JP2014501668A - クロージャを有する容器セット - Google Patents

Abstract

本発明は、少なくとも１つのブランドと様々な容積サイズとの全体にわたって、類似の容器−クロージャ・インタフェース（３０８）を有する、複数の異なる容器（３００）を含み、容器（３００）の少なくとも１つは、２つ以上のアンダーカットを有し、かつ、少なくとも１つの共通の構成要素を有する、複数の異なるクロージャ（３０７）を有する、一連の製品に関する。

Description

本発明は、少なくとも１つのブランドと様々な容積サイズとの全体にわたって、類似の容器−クロージャ・インタフェースを有する、複数の異なる容器を含み、この容器の少なくとも１つは、２つ以上のアンダーカットを有する、一連の製品に関する。とりわけ、それら複数の容器は、少なくとも１つの共通の構成要素を有する、複数の異なるクロージャと連結される。

調剤用のパッケージ又は容器を包含する様々なパッケージが、家庭用品、パーソナルケア製品、及び他の製品のために開発されてきた。消費者に感じのよい審美的外観を与える容器は、その容器のデザインと十分に一体化するクロージャデザインを有する。このことによって、２つの構成要素の一体化が十分に考慮されたというメッセージが伝達される。このことは、消費者がクロージャ機能を直観的に認識できるようにするのに重要である。十分に一体化された容器／クロージャシステムの一例は、容器のジオメトリがクロージャを包み込んでショルダーを作り出すものである。このジオメトリは、凹形ネックを備えた容器と称されることもある。この凹所ジオメトリは、様々な目的、例えば、容器及びクロージャに対する総合的な外観、逆方向における容器の安定性を果たして、消費者がクロージャの機能をより直観的に認識できるようにする。

これまでのところ、大抵のクロージャは容器のジオメトリを完成し、そうすることによって、クロージャの寸法は容器のジオメトリに釣り合う必要がある。本発明において、クロージャの寸法は最小限に抑えられ、それによって、幾つかの利点を提供する。それら利点の１つは、クロージャの重量を、所要のクロージャ機能性を可能にするのに必要とされる最小量の樹脂まで低減することである。このことは、これまでのところ、業界が十分に確立されたポリプロピレンのリサイクル流れを有していない環境にとって利益となる。全体のパッケージから重量が低減されるクロージャを有することによって、容器が改善されたリサイクル性を有することが可能となる。また、そのことによって、樹脂、加工処理、ツーリング、射出成形（ＩＭ）プレスの選択、及びその他に関連するコストを含むクロージャの全コストが低減する。クロージャ寸法を最小限に抑えることのもう１つの利点は、クロージャが、デザインにおいてより小さな焦点となり、１つのブランド内で様々な容器デザインのために同一のクロージャを用いることをより誘導的にし、様々なブランド／成形ファミリーの全体にわたって、同一クロージャを使用することさえ可能にすることである。このことは、最適化及び効率性を促進し、かつ、見返りにコストを更に低減する。このことは更に、形状の輪郭が、追加的特徴部、例えば、ステップ、より大きい半径、又は他の幾何学的改変及び角度等を用いて、クロージャを調整することなく、比例的に縮尺で設計されるのを可能にする。

クロージャ寸法を最小限に抑えることのもう１つの利点は、それは容器の形状において一体化されることが可能であることである。容器がそれの逆方向になっているとき、一体化されたデザインは、容器の頂面を使用することが、より大きいクロージャを必要とするのに対して、安定性を付与するのを可能にする。また、（シャンプー及びコンディショナー等の）形態の間に差別化を作り出すのに役立ち、消費者が探している製品を彼らが識別するのに役立つ。このことによって、容器のデザインのスケールと開発とが促進され、その結果、利点が促進される。更なる利点は、凹所クロージャを有することは、凹所クロージャが凹所ジオメトリによって保護されることに起因して、損傷からのより高いレベルの保護を提供することである。容器がクロージャの周りを包む凹形ネックを有することのもう１つの利点は、そのことが、様々な寸法の全域で同一クロージャを使用することを可能にし、容器とクロージャとの間に一体化された外観を依然として有することである。本発明の更なる利点は、様々な成形技術によって製造された容器の全体にわたって、同一クロージャを使用することのできる可能性である。成形技術の非制限的例には、押出吹込成形（ＥＢＭ）、射出吹込成形（ＩＢＭ）、及び射出延伸吹込成形（ＩＳＢＭ）が包含される。このことによって、スケールは促進され、かつ、コストは更に低減される。

市場で容器を観察するとき、良く行われていることは、各々の個々の容器のデザインのための異なるクロージャを使用することである。このことはとりわけ、様々なブランドにわたって、かつ、同一ブランドの様々な容積サイズにわたってさえも、注目される。様々なクロージャの形状及び／又はデザインは、各々にそれ自体の不偏（equity）を提供するために、典型的には様々なブランドにわたって使用される。１つの同一ブランド内で容器の様々な容積サイズの範囲を観察するとき、企業は、クロージャのジオメトリが容器のジオメトリに嵌合するのを可能にするため、典型的には、各々のサイズを得るために様々なクロージャを作り出すことを選択する。このことは、パッケージ全体により一体化された外観であって、クロージャが容器の輪郭を完成する外観を達成することを可能にする。複数のクロージャを作り出す必要性は、コストを増大させる。なぜなら、それは、製造する所要ツーリングの数と開発研究を増大させ、かつ、スケールの潜在的創作を低減するからである。さもなければ、上記必要性は、コストを低減することができるであろう。典型的には、より大きい容器は、更に、より大きいクロージャを使用し、したがって、原材料、加工処理、ツーリングの選定等のコストを増大させる。場合によっては、幾つかの企業は、様々な容器ブランドにわたって、又は様々な容積サイズにわたって同一のクロージャを使用しているものの、これらの容器は、非常に類似するジオメトリであって、それら容器がクロージャと遭遇して一体化された外観を達成するのを可能にするジオメトリを有する必要があることが注目されてきた。このことは、それら容器の容積サイズが、同一のクロージャを使用するそれら容器の全体にわたって非常に類似する必要があり、共通のクロージャを共用することのできる容器サイズの範囲への限定を引き起こすことを意味する。場合によっては、クロージャが、より大きい容積サイズ範囲にわたって共用されるとき、それら容器上の機構、例えば、ステップ、より大きい半径、寸法比の変化、又は他の幾何学的一部変更は、容器をクロージャのジオメトリに強制的に嵌合させる必要がある。例えば、容器の高さ制限が達成されて、容器の内容積を更に増大する場合、容器の幅及び深さは、部分的に変える必要があり、そのことによって、異なる容器／クロージャのインタフェースだけでなく、異なる容器の寸法比をもたらす。このことは望ましくない。なぜなら、それによって、容器全体の形状は強制的に初期のデザインの不偏を超えて動かされるからである。先に説明したように、広範囲の異なる容積サイズの容器と、様々なブランドとの全体にわたって、それらのデザインの不偏に影響を及ぼすことなく、同一のクロージャを使用することができること、及び、完全に一体化された輪郭を作り出すのを可能にすることは、望ましいだけでなく、市場で観察されることもない。

上述の理由によって、容器の様々なブランドと容積サイズとの全体にわたって、全く同一のクロージャを利用することは典型的には、それらのスケールを増大させ、これは典型的には、結果的にコストを低減させる。クロージャは、１つ、２つ、３つ、又は更にはそれ以上の構成要素を有することができる。クロージャ内で共用される構成要素の数が大きければ大きいほど、作り出されるスケールは大きくなり、したがって、典型的には、部品１個当りのコストは低くなる。そういうわけで、本発明の利点は、全く同一の構成要素が、クロージャ全体にわたって共用されて、全く同一のクロージャを生じ、次いで、唯１つの構成要素が変化するクロージャを生じる等の柔軟性を提供する。

本発明は、クロージャのインタフェースに類似する容器を共用し、しかも、少なくとも１つのブランドにわたって、また、少なくとも１つの共通のクロージャ構成要素を共用する様々なクロージャと連結される様々な容積サイズにわたって使用されることが可能である、様々な容器を含む一連の製品を説明する。上記容器の少なくとも１つは、そのジオメトリの中に２つ以上のアンダーカットを有する。

広範囲の容積サイズの全体にわたる容器であって、同一クロージャが共用されている容器の等角図。 広範囲の容積サイズの全体にわたる容器であって、同一クロージャが共用されている容器の平面図。 広範囲の容積サイズの全体にわたる容器であって、同一クロージャが共用されている容器の側面図。 図１Ａ〜図１Ｃのクロージャの分解組立図であって、図２Ｃ及び図２Ｄの全体にわたって共用されているクロージャ構成要素を表す図。 図１Ａ〜図１Ｃの１つ又は複数の容器の形状と異なる形状を有する容器であって、少なくとも１つのクロージャ構成要素を図１Ａ〜図１Ｃに示される容器と共用する容器の等角図。 図２Ａに示される容器の側面図。 図２Ａ及び図２Ｂのクロージャの分解組立図であって、図１Ａ〜図１Ｃの全体にわたって共用されているクロージャ構成要素を表す図。 図２Ａ及び図２Ｂのクロージャの分解下部図であって、図１Ａ〜図１Ｃの全体にわたって共用されているクロージャ構成要素を表す図。

本発明の目的のために、適切な凹所は、クロージャが物品と連結されるとき、この物品の一部分がクロージャの少なくとも一部を包み込むのを可能にするものである。そのような凹所は、クロージャが物品に連結されるとき、クロージャが、依然として物品の最外表面の頂点と実質的に同じ高さのままになるのを可能にすることができる。本明細書において、「クロージャの少なくとも一部」は、クロージャが物品に連結されるとき、一部分が、クロージャの周囲に広がって、ｘ−ｙ平面においてクロージャの中心から測定されて、少なくとも４５°、好ましくは少なくとも６０°、より好ましくは６０°〜３６０°の間の角度を形成することを意図する。

本明細書で用いられる用語「一体化された」は、（ｉ）上記クロージャの少なくとも一部が、物品の少なくとも１つの表面、好ましくはショルダーの外面と実質的に同じ高さのままであること、及び（ｉｉ）物品の少なくとも１つのショルダーが、クロージャの少なくとも一部を包み込み、好ましくは少なくとも１つのくぼんだ面を形成することを意図する。そのような形態の利点は、消費者の所望する輪郭である。

本明細書で用いられる用語「アンダーカット」は、物理的ジオメトリであって、モールドが、上記ジオメトリの少なくとも一部分と交差する線形方向に開放されるとき、このモールドから物品を取り出すのを妨げる物理的ジオメトリである。

本明細書で用いられる用語「非機能的な、様々な分離可能なグラフィックス」とは、需要者に情報を伝達し、かつ、様々なブランド間の製品を区別するために使用される標識をいう。用語「非機能的な」は、標識が需要者にメッセージを伝達する機能以外の他のいかなる機能をも果たさないことを表すために用いられる。用語「分離可能な」は、容器と標識とが、最終組立品が完成する前のある時点で、分離され、しかも、組み立てられた後に標識を取り外すことのできる容器のみに限定されないことを示す。

本明細書で用いられる用語「スケール」とは、デザイン及び開発の時間と資源とを低減することによって得られる経済的利益だけでなく、需要者承認、デザインの美的価値観等にマイナス要素を与えることなく、直接的再適用によって得られる資本投資をもいう。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品（３００）は、共通の又は類似の容器（３０６）−クロージャ（３０７）・インタフェース（３０８）を有する、複数の異なる容器を含む。これらの容器は、様々な容積サイズの範囲を包含し、様々なブランドにわたって使用されることが可能である。一連の製品（３００）は、容器（３０６）のジオメトリに２つ以上のアンダーカットを有する少なくとも１つの容器（３０６）を含む。これらのアンダーカットは、容器（３０６）のネックジオメトリの近位に置かれてもよい。一連の製品（３００）は更に、複数のクロージャを有することができ、また、各々は、一連（３００）の全体にわたって共用されるか、又は共通する少なくとも１つの構成要素（３０１又は３０２）を有する。それらクロージャは、組み立てられたとき、それら容器の開口を密封する。それら容器の内側の製品は、液体又は固体であってもよく、しかも、様々な容器の全体にわたって同一又は異なっていてもよい。本発明の１つの実施形態の非限定的例において、容積サイズの範囲は、少なくとも３００ｍＬの範囲に広がってもよい。更なる実施形態において、その範囲は、少なくとも１０００ｍＬまで伸ばされることが可能であり、また、更なる実施形態においてさえも、少なくとも１２００ｍＬの容積サイズの範囲に及ぶように伸ばされることが可能である。配列される容器は、同一又は異なる色のものであってもよく、また、単一のブランド、２つのブランド、又は３つ以上のブランドにわたって使用されることが可能である。容器（３０６）−クロージャ（３０７）・インタフェース（３０８）は、クロージャが容器にしっかりと取り付けられ、同時に、容器／クロージャのアセンブリに属するように見えるような具合に、一連の製品の全体にわたって類似していてもよい。しかし、このことは、パッケージの全体にわたるインタフェースが、一連の製品の全体にわたって全く同一である必要があるという限定を課さない。本発明の１つの実施形態において、一連の製品のクロージャの構成要素と容器とを調製するのに使用される着色剤、添加剤及び樹脂であって、一連の製品の全体にわたって共用されるか、又は共通するものは、次の非限定的群：同一のもの、部分的に同一のもの、完全に異なるもの、及びそれらの混合物から選択されることが可能である。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品（３００）は、少なくとも２つの共通の構成要素（３０１、３０２）を有する、複数のクロージャを有する。これらの構成要素は、機能的であり、かつ、クロージャの操作を可能にするのに必要であるだけでなく、それら構成要素の一部は、装飾的及び審美的な目的だけのために存在する。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品（３００）は、複数の異なるクロージャであって、クロージャが、シュラウド及びエンジンからなる群から選択される少なくとも１つの共通の構成要素（３０１又は３０２）を具備する複数のクロージャを有する。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品（３００）は、少なくとも２つの共通の構成要素（３０１、３０２）を有する、複数のクロージャであって、これら共通の構成要素がシュラウド及びエンジンと称されることもあるクロージャを具備する。更なる実施形態において、エンジンは、容器に取り付けられるクロージャの構成要素と称されることがあり、また、シュラウドは、エンジンに接続されて、完全なクロージャに最外部の審美的形状を提供するクロージャの構成要素と称されることがある。１つの実施形態の一例は、クロージャがシュラウド及びエンジンの構成要素のみで構成されるときに使用されることが可能であるものの、本発明は、２つの構成要素及びそれ以上の構成要素であって、一連の製品の全体にわたって全く同一である必要はない構成要素のみに限定されない。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品であって、容器の２つ以上は、様々な非機能的な分離可能なグラフィックスを有する。前に規定されたように、これらのグラフィックスは、容器内部に収納される、製品に関する需要者への情報を単に伝達するのに使用されるだけでなく、諸形態の間、及び様々なブランドの間の区別を提供するのにも使用される。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品（３００）は、様々な容器形状を有する、複数の容器を有する。様々な容器形状を使用することは、それら容器が、様々な容積サイズとブランドとの全体にわたって使用され、同時に、それらのデザインブランドの不偏（equity）が維持されるのを可能にする。非限定的例において、本発明の１つの態様は、複数の容器であって、それら容器が様々なアブソリュートディメンション（absolute dimensions）を有し、しかも、それら容器の全体的な形状は、それらが様々なブランドの全体にわたって使用されることが可能であるような具合には関連付けられない複数の容器を含む。もう１つの非限定的例において、本発明の１つの実施形態は、複数の容器であって、それら容器が様々なアブソリュートディメンションを有し、同時に、それら容器が同一ブランドにわたって使用されることが可能であるような具合に、それら容器の全体のアスペクト比を維持する複数の容器を含む。

本発明のもう１つの態様において、それら一連の製品は、複数の容器であって、それら容器が同一の容器形状を有し、しかも、アブソリュートディメンションが一連の製品の全体にわたって全く同一である複数の容器を含む。それら一連の製品内のそれら容器は、同一の色、樹脂、グラフィックス、及び添加剤を共用することができるか、又はこれらの中で変動を有することができる。

本発明のもう１つの実施形態において、それら一連の製品内部のクロージャは、様々な作動機構を有することができる。非限定的例は、開放するためのフリップ、開放するためのツイスト、開放するためのトグル／ディスクトップ、プッシュプル、ネジ蓋、スライド、ねじ込みキャップ、及びそれらの混合物からなる群から選択される。具体的な作動機構は、ブランドの不偏と、望ましい需要者の経験とに基づいて選択されることが可能である。１つの実施形態の一例は、クロージャのもう１つの構成要素（３０２）に関連する、クロージャの１つの構成要素（３０３）を回転させることによって作動するクロージャ（３０４）と連結される容器（３０５）であろう。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品における１つ以上の容器は、クロージャと容器のネックの周囲の容器のジオメトリとの間のインタフェースが、凹形、凸形、線形、非線形、線形と非線形との混合、又はそれらの混合からなる群から選択されることが可能であるジオメトリを有する。インタフェース・ジオメトリの具体的形状は、クロージャの形状と勘合する嵌合するように範囲を既定されることが可能であり、その結果、クロージャと容器との間に一体化された外観を作り出すことが可能となる。

本発明の更なる実施形態において、本発明によって製造された容器（３０５）は、容器のネックと容器のクロージャ（３０４）インタフェース（３０８）との周囲に非線形ジオメトリを有する。インタフェース（３０８）の湾曲は、クロージャ（３０４）の周りに容器（３０５）の覆いを有することを可能にし、完全に一体化された所望のデザインを審美的にするのを可能にする。クロージャ（３０４）の周りを包む容器（３０５）の一部分は、容器のショルダー（３０９）と称されることがある。

本発明の１つの実施形態において、本発明によって製造される容器（３０５）は、ショルダー（３０９）ジオメトリであって、クロージャ（３０８）と共にインタフェース（３０８）を有するショルダー壁の側面が、１０°未満の凸の抜け勾配を有し、また、更なる実施形態では、抜け勾配を８°未満に更に減少させることが可能であり、また、好ましくは、抜け勾配を５°未満に更に減少させることさえ可能であるジオメトリを有する。このショルダー（３０９）表面は、ひとたびクロージャ（３０４）が組み立てられれば、容器（３０５）とクロージャ（３０４）との間にインタフェース（３０８）を作る。１０°未満の凸の抜け勾配を有することは、２つの主な理由で重要である。
１）需要者の承認−抜け勾配が小さければ小さいほど、クロージャ（３０４）が組み立てられた後、クロージャ（３０４）と容器（３０５）との間に存在すると思われる空間又はギャップはそれだけ小さくなる。大きいギャップは典型的には、水又は生成物が蓄積して全体の組立品が雑然としているように感じさせる領域として、需要者に認められる。加えて、大きいギャップは、クロージャ（３０４）と容器（３０５）とが完全には一体化されておらず、全体のパッケージを粗末なデザインと思わせる認識を需要者に与えるかもしれない。そのようなギャップは、ショルダー表面からクロージャまでの距離が７．４ｍｍを超えるとき、需要者もまた、製品流れのための内部バリヤを認める。
２）複数の容器サイズの全体にわたって、クロージャの潜在的再適用−容器の垂直ショルダー壁上に小さい抜け勾配を有することは、直線的抜け勾配又は小さい垂直抜け勾配でクロージャ（３０７）を使用することを可能にする。クロージャが、小さい垂直抜け勾配を有する場合には、クロージャは、クロージャのこの側面を覆うショルダーを有する容器だけでなく、異なるショルダーのデザインを有する容器とも一緒に、又はショルダー（３１０）を有さない容器であって、クロージャの周辺が部分的に若しくは完全に露出している容器とさえも一緒に使用されることが可能である。様々な容器のデザインの全体にわたって同一クロージャを使用するように柔軟性を持つことによって、典型的には、コストとロジスティック複雑性とを低減するスケールが作り出される。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品（３００）は、複数のクロージャであって、それらクロージャが、組み立てられたとき、容器の本体と一体化されて、それら各々の容器の本体の輪郭を完成する、クロージャを有する。本発明の更なる実施形態において、一連の製品（３００）は、複数のクロージャであって、それらクロージャが、組み立てられたとき、一連の製品（３００）における容器のジオメトリのショルダー（３１１）部分と一体化されるクロージャを有する。このことによって、それらの各々の容器の本体の輪郭を完成させることができる。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品（３００）は、ボトルを含む複数の容器を含む。これらのボトルは、様々な分野で使用することができる。そのような分野の非制限的例は、美容ケア用品、例えばボディソープ、シャンプー及びコンディショナーのための容器等、家庭用品並びに／又は日常用品、例えば洗浄剤、又は織物表面及び／若しくは塗装面の洗浄並びに／又は調整を行うための他の洗浄用製剤のための容器等、口腔ケア製品、例えば歯磨き用容器等である。

本発明の更なる実施形態において、一連の製品（３００）は、複数の容器の容積サイズは変動することはあるが、依然として同一のブランドに関連する共通ブランド名で市販される。本発明の１つの実施形態の非限定的例として、一連の製品は、上向き方向、逆方向、又はそれらの混合の方向に置かれる容器を有することができる。それら容器の内側の製品は、１つの容器から他の容器へ変動することができる。

本発明の１つの実施形態において、一連の製品であって、複数の容器の３つ以上は、様々な非機能的な分離可能なグラフィックスを有するそれら様々なグラフィックスは、それら容器内に収納される様々なブランドと様々な製品とを表す。

本発明の更なる実施形態において、一連の容器の少なくとも１つは、少なくとも１つの非線形アンダーカット、又は２つ以上の線形アンダーカットを作り出す物理的ジオメトリを有することができる。１つの実施形態において、線形アンダーカットは、表面が同一平面内に存在するような具合に、表面ジオメトリの一部分を有することができる。本発明の１つの実施形態において、非線形アンダーカットは、表面が複数の平面で存在するような具合に、表面ジオメトリの一部分によって範囲を限定されることが可能である。

本発明の更なる実施形態において、複数のクロージャは、環境を壊さず利用可能な材料で構成される。それらクロージャは、環境を壊さず利用可能な材料又は選ばれた構成要素のみで完全に製造されることが可能である。このことによって、よりいっそう再生利用可能なクロージャを得ることが可能となる。使用することのできると思われるそれら材料の幾つかは、ＰＣＲ、ＨＤＰＥ、ＬＤＰＥ、竹材であり、再生可能な樹脂は、ＰＬＡ（ポリ乳酸）、ＰＨＡ（ポリヒドロキシアルカノエート）、及びバイオポリオレフィン（バイオ−ＰＥ、バイオ−ＰＰ、バイオ−ＰＥＴ）を包含し、しかも、出発材料は、オイルに代えて植物又はバイオスであり、再利用樹脂及び再生利用可能な樹脂は、ＰＰ ＰＣＲ（消費財粉砕再生材料）並びにＰＩＲ（脱工業化粉砕再生材料）であって、再処理されるべき及び／又は代わりに再利用されるべき廃棄物から流用される樹脂であり、天然充填物は、無機物（例えば、ＣａＣＯ３）、木材、パルプ、紙、竹材、牧草、ケナフ麻、パピルス（bulrush）、及び他の天然植物であって、プラスチックの中に含有されるために粉砕され、切断され、細分化され、又は粉砕されたものであり、再生可能な樹脂は、ＰＬＡ（ポリ乳酸）、ＰＨＡ（ポリヒドロキシアルカノエート）、及びバイオポリオレフィン（バイオ−ＰＥ、バイオ−ＰＰ、バイオ−ＰＥＴ）を包含し、しかも、出発材料は、オイルに代えて植物又はバイオスであり、再利用樹脂及び再生利用可能な樹脂は、ＰＰ ＰＣＲ（消費財粉砕再生材料）並びにＰＩＲ（脱工業化粉砕再生材料）であって、再処理されるべき及び／又は代わりに再利用されるべき廃棄物から流用される樹脂であり、天然充填物は、無機物（例えば、ＣａＣＯ３）、木材、パルプ、紙、竹材、牧草、ケナフ麻、パピルス、及び他の天然植物であって、プラスチックの中に含有されるために粉砕され、切断され、細分化され、又は粉砕されたものであり；再生される幾種類かの種々雑多な材料は、充填材として使用されることが可能であり、廃棄物貨幣（例えば、米国ドル紙幣）を含む。

それらの環境を壊さず利用可能な材料は、非石油源から製造されたバイオポリマー、生分解性高分子、再生樹脂及びそれらの混合物を包含することができる。この用途のために使用することができると思われる潜在的バイオポリマーの幾つかは、竹、紙、牧草、等である。非石油源は、バイオ由来ポリエチレン、バイオ由来ポリプロピレン、バイオ由来ポリエステル、及びそれらの混合物からなる群から選択されることが可能である。環境を壊さず利用可能な材料の一部又は全ては、着色剤、静電気防止剤、紫外線抑制剤、又は、外観若しくは性能を変えるための少量の他の添加剤を含有することができる。

本発明の更なる実施形態において、クロージャは、密封、人間工学、貯蔵表面の安定性、使用者のための視覚補助、容器の耐久性、使用者に対する触覚信号及び音響信号の特注生産、並びにそれらの混合からなる群から選択される機能的性能を改善することのできる材料を含むことができる。更なる実施形態の一例として、クロージャは、軟質材料で部分的に成形されることが可能である。そのような軟質材料は、触覚機構を提供することができるだけでなく、クロージャの密封性能を改善することもできる。クロージャを射出するとき、使用することのできる軟質材料の例には、熱可塑性エラストマー、スチレン（ＳＥＢＳ及びＳＢＳ）ベース、及びオレフィン（ＴＰＯ ＰＰエラストマー）ベースを含むＴＰＥ、熱可塑性ユーロタン（eurothanes）ＴＰＵ、溶融加工可能ゴムＭＰＲ、熱可塑性加硫物ＴＰＶ、及びポリ塩化ビニルＰＶＣ、並びにそれらの混合物が包含される。本発明の１つの態様において、軟質様材料は、クロージャの開放及び閉鎖を行う間、ソフトタッチの感触を提供して、需要者を楽しませることができる。

本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきでない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法はそれぞれ、記載された値及びその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「４０ｍｍ」として開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味するものとする。

本発明の「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に援用するが、いずれの文献の引用もそうした文献が本発明に対する先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。

以上、本発明の特定の実施形態を例示、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び改変を行いうる点は、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲に含まれるそのような全ての変更及び改変を添付の特許請求の範囲において網羅するものとする。

Claims (22)

1. 少なくとも１つのブランドと様々な容積サイズとの全体にわたって、類似の容器−クロージャ・インタフェースを有する、複数の異なる容器を含み、前記容器の少なくとも１つは、２つ以上のアンダーカットを有する、一連の製品。
2. 少なくとも１つの共通の構成要素を有する、複数の異なるクロージャを利用する、請求項１に記載の一連の製品。
3. 前記２つ以上のアンダーカットは、前記容器のネックの近位に置かれている、請求項１に記載の一連の製品。
4. 前記複数の異なるクロージャは、エンジン又はシュラウドからなる群から選択される少なくとも１つの共通の構成要素を有する、請求項１に記載の一連の製品。
5. 前記複数のクロージャは、少なくとも２つの共通の構成要素を有する、請求項１に記載の一連の製品。
6. 前記複数のクロージャは、同一のエンジン及び同一のシュラウドを有する、少なくとも２つの共通の構成要素を有する、請求項５に記載の一連の製品。
7. 前記容器の２つ以上は、様々な非機能的な分離可能なグラフィックスを有する、請求項１に記載の一連の製品。
8. 前記複数の容器は、様々な容器形状を有する、請求項１に記載の一連の製品。
9. 前記複数の容器は、同一の容器形状を有する、請求項１に記載の一連の製品。
10. 前記複数のクロージャは、開放するためのフリップ、開放するためのツイスト、開放するためのトグル／ディスクトップ、プッシュプル、ネジ蓋、スライド、ねじ込みキャップ、及びそれらの混合物の群から選択される作動機構を有する、請求項１に記載の一連の製品。
11. 前記類似の容器−クロージャ・インタフェースは、容器のネックと前記容器のクロージャ・インタフェースの周囲に前記容器のジオメトリを有し、前記クロージャ・インタフェースは、凹形、凸形、線形、非線形、線形と非線形との混合、又はそれらの混合からなる群から選択される、請求項１に記載の一連の製品。
12. 共通容器の一部分は、前記容器のネックと前記容器のクロージャ・インタフェースとの周囲に非線形ジオメトリを有する、請求項１１に記載の一連の製品。
13. 共通容器は、クロージャに対するインタフェースを有するショルダーの垂直側が、１０°未満の凸の抜け勾配を有するジオメトリを有する、請求項１に記載の一連の製品。
14. 複数のクロージャは、前記複数の容器の本体の輪郭を完成する、請求項１に記載の一連の製品。
15. 前記複数のクロージャは、前記容器の前記ショルダー・ジオメトリと一体化され、かつ、前記容器の輪郭を完成する、請求項１４に記載の一連の製品。
16. 前記複数の容器は、ボトルを含む、請求項１に記載の一連の製品。
17. 共通のブランド名で市販される、請求項１に記載の一連の製品。
18. 前記複数の容器の３つ以上は、非機能的で様々な分離可能なグラフィックスを有する、請求項１に記載の一連の製品。
19. 前記複数のクロージャは、環境を壊さず利用可能な材料で構成される、請求項１に記載の一連の製品。
20. 前記環境を壊さず利用可能な材料は、非石油源から製造された生物高分子、生分解性高分子、再生樹脂及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項１９に記載の一連の製品。
21. 前記非石油源は、生物由来ポリエチレン、生物由来ポリプロピレン、生物由来ポリエステル及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項２０に記載の一連の製品。
22. 前記複数のクロージャは、密封、人間工学、貯蔵表面の安定性、使用者のための視覚補助、容器の耐久性、前記使用者に対する触覚信号及び音響信号の特注生産、並びにそれらの混合からなる群から選択される機能的性能を改善する材料で構成されている、請求項１に記載の一連の製品。

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