JP2014241638A

JP2014241638A - 遠隔監視システムの無線中継モジュール

Info

Publication number: JP2014241638A
Application number: JP2014176791A
Authority: JP
Inventors: ビー．ゲインズロバート; B Gaines Robert; ディー．ウィズナージョエル; D Wiesner Joel; エム．ブライトワイザーケネス; M Breitweiser Kenneth; ホルストジョン; Holste John
Original assignee: Covidien LP
Current assignee: Covidien LP
Priority date: 2011-01-14
Filing date: 2014-09-01
Publication date: 2014-12-25
Also published as: CA2823600A1; US8818260B2; KR20150003926A; MX2013008157A; RU2013131828A; US20120184207A1; SG191931A1; RU2576496C2; KR101534420B1; WO2012097112A2; BR112013018018A2; JP5711389B2; WO2012097112A4; IL227455A0; AU2012205515A1; CN103348738A; JP2014502830A; AU2012205515B2; EP2664194A2; KR20130121922A

Abstract

【課題】遠隔監視システムの無線中継モジュールを提供する。
【解決手段】一連の医療装置と遠隔監視装置61〜63の間のネットワーク化された通信のための無線中継モジュール30である。医療装置10に接続されたインタフェース回路15が、無線中継ネットワークを介して無線中継モジュール30と通信する。中継モジュール30はインターネットアクセス可能な無線通信ネットワークを通して遠隔監視装置61〜63と通信し、無線中継ネットワークに接続された受信器、無線中継ネットワークに接続された第１の送信器、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークに接続された第２の送信器、およびコントローラを有する。コントローラは、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークのステータスを判断する。
【選択図】図１

Description

本出願は、一連の医療装置と遠隔監視装置の間の通信のための無線中継モジュールに関し、とりわけ、無線中継ネットワークを介して医療装置から通信を受信および医療装置へ通信を送信し、遠隔監視装置から受信された通信をインターネットアクセス可能な無線通信ネットワークを介して転送する無線中継モジュールに関する。

病院、クリニック、生活支援センタなどを含む救命救急センタおよび在宅看護健康サービスセンタでは、治療従事者と患者が相互に対する時間が貴重である。また、深刻な健康状態および発症に対する治療従事者の対応時間が、重要でありうる。治療従事者の時間および患者の影響をよりよく管理するため、集中監視のシステムが開発されてきた。そのようなシステムでは、それぞれの患者からの生理学的データが集中した箇所に送信される。この集中した箇所では、１人または少数の技師が、この患者情報の全てを監視し患者の状況を判断する。患者の警報状況を示す情報は、例えば無線ポケットベルおよび／または携帯電話を介して、および／または設備全体の音声呼び出しを行うことにより、技師および／またはシステムが現場の治療従事者と通信し即時に患者へ注意させる状況を起こす。

無線ネットワークを用いたそのような集中監視システムの実行は、多くの困難を示す。設備内の多くの部屋および多くの階にいる患者に動的に割り当てられる可能性があるさまざまな医療装置により提供される情報を用いて効果的に患者の状況を監視するため、例えばＩＥＥＥ８０２．１１規格に基づいた”Ｗｉ−Ｆｉ”ネットワークのようなローカルエリアネットワークを用いて、医療装置と集中した箇所の間の通信を確立することが望ましいであろう。しかし、そのようなネットワークは、さまざまな他の機能（例えば、電子医療記録（ＥＭＲ）への内科医のアクセス、設備管理システムおよび他の機能）を補助するために通常はすでに設備内に配置されているので、集中監視を提供する目的での十分なローカルエリアネットワークアクセスを確保することは、しばしば望ましくない。また、患者が救命救急健康サービスセンタから離れている（例えば家庭にいる）とき、Ｗｉ−Ｆｉネットワークのような従来のローカルエリアネットワーク設備へのアクセスは、利用不可または救命救急監視の適用を補助するのに十分信頼がおけないかもしれない。

明らかに、救命救急センタおよび在宅看護健康サービスセンタの集中監視における効率の向上のため、いくつかの地理的に分散した救命救急健康サービスセンタを監視する、１つの”オフサイト”集中監視箇所を提供することが望ましい可能性がある。

従来のＷｉ−ＦｉまたはＩＥＥＥ８０１．１１ベースのローカルエリアネットワークの代替として、無線パーソナルエリアネットワークに関するＩＥＥＥ８０２．１５．４規格に基づいたＺＩＧＢＥＥネットワークが、治療場所での例えばパルスオキシメータ、血圧計、脈拍計、体重計、血糖計を含む医療装置の通信のため、ＩＥＥＥ１１０７３装置特化準拠のさまざまな医療装置からの情報収集に使用されてきた。例えば、ＺＩＧＢＥＥＷｉｒｅｌｅｓｓＳｅｎｓｏｒＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎｓｆｏｒＨｅａｌｔｈ，ＷｅｌｌｎｅｓｓａｎｄＦｉｔｎｅｓｓ，ＺＩＧＢＥＥＡｌｌｉａｎｃｅ，Ｍａｒｃｈ２００９を見られたい。この文献は、本明細書にその全体を参照により組み込まれる。ＺＩＧＢＥＥネットワークは、例えば”自己回復”メッシュ構成で動的に構成可能であること、および低い電力の必要量で動作すること（例えばＺＩＧＢＥＥ送受信器が電池の電力で一体的に医療装置に接続されることを可能にする）の利点を提供する。しかし、個々のＺＩＧＢＥＥ送受信器間の送信範囲は、通常数百フィート以下に制限される。結果として、そのようなネットワークはオフサイトに設置された集中監視箇所に使用できない。また、１９９６年の医療保険の相互運用性および説明責任に関する法律（ＨＩＰＡＡ）の適用可能な患者データプライバシー条項に準拠して、監視される医療装置と集中監視箇所間の情報通信は、安全に行わなければならない。

よって、無線ローカルエリアネットワークまたは無線パーソナルエリアネットワークと通信する医療装置と、より広い範囲の無線ネットワーク（例えば無線ワイドエリアネットワーク）と通信する遠隔監視装置との間でなされる通信の中継が可能な、無線中継モジュールを提供することが望ましいであろう。

本発明は、一連の医療装置と遠隔監視装置の間のネットワーク化された通信を提供する無線中継モジュールを対象とする。本発明の望ましい実施形態によると、１つまたは複数の医療装置（例えば人工呼吸器、外部栄養補給装置、パルスオキシメータ、血圧計、脈拍計、体重計、血糖計を含むがそれらに限定されない）が、患者用の設備において提供される。インタフェース回路が、それぞれの医療装置に接続され、無線中継ネットワークを介した複数の無線中継モジュールのうちの１つとの通信のため構成される。無線中継モジュールは、好都合なことに、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワーク、および望ましくは、（例えば、汎欧州デジタル移動電話方式（ＧＳＭ（登録商標））または符号分割多重アクセス（ＣＤＭＡ）セルラーネットワークまたは関連した無線データチャネルに基づいた）を含む携帯電話データネットワークのような無線広域ネットワーク（ＷＷＡＮ）を通して遠隔監視装置と通信するようさらに構成される。また、例えばＨＩＰＡＡの規定に準拠するため、無線ネットワークのそれぞれを通した通信は、安全に行うことが望ましい。

複数の無線中継モジュールのそれぞれは、それぞれのインタフェース回路から、無線中継ネットワークを通して医療装置データを無線で受信可能な受信器、医療装置データを、無線中継モジュールのうちの他の１つへ無線中継ネットワークを通して無線で送信可能な第１の送信器、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークを通して、データを無線で送信可能な第２の送信器、および、第１の送信器および第２の送信器に接続されたコントローラを有する。コントローラは、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークのアクセスステータスを判断し、そのステータスに基づき第１の送信器または第２の送信器のうちの１つを選択するよう構成される。例えばステータスが、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークが無線中継モジュールにアクセス可能であることを示すとき、コントローラは、インタフェース回路により送信された医療装置データを無線中継モジュールへ送信するために、第２の送信器を選択する。ステータスが、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークがアクセス可能でないことを示すとき、コントローラは、医療装置データを無線中継モジュールのうちの他の１つへ送信するために、第１の送信器を選択する。この方法で、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークを通して医療装置データを送信する他の試みを、正常な送信が達成されるまで、この他の無線中継モジュール（およびもしかすると追加の無線中継モジュール）により行うことが可能である。

複数の無線中継モジュールのそれぞれは、インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークから通信を受信する第２の受信器を有してもよい。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
（項目Ａ１）
無線中継モジュールであって、
無線中継ネットワークを通して少なくとも１つの医療装置から医療装置データを無線で受信可能な第１の受信器と、
インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークを通してデータを無線で送信可能な第１の送信器と、
前記無線中継ネットワークを通して前記医療装置データを第２の無線中継モジュールへ無線で送信可能な第２の送信器と、
前記第１の受信器により受信される前記医療装置データを送信するために、前記第１の送信器または前記第２の送信器のうちの１つを選択するよう前記無線中継モジュールを制御可能である、前記第１の送信器および前記第２の送信器に接続されたコントローラと、
前記第１の送信器および前記コントローラに接続されたステータスモジュールであって、前記ステータスモジュールは、前記無線通信ネットワークを通した可能性がある通信のステータスを判断し、前記ステータスに基づいて前記第１の送信器または前記第２の送信器を選択する前記コントローラに、前記ステータスを提供することが可能である、ステータスモジュールと
を備える、無線中継モジュール。
（項目Ａ２）
前記第２の送信器が、動作指示を前記少なくとも１つの医療装置へ送信することがさらに可能である、項目Ａ１に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ３）
前記動作指示をインターネットアクセス可能な前記無線通信ネットワークから無線で受信可能な第２の受信器と、
前記コントローラに電気的に接続されたメモリであって、前記医療装置のそれぞれの１つに向けられた前記受信された動作指示をバッファリング可能であり、前記コントローラは前記医療装置の前記それぞれの１つへの前記動作指示の送信の順序および／または優先権を制御する、メモリと
をさらに備える、項目Ａ２に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ４）
前記無線中継モジュールにより前記無線通信ネットワークを通した可能性がある通信の判断されたステータスのステータス表示を提供するため、前記ステータスモジュールに電気的に接続された無線通信ネットワークインジケータをさらに備える、項目Ａ１に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ５）
前記無線中継ネットワークを通した可能性がある通信の判断されたステータスのステータス表示を提供するため、前記コントローラに電気的に接続された無線中継ネットワークインジケータをさらに備える、項目Ａ１に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ６）
前記コントローラが、前記無線中継ネットワークを通したステータスパラメータの受信に基づき、前記第１の送信器または前記第２の送信器のうち１つを選択可能である、項目Ａ１に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ７）
前記無線中継ネットワークがＺＩＧＢＥＥネットワークである、項目Ａ１に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ８）
前記無線中継ネットワークが、中継可能なブルートゥースネットワークである、項目Ａ１に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ９）
前記インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークが、モバイル通信ネットワークである、項目Ａ１に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ１０）
前記モバイル通信ネットワークが、ＣＤＭＡまたはＧＳＭ（登録商標）ベースのネットワークである、項目Ａ９に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ１１）
前記医療装置データが、暗号化された医療装置データである、項目Ａ１に記載の無線中継モジュール。
（項目Ａ１２）
医療装置無線ネットワーク内の中継モジュールを作動するプロセスであって、
ａ．前記無線中継ネットワークを通して、少なくとも１つの医療装置からデータを受信するステップと、
ｂ．中継モジュールの第１の送信器と通信するインターネットアクセス可能な無線通信ネットワークのステータスを判断するステップと、
ｃ．前記判断されたステータスが特定の基準を満たす場合、前記データを、前記少なくとも１つの医療装置から前記第１の送信器により前記無線通信ネットワークを通して送信するステップと、
ｄ．前記判断されたステータスが前記特定の基準を満たさない場合、前記データを、前記少なくとも１つの医療装置から前記無線中継ネットワークと通信する第２の送信器により前記無線中継ネットワークを通して第２の中継モジュールへ送信するステップと
を含む、プロセス。
（項目Ａ１３）
前記少なくとも１つの医療装置に対し意図された前記インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークを通して動作指示を受信するステップと、
前記受信された動作指示を、前記少なくとも１つの医療装置のうちの前記意図された装置へ送信するステップと
をさらに含む、項目Ａ１２に記載のプロセス。
（項目Ａ１４）
前記少なくとも１つの医療装置のうちの前記意図された装置に向けられた前記受信された動作指示をバッファリングするステップと、
前記少なくとも１つの医療装置のうちの前記意図された装置への前記動作指示の送信の順序および／または優先権を制御するステップと
をさらに含む、項目Ａ１３に記載のプロセス。
（項目Ａ１５）
前記無線通信ネットワークを通した可能性がある通信の表示を提供するステップをさらに含む、項目Ａ１２に記載のプロセス。
（項目Ａ１６）
前記無線中継ネットワークを通した可能性がある通信の表示を提供するステップをさらに含む、項目Ａ１２に記載のプロセス。
（項目Ａ１７）
前記無線中継ネットワークを通した可能性がある通信の表示を提供するステップが、０個または１個または複数個のＬＥＤインジケータを選択的に点灯することにより、前記無線中継ネットワークの信号強度の表示を提供するステップをさらに含む、項目Ａ１６に記載のプロセス。
（項目Ａ１８）
前記無線中継ネットワークがＺＩＧＢＥＥネットワークである、項目Ａ１２に記載のプロセス。
（項目Ａ１９）
前記無線中継ネットワークが、中継可能なブルートゥースネットワークである、
項目Ａ１２に記載のプロセス。
（項目Ａ２０）
前記無線通信ネットワークが、モバイル通信ネットワークである、項目Ａ１２に記載のプロセス。
（項目Ａ２１）
前記モバイル通信ネットワークが、ＣＤＭＡまたはＧＳＭ（登録商標）ベースのネットワークである、項目Ａ２０に記載のプロセス。
（項目Ａ２２）
前記判断するステップは、
前記無線通信ネットワークの信号強度を測定するステップと、
前記無線通信ネットワークの前記測定された信号強度の関数として、前記無線通信ネットワークの前記ステータスを判断するステップと
をさらに含む、項目Ａ２０に記載のプロセス。
（項目Ａ２３）
前記ステータスが、前記中継モジュールの記憶要素により格納されたデータ要素の値の関数として判断される、項目Ａ１２に記載のプロセス。

本発明は、以下の図を参照して進める本発明の詳細な記載からより容易に明らかになるであろう。

本発明による無線中継モジュールを含む例示的な医療装置ネットワークアーキテクチャのブロック図を表す。図１によるアーキテクチャの例示的な無線ネットワーク構成要素をさらに示すブロック図を表す。本発明による例示的な無線中継モジュールを示す概略図を表す。図３（ａ）の無線中継モジュールの実施形態の上面図、前面図および側面図をそれぞれ示す概略図を表す。図３（ａ）の無線中継モジュールの実施形態の上面図、前面図および側面図をそれぞれ示す概略図を表す。図３（ａ）の無線中継モジュールの実施形態の上面図、前面図および側面図をそれぞれ示す概略図を表す。図３（ｂ）〜図３（ｄ）の無線中継モジュールの例示的な制御パネルを示す。図３（ａ）の中継モジュールの動作の第１の例示的な方法を示すフローチャートを表す。図３（ａ）の中継モジュールの動作の第２の例示的な方法を示すフローチャートを表す。

本発明を実行するため発明者がベストモードと考えるものを含む、本発明の例示的な実施形態を詳細に述べる。これらの例示的な実施形態の例は、添付の図に示される。これらの実施形態と関連して本発明を記載するが、本発明を記載された実施形態に限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。そうではなく、本発明は、添付の請求項に定義された本発明の趣旨および範囲内に含まれうるとして、代替、改良、および均等物に及ぶことを意図する。

後述の記載で、本発明の全体の理解のため、特定の詳細を述べる。本発明は、これらの特定の詳細の一部または全てなしには実践しえない。他の場合、本発明を不必要に曖昧にしないように、公知の態様は詳細に記載しない。

本発明を説明するため、図１〜図５を参照して例示的な実施形態を記載する。

本明細書および添付の請求項では、単数形の”ａ”、”ａｎ”および”ｔｈｅ”は、文脈が明らかに他を述べていない限り複数の言及を含む。他に定義された場合を除いて、本明細書で使用する全ての技術用語および科学用語は、この発明が属する当業者が一般的に理解するのと同一の意味を持つ。

本発明による監視医療装置に関するシステムの例示的なアーキテクチャ１００の図が、図１に示される。医療状況の監視および／または１人または複数の患者の医学的治療のため、患者用の設備２０において１つまたは複数の医療装置１０が提供される。患者用の設備２０は、多数の患者にサービスを提供する救命救急健康サービスセンタ（例えば病院、クリニック、生活支援センタなどを含む）、１人または複数の患者にサービスを提供する家庭の設備、または外来患者が装着または着用しうるパーソナル筐体（例えばバックパック）を含んでもよい。それぞれの医療装置１０に関連するのがインタフェース回路１５であり、インタフェース回路１５は、例えば低速無線パーソナルエリアネットワークすなわち“ＬＲ−ＷＰＡＮ，”ＺＩＧＢＥＥネットワークまたは低電力ブルートゥースネットワークのような他の低電力パーソナルエリアネットワーク、既存のまたは現在開発中または検討中の設備指向無線ネットワーク内で信号をそれぞれ送信および受信するための、１つまたは複数の送信器および／または受信器を持つ送受信器を有する。例えば、ＨｏｕｄａＬａｂｉｏｄｅｔａｌ．，Ｗｉ−Ｆｉ，Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標），Ｚｉｇｂｅｅ（登録商標）ａｎｄＷｉＭａｘ，Ｓｐｒｉｎｇｅｒ２０１０を参照されたい。またこの文献は、参照により全体を本明細書に組み込まれる。インタフェース回路１５を、本発明による医療装置１０内に収容または外部に配置してもよいことを理解するべきである。患者用の設備２０内に、１つまたは複数の中継モジュール３０ａも提供される。

図３（ａ）に関連して詳述するように、それぞれのモジュール３０ａは、設備指向無線ネットワーク内でインタフェース回路１５から信号を受信およびインタフェース回路１５へ信号を送信するための、第１の送受信器を有する。図３（ａ）で示されるように、それぞれの中継モジュール３０ａは、無線広域ネットワークすなわち“ＷＷＡＮ”を介して、無線でアクセスポイント４０へ信号を送信およびアクセスポイント４０から信号を受信するための第２の送受信器をさらに有する。本発明での使用に適切なＷＷＡＮは、例えば汎欧州デジタル移動電話方式（ＧＳＭ（登録商標））または符号分割多重アクセス（ＣＤＭＡ）セルラーネットワークに基づいたネットワーク、または２Ｇ、３Ｇ、３Ｇロングタームエボリューション、４Ｇ、国際電気通信連合電気通信標準化部門（ＩＴＵ−Ｒ）のＷｉＭＡＸセルラー無線規格に関連するネットワークを含む。例えば、ＶｉｊａｙＧａｒｇ，ＷｉｒｅｌｅｓｓＣｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ＆Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ，ＭｏｒｇａｎＫａｕｆｍａｎｎ２００７を見られたい。この文献は、参照により全体が本明細書に組み込まれる。ＨＩＰＡＡの規定に準拠するため、設備指向無線ネットワークおよびＷＷＡＮのそれぞれを通した通信は、例えばセキュアソケットレイヤ（ＳＳＬ）プロトコルまたはトランスポートレイヤセキュリティ（ＴＬＳ）プロトコルを用いて安全に行うことが望ましい。

図１に示されるように、本発明で使用可能な適切なアクセスポイント４０は、ＷＷＡＮ上の中継モジュール３０ａとの通信のため送受信器へのアクセスを組み入れた、またはアクセスを有するインバウンドｗｅｂサーバ４１を有してもよい。インバウンドｗｅｂサーバ４１によりＷＷＡＮを通して受信された医療装置のデータは、セキュアデータ記憶サーバ４２に転送され、セキュアデータ記憶サーバ４２は、例えば関連した医療装置の識別情報に関する受信されたデータのログを取るよう構成される。アウトバウンドｗｅｂサーバ４３は、例えば、１つまたは複数の遠隔監視装置６１、６２および６３により出されたデータ取得要求をブロードバンドネットワーク５０を通して（例えばインターネットを通して）受信および識別して、セキュアデータ記憶サーバ４２から取得される関連した医療装置のデータを要求し、関連した装置のディスプレイに表示するため、取得されたデータを１つまたは複数の遠隔監視装置６１、６２および６３へフォーマットし送信するよう構成される。１つまたは複数の遠隔監視装置６１、６２および６３の装置表示における受信、記憶および医療装置のデータの取得を可能にするアクセスポイント４０のあらゆるアーキテクチャが、本発明と併せて使用するのに適切であることを理解するべきである。

図２は、図１の患者用の設備２０内に設置された、またはそうでなければ関連する、本発明のアーキテクチャの例示的な構成要素をさらに示すブロック図を表す。図２では、多数のインタフェース回路１５および中継モジュール３０、３０ａが、患者用の設備２０内の無線中継ネットワーク１６内に配置される。インタフェース回路１５および中継モジュール３０、３０ａは、関連した無線リンクを介して互いに通信するよう構成される。図２で示される本発明の望ましい実施形態で、ネットワーク１６はＩＥＥＥ８０２．１５．４に基づいたＺＩＧＢＥＥメッシュネットワークである。しかし、無線中継ネットワーク１６を、例えばＩＥＥＥ８０２．１１に基づいたＷｉＦｉＷＬＡＮおよびＩＥＥＥ８０２．１５．１に基づいたブルートゥースＷＰＡＮを含むさまざまな他の無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）またはＷＰＡＮフォーマットにより編成してもよい。

示された無線中継ネットワーク１６で、それぞれのインタフェース回路１５は、例えば有線通信インタフェースのような、関連した医療装置１０への通信インタフェースを有する。また、それぞれの中継モジュール３０、３０ａは、無線中継ネットワーク１６内の他の中継モジュール３０、３０ａと通信するよう構成された少なくとも１つの送受信器を有する。中継モジュール３０ａは、ＷＷＡＮを通してアクセスポイント４０と通信するための少なくとも第２の送受信器をさらに有する。

ネットワーク１６に関してＺＩＧＢＥＥメッシュネットワークを使用することは、１つまたは複数のインタフェース回路１５および／または中継モジュール３０、３０ａがネットワークに追加されるとき、自己で構成可能である利点をもたらし、１つまたは複数のインタフェース回路１５および／または中継モジュール３０、３０ａがネットワークから削除される、またはそうでなければ無効にされるとき、自己で修復する利点をもたらす。インタフェース回路１５および中継モジュール３０、３０ａのサブグループ化を、定義された地理的領域内（例えば複数階の家庭またはケア施設内の個々の階または階の領域内）で行ってもよい。

図３（ａ）は、中継モジュール３０ａの例示的な構成要素を示すブロック図である。図３（ａ）の中継モジュール３０ａは、アンテナ３１ａを介して図２のインタフェース回路１５および図２のＷＬＡＮまたはＷＰＡＮネットワーク１６内の他の中継モジュール３０、３０ａと無線通信するための第１の送受信器３１を有する。中継モジュール３０ａは、アンテナ３２ａを介してＷＷＡＮを通してアクセスポイント４０と無線通信するための第２の送受信器３２をさらに有する。それぞれの送受信器３１、３２はデータ処理回路３３と通信し、データ処理回路３３は、プロセッサ３４の制御下で作動し、送受信器３１、３２により受信されたデータを受け取り、受信されたデータをバッファ構成要素３５内に格納するよう構成される。また、データ処理回路３３は、プロセッサ３４の指示のもとバッファ構成要素３５からデータを取得し、送信のため送受信器３１または送受信器３２のうちの選択された１つに取得されたデータを提供するようさらに構成される。選択するために、プロセッサ３４は、それぞれの送受信器３１、３２の通信ステータスを判断する目的で、送受信器３１、３２のそれぞれのステータスモジュール３１ｂ、３２ｂと通信するよう構成される。

プロセッサ３４はまた入／出力回路３６と通信することが望ましく、入／出力回路３６は、例えば、ＷＬＡＮまたはＷＰＡＮネットワーク１６およびＷＷＡＮとの通信または接続ステータスを含む中継モジュール３０ａの起動時または現在のステータスを示すため、中継モジュール３０ａの１つまたは複数のディスプレイ構成要素に信号を提供する。入／出力回路３６はまた、Ａ／Ｃ電源損失を示す信号を提供するよう、およびまたは１つまたは複数のディスプレイ構成要素に近接して提供される１つまたは複数の入力装置により提供された信号に対応するよう構成される。

中継モジュール３０ａが市販のＡ／Ｃ電源を提供する従来の壁コンセント内に直接差し込まれ、および壁コンセントにより支持されるように、中継モジュール３０ａは、一体式電源プラグおよび電源回路を有する小さな物理筐体として提供されることが望ましいかもしれない。中継モジュール３０ａはまた、短時間のＡ／Ｃ停電の場合に無停電電源を提供する電池バックアップ回路（図示せず）を有することが望ましいかもしれない。電池バックアップは、例えば、患者が例えば持ち運び可能な栄養補給装置である医療装置１０を持って設備２０内で、および可能性があれば少し離れて移動することを可能にするアンビュラトリーモードの中継モジュール３０ａを使用するのに有益かもしれない。この構成で、例えば、医療装置１０、インタフェース回路１５および中継モジュール３０を、患者が装着可能なバックパックで便利に運搬してもよい。

図３（ｂ）〜図３（ｄ）は、中継モジュール３０ａの例示的な構成３７の上面図、前面図および側面図をそれぞれ示す。構成３７は、長方形のボックスまたは角柱として基本的に構成された、図３（ｂ）〜図３（ｄ）に示されている収容部３７ａを有する。しかし収容部は、関連した回路を収容するのに十分な内部容量を有し、制御パネル３８を設置するため収容部３７ａの前面パネル３７ｂに十分な領域３７ｃを有し（図３（ｅ）でさらに示す）、モジュール構成３７を従来の電源コンセント内に支持可能に差し込むように容器支持部３７ｅおよび電源プラグ３７ｆを提供するため背面パネル３７ｄに十分な領域を有するあらゆるさまざまな３次元の形状で、代替的に構成してもよいことを注目すべきである。電源プラグ３７ｆがさまざまな国際規格により構成されて構成３７に容易に提供されるよう、電源プラグ３７ｆを、モジュラー型で着脱可能な構成で提供してもよい。

図３（ｅ）は、モジュール構成３７の例示的な制御パネル３８を示す。例示的な制御パネル３８は、例えば、従来の壁コンセントに差し込まれまたは充電された電池バックアップサブシステムに装着された後にモジュール構成３７に電源供給および／または電源切断する、電源スイッチ３８ａを有することが望ましい。また、制御パネル３８は、モジュール構成３７へのＡ／Ｃ電源が中断されたとき警報を発行するよう構成される警報回路（図示せず）に接続され、ユーザが聴覚的警報（例えば、従来のブザー、図示せず）を消音または消音解除するのを可能にする警報スイッチ３８ｂを有するのが望ましい。制御パネル３８はまたＡ／Ｃ電源インジケータ３８ｃを有し、Ａ／Ｃ電源インジケータ３８ｃは、Ａ／Ｃ電源がモジュール構成３７へ提供されたとき駆動される１つまたは複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）インジケータセグメントとして提供されるのが望ましいかもしれない。Ａ／Ｃ電源が失われたときにＡ／Ｃ電源の損失を信号で知らせるよう、任意選択的にインジケータ３８ｃを（例えばバックアップ電池電源により）断続的に駆動してもよい。

図３（ｅ）の例示的な制御パネル３８は、電池バックアップ回路のステータスを示す電池インジケータ３８ｄも有する。例えば図３（ｅ）に示されるように、電池インジケータ３８ｄは、バックアップ電池の容量を示すよう選択的に駆動しうるインジケータセグメント３８ｈを有することが望ましいかもしれない。インジケータセグメント３８ｈも、ＬＥＤセグメントとして提供されることが望ましいかもしれない。それぞれのセグメント３８ｈを、例えばバックアップ電池が十分に充電されたことを示すのに駆動してもよく、電池の電力が低下するにつれて、セグメント３８ｈのうちの１つを次第に（例えばセグメント３８ｈのうちの一番上の１つから下方に向かい）停止してもよい。残りの電池の電力がモジュール構成３７の作動に不十分である場合、セグメント３８ｈのそれぞれを停止してもよい。代わりに、インジケータセグメント３８ｈを多色のＬＥＤセグメント（例えば赤と緑）として提供し、セグメント３８ｈのうちの１つが緑で点灯されて第１の低電力閾値に到達するまで次第に停止され、それから赤で点灯されて、電力がさらに減少するにつれて次第に駆動し、電池の電力がモジュール構成３７に電力を供給するのにもはや十分でないときに全てのＬＥＤセグメントが点灯されるようにしてもよい。

図３（ｅ）にさらに示されるように、制御パネル３８は、ＷＬＡＮまたはＷＰＡＮネットワーク１６のステータスを示すインジケータ３８ｅをさらに有してもよい。Ａ／Ｃ電源インジケータ３８ｃと同様に、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮネットワークのステータスがアクティブまたはアクセス可能であるときに、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮネットワークステータスインジケータ３８ｅを駆動し、ＷＬＡＮ／ＷＰＡＮネットワークのステータスが非アクティブまたはアクセス不可能であるときに、停止または断続的に駆動してもよい。最後に、ＷＷＡＮネットワークへのアクセスのステータスを示すように、ＷＷＡＮインジケータ３８ｊを提供してもよい。図３（ｅ）で示されるように、インジケータ３８ｊは、ＷＷＡＮネットワークのステータスを示すため、インジケータ構成要素３８ｆ、３８ｇを有する。この構成で、例えば、インジケータ構成要素３８ｆを、ＷＷＡＮネットワークのステータスがアクティブまたはアクセス可能であるときに駆動される緑のＬＥＤインジケータ構成要素で構成してもよく、インジケータ３８ｇを、ＷＷＡＮネットワークが非アクティブまたはアクセス不可能であるとき（例えばモジュール構成３７に使用可能なＷＷＡＮネットワークの信号強度が通信を補助するのに不十分であるときに駆動される赤のＬＥＤインジケータ構成要素で構成してもよい。任意選択的に、モジュール構成３７に使用可能なＷＷＡＮネットワークの信号強度が通信を補助するのに辛うじて十分であるとき、インジケータ構成要素３８ｆを断続的に駆動してもよい。インジケータ３８ａ〜３８ｊのようなモジュール構成３７のインジケータを、図３（ａ）で示される入出力回路３６に電気的に接続してもよい。

また、制御パネル３８は、例えば医療装置１０のうちの１つにより問題状況が報告された場合、操作者とヘルプデスクの技師の間の音声通信を可能にする音声通信モードでモジュール構成３７を作動することを可能にする、マイクロホンおよびスピーカ構成要素（図示せず）を任意選択的に有してもよい。代わりにまたは加えて、制御パネル３８は、視覚通信モードで作動される１つまたは複数のカメラ構成要素（図示せず）および／またはディスプレイ構成要素（図示せず）を有してもよい。例えば、カメラ構成要素を、１つまたは複数の医療装置１０のディスプレイから画像を図１の遠隔監視装置６１、６２および６３のうちの１つへ転送するのに使用してもよい。

図４は、図１によるアーキテクチャおよび図２および図３（ａ）の中継モジュール３０、３０ａ構成要素の動作の例示的な方法を説明するフローチャート４００を表し、医療装置１０からアクセスポイント４０への取得された医療装置データの送信に関する。最初に方法４００のステップ４０２で、中継モジュール３０ａのうちの第１の１つにおいて、インタフェース回路１５のうちの１つおよび／または他の中継モジュール３０、３０ａから、無線中継ネットワーク１６を通して医療装置データが受信される。ステップ４０４で、１つの中継モジュール３０ａのプロセッサ３４は、ＷＷＡＮがその中継モジュール３０ａによりアクセス可能かどうか判断する。

ステップ４０４の判断を、さまざまな方法で実行してもよい。例えば、プロセッサ３４は医療装置データの受信時間に送受信器３２のステータスモジュール３２ｂを問い合わせて（例えば、十分な信号強度を有するＷＷＡＮのアクセス信号を送受信器３２が検出した結果として）、ＷＷＡＮへの送受信器３２のアクセスのステータスを判断してもよい。代わりに、プロセッサ３４は、例えば、システム起動時および／または周期的（例えば１時間毎に）を含む異なる時間にステータスモジュール３２ｂを問い合わせて、バッファ３５または他の記憶構成要素内などに、医療データの受信時間に取得されるステータスインジケータを保持してもよい。さらに他の代替として、中継モジュール３０、３０ａにネットワーク１６内で予め定められた固定の役割を割り当ててもよい。例えば、ネットワーク１６内の中継モジュール３０ａに、コントローラまたは”マスタ”中継モジュールによりデータルーティング作業を割り当ててもよい。定義上は、ＷＷＡＮアクセス機能を持たない中継モジュール３０のＷＷＡＮステータスは、”ＷＷＡＮアクセス不可能”の固定ステータスを有するだろう。

ステップ４０４で示されるように、ステータスモジュール３２ｂがＷＷＡＮが送受信器３２によりアクセス可能であることを示す場合、プロセッサ３４はステップ４０６に進み、１つの中継モジュール３０のデータ処理回路３３に、（必要に応じて）バッファ３５から医療装置データを取得し、その医療装置データをＷＷＡＮを通したアクセスポイント４０への送信のため送受信器３２に転送するよう指示する。

代わりに、ステップ４０４で、ステータスモジュール３２ｂがＷＷＡＮが送受信器３２によりアクセス可能でないことを示すかもしれない。例えば、その１つの中継モジュール３０ａが、ＷＷＡＮ信号に対し実質的に遮蔽された領域内の建物の地階に設置されている場合、ＷＷＡＮはその１つの中継モジュール３０ａにアクセス可能でないかもしれない。この場合、ステップ４０８で、プロセッサ３４は第２の中継モジュール３０ａがＷＬＡＮまたはＷＰＡＮを介してアクセス可能かどうか判断する。再度この判断を、送受信器３１に第２の中継モジュール３０ａに向けてハンドシェイク信号を送信し返答に注意するよう指示すること、または第２の中継モジュール３０ａに関する格納されたステータスインジケータを取得することを含むさまざまな方法で行ってもよい。

第２の中継モジュール３０ａがアクセス可能である場合、それからステップ４１０で、プロセッサ３４は、その１つの中継モジュール３０ａのデータ処理回路３３に、（必要に応じて）バッファ３５から医療装置データを取得し、その医療装置データをＷＬＡＮまたはＷＰＡＮを通した第２の中継モジュール３０ａへの送信のため送受信器３１に転送するよう指示する。代わりに、ステップ４０８で第２の中継モジュール３０ａがアクセス不可能である場合、プロセス４００のこの部分を繰り返し、アクセス可能なさらなる中継モジュール３０ａをサーチすることが望ましいかもしれない。代わりに、または可能な他の中継モジュール３０ａがない場合、その１つの中継モジュール３０ａのプロセッサ３４は、ステップ４１２で警報通知を発行することが望ましいかもしれない。そのような警報通知は、例えば、その１つの中継モジュール３０ａの入／出力回路３６を介してプロセッサ３４により指示されるものとしての現場の視覚および音声警報、プロセッサ３４により、送受信器３１、３２の１つまたは複数を介して他のアクセス可能なＷＰＡＮ、ＷＬＡＮまたはＷＷＡＮへ向けられた警報メッセージ、および／または中継モジュール３０ａのハンドシェイク信号がインバウンドｗｅｂサーバ４１で受信されるはずの規定された時間を超えた後に図１のアクセスポイント４０のインバウンドｗｅｂサーバ４１により生成される警報メッセージの１つまたは複数を含んでもよい。

図５は、図１によるアーキテクチャの動作５００の他の例示的な方法を説明するフローチャート５００を表し、アクセスポイント４０から医療装置１０のうちの１つにより受信されるメッセージの送信に関する。これは、アクセスポイント４０が、例えば新しいファームウェアまたはソフトウェアをダウンロードするため医療装置と通信し、医療装置により起動されたエラーメッセージに応答し（例えば装置をリセットまたはサービスから削除し、または装置診断を実行する）、医療装置を作動する（例えば供給ポンプの流量を調整する）ことを可能にする。

方法５００のステップ５０２で、中継モジュール３０ａのうちの第１の１つにおいて、アクセスポイント４０からＷＷＡＮを介してメッセージが受信される。ステップ５０４で、その１つの中継モジュール３０は、メッセージが設備２０内に設置されたインタフェース回路１５のうちの１つおよび／または他の中継モジュール３０、３０ａに到達するよう意図されたかどうか判断する。これは、例えば、バッファ３５内のアクティブな装置１５およびモジュール３０、３０ａ、またはその１つの中継モジュール３０ａにアクセス可能な装置１５およびモジュール３０、３０ａのリストを保持すること、または、バッファ３５内に格納されたまたはその１つの中継モジュール３０に識別可能な設備２０の識別情報を有するように、装置１５またはモジュール３０、３０ａの識別子をコード化することにより達成されうる。

ステップ５０６で、その１つの中継モジュール３０ａが、装置１５またはモジュール３０、３０ａが設備内に設置されていないと判断する場合、その１つの中継モジュール３０はステップ５０８に進み、メッセージを廃棄および／または代わりに不送達メッセージでアクセスポイント４０に警告することが望ましいかもしれない。インタフェース装置１５が設備２０内に設置されている場合、その１つの中継モジュール３０ａは、ステップ５１０で、（例えばバッファ３５内に格納されたリストまたはその１つの中継モジュール３０ａにアクセス可能なリストを参照すること、または送受信器３１にインタフェース装置１５ａ、１５ｂに向けてハンドシェイク送信を送信し返答に注意するよう指示することにより、）装置１５または中継モジュール３０、３０ａがその１つの中継装置３０ａにＷＬＡＮまたはＷＰＡＮを介してアクセス可能かどうか判断する。

その１つの中継モジュール３０ａが、ステップ５１２で装置１５または中継モジュール３０、３０ａがアクセス可能であると判断する場合、それからステップ５１４で、それはネットワーク１６を介してメッセージをその装置１５へ、または送受信器３１を介して中継モジュール３０、３０ａへ送信する。このケースでは、メッセージを再度その１つの中継モジュール３０ａと通信する全ての装置１５およびモジュール３０、３０ａに一斉通信してもよく、（例えば、メッセージ内の関連する装置ＩＤまたは他の識別子へのマッチングにより）それぞれの装置１５またはモジュール３０、３０ａは、メッセージに対応するまたは無視するよう決定してもよい。その１つの中継モジュール３０ａが、代わりにステップ５１２で装置または中継モジュールがアクセス可能でないと判断する場合、それからそれはステップ５１６へ進み、（例えば送受信器３１に第２の中継モジュールに向けてハンドシェイクを送信し返答に注意するよう指示することにより、）第２の中継モジュール３０、３０ａがＷＬＡＮまたはＷＰＡＮを介してアクセス可能かどうか判断する。第２の中継モジュール３０、３０ａが利用可能である場合、それからその１つの中継モジュール３０は、ＷＬＡＮまたはＷＰＡＮを通して第２の中継モジュール３０、３０ａへ送信するため、メッセージを送受信器３１に転送する。第２の中継モジュール３０、３０ａがアクセス不可能である場合、プロセス５００のこの部分を繰り返し、アクセス可能な第３の中継モジュール３０、３０ａをサーチすることが望ましいかもしれない。代わりに、または可能な他の中継モジュール３０、３０ａがない場合、その１つの中継モジュール３０はステップ５２２で、望ましくは図４の方法４００を参照し前述の同一の方法のうちの１つで、警報通知を発行することが望ましいかもしれない。

図２で示されるように、それぞれの信頼モジュール３０、３０ａは、一定期間にわたって多数の医療装置１０と通信が可能である。いくつかの医療装置１０との通信は、他より患者の安全に関してより時間重視でありうる。例えば、体温計、栄養補給ポンプおよび人工呼吸器のそれぞれを含む医療装置１０との通信を考える。このケースでは、人工呼吸器との通信が３つの医療装置の中で最も時間重視になりそうであり、一方で体温計との通信は３つの医療装置の中で最も重要でないかもしれない。

ＩＥＥＥ８０２．１４．１５によれば、ネットワーク１６がＺＩＧＢＥＥメッシュネットワークである場合、２つ以上の医療装置からの通信がネットワーク１６への同時アクセスのため競合するわずかな危険性がある。ネットワーク１６は、送信装置がネットワーク１６の無線バス構成要素上のエネルギーをチェックするプロトコルで作動する。バスが使用中である場合、送信装置は再度チェックする前に予め選択した時間待機し、エネルギーレベルが無線バス上でアクティブに動作中の他の送信がないことを示唆するときのみ、データの転送に進む。それにもかかわらず、医療装置１０により送信されたデータパケットがほぼ同時に中継モジュール３０、３０ａに到着する状況では、中継モジュール３０により送達の順序を管理する必要があるかもしれない。

例えば、致命的でありうる昏睡状態の患者からの分離を示す人工呼吸器からのデータパケットを考える。このケースでは、遠隔監視装置６１、６２および６３の１つまたは複数への送信について人工呼吸器に優先権が割り当てられるべきであり、一方で体温計およびポンプからのデータ送信は、人工呼吸器により送信されたデータパケットへの応答が遠隔監視装置６１、６２および６３の１つから受信されるまで中断される。例えば、人工呼吸器に優先権１を割り当ててもよく、一方で栄養補給ポンプに優先権２を割り当て、体温計に優先権３を割り当てる。割り当てられた優先権は、医療装置により送信および医療装置へ送信されるそれぞれのデータパケット内に、例えば”優先権ニブル”として示されることが望ましい。

図３（ａ）を参照して、プロセッサ３４を、それぞれの受信されたデータパケットから優先権ニブルを読み出し、優先権の指定に基づきバッファ構成要素３５内の論理位置にデータパケットを置くようデータ処理回路３３に指示するよう構成してもよい。例えば、人工呼吸器に関する重要なデータパケットは、中継モジュール３０、３０ａによる第１の取得および送信に位置付けられるであろうし、他のデータパケットは、それらの優先権による順序に位置付けられる。

また、人工呼吸器からの緊急データパケットに基づき予測される、緊急コマンドを遠隔監視装置６１、６２および６３のうちの１つにより送信する必要がありうる状況で、無線中継モジュール３０、３０ａはまた、緊急コマンドが中継され関連した警報状況が終了または解除されるまで、他の医療装置からのあらゆる新しい医療装置情報の受信を中断してもよい。

一連の医療装置と遠隔監視装置の間のネットワーク化された通信を提供する本明細書中に開示された新しい種類の無線中継モジュールは、他の監視システムと比較して多数の明確な利点を提供する。本発明の１つの実施形態による医療装置１０と中継モジュール３０、３０ａの間の無線通信のために、ＩＥＥＥ８０２．１５．４規格に基づいたＺＩＧＢＥＥネットワークのような無線中継ネットワークを採用することにより、インタフェース回路１５が容易におよび安価に医療装置１０に適用および／または組み込まれるように、電源およびサイズの必要条件を最小化することが可能である。

無線中継ネットワークの部分であり、ＷＷＡＮを介してオフサイト監視装置に直接アクセス可能な中継モジュール３０ａを導入することにより、設備における既存のおよび信頼できない可能性があるＬＡＮ設備へのアクセスおよび依存を避けることができる。第１の中継モジュール３０ａへのＷＷＡＮアクセスの能力が落ちた場合に、第１の中継モジュール３０ａから第２の中継モジュール３０ａへの通信を中継する中継モジュール３０ａ内に中継機能を持たせることにより、本発明は信頼性を向上し、ＷＷＡＮにアクセスする中継モジュール３０ａ内の従来の低コストのセルラー送受信器の使用を可能にする。

セルラー送受信器の構成を、モジュール３０および３０ａの代わりに設備内の中継モジュール３０ａのみに制限することが可能である。また、コンパクトな筐体内で中継モジュール３０ａを提供することにより、中継モジュール３０ａは容易に信頼がおける商業ベースの電源に接続され、設備の変更により無線中継ネットワークの再構築が必要とされるとき、容易に移動される。電池のバックアップによりもたらされるアンビュラトリーな使用に関する可搬性は、付加的な利点である。

開示された実施形態に関して本発明を記載した一方で、多数の変形が、請求項に定義されるような本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく可能であることを、もちろん理解すべきである。例えば、本発明は、明確に本明細書に記載されたものを超える、あらゆる多数の現在のおよび将来のＷＰＡＮ、ＷＬＡＮおよびＷＷＡＮ規格に基づいてもよい。図１および図２のＷＬＡＮまたはＷＰＡＮネットワーク１６内で、中継モジュール３０ａのみを、ＷＷＡＮを通してと同様に他の中継モジュールとの通信のため送受信器とともに使用可能であることも理解すべきである。

また、本発明によってより大きい柔軟性を提供するため、本発明で使用可能なそれぞれのインタフェース回路は、モジュール３０の構成要素を有して、モジュール３０の機能を実行してもよい。さらに、中継モジュール３０ａに関する構成要素の多数の構成を、図３に示された構成要素の域を超えて本発明で使用可能である。例えば、必要に応じ医療装置データを送受信器３１、３２に送るため、プロセッサの制御下で入出力バッファをそれぞれのスイッチと共に使用してもよい。また本発明の範囲は、本明細書に記載され、および図を参照した構成要素および構造の全ての他の予測可能な均等物を含むことが意図される。従って本発明は、請求項の範囲およびそれらの均等物によってのみ限定されるべきである。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
（項目１）
無線中継ネットワークを通して少なくとも１つの医療装置から医療装置データを無線で受信可能な第１の受信器と、
インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークを通してデータを無線で送信可能な第１の送信器と、
上記無線中継ネットワークを通して上記医療装置データを第２の無線中継モジュールへ無線で送信可能な第２の送信器と、
上記第１の受信器により受信された上記医療装置データを送信するため、上記第１の送信器または上記第２の送信器のうちの１つを選択するよう上記無線中継モジュールを制御可能である、上記第１の送信器および上記第２の送信器に接続されたコントローラと、を備える
無線中継モジュール。
（項目２）
上記第２の送信器が、動作指示を上記少なくとも１つの医療装置へ送信することがさらに可能である、項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目３）
上記動作指示をインターネットアクセス可能な上記無線通信ネットワークから無線で受信可能な第２の受信器と、
上記医療装置のそれぞれの１つに向けられた上記受信された動作指示をバッファリング可能で、上記は上記医療装置の上記それぞれの１つへの上記動作指示の送信の順序および／または優先権を制御する、上記コントローラに電気的に接続されたメモリと、をさらに備える、
項目２に記載の無線中継モジュール。
（項目４）
上記無線通信ネットワークを通した可能性がある通信のステータスの判断、および上記ステータスに基づき上記第１の送信器または上記第２の送信器を選択するための上記ステータスのコントローラへの提供が可能な、上記第１の送信器および上記コントローラに接続されたステータスモジュールをさらに備える、
項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目５）
上記無線信頼モジュールにより上記無線通信ネットワークを通した可能性がある通信の判断されたステータスのステータス表示を提供するため、上記ステータスモジュールに電気的に接続された無線通信ネットワークインジケータをさらに備える、
項目４に記載の無線中継モジュール。
（項目６）
上記無線中継ネットワークを通した可能性がある通信の判断されたステータスのステータス表示を提供するため、上記コントローラに電気的に接続された無線中継ネットワークインジケータをさらに備える、
項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目７）
上記コントローラが、上記無線中継ネットワークを通したステータスパラメータの受信に基づき、上記第１の送信器または上記第２の送信器のうち１つを選択可能である、項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目８）
ＡＣ電源により上記装置が電力を供給されるのを可能にする変圧器回路をさらに備える、項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目９）
ＡＣ壁電源コンセントに差し込まれおよび支持されるためにさらに構成される、項目８に記載の無線中継モジュール。
（項目１０）
上記無線中継モジュールから交換可能に除去されうるモジュラーＡＣ壁電源プラグをさらに備える、項目９に記載の無線中継モジュール。
（項目１１）
上記無線中継ネットワークがＺＩＧＢＥＥネットワークである、項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目１２）
上記無線中継ネットワークが、中継可能なブルートゥースネットワークである、項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目１３）
上記インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークが、モバイル通信ネットワークである、項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目１４）
上記モバイル通信ネットワークが、ＣＤＭＡまたはＧＳＭ（登録商標）ベースのネットワークである、項目１３に記載の無線中継モジュール。
（項目１５）
上記医療装置データが、暗号化された医療装置データである、項目１に記載の無線中継モジュール。
（項目１６）
ａ．無線中継ネットワークを通して、少なくとも１つの医療装置からデータを受信するステップと、
ｂ．中継モジュールの第１の送信器と通信するインターネットアクセス可能な無線通信ネットワークのステータスを判断するステップと、
ｃ．上記判断されたステータスが特定の基準を満たす場合、上記データを、上記少なくとも１つの医療装置から上記第１の送信器により上記通信チャネルを通して送信するステップと、
ｄ．上記判断されたステータスが上記特定の基準を満たさない場合、上記データを、上記少なくとも１つの医療装置から上記無線中継ネットワークと通信する上記第２の送信器により上記無線中継ネットワークを通して第２の中継モジュールへ送信するステップと、を含む、
医療装置無線ネットワーク内の中継モジュールを作動するプロセス。
（項目１７）
上記少なくとも１つの医療装置に対し意図された上記インターネットアクセス可能な無線通信ネットワークを通して動作指示を受信するステップと、
上記送信動作指示を、上記少なくとも１つの医療装置のうちの上記意図された装置へ送信するステップと、をさらに含む、
項目１６に記載のプロセス。
（項目１８）
上記医療装置のそれぞれの装置に向けられた上記受信された動作指示をバッファに入れるステップと、
上記医療装置の上記それぞれの装置への上記動作指示の送信の順序および／または優先権を制御するステップと、をさらに含む、
項目１７に記載のプロセス。
（項目１９）
上記中継モジュールの電源投入手順の間、上記無線通信ネットワークを通した可能性がある通信の表示を提供するステップをさらに含む、
項目１６に記載のプロセス。
（項目２０）
上記中継モジュールの電源投入手順の間、上記無線中継ネットワークを通した可能性がある通信の表示を提供するステップをさらに含む、
項目１６に記載のプロセス。
（項目２１）
上記無線中継ネットワークを通した可能性がある通信の表示を提供するステップが、０個または１個または複数個のＬＥＤインジケータを選択的に点灯することにより、上記無線中継ネットワークの信号強度の表示を提供するステップをさらに含む、
項目２０に記載のプロセス。
（項目２２）
上記無線中継ネットワークがＺＩＧＢＥＥネットワークである、項目１６に記載のプロセス。
（項目２３）
上記無線中継ネットワークが、中継可能にされたブルートゥースネットワークである、項目１６に記載のプロセス。
（項目２４）
上記無線通信ネットワークが、モバイル通信ネットワークの通信チャネルである、項目１６に記載のプロセス。
（項目２５）
上記モバイル通信ネットワークが、ＣＤＭＡまたはＧＳＭ（登録商標）ベースのネットワークである、項目２４に記載のプロセス。
（項目２６）
上記判断するステップは、
上記無線通信ネットワークの状態を測定するステップと、
上記無線通信ネットワークの上記測定された状態の関数として、上記無線通信ネットワークの上記ステータスを判断するステップと、をさらに含む、
項目２４に記載のプロセス。
（項目２７）
上記ステータスが、上記中継モジュールの記憶構成要素により格納されたデータ構成要素の値の関数として判断される、
項目１６に記載のプロセス。

Claims

明細書に記載された発明。