quiet−Line−Noise)又はMSE(Mean Square Error)が利用されてもよく、ノイズはSNR、HLOG及びPSDから間接的に推定されてもよい。例えば、MSE(n)=PSD(n)+Hlog(n)−SNR(n)であり、ここで、nは、周波数トーンインデックスである。QLNはモデムがアクティブ又は訓練中でない場合の測定ノイズである。しかしながら、ノイズは時間と共に著しく変化してもよい。動作中にしばらく経った後でこのノイズは本明細書ではMSEノイズ(Mean−Square−Error noise)又はMSE関数と呼ばれる。
上記の測定基準は、DSL回線パラメータ(例えば、ビット分布、Hlog(Hlin)、SNR及び測定ノイズ)に適用可能である。Hlog(Hlin)及びトーンごとのSNRの標本は、ビット分布に類似の既に報告されたパラメータであって、それは次に解析に使用され得る。計算された検出測定基準は、事前選択された閾値に対して比較される。
任意の測定基準が対応する閾値を上回る(又は一部の実施形態では下回る)場合、回線は、配線不良を有するとみなされる。別の実施形態では、上記の測定基準の値の結合、例えば、ブーリアン又は論理結合が、単一の閾値に対して比較される。
( 命令及びコマンド信号生成)
図3に更に示されるように、分析動作320に続いて、動作340において、コマンド又は命令信号がCMC110からCPE装置130に送信されて、CPE装置の動作を修正し、及び/又は動作350において分析報告が発行される。動作340と動作310との間の戻り矢印によって示されるように、コマンド信号の生成は、受信情報の変化に応じてCPE装置の動作を動的に修正してもよい。
一実施形態において、コマンド又は命令信号は、CPE装置とCMC110との間に提供される情報及び通信チャネルを介して伝達される。こうした通信チャネルの例は、TR−69、インターネットプロトコル(IP)、EOC(Embedded Operational Channel)及びSNMPである。
信号生成動作340は、命令及びコマンド信号生成モジュール230(図2)によって実行される。命令及びコマンド信号生成モジュール230は、分析モジュール220によって生成されるパラメータ値を受け入れて、動作340において、回線性能を向上させ、安定性を改善し、又はモデムのエラーを減らすようにその動作を修正するためにCPE装置130によって使用される信号を生成するように構成される。命令及びコマンド信号生成モジュール230は、分析モジュール220の一部であってもよく又はそうでなくてもよく、及び/又はコンピュータシステム等の同じハードウェアに実装されてもよく又はそうでなくてもよい。命令及びコマンド信号生成モジュール230は、CPE装置130における1つ以上のパラメータ値を調節する手段を構成する。
特定の実施形態では、分析結果の性質は、(例えば、報告生成モジュールによって)報告が発行されるかどうか、(例えば、命令及びコマンド信号生成モジュール230によって)CPE装置の動作がCPEに発行された命令を介して修正されるかどうか、又はその両方を指示する。例えば、所定の回線問題の診断は、動作340において指示コマンド又は信号の生成をもたらさなくてもよい。分析の結果がCPEの構成又は設定に変更を行う必要がないことを示した場合、コマンド又は信号は発行されない。
動作340において命令及びコマンド信号がCPE装置130に発行される場合、信号は、限定されないが、最小INPオーバライド命令、目標INP変更命令、最大遅延オーバライド命令、目標遅延変更命令、チャネル初期化ポリシーオーバライド命令、特定ダウンストリームトーンをオフにするための命令、特定ダウンストリームトーンに対する送信電力を変更するための命令、定時にCPEに再訓練を開始させるための命令、maxR(最大速度を表す)を低下させるための命令、最大データ速度を変更するための命令、又は目標マージンを変更するための命令を含んでもよい。例えば、MAXNOMPSD(Maximum Nominal Power Spectral Density)、MAXNOMATP(Maximum Nominal Aggregate Transmitted Power)、gi(Gain)、bi(Bit loading)、PCB(Power−Cut−Back)、MAXRXPWR(Maximum Received Power)、PSDMASK(Power Spectral Density Mask)、PREFBAND(Preferred Band)、TARSNRM(Target Signal−to−Noise Ratio Margin)、MINSNRM(Minimum Signal−to−Noise Ratio Margin)、MAXSNRM(Maximum Signal−to−Noise Ratio Margin)、BCAP(frequency−dependent Bit−Cap)、TSNRM(frequency−dependent Target Signal−to−Noise Ratio Margin)、TSSi(Transmit Spectrum Shaping)、無線周波干渉によって影響を受ける帯域の仕様、CARMASK(Carrier Mask)、帯域ごとの優先帯域指示、トーンごとのビットキャップ、トーンごとのTARSNRM、最小データ速度、及び最大データ速度の1つ以上の物理レイヤパラメータが、命令及びコマンド信号によって設定され得る。
一実施形態において、動作340においてCPE装置130に発行されるコマンド信号は、COによって確立されるチャネル又は回線パラメータ値保護周波数帯の中でCPE装置の動作を修正する。例えば、COが回線プロファイルを確立する場合、所与のチャネル又は回線パラメータに対する最小又は最大値が確立されてもよい。この場合、動作340においてCPE装置130に発行されるコマンド信号は、最小及び最大値内に制約されたCOが確立した回線プロファイルを修正してもよい。このように、CMC110によって行われるCPE中心型の管理機能は、インフラに対する何らかの制御を維持するためにCOオペレータの必要とのバランスが取られてもよい。
図3Bは、例示的な実施形態によるCPEの動作のCOに制約された修正を示す流れ図である。図3Bにリストされたブロック及び/又は動作の一部は所定の実施形態によれば選択的である。提示されたブロックは明確のために番号が付されているのであって、様々なブロックが行われなければならない動作の順番を規定することを意図したものではない。図3Bに示されるように、CPE動作の修正方法355は動作360で開始して、CMC11はCOが課した回線制約と関連付けられる1つ以上の回線パラメータ値を決定する。例えば、このようなパラメータ値は、(例えば、DSLAM180の動作設定に関する)図3Aの動作310においてCOから収集されるデータに含まれてもよい。
多くの場合、CO側においてオペレータによって特定される所与の動作コマンド又は回線パラメータに対する値(最小及び/又は最大)の範囲は、回線の非最適性能を引き起こし、場合によっては不安定性までも引き起こす値を表してもよい。これは、典型的にはオペレータが同じ回線プロファイルをネットワーク内の全ての回線に割り当てるからである。特に数十万の回線を処理する場合に、ネットワークが部分的にリセラーに貸されている可能性があるので、オペレータはこの単純な手法を好む。しかしながら、各回線は異なる状態及び障害を経験し得る。例えば、強いインパルスノイズのある環境において、回線に対する非常に低いマージンの設定は、その回線を不安定にし得る。このような場合、適切な設定は最小マージンをより大きな値に増加することであろう。更に他の例では、DSLAMのMIBは、所定のパラメータの範囲が変更されることを許可しない場合がある。こうした制限は、このような制限が存在する場合に、DSL接続の性能の提供、改善又は最適化を妨げるであろう。
このような場合、動作370において、分析モジュール220は、回線パラメータ値の1つ以上の制限又は範囲がどの程度までCOが課した制約の範囲内で変更され得るかを決定する。例えば、回線分析動作320に関して本明細書の他の部分に記載された診断及び分析技術は、第1の組の回線パラメータ値を決定し、動作370において、その第1の組の回線パラメータ値はCOが課した制約によって制限される。代替的に、既定のCOが課した制約を分析動作320に組み込むために制約された最適化ルーチンが動作370において行われて、1つ以上の修正されたパラメータ値、制限、又は値の範囲に達してもよい。分析の結果がCPEの構成又は設定に変更を行う必要がないことを示す場合、コマンド又は信号は生成されず、方法360は進行中の回線管理の一部としてより多くのデータを収集するために動作310又は350に戻り及び/又は分析サイクルの報告を発行する。
分析結果が既存の設定を上書きする必要があることを示す場合、COが課した制約がなければ、動作370において、新しい値で設定をオーバライドするための命令信号が生成される。例えば、命令生成手段(例えば、モジュール230)は、CPE側で、及びCPE装置でパラメータ値又は制限を設定することによって回線パラメータ値の限界又は範囲を上書き、又は変更する。また、命令の生成がCOの制約に更に基づく場合、分析は、動作375において、設定の調整のために命令信号の生成をトリガしてもよい。例えば、COが課した上限が保持され、一方で下限が増加される。一例はマージン制御に関し、インパルスノイズ等の予期しないノイズ源に対してより多くの保護を提供するために、上限マージンは同じに保たれるが、最小マージンは増加される。例えば、このような設定は、このような変更がCO側で可能でない場合に、回線を安定化させ、又は回線の性能を改善することができる。別の例では、動作375における1つの変更は、回線に既に事前割り当てされている既存の範囲内で、パラメータの範囲を制限することを含む。この例示の実施形態では、当初の範囲がCO側で設定され、新しい範囲がCPE側で設定され、新しい範囲は当初の範囲と同じではない。下限は既存の最小限よりも高く、上限は既存の最大限よりも低い。範囲を制限することで、新しい範囲は、回線の性能を改善すること又は回線の不安定性を減らし若しくはなくすことを支援することができる。
また、標準のパラメータ設定は、下限のみ又は上限のみを有してもよい。例えば、標準的な実装では、INP(Impulse Noise Protection)パラメータが最大INP値ではなくMIN INP(最小INP)値に割り当てられる。この低い値は通常は回線オペレータによってDSLAMで設定される。実際に、モデムはインパルスノイズを克服するように訓練され、大きなインパルスノイズを受けたときにINP値は非常に大きな値に設定され、それによりDSL接続の性能が損なわれ得る。DSLAM及び標準はINPに対して上限をサポートしないので、この障害は克服できない。本発明の実施形態は、INPに対する上限を設定することによって、(例えば、動作370において)CPE側で上限を上書きして設定することを可能にする。オーバライド設定は、管理センターによって記憶され得る。新しい範囲の制限は、データ記憶手段240に記憶され、又はこのような記憶能力が利用可能であればCPEに記憶され得る。新しい制限は最大レベルの上限を定めるので、非常に大きなINP値が回避されるであろう。
上記の例に加えて、DSL回線の動作を制御する1つ以上の以下のDSL物理レイヤパラメータが、命令生成手段によって同様に設定され得る。SNRマージン低下、FEC、CV(code violation)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含むSOSトリガ制御。LOS及びLOF異常の持続時間、SNRマージン低下、FEC、CV(code violation)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含む高速再訓練トリガ制御。LOS及びLOF異常の持続時間、SNRマージン低下、FEC、CV(code violation)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含む完全再訓練トリガ制御。異なる種類のインパルスノイズ(例えば、REIN(Repetitive Electrical Impulse Noise )又はSHINE(Single Isolated Impulse Noise ))に対するMIN及びMAX INP、MIN及びMAX遅延、再送信ブロック内のFECオーバヘッド比、MAXスルーアウト損失を含む再訓練制御。
動作340(又は370及び375)において、コマンド及び制御信号がインターフェースに送信されて、CPE装置の構成及び設定を制御してもよい。発行されたコマンド又は命令信号は、CPE装置130とCMC110との間に提供される情報及び通信チャネルを介して伝達される。こうした通信チャネルの例は、TR−69、インターネットプロトコル(IP)、EOC(Embedded Operational Channel)及びSNMPである。CPE装置130には、CO側で現在利用されているインターフェース(例えば、Qインターフェース等のDSLAMを介して設定及び構成を制御するもの)と同様のインターフェースが提供されてもよい。上記の例の物理レイヤ制御パラメータ及び命令等の本明細書に記載の実施形態は、CPE装置130の構成及び設定を直接変更及び制御するために標準化された又はベンダ固有の方式で実装され得るCPEインターフェースの設定を定義する。
別の実施形態では、CPE装置130は、同じホールセラー又はオペレータネットワークに属せず、所有されず、又は関連しない。例えば、CPE装置130A−Bは第1のホールセラー又はオペレータに属し、CPE装置130C−Dは第2のホールセラー又はオペレータに属し得る。CPE装置130は、同じリセラーネットワークに属しなくてもよい。更に、バインダ175及び177が同じバインダであり、DSL回線115A−Dが全て同じバインダを通過していてもよい。従って、CPE装置130A−B、及びCPE装置130C−D は同じバインダを共有していてもよい。同じバインダを共有する回線は、バインダ内の他の回線からクロストークを受ける可能性がある。クロストークは、NEXT(Near−End crosstalk)又はFEXT(Far−End crosstalk)を含み得る。更に、同じ経路を共有する回線は、RF(Radio Frequency)干渉等の外部干渉の類似ソースに曝され得る。回線が同じオペレータ又はホールセラーによって運用される場合、先述のNEXT、FEXT及びRF干渉等のクロストーク及び干渉の存在下でDSL回線の性能を最適化するために、例えばDSM標準(Dynamic Spectrum Management Technical Report (2007)、ATIS−PP−0600007等)で検討されたDSM(Dynamic Spectrum Management)技術が使用され得る。しかしながら、回線が異なるオペレータによって運用される場合、DSM技術は、オペレータ側に設置されて(クロストーク情報等)全回線からの情報を要求するので、完全には適用できない。一方で、各オペレータは、自身のネットワーク内のDSL回線に関する情報及びデータにのみアクセスを有しており、別のオペレータによって運用される回線からの情報にはアクセスを有さないであろう。
本発明の実施形態は、CPE側から情報及び動作データ及びパラメータを収集する。CPEが異なるオペレータによって運用される異なるネットワークに属するにもかかわらず、本発明の実施形態では、CPE管理センターCMCにおいて、CPE側から情報を収集して、1つの共通の場所で記憶及び処理することが可能になる。CMCは、複数のオペレータのネットワークの何れかに結び付けられないので、異なるオペレータに属するCPEから情報を収集して分析する手段を提供するであろう。更に、本発明のデータ収集の実施形態における収集手段を使用して、CMCは、DSL回線が動作する特定のネットワークとは無関係のCPE装置から情報を収集して、性能目標を達成するために様々なCPE装置を修正することができる。
( 分析報告の生成)
動作350において、分析報告は、報告生成モジュール250(図2)によって自動的に圧縮されて、CPE装置130のエンドユーザ又はCMC110のオペレータの何れかに発行される。報告は、データ収集のモードを参照して記述される任意の手段を介して発行されてもよい。一実施形態では、報告は、CMC110によってサポートされるアプリケーションインターフェースを介して(例えば、CMCユーザインターフェース172を介して)発行される。アプリケーションインターフェースは、性能向上又は分析結果がアクセス可能であるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)及び/又はNAPI(Northbound Application Programming Interface)であってもよい。
報告生成は、限定されないが、回線状態変化の識別又は以前の報告インスタンスから既定時間の経過等のイベントに応じて発生してもよい。所定の環境では、分析報告は、CPE装置の動作の修正に加えて発行されてもよい。このような場合に、分析報告は、CPE装置の動作への修正の記述を含んでもよい。
回線問題の診断に関して、報告機能は、例えば、配線不良の存在又はテスト条件が当てはまらなかった場合に配線不良の不存在を報告してもよい。また、動作350において、問題の「重大度」が報告されてもよい。同様に、本明細書に記載の回線品質、回線安定性、回線ノイズの種類を特性化する任意の分析結果がCMC110のインターフェースを介して出力されてもよい。
診断によっては、分析報告において1つ以上の訂正動作が提供されてもよい。例えば、ブリッジタップの除去を要求するためにILECに連絡する命令が発行されてもよく、又は顧客宅内にある第3のワイヤの除去のために契約者を探す命令が発行されてもよい。
動作命令がCPE装置130に発行されない実施形態において、CMCは、CPE装置に通信可能に結合され、CPE装置の動作に関する情報をCPE装置から受信するデータ収集モジュールと、データ収集モジュールに結合され、回線問題を示す既定の動作性能シグネチャに関して受信した情報を分析する分析モジュールと、分析モジュールに結合され、分析結果の報告を自動的に編集又は生成する報告生成モジュールとを含むことのみを必要とする。
上記のように、分析モジュールは、回線不安定性が存在するかどうかを分析するために、チャネル性能監視パラメータ、回線性能監視パラメータ、又は経時的なパラメータの分布を取得して評価してもよい。
診断アプリケーションインターフェースが、分析モジュールに更に結合されて、回線問題に関連付けられる訂正動作の既定の組を提供してもよい。
また、上記のように、CPE装置から受信した情報はshowtimeの間にCPE装置によって生成される動作データであってもよく、CPE装置の動作を変更するコマンドがCPE装置に発行されていない場合であっても、報告生成モジュールは、イベントに応じてDSLシステムのオペレータ又はCPE装置のエンドユーザに報告を発行してもよい。例示のイベントは、回線状態の変化又は以前の報告のインスタンスから既定時間の経過の指示を含む。
特定の実施形態では、受信した情報に基づいて、1つ以上の性能測定基準を生成することによって受信した情報を分析して、回線問題を示す既定の状態に対して1つ以上の測定基準を評価する。上記のように、1つ以上の測定基準は、回線上で送信されるDSL信号内の複数のトーンにわたる平均ビット変化、回線上で送信されるDSL信号内の複数のトーンにわたる合計ビット変化、以前のトーンと比較して少なくとも2つのビット絶対変化を経験するトーン数、DSL信号内の平均ノイズ変化の何れかであってもよく、ノイズ変化は、Hlog、Hlin、SNR(Signal−to−Noise Ratio)、QLN(Quiet−Line−Noise)、トーンごとのMSE(Mean Square Error)、又はSNR、Hlog、若しくはPSD(Power Spectral Density)の1つに基づいた計算の1つから取得される。
CPE装置の動作を変更するコマンドがCPE装置に発行されていない場合であっても、データ収集モジュールは、診断装置、DSLマルチプレクサ、エンドユーザ設定データベース、エンドユーザフィードバック、エンドユーザ固有のブロードバンドネットワーク情報テーブル、ブロードバンドネットワークコンテンツ配信システム、ホームネットワークプロトコルインターフェース、又はACS装置の1つ以上を含むCPE装置から離れた複数のソースから収集されるt情報に基づいて分析動作を基礎付けてもよい。
( CPE装置)
本明細書に記載の所定の実施形態では、CPE装置130は、CMC110(例えば、データ収集モジュール210及び命令及びコマンド信号生成モジュール230)と通信するための設備を含む。図5に示される例示的なCPE装置530は、CMC110がトランシーバ装置(Transceiver Unit;TU)/モデム520を介してCPE装置130にアクセスし得る遠隔プログラミングインターフェース536を介して遠隔プログラム可能ファームウェア540をサポートするチップセット535を含む。CMC110は、このようなパラメータが既存の標準により報告されない場合であってもshowtimeの間にCPE装置530によって生成されると本明細書に記載の様々な動作データパラメータを報告するようにCPE装置530を設定してもよい。同様に、遠隔プログラム可能ファームウェア540は、CMC110から命令信号を受信するのに応じてCPE装置の動作を修正することをサポートしてもよい。このように、動作340において発行された何れの命令信号コマンドがCPE装置530によって実装されてもよい。
図6は、一実施形態によるコンピュータシステムの例示的な形態におけるマシン600の図表示を示す。この中で、本明細書に記載の1つ以上の方法をマシン600に実行させる命令セットが実行されてもよい。代替的な実施形態では、マシンは、LAN(Local Area Network)、イントラネット、エクストラネット、又はインターネットで他のマシンと接続(ネットワーク化)されてもよい。マシンは、クライアントサーバ型ネットワーク環境におけるサーバ又はクライアントマシンの能力で、又はピアツーピア(又は分散型)ネットワーク環境におけるピアマシンとして又はデータベース記憶サービスを提供するオンデマンド環境を含むオンデマンドサービス環境内のサーバ又は一連のサーバとして動作してもよい。マシンの所定の実施形態は、PC(personal computer)、タブレットPC、STB(set top box)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、ウェブ装置、サーバ、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、コンピュータシステム、又はマシンによって行われる行動を特定する命令セット(連続的又はそれ以外)を実行することができる任意のマシンの形態であってもよい。更に、単一のマシンのみが示されているが、用語「マシン」は、本明細書で検討された1つ以上の方法を実行するための一組(又は複数組)の命令を個別に又は共同で実行するマシン(例えば、コンピュータ)の集合を含むようにも解釈される。
例示のコンピュータシステム600は、プロセッサ602、主メモリ604(例えば、ROM(read−only memory)、フラッシュメモリ、SDRAM(synchronous DRAM)若しくはRDRAM(Rambus DRAM)等のDRAM(dynamic random access memory)、フラッシュメモリ、SRAM(static random access memory)、揮発性ではあるが高データ速度のRAM等のスタティックメモリ)、及び二次メモリ618(例えば、ハードディスクドライブ及び永続的データベースの実装を含む永続的記憶装置)を含み、これらはバス630を介して互いに通信する。主メモリ604は、本明細書に記載のCMC110の様々な実施形態に関する機能を遂行及び実行するために必要な情報及び命令及びソフトウェアプログラムコンポーネントを含む。
プロセッサ602は、マイクロプロセッサ又は中央処理装置等の1つ以上の汎用処理装置を表す。より詳細には、プロセッサ602は、CISC(complex instruction set computing)マイクロプロセッサ、RISC(reduced instruction set computing)マイクロプロセッサ、VLIW(very long instruction word)マイクロプロセッサ、他の命令セットを実装するプロセッサ、又は命令セットの組み合わせを実装するプロセッサであってもよい。また、プロセッサ602は、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)、DSP(digital signal processor)、又はネットワークプロセッサ等の1つ以上の専用処理装置であってもよい。プロセッサ602は、本明細書に記載の動作及び機能を実行するための処理論理626を実行するように構成される。
コンピュータシステム600は、ネットワークインターフェースカード608を更に含んでもよい。また、コンピュータシステム600は、ユーザインターフェース610(ビデオディスプレイ装置、LCD(liquid crystal display)、又はCRT(cathode ray tube)等)、英数字入力装置612(例えば、キーボード)、カーソル制御装置614(例えば、マウス)、及び信号生成装置616(例えば、統合スピーカ)を含んでもよい。コンピュータシステム600は、周辺装置636(例えば、無線又は有線通信装置、メモリ装置、記憶装置、オーディオ処理装置、ビデオ処理装置等)を更に含んでもよい。
二次メモリ618は、本明細書に記載の1つ以上の方法又は機能を具現化する1つ以上の命令(例えば、ソフトウェア622)が記憶される一時的でないマシン可読記憶媒体(又はより詳細には一時的でないマシンアクセス可能記憶媒体)631を含んでもよい。また、ソフトウェア622は、主メモリ604内に存在し又は代替的に存在してもよく、コンピュータシステム600による実行中にプロセッサ602内に完全に又は少なくとも部分的に更に存在してもよい。また、主メモリ604及びプロセッサ602はマシン可読記憶媒体を構成する。更に、ソフトウェア622は、ネットワークインターフェースカード608を介してネットワーク620上で送信され又は受信されてもよい。
本明細書に開示の主題は例示目的で特定の実施形態に関して記載されているが、請求項に記載の実施形態は明示的に列挙された開示の実施形態に限定されないことが理解されるべきである。反対に、本開示は当業者には明らかなように様々な修正及び類似の構成を含むことが意図されている。したがって、添付の特許請求の範囲は、このような修正及び類似の構成の全てを包含するように最も広い解釈に一致するべきである。上記の説明は例示であって非限定目的であることが理解されるべきである。上記の説明を読んで理解すれば他の多くの実施形態が当業者には明らかになるであろう。したがって、本開示の主題の範囲は、添付の請求項を参照して、このような請求項に与えられる均等物の完全な範囲と共に決定されるべきである。

Claims (22)

  1. ブロードバンドネットワークに結合されるDSL用CPE(加入者宅内機器)CMC(管理センター)であって、
    少なくとも1つのDSL用CPE装置に通信可能に結合され、前記CPE装置の動作に関する情報を前記CPE装置から受信するデータ収集モジュールと、
    前記データ収集モジュールに結合され、受信した情報を分析する分析モジュールと、
    前記分析モジュールに結合され、分析結果を受信して、前記分析結果に基づいて前記CPE装置の動作を修正するために少なくとも1つのCPE装置に伝送する対応コマンド信号を生成するコマンド信号生成モジュールと
    を備える、CMC。
  2. 前記データ収集モジュールは、DSLマルチプレクサ、診断及び修復誘導装置、エンドユーザ設定データベース、エンドユーザ顧客フィードバックインターフェース、動作データベース、エンドユーザブロードバンドネットワーク情報データベース、ブロードバンドネットワークコンテンツ配信システム、顧客宅内ネットワーク高次レイヤプロトコル情報データベース、又はACS装置の1つ以上を含む複数のものから情報を収集する、請求項1に記載のCMC。
  3. エンドユーザフィードバックが提供されるアプリケーション装置インターフェースであって、前記CMC、前記CPE装置、ノイズ除去装置、信号調整装置、診断及び修復誘導装置、並びに前記ユーザが即時の問題を示すことができるコントローラ若しくは入力装置の少なくとも1つ又はACS装置に結合されるアプリケーション装置インターフェースを更に備える、請求項1に記載のCMC。
  4. 前記データ収集モジュールは前記CPE装置がその範囲内で動作することを要求される回線パラメータ制約を定義する情報を更に収集し、前記分析モジュールは前記回線パラメータ制約の範囲内で前記CPE装置をどのように修正するかを決定するために受信した情報を分析し、前記コマンド信号生成モジュールは前記回線パラメータ制約の範囲内で回線パラメータ値、限界、又は回線パラメータ値の範囲を変更することによって前記CPE装置にコマンドを発行する、請求項1に記載のCMC。
  5. 前記データ収集モジュールは複数のCPE装置に通信可能に結合され、複数のうちの第1のCPE装置は第1のホールセラー又はオペレータネットワークに関連付けられ、複数のうち第2のCPE装置は第2のホールセラー又はオペレータネットワークに関連付けられ、前記コマンド信号生成モジュールは前記第1及び第2のホールセラー又はオペレータネットワークの双方のCPE装置の動作を修正する、請求項1に記載のCMC。
  6. 前記CMCは、前記CPE装置の動作に対する修正又は前記回線に関する分析結果をCMCオペレータ又は前記CPE装置のエンドユーザに報告する、請求項1に記載のCMC。
  7. 前記コマンド信号は、前記CMCオペレータによって提供される情報に更に基づいて、前記分析モジュールによって分析され、前記情報は、
    ブロードバンドネットワークにおけるブロードバンドリンクの特性を含むブロードバンドネットワークの物理目録、
    ブロードバンドリンクの特性の履歴、及び
    前記ブロードバンドリンクの場所及び使用
    を含む、請求項1に記載のCMC。
  8. 前記コマンド信号は、前記エンドユーザによって提供される情報に更に基づいて、前記分析モジュールによって分析され、前記情報は、
    所望のデータ速度、ビデオ、オーディオ及びデータ伝送に関するサービスの品質の少なくとも1つを含むブロードバンドネットワークサービス及び品質の前記エンドユーザの使用及び設定、及び
    一日の使用時間の設定
    の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のCMC。
  9. 前記コマンド信号はコンテンツ配信サービスによって提供される情報に更に基づき、前記情報は、動画購読サービスパラメータ、ストリーミングビデオサービスパラメータ、インターネットテレビサービスパラメータ、音楽購読サービスパラメータ、ネットワークゲーム若しくは娯楽サービスパラメータ、又はVoIP(Voice over Internet Protocol)電話サービスパラメータの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のCMC。
  10. 前記複数のソースは、アナログPOTS、セルラデータ通信、無線データ通信、Broadband Forum TR−069、IPプロトコルデータ通信、電子メール通信、並びに OAM(Operation, Administration, and Maintenance)及びEOC(Embedded Operational Channel)からなるグループから選択されるDSL通信チャネルの1つ以上によって前記CMCと通信する、請求項1に記載のCMC。
  11. 前記コマンド信号生成モジュールは、受信した情報の変化に応じて前記CPE装置の動作を動的に修正するために前記コマンド信号を生成する、請求項1に記載のCMC。
  12. 受信した情報は、
    ダウンストリーム減衰、
    Hlog情報、
    ダウンストリームビット、利得及びSNRテーブル、
    クワイエット回線ノイズテーブル、
    インパルスノイズ履歴、
    ダウンストリーム若しくはアップストリームCVの履歴、
    ダウンストリーム若しくはアップストリームESの履歴、
    ダウンストリーム若しくはアップストリームFECの履歴、
    再訓練の履歴、
    ビットスワップ若しくは他のリアルタイム適応機能の履歴、
    高速再訓練及び/又はSOSの履歴、
    インピーダンス、
    SOS起動、高速再訓練、完全な再訓練若しくは再訓練の失敗を導いたイベントタイムスタンプと共にDSL物理レイヤ異常、欠陥及び故障、
    SOS起動回数、持続時間及び平均データ速度損失、
    INM(Impulse noise monitoring)ヒストグラム及びインパルスノイズ統計、
    エコー伝達関数若しくは未除去のエコーPSD、又は
    再送信の統計
    の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のCMC。
  13. 前記分析モジュールは、受信した情報に基づいて前記回線におけるノイズの種類を更に識別する、請求項12に記載のCMC。
  14. 受信した情報は、
    最小INPオーバライド命令、
    目標INP変更命令、
    最大遅延オーバライド命令、
    目標遅延変更命令、
    チャネル初期化ポリシーオーバライド命令、
    特定ダウンストリームトーンをオフにするための命令、
    特定ダウンストリームトーンにおける送信電力を変更するための命令、
    定時にCPEに再訓練を開始させるための命令、
    maxRを低下させるための命令、
    最大データ速度を変更するための命令、
    目標マージンを変更するための命令、
    SNRマージン低下、FEC、符号違反(CV)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含むSOSトリガ制御、
    LOS及びLOF異常の持続時間、SNRマージン低下、FEC、符号違反(CV)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含む高速再訓練トリガ制御、
    LOS及びLOF異常の持続時間、SNRマージン低下、FEC、符号違反(CV)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含む完全再訓練トリガ制御、又は
    異なる種類のインパルスノイズ(REIN又はSHINE)に対するMIN及びMAX INP、MIN及びMAX遅延、再送信ブロック内のFECオーバヘッド比、MAXスルーアウト損失を含む再訓練制御
    の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のCMC。
  15. コマンド信号生成モジュールは、CO側において前記回線に事前に割り当てられた回線パラメータ値の限界又は範囲を変更することによって前記CPE装置の動作を修正する、請求項14に記載のCMC。
  16. DSL(デジタル加入者回線)用CPE(加入者宅内機器)を管理する方法であって、
    前記デジタル加入者回線に結合されるブロードバンドネットワークを介してCPE装置の動作に関する情報を前記CPE装置から収集するステップと、
    受信した情報を分析するステップと、
    前記分析結果に基づいて前記CPE装置の動作を修正するために前記CPE装置に伝送するコマンド信号を生成するステップと
    を含む、方法。
  17. 前記情報を収集するステップは、複数のソースから動作情報を集めるステップを更に含み、前記複数のソースは、DSLマルチプレクサ、診断及び修復誘導装置、エンドユーザ設定データベース、エンドユーザ顧客フィードバックインターフェース、動作データベース、エンドユーザブロードバンドネットワーク情報データベース、ブロードバンドネットワークコンテンツ配信システム、顧客宅内ネットワーク高次レイヤプロトコル情報データベース、又はACS装置の1つ以上を含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記CPE装置がその範囲内で動作することを要求される回線パラメータ制約を定義する情報を収集するステップを更に含み、
    受信した情報を分析するステップは、前記回線パラメータ制約の範囲内で前記CPE装置をどのように修正するかを決定するステップを更に含み、
    前記コマンド信号生成モジュールを生成するステップは、前記回線パラメータ制約の範囲内で回線パラメータ値、限界、又は回線パラメータ値の範囲を変更するコマンドを前記CPE装置発行するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
  19. CPE装置から情報を収集するステップは、複数のCPE装置から情報を収集するステップを更に含み、複数のうちの第1のCPE装置は第1のホールセラー又はオペレータネットワークに関連付けられ、複数のうち第2のCPE装置は第2のホールセラー又はオペレータネットワークに関連付けられ、伝送するコマンド信号を生成するステップは、前記第1及び第2のホールセラー又はオペレータネットワークの双方からCPE装置の動作を修正する、請求項16に記載の方法。
  20. 前記コマンド信号は、CO側において前記回線に事前に割り当てられた回線パラメータ値の限界又は範囲を変更する、請求項16に記載の方法。
  21. 受信した情報は、
    ダウンストリーム減衰、
    Hlog情報、
    ダウンストリームビット、利得及びSNRテーブル、
    クワイエット回線ノイズテーブル、
    インパルスノイズ履歴、
    ダウンストリーム又はアップストリームCVの履歴、
    ダウンストリーム又はアップストリームESの履歴、
    ダウンストリーム又はアップストリームFECの履歴、
    再訓練の履歴、
    ビットスワップ若しくは他のリアルタイム適応機能の履歴、
    高速再訓練及び/又はSOSの履歴、又は
    インピーダンス、
    SOS起動、高速再訓練、完全な再訓練若しくは再訓練の失敗を導いたイベントタイムスタンプと共にDSL物理レイヤ異常、欠陥及び故障、
    SOS起動回数、持続時間及び平均データ速度損失、
    INM(Impulse noise monitoring)ヒストグラム及びインパルスノイズ統計、
    エコー伝達関数又は未除去のエコーPSD、又は
    再送信の統計
    の少なくとも1つを含み、
    前記コマンド信号は、
    最小INPオーバライド命令、
    目標INP変更命令、
    最大遅延オーバライド命令、
    目標遅延変更命令、
    チャネル初期化ポリシーオーバライド命令、
    特定ダウンストリームトーンをオフにするための命令、
    特定ダウンストリームトーンにおける送信電力を変更するための命令、
    定時にCPEに再訓練を開始させるための命令、
    maxRを低下させるための命令、
    最大データ速度を変更するための命令、
    目標マージンを変更するための命令、
    SNRマージン低下、FEC、符号違反(CV)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含むSOSトリガ制御、
    LOS及びLOF異常の持続時間、SNRマージン低下、FEC、符号違反(CV)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含む高速再訓練トリガ制御、
    LOS及びLOF異常の持続時間、SNRマージン低下、FEC、符号違反(CV)、ES及びSES数、並びにビットエラーの確率についての制御を含む完全再訓練トリガ制御、又は
    異なる種類のインパルスノイズ(REIN又はSHINE)に対するMIN及びMAX INP、MIN及びMAX遅延、再送信ブロック内のFECオーバヘッド比、MAXスルーアウト損失を含む再訓練制御
    の少なくとも1つを含む、請求項16に記載の方法。
  22. 処理システムによって実行されると、請求項16に記載の方法を前記システムに実行させる命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体。
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