本開示ならびにその様々な特徴および利点の詳細は、添付の図面に説明および/または例証される、ならびに以下の説明で詳述される限定されない実施形態および実施例を参照してより詳しく説明されている。図面に図解される特徴が必ずしも一定の縮尺で描かれていないこと、またたとえ明細書に明確に述べられていなくとも当業者であれば認めるように、1つの実施形態の特徴が他の実施形態にも用いられることが可能なことに留意すべきである。周知の構成要素および加工技術の説明は、本開示の実施形態を不必要に曖昧にしないために省かれているかもしれない。本明細書で使用される実施例は、単に本開示が実施することが可能な方法の理解を促し、さらに当業者が本開示の実施形態を実施することができるようにすることを目的としている。従って、本明細書の実施例および実施形態は、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではない。更に、幾つかの図面の表示を通して類似部品に同様の参照番号が振られていることに注意されたい。
本開示で使用される「コンピュータ」は、任意の機械、装置、回路、構成要素(またはモジュール)、または1若しくはそれ以上の命令に従ってデータ操作が可能な装置、回路、構成要素、モジュール、若しくは同種のものの任意のシステム、例えばこれに限定されるものではないが、プロセッサ、マイクロプロセッサー、中央演算処理装置、多目的コンピュータ、スーパー・コンピュータ、パソコン、ラップトップ・コンピュータ、パームトップ・コンピュータ、ノート・パソコン、デスクトップ・コンピュータ、ワークステーション・コンピュータ、サーバー、若しくは同種のもの、またはプロセッサ、マイクロプロセッサー、中央演算処理装置、多目的コンピュータ、スーパー・コンピュータ、パソコン、ラップトップ・コンピュータ、パームトップ・コンピュータ、ノート・パソコン、デスクトップ・コンピュータ、ワークステーション・コンピュータ、サーバー、または同種のもののアレイなどである。
本開示で使用される「サーバー」は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの任意の組み合わせを意味し、クライアント・サーバー・アーキテクチャの一部として接続されている顧客にサービスを提供する少なくとも1つのアプリケーションおよび/または少なくとも1つのコンピュータを含む。少なくとも1つのサーバーアプリケーションは、これに限定されるものではないが、例えば顧客からのサービス要求に当該顧客に返答を送信することにより接続を許可することが可能なアプリケーションプログラムを含むことが可能である。前記サーバーは、多くの場合大変な作業負荷の下、無人で、最小限の人による指示で長期間少なくとも1つのアプリケーションを実行するように構成することが可能である。前記サーバーは、作業負荷に応じて複数のコンピュータの間で分担される少なくとも1つのアプリケーションを有する複数のコンピュータを含むことが可能である。例えば、軽い作業量では、少なくとも1つのアプリケーションが単一のコンピュータで実行可能である。しかし、重い作業量では、少なくとも1つのアプリケーションを実行するのに多数のコンピュータが要求されるかもしれない。サーバー(または、その複数のコンピュータの任意のもの)は、ワークステーションとして使用することも可能である。
本開示で使用される「データベース」は、少なくとも1つのアプリケーションおよび/または少なくとも1つのコンピュータを含む、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの任意の組み合わせを意味する。前記データベースは、例えば、これに限定されるものではないが、関係モデル、階層モデル、ネットワークモデル、または同種のものなどのうちの少なくとも1つのモデルであるデータベースモデルに従って組織された構造的な記録またはデータ収集を含むことが可能である。前記データベースは、当技術分野で周知のようにデータベース管理システムアプリケーション(database management system application:DBMS)を含むことが可能である。前記少なくとも1つのアプリケーションは、これに限定されるものではないが、例えば顧客からのサービス要求に当該顧客に返答を送信することで接続を許可することが可能なアプリケーションプログラムを含むことが可能である。前記データベースは、多くの場合大変な作業負荷の下、無人で、最小限の人による指示で長期間少なくとも1つのアプリケーションを実行するように構成することが可能である。
本開示で使用される「通信リンク」は、少なくとも2つの地点の間でデータまたは情報を伝送する有線または無線媒体を意味する。前記有線または無線媒体は、これに限定されるものではないが、金属導体リンク、無線周波数(radio frequency:RF)通信リンク、赤外線(Infrared:IR、)通信リンク、光通信リンク、または同種のものを含むことが可能である。前記RF通信リンクは、例えばWiFi、WiMAX、IEEE 802.11、DECT、0G、1G、2G、3G、若しくは4G携帯電話基準、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、および同種のものを含むことが可能である。
本開示で使用される「ネットワーク」は、これに限定されるものではないが、例えばローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、キャンパス・エリア・ネットワーク、企業エリアネットワーク、グローバル・エリア・ネットワーク(GAN)、ブロードバンド・エリア・ネットワーク(BAN)、携帯電話ネットワーク、インターネット、若しくは同種のもののうちの少なくとも1つ、または前述のものの任意の組み合わせを含むことが可能であり、それらのいずれかは無線および/または有線通信媒体を介してデータ通信するように構成することが可能である。これらのネットワークは様々なプロトコルを実行することが可能であり、TCP/IP、IRC、またはHTTPに限定されない。
本開示で使用される用語「含む」、「有する」およびそれらの変形は、他に特に規定がない限り、「含みこれに限定されるものではない」ことを意味する。
本開示で使用される用語「a」、「an」、および「the」は、他に特に規定がない限り、「1若しくはそれ以上」を意味する。
互いに通信している装置は、他に特に規定がなければ、互いに連続通信である必要はない。さらに、互いに通信している装置は、1若しくはそれ以上の媒介手段を介して直接または間接的に通信することが可能である。
プロセスステップ、方法ステップ、アルゴリズム、または同種のものは順序に従って説明されているが、このようなプロセス、方法、およびアルゴリズムは、別の順序で機能するように構成することが可能である。言い換えれば、記載されているステップのある順序または順番は、必ずしもステップがその順序で実行されなければならないことを示しているのではない。明細書に記載しているプロセス、方法、またはアルゴリズムは、実際に使わる任意の順序で実行することが可能である。さらに、幾つかのステップは同時に実行することが可能である。
単一の装置または品物が本明細書に記載されているとき、2つ以上の装置または品物が単一の装置または品物の代わりに使用することが可能なことは容易に明らかであろう。同様に、2つ以上の装置または品物が本明細書に記載れているとき、単一の装置または品物が2つ以上の装置または品物の代わりに使用することが可能であることは容易に明らかであろう。1つの装置の機能または特徴は、代わりにそのような機能または特徴を有していると明確に説明されていないその他の1若しくはそれ以上の装置により具体化することが可能である。
本開示で使用される「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータで読み取ることが可能なデータ(例えば、命令)の提供に関与する任意の媒体を意味する。このような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含む多くの形態を取ることが可能である。不揮発性媒体は、例えば光ディスク若しくは磁気ディスク、およびその他の永続メモリを含むことが可能である。揮発性媒体はダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)を含むことが可能である。伝送媒体は、プロセッサに接続されたシステム・バスを有するワイヤーを含む同軸ケーブル、銅線、および光ファイバーを含むことが可能である。伝送媒体は、音響波、例えば無線周波(RF)および赤外線(IR)データ通信の間で生成されるような光波および電磁放射を含むまたは伝送することが可能である。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブル・ディスク、ハードディスク、磁気テープ、その他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、その他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを有するその他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EEPROM、その他のメモリチップまたはカートリッジ、後述しているような搬送波、またはコンピュータが読み取り可能なその他の媒体形態を含む。コンピュータ可読媒体は、「クラウド(Cloud)」を含むことが可能であり、このクラウドは、多数の(例えば何千の)コンピュータ上の多数の(例えば何千の)メモリーキャッシュにわたるファイルの分配を含む。
様々な形態のコンピュータ可読媒体は、一連の命令をコンピュータに伝送することに関与する。例えば、一連の命令は(i)RAMからプロセッサへ配信され、(ii)無線伝送媒体を介して送信され、および/または(iii)多数のフォーマット、基準、またはプロトコルに従ってフォーマットされることが可能であり、例えばWiFi、WiMAX、IEEE 802.11、DECT、0G、1G、2G、3G、若しくは4G携帯電話基準、ブルートゥース、および同種のものを含む。
図1は、多数の著作権侵害を特定するシステム100の実施例を示す。前記システム100は、複数のピアツーピア(Peer−to−Peer:P2P)コンピュータ110(1)〜110(n)(ここで、nは0を含まない自然数)と、ネットワーク130と、サーバー(またはコンピュータ)140と、1若しくはそれ以上のデータベース150(1)〜150(n)(ここで、nは0を含まない自然数)と、1若しくはそれ以上のインターネット・サービス・プロバイダー(Internet service provider:ISP)160と、1若しくはそれ以上の顧客170とを含む。前記サーバー140および前記データベース150は1若しくはそれ以上の通信リンク120を介して互いにおよび/または前記ネットワーク130に接続される。前記P2Pコンピュータ110、前記ISP160、および前記顧客170は、通信リンク120を介して前記ネットワーク130に接続される。前記顧客170は、例えばこれに限定されるものではないが、個人、私有事業体、企業、政府機関(例えば、司法省)、または同種のものを含むことが可能である。前記ISP160の各々には、特定のISP160に割り当てられた仮想空間にアクセスするための固有のログイン識別およびパスワードが提供され、データベース150の一部または全体を含むことが可能である。同様に前記顧客170の各々には、特定の顧客170に割り当てられた仮想空間にアクセスするための固有のログイン識別およびパスワードが提供され、データベース150の一部または全体を含むことが可能である。
図2は、著作権侵害行為を検出し、常習侵害者を特定するプロセス200の実施例を示す。前記プロセス200は、例えばサーバー140で実行される。
図2のプロセスは、ステップ205で全ての概知ノードを取り出し、ノードのライブラリを生成することから始まる。ノードは、例えばデータ伝送のエンドポイントまたはネットワーク上の受信点である任意の装置を含むことが可能である。前記ノードは、例えば侵害行為に関連付けられたコンピュータ(例えば、侵害を行っているコンピュータ)であるかもしれない。前記ノードは、例えばIPアドレスおよび/またはポートに関連しているかもしれない。前記概知ノードのライブラリは、例えばローカル記憶域またはリモート記憶域から取り出すことが可能である。前記概知ノードライブラリは、例えばBitTorrentネットワークから取り出すことが可能である。次にステップ210において、信号が前記ノードライブラリ内の各ノード(または全てより少ない数のノード)に送信され、追加のノードの発見が試みられる。この信号は、例えば追加ノードのクエリーを有することが可能である。
前記クエリーに応じて、前記ノードの各々から、例えばクエリーの結果を有するような応答信号を受信する。ステップ215で、前記プロセスは前記応答信号を解釈し、前記応答信号が1若しくはそれ以上の追加ノードの識別を含むかを決定する。追加ノードが特定されると、前記1若しくはそれ以上の追加ノードの識別は、ステップ220で、前記概知ノードライブラリに追加され、例えばローカル記憶域に格納される、これにより前記概知ノードライブラリを更新する能力を提供する。
前記ノードライブラリの更新の後、ステップ225で、前記更新されたノードリスト内の各ノードにクエリー(問い合わせ)を行い、前記ノードが1若しくはそれ以上の既定のファイルを含むかを決定する。このようなクエリーに、例えば概定ファイルのコピーの受信の要求を含めることが可能である。本開示の目的を鑑みて、概定ファイルが、例えばテキストファイル、音声ファイル、動画ファイル、マルチメディアファイル、または同種のものを含む著作物を含んでもよいと考えられる。ステップ225でのクエリーは、キーワード、番号、英数字、または同種のものを含むことが可能である。
ステップ230において、前記クエリーされたノードから1若しくはそれ以上のクエリーのヒットを受信する。前記クエリーのヒットは、例えばノードが著作物のコピーを提供することを示すクエリー応答を含むことが可能である。このような応答は、従って著作権侵害行為を構成する。代替的に(または更に)各クエリーのヒットは、例えば侵害データを含むことが可能である。侵害データは、例えばIPアドレス、ポート番号、ファイル名、タイムスタンプ、著作物のダウンロード(またはアップロード)に使用されたピアツーピア・ソフトウェアのソフトウェア・バージョン、ISP識別子、または同種のものを含むことが可能である。次にステップ235で、データベース150に、例えば侵害データを含む受信されたクエリーのヒットに関連付けられたデータを追加する。
前記データベースに侵害データが追加された後、ステップ240で、前記データベースをマイニングする。特に、前記データベース内の各レコードが取り出されて分析される、または侵害データを含む特定のレコードを戻すクエリーが前記データベースに送信される。ステップ245で、前記レコードの全て(または全レコードの一部)が、既定の関係を有する全てのレコードをクラスターに分ける(またはグループ化する)ように相互に関連付けられる。前記既定の関係は、例えば同一(または実質的に同一)のIPアドレスとポート番号の組み合わせである。前記相互の関連付けの結果により、ステップ250で、同一(または本質的に同一)の概定の関係を有する全てのレコード(または全レコードの一部)を容易に特定することが可能である。
前記クラスター化されたレコードの効果的な組織化および維持管理のため、ステップ255で、1若しくはそれ以上のデータ構造が生成されて、同一(または本質的に同一)のIPアドレスとポート番号の組み合わせを有する特定されたレコードが追加される。前記データ構造は、例えばテーブル、アレイ、リスト、連結リスト、ツリー構造、または同種のものであることが可能である。対応するデータ構造がすでに存在する場合、前記データ構造を新規に特定された全てのレコードまたは情報で更新することが可能である。
ステップ260において、1若しくはそれ以上の著作権侵害行為が検出されたとき、ISPに通知される。このようなISPは、例えば単一の著作権侵害行為が検出されたとき通知される。代替的に、常習侵害者が検出されたき、ISPに通知のみを行うように実行することも可能である。
常習侵害者は、各生成されたデータ構造の追加の入力数に関する所定の閾値を監視することにより検出可能である。例えば、実質的に同一のIPアドレスおよび実質的に同一のポート番号を有するデータ構造の入力の既定の数(例えば、5、10、20、または2以上の任意の正数)が特定されるとすぐに、前記IPアドレスに関連付けられたISP160に通知されるようにすることが可能である。
前記通知は、例えば電子メール、テキスト・メッセージ、データ伝送、音声メッセージ、郵書、または同種のものなどであってもよく、1若しくはそれ以上のIPアドレス、ポート番号、およびタイムスタンプを含むことが可能である。代替的に(または更に)、前記通知は、例えばファイル、データ構造、記録、メタデータ、または同種のものを更新することを含むことが可能であり、ISPによりアクセス可能な侵害データの少なくとも一部を有し、1若しくはそれ以上のIPアドレス、ポート番号、およびタイムスタンプを含む。
更に(または代替的に)、前記ISPには、例えばISP侵害データが追加されたダッシュボードが提供される。前記ISP侵害データは、例えば一定の時間(例えば、1秒、1分、1時間、1日、1週、1ヵ月、1年、時間範囲、日付範囲、または同種のもの)内の侵害イベント(または行為)の総数、一定期間の固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせの総数、各固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせに関連付けられた侵害イベントの数、各侵害イベントに関する侵害データ、または同種のものを含むことが可能である。
前記ISP侵害データはさらに、照合データを含む。前記照合データには、特定の侵害イベントに関する支払いの受領、支払いが著作権者(または支払いを受け取る著作権者によって認可されたプロキシ若しくは誰か、または同種のもの)に転送されたかどうか、著作権者の身元、または同種のものの情報を含むことが可能である。
ステップ260でISP160に通知された後、特定のISPに関連付けられたレコード(またはプロファイル)が、ステップ265で、関連付けられたデータ構造の入力により更新される。特定のISPに関するレコードが存在しない場合、その時はレコードが作成される。
顧客データを含む顧客通知は、顧客170に通信される。このような顧客データは、例えばステップ270で顧客レコードを更新するのに使用される。前記顧客通知には、例えば電子メール、テキスト・メッセージ、データ伝送、音声メッセージ、郵書、または同種のものなどの電子通信の形態であり、顧客データを含むことが可能である。前記顧客データは、各ISPおよび/または固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせに関する侵害データを含むことが可能であり、例えばISPの識別、固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせの数、各固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせに関連付けられた侵害イベントの数、各固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせでダウンロードまたはアップロードされたファイル名、各固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせに関連付けられた各侵害イベントの日時、または同類ものを含むことが可能である。前記顧客通知データはさらに、各ISP、各固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせ、各ファイル名、または同種のものに関する履歴データを含むことが可能である。
前記顧客には、例えば顧客データが追加されたダッシュボードが提供される。前記顧客データはさらに、例えば一定の時間(例えば、1秒、1分、1時間、1日、1週、1ヵ月、1年、時間範囲、日付範囲、または同種のもの)内の侵害イベントの総数、一定期間の固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせの総数、各固有のIPアドレスとポート番号の組み合わせに関連付けられた侵害イベントの数、各侵害イベントに関する侵害データ、または同種のものを含むことが可能である。
前記顧客データはさらに、顧客照合データを含むことが可能である。前記照合データは、支払い情報(例えば、特定の侵害イベントに関して受け取った支払い)、侵害イベントに関連付けられたIPアドレスとポート番号の組み合わせ、IPアドレスとポート番号が常習者であるかどうか、ISPが行動を起こしたか(例えば、侵害者に通知を送付した、侵害者のインターネットアクセス要求をリダイレクトウェブページにリダイレクトした、または同種のもの)、取られた行動タイプの性質、または同種のものを含むことが可能である。
本開示の観点に従って、コンピュータプログラムが入ったコンピュータ可読媒体が提供され、このコンピュータプログラムは例えばサーバー140で実行されると、図2のプロセス200が実行される。前記コンピュータプログラムは前記コンピュータ可読媒体に明白に具体化され、例えばサーバー140および/または同種のものにより実行されると、ステップ205〜270を実行する1若しくはそれ以上の命令、コードセグメント、またはコードセクションを有する。
図3Aは、本開示の原理に従った侵害通知プロセス300Aの実施例を示す。例えばプロセス200の1若しくはそれ以上のステップを実行することによって、侵害行為が特定の侵害を行っているコンピュータに対して特定されかつ検証された後、ステップ305で、侵害通知が前記侵害を行っているコンピュータにサービスを提供しているISPに送信される。前記侵害通知は、例えば電子メール、テキスト・メッセージ、データ伝送、音声メッセージ、郵書、または同種のものを含むことが可能であり、ISPアドレス、ポート番号、および/またはタイムスタンプを含む。代替的に(または更に)前記侵害通知は、ファイル、テーブル、レコード、または同種のものを更新することを含むことが可能であり、ISPによってアクセス可能な侵害データの少なくとも一部を有し、IPアドレス、ポート番号、ファイル名、および/またはタイムスタンプを含む。
前記侵害通知がISPに送信された後、ステップ308で、前記侵害が侵害者によって解決されたかどうかが決定される。前記侵害が解決されたと決定された場合(ステップ308で「はい」と回答)は、その時ステップ345で、和解確認がISPに送信される、一方別の場合(ステップで「いいえ」と回答)は、ステップ315で、既定の時間(例えば、1日、5日、10日など)が過ぎたかどうかが決定される。
前記既定の時間が過ぎていると決定された場合(ステップ315で「はい」と回答)は、その時ステップ325で、次の侵害通知がISPに送信される、一方別の場合(ステップ315で「いいえ」と回答)は、ステップ335で、指示された期間アクションを起こさない。ステップ335で規定された期間が終了した後、前記プロセスは再び、ステップ308で、前記侵害が和解されたかどうかを決定する。前記期間(「遅延」)は、既定の時間と実質的に同等か若しくは未満である。
コンピュータプログラムが入ったコンピュータ可読媒体が提供され、例えばサーバー140(図1に示される)で実行されると、実施される予定の図3Aのプロセス300Aが実行される。前記コンピュータプログラムは前記コンピュータ可読媒体に明白に具体化され、例えば1若しくはそれ以上のコンピュータ、サーバー140、および/または同種のものにより実行されると、ステップ305〜345を実行する1若しくはそれ以上のプログラム命令、コードセグメント、またはコードセクションを有する。
図3Bは、本開示の原理に従った侵害者通知プロセス300Bの実施例を示す。例えばプロセス200(図2に示される)の1若しくはそれ以上のステップを実行することによって、侵害行為が特定の侵害を行っているコンピュータに対して特定されかつ検証された後、ステップ310で、ISPは侵害通知を受信する。ISPがステップ310で侵害通知を受信した後、当該ISPは、ステップ320で、前記侵害通知で特定された侵害者に侵害者通知を転送する。前記侵害者通知は、例えば電子メール、テキスト・メッセージ、データ伝送、音声メッセージ、郵書、または同種のものを含むことが可能である。前記侵害者通知はまた、侵害データの少なくとも一部を含むことが可能であり、例えばIPアドレス、ポート番号、侵害者によってダウンロードまたはアップロードされたファイル名、著作物をダウンロード(またはアップロード)するのに使用されたピアツーピア・ソフトウェアのソフトウェア・バージョン、履歴情報、ISP識別子、および/または侵害を行っているコンピュータに関連付けられた少なくとも1つのタイムスタンプを含む。
図3Cは、本開示の原理に従ったさらなる侵害者通知プロセス300Cの実施例を示す。例えばプロセス200(図2に示される)の1若しくはそれ以上のステップを実行することによって、侵害行為が特定の侵害を行っているコンピュータに対して特定されかつ検証された後、ステップ330で、ISPは次の侵害通知を受信する。前記次の侵害通知は、例えばISPが複数のアクションのうちの1つを取るように提案する。ISPは、その時ステップ340で、前記メッセージに応答して実行するアクションを決定する。前記アクションは、例えば次の侵害通知を送信(ステップ340からステップ350への通知)、侵害者をリダイレクトウェブページにリダイレクト(ステップ340からステップ360のリダイレクト)、または侵害者へのサービスを中断(ステップ340からステップ360へのサービス中断)を含むことが可能である。
図4は、リダイレクトウェブページ400の実施例を示しており、例えばステップ340でユーザのインターネットアクセス要求はリダイレクトされるべきであるとISPが決定した場合、侵害を行っているコンピュータのユーザに提供される。ISPは、複数の種々の理由に基づいてインターネットアクセス要求をリダイレクトする決定をする。例えばISPに関連付けられたコンピュータ(またはノード)が著作権侵害行為に係っていたことを示す侵害通知をISPが受信したため、前記ISPはインターネットアクセス要求をリダイレクトする決定をする。
代替的に(または更に)、例えばISPは、著作権侵害行為に関連付けられたコンピュータ(または他のノード)のユーザによって受信されたあらゆるインターネットアクセス要求をリダイレクトすべきであると提案する次の侵害通知を受信したため、前記ISPはインターネットアクセス要求をリダイレクトする決定をする。
代替的に、例えばISPが、コンピュータのユーザが著作権侵害行為に係っていると独自に決定したため、前記ISPはインターネットアクセス要求をリダイレクトする決定をする。ただし、本開示はこのような実施例に限定されないことを当業者であれば理解するであろう。結果として、ISPが本開示の要旨および範囲に逸脱しない何れかの理由によってインターネットアクセス要求をリダイレクトする決定をすることは、当業者であれば容易に明らかであろう。
リダイレクト400は、リダイレクトウェブページおよび侵害行為に関連付けられた一般情報410を含む。前記リダイレクトウェブページはまた、侵害データの少なくとも一部を含む。例えば、前記リダイレクトウェブページは、侵害された著作物を特定する情報を含む420。前記リダイレクトウェブページはまた、侵害を行っているコンピュータおよび/または当該侵害を行っているコンピュータに関連付けられたユーザを特定する情報を含む430。前記侵害を行っているコンピュータおよび/または当該侵害を行っているコンピュータに関連付けられたユーザを特定する情報は、例えばIPアドレス、ポート番号、タイムスタンプ、ユーザID、または同種のものを含むことが可能である。前記リダイレクトウェブページはまた、著作権侵害行為を解決する和解案の通知を含むことが可能である。前記リダイレクトウェブページはまた、既定の支払額の通知を提供することが可能であり450、支払額が支払われたなら、侵害の問題は和解し、解決されるであろう。前記既定の支払額は、例えば均一料金である。
前記リダイレクトウェブページは、上述された侵害データの一部を含むことだけに限定されない。代わりに、リダイレクトウェブページ400は、当該リダイレクトウェブページ400内に侵害データのいろいろな部分が含まれるように構成される。例えば、前記リダイレクトウェブページ400はまた、著作物をダウンロード(またはアップロード)するのに使用された1若しくはそれ以上の例えばピアツーピア・ソフトウェアのソフトウェア・バージョン、侵害行為に関連付けられたコンピュータに関連付けられた履歴情報、および/またはISP識別子を含むことが可能である。
前記リダイレクトウェブページはまた、未解決の侵害行為を解決するための支払ウェブサイトに関連付けられたリンク460を含むことが可能である。前記リダイレクトウェブページ400は、前記リンクの選択肢を受信するように構成される。それに応じて、ユーザに和解解決モジュールへのアクセスが提供される。前記和解解決モジュールは、侵害行為に係ったユーザから例えば既定の支払額と同額の支払いに応じるように構成される。前記和解解決モジュールへのアクセスには、パスワード470の使用が要求される。前記パスワード470は、リダイレクトウェブページ400から提供される。
前記リダイレクトウェブページ400は、例えばサーバー140(図1に示される)によって作成および維持管理される。ISP160(図1に示される)がステップ340でユーザのインターネットコンテンツ要求をリダイレクトする決定の後、前記ISP160は前記インターネットコンテンツ要求を特定の侵害を行っているコンピュータ110に関連付けられたリダイレクトウェブページ400にリダイレクトする。前記ISP160は、侵害者が未解決侵害問題を解決し、かつISP160がステップ345(図3Cに示される)で前記未解決侵害問題に関する和解確認通知を受信するまで、無期限に前記侵害を行っているコンピュータ110をサーバー140上のリダイレクトウェブページ400にリダイレクトする。さらに、前記サーバー140からの和解確認通知が受信されるまで、前記侵害を行っているコンピュータ110は、前記リダイレクトウェブページ400以外のインターネット上の他のサイトにアクセスすることができない。
代替的に(または更に)、前記侵害を行っているコンピュータ110は、著作権侵害行為に対する民事罰および/または刑事罰に関連付けられた1若しくはそれ以上の司法省のウェブページにリダイレクトされる。
代替的に、侵害を行っているコンピュータに提供されているインターネットサービスは、ステップ370で、ISPによって中断される。ISPが侵害を行っているコンピュータに提供されているインターネットサービスを中断した場合、侵害者が未解決の侵害問題を解決し、かつISP160がステップ345で前記未解決の侵害問題に関する和解確認通知を受信するまで、前記サービスは中断されたままである。
さらに、リダイレクトウェブページ400は、ISP160または顧客170(図1に示される)によって作成および維持管理される。
コンピュータプログラムが入ったコンピュータ可読媒体が提供され、例えばコンピュータプログラムがISP160および/またはサーバー140で実行されると、図3Bおよび3Cのそれぞれのプロセス300Bおよび/または300Cが実行される。前記コンピュータプログラムは前記コンピュータ可読媒体に明白に具体化され、当該コンピュータプログラムは例えば1若しくはそれ以上のコンピュータ、ISP160、サーバー140、および/または同類のものによって実行されるときステップ310〜320および/またはステップ330〜370を実行する1若しくはそれ以上のプログラム命令、コードセグメント、コードセクションを有する。
本開示を例示的な実施形態の観点から説明してきたが、本開示が添付の請求項の要旨および範囲内で修正が実行可能であることは当業者であれば理解するであろう。これらの実施例は単に一例にすぎず、本開示の全ての可能な設計、実施形態、適用、または修正の包括的なリストを意味するものではない。