JP2014228768A - トナー、及び画像形成装置 - Google Patents
トナー、及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014228768A JP2014228768A JP2013109577A JP2013109577A JP2014228768A JP 2014228768 A JP2014228768 A JP 2014228768A JP 2013109577 A JP2013109577 A JP 2013109577A JP 2013109577 A JP2013109577 A JP 2013109577A JP 2014228768 A JP2014228768 A JP 2014228768A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- group
- alkyl group
- resin
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】走査プローブ顕微鏡で測定される表面電位の平均値が、−3.0V以上−0.5V以下であり、かつ走査プローブ顕微鏡でトナー粒子の表面電位を測定した際に表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数が、80個数%以上であるトナーである。
【選択図】図1B
Description
ブローオフ法は、二成分トナーの帯電量を測定するもので、トナーをキャリアから吹き飛ばして分離することにより、分離前のトナーとキャリアの電気的中性条件からズレた電荷を検出する方法である。ブローオフ法では、粒子の集合体としてのトナーの平均の帯電量が得られる。
また、E−SPART(Electrical Single Particle Aerodynamic Relaxation Time)法は、電界中で音波により振動する帯電粒子をレーザドップラ振動計で観測し、電極への水平方向速度から粒子帯電量を、空気振動による粒子の水平方向速度の遅れから粒径を、各々求める方法である(例えば、特許文献1参照)。E−SPART Analyzer法では、粒子の集合体としてのトナーの帯電量の分布が得られる。
本発明のトナーは、走査プローブ顕微鏡で測定される表面電位の平均値が、−3.0V以上−0.5V以下であり、かつ走査プローブ顕微鏡でトナー粒子の表面電位を測定した際に表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数が、80個数%以上であることを特徴とする。
本発明のトナーは、走査プローブ顕微鏡で測定される表面電位の平均値が、−3.0V以上−0.5V以下であり、かつ走査プローブ顕微鏡でトナー粒子の表面電位を測定した際に表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数が、80個数%以上である。
そして、結着樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散して得られるトナー材料の溶解又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中に添加して乳化又は分散させて乳化又は分散液を得た後、前記乳化又は分散液から前記有機溶媒の一部を除去し、更に帯電制御剤及び結着樹脂を有機溶媒に溶解又は分散した分散液を、前記有機溶媒の一部を除去した乳化又は分散液に添加し、前記乳化又は分散液から前記有機溶媒を除去することによって、トナーを得た。そのような製造方法により、高帯電性を持つ帯電制御剤が、トナー粒子の表面に一様に存在するようになりやすいことを見出した。
前記の製法で調製したトナーのうち、走査プローブ顕微鏡で測定される表面電位の平均値が、−3.0V以上−0.5V以下であり、かつ走査プローブ顕微鏡でトナー粒子の表面電位を測定した際に表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数が、80個数%以上であるトナーを用いて印刷を行ったところ、印刷画像において白地背景部に現像されるトナーがなく、良好な印刷画像が得られることが分かった。
以上の検証により、適切な表面電位分布を持つトナーにおいて、帯電性に優れ、高画質な画像が得られることを見出し、本発明に至った。
以下にKFMによるトナー粒子の表面の電位分布測定方法について説明する。
測定するトナーをキャリアと混合させて現像剤を作製し、バイアル瓶に入れて1分間手振りで攪拌する。測定対象となるトナー粒子を固定する試料台として、SPM用のステンレス製の試料板上にカーボンテープを付着させたものを準備する。現像剤をパラフィルム(プラスチックパラフィンフィルム)で覆った磁石に付着させ、準備した試料台の上方においてブロアーを用いて現像剤にガスを噴きかけることにより、飛散したトナー粒子を試料台に固定させる。これにより、現像剤から選択的にトナー粒子のみを取り出し、かつ、疎らな状態でトナー粒子を固定することができる。そして、試料板をアースに接続することで、カーボンテープ部分をゼロ電位に定める。
トナー粒子の表面でのマイナス電位を示す領域の割合は、トナー粒子の表面の各測定点のうち、マイナス電位を示す点の数をトナー粒子の表面全体のピクセル数で割った値から求める。表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数は、20個のトナー粒子について前記測定を行い求める。
また、トナー粒子の集合体としてのトナーの表面電位の平均値は、トナー粒子の表面の各測定点での電位の平均値を取ることによりトナー粒子1個の表面電位を測定し、その測定を20個のトナー粒子に対して行った結果の平均値から求める。
走査プローブ顕微鏡でトナー粒子の表面電位を測定した際に表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数は、80個数%以上であり、90個数%以上が好ましく、
100個数%がより好ましい。
図1は、表面電位分布が良好なトナー粒子における表面形状像(図1A)及び表面電位像(図1B)を示している。この粒子においては、トナー表面上の全ての領域でマイナス電位を示しており、トナー表面上での電位の平均値は、−0.8Vである。
図2は、逆極性すなわちプラス電位の部分が存在するトナー粒子における表面形状像(図2A)及び表面電位像(図2B)を示している。
図3は、表面上の全ての領域でマイナス電位を示しているが、電位分布の平均値が小さいトナー粒子における表面形状像(図3A)及び表面電位像(図3B)を示している。このトナー粒子における表面上での電位の平均値は、−0.3Vである。
ここで、前記トナーは、トナー粒子の集合体である。前記トナー粒子は、結着樹脂と帯電制御剤とを少なくとも含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有することが好ましい。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、スチレン・アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ジエン系樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、クマリン樹脂、アミドイミド樹脂、ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂などが挙げられる。また、その他の前記結着樹脂としては、活性水素基含有化合物及び該活性水素基含有化合物と反応可能な重合体を反応させてなるポリマーなども挙げられる。
これらの中でも、定着時にシャープメルトし、画像表面を平滑化できる点で、低分子量化しても十分な可とう性を有しているポリエステル樹脂が好ましく、ポリエステル樹脂にさらに他の樹脂を組み合わせて用いてもよい。
前記ポリエステル樹脂とは、例えば、下記一般式(1)で表される1種若しくは2種以上のポリオールと、下記一般式(2)で表される1種若しくは2種以上のポリカルボン酸とをポリエステル化したものである。
A−(OH)m ・・・一般式(1)
[式中、Aは、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよい芳香族基又はヘテロ環芳香族基を表す。mは2〜4の整数を表す。]
B−(COOH)n ・・・一般式(2)
[式中、Bは、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、置換基を有していてもよい芳香族基又はヘテロ環芳香族基を表す。nは2〜4の整数を表す。]
前記一般式(1)で表されるポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、ビスフェノールA、ビスフェノールA酸化エチレン付加物、ビスフェノールA酸化プロピレン付加物、水素化ビスフェノールA、水素化ビスフェノールA酸化エチレン付加物、水素化ビスフェノールA酸化プロピレン付加物などが挙げられる。
前記活性水素基含有化合物は、前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体が架橋又は伸長反応する際の架橋剤又は伸長剤として作用する。
前記トナーを製造する際のトナー材料中に、前記活性水素基含有化合物及び前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体が含まれることにより、得られるトナーの機械的強度が高まり、樹脂微粒子や外添剤の埋没を抑制することができる。前記活性水素基含有化合物がカチオン性の極性を有する場合には、樹脂微粒子を静電的に引き寄せることもできる。また、トナーの加熱定着時の流動性を調節でき、定着温度幅を広げることもできる。なお、前記活性水素基含有化合物及び前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体は、結着樹脂前駆体であるとも言える。
前記活性水素基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水酸基(アルコール性水酸基又はフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ジアミン(B1)単独、ジアミン(B1)と少量の3価以上のポリアミン(B2)との混合物が特に好ましい。
前記3価以上のポリアミン(B2)としては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。
前記アミノアルコール(B3)としては、例えば、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。
前記アミノメルカプタン(B4)としては、例えば、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。
前記アミノ酸(B5)としては、例えば、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。
前記B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、例えば、前記B1〜B5のいずれかのアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)から得られるケチミン化合物、オキサゾリゾン化合物などが挙げられる。
前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(以下「プレポリマー」と称することがある)としては、前記活性水素基含有化合物と反応可能な部位を少なくとも有しているものであれば特に制限はなく、公知の樹脂等の中から適宜選択することができ、例えば、ポリオール樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、これらの誘導体樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、溶融時の高流動性、透明性の点で、ポリエステル樹脂、即ち、活性水素基含有化合物と反応可能なポリエステル樹脂が特に好ましい。
前記プレポリマーの中でも、高分子成分の分子量を調節し易く、乾式トナーにおけるオイルレス低温定着特性、特に、定着用加熱媒体への離型オイル塗布機構のない場合でも良好な離型性及び定着性を確保できる点で、ウレア結合生成基含有ポリエステル樹脂(RMPE)が特に好ましい。
ウレア結合生成基としては、例えば、イソシアネート基などが挙げられる。ウレア結合生成基含有ポリエステル樹脂(RMPE)における該ウレア結合生成基が該イソシアネート基である場合、該ポリエステル樹脂(RMPE)としては、イソシアネート基含有ポリエステルプレポリマー(A)が特に好適である。
前記アルキレングリコールとしては、炭素数2〜12のものが好ましく、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどが挙げられる。
前記アルキレンエーテルグリコールとしては、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなどが挙げられる。
前記脂環式ジオールとしては、例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなどが挙げられる。
前記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド付加物としては、例えば、前記脂環式ジオールに対し、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加物したものなどが挙げられる。
前記ビスフェノール類としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなどが挙げられる。
前記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物としては、例えば、前記ビスフェノール類に対し、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加物したものなどが挙げられる。
これらの中でも、炭素数2〜12のアルキレングリコール、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物が好ましく、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物と炭素数2〜12のアルキレングリコールとの混合物がより好ましい。
前記3価以上の多価脂肪族アルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなどが挙げられる。
前記3価以上のポリフェノール類としては、例えば、トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなどが挙げられる。
前記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物としては、例えば、前記3価以上のポリフェノール類に対し、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加物したものなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ジカルボン酸(DIC)単独、又はDICと少量の3価以上のポリカルボン酸(TC)との混合物が好ましい。
前記アルキレンジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸などが挙げられる。
前記アルケニレンジカルボン酸としては、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸が好ましい。前記炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸としては、例えば、マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。
前記芳香族ジカルボン酸としては、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸が好ましい。前記炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸としては、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などが挙げられる。
これらの中でも、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸、炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸が好ましい。
前記芳香族ポリカルボン酸としては、炭素数9〜20のものが好ましく、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸などが挙げられる。
前記脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、テトラデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネート、テトラメチルヘキサンジイソシアネートなどが挙げられる。
前記脂環式ポリイソシアネートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
前記芳香族ジイソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、ジフェニレン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナト−3,3’−ジメチルジフェニル、3−メチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアネートなどが挙げられる。
前記芳香脂肪族ジイソシアネートとしては、例えば、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
前記イソシアヌレート類としては、例えば、トリス−イソシアナトアルキル−イソシアヌレート、トリイソシアナトシクロアルキル−イソシアヌレートなどが挙げられる。
これらは、1種単独でも使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合当量比([NCO]/[OH])が、5を超えると、低温定着性が悪化することがあり、1未満であると、耐オフセット性が悪化することがある。
前記含有量が、0.5質量%未満であると、耐ホットオフセット性が悪化し、耐熱保存性と低温定着性とを両立させることが困難になることがあり、40質量%を超えると、低温定着性が悪化することがある。
前記イソシアネート基の平均数が、1未満であると、前記ウレア結合生成基で変性されているポリエステル樹脂(RMPE)の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
まず、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度でカラム溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を毎分1mLの流速で流し、試料濃度を0.05質量%〜0.6質量%に調整した樹脂のテトラヒドロフラン試料溶液を50μL〜200μL注入して測定する。
分子量の測定に当たっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。 検量線作成用の単分散ポリスチレン標準試料としては、Pressure Chemical Co.又は東ソー株式会社製の分子量が6×102、2.1×102、4×102、1.75×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、及び4.48×106のものを用い、少なくとも10点程度の単分散ポリスチレン標準試料を用いることが好ましい。
なお、検出器としてはRI(屈折率)検出器を用いることができる。
前記反応停止剤としては、例えば、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミン等)、又はこれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げられる。
前記混合当量比([NCO]/[NHx])が、1/3未満であると、低温定着性が低下することがあり、3/1を超えると、前記ウレア変性ポリエステル樹脂の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化することがある。
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、高帯電性を持つ帯電制御剤が好ましい。そのような帯電制御剤としては、下記一般式(I)で表されるカリックスアレーンが好ましい。
前記その他の成分としては、例えば、着色剤、離型剤、樹脂微粒子、アニオン性界面活性剤、カチオン化合物、無機微粒子、流動性向上剤、クリーニング性向上剤などが挙げられる。
前記着色剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、黒色顔料、イエロー顔料、マゼンタ顔料、シアン顔料などが挙げられる。これらの中でも、イエロー顔料、マゼンタ顔料、及びシアン顔料のいずれかを含有することが好ましい。
前記黒色顔料は、例えば、ブラックトナーに用いられる。前記黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭、非磁性フェライト、マグネタイト、ニグロシン染料、鉄黒などが挙げられる。
前記イエロー顔料は、例えば、イエロートナーに用いられる。前記イエロー顔料としては、例えば、シイ・アイ・ピグメントイエロー(C.I.Pigment Yellow)74、93、97、109、128、151、154、155、166、168、180、185、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエローなどが挙げられる。
前記マゼンタ顔料は、例えば、マゼンタトナーに用いられる。前記マゼンタ顔料としては、例えば、キナクリドン系顔料、シイ・アイ・ピグメントレッド(C.I.Pigment Red)48:2、57:1、58:2、5、31、146、147、150、176、184、269等のモノアゾ顔料などが挙げられる。また、前記モノアゾ顔料に前記キナクリドン系顔料を併用してもよい。
前記シアン顔料は、例えば、シアントナーに用いられる。前記シアン顔料としては、例えば、Cu−フタロシアニン顔料、Zn−フタロシアニン顔料、Al−フタロシアニン顔料などが挙げられる。
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、融点が50℃以上の離型剤が好ましく、融点が50℃〜120℃の低融点の離型剤がより好ましい。低融点の離型剤は、前記結着樹脂とともに分散されることにより、離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これによりオイルレス(定着ローラにオイルのような離型剤を塗布しない状態)でもホットオフセット性が良好である。
前記樹脂微粒子としては、水相中で水性分散液を形成しうる樹脂であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記樹脂微粒子用の樹脂としては、熱可塑性樹脂であってもよいし、熱硬化性樹脂でもよく、例えば、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、微細な球状の樹脂微粒子の水性分散液が得られ易い点で、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びポリエステル樹脂から選択される少なくとも1種で形成されているのが好ましい。
(1)前記ビニル樹脂の場合、ビニルモノマーを出発原料として、懸濁重合法、乳化重合法、シード重合法及び分散重合法から選択されるいずれかの重合反応により、直接、樹脂微粒子の水性分散液を製造する方法
(2)前記ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の重付加又は縮合系樹脂の場合、前駆体(モノマー、オリゴマー等)又はその溶剤溶液を適当な分散剤の存在下、水性媒体中に分散させた後、加熱、又は硬化剤を添加して硬化させて、樹脂微粒子の水性分散体を製造する方法
(3)前記ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の重付加又は縮合系樹脂の場合、前駆体(モノマー、オリゴマー等)又はその溶剤溶液(液体であることが好ましい。加熱により液状化してもよい)中に適当な乳化剤を溶解させた後、水を加えて転相乳化する方法
(4)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を機械回転式又はジェット式等の微粉砕機を用いて粉砕し、次いで、分級することによって樹脂微粒子を得た後、適当な分散剤存在下、水中に分散させる方法
(5)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液を霧状に噴霧することにより樹脂微粒子を得た後、該樹脂微粒子を適当な分散剤存在下、水中に分散させる方法
(6)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液に貧溶剤を添加するか、又は予め溶剤に加熱溶解した樹脂溶液を冷却することにより樹脂微粒子を析出させ、次に溶剤を除去して樹脂微粒子を得た後、該樹脂微粒子を適当な分散剤存在下、水中に分散させる方法
(7)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液を、適当な分散剤存在下、水性媒体中に分散させた後、加熱又は減圧等によって溶剤を除去する方法
(8)予め重合反応(付加重合、開環重合、重付加、付加縮合、縮合重合等いずれの重合反応様式であってもよい)により調製した樹脂を溶剤に溶解した樹脂溶液中に適当な乳化剤を溶解させた後、水を加えて転相乳化する方法
前記体積平均粒子径は、例えば、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、株式会社堀場製作所製のLA−920)を用いて測定できる。
前記アニオン性界面活性剤は、前記トナーの製造において、水系媒体の調製に用いる。
前記アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステル、フルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤などが挙げられる。これらの中でも、フルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤が好ましい。
前記フルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤としては、例えば、炭素数2〜10のフルオロアルキルカルボン酸又はその金属塩、パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−[ω−フルオロアルキル(炭素数6〜11)オキシ]−1−アルキル(炭素数3〜4)スルホン酸ナトリウム、3−[ω−フルオロアルカノイル(炭素数6〜8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、フルオロアルキル(炭素数11〜20)カルボン酸又はその金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸(炭素数7〜13)又はその金属塩、パーフルオロアルキル(炭素数4〜12)スルホン酸又はその金属塩、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(炭素数6〜10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(炭素数6〜10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル(炭素数6〜16)エチルリン酸エステルなどが挙げられる。また、ドデシルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリウムなども安価で入手しやすく、安全性にも問題がないため好ましい。
前記カチオン化合物は、前記トナーを製造する際の乳化中に前記樹脂微粒子、及び前記アニオン性界面活性剤と併用して極微の乳化液滴径の発生を防止し、前記帯電制御剤であるカリックスアレーンをトナー表面に集中的に配置するため用いられる。
前記カチオン化合物としては、例えば、アミン、アンモニウム塩などの塩基性化合物が挙げられる。また、ジアミン、トリアミン化合物も好ましい。
これらの中でも、脂肪族、芳香族の第一アミン、第二アミン、第三アミンが好ましく、特に第一アミン、第二アミンがより好まく、ブチルアミン、プロピルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、アニリン、o−トルイジン、p−フェニレンジアミン、α−ナフチルアミンが特に好ましい。
その他、前述の活性水素基含有化合物において例示したアミン類も前記カチオン化合物として用いることができる。
前記無機微粒子は、トナー粒子に流動性、現像性、帯電性等を付与するための外添剤として使用する。前記無機微粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記流動性向上剤とは、表面処理を行って疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の悪化を防止する剤のことであり、例えば、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが挙げられる。前記シリカ及び前記酸化チタンは、このような流動性向上剤により表面処理行い、疎水性シリカ及び疎水性酸化チタンとして使用するのが特に好ましい。
前記クリーニング性向上剤は、感光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去するためにトナーに添加される剤のことであり、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸等の脂肪酸金属塩;ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子等のソープフリー乳化重合により製造されたポリマー微粒子などが挙げられる。前記ポリマー微粒子は、比較的粒度分布が狭いものが好ましく、その体積平均粒径としては、0.01μm〜1μmが好適である。
前記乳化又は分散液から除去される前記有機溶媒の一部とは、前記トナー材料の溶解又は分散液中の前記有機溶媒の1/5〜4/5が好ましく、1/4〜3/4がより好ましく、1/3〜2/3が特に好ましい。
前記トナーの重量平均粒径(Dw)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1.0μm〜6.0μmが好ましい。前記重量平均粒径が、1.0μm未満であると、一次転写及び二次転写においてトナーチリが発生しやすくなることがあり、6.0μmを超えると、ドット再現性が不十分になり、ハーフトーン部分の粒状性も悪化して高精細な画像が得られなくなってしまうことがある。
前記トナーの重量平均粒径と個数平均粒径との比(Dw/Dn)が、1.05〜1.25であると、保存安定性、低温定着性、及び耐ホットオフセット性のいずれにも優れたトナーとなりやすい。特に、フルカラー複写機に使用した場合に画像の光沢性に優れる。前記比(Dw/Dn)が、1.05〜1.25であると、二成分現像剤では長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なく、現像装置における長期の攪拌においても良好で安定した現像性が得られる。一成分現像剤ではトナーの収支が行われてもトナーの粒子径の変動が少なくなるとともに、現像ローラへのトナーのフィルミングやトナーを薄層化するブレード等への部材へのトナーの融着がなく、現像装置の長期使用(攪拌)においても良好で安定した現像性が得られ、高画質の画像を得ることが可能となる。
具体的にはガラス製100mLビーカーに10質量%界面活性剤(アルキルベンゼンスフォン酸塩ネオゲンSC−A;第一工業製薬株式会社製)を0.5mL添加し、各トナー0.5gを添加しミクロスパーテルでかき混ぜ、次いでイオン交換水80mLを添加する。得られた分散液を超音波分散器(W−113MK−II、本多電子株式会社製)で10分間分散処理する。前記分散液を、前記マルチサイザーIIIを用いて、測定用溶液としてアイソトンIII(ベックマンコールター製)を用いて測定を行う。測定は、装置が示す濃度が8±2%に成るようにトナーサンプル分散液を滴下する。本測定法は粒径の測定再現性の点から濃度を8±2%にすることが重要である。この濃度範囲であれば粒径に誤差は生じない。
前記トナーの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、下記工程a〜eをこの順で少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択した、洗浄工程、乾燥分級工程などのその他の工程を含む製造方法が好ましい。
工程a:結着樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作製する工程
工程b:前記トナー材料の溶解又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中に添加して乳化又は分散させて乳化又は分散液を作製する工程
工程c:前記乳化又は分散液から前記有機溶媒の一部を除去する工程
工程d:帯電制御剤及び結着樹脂を有機溶媒に溶解又は分散した分散液を、前記有機溶媒の一部を除去した乳化又は分散液に添加する工程
工程e:前記乳化又は分散液から前記有機溶媒を除去する工程
前記工程a〜eを行うことで、帯電制御剤をトナー粒子の表面に一様に存在させることができる。
前記工程aは、結着樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作製する工程である。
前記トナー材料の溶解又は分散液は、トナー材料を有機溶媒に溶解又は分散させて調製する。
前記トナー材料は、結着樹脂を少なくとも含んでなり、更に必要に応じて着色剤、活性水素基含有化合物、活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(プレポリマー)、離型剤などのその他の成分を含む。前記工程aにおいてトナー材料として用いる前記結着樹脂、及びその他の成分としては、トナーを形成可能である限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記トナーの説明において例示した前記結着樹脂、前記着色剤、前記活性水素基含有化合物、前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(プレポリマー)、前記離型剤などがそれぞれ挙げられる。
また、トナー材料の中で、活性水素基含有化合物と反応可能な重合体(プレポリマー)以外の成分は、後述する工程bにおける水系媒体の調製において、水系媒体中に添加混合してもよく、或いは、トナー材料の溶解又は分散液を水系媒体に添加する際に、該トナー材料の溶解又は分散液と共に水系媒体に添加してもよい。
前記有機溶媒としては、前記トナー材料を溶解又は分散可能な溶媒であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナーの造粒時又は造粒後の除去の容易性の点で、沸点が150℃未満のものが好ましい。そのような有機溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられる。これらの中でも、エステル系溶剤が好ましく、酢酸エチルが特に好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記有機溶媒の使用量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記トナー材料に対して、40質量%〜300質量%が好ましく、60質量%〜140質量%がより好ましく、80質量%〜120質量%が特に好ましい。
前記工程bは、前記トナー材料の溶解又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中に添加して乳化又は分散させて乳化又は分散液を作製する工程である。
前記工程bにおいて用いる樹脂微粒子としては、前記トナーの説明において例示した前記樹脂微粒子が挙げられる。
前記水系媒体としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、水、水と混和可能な溶剤、これらの混合物などを用いることができる。これらの中でも、水が特に好ましい。
前記水と混和可能な溶剤としては、水と混和可能であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルコール、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類、低級ケトン類などを用いることができる。前記アルコールとしては、例えば、メタノール、イソプロパノール、エチレングリコールなどが挙げられる。前記低級ケトン類としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アニオン性界面活性剤としては、前記トナーの説明において例示した前記アニオン性界面活性剤が挙げられる。
前記トナー材料の溶解又は分散液を水系媒体中に乳化又は分散させて乳化又は分散液を作製する方法としては、前記トナー材料の溶解又は分散液を水系媒体中で撹拌しながら分散させることが好ましい。分散の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、公知の分散機などを用いて行うことができる。前記分散機としては、低速せん断式分散機、高速せん断式分散機などが挙げられる。前記トナー材料が、前記活性水素基含有化合物と、前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体とを含む場合、乳化又は分散の際、これらを伸長反応ないし架橋反応させることにより、接着性基材が生成する。
前記分散剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、界面活性剤、難水溶性の無機化合物分散剤、高分子系保護コロイド、リン酸カルシウム塩等の酸、アルカリに溶解可能な分散剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、界面活性剤が好ましく、アニオン性界面活性剤がより好ましい。該アニオン性界面活性剤としては、前記水系媒体に含まれる前記アニオン性界面活性剤を用いることができる。
前記酸類としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸などが挙げられる。
前記水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体としては、例えば、アクリル酸β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−クロロ2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどが挙げられる。
前記ビニルアルコール又はビニルアルコールとのエーテル類としては、例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなどが挙げられる。また、ビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなどが挙げられる。また、アミド化合物又はこれらのメチロール化合物としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド酸、又はこれらのメチロール化合物などが挙げられる。
前記クロライド類としては、例えば、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどが挙げられる。
前記窒素原子若しくはその複素環を有するもの等ホモポリマー又は共重合体としては、例えば、ビニルビリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどが挙げられる。
前記ポリオキシエチレン系としては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどが挙げられる。
前記セルロース類としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。
前記リン酸カルシウム塩等の酸、アルカリに溶解可能な分散剤を用いた場合は、塩酸等の酸によりリン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗する方法、酵素により分解する方法等によって、微粒子からリン酸カルシウム塩を除去することが可能である。
前記工程cは、前記乳化又は分散液から前記有機溶媒の一部を除去する工程である。
前記有機溶媒の一部を除去する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、(1)反応系全体を徐々に昇温させて、液滴中の前記有機溶媒の一部を蒸発除去する方法、(2)前記乳化又は分散液を乾燥雰囲気中に噴霧して、液滴中の前記有機溶媒の一部を除去する方法などが挙げられる。
前記乳化又は分散液から除去される前記有機溶媒の一部としては、前記トナー材料の溶解又は分散液中の前記有機溶媒の1/5〜4/5が好ましく、1/4〜3/4がより好ましく、1/3〜2/3が特に好ましい。
前記工程dは、帯電制御剤及び結着樹脂を有機溶媒に溶解又は分散した分散液を、前記有機溶媒の一部を除去した乳化又は分散液に添加する工程である。
前記帯電制御剤及び前記結着樹脂としては、前記トナーの説明において例示した前記帯電制御剤及び前記結着樹脂がそれぞれ挙げられる。
前記工程dにおいて、帯電制御剤及び結着樹脂を有機溶媒に溶解又は分散した分散液を、前記有機溶媒の一部を除去した乳化又は分散液に添加することで、有機溶媒が除去された後に得られるトナー粒子表面に帯電制御剤を一様に付着させることができる。
前記工程eは、前記乳化又は分散液から前記有機溶媒を除去する工程である。この工程によって、不要な前記有機溶媒が除去させる。
前記有機溶媒を除去する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、(1)反応系全体を徐々に昇温させて、液滴中の前記有機溶媒を完全に蒸発除去する方法、(2)前記乳化乃至分散液を乾燥雰囲気中に噴霧して、液滴中の前記有機溶媒を完全に除去してトナー微粒子を形成し、併せて水系分散剤を蒸発除去する方法などが挙げられる。有機溶媒の除去が行われるとトナー粒子が形成される。
<<洗浄工程>>
前記洗浄工程は、有機溶媒を除去しトナー粒子を形成した後、形成されたトナー粒子に対しイオン交換水で洗浄を行い、所望の伝導度を有する分散液を作製する工程である。
形成されたトナー粒子に対し乾燥等を行い、さらにその後、所望により分級等を行う。該分級は、例えば、液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことにより行う。なお、乾燥後に粉体として取得した後に分級操作を行ってもよい。
本発明に関する現像剤は、本発明の前記トナーを含有する。前記現像剤は、一成分現像剤として使用してもよく、キャリアと混合して二成分現像剤として使用してもよい。中でも、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンター等に使用する場合には、寿命向上等の点で前記二成分現像剤が好ましい。
また、前記トナーを用いた前記二成分現像剤の場合、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なく、現像手段における長期の撹拌においても、良好で安定した現像性が得られる。
前記キャリアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、芯材と、該芯材を被覆する樹脂層とを有するものが好ましい。
前記芯材としては、磁性を有する粒子であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フェライト、マグネタイト、鉄、ニッケルが好ましい。また、近年著しく進む環境面への適応性を配慮した場合、前記フェライトとしては、従来の銅−亜鉛系フェライトではなく、マンガンフェライト、マンガン−マグネシウムフェライト、マンガン−ストロンチウムフェライト、マンガン−マグネシウム−ストロンチウムフェライト、リチウム系フェライトが好ましい。
前記樹脂層の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アミノ系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ハロゲン化オレフィン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポリトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂、弗化ビニリデンとアクリル単量体との共重合体、弗化ビニリデンと弗化ビニルとの共重合体、テトラフルオロエチレンと弗化ビニリデンと非弗化単量体とのターポリマー等のフルオロターポリマー、シリコーン樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ストレートシリコーン樹脂としては、例えば、信越化学工業株式会社製のKR271、KR255、KR152;東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSR2400、SR2406、SR2410などが挙げられる。
前記変性シリコーン樹脂としては、例えば、信越化学工業株式会社製のKR206(アルキド変性シリコーン樹脂)、KR5208(アクリル変性シリコーン樹脂)、ES1001N(エポキシ変性シリコーン樹脂)、KR305(ウレタン変性シリコーン樹脂);東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のSR2115(エポキシ変性シリコーン樹脂)、SR2110(アルキド変性シリコーン樹脂)などが挙げられる。
また、潜像のドット径が小さい場合、ドット再現性のバラツキが大きくなり、ハイライト部の粒状性が悪くなる恐れもある。
Dw={1/Σ(nD3)}×{Σ(nD4)}
前記式中、Dは、各チャネルに存在する粒子の代表粒径(μm)を示し、nは、各チャネルに存在する粒子の総数を示す。なお、チャネルとは、粒径分布図における粒径範囲を等分に分割するための長さを示すもので、本発明においては、2μmを採用する。また、各チャネルに存在する粒子の代表粒径としては、各チャネルに保存する粒子の粒径の下限値を採用する。
本発明において、キャリアの粒径分布を測定するための粒度分析計としては、マイクロトラック粒度分析計モデルHRA9320−X100(Honewell社製)を用いることができる。その測定条件は以下の通りである。
[1]粒径範囲:8μm〜100μm
[2]チャネル長さ(チャネル幅):2μm
[3]チャネル数:46
[4]屈折率:2.42
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体(以下、「感光体」と称することがある。)と、静電潜像形成手段と、現像手段とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の手段を有する。
本発明に関する画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
前記画像形成方法は、前記画像形成装置により好適に行うことができ、前記静電潜像形成工程は、前記静電潜像形成手段により好適に行うことができ、前記現像工程は、前記現像手段により好適に行うことができ、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記静電潜像担持体の材質、構造、大きさとしては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、その材質としては、例えば、アモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体などが挙げられる。これらの中でも、長寿命性の点でアモルファスシリコンが好ましい。
前記静電潜像形成手段としては、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記静電潜像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光部材とを少なくとも有する手段などが挙げられる。
前記静電潜像形成工程としては、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記静電潜像担持体の表面を帯電させた後、像様に露光することにより行うことができ、前記静電潜像形成手段を用いて行うことができる。
前記帯電部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器などが挙げられる。
前記帯電は、例えば、前記帯電部材を用いて前記静電潜像担持体の表面に電圧を印加することにより行うことができる。
前記帯電部材として前記磁気ブラシを用いる場合、該磁気ブラシとしては、例えば、Zn−Cuフェライト等の各種フェライト粒子を帯電部材として用い、これを支持させるための非磁性の導電スリーブ、これに内包されるマグネットロールによって構成される。
前記帯電部材として前記ファーブラシを用いる場合、該ファーブラシの材質としては、例えば、カーボン、硫化銅、金属又は金属酸化物により導電処理されたファーを用い、これを金属や他の導電処理された芯金に巻き付けたり張り付けたりすることで帯電部材とすることができる。
前記帯電部材としては、前記接触式の帯電部材に限定されるものではないが、帯電部材から発生するオゾンが低減された画像形成装置が得られるので、接触式の帯電部材を用いることが好ましい。
前記露光部材としては、前記帯電部材により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系等の各種露光部材などが挙げられる。
前記露光部材に用いられる光源としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)等の発光物全般などが挙げられる。
また、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルター等の各種フィルターを用いることもできる。
前記露光は、例えば、前記露光部材を用いて前記静電潜像担持体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像手段としては、前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を現像して可視像を形成する、トナーを備える現像手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記現像工程としては、前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を、トナーを用いて現像して可視像を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段としては、前記トナーを摩擦攪拌させて帯電させる攪拌器と、内部に固定された磁界発生手段を有し、かつ表面に前記トナーを含む現像剤を担持して回転可能な現像剤担持体を有する現像装置が好ましい。
前記現像手段内では、例えば、前記トナーと前記キャリアとが混合攪拌され、その際の摩擦により該トナーが帯電し、回転するマグネットローラの表面に穂立ち状態で保持され、磁気ブラシが形成される。該マグネットローラは、前記静電潜像担持体近傍に配置されているため、該マグネットローラの表面に形成された前記磁気ブラシを構成する前記トナーの一部は、電気的な吸引力によって該静電潜像担持体の表面に移動する。その結果、前記静電潜像が該トナーにより現像されて該静電潜像担持体の表面に該トナーによる可視像が形成される。
前記その他の手段としては、例えば、転写手段、定着手段、クリーニング手段、除電手段、リサイクル手段、制御手段などが挙げられる。
前記その他の工程としては、例えば、転写工程、定着工程、クリーニング工程、除電工程、リサイクル工程、制御工程などが挙げられる。
前記転写手段としては、可視像を記録媒体に転写する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
前記転写工程としては、可視像を記録媒体に転写する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましい。
前記転写工程は、例えば、前記可視像を、転写帯電器を用いて前記感光体を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。
ここで、前記記録媒体上に二次転写される画像が複数色のトナーからなるカラー画像である場合に、前記転写手段により、前記中間転写体上に各色のトナーを順次重ね合わせて当該中間転写体上に画像を形成し、前記中間転写手段により、当該中間転写体上の画像を前記記録媒体上に一括で二次転写する構成とすることができる。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルトなどが好適に挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、代表的には普通紙であるが、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、OHP用のPETベース等も用いることができる。
前記定着手段としては、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧部材が好ましい。前記加熱加圧部材としては、加熱ローラと加圧ローラとの組み合わせ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せなどが挙げられる。
前記定着工程としては、前記記録媒体に転写された可視像を定着させる工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、各色のトナーに対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着工程は、前記定着手段により行うことができる。
前記加熱加圧部材における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記クリーニング手段としては、前記感光体上に残留する前記トナーを除去できる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナなどが挙げられる。
前記クリーニング工程としては、前記感光体上に残留する前記トナーを除去できる工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記クリーニング手段により行うことができる。
前記除電手段としては、前記感光体に対し除電バイアスを印加して除電する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、除電ランプなどが挙げられる。
前記除電工程としては、前記感光体に対し除電バイアスを印加して除電する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記除電手段により行うことができる。
前記リサイクル手段としては、前記クリーニング工程により除去した前記トナーを前記現像装置にリサイクルさせる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、公知の搬送手段などが挙げられる。
前記リサイクル工程としては、前記クリーニング工程により除去した前記トナーを前記現像装置にリサイクルさせる工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記リサイクル手段により行うことができる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御できる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器などが挙げられる。
前記制御工程としては、前記各工程の動きを制御できる工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記制御手段により行うことができる。
図4に示す画像形成装置は、複写装置本体150と、給紙テーブル200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置(ADF)400とを備えている。
複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。そして、中間転写体50は、支持ローラ14、15及び16に張架され、図4中、時計回りに回転可能とされている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14と支持ローラ15とにより張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、前記露光部材である露光装置21が配置されている。中間転写体50における、タンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23に張架されており、二次転写ベルト24上を搬送される転写紙と中間転写体50とは互いに接触可能である。二次転写装置22の近傍には前記定着手段である定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26と、これに押圧されて配置された加圧ローラ27とを備えている。
なお、タンデム画像形成装置においては、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、転写紙の両面に画像形成を行うために該転写紙を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
<未変性ポリエステル(低分子量ポリエステル)の合成>
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物67部、ビスフェノールAプロピオンオキサイド3モル付加物84部、テレフタル酸274部、及びジブチルチンオキサイド2部を投入し、常圧下、230℃にて8時間反応させ反応液を得た。次いで、得られた反応液を10mmHg〜15mmHgの減圧下にて5時間反応させて、[未変性ポリエステル]を合成した。得られた[未変性ポリエステル]は、数平均分子量(Mn)が2,100、重量平均分子量(Mw)が5,600、ガラス転移温度(Tg)が55℃であった。
<帯電制御剤分散液の調製>
ビーカー内に表1で示した帯電制御剤を5部、前記[未変性ポリエステル]15部、及び酢酸エチル30部を仕込み、ビーズミル(「ウルトラビスコミル」;アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/s、及び直径0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填した条件で3パスして[帯電制御剤分散液A1]〜[帯電制御剤分散液C]を調製した。[帯電制御剤分散液A1]〜[帯電制御剤分散液C]中の帯電制御剤の平均粒子径(分散径)は500nm以下であった。
m+nの値はLC−MS法によって求めた。すなわちピーク面積の平均値より平均分子量を求め、仕込み組成比より推定される平均ユニット分子量で除した値である。
なお、表1に示すカリックスアレーン誘導体、及びフェノール誘導体縮合物は、特許第2568675号公報などを参考にして合成した。
<トナー材料の溶解液又は分散液の調製>
<<マスターバッチ(MB)の調製>>
水1,000部、及びカーボンブラック(「Printex35」;デグサ社製、DBP吸油量=42mL/100g、pH=9.5)540部、及び前記[未変性ポリエステル]1,200部を、ヘンシェルミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて混合し混合物を得た。得られた混合物を二本ロールで150℃にて30分間混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン株式会社製)で粉砕して、[マスターバッチ]を調製した。
冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部、及びジブチルチンオキサイド2部を仕込み、常圧下で、230℃にて8時間反応させた。次いで、10mmHg〜15mmHgの減圧下で、5時間反応させて、[中間体ポリエステル]を合成した。得られた[中間体ポリエステル]は、数平均分子量(Mn)が2,100、重量平均分子量(Mw)が9,600、ガラス転移温度(Tg)が55℃、酸価が0.5mgKOH/g、水酸基価が49mgKOH/gであった。
次に、冷却管、撹拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、前記[中間体ポリエステル]411部、イソホロンジイソシアネート89部、及び酢酸エチル500部を仕込み、100℃にて5時間反応させて、[プレポリマー](活性水素基含有化合物と反応可能な重合体)を合成した。得られた[プレポリマー]の遊離イソシアネート含有量は、1.60%であり、[プレポリマー]の固形分濃度(150℃、45分間放置後)は50%であった。
ビーカー内に前記[未変性ポリエステル]100部、及び酢酸エチル130部を撹拌し溶解させた。次いで、カルナウバワックス(分子量=1,800、酸価=2.5、針入度=1.5mm(40℃))10部、前記[マスターバッチ]10部、及びイソホロンジアミン0.3部を仕込み、ビーズミル(「ウルトラビスコミル」;アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/s、及び直径0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填した条件で3パスして原料溶解液を調製し、前記[プレポリマー]を40部添加し、撹拌した後、[トナー材料相](トナー材料の溶解又は分散液)を調製した。
撹拌棒及び温度計をセットした反応容器に、水683部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(エレミノールRS−30、三洋化成工業株式会社製)16部、スチレン83部、メタクリル酸83部、アクリル酸ブチル110部、及び過硫酸アンモニウム1部を仕込み、400回転/分間で15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られた。加熱して、系内温度75℃まで昇温し5時間反応させた。さらに、1%過硫酸アンモニウム水溶液30部加え、75℃で5時間熟成してビニル系樹脂(スチレン−メタクリル酸−アクリル酸ブチル−メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩の共重合体)の水性分散液[樹脂微粒子分散液A]を得た。[樹脂微粒子分散液A]の分散粒子の体積平均粒径(株式会社堀場製作所製のLA−920で測定)は、42nmであった。
水660部、前記[樹脂微粒子分散液A]1.25部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5%の水溶液(「エレミノールMON−7」;三洋化成工業株式会社製)25部、及び酢酸エチル60部を混合撹拌し、乳白色の液体([水相])を得た。
[水相]150部を容器に入れ、TK式ホモミキサー(プライミクス株式会社製)を用い、回転数8,000rpmで撹拌し、これに前記[トナー材料相]100部を添加し、10分間混合して乳化又は分散液([乳化スラリー1])を調製した。
得られた[乳化スラリー1]を少量サンプリングし、大過剰のイオン交換水で直ちに希釈し、粒子径Dw1を測定した。Dw1は、4.8μmであった。
脱気用配管、撹拌機及び温度計をセットしたフラスコに、前記[乳化スラリー1]を100部仕込み、撹拌周速20m/分間で撹拌しながら30℃にて12時間減圧下、脱溶剤し、ガスクロマトグラフィーにより脱溶剤量を監視しながら50%量の有機溶媒を除去した。
<有機溶媒の部分除去>を行った後、再度TK式ホモミキサー(プライミクス株式会社製)を用い、回転数8,000rpmで撹拌し、前記[帯電制御剤分散液A1]を[トナー材料相]100部に対し0.4部加え、10分間混合して乳化又は分散液([乳化スラリー2])を調製した。得られた[乳化スラリー2]を少量サンプリングし、大過剰のイオン交換水で直ちに希釈し、粒子径Dw2(Dw乳化終了直前2)を測定した。Dw2は4.9μm〜5.0μmであり、Dw1と比べて僅かに大きいことが分かった。そのため、帯電制御剤分散液は乳化され[乳化スラリー1]の粒子表面に付着したと考えられる。
脱気用配管、撹拌機及び温度計をセットしたフラスコに、前記[乳化スラリー2]を100部仕込み、撹拌周速20m/分間で撹拌しながら30℃にて12時間減圧下、脱溶剤し[脱溶剤スラリー]とした。得られた[脱溶剤スラリー]を60℃で1時間加熱し、帯電制御剤の分散体を融合させた。
前記加熱後の[脱溶剤スラリー]全量を減圧濾過した後、濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合、再分散(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数3,000rpmにて10分間)した後濾過する操作を3回行った。得られた濾過ケーキを順風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmのメッシュで篩い、トナー母体粒子を得た。
トナー母体粒子100部に対して、平均粒径100nmの疎水性シリカ0.6部と、平均粒径20nmの酸化チタン1.0部と、平均粒径15nmの疎水性シリカ微粉体0.8部とをヘンシェルミキサーにて混合し、トナーを得た。
次に、トナーの評価に用いたキャリアの具体的な作製例について説明する。本発明で用いるキャリアは、これらの例に限定されるものではない。
−キャリア原料−
アクリル樹脂溶液(固形分50%) 21.0部
グアナミン溶液(固形分70%) 6.4部
アルミナ粒子[平均粒径0.3μm、固有抵抗1014(Ω・cm)] 7.6部
シリコーン樹脂溶液 65.0部
[固形分23%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
アミノシラン 1.0部
[固形分100%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)]
トルエン 60部
ブチルセロソルブ 60部
上記キャリア原料をホモミキサーで10分間分散し、アルミナ粒子を含むアクリル樹脂及びシリコーン樹脂の被覆膜形成溶液を得た。
芯材として焼成フェライト粉[(MgO)1.8(MnO)49.5(Fe2O3)48.0:平均粒径;25μm]に前記被覆膜形成溶液を芯材表面に膜厚0.15μmになるようにスピラコーター(岡田精工株式会社製)により塗布し乾燥し被覆フェライト粉を得た。
得られた被覆フェライト粉を電気炉中にて150℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き106μmの篩を用いて解砕し、キャリアを得た。
結着樹脂膜厚測定は、透過型電子顕微鏡にてキャリア断面を観察することにより、キャリア表面を覆う被覆膜を観察することができるため、その膜厚の平均値をもって膜厚とした。こうして、重量平均粒径35μmのキャリアAを得た。
上記トナーと上記キャリアAを用い、キャリア100部に対しトナー7部を容器が転動して攪拌される型式のターブラミキサーを用いて均一混合し帯電させて2成分現像剤を作製した。
トナー粒子の表面電位分布は、走査プローブ顕微鏡装置(アサイラム・テクノロジー製、MFP−3D)を用いて、表面電位顕微鏡(KFM)測定モードにより測定した。カンチレバーは、OMCL−AC240TM−B2(オリンパス株式会社製)を用いた。
測定するトナーをキャリアと混合させて現像剤を作製し、バイアル瓶に入れて1分間手振りで攪拌した。測定対象となるトナー粒子を固定する試料台として、SPM用のステンレス製の試料板上にカーボンテープを付着させたものを準備した。現像剤をパラフィルム(プラスチックパラフィンフィルム)で覆った磁石に付着させ、準備した試料台の上方においてブロアーを用いて現像剤にガスを噴きかけることにより、飛散したトナー粒子を試料台に固定させた。これにより、現像剤から選択的にトナー粒子のみを取り出し、かつ、疎らな状態でトナー粒子を固定することができた。そして、試料板をアースに接続することで、カーボンテープ部分をゼロ電位に定めた。
KFM測定においては、各測定ライン上でトナー粒子の表面形状を測定した後、そこから一定の高さリフトさせたライン上で電位測定を行うリフトモードを用いて測定を行った。
形状測定においては、プローブであるカンチレバーをその共振周波数近傍で機械的に振動させるタッピングモードを用いた。
電位測定においては、形状測定の際のカンチレバー振動の中心を基準として、50nm〜150nmリフトさせたライン上で測定を行った。
トナー粒子の表面でのマイナス電位を示す領域の割合は、トナー粒子の表面の各測定点のうち、マイナス電位を示す点の数をトナー粒子の表面全体のピクセル数で割った値から求めた。表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数は、20個のトナー粒子について前記測定を行い求めた。
また、トナー粒子の集合体としてのトナーの表面電位の平均値は、トナー粒子の表面の各測定点での電位の平均値を取ることによりトナー粒子1個の表面電位を測定し、その測定を20個のトナー粒子に対して行った結果の平均値から求めた。
株式会社リコー製デジタルフルカラー複写機imagioColor2800を用いて、現像剤について、A4サイズ、画像面積7%の画像チャートをテスト画像として1,000枚ランニング試験を実施した。1,000枚目の画像について、ルーペを用いて観察し、白色部分の地かぶりの程度についてランク評価を行った。
ランクとしては、以下のとおりである。評価結果を表4に示した。
◎:地汚れがない
○:地汚れが軽度に発生しているが、許容できる
△:地汚れが発生しており、許容できない
×:地汚れが激しく発生
実施例1において、帯電制御剤分散液を、表4に示す帯電制御剤分散液に代えた以外は、実施例1と同様にして、トナー及び2成分現像剤を得た。実施例1と同様にして、トナー表面電位分布の測定及び画像の評価を行った。結果を表4に示した。
<トナー材料相の調製>
ビーカー内に前記[未変性ポリエステル]100部、及び酢酸エチル130部を、攪拌し溶解させた。次いで、カルナウバワックス(分子量=1,800、酸価=2.5、針入度=1.5mm(40℃))10部、前記[マスターバッチ]10部、及び前記[帯電制御剤分散液C]1.16部、及びイソホロンジアミン0.3部を仕込み、ビーズミル(「ウルトラビスコミル」;アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/hr、ディスク周速度6m/s、及び0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填した条件で3パスして原料溶解液を調製し、前記[プレポリマー]を40部添加し、攪拌した後、[トナー材料相](トナー材料の溶解又は分散液)を調製した。
水660部、前記[樹脂微粒子分散液A]1.25部、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムの48.5%の水溶液(「エレミノールMON−7」;三洋化成工業株式会社製)25部、及び酢酸エチル60部を混合撹拌し、乳白色の液体([水相])を得た。
[水相]150部を容器に入れ、TK式ホモミキサー(プライミクス株式会社製)を用い、回転数8,000rpmで攪拌し、これに前記[トナー材料相]100部を添加し、10分間混合して乳化又は分散液([乳化スラリー3])を調製した。
得られた[乳化スラリー3]を少量サンプリングし、大過剰のイオン交換水で直ちに希釈し、粒子径Dw3を測定した。Dw3は、4.8μmであった。
脱気用配管、攪拌機及び温度計をセットしたフラスコに、前記[乳化スラリー3]を100部仕込み、攪拌周速20m/分間で攪拌しながら30℃にて12時間減圧下、脱溶剤し、[脱溶剤スラリー]とした。得られたスラリーを少量サンプリングし、大過剰のイオン交換水で希釈し、粒子径Dw4を測定した。Dw4は、5.3μmであった。
前記加熱後の[脱溶剤スラリー]全量を減圧濾過した後、濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合、再分散(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数3,000rpmにて10分間)した後濾過する操作を3回行った。得られた濾過ケーキを順風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmのメッシュで篩い、トナー母体粒子を得た。
トナー母体粒子を100部に対して、平均粒径100nmの疎水性シリカ0.6部と、平均粒径20nmの酸化チタン1.0部と、平均粒径15nmの疎水性シリカ微粉体を0.8部とをヘンシェルミキサーにて混合し、トナーを得た。
比較例3において、[帯電制御剤分散液C]を用いない以外は、比較例3と同様にして、トナー及び2成分現像剤を作製した。
得られたトナー及び2成分現像剤について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表4に示した。
比較例3において、[帯電制御剤分散液C]を表4に示す[帯電制御剤分散液]に代えた以外は、比較例3と同様にして、トナー及び2成分現像剤を作製した。
得られたトナー及び2成分現像剤について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表4に示した。
実施例1において、乳化又は分散液(帯電制御剤分散液の添加後)の調製の際に、[トナー材料相]100部に対して加える[帯電制御剤分散液A1]の添加量を、表4に示す量に変えた以外は、実施例1と同様にして、トナー及び2成分現像剤を作製した。
得られたトナー及び2成分現像剤について、実施例1と同様の評価を行った。結果を表4に示した。
<1> 走査プローブ顕微鏡で測定される表面電位の平均値が、−3.0V以上−0.5V以下であり、かつ走査プローブ顕微鏡でトナー粒子の表面電位を測定した際に表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数が、80個数%以上であることを特徴とするトナーである。
<2> 結着樹脂及び帯電制御剤を含有する前記<1>に記載のトナーである。
<3> 帯電制御剤が、下記一般式(I)で表されるカリックスアレーンである前記<2>に記載のトナーである。
<4> 結着樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散して得られるトナー材料の溶解又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中に添加して乳化又は分散させて乳化又は分散液を得た後、前記乳化又は分散液から前記有機溶媒の一部を除去し、更に帯電制御剤及び結着樹脂を有機溶媒に溶解又は分散した分散液を、前記有機溶媒の一部を除去した乳化又は分散液に添加し、前記乳化又は分散液から前記有機溶媒を除去することによって得られる前記<2>から<3>のいずれかに記載のトナーである。
<5> 離型剤を含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載のトナーである。
<6> 離型剤の融点が、50℃以上である前記<5>に記載のトナーである。
<7> 静電潜像担持体と
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を現像して可視像を形成する、トナーを備える現像手段とを有し、
前記トナーが、前記<1>から<6>のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成方法である。
61 現像装置
Claims (7)
- 走査プローブ顕微鏡で測定される表面電位の平均値が、−3.0V以上−0.5V以下であり、かつ走査プローブ顕微鏡でトナー粒子の表面電位を測定した際に表面の95%以上がマイナス電位を示すトナー粒子の個数が、80個数%以上であることを特徴とするトナー。
- 結着樹脂及び帯電制御剤を含有する請求項1に記載のトナー。
- 帯電制御剤が、下記一般式(I)で表されるカリックスアレーンである請求項2に記載のトナー。
- 結着樹脂を含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散して得られるトナー材料の溶解又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中に添加して乳化又は分散させて乳化又は分散液を得た後、前記乳化又は分散液から前記有機溶媒の一部を除去し、更に帯電制御剤及び結着樹脂を有機溶媒に溶解又は分散した分散液を、前記有機溶媒の一部を除去した乳化又は分散液に添加し、前記乳化又は分散液から前記有機溶媒を除去することによって得られる請求項2から3のいずれかに記載のトナー。
- 離型剤を含有する請求項1から4のいずれかに記載のトナー。
- 離型剤の融点が、50℃以上である請求項5に記載のトナー。
- 静電潜像担持体と
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像担持体に形成された前記静電潜像を現像して可視像を形成する、トナーを備える現像手段とを有し、
前記トナーが、請求項1から6のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013109577A JP2014228768A (ja) | 2013-05-24 | 2013-05-24 | トナー、及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013109577A JP2014228768A (ja) | 2013-05-24 | 2013-05-24 | トナー、及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014228768A true JP2014228768A (ja) | 2014-12-08 |
Family
ID=52128629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013109577A Pending JP2014228768A (ja) | 2013-05-24 | 2013-05-24 | トナー、及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014228768A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10101680B2 (en) | 2016-03-29 | 2018-10-16 | Kyocera Document Solutions Inc. | Electrostatic latent image developing toner |
JP2020071363A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | キヤノン株式会社 | トナー |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011123346A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Ricoh Co Ltd | トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP2011128349A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Ricoh Co Ltd | トナー、並びに該トナーを用いた画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2012137717A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-19 | Ricoh Co Ltd | トナー、及びその製造方法、該トナーを用いる現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法 |
-
2013
- 2013-05-24 JP JP2013109577A patent/JP2014228768A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011123346A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Ricoh Co Ltd | トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP2011128349A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Ricoh Co Ltd | トナー、並びに該トナーを用いた画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2012137717A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-19 | Ricoh Co Ltd | トナー、及びその製造方法、該トナーを用いる現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10101680B2 (en) | 2016-03-29 | 2018-10-16 | Kyocera Document Solutions Inc. | Electrostatic latent image developing toner |
JP2020071363A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | キヤノン株式会社 | トナー |
JP7237523B2 (ja) | 2018-10-31 | 2023-03-13 | キヤノン株式会社 | トナー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5510026B2 (ja) | トナー、並びに、現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び画像形成装置 | |
JP5515909B2 (ja) | トナー、並びに現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び画像形成装置 | |
JP5241402B2 (ja) | 樹脂粒子、トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP5692579B2 (ja) | トナーの製造方法並びにトナー及びこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP5444701B2 (ja) | トナー、並びに、該トナーを用いたフルカラー画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP2010008734A (ja) | トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
US20110151372A1 (en) | Toner, image forming method using the toner, and image forming apparatus using the toner | |
JP2013109142A (ja) | トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP2009109661A (ja) | トナーの製造方法並びに画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP2012137717A (ja) | トナー、及びその製造方法、該トナーを用いる現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、画像形成方法 | |
JP5387071B2 (ja) | トナー、トナーの製造方法、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP5948807B2 (ja) | トナー | |
JP5928791B2 (ja) | トナー | |
JP5929377B2 (ja) | トナー | |
JP5962110B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
US9152069B2 (en) | Toner, and full-color image forming method and full-color image forming apparatus using the toner | |
JP5534387B2 (ja) | 電子写真用ブラックトナー、2成分現像剤及び画像形成方法 | |
JP2014228768A (ja) | トナー、及び画像形成装置 | |
JP2013190678A (ja) | カプセルトナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP2011128349A (ja) | トナー、並びに該トナーを用いた画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP5494072B2 (ja) | トナー、並びに該トナーを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP5458852B2 (ja) | トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP2012141543A (ja) | トナー及び現像剤並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP5696937B2 (ja) | アザカリックスアレン誘導体を添加したトナー | |
JP5477092B2 (ja) | トナー、並びに該トナーを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170310 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170808 |