JP2014502732A - 調節可能な眼鏡、レンズおよびフレーム - Google Patents

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Abstract

本明細書に提示する実施形態は、メガネフレーム、眼鏡、レンズハウジングなどの眼鏡類を含むことができ、それは、眼鏡のレンズが、着用者の眼に対して移動するように、移動することができる(または、そうでなければ、位置が調節できる)。フレームの動きは、レンズの1つまたは複数の光学的ゾーンが、着用者の眼の前に(または、より使用可能な見える位置に)、位置付けられるようなものとすることができる。実施形態は、レンズの位置を調節するために利用することができる可動部材と、さらに可動部材の位置を調節するための様々な機構とを含むことができる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、2010年12月8日出願の米国仮特許出願第61/420,796号、2011年3月14日出願の米国仮特許出願第61/452,441号、および2011年7月20日出願の米国仮特許出願第61/509,632号によって優先権を主張する。これらの出願のそれぞれのすべての開示は、参照によってすべての目的のためにその全体が本明細書に援用される。
米国特許第3,365,263号明細書 米国特許第4,280,758号明細書
配列された二焦点、三焦点、または配列されていない累進多焦点レンズ(progressive addition lenses)であろうとなかろうと、既存の多焦点眼鏡は、テレビを見たり本を読もうとしてベッドに横たわるなど、いくつかのライフスタイルの設定に関して欠点を有する恐れがある。たとえば、ベッドでリクライニングするとき、着用者の眼鏡レンズでの近い領域は、テレビのスクリーンと干渉してテレビの画像をぼやけさせる恐れがある。着用者は、テンプル部を着用者の頭の上に高く上げ、そのようにして眼鏡を傾けて、その近い領域を下げて、その領域が、眼とテレビの間にもうないようにすることによって、この問題を解決しようと試みる場合がある。これは、現在の問題を一時的に解決する、または軽減することができるが、最適な解決策ではない。別の例は、着用者が階段を上り下りしている最中に生じる。着用者は、階段を見下ろそうと試みる場合があるが、そうした際、異なる光学パワーを提供するように設計されているレンズの一部分を通して見、それによって、視力がぼやける(そして恐らく方向感覚を失う、または負傷する)ことになる恐れがある。したがって、たとえば着用者の多くの様々なライフスタイルでの使用を可能にするために、容易に上げ下げすることができる一対の眼鏡が必要である。
本明細書に提示する実施形態は、メガネフレーム、眼鏡、レンズおよび/またはハウジングなどの眼鏡を含むことができ、それは、眼鏡のレンズが、着用者の眼に対して移動するために、移動させる、または調節することができる。フレームの動きは、レンズの1つまたは複数の光学的ゾーンが、着用者の眼の前に(または、より使用可能な見える位置に)、位置付けられるようなものであり得る。実施形態は、レンズの位置を調節するために利用することができる可動部材と、さらにまた可動部材の位置を調節するための様々な機構とを含むことができる。実施形態は、新規なレンズ、新規なフレーム、および/またはレンズとフレームの新規で有用な組み合わせをさらに提供することができる。また、本明細書に提示するいくつかの実施形態は、着用者が着用する間、自動的に、半自動的に、および/または手動で眼鏡を調節する機構が、たとえ存在したとしても、ファッションメガネのように見える(および、そのように感じる)調節可能な眼鏡をもたらすことができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡を提供することができる。その眼鏡は、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、およびレンズハウジングによって支持されるレンズを含むことができる。眼鏡は、レンズハウジング、第1のテンプル部、または第2のテンプル部のいずれかに、またはある組み合わせに結合される可動部材をさら含むことができる。可動部材は、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成することができ、レンズの位置は、可動部材の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。また、眼鏡は、可動部材の位置を自動的に、または半自動的に調節するように適合させる機構を含むことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、引っ張り力と押し付け力の両方を使用して、可動部材の位置を調節するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングに支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、その機構は、第1の位置と第2の位置の間で可動部材の位置を連続的に調節するように構成することができる。いくつかの実施形態では、機構は、第1の位置と第2の位置の間に位置決めされる第3の位置に、可動部材の位置を調節するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングに支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、そのレンズは、フィッティングポイントを有することができ、その機構は、レンズのフィッティングポイントを、着用者の正面視中の瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間の上または下で任意の場所に配置することができるように、可動部材の位置を調節するように構成することができる。いくつかの実施形態では、可動部材の位置は、着用者から受け取る入力に基づき、連続的に調節することができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングに支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、その機構は、着用者が眼鏡を着用する間、可動部材の位置を調節するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングに支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、そのレンズは、フィッティングポイントを有することができ、可動部材の第1の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心近くに配置されるときに対応することができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心の上または下に配置されるときに対応することができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心の少なくともほぼ2.0mm上または下にあるときに対応することができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心の少なくともほぼ5.0mm上または下にあるときに対応することができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心のほぼ5.0mmと10.0mmの間の上または下にあるときに対応することができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングに支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、その可動部材は、第1の位置に収縮させることができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、第2の位置に伸ばすことができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングに支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、そのレンズハウジングは、レンズの間に位置決めされるブリッジを含むことができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、ブリッジまたはその一部分を含むことができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、ブリッジ内に少なくとも部分的に配置することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、ブリッジから外へ伸びるように構成することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、ブリッジから離れて伸びるように構成することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、その眼鏡は、レンズハウジングに結合されるノーズパッドをさらに含むことができ、そのノーズパッドは、着用者の鼻と接触するように構成され、可動部材は、ノーズパッド内に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態では、可動部材は、ノーズパッドから外へ伸びるように構成することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、ノーズパッドを含む。いくつかの実施形態では、機構は、ノーズパッドを回転させることによって、ノーズパッドの位置を調節するように構成することができる。いくつかの実施形態では、機構は、ノーズパッドの形状および/またはサイズを変化させることによって、ノーズパッドの位置を調節することができる。いくつかの実施形態では、機構は、ノーズパッドに流体を加える、またはそれから流体を除去することによって、ノーズパッドの形状および/またはサイズを変化させることができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、その眼鏡は、第1のノーズパッドおよび第2のノーズパッドをさらに含むことができ、その第1のノーズパッドは、第2のノーズパッドから離れて第1の距離に配置することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、第1のノーズパッド、第2のノーズパッド、またはその両方を含むことができる。いくつかの実施形態では、機構は、第1のノーズパッドと第2のノーズパッドの間の第1の距離を調節することによって、レンズハウジングの位置を調節することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、可動部材は、スプリングを含むことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、アクチュエータを含むことができる。アクチュエータは、第1の位置と第2の位置の間で可動部材の位置を調節するように構成することができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータは、1つまたは複数のマイクロモータまたはマイクロポンプを含むことができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータは、着用者が手動で回転させることができる1つまたは複数のノブを含むことができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータは、可動部材を駆動するための信号を受信するように構成される検知機構と、検知機構から信号を受信し、そして可動部材の位置を調節するのかどうかを決定するように構成される制御器と、電源との少なくとも2つをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、検知機構は、マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープを含む。いくつかの実施形態では、マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープは、着用者の視線方向を決定するように構成することができる。いくつかの実施形態では、マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープは、着用者の所定の頭の動きを検出するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、検知機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、その検知機構は、タッチスイッチまたはプッシュボタンを含むことができる。いくつかの実施形態では、検知機構は、スライダを含むことができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングに支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、そのレンズは、累進多焦点レンズを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、累進多焦点表面(progressive addition surface)を含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズの累進多焦点表面は、短チャネルまたは長チャネルを有することができる。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ15mm以下とすることができる。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ21mm以上とすることができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、連続的な光学パワー(optical power)によって互いに接続される2つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、不連続的な光学パワーによって互いに接続される2つの光学的ゾーンを含むことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、第1の光学的ゾーンおよび第2の光学的ゾーンを含むことができ、第1の光学的ゾーンおよび第2の光学的ゾーンは、2つの互いに異なる光学パワーを有する。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に2つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、同じ光学パワーを有する、2つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、3つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、4つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、5つ以上の光学的ゾーンを含むことができ、それぞれが異なる光学パワーを有する。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、第1の光学的ゾーンおよび第2の光学的ゾーンを含むことができる。可動部材の第1の位置は、第1の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、第2の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、第1のテンプル部、第2のテンプル部、および/またはレンズハウジングに結合される、1つまたは複数の流体保持要素を含むことができ、可動部材の位置は、流体保持要素内に配置される流体量に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、可動部材は、流体保持要素から流体を除去することに基づき、第1の位置から第2の位置へ移動することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、流体保持要素に流体を加えることに基づき、第2の位置から第1の位置へ移動することができる。いくつかの実施形態では、流体保持要素は、1つまたは複数のノーズパッドと動作可能に結合することができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジングは、レンズの間に配置されるブリッジを含むことができ、流体保持要素は、ブリッジの少なくとも一部分と動作可能に結合することができる。
いくつかの実施形態では、機構が、第1のテンプル部、第2のテンプル部、および/またはレンズハウジングに結合される、1つまたは複数の流体保持要素を含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、機構は、第1のアクチュエータをさらに含むことができる。第1のアクチュエータは、流体保持要素に流体を加える、またはそれから流体を除去するように構成することができる。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータは、第1のテンプル部内に配置することができる。いくつかの実施形態では、第1のテンプル部および/またはレンズハウジングは、流体キャビティまたは流体容器を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータは、流体キャビティを介して可動部材と動作可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータおよび流体容器は、テンプル部と結合することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、流体保持要素に、または第2の流体保持要素に流体を加える、またはそれから流体を除去するように構成することができる第2のアクチュエータを含むことができる。いくつかの実施形態では、第2のアクチュエータは、第2のテンプル部内に配置することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、アクチュエータおよび/または流体保持要素は、1つまたは複数のチューブを介して可動部材と動作可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のチューブは、レンズハウジング内に少なくとも部分的に配置することができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のチューブは、レンズハウジングの表面に沿って配置することができる。いくつかの実施形態では、チューブがその上に配置されるレンズハウジングの表面は、着用者の顔にもっとも近く配置される表面である。いくつかの実施形態では、チューブは、レンズハウジングのチューブとすることができる。いくつかの実施形態では、チューブは、全体の厚さの寸法を、レンズハウジングのそれより小さくすることができる。いくつかの実施形態では、チューブは、レンズハウジングの全体の厚さの寸法と同じものである。いくつかの実施形態では、眼鏡は、前面をさらに含むことができ、その前面は、レンズハウジングの外側表面に沿って配置される1つまたは複数のチューブの少なくとも一部分をカバーすることができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、流体保持要素は、袋または容器を含むことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズハウジングは、レンズの間に配置されるブリッジをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、機構は、ブリッジ内に配置することができる第1のアクチュエータを含むことができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、1つまたは複数のノーズパッドをさらに含むことができる。ノーズパッドは、1つまたは複数のノーズパッドアームを介してレンズハウジングと結合することができる。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータは、ノーズパッドアームを介してノーズパッドと結合することができ、したがって、その第1のアクチュエータによって、ノーズパッドアームを通じて、流体をノーズパッドに加える、またはそれから流体を除去することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、アクチュエータは、マイクロポンプまたはマイクロモータのいずれか1つ、またはある組み合わせとすることができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡を提供することができる。眼鏡は、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持されるレンズ、レンズハウジング、第1のテンプル部、または第2のテンプル部に一体に結合される流体保持要素、およびレンズハウジング、第1のテンプル部、または第2のテンプル部に結合される可動部材を含むことができる。その可動部材は、流体保持要素内に配置される流体量に少なくとも部分的に基づき、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成することができる。レンズの位置は、可動部材の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、流体保持要素中に配置される流体量を手動で調節するように適合させることができる機構をさらに含むことができる。
いくつかの実施形態では、機構は、第1の位置と第2の位置の間で可動部材の位置を連続的に調節するように構成することができる。いくつかの実施形態では、機構は、第1の位置と第2の位置の間で可動部材の位置を離散的に調節するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、複数の止め具をさらに含むことができる。各止め具は、眼鏡が着用者によって着用されているとき、可動部材の位置を維持するように構成することができる。いくつかの実施形態では、複数の止め具は、第1の止め具および第2の止め具を含むことができる。第1の止め具は、可動部材を第1の位置に維持することができ、第2の止め具は、可動部材を第2の位置に維持することができる。いくつかの実施形態では、複数の止め具は、レンズハウジングの構造上の構成要素を含むことができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素および機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、機構は、2つの方向で流体に対して力を加えるように構成することができる。いくつかの実施形態では、機構は、回転可能なノブまたはスライダを含むことができる。いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、第1のテンプル部、または第2のテンプル部上に配置することができる。いくつかの実施形態では、機構および/または流体保持要素は、第1のテンプル部、または第2のテンプル部内に少なくとも部分的に配置することができる。いくつかの実施形態では、機構は、レンズハウジング上に配置することができる(または、そうでなければ、結合することができる)。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、可動部材は、流体保持要素から流体を除去することに基づき、第1の位置から第2の位置に移動することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、流体保持要素に流体を加えることに基づき、第2の位置から第1の位置に移動することができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、それぞれ、フィッティングポイントを有することができ、流体保持要素中に配置される流体量は、レンズのフィッティングポイントを、着用者の正面視中の瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間で上または下の任意の場所に配置することができるように、可動部材の位置を調節するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、フィッティングポイントを有することができ、流体保持要素中に配置される流体量は、レンズのフィッティングポイントを、着用者の正面視中の瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間で上また下の複数の離散した場所中に配置することができるように、可動部材の位置を調節するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、流体保持要素は、容器または袋を含むことができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、可動部材は、流体収容要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、流体収容要素は、1つまたは複数のノーズパッドを含むことができる。いくつかの実施形態では、流体収容要素および流体保持要素は、流体保持要素から除去される流体を流体収容要素に加えることができるように、互いに動作可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、流体収容要素は、袋を含むことができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズハウジングは、レンズの間に配置されるブリッジをさらに含むことができる。可動部材は、ブリッジの一部分を含むことができ、流体保持要素は、ブリッジと動作可能に結合することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、流体保持要素は、可動部材と動作可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、第1のテンプル部、および/またはレンズハウジングは、流体キャビティを含むことができる。いくつかの実施形態では、流体保持要素は、流体キャビティを介して可動部材と動作可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、眼鏡は、レンズハウジングと結合することができるチューブをさらに含むことができる。流体保持要素は、チューブを介して可動部材と動作可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、チューブは、第1のテンプル部、および/またはレンズハウジング内に少なくとも部分的に配置することができる。いくつかの実施形態では、チューブは、直径を、ほぼ2mm以下にすることができる。チューブは、直径を、ほぼ0.25mmと1.0mmの間にすることができることが好ましい。チューブは、直径を、ほぼ0.25mmと0.75mmの間にすることができることがより好ましい。いくつかの実施形態では、チューブは、実質的には、着用者にもっとも近い第1のテンプル部、第2のテンプル部、および/またはレンズハウジングの側面(すなわち表面)上に配置することができる(たとえば、表面のチューブは、着用者の頭とフレームの間に位置付けられる)。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、ヒンジをさらに含むことができ、ヒンジは、レンズハウジングおよび第1のテンプル部と結合することができる。いくつかの実施形態では、チューブの少なくとも一部分を、実質的に第1のテンプル部内に配置することができる。いくつかの実施形態では、チューブの少なくとも一部分は、ヒンジ内に配置することができる。いくつかの実施形態では、チューブの少なくとも一部分は、ヒンジの背後に配置することができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、流体保持要素中に配置される流体量を自動的に、または半自動的に調節するように適合させる機構をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、機構は、マイクロモータまたはマイクロポンプを含むことができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡を提供することができる。眼鏡は、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、およびレンズハウジングによって支持されるレンズを含むことができる。レンズは、互いに異なる光学パワーを有する、少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる。眼鏡は、少なくとも第1の位置、第2の位置および第3の位置の間で移動するように構成することができる、眼鏡に結合される可動部材をさらに含むことができる。レンズの位置は、可動部材の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、累進多焦点表面を含むことができる。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面は、短チャネルまたは長チャネルを有することができる。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ15mm以下とすることができる(しかし、13mmより短いことが好ましい)。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ21mm以上である(しかし、22mmより長いことが好ましい)。
いくつかの実施形態では、レンズが少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、連続的な光学パワーを提供することができる。いくつかの実施形態では、レンズは、不連続的な光学パワーを提供することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、異なる光学パワーを有する、少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、4つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、5つ以上の光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、光学パワーが増加する累進多焦点表面を含むことができる。
いくつかの実施形態では、レンズが少なくとも3つの光学的ゾーンを含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、第1の光学的ゾーン、第2の光学的ゾーンおよび第3の光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第1の位置は、第1の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる。可動部材の第2の位置は、第2の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる。可動部材の第3の位置は、第3の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる
いくつかの実施形態では、レンズが少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、第1の光学的ゾーンは、高さを、少なくともほぼ5mmにすることができ、第2の光学的ゾーンは、高さを、少なくともほぼ5mmにすることができ、そして第3の光学的ゾーンは、高さを、少なくともほぼ5mmにすることができる。
いくつかの実施形態では、レンズが少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、第1の光学的ゾーンは、高さを、ほぼ10mmと20mmの間にすることができ、第2の光学的ゾーンは、高さを、ほぼ10mmと20mmの間にすることができ、そして第3の光学的ゾーンは、高さを、ほぼ10mmと20mmの間にすることができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズがn個の光学的ゾーンを含むことができ、ただし、nは、3より大きい。いくつかの実施形態では、レンズは、高さがhに等しく、各光学的ゾーンが、ほぼh/nに等しい高さを有することができる。
いくつかの実施形態では、nは、3に等しくすることができる。いくつかの実施形態では、nは、4以上とすることができる。いくつかの実施形態では、hは、25mm以上とすることができる。いくつかの実施形態では、hは、ほぼ40mm以下とすることができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡を提供することができる。眼鏡は、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持されるレンズ、およびレンズハウジング、第1のテンプル部、または第2のテンプル部に結合される可動部材を含むことができる。可動部材は、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成することができ、レンズの位置は、可動部材の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。眼鏡は、可動部材の位置を調節するように適合させることができる機構をさらに含むことができる。機構は、第1のテンプル部、または第2のテンプル部に一体に結合することができる。
いくつかの実施形態では、機構は、可動部材の位置を手動で調節するように適合させることができる。いくつかの実施形態では、機構は、可動部材に結合されるワイヤ(それは、「ケーブル」または「ワイヤ」を含むことができる)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ワイヤの少なくとも一部分を、第1のテンプル部、または第2のテンプル部内に配置することができる。いくつかの実施形態では、機構は、レバー、スライダまたはノブをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、レバー、スライダまたはノブは、ワイヤに対して力を加えるように構成することができ、ワイヤは、可動部材の位置を調節するように適合させることができる。
様々な視線方向について、眼鏡の着用者の様々な眼の位置およびそれに対応する例示的な瞳孔の位置を示す図である。 様々な視線方向について、眼鏡の着用者の様々な眼の位置およびそれに対応する例示的な瞳孔の位置を示す図である。 様々な視線方向について、眼鏡の着用者の様々な眼の位置およびそれに対応する例示的な瞳孔の位置を示す図である。 様々な視線方向について、眼鏡の着用者の様々な眼の位置およびそれに対応する例示的な瞳孔の位置を示す図である。 様々な視線方向について、眼鏡の着用者の様々な眼の位置およびそれに対応する例示的な瞳孔の位置を示す図である。 様々な視線方向について、眼鏡の着用者の様々な眼の位置およびそれに対応する例示的な瞳孔の位置を示す図である。 いくつかの実施形態による例示的な眼鏡の正面図である。 いくつかの実施形態による眼鏡の例示的なブリッジ構成要素を示す図である。 いくつかの実施形態によって利用することができる例示的なスプリング構成要素を示す図である。 例示的な実施形態で、眼鏡の例示的なブリッジおよびブリッジ中に配置することができる構成要素を示す図である。 いくつかの実施形態による、眼鏡の例示的なブリッジおよび可動の構成要素を示す図である。 いくつかの実施形態による、眼鏡の例示的なブリッジおよび可動の構成要素を示す図である。 例示的な実施形態で、眼鏡のブリッジ中に配置することができる例示的な構成要素を示す図である。 いくつかの実施形態による例示的な眼鏡の正面図である。 いくつかの実施形態による、着用者の頭上に着用されている間、第1の位置にある例示的な眼鏡を示す例示図である。 いくつかの実施形態による、着用者の頭上に着用されている間、第2の位置にある例示的な眼鏡を示す例示図である。 いくつかの実施形態による、着用者が着用している間、第1のレンズおよび第2のレンズが着用者の眼に対して第1の位置にある、例示的な眼鏡を示す図である。 いくつかの実施形態による、着用者が着用している間、第1のレンズおよび第2のレンズが着用者の眼に対して第2の位置にある、例示的な眼鏡を示す図である。 いくつかの実施形態による、前面を含むことができる(または、そうでなければデバイスの構成要素の外観をマスクすることができる)例示的な眼鏡の背面図である。 いくつかの実施形態による、前面を含むことができる(または、そうでなければデバイスの構成要素の外観をマスクすることができる)例示的な眼鏡の正面図である。 いくつかの実施形態による、前面(または、そうでなければデバイスの構成要素の外観をマスクすることができる)と、多数の光学的ゾーンを含むレンズとを含むことができる例示的な眼鏡の背面図である。 いくつかの実施形態による、前面(または、そうでなければデバイスの構成要素の外観をマスクすることができる)と、多数の光学的ゾーンを含むレンズとを含むことができる例示的な眼鏡の正面図である。 いくつかの実施形態による、前面(または、そうでなければデバイスの構成要素の外観をマスクすることができる)と、多数の光学的ゾーンを含むレンズとを含むことができる例示的な眼鏡の背面図である。 いくつかの実施形態による、前面(または、そうでなければデバイスの構成要素の外観をマスクすることができる)と、多数の光学的ゾーンを含むレンズとを含むことができる例示的な眼鏡の正面図である。 いくつかの実施形態による、レンズハウジングのブリッジに結合される流体収容要素を含む可動部材を含むことができる例示的な眼鏡の正面図である。 いくつかの実施形態による、レンズハウジングのブリッジに結合される流体収容要素を含む可動部材を含むことができる例示的な眼鏡を、流体が加えられた後で示す正面図である。 いくつかの実施形態による例示的な眼鏡の側面図である。 いくつかの実施形態による例示的な眼鏡の正面図である。 いくつかの実施形態による、図23に示す例示的な眼鏡の背面図である。 いくつかの実施形態による例示的な眼鏡のレンズハウジングの背面図である。 レンズハウジング中に配置され(または、表面に結合される)、そしてノーズパッドに動作可能に結合されるチューブを含む、いくつかの実施形態による例示的な眼鏡のレンズハウジングの背面図である。 いくつかの実施形態によるチューブおよびノーズパッドの拡大図である。 いくつかの実施形態による、図26(a)および(b)に示すチューブおよびノーズパッドの拡大図である。 いくつかの実施形態による、手動で調節することができる機構を含む例示的な眼鏡の側面図である。 いくつかの実施形態による、自動的に、または半自動的に調節することができる機構を含む例示的な眼鏡の側面図である。 いくつかの実施形態による、例示的な眼鏡および対応する寸法を示す図である。 調節可能な眼鏡の例示的な実施形態の試作品の写真を示す図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による離散的な光学的ゾーンを含む例示的なレンズを示す例示図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による離散的な光学的ゾーンを含む例示的なレンズを示す例示図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による離散的な光学的ゾーンを含む例示的なレンズを示す例示図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による長チャネルの累進多焦点表面を含む例示的なレンズをさらに示す例示図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による長チャネルの累進多焦点表面を含む例示的なレンズをさらに示す例示図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による長チャネルの累進多焦点表面を含む例示的なレンズをさらに示す例示図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による短チャネルの累進多焦点表面を含む例示的なレンズをさらに示す例示図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による短チャネルの累進多焦点表面を含む例示的なレンズをさらに示す例示図である。 いくつかの実施形態による、調節可能な眼鏡の異なる位置および眼に対してレンズの光学的ゾーンの対応する位置を一般に示し、いくつかの実施形態による短チャネルの累進多焦点表面を含む例示的なレンズをさらに示す例示図である。
本明細書に使用するいくつかの用語を次のようにさらに詳細に述べる。
本明細書に使用するとき、「追加パワー(add power)」は、レンズでクリアな近い視距離を得るために必要な、遠い視距離の光学パワーに加えられる光学パワーを言うことができる。たとえば、人が、-3.00Dの遠い視距離に対して、近い視距離のための+2.00Dの追加パワーによる処方箋を有する場合、近い距離のための実際の光学パワーは、-1.00Dである。追加パワーは、時にはプラスパワーとして言うことができる。追加パワーは、「近い視距離の追加パワー」と言うことによって、さらに区別することができ、それは、オプティックの近い視距離の部分中の追加パワーを言い、そして「中間の視距離の追加パワー」は、オプティックの中間の視距離の部分中の追加パワーを言うことができる。標準的に、中間の視距離の追加パワーは、近い視距離の追加パワーのほぼ50%である可能性がある。それゆえ、上記の例では、人は、中間の視距離のために+1.00Dの追加パワーを有することになり、光学パワーの中間の視距離の部分中の実際のトータルの光学パワーは、-2.00Dである。
本明細書に使用するとき、用語「ほぼ」は、プラスまたはマイナス10パーセントを言うことができ、包含的である。したがって、語句「ほぼ10mm」は、9mmから11mmの範囲にあるが、包含的であることを意味すると理解することができる。
本明細書に使用するとき、「ブリッジ」は、着用者の鼻の上に/上側にぴったりと合う、フレームの一部分を言うことができる。ブリッジは、通常、右側レンズを支持するレンズハウジングの一部分と、左側レンズを支持するレンズハウジングの一部分との間に見られる、または右側レンズと左側レンズ自体の間にある。いくつかの実施形態では、ブリッジは、レンズハウジングの一部分を含むことができる。
本明細書に使用するとき、「チャネル」は、プラス光学パワーを増加させることによって定義される累進多焦点レンズ(PAL: progressive addition lens)の領域を言うことができ、そのプラス光学パワーは、プラス光学パワーの開始点から近い視距離の光学パワーの領域に、またはゾーンに(たとえば、トータルの追加パワーゾーンまたは領域)に及ぶ。チャネルは、コリドーとしばしば呼ばれる。
本明細書に使用するとき、「チャネル長さ」は、プラス光学パワーの開始点のレンズ上の場所から、追加パワーが、規定される近い視距離のパワーのほぼ90%内であるチャネル中の場所、または累進の最大追加パワーに達するポイントまでで測定される距離を言うことができる。
本明細書に使用するとき、用語「含む(comprising)」は、限定するものとして意図されないが、しかし、「含む(including)」、「含む(containing)」または「を特徴とする(characterized by)」と同義の移行性の用語とすることができる。用語「含む(comprising)」は、それによって、包括的である、またはオープンエンドとすることができ、追加の、列挙されていない要素または方法ステップを排除しない。たとえば、方法を述べる場合、「含む(comprising)」は、請求がオープンエンドであり、追加のステップが可能であることを示す。デバイスを述べる場合、「含む(comprising)」は、名を挙げた要素(複数可)が、実施形態に必須であることができるが、しかし、他の要素を追加することができ、そして請求の範囲内に構成をさらに形成することができる。対照的に、移行性の語句「から構成される(consisting of)」は、請求に規定されていない、いかなる要素、ステップ、または成分をも排除する。
本明細書に使用するとき、「結合される(coupled)」は、単に例として、付着する(たとえば、表面に付着させる)、上に配置する、内に配置する、実質的に内に配置する、内に埋め込む、実質的に内に埋め込まれるなど、任意の適切な方法で2つの構成要素を一緒に接続する任意の形態を言うことができる。「結合される(coupled)」は、2つの構成要素を付着させて固定する(ネジを使用して、または製造プロセス中に第1の構成要素を第2の構成要素中に埋め込むなど)ことをさらに含むことができるが、そのようにすることを求めない。つまり、2つの構成要素は、互いに物理的に接触させていることによって、単に一時的に結合することができる。2つの構成要素は、電流が1つの構成要素から別の構成要素に流れる場合、「電気的に結合される」または「電気的に接続される」。つまり、2つの構成要素は、電流が1つの構成要素から直接別の構成要素に流れるようにするのに、直接接触していることは必要でない。電流がその間でそこを流れることができる限り「電気的に結合される」2つの構成要素の間に、電気的に配置された、任意の数の他の導電性材料および構成要素が存在し得る。
本明細書に使用するとき、「ダイナミックレンズ」は、電気エネルギー、機械的エネルギーまたは力を加えることによって可変である光学パワーを有するレンズを言うことができる。
本明細書に使用するとき、「アイワイヤ」は、メガネフレームのレンズを囲繞するリムを言うことができる。アイワイヤは、完全にリムが付いた、または半ばリムが無いフレーム中に1つのレンズ(右側または左側)を保持するレンズハウジングの一部分を含むことができる。レンズハウジングのために2つのアイワイヤを設けることができる。しかし、リムが完全に無いフレームでは、アイワイヤは、存在しない。
本明細書に使用するとき、「遠い視距離」、「遠距離」は、単に例として、人が、デスクの縁を越えて見るとき、自動車を運転するとき、遠い山を見るとき、または映画を見るとき、人(着用者)がそこまで見る距離を言うことができる。この距離は、通常、しかし常ではないが、着用者の眼からほぼ10フィート以上と考えられる。また、遠い視距離は、遠距離および遠距離ポイントと言うことができる。中間の距離は、着用者の眼から4フィートと20インチの間であると考えることができる。近い距離は、着用者の眼からほぼ20インチと12インチの間であると考えることができる。
本明細書に使用するとき、レンズの「フィッティングポイント」は、快適にある視距離を見たとき、着用者の正面視のために、着用者の瞳孔の中心に、またはその近くに(すなわち、中心の2.0mm内に)配置されるレンズの場所を言うことができる。着用者の「正面視」(図1(a)および(b)に示すように)は、ユーザが、正常に見る間、レンズの平面に対して実質的に垂直である方向で見ているときを言うことができる(すなわち、着用者が、上方を見ていない(図1(c)および(d)に示すように)、または下方を見ていない(図1(e)および(f)に示す方向)とき)。この文脈では、「ほぼ中心」の参照は、瞳孔の中心の2mm内であることを言うことができる。この調節は、着用者の瞳孔の形状およびサイズが不規則であり、したがって、対称的でない場合があることを考慮することを意味する。
フィッティングポイントは、本明細書に使用するとき、図32(a)〜(c)の要素3210としてさらに例示する。図32(a)に示すように、レンズは、第1の光学的ゾーン3201(この例示的な実施形態では、ある視距離のゾーンに対応する)が、正面視中の着用者の瞳孔と光学的に連通した状態であるようにする、第1の位置にある。したがって、フィッティングポイント3210は、正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心に対応する、レンズの場所にある。レンズが下げられたとき(図32(b)に下向きの矢印によって示すように)、フィッティングポイント3210は、レンズ上の同じ位置に留まり、一方レンズは、着用者の眼に対して下方に移動する。したがって、図32(b)に示すこの第2の位置では、フィッティングポイント3210は、着用者の正面視中の瞳孔のほぼ中心の下である距離に配置される。つまり、ここで、着用者の正面視には、その人の瞳孔は、第2の光学的ゾーン3202と光学的に連通した状態に置かれる。同様に、レンズが上げられたとき(図32(c)に上向きの矢印によって示すように)、フィッティングポイント3210は、レンズ上の同じ位置に留まり、一方レンズは、着用者の眼に対して上方に移動する。したがって、図32(c)に示すこの第3の位置では、フィッティングポイント3210は、着用者の正面視中の瞳孔のほぼ中心の上である距離に配置される。つまり、ここで、着用者の正面視には、その人の瞳孔は、第3の光学的ゾーン3203と光学的に連通した状態に置かれる。
フィッティングポイントは、動かないフレーム中に位置決めされる、または収容されるレンズに関して技術分野で知られる一般的な意味を有するが、実施形態は、本明細書で、ダイナミックな可動のフレームを含むことができるので、フィッティングポイントは、レンズの動きを述べるために基準ポイントを確立するために、この具体的な方法で定義されていることに留意すべきである。しかし、人は、フレームまたは眼鏡を再配置することによって、フィッティングポイントをレンズ上のどこにでも移動させることができるはずであることを、当業者は理解されよう。したがって、このようにフィッティングポイントを定義することによって(すなわち、着用者の正面視および視距離の光学パワーゾーンを使用して)、これを考慮することを意味する。
本明細書に使用するとき、「流体」は、連続的なアモルファスの物質を言うことができ、その分子は、互いに自由に通過することができ、その入れ物の形状を取る性質がある。これは、たとえば、液体、ガスまたはゲルを含むことができる。
本明細書に使用するとき、「流体保持要素」は、流体を保持することができる(または、そうでなければ、含むことができる)任意の構成要素を言うことができる。たとえば、流体保持要素は、過剰な流体(または、使用中でない流体)を、後で使用するために、そこに保持することができる容器を含むことができる。流体入れ物の要素の実施例は、袋を含むことができ、それは、その中に保持される流体の量を、たとえば、その形状またはサイズを変える(たとえば、拡大する、または収縮する)ことによって、増加させる、または減少させることができるデバイスを言う。
本明細書に使用するとき、「フレーム」は、完成した着用可能なハウジングを言うことができ、それは、着用されているとき、両方のメガネレンズを固定し、着用者の眼に対して適切な場所にそれらを位置合わせさせる。フレームは、第1のテンプル部、および第2のテンプル部などの要素、さらにまたメガネレンズを支持するように構成されるレンズハウジングを含むことができる。
本明細書に使用するとき、「完全なリムが付けられたフレーム」または「完全にリムが付けられた」は、第1のレンズおよび第2のレンズを封入する、または取り囲む完全なリムを有するレンズハウジングを含むフレームを言うことができる(すなわち、レンズハウジングは、全部のアイワイヤを含む)。
本明細書に使用するとき、「ヒンジ」は、フレームの一部分を言うことができ、それは、レンズハウジングおよびテンプル部が、着用されていないとき、レンズハウジングに対してその後部側で開閉することができるように、レンズハウジングとテンプル部を接続することを可能にする。いくつかの実施形態では、ヒンジは、レンズに直接接続することができる。
本明細書に使用するとき、「ヒンジ付きのテンプル部」は、フレームの側面部を言うことができ、それは、ヒンジを介してレンズハウジングに接続し(または、レンズに直接接続し)、さらに、着用されたとき、着用者の耳の上に位置することによって、安定性をもたらす。
本明細書に使用するとき、「ヒンジがないテンプル部」は、フレームの側面部を言うことができ、それは、ヒンジなしでレンズハウジングに接続し(または、レンズに直接接続し)、さらに、着用されたとき、着用者の耳の上に位置することによって、安定性をもたらす。
本明細書に使用するとき、「中間の視距離」は、人が、単に例として、新聞を読むとき、コンピュータで作業するとき、流しで皿を洗うとき、または衣類にアイロンをかけるとき、見る距離を言うことができる。この距離は、通常、しかし常ではないが、眼からほぼ20インチとほぼ4フィートの間であると考えられる。また、中間の視距離は、中間の距離および中間の距離ポイントとして言う場合がある。
本明細書に使用するとき、「レンズ」は、光を収束させる、または発散させる、任意のデバイスまたはそのデバイスの一部分を言うことができる。レンズは、屈折性または回折性とすることができる。レンズは、一方または両方の表面が、凹面、凸面または平面とすることができる。本発明の開示の目的のために、平面レンズは、また、度付きレンズ(prescription lens)のものと考えられる。レンズは、球面、円柱面、プリズム式またはその組み合わせとすることができる。レンズは、光学ガラス、プラスチックまたは樹脂から製作することができる。また、レンズは、光学的要素、光学的ゾーン、光学的領域、光学パワー領域またはオプティックとして呼ぶ場合がある。光学工業内では、レンズは、たとえそれが光学パワーを全く有していなくても、レンズとして呼ぶことができることに留意すべきである。また、光学的ゾーンは、光学的領域のそれとすることができる。
本明細書に使用するとき、「レンズハウジング」は、フレームの一部分を言うことができ、それは、所定の位置に(好ましくは、しっかりと所定の位置に)第1のレンズおよび第2のレンズを支持する、または保持するように構成される、または適合させる。また、レンズハウジングは、テンプル部が、それに付着する、フレームの一部分を含むことができる。レンズハウジングは、たとえば、ネジ、ナイロンの単一フィラメント、アイワイヤなど、またはその任意の組み合わせを含む、レンズを支持するように適合させる任意の構成要素または材料を含むことができる。レンズハウジングは、金属またはプラスチックを含む、任意の材料を含むことができる。レンズハウジングは、全部にリムが付けられた、半ばリムが無い、そしてリムが無い、任意のタイプのフレーム設計に含めることができる。いくつかの実施形態では、レンズハウジングは、また、レンズハウジングが、第1のレンズと第2のレンズの両方を支持する単一の構成要素または2つの構成要素を含むなどのとき、ブリッジを含むことができる。さらに、本明細書に使用するとき、「レンズ」の参照は、また、任意の適切なオプティックまたは光学的な構成要素を含む。すなわち、レンズハウジングは、任意の光学的な構成要素を保持することができ、焦点を有するレンズを含むことが必ずしも必要でない(たとえば、レンズは、いずれかの目的を果たすことができるガラスまたはプラスチックの部分を含むことができるはずである)。たとえば、「レンズ」は、本明細書に使用するとき、光学的構成要素を言うことができ、それは、視聴者が分かるように仮想の画像を投影する、または維持することができる、および/またはヘッドアップディスプレイ、ビデオゲーム、電子メールのチェックに、および/または他の適切な方法で使用することができる。
本明細書に使用するとき、「レンズハウジングの端部部分」は、ブリッジからもっとも遠い、ブリッジに対して空間に存在するレンズハウジングの一部分を言うことができる。各フレームは、標準的に、2つのレンズハウジングの端部部分を有し、その一方は、右側レンズの空間側にあり、他方は、左側レンズの空間側にある。
本明細書に使用するとき、「メモリ」、「メモリデバイス」または「記憶装置」は、検索および/または使用のために情報を保存する記憶装置を含むことができる、任意の機械的、磁気的、電子的、および/または電気的な構成要素を言うことができる。メモリは、揮発性と不揮発性の両方のメモリデバイスを含むことができる。メモリは、スタティックまたはダイナミックとすることができる。たとえば、メモリは、ROM、RAM、DRAM、SRAM、フラッシュメモリなどを言うことができる。また、メモリは、任意の適切なデバイス、または1つまたは複数の構成要素によって、そのメモリを格納し、アクセスし、回収し、そして利用することができるようにする、デバイスを含むことができる。
本明細書に使用するとき、「金属フレーム」は、大部分金属を含むフレームを言うことができる。
本明細書に使用するとき、「可動部材」は、移動する(たとえば、レンズハウジング、着用者の顔に対して、または別の構成要素に関連して)、伸びる、収縮する、サイズが増加する、または減少することができる(たとえば、レンズハウジングに対してある方向に)、および/または回転することができる、任意のデバイスまたは構成要素を言うことができる。たとえば、可動部材は、スプリングを含むことができ、それは、それに加えられる力に基づき、1つまたは複数の方向に、縮む(たとえば、収縮する)、または拡張する(たとえば、伸びる、または拡大する)ことができる。いくつかの実施例では、可動部材は、回転することができるはずである構成要素を含むことができる。たとえば、鼻部品(たとえば、着用者の鼻と接触するノーズパッド)は、第1の位置から第2の位置に回転させたとき、ノーズパッドの異なる部分が、着用者の鼻と接触するようにする寸法を有することができるはずであり、それによって、レンズは、位置を変えることができる。
また、可動部材は、レンズハウジングに対してある方向に移動させることができる構成要素を言うことができる。たとえば、マイクロモータ、スプリング、マイクロポンプ(たとえば、流体を介して)、および/または着用者は、1つの特定の方向(たとえば、レンズハウジングから離れる)に可動部材を移動させるために、および/または反対方向に可動部材を後退させるために、力を加えることができる(ワイヤ、プーリーシステム、流体などの機構を介して)。別の実施例のように、可動部材は、互いに対して移動させることができる1つまたは複数の構成要素を含むことができ、したがって、この相対的な距離に基づき、レンズハウジングの位置を調節することができる、たとえば、可動部材が、互いに対して近寄る、または遠く離れるように移動させることができる複数のノーズパッドを含み、それによって、それぞれが着用者の顔と接触する場所を変えるときなどで作用する。また、可動部材は、サイズまたは形状を変化させることができる部材を言うことができる。たとえば、可動部材は、流体が、可動部材に加えられたとき(たとえば、流体または圧力が構成要素を膨張させたとき)、第1のサイズまたは形状を取ることができ、そして、可動部材が収縮したとき(たとえば、圧力または流体が除去されることによって)、第2の異なるサイズを取ることができる。
本明細書に使用するとき、「近い視距離」は、人が、単に例として、本を読んでいるとき、針仕事をしているとき、または薬瓶の説明を読んでいるとき、見る距離を言うことができる。この距離は、通常、しかし、常ではないが、眼からほぼ12インチとほぼ20インチの間であると考えられる。また、近い視距離は、近距離および近距離ポイントとして呼ぶ場合がある。
本明細書に使用するとき、「光学的連通」は、位置合わせされたオプティックを通過する光が、個々の要素の光学パワーの合計に等しい結合された光学パワーを被るように、所与の光学パワーの2以上のオプティックが、それによって位置合わせされている条件を言うことができる。
本明細書に使用するとき、「リムがないフレーム」は、アイワイヤを含まないレンズハウジングを有して設計されるフレームを言うことができる。すなわち、たとえば、レンズハウジングは、アイワイヤを含まないが、しかし、レンズを所定の位置に保持するために、たとえば、ナイロンの単一フィラメントのワイヤ、ネジ、または他の器具を含むことができる。
本明細書に使用するとき、「半自動的に」は、着用者が、信号を機構に送り(たとえば、プッシュボタン、タッチスイッチ、傾斜スイッチを介して、たとえば、頭の標準的な、または正常な動きでない定義済の頭の動きに基づく(頭を素早く引き付ける、または何回も引き付けるなど))、それによって、可動部材の位置を調節するときのことを言うことができる。信号は、電気的または機械的であってもよい。ユーザ入力を受信した後、次いで、機構は、可動部材の位置を調節することができる(たとえば、ユーザは、可動部材を、そしてそれによって、レンズハウジングまたはレンズを調節する力を提供しないが、しかし、調節すべきであるという指示を提供することができる)。本明細書に使用するとき、「自動的に」は、機構が、センサまたは他の自動化システムに基づき、入力を受信して、ユーザから直接の指示を受け取ることなく、いつ機構を始動させるのかを決定するときのことを言うことができる。たとえば、自動的な入力は、着用者の視線の方向を決定することができる(ユーザの明確な指示として使用することができる素早い引き付けと対照的に)傾斜スイッチ(マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープなど)によって、利用できる周辺光のレベルを検出することができる1つまたは複数のフォトダイオードによって、視距離を決定するためのレンジファインダによって、着用者の瞳孔の拡張を測定するデバイスによってなどで、発生することができる。次いで、機構は、可動部材の位置を調節することができて、ユーザが、その位置を調節する力を加えることはない。このようにして、レンズの位置は、着用者が、いかなる入力または力をも提供することなく、調節することができる。本明細書に使用するとき、「手動で」は、着用者が可動部材の位置を調節することができるときのことを言うことができ、着用者は、可動部材の位置を調節する力を実際に加える(機構に合図して、位置を調節するように力を加えることと対照的に)。
本明細書に使用するとき、「半ばリムが無いフレーム」は、部分的なリム(たとえば、レンズを完全に封入しない、または取り囲まないアイワイヤ)を含む、および/またはナイロンの単一フィラメントのワイヤ、またはレンズをフレームに固定する、同様の特徴を有することができるレンズハウジングを有する、フレームを言うことができる。
本明細書に使用するとき、「スタティックレンズ」または「スタティックオプティック」は、電気エネルギー、機械的エネルギーまたは力を加えても変わらない光学パワーを有するレンズを言うことができる。スタティックレンズの実施例は、球面レンズ、円柱レンズ、累進多焦点レンズ、二焦点および三焦点を含む。また、スタティックレンズは、固定レンズとして呼ぶことができる。レンズは、スタティックである部分を含むことができ、それは、スタティックパワーゾーン、セグメントまたは領域として呼ぶことができる。
本明細書に使用するとき、「テンプル部の端部部分」は、レンズハウジングからもっとも遠くに離れて見られるテンプル部の一部分を言うことができる。テンプル部の端部部分は、通常、着用者の耳の背後から始まり、レンズハウジングからもっとも遠くに離れて位置決めされる、テンプル部の端部で終わるが、しかし、これは、求められない。
本明細書に使用するとき、「Zyleフレーム」は、大部分プラスチックを含むフレームを言うことができる。
本明細書に使用するとき、「第1の」または「第2の」の参照は、明らかにそのように述べられていない限り、参照された構成要素を特定の場所に限定するものでない。たとえば、「第1のテンプル部」の参照は、着用者の頭の左側に、または右側にどちらにも位置決めされるテンプル部を含むことができる。
本明細書に提示する本明細書本文および例示的な実施形態の全部にわたって、「レンズ」を含むデバイスを参照することができることに留意されたい。これは、限定するものと意図されない、そして一般に、実施形態および例示的なデバイス、眼鏡、およびレンズとフレームの組み合わせは、1つまたは複数のレンズを含むことができる(標準的に、2つのレンズを含むことになる)。デバイスのレンズが提供する光学パワーまたは複数のパワーは、実質的に同じ、または同様とすることができるが、いくつかの実施形態では、患者は、異なる眼に対して異なる処方箋または光学的必要性を有することができる。本明細書に開示する実施形態は、単に例として、老眼鏡、度付き眼鏡、サブ眼鏡、度付きサングラス、業務用光学眼鏡、ゲームまたはエンターテインメント用の眼鏡などを含む、任意の適切な形態の眼鏡を含むことができる。
本明細書に提示する実施形態は、着用者の眼に対して眼鏡のレンズを移動させる、その位置を調節することができる眼鏡(メガネフレームまたは眼鏡など)を含むことができる。フレームの動きは、所望または必要な場合、レンズの1つまたは複数の光学的ゾーンが、着用者の眼の前に(または、もっと使用可能な見える位置に)位置付けられるようなものとすることができる。実施形態は、レンズの位置を調節するために利用することができる可動部材(たとえば、レンズハウジングを移動させることによって)と、さらに可動部材の位置を調節するための様々な機構とを含むことができる。可動部材は、たとえばスプリング(伸びる、または収縮することができる)と、1つまたは複数の鼻部品またはその一部分(たとえば、ノーズパッドは、鼻部品/ブリッジから離れて伸びる、回転する、またはサイズまたは形状が変わることなどができるはずである)と、ブリッジの一部分(または、ブリッジ内に収容される構成要素)と、または、任意の他の適切な構成要素とを含むことができる。機構は、自動的に、半自動的に、または手動で可動部材の位置を調節することができる。また、いくつかの実施形態は、美的に満足させる、および/またはおしゃれであり、それによって、可動部材の構成要素(および/または可動部材の位置を調節するための機構)が、見えない、または、以前の設計と比べて、それほど目立たないような眼鏡を提供することができる。
この点で、本明細書に開示する実施形態のいくつかは、着用者の眼に対してレンズを調節する能力を有することができ、さらに、眼鏡の美的でスタイリッシュなアピールをなお維持する眼鏡を含むことができる。今日の社会では、眼鏡のスタイルおよび外観は、眼鏡フレームについて利用できる多数の異なるタイプのフレームスタイル、サイズおよび色によって証明されるように、しばしば着用者にとって考慮すべきものである。多くの場合、着用者は、必要とするレンズの処方箋を受け入れる、または決定する前に、好むフレームを選択することになる。この点で、また、本明細書に開示するいくつかの実施形態は、たとえば異なる距離にある、または異なる見る条件で対象物を見ることを向上させるために、着用者の眼に対してレンズ(多焦点の光学レンズなど)の場所を調節する能力を有し、さらにその上、構成要素が、マスクされる、隠される、またはそうでなければ、スタイリッシュに、および/または目立たないように組み込まれる(またはそのようにすることできる)という、両方の利点を提供することができる。
単に例として、いくつかの実施形態は、機械的または電気機械的な構成要素を利用することができ、それは、フレームのテンプル部の一方または両方に配置することができ、そして、レンズハウジング(または、実にテンプル部の一方)上に配置される可動部材に力を加えるために使用することができる。いくつかの実施形態では、力は、テンプル部および/またはレンズハウジング中のキャビティを利用して加えることができ、そのキャビティは、機構を可動部材に動作可能に結合することをできるようにすることができる(たとえば、キャビティは、流体が、テンプル部からレンズハウジングに流れることを可能にする、または、力を加えるワイヤまたはプーリーシステムなど、機械的な相互作用を可能にすることができる)。また、実施形態は、フレームの内側表面上に構成要素を配置し(たとえば、着用者とフレームの間に配置されるように)、それによって、さらに外部の観察者からこれらの構成要素を隠すことができる。構成要素をテンプル部の内部に配置する(または、それに結合する)ことによって、実施形態は、より目立つレンズハウジング上(ブリッジ中など)の構成要素数を減らし、さらにまたフレームの全体にわたって構成要素をより広く分散させることを可能にすることができる。また、いくつかの実施形態は、それによって、レンズハウジングのブリッジのサイズを減少させることができ、それによって、より多数のスタイルおよびフレーム設計を使用することを可能にすることができる。しかし、実施形態は、そのように限定されず、いくつかの実施例では、1つまたは複数の構成要素は、レンズハウジング上に配置することができる。
さらに、本発明者らは、毎日の使用のために、眼鏡には、レンズの位置が自動的に、または半自動的に調節されることが可能であることは、都合がよいことがあることを認識している。これは、たとえば、眼鏡の着用者が、眼鏡を調節して、レンズによって最適に見える性能を得るために、払わなければならない努力および注意の集中の程度を減少させることができる。たとえば、ユーザが自動車を運転している場合、その人が眼鏡の位置を安全に調節することが、可能でない、または賢明でない恐れがある。自動的な、または半自動的なシステムを使用すると、いくつかの実施形態では、これらの調節を連続的に実施する、または着用者が自動車の運転に集中しながら、それを実施することを可能にすることができる。さらに、そのようなシステムを使用すると、また、レンズの位置を変更するためにかかることがある時間が短縮されることによって、着用者の便宜性を増加させることができ、また、最適に見えるためにレンズ位置を絶えず調節しなければならないという着用者の負担を除去することができる。さらに、自動的な、および半自動的なシステムを使用すると、必要な構成要素の全体のサイズを減少させることができ、上記に述べたように、フレームの美的なアピールを増加させることができる。
また、発明者らは、いくつかの実施形態では、流体を使用して、レンズの位置を調節することができることを見出した(手動の、または自動的な/半自動的なデバイスまたは構成要素を介してであろうとなかろうと)。また、これは、眼鏡の美的な外観に関する利点をもたらすことができ、さらにまたデバイス自体の構成要素の複雑さを潜在的に減少させることができる。たとえば、可動の構成要素に対して圧力/力を加えるために流体を使用すると、デバイスの可動の構成要素(具体的には、マイクロ構成要素)の数を減らすことができ、それによって、より信頼性が高く、それほど高価でないデバイスを製作することができる。さらに、発明者らは、流体を保持するための構成要素をテンプル部中に組み込むと、および/または密閉されたシステムを使用すると(それは、構成要素のサイズおよび/またはデバイスに必要な流体量を減少させることができる)、機構は、フレームによってマスクする、または隠すことができることを発見した。また、いくつかの実施形態は、レンズハウジング上に(たとえば、ブリッジ中に)配置することができる構成要素のサイズおよび/または数を減少させることができ、それによって、異なるスタイルのフレームおよびレンズハウジングを使用することができるようになる。
眼に対してレンズの位置を調節することができる、いくつかのデバイスが、提案されているが、これらのデバイスは、上記に述べた利点のいくつかをもたらすことができず、それによって、その結果、実際の使用にはそれほど理想的でない恐れがある。たとえば、Allenに与えられた米国特許第3,365,263号(以降、「Allen」と言う)に、流体および流体入れ物を利用する可動のフレームが開示されている。フレームの位置を調節するために、着用者は、流体入れ物上のバルブを開かなければならず、次いで、加圧された流体を使用して、ブリッジから下方に大きい構成要素を着用者の鼻まで伸ばす(それによって力を加える)。しかし、図に示されているように、そのようなシステムは、美的に満足させるはずはなく、レンズの位置を容易に変更し、設定することが必ずしも可能ではないはずである(たとえば、所望の位置が得られるまで、様々なバルブを何回も開くことが、ユーザに求められる恐れがある)。さらに、Allenは、流体のための密閉されたシステムを利用しておらず、しかし、その代わりに、流体が、フレームのブリッジ中のベロウチャンバに加えられた後、着用者は、そのとき、別のバルブを開いてこの空気を放出しなければならない。それゆえ、Allenの図1に示すように、流体入れ物は、フレームに比べて比較的大きく、恐らくデバイスの寿命の全体にわたって加圧された流体を用いて連続的に補充することが必要になるはずである。実に、Allenの流体入れ物の要素は、ユーザが別々に携帯する、またはテンプル部に留められるように設計されている。したがって、そのようなシステムを使用することは、使用が困難になるはずであり、それで、美的に満足させるスタイリッシュな眼鏡を提供するのには、それほど理想的でないはずであることが明らかである。対照的に、本明細書に提示する実施形態のいくつかは、テンプル部または眼鏡のフレーム内に配置する、またはそれに一体に結合することができる構成要素を利用することができ、それによって、それほど目立たないようにすることができる。さらに、Allenは、「プッシュ-プッシュ」アクチュエータ機構(すなわち、それは、「押し付ける」力だけを供給する)だけを提供し、「プッシュ-プル」アクチュエータ機構(すなわち、2つの方向で力を加える)を提供していない。このアプロー
チは、その結果、それほど理想的でない恐れがある、というのは、フレームの高さを調節するために、ユーザは、著しい量の努力と注意を払うことが求められる恐れがあるからである。さらに、Allenに開示された機構は、見る人の眼の位置に対するレンズの第1の位置まで下方に戻る移動が、比較的遅い恐れがある。
可動のフレームを含むデバイスの別の実施例は、Fladder他に与えられた米国特許第4,280,758号(以降、「Fladder」と呼ぶ)に示されている。Fladderは、眼鏡のレンズハウジングのブリッジ中に配置されるプッシュ-プッシュ機構を利用している。しかし、Fladderに開示されたようなプッシュ-プッシュ機構は、レンズハウジングのブリッジ内に配置される、比較的大きい機械的構造を含む。それゆえ、Fladderに開示されたようなプッシュ-プッシュ機構は、常に、大きいブリッジ構成要素を含むことを要求し、それによって、利用できる眼鏡のスタイルおよび美的感覚が限定される恐れがある。たとえば、あるスタイルのフレームは、直径が2.0mm以下であるブリッジを含む可能性があり、したがって、Fladderに示されたようなプッシュ-プッシュ機構は、そのようなフレーム設計で使用するのに実際的でないはずである。さらに、プッシュ-プッシュ機構を使用すると、デバイスのそれぞれの着用者にとって、レンズの位置をカスタム化することが困難になる恐れがある、というのは、たとえば、プッシュ-プッシュ機構の機械的構造では、調節する、またはデバイスがもたらすレンズの異なる位置を調節するために置きかえることが必要になる。対照的に、上記に議論した実施形態のいくつかは、レンズの高さを連続的に、または可変に調節することができる構成要素を利用することができ、それによって、異なる着用者にとって、構成要素の単一の設計またはそのセットを多数のフレーム中で使用することができるはずである。
上記で議論した利点、装置および構成要素は、例示する目的のためだけに、そのように議論したことに留意すべきである。本明細書に提示する実施形態は、具体的な実施形態の特徴および実施に依存して、上記に列挙した利点のいくつか、または、すべてをもたらす、あるいは全くもたらさないことがあり、および/または上記に述べた特徴および構成要素のいくつか、またはすべてを含む、あるいは全く含まない場合がある。
図2〜13を参照して、着用者の眼に対してレンズの位置を調節することができる例示的な実施形態について述べる。図2および3を参照すると、いくつかの実施形態では、眼鏡200は、第1のテンプル部202、第2のテンプル部203、レンズハウジング201、1つまたは複数のノーズパッド207、および着用者の眼に対してレンズ204および205を調節することができる可動部材308を含むことができる。レンズハウジング201は、ブリッジ206/306を含むことができ、それは、スプリング負荷の要素を収容することができ、それは、ブリッジ構成要素(すなわち、可動部材308)を着用者の鼻に対して下方に伸びさせて、眼鏡フレームを鼻の上に上げる(すなわち、第1の位置から第2の位置に移動させる)。これが行われたとき、このために、鼻の上にレンズハウジング201の上部を上げることによって、眼鏡レンズ204および205を眼に対して事実上、上げることができる。いくつかの実施形態では、レンズ204および205は、従来の二焦点、三焦点または累進多焦点レンズを含み、レンズハウジング201を上げると、単に例として、レンズ204および205の近距離(すなわち、近いポイント領域)を視界の中に入れることができて、着用者は、近距離の対象物を見ることができる。
いくつかの実施形態では、そのとき、着用者は、ブリッジ206またはレンズハウジング201の上部を手動で押すことができ、それによって、眼鏡フレームに対して圧力を加え、それは、スプリング負荷の要素308(たとえば、可動部材)を眼鏡フレームのブリッジ206/306内に圧縮して戻し、そして事実上、眼鏡フレームを着用者の顔の上のその元の位置にまで下げる。これは、いくつかの例示的な実施形態では、二焦点、三焦点または累進多焦点レンズの近い領域をその第1の位置に戻すことができる(それは、たとえば、テレビを見ているとき、着用者の視界の外にあることができ、そしてたとえば、瞳孔の前に近距離の視力の光学的ゾーンを有することによって生成されたこれまでにあったぼやけを一切無くすことができる)。
さらに図3を参照すると、いくつかの実施形態では、スプリング負荷の要素308は、鼻にもっとも近いブリッジ306の下部分の中間に位置決めすることができる、または、それは、ブリッジ306の中間の下部分の右側および左側に対して等しい距離に配置される構成要素を有することができる。つまり、スプリング負荷の要素308または要素は、鼻の上部を押し付ける1つの要素または多数の要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、スプリング負荷の要素308は、1つのスプリング311または多数のスプリングを組み込むことができる。図4に、裏面450(すなわち、着用者の顔にもっとも近い面)と、前面451とを有する例示的なブリッジ406を示す。ブリッジ406は、スプリング負荷の要素を含み、それは、ブリッジを伸ばすことをできるようにすることができ、それによって、レンズを上げる、または下げることができるスプリング411を含む。スプリング負荷の要素は、たとえば、捕捉ドアまたは他の機構によって収納することができ、それは、たとえば、着用者がボタン407を押すことに基づき、始動させることができる。ボタンは、この特徴をマスクする、または隠すために、着用者の顔にもっとも近い、ブリッジ406の平面上にあることができる(たとえば、平面450)。単に例として、そのような実施形態を使用するとき、フレームは、顔に対して押し戻すことができ、それゆえ、機械的に捕捉ドア(単に例として、スプリング、ボールベアリング、スライド機構)を始動させ、そしてスプリング負荷の要素が、鼻に対して下方に伸びることが可能になり、それによって、眼鏡フレームが上げられる。スプリング411を収縮させる力が加えられたとき、スプリング負荷の要素は、再び、ブリッジ406内に配置することができ、捕捉ドアまたは他の機構は、スプリング負荷の要素が着用者の顔に力を加えないように防止するために、再係合する。したがって、着用者が、(単に例として、)テレビを見ようと(またはレンズの異なる光学的ゾーンを見ようと)望んだとき、着用者は、ブリッジ406の上部を押し下げて、眼鏡のブリッジ406が、鼻に対して圧力を加えるようにさせ、それは、リセットして、ブリッジ406のハウジング内にスプリング負荷の要素を後退させることになる。これは、眼鏡フレームを、着用者の鼻の上のその元の静止位置に
移動させて戻す。
図5を参照すると、別の例示的な実施形態が示されている。この例示的な実施形態では、マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープ513などの検知デバイスをブリッジ506中に組み込むことができる(または、フレームの別の部分上に配置することができ、そしてブリッジ506に電気的に結合することができる)。マイクロ加速度計またはジャイロスコープ513は、アクチュエータ514を制御することができ、それは、特徴510のような捕捉ドアを開閉し、それは、スプリング負荷の要素508(スプリング511を含む)が、着用者の鼻に対して下方に移動することを可能にし(または禁止し)、それゆえ、眼鏡フレーム、さらに眼鏡レンズが上げられる。マイクロ加速度計またはジャイロスコープ513は、たとえば、電池および/または太陽電池(複数の可)から給電することができ、それは、眼鏡フレームの前部(すなわち、レンズハウジング)、ブリッジ、またはテンプル部を含む、任意の適切な場所に位置決めされ、そして1つまたは複数の電気リード512(それは、フレーム中に配置することができ、またはそれに結合することができる)を介して、電気的に結合される。いくつかの実施形態では、マイクロ加速度計またはジャイロスコープ513は、着用者の鼻の意図的な引き付け(または多数の引き付け)を検知することができ、それは、マイクロ加速度計513を始動させ、そしてアクチュエータ514に捕捉ドア510を開かせ、それによって、スプリング負荷の要素508を下げて眼鏡フレームを上げることになる。検知は、着用者が鼻を引き付け、それによって力を迅速に上方に、下方に生じさせたとき行われ、それは、マイクロ加速度計513によって検知される。マイクロ加速度計513は、眼鏡フレーム内の任意の場所に位置決めすることができるが、しかし、例示する目的でブリッジ506中に示されている。
したがって、図6および7を参照すると、いくつかの実施形態での例示的な動作は、次のようにすることができる。眼鏡フレームを上げるために(たとえば、別の光学的ゾーンをより良く見える位置に入れるために、たとえば、着用者が、遠距離の視界から読む距離に移りたいとき)、着用者は、その鼻を引き付けることができ、それによって、アクチュエータを起動して捕捉ドアを開き、着用者の眼に対してレンズを上げることになる。これは、図7に示し、そこでは、捕捉ドア710が始動され、スプリング711が、矢印によって示す下方の方向に伸びている。これは、着用者の鼻の上に対して力を加えて、ブリッジ706およびレンズを、図7の左側で矢印によって示す上方の方向に移動させる。図6に、レンズが第2の位置にあり、スプリング611が、ブリッジ606の捕捉ドア610を通じて可動部材を伸ばしている、例示的な実施形態を示す。フレームは、着用者がレンズの特定の光学的ゾーンを使用したいとしている限り、この第2の位置に留まることができる。眼鏡フレームを下げるために、着用者は、手を用いてブリッジ606を押し下げることができ、それによって、スプリング負荷の要素をブリッジ606内に後退させてリセットする。これは、眼鏡フレームを鼻の上のその元の位置にまで戻させる。
図8を参照すると、調節可能な眼鏡の別の例示的な実施形態が、例示されている。この例示的な実施形態では、機械的スライダまたはノブ821が、ブリッジ806の前に位置決めされる。この実施例で例示するように、スライダ/ノブ821を右側または左側に摺動させる、または回転させると、機械的な回転カム809によって、拡張可能な要素(すなわち、可動部材)808に着用者の鼻の上部を押させ、それによって、図8の左側の矢印によって示すように、眼鏡フレームが上げられる(および、それによって、レンズが上げられる)。反対に、スライダ/ノブ821を反対方向に摺動させる、または回転させると、拡張可能な要素808を後退させることができ、それによって、眼鏡フレームが下げられる。拡張可能な要素808は、ブリッジ806および/またはノーズパッド内に収容することができる(図示せず)。上記に述べたように、いくつかの実施形態では、拡張可能な要素(すなわち、可動部材)808は、既に述べたスライダとは対照的に、眼鏡フレーム/レンズハウジングのブリッジ806上に位置決めされる機械的なノブ821を回すことによって、始動させることができる。
図9を参照すると、別の例示的な実施形態が、示されている。例示的な眼鏡は、第1のレンズ904、第2のレンズ905、第1のレンズ904と第2のレンズ905の間に配置されるブリッジ906、ノーズパッド907、およびノーズパッドアーム911を含む。この実施形態では、ノーズパッドアーム911は、「スプリング負荷を掛けられる」スプリングを含むことができ、また圧力で始動させることができる。たとえば、着用者が手で眼鏡フレームを上げたとき、ノーズパッド907は、眼鏡フレームの圧力が下がったことを検知することができ(すなわち、ノーズパッドに対して押す重量が小さくなる可能性がある)、次いで、各ノーズパッドアーム中に収容されるスプリング負荷の要素911の動きおよび伸びによって、各ノーズパッド907を下方に伸ばすことができる。ノーズパッド907は、ノーズパッドアームへの付属品とすることができ、それによって、着用者の鼻との接触を維持することができる。これで、眼鏡フレーム(および、それによって、レンズ904および905)が、鼻の両側を押し付けるスプリング負荷の要素911の伸びによって、着用者の顔に対して上げられる。要素を後退させ、眼鏡フレームを鼻の上のその元の位置にまで下げるために、着用者は、ブリッジ906の上部を単に下方に押して、フレームを介して着用者の鼻に対して間接的に圧力を加えることができる。いくつかの実施形態では、スプリングは、機構がノーズパッドアーム911を伸ばす、または収縮させることに役立つことができる(たとえば、ノーズパッド907に、着用者の鼻に対して圧力を加えさせ、それによって、レンズ904および905の位置を調節する)。たとえば、機構は、マイクロモータを含むことができ、それは、テンプル部または眼鏡のレンズハウジング中に配置され、ノーズパッドアーム911および/またはノーズパッド907とケーブルまたはワイヤ(それは、また、フレームの内部に配置することができる、またはフレームに沿って配置することができる)を介して、結合することができ、そして、ノーズパッドアーム911の位置を調節するために、押し付け、および/または引っ張り力を加える。いくつかの実施形態では、ノーズパッド907およびノーズパッドアーム911は、可動部材と組み合わせて使用することができ、それは、ブリッジ中に配置すること
ができ(図3〜8を参照して上記に論議した例示的な実施形態など)、したがって、レンズ904および905を上げる、および下げたとき、スプリングは、ノーズパッド907が、着用者の鼻との接触を維持するように伸びる、または収縮することができる。これは、眼鏡の美的な外観を維持し、さらにまた、レンズが眼に対して上下に移動させられたとき、眼鏡およびレンズ904および905の安定性をもたらすことができる(たとえば、レンズは、様々な姿勢でちょうどそれだけ振動しない、移動しない、または傾かない)。さらに、スプリング(または、他の収縮可能な、および拡張可能な部材)を利用することによって、実施形態は、また、第1の位置から着用者の眼に対して、そこから下方に移動することができる眼鏡をもたらすことができる。
一般に、可動部材(上記の例示的な実施形態で開示した例示的なスプリング負荷の要素/複数の要素、または拡張可能な要素/複数の要素)は、いくつかの好ましい実施形態で、眼鏡フレームを、ほぼ2.0mmと10.0mmの間で、より好ましくは5.0mmと10.0mmの間で上げる、または下げることができる。上記に述べたように、本明細書に開示する調節可能な眼鏡の実施形態とともに例示的な多焦点のレンズを利用するとき、光学的ゾーンの間の距離が長ければ長いほど、着用者は、多数の光学的ゾーンを通して見ることによって(または、2つの異なる光学的ゾーンの間の境界を横切って見ることによって)、惑わされる、またはその視力がゆがめられる恐れが、ますます少なくなる可能性がある。本発明者らは、いくつかの実施形態では、ほぼ2.00mmの距離が、多くの機能に十分であることができることを見出している。
眼鏡フレーム(そして、それによって、レンズ)が、着用者の鼻に対して上に上げられ下げられるとき、それは、また、着用者の顔に対して上下に移動することになり、それゆえ、眼鏡フレーム中のレンズは、着用者の眼の瞳孔に対して上下に移動していることがある。これは、図10〜13に例示する。具体的には、図10に、着用者の頭に対する第1の位置にある例示的な一対の眼鏡1000を示す。眼鏡は、着用者が、頭を全く傾けていないとき(すなわち、着用者が、遠い対象物を正面視で見ている)、テンプル部の角度がほぼ0度であるものとして示されている(すなわち、テンプル部と床に対して平行な平面との間の角度)。これは、可動部材が、第1の位置にあることができるときのことに対応する(可動部材が、レンズハウジングのブリッジ内に配置されているときなど)。図12に、図10に示すフレーム位置に対応する、着用者の眼に対するレンズ位置を示す。レンズ1204および1205のそれぞれが、第2の光学的ゾーン1221(それは、たとえば、着用者の近い視力の度に対応することができるはずである)を有するものとして例示されている。この第2の光学的ゾーンは、着用者の瞳孔1220の下に配置されているものとして示されている。上記の例示的な実施形態で示したように、可動部材は、ブリッジ1206、ノーズパッド1207、またはフレーム上の任意の適切な場所中に配置することができる。
図11に、第2の位置にある眼鏡1100を示し、それは、可動部材が第2の位置にあることができ(すなわち、伸ばされている、または、そうでなければ移動させられている)、したがって、着用者の顔に対してフレームが上げられているときのことに対応することができる。示すように、テンプル部の角度は、着用者が頭を全く傾けていないとき(すなわち、着用者が、正面視で遠い対象物を見ている)、増加させることができる(ほぼ10度として示すように)。図13に、図11に示すフレーム位置に対応する、着用者の眼に対するレンズ位置を示す。レンズ1304および1305のそれぞれが、第2の光学的ゾーン1321(それは、たとえば、着用者の近い視力の度に対応することができるはずである)を有するものとして例示されている。この第2の光学的ゾーンは、着用者の瞳孔1320の実にわずか下に配置されているものとして示されているが、しかし、図12の位置にあるときに比べて、瞳孔により近い。これは、着用者が、第2の光学的ゾーンをもっと容易に使用することをできるようにすることができる(たとえば、頭を傾ける、または視線を下げる必要がない)。図13に示すように、可動部材1308は、ブリッジ1306から伸ばすことができ、そして着用者の顔に対して力を加えることができ、それによって、レンズ1304および1305の位置が調節される。
上記に述べたように、いくつかの実施形態では、可動部材の位置を調節する機構は、眼鏡フレームを上げる、および下げるために、半自動化することができる。いくつかの実施形態では、着用者の眼に対して眼鏡フレームおよびレンズを上げる、および/または下げることは、自動化することができる(機構が、マイクロ加速度計などのセンサを含むときなど)。図2〜13を参照して上記に述べた例示的な実施形態が、レンズを、その位置に基づき調節することができる可動部材、さらにまた可動部材の位置を調節するように構成することができる機構のいくつかの実施例を提示することができるが、実施形態は、そのように限定されない。さらに、上記に述べたように、本明細書に述べるいくつかの実施形態は、スポーツ活動、階段の上り下り、ベッドで横になってのテレビの観賞、および(単に例として、)、壁紙張り、画家、ピアニスト、電気技師、溶接工、組立工場労働者および塗装工など、様々な職業および趣味など、着用者の特定の使用の間、ライフスタイルを向上させることなどの利点を提供することができる。
したがって、いくつかの実施形態では、眼鏡フレームは、半自動的な、または自動的なブリッジ部材を有して設けることができ、ブリッジ部材は、眼鏡フレームを着用者の顔に対して下げることができる。いくつかの実施形態では、ブリッジ部材は、眼鏡フレームを着用者の顔に対して自動的に上げることができる。いくつかの実施形態では、半自動的な、または自動的なブリッジ部材は、スプリング負荷を掛けることができる。いくつかの実施形態では、ブリッジ部材は、拡張可能な、または伸びることが可能な要素を含むことができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡フレームを自動的に上げる、拡張可能なブリッジ部材を含む、眼鏡フレームを設けることができる。いくつかの実施形態では、眼鏡フレームは、ほぼ3.0と10.0mmの間で、鼻の上のその元の位置から上げることができる。以下により詳細に述べるように、これは、異なる光学的ゾーンが、対象物を見ることを妨害しないように、着用者の視線から十分遠く移動させることができる距離に対応することができる。いくつかの実施形態では、眼鏡フレームは、下げて、鼻の上のその元の位置まで戻すことができる。いくつかの実施形態では、眼鏡フレームは、半自動的なノーズパッドアームを含むことができ、そのノーズパッドアームは、スプリング負荷が掛けられる。いくつかの実施形態では、眼鏡フレームの半自動的なノーズパッドアームは、スプリング負荷の拡張可能な要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、自動的に眼鏡フレームを上げるスプリング負荷のノーズパッドアームを含む眼鏡フレームを設けることができる。
累進多焦点設計を含み、眼の高さの上を見る実施形態
本発明者らは、上記に述べたような調節可能な眼鏡の全体的な実施形態の試作品を最近製作した。着用者が使用している試作品の写真を図31に示す(第1の位置にある例示的な調節可能な眼鏡を3101で示し、そこでは、可動部材が伸ばされていない、そして同じ実施形態を3102で示すが、そこでは、可動部材が伸ばされている)。この試作品を製作して、累進多焦点レンズ(PAL)をフレーム中に配置したとき、本発明者らは、従来のPALが、そのようなデバイスとともに働くことができるが、従来のPALの設計は、着用者の顔の上で移動しない、または並進しないフレームのために、最適化されていることを発見した。それゆえ、従来のPALは、調節可能なフレームのいくつかの実施形態に関して理想的でない恐れがあり、したがって、他のPAL設計は、いくつかの利点をもたらす可能性がある、または、いくつかの実施形態で使用するためにより良く適している。これは、たとえば、新規な調節可能な眼鏡のいくつかの実施形態で利用することができるPALの新規な設計では、着用者の眼に対するレンズの上げ下げを計算に入れるように従来のフレーム中にPALを標準的に位置決めすることに比べて、レンズ/フレーム中でより下にPALを位置付けることができる(たとえば、大部分の場合、少なくとも3.0mm以上)という理由からであり得る。これは、PALの新規な設計が、累進チャネルの開始点の上に3.0mm以上高くフィッティングポイントを設けることができることを意味する。これは、一般的に言って、PALが今日どのように設計されるのかに反しチャネルの開始点が、標準的に、着用者の瞳孔のためにフィッティングポイントに極めて近い(そこに位置決めされない場合)。しかし、本発明者らは、従来の累進面を、レンズ/フレーム中に標準的に位置付けられるところからほぼ3.0mmより下に位置付けたとき、PALの底部(それは、着用者の処方箋による読みパワーのトータルの追加パワーを有する光学的ゾーンに対応することができる)は、縁取りプロセスの間、切り取られる恐れがあることを発見した。言い換えると、レンズ上により下に位置付けられる従来のPAL表面を含むレンズのブランクが、縁取りされるとき(たとえば、着用者が選択したフレーム中にはめ込むために)、最大の追加パワーを有するPALの一部分は、除去される恐れがあ
る。さらに、着用者の眼には、最大の光学的追加パワーまたは最大の読みパワーを獲得するために、極めて困難で不快な時間が掛かる恐れがある、というのは、着用者の眼は、この適切な光学パワーを得るために、そのようにして眼鏡中はるか下方を見なければならないからである(眼鏡フレーム中にはめ込む処理をするとき、それが縁取りされていない場合)。
本発明者らは、また、いくつかの実施形態によって開発された試作品を着用して、眼の高さより高く位置決めされた棚上のシリアルボックスを見ている間、本発明者は、シリアルボックスをはっきりと見るために、ぎごちない姿勢で上方に顎を傾ける必要があることを見出した。これは、調節可能な眼鏡が、着用者の眼に対して(たとえば、鼻の上に)あまりにも低くPALを位置付けられたレンズを含むことに、部分的に起因していた。
したがって、本発明者らは、調節可能な眼鏡のいくつかの実施形態とともにもっと効果的に使用することができるPAL設計が必要であることを発見した。さらに、本発明者らは、着用者が眼の高さより上を見ていることがあるとき、調節可能な眼鏡フレームのための持ち上げる/調節するモードが、また必要であることを発見した。これは、調節可能な眼鏡フレームのいくつかの実施形態とともに利用される新規なPAL設計のために、必要になる可能性がある、というのは、新規なPAL設計は、フィッティングポイントが、累進多焦点のパワーチャネルの開始点のほぼ3.0mm以上、上に位置決めすることができるからである。
いくつかの実施形態では、短チャネルのPALを使用することができる。図32(g)〜(i)に、短チャネルのPALを含む例示的なレンズを示し、以下で参照する。短チャネルのPALが一般に知られていることがあるが、それらは、標準的に設計され、限られた垂直の高さを有する眼鏡フレーム中に現在使用されている(レンズの高さは、図30の寸法3001を参照することができる)。しかし、垂直の高さが低いレンズ中の短チャネルのPALの現在の使用のようにではなく、調節可能なフレームを含む眼鏡の実施形態は、垂直の高さがもっと高いレンズ中で短チャネルのPALを利用することができる。
従来の短チャネル設計のPALは、遠距離ゾーンから近い追加パワーまで光学的な追加パワーが連続的に増加する形態で、累進多焦点パワーを提供する。この光学的な追加パワーの増加は、累進多焦点チャネルの開始点からほぼ15.0mm以下の距離にわたって生じさせることができる。上記に述べたように、そのような設計は、狭い眼鏡フレームのために設計されて、加工されてきた。しかし、そのような短チャネル設計が、狭い垂直のアイワイヤの寸法を有する眼鏡フレームに適合することができるが、それは、また、標準的に、不要な非点収差を実質的に増加させ、チャネル幅を狭くさせる。これは、たとえば、コンピュータで作業しているとき、着用者に、言葉の列を左から右に、または右から左に見て、ゆがみまたはめまいをますます感じさせ、より辛い時間を経験させる恐れがある。図32(g)に、従来のレンズ中に標準的に配置された短チャネルのPALの実施例を示し、以下に述べる。
本発明者らは、図32(h)〜(i)に示し本明細書に述べる、累進多焦点チャネルの開始点のほぼ3.0mm以上、上にフィッティングポイントを有する例示的な実施形態など、新規な短チャネルのPALが、調節可能なフレームの実施形態(図31に示すものなど)中に、PALの通常の配置位置よりほぼ3.0mm下にある位置に配置されたとき、短チャネルのPALは、良く適合し、ゆがみは、感知できるようなものでなかった(それが、着用者の視線の下に位置決めされるので)ことを見出している。必要なとき、例示的な調節可能なフレームは、着用者が光学的な追加パワーゾーンを容易に利用することができるように(コンピュータで読む、または作業するためになど)、3.0mm(またはそれ以上)上げることができる。
しかし、実施形態は、短チャネルのPALに限定されない。たとえば、本発明者らは、本明細書に提示する実施形態が、また、長チャネルのPALの設計を使用したとき、効率を向上させることができることを見出している。図32(d)〜f)に、これの実施例を示し、その図を参照して述べる。長チャネルのPALは、一般に、連続的な光学パワーの表面によって生じるゆがみを減少させる(短チャネルのPALと比較して)、というのは、光学パワーの変化が、より長い距離にわたって分散されるからである。しかし、距離が増加すると、着用者が、累進多焦点の最大の追加パワーゾーン(それは、着用者の近距離で見ることに必要な光学パワーに対応することができる)を利用することが困難になる恐れがある、というのは、このゾーンが、レンズのフィッティングポイントから遠く離れて配置されているからである。それゆえ、本明細書の実施形態は、近距離の光学パワーが必要なとき、着用者が、視線を遠く下方に向ける(または、そうでなければ、頭を傾ける)ことが必要でないように、長チャネルのPALを含むレンズを、着用者の眼に対して移動させることができる、眼鏡を提供することができる。これは、図32(f)に例示して、以下に述べる。
図32(d)〜(f)を参照して、長チャネルのPALを示す。図に示すように、レンズ3201は、レンズ3210のフィッティングポイントから距離3204で配置される長チャネルの累進多焦点表面3202を含む。長チャネルのPALは、ゆがみ3203を生成するものとして示す。図32(d)に、累進多焦点3202のチャネルが、レンズ3210のフィッティングポイントに、またはその近くに配置される、従来のレンズを示す。つまり、距離3204は、いくつかの実施形態では、2.0mm以下とすることができる。示すように、ゆがみ3203は、着用者の正面視に比較的近くにある。対照的に、図32(e)および(f)に、フィッティングポイント3210からより長い距離3204に配置することができる、長チャネルの累進多焦点3202を示す。たとえば、距離3204は、ほぼ2.0mmより長くすることができる。図32(e)に示すように、ゆがみ3203は、着用者の正面視からさらに遠く離して配置される(すなわち、それらは、着用者が見回している、または遠距離の光学的ゾーンを使用しているとき、それほど見えない可能性がある)。しかし、ここで、PAL3202の最大の追加パワーが、フィッティングポイント3210からもっと長い距離に配置され、それによって、上記に述べたように、着用者が、この光学的ゾーンを十分に(および/または快適に)利用することが困難になる恐れがある。それゆえ、図32(f)に示すように、本明細書に提示する実施形態は、レンズ3201の位置を上方に調節することができ、したがって、着用者の瞳孔は、累進多焦点3202の最大の追加パワーゾーンにより近く配置することができ、そのために、この領域を使用するために、視線を研ぎ澄まして、極端な角度に向ける必要をなくすことができる。
図32(e)および(f)に、長チャネルの累進多焦点の開始点がフィッティングポイントから離れて下方に移動させた実施形態を開示しているが、実施形態は、そのようには限定されない。実際、本明細書に提示するいくつかの実施形態は、フィッティングポイントに、またはその近くに配置される長チャネルのPALを利用することができる(図32(d)に示すものと同様)。本明細書に提示する眼鏡のいくつかの実施形態によって提供される、レンズの位置(および、それによって、着用者の正面視中の瞳孔と最大の追加パワーゾーンの間の距離)を調節する機能性は、PALを使用することをできるようにすることができ、長チャネルを、そのため、従来の眼鏡中で快適に使用することができるはずである。それゆえ、より長チャネルを利用することによって、実施形態は、連続的に可変の表面によって生成されるゆがみをさらに減少させることができる。
図32(g)〜(i)を参照すると、短チャネルのPALが示されている。図に示すように、レンズ3201は、レンズ3210のフィッティングポイントから距離3204に配置される短チャネルの累進多焦点表面3202を含む。短チャネルのPALは、ゆがみ3203を生成するものとして示されている。図32(g)に、累進多焦点3202のチャネルが、レンズ3210のフィッティングポイントに、またはその近くに配置される、従来のレンズを示す。つまり、距離3204は、いくつかの実施形態では、2.0mm以下とすることができる。示すように、ゆがみ3203(それは、標準的に、光学パワーの変化の率がより大きいので、長チャネルのPALより大きい)は、着用者の正面視に比較的近い。対照的に、図32(h)および(i)に、フィッティングポイント3210からより長い距離3204で配置することができる短チャネルの累進多焦点3202を示す。たとえば、距離3204は、ほぼ2.0mmより長くすることができる。いくつかの実施形態では、この距離は、5.0mmより長くすることができ、それは、累進面のチャネルがより短いことに部分的に起因することができる。図32(h)に示すように、ゆがみ3203は、着用者の正面視から遠く離して配置される(すなわち、ゆがみは、着用者が見回している、または遠距離の光学的ゾーンを使用しているとき、それほど見えない可能性がある)、それは、短チャネルの累進多焦点3202によって生成されるゆがみのレベルがより高い場合、重要になることがある。しかし、ここで、PAL3202の最大の追加パワーが、フィッティングポイント3210からより長い距離で配置され、それによって、上記に述べたように、着用者が、この光学的ゾーンを十分に(および/または快適に)利用することを困難にする恐れがある。それゆえ、図32(i)に示すように、本明細書に提示する実施形態は、レンズ3201の位置を上方に調節することができ、したがって、着用者の瞳孔は、累進多焦点3202の最大の追加パワーゾーンにより近く配置することができ、それによって、この領域を使用するために、視線を研ぎ澄まして、極端な角度に向ける必要をなくすことができる。
いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡フレームは、着用者が下方を見たとき(たとえば、読む、またはそうでなければ、近距離で対象物を見るために)、上に移動することができ、眼鏡フレームは、着用者が眼の高さでまっすぐに見たとき(たとえば、正面視で)、下方に移動することができ、そして、次いで、着用者が眼の高さの上を見上げたとき、再び着用者の眼に対して上に移動することができる。これらの動作の3つのモードを設けることによって、着用者は、調節可能な眼鏡をここで使用して、着用者の眼の高さの上にあることがある対象物を、はっきりと、頭をぎこちない位置に置くことなく、より良く見ることができる。いくつかの実施形態では、動作の3つのモードの実施形態は、マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープを利用することができ、それは、着用者の頭の位置を自動的に検知することができる。マイクロ加速度計は、眼鏡フレーム中の任意の適切な場所に位置決めすることができる(レンズハウジングまたはテンプル部の1つなど)。しかし、実施形態は、そのように限定されない、そして眼に対してレンズの位置を、いつ調節するのかを決定するための、任意の適切な方法または手段を使用することができる(ユーザから指示を受け取ることができる半自動的な機構、またはユーザからの力を使用してレンズの位置を調節する手動のデバイスを含む)。
上記に述べたように、いくつかの実施形態では、マイクロモータは、調節可能な眼鏡のレンズを上げ下げするために使用することができる。やはり図31に、本発明者らによって開発された、マイクロモータを含む例示的な実施形態の写真を示す。一般に、マイクロモータは、アクチュエータアーム(または同様の構成要素)を押す、伸ばす、または後退させるために、またはそうでなければ、可動部材の位置を調節する力を加えるために使用することができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータアームは、長さを3.0mm以上とすることができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータアームの長さは、レンズハウジングを上げる、または下げることができる最大距離に対応することができる(たとえば、アクチュエータアームが、可動要素の一部分を含む、または可動要素に力を直接加えるとき)。一般に、マイクロモータおよびアクチュエータアームのサイズは、フレーム内に適切に配置するように設計することができる(テンプル部の1つ、またはレンズハウジング内など)。単に例として、いくつかの実施形態では、モータは、調節可能な眼鏡のブリッジの中間部に配置することができる。これは、眼鏡(および、それによって、レンズ)を、たとえば、そしてアクチュエータアームに依存して、3.0mm以上、上げる、または下げることができるようにすることができる。これは、モータがマイクロ加速度計またはジャイロスコープに接続されているときなど、自動的に行うことができ、または、「オン」、「オフ」スイッチを利用するときなど、半自動的に行うことができる。いくつかの実施形態では、各ノーズパッド中にマイクロモータを配置することによってなどで、2つ以上のマイクロモータを使用することができ、それによって、各ノーズパッドアームを伸ばす、または後退させる(たとえば、3.0mm以上の距離だけ)ことを可能にすることができる。しかし、上記に述べたように、ほぼ3.0mm〜8.0mmの範囲内で可動部材を伸ばすことは、一般に好ましいことがあり、したがって、使用中でないことがある他の光学的ゾーンが、着用者の見ることを妨げない、またはそうでなければ、着用者を迷わさない。すなわち、より短い距離では、見る人の視界の見る部分は、2つ以上の光学的ゾーンと重なることがある。マイクロモータは、1つまたは複数の電源に電気的に結合することができ、それは、また、眼鏡のフレーム内に配置することができる。
いくつかの実施形態では、レンズの1つまたは両方は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を含むことができ、それは、たとえば調節可能な眼鏡の実施形態のレンズに取り付ける(または組み込む)ことができる。HUDは、眼鏡フレーム上に配置することができる、任意の数の他の電子構成要素と接続することができる(たとえば、ネットワーク、または環境条件をモニタすることができる1つまたは複数のセンサから情報を受信する通信デバイスを含む)。HUDは、次いで、そのような情報を着用者に中継するグラフィックインターフェースを提供することができる(たとえば、ユーザが受け取ることがある電子メール、温度、着用者が見ている対象物までの距離など)。HUDは、使用しないとき、着用者の目視経路から下げることができ(または上げる)、それによって、着用者に、HUDの構成要素が妨げることができない視線がもたらされる。しかし、必要または所望のとき、HUDは、上記および以下に開示する例示的な実施形態を含む、任意の適切な方法を使用して可動部材(および、それによって、レンズの位置)を調節することによって、着用者の眼に対して上げることができる(または下げることができる)。いくつかの実施形態では、HUDよりはむしろ、レンズは、3-Dグラフィックおよびマテリアルを見るために使用することができる光学的ゾーンを含むことができる。そのようなマテリアルを見ないとき、レンズのこの部分は、着用者の正面視から離して移動させることができ、したがって、視界は、損なわれない。実際、一般に、レンズの一部分とすることができ、着用者の視界を乱す、または部分的に塞ぐ恐れがあるいずれの構成要素も、レンズの上部または底部に近い光学的ゾーン中に配置することができ、それゆえ、それは、必要でないとき、着用者の眼から離して移動させることができる。このようにして、実施形態は、着用者に、そのような機能性の利点をもたらすことができ、さらに、また、そのような特徴を使用しないとき、それほど塞がれなくて乱されない視界をもたらす。
したがって、いくつかの実施形態では、フレーム、1つまたは複数の累進多焦点レンズ、および眼鏡フレームを上に(または下に)、着用者の鼻の上部に対して少なくともほぼ3.0mmだけ移動させることが可能であることができる要素または構成要素(たとえば、マイクロモータと動作可能に結合することができる可動要素)を含む、調節可能な眼鏡を提供することができる。いくつかの実施形態では、PALは、着用者の眼に対して少なくともほぼ3.0mm以上、上に(または下に)移動するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、フレーム、1つまたは複数のPAL、および眼鏡フレームを上下に、着用者の鼻の上部に対してほぼ3.0mm以上移動させることが可能な要素を含む、調節可能な眼鏡を提供することができる。いくつかの実施形態では、PALは、着用者の眼に対してほぼ3.0mm以上、上下に移動することができる。いくつかの実施形態では、PALは、チャネル長さがほぼ15.0mm以下である、短チャネル設計のものとすることができる。いくつかの実施形態では、PALは、高さを少なくとも30mmにすることができる。
いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡フレームは、(A)着用者が近距離で読んでいるとき、上に移動する、(B)着用者が、眼の高さでまっすぐ見ているとき(たとえば、遠距離を見る)、下に移動する、および(C)着用者が、眼の高さの上を読んでいるとき、上に移動するように構成される。いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡は、マイクロモータまたはマイクロポンプを含むことができる。
レンズ位置の調節のカスタム化を含む実施形態
本明細書に提示する実施形態は、患者の、または着用者の瞳孔の中心に対して、眼鏡フレームのレンズハウジング中に収容されるレンズの垂直の(および、いくつかの実施形態では、水平の)動きをもたらすことができる(および、患者または着用者の視線に対し、それに対応して)。本発明者らは、中間の視力範囲で作業し、そして、単に例として、デスクトップコンピュータのスクリーン、画架、ピアノを弾いている間のピアノシートミュージックなど、対象物または目標を見ているとき、いくつかの場合、この最大の範囲の並進(手動で、半自動的で、または自動的なモードであろうとなかろうと)は、いくつかの例では、可能なほど効果的には機能することができない恐れがあり、それによって、最大の視覚の明瞭さが妨げられる、または抑止されることをさらに見出した。本発明者らは、視覚の明瞭さのこの低下の1つの可能な原因が、患者の、または着用者の眼からの作用距離と中間の対象物または目標とが組み合わされて、中間の対象物または目標に対する患者または着用者の体位および/または眼の場所にある可能性があることを見出した。したがって、本発明者らは、正確に並進する眼鏡フレームおよびレンズシステムを含むことができる実施形態を提供することが、さらに必要であることを認識した。
本明細書に開示するいくつかの実施形態は、患者の、または着用者の眼の瞳孔に対して眼鏡フレームを上げる、および/または下げる量をカスタム化することを可能にすることができる。このカスタム化は、次いで、中間の対象物または目標への距離に基づいて視力を矯正するという、患者の、または着用者の必要性を満たすために、求められる可能性があるより正確な光学パワーを提供することを可能にし、したがって、対象物は、最大の明瞭さで見ることができ、さらに、患者または着用者が、不快にも頭を傾けることを最小にすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、このカスタム化は、単に例として、ズームレンズの動き、仮想現実システム、マイクロカメラ、空間レベリングシステム、サングラスの色付け、鏡面コーティング、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、または患者または着用者の視線の上または下のどちらかに位置決めすることができる、任意の他のタイプのディスプレイなど、調節可能な眼鏡の使用範囲を拡大することができ、さらにその上、それらは、患者または着用者が所望して、または必要として、視界中に入れる、およびそこから外したとき、患者の、または着用者の視野を妨げない。
いくつかの実施形態では、正確に並進する眼鏡フレームおよびレンズの制御は、着用者がボタン、スイッチ(たとえば、容量性タッチスイッチ)を手動でタッチすることを、またはこの連続的な接触を検知している間、可動部材(およびそれによって、レンズ)を最適な視覚の明瞭さの正確なポイントまで上下に移動させるセンサを利用する(着用者は、患者の、または着用者の頭の傾き、水平軸に沿った眼の位置、中間の対象物または目標までの距離などを考慮することができる)。着用者が、接触状態から指を離したとき、レンズの最終位置は、リセットされるまで(または、着用者から別の信号を受信するまで)、この場所に凍結することができる。これは、いくつかの実施形態では、着用者の眼に対してレンズの正確で最適な程度の並進をもたらすことができ、そして、たとえば、着用者が具体的に見る目的に対してもっとも鋭い明瞭さ得るために必要な、正確で最適な光学的追加パワーに、累進多焦点レンズを設定することを可能にすることができる。
いくつかの実施形態では、着用者が、レンズの動きの程度をプログラムする、または設定することを可能にすることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、(単に例として)着用者が、毎日使用し、その作業デスクで椅子に快適に座って、コンピュータスクリーンを見ることができるデスクトップコンピュータによって、作業デスクで作業しているとき、着用者は、調節可能な眼鏡(たとえば、フレームおよびレンズ)を着用することができる。着用者の頭が、快適な姿勢にある間、着用者は、新規なレンズおよびフレームの組み合わせを上に、または下に移動させることができ、それによって、着用者は、視覚的に、また人間工学的に最大に快適な位置を見つける。一度これが得られると、着用者は、スイッチまたは部材を押すことができ、それによって、そのとき、着用者から受信した入力に基づくこの所定の位置に戻るように、新規な眼鏡の実施形態をプログラムされることになる。つまり、眼鏡は、レンズの位置を記憶することができ(すなわち、可動部材の位置)、それによって、信号を受信したとき、レンズは、このカスタム化されたレンズ位置に戻って位置付けることができる。多数のスイッチまたは部材を設けることができる、またはスイッチまたは部材は、何回も押すことができ(または、異なる方向またはシーケンスなどで)、それによって、着用者のために多数の設定をもたらす(それは、適切な記憶装置によってメモリ中に格納され、それは、フレームなど、眼鏡の構成要素中に一体に組み込むことができる)。設定は、単に例としてランニング、ウォーキング、車でのドライブ、自転車(bike)に乗ること、新聞を読むこと、デスクトップでの作業、ラップトップでの作業など、様々な活動について使用することができるはずである。本明細書に述べるそれらを含む、任意の適切な方法または構成要素は、並進のために使用することができる。
いくつかの実施形態では、制御および/またはセンサの機構は、簡単なスイッチを含むことができ、それは、着用者がタッチして指を離したとき、レンズの並進を開始させることができる(たとえば、可動部材の移動を開始する)。制御/センサ機構を、再び着用者がタッチして指を離したとき、これは、デバイスに信号を送って、並進を停止させ、そして、リセットされる、および/またはレンズの位置を調節するための別の信号が受信されるまで、並進の程度(すなわち、レンズハウジングおよびレンズの位置)を凍結させることができる。本明細書に述べるそれらを含む、任意の適切な方法または構成要素は、レンズの並進のために使用することができる。
調節可能な眼鏡が、上記に述べたそれらを含む、任意の適切な正確な並進方法を利用することができる、いくつかの実施形態では、レンズまたは複数のレンズは、あるタイプのディスプレイを含むことができる(または、単に例として、拡張現実システム(augmented reality system)、仮想現実システム、ディスプレイ、ズームレンズ、マイクロカメラ、空間レベリングシステムなど、他の特徴)、そして、制御器および/または検知機構は、着用者が、ディスプレイを患者または着用者の視線中に位置決めする、または、それを患者または着用者の視線から除去する、どちらかをすることができるようにすることができる。実施形態は、また、着用者に、その好みに従ってディスプレイの位置をセットする能力をもたらすことができ、それは、着用者が、情報をさらに見ることができる場所を含むことができるが、しかし、そのディスプレイが、視線中に直接入らないようにすることができる。例示的な実施形態を図16および17に示し、以下により詳細に述べる。
上記に述べたように、いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡は、2つの方向、すなわち水平方向および垂直方向の動きをもたらすことができる。多数の方向の動きを可能にするために、いくつかの実施形態は、フレームのレンズハウジングおよび/またはテンプル部上の様々な場所に配置することができる多数の可動要素を利用することができ、それによって、レンズハウジングの様々な部分に対して力を加えることができる。いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡は、レンズハウジングからレンズに対して力を加えることができる可動部材を設けることによってなどで、レンズだけを眼に対して(たとえば、水平方向に)移動させることをできるようにすることができる構成要素または複数の構成要素を利用することができる。いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡は、眼に対して3つの方向で、すなわち水平方向、垂直方向および着用者の顔中に、およびそこから外に/より近くに、または遠ざける方向で、レンズの動きを可能にすることができる。すなわち、たとえば、実施形態は、テンプル部上に配置することができる可動部材を含むことができ(レンズハウジングを、着用者の顔から離れてさらに遠くに、またはそこにより近く移動させるように力を加えるために)、または、レンズハウジングは、レンズを、レンズハウジングにより近く、および/またはそこから離れてさらに遠く移動させることをできるようにすることができる可動部材または他の構成要素を含むことができる。
いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡は、3つの方向に、すなわち水平方向、垂直方向、および中に、および外に(たとえば、着用者の顔により近く、またはそこからさらに遠く)レンズが動くことができるようにすることができ、そして、また、別のマイクロモータによって、360度を含む角度まで、レンズまたは複数のレンズを回転させることができる。すなわち、たとえば、デバイスは、独立してレンズまたは複数のレンズを回転させることができる、別のマイクロモータまたは同様のデバイスを含むことができる。レンズは、それによって、そのような回転を可能にするレンズハウジングに結合することができ、または、レンズハウジング(またはその構成要素)は、回転することが可能であるようにすることができる。
いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡は、ズームレンズの特徴を提供することができる。ズームレンズは、使用されていないとき、患者の、または着用者の視線の外部に配置することができる。ズームレンズは、始動されて、着用者の瞳孔の位置に対する所定の位置に並進させたとき、単に例として、駐車中の自動車中に座っている警察官が、遠い、通常読むことができない自動車の免許プレートを読むことを可能にすることができる。しかし、ズームレンズのどのような使用も可能にすることができる。実施形態は、また、そのようなズームレンズを着用者の視線の外部に格納し、着用者が所望のとき、着用者の視線中に移動させることを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ズームレンズは、レンズハウジングの上に、または下に格納する、または配置することさえでき、必要なとき、所定の位置に移動させることができる。
いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡は、部分的に色を付けることができる新規なレンズまたは複数のレンズを含むことができ、それによって、眼鏡レンズの上側または下側のエリアが、単に例として、色が同一、またはグラディエントサングラスの色合いである。この新規な色合いのレンズを利用するいくつかの実施形態では、レンズのもっとも濃い色合いは、着用者が屋内にいるとき、瞳孔の視線の上に位置決めすることができ、そして、着用者が、日中、屋外にいる、または自動車のフロントガラスの背後にいるとき、着用者の視線(たとえば、正面視)の前の位置に移動させることができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡では、サングラスの色付けられたエリアを並進させて、上に、または下に(たとえば、レンズを上に、または下に移動させることによって)、そして着用者の瞳孔または視線の外に出すことを可能にすることができ、それによって、よりクリアな色が付いていない視界をもたらす。レンズは、また、色付けられたエリアが、着用者の瞳孔をカバーする、またはそれと位置合わせされることになるように並進させることができ、それによって、光のまぶしさおよび透過を減少させる。そのような実施形態は、日光の強さおよび位置を検出するために、たとえばフォトダイオードを含むことができる。いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡のレンズは、鏡面仕上げのエリアを含むことができ、それは、着用者の瞳孔の上に、または下に位置決めすることができ、そして、瞳孔をカバーする位置中に、またはその外に出るように移動する、または並進することを可能にすることができる。色付けられた、または鏡面仕上げのセクションを含むことができる例示的な実施形態を図18および19に示し、以下でより詳細に述べる。いくつかの実施形態では、新規な調節可能な眼鏡を上げる、または下げる必要性を検知するために、光検出器を備えることができる。光検出器は、レンズハウジング、テンプル部、または実にレンズを含む、任意の適切な場所に配置することができる。いくつかの実施形態では、また、そのような作動を自動的に導くために、制御器またはマイクロプロセッサをまた利用することができる。
いくつかの実施形態では、調節可能な眼鏡のレンズは、単に例として照準線、円および/または画像分割プリズムを含むことができる。例示的なレンズは、着用者の瞳孔または視線の前の位置中に、またはそれから外に移動させる、または並進させることを可能にすることができ、それによって、着用者のために真の水平の、および/または垂直の基準フレームを潜在的にもたらす。着用者が、もう、垂直の、または水平の基準ポイントが必要でないとき、レンズは、基準ポイントを含むレンズのこの部分が、すぐに、着用者の視線中に含まれないような位置に配置することができる。基準ポイントは、電子的にレンズに貼り付けることができる、またはその上に永久的に取り付けることができる。
図14〜19を参照すると、着用者の眼に対してレンズを正確に、および/またはカスタム化可能に移動させることができるようにすることができる眼鏡を含む、例示的な実施形態が、提示されている。最初に図14を参照すると、いくつかの実施形態では、調節する、または並進することが可能な眼鏡は、レンズ1404および1405(それは、たとえば、累進多焦点レンズ、または上記に述べた例示的な特徴のいくつかを含むレンズを含むことができる)を含むレンズハウジング1401を隠すために使用することができる前面を含むことができる。前面表面は、着用者から外の方を向いて観察者の方を向いているように、図14に示されている。前面の裏面は、着用者に面している。このようにして、例示的な調節可能な眼鏡は、調節可能な機能性をもたらす構成要素(すなわち、着用者の眼に対してレンズを移動させる構成要素)をマスクする、または隠すことができ、それによって、より美的に満足させるスタイリッシュな外観をもたらすことができる。さらに、いくつかの実施形態では、前面が、構成要素をマスクする、または隠すことができるが、前面は、また、これらの構成要素へのアクセスを可能にするように容易に移動させることができ、それによって、フレームの構造上の完全性を損傷する、または影響を及ぼすことなく、修理、保守および/またはカスタム化を容易にする。しかし、実施形態は、そのように限定されず、したがって、以下の本明細書本文が、前面上に位置決めされる部品を用いて提示されているが、いくつかの実施形態では、これらの部品または構成要素は、フレーム中に配置することができる、またはそれに結合することができる(レンズハウジングまたはテンプル部上になど)。
図14に示す例示的なデバイスを続けると、前面の裏面に取り付けられるものは、2つのマイクロモータ1413であり、それぞれ1つが、単に例として前面の上側裏面上に位置決めされる(それは、一時的にレンズハウジング1401に結合することができる)。上記に述べたように、いくつかの実施形態では、モータは、レンズハウジング1401と結合することができる、またはその中に配置することができる。いくつかの実施形態では、1つのマイクロモータだけを使用することができる。柔軟なラインまたはワイヤ1409を、モータ1413のそれぞれに、および可動部材(この場合、ノーズパッド1407)に結合することができる。ワイヤまたはラインは、2つの方向に力を加えるのに十分堅い、または剛性があるが(すなわち、押し付け力および引っ張り力の両方の源)、しかし、また、レンズハウジング1401の形状のまわりで曲がるのに十分柔軟であることができる材料から製作することができる。ワイヤまたはライン1414が含むことができる、いくつかの材料は、単に例として、ナイロン、金属またはプラスチックを含み、そして、それは、単に例として、単一フィラメントまたはマルチフィラメントのどちらかとすることができる。いくつかの実施形態では、ワイヤまたはラインは、チューブに通すことによって隠すことができ、そのチューブは、ワイヤまたはラインを、フレームまたはレンズハウジング上の1つのポイントから別のポイントに運ぶのに十分である直径の開口を有する。これらの実施形態では、ワイヤまたはラインは、チューブ内を移動し、さらに、チューブは、ガイドおよびワイヤまたはラインを隠す手段として働く。チューブは、フレーム構成要素の内部に配置することができる(テンプル部および/またはレンズハウジングの内部など)、またはフレームの外部に配置することができる(テンプル部および/またはレンズハウジングの裏側表面に沿ってなど)。
一般に、ラインまたはワイヤ1414の寸法は、レンズハウジング1401または前面のサイズによって部分的に決定することができる。例として、図14のワイヤまたはライン1414は、直径をほぼ0.5mmとすることができ、リング状のホルダ1409によって前面の裏面に取り付けられて示されており、そのホルダは、ラインが、どちらの方向にもホルダ1409を通って自由に摺動することを可能にすることができる。しかし、実施形態は、そのように限定されず、いくつかの実施形態では、ワイヤまたはライン1414は、レンズハウジング1401のキャビティ内に配置することができる、またはその表面と結合することができる。ラインまたはワイヤ1414の一方端部は、ノーズパッド1407に直接、または間接的に取り付けられ、ライン1414の反対側の端部は、アクチュエータに直接、または間接的に、どちらかで取り付けられて示されており、アクチュエータは、単に例として、マイクロモータ1413とすることができる。そのようなマイクロモータ1413は、たとえば、New Scale Technologies, Inc.,製の「squiggle motor」のそれとすることができ、それは、市販されている。この例示的な実施形態に示すように、2つの別のライン1414が設けられ、それぞれ1つが、2つのノーズパッド1407のそれぞれに直接、または間接的に取り付けられる。マイクロモータ1413が始動されたとき、ワイヤまたはライン1414は、ノーズパッド1407を押す、または引っ張ることができ、それによって、眼に対してレンズを移動させ、それは、たとえば、(1)レンズハウジング1401から離れてノーズパッド1407を伸ばし、それによって、着用者の鼻に対して力を加える、(2)ノーズパッド1407を回転させる、または調節して、ノーズパッド1407の様々な部分を着用者の鼻に接触させる(または、様々な場所で着用者の鼻に接触させる)、または、(3)2つのノーズパッド1407を互いにより接近させる、またはさらに遠く離れさせ、それによって、レンズハウジング1401を上げる、または下げる。
マイクロモータ1413は、エレクトロニックスモジュール1408と、テンプル部1403中に配置される導電性経路1415を介して結合することができる。エレクトロニックスモジュールは、たとえば、電源(電池または太陽電池)、検知機構(タッチスイッチなど)、および/または検知機構から信号を受信して、マイクロモータ1413を始動させるかどうかを決定するための制御器を含むことができる。いくつかの実施形態では、テンプル部1402は、また、異なるマイクロモータ1413と結合することができるエレクトロニックスモジュールを含むことができる。
2つのワイヤまたはライン1414を使用する、図14に述べた例示的な実施形態を示したが、実施形態は、そのように限定されず、いくつかの実施形態では、着用者の鼻の上に位置決めされるブリッジ1406に直接または間接的に取り付けられている場合などでは、1つのライン1414だけを使用することができる。この場合、ブリッジ1406(または、その構成要素)は、鼻の上部を押し付けることが可能であるようにすることができ、それゆえ、レンズハウジング1401、それによって眼鏡のレンズ1404および1405を上げる、または下げる。いくつかの実施形態では、単一のライン1414は、単一の構成要素に取り付けることができ、次いで、それ自体、2つのラインをそのため2つのノーズパッド1407に直接、または間接的に取り付けることを可能にする。単一のライン1414が使用されたとき、また、1つのマイクロモータ1413を利用することができ、それは、コスト(というのは、構成要素が少なくなるからである)、そして複雑さ(2つ以上のモータが同期していることを保証する必要がないので)を低下させることができる。2つの独立したライン1414を使用したとき、2つのマイクロモータ1413を利用することができ、それは、また、マイクロモータが同じ信号を受信する、および/またはそうでなければ、レンズが、ほぼ対称的に上げられる、かつ下げられることを保証するために同期させることが必要になることがある。
図15を参照すると、図14に示す例示的な眼鏡の正面図が示されている。調節可能な眼鏡は、テンプル部1502および1503、レンズ1504および1505、テンプル部1502内に配置されるエレクトロニックスモジュール1508、およびエレクトロニックスモジュール1508からマイクロモータへの導電性経路1515(見えない)を含む。この実施形態で示すように、レンズ1504および1505の位置を調節する構成要素(たとえば、マイクロモータおよびワイヤ)が、レンズハウジングの裏側表面および/または前面に配置され、したがって、着用者を見る観察者からマスクされる。上記に述べたように、これは、より美的に満足させ、潜在的におしゃれな一対のメガネフレームをもたらす。
図16を参照すると、調節可能な眼鏡の別の例示的な実施形態が、提示されている。この実施例に示す実施形態は、図14を参照して述べたものと同様であるが、ただし、追加の光学的ゾーンまたは特徴1612、およびレンズのフィッティングポイントの位置を示す十字印1611(すなわち、正面視の間、着用者の眼の瞳孔のほぼ位置)は除く。つまり、たとえば、眼鏡は、レンズ1604および1605を支持するレンズハウジング1601、第1のテンプル部1602および第2のテンプル部1603、第1のレンズ1604と第2のレンズ1605の間に配置されるブリッジ1606、前面の裏側表面上に配置される2つのマイクロモータ1613(または、他の実施形態では、レンズハウジング1601)、モータ1613およびノーズパッド1607に結合されるワイヤまたはライン1614、および前面の裏面にまた結合されるワイヤまたはラインの保持要素1609を含む。上記に述べたように、光学的ゾーンまたは特徴1612は、拡張現実システム、仮想現実システム、ディスプレイ(たとえばHUD)、ズームレンズ、マイクロカメラ、空間レベリングシステム、または異なる光学パワーを提供することができる1つまたは複数の光学的ゾーンさえなど、任意の適切な光学的特徴または構成要素を含むことができる。
図16に示すように、この光学的ゾーンまたは構成要素1612は、フィッティングポイント1611の上に配置され、したがって、それは、着用者の正面視を妨げる恐れがない。いくつかの実施形態では、着用者は、視線を上方に向ける(または頭を傾ける)ことによって、光学的ゾーン1612を見ることができるようになることができるが、これは、都合が悪い、または不快である恐れがある。したがって、いくつかの実施形態では、光学的ゾーン1612は、着用者がこのゾーンを直接利用したい場合、レンズ1604および1605を下げることによって、正面視中の着用者の瞳孔の位置に対応する、またはそれと重なるように、下げることができるはずであり(たとえば、信号をエレクトロニックスモジュール1608中の制御器に送ることによって)、または、このゾーンは、レンズ1604および1605をより高く上げることによって、着用者の眼の瞳孔から遠く離して移動させることができるはずである(たとえば、着用者が、光学的ゾーン1612、またはその中の情報によって乱されていた場合)。
図17を参照すると、図16に示す例示的な眼鏡の正面図が、示されている。調節可能な眼鏡は、テンプル部1702および1703、レンズ1704および1705、テンプル部1702内に配置されるエレクトロニックスモジュール1708、およびエレクトロニックスモジュール1708からマイクロモータへの導電性経路1715(見えない)を含む。この実施形態に示すように、レンズ1704および1705の位置を調節する構成要素(たとえば、マイクロモータおよびワイヤ)は、レンズハウジングおよび/または前面の裏側表面上に配置され、したがって、着用者を見る人からマスクされる。上記に述べたように、これは、より美的に満足させる潜在的におしゃれな一対のメガネフレームをもたらすことができる。さらに、示すように、光学的ゾーン1712は、レンズ1711のフィッティングポイントの上に配置される(すなわち、着用者の正面視の上に)。しかし、光学的ゾーン1712の位置は、レンズ1704および1705の位置に基づき、着用者の瞳孔の位置に対して変化させることができる。光学的ゾーン1712は、本明細書に述べたような(たとえば、異なる光学パワー、HUD、狙うこと、レベリングなどを含む)、任意の光学パワーを提供することができる。
図18を参照すると、調節可能な眼鏡の別の例示的な実施形態が、提示されている。この実施例に示す実施形態は、図14を参照して述べたものと同様であるが、ただし、光学的ゾーンまたは特徴1812は除く。つまり、たとえば、眼鏡は、レンズ1804および1805を支持するレンズハウジング1801、第1のテンプル部1802および第2のテンプル部1803、第1のレンズ1804と第2のレンズ1805の間に配置されるブリッジ1806、前面の裏側表面上に配置される2つのマイクロモータ1813(または他の実施形態では、レンズハウジング1801)、モータ1813およびノーズパッド1807に結合されるワイヤまたはライン1814、前面の裏面にまた結合されるワイヤまたはラインの保持要素1809、およびレンズのフィッティングポイントの位置を示す十字印1811(すなわち、正面視の間、着用者の眼の位置)を含む。この実施形態での光学的ゾーンまたは特徴1812は、レンズ1804および1805の上部近くに配置され、部分的に色付けられる(色が同一、またはグラディエント)または鏡面光学的な構成要素を含むことができる。これは、たとえば、日光から着用者の眼を保護するために、使用することができる。「グラディエント」は、この文脈で使用するとき、光学的ゾーン1802が、レンズの上部近くでより濃くなる(より見通せない)ことができ、そして、その次に、光学的な構成要素の位置がフィッティングポイント1811により近づくにつれて徐々により明るくなる(またはより薄くなる)ことができる、色付けられる層を備えるときのことを言うことができる。したがって、いくつかの実施形態では、太陽の位置およびその強さに依存して、レンズは、光学的ゾーンの必要になる色合いが、着用者の眼に対して適切な位置に入るように、調節することができる。
図18に示すように、この光学的ゾーンまたは構成要素1812は、フィッティングポイント1811の上に配置されて、それが、その現在の位置で、着用者の正面視を妨げる恐れがない(たとえば、着用者が屋内にいる、または夜間である場合)。上記に述べたように、着用者が、エレクトロニックスモジュール1808中の制御器に信号を送ることによって、光学的ゾーン1812を直接利用したいと望む場合(たとえば、着用者が、日光を遮りたい、そのためにサングラスとして例示的なデバイスを利用したい場合)、光学的ゾーン1812は、レンズ1804および1805を下げることによって、着用者の正面視中の瞳孔の位置に対応する、またはそれと重なるように、下げることができるはずであり、または、そのゾーンは、レンズ1804および1805をより高く上げることによって、着用者の正面視の瞳孔の位置から離れて遠く移動させることができるはずである(たとえば、着用者が、光学的ゾーン1812によって惑わされていた場合、または、たとえば、太陽が、着用者の眼に対して斜めにあり、着用者が、光学的ゾーン1812の位置を調節することによって、それからのぎらつきを遮りたいと試みた場合)。
図19を参照すると、図18に示す例示的な眼鏡の正面図が、示されている。調節可能な眼鏡は、テンプル部1902および1903、レンズ1904および1905、テンプル部1902内に配置されるエレクトロニックスモジュール1908、およびエレクトロニックスモジュール1908からマイクロモータへの導電性経路1915(見えない)を含む。この実施形態に示すように、レンズ1904および1905の位置を調節する構成要素(たとえば、マイクロモータおよびワイヤ)は、レンズハウジングおよび/または前面の裏側表面上に配置され、したがって、着用者を見る人からマスクされる。上記に述べたように、これは、より美的に満足させる潜在的におしゃれな一対のメガネフレームをもたらすことができる。さらに、示すように、光学的ゾーン1912は、フィッティングポイント1911の上に配置される(すなわち、着用者の正面視中でその瞳孔の位置)。実際に、その現在の位置では、着用者が、光学的ゾーン1912を通して見ることは困難であるはずである、というのは、それらは、レンズ1904および1905の上部に位置決めされるからである。しかし、光学的ゾーン1912の位置は、レンズ1904および1905の位置に基づき、瞳孔の位置に対して変化させることができる。このようにして、光学的ゾーン1912は、必要である、または所望のときだけ、着用者が利用することができる。
本明細書に開示する実施形態は、単一焦点のレンズ(たとえば、偏光領域、HUDなどを有する図14〜19に示す実施形態)または多焦点レンズを有することができるレンズを利用することができる。さらに、レンズを並進させる距離(すなわち、レンズの第1の位置と第2の位置の間の距離)を0からほぼ12ミリメートルまでの範囲内にすることができることが、一般に好ましいことがある。いくつかの実施形態では、第1の位置から第2の位置までのレンズを調節する距離の範囲が、ほぼ5.0と10.0mmの間の範囲内であることが、より好ましいことがある。上記に述べたように、ほぼ5.0mm以上のレンズの位置の変化は、一般に、着用者の正面視中でその瞳孔から離して十分遠くに光学パワーゾーンを位置付けることになり、それは、着用者の視界を乱さない、またはそうでなければ歪める恐れがない。
いくつかの実施形態では、眼鏡フレームおよびレンズを提供することができ、眼鏡フレームは、電源(たとえば、電池)、制御器およびアクチュエータ(たとえば、マイクロモータ)を含む。アクチュエータは、ラインまたはワイヤに取り付ける、または結合することができる。いくつかの実施形態では、ラインは、単一フィラメントまたはマルチフィラメントを含むことができる。いくつかの実施形態では、制御器(たとえば、マイクロプロセッサ、特定要素向け集積回路など)は、いずれのポイントでも、全力で作動するから全く作動しない状態までアクチュエータを停止させる、または始動させることが可能であることができる。いくつかの実施形態では、レンズは、累進多焦点レンズを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、ディスプレイを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、ズームレンズを含む。いくつかの実施形態では、ラインは、ノーズパッドに(たとえば、いくつかの実施形態では、可動部材に)接続することができる。いくつかの実施形態では、フレームは、前面がスタイリッシュな眼鏡フレームを含むことができる。いくつかの実施形態では、眼鏡または眼鏡類は、スイッチまたはセンサの1つまたは両方をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、着用者の瞳孔の前で可動とすることができる、部分的に色付けられたエリアを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、着用者の瞳孔に対して(およびその前で)可動とすることができる、部分的に鏡面仕上げの、または色付けられたエリア(色が同じ、またはグラディエントのどちらか)を含むことができる。
例示的な実施形態
以下に述べるのは、レンズの位置が、着用者の眼に対して変化させることができるように、調節可能にすることができる眼鏡などのデバイスのさらなる例示的な実施形態である。本明細書に述べる実施形態は、例示する目的のためだけであり、それによって限定する意図はない。この開示を読んだ後、以下に述べるような様々な構成要素および/または特徴は、いくつかの実施形態では、組み合わす、または省くことができ、その上、本明細書に述べる原理をさらに実施することができることは、当業者に明らかであるはずである。
本明細書に提示する実施形態は、メガネフレームおよびレンズ(およびその組み合わせ)などの眼鏡を含むことができ、それは、眼鏡のレンズが、着用者の眼に対して移動するように、その位置を移動させる、または調節することができる。フレームの動きは、レンズの1つまたは複数の光学的ゾーンが、着用者の眼の前に(または、もっと使用可能な見える位置に)位置付けられるようなものとすることができる。これは、単一のデバイス(すなわち、単一の一対の眼鏡)を使用する着用者に利点をもたらすことができ、そのデバイスは、たとえば、着用者の正面視のために、多数の光学パワーを提供することができる。つまり、着用者が、異なる光学的ゾーンを利用するために、視線を上方に、または下方に調節しなければならない、従来の多焦点のレンズ(たとえば、図l(a)〜(c)参照)よりむしろ、本明細書に開示する実施形態は、水平方向を見るとき、着用者の瞳孔の前に都合良く位置付けられる(または、任意の他の都合のよい場所に)多数のスタティックな光学パワーを提供することができる。実施形態は、レンズの位置を調節するために利用することができる可動部材、さらにまた可動部材の位置を調節するための様々な機構を含むことができる。これらの機構は、眼鏡のフレーム内に配置することができる、またはそうでなければ、いくつかの実施形態では、眼鏡の美的感覚およびスタイルを維持するために(外力から構成要素を潜在的に保護するためにも)、見えないように隠す、またはマスクすることができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡を提供することができる。眼鏡は、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部および第2のテンプル部、およびレンズハウジングによって支持されるレンズを含むことができる。眼鏡は、レンズハウジング、第1のテンプル部、または第2のテンプル部のいずれかに、またはある組み合わせに結合される可動部材をさらに含むことができる。上記に定義したように、「可動部材」は、移動させる(たとえば、レンズハウジングに対して)、伸ばす、収縮させる、レンズハウジングに対してある方向でサイズを増加させる、または減少させる、および/または回転させることができる、任意のデバイスまたは構成要素を言うことができる。可動部材は、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成することができる。レンズの位置は、可動部材の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。眼鏡は、また、可動部材の位置を自動的に、または半自動的に調節するように適合させる機構を含むことができる。
この文脈で使用するとき、「可動部材の位置」は、レンズハウジングに対する可動部材(または、その構成要素)の位置を言うことができ、可動部材の方向付け(たとえば、それが、第1の回転方向からある回転方向に回転される場合)および/または位置は、可動部材またはその構成要素のサイズを言うことができる。たとえば、可動部材は、その容積が拡張したとき(たとえば、流体または圧力が、構成要素を拡張させたとき)、第1の位置を有し、および可動部材が収縮したとき(たとえば、圧力または流体の除去によって)、第2の異なるサイズ(第2の位置に対応する)を有することができる。
これらの実施形態では、「レンズの位置」は、可動部材の位置に基づき(または、位置の変化)、変化することができる。たとえば、可動部材は、着用者の顔(着用者の鼻など)または頭に対して力を加えることができ、したがって、第1の位置から第2の位置に移動したとき、レンズハウジングは、上げられる、下げられる、または水平方向に移動させられる(または、そのある組み合わせ)。可動部材は、また、所望の期間、第1の位置または第2の位置を維持することができる。可動部材の位置の変化が、レンズの位置の変化に影響を及ぼすことができる実施形態の実施例は、図5〜9、13、14、21および25〜27に示す例示的な実施形態に関して述べる。
上記により詳細に定義されたように、「半自動的に」は、ユーザが、可動部材の位置を調節するために、機構に信号を送るときのことを言うことができる(たとえば、プッシュボタンまたはタッチスイッチを介して)。上記に定義されたように、「自動的に」は、機構が、センサまたは他の自動化システムに基づく入力を受信して、いかなる手動による相互作用もなしに、機構をいつ始動させるのかを決定するときのことを言うことができる。自動的な、および半自動的な入力を使用すると、着用者が注意をそらして、変化に集中することが必要でなく、レンズハウジングの位置を容易に正確に変化させるという利点をもたらすことができる(それは、たとえば、自動車を運転しているとき、有益であることができる)。
さらに、自動的な、および半自動的な制御は、さらに容易にレンズを定義済の位置に戻すことができる。いくつかの実施形態では、着用者の視線中のゾーンの異なる光学的ゾーンを設けることに関連することがある定義済の位置は、機構中にプログラムする、または構成することができる。単に例として、いくつかの実施形態では、機構は、制御器またはプロセッサを有することができ、それは、プリセットされた高さまでフレームを上げる、または下げるように構成することができる。いくつかの実施形態では、着用者は、調節可能なフレームを取得した後、この高さを設定することができる。たとえば、着用者は、フレームを所望の位置に移動させることができる(たとえば、顔に対してフレームを持ち上げる、または機構を始動させることによって)、そして次いで、レンズの位置についてプリセット高さとして位置を「設定する」ことができる。機構は、この設定を受け取り、将来の使用のために、それを記憶することができる。このプロセスは、レンズ中に存在することができる多くの光学的ゾーンに関して繰り返すことができるはずである。しかし、定義済の位置を設定する任意の適切な方法を、いくつかの実施形態によって使用することができる。もちろん、実施形態は、定義済の、またはプリセット構成に限定されない。
本明細書で使用するとき、「可動部材の位置を調節するための機構」は、可動部材に対して力を加える、またはそれから力を解除して、その「位置」を変化させることができる、任意のデバイスまたは構成要素を言うことができる(位置は、レンズハウジングに対してその距離または運動を含むだけでなく、回転およびサイズまたは形状の変化も含むと上記で述べた)。たとえば、機構は、可動部材をある位置から別の位置に移動させるように、可動部材を駆動する(または、そうでなければ、移動させる、または力を加える)ことができるマイクロモータまたはマイクロポンプを含むことができる。機構は、着用者が回転させることができるレバーまたはノブ、または可動部材の位置を調節するための、任意の他の適切なデバイスを含むことができる。
例示的な実施形態では、眼鏡またはデバイスは、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持されるレンズ、およびレンズハウジングに可動に結合される可動部材を含むことができる。可動部材は、レンズハウジングから離れて伸びることができ、少なくとも2つの位置を有することができる(すなわち、可動部材が、レンズハウジングから離れて少なくとも2つの異なる距離まで伸びることができる(または、伸びる部分を有する))。いくつかの実施形態では、可動部材、またはその一部分は、レンズハウジングのブリッジまたは鼻部品(たとえば、ノーズパッド)など、レンズハウジングの一部分中に、およびそこから外に移動させることができる。可動部材は、レンズハウジングから様々な大きさで伸びることができ、着用者の鼻または別の部分と接触することができる。可動部材は、力を着用者(たとえば、着用者の鼻)に対して加えることができ、それによって、着用者の顔から離れる異なる位置にフレームを持ち上げることによってなどで、着用者の眼に対してフレームの位置(およびそれによって、レンズ)を変化させる。可動部材は、機構によって自動的にまたは半自動的に調節することができ、それは、ある実施形態では、可動部材を介してレンズハウジングの位置を調節する、かさばった機械的なシステムに対する必要性を無くす、または減少させることができる。
いくつかの実施形態では、フレームは、レンズの縁部まで(および越えて)上に移動させることができることに留意すべきである(たとえば、ディスプレイまたは光学的な構成要素がレンズハウジングの上部または底部に取り付けられているとき、レンズハウジングは、着用者が見る、または構成要素を使用することができる位置まで移動させることができる)。たとえば、いくつかの実施形態では、デバイスは、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を含むことができるはずであり、それは、レンズの周辺の縁部のちょうど底部(または上部)に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、レンズは、上に移動することができるブリッジの可動部材によって互いに接続することができ、フレームは、大体は静止したままである。すなわち、たとえば、レンズハウジングは、静止していることができるが、しかし、可動部材は、その位置が、着用者の眼およびフレームに対して移動するように、レンズに対して力を加えることができる。レンズは、たとえば、そのような動きを可能にするトラックまたは他の機構上に配置することができる。
さらに、上記に述べたように、レンズが着用者の眼に対してほぼ5と10mmの間で移動することは、一般に好ましいことがある。たとえば、距離がほぼ5mmより短いとき、使用することを意図していないレンズの光学的ゾーンは、着用者に目立つことがあり、それは、着用者の視界を乱している、および/または影響を及ぼす恐れがある。レンズは、二焦点、三焦点、四焦点などを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、不連続的な光学パワーゾーンを有する多焦点のスタティックレンズとすることができる。いくつかの実施形態では、レンズは、1つまたは複数の連続的に変化する光学パワーゾーン(PALなど)を含むことができる。異なる光学的ゾーンは、着用者が視線および/または頭の傾きを調節する必要がなく、異なる光学パワーをもたらすために、可動部材の位置に基づき、着用者の視界中に配置することができる。レンズの光学的ゾーンに対するレンズの位置の実施例を、図32(a)〜(c)を参照してより詳細に述べる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、機構は、第1の位置と第2の位置の間で可動部材の位置を連続的に調節するように構成することができる。つまり、たとえば、レンズ位置は、所定の範囲内(たとえば、5と10mmの間)の任意の位置に設定することができる。これは、着用者が、見ている対象物の距離および場所に関してもっとも快適なレンズの位置を選ぶことができるように、着用者によって、レンズの高さを選択して、カスタム化することを可能にすることができる。連続的な変化は、たとえば、アクチュエータアームを有するアクチュエータを利用することによって達成することができ、そのアクチュエータアームは、可動部材に対して力を加え(または、アクチュエータアームは、可動部材の構成要素を含むことができる)、設定範囲内で任意の距離を伸びることができ、そして、アクチュエータを単に停止させることによって、「ロックする」、またはそうでなければ、位置を設定することができる。いくつかの実施形態では、機構は、可動部材の位置を第3の位置に調節するように構成することができ、その第3の位置は、第1の位置と第2の位置の間に位置決めされる。レンズの位置を連続的に変化させることを可能にすることができる実施形態は、眼鏡が着用者の顔上に着用されている間、レンズハウジングを調節することができる実施形態に対応することができる。これは、着用者が、対象物が焦点中に入って来るまで、多数の光学パワー領域(または、連続的な光学パワー領域)を通ってレンズを移動させることを可能にすることができる。上記に述べたように、眼鏡の機構または他の構成要素は、眼鏡の重量または頭の通常の動きに付随する力などの外力が、フレームに対して発揮されたときでさえ、レンズハウジングおよびレンズを第3の位置に保持することが可能であるようにすべきである。これは、摩擦、溝、またはレンズハウジングまたは可動要素の他の構造上の特徴など、1つまたは複数の止め具を含むことができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持されるレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、それぞれ、フィッティングポイントを有することができ、機構は、可動部材の位置を調節するように構成することができて、レンズのフィッティングポイントは、着用者の正面視中の瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間で上またはその下の任意の場所に配置することができる。上記に述べたように、光学的ゾーンは、レンズ上の任意の適切な場所に配置することができる。一般に、フィッティングポイントから光学的ゾーンが配置される距離は、レンズの高さ(図30の寸法3001参照)、レンズの光学的ゾーン数(光学的ゾーンが多いほど、各ゾーンをより小さくする必要がある可能性がある)および/または各光学的ゾーンのサイズのような、そのような考慮事項に依存することができる。
いくつかの実施形態では、可動部材の位置は、着用者から受け取る入力に基づき、連続的に調節することができる。上記に述べたように、これは、スイッチまたは機構を含むことができるはずであり、着用者は、レンズが所望の場所に来るまで、それに対して力または圧力を加え続けて、そのポイントに来ると、着用者は指を外して、機構(それは、モータを含むことができる)は、レンズの移動を停止させることになる。いくつかの実施形態では、検知機構は、ユーザからの第1の指示を検知することができ(たとえば、始動することを合図するために、指による強打、多数の強打、またはタップ、多数のタップ、頭を傾けること、頭の普通でない動き)、そして、レンズの位置を変化させることが開始されて、第2の信号を受け取るまで続く。上記に述べたように、これは、眼鏡が着用されている間、連続的な調節を可能にすることができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持される第1のレンズおよび第2のレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、フィッティングポイントを有することができ、可動部材の第1の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心近くに配置されたときのことに対応することができる。上記に述べたように、用語「近い」は、瞳孔の中心の2mm内を言うことができる。したがって、可動部材が、その第1の位置にあるとき(たとえば、始動されていない、または収縮していない)、フィッティングポイント(遠距離の視界のための着用者の正面視に対応するものと上記で定義されている)は、瞳孔の前に配置することができる。これの実施例は、図32(a)に示し、第1の光学的ゾーン3201(それは、レンズのフィッティングポイントを含むことができる)は、着用者の眼と光学的に連通した状態で配置される。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心の上に、または下に配置されているときのことに対応することができる。これの実施例は、図32(b)に(可動部材は、レンズの位置を第2の位置に下げていることができる)および図32(c)に(可動部材は、レンズの位置を第2の位置に上げていることができる)示す。このようにして、レンズは、可動部材の位置に基づき、調節することができ、それは、定義済のフィッティングポイント(およびレンズ上の対応する光学的ゾーン)を、着用者の正面視のために、瞳孔の上に、または下に移動させることができる。
いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心の少なくともほぼ2.0mm上に、または下にあるときのことに対応することができる。これは、着用者が、正面視で別の光学的ゾーンとの境界状況に気が付いていて、異なる光学的ゾーンを適切に使用することを可能にすることができる、最短の距離に対応することができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心の少なくともほぼ5.0mm上に、または下にあるときのことに対応することができる。3.0〜5.0mm以上のレンズの動きが好ましいはずである、というのは、本発明者らは、多くの実施形態では、異なる光学パワーを有する光学的ゾーンを瞳孔の3.0〜5.0mm上に、または下に移動させると(および、それによって、眼の正面視)、2つの光学的ゾーンの間の境界に気付く着用者の能力が低下することを見出しているからである。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、レンズのフィッティングポイントが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔の中心のほぼ5.0mmと10.0mmの間で上に、または下にあるときのことに対応することができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持される第1のレンズおよび第2のレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、可動部材は、第1の位置に収縮させることができる。この文脈で使用するとき、「収縮させる」は、可動部材が、垂直方向で、そのもっとも小さい寸法を有するように、可動部材を配置することができる(または、レンズハウジング内に配置することができる)ときのことを言うことができる。可動部材を、常に、レンズハウジングから離れたある距離に伸ばしているように構成することができる(たとえば、可動部材は、1つまたは複数のノーズパッドを含む)、いくつかの実施形態では、「収縮させる」は、また、レンズハウジングから、そのもっとも短い距離に、レンズハウジングから伸ばされているときのことを言うことができる。
いくつかの実施形態では、可動部材は、第2の位置に伸ばすことができる。この文脈で使用するとき、「伸ばす」は、可動部材を「収縮させた」ときと比べて、可動部材が、垂直方向でより長い寸法を有するように、可動部材を配置することができるときのことを言うことができる。いくつかの実施形態では、「伸ばす」は、また、可動部材が、「収縮させた」ときに比べて、レンズハウジングから、より長い距離に伸ばされたときのことを言うことができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持される第1のレンズおよび第2のレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズハウジングは、第1のレンズと第2のレンズの間に位置決めされるブリッジを含むことができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、ブリッジまたはその一部分を含むことができる。つまり、たとえば、図25を参照して以下に述べるように、ブリッジは、レンズハウジングから外へ伸びる、および収縮する構成要素を含むことができるはずである(図3〜8を参照して述べた要素など)、またはブリッジ自体が、伸びる、収縮することができるはずである(たとえば、流体または圧力の増加によって)。いくつかの実施形態では、可動部材は、ブリッジ内に少なくとも部分的に配置することができる(たとえば、可動部材は、レンズハウジングのブリッジ中に、およびそこから外へ伸びることができ、それは、また、使用していないとき、可動部材を格納するように働くことができる)。つまり、たとえば、いくつかの実施形態では、可動部材は、ブリッジから外へ伸びるように構成することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、ブリッジから離れて伸びるように構成することができる。たとえば、可動部材は、ブリッジの一部分と結合することができ(着用者の鼻に対向することができる外側表面など)、そして着用者の顔に向かう方向で(および、そこから離れる方向で)伸びる、または収縮することができる。この実施形態の実施例は、図20〜21および23〜25に示し、以下で詳細に述べる。この文脈で使用するとき、ブリッジから離れて伸びることは、ブリッジに結合され、圧力が増加されたとき、膨張する袋または流体収容要素を含む実施形態を含むことができることを理解すべきである。ブリッジの外部に可動部材を配置する、または結合するいくつかの実施形態は、可動部材の交換またはカスタム化をできるようにすることができる(または、そのような修正をより容易に利用できるようにする)、というのは、ブリッジは、分解する必要がない、またはそうでなければ、影響されないからである。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、レンズハウジングに結合されるノーズパッドをさらに含むことができ、ノーズパッドは、着用者の鼻と接触するように構成され、可動部材は、ノーズパッド内に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態では、可動部材は、ノーズパッドから外へ伸びるように構成することができる。これの実施例は、図26および27に示す例示的な実施形態を参照して、示し、より詳細に述べる。いくつかの実施形態では、可動部材は、ノーズパッドを含むことができる。これは、単に例として、袋または膨らむことができる他の流体収容要素を含むノーズパッド、または回転させる、または互いにより近くに移動させることができるノーズパッドを含むことができる。そのような実施形態の実施例は、図14〜19および26に示す。一般にノーズパッドを使用すると、前部のブリッジ(またはブリッジ内に配置される要素)を利用することなく、レンズの位置を調節する方法をもたらすという利点を得ることができる。これは、たとえば直径が2.0mmと同じくらい小さくすることができるはずのブリッジを備えることができるスタイルを有する、調節可能なフレームの使用を可能にすることができる。対照的に、いくつかの実施形態では、全体の機構および/または可動要素(または、その実質的な一部分)がブリッジ中に配置される場合、それらの実施形態は、いくつかのフレームスタイルには、それほど多用途でも、有用でもないことがある。
いくつかの実施形態では、機構は、ノーズパッドを回転させることによって、ノーズパッドの位置を調節するように構成することができる。つまり、たとえば、ノーズパッドは、対称的でなくてもよく、したがって、ノーズパッドを回転させると、ノーズパッドの異なる部分が着用者の鼻と接触する(または着用者の鼻の異なる部分と接触する)ことになることができ、それによって、レンズを上げる、または下げることができる。いくつかの実施形態では、機構は、ノーズパッドの形状および/またはサイズを変化させることによって、ノーズパッドの位置を調節することができる。つまり、ノーズパッドの位置(上記に定義されているように)は、そのサイズおよび形状を含むことができ、ノーズパッドの特徴を変えることによって、レンズは、上げる、または下げることができる(または、そうでなければ、位置が変化する)。たとえば、いくつかの実施形態では、機構は、ノーズパッドに流体を加える、またはそこから除去することによって、ノーズパッドの形状および/またはサイズを変化させることができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、第1のノーズパッドおよび第2のノーズパッドをさらに含むことができ、第1のノーズパッドは、第2のノーズパッドから離れて第1の距離に配置することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、第1のノーズパッド、第2のノーズパッド、または両方を含むことができる。つまり、機構(マイクロモータなど)は、ノーズパッドのどちらかに、または両方に対して力を加えることができる。いくつかの実施形態では、機構は、第1のノーズパッドと第2のノーズパッドの間の第1の距離を調節することによって、レンズハウジングの位置を調節することができる。つまり、たとえば、ノーズパッドをより近くに、またはさらに遠く離れるように移動させることによって、レンズハウジングは、また、上げることができる(ノーズパッドが、一緒により近くに移動されたときに対応する)、または、下げることができる(ノーズパッドが、互いからさらに遠く離れるように移動されたときに対応する)。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、可動部材は、スプリングを含むことができる。スプリングを使用して、可動部材(または、その構成要素)に対して連続的に力を加えて、可動要素を伸ばす(たとえば、捕捉ドアの実施形態では、図3〜7を参照して述べたものなど)、または可動部材を収縮させる、どちらかをすることができる。また、スプリングを使用して、さらなる運動に抵抗する力を加え、それによって、可動部材が被る通常の力(たとえば、レンズハウジングの重量または正常な使用の間の加速度)より大きい力が、位置を変更させるために加えられるまで、レンズの位置を維持するための「止め具」として働くことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、アクチュエータを含むことができる。アクチュエータは、第1の位置と第2の位置の間で可動部材の位置を調節するように構成することができる。本明細書で使用するとき、「アクチュエータ」は、任意の適切な方法で可動部材の位置を調節する、任意の構成要素またはデバイスとすることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、アクチュエータは、垂直または水平の方向で可動部材に対して力を加える、またはそれから力を除去して、可動部材を変位させることができる、または、それは、可動の構成要素を回転させる、そのサイズまたは形状を増加させるなどすることができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータは、可動部材に加えられる力を除去する、および/または向け直すことができる(たとえば、可動部材は、スプリングを含むことができ、アクチュエータは、スプリングと動作可能に結合することができる捕捉ドアを含む、または、それに結合することができ、たとえば、スプリングは、捕捉ドアに対して力を加えることができ、それによって、アクチュエータが捕捉ドアを開いたとき、スプリングは、もう捕捉ドアに対して力を加えることができず、それによって、伸びる、および/または着用者の鼻に対して力を加える)。アクチュエータは、いくつかの実施形態では、自動的に、または半自動的にすることができ、それは、電気的または機械的な機能性を含むことができる(プッシュスイッチおよび/または機械的な構成要素など)。
いくつかの実施形態では、アクチュエータは、1つまたは複数のマイクロモータまたはマイクロポンプを含むことができる。そのようなデバイスは、フレーム上に隠す、または構成要素の1つ内に配置することができる(テンプル部、またはレンズハウジングなど)。マイクロモータを使用して、十分な剛性を有するワイヤまたはナイロンに対して力を加えるときなど、「押し付け」および「引っ張る」力を加えることができる。マイクロポンプを使用する実施形態は、フレーム内の1つの構成要素または別の構成要素から流体(それは、液体、ガスまたはゲルを含むことができる)を移動させることができ、それによって、構成要素に対して圧力または力を加える。いくつかの実施形態では、アクチュエータは、着用者が手動で回転させることができる1つまたは複数のノブまたはスライダを含むことができる。たとえば、着用者は、スライダを移動させることができ、それは、可動部材に対して力を加えることができるアクチュエータアームまたは他の構成要素に接続することができる。これの実施例は、図28に示し、以下で述べる。いくつかの実施形態では、アクチュエータは、可動部材を駆動するための信号を受け取るように構成される検知機構(たとえば、タッチスイッチ、フォトダイオード、光検出器、加速度計、マイクロジャイロスコープなど)と、検知機構から信号を受信して、可動部材の位置を調節するのかどうかを決定するように構成される制御器(たとえば、マイクロプロセッサまたはASIC)と、電源(たとえば、電池)との少なくとも2つをさらに含むことができる。すなわち、いくつかの実施形態では、検知機構は、マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープを含むことができ、それは、ユーザの視線方向(たとえば、着用者が、下の方を向いているのかどうか)を決定する、または定義済の頭の動きを受け取って、その変化を信号で伝えるように構成することができる。
いくつかの実施形態では、検知機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、検知機構は、タッチスイッチまたはプッシュボタンを含むことができる。この構成要素は、フレーム上の任意の適切な場所に配置することができるが、しかし、タッチスイッチを、着用者の頭に対向する側でないテンプル部、またはレンズハウジングの表面上に配置することが、好ましいことがある。これは、偶発的な始動の尤度を減少させることができる。いくつかの実施形態では、検知機構は、スライダを含むことができる。スライドは、いくつかの実施形態では、都合がよいことがある、というのは、レンズハウジングがフィッティングポイントの上に、または下に調節される距離の長さが、着用者がスライダを移動させる距離と比例的に対応することができるからである。これは、スライダの位置を迅速に調節することができるようにすることができ、連続的に調節することができるようにすることができる。上記に述べたように、検知機構は、テンプル部またはレンズハウジング上に、いくつかの実施形態では、レンズの位置の変更が必要である可能性を信号で伝えるために着用者が容易にアクセスすることができる場所に、配置することができる。
いくつかの実施形態では、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持される第1のレンズおよび第2のレンズ、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成される可動部材、および可動部材の位置を調節する機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズまたは複数のレンズは、累進多焦点表面を有する累進多焦点レンズを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズの累進多焦点表面は、短チャネルまたは長チャネルを有することができる。本明細書で使用するとき、「短チャネル」は、チャネル長さが、フィッティングポイントから、累進面がレンズの最大パワーの80%であるポイントまで15mm以下である、累進多焦点表面を言うことができる。実施例は、図32(g)〜(i)に示す。「長チャネル」は、その長さが21mmより長いチャネルに対応することができる。実施例は、図32(d)〜(f)に示す。一般に、PALのチャネル長さが長いほど、ゆがみがより小さく、視界コリドーがより広くなる。対照的に、チャネル長さが短いほど、ゆがみがより大きくなる。しかし、従来のレンズ(およびスタティックフレーム)中の長チャネルは、標準的にレンズ上で十分より遠く下方に伸びており、したがって、着用者は、追加パワーを完全に利用するために、急な角度で頭を傾ける、および/またはレンズの縁部まで下方を見るように試みることが求められる。これは、眼の疲れおよび頭痛を引き起こす。したがって、本明細書に開示する実施形態は、長チャネルの累進多焦点を使用する、そのようなスタティックフレームを超える利点をもたらすことができる、というのは、たとえば、最大の追加パワーが必要なとき、レンズは、上げる、下げることができる、またはそうでなければ、最大の追加パワー領域が、使用するために、より都合がよい場所に入るように、その位置を調節することができるからであることを、本発明者らは見出している。したがって、実施形態は、長チャネルの利点(たとえば、ゆがみがより少ない)に、より短チャネルの都合良さ(たとえば、着用者が追加パワー領域を通して見るのにより都合がよい)を与えることができる。したがって、いくつかの実施形態では、累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ15mm以下とすることができる。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ21mm以上とすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、連続的な光学パワーを提供することができる。
いくつかの実施形態が、累進多焦点レンズを使用するとき、利点をもたらすことができるが、実施形態は、そのように限定されず、したがって、いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、不連続的な光学パワーを提供することができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、少なくとも2つの光学的ゾーンを備えることができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に2つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に3つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に4つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、5つ以上の光学的ゾーンを含むことができ、それぞれが、異なる光学パワーを有する。一般に、レンズの高さの寸法次第で、任意の数の光学的ゾーンを設けることができる。たとえば、上記に述べたように、一般に、着用者が、ある光学的ゾーンを使用しているとき、別の光学的ゾーンとの境界における不連続性を容易に気付かないように、各光学的ゾーンの高さが、少なくとも5mmであることが、好ましいことがある。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、第1の光学的ゾーンおよび第2の光学的ゾーンを含むことができる。可動部材の第1の位置は、第1の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第2の位置は、第2の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる。この実施例は、図32に示し、以下により詳細に述べる。簡単に言うと、例示図でそこで見ることができるように、実施形態は、着用者が、提供される光学パワーを使用するとき、それを通して見ることができるレンズの位置に対応するように、レンズの位置を設定する能力をもたらすことができる。これは、頭を不快に傾ける必要性を減少させることができ、多数の光学パワーを提供する単一のデバイスをさらに使用することができるようにすることができる(たとえば、遠い、中間、近い)。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、第1のテンプル部、第2のテンプル部、および/またはレンズハウジングに結合される1つまたは複数の流体保持要素を含むことができ、可動部材の位置は、流体保持要素内に配置される流体量に少なくとも部分的に基づく。既に述べたように、可動部材の「位置」は、また、可動要素のサイズおよび/または形状を言うことができる、つまり、本明細書で使用するとき、要素は、そのサイズが増加する、または減少する場合、移動することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、流体保持要素から流体を除去することに基づき、第1の位置から第2の位置に移動することができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、流体保持要素に流体を加えることに基づき、第2の位置から第1の位置に移動することができる。いくつかの実施形態では、流体保持要素は、1つまたは複数のノーズパッドと動作可能に結合することができる。本明細書で使用するとき、「動作可能に結合される」は、要素(アクチュエータまたは流体保持要素など)が、別の構成要素(可動部材、ノーズパッド、ブリッジなど)に対して、任意の適切な媒体を介して(2つの構成要素の間で流体を移動させる、および/または圧力を加えるためにチューブまたは流体キャビティを使用するなど)、力(および/または、それを使用して圧力)を加えることができるときのことを言うことができる。
力を加える、および伝達するために流体および流体保持要素を使用すると、いくつかの実施形態では、いくつかの利点をもたらすことができる。たとえば、流体を使用すると、マイクロモータなどのマイクロ機械部品の使用を減少させることができて、それは、製造プロセスの複雑さを増加させる恐れがある。さらに、可動要素は、また、機械的である必要がない可能性があるが、しかし、それ自体、流体保持要素から流体入れ物に流体を移転させることによって、その形状を変化させることができる流体収容要素を含むことができるはずである。
いくつかの実施形態では、レンズハウジングは、第1のレンズと第2のレンズの間に配置されるブリッジを含むことができ、流体保持要素は、ブリッジの少なくとも一部分と動作可能に結合することができる。例示的な実施形態は、図25に示し、以下に述べる。
いくつかの実施形態では、機構が、第1のテンプル部、第2のテンプル部、および/またはレンズハウジングに結合される1つまたは複数の流体保持要素を含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、機構は、第1のアクチュエータをさらに含むことができる。第1のアクチュエータは、流体保持要素に流体を加える、またはそれから流体を除去するように構成することができる。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータは、第1のテンプル部内に配置することができる。いくつかの実施形態では、第1のテンプル部、および/またはレンズハウジングは、流体キャビティを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータは、流体キャビティを介して、可動部材と動作可能に結合することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、流体保持要素に、または第2の流体保持要素に流体を加える、またはそれから流体を除去するように構成することができる第2のアクチュエータを含むことができる。いくつかの実施形態では、第2のアクチュエータは、第2のテンプル部内に配置することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、アクチュエータおよび/または流体保持要素は、1つまたは複数のチューブによって、可動部材と動作可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のチューブは、レンズハウジング内に少なくとも部分的に配置することができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のチューブは、レンズハウジングの表面に沿って配置することができる。いくつかの実施形態では、チューブまたは複数のチューブは、レンズハウジングの一部分(または、すべて)を含むことができる。いくつかの実施形態では、チューブは、全体の直径または厚さを、レンズハウジング部材のそれ以下とすることができる。これは、チューブをレンズハウジング内に配置する、または、レンズハウジングの表面に結合する、そして視界からマスクする、または隠すことができるようにすることができる。いくつかの実施形態では、チューブがその上に配置されるレンズハウジングの表面は、着用者の顔にもっとも近く配置される表面である。いくつかの実施形態では、眼鏡は、前面をさらに含むことができ、その前面は、レンズハウジングの外側表面に沿って配置される1つまたは複数のチューブの少なくとも一部分をカバーすることができる。前面は、フレーム自体と異なることができる、フレームのスタイリッシュな外観の外形をもたらすために使用することができ、そして、また、機能的な構成要素をマスクするために使用することができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、流体保持要素は、袋または容器を含むことができる。流体保持要素は、可動部材に対して力または圧力を加えるためには使用されていない流体を貯蔵するために、使用することができる。レンズを移動することになったとき、流体保持要素からの流体は、それに応じて本明細書に述べるように、加えることができる。流体保持要素は、例として、プラスチック、ゴム、または金属材料さえ含むことができる(具体的には、実施形態では、マイクロポンプを含むことができる)。流体保持要素は、眼鏡の任意の適切な場所に位置決めすることができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズハウジングは、第1のレンズと第2のレンズの間に配置されるブリッジをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、機構は、ブリッジ内に配置することができる第1のアクチュエータを含むことができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、1つまたは複数のノーズパッドをさらに含むことができる。ノーズパッドは、1つまたは複数のノーズパッドアームを介して、レンズハウジングと結合することができる。いくつかの実施形態では、第1のアクチュエータは、ノーズパッドアームを介してノーズパッドと結合することができ、したがって、流体は、第1のアクチュエータによって、ノーズパッドアームを通じて、ノーズパッドに加える、またはそれから除去することができる。いくつかのそのような実施形態は、可動部材およびその構成要素をレンズハウジングの構成要素を用いて隠し、観察者にそれほど目立たつことがないように伸ばすことが可能になるという利点をもたらすことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、アクチュエータは、マイクロポンプまたはマイクロモータのいずれか1つ、またはある組み合わせのものとすることができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡を提供することができる。眼鏡は、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持されるレンズ、レンズハウジング、第1のテンプル部、または第2のテンプル部に一体に結合される流体保持要素、およびレンズハウジング、第1のテンプル部、または第2のテンプル部に結合される可動部材を含むことができる。可動部材は、流体保持要素内に配置される流体量に少なくとも部分的に基づき、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成することができる。レンズの位置は、可動部材の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。既に定義したように、「流体保持要素」は、流体を保有する(または、そうでなければ、含む)任意の構成要素を言うことができる。流体保持要素は、また、容器として参照することができる。
本明細書で使用するとき、「一体に結合される」は、流体保持要素が、眼鏡のレンズハウジングまたはテンプル部の1つ内に配置される、それに直接結合される、またはその一部分を形成するときのことを言うことができる。たとえば、「一体に結合される」は、流体保持要素が、外部の観察者に見えない(または、眼鏡のフレームの一部分のように見える)ときなど、流体保持要素が、美的に満足させるように、フレームに結合されているときのことを言うことができる。いくつかの実施形態では、流体保持要素は、フレームとほぼ同じサイズ(たとえば、厚さ)とする、および/またはフレームの内部に配置することができるはずである、すなわち、流体保持要素は、着用者の頭とテンプル部の間に位置決めすることができる(すなわち、着用者の頭にもっとも近いフレームの表面に結合される)。上記に述べたように、いくつかの実施形態では、流体保持要素は、フレームの内部に配置することができる(テンプル部、またはレンズハウジングの内部になど)。これは、視界から構成要素をマスクする、または、そうでなければ隠すことができ、また、流体保持要素を外力から保護することができる。流体保持要素と相互に作用するようにすることができる、プッシュボタンまたはスライダなどの、1つまたは複数の構成要素を設けることができ、それは、部分的に露出し、またはフレームから外に伸びることができる。いくつかの実施形態では、流体保持要素自体が、フレームから外へ伸びる、またはそうでなければ、そこから露出させることができ、したがって、着用者が、要素(たとえば、露出させた膜)に対して力を直接加えることができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、流体保持要素中に配置される流体量を手動で調節するように適合させることができる機構をさらに含むことができる。本明細書で使用するとき、「手動で」は、ユーザが、可動部材をまた移動させる力を提供するときのことを言うことができる(機構が力を提供することができる、自動的に、または半自動的にと対照的に)。これは、例として、スライド機構を含むことができ、機構の上で指を摺動させるユーザの力が、流体に対して力を加える。これは、また、流体保持要素に対して圧力または力を加える、ユーザが回転させるノブまたは押すボタン、または流体が、着用者によって加えられる力の大きさに基づき、流体保持要素中に押し込まれる、またはそれから出されるようにする、別の構成要素を含むことができるはずである。
いくつかの実施形態では、機構は、第1の位置と第2の位置の間で可動部材の位置を連続的に調節するように構成することができる。しかし、上記に述べたように、実施形態は、止め具機構を設けて、レンズハウジング(および、それによって、レンズ)が第2の位置に留まり、流体保持要素中に流体を単に押し戻さず、第1の位置に戻らないようにすることを求めることができる。これは、たとえば、レンズの位置を保持するように可動要素または別の構成要素が十分な摩擦を有することを含むことができる、または適切な期間(すなわち、ユーザが、特定の光学パワーを使用し続けたいとするかぎり)、見る人が望む任意の位置に、レンズハウジングを上げて保持することを可能にする別の力または構成要素(ラッチ、溝など)を含むことができる。
いくつかの実施形態では、機構は、第1の位置と第2の位置の間で可動部材の位置を離散的に調節するように構成することができる。上記に述べたように、離散的な位置は、1つまたは複数の「止め具」に対応することができ、したがって、レンズハウジングは、これらの位置の間で移動させることができるが、それは、指定される(すなわち、定義される、または離散的な)位置(および対応する止め具)の間に配置された位置を保持することにはならない。実施形態は、たとえば、ユーザが、より容易に繰り返してフレームを定義済の位置に戻すことができるようにすることなど、いくつかの利点をもたらすことができるはずであり、それは、連続的に変化させることが可能な実施形態では、より困難になる恐れがあるはずである。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、複数の止め具をさらに含むことができる。各止め具は、着用者が眼鏡を着用しているとき、可動部材の位置を維持するように構成することができる。いくつかの実施形態では、複数の止め具は、第1の止め具および第2の止め具を含むことができる。第1の止め具は、可動部材を第1の位置に維持することができ、第2の止め具は、可動部材を第2の位置に維持することができる。いくつかの実施形態では、複数の止め具は、レンズハウジングの構造上の構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態で使用することができる、例示的な止め具のいくつかの実施例は、隆起または溝など、構造上の構成要素を含むことができるはずであり、それは、可動部材が、一定のポイントを越えて伸びないように防止することができる、または、可動部材があまりにも短く収縮しないように止めることができる。止め具は、眼鏡が通常に使用されているとき、可動部材(および、それによって、レンズハウジング)の位置を維持するという利点をもたらすことができる。通常の使用の間、顔に対するレンズハウジングの重量および眼鏡の動き(たとえば、着用者がウォーキングしているとき)は、可動部材に対して力を生成することができ、それを収縮させる恐れがある。したがって、止め具がないと、眼鏡は、位置を維持することができず、いくつかの目的には使用できない恐れがある。
いくつかの実施形態では、流体保持要素および機構を含む、上記に述べたような眼鏡では、機構は、2つの方向で流体に対して力を加えるように構成することができる。たとえば、実施形態は、「押し付け」力および「引っ張り」力の両方を提供することができる(たとえば、流体が、流体保持要素に加えられたとき、またはそこから除去されたとき)。上記に述べたように、Allenの文献(米国特許第3,365,263号)では、この問題に対する適切な解決策を提示することに失敗している、というのは、それは、システムを上げる、および下げるために、加圧された流体および密閉されていないシステムに依存しているからである。したがって、Allenのシステムは、「引っ張り」力を有さず、流体の圧力の基づく、2つの押し付け力だけである。いくつかの実施形態では、機構は、回転可能なノブまたはスライダを含むことができる。いくつかの実施形態では、押し付け力および引っ張り力の1つ、または両方を有する追加の機械力を提供する助けで、スプリングを、また、利用することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、機構は、第1のテンプル部、または第2のテンプル部上に配置することができる。いくつかの実施形態では、機構および/または流体保持要素は、第1のテンプル部、または第2のテンプル部内に少なくとも部分的に配置することができる。いくつかの実施形態では、機構は、レンズハウジング上に配置することができる(または、そうでなければ、結合することができる)。結合は、デバイスを埋め込むこと、ファスナ(ネジなど)または接着剤を使用することを含む任意の適切な方法で実施することができる、または構成要素は、構造的に一体化することができるはずである。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、可動部材は、流体保持要素から流体を除去することに基づき、第1の位置から第2の位置に移動させることができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、流体保持要素に流体を加えることに基づき、第2の位置から第1の位置に移動させることができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、流体保持要素に流体を加えることに基づき、第1の位置から第2の、第3の、第4の、または第5の位置に移動させることができる。いくつかの実施形態では、可動部材は、同調可能な形態で、着用者の所望の場所に到達するまで、1つの位置から別の位置に連続的に移動させることができる。そのような動きは、自動的な、または半自動的なものとすることができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、フィッティングポイントを有することができ、流体保持要素中に配置される流体量は、可動部材の位置を調節するように構成することができ、したがって、レンズのフィッティングポイントは、着用者の正面視中の瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間で上、または下の任意の場所に配置することができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、それぞれ、フィッティングポイントを有することができ、流体保持要素中に配置される流体量は、可動部材の位置を調節するように構成することができ、したがって、レンズのフィッティングポイントは、着用者の正面視中の瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間で上、または下の複数の離散的な場所に配置することができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、流体保持要素は、容器および/または袋を含むことができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、可動部材は、流体収容要素を含むことができる。「流体保持要素」または容器(たとえば、可動部材の位置を制御するための機構に関連する)、および流体収容要素(それは、可動部材の一部分を含むことができ、流体保持要素から流体および/または圧力を受け取ることができる構成要素に関連することができる)という別々の構成要素を述べるために、2つの異なる用語を使用しているが、2つの構成要素は、いくつかの実施形態では、同じ材料および/または要素を含むことができるはずであることに留意されたい。いくつかの実施形態では、流体収容要素は、1つまたは複数のノーズパッドを含むことができる。いくつかの実施形態では、流体収容要素および流体保持要素は、互いに動作可能に結合することができ、したがって、流体保持要素から除去される流体は、流体収容要素に加えることができる。いくつかの実施形態では、流体収容要素は、袋を含むことができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、レンズハウジングは、第1のレンズと第2のレンズの間に配置されるブリッジをさらに含むことができる。可動部材は、ブリッジの一部分を含むことができ、流体保持要素は、ブリッジと動作可能に結合することができる。そのような実施形態の実施例は、図20〜21および23〜25に示す。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、流体保持要素は、可動部材と動作可能に結合することができる。上記で提示した定義と一致して、この文脈で使用するとき、「動作可能に結合される」は、流体保持要素および別の構成要素は、流体保持要素が、可動部材に対して力を加えることができるように構成されたときのことを言うことができる。いくつかの実施形態では、力は、流体保持要素から可動部材の一部分に流体(および/または流体からの圧力)を加えること、または除去することを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のテンプル部、および/またはレンズハウジングは、流体キャビティを含むことができる。流体キャビティは、本明細書で使用するとき、フレームの一部分から別の部分に流体を移転させるために使用することができる、任意の経路または構成要素を含むことができる。それは、製造中に含めることができる、フレーム中のチャネルを単に含む。しかし、これは、亀裂がフレーム中に生じた場合、漏れるリスクを増加させる恐れがあり、したがって、防水材料および/または配管を流体キャビティ中に配置することができる。いくつかの実施形態では、流体保持要素は、流体キャビティを介して、可動部材と動作可能に結合することができる。つまり、たとえば、容器は、眼鏡のフレーム要素をくり抜いた、またはそれに配管したものを使用して、可動部材(ノーズパッドまたはブリッジなど)に流体を加えることができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡は、レンズハウジングと結合することができるチューブをさらに含むことができる。流体保持要素は、チューブを介して、可動部材と動作可能に結合することができる。本明細書で使用するとき、「チューブ」は、眼鏡の1つの部分から別の部分に流体を移送することができる、任意のデバイスを言うことができる。いくつかの実施形態では(たとえば、流体保持要素を含むことがない実施形態)、チューブは、また、機構から可動部材に走ることができるワイヤなど、他の構成要素を収容するために使用することができる。チューブは、任意の形状(すなわち、それは、円形の断面を有する必要がない)を有することができ、任意の適切な材料(たとえば、金属、プラスチックなど)を含むことができる。一般に、チューブが、柔軟な材料を含み、したがって、それが、第1のテンプル部上に(または内に)少なくとも部分的に配置することができる実施形態では、それは、テンプル部が開閉されるとき、曲がることができることが、好ましいことがある。いくつかの実施形態では、チューブは、第1のテンプル部、および/またはレンズハウジング内に少なくとも部分的に配置することができ、それによって、流体またはワイヤのための導管として働くことができる。いくつかの実施形態では、チューブは、直径をほぼ2mm以下とすることができる。上記に述べたように、いくつかのフレーム設計は、直径を2mmより小さくすることができる構成要素(具体的には、レンズハウジング中に)を有することができる。したがって、フレームの大部分の実施形態でチューブを使用することができることが、好ましいことがあり、それによって、チューブの直径が、より小さいことが求められることがある。チューブの直径の好ましい範囲は、流体が適切な圧力によって流れることができ(または、チューブが、剛性が適切なワイヤを収容することができる)、しかもなお、大部分のフレーム設計で有益であるようにでき、直径を、ほぼ0.25mmと1.0mmの間にすることができるような範囲であることを、本発明者らは見出した。より好ましくは、チューブの直径をほぼ0.25mmと0.75mmの間にすることができることである。しかし、上記に述べたように、チューブの直径は、眼鏡のフレームのサイズおよびスタイルに少なくとも部分的に基づくことができる。
いくつかの実施形態では、チューブは、着用者にもっとも近い、第1のテンプル部、第2のテンプル部、および/またはレンズハウジングの平面(すなわち、表面に)上に実質的に配置することができる(たとえば、表面のチューブは、着用者の頭とフレームの間に位置付けられる)。これは、チューブを隠す、および/または保護する、の両方をすることができる。いくつかの実施形態では、眼鏡は、ヒンジをさらに含むことができ、ヒンジは、レンズハウジングおよび第1のテンプル部と結合することができる。いくつかの実施形態では、チューブの少なくとも一部分は、第1のテンプル部内に実質的に配置することができる。いくつかの実施形態では、チューブの少なくとも一部分は、ヒンジ内に配置することができる。つまり、チューブは、テンプル部からヒンジを介してヒンジのまわりを通りレンズハウジングの一部分中に走ることができる。これは、チューブをフレーム内に完全に隠し、それによって、直接の外力から保護する(さらに、外部の観察者に目立たないようにする)ことができるようにすることができる。いくつかの実施形態では、チューブの少なくとも一部分は、ヒンジの背後に配置することができる。このようにして、チューブは、フレームの構成要素(たとえば、テンプル部、ヒンジおよびレンズハウジング)の内部に沿って配置することができる。チューブがヒンジのまわりに設けられるとき、それは、着用者の眼にもっとも近いテンプル部とヒンジの接合部分の内部に位置決めすることができる。この場合、チューブは、テンプル部が、開閉されるとき、チューブが、邪魔にならないように自動的に折り重なる、または曲がるように、柔軟なものであることができる。
いくつかの実施形態では、流体保持要素を含む、上記に述べたような眼鏡では、眼鏡は、流体保持要素中に配置される流体量を自動的に、または半自動的に調節するように適合させる機構をさらに含むことができる。たとえば、機構は、タッチスイッチ、またはマイクロ加速度計またはジャイロスコープから信号を受信して、始動する、または停止し、それによって、レンズを上げる、または下げることができる、マイクロポンプを含むことができる。
いくつかの実施形態では、眼鏡を提供することができる。眼鏡は、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、およびレンズハウジングによって支持される第1のレンズおよび第2のレンズを含むことができる。レンズは、異なる光学パワーを有する少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる。眼鏡は、眼鏡に結合される可動部材をさらに含むことができ、それは、少なくとも第1の位置、第2の位置および第3の位置の間で移動するように構成することができる。レンズの位置は、可動部材の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、累進多焦点表面を含むことができる。累進多焦点表面は、プラス光学パワーが連続的に増加することができる、および/またはプラス光学パワーが連続的に増加して、最大の追加パワーでの平坦な状態をもたらすことができる(表面は、そのとき、床/地面をより良く見るための視界ゾーンを提供する、またはその光学的ゾーン中で最大の追加パワーを維持するためになど、光学パワーが減少することがある)。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面は、短チャネルまたは長チャネルを有することができる。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ15mm以下とすることができる(しかし、13mmより短いことが好ましい)。いくつかの実施形態では、累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ21mm以上とすることができる(しかし、22mmより長いことが好ましい)。
本発明者らは、調節可能な眼鏡のいくつかの実施形態とともに累進面を使用すると、累進面を使用するという利点(すなわち、光学的不連続性または人目を引くラインまたは眼鏡を減少させる)のいくつかをもたらすことができ、さらに欠点(たとえば、正面視中で見ることがあるゆがみ、極端に、または不快に頭および首を傾ける)のいくつかを減少させることができることを見出した。
たとえば、上記に述べたように、累進面を含む標準的なレンズでは、累進多焦点のチャネルは、レンズのフィッティングポイントで、またはその近くで通常始まる(たとえば、フィッティングポイントの2mm以内で)。これの理由は、それが、累進面に、その距離にわたって、追加パワーがレンズに供給される、もっとも長い利用できる距離を与えるからである(それによって、付随するゆがみを減少させ、視界コリドーのサイズを増加させる)。しかし、累進面をフィッティングポイントに、またはその近くに位置決めすると、ゆがみが、累進面によってもたらされる連続的な光学パワーによって生成されて、着用者の正面視の間、着用者に見えるようになる(図1(a)および(b)に示すように)。それゆえ、これは、それほど理想的でない。しかし、ほとんどの場合、累進多焦点をフィッティングポイントから離して移動させることは、従来のフレームの場合、一般に選択肢ではない、というのは、(1)累進多焦点の光学パワーゾーンは、レンズからさらに遠く下方に移動させることがあり、着用者が最大の追加パワーゾーンを快適に使用することがより困難になる、(2)標準的な累進面をレンズに配置するのに、残される距離(すなわち、レンズ高さ)が十分でない恐れがある、および/または(3)最大の追加が、着用者から取り除かれない場合、ほとんどのフレームでは、着用者は、適切な光学パワー領域を使用するために、人間工学的にあまりにも遠く下方を見なければならないようになり、着用者に、目の疲労および頭痛を起こさせるからである。
この点で、いくつかの実施形態では、短チャネルの累進多焦点(それは、通常大きい量のゆがみを生成する)は、レンズの表面上の配置することができるが、しかし、レンズのフィッティングポイントから離れた距離に配置することができる(たとえば、ほぼ2mmより長い、ほぼ3〜5mmの範囲内が好ましい)。このように、短チャネルの累進多焦点によって生成されるゆがみは、また、着用者の正面視から離して配置することができる(それによって、レンズ/眼鏡の通常の使用の間、ゆがみをそれほど顕著にしない)。着用者が、累進多焦点のパワー領域を使用したいとき、レンズは、着用者の正面視のより近くに累進多焦点表面を移動させることによってなどで、所定の位置に上げる(または、下げる)ことができる。したがって、実施形態は、使用されないとき、累進多焦点(具体的には、短チャネルの累進多焦点)によって生成されるゆがみが、着用者の正面視から離して移動させることができる(および、また、より短チャネルの累進多焦点を使用することをできるようにすることができる)、レンズを提供することができる。実際に、累進多焦点のチャネルが短いほど(および、それによって、ゆがみがより大きく生成される)、実施形態は、レンズ上により遠く離して累進多焦点表面を配置することができる(それによって、着用者の正面視中でゆがみをそれほど目立つようにしない)。さらに、累進多焦点の光学的ゾーンを着用者の正面視により近くに調節する能力を提供することによって、短チャネルの累進多焦点は、レンズ上でより下に配置することができ、したがって、着用者が、最大の追加パワーゾーンを使用するために、頭を不快に傾ける(または、その視線をおおいに下げる)ことが必要でなくなる。
同様に、本発明者らは、本明細書に提示するいくつかの実施形態は、従来のレンズ/フレームより効果的に長チャネルの累進面を利用することができ、フィッティングポイントから離れた距離に長チャネルの累進多焦点を位置決めすることさえできることをまた見出した。つまり、たとえば、実施形態は、長チャネルの累進面の利点のいくつかを利用し、さらに欠点のいくつかを減少させる、または無くすことができる。上記に述べたように、長チャネルの累進面は、ゆがみを減少させ、視界コリドーをより大きくするという利点をもたらす。しかし、標準的なフレーム中で長チャネル累進多焦点を利用するために、着用者は、ぎこちない角度で頭/首を傾けて、視線をおおいに調節する必要がある恐れがある(たとえば、図1(c)および(f)参照)。本明細書に提示する実施形態は、従来のレンズ/フレームとレンズ上の同様の場所で、長チャネルの累進多焦点を利用することができ、しかも、着用者が、累進面の最大の追加パワーを使用したいとき、レンズは、累進面(そして、それによって、最大の追加パワーゾーン)が、着用者の正面視のより近くの位置になるような位置に調節することができる。このように、着用者は、光学的ゾーンを利用するために、頭を傾ける、または視線をおおいに下げる(または上げる)必要がない。
いくつかの実施形態では、レンズが少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、連続的な光学パワーを提供することができる。いくつかの実施形態では、レンズは、不連続的な光学パワーを提供することができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に3つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に4つの光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、異なる光学パワーを有する、5つ以上の光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、レンズは、プラス光学パワーが増加する累進多焦点表面を含むことができる。
いくつかの実施形態では、レンズが少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、第1の光学的ゾーン、第2の光学的ゾーンおよび第3の光学的ゾーンを含むことができる。いくつかの実施形態では、可動部材の第1の位置は、第1の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる(この実施形態の実施例は、第1の光学的ゾーン3201によって図32(a)に示す)。可動部材の第2の位置は、第2の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる(この実施形態の実施例は、第2の光学的ゾーン3202によって図32(b)に示す)。可動部材の第3の位置は、第3の光学的ゾーンが、着用者の正面視中の着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、レンズの位置に対応することができる(この実施形態の実施例は、第3の光学的ゾーン3203によって図32(c)に示す)。
いくつかの実施形態では、レンズが少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、第1の光学的ゾーンは、高さを少なくともほぼ5mmとすることができ、第2の光学的ゾーンは、高さを少なくともほぼ5mmとすることができ、第3の光学的ゾーンは、高さを少なくともほぼ5mmとすることができる。上記に定義したように、光学的ゾーンの「高さ」は、垂直方向で光学的ゾーンのもっとも大きい寸法を言うことができる。つまり、レンズハウジングの上部に対して実質的に垂直な方向は、図30に寸法3001によって示すようである。一般に、本発明者らは、ほぼ5mmの光学的ゾーンが、異なる光学パワーを有する光学的ゾーンの間で十分な距離になることができ、それによって、着用者が、正面視中で2つの光学的ゾーンの間の境界(そして、それによって、いくつかの実施形態では、不連続性)に容易に気が付く恐れがないことを見出した。しかし、実施形態は、そのように限定されず、各光学的ゾーンの高さは、他の光学的ゾーンの数、使用および/または光学的ゾーンによって提供される光学パワー、他の光学的ゾーンのサイズ、レンズの高さなど、考慮事項に依存することができる。さらに、各光学的ゾーンの高さは、同一である必要はない、つまり、いくつかの実施形態では、第1の、第2の、および/または第3の光学的ゾーンの高さは、異なることができる。
したがって、いくつかの実施形態では、レンズが少なくとも3つの光学的ゾーンを含むことができる、上記に述べたような眼鏡では、第1の光学的ゾーンは、高さをほぼ7mmと15mmの間にすることができ、第2の光学的ゾーンは、高さをほぼ7mmと15mmの間にすることができ、第3の光学的ゾーンは、高さをほぼ7mmと15mmの間にすることができる。提示した範囲は、着用者の正面視中でその瞳孔の前に配置されたとき、他の光学的ゾーンが、はっきりと見える恐れがないように十分に大きく、おしゃれなフレーム中のレンズのために多数の光学的ゾーンおよび機能性を含むのに高さが十分でまだ小さい、高さを有する光学的ゾーンをもたらすことができる。
いくつかの実施形態では、上記に述べたような眼鏡では、レンズは、n個の光学的ゾーンを含むことができ、ただし、nは、3より大きい。いくつかの実施形態では、レンズは、hに等しい高さを有することができ、各光学的ゾーンは、h/nにほぼ等しい高さを有することができる。つまり、いくつかの実施形態では、各光学的ゾーンは、ほぼ同じ高さを有することができ、それによって、レンズのトータル高さ(h)は、トータル数の光学的ゾーン(n)のそれぞれの間で均等に分けることができる。たとえば、レンズの高さが、40mm(すなわち、h=40mm)であり、例示的なレンズがトータルで4つの光学的ゾーン(すなわち、n=4)を有する場合、各光学的ゾーンは、ほぼ10mmの高さを有することができる。実施形態は、そのように限定されず、いくつかの実施形態では、nは、3、4、5などに等しくてもよい。いくつかの実施形態では、hは、25mm以上とすることができる。いくつかの実施形態では、hは、ほぼ40mm以下とすることができる。つまり、今日、一般に使用されている(スタイルが一般的である)大部分のレンズは、通常25〜40mmの範囲内にある。
しかし、本発明者らは、本明細書に提示するいくつかの実施形態が、従来のレンズより大きくすることができるレンズを使用することができるようにすることができる、というのは、フレームおよび/またはレンズの調節能力によって、レンズの光学的領域をより広く使用可能にすることができるからであることを認識している。そのような実施形態は、仕事および/またはエンターテインメント環境下で特に役立つことができ、情報および機能性は、単一のレンズ中でレンズの様々な領域中に都合良く配置することができる。特定の用途、またはそれぞれの顔の状況に依存して、レンズは、特定の領域が、使用される位置に入るように位置付けることができるはずである(たとえば、正面視中で着用者の眼と光学的に連通下状態で)。単に例として、例示的なレンズの部分は、着用者のための光学的な矯正の必要なものになることができるはずであり(たとえば、近距離および遠距離のゾーン)、さらに、HUD(ゲームまたはエンターテインメントの情報を提供するために)など、他の機能性を果たすことをできるようにする光学的領域を提供することができるはずであり、別の領域は、色付けまたは反射防止のコーティング(日光を遮断する、または減少させるために)を施すことができ、別の領域は、ズームレンズの機能性を含むことができ、さらに別の領域は、対象物を目標とする、または狙いを付けるための照準用十字線を備えることができる。そのように広い範囲の機能性をもたらす、多数の光学的ゾーンを使用することは、より大きいレンズにより良く適することができる(たとえば、高さが40mmより高い)。
いくつかの実施形態では、眼鏡を提供することができる。眼鏡は、レンズハウジング、レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部、レンズハウジングによって支持されるレンズ、およびレンズハウジング、第1のテンプル部、または第2のテンプル部に結合される可動部材を含むことができる。可動部材は、第1の位置と第2の位置の間で移動することができ、レンズの位置は、可動部材の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。眼鏡は、可動部材の位置を調節するように適合させることができる機構をさらに含むことができる。機構は、第1のテンプル部、または第2のテンプル部に一体に結合することができる。いくつかの実施形態の実施例は、少なくとも図14〜19、22〜24および28〜29に示す。
「一体に結合される」に関して上記に提示した定義と一致して、この文脈で、それは、機構が、眼鏡のレンズハウジングまたはテンプル部の1つ内に配置される、直接結合される、またはその一部分を形成するときのことを言うことができる。たとえば、「一体に結合される」は、機構(スライダ、マイクロモータなど)が、美的に満足させるようにフレームに結合されるとき、機構が、外部の観察者に見えない(または、眼鏡のフレームの一部分のように見える)ときなどのことを言うことができる。いくつかの実施形態では、機構は、フレームとほぼ同じサイズ(たとえば、厚さ)とすることができ、および/またはフレームの内部に配置することができるはずである、つまり、それは、着用者の頭とテンプル部の間に位置決めすることができる(すなわち、着用者の頭にもっとも近いフレームの表面に結合される)。上記に述べたように、いくつかの実施形態では、機構は、フレームの内部に配置することができる(レンズハウジングのテンプル部の内部など)。これは、視界から構成要素をマスクする、またはそうでなければ隠すことができ、また、外力から機構を保護することができる。機構と対話するために、プッシュボタンまたはスライダなど、1つまたは複数の構成要素を設けることができ、それは、部分的に露出させる、またはフレームから外に延在することができる。
本発明者らは、機構をテンプル部に一体に結合すると、いくつかの利点をもたらすことができることを見出した。たとえば、機構は、外部の観察者に、あまり見えなくなるようにすることができ、フレームおよび眼鏡は、よりおしゃれになる、および/または美的に満足させることができる。さらに、機構は、テンプル部が、構成要素を保護することができるので、外部の刺激および力からより良く保護することができる。さらに、テンプル部中に機構を位置決めすると、目により見えるレンズハウジングから構成要素を除去することができて、レンズハウジングをより小さくする、および/または機能的な構成要素を収容する必要性から限定されないようにすることができる。
いくつかの実施形態では、機構は、可動部材の位置を手動で調節するように適合させることができる。つまり、着用者は、機構(スライダまたはノブなど)に対して力を加えることができ、その力は、可動部材(それによって、レンズ)の位置を調節することができる。いくつかの実施形態では、機構は、可動部材に結合されるワイヤ(それは、「ケーブル」または「ワイヤ」を含むことができる)を含むことができる。たとえば、ワイヤは、フレームのテンプル部上に配置されるスライダと1つまたは複数のノーズパッドの両方と結合することができる。スライダが、レンズハウジングから離れて移動されたとき、ワイヤは、ノーズパッドに対して引っ張る力を発揮する(それは、ノーズパッドを収縮させる、またはそうでなければ、それらの位置を調節する)。スライダをレンズハウジングに向けて移動させたとき、ワイヤは、ノーズパッドに対して押し付け力を発揮することができ、それは、ノーズパッドを伸ばさせることができる(または、そうでなければ、それらの位置を調節する)。しかし、実施形態は、そのように限定されず、ワイヤは、テンプル部、またはレンズハウジングのブリッジを含む、フレーム上の任意の場所に配置することができる、任意の可動要素と結合することができる。
いくつかの実施形態では、ワイヤは、フレーム構成要素内に配置することができる(たとえば、テンプル部、および/またはレンズハウジング中のキャビティまたはチューブ内に)、または、それは、フレームの表面に沿って配置することができる(たとえば、テンプル部、またはレンズハウジングの表面上に配置されるチューブ内に、それは、ワイヤを保護し、その存在をマスクする、または隠す、その両方を実施することができる)。チューブは、やはり、それらが、外部の観察者に対して容易に明らかにならないような寸法を有することができる(フレームの構成要素以下の寸法(直径など)を有するなど)。つまり、たとえば、チューブは、直径をほぼ2mm以下とすることができる(しかし、0.25mm〜0.75mmの範囲内が好ましい)。本発明者らは、この範囲内の厚さが、標準的に、レンズの位置を調節するのに剛性が十分なワイヤを収容するのに十分大きいことを、さらにフレームによってマスクするのに十分に小さいままであることを見出した。
したがって、いくつかの実施形態では、ワイヤの少なくとも一部分は、第1のテンプル部、または第2のテンプル部内に配置することができる。いくつかの実施形態では、機構は、レバー、スライダまたはノブをさらに含むことができる。しかし、可動部材の位置を調節するために、任意の適切な機構は、プッシュ-プルの動きをもたらす(大部分の場合、しかしすべての場合でない)マイクロモータまたはマイクロポンプを含め、使用することができる。上記に述べたように、いくつかの実施形態では、レバー、スライダまたはノブは、ワイヤに対して力を加えるように構成することができ、ワイヤは、可動部材の位置を調節するように適合させることができる。
図面の説明
ここで、図20〜32を参照すると、それは、着用者の眼に対してレンズを調節することができるデバイス(たとえば、調節可能な眼鏡)の様々な実施形態をさらに述べることができる。図および対応する本明細書本文は、実施形態の実施例、および/または実施形態の動作の実施例として提示する。図および本明細書の本明細書本文は、例示する目的であり、限定するように意図されていない。
図20および21を参照すると、可動部材に流体を加える、およびそれから流体を除去することに基づき、可動部材の位置(およびそれによって、レンズハウジングの位置)を調節することができる可動部材を含む、調節可能な眼鏡の例示的な実施形態が、示されている。具体的には、図20を参照すると、レンズハウジング2001、第1のレンズ2004、第2のレンズ2005、ブリッジ2006、およびブリッジに結合される可動要素2008を含むものとして、例示的な実施形態が示されている。示すように、可動要素2008は、流体収容要素(袋など)を含むことができ、それは、流体が加えられたとき(たとえば、テンプル部の1つ中に配置することができる流体収容要素から(図示せず))、サイズが増加する、または減少する(または、その形状を変化させる)ことができる。図20に示すように、可動要素2008は、第1の位置にあるとき、着用者の鼻と接触することはない(または、下方に力を加えることはない)。
図21を参照すると、図20のものと同じ例示的な眼鏡を示す。つまり、図21の例示的な実施形態は、また、レンズハウジング2101、第1のレンズ2104、第2のレンズ2105、ブリッジ2106、および可動部材2108を有する。しかし、図21の可動部材2108は、第2の位置にあるとして、示す。第2の位置は、可動部材2108(この場合、袋などの流体収容要素)が、流体および/または圧力をそれに加えられ、それによって、そのサイズおよび/または形状を変化させるときのことに対応する。示すように、少なくとも可動部材2108の形状は、変化して、ブリッジ2106の対応する部分の形を実質的に取ったU字形状を形成する。可動部材2108は、たとえばマイクロポンプによって、流体保持要素(テンプル部の1つ中に配置される容器など)から追加の流体が加えられた後、着用者の鼻に対して、可動部材2108がその鼻と接触する位置で、下方に力を発揮することができる。この力は、そのとき、レンズハウジング2101を上げることができ、それによって、レンズ2104および2105が第2の位置に上げられる。このようにして、図20および21に示す実施形態は、流体を利用して、可動部材2108の位置を調節し、それによって、レンズの位置を調節することができる。
図22に、いくつかの実施形態による例示的な眼鏡の側面図を示す。示すように、眼鏡は、機構を含むことができ、それは、眼鏡のフレームのテンプル部2201中に配置することができる。構成要素2202(機構またはその一部分など、検知モジュールなど)は、示すように、着用者が、機構に容易にアクセスする、および/または対話することを可能にするように、テンプル部2202の外側表面上に配置することができる。たとえば、構成要素2202は、着用者が、テンプル部2201に沿って前方にまたは後方に移動させることができるスライダを含むことができるはずである。スライダ2202が、前方に移動されたとき(すなわち、レンズハウジングに向けて)、押し付け力を可動部材に対して加えることができ、スライダが、後方に移動されたとき(すなわち、レンズハウジングから離れて)、引っ張り力を可動部材に対して加えることができるはずである(たとえば、流体または1つまたは複数のワイヤを介して)。いくつかの実施形態では、機構は、テンプル部の内部に配置されるマイクロモータを含むことができ、構成要素2202は、タッチスイッチ、または着用者が、モータを始動させる信号を送るために対話する他の検知機構を含むことができるはずである。
図23〜25を参照すると、可動要素(および、それによって、レンズ)の位置を調節するために使用することができる流体を含む、調節可能な眼鏡の別の例示的な実施形態が示されている。図23を参照すると、例示的な眼鏡は、レンズハウジング2301、第1のテンプル部2302および第2のテンプル部2303、第1のレンズ2304および第2のレンズ2305、ブリッジ2306、流体保持要素2308、可動部材2309(流体収容要素を含む)および機構2311(スライダを含む)を含む。流体保持要素2308および/または可動部材2309は、たとえば、それぞれが容器または袋を含むことができる。流体保持要素2308は、機構2311と結合することができる。機構2311は、この例示的な実施形態では、スライダを含むことができ、それは、着用者がスライダ2308を前方に移動させたとき、流体保持要素2308に対して力を加えるように構成することができる(つまり、スライダ2311は、テンプル部2302の外部に配置することができ、したがって、着用者は、流体保持要素2308に対して力を加えるために、機構2311と対話することができる)。これは、テンプル部2302中の流体保持要素2308から、ブリッジ2306上に配置される可動部材2309に流体を移動させることができる。流体が、可動部材2309に加えられたとき、それは、その形状を変化させる、および/またはそのサイズが増加することができ、それによって、着用者の鼻に対して下方に力が加えられる(それによって、レンズハウジング2301が第2の位置に持ち上げられる)。スライダ2311が反対方向に移動されたとき、流体は、可動部材2309から除去されて、流体保持要素2308に加えることができる。可動部材2309は、サイズが減少することができる、および/またはその元の形状に戻ることができ、レンズハウジング2301は、着用者の眼に対して下げることができる。
図24を参照すると、例示的な眼鏡の背面図が、図24に示されている。流体保持要素2408および可動部材2309は、第1のテンプル部2402、レンズハウジング2401の裏面上をブリッジ2406まで走るチューブ2412によって、互いに動作可能に結合される。いくつかの実施形態では、このチューブ2412は、フレームの1つまたは複数の構成要素の内部に配置することができる。どちらの場合でも、そのようにチューブ2412を配置することによって、実施形態は、レンズの位置を移動させるという機能性をもたらす構成要素をマスクする、またはそうでなければ、隠すことができる。たとえば、チューブ2412は、図23に示す正面図では見えない。上記に述べたように、眼鏡の美的感覚は、着用者がリムスタイルを選択する際、しばしば主な考慮事項になる。したがって、既に提案したデバイスのいくつかと異なり、本明細書に述べる例示的な特徴のいくつかによる、開示する実施形態は、フレームのスタイルおよびアピールを必ずしも犠牲にすることなく、可動のフレームおよびレンズに関連する利点のいくつかをもたらすことができる。図24に示す可動部材2409は、スライダ2411の動きに基づき、流体保持要素2408から流体を加えた後、第2の位置にあるものとして、例示されている。したがって、レンズハウジング2401は、着用者の眼に対して上げることができる。
図25を参照すると、図23および24に示す例示的な実施形態からのレンズハウジング2501が、示されている。例示するように、可動部材2509は、可動部材2509に流体を加えた後に対応する第2の位置にある。したがって、可動部材2509は、いくつかの実施形態では、流体がその中に加えられたとき、膨張し、流体が除去されたとき、収縮する、および/または折り畳まれることができる、バラスト、袋(または、同様の流体収容要素)を含むことができる。一般に、可動部材2509が、使用されていないとき(すなわち、流体または圧力が加えられていないとき)、フレームの機能的な構成要素をさらに隠すために、できるだけ小さい形状因子を有することが、好ましいことがある。つまり、たとえば、可動部材2509は、好ましい実施形態では、膨張し、次いで、圧力が加えられていないとき、ほとんど大きさが無くなるまで収縮するように構成することができる。
上記に述べたように、チューブ2512は、レンズハウジング2501の裏面上に配置することができ、直径をほぼ.25mmと2mmの間にすることが好ましい(.25〜.75mmの範囲内にすることが好ましい)。上記に述べたように、様々なフレームの構成要素は、特にレンズハウジング2501のアイワイヤおよび/またはブリッジは、比較的小さいサイズ(直径を含む)を有することができる。したがって、いくつかの実施形態では、チューブ2512を効果的に隠すために、この構成要素は、また、小さい形状因子を有する必要がある場合がある。しかし、実施形態は、そのように限定されず、チューブ2512の直径は、フレーム設計およびサイズに部分的に基づき決定することができる。また、図25に示すように、レンズハウジング2501は、ヒンジ付属品2513によって、第1のテンプル部と結合することができる。チューブ2512は、いくつかの実施形態では、ヒンジ付属品2513の背後に配置することができる、またはヒンジを貫通してレンズハウジング2501中に配置することができる。
図26(a)を参照すると、着用者の眼に対してレンズの位置を調節する可動部材を含むレンズハウジング2601の例示的な実施形態が、示されている。この例示的な実施形態では、可動部材は、図25に示す流体収容要素よりむしろ、ノーズパッド2614の一部分およびノーズパッドアーム2615を含むものとして、示されている。この実施形態では、チューブ2612は、レンズハウジング2601の裏面上に配置され、たとえば、テンプル部の1つ中に配置される流体保持要素(容器など)と、テンプル部のヒンジ2613を介して結合することができる(または、チューブは、ヒンジ2613の背後に配置することができる)。チューブ2612は、また、ノーズパッドアーム2615およびノーズパッド2614に動作可能に結合され、それによって、それらの構成要素に対して流体および/または圧力を加えることができる。したがって、いくつかの実施形態では、チューブ2612は、テンプル部中に配置される1つまたは複数の構成要素を可動部材(すなわち、ノーズパッド2614およびノーズパッドアーム2615)と動作可能に結合することができる。この例示的な実施形態では、チューブは、直径をほぼ0.5mmとすることができ、ノーズパッドアーム2615(それは、また、それに流体を加える、またはそれから流体を除去することができるチューブを含むものとして、示されている)は、また.5mmの直径を有することができる(いくつかの実施形態では、チューブ2612は、ノーズパッドアームのチューブと同じとすることができる、しかし、実施形態は、そのように限定されない)。しかし、フレーム上に隠すのに十分小さくすることができる構成要素を使用することが、一般に望ましいが、実際、サイズは、たとえば、フレームのスタイルおよびサイズに依存して変化することがあることを理解すべきである。
図26(b)に、図26(a)に示す例示的な実施形態中で使用することができる、配管要素および可動部材をちょうど示す。つまり、図26(b)に、チューブ2612を示し、それは、ノーズパッドアーム2615に結合され、それは、次いで、ノーズパッド2614に結合される。ノーズパッド2614は、着用者の鼻と接触した状態にあることができる。流体がチューブ2612に加えられたとき、圧力および/または流体は、ノーズパッドアーム2615に対して力を加えることができ、それは、次いで、ノーズパッド2614に対して力を加えることができ、それによって、着用者の眼に対してレンズの位置を変化させる。
]図27に、図26(a)および(b)の動作中の例示的な実施形態を示す。示すように、可動要素は、この例示的な実施形態では、ノーズパッドのアクチュエータ2716および止め具2717に結合されるノーズパッド2714のそれぞれを含む。止め具2717は、ノーズパッドアーム2715内にしっかりと嵌められて、チューブ2612から力を伝達することを容易にし、さらにまた、ノーズパッドのアクチュエータ2716が、レンズハウジングの重量にだけ基づき、収縮しないように防止するために摩擦を生成する、その両方を行うように構成することができる。いくつかの実施形態では、ノーズパッドアーム2715は、また、止め具2717が結合することができる溝または他の構造上の構成要素を含むことができ、それは、乗り越えるために追加の力を必要とすることができ、それによって、レンズハウジングを動かされた位置にさらに維持する。流体がチューブ2612に加えられたとき、力は、ノーズパッドのアクチュエータ2616に対して加えることができ、それは、次いで、ノーズパッドアーム2615から外へ伸びて、着用者の鼻に対して力を加えることができる。いくつかの実施形態では、ノーズパッドアーム2715およびチューブ2712は、ほぼ等しい直径を有することができる(たとえば、この実施形態では、ほぼ.5mm)。しかし、いくつかの実施形態では、チューブ2712からもっとも遠く離れて配置される(および/または流体で満たされるより大きい容積を有する)ノーズパッドアーム2715は、チューブ2712の直径以上の直径を有することができる。
図28を参照すると、例示的なデバイスの側面図が示されている。デバイスは、テンプル部2801、流体保持要素2808、アクチュエータ2809(スライダなど)、アクチュエータアーム2816、チューブまたは流体キャビティ2812、ヒンジ2815、およびチューブ2819を含む。この実施形態に示すように、アクチュエータ2809は、流体保持要素2808に流体を加え、それから流体を除去するために、手動で始動させることができる。これは、いくつかの例示的な実施形態で、注射器のように機能することができ、アクチュエータ2809は、テンプル部2801に沿って摺動させることができて、アクチュエータアーム2816に対して「押し付け」力を加え、次いで、それは、流体保持要素2808に対してその力を加えることができ、それによって、流体をチューブ2815および2819を貫通させて他の構成要素に加える。スライダ2809が反対方向に移動されたとき、吸引力(または「引っ張り」力)が生成され、したがって、それは、チューブ2819および2815を介して、レンズハウジング(または、流体が加えられていた他の構成要素)から流体を除去し、それを流体保持要素2808に戻すことができる。チューブ2819は、柔軟な材料(プラスチックまたはゴムなど)を含むことができて、それは、テンプル部2801が開閉されたとき、伸びる、および収縮することができる。チューブ2819は、ヒンジの外部に配置することができる(好ましくは、チューブを観察者から隠すことができるように、ヒンジ2815の裏面上に)、または、それは、ヒンジ2815を貫通してレンズハウジング中に配置することができる。流体保持要素2808は、プラスチック製のバッグまたは容器を含むことができる。チューブ2815は、任意の適切な材料(プラスチック、ゴム、金属さえ、というのは、いくつかの実施形態では、それは、テンプル部2801内に配置されるので、それは、柔軟である必要がないからである)を含むことができ、テンプル部の内部に配置することができ、そして流体保持要素2808およびチューブ2819と結合することができる(または、いくつかの実施形態では、チューブ2815および2819は、同じチューブを含むことができる)。
図29を参照すると、例示的なデバイスの側面図が示されている。デバイスは、テンプル部2901、エレクトロニックスモジュール2907、流体保持要素2908、アクチュエータ2909(マイクロモータなど)、アクチュエータアーム2916、チューブまたは流体キャビティ2912、ヒンジ2915、およびチューブ2919を含む。この実施形態に示すように、アクチュエータ2909は、流体保持要素2908に流体を加える、およびそれから流体を除去するために、自動的に、または半自動的に始動させることができる。アクチュエータ2909は、流体保持要素2908(それは、いくつかの実施形態では、ガス、液体またはゲルを含むことができる)に対して力を加えるために、アクチュエータアーム2916を自動的に移動させることができる。流体保持要素2908、チューブ2912、ヒンジ2915およびチューブ2919は、図28を参照して上記に述べたそれらと同様の特性を有することができる。電子モジュール2907は、電源(たとえば、電池)、制御器(たとえば、マイクロプロセッサまたはASIC)、および/または検知機構(たとえば、マイクロ加速度計、タッチスイッチなど)を含む、アクチュエータ2909(すなわち、モータ)を制御するために必要な構成要素のいくつか、またはすべてを含むことができる。電子モジュールは、いくつかの実施形態では、テンプル部2901の内部に密閉することができる。
図30に、例示的なフレームおよびレンズを提示し、本明細書に参照する場合がある、例示する目的で、レンズの高さ3001、レンズの幅3002、レンズの間の距離3003、テンプル部の長さ3004およびトータルのフレームの幅3005を含む、これらの構成要素に関する寸法を例示する。
結論
上記の本明細書本文は、例示的であり、限定的でない。本発明の多くの変形実施形態が、本開示を検討したとき、当業者に明らかになるはずである。したがって、本発明の範囲は、上記の本明細書本文を参照しないで決定すべきであるが、そうしないで、継続中の請求項を参照してそれらの全範囲または同等物とともに決定すべきである。
異なる特徴、および/または特徴の組み合わせを含むものとして、多くの実施形態を上記に述べたが、当業者は、本開示を読んだ後、いくつかの実施例で、これらの構成要素の1つまたは複数が、上記に述べた構成要素または特徴のいずれもと組み合わせることができるはずであることを理解することができる。つまり、いずれかの実施形態からの1つまたは複数の特徴は、本発明の範囲から逸脱せずに、任意の他の実施形態の1つまたは複数の特徴と組み合わせることができる。
「a」、「an」または「the」の記述は、特にそれとは反対に示されていないかぎり、「1つまたは複数」を意味すると意図される。
本明細書に言及するすべて公表文献は、参照によって本明細書に、公表文献が、それに関して引用される方法および/または材料を開示し述べるために、援用される。本明細書に議論される公表文献は、本出願の出願日に先立ち、もっぱらそれらの開示のために提示される。本明細書の何も、本発明が、先行発明に基づいて、そのような公表に先行する資格が与えられていないことを承認すると解釈すべきでない。さらに、提示された公表の日付は、実際の公表の日付と異なることがあり、それは、別に確認することが必要である場合がある。
2001 レンズハウジング
2004 第1のレンズ
2005 第2のレンズ
2006 ブリッジ
2008 可動要素
2101 レンズハウジング
2104 第1のレンズ
2105 第2のレンズ
2106 ブリッジ
2108 可動部材
2201 テンプル部
2202 構成要素
2301 レンズハウジング
2302 第1のテンプル部
2303 第2のテンプル部
2304 第1のレンズ
2305 第2のレンズ
2306 ブリッジ
2308 流体保持要素
2309 可動部材
2311 機構
2401 レンズハウジング
2402 第1のテンプル部
2406 ブリッジ
2408 流体保持要素
2409 可動部材
2411 スライダ
2412 チューブ
2501 レンズハウジング
2509 可動部材
2512 チューブ
2513 ヒンジ付属品
2601 レンズハウジング
2612 チューブ
2613 ヒンジ
2614 ノーズパッド
2615 ノーズパッドアーム
2712 チューブ
2714 ノーズパッド
2715 ノーズパッドアーム
2716 ノーズパッドのアクチュエータ
2717 止め具
2801 テンプル部
2808 流体保持要素
2809 アクチュエータ
2812 チューブまたは流体キャビティ
2815 ヒンジ
2816 アクチュエータアーム
2819 チューブ
2901 テンプル部
2907 エレクトロニックスモジュール
2908 流体保持要素
2909 アクチュエータ
2912 チューブまたは流体キャビティ
2915 ヒンジ
2916 アクチュエータアーム
2919 チューブ
3001 レンズの高さ
3002 レンズの幅
3003 レンズの間の距離
3004 テンプル部の長さ
3005 トータルのフレームの幅
3201 第1の光学的ゾーン
3202 第2の光学的ゾーン
3203 第3の光学的ゾーン
3204 距離
3210 フィッティングポイント

Claims (129)

  1. 眼鏡であって、
    レンズハウジングと。
    前記レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部と、
    前記レンズハウジングによって支持されるレンズと、
    前記レンズハウジング、前記第1のテンプル部、または前記第2のテンプル部に結合される可動部材であって、前記可動部材は、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成され、レンズの位置が、前記可動部材の位置に少なくとも部分的に基づく、可動部材と、
    前記可動部材の位置を自動的に、または半自動的に調節するように適合させる機構とを含む、眼鏡。
  2. 前記機構は、引っ張り力および押し付け力の両方を使用して、前記可動部材の位置を調節するように構成される、請求項1に記載の眼鏡。
  3. 前記機構は、前記第1の位置と前記第2の位置の間で前記可動部材の位置を連続的に調節するように構成される、請求項1に記載の眼鏡。
  4. 前記機構は、前記第1の位置と前記第2の位置の間に位置決めされる第3の位置に、前記可動部材の位置を調節するように構成される、請求項1に記載の眼鏡。
  5. 前記レンズは、フィッティングポイントを有し、
    前記機構は、着用者の正面視中のその瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間の上、または下で任意の場所に、前記レンズの前記フィッティングポイントを配置することができるように、前記可動部材の位置を調節するように構成される、請求項4に記載の眼鏡。
  6. 前記可動部材の位置は、着用者から受け取る入力に基づき、連続的に調節される、請求項5に記載の眼鏡。
  7. 前記機構は、前記眼鏡が着用者によって着用されている間、前記可動部材の位置を調節するように構成される、請求項1に記載の眼鏡。
  8. 前記レンズは、フィッティングポイントを有し、
    前記可動部材の前記第1の位置は、前記レンズの前記フィッティングポイントが、着用者の正面視中のその着用者の瞳孔の中心に近く配置されるときに対応する、請求項1に記載の眼鏡。
  9. 前記可動部材の前記第2の位置は、前記レンズの前記フィッティングポイントが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔の中心の上、または下に配置されるときに対応する、請求項9に記載の眼鏡。
  10. 前記可動部材の前記第2の位置は、前記レンズの前記フィッティングポイントが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔の中心の少なくともほぼ2.0mm上、または下にあるときに対応する、請求項9に記載の眼鏡。
  11. 前記可動部材の前記第2の位置は、前記レンズの前記フィッティングポイントが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔の中心の少なくともほぼ5.0mm上、または下にあるときに対応する、請求項10に記載の眼鏡。
  12. 前記可動部材の前記第2の位置は、前記レンズの前記フィッティングポイントが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔の中心のほぼ5.0mmと10.0mmの間の上、または下にあるときに対応する、請求項10に記載の眼鏡。
  13. 前記可動部材は、前記第1の位置に収縮する、請求項1に記載の眼鏡。
  14. 前記可動部材は、前記第2の位置に伸びる、請求項13に記載の眼鏡。
  15. 前記レンズハウジングは、前記第1のレンズと前記第2のレンズの間に位置決めされるブリッジを含み、
    前記可動部材は、前記ブリッジを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  16. 前記レンズハウジングは、前記第1のレンズと前記第2のレンズの間に位置決めされるブリッジを含み、
    前記可動部材は、前記ブリッジ内に少なくとも部分的に配置される、請求項1に記載の眼鏡。
  17. 前記レンズハウジングは、前記第1のレンズと前記第2のレンズの間に位置決めされるブリッジを含み、
    前記可動部材は、前記ブリッジから外へ伸びるように構成される、請求項1に記載の眼鏡。
  18. 前記レンズハウジングは、前記第1のレンズと前記第2のレンズの間に位置決めされるブリッジを含み、
    前記可動部材は、前記ブリッジから離れて伸びるように構成される、請求項1に記載の眼鏡。
  19. 前記レンズハウジングに結合されるノーズパッドをさらに含み、
    前記ノーズパッドは、着用者の鼻と接触するように構成され、
    前記可動部材は、前記ノーズパッド内に少なくとも部分的に配置される、請求項1に記載の眼鏡。
  20. 前記可動部材は、前記ノーズパッドから外へ伸びるように構成される、請求項19に記載の眼鏡。
  21. 前記レンズハウジングに結合されるノーズパッドをさらに含み、
    前記ノーズパッドは、着用者の鼻と接触するように構成され、
    前記可動部材は、前記ノーズパッドを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  22. 機構が、前記ノーズパッドを回転させることによって、前記ノーズパッドの位置を調節する、請求項21に記載の眼鏡。
  23. 機構が、前記ノーズパッドの形状および/またはサイズを変化させることによって、前記ノーズパッドの位置を調節する、請求項21に記載の眼鏡。
  24. 機構が、前記ノーズパッドに流体を加える、またはそれから流体を除去することによって、前記ノーズパッドの形状および/またはサイズを変化させる、請求項23に記載の眼鏡。
  25. 第1のノーズパッドおよび第2のノーズパッドをさらに含み、
    前記第1のノーズパッドは、前記第2のノーズパッドから離れる第1の距離に配置され、
    前記可動部材は、前記第1のノーズパッド、前記第2のノーズパッド、またはその両方を含み、
    機構が、前記第1のノーズパッドと前記第2のノーズパッドの間の前記第1の距離を調節することによって、前記レンズハウジングの位置を調節する、請求項1に記載の眼鏡。
  26. 前記可動部材は、スプリングを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  27. 前記機構は、アクチュエータを含み、
    前記アクチュエータは、前記第1の位置と前記第2の位置の間で前記可動部材の位置を調節するように構成される、請求項1に記載の眼鏡。
  28. 前記アクチュエータは、1つまたは複数のマイクロモータまたはマイクロポンプを含む、請求項27に記載の眼鏡。
  29. 前記アクチュエータは、着用者が手動で回転させることができる、1つまたは複数のノブを含む、請求項27に記載の眼鏡。
  30. 前記アクチュエータは、
    前記可動部材を駆動するための信号を受信するように構成される検知機構と、
    前記検知機構から信号を受信して、前記可動部材の位置を調節するかどうかを決定するように構成される制御器と、
    電源のうちの少なくとも2つをさらに含む、請求項27に記載の眼鏡。
  31. 前記検知機構は、マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープを含む、請求項30に記載の眼鏡。
  32. 前記マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープは、着用者の視線方向を決定するように構成される、請求項31に記載の眼鏡。
  33. 前記マイクロ加速度計またはマイクロジャイロスコープは、着用者の所定の頭の動きを検出するように構成される、請求項31に記載の眼鏡。
  34. 前記検知機構は、タッチスイッチまたはプッシュボタンを含む、請求項30に記載の眼鏡。
  35. 前記検知機構は、スライダを含む、請求項30に記載の眼鏡。
  36. 前記レンズは、累進多焦点レンズを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  37. 前記レンズは、累進多焦点表面を含む、請求項36に記載の眼鏡。
  38. 前記累進多焦点表面は、短チャネルまたは長チャネルを含む、請求項36に記載の眼鏡。
  39. 前記累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ15mm以下である、請求項38に記載の眼鏡。
  40. 前記累進多焦点表面のチャネル長さは、ほぼ21mm以上である、請求項38に記載の眼鏡。
  41. 前記レンズは、連続的な光学パワーを提供する、請求項1に記載の眼鏡。
  42. 前記レンズは、不連続的な光学パワーを提供する、請求項1に記載の眼鏡。
  43. 前記レンズは、異なる光学パワーを有する、少なくとも2つの光学的ゾーンを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  44. 前記レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に2つの光学的ゾーンを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  45. 前記レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に3つの光学的ゾーンを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  46. 前記レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に4つの光学的ゾーンを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  47. 前記レンズは、異なる光学パワーを有する、5つ以上の光学的ゾーンを含む、請求項1に記載の眼鏡。
  48. 前記レンズは、光学パワーが増加する累進多焦点表面を含む、請求項1に記載の眼鏡。
  49. 前記レンズは、第1の光学的ゾーンおよび第2の光学的ゾーンを含み、
    前記可動部材の前記第1の位置は、前記第1の光学的ゾーンが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される前記レンズの位置に対応し、
    前記可動部材の前記第2の位置は、前記第2の光学的ゾーンが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される前記レンズの位置に対応する、請求項43に記載の眼鏡。
  50. 前記機構は、前記第1のテンプル部、前記第2のテンプル部、または前記レンズハウジングに結合される、1つまたは複数の流体保持要素を含み、
    前記可動部材の位置は、前記流体保持要素内に配置される流体量に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の眼鏡。
  51. 前記可動部材は、前記流体保持要素から流体を除去することに基づき、前記第1の位置から前記第2の位置に移動する、請求項50に記載の眼鏡。
  52. 前記可動部材は、前記流体保持要素に流体を加えることに基づき、前記第2の位置から前記第1の位置に移動する、請求項51に記載の眼鏡。
  53. 前記流体保持要素は、1つまたは複数のノーズパッドに動作可能に結合される、請求項50に記載の眼鏡。
  54. 前記レンズハウジングは、前記第1のレンズと前記第2のレンズの間に配置されるブリッジをさらに含み、
    前記流体保持要素は、前記ブリッジの一部分に動作可能に結合される、請求項50に記載の眼鏡。
  55. 前記機構は、第1のアクチュエータを含み、
    前記第1のアクチュエータは、前記流体保持要素に流体を加える、またはそれから流体を除去するように構成される、請求項50に記載の眼鏡。
  56. 前記第1のアクチュエータは、前記第1のテンプル部内に配置される、請求項55に記載の眼鏡。
  57. 前記第1のテンプル部、および/または前記レンズハウジングは、流体キャビティを含み、
    前記第1のアクチュエータは、前記流体キャビティによって、前記可動部材に動作可能に結合される、請求項55に記載の眼鏡。
  58. 前記機構は、第2のアクチュエータを含み、
    前記第2のアクチュエータは、前記流体保持要素に流体を加える、またはそれから流体を除去するように構成される、請求項56に記載の眼鏡。
  59. 前記第2のアクチュエータは、前記第2のテンプル部内に配置される、請求項58に記載の眼鏡。
  60. 前記アクチュエータおよび/または前記流体保持要素は、1つまたは複数のプラスチック製のチューブによって、前記可動部材に動作可能に結合される、請求項55に記載の眼鏡。
  61. 前記1つまたは複数のチューブは、前記レンズハウジング内に少なくとも部分的に配置される、請求項60に記載の眼鏡。
  62. 前記1つまたは複数のチューブは、前記レンズハウジングの表面に沿って配置される、請求項60に記載の眼鏡。
  63. 前記レンズハウジングの前記表面は、着用者の顔にもっとも近く配置される表面に対応する、請求項62に記載の眼鏡。
  64. 前面をさらに含み、
    前記前面は、前記レンズハウジングの外側表面に沿って配置される、前記1つまたは複数のチューブの少なくとも一部分をカバーする、請求項62に記載の眼鏡。
  65. 前記流体保持要素は、袋または容器を含む、請求項50に記載の眼鏡。
  66. 前記レンズハウジングは、前記第1のレンズと前記第2のレンズの間に配置されるブリッジをさらに含み、
    前記機構は、第1のアクチュエータを含み、
    前記第1のアクチュエータは、前記ブリッジ内に配置される、請求項50に記載の眼鏡。
  67. 前記流体保持要素は、1つまたは複数のノーズパッドを含み、
    前記ノーズパッドは、1つまたは複数のノーズパッドアームによって、前記レンズハウジングに結合され、
    前記第1のアクチュエータは、前記ノーズパッドアームによって、前記ノーズパッドに結合されて、前記第1のアクチュエータによって、前記ノーズパッドアームを通じて、流体を前記ノーズパッドに加える、またはそこから除去することができる、請求項50に記載の眼鏡。
  68. 前記アクチュエータは、マイクロポンプまたはマイクロモータのいずれか1つ、またはある組み合わせである、請求項50に記載の眼鏡。
  69. 眼鏡であって、
    レンズハウジングと、
    前記レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部と、
    前記レンズハウジングによって支持されるレンズと、
    前記レンズハウジング、前記第1のテンプル部、または前記第2のテンプル部に一体に結合される流体保持要素と、
    前記レンズハウジング、前記第1のテンプル部、または前記第2のテンプル部に結合される可動部材であって、前記可動部材は、前記流体保持要素内に配置される流体量に少なくとも部分的に基づき、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成され、レンズの位置が、前記可動部材の位置に少なくとも部分的に基づく、可動部材とを含む、眼鏡。
  70. 機構をさらに含み、
    前記機構は、前記流体保持要素中に配置される前記流体量を手動で調節するように適合させる、請求項69に記載の眼鏡。
  71. 前記機構は、前記第1の位置と前記第2の位置の間で前記可動部材の位置を連続的に調節するように構成される、請求項70に記載の眼鏡。
  72. 前記機構は、前記第1の位置と前記第2の位置の間で前記可動部材の位置を離散的に調節するように構成される、請求項70に記載の眼鏡。
  73. 複数の止め具をさらに含み、
    前記眼鏡が着用者によって着用されているとき、各止め具が、前記可動部材の位置を維持するように構成される、請求項72に記載の眼鏡。
  74. 前記複数の止め具は、第1の止め具および第2の止め具を含み、
    前記第1の止め具は、前記第1の位置に前記可動部材を維持し、
    前記第2の止め具は、前記第2の位置に前記可動部材を維持する、請求項73に記載の眼鏡。
  75. 前記複数の止め具は、前記レンズハウジングの構造上の構成要素を含む、請求項73に記載の眼鏡。
  76. 前記機構は、2つの方向で前記流体に対して力を加えるように構成される、請求項70に記載の眼鏡。
  77. 前記機構は、回転可能なノブまたはスライダを含む、請求項70に記載の眼鏡。
  78. 前記機構は、前記第1のテンプル部、または前記第2のテンプル部上に配置される、請求項77に記載の眼鏡。
  79. 前記流体保持要素は、前記第1のテンプル部、または前記第2のテンプル部内に少なくとも部分的に配置される、請求項78に記載の眼鏡。
  80. 前記機構は、前記レンズハウジング上に配置される、請求項77に記載の眼鏡。
  81. 前記可動部材は、前記流体保持要素から流体を除去することに基づき、前記第1の位置から前記第2の位置に移動する、請求項70に記載の眼鏡。
  82. 前記可動部材は、前記流体保持要素に流体を加えることに基づき、前記第2の位置から前記第1の位置に移動する、請求項81に記載の眼鏡。
  83. 前記レンズは、フィッティングポイントを有し、
    前記流体保持要素中に配置される前記流体量は、前記可動部材の位置を調節するように構成されて、前記レンズの前記フィッティングポイントは、前記着用者の正面視中のその瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間の上、または下で任意の場所に配置することができる、請求項70に記載の眼鏡。
  84. 前記レンズは、フィッティングポイントを有し、
    前記流体保持要素中に配置される前記流体量は、前記可動部材の位置を調節するように構成されて、前記レンズの前記フィッティングポイントは、前記着用者の正面視中のその瞳孔のほぼ中心の2mmと10mmの間の上、または下で複数の離散的場所に配置することができる、請求項70に記載の眼鏡。
  85. 前記流体保持要素は、容器を含む、請求項70に記載の眼鏡。
  86. 前記流体保持要素は、袋を含む、請求項70に記載の眼鏡。
  87. 前記可動部材は、流体収容要素を含む、請求項70に記載の眼鏡。
  88. 前記流体収容要素は、1つまたは複数のノーズパッドを含む、請求項87に記載の眼鏡。
  89. 前記流体収容要素および前記流体保持要素は、互いに動作可能に結合されて、前記流体保持要素から除去される流体が、前記流体収容要素に加えられる、請求項87に記載の眼鏡。
  90. 前記流体収容要素は、袋を含む、請求項89に記載の眼鏡。
  91. 前記レンズハウジングは、前記第1のレンズと前記第2のレンズの間に配置されるブリッジをさらに含み、
    前記可動部材は、前記ブリッジの一部分を含み、
    前記流体保持要素は、前記ブリッジに動作可能に結合される、請求項70に記載の眼鏡。
  92. 前記流体保持要素は、前記可動部材に動作可能に結合される、請求項70に記載の眼鏡。
  93. 前記第1のテンプル部、および/または前記レンズハウジングは、流体キャビティを含み、
    前記流体保持要素は、前記流体キャビティによって、前記可動部材に動作可能に結合される、請求項92に記載の眼鏡。
  94. 前記レンズハウジングに結合されるチューブをさらに含み、
    前記流体保持要素は、前記チューブによって、前記可動部材に動作可能に結合される、請求項92に記載の眼鏡。
  95. 前記チューブは、前記第1のテンプル部、および/または前記レンズハウジング内に少なくとも部分的に配置される、請求項94に記載の眼鏡。
  96. 前記チューブは、直径が、ほぼ2mm以下である、請求項95に記載の眼鏡。
  97. 前記チューブは、直径が、ほぼ0.25mmと1.0mmの間である、請求項95に記載の眼鏡。
  98. 前記チューブは、直径が、ほぼ0.25mmと0.75mmの間である、請求項95に記載の眼鏡。
  99. 前記チューブは、前記着用者にもっとも近い、前記第1のテンプル部、前記第2のテンプル部、および/または前記レンズハウジングの平面上に実質的に配置される、請求項94に記載の眼鏡。
  100. ヒンジをさらに含み、
    前記ヒンジは、前記レンズハウジングおよび前記第1のテンプル部に結合され、
    前記チューブの少なくとも一部分が、前記第1のテンプル部内に実質的に配置される、請求項94に記載の眼鏡。
  101. 前記チューブの少なくとも一部分が、前記ヒンジ内に配置される、請求項100に記載の眼鏡。
  102. 前記チューブの少なくとも一部分が、前記ヒンジの背後に配置される、請求項100に記載の眼鏡。
  103. 前記流体保持要素中に配置される前記流体量を調節するように適合させる機構をさらに含む、請求項69に記載の眼鏡。
  104. 前記機構は、前記流体保持要素中に配置される前記流体量を自動的に、または半自動的に調節するように適合させる、請求項103に記載の眼鏡。
  105. 前記機構は、マイクロモータまたはマイクロポンプを含む、請求項104に記載の眼鏡。
  106. 眼鏡であって、
    レンズハウジングと、
    前記レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部と、
    前記レンズハウジングによって支持されるレンズであって、前記レンズは、異なる光学パワーを有する、少なくとも3つの光学的ゾーンを含む、レンズと、
    前記眼鏡に結合される可動部材であって、前記可動部材は、第1の位置、第2の位置および第3の位置の間で移動するように構成され、レンズの位置が、前記可動部材の位置に少なくとも部分的に基づく、可動部材とを含む、眼鏡。
  107. 前記レンズは、累進多焦点表面を含む、請求項106に記載の眼鏡。
  108. 前記累進多焦点表面は、短チャネルまたは長チャネルを含む、請求項107に記載の眼鏡。
  109. 前記累進多焦点表面のチャネル長さが、ほぼ15mm以下である、請求項108に記載の眼鏡。
  110. 前記累進多焦点表面のチャネル長さが、ほぼ21mm以上である、請求項108に記載の眼鏡。
  111. 前記レンズは、連続的な光学パワーを提供する、請求項107に記載の眼鏡。
  112. 前記レンズは、不連続的な光学パワーを提供する、請求項107に記載の眼鏡。
  113. 前記レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に3つの光学的ゾーンを含む、請求項107に記載の眼鏡。
  114. 前記レンズは、異なる光学パワーを有する、正確に4つの光学的ゾーンを含む、請求項107に記載の眼鏡。
  115. 前記レンズは、異なる光学パワーを有する、5つ以上の光学的ゾーンを含む、請求項107に記載の眼鏡。
  116. 前記レンズは、光学パワーが増加する累進多焦点表面を含む、請求項113に記載の眼鏡。
  117. 前記レンズは、第1の光学的ゾーン、第2の光学的ゾーンおよび第3の光学的ゾーンを含み、
    前記可動部材の前記第1の位置は、前記第1の光学的ゾーンが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、前記レンズの位置に対応し、
    前記可動部材の前記第2の位置は、前記第2の光学的ゾーンが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、前記レンズの位置に対応し、
    前記可動部材の前記第3の位置は、前記第3の光学的ゾーンが、前記着用者の正面視中のその着用者の瞳孔のほぼ中心と光学的に連通した状態で配置される、前記レンズの位置に対応する、請求項107に記載の眼鏡。
  118. 前記第1の光学的ゾーンは、高さが、少なくともほぼ5mmであり、
    前記第2の光学的ゾーンは、高さが、少なくともほぼ5mmであり、
    前記第3の光学的ゾーンは、高さが、少なくともほぼ5mmである、請求項117に記載の眼鏡。
  119. 前記第1の光学的ゾーンは、高さが、ほぼ10mmと20mmの間であり、
    前記第2の光学的ゾーンは、高さが、ほぼ10mmと20mmの間であり、
    前記第3の光学的ゾーンは、高さが、ほぼ10mmと20mmの間である、請求項117に記載の眼鏡。
  120. 前記レンズは、n個の光学的ゾーンを含み、ただし、nは、3以上であり、
    前記レンズは、高さが、hに等しく、
    各光学的ゾーンは、高さが、h/nにほぼ等しい、請求項107に記載の眼鏡。
  121. nは、4以上であり、
    hは、ほぼ40mm以下である、請求項120に記載の眼鏡。
  122. nは、5以上であり、
    hは、ほぼ50mm以下である、請求項120に記載の眼鏡。
  123. hは、ほぼ25mm以上である、請求項120に記載の眼鏡。
  124. 眼鏡であって、
    レンズハウジングと、
    前記レンズハウジングに結合される第1のテンプル部、および第2のテンプル部と、
    前記レンズハウジングによって支持されるレンズと、
    前記レンズハウジング、前記第1のテンプル部、または前記第2のテンプル部に結合される可動部材であって、前記可動部材は、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成され、前記レンズの位置が、前記可動部材の位置に少なくとも部分的に基づく、可動部材と、
    前記可動部材の位置を調節するように適合させる機構であって、前記機構は、前記第1のテンプル部、または前記第2のテンプル部に一体に結合される、機構とを含む、眼鏡。
  125. 前記機構は、前記可動部材の位置を手動で調節するように適合させる、請求項124に記載の眼鏡。
  126. 前記機構は、前記可動部材に結合されるワイヤを含む、請求項125に記載の眼鏡。
  127. 前記ワイヤの少なくとも一部分が、前記第1のテンプル部、または前記第2のテンプル部内に配置される、請求項126に記載の眼鏡。
  128. 前記機構は、スライダまたはノブをさらに含む、請求項126に記載の眼鏡。
  129. 前記スライダまたは前記ノブは、前記ワイヤに対して力を加えるように構成され、
    前記ワイヤは、前記可動部材の位置を調節するように適合させる、請求項128に記載の眼鏡。
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