以下、本発明による画像出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、受け付けた動画の中から2以上の画像を選択して出力し、当該出力している2以上の画像の中から選択された画像との関係が予め決められた条件を満たす1以上の画像を選択して出力する処理を1回以上繰り返す画像出力装置1について説明する。
図1は、本実施の形態における画像出力装置1のブロック図である。画像出力装置1は、第一受付部11、第二受付部12、画像解析部13、判断部14、第一画像取得部15、第二画像取得部16、出力部17を備える。
第一受付部11は、2以上の画像を受け付ける。当該画像は、静止画である。また、当該画像は、例えば、動画が有する画像であってもよい。当該動画が有する画像は、いわゆるフレームである。また、当該2以上の画像は、例えば、連続撮影された2以上の静止画であってもよい。つまり、第一受付部11は、結果的に2以上の画像を受け付けることができればよく、当該2以上の画像を受け付ける際の態様は、問わない。また、第一受付部11は、例えば、2以上の画像を有する動画を受け付けることにより、2以上の画像を受け付けることが好適である。つまり、第一受付部11が受け付ける2以上の画像は、例えば、時間的な連続性(順序)を有していることが好適である。なお、第一受付部11が受け付けた各画像を、以下、適宜、入力画像とする。また、第一受付部11が受け付けた2以上の画像の集合を、以下、適宜、入力画像群とする。
また、画像の受け付けとは、通常、通信手段や放送受信手段を用いた受信であるが、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の取得、スキャナやカメラなどの入力デバイスから入力された画像の取得などを含む概念である。また、第一受付部11は、通信手段や、放送受信手段などで実現され得る。
第二受付部12は、画像選択指示を受け付ける。画像選択指示とは、出力されている2以上の画像から1以上の画像を選択する指示であり、通常、ユーザによる指示である。当該「2以上の画像」は、通常、後述の出力部17が出力している画像である。また、当該「2以上の画像」は、例えば、1以上の画像であってもよい。また、画像選択指示により選択される「1以上の画像」は、通常、「1つの画像」であることが好適である。また、画像選択指示は、例えば、画像を識別する画像識別子を有する。
また、上記の画像選択指示は、通常、候補画像選択指示である。候補画像選択指示とは、ユーザが所望する画像を最終的に選択する過程において選択される画像を選択する指示である。
また、第二受付部12は、例えば、最終画像選択指示を受け付けてもよい。最終画像選択指示とは、ユーザが所望する画像を最終的に選択する指示である。また、最終画像選択指示は、出力されている1または2以上の画像から1以上の画像を選択する指示でもある。また、最終画像選択指示により選択される「1以上の画像」は、通常、「1つの画像」であることが好適である。
また、候補画像選択指示により選択された画像を、以下、適宜、選択画像とする。
また、上記の指示の受け付けとは、通常、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得などを含む概念である。また、当該画像選択指示の入力手段は、例えば、メニュー画面によるものや、キーボードやマウスなどの入力デバイスによるものなど、なんでもよい。
また、第二受付部12における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。第二受付部12は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
画像解析部13は、2以上の入力画像を解析する。「解析する」とは、入力画像から予め決められた指標値を算出することである。「予め決められた指標値」とは、例えば、距離や、類似度、画質などである。「距離」とは、2枚の画像の遠近の程度を表す尺度である。また、「類似度」とは、2枚の画像の類似の程度を表す尺度である。また、「画質」とは、画像の品質の程度を表す尺度である。
具体的に、「距離」は、例えば、2以上の各画像に対応する符号の差分を示す指標値である。「画像に対応する符号」を算出する方法や手順などは、問わない。当該「画像に対応する符号」は、例えば、ベクトル量子化や、ランレングス符号化などの手法により、算出することができる。また、当該符号は、例えば、画像の濃度ヒストグラムや、画像を構成する1以上の各画素の輝度や濃度などであってもよい。また、「差分」とは、差や、ユークリッド距離などである。
また、具体的に、「類似度」は、例えば、画像を構成する1以上の各画素の輝度や濃度、画像内に存在するオブジェクトの輪郭線、その他いわゆる画像の特徴量などを用いて算出される指標値である。オブジェクトとは、被写体や対象物などである。また、オブジェクトは、例えば、人の顔や、自動車、雲、動物などである。
また、具体的に、「画質」は、例えば、構図や、先鋭度、ノイズ量などを用いて算出される指標値である。構図とは、画像内に存在するオブジェクトの位置である。また、先鋭度とは、オブジェクトの輪郭線の明確さの程度を表す尺度である。また、ノイズ量とは、画像に含まれているノイズの量の程度を表す尺度である。また、画質は、例えば、輝度ヒストグラムや、濃度ヒストグラムなどを用いて算出されてもよい。例えば、画像から抽出したオブジェクトの位置が、画像の中心、または、画像の水平方向または垂直方向の1/3の位置に近いほど、画質は高い。また、例えば、画像から抽出したオブジェクトの輪郭線が明確なほど、画質は高い。また、例えば、画像から抽出したノイズの量が少ないほど、画質は高い。また、例えば、輝度ヒストグラムまたは濃度ヒストグラムの飽和の程度が少ないほど、画質は高い。
なお、2以上の入力画像を解析し、予め決められた上記の指標値を算出する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。また、「指標値」は、通常、数値である。従って、指標値が、増加関数により算出される数値であるか、減少関数により算出される数値であるかは、問わない。
また、距離または類似度を算出する場合、画像解析部13は、通常、2つの入力画像間の距離または類似度を算出する。これは、つまり、2以上の入力画像から2つの入力画像を選択し、当該2つの入力画像に対して距離または類似度を算出することである。当該2つの入力画像は、例えば、2以上の入力画像から2つの入力画像を取得する組み合わせのすべてであってもよい。また、当該2つの入力画像は、例えば、時間的に連続する(順序が隣り合う)2つの入力画像のすべてであってもよい。また、当該2つの入力画像は、例えば、選択画像と、他の1以上の入力画像との組み合わせのすべてであってもよい。
また、画質を算出する場合、画像解析部13は、通常、2以上の各入力画像の画質を算出する。例えば、画像解析部13は、2以上の各入力画像から、構図や、先鋭度、ノイズ量などを取得する。そして、画像解析部13は、当該取得した情報を用いて、画質を算出する。このとき、画像解析部13は、通常、画質を算出するための算出式を保持している。また、当該算出式は、構図や、先鋭度、ノイズ量などを代入するための変数を有している。そして、画像解析部13は、当該算出式に取得した情報を代入し、画質を算出する。
また、2以上の入力画像を解析するタイミングは、問わない。画像解析部13は、例えば、第一受付部11が2以上の入力画像を受け付けたあとに、当該2以上の入力画像を解析する。また、画像解析部13は、例えば、第二受付部12が画像選択指示(候補画像選択指示)を受け付けるたびに、当該画像選択指示により選択された1以上の入力画像と、他の1以上の入力画像とを解析する。
判断部14は、2以上の各入力画像が失敗画像であるか否かを判断する。失敗画像とは、撮影に失敗した画像である。また、失敗画像とは、具体的には、コントラストの低い画像や、解像度の低い画像、いわゆる「ぶれている」画像、いわゆる「ピンぼけ」している画像などである。
判断部14は、通常、失敗画像であるか否かを判断するための予め決められた条件(以下、適宜、失敗画像条件)を保持している。失敗画像条件は、画像の属性値である画像属性値に関する条件である。そして、判断部14は、2以上の各入力画像から画像属性値を取得する。当該取得する画像属性値は、通常、失敗画像条件により示される画像属性値である。例えば、失敗画像条件がコントラストに関する条件である場合、判断部14は、2以上の各入力画像からコントラストを取得する。そして、判断部14は、取得した画像属性値が失敗画像条件を満たすか否かを判断する。そして、判断部14は、取得した画像属性値が失敗画像条件を満たす入力画像を、失敗画像であると判断する。
なお、判断部14が取得する画像属性値は、例えば、コントラストや、解像度、先鋭度などである。また、失敗画像条件は、例えば、コントラストが予め決められた閾値以下であることや、解像度が予め決められた閾値以下であること、先鋭度が予め決められた閾値以下であることなどである。なお、当該「以下」は、「未満」であってもよい。
なお、画像から画像属性値を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
例えば、入力画像のコントラストが「10」であるとする。また、失敗画像条件が「コントラスト≦15」であるとする。当該失敗画像条件は、コントラストが15以下であることを意味する。この様な場合、判断部14は、当該コントラストが当該失敗画像条件を満たすと判断する。そして、判断部14は、当該入力画像が失敗画像であると判断する。
また、例えば、入力画像の解像度が「60dpi」であるとする。また、失敗画像条件が「解像度≦72dpi」であるとする。当該失敗画像条件は、解像度が72dpi以下であることを意味する。この様な場合、判断部14は、当該解像度が当該失敗画像条件を満たすと判断する。そして、判断部14は、当該入力画像が失敗画像であると判断する。
また、2以上の各入力画像が失敗画像であるか否かを判断するタイミングは、問わない。判断部14は、通常、第一受付部11が2以上の入力画像を受け付けた直後に、当該2以上の各入力画像が失敗画像であるか否かを判断する。
また、判断部14は、例えば、取得した画像属性値が失敗画像条件を満たす入力画像を、失敗画像でないと判断してもよい。
第一画像取得部15は、入力画像群から2以上の画像を取得する。当該「画像を取得する」とは、具体的には、入力画像群が有する2以上の入力画像の中から2以上の入力画像を選択し、当該選択した2以上の入力画像を取得することである。当該取得の方法や手順などは、問わない。また、このとき、第一画像取得部15は、通常、判断部14が失敗画像でないと判断した入力画像を取得する。例えば、第一画像取得部15は、第一受付部11が受け付けた2以上の入力画像から、失敗画像を削除する。そして、第一画像取得部15は、当該残った2以上の入力画像から2以上の入力画像を取得する。また、当該失敗画像の削除は、例えば、判断部14が行ってもよい。また、このとき、第一画像取得部15は、例えば、失敗画像を削除したあとのすべての入力画像を取得してもよい。
また、第一画像取得部15は、通常、画像間の関係に関する予め決められた条件(以下、適宜、第一取得条件)を保持している。そして、第一画像取得部15は、画像間の関係が当該第一取得条件を満たす2以上の入力画像を入力画像群から取得する。「画像間の関係」とは、通常、相対的な関係と、絶対的な関係である。「相対的な関係」とは、他の画像との間で決まる関係である。また、「絶対的な関係」とは、他の画像に関係なく決まる関係である。また「相対的な関係」は、例えば、連続的な関係と、離散的な関係とに分類することができる。
「連続的な関係」とは、2以上の入力画像の時間的な連続性に関する関係である。「連続的な関係」は、通常、入力画像が有する順序における入力画像間の間隔である。「画像間の間隔」とは、通常、画像の枚数である。また、「画像間の間隔」とは、例えば、順序の差であってもよい。例えば、入力画像群において時間的に連続する2枚の画像について、当該2枚の画像間の画像の枚数は、「0」である。また、当該2枚の画像間の順序の差は、「1」である。また、「離散的な関係」とは、2以上の入力画像の時間的な連続性に関しない関係である。「離散的な関係」は、通常、画像間の距離や、画像間の類似度などである。また、「絶対的な関係」は、通常、画質である。
また、第一取得条件は、例えば、画像間の間隔が均等であることや、画像間の間隔が不均等であること、画像間の距離が予め決められた閾値以上であること、画像間の距離が予め決められた閾値以下であること、画像間の類似度が予め決められた閾値以上であること、画像間の類似度が予め決められた閾値以下であること、画像間の類似度が予め決められた閾値以上であること、画像間の類似度が予め決められた閾値以下であること、画質が予め決められた閾値以上であること、画質が予め決められた閾値以下であることなどである。なお、当該「以上」、「以下」は、それぞれ、「超過」、「未満」であってもよい。
具体的に、第一画像取得部15は、まず、2以上の入力画像間の関係を取得する。そして、第一画像取得部15は、当該取得した画像間の関係が第一取得条件を満たすか否かを判断する。そして、第一画像取得部15は、取得した画像間の関係が第一取得条件を満たす2以上の入力画像を取得する。
また、第一画像取得部15は、通常、第一取得条件により示される画像間の関係に応じて、当該画像間の関係が当該第一取得条件を満たす2以上の入力画像を取得する。例えば、第一取得条件が連続的な関係に関する条件である場合、第一画像取得部15は、連続的な関係が当該第一取得条件を満たす2以上の入力画像を取得する。また、例えば、第一取得条件が離散的な関係に関する条件である場合、第一画像取得部15は、離散的な関係が当該第一取得条件を満たす2以上の入力画像を取得する。また、例えば、第一取得条件が絶対的な関係に関する条件である場合、第一画像取得部15は、絶対的な関係が当該第一取得条件を満たす2以上の入力画像を取得する。
例えば、第一取得条件が、「画像間の間隔が均等であること」である場合、第一画像取得部15は、通常、2以上の入力画像から均等な間隔で2以上の入力画像を取得する。具体的に、第一画像取得部15は、例えば、まず、入力画像を取得する間隔(以下、適宜、取得間隔)を取得する。当該取得間隔は、例えば、予め決められていてもよいし、算出してもよい。算出する場合、取得間隔の算出方法は、通常、予め決められている。取得間隔の算出方法は、通常、数式であり、当該数式は、例えば、入力画像群が有する入力画像の枚数(以下、適宜、保有枚数)や、取得する入力画像の枚数(以下、適宜、取得枚数)などを代入する変数を有する。そして、第一画像取得部15は、基準画像からの間隔が取得間隔である入力画像を、当該取得間隔ごとに順に取得する。当該基準画像は、例えば、先頭の入力画像や、中間の入力画像、取得した入力画像などである。
なお、上記において、取得枚数は、例えば、予め決められていてもよいし、算出してもよい。算出する場合、取得枚数の算出方法は、通常、数式であり、当該数式は、例えば、保有枚数などを代入する変数を有する。
例えば、基準画像の番目が「i」であり、取得間隔が「α」であるとする。この場合、第一画像取得部15は、通常、i番目、i±α番目、i±2α番目、1±3α番目、・・・、と順に入力画像を取得する。なお、算出した番目の入力画像が存在しない場合、第一画像取得部15は、通常、当該入力画像を取得しない。
また、例えば、第一取得条件が、「画像間の間隔が不均等であること」である場合、第一画像取得部15は、通常、2以上の入力画像から不均等な間隔で2以上の画像を取得する。具体的に、第一画像取得部15は、例えば、まず、取得枚数を取得する。そして、第一画像取得部15は、取得枚数と同数の乱数を取得する。当該乱数の範囲は、通常、保有枚数以下の自然数である。そして、第一画像取得部15は、当該取得した乱数に対応する番目の入力画像を取得する。
また、第一画像取得部15は、例えば、取得した乱数を、画像間の間隔として用いてもよい。この場合、第一画像取得部15は、通常、取得枚数−1と同数の乱数を取得する。また、この場合、当該乱数の範囲は、通常、「保有枚数/取得枚数」以下の自然数である。
例えば、取得した乱数が、保有枚数以下の自然数である「4」、「9」、「8」、「12」、「16」であるとする。この様な場合、第一画像取得部15は、通常、4番目、9番目、8番目、12番目、16番目の入力画像を順に取得する。また、このとき、第一画像取得部15は、当該取得した乱数を昇順にソートし、4番目、8番目、9番目、12番目、16番目の順に、入力画像を取得してもよい。
また、例えば、取得した乱数が、「保有枚数/取得枚数」以下の自然数である「2」、「3」、「4」、「2」であるとする。この様な場合、第一画像取得部15は、通常、1番目、1+2=3番目、3+3=6番目、6+4=10番目、10+2=12番目の入力画像を順に取得する。また、この様な場合、第一画像取得部15は、例えば、取得した2以上の各入力画像間の画像の枚数が、当該取得した乱数と同値になるように、1番目、1+2+1=4番目、4+3+1=8番目、8+4+1=13番目、13+2+1=16番目の入力画像を順に取得してもよい。
また、例えば、第一取得条件が、離散的な関係に関する条件である場合、第一画像取得部15は、通常、2以上の入力画像間の離散的な関係を取得する。当該離散的な関係は、通常、距離や類似度などであり、画像解析部13が算出したものである。そして、第一画像取得部15は、例えば、当該離散的な関係が第一取得条件を満たす2つの入力画像を取得する。また、このとき、第一画像取得部15は、例えば、当該2つの入力画像のいずれか一方を取得してもよい。そして、第一画像取得部15は、当該第一取得条件を満たす2つの入力画像の2以上の組から2つまたは1つの入力画像を取得し、結果的に、2以上の入力画像を取得する。
例えば、1番目の入力画像と2番目の入力画像との距離が「80」であるとする。また、第一取得条件が「距離≧50」であるとする。当該第一取得条件は、2つの画像間の距離が50以上であることを意味する。この様な場合、第一画像取得部15は、例えば、1番目および2番目の入力画像を取得する。また、このとき、第一画像取得部15は、例えば、1番目または2番目の入力画像を取得してもよい。また、このとき、第一画像取得部15は、番目が小さい方の入力画像を取得してもよいし、番目が大きい方の入力画像を取得してもよい。
また、例えば、5番目と8番目の入力画像との類似度が「1」であるとする。また、第一取得条件が「類似度≧0.8」であるとする。当該第一取得条件は、2つの画像間の類似度が0.8以上であることを意味する。この様な場合、第一画像取得部15は、例えば、5番目および8番目の入力画像を取得する。また、このとき、第一画像取得部15は、例えば、5番目または8番目の入力画像を取得してもよい。また、このとき、第一画像取得部15は、番目が小さい方の入力画像を取得してもよいし、番目が大きい方の入力画像を取得してもよい。
また、例えば、第一取得条件が、画質に関する条件である場合、第一画像取得部15は、通常、2以上の各入力画像の画質を取得する。当該画質は、通常、画像解析部13が算出したものである。そして、第一画像取得部15は、当該画質が第一取得条件を満たす2以上の入力画像を取得する。
例えば、2番目の入力画像の画質が「80」であるとする。また、第一取得条件が「画質≧60」であるとする。当該第一取得条件は、画質が60以上であることを意味する。この様な場合、第一画像取得部15は、通常、当該2番目の入力画像を取得する。
なお、上記、「離散的な関係」または「絶対的な関係」が第一取得条件を満たす入力画像を取得することは、入力画像の解析の結果に基づいて入力画像を取得することである。
第二画像取得部16は、選択画像との関係に関する予め決められた条件(以下、適宜、第二取得条件)を保持している。そして、第二画像取得部16は、選択画像との関係が当該第二取得条件を満たす1以上の入力画像を入力画像群から取得する。当該取得する入力画像は、通常、選択画像以外の1以上の入力画像である。また、第二画像取得部16は、通常、当該取得の処理を、第二受付部12が画像選択指示を受け付けるたびに行う。また、このとき、第二画像取得部16は、通常、判断部14が失敗画像でないと判断した入力画像を取得する。これは、つまり、失敗画像が削除された1以上の入力画像の中から1以上の入力画像を選択し、取得することである。当該失敗画像の削除は、通常、第一画像取得部15または判断部14が行うが、第二画像取得部16が行ってもよい。
また、上記「選択画像との関係」は、通常、前述の「相対的な関係」である。当該「相対的な関係」における「離散的な関係」には、前述の「離散的な関係」に加え、通常、画質に関する関係を含む。当該「画質に関する関係」とは、通常、当該画質の類似度である。画質の類似度は、例えば、一の画像の画質に対する他の画像の画質の割合や、一の画像の画質と他の画像の画質との差などである。なお、画質の類似度を算出する方法や手順などは、問わない。
また、第二取得条件は、通常、第一取得条件に加え、例えば、選択画像との間隔が先に取得した取得間隔の半分(1/2)であることや、選択画像との間隔が先に取得した取得間隔の1/3であること、画質の類似度が予め決められた閾値以上であること、画質の類似度が予め決められた閾値以下であることなどである。なお、当該「先に取得した取得間隔」とは、第一画像取得部15が取得した取得間隔または第二画像取得部16が取得した取得間隔である。
また、第二画像取得部16は、通常、第二取得条件により示される選択画像との関係に応じて、当該選択画像との関係が当該第二取得条件を満たす1以上の入力画像を取得する。例えば、第二取得条件が連続的な関係に関する条件である場合、第二画像取得部16は、選択画像との連続的な関係が当該第二取得条件を満たす1以上の入力画像を取得する。また、例えば、第二取得条件が離散的な関係に関する条件である場合、第二画像取得部16は、選択画像との離散的な関係が当該第二取得条件を満たす1以上の入力画像を取得する。
例えば、第二取得条件が、選択画像との間隔が先に取得した取得間隔の半分であること、である場合、第二画像取得部16は、通常、まず、先に取得した取得間隔を半分にした取得間隔を取得する。そして、第二画像取得部16は、選択画像との間隔が、当該取得した取得間隔である1以上の入力画像を取得する。
なお、第二画像取得部16による入力画像の取得の方法や手順などは、2以上の入力画像間の関係が、1以上の選択画像と1以上の入力画像との関係であること、および基準画像が、選択画像であること以外は、第一画像取得部15による入力画像の取得の方法や手順などと同様であるので、詳細な説明を省略する。
また、第二画像取得部16は、入力画像の取得を、通常、第二受付部12が受け付けた情報または取得できる入力画像が、取得終了条件を満たすまで行う。取得終了条件とは、入力画像の取得を終了するための条件である。取得終了条件は、通常、第二受付部12が受け付けた情報、または、第二画像取得部16が取得できる入力画像に関する条件である。具体的に、取得終了条件は、第二受付部12が最終画像選択指示を受け付けたことや、第二受付部12が入力画像の取得を終了する旨を示す情報を受け付けたこと、取得できる入力画像がないことなどである。つまり、通常、第二受付部12が受け付けた情報または取得できる入力画像が取得終了条件を満たす場合、第二画像取得部16は、入力画像を取得しない。
また、第二画像取得部16は、通常、同一の入力画像を2度以上取得しないが、2度以上取得してもよい。
また、第二画像取得部16は、例えば、画像選択指示により選択された画像を2以上の入力画像から取得してもよい。
なお、第一取得条件により示される画像間の関係と、第二取得条件により示される選択画像との関係とは、通常、同一であるが、異なっていてもよい。
また、ここで、第一画像取得部15による入力画像を取得する処理を、第一取得処理、第二画像取得部16による入力画像を取得する処理を、第二取得処理とすると、画像出力装置1は、通常、第一取得処理を一度行ったあとに、第二取得処理を一度以上行う。
出力部17は、第一画像取得部15が取得した画像、または第二画像取得部16が取得した画像を出力する。例えば、第一画像取得部15が2以上の画像を取得した場合、出力部17は、通常、当該2以上の画像を出力する。また、第二画像取得部16が1以上の画像を取得した場合、出力部17は、通常、当該1以上の画像および画像選択指示により選択された画像を出力する。また、第二画像取得部16が1以上の画像を選択した場合、出力部17は、例えば、当該1以上の画像を出力してもよい。また、第二画像取得部16が選択画像を含む2以上の画像を取得した場合、出力部17は、通常、当該2以上の画像を出力する。
また、例えば、第二受付部12が最終画像選択指示を受け付けた場合、出力部17は、通常、当該最終画像選択指示により選択された画像のみを出力する。このとき、出力部17は、出力している2以上の画像から、当該最終画像選択指示により選択された画像を取得し、出力する。
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。また、例えば、ディスプレイへ表示する場合の態様は、問わない。
また、出力部17は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部17は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
なお、画像解析部13、判断部14、第一画像取得部15、第二画像取得部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、画像解析部13などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、画像解析部13などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
次に、画像出力装置1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。図2は、画像出力装置1の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS201)画像解析部13は、第一受付部11が入力画像群を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。ここで、当該入力画像群は、m枚の画像を有するものとする。
(ステップS202)判断部14は、m枚の各入力画像から画像属性値を取得する。
(ステップS203)判断部14は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS204)判断部14は、入力画像[i]が失敗画像条件を満たすか否かを判断する。具体的に、判断部14は、入力画像[i]から取得した画像属性値が失敗画像条件を満たすか否かを判断する。そして、満たす場合は、ステップS205に進み、そうでない場合は、ステップS206に進む。
(ステップS205)判断部14は、入力画像[i]を削除する。ここで、当該削除の結果、入力画像は、n枚になったものとする。
(ステップS206)判断部14は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS208に進み、そうでない場合は、ステップS207に進む。
(ステップS207)判断部14は、iを1インクリメントする。そして、ステップS204に戻る。
(ステップS208)画像解析部13は、n枚の各入力画像を解析する。
(ステップS209)第一画像取得部15は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS210)第一画像取得部15は、入力画像[i]が第一取得条件を満たすか否かを判断する。具体的に、第一画像取得部15は、入力画像[i]の画像間の関係が第一取得条件を満たすか否かを判断する。そして、満たす場合は、ステップS211に進み、そうでない場合は、ステップS212に進む。
(ステップS211)第一画像取得部15は、入力画像[i]を取得する。
(ステップS212)第一画像取得部15は、iがnであるか否かを判断する。nである場合は、ステップS214に進み、そうでない場合は、ステップS213に進む。
(ステップS213)第一画像取得部15は、iを1インクリメントする。そして、ステップS210に戻る。
(ステップS214)出力部17は、第一画像取得部15が取得した入力画像を出力する。
(ステップS215)第二画像取得部16は、第二受付部12が候補画像選択指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS216に進み、そうでない場合は、ステップS224に進む。
(ステップS216)第二画像取得部16は、候補画像選択指示により選択された入力画像の番目を、変数sにセットする。
(ステップS217)第二画像取得部16は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS218)第二画像取得部16は、iがsであるか否かを判断する。sである場合は、ステップS221に進み、そうでない場合は、ステップS219に進む。
(ステップS219)第二画像取得部16は、入力画像[i]が第二取得条件を満たすか否かを判断する。具体的に、第一画像取得部15は、入力画像[i]と選択画像との関係が第二取得条件を満たすか否かを判断する。そして、満たす場合は、ステップS220に進み、そうでない場合は、ステップS221に進む。
(ステップS220)第二画像取得部16は、入力画像[i]を取得する。
(ステップS221)第二画像取得部16は、iがnであるか否かを判断する。nである場合は、ステップS223に進み、そうでない場合は、ステップS222に進む。
(ステップS222)第二画像取得部16は、iを1インクリメントする。そして、ステップS218に戻る。
(ステップS223)出力部17は、第二画像取得部16が取得した画像と、候補画像選択指示により選択された画像とを出力する。
(ステップS224)第二画像取得部16は、第二受付部12が受け付けた情報または取得できる入力画像が、取得終了条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS201に戻り、そうでない場合は、ステップS215に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図2のフローチャートのステップS209からステップS213までの処理は、第一取得処理に該当する処理であるが、説明の便宜上、簡略化していることは言うまでもない。
また、図2のフローチャートのステップS217からステップS222までの処理は、第二取得処理に該当する処理であるが、説明の便宜上、簡略化していることは言うまでもない。
(具体例)
次に、画像出力装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、画像出力装置1は、例えば、動画から1以上の画像を切り出すソフトウェア(以下、動画編集ソフト)であるものとする。また、第一受付部11は、33枚の画像を有する動画を受け付けるものとする。当該33枚の画像の概念図は、図3である。図3に示す様に、当該33枚の各画像には、画像識別子が付与されている。当該画像識別子は、動画における順序を示す番号(番目)である。
(例1)
本例において、入力画像群から失敗画像を削除する例について説明する。なお、本例において、失敗画像条件は、コントラストと先鋭度に関する条件であり、「(コントラスト≦15)&(先鋭度≦0.5)」であるものとする。当該失敗画像条件は、コントラストが15以下であり、かつ、先鋭度が0.5以下であることを意味する。
まず、ユーザがパソコンを操作し、動画編集ソフトを起動する。そして、ユーザは、当該ソフトに、パソコンに保存されている動画を読み込ませたとする。すると、第一受付部11は、図3の33枚の画像を受け付ける。
次に、判断部14は、失敗画像条件に従い、33枚の各入力画像からコントラストと先鋭度を取得する。そして、判断部14は、当該33枚の各入力画像について、取得したコントラストと先鋭度が、失敗画像条件を満たすか否かを判断する。
ここで、図3の8、9、24、25の入力画像のコントラストと先鋭度が、失敗画像条件を満たすとする。すると、判断部14は、当該4枚の入力画像を削除する。このときの様子は、例えば、図4である。また、このとき、判断部14は、例えば、残った29枚の入力画像に対して、画像識別子を新たに付与してもよい。このときの様子は、例えば、図5である。
(例2)
本例において、画像間の間隔に基づいて入力画像を取得する例について説明する。本例において、第一画像取得部15は、3枚の入力画像を取得するものとする。また、第二画像取得部16は、2枚の入力画像(選択画像を含むと3枚の画像)を取得するものとする。また、第一取得条件は、「間隔=均等」であるものとする。当該第一取得条件は、画像間の間隔が均等であることを意味する。また、第二取得条件は、「間隔=均等&1/2倍」であるものとする。当該第二取得条件は、画像の間隔が均等であり、かつ、当該間隔が先の取得間隔の1/2倍であることを意味する。
まず、例1と同様に、ユーザがパソコンを操作した結果、第一受付部11が、図3の33枚の入力画像を受け付ける。なお、当該33枚の入力画像には、失敗画像は存在しないものとする。
次に、第一画像取得部15は、入力画像の枚数「33」と、取得枚数「3」とを用いて、取得間隔を算出する。例えば、取得する2枚の画像間の画像の枚数を取得間隔として算出する場合、第一画像取得部15は、「(33−3)/2=15」を算出する。当該取得間隔を、以下、枚数間隔とする。また、例えば、取得する2枚の画像の番目の差を取得間隔として算出する場合、第一画像取得部15は、「(33−1)/2=16」を算出する。当該取得間隔を、以下、差間隔とする。
次に、第一画像取得部15は、取得する入力画像の番目を算出する。ここで、基準画像を、1番目の画像とする。枚数間隔を算出した場合、第一画像取得部15は、「1+15+1=17」と、「17+15+1=33」を算出する。また、差間隔を算出した場合、第一画像取得部15は、「1+16=17」、「17+16=33」を算出する。
次に、第一画像取得部15は、図3の33枚の入力画像から、1、17、33の画像を取得する。
次に、出力部17は、図3の1、17、33の入力画像を出力する。
次に、ユーザが、出力されている3枚の画像から、図3の17の画像を選択したとする。すると、第二受付部12は、図3の17の画像を選択する画像選択指示を受け付ける。当該画像選択指示は、通常、候補画像選択指示である。
次に、第一画像取得部15は、先に算出した取得間隔を用いて、第二取得条件に従い、新たな取得間隔を算出する。上記において、例えば、枚数間隔を算出した場合、第一画像取得部15は、「切り捨て(15/2)=7」を、新たな取得間隔(枚数間隔)として算出する。また、上記において、例えば、差間隔を算出した場合、第一画像取得部15は、「切り捨て(16/2)=8」を、新たな取得間隔(差間隔)として算出する。
次に、第一画像取得部15は、取得する入力画像の番目を算出する。ここで、基準画像は、図3の17の画像である。従って、例えば、枚数間隔を算出した場合、第一画像取得部15は、「17−7−1=9」、「17+7+1=25」を算出する。また、例えば、差間隔を算出した場合、第一画像取得部15は、「17−8=9」、「17+8=25」を算出する。
次に、第一画像取得部15は、図3の33枚の入力画像から、9、25の画像を取得する。
次に、出力部17は、図3の9、17、25の入力画像を出力する。
次に、ユーザが、出力されている3枚の画像から、図3の25の画像を選択したとする。すると、第一画像取得部15は、上記と同様に、取得する入力画像の番目、「21」、「29」を算出する。そして、第一画像取得部15は、図3の33枚の入力画像から、21、29の画像を取得する。そして、出力部17は、選択画像を含む図3の21、25、29の入力画像を出力する。
次に、ユーザが、出力されている3枚の画像から、図3の21の画像を選択したとする。すると、第一画像取得部15は、上記と同様に、取得する入力画像の番目、「19」、「23」を算出する。そして、第一画像取得部15は、図3の33枚の入力画像から、19、23の画像を取得する。そして、出力部17は、選択画像を含む図3の19、21、23の入力画像を出力する。
次に、ユーザが、出力されている3枚の画像から、図3の23の画像を選択したとする。すると、第一画像取得部15は、上記と同様に、取得する入力画像の番目、「22」、「24」を算出する。そして、第一画像取得部15は、図3の33枚の入力画像から、22、24の画像を取得する。そして、出力部17は、選択画像を含む図3の22、23、24の入力画像を出力する。
ここで、第二画像取得部16は、次に取得する画像がないと判断し、入力画像の取得を終了する。これは、次に算出する取得間隔が、0または0以下になるためである。
以上、第一画像取得部15および第二画像取得部16による入力画像の取得の様子を示す概念図は、図6である。
(例3)
本例において、入力画像の解析結果に基づいて入力画像を取得する例について説明する。当該解析結果は、類似度であるものとする。また、第一取得条件は、「類似度≦0.3」であるものとする。また、第二取得条件は、「類似度≧0.8」であるものとする。
まず、例1と同様に、ユーザがパソコンを操作した結果、第一受付部11が、図3の33枚の入力画像を受け付ける。なお、当該33枚の入力画像には、失敗画像は存在しないものとする。
次に、画像解析部13は、図3の33枚の入力画像を解析し、時間的に連続する(隣り合う)2枚の画像間の類似度を算出する。当該算出した類似度は、例えば、図7である。図7において、例えば、「1:2」は、図3の1と2の画像間の類似度を意味する。また、図7において、例えば、「3:4」は、図3の3と4の画像間の類似度を意味する。
次に、第一画像取得部15は、画像解析部13が算出した各類似度が、第一取得条件「類似度≦0.3」を満たすか否かを判断する。そして、第一画像取得部15は、図7の「3:4」、「30:31」の類似度について、第一取得条件を満たすと判断する。
次に、第一画像取得部15は、図3の33枚の入力画像から、3、4、30、31の画像を取得する。
次に、出力部17は、図3の3、4、30、31の入力画像を出力する。
次に、ユーザが、出力されている4枚の画像から、図3の3の画像を選択したとする。すると、第二受付部12は、図3の3の画像を選択する画像選択指示を受け付ける。当該画像選択指示は、通常、候補画像選択指示である。
次に、画像解析部13は、図3の33枚の入力画像を解析し、2枚の入力画像の組み合わせのすべてに対する類似度を算出する。当該算出した類似度は、例えば、図8である。図8において、縦の項目名、横の項目名が、それぞれ、入力画像の画像識別子である。
次に、第二画像取得部16は、図8の類似度のうち、図3の3の入力画像との類似度が、第二取得条件「類似度≧0.8」を満たすか否かを判断する。そして、第二画像取得部16は、図8の類似度より、例えば、図3の1、2の画像について、図3の3の画像との類似度が第二取得条件を満たすと判断する。
次に、第二画像取得部16は、図3の33枚の入力画像から、1、2の画像を取得する。
次に、出力部17は、図3の1、2の入力画像を出力する。
(例4)
本例において、入力画像の解析結果に基づいて入力画像を取得する例について説明する。当該解析結果は、画質であるものとする。また、第一取得条件は、「画質≧85」であるものとする。また、第二取得条件は、「画質類似度≧0.8」であるものとする。当該第二取得条件は、画質の類似度が0.8以上であることを意味する。
まず、例1と同様に、ユーザがパソコンを操作した結果、第一受付部11が、図3の33枚の入力画像を受け付ける。なお、当該33枚の入力画像には、失敗画像は存在しないものとする。
次に、画像解析部13は、図3の33枚の入力画像を解析し、各入力画像の画質を算出する。当該算出した画質は、例えば、図9である。図9において、項目名は、入力画像の画像識別子である。
次に、第一画像取得部15は、画像解析部13が算出した各画質が、第一取得条件「画質≧85」を満たすか否かを判断する。そして、第一画像取得部15は、図9の「1」、「2」、「32」の画質について、第一取得条件を満たすと判断する。
次に、第一画像取得部15は、図3の33枚の入力画像から、1、2、32の画像を取得する。
次に、出力部17は、図3の1、2、32の入力画像を出力する。
次に、ユーザが、出力されている3枚の画像から、図3の2の画像を選択したとする。すると、第二受付部12は、図3の2の画像を選択する画像選択指示を受け付ける。当該画像選択指示は、通常、候補画像選択指示である。
次に、第二画像取得部16は、図9の画質を用いて、図3の33枚の入力画像のうちの2枚の入力画像の組み合わせのすべてに対する画質の類似度を算出する。当該算出した画質の類似度は、例えば、図10である。図10において、縦の項目名、横の項目名は、それぞれ、入力画像の画像識別子である。
次に、第二画像取得部16は、図10の画質の類似度のうち、図3の2の入力画像の画質との類似度が、第二取得条件「画質類似度≧0.8」を満たすか否かを判断する。そして、第二画像取得部16は、図10の画質の類似度より、例えば、図3の1、3、31、33の画像について、図3の2の画像の画質との類似度が第二取得条件を満たすと判断する。
次に、第二画像取得部16は、図3の33枚の入力画像から、1、3、31、33の画像を取得する。
次に、出力部17は、図3の1、3、31、33の入力画像を出力する。
なお、上記例3、例4において、第二画像取得部16は、第二受付部12が受け付けた情報または取得できる入力画像が取得終了条件を満たすまで、第二受付部12が候補画像選択指示を受け付けるたびに、上記の第二取得処理を行うが、二度目以降の第二取得処理の説明は、省略する。
また、入力画像の解析結果である距離に基づいて入力画像を取得する例については、上記例3(類似度に基づいて入力画像を取得する例)と同様であるので、説明を省略する。
以上、本実施の形態による画像出力装置1によれば、例えば、動画が有する2以上の画像や、ユーザにより選択された画像に類似する画像などを、動画が有する2以上の画像の中から自動的に選択し、段階的に出力することにより、ユーザによる所望の画像の選択を容易にすることができる。
なお、本実施の形態において、画像解析部13は、2以上の各入力画像から、画像属性値を取得してもよい。つまり、画像解析部13が行う「解析」には、例えば、画像属性値を取得することが含まれていてもよい。この場合、判断部14は、画像解析部13が取得した画像属性値と失敗画像条件とを用いて、2以上の各入力画像が失敗画像であるか否かを判断する。
また、本実施の形態において、画像解析部13は、2以上の入力画像を解析し、画質の類似度を算出してもよい。つまり、画像解析部13が行う「解析」には、例えば、画質の類似度を算出することが含まれていてもよい。この場合、第二画像取得部16は、画像解析部13が算出した画質の類似度と第二取得条件とを用いて、1以上の入力画像から1以上の入力画像を取得する。
また、本実施の形態において、出力部17は、第一出力手段と、第二出力手段とを備えていてもよい。この場合、第一出力手段は、通常、第一画像取得部15が取得した2以上の入力画像を出力する。また、第二出力手段は、通常、第二画像取得部16が取得した1以上の入力画像および画像選択指示により選択された画像を出力する。また、第二画像取得部16が選択画像を含む2以上の画像を取得した場合、第二出力手段は、通常、当該2以上の画像を出力する。また、例えば、第二受付部12が最終画像選択指示を受け付けた場合、第二出力手段は、通常、当該最終画像選択指示により選択された画像のみを出力する。このとき、第二出力手段は、出力している2以上の画像から、当該最終画像選択指示により選択された画像を取得し、出力する。
また、上記各実施の形態における画像出力装置は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよいし、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態における画像出力装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、2以上の画像を受け付ける第一受付部と、出力されている2以上の画像から1以上の画像を選択する指示である画像選択指示を受け付ける第二受付部と、前記第一受付部が受け付けた2以上の画像から2以上の画像を取得する第一画像取得部と、前記画像選択指示により選択された1以上の画像との関係が予め決められた条件を満たす1以上の画像を前記第一受付部が受け付けた2以上の画像から取得する処理を、前記第二受付部が画像選択指示を受け付けるたびに行う第二画像取得部と、前記第一画像取得部が2以上の画像を取得した場合は、当該2以上の画像を出力し、前記第二画像取得部が1以上の画像を取得した場合は、当該1以上の画像、または、当該1以上の画像および前記画像選択指示により選択された画像を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図11は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の画像出力装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図11において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図12は、コンピュータシステム9のブロック図である。図12において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、MPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の画像出力装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の画像出力装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。