JP2014217937A - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体圧を利用して充分な保持固定力を得ることができる固定保持手段を備えた工作機械を提供する。
【解決手段】ベッド本体2と、ベッド本体2の片側部に設けられた主軸部4と、主軸部4に近接及び離隔する方向に移動自在に支持されたテールストック40(又は副主軸部)と、を備えた工作機械。テールストック40(又は副主軸部)は、移動自在に支持されたスライド42と、スライド42を固定保持するための固定保持手段72とを有し、固定保持手段72は、ベッド本体に取り付けられた軸部材74と、スライド42に取り付けられた固定手段75とを備え、固定手段75は、複数の挟持爪部を有するコレット80と、複数の挟持爪部の外周面に作用するスライドスリーブと、スライドスリーブを移動させるためのシリンダ機構とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、テールストック又は副主軸部を備えた工作機械に関する。
工作機械の一例としての旋盤(例えば、NC旋盤)は、ベッド本体と、ベッド本体の片側部に設けられた主軸部と、主軸部に回転自在に支持された主軸と、この主軸に装着されたチャック手段と、加工工具が取り付けられた工具取付手段とを備えている。工具取付手段は、例えばタレットなどから構成され、加工すべき加工物は、チャック手段に着脱自在に装着され、工具取付手段に取り付けられた加工工具が加工物に作用して例えば切削加工が施される。
このような旋盤においては、主軸部に対向してベッド本体の他側部にテールストックが設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。このテールストックは、主軸部に近接及び離隔する方向に延びるリニアガイドレールと、このリニアガイドレールに沿って移動自在に支持されたテールストックと、テールストックを移動させるための駆動手段と、テールスライドを固定保持するための固定保持手段とを含み、固定保持手段は、油圧シリンダと、この油圧シリンダのピストンに取り付けられたクランパとを有している。このような旋盤においては、油圧シリンダを作動させてピストンを固定方向に移動させると、クランパがベッド本体の一部に作用し、この油圧シリンダの油圧力でもってテールストックが一対のガイドレールに圧接固定される。
特開2003−80404号公報
しかしながら、このようなテールストックを備えた旋盤では、次の通りの解決すべき問題がある。即ち、このテールストックに採用された固定保持手段では、テールスライドが一対のガイドレールに載置支持され、一対のガイドレールにテールスライド及びクランパが挟持固定されるものであり、従って、一対のガイドレールを間に介してテールスライド及びクランパにより挟持する形態のものには適用可能であるが、テールスライドとクランパにより挟持固定することが難しい形態のもの、例えば一対のガイドレールが上下方向にずれて配置される形態のものには適用することができない。また、従来の固定保持手段では、ガイドレール及びこれを支持する部材を間に介して一方向に挟持固定する構造であるために、油圧をある程度大きくしても充分な固定保持力を得るのが難しいという問題がある。また、このテールストックの代わりに副主軸部を備えた旋盤などにおいても同様の問題がある。
本発明の目的は、流体圧を利用して充分な保持固定力を得ることができる固定保持手段を備えた工作機械を提供することである。
また、本発明の他の目的は、設計上の制限をほとんど受けることなく採用できる固定保持手段を備えた工作機械を提供することである。
本発明の請求項1に記載の工作機械は、ベッド本体と、前記ベッド本体の片側部に設けられた主軸部と、前記主軸部に主軸を介して回転自在に支持されたチャック手段と、前記ベッド本体に前記主軸部に近接及び離隔する第1の方向に移動自在に支持されたテールストック又は副主軸部と、前記テールストック又は前記副主軸部を前記第1の方向に駆動するための駆動手段と、前記チャック手段に保持された加工物を加工するための加工工具を備えた工具取付手段と、を備えた工作機械において、
前記テールストック又は前記副主軸部は、前記第1の方向に移動自在に支持されたスライドと、前記スライドを固定保持するための固定保持手段とを有し、
前記固定保持手段は、前記ベッド本体に取り付けられて前記第1の方向に延びる軸部材と、前記スライドに取り付けられた固定手段とを備え、前記固定手段は、前記軸部材の周囲に配設された複数の挟持爪部を有するコレットと、前記コレットの前記複数の挟持爪部の外周面に作用する押圧内面を有するスライドスリーブと、前記スライドスリーブを移動させるためのシリンダ機構とを有しており、
前記シリンダ機構のピストンを前記コレットに近接する前方に移動させると、前記スライドスリーブの前記押圧内面が前記コレットの前記複数の挟持爪部に押圧作用し、前記複数の挟持爪部が周方向内方に移動して前記軸部材を挟持し、また前記シリンダ機構の前記ピストンを前記コレットから離隔する後方に移動させると、前記スライドスリーブの前記押圧内面による前記複数の挟持爪部への押圧状態が解除され、前記複数の挟持爪部による前記軸部材の挟持状態が解除されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の工作機械では、前記スライドスリーブと前記コレットとの間には、前記コレットを前記前方に弾性的に偏倚するための弾性偏倚手段が配設され、前記軸部材は、前記コレット、前記スライドスリーブ及び前記シリンダ機構の前記ピストンを貫通して前記第1の方向に延びており、前記シリンダ機構の前記ピストンを前記弾性偏倚手段の弾性作用に抗して前記前方に移動させると、前記スライドスリーブを介して前記コレットの前記複数の挟持爪部が周方向内方に移動して前記軸部材を挟持し、また前記シリンダ機構の前記ピストンを前記後方に移動させると、前記スライドスリーブの前記押圧内面による前記複数の挟持爪部の押圧状態が解除され、前記弾性偏倚手段の弾性作用を利用して前記複数の挟持爪部による前記軸部材の挟持状態が解除されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項3に記載の工作機械では、前記シリンダ機構の前記ピストンには雌ねじ部が設けられ、前記スライドスリーブには雄ねじ部が設けられ、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合されて前記スライドスリーブが前記ピストンと一体的に移動されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の工作機械によれば、テールストック(又は副主軸部)は、主軸部に近接及び離隔する第1の方向に移動自在に支持され、第1の方向に移動自在に支持されたスライドと、このスライドを固定保持するための固定保持手段とを有している。そして、固定保持手段は、ベッド本体に取り付けられた軸部材と、スライドに取り付けられた固定手段とを備え、この固定手段は、軸部材の周囲に配設された複数の挟持爪部を有するコレットと、コレットの複数の挟持爪部に作用する押圧内面を有するスライドスリーブと、スライドスリーブを移動させるためのシリンダ機構とを有しているので、このシリンダ機構のピストンをコレットに近接する前方に移動させると、スライドスリーブの押圧内面がコレットの複数の挟持爪部に押圧作用し、複数の挟持爪部が周方向内方に移動して軸部材を周囲より挟持し、かくして、コレットの複数の挟持爪部によりスライド、即ちテールストック(又は副主軸部)を確実に保持固定することができる。尚、シリンダ機構のピストンをコレットから離隔する後方に移動させると、スライドスリーブの押圧内面による複数の挟持爪部への押圧状態が解除され、かくして、複数の挟持爪部による軸部材の挟持状態を解除することができる。
また、本発明の請求項2に記載の工作機械によれば、スライドスリーブとコレットとの間に弾性偏倚手段が配設され、軸部材は、コレット、スライドスリーブ及びシリンダ機構のピストンを貫通して第1の方向に延びているので、シリンダ機構のピストンを弾性偏倚手段の弾性作用に抗して前方に移動させると、スライドスリーブを介してコレットの複数の挟持爪部が周方向内方に移動して軸部材を挟持し、これによって、スライドを所望位置に確実に保持固定することができ、またシリンダ機構のピストンを後方に移動させると、スライドスリーブの押圧内面による複数の挟持爪部の押圧状態が解除され、これによって、弾性偏倚手段の弾性作用を利用して複数の挟持爪部による軸部材の挟持状態を確実に解除することができる。
更に、本発明の請求項3に記載の工作機械によれば、シリンダ機構のピストンに設けられた雌ねじ部とスライドスリーブに設けられた雄ねじ部が螺合されているので、スライドスリーブとシリンダ機構のピストンとを一体的に移動させることができる。
本発明に従う工作機械の一例としてのNC旋盤の一実施形態を簡略的に示す斜視図。 図1のNC旋盤のテールストック及びこれに関連する構成を簡略的に示す斜視図。 図2のテールストックにおける固定保持手段を固定解除状態で示す断面図。 図2のテールストックにおける固定保持手段を固定保持状態で示す断面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う工作機械の一例としてのNC旋盤の一実施形態について説明する。図1において、図示のNC旋盤は、工場の床面などに設置されるベッド本体2を備え、このベッド本体2の前面側(図1において右下側)における片側部(図1において左下部)に主軸部4が設けられている。この主軸部4には、主軸6が回転自在に支持され、この主軸6は主駆動源(図示せず)(例えば、主電動モータ)により所定方向に回転駆動される。図示していないが、主軸6にはチャック手段が取り付けられ、このチャック手段には加工すべき加工物が着脱自在に装着される。従って、主駆動源(図示せず)が作動すると、主軸6及びチャック手段(図示せず)を介して加工物(図示せず)が所定方向に回動される。
ベッド本体2の背面側(図1において左上側)には、工具取付手段8としてのタレット10が配設されている。図示のタレット10は、タレット支持体12と、タレット支持体12に支持された移動支持部材14と、この移動支持部材14に回転自在に支持された工具取付回転体16とを備えている。ベッド本体2の上面18には、前後方向(図1において右下から左上の方向)に間隔をおいて一対の第1案内支持レール20が配設され、一対の第1案内支持レール20は、主軸6の軸方向である第1の方向(図1において左下から右上の方向)に延びており、タレット支持体12は、一対の第1案内支持レール20に沿って第1の方向に移動自在に支持されている。このタレット支持体12に関連して第1駆動手段22が設けられ、第1駆動手段22は、タレット支持体12を移動させるための第1ボールねじ24と、この第1ボールねじ24を回転駆動するための第1駆動源26(例えば、電動モータ)を含んでいる。このように構成されているので、第1駆動源26が所定方向(又は所定方向と反対方向)に回動されると、第1ボールねじ24を介してタレット支持体12(これと一体に移動支持部材14及び工具取付回転体16)が主軸部4に近接する方向(又は離隔する方向)に移動される。
また、タレット支持体12の上傾斜面28には、第1の方向に間隔をおいて一対の第2案内支持レール(図示せず)が配設され、第2案内支持レールは前記上傾斜面28に沿って前方に向けて下方に延びており、移動支持部材14は、一対の第2案内支持レール(図示せず)に沿って前下の方向及び後上の方向に移動自在に支持されている。この移動支持部材14に関連して第2駆動手段30が設けられ、第2駆動手段30は、移動支持部材14を移動させるための第2ボールねじ(図示せず)と、第2ボールねじを回転駆動するための第2駆動源32(例えば、電動モータ)を含んでいる。このように構成されているので、第2駆動源32が所定方向(又は所定方向と反対方向)に回動されると、第2ボールねじ(図示せず)を介して移動支持部材14(これと一体に工具取付回転体16)が右下の方向(又は左上の方向)に移動される。
移動支持部材14にはタレット軸(図示せず)が回転自在に支持され、工具取付回転体16は、このタレット軸に取り付けられている。加工物を加工するための工具(例えば、切削工具)は、この工具取付回転体16の工具取付部34に交換可能に取り付けられる。また、タレット軸(図示せず)は、タレット駆動源(図示せず)(例えば、電動モータ)に駆動連結されており、このタレット駆動源を作動させることにより、工具取付回転体16を回転させて加工工具を選択することができる。
この形態では、主軸部4に対向して、ベッド本体2の他側部(図1において右上部)にテールストック40が配設されている。図1とともに図2及び図3を参照して、図示のテールストック40は、主軸部4に近接及び離隔する方向、即ち主軸6の軸方向である第1の方向に移動自在に配設されたテールスライド42(スライドとしての所謂テールスライド)と、このテールスライド42に回転自在に支持されたテール支持軸44とを備えている。
この形態では、テールスライド42は、ベッド本体2に移動自在に支持されたスライド本体部46を備えている。このスライド本体部46は略逆L字状であり、上壁部48と、この上壁部48の前端部から下方に延びる側壁部50を有している。スライド本体部46の上壁部48の側端部には被案内部材52が設けられ、その側壁部50の下端部には被案内部材54が設けられている。一方、ベッド本体2には、上壁部48の被案内部材52に対応してテール案内支持レール56が設けられ、また側壁部50の被案内部材54に対応して他方のテール案内支持レール58が設けられている。これらテール案内支持レール56,58は、上下方向にずれて位置して上記第1の方向に延び、スライド本体部46は、一対の被案内部材52,54を介して第一の方向に移動自在に支持されている。
このテールスライド42に関連してテール用駆動手段60が設けられ、テール用駆動手段60は、テールスライド42を移動させるためのテール用ボールねじ62と、このボールねじ62を回動させるためのテール用駆動源63(例えば、電動モータ)とを備えている。テール用ボールねじ62は、ベッド本体2側に取り付けられたねじ軸64と、テールスライド42側に取り付けられたナット66とを有し、ねじ軸64の一端側が、ベッド本体2に固定された取付ブラケット68(図1参照)に回転自在に支持され、その他端側がテール用駆動源63に駆動連結されて支持されている。また、テール用ボールねじ62のナット66がテールスライド42の側壁部50に取り付けられている。このように構成されているので、テール用駆動源63が所定方向(又は所定方向とは反対方向)に駆動されると、このテール用ボールねじ64を介してテールスライド42(これと一体的にテール支持軸44)が主軸部4、即ちチャック手段に保持された加工工具に近接する方向(又は離隔する方向)に移動される。
テールスライド42のスライド本体部46の上壁部48の上面には上部支持部70が設けられ、テール支持軸44は、この上部支持部70に回転自在に支持されている。このテール支持軸44の先端部は円錐状に先細になっており、その先端部でもって、主軸部4のチャック手段に保持された加工物(図示せず)の先端部を支持する。
この実施形態では、テールスライド42は、固定保持手段72でもって所望位置に固定保持される。主として図3を参照して、図示の固定保持手段72は、テール用ボールねじ62のねじ軸64と実質上平行に第1の方向に延びる軸部材74と、この軸部材74に解除自在に固定するための固定手段75とを備えている。軸部材74の両端部には支持ブラケット76,78が固定され、これら支持ブラケット76,78がベッド本体4に取り付けられている(図2参照)。
固定手段75は、軸部材74に挟持固定されるコレット80と、このコレット80に作用するスライドスリーブ82と、スライドスリーブ82を移動させるためのシリンダ機構84とを含んでいる。シリンダ機構84は、シリンダ本体86と、このシリンダ本体86内に移動自在に装着されたピストン88とを備え、例えば油圧シリンダ機構から構成される。
この形態では、シリンダ機構84のシリンダ本体86は、前フランジ部90、後フランジ部92及びこれらを接続する本体スリーブ部94から構成され、ピストン88は、軸方向中間部に径方向外方に突出する環状突部96を有し、前フランジ部90とピストン88の環状突部96との間に第1圧力流体室98(図3参照)(例えば、第1圧油室)が規定され、後フランジ部92とピストン88の環状突部96との間に第2圧力流体室100(図4参照)(例えば、第2圧油室)が規定されている。また、前フランジ部90には、第1圧力流体室98に連通する第1流体流路102が設けられ、後フランジ部92には、第2圧力流体室100に連通する第2流体流路104が設けられている。このように構成されているので、第1流体流路102を通して第1圧力流体室98に圧力流体(例えば、圧油)が供給されると、図3に示すように、ピストン88が矢印106で示す後方(即ち、主軸部4から離隔する方向)に移動され、また第2流体流路104を通して第2圧力流体室100に圧力流体(例えば、圧油)が供給されると、図4に示すように、ピストン88が矢印108で示す前方(即ち、主軸部4に近接する方向)に移動される。
このシリンダ機構84は、テールスライド42に取り付けられる。この形態では、シリンダ機構84の後フランジ部92に取付部材110が装着され、この取付部材110がテールスライド42のスライド本体部46(具体的には、その上壁部48の前面)に取り付けられる。尚、この取付部材110を省略し、シリンダ機構84のシリンダ本体86をテールスライド42に直接的に取り付けるようにしてもよい。
スライドスリーブ82の一端部(前端部であって、図3において左端部)は外径が大きく、この大径端部112の内周面には、軸方向内方(図3において右方)に向けて内径が漸減する縮径内テーパ面114(押圧内面として作用する)が設けられている。また、スライドスリーブ82の他端部(後端部であって、図3において右端部)は外径が小さく、この小径端部116に設けられた雄ねじ部が、シリンダ機構84のピストン88に設けられた雌ねじ部(ピストン8に設けた貫通孔118の内周面に設けられている)に螺着され、スライドスリーブ82は、シリンダ機構84のピストン88と一体的に移動する。
このスライドスリーブ82の径方向外方を覆うように中間環状フランジ部材120及び前環状フランジ部材122が配設され、前環状フランジ部材122が中間環状フランジ部材120に取り付けられ、この中間環状フランジ部材120がシリンダ機構84の前フランジ部90に取り付けられ、スライドスリーブ82の大径端部112が前環状フランジ部材122の径方向内側に位置し、その中径中間部124が中間環状フランジ部材120の径方向内側に位置している。
コレット80は、スライドスリーブ82の径方向内側に配設されている。コレット80の片側部(図3において左部)は外径が大きく、この大径部126の外周面には、スライドスリーブ82の縮径内テーパ面114に対応して、軸方向内方(図3において右方)に向けて外径が漸減する縮径外テーパ面128が設けられ、スライドスリーブ82の縮径内テーパ面114が後述するようにコレット80の縮径外テーパ面128に作用する。
このコレット80の他側部(図3において右部)は外径が小さく、この小径部130がスリーブ状に延びている。コレット80の大径部126には周方向に間隔をおいて複数のスリット132(図2参照)が設けられ、これらスリット132は軸方向内方に直線状に延びており、このようにスリット132を設けることによって、コレット80の片側部に複数の挟持爪部134が周方向に配置される。このように構成されているので、コレット80の複数の挟持爪部134は、その他側部(即ち、小径部130)を支点として径方向内方に幾分弾性変形可能に構成される。
このコレット80の片側部を係止するようにキャップ部材136が設けられている。キャップ部材136は、前環状フランジ部材122の先端部の外周に装着され、このキャップ部材136の先端部には、径方向内方に突出する環状係止部138が設けられている。また、コレット80の大径部126の先端部(即ち、複数の挟持爪部134の先端部)外周部に環状段部140が設けられ、キャップ部材136の環状係止部138がコレット80の環状段部140に係止され、このようにキャップ部材136を設けることによって、コレット80の前方(図3において左方)への移動が阻止される。
この形態では、更に、コレット80(具体的には、その小径部130の端面)とスライドスリーブ82(具体的には、その中径中間部124の内環状段部142)との間に、弾性偏倚手段を構成するコイルばね144が介在されている。このコイルばね144は、スライドスリーブ82に対してコレット80を前方に弾性的に偏倚する。
この固定保持手段72においては、軸部材74は、図3及び図4に示すように、コレット80(具体的には、複数の挟持爪部134)、スライドスリーブ82、シリンダ機構84のピストン88及び取付部材110を貫通し、コイルばね144の径方向内側を通って延びており、従って、上述の固定手段75(コレット80、スライドスリーブ82及びシリンダ機構84など)は、この軸部材74に沿ってその軸方向に移動することができる。
この固定保持手段72によるテールストック40(テールスライド42)の固定保持は、次のようにして行われる。テールストック40を所望位置に位置決めして固定保持するには、図4に示すように、固定手段75のシリンダ機構84の第2圧力流体室100に第2流体流路104を通して圧力流体が供給されるように制御すればよい。かくすると、第2圧力流体室100に供給される圧力流体によって、シリンダ機構84のピストン88が矢印108で示す前方に移動し、この移動に伴って、シリンダ機構84の第1圧力流体室98内の圧力流体が第1流体流路102を通して排出される。そして、このようにしてピストン88が前方に移動すると、コイルばね144の弾性偏倚作用に抗してスライドスリーブ82がピストン88と一体的に移動し、コレット80に対してスライドスリーブ82が主軸部4に近接する方向に相対的に移動する。このようにスライドスリーブ82が移動すると、スライドスリーブ82の大径端部112の縮径内テーパ面114がコレット80の大径部126の縮径外テーパ面128に作用し、この縮径内テーパ面114によって複数の挟持爪部134が径方向内方に押圧され、これによって、コレット80の小径部130を支点として径方向内方に弾性変形して複数の挟持爪部134が軸部材74を挟持し、流体圧力を利用してテールスライド42、即ちテールストック40は所望位置に固定保持される。
この固定保持状態においては、図2から理解されるように、コレット80の複数の挟持爪部134が軸部材74の外周面のほぼ全周にわたって径方向内方に挟持保持するので、テールストック40を従来に比してより確実に固定保持することができる。
また、テールストック40(テールスライド42)を移動させるために上述した固定保持を解除するには、図3に示すように、固定手段75のシリンダ機構84の第1圧力流体室98に第1流体流路102を通して圧力流体が供給されるように制御すればよい。かくすると、第1圧力流体室98に供給される圧力流体によって、シリンダ機構84のピストン88が矢印106で示す後方に移動し、この移動に伴って、シリンダ機構84の第2圧力流体室100内の圧力流体が第2流体流路104を通して排出される。そして、このようにしてピストン88が後方に移動すると、このピストン88と一体的にスライドスリーブ82が移動し、コレット80に対してスライドスリーブ82が主軸部4から離隔する方向に相対的に移動する。このようにスライドスリーブ82が移動すると、スライドスリーブ82の縮径内テーパ面114によるコレット80の縮径外テーパ面128への押圧状態が解除される。このとき、コイルばね144はコレット80を前方に向けて弾性的に偏倚し、このコイルばね144の弾性偏倚作用を利用して上述した押圧解除を確実に行うことができる。このようにスライドスリーブ82による押圧状態が解除されると、コレット80の複数の挟持爪部134が元の状態に戻り、これによって、複数の挟持爪部134による軸部材74の挟持状態が解除され、テールストック40を主軸部4に近接及び離隔する方向に移動させることが可能となる。
以上、本発明に従う工作機械の一実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、NC旋盤のテールストックに関連して固定保持手段を設けているが、このような形態の旋盤に限定されず、NC旋盤の副主軸部に関連して上述した固定保持手段を設けるようにすることもできる。この場合、図1のテールストックに代えて副主軸部が設けられ、この副主軸部は、副主軸スライド(スライドとしての所謂副主軸スライド)と、この副主軸スライドに回転自在に支持された副主軸と、副主軸に装着された副チャック手段と、副主軸を所定方向に回動させる副主軸駆動源と、を備え、この副チャック手段に装着された加工物に加工が施され、このような副主軸部の副主軸スライドに関連して上述した固定保持手段を適用することができる。
また、本発明をNC旋盤に適用して説明したが、本発明はこのようなNC旋盤に限定されず、旋盤以外の他の工作機械、例えば研削盤などにも同様に適用することができる。
2 ベッド本体
4 主軸部
6 主軸
8 工具取付手段
40 テールストック
42 テールスライド
44 テール支持軸
60 テール用駆動手段
72 固定保持手段
74 軸部材
75 固定手段
80 コレット
82 スライドスリーブ
84 シリンダ機構
114 縮径内テーパ面
128 縮径外テーパ面
134 挟持爪部
144 コイルばね(弾性偏倚手段)









Claims (3)

  1. ベッド本体と、前記ベッド本体の片側部に設けられた主軸部と、前記主軸部に主軸を介して回転自在に支持されたチャック手段と、前記ベッド本体に前記主軸部に近接及び離隔する第1の方向に移動自在に支持されたテールストック又は副主軸部と、前記テールストック又は前記副主軸部を前記第1の方向に駆動するための駆動手段と、前記チャック手段に保持された加工物を加工するための加工工具を備えた工具取付手段と、を備えた工作機械において、
    前記テールストック又は前記副主軸部は、前記第1の方向に移動自在に支持されたスライドと、前記スライドを固定保持するための固定保持手段とを有し、
    前記固定保持手段は、前記ベッド本体に取り付けられて前記第1の方向に延びる軸部材と、前記スライドに取り付けられた固定手段とを備え、前記固定手段は、前記軸部材の周囲に配設された複数の挟持爪部を有するコレットと、前記コレットの前記複数の挟持爪部の外周面に作用する押圧内面を有するスライドスリーブと、前記スライドスリーブを移動させるためのシリンダ機構とを有しており、
    前記シリンダ機構のピストンを前記コレットに近接する前方に移動させると、前記スライドスリーブの前記押圧内面が前記コレットの前記複数の挟持爪部に押圧作用し、前記複数の挟持爪部が周方向内方に移動して前記軸部材を挟持し、また前記シリンダ機構の前記ピストンを前記コレットから離隔する後方に移動させると、前記スライドスリーブの前記押圧内面による前記複数の挟持爪部への押圧状態が解除され、前記複数の挟持爪部による前記軸部材の挟持状態が解除されることを特徴とする工作機械。
  2. 前記スライドスリーブと前記コレットとの間には、前記コレットを前記前方に弾性的に偏倚するための弾性偏倚手段が配設され、前記軸部材は、前記コレット、前記スライドスリーブ及び前記シリンダ機構の前記ピストンを貫通して前記第1の方向に延びており、前記シリンダ機構の前記ピストンを前記弾性偏倚手段の弾性作用に抗して前記前方に移動させると、前記スライドスリーブを介して前記コレットの前記複数の挟持爪部が周方向内方に移動して前記軸部材を挟持し、また前記シリンダ機構の前記ピストンを前記後方に移動させると、前記スライドスリーブの前記押圧内面による前記複数の挟持爪部の押圧状態が解除され、前記弾性偏倚手段の弾性作用を利用して前記複数の挟持爪部による前記軸部材の挟持状態が解除されることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記シリンダ機構の前記ピストンには雌ねじ部が設けられ、前記スライドスリーブには雄ねじ部が設けられ、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に螺合されて前記スライドスリーブが前記ピストンと一体的に移動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
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