JP2014236434A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像全体の色調の再現と、記録画像のディテールの再現とを両立する画像処理を提供すること。【解決手段】入力画像の色信号を補正する色補正手段と、前記入力画像の色信号を第一の画像記録装置で記録可能な2値色信号に変換する2値化手段と、前記色補正手段で補正され、前記2値化手段で変換された2値色信号を第二の画像記録装置の色信号に変換する色変換手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置が提供される。【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
商業印刷市場では、オフセット印刷機に代わってインクジェットプリンタや液体トナーを利用した電子写真プリンタなどの利用が加速し、同じ画像を異なる装置で記録する機会が増えている。異なる記録装置間で色を合わせる技術として次の技術がある。
第一の従来技術は、カラーマネージメントシステムを利用した技術である(特許文献1)。この技術によれば、画像データの色信号は、基準装置と同じ色再現が得られるように色変換された後、記録装置固有の2値化処理が施されて記録される。
第二の従来技術は、一度2値化された画像データを多値化して色変換し、網点パターンなどのディテールを再現する技術である(特許文献2)。この技術によれば、基準装置用に2値化された画像データがフィルタ処理によって多値化された後、色合わせ処理と、再2値化処理とが施されて記録される。
しかしながら、前記第一および第二の従来技術には次の課題がある。第一の従来技術では、異なる記録装置間で画像全体の色調を合わせるが、網点パターンなどの記録画像のディテールを合わせることはできない。
一方、第二の従来技術は、網点パターンなどのディテールを合わせることができる。しかし、ディテールの再現を重視すると多値化のためのフィルタを弱くする必要があり、画像全体の色調が合わなくなる。逆に、画像全体の色調を合わせるためにフィルタを強くするとディテールが合わなくなる。
以上を鑑み、本発明は、画像全体の色調の再現と、画像のディテールの再現とを両立する画像処理を提供することを目的とする。
本願の請求項1に記載の発明は、入力画像の色信号を補正する色補正手段と、前記入力画像の色信号を第一の画像記録装置で記録可能な2値色信号に変換する2値化手段と、前記色補正手段で補正され、前記2値化手段で変換された2値色信号を第二の画像記録装置の色信号に変換する色変換手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置である。
本発明によれば、画像全体の色調の再現と、ディテールの再現とを両立する画像処理が可能となる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(第一の実施形態)
本実施形態に係る画像処理装置は、マクロ色合わせと、ミクロ色合わせとによって、画像記録装置Aの記録画像を画像記録装置Bで良好に再現する。
(第一の実施形態)
本実施形態に係る画像処理装置は、マクロ色合わせと、ミクロ色合わせとによって、画像記録装置Aの記録画像を画像記録装置Bで良好に再現する。
マクロ色合わせとは、画像全体の色調を合わせる処理であり、例えば、10mm角の色票画像を画像記録装置Aで記録した色と、画像記録装置Bで記録した色との差を小さくする処理である。ここで色票画像とは、入力画像データが同一色信号の画素からなる画像である。
画像記録装置で記録された色票画像を観察すると、入力多値画像データは同一色信号で構成されているにもかかわらず、非均一な色分布が確認されることがある。これは、画像記録装置のハーフトーン処理に起因する。一般に画像記録装置は、記録材を記録する領域の面積と、記録材を記録しない領域の面積との比率を制御するハーフトーン処理によって中間調を再現する。よって、入力多値画像データが同一色信号の画素で構成されていても、記録画像は、微視的には非均一な色分布を持つ。
ミクロ色合わせとは、記録画像のディテールを合わせる処理であり、画像記録装置のハーフトーン処理に起因する色分布の差を小さくする処理である。
尚、本実施形態では、画像記録装置Aおよび画像記録装置Bの具体例として、次の組み合わせについて説明する。画像記録装置Aは、シアン(以下Cとも言う)、マゼンタ(以下Mとも言う)、イエロ(以下Yとも言う)、ブラック(以下Kとも言う)の4色の記録材を利用して画像記録を行うオフセット印刷機である。画像記録装置Bは、C、M、Y、Kに加えて、淡シアン(以下Lcとも言う)と淡マゼンタ(以下Lmとも言う)を加えた計6色の記録材を利用して画像記録を行うインクジェットプリンタである。また、以下の説明では、画像記録装置Aをターゲット装置(または第一の画像記録装置)、画像記録装置Bを対象装置(または第二の画像記録装置)とも言う。
[オフセット印刷機で画像を記録するときの画像処理構成]
図3は、本実施形態に係るオフセット印刷機(ターゲット装置)305で画像を記録するときの画像処理構成を示すブロック図である。
図3は、本実施形態に係るオフセット印刷機(ターゲット装置)305で画像を記録するときの画像処理構成を示すブロック図である。
画像入力部301は、画像データI31を入力し、ラスタ画像処理部302へ出力する。
ラスタ画像処理部302は、画像データI31がPostScript等のベクタ画像データであればラスタ画像データI32に変換してスクリーン処理部303へ出力する。画像データI31がTIFF等のラスタ画像データであれば、画像データI31を画像データI32としてそのままスクリーン処理部303へ出力する。
スクリーン処理部303は、入力されたラスタ画像データI32にハーフトーン処理を施し、2値画像データI33に変換して製版部304へ出力する。ハーフトーン処理は、閾値テーブルを参照する公知の組織的ディザ法を利用する。閾値テーブルは、ディザマトリクスであり、例えば、横128個、縦64個の計8192個のセルに1から255の整数値がまんべんなく格納されたデータである。また、閾値テーブルは、格納された値が階調値K以下となるセルの配置が、階調値Kの網点画像を形成するように設定される。一般に、網点のスクリーン角は記録材によって異なるため、閾値テーブルも記録材毎に用意される。スクリーン処理部303は、入力画像の各画素の色信号と、閾値テーブルの対応するセルの値とを比較して出力画像の2値信号を設定する。前者が後者より大きいか等しい場合は、対象画素に記録材を記録することを示す2値信号の1を設定し、前者が後者より小さい場合は、対象画素に記録材を記録しないことを示す2値信号の0を設定する。即ち、2値画像データI33は、オフセット印刷機のドット配置データを示す。
製版部304は、オフセット印刷で利用されるプレートを作成する。2値画像データI33に基づいて親水性プレートにエッチングを行い、2値信号が1である画素の対応位置に記録材が付着する疎水性部分を形成する。プレートは記録材毎に作成される。
オフセット印刷機305は、製版部304で作成されたプレートを用いて記録媒体に画像を記録する。
本実施形態に係る画像処理装置は、対象装置でターゲット装置の記録画像を再現するときに、ターゲット装置で画像を記録するときの2値化処理を利用することで、ミクロ色合わせを行う。例えば、インクジェットプリンタでオフセット印刷機の記録画像を再現するときに、オフセット印刷機305の2値化処理部である前記スクリーン処理部303の処理を利用する。詳細は後述する。
[インクジェットプリンタの構成]
図5は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ(対象装置)110の構成を示す模式図である。記録ヘッド501乃至506は、それぞれK、C、M、Y、Lc、Lmのインクを吐出する長尺記録ヘッドである。各記録ヘッドは、複数のノズル(不図示)が記録媒体508に対向して設けられている。また、各記録ヘッドには、インク供給チューブ(不図示)や、制御信号を受信するためのフレキシブルケーブル(不図示)が接続されている。記録媒体508は、搬送モータ(不図示)によって駆動される搬送ローラ507によって矢印の方向に搬送され、記録ヘッドを通過する際にノズルから吐出したインクによって画像が記録される。尚、以下の説明では記録媒体508の搬送方向を主走査方向、主走査方向と直行する方向をノズル列方向と呼ぶ。
図5は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ(対象装置)110の構成を示す模式図である。記録ヘッド501乃至506は、それぞれK、C、M、Y、Lc、Lmのインクを吐出する長尺記録ヘッドである。各記録ヘッドは、複数のノズル(不図示)が記録媒体508に対向して設けられている。また、各記録ヘッドには、インク供給チューブ(不図示)や、制御信号を受信するためのフレキシブルケーブル(不図示)が接続されている。記録媒体508は、搬送モータ(不図示)によって駆動される搬送ローラ507によって矢印の方向に搬送され、記録ヘッドを通過する際にノズルから吐出したインクによって画像が記録される。尚、以下の説明では記録媒体508の搬送方向を主走査方向、主走査方向と直行する方向をノズル列方向と呼ぶ。
図6は、記録ヘッド501のノズル面を示す模式図である。尚、記録ヘッド502乃至506の構成も記録ヘッド501と同じである。記録ヘッド501には、記録チップ601乃至606が、ノズル列方向に沿って千鳥状に配置されている。また、各記録チップには、ノズル列方向に沿って4列のノズル列A、B、C、Dが形成されている。隣り合う記録チップ(例えば、記録チップ601および記録チップ602)は、それらの一部がノズル列方向に沿って重複するように配置され、利用可能なノズル数を増やすことで、記録チップのつなぎ目にスジが発生することを防止している。
図7は、記録チップ601と、記録チップ602とのノズル配置の詳細を示す模式図である。各ノズル列において1/1200インチの間隔でノズルが配列されている。また、隣り合うノズル列のノズル、即ちノズル列AとB、CとDのノズルは、ノズル列方向に1/2400インチずれた状態で配置されている。これにより、ノズル列方向に2400dpiの解像度で画像を記録する。
[画像処理構成]
図1は、本実施形態に係る画像記録システムにおける画像処理構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像記録システムは、画像処理装置100と、インクジェットプリンタ110とによって、オフセット印刷機305(不図示)の記録画像を再現する。画像処理装置100は、画像入力部101と、色補正部102と、第一2値化部103と、色変換部104と、第二2値化部105とによって、入力画像データを、接続されたインクジェットプリンタ110のドット配置データに変換する。インクジェットプリンタ110は、ノズル列分解部111と、吐出信号生成部112とによって、画像処理装置100から入力したドット配置データを記録ヘッドの各ノズルの駆動信号に変換し、画像記録部113により画像記録を行う。
図1は、本実施形態に係る画像記録システムにおける画像処理構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像記録システムは、画像処理装置100と、インクジェットプリンタ110とによって、オフセット印刷機305(不図示)の記録画像を再現する。画像処理装置100は、画像入力部101と、色補正部102と、第一2値化部103と、色変換部104と、第二2値化部105とによって、入力画像データを、接続されたインクジェットプリンタ110のドット配置データに変換する。インクジェットプリンタ110は、ノズル列分解部111と、吐出信号生成部112とによって、画像処理装置100から入力したドット配置データを記録ヘッドの各ノズルの駆動信号に変換し、画像記録部113により画像記録を行う。
画像入力部101は、ラスタ画像処理済みの画像データI11を入力する。画像データI11は、オフセット印刷機305の記録材に対応した多値色信号CMYKからなる。
色補正部102は、色補正テーブル格納部106に格納された色補正テーブルを参照して、画像データI11の色信号を補正し、補正後の色信号C'M'Y'K'で構成される画像データI12を出力する。色信号の補正は、公知の4次元ルックアップテーブル法(以下4DLUT法と言う)を利用する。4DLUT法の詳細は後述する。色補正テーブルは、離散的な格子点でサンプリングされた色信号CMYKと、色信号C'M'Y'K'との対応関係を記述したテーブルである。色補正テーブルに記述される色信号の対(色信号CMYKと色信号C'M'Y'K')は、次に示す第一の色票画像の測色値と、第二の色票画像の測色値とが一致するように設定される。第一の色票画像は、色信号CMYKの色票画像データに対し前述した図3の画像処理を施してオフセット印刷機305で記録した画像である。第二の色票画像は、色信号C'M'Y'K'の色票画像データに対し後述する図2の画像処理を施してインクジェットプリンタ110で記録した画像である。ただし、第二の色票画像を記録するときは、図2のステップS202の処理をスルーする。即ち、ステップS202では、画像データI11を画像データI12としてそのまま第一2値化部103に出力する。
色補正部102は、オフセット印刷機305と、インクジェットプリンタ110とのマクロ色合わせを担う。一方、ミクロ色合わせは、後述する第一2値化部103と、色変換部104とで行われる。本実施形態に係る画像処理装置100では、マクロ色合わせ処理と、ミクロ色合わせ処理とを独立して行うことにより、マクロ色再現と、ミクロ色再現とがトレードオフの関係にならないように処理する。即ち、画像処理装置100によれば、ミクロ色再現を良好にすることでマクロ色再現が悪化することは無い。即ち、色補正部102の処理は、後段のミクロ色合わせ処理で合わせきれなかった色再現誤差を補償するように作用する。
第一2値化部103は、画像データI12に対し前述した図3のスクリーン処理部303による処理と同一の処理を施し、オフセット印刷機305の記録材に対応した2値色信号C''M''Y''K''で構成される画像データI13を出力する。2値色信号C''M''Y''K''は、オフセット印刷機305において、記録媒体上の1画素に記録可能な色の種類を表し、画像データI13は、オフセット印刷機305のドット配置データを示す。
本実施形態に係る画像処理装置100は、ターゲット装置で画像を記録するときの2値化処理部である第一2値化部103を備える。これにより、対象装置による画像記録において、画像全体の色調だけでなく、網点パターンなどの記録画像のディテールを再現する。
色変換部104は、色変換テーブル格納部107に格納された色変換テーブルを参照して、画像データI13の色信号をインクジェットプリンタ110の記録材量に関する多値色信号に変換し、変換後の色信号で構成される画像データI14を出力する。色変換テーブルは、オフセット印刷機305の2値色信号C''M''Y''K''に関して、対応するインクジェットプリンタ110の多値色信号cmykLcLmを記述したテーブルである。即ち、色変換部104は、オフセット印刷機305の各2値色信号にインクジェットプリンタの色信号を対応付けて変換する。2値色信号C''M''Y''K''は、全部で16種類である。色変換テーブルに記述される色信号の対(色信号C''M''Y''K''と色信号cmykLcLm)は、次に示す第三の色票画像の測色値と、第四の色票画像の測色値とが一致するように設定される。第三の色票画像は、色信号C''M''Y''K''の色票画像データに対し前述した図3の製版部304以降の処理を施してオフセット印刷機305で記録した画像である。また、第四の色票画像は、色信号cmykLcLmの色票画像データに対し後述する図2のステップS205以降の処理を施してインクジェットプリンタ110で記録した画像である。色変換は、入力した画像データI13の各画素の色信号C''M''Y''K''を色変換テーブルに記述された対応する色信号cmykLcLmに変換することで実施される。
本実施形態に係る画像処理装置100は、ターゲット装置において記録媒体上の1画素に記録可能な色を対象装置で再現するための色信号に対応づける色変換部104を備える。これにより、ディテールの再現に必要な高周波特性を劣化させることなく、また、解像度を低下させることもなく、色合わせが行われる。
第二2値化部105は、入力した画像データI14にハーフトーン処理を施し、インクジェットプリンタ110の記録材に対応した2値色信号c'm'y'k'Lc'Lm'で構成される画像データI15を出力する。画像データI15は、インクジェットプリンタ110で画像を記録するためのドット配置データであり、例えば、c'信号が1の画素は、対応する位置にシアンのドットを記録することを意味する。ハーフトーン処理は、公知の誤差拡散法を利用して記録材毎に実施される。誤差拡散法の詳細は後述する。
ノズル列分解部111は、ノズル列分解マスク格納部114に格納されるノズル列分解マスクを参照して、画像データI15が示す各記録材のドット配置を各ノズル列に分配し、各記録材各ノズル列のドット配置データである画像データI16を出力する。図11は、ノズル列分解マスク格納部114に格納されるノズル列分解マスクの一例を記録チップのノズル列に対応付けて示した模式図である。ノズル列分解マスクは、値が1のセルに対応する画素の記録を許可する。各マスクは排他関係にあり、全てのマスクの論理和は全セル1となる。図12は、ノズル列分解部111の処理を説明する模式図である。ノズル列分解部111は、図12(a)に示すドット配置データを入力したとき、図11に示すマスクを適用して、対応するセルの論理和を計算し、図12(b)に示す各ノズル列のドット配置データを出力する。かかる処理を各記録材のドット配置について実施する。
吐出信号生成部112は、画像データI16に基づいて各ノズルの吐出信号を生成して画像記録部113に出力する。
画像記録部113は、入力した吐出信号に基づいて各ノズルの発熱素子を駆動して記録媒体に画像を記録する。
[画像処理手順]
図2は、本実施形態に係る画像記録システムの画像処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS201において、画像入力部101は、画像データI11を入力する。次に、ステップS202において、色補正部102は、入力画像データの色信号を補正し、補正後の色信号で構成される画像データI12を第一2値化部103に出力する。色補正は、オフセット印刷機の記録画像の測色値と、インクジェットプリンタの記録画像の測色値とに基づき、両者の差を小さくするように行われる。次に、ステップS203において、第一2値化部103は、入力画像データを2値化し、オフセット印刷機305の2値色信号で構成される画像データI13を色変換部104に出力する。画像データI13は、オフセット印刷機305のドット配置データを示す。次に、ステップS204において、色変換部104は、入力画像データの色信号をインクジェットプリンタ110の色信号に変換し、この色信号で構成される画像データI14を第二2値化部105に出力する。次に、ステップS205において、第二2値化部105は、入力画像データを2値化し、インクジェットプリンタ110の2値色信号で構成される画像データI15をノズル列分解部111に出力する。画像データI15は、インクジェットプリンタ110のドット配置データを示す。次に、ステップS206において、ノズル列分解部111は、入力画像データをノズル列に分配し、各ノズル列のドット配置データである画像データI16を吐出信号生成部112に出力する。次に、ステップS207において、吐出信号生成部112は、画像データI16に基づいて各ノズルの吐出信号を生成して画像記録部113に出力する。次に、ステップS208において、画像記録部113は、入力された吐出信号に基づいて各ノズルの発熱素子を駆動して記録媒体に画像を記録する。
図2は、本実施形態に係る画像記録システムの画像処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS201において、画像入力部101は、画像データI11を入力する。次に、ステップS202において、色補正部102は、入力画像データの色信号を補正し、補正後の色信号で構成される画像データI12を第一2値化部103に出力する。色補正は、オフセット印刷機の記録画像の測色値と、インクジェットプリンタの記録画像の測色値とに基づき、両者の差を小さくするように行われる。次に、ステップS203において、第一2値化部103は、入力画像データを2値化し、オフセット印刷機305の2値色信号で構成される画像データI13を色変換部104に出力する。画像データI13は、オフセット印刷機305のドット配置データを示す。次に、ステップS204において、色変換部104は、入力画像データの色信号をインクジェットプリンタ110の色信号に変換し、この色信号で構成される画像データI14を第二2値化部105に出力する。次に、ステップS205において、第二2値化部105は、入力画像データを2値化し、インクジェットプリンタ110の2値色信号で構成される画像データI15をノズル列分解部111に出力する。画像データI15は、インクジェットプリンタ110のドット配置データを示す。次に、ステップS206において、ノズル列分解部111は、入力画像データをノズル列に分配し、各ノズル列のドット配置データである画像データI16を吐出信号生成部112に出力する。次に、ステップS207において、吐出信号生成部112は、画像データI16に基づいて各ノズルの吐出信号を生成して画像記録部113に出力する。次に、ステップS208において、画像記録部113は、入力された吐出信号に基づいて各ノズルの発熱素子を駆動して記録媒体に画像を記録する。
[4DLUT法]
図9は、4DLUT法による色補正手順を示すフローチャートであり、図2のステップS202における処理の詳細を示す。具体的には、色補正テーブルを参照して、任意の入力色信号CMYKに対応する補正後の色信号C'M'Y'K'を算出する手順を示す。尚、以下の説明では、色補正テーブルに記述される色信号CMYKが、次の格子点でサンプリングされているものとする。即ち、各記録材の信号値が0、32、64、96、128、160、192、224、255の9値からなる6561個の格子点である。
図9は、4DLUT法による色補正手順を示すフローチャートであり、図2のステップS202における処理の詳細を示す。具体的には、色補正テーブルを参照して、任意の入力色信号CMYKに対応する補正後の色信号C'M'Y'K'を算出する手順を示す。尚、以下の説明では、色補正テーブルに記述される色信号CMYKが、次の格子点でサンプリングされているものとする。即ち、各記録材の信号値が0、32、64、96、128、160、192、224、255の9値からなる6561個の格子点である。
まずステップS901において、入力色信号CMYKが色補正テーブルに記述されている格子点の色信号か否かを判定する。入力色信号CMYKが格子点の色信号であればステップS902に進み、入力色信号CMYKが格子点の色信号でなければステップS903に進む。
ステップS902では、入力色信号CMYKに対応する補正後の色信号C'M'Y'K'を色補正テーブルから取得して出力し、処理を終了する。
ステップS903では、入力色信号の各記録材成分を挟む下側格子点の値と、上側格子点の値とを取得する。例えば、入力色信号CMYKが(16,100,255,80)であれば、C成分の16は格子点0と、格子点32との間に含まれる。この場合、C成分の下側格子点C_loは0であり、上側格子点C_hiは32である。同様に、M_loは96、M_hiは128、Y_loは224、Y_hiは255、K_loは64、K_hiは128となる。
次にステップS904において、次の式(1)乃至(4)を用いて、正規座標(dC,dM,dY,dK)を算出する。
dC=(C - C_lo) / (C_hi - C_lo) ・・・(1)
dM=(M - M_lo) / (M_hi - M_lo) ・・・(2)
dY=(Y - Y_lo) / (Y_hi - Y_lo) ・・・(3)
dK=(K - K_lo) / (K_hi - K_lo) ・・・(4)
dC=(C - C_lo) / (C_hi - C_lo) ・・・(1)
dM=(M - M_lo) / (M_hi - M_lo) ・・・(2)
dY=(Y - Y_lo) / (Y_hi - Y_lo) ・・・(3)
dK=(K - K_lo) / (K_hi - K_lo) ・・・(4)
次にステップS905において、ステップS904で算出した正規座標の各記録材成分の大小関係から、CMYK色空間で入力色信号を包含する5つの格子点p1、p2、p3、p4、p5を設定する。即ち、p2、p3、p4は、次の条件式に従って、設定される。
if(dK≦dY≦dM≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dY≦dK≦dM≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dK≦dM≦dY≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dM≦dK≦dY≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dY≦dM≦dK≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dM≦dY≦dK≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dK≦dY≦dC≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dY≦dK≦dC≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dK≦dC≦dY≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dC≦dK≦dY≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_lo)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dY≦dC≦dK≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dC≦dY≦dK≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_hi)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dK≦dM≦dC≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dM≦dK≦dC≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dK≦dC≦dM≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dC≦dK≦dM≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_lo)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dM≦dC≦dK≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_hi)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dC≦dM≦dK≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_hi)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dY≦dM≦dC≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dM≦dY≦dC≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dY≦dC≦dM≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dC≦dY≦dM≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_hi)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dM≦dC≦dY≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_hi)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dC≦dM≦dY≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_hi)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
尚、正規座標の値によらず、p1およびp5は、次の格子点である。
p1=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_lo)、p5=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_hi)
if(dK≦dY≦dM≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dY≦dK≦dM≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dK≦dM≦dY≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dM≦dK≦dY≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dY≦dM≦dK≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dM≦dY≦dK≦dC)
p2=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dK≦dY≦dC≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dY≦dK≦dC≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dK≦dC≦dY≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dC≦dK≦dY≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_lo)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dY≦dC≦dK≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dC≦dY≦dK≦dM)
p2=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_hi)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dK≦dM≦dC≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dM≦dK≦dC≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dK≦dC≦dM≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_lo)、p4=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_lo)
else if(dC≦dK≦dM≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_lo)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dM≦dC≦dK≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_hi)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dC≦dM≦dK≦dY)
p2=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_lo)、p3=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_hi)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dY≦dM≦dC≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dM≦dY≦dC≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_hi,M_lo,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dY≦dC≦dM≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_hi)、p4=(C_hi,M_hi,Y_lo,K_hi)
else if(dC≦dY≦dM≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_lo,M_hi,Y_lo,K_hi)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
else if(dM≦dC≦dY≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_hi)、p4=(C_hi,M_lo,Y_hi,K_hi)
else if(dC≦dM≦dY≦dK)
p2=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_hi)、p3=(C_lo,M_lo,Y_hi,K_hi)、p4=(C_lo,M_hi,Y_hi,K_hi)
尚、正規座標の値によらず、p1およびp5は、次の格子点である。
p1=(C_lo,M_lo,Y_lo,K_lo)、p5=(C_hi,M_hi,Y_hi,K_hi)
次にステップS906において、次の式(5)を用いてステップS905で設定した各格子点の重みパラメータWを算出する。
尚、式(5)右辺のC、M、Y、Kは、入力色信号の各記録材成分の値である。また、px_col(xは1〜5、colはC,M,Y,K)は格子点pxのcol成分の値である。例えば、p1_Cは、p1格子点のC成分の値である。
次にステップS907において、次の式(6)を用いて出力色信号の各記録材成分の値C'、M'、Y'、K'を算出して出力する。
尚、式(6)右辺のpx_col(xは1〜5、colはC',M',Y',K')は格子点pxに対応する色信号C'M'Y'K'のcol成分の値である。例えば、p1_C'は、p1格子点に対応する色信号C'M'Y'K'のC'成分の値である。格子点pxに対応する色信号C'M'Y'K'は、色補正テーブルから取得する。
[誤差拡散法]
図13は、誤差拡散法の処理構成を説明するブロック図である。図13に示す構成は、多値信号の入力端子1301と、累積誤差加算部1302と、入力信号を2値データに変換する際の条件値を設定する閾値設定端子1303と、量子化部1304とを備える。また、図13に示す構成は、量子化誤差を演算する誤差演算部1305と、量子化誤差を拡散する誤差拡散部1306と、累積誤差を格納する累積誤差メモリ1307と、2値化された信号の出力端子1308とをさらに備える。入力端子1301には、着目画素における記録材信号が順次入力される。
図13は、誤差拡散法の処理構成を説明するブロック図である。図13に示す構成は、多値信号の入力端子1301と、累積誤差加算部1302と、入力信号を2値データに変換する際の条件値を設定する閾値設定端子1303と、量子化部1304とを備える。また、図13に示す構成は、量子化誤差を演算する誤差演算部1305と、量子化誤差を拡散する誤差拡散部1306と、累積誤差を格納する累積誤差メモリ1307と、2値化された信号の出力端子1308とをさらに備える。入力端子1301には、着目画素における記録材信号が順次入力される。
図14は、誤差拡散法の処理手順を説明するためのフローチャートである。尚、以下の説明では、入力色信号は8ビット信号であると仮定する。
まず、ステップS1501において、着目画素の色信号が入力される。
次に、ステップS1502では、累積誤差加算部1302において、入力された色信号に累積誤差メモリ1307に格納された着目画素に対応する累積誤差が加算される。累積誤差メモリ1307には、各記録材について、1つの記憶領域EOと、画像の横方向の画素数分(W個)の記憶領域E(x){x=1,2,...,W}とが用意されている。各記憶領域に格納される累積誤差の値は、処理開始時に所定の初期値に設定される。初期値は、例えば0である。ステップS1502では、着目画素が画像の横方向n番目の画素であれば、入力された色信号に、前述の記憶領域E(n)に格納された累積誤差が加算される。即ち、入力端子1301に入力された色信号をI、累積誤差加算後の信号をI'とすると、
I'=I+E(x) ・・・(7)
となる。
I'=I+E(x) ・・・(7)
となる。
次に、ステップS1503では、累積誤差加算後の信号I'と、閾値設定端子1303より入力された閾値とを比較し、2値出力値を設定する。閾値設定端子1303から入力される閾値は、例えば、128である。ステップS1503では、累積誤差加算後の信号I'がこの閾値以上であれば出力信号に記録材を記録することを意味する1を設定し、I'がこの閾値よりも小さければ記録材を記録しないことを意味する0を設定する。出力端子1308から出力される2値化処理後の信号をOとすると、
O=O (I'<128) ・・・(8)
O=1 (I'≧128) ・・・(9)
となる。
O=O (I'<128) ・・・(8)
O=1 (I'≧128) ・・・(9)
となる。
次に、ステップS1504では、誤差演算部1305において、累積誤差加算後の信号I'と、出力信号Oとから、次の式(10)によって量子化誤差Eを算出する。
E=I'−O x 255 ・・・(10)
E=I'−O x 255 ・・・(10)
次に、ステップS1505では、誤差拡散部1306において、累積誤差メモリ1307に格納される累積誤差を更新する。着目画素が画像の横方向n番目の画素であれば、記憶領域EOと、記憶領域E(x)とに格納される累積誤差の値を次式によって更新する。
E(n+1)←E(n+1)+ E x 7/16 (n<W) ・・・(11)
E(n−1)←E(n−1)+ E x 3/16 (n>1) ・・・(12)
E(n)←E0 + E x 5/16 (1<n<W)・・・(13)
E(n)←E0 + E x 8/16 (n=1) ・・・(14)
E(n)←E0 + E x 13/16 (n=W) ・・・(15)
E0←E x 1/16 (n<W) ・・・(16)
E0←0 (n=W) ・・・(17)
以上の手順で、入力端子1301に入力された1画素分のハーフトーン処理が完了する。
E(n+1)←E(n+1)+ E x 7/16 (n<W) ・・・(11)
E(n−1)←E(n−1)+ E x 3/16 (n>1) ・・・(12)
E(n)←E0 + E x 5/16 (1<n<W)・・・(13)
E(n)←E0 + E x 8/16 (n=1) ・・・(14)
E(n)←E0 + E x 13/16 (n=W) ・・・(15)
E0←E x 1/16 (n<W) ・・・(16)
E0←0 (n=W) ・・・(17)
以上の手順で、入力端子1301に入力された1画素分のハーフトーン処理が完了する。
次に、ステップS1506において、ステップS1501乃至ステップS1505の処理が全ての画素に対して実施されたか否かを判定する。未処理の画素が残っている場合には、着目画素を1つ進め、ステップS1501に戻る。全ての画素に対して処理が実施された場合には処理を終了する。
[画像記録システムのハードウエア構成]
図8は、本実施形態に係る画像記録システムのハードウエア構成を説明するブロック図である。画像処理装置100は、例えばパーソナルコンピュータで実現される。画像処理装置100は、CPU801と、メモリ802と、キーボード等の入力部803と、外部記憶装置804と、インクジェットプリンタ110との間のインタフェイス(以下I/Fと言う)806と、モニタ807との間のビデオI/F805とを備える。CPU801は、メモリ802に格納されたプログラムに従い、種々の処理を実行するものであり、本実施形態に係る画像処理を実行する。これらのプログラムは、外部記憶装置804に記憶され、或いは、不図示の外部接続装置から供給される。画像処理装置100は、ビデオI/F805を介してモニタ807に種々の情報を出力すると共に、入力部803を通じて各種情報を入力する。また、画像処理装置100は、I/F806を介して、画像処理を施したドット配置データをインクジェットプリンタ110に送信する。インクジェットプリンタ110は、各種処理を実行するCPU809、制御プログラムや各種データを格納するROM810、およびCPU809のワークエリアとして使用されるRAM811からなる制御部808を備える。さらに、インクジェットプリンタ110は、画像処理装置100とのインタフェイス812を備える。また、インクジェットプリンタ110は、各種モータ(給紙モータ816、搬送モータ817)を駆動するためのモータドライバ815と、記録ヘッド501乃至506を駆動するためのヘッドドライバ813とを備える。制御部808は、画像処理装置100からドット配置データを受信して本実施形態に係る画像処理を実行し、ドライバを介して各種モータと、記録ヘッド501乃至506とを制御して画像を記録する。
図8は、本実施形態に係る画像記録システムのハードウエア構成を説明するブロック図である。画像処理装置100は、例えばパーソナルコンピュータで実現される。画像処理装置100は、CPU801と、メモリ802と、キーボード等の入力部803と、外部記憶装置804と、インクジェットプリンタ110との間のインタフェイス(以下I/Fと言う)806と、モニタ807との間のビデオI/F805とを備える。CPU801は、メモリ802に格納されたプログラムに従い、種々の処理を実行するものであり、本実施形態に係る画像処理を実行する。これらのプログラムは、外部記憶装置804に記憶され、或いは、不図示の外部接続装置から供給される。画像処理装置100は、ビデオI/F805を介してモニタ807に種々の情報を出力すると共に、入力部803を通じて各種情報を入力する。また、画像処理装置100は、I/F806を介して、画像処理を施したドット配置データをインクジェットプリンタ110に送信する。インクジェットプリンタ110は、各種処理を実行するCPU809、制御プログラムや各種データを格納するROM810、およびCPU809のワークエリアとして使用されるRAM811からなる制御部808を備える。さらに、インクジェットプリンタ110は、画像処理装置100とのインタフェイス812を備える。また、インクジェットプリンタ110は、各種モータ(給紙モータ816、搬送モータ817)を駆動するためのモータドライバ815と、記録ヘッド501乃至506を駆動するためのヘッドドライバ813とを備える。制御部808は、画像処理装置100からドット配置データを受信して本実施形態に係る画像処理を実行し、ドライバを介して各種モータと、記録ヘッド501乃至506とを制御して画像を記録する。
[色補正テーブルの作成方法]
図16は、色補正テーブルの作成手順を示すフローチャートである。色補正テーブルは、色変換テーブルの作成後に作成される。
図16は、色補正テーブルの作成手順を示すフローチャートである。色補正テーブルは、色変換テーブルの作成後に作成される。
まず、ステップS1701において、ターゲット装置の色再現特性を取得する。具体的には、色票画像に前述した図3の画像処理を施してオフセット印刷機305で記録し、記録画像を測色して格子点の色信号CMYKに対応する測色値LABを取得する。色票画像は複数の色票で構成され、各色票は全ての画素が同一の色信号からなる。各色票の色信号は、格子点の色信号CMYKに対応する。格子点の色信号CMYKは、例えば、C、M、Yが0、32、64、96、128、160、192、224、255の9値で、Kが0、32、64、255の4値の全組み合わせ計2916個である。
次に、ステップS1702において、対象装置の色再現特性を取得する。具体的には、格子点CMYKの色票画像に前述した図2の画像処理を施してインクジェットプリンタ110で記録し、記録画像を測色して格子点CMYKに対応する測色値LABを取得する。ただし、前述したようにステップS202の処理はスルーする。
次に、ステップS1703において、まだ処理されていない格子点CMYKを1つ選択する。この格子点は、色補正テーブルに記述する格子点であり、必ずしも前記色票画像を構成する格子点と同じである必要はない。例えば、C、M、Y、Kが0、32、64、96、128、160、192、224、255の9値の全組み合わせである。
次に、ステップS1704において、ステップS1701で取得したターゲット装置の色再現特性に基づき、ステップS1703で選択したCMYKに対応する測色値LABを算出する。具体的には、前述した4DLUT法を利用する。ただし、4DLUT法の説明における色補正テーブルは、ターゲット装置の色再現特性に置き換える。また、式(6)は、次の式(18)に置き換える。
尚、px_y(xは1〜5、yはL,A,B)は格子点pxに対応する測色値LABのy成分の値である。例えば、p1_Lは、p1格子点に対応する測色値LABのL成分の値である。
次に、ステップS1705において、ステップS1702で取得した対象装置の色再現特性に基づき、ステップS1704で算出した測色値LABに対応するCMYKを算出する。CMYKの算出は、4DLUTの逆変換であり、例えば、4DLUT法を利用した解探索によって実現する。詳細は後述する。尚、ステップS1705で算出されるCMYKが、色補正テーブルに格納される補正後の色信号C'M'Y'K'である。
次に、ステップS1706において、ステップS1703で選択したCMYKと、ステップS1705で算出した補正後の色信号C'M'Y'K'との対応関係を色補正テーブルに格納する。
次に、ステップS1707において、全ての格子点の処理が完了したか判定し、完了していない場合は、ステップS1703に戻る。全ての格子点の処理が完了した場合は、処理を終了する。
[4DLUT逆変換]
図17は、4DLUT逆変換の処理手順を示すフローチャートであり、図16のステップS1705の詳細を示す図である。具体的には、対象装置における格子点CMYKと、測色値LABとの対応関係に基づき、任意の測色値L'A'B'に対応するCMYKを算出する手順を示す。まず、ステップS1801において、初期CMYKを設定する。例えば、初期CMYKを前記ステップS1703で選択したCMYKとする。次に、ステップS1802において、前記ステップS1702で取得した対象装置の色再現特性に基づき、前記ステップS1704と同様に、ステップS1801で設定したCMYKに対応する測色値LABを算出する。具体的には、前述した4DLUT法を利用する。ただし、4DLUT法の説明における色補正テーブルは、対象装置の色再現特性に置き換える。また、式(6)は、式(18)に置き換える。次に、ステップS1803において、測色値L'A'B'と、ステップS1802で算出した測色値LABとの色差dEを算出する。次に、ステップS1804において、新たなCMYKを更新候補CxMxYxKxとして設定する。次に、ステップS1805において、ステップS1802と同様にして、更新候補CxMxYxKxに対応する測色値LxAxBxを算出する。次に、ステップS1806において、測色値L'A'B'と、ステップS1805で算出した測色値LxAxBxとの色差dExを算出する。次に、ステップS1807において、ステップS1803で算出した色差dEと、ステップS1806で算出した色差dExとを比較し、dEx<dEであれば、ステップS1808に進み、dEx≧dEであれば、ステップS1809へ進む。ステップS1808では、CMYKにCxMxYxKxの値を設定し、dEにdExの値を設定する。次に、ステップS1809において、dEと、所定の閾値SHとを比較し、dE<SHであれば、CMYKを出力して処理を終了し、dE≧SHであれば、ステップS1810に進む。閾値SHは、例えば、0.2とする。ステップS1810では、全てのCMYKを更新候補に設定したか判定し、全て設定したならば、CMYKを出力して処理を終了する。全てのCMYKを更新候補に設定していない場合は、ステップS1804に戻る。
図17は、4DLUT逆変換の処理手順を示すフローチャートであり、図16のステップS1705の詳細を示す図である。具体的には、対象装置における格子点CMYKと、測色値LABとの対応関係に基づき、任意の測色値L'A'B'に対応するCMYKを算出する手順を示す。まず、ステップS1801において、初期CMYKを設定する。例えば、初期CMYKを前記ステップS1703で選択したCMYKとする。次に、ステップS1802において、前記ステップS1702で取得した対象装置の色再現特性に基づき、前記ステップS1704と同様に、ステップS1801で設定したCMYKに対応する測色値LABを算出する。具体的には、前述した4DLUT法を利用する。ただし、4DLUT法の説明における色補正テーブルは、対象装置の色再現特性に置き換える。また、式(6)は、式(18)に置き換える。次に、ステップS1803において、測色値L'A'B'と、ステップS1802で算出した測色値LABとの色差dEを算出する。次に、ステップS1804において、新たなCMYKを更新候補CxMxYxKxとして設定する。次に、ステップS1805において、ステップS1802と同様にして、更新候補CxMxYxKxに対応する測色値LxAxBxを算出する。次に、ステップS1806において、測色値L'A'B'と、ステップS1805で算出した測色値LxAxBxとの色差dExを算出する。次に、ステップS1807において、ステップS1803で算出した色差dEと、ステップS1806で算出した色差dExとを比較し、dEx<dEであれば、ステップS1808に進み、dEx≧dEであれば、ステップS1809へ進む。ステップS1808では、CMYKにCxMxYxKxの値を設定し、dEにdExの値を設定する。次に、ステップS1809において、dEと、所定の閾値SHとを比較し、dE<SHであれば、CMYKを出力して処理を終了し、dE≧SHであれば、ステップS1810に進む。閾値SHは、例えば、0.2とする。ステップS1810では、全てのCMYKを更新候補に設定したか判定し、全て設定したならば、CMYKを出力して処理を終了する。全てのCMYKを更新候補に設定していない場合は、ステップS1804に戻る。
[色変換テーブルの作成方法]
図18は、色変換テーブルの作成手順を示すフローチャートである。色変換テーブルは、色補正テーブルの作成前に作成される。
図18は、色変換テーブルの作成手順を示すフローチャートである。色変換テーブルは、色補正テーブルの作成前に作成される。
まず、ステップS1901において、ターゲット装置の色再現特性を取得する。具体的には、記録媒体の1画素に記録可能な16種類の2値色信号C''M''Y''K''に対応する測色値LABを取得する。測色値LABは、色票画像をオフセット印刷機305で記録し、記録画像を測色することで取得する。色票画像は、16個の色票で構成され、各色票は全ての画素が同一の色信号からなる。各色票の色信号は、2値色信号C''M''Y''K''に対応する。オフセット印刷機305による記録は、各2値色信号に関し、前述した図3の製版部304以降の処理を施すことで行う。
次に、ステップS1902において、対象装置の色再現特性を取得する。具体的には、多値色信号C'''M'''Y'''K'''と、対象装置の記録材に対応した色信号cmykLcLmとの対応関係を記述した色分解テーブルを利用して、格子点C'''M'''Y'''K'''に対応する測色値LABを取得する。詳細は後述する。
次に、ステップS1903において、まだ処理されていない2値色信号C''M''Y''K''を選択する。
次に、ステップS1904において、ステップS1901で取得した色再現特性に基づき、ステップS1903で選択した2値色信号C''M''Y''K''に対応する測色値LABを取得する。
次に、ステップS1905において、ステップS1902で取得した色再現特性に基づき、ステップS1904で取得した測色値LABに対応する色信号C'''M'''Y'''K'''を算出する。色信号C'''M'''Y'''K'''の算出は、前述した4DLUT逆変換を用いる。ただし、4DLUT逆変換の説明における色信号CMYKは、色信号C'''M'''Y'''K'''に置き換える。また、ステップS1802およびステップS1805で利用する色再現特性は、ステップS1902で取得した色再現特性に置き換える。尚、測色値LABが対象装置の色域外の色である場合は、公知のガマットマッピング法を利用して対象装置の色域内で測色値LABとの色差が最小となる測色値L'A'B'を求め、このL'A'B'に対応する色信号C'''M'''Y'''K'''を算出する。
次に、ステップS1906において、前記色分解テーブルに基づき、ステップS1905で算出した色信号C'''M'''Y'''K'''に対応する色信号cmykLcLmを算出する。具体的には、前述した4DLUT法を利用する。ただし、4DLUT法の説明における色補正テーブルは、色分解テーブルに置き換える。また、式(6)は、次の式(19)に置き換える。
尚、px_z(xは1〜5、zはc,m,y,k,Lc,Lm)は格子点pxに対応する色信号cmykLcLmのz成分の値である。例えば、p1_cは、p1格子点に対応する色信号cmykLcLmのc成分の値である。
次に、ステップS1907において、ステップS1903で選択した2値色信号C''M''Y''K''と、ステップS1906で算出した色信号cmyLcLmとの対応関係を色変換テーブルに格納する。
次に、ステップS1908において、全ての2値色信号の処理が完了したか判定する。完了していない場合は、ステップS1903に戻り、完了している場合は、処理を終了する。
[対象装置の色再現特性の取得方法]
図19は、対象装置の色再現特性の取得方法を示すフローチャートであり、図18のステップS1902の詳細を示す図である。具体的には、色信号C'''M'''Y'''K'''の格子点に対応する測色値LABを取得する方法を示す。
図19は、対象装置の色再現特性の取得方法を示すフローチャートであり、図18のステップS1902の詳細を示す図である。具体的には、色信号C'''M'''Y'''K'''の格子点に対応する測色値LABを取得する方法を示す。
まず、ステップS2101において、色分解テーブルを設定する。色分解テーブルは、離散的な格子点の多値色信号C'''M'''Y'''K'''と、色信号cmykLcLmとの対応関係を記述したテーブルである。色信号cmykLcLmは、対象装置の記録材に対応した色信号である。色分解テーブルに記述される色信号の対(色信号C'''M'''Y'''K'''と色信号cmykLcLm)は、例えば、次のように設定する。即ち、k成分はK'''成分と等しく、y成分はY'''成分と等しくする。また、C'''成分に対応するc成分およびLc成分は、公知の濃淡分解を利用して設定する。C'''成分が小さい領域では、C'''成分の増加に伴って淡インクLcの成分が増加し、C'''成分が中間から最大となるに伴って、Lc成分が減少し、濃インクのc成分が増加する。M'''成分と、Lm成分およびm成分との関係は、例えば、C'''成分と、Lc成分およびc成分との関係と同じとする。
次に、ステップS2102において、色信号C'''M'''Y'''K'''の格子点で未処理の色信号を1つ選択する。
次に、ステップS2103において、ステップS2102で選択した色信号の色票画像データを生成する。
次に、ステップS2104において、ステップS2101で設定した色分解テーブルに基づいて、ステップS2103で生成した色票画像データの色信号を対象装置の記録材に対応した色信号cmykLcLmに変換する。この変換によって、色信号cmykLcLmで構成される色票画像データが取得される。
次に、ステップS2105において、ステップS2104で取得した色票画像データをインクジェットプリンタ110で記録し、記録画像を測色して測色値LABを取得する。インクジェットプリンタ110による記録は、図2のステップS205以降の処理を施すことで行う。ステップS2105で取得した測色値LABが、ステップS2102で選択した色信号C'''M'''Y'''K'''の格子点に対応する測色値である。
次に、ステップS2106において、全ての格子点の測色値が取得されたか判定する。全ての格子点の測色値が取得された場合は、処理を終了し、全ての格子点の測色値が取得されていない場合は、ステップS2102に戻る。尚、複数の色票を配置した色票画像を利用することで、複数の色信号に対応する測色値を一度に取得するような構成でもかまわない。この場合、各色票の色信号が色信号C'''M'''Y'''K'''の格子点に対応するように構成する。この色票画像の色信号を色分解テーブルに基づいて対象装置の記録材に対応した色信号cmykLcLmに変換し、当該色信号cmykLcLmで構成される画像データを生成する。そして、この画像データをインクジェットプリンタ110で記録し、各色票を測色することで、色信号C'''M'''Y'''K'''の格子点に対応する測色値を取得する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置は、マクロ色合わせを担う色補正部と、ミクロ色合わせを担う第一2値化部および色変換部とを備える。色補正部は、入力画像の色信号を補正し、ミクロ色合わせで合わせきれなかった色再現誤差を補償する。第一2値化部は、色補正部で補正された画像の色信号をターゲット装置の2値色信号に変換する。色変換部は、解像度を低下させること無く、ターゲット装置の2値色信号を対象装置の色信号に変換する。その結果、入力画像をターゲット装置で記録したときの記録画像を対象装置で良好に再現することができる。
(変形例1)
ターゲット装置の記録画像と、対象装置の記録画像とでドットゲインが大きく異なると、ミクロ色合わせの誤差が大きくなる。ドットゲインの違いは、単色の階調特性の違いを生み、これが色再現誤差の原因となる。しかしながら、前述した第一の実施形態に係る色補正部の処理は、自由度が大きく、色再現誤差を抑制するために色成分のバランス変更も許してしまう。例えば、ドットゲインの違いによって、マゼンタの中間調の色でターゲット装置よりも暗く再現してしまう場合、マゼンタの信号値を小さくして明るくすることが望まれるが、マゼンタよりも明るいイエロの比率を増やすように補正してしまう場合がある。これは、ディテール再現を悪化させる原因となる。このような場合は、色補正を色毎に実施した方がより良い再現画像を得られる。変形例1では、色補正を色成分毎に行う例について説明する。尚、第一の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
ターゲット装置の記録画像と、対象装置の記録画像とでドットゲインが大きく異なると、ミクロ色合わせの誤差が大きくなる。ドットゲインの違いは、単色の階調特性の違いを生み、これが色再現誤差の原因となる。しかしながら、前述した第一の実施形態に係る色補正部の処理は、自由度が大きく、色再現誤差を抑制するために色成分のバランス変更も許してしまう。例えば、ドットゲインの違いによって、マゼンタの中間調の色でターゲット装置よりも暗く再現してしまう場合、マゼンタの信号値を小さくして明るくすることが望まれるが、マゼンタよりも明るいイエロの比率を増やすように補正してしまう場合がある。これは、ディテール再現を悪化させる原因となる。このような場合は、色補正を色毎に実施した方がより良い再現画像を得られる。変形例1では、色補正を色成分毎に行う例について説明する。尚、第一の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
[画像処理構成]
変形例1に係る画像処理構成は、第一の実施形態と同じであるが、色補正部102における処理が第一の実施形態と異なる。
変形例1に係る画像処理構成は、第一の実施形態と同じであるが、色補正部102における処理が第一の実施形態と異なる。
変形例1に係る色補正部も、第一の実施形態と同様に、色補正テーブル格納部106に格納された色補正テーブルを参照して、入力画像データの色信号を補正する。しかし、第一の実施形態と異なり、色信号の補正は色成分毎に行われる。変形例1の色補正テーブルは、色成分毎に、補正前の値と、補正後の値との対応関係を記述したテーブルである。一般的には、補正前の値は離散的にサンプリングされ、入力値に対応する補正後の値は、1DLUT法を利用して算出される。1DLUT法の詳細は後述する。また、色補正テーブルに補正前の値が全て記述される場合もある。この場合、入力値に対応する補正後の値は、色補正テーブルから直接取得できる。色補正テーブルに記述される補正前の値と、補正後の値との対(例えば、valとval')は、次に示す第五の色票画像の測色値の明度成分Lと、第六の色票画像の測色値の明度成分L'とが一致するように設定される。例えば、C成分の色補正テーブルであれば、第五の色票画像とは、C成分の値がvalで、C以外の成分の値が0の色票画像データに対し、前述した図3の画像処理を施してオフセット印刷機305で記録した画像である。また、第六の色票画像とは、C成分の値がval'で、C以外の成分の値が0の色票画像データに対し、図2の画像処理を施してインクジェットプリンタ110で記録した画像である。ただし、第六の色票画像を記録するときは、ステップS202の処理をスルーする。即ち、ステップS202では、画像データI11を画像データI12としてそのまま第一2値化部103に出力する。尚、M成分、Y成分、K成分のテーブルに関しても同様である。
[1DLUT法]
図20は、1次元LUT法(1DLUT法)による色補正手順を示すフローチャートであり、変形例1における図2のステップS202の詳細を示す図である。具体的には、色補正テーブルを参照して、任意の入力色信号CMYKに対応する補正後の色信号C'M'Y'K'を算出する手順を示す。尚、以下の説明では、色補正テーブルに記述されている補正前の値のサンプリング点が、色成分によらず0、32、64、96、128、160、192、224、255の9点であるとする。
図20は、1次元LUT法(1DLUT法)による色補正手順を示すフローチャートであり、変形例1における図2のステップS202の詳細を示す図である。具体的には、色補正テーブルを参照して、任意の入力色信号CMYKに対応する補正後の色信号C'M'Y'K'を算出する手順を示す。尚、以下の説明では、色補正テーブルに記述されている補正前の値のサンプリング点が、色成分によらず0、32、64、96、128、160、192、224、255の9点であるとする。
まず、ステップS2701において、入力色信号から未処理の色成分colを選択する。
次にステップS2702において、ステップS2701で選択した色成分colの値valが、色補正テーブルの補正前の値に記述されている値か否かを判定する。valが色補正テーブルの補正前の値に記述されていれば、ステップS2703に進み、valが色補正テーブルの補正前の値に記述されていなければ、ステップS2704に進む。
ステップS2703では、色成分colの色補正テーブルを参照し、補正前の値がvalに対応する補正後の値val'を取得し、ステップS2706に進む。
ステップS2704では、valを挟む下側サンプリング点と、上側サンプリング点とを取得する。例えば、valが16であれば、下側サンプリング点val_loは0、上側サンプリング点val_hiは32である。
次に、ステップS2705において、次の式(20)を用いて補正後の値val'を算出する。
ただし、val'_hiは、色補正テーブルに記述されたval_hiに対応する補正後の値であり、val'_loは、val_loに対応する補正後の値である。
次に、ステップS2706において、全ての色成分の処理が終了したか判定する。全ての色成分の処理が終了した場合は、各色成分の補正後の値で構成される補正後の色信号を出力し、処理を終了する。全ての色成分の処理が終了していない場合は、ステップS2701に戻る。
以上説明したように、変形例1に係る色補正部は、色補正を色成分毎に行う。その結果、ターゲット装置と、対象装置とでドットゲインが大きく異なる場合においても、入力画像をターゲット装置で記録したときの記録画像を対象装置で良好に再現することができる。
(変形例2)
記録材の量が同じであっても記録材の重なり構造が異なると発色が異なる場合がある。例えば、2画素にCドットおよびYドットを1個ずつ記録する場合でも、1つの画素にCドット、Yドットを重ねて記録し他方の画素は紙地とする記録状態と、1つの画素にCドットを記録し他方の画素にYドットを記録する記録状態とでは、色が異なる場合がある。さらには、Cドットの上にYドットを記録した構造と、Yドットの上にCドットを記録した構造とで色が異なる場合もある。このような場合、各記録材重なり構造を個別に制御することで、ミクロの色合わせの精度を上げることができる。
記録材の量が同じであっても記録材の重なり構造が異なると発色が異なる場合がある。例えば、2画素にCドットおよびYドットを1個ずつ記録する場合でも、1つの画素にCドット、Yドットを重ねて記録し他方の画素は紙地とする記録状態と、1つの画素にCドットを記録し他方の画素にYドットを記録する記録状態とでは、色が異なる場合がある。さらには、Cドットの上にYドットを記録した構造と、Yドットの上にCドットを記録した構造とで色が異なる場合もある。このような場合、各記録材重なり構造を個別に制御することで、ミクロの色合わせの精度を上げることができる。
第一の実施形態では、色変換部104によってターゲット装置の2値色信号の各々を対象装置の記録材の多値色信号に変換し、第二2値化部105によって記録材毎に2値化を行う例について説明した。しかし、この構成では、記録材毎に2値化を行っているため、記録材の重なり構造を制御することが難しい。変形例2では、記録材の重なり構造を詳細に制御可能な構成について説明する。尚、第一の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
[インクジェットプリンタの構成]
図24は、変形例2に係るインクジェットプリンタ(対象装置)110の構成を示す模式図である。変形例2に係るインクジェットプリンタはC、M、Y、Kの4色の記録材を利用し、C、Mの2色に関しては2つの記録ヘッドを備える。記録ヘッド3201乃至3206は、それぞれC、M、Y、M、C、Kのインクを吐出する長尺記録ヘッドである。尚、各記録ヘッドの構成は、第一の実施形態と同じものとする。
図24は、変形例2に係るインクジェットプリンタ(対象装置)110の構成を示す模式図である。変形例2に係るインクジェットプリンタはC、M、Y、Kの4色の記録材を利用し、C、Mの2色に関しては2つの記録ヘッドを備える。記録ヘッド3201乃至3206は、それぞれC、M、Y、M、C、Kのインクを吐出する長尺記録ヘッドである。尚、各記録ヘッドの構成は、第一の実施形態と同じものとする。
記録媒体3207は、矢印の方向(主走査方向)に搬送され、最初に記録ヘッド3201によって記録され、続いて順番に記録ヘッド3202乃至3206で記録される。この構成によれば、CとMの記録ヘッドを2個ずつ備えることで、C、M、Yの3色に関して、重なり順の異なる構造を記録することができる。例えば、Cドットの上にYドットが重なって記録される構造と、Yドットの上にCドットが重なって記録される構造とを記録できる。前者の場合、記録ヘッド3201と、記録ヘッド3203とでドットが記録され、後者の場合、記録ヘッド3203と、記録ヘッド3205とでドットが記録される。
[画像処理構成]
変形例2に係る画像処理構成は、第一の実施形態と同じであるが、色変換部104および第二2値化部105における処理が第一の実施形態と異なる。
変形例2に係る画像処理構成は、第一の実施形態と同じであるが、色変換部104および第二2値化部105における処理が第一の実施形態と異なる。
変形例2に係る色変換部104は、ターゲット装置の2値色信号C''M''Y''K''を対象装置における記録材の重なり構造に関する色信号Zに変換し、色信号Zで構成される画像データを出力する。重なり構造に関する色信号Zは、記録媒体上の各画素に記録可能な記録材重なり構造群の各々に関する多値色信号を成分とする色信号である。
この記録材重なり構造群は、例えば、以下の11個の構造である。まず、記録材重なり構造群は、いずれの記録材も記録されない紙地構造と、Cのみが記録される構造と、同様にM、Y、Kの各ドットが単独で記録される構造との5つの構造を含む。さらに、記録材重なり構造群は、Cドットの上にYドットが重なって記録される構造と、同様にYの上にC、Mの上にC、Cの上にM、Yの上にM、Mの上にYが記録される構造との6つの構造を含む。即ち、記録材重なり構造群は、通常のCMYKの他に、ドットが記録されない構造および記録材が重なって記録される構造を含む。記録媒体上の各画素は、紙地構造を含む前記記録材重なり構造群のいずれかの構造で記録される。前記記録材重なり構造群の各々に関する多値色信号(W,C,M,Y,K,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)は、記録媒体上に記録される各構造の画素数の比率を示す。例えば、重なり色信号が、(W,C,M,Y,K,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)=(0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0)であれば、当該色信号に対応する領域の全ての画素がYのみで記録される構造であることを示す。また、例えば、重なり色信号が、(0,0,0,0.5,0,0.5,0,0,0,0,0)であれば、当該色信号に対応する領域のYのみが記録される構造の画素数と、Cの上にYが記録される構造の画素数とが同数である記録状態を示す。重なり色信号の各成分の合計は常に1である。尚、Wは、紙地構造の信号を示している。
図23は、変形例2に係る色変換テーブル格納部107に格納される色変換テーブルの一例を示す模式図である。図23に示すように、色変換テーブルには、ターゲット装置の2値色信号C''M''Y''K''各々について、対応する重なり色信号Z=(W,Y,M,C,K,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)が記述されている。変形例2に係る色変換部104は、この色変換テーブルを参照して、2値色信号C''M''Y''K''で構成される画像データを重なり色信号Zで構成される画像データに変換して出力する。
変形例2に係る第二2値化部105は、まず、重なり色信号Zを記録材重なり構造の種類を示す色信号Sに変換する。さらに、色信号Sを各記録ヘッドで記録するドットに対応した2値色信号cmym2c2kに変換し、この2値色信号cmym2c2kで構成される画像データを出力する。色信号Sは、記録媒体上の各画素の記録材重なり構造の種類を示す色信号である。
色信号Sへの変換は誤差拡散法を利用する。具体的には、着目画素の重なり色信号に周辺画素からの誤差信号の和を加えた後、当該着目画素の記録材重なり構造として、最も値の大きい成分の一つに対応する記録材重なり構造を設定する。例えば、着目画素の重なり色信号が(0,0,0,0.5,0,0.5,0,0,0,0,0)であり、周辺画素から拡散されてきた誤差信号の和が(0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0)の場合は、以下のように処理される。まず、両者の和である判定信号は、(W,C,M,Y,K,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)=(0,0,0,1.5,0,0.5,0,0,0,0,0)となる。この場合、当該着目画素の記録材重なり構造は、最も値の大きいY成分に対応する記録材重なり構造である「Yのみが記録される構造」となる。色信号Sには、「Yのみが記録される構造」を意味するyが設定される。また、前記判定信号において、W成分の値が最も大きい場合は、色信号Sに「紙地構造(いずれの記録材も記録されない構造)」を意味するwが設定される。同様に、C、M、K、Y/C、C/Y、C/M、M/C、M/Y、Y/Mの成分が最も大きい場合は、それぞれ、色信号Sにc、m、k、y/c、c/y、c/m、m/c、m/y、y/mが設定される。
また、誤差信号は、前記判定信号から、設定された記録材重なり構造に対応する重なり色信号を引いた値となる。前述の例では、設定された記録材重なり構造に対応する重なり色信号は、(W,C,M,Y,K,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)=(0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0)であった。この場合、誤差信号は、(W,C,M,Y,K,Y/C,C/Y,C/M,M/C,M/Y,Y/M)=(0,0,0,0.5,0,0.5,0,0,0,0,0)となる。
周辺画素への誤差の拡散方法や着目画素の走査方法は、第一の実施形態と同じである。2値色信号cmym2c2kは、c、m、y、m2、c2、kの6つの成分を持ち、各成分は、それぞれ記録ヘッド3201乃至3206に対応する。各成分の値は、ドットを記録することを示す1もしくはドットを記録しないことを示す0の2値の何れかである。例えば、2値色信号cmym2c2kが(c,m,y,m2,c2,k)=(1,0,0,1,0,0)の画素は、記録ヘッド3201、3204でドットが記録され、記録ヘッド3202、3203、3205、3206ではドットが記録されない。ここで、色信号Sと、色信号cmym2c2kとによる対応は次の通りである。まず、色信号Sがwの場合、色信号cmym2c2kには(0,0,0,0,0,0)が設定される。色信号Sがc、m、y、kの場合、それぞれ、色信号cmym2c2kには、(1,0,0,0,0,0)、(0,1,0,0,0,0)、(0,0,1,0,0,0)、(0,0,0,0,0,1)が設定される。同様に、色信号Sがy/c、c/yの場合、それぞれ、色信号cmym2c2kには(1,0,1,0,0,0)、(0,0,1,0,1,0)が設定される。同様に、色信号Sがc/m、m/c、m/y、y/mの場合、それぞれ、色信号cmym2c2kには(0,1,0,0,1,0)、(1,1,0,0,0,0)、(0,0,1,1,0,0)、(0,1,1,0,0,0)が設定される。
インクジェットプリンタ110の処理は、記録材構成が異なること以外は第一の実施形態と同じである。ノズル列分解部111は、第二2値化部が出力する各記録ヘッドの2値信号をノズル列毎の2値信号に変換し、吐出信号生成部112は、ノズル毎の吐出信号を生成する。この吐出信号に基づいて画像記録部113が記録媒体上に画像を記録する。
以上説明したように、変形例2に係る色変換部104は、ターゲット装置の2値色信号を対象装置の記録材重なり構造に関係する重なり色信号に変換する。そして、変形例2に係る第二2値化部105は、この重なり色信号に基づいて各画素の記録材重なり構造を決定し、この記録材重なり構造を記録する記録ヘッドの2値色信号を設定する。その結果、記録材の重なり構造を詳細に制御することが可能になり、入力画像をターゲット装置で記録したときの記録画像を対象装置で良好に再現することができる。
(第二の実施形態)
変形例1では、ターゲット装置と、対象装置とのドットゲインの違いを色補正部102によるマクロ色合わせで補正する構成について説明した。しかし、高いディテール再現を実現するには、ドットゲインの違いをミクロ色合わせで補正することが望ましい。
変形例1では、ターゲット装置と、対象装置とのドットゲインの違いを色補正部102によるマクロ色合わせで補正する構成について説明した。しかし、高いディテール再現を実現するには、ドットゲインの違いをミクロ色合わせで補正することが望ましい。
例えば、ターゲット装置と比べて対象装置のドットが太る場合、ターゲット装置ではドットを記録する画素であっても対象装置ではドットを記録しない方が再現性の良い場合がある。この場合、ターゲット装置のドット配置をそのまま対象装置で再現するのではなく、ドットゲインの違いに応じてドット配置を補正したほうが良い。
第二の実施形態では、ターゲット装置のドット配置データを補正することで、ドットゲインの違いをミクロ色合わせで補正する構成について説明する。尚、第一の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
[画像処理構成]
図15は、本実施形態に係る画像記録システムのうちの画像処理構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像記録システムは、画像処理装置1500と、インクジェットプリンタ110とによって、オフセット印刷機305(不図示)の記録画像を再現する。画像処理装置1500は、第一の実施形態の構成要素に加えて、多値化部1501と、第二色補正部1502と、閾値格納部1503とをさらに備える(図1および図15を参照)。
図15は、本実施形態に係る画像記録システムのうちの画像処理構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像記録システムは、画像処理装置1500と、インクジェットプリンタ110とによって、オフセット印刷機305(不図示)の記録画像を再現する。画像処理装置1500は、第一の実施形態の構成要素に加えて、多値化部1501と、第二色補正部1502と、閾値格納部1503とをさらに備える(図1および図15を参照)。
多値化部1501は、第一2値化部103から入力した2値色信号C''M''Y''K''で構成される画像データI13にローパスフィルタを適用して多値色信号C^M^Y^K^で構成される画像データI17を出力する。具体的には、記録材毎に次の処理を行う。まず、各画素の色信号を255倍して8bitの多値データとする。次に、各画素の色信号を周辺画素との平均値に置き換える。例えば、着目画素を中心とする5x5の画素について色信号の平均値を求め、この平均値を着目画素の色信号とする。
第二色補正部1502は、第一2値化部103からの画像データI13の色信号を、多値化部1501からの画像データI17と、閾値格納部1503に格納される閾値とに基づいて補正し、補正後の2値色信号で構成される画像データI18を出力する。具体的には、記録材毎に次の処理を行う。各画素について、画像データI13の色信号の値が1である場合、かつ、画像データI17の色信号の値が閾値格納部1503に格納される閾値SH1to0_hiより小さく、閾値SH1to0_loより大きい場合に、出力2値信号の値を0とする。また、画像データI13の値が0である場合、かつ、画像データI17の値が閾値格納部1503に格納される閾値SH0to1_hiより小さく、閾値SH0to1_loより大きい場合に、出力2値信号の値を1とする。その他の場合は、画像データI13の色信号をそのまま出力色信号とする。
本実施形態に係る色変換部104は、第一2値化部103の出力画像データI13の代わりに第二色補正部1502の出力画像データI18を入力し処理する。色変換部104における処理内容は、第一の実施形態と同じである。尚、本実施形態に係る色変換部104は、ターゲット装置の2値色信号を対象装置の記録材量に関する色信号に変換する構成であっても、変形例2で説明したように、対象装置の記録材重なり構造に関係する色信号に変換する構成であっても、どちらでもよい。
多値化部1501および第二色補正部1502は、閾値格納部1503に格納される閾値の値に基づいて、オフセット印刷機305のドット配置データを補正する。閾値SH1to0_hiの値が大きいほど、元のドット配置データをより細らせた画像に補正することになり、閾値SH0to1_loの値が小さいほど、逆に、より太らせた画像に補正することになる。即ち、閾値を適切に設定することにより、ターゲット装置と、対象装置とのドットゲインの違いを補正することができる。尚、閾値SH1to0_loおよび閾値SH0to1_hiは、階調が破綻しないように孤立ドットを維持するために利用される。好適には、記録材毎に閾値を用意しておき、各記録材に適した閾値で2値化を行う。
[閾値設定方法]
図4は、閾値格納部1503に格納する閾値の設定手順を示すフローチャートである。
図4は、閾値格納部1503に格納する閾値の設定手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS3401において、閾値設定用色票画像を対象装置で記録する。図25は、閾値設定用色票画像の一例を示す模式図である。閾値設定用色票画像は、色信号CMYKで構成され、単色の離散的な色票が複数の領域に配置された画像である。例えば、記録材C用の閾値を設定する場合、色票3301乃至色票3305の色信号CMYKは、(32,0,0,0)、(64,0,0,0)、(128,0,0,0)、(192,0,0,0)、(224,0,0,0)である。また、色票3301乃至色票3305と同じ色票が領域3306乃至領域3308などにも配置されている。画像の記録は、図15の画像処理装置1500と、インクジェットプリンタ110(対象装置)とによって行われる。このとき、色補正部102の処理はスルーされる。また、第二色補正部1502は、閾値設定用色票画像の領域に応じて所定の閾値を適用する。閾値の値(SH1to0_lo、SH1to0_hi、SH0to1_lo、SH0to1_hi)は、例えば次の10組である。このうち5組は、ドットを細らすように作用する(128,240,0,0)、(128,224,0,0)、(128,208,0,0)、(128,192,0,0)、(128,176,0,0)である。残りの5組は、ドットを太らすように作用する(256,256,16,128)、(256,256,32,128)、(256,256,48,128)、(256,256,64,128)、(256,256,80,128)である。閾値が10組の場合、前記閾値設定用色票画像は10個の領域で構成され、各領域に配置された色票に1組の閾値が適用される。
次に、ステップS3402において、ステップS3401で記録した閾値設定用色票画像の各色票の濃度Dを取得する。
次に、ステップS3403において、ステップS3402で取得した濃度Dの値と、あらかじめ保持しているターゲット装置で記録したときの濃度D'の値とに基づいて、各組の閾値の評価値Qを求める。ターゲット装置で記録したときの濃度D'の値は、ターゲット装置で記録した前記閾値設定用色票画像の各パッチを測定して取得する。評価値Qは、例えば、次の式(21)で求められる5つの色票の最大濃度差である。
次に、ステップS3404において、ステップS3403で求めた評価値に基づいて採用する閾値の組を決定し、閾値格納部1503に格納する。例えば、式(21)で求めた最大濃度差が最も小さい閾値の組を採用する。
[画像処理手順]
本実施形態に係る画像記録システムの画像処理手順を示すフローチャートは、第一の実施形態の画像処理手順とほぼ同じであるため、説明を一部省略する。ただし、ステップS203では、第一2値化部103は、画像データI13を色変換部104に出力する代わりに、多値化部1501と、第二色補正部1502とに出力する(図2参照)。
本実施形態に係る画像記録システムの画像処理手順を示すフローチャートは、第一の実施形態の画像処理手順とほぼ同じであるため、説明を一部省略する。ただし、ステップS203では、第一2値化部103は、画像データI13を色変換部104に出力する代わりに、多値化部1501と、第二色補正部1502とに出力する(図2参照)。
次いで、多値化部1501は、入力画像データにローパスフィルタを適用して多値色信号C^M^Y^K^で構成される画像データI17を第二色補正部1502に出力する。
次いで、第二色補正部1502は、第一2値化部103からの画像データI13を補正し、補正後の2値色信号C^^M^^Y^^K^^で構成される画像データI18を色変換部104に出力する。補正は、上述したように、多値化部1501からの画像データI17と、閾値格納部1503に格納される閾値とに基づいて行われる。続いて、ステップS204乃至ステップS208の処理が行われて画像が記録される。尚、ステップS204乃至ステップS208の処理は、第一の実施形態の画像処理手順と同じであるため、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置は、多値化部1501と、第二色補正部1502とを備える。これらは、ターゲット装置と、対象装置とのドットゲインの違いに応じて、ターゲット装置のドット配置データを補正する。その結果、ターゲット装置と、対象装置とでドットゲインが大きく異なる場合においても、入力画像をターゲット装置で記録したときの記録画像のディテールを対象装置で良好に再現することができる。
(第三の実施形態)
本発明は、クライアントサーバーシステムとして構成し、クライアント側と、サーバ側とで処理を分散することも可能である。処理を分散することによって、ターゲット装置の記録画像を様々な対象装置で再現する場合であっても、各画像処理装置は必要となる画像記録装置の情報のみ管理すれば良いため、負荷を小さくできる。第三の実施形態では、第一の実施形態における第一2値化処理までの上流の処理と、その後の下流の処理とをネットワークで接続される異なる画像処理装置で実行するシステムについて説明する。尚、第一の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
本発明は、クライアントサーバーシステムとして構成し、クライアント側と、サーバ側とで処理を分散することも可能である。処理を分散することによって、ターゲット装置の記録画像を様々な対象装置で再現する場合であっても、各画像処理装置は必要となる画像記録装置の情報のみ管理すれば良いため、負荷を小さくできる。第三の実施形態では、第一の実施形態における第一2値化処理までの上流の処理と、その後の下流の処理とをネットワークで接続される異なる画像処理装置で実行するシステムについて説明する。尚、第一の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
[画像処理システムの構成]
図21は、本実施形態に係る画像処理システムの構成を示す模式図である。
図21は、本実施形態に係る画像処理システムの構成を示す模式図である。
サーバ2801は、前述した図2のステップS203までの上流の処理を行う第一の画像処理装置であり、例えば、サーバ用コンピュータで実現される。また、サーバ2801は、ネットワーク2802に接続されており、クライアントからの要求に応えて画像データを配信する機能を有する。また、サーバ2801は、必ずしも画像記録装置と接続している必要はないが、ターゲット装置の情報を保持する。
クライアント2803乃至2805はそれぞれ、前述した図2のステップS204以降の下流の処理を行う第二の画像処理装置であり、例えば、パーソナルコンピュータで実現される。クライアント2803および2804は、サーバ2801から送信された画像データに画像処理を施し、それぞれ、接続された画像記録装置2806、2807で画像を記録する。クライアント2803において対象装置は画像記録装置2806であり、クライアント2804において対象装置は画像記録装置2807である。クライアント2803は、画像記録装置2807の情報を知る必要は無い。
また、クライアントも、必ずしも画像記録装置と接続している必要はない。例えば、クライアント2805は、ネットワーク上のプリントサーバ2809に接続された画像記録装置2808用に画像処理を施し、処理後の画像データをプリントサーバ2809に送信する。そして、プリントサーバ2809が、受信した画像データに基づいて画像記録装置2808で画像を記録する。この例では、クライアント2805と、プリントサーバ2809とが、下流の処理を実行する画像処理装置を構成する。クライアント2805において対象装置は画像記録装置2808である。
以下では、画像記録装置2806が第一の実施形態におけるインクジェットプリンタ110であるとし、サーバ2801と、クライアント2803とによって、第一の実施形態における画像処理装置100の処理を実施する例について説明する。
[画像処理システムの処理構成]
図22は、本実施形態に係る画像記録システムの処理構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは、サーバ2801、クライアント2803、およびインクジェットプリンタ110によって、オフセット印刷機305(不図示)の記録画像を再現する。
図22は、本実施形態に係る画像記録システムの処理構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは、サーバ2801、クライアント2803、およびインクジェットプリンタ110によって、オフセット印刷機305(不図示)の記録画像を再現する。
制御部A2901は、サーバ2801の制御部であり、クライアント2803からの要求に応じて各部を制御し、本実施形態に係る画像処理を実行する。サーバ2801は、クライアント2803から、画像リストの送信要求、ターゲット装置情報の送信要求、色補正テーブル作成用色票画像データの送信要求、色補正テーブルの更新要求、画像データの送信要求を受け付ける。
記録画像出力部A2902は、制御部A2901の指示に基づき、対象装置の色補正テーブルを色補正テーブル格納部106に格納し、クライアント2803から要求のあった画像データを画像データベース2908から抽出して画像入力部101に出力する。
色補正色票画像出力部A2903は、制御部A2901の指示に基づき、色票画像データ格納部A2907に格納された色補正テーブル作成用色票画像データをクライアント2803に送信する。
色補正テーブル作成部A2904は、制御部A2901の指示に基づき、色補正テーブルを作成し、色補正テーブルデータベース2910に格納する。
ターゲット装置情報出力部A2905は、制御部A2901の指示に基づき、ターゲット装置情報格納部2906に格納されたオフセット印刷機305の色情報をクライアント2803に送信する。
ターゲット装置情報格納部2906は、オフセット印刷機305の色情報を保持する。この色情報は、色変換テーブルの作成に必要なターゲット装置の色再現特性であり、具体的には、オフセット印刷機305が記録媒体の1画素に記録可能な16種類の2値色信号C''M''Y''K''に対応する測色値LABである。
色票画像データ格納部A2907は、色補正テーブル作成用色票画像データを保持する。この色補正テーブル作成用色票画像データは、格子点の色信号CMYKに対応する色票画像データに、あらかじめ第一2値化部103の処理を施した2値色信号C''M''Y''K''で構成される画像データである。
画像データベース2908は、配信する画像データを保持する。この画像データは、色信号CMYKで構成される画像データである。
作業データ格納部A2909は、サーバ2801の処理で発生する一時データを保持する。
色補正テーブルデータベース2910は、様々な対象装置の色補正テーブルを保持する。この色補正テーブルは、格子点の色信号CMYKと、当該色信号に対応する補正後の色信号C'M'Y'K'との対応関係が記述されたデータである。
データ送受信部A2911は、サーバ2801のネットワークインタフェイスであり、クライアント2803との情報の送受信は、データ送受信部A2911を介して行われる。
同様に、データ送受信部B2912は、クライアント2803のネットワークインタフェイスであり、サーバ2801との情報の送受信は、データ送受信部B2912を介して行われる。通信データ容量を低減するため、好適には、データは圧縮して送受信される。
制御部B2913は、クライアント2803の制御部であり、外部(例えば、ユーザ)からの要求に応じて各部を制御し、本実施形態に係る画像処理を実行する。クライアント2803は、外部から、色変換テーブル作成要求、色補正テーブル作成要求、画像リストの提示要求、画像記録要求を受け付ける。
色変換テーブル作成部2914は、制御部B2913の指示に基づき、色変換テーブルを作成し、色変換テーブル格納部107に格納する。
色分解部2915は、色変換テーブル作成部2914の指示に基づき、前述した図19のステップS2104の処理を行う構成要素である。具体的には、色分解テーブルを参照して、色信号C'''M'''Y'''K'''で構成される画像データを色信号cmykLcLmで構成される画像データに変換して出力する。
色変換色票画像出力部2916は、制御部B2913の指示に基づき、色票画像データ格納部B2919に格納された色変換テーブル作成用色票画像データをインクジェットプリンタ110に出力し、色変換テーブル作成用色票画像を記録する。
作業データ格納部B2917は、クライアント2803の処理で発生する一時データを保持する。
色分解テーブル格納部2918は、色分解テーブルを保持する。この色分解テーブルは、格子点の色信号C'''M'''Y'''K'''と、当該色信号に対応する対象装置の色信号cmykLcLmとの対応関係が記述されたデータである。
色票画像データ格納部B2919は、色変換テーブル作成用色票画像データを保持する。この色変換テーブル作成用色票画像データは、格子点の色信号C'''M'''Y'''K'''に対応する色票画像データに、色分解部2915および第二2値化部105の処理を施した、2値色信号c'm'y'k'Lc'Lm'で構成される画像データである。
データ入出力部2920は、クライアント2803と、外部とのインタフェイスであり、外部からの測色値の入力や、外部への画像リストの出力は、データ入出力部2920を介して行われる。
[クライアントの要求に対するサーバの処理]
次に、クライアント2803の各種要求に対するサーバ2801の処理を説明する。
次に、クライアント2803の各種要求に対するサーバ2801の処理を説明する。
制御部A2901は、クライアント2803から画像リストの送信要求を受けると、画像データベース2908に格納された画像データからクライアント2803に提供可能なデータを抽出してIDを付与し、クライアント2803に送信する。
また、制御部A2901は、クライアント2803からターゲット装置情報の送信要求を受けると、ターゲット装置情報出力部A2905にターゲット装置情報の送信を指示する。ターゲット装置情報出力部A2905は、ターゲット装置情報格納部2906に格納されたオフセット印刷機305の色情報をクライアント2803に送信する。
また、制御部A2901は、クライアント2803から色補正テーブル作成用色票画像データの送信要求を受けると、色補正色票画像出力部A2903に色補正テーブル作成用色票画像データの送信を指示する。色補正色票画像出力部A2903は、色票画像データ格納部A2907に格納された色補正テーブル作成用色票画像データをクライアント2803に送信する。
また、制御部A2901は、クライアント2803から色補正テーブルの更新要求を受けると、クライアント2803から対象装置の色情報を受信して作業データ格納部A2909に格納し、色補正テーブル作成部A2904に色補正テーブルの更新を指示する。クライアント2803から受信する色情報は、色補正テーブル作成用色票画像の各色票の測色値LABである。各色票に対応する格子点の色信号CMYKと、クライアントから受信した測色値LABとの対応関係が、色補正テーブルの作成に利用されるインクジェットプリンタ110の色再現特性となる。
色補正テーブル作成部A2904は、ターゲット装置情報格納部2906に格納される、オフセット印刷機305の色再現特性と、インクジェットプリンタ110の色再現特性とから、色補正テーブルを作成し、色補正テーブルデータベース2910に格納する。ここで、オフセット印刷機305の色再現特性とは、オフセット印刷機305で色補正テーブル作成用色票画像を記録したときの測色値LABである。色補正テーブルの作成方法は第一の実施形態と同じであり、色補正テーブルは、図16の手順で作成される。
また、制御部A2901は、クライアント2803から画像データ送信要求を受けると、対象装置の情報と、画像データのIDとをクライアント2803から受信して作業データ格納部A2909に格納し、記録画像出力部A2902に画像データの送信を指示する。記録画像出力部A2902は、作業データ格納部A2909に格納された対象装置の情報に基づいて、色補正テーブルデータベース2910に格納された対象装置の色補正テーブルを抽出し、色補正テーブル格納部106に格納する。その後、記録画像出力部A2902は、作業データ格納部A2909に格納された画像データのIDに基づいて、画像データベース2908に格納された画像データを抽出し、画像入力部101に出力する。画像入力部101に入力された画像データは、色補正部102と、第一2値化部103とにより、第一の実施形態と同様の画像処理が施された上で、データ送受信部A2911を介してクライアント2803に送信される。
[外部からの要求に対するクライアントの処理]
次に、外部(例えば、ユーザ)からの各種要求に対するクライアント2803の処理を説明する。
次に、外部(例えば、ユーザ)からの各種要求に対するクライアント2803の処理を説明する。
制御部B2913は、外部から色変換テーブル作成要求を受けたとき、または適当なタイミングにて、色変換テーブルの作成処理を行う。まず、制御部B2913は、色変換色票画像出力部2916に色変換テーブル作成用色票画像の記録を指示する。色変換色票画像出力部2916は、色票画像データ格納部B2919に格納された色変換テーブル作成用色票画像データをインクジェットプリンタ110に出力し、色変換テーブル作成用色票画像を記録する。この色票画像データは、色信号C'''M'''Y'''K'''の画像データに、色分解部2915と、第二2値化部105とによる処理を施した2値色信号c'm'y'k'Lc'Lm'で構成される画像データである。色票画像に配置された各色票は、格子点の色信号C'''M'''Y'''K'''に対応する。次に、制御部B2913は、記録した色変換テーブル作成用色票画像の測色値LABを、データ入出力部2920を介して入力する。そして、各色票に対応する格子点の色信号C'''M'''Y'''K'''と、測色値LABとの対応関係を作業データ格納部B2917に格納する。この対応関係が、対象装置の色再現特性を示す。次に、制御部B2913は、サーバ2801にターゲット装置情報の送信を要求し、受信したターゲット装置の色再現特性を作業データ格納部B2917に格納する。この色再現特性は、前述したように、オフセット印刷機305が記録媒体の1画素に記録可能な16種類の2値色信号C''M''Y''K''に対応する測色値LABである。次に、制御部B2913は、色変換テーブル作成部2914に色変換テーブルの作成を指示する。色変換テーブル作成部2914は、作業データ格納部B2917に格納されたターゲット装置の色再現特性と、対象装置の色再現特性とから、色変換テーブルを作成し、色変換テーブル格納部107に格納する。色変換テーブルの作成方法は第一の実施形態と同じであり、色変換テーブルは図18の手順で作成される。
また、制御部B2913は、外部から色補正テーブル作成要求を受けたとき、または適当なタイミングにて、色補正テーブルの作成処理を行う。まず、制御部B2913は、サーバ2801に色補正テーブル作成用色票画像データの送信を要求し、受信した画像データを色変換部104に出力する。色変換部104に入力された画像データは、第二2値化部105において2値色信号で構成される画像データに変換され、インクジェットプリンタ110で記録される。次に、制御部B2913は、データ入出力部2920を介して、記録した色補正テーブル作成用色票画像の測色値LABを入力し、作業データ格納部B2917に格納する。次に、制御部B2913は、サーバ2801に色補正テーブルの更新を要求し、作業データ格納部B2917に格納された色補正テーブル作成用色票画像の測色値LABをサーバ2801へ送信する。色補正テーブル作成要求は、色変換テーブル作成の後になされる必要がある。
また、制御部B2913は、外部から画像リストの提示要求を受けると、サーバ2801に画像リストの送信を要求し、データ入出力部2920を介して、受信したデータを外部に出力する。具体的には、外部モニタ(不図示)へ受信した画像リストを表示する。
また、制御部B2913は、外部から画像記録要求を受けると、サーバ2801に画像データの送信を要求し、インクジェットプリンタ110の情報と、記録する画像データのIDとをサーバ2801へ送信する。インクジェットプリンタ110の情報は、インクジェットプリンタ110を識別するIDである。データ送受信部B2912を介して入力した画像データは、色変換部104と、第二2値化部105とにより、第一の実施形態と同じ処理が施された後に出力され、インクジェットプリンタ110で記録される。
[画像処理システムの処理手順]
図10は、本実施形態に係る画像処理システムの処理手順を示すフローチャートである。
図10は、本実施形態に係る画像処理システムの処理手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS1001において、クライアント2803が、色変換テーブル作成のための対象装置の色再現特性を取得する。この色再現特性は、前述したように、インクジェットプリンタ110における格子点の色信号C'''M'''Y'''K'''と、測色値LABとの対応関係である。詳細には次の処理が行われる。まず、制御部B2913が、色変換色票画像出力部2916に色変換テーブル作成用色票画像の記録を指示する。次に、色変換色票画像出力部2916が、色票画像データ格納部B2919に格納された色変換テーブル作成用色票画像データをインクジェットプリンタ110に出力し、色変換テーブル作成用色票画像を記録する。次に、制御部B2913が、データ入出力部2920を介して、記録した色変換テーブル作成用色票画像の測色値LABを入力する。そして、各色票に対応する格子点の色信号C'''M'''Y'''K'''と、測色値LABとの対応関係を作業データ格納部B2917に格納する。
次に、ステップS1002において、サーバ2801が、色変換テーブル作成のためのターゲット装置の色再現特性をクライアント2803に送信する。この色再現特性は、前述したように、オフセット印刷機305における2値色信号C''M''Y''K''と、測色値LABとの対応関係である。詳細には次の処理が行われる。まず、制御部B2913が、サーバ2801にターゲット装置情報の送信を要求する。次に、制御部A2901が、ターゲット装置情報出力部A2905にターゲット装置情報の送信を指示する。次に、ターゲット装置情報出力部A2905が、データ送受信部A2911を介して、ターゲット装置情報格納部2906に格納されたオフセット印刷機305の色再現特性をクライアント2803に送信する。
次に、ステップS1003において、クライアント2803が、サーバ2801から受信したターゲット装置の色再現特性と、ステップS1001で取得した対象装置の色再現特性とに基づいて、色変換テーブルを作成する。色変換テーブルは、前述したように、格子点の2値色信号C''M''Y''K''と、色信号cmykLcLmとの対応関係を記述したデータである。詳細には次の処理が行われる。まず、データ送受信部B2912が、サーバ2801から送信されてきたオフセット印刷機305の色情報を作業データ格納部B2917に格納する。次に、制御部B2913が、色変換テーブル作成部2914に色変換テーブルの作成を指示する。次に、色変換テーブル作成部2914が、作業データ格納部B2917に格納されたターゲット装置の色再現特性と、対象装置の色再現特性とから、色変換テーブルを作成し、色変換テーブル格納部107に格納する。色変換テーブルは図18の手順で作成される。
次に、ステップS1004において、サーバ2801が、色補正テーブル作成用の色票画像データをクライアント2803に送信する。この色票画像データは、各色票が格子点の色信号CMYKに対応する色信号CMYKの画像データに第一2値化部103の処理を施した、2値色信号C''M''Y''K''で構成される画像データである。詳細には次の処理が行われる。まず、制御部B2913が、サーバ2801に色補正テーブル作成用色票画像データの送信を要求する。次に、制御部A2901が、色補正色票画像出力部A2903に色補正テーブル作成用色票画像データの送信を指示する。次に、色補正色票画像出力部A2903が、データ送受信部A2911を介して、色票画像データ格納部A2907に格納された色補正テーブル作成用色票画像データをクライアント2803に送信する。
次に、ステップS1005において、クライアント2803が、サーバ2801から受信した色票画像データと、ステップS1003で作成した色変換テーブルとに基づいて、対象装置の色再現特性を取得する。この色再現特性は、色信号CMYKに対応するインクジェットプリンタ110の測色値LABである。尚、クライアント2803は、色票画像の各色票の測色値LABを取得すればよく、色信号CMYKを直接知る必要はない。詳細には次の処理が行われる。まず、データ送受信部B2912が、サーバ2801から送信されてきた色票画像データを作業データ格納部B2917に格納する。次に、制御部B2913が、受信した画像データを色変換部104に出力する。次に、色変換部104が、色信号C''M''Y''K''の画像データを色信号cmykLcLmの画像データに変換して第二2値化部105に出力する。次に、第二2値化部105が、2値色信号c'm'y'k'Lc'Lm'の画像データに変換してインクジェットプリンタ110に出力する。次に、制御部B2913が、データ入出力部2920を介して、記録した色補正テーブル作成用色票画像の測色値LABを入力し、作業データ格納部B2917に格納する。
次に、ステップS1006において、クライアント2803が、ステップS1005で取得した対象装置の色再現特性をサーバ2801に送信する。ここで、対象装置の色再現特性とは、ステップS1005で取得した色補正テーブル作成用色票画像の測色値LABである。詳細には次の処理が行われる。即ち、制御部B2913が、サーバ2801に色補正テーブルの更新を要求し、作業データ格納部B2917に格納された色補正テーブル作成用色票画像の測色値LABをサーバ2801へ送信する。
次に、ステップS1007において、サーバ2801が、ステップS1006で受信した対象装置の色再現特性と、ターゲット装置の色再現特性とに基づいて、色補正テーブルを作成する。色補正テーブルは、前述したように、格子点の色信号CMYKと、色信号C'M'Y'K'との対応関係を記述したデータである。詳細には次の処理が行われる。まず、制御部A2901は、クライアント2803から色補正テーブルの更新要求を受けると、クライアント2803から対象装置の色情報を受信して作業データ格納部A2909に格納し、色補正テーブル作成部A2904に色補正テーブルの更新を指示する。次に、色補正テーブル作成部A2904は、ターゲット装置情報格納部2906に格納されたオフセット印刷機305の色再現特性と、インクジェットプリンタ110の色再現特性とから、色補正テーブルを作成し、色補正テーブルデータベース2910に格納する。オフセット印刷機305の色再現特性は、前述したように、オフセット印刷機305における色信号CMYKと、測色値LABとの対応関係である。色補正テーブルは、図16の手順で作成される。
次に、ステップS1008において、サーバ2801が、色補正テーブルに基づいて画像データを補正する。詳細には次の処理が行われる。まず、制御部B2913が、サーバ2801に画像データの送信を要求し、インクジェットプリンタ110の情報と、記録する画像データのIDとをサーバ2801へ送信する。インクジェットプリンタ110の情報は、インクジェットプリンタ110を識別するIDである。次に、制御部A2901が、対象装置の情報と、画像データのIDとをクライアント2803から受信して作業データ格納部A2909に格納し、記録画像出力部A2902に画像データの送信を指示する。次に、記録画像出力部A2902が、作業データ格納部A2909に格納された対象装置の情報に基づいて、色補正テーブルデータベース2910に格納された対象装置の色補正テーブルを抽出し、色補正テーブル格納部106に格納する。次に、記録画像出力部A2902が、作業データ格納部A2909に格納された画像データのIDに基づいて、画像データベース2908に格納された画像データを抽出し、画像入力部101に出力する。次に、画像入力部101が、入力した画像を色補正部102に出力する。次に、色補正部102が、色補正テーブル格納部106に格納された色補正テーブルを参照して、色信号CMYKの画像データを色信号C'M'Y'K'の画像データに変換した上で、第一2値化部103に出力する。
次に、ステップS1009において、サーバ2801が、補正後の画像データをクライアント2803に送信する。詳細には次の処理が行われる。まず、第一2値化部103が、色信号C'M'Y'K'の画像データを2値色信号C''M''Y''K''の画像データに変換してデータ送受信部A2911に出力する。次に、データ送受信部A2911が、画像データをクライアント2803に送信する。
次に、ステップS1010において、クライアント2803が、色変換テーブルに基づいて、サーバ2801から送信されてきた画像データを変換する。詳細には次の処理が行われる。まず、データ送受信部B2912が、サーバ2801から送信されてきた画像データを作業データ格納部B2917に格納する。次に、制御部B2913が、受信した画像データを色変換部104に出力する。次に、色変換部104が、色信号C''M''Y''K''の画像データを色信号cmykLcLmの画像データに変換した上で、第二2値化部105に出力する。
最後に、ステップS1011において、クライアント2803が、画像データを2値化してインクジェットプリンタ110で画像を記録する。詳細には次の処理が行われる。まず、第二2値化部105が、2値色信号c'm'y'k'Lc'Lm'の画像データに変換した上で、インクジェットプリンタ110に出力する。インクジェットプリンタ110では、ノズル列分解部111と、吐出信号生成部112と、画像記録部113とによって記録媒体に画像を記録する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像記録システムにおいて、サーバは、マクロ色合わせを担う色補正部と、ミクロ色合わせを担う第一2値化部とを備え、クライアントは、ミクロ色合わせを担う色変換部と、第二2値化部とを備える。その結果、入力画像をターゲット装置で記録したときの記録画像を対象装置で良好に再現することができる。また、本実施形態によれば、サーバが第一2値化部を備えることで、ネットワークを流れるデータをデータ容量の小さい2値色信号で構成される画像データにすることができる。また、ターゲット装置の2値化手段である第一2値化部を各クライアントに設ける必要がない。また、様々な対象装置に関して、その2値化手段である第二2値化部をサーバに設ける必要が無い。
(その他の実施形態)
第一乃至第三の実施形態では、ターゲット装置をオフセット印刷機とする例について説明した。しかし、ターゲット装置は、グラビア印刷機やフレキソ印刷機などの他の印刷機や、インクジェットプリンタや電子写真プリンタ、昇華型プリンタなどの画像記録装置でもかまわない。
第一乃至第三の実施形態では、ターゲット装置をオフセット印刷機とする例について説明した。しかし、ターゲット装置は、グラビア印刷機やフレキソ印刷機などの他の印刷機や、インクジェットプリンタや電子写真プリンタ、昇華型プリンタなどの画像記録装置でもかまわない。
また、ターゲット装置の記録材をC、M、Y、Kの4種類とする例について説明したが、赤色(以下Rとも言う)や緑色(以下Gとも言う)などの特色や、Lc、Lmなどの淡色の記録材を利用しても良いし、必ずしもC、M、Y、Kの記録材を利用しなくても良い。例えば、C、M、Y、R、Gの5色の記録材を利用する構成でも良い。この場合、ターゲット装置の色信号に関する処理を記録材に対応する5成分について実施する。ターゲット装置の2値化処理は、網点スクリーンを用いた組織的ディザ法に限らず、誤差拡散法などでも良い。
また、対象装置をフルラインタイプのインクジェットプリンタとする例について説明したが、各種印刷機や電子写真プリンタ、昇華型プリンタ、また短尺ヘッドを走査して画像を記録するインクジェットプリンタなどの画像記録装置でもかまわない。対象装置が電子写真プリンタまたは昇華型プリンタの場合、記録材はインクの代わりにトナーやインクリボンなどが利用される。
また、第一の実施形態において、色補正部102の処理として4DLUT法を利用する例を説明したが、ターゲット装置の記録材の数がnであれば、n次元LUT法を利用する。色補正テーブル格納部106に格納される色補正テーブルは、ICC(International Color Consortium)プロファイルなどの規格に準じる形式でも良いし、独自のフォーマットでも良い。
また、第一2値化部103の処理を別の画像処理装置に委譲する構成でも良い。この場合、色補正部102で補正された画像データが外部に出力され、その後、外部からの画像データが色変換部104に入力される。
また、第二2値化部105の処理として誤差拡散法を利用する例を説明したが、ブルーノイズマスクを用いた組織的ディザ法などでも良い。また、色補正テーブルの作成方法、色変換テーブルの作成方法、および閾値設定方法は、前記実施形態の例に限らない。色票画像の色票数やテーブルの格子点の値、サンプリング点の値は一例である。ターゲット装置の色再現特性を取得する工程は、ターゲット装置がJapanColor等の公知の色再現特性を有するとして省略することもできる。
また、テーブルの作成に利用する画像記録装置の色再現特性は、色票画像の測色値に限らず、色情報を表すデータであれば良い。例えば、所定のカラーセンサーの出力信号値であっても良い。また、色補正テーブル、色変換テーブルおよび閾値の設定値は、記録媒体の種類毎に用意しておき、要求に応じて切り替えて利用する構成にしても良い。
また、前述の実施形態では、発明の形態として画像処理装置として機能するPCの例を説明したが、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられる画像記録装置の形態としても良い。また、専用の情報処理装置やリーダ等と組み合わされた複写装置、送受信機能を有するファクシミリ装置、さらには機器組み込みのコントローラの形態をとるもの等であっても良い。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (10)
- 入力画像の色信号を補正する色補正手段と、
前記入力画像の色信号を第一の画像記録装置で記録可能な2値色信号に変換する2値化手段と、
前記色補正手段で補正され、前記2値化手段で変換された2値色信号を第二の画像記録装置の色信号に変換する色変換手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記色変換手段は、各2値色信号に前記第二の画像記録装置における記録材の記録材量に関する色信号を対応付けて変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記色変換手段は、各2値色信号に前記第二の画像記録装置における記録材の重なり構造に関する色信号を対応付けて変換することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記色補正手段は、前記第一の画像記録装置の記録材の数をnとするとき、n次元LUT法を利用することによって前記入力画像の色信号を補正することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記色補正手段は、前記第一の画像記録装置の記録材毎に1次元LUT法を利用することによって前記入力画像の色信号を補正することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 前記色変換手段は、前記2値化手段で2値化された2値色信号を補正した後、補正後の2値色信号を前記第二の画像記録装置の色信号に変換することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 色補正手段が、入力画像の色信号を補正する色補正ステップと、
2値化手段が、前記色補正ステップで補正された色信号を第一の画像記録装置の2値色信号に変換する2値化ステップと、
色変換手段が、前記第一の画像記録装置の2値色信号を第二の画像記録装置の色信号に変換する色変換ステップと
を備えたことを特徴とする画像処理方法。 - 第一の画像処理装置と、第二の画像処理装置とによって、第一の画像記録装置の記録画像を第二の画像記録装置で再現する画像処理システムによって実行される画像処理方法であって、
前記第一の画像処理装置が、前記第一の画像記録装置の記録材の2値色信号で構成される画像データを前記第二の画像処理装置に送信するステップと、
前記第二の画像処理装置が、前記送信された画像データに基づいて、前記第二の画像記録装置を用いて画像を記録するステップと、
前記第二の画像処理装置が、前記記録した画像の色情報を前記第一の画像処理装置に送信するステップと、
前記第一の画像処理装置が、前記送信された色情報に基づいて、前記第一の画像記録装置の記録材の2値信号で構成される画像データを前記第二の画像処理装置に送信するステップと、
前記第二の画像処理装置が、前記送信された画像データに基づいて、前記第二の画像記録装置を用いて画像を記録するステップと
を備えたことを特徴とする画像処理方法。 - 前記第一の画像処理装置が、前記第一の画像記録装置の記録材の2値色信号で構成される画像データを前記第二の画像処理装置に送信するステップの前に、前記第一の画像処理装置が、前記第一の画像記録装置の色情報を前記第二の画像処理装置に送信するステップをさらに備え、
前記第二の画像処理装置が、前記送信された画像データに基づいて、前記第二の画像記録装置を用いて画像を記録する2つのステップにおいて、前記第二の画像処理装置は、当該色情報を送信するステップで送信された色情報に基づいて前記第二の画像記録装置を用いて画像を記録することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至6の何れかに記載の画像処理装置として機能させるための、プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013118085A JP2014236434A (ja) | 2013-06-04 | 2013-06-04 | 画像処理装置および画像処理方法 |
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JP2014236434A true JP2014236434A (ja) | 2014-12-15 |
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JP (1) | JP2014236434A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023032572A1 (ja) * | 2021-08-31 | 2023-03-09 | 東洋製罐株式会社 | 缶の製造方法及び缶の製造システム |
-
2013
- 2013-06-04 JP JP2013118085A patent/JP2014236434A/ja active Pending
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