JP2014236370A - 信号処理装置、通信システム及び信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、通信システム及び信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光検出センサが検出したビームの被照射位置が有効な照射範囲内にあることを示す補助信号を生成し、ビームの被照射面を確実に検出できる信号処理回路を提供する。
【解決手段】少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号の微分信号を変換し、光検出センサにおけるビームの被照射位置が有効な照射範囲内にあることを示す補助信号を生成する演算手段を備える信号処理装置とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、検出器によって検出された信号を処理する信号処理装置、通信システム及び信号処理方法に関する。特に、光空間通信に用いられる光検出装置に照射されたビームの被照射位置を検出するための信号を処理する信号処理装置、通信システム及び信号処理方法に関する。
災害監視や、地球観測において、衛星・航空機などの観測機からの観測が重要視されている。観測機による観測データは膨大な量になるため、観測機から地上への迅速なデータ伝送が求められている。しかしながら、一般に用いられている電波を用いた無線伝送では、伝送容量が不足してしまうため、光空間通信と地上の光ネットワークとの連携が必要となってきた。
レーザービーム(以下、ビーム)を用いた無線通信である光空間通信では、二つの光空間通信装置を正対させなければ通信が行えない。そのため、受光している光がどの方向から出射されているのか正確に検出する必要がある。一般に、光空間通信装置の位置検出には、4分割フォトダイオード(以下、4QD)が使用される(QD:Quadrant Photodiode)。
図13に示した一般的な位置検出装置100では、円形の受光エリアを4分割したQD115に照射されたビームのビームスポット位置によって、ビームの出射方向を特定する。QD115の各受光エリアにおいて、x方向のずれは第一加減算回路111によって検出され、y方向のずれは第二加減算回路112によって検出される。また、QD115においては、受光パワーの総和を計算する加算回路113が設けられている。異なる受光エリア(A、B、C、D)が受けるビームの受光パワーの比率によって、ビームの出射方向を特定することができる。
例えば、図14のように、QD115の受光エリアAと受光エリアBを跨ぐようなビームによれば、受光エリアA及びBからの出力信号から求めた方向信号によって、ビームの出射位置を特定することができる。
特許文献1には、QDを用いた光学制御装置について開示されている。特許文献1では、広追尾センサ視野と狭追尾センサ視野における光束に起因する信号に基づいて、光線を捕捉・追尾する。
まず、広追尾センサ視野における4つのセンサ素子の出力信号から、X軸方向位置、Y軸方向位置、入射光束を算出し、光束の入射位置を特定する。ここで、入射光束が光束有無判定レベルよりも小さい場合、入射光束の入射はないものと判定し、処理を終了する。入射光束が光束有無判定レベル以上の場合、光束の入射があったものと判定し、光束が狭追尾センサ視野のリニア領域に入るように制御する。
光束の入射があったものと判定され、光束が狭追尾センサ視野のリニア領域に入ると、狭追尾センサ視野における4つのセンサ素子の検出信号から、X軸方向位置、Y軸方向位置、入射光束を算出し、光束の入射位置を特定する。
特開2000−292541号公報
図13に示した一般的なQD115では、ビームスポットがQDの周辺部からはみ出ている場合であっても、ビームスポットがはみ出ていない場合と同じ位置からビームが照射されていると判断される。そのため、方向信号だけでは正確なビームの被照射位置を特定できない場合があるという課題がある。
また、特許文献1の光学制御装置では、入射光束が広追尾センサ視野で検出されれば、入射光束の位置を特定することができる。しかしながら、広追尾センサ視野と狭追尾センサ視野の二つの異なる視野におけるセンサと、それらのセンサに光束を導くための光学系が必要となるため、装置を簡略化できないという課題がある。
本発明は、光検出センサが検出したビームの被照射位置が有効な照射範囲内にあることを示す補助信号を生成し、ビームの被照射面を確実に検出できる信号処理回路を提供することを目的とする。
本発明の信号処理装置は、少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号の微分信号を変換し、光検出センサにおけるビームの被照射位置が有効な照射範囲内にあることを示す補助信号を生成する演算手段を備える。
本発明の通信システムは、少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号の微分信号を変換し、ビームの被照射位置が有効な照射範囲にあることを示す補助信号を生成する演算手段と、演算手段により生成された補助信号を基にビームを受信する受信装置の向きを制御する制御手段と、を備える。
本発明の信号処理方法においては、少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号を微分した微分信号を生成し、微分信号の絶対値をとった絶対値信号を生成し、絶対値信号を二値化した第1の二値化信号を生成し、第1の二値化信号を論理反転した論理反転信号を生成し、総出力信号を二値化した第2の二値化信号を生成し、論理反転信号と第2の二値化信号との論理和をとった補助信号を生成する。
本発明の信号処理方法においては、少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号を微分した微分信号を生成し、微分信号の絶対値をとった絶対値信号を生成し、絶対値信号を二値化した第1の二値化信号を生成し、第1の二値化信号を論理反転した論理反転信号を生成し、総出力信号を二値化した第2の二値化信号を生成し、論理反転信号と第2の二値化信号との論理和をとった補助信号を生成し、出力信号から光検出センサにおけるビームの被照射位置を示す位置信号を生成し、補助信号及び位置信号を基にビームを受信する受信装置の向きを制御する。
本発明の信号処理回路によれば、光検出センサが検出したビームの被照射位置が有効な照射範囲内にあることを示す補助信号を生成し、ビームの被照射面を確実に検出できる信号処理回路を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る信号処理回路を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る4分割フォトダイオード(QD)と、QDへのビームの照射パターンを説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係るQDに照射されるビームの被照射位置における信号出力Pをプロットしたグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る加算回路によって計算された受光パワー出力Lをプロットしたグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る微分回路によって計算された微分信号Dをプロットしたグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る絶対値回路によって計算された絶対値信号Aをプロットしたグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る第1のコンパレータ及びインバータによって計算された論理反転信号Iをプロットしたグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る第2のコンパレータによって計算された第2の二値化信号B2をプロットしたグラフである。 本発明の第1の実施形態に係るAND回路によって計算された論理反転信号Iと第2の二値化信号B2との論理和をプロットしたグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る位置検出装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る位置検出装置の構成を示す図である。 一般的な位置検出装置を示す図である。 QDへのビームの被照射位置を説明するための図である。 QDへのビームの被照射位置を説明するための図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置1(信号処理装置)の構成について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置1は、ビームを検知するQD15と、QD15が受光したビームの位置を計算する位置検出回路10と、を備えている。
(QD)
QD15は、4つの受光エリアA、B、C、Dをもつ4分割フォトダイオードである。なお、QD15は、4分割フォトダイオード(QD)ではなくても、検出した光の方向を特定できるように、少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサでありさえすればよい。
本実施形態においては、図3のようにQD15を4等分し、AとBとの境界及びCとDとの境界をy軸、AとCとの境界及びBとDとの境界をx軸とする。すなわち、QD15をxy平面とすると、Aは第2象限、Bは第1象限、Cは第3象限、Dは第4象限に位置する。
QD15には、外部から入射されたビームが照射される。QD15の各受光エリアA〜Dは、入射された光の位置と受光光量に対応する電流値を出力信号A〜Dとして、位置検出回路10に出力する。
(位置検出回路)
位置検出回路10は、x軸方向の受光位置を計算する第一加減算回路11と、y軸方向の受光位置を計算する第二加減算回路12と、各受光エリアからの出力信号の総和を計算する加算回路13と、を備える。
さらに、本実施形態に係る位置検出回路10は、加算回路13から出力された受光パワー信号(総出力信号)を入力し、その受光パワー信号を処理する信号処理回路20(演算手段)を備えていることを特徴とする。すなわち、位置検出回路10は、信号処理回路20を備えた信号処理装置である。
(加減算回路)
第一加減算回路11は、各受光エリアA〜Dから出力された出力信号A〜Dを用いて、1式によってx軸方向の位置信号Xを計算する。
X=(B+D)−(A+C)・・・(1)
第一加減算回路11は、1式によって算出したx軸方向に比例する位置信号X(電圧値)を出力する。
また、第二加減算回路12は、各受光エリアA〜Dから出力された出力信号A〜Dを用いて、2式によってY方向の位置信号Yを計算する。
Y=(A+B)−(C+D)・・・(2)
第二加減算回路12は、2式によって算出したy軸方向に比例する位置信号Y(電圧値)を出力する。
(加算回路)
加算回路13は、QD15の各受光エリアA〜Dが受光した出力信号A〜Dの総和を3式によって計算する。
L=A+B+C+D・・・(3)
加算回路13は、3式で算出した出力信号の総和を受光パワー信号L(総出力信号)として、外部に出力するとともに、信号処理回路20に対しても出力する。
なお、受光パワー信号Lは、空間変調されたビームが照射されたQD15からの出力の総和であるため、時間変調されている。
(信号処理回路)
次に、本発明の特徴となる信号処理回路20について説明する。
信号処理回路20は、QD15を利用した位置検出回路10に追加する信号処理回路(信号処理装置)であり、微分回路21と、絶対値回路22と、第一コンパレータ23と、インバータ24と、第2インバータ25と、AND回路26と、を備える。
微分回路21は、加算回路13から出力された受光パワー信号Lを入力し、受光パワー信号Lの微分信号Dを生成する。なお、微分回路21は、オペアンプ、抵抗器及びコンデンサを組み合わせた一般的な微分回路で構成することができる。微分回路21は、生成した微分信号Dを絶対値回路22に出力する。
絶対値回路22は、微分回路21から出力された微分信号Dを入力し、その微分信号の絶対値をとった絶対値信号Aを生成する。絶対値回路22は、生成した絶対値信号Aを第一コンパレータ23に出力する。
すなわち、受光パワー信号Lの微分信号Dを絶対値回路22に通すことで、QD15の外周で信号が取得された場合に正となる絶対値信号Aが出力される。
第一コンパレータ23は、絶対値回路22が出力した絶対値信号Aを入力し、その絶対値信号Aを二値化した第1の二値化信号B1を生成する。第一コンパレータ23は、生成した第1の二値化信号B1をインバータ24に出力する。
インバータ24は、第一コンパレータ23が出力した第1の二値化信号B1を入力し、その信号を論理反転した論理反転信号Iを生成する。インバータ24は、生成した論理反転信号IをAND回路26に出力する。
すなわち、絶対値回路22から出力された絶対値信号Aを、第1コンパレータ23、インバータ24に通すことで、QD15の外周で信号が取得された場合に「0」、外周部以外の場合は「1」が出力される。
第二コンパレータ25は、加算回路13から出力された受光パワー信号Lを入力し、その受光パワー信号Lを二値化した第2の二値化信号B2を生成する。第二コンパレータ25は、生成した第2の二値化信号B2をAND回路26に出力する。
すなわち、受光パワー信号Lを第二コンパレータ25に通すことで、QDに光が照射されない場合は「0」が、QDに光が照射されている場合は「1」が出力される。
AND回路26(論理和回路)は、インバータ24から出力された論理反転信号I及び第二コンパレータ25から出力された第2の二値化信号B2を入力し、論理反転信号Iと第2の二値化信号B2との論理和(AND)をとる。AND回路26は、論理反転信号Iと第2の二値化信号B2との論理和となる補助信号Sを出力する。
すなわち、AND回路26は、論理反転信号Iと第2の二値化信号B2との論理和をとり、QD15から出力される信号が有効な範囲にある場合は「1」、有効範囲外にある場合は「0」となる補助信号Sを出力する。
(動作)
次に、図3〜図10を参照しながら追加演算回路の補助信号出力工程について説明する。
図3は、QD15の各受光エリアにおいて、空間変調をかけたビームが光束1〜5で示した被照射位置に照射されている様子を示している。すなわち、本実施形態においては、ビームが光束1〜5を往復するように空間変調をかけられているものとする。
なお、実際のビームは、軸上に限らずにQD15上の任意の受光エリアに照射されうるが、説明を簡略化するため、図3には、光束1〜5の照射面の中心がy軸上になるように照射された例を示す。実際にビームの被照射位置を特定するためには、x軸及びy軸方向の位置情報が必要となるため、x軸及びy軸の両方に対して平行とはならないように(斜めに)ビームを走査させる。
光束1は、受光エリアA及びBに均等に照射され、その一部が受光エリアからはみ出している。光束2は、受光エリアA及びBに均等に照射されている。光束3は、受光エリアA〜Dの全てに均等に照射されている。光束4は、受光エリアC及びDに均等に照射されている。光束5は、受光エリアC及びDに均等に照射され、その一部が受光エリアからはみ出している。すなわち、光束1及び5は、QD15の受光エリアから一部がはみ出した状態となる。
(信号)
図4〜図10は、本実施形態に係る各種信号を説明するための図である。図4〜図10においては、縦軸がビームの被照射位置(光束1〜5)の中心の位置を示し、横軸が各信号の値を示す。なお、横軸と破線が交わる点が各信号のゼロ点であり、ゼロ点より右側が正、左側が負となるように図示している。
図4は、光束1〜5における位置信号Yをプロットしたものである。
図5は、QD15の4つの受光エリアA〜Dから出力された出力信号を全て加算することで得られる受光パワー信号Lをプロットしたものである。QD15に照射されているビームの受光パワー信号Lは、加算回路13によって生成され、出力される。
図6は、加算回路13から出力された受光パワー信号Lを微分回路21に通すことで生成された受光パワー信号Lの微分信号Dをプロットしたものである。なお、本実施形態に係るビームは空間変調された状態でQD15に照射され、QD15の各受光エリアからの出力信号は時間変調されている。
微分信号Dは、QD15からはみ出ていない光束では「0」となり、QD15からはみ出た光束では「0ではない値」を示す。そのため、微分信号Dによって、QD15からはみ出た光束を検出することができる。
図7は、受光パワー信号Lの微分信号Dを絶対値回路22を通すことで生成された絶対値信号Aをプロットしたものである。QD15の外周で信号が取得され、光束が受光エリアからはみ出た場合に、正となる信号が出力されるように信号を変化させる。
図8は、絶対値回路22から出力された絶対値信号Aを第1コンパレータ23及びインバータ24に通すことによって、得られる論理反転信号Iを示す。論理反転信号Iは、QD15の外周で信号が取得された場合に「0」、外周部以外の場合は「1」となる。なお、第1の二値化信号B1のプロットは省略している。
また、図9は、受光パワー信号Lを第二コンパレータ26に通すことによって、QD15に光が照射されない場合は「0」、QDに光が照射されている場合は「1」となる第2の二値化信号B2を示す。
さらに、図10は、図8と図9に示した論理反転信号Iと第2の二値化信号B2との論理和をとることによって、QD15から出力される信号が有効な範囲にある場合は「1」、有効範囲外にある場合は「0」となる補助信号Sを示す。
本実施形態においては、図10に示した補助信号Sから、光束2〜4は有効な範囲にあり、光束1及び5は有効な範囲にはないことが判別される。
以上が本発明の実施形態に係る位置検出回路10の構成及び動作に関する説明である。なお、上述の構成・動作は一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
(一般的な位置検出回路との比較)
ここで、図13に示す一般的な位置検出回路110と、図1の本発明の実施形態に係る信号処理回路20を含む位置検出回路10との違いを、図14及び図15のビームの光束(斜線部)における信号を比較することで示す。なお、図14及び図15において、光束は受光エリアA及びBに均等な受光パワーPで照射されており、図15においては、光束面の半分がQD15からはみ出ているものとする。
図13に示した一般的な位置検出回路110では、図14の光束位置の場合、受光エリアA及びBの受光パワーPa及びPdは、ともにPとなり、受光エリアC及びDの受光パワーPc及びPdはともに0となる。よって、式1及び2から、位置信号Xは0となり、位置信号Yは2Pとなる。
式3から、受光パワー信号Lは2Pとなる。
ここで、一般的な位置検出回路においては、加減算回路111と112から出力される位置信号XとYを、それぞれ式4と5によって受光パワー信号L(ここでは2P)で規格化する。
Xn=X/L・・・(4)
Yn=Y/L・・・(5)
その結果、規格化位置信号Xnは0、規格化位置信号Ynは1となる。
次に、図15の光束位置の場合、受光エリアA及びBの受光パワーPa及びPbは、ともに0.5Pとなり、受光エリアC及びDの受光パワーPc及びPdはともに0となる。よって、式1及び式2から、位置信号Xは0となり、位置信号YはPとなる。
ここで、加減算回路111及び112から出力される位置信号X及びYを、それぞれ式4及び5によって受光パワー信号Lで規格化すると、規格化位置信号Xnは0となり、規格化位置信号Ynは1となる。
つまり、図13の一般的な位置検出回路110では、図14と図15のように異なる光束位置でありながら、同じ規格化位置信号にあるものと計算されてしまう。
一方、図1の第1の実施形態に係る位置検出回路10によれば、図14の光束位置(図3の光束1)については、補助信号Sによって判別される。
すなわち、本実施形態に係る位置検出回路10によれば、図14と図15の光束位置を容易に判別可能となる。
このように、本発明の第1の実施形態に係る信号処理装置においては、光検出用四分割センサ(QD)を利用した位置検出回路に、微分回路を有する信号処理回路を追加することによって、位置信号とレベル信号とを併せて処理する。その結果、一般的な位置検出回路では判別できなかった、QDの受光エリアから一部がずれた光束についても、その位置を特定することができ、より正確に位置信号を検出できる。
すなわち、本発明の第1の実施形態においては、微分回路を有する信号処理回路(信号処理装置)を追加することによって、受光パワー信号の微分信号を生成する。そのため、一般的な位置検出回路では分別が不可能であった、異なるビームスポット位置でありながら同じ位置信号が出力されてしまうという現象をなくすことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る信号処理回路を備えた位置検出回路(信号処理装置)によれば、光空間通信装置の受信部において受信光の入射方向をより正確に特定するためのセンサの信号処理回路を、光学系などを追加することなしに実現することができる。
また、発明の第1の実施形態に係る信号処理回路を含む位置検出回路を備え、その位置検出回路からの信号を基に通信ビームの受信装置の向きを制御することを特徴とする光空間通信システム(通信システム)も本発明の範囲に含む。
なお、本実施形態の信号処理回路を含む光空間通信システムにおいて、送受信装置の向きを制御する際には、互いに通信ビームを授受し合う送受信装置同士を正対するように受信装置の向きを制御する。この際、QDの中心又は周辺に位置させる光束を目印として、それぞれの送受信装置同士が正対するように制御すればよい。
(第2の実施形態)
(構成)
図11は、本発明の第2の実施形態に係る位置検出装置2(信号処理装置)の構成を示す図である。第2の実施形態に係る位置検出装置2は、第1の実施形態に係る位置検出回路10に加えて、変調信号発生器30及び可変ミラー40を有する空間光変調手段を備えている。
位置検出装置2は、変調信号発生器30から出力される変調信号に基づいて可動ミラー40を揺動させ、可動ミラー40の変動に合わせてQD15に出射される光束の入射位置が変わるように空間変調をかける。その結果、QD15から出力される出力信号は、時間変調された信号となる。
変調信号発生器30は、可動ミラー40を空間変調するための信号を出力する。
可動ミラー40は、変調信号発生器30から出力された変調信号に基づいて動作する。可動ミラー40は、入射された光束を、可動ミラー40の反射面で反射してQD15に向けて出射する。
(動作)
次に、第2の実施形態に係る位置検出装置2の動作について説明する。
まず、入射された光束を可動ミラー40で反射させ、その光束をQD15に入射させる。
図2の信号処理回路20内部で生成する微分信号を得るために、変調信号発生器30から出力される信号に基づいて可動ミラー40を動作させ、可動ミラー40の変動に合わせてQD15への光束の入射位置が変わるように空間変調をかける。
入射された光束に基づいて、QD15の4つの受光エリアから出力される出力信号を全て加算することで、QD15に照射されているビームの受光パワー信号Lを加算回路13から出力させる。
加算回路13から出力された信号を微分回路21に通すことで、受光パワー信号Lの微分信号Dを取得する。
受光パワー信号Lの微分信号Dを絶対値回路22に通すことで、QD15の外周で信号が取得された場合に正となる絶対値信号Aが生成される。
絶対値回路22から出力された絶対値信号Aを第一コンパレータ23及びインバータ24に通すことで、QD15の外周で信号が取得された場合は「0」、外周部以外の場合は「1」となる論理反転信号Iを生成する。
また、加算回路13からの出力信号である受光パワー信号Lを第二コンパレータ25に通すことで、QD15に光束が照射されない場合は「0」、QD15に光束が照射される場合は「1」となる第2の二値化信号B2が出力される。
論理反転信号Iと第2の二値化信号B2の論理和をとることで、QD15から出力される信号が有効な範囲にある場合は「1」、有効範囲外にある場合は「0」となる補助信号Sが出力される。
第2の実施形態に係る位置検出装置2によれば、一般的なX方向信号及びY方向信号に加え、新規に補助信号Sを生成することによって、QD15に照射されている光束の位置を正確に検出することができる。
一般的な位置検出方法のように、QD15上の光束位置の判定を単純に受光パワー信号Lのレベルから閾値で切って判定する場合は、受光パワー信号Lが弱い場合に正確な判別ができなくなる恐れがある。それに対し、本発明の第2の実施形態に係る位置検出方法を用いれば、受光パワー信号Lの微分信号Dを用いることにより、受光パワー信号Lが弱い場合であっても受光パワー信号Lの増減という相対値から判定できる。そのため、一般的な位置検出方法と比較して、本実施形態に係る位置検出方法によれば、より正確な位置信号の検出が可能となる。
(第3の実施形態)
図12は、本発明の第3の実施形態に係る位置検出装置3(信号処理装置)の構成を示す図である。第3の実施形態に係る位置検出装置3は、第1の実施形態に係る位置検出回路10に加えて、変調信号発生器30及びアクチュエータ50を有する空間光変調手段を備える。また、QD15を備えたアクチュエータ50と、位置検出回路10とは、追尾装置60を構成する。
変調信号発生器30は、第2の実施形態に係る位置検出装置2と同様に、可動ミラー40を駆動するための変調信号を出力する。
アクチュエータ50は、QD15に備え付けられており、変調信号発生器30からの変調信号に基づいて、QD15を動かす。
第2の実施形態に係る位置検出装置2においては、QD15に入射する前に光束を可動ミラー40に通し、可動ミラー40を揺動することで微分信号Dを得るための信号の変調を行っていた。
第3の実施形態に係る位置検出装置3においては、QD15にピエゾ素子等のアクチュエータ15を取り付け、QD15そのものを揺動することによって、アクチュエータ15の動作に合わせてQD15への光束の入射位置が変わるように空間変調をかける。これにより、第2の実施形態に係る位置検出回路2の可動ミラー40を用いた場合と同様の空間変調効果が得られる。そのため、可動ミラー40を省略することが可能となる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1、2、3 位置検出装置
10 位置検出回路
11 第一加減算回路
12 第二加減算回路
13 加算回路
15 QD
20 信号処理回路
21 微分回路
22 絶対値回路
23 第一コンパレータ
24 インバータ
25 第二コンパレータ
26 AND回路
30 変調信号発生器
40 可動ミラー
50 アクチュエータ
60 追尾装置
100 位置検出装置
110 位置検出回路
111 第一加減算回路
112 第二加減算回路
113 加算回路
115 QD

Claims (10)

  1. 少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの前記受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号の微分信号を変換し、前記光検出センサにおける前記ビームの被照射位置が有効な照射範囲内にあることを示す補助信号を生成する演算手段を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記演算手段は、
    前記ビームの被照射位置における前記出力信号の総和である前記総出力信号をし、前記総出力信号を微分した微分信号を生成する微分回路と、
    前記微分回路から前記微分信号を入力し、前記微分信号の絶対値となる絶対値信号を生成する絶対値回路と、
    前記絶対値回路から前記絶対値信号を入力し、前記絶対値信号を二値化した第1の二値化信号を生成する第一コンパレータと、
    前記第一コンパレータから前記第1の二値化信号を入力し、前記第1の二値化信号を論理反転した論理反転信号を生成するインバータと、
    前記総出力信号を入力して二値化した第2の二値化信号を生成する第二コンパレータと、
    前記インバータから入力した前記論理反転信号と、前記第二コンパレータから入力した前記第2の二値化信号と、の論理和をとることで前記補助信号を生成する論理和回路と、を備えることを特徴とする信号処理装置。
  3. 前記出力信号を基に前記ビームの被照射位置のx座標を示す位置信号Xを計算して出力する第一加減算回路と、
    前記出力信号を基に前記ビームの被照射位置のy座標を示す位置信号Yを計算して出力する第二加減算回路と、
    前記出力信号を合計して前記総出力信号を生成し、前記総出力信号を前記微分回路に出力する加算回路と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 前記光検出センサは4分割フォトダイオードであって、
    前記演算手段は、
    前記4分割フォトダイオードが有する4つの前記受光エリアから出力された前記出力信号を基に前記補助信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の信号処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の信号処理装置を含み、
    前記光検出センサに照射される前記ビームを変調する空間光変調手段を備えることを特徴とする信号処理装置。
  6. 前記空間光変調手段は、
    変調信号を生成する変調信号発生器と、
    前記変調信号に基づいて揺動することによって、照射された前記ビームを空間変調させて前記光検出センサに反射する可動ミラーと、を有することを特徴とする請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 前記空間光変調手段は、
    変調信号を発生する変調信号発生器と、
    前記変調信号に基づいて前記光検出センサを揺動させるアクチュエータと、を有することを特徴とする請求項5に記載の信号処理装置。
  8. 少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの前記受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号の微分信号を変換し、前記ビームの被照射位置が有効な照射範囲にあることを示す補助信号を生成する演算手段と、
    前記演算手段により生成された補助信号を基に前記ビームを受信する受信装置の向きを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする通信システム。
  9. 少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの前記受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号を微分した微分信号を生成し、
    前記微分信号の絶対値をとった絶対値信号を生成し、
    前記絶対値信号を二値化した第1の二値化信号を生成し、
    前記第1の二値化信号を論理反転した論理反転信号を生成し、
    前記総出力信号を二値化した第2の二値化信号を生成し、
    前記論理反転信号と前記第2の二値化信号との論理和をとった補助信号を生成することを特徴とする信号処理方法。
  10. 少なくとも2つの受光エリアを有する光検出センサに照射される空間変調されたビームに起因するそれぞれの前記受光エリアからの出力信号を総和した総出力信号を微分した微分信号を生成し、
    前記微分信号の絶対値をとった絶対値信号を生成し、
    前記絶対値信号を二値化した第1の二値化信号を生成し、
    前記第1の二値化信号を論理反転した論理反転信号を生成し、
    前記総出力信号を二値化した第2の二値化信号を生成し、
    前記論理反転信号と前記第2の二値化信号との論理和をとった補助信号を生成し、
    前記出力信号から前記光検出センサにおける前記ビームの被照射位置を示す位置信号を生成し、
    前記補助信号及び前記位置信号を基に前記ビームを受信する受信装置の向きを制御することを特徴とする信号処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016096732A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 テルモ株式会社 シート状細胞培養物の製造方法

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