JP2014216987A - ネットワーク中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アドレステーブルの検索時間の短縮、またはアドレステーブルの容量の低減を実現可能なネットワーク中継装置を提供する。
【解決手段】フレーム処理部は、第1および第2ポート群(P[1,1]〜P[1,m]およびP[1,m+1]〜P[1,n])で受信したフレームの送信元アドレスSAを学習する際に、SAと第1内部識別子IVID=0.1を用いてハッシュ演算を行う。そして、当該ハッシュ演算で得られるアドレステーブルFDB01内のエントリに、受信したポートに対応する内部識別子等を登録する。一方、フレーム処理部は、第1および第2ポート群で受信したフレームの宛先アドレスDAを検索する際に、DAと0.1を用いてハッシュ演算を行い、そこで得られるFDB01内のエントリを読み出し、その中の内部識別子と、受信したポートに対応する内部識別子とを比較する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ネットワーク中継装置に関し、例えば、複数のポートをグループに割り当て、各グループ間でのフレームの中継に対して通信帯域を制限する機能を備えたネットワーク中継装置に関する。
例えば、特許文献1には、シャーシ型のスイッチングハブにおいて、複数のFDB間で同期を取る方法が示されている。具体的には、各ラインカードは、FDBの登録内容が変更された場合に学習用フレームを生成し、当該学習用フレームを、送信レートを制御した上で他のラインカードに向けて送信する。特許文献2には、シャーシ型のスイッチングハブにおいて、FDBを効率的に学習する方法が示されている。具体的には、代表ラインカードを定め、各ラインカードは、受信したパケットのFDB情報が未学習の場合、学習通知によって代表ラインカードに学習を行わせたのち、代表ラインカードからマルチキャストで送信される学習通知によって、自身のFDBを更新する。代表ラインカードは、このマルチキャストでの送信の際に流量制限を行う。
特許文献3には、同一のVLANを2個のサブネットに分割して管理するフレーム中継装置において、同一サブネット内の通信とサブネット間の通信とを区別する方法が示されている。具体的には、第1サブネットに対応する第1ドメイン処理部で受信したフレームにフラッディングが生じた場合、第1ドメイン処理部の学習テーブルは、当該フレームの送信元アドレスをフラグ「0」と共に学習し、第2サブネットに対応する第2ドメイン処理部の学習テーブルは、当該送信元アドレスをフラグ「1」と共に学習する。宛先検索の際には、このフラグの値によって、同一サブネット内か否かが区別される。また、当該フレーム中継装置は、サブネット間の通信を行う際に帯域制御を行う。
特開2011−91477号公報 特開2012−209855号公報 特開2012−130084号公報
例えば、VLAN(Virtual Local Area Network)等を代表に、1台のスイッチ装置(ネットワーク中継装置)で複数のブロードキャストドメインを構築する技術が知られている。ただし、通信事業者等では、同一のブロードキャストドメイン内でフレームを中継する際に、その一部の中継に対して通信帯域を制限したいような場合がある。例えば、組織を単位として同一のブロードキャストドメインを割り当てつつ、組織内の一部のグループ間でフレームを中継する際に通信帯域を制限したいような場合等が挙げられる。
このような場合、例えば、装置内部に通信帯域制限機能を備えたスイッチ装置を用いることが有益となる。当該通信帯域制限機能は、例えば、ブロードキャストドメインとは別に、装置内部で複数のポートをグループに割り当てると共に、その任意のグループ間でのフレームの中継に対して通信帯域を制限するような機能である。この通信帯域を制限する機能自体は、通常、QoS(Quality of Service)等と呼ばれる。
通信帯域制限機能を備えたスイッチ装置では、同一グループ内の中継かグループを跨ぐ中継かを判別する必要がある。このような判別は、例えば、特許文献3のような方法によって行えるが、特許文献3の技術では、アドレステーブルに大容量が必要となり、また、その検索時間も増大する恐れがある。そこで、本発明者等は、ハッシュ関数を用いてアドレステーブルを管理しつつ、前述したような判別を行う方式を検討した。ハッシュ関数を用いる場合、通常、前述した各グループを単位としてアドレステーブルを設けることが考えられるが、この場合、検索時間やアドレステーブルの容量に対する効果が不十分となる恐れがある。
本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、アドレステーブルの検索時間の短縮、またはアドレステーブルの容量の低減を実現可能なネットワーク中継装置を提供することにある。本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態によるネットワーク中継装置は、第1内部識別子が設定される第1ポート群と、第2内部識別子が設定される第2ポート群とを含んだ複数のポートと、アドレステーブルと、アドレステーブルに基づいて複数のポート間でフレームを中継するフレーム処理部とを備える。フレーム処理部は、第1および第2ポート群で受信したフレームの送信元アドレスを学習する場合には、送信元アドレスと、第1および第2内部識別子の中の一方の内部識別子とを用いてハッシュ演算を行う。そして、フレーム処理部は、当該ハッシュ演算によって得られるアドレステーブル内のエントリに、送信元アドレスと、当該フレームを受信したポートの識別子と、当該ポートが属するポート群に設定される内部識別子とを登録する。一方、フレーム処理部は、第1および第2ポート群で受信したフレームの宛先アドレスを検索する場合には、宛先アドレスと、前述した学習時と同じ一方の内部識別子とを用いてハッシュ演算を行う。そして、フレーム処理部は、当該ハッシュ演算によって得られるアドレステーブル内のエントリを読み出し、当該エントリに登録されている内部識別子と、当該フレームを受信したポートが属するポート群に設定される内部識別子とを比較することで、同一のポート群内での中継かポート群を跨いだ中継かを判別する。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、ネットワーク中継装置において、アドレステーブルの検索時間の短縮、またはアドレステーブルの容量の低減が実現可能になる。
本発明の一実施の形態によるネットワーク中継装置において、その構成例および通信帯域制限機能の動作例を示す模式図である。 本発明の一実施の形態によるネットワーク中継装置において、その中継動作の一例を示す模式図である。 図2の中継動作において、送信元アドレスの学習動作の際に用いる内部識別子の関係例を纏めた説明図である。 図1および図2のスイッチ装置において、その主要部の概略構成例を示すブロック図である。 図1および図2のスイッチ装置において、その主要部の図4とは異なる概略構成例を示すブロック図である。 図4および図5のスイッチ装置において、その帯域制限用テーブルの構成例を示す概略図である。 図4および図5のスイッチ装置において、そのフレーム処理部が送信元アドレスを学習する際の詳細な動作例を示すフロー図である。 図4および図5のスイッチ装置において、そのフレーム処理部が宛先アドレスを検索する際の詳細な動作例を示すフロー図である。 本発明の前提として検討したネットワーク中継装置において、その中継動作の一例を示す模式図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
《ネットワーク中継装置の通信帯域制限機能》
図1は、本発明の一実施の形態によるネットワーク中継装置において、その構成例および通信帯域制限機能の動作例を示す模式図である。図1に示すスイッチ装置(ネットワーク中継装置)SWは、複数のポートP[1,1]〜P[1,n],P[2,1]〜P[2,j]と、通信帯域制限部QOSCTL1,QOSCTL2とを備える。この例では、P[1,1]〜P[1,n]は、同一のブロードキャストドメインBD1に属し、P[2,1]〜P[2,j]は、BD1とは異なる同一のブロードキャストドメインBD2に属している。具体的には、例えば、BD1には、同一のVLANが設定され、BD2には、BD1とは異なる同一のVLANが設定される。
装置内部では、ブロードキャストドメインBD1に属する複数のポートP[1,1]〜P[1,n]の中のP[1,1]〜P[1,m](第1ポート群)と、P[1,m+1]〜P[1,n](第2ポート群)とにそれぞれ異なる内部識別子IVIDが設定される。第1ポート群には第1内部識別子としてIVID=0.1が設定され、第2ポート群には第2内部識別子としてIVID=0.2が設定される。さらに、装置内部では、複数のポートP[2,1]〜P[2,j]にも、第1および第2内部識別子とは異なる内部識別子としてIVID=0.3が設定される。
このような構成において、例えば、ポートP[1,1]で受信したフレームFL−BD1に対してフラッディングが生じる場合、FL−BD1は、ブロードキャストドメインBD1に属する複数のポートP[1,1]〜P[1,n]の中のP[1,1]を除いたポートにフラッディングされる。同様に、ポートP[2,1]で受信したフレームFL−BD2に対してフラッディングが生じる場合、FL−BD2は、ブロードキャストドメインBD2に属する複数のポートP[2,1]〜P[2,j]の中のP[2,1]を除いたポートにフラッディングされる。
ここで、図1のスイッチ装置SWでは、通信帯域制限機能として、予め設定された所定のポート群を跨いだ中継を行う場合に、一方のポート群(ここでは第1ポート群)で受信したフレームを、通信帯域の制限を行ったのちに他方のポート群(ここでは第2ポート群)に中継するように設定されている。この設定に応じて、SWは、第1ポート群(例えばP[1,1])で受信したフレームFL−BD1を、通信帯域制限部QOSCTL1を用いて通信帯域の制限を行ったのち、第2ポート群(P[1,m+1]〜P[1,n])に中継する。
また、スイッチ装置SWは、同一のポート群(例えば第1ポート群)内での中継を行う場合には、当該同一のポート群内のいずれかのポート(例えばP[1,1])で受信したFL−BD1を、通信帯域の制限を行わずに他のいずれかのポート(例えばP[1,m]等)に中継する。なお、通信帯域制限部QOSCTL2は、通信帯域制限部QOSCTL1とは反対に、第2ポート群から第1ポート群に向けてフレームを中継する場合に、当該フレームに対して通信帯域を制限する。通信帯域制限機能では、場合によっては、通信帯域を制限する際の制限元と制限先を定めることも可能であり、QOSCTL1,QOSCTL2のいずれか一方のみを使用するように設定することも可能である。
《ネットワーク中継装置(比較例)の中継動作》
ここで、本実施の形態のネットワーク中継装置の詳細な説明に先だって、その比較例となるネットワーク中継装置について説明する。図9は、本発明の前提として検討したネットワーク中継装置において、その中継動作の一例を示す模式図である。図9には、図1で説明したスイッチ装置SWと同様の構成を備えたスイッチ装置SW’が示されている。まず、SW’における送信元アドレスの学習方法について説明する。
スイッチ装置SW’は、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスAAを持つ端末TMaからのフレームをポートP[1,1]で受信した場合、その送信元アドレスAAと、受信したポートの識別子([1,1])とをアドレステーブルFDB’01内の所定のエントリ(言い換えればメモリアドレス)に登録する。この際に、この所定のエントリは、送信元アドレスAAと、受信したポートP[1,1]が属するポート群に設定される内部識別子IVID(ここでは0.1)とを用いたハッシュ演算によって定められる。したがって、この場合、「f()」をハッシュ関数として、FDB’01内のf(AA,0.1)のエントリに送信元アドレスAAと受信したポートの識別子([1,1])とが登録される。
同様に、スイッチ装置SW’は、例えば、MACアドレスBBを持つ端末TMbからのフレームをポートP[1,m+1]で受信した場合、その送信元アドレスBBと、受信したポートの識別子([1,m+1])とをアドレステーブルFDB’02内の所定のエントリに登録する。この際に、この所定のエントリは、P[1,m+1]が属するポート群に設定される内部識別子IVIDが0.2であるため、f(BB,0.2)となる。なお、ここでは、シャーシ型のスイッチ装置を例として、アドレステーブル内にカード(ラインカード)番号も書き込まれているが、当該カード番号はボックス型のスイッチ装置の場合には不要である。
このように、ハッシュ関数の変数として内部識別子IVIDを用いているため、2個のIVID(0.1,0.2)がある場合には、これに応じて2個のアドレステーブルFDB’01,FDB’02が必要となる。2個のFDB’01,FDB’02を設けることで、IVID=0.1のポートとIVID=0.2のポートとを区別することができ、図1に示したような通信帯域の制限の有無を判別することができる。なお、ここでは、説明を容易にするため、2個のアドレステーブルを別々に示しているが、当該2個のアドレステーブルは、物理的には1個の記憶装置で構成されてもよい。ただし、当該1個の記憶装置の中に、IVID=0.1用のメモリ空間と、IVID=0.2用のメモリ空間とを確保する必要がある。
次ぎに、スイッチ装置SW’における宛先アドレスの検索方法について説明する。ここでは、SW’が、端末TMcを送信元として端末TMaを宛先とするフレームFLをポートP[1,n]で受信した場合を想定する。FLには、送信元アドレスSAおよび宛先アドレスDAに加えて、ここではタグVLANを例として、VLAN用識別子VID等が含まれる。この例では、SAはTMcのMACアドレスCCとなり、DAはTMaのMACアドレスAAとなり、VIDは「1」となる。SW’は、当該FLを受信した際に、この宛先アドレスAAに対応するポートの識別子をアドレステーブルの中から検索する。
このアドレステーブルの検索に際し、スイッチ装置SW’は、ポートP[1,n]が属するブロードキャストドメイン(ここではVLAN用識別子VID=1)を対象にMACアドレスAAの有無を調べる。当該ブロードキャストドメインには、2個のアドレステーブルFDB’01,FDB’02が存在しているため、SW’は、このFDB’01,FDB’02の両方を検索対象としてMACアドレスAAの有無を調べる必要がある。このため、SW’は、f(AA,0.1)のハッシュ演算によって得られるFDB’01内のエントリを読み出す処理と、f(AA,0.2)のハッシュ演算によって得られるFDB’02内のエントリを読み出す処理とを行う必要がある。
このように、図9のような中継動作を用いた場合、アドレステーブルを2回検索する処理が必要となるため、その検索に時間を要し、スイッチ装置における中継動作の速度が低下する恐れがある。また、アドレステーブルが2個必要となるため、アドレステーブルを構成する記憶装置の大容量化が必要となり、装置コストの増大が生じる恐れがある。
《ネットワーク中継装置(本実施の形態)の中継動作》
図2は、本発明の一実施の形態によるネットワーク中継装置において、その中継動作の一例を示す模式図である。図2には、図1で説明したスイッチ装置SWが示されている。まず、SWにおける送信元アドレスの学習方法について説明する。
スイッチ装置SWは、例えば、端末TMaからのフレームをポートP[1,1]で受信した場合、その送信元アドレスAAと、受信したポートの識別子([1,1])と、当該ポートが属するポート群に設定される内部識別子IVID(ここでは0.1)とをアドレステーブルFDB01内の所定のエントリ(言い換えればメモリアドレス)に登録する。この際に、この所定のエントリは、図9の場合と同様に、「f()」をハッシュ関数として、送信元アドレスAAと、内部識別子IVID(ここでは0.1)とを用いてf(AA,0.1)となる。
同様に、スイッチ装置SWは、例えば、端末TMbからのフレームをポートP[1,m+1]で受信した場合、その送信元アドレスBBと、受信したポートの識別子([1,m+1])と、当該ポートが属するポート群に設定される内部識別子IVID(ここでは0.2)とをアドレステーブルFDB01内の所定のエントリに登録する。ただし、この際の所定のエントリは、図9のように、IVID=0.2を用いるのではなく、IVID=0.1を用いてf(BB,0.1)とする。なお、ここでは、図9の場合と同様に、シャーシ型のスイッチ装置を例してカード(ラインカード)番号も書き込まれているが、当該カード番号はボックス型のスイッチ装置の場合には不要である。
このように、図2のスイッチ装置SWは、第1ポート群(P[1,1]〜P[1,m])か、第2ポート群(P[1,m+1]〜P[1,n])で受信したフレームの送信元アドレスを学習する場合には、共に、送信元アドレスと、第1および第2内部識別子の中の一方の内部識別子(この例では0.1(第1内部識別子))とを用いてハッシュ演算を行う。そして、SWは、当該ハッシュ演算によって得られるアドレステーブルFDB01内のエントリに、当該送信元アドレスと、フレームを受信したポートの識別子と、当該ポートが属するポート群に設定される内部識別子とを登録する。
次ぎに、スイッチ装置SWにおける宛先アドレスの検索方法について説明する。ここでは、図9の場合と同様に、SWが、端末TMcを送信元として端末TMaを宛先とするフレームFLをポートP[1,n]で受信した場合を想定する。FLには、送信元アドレスSA(ここではMACアドレスCC)と、宛先アドレスDA(ここではMACアドレスAA)と、VLAN用識別子VID(ここでは「1」)等が含まれる。SWは、当該FLを受信した際に、この宛先アドレスAAに対応するポートの識別子をアドレステーブルの中から検索する。
このアドレステーブルの検索に際し、スイッチ装置SWは、ポートP[1,n]が含まれるブロードキャストドメイン(すなわちVLAN用識別子VID=1)内を対象にMACアドレスAAの有無を調べる。当該ブロードキャストドメインには、図9の場合と異なり、1個のアドレステーブルFDB01が存在しているため、SWは、このFDB01を検索対象としてMACアドレスAAの有無を調べればよい。そこで、SWは、f(AA,0.1)のハッシュ演算によって得られるFDB01内のエントリ(例えばメモリアドレス)を読み出す処理を行う。すなわち、第1および第2ポート群で受信したフレームに対してハッシュ演算を行う際には、送信元アドレスの学習時ならびに宛先アドレスの検索時の両方で、同一の内部識別子IVID(ここでは0.1(第1内部識別子))を用いる。
ただし、スイッチ装置SWは、図1で述べたような通信帯域の制限を行うか否かを知るため、同一のポート群内での中継かポート群を跨いだ中継かを判別する必要がある。そこで、SWは、アドレステーブルFDB01内のエントリ(f(AA,0.1))から読み出された内部識別子IVID(ここでは0.1)と、フレームを受信したポートP[1,n]が属するポート群に設定されるIVID(自IVIDと呼び、ここでは0.2)とを比較する。その結果、SWは、IVIDが異なっているため、ポート群を跨いだ中継と認識し、例えば、当該フレームを、通信帯域制限部QOSCTL2を用いて通信帯域を制限させたのち、ポートP[1,1]に中継する。
なお、スイッチ装置SWは、実際には、前述した内部識別子IVIDの一致・不一致に加えて、フレームFLに含まれる宛先アドレスDAと、アドレステーブルから読み出したMACアドレスとの一致・不一致も判別する必要がある。すなわち、ここでは、ハッシュ演算を用いてアドレステーブル内のエントリを定めているため、場合によっては、宛先アドレスDAと内部識別子IVIDの異なる組合せから同一のエントリが算出されることがある。例えば、MACアドレスが不一致の場合、SWは、図1に示したように、VLAN用識別子VID=1のブロードキャストドメイン内でフラッディングを行う。
このように、スイッチ装置SWは、第1ポート群(P[1,1]〜P[1,m])か、第2ポート群(P[1,m+1]〜P[1,n])で受信したフレームの宛先アドレスを検索する場合には、当該宛先アドレスと、前述した送信元アドレスの学習時と同じ一方の内部識別子(この例では0.1(第1内部識別子))とを用いてハッシュ演算を行う。そして、SWは、当該ハッシュ演算によって得られるアドレステーブル内のエントリを読み出し、当該エントリに登録されている内部識別子と、当該フレームを受信したポートが属するポート群に設定される内部識別子とを比較することで、同一のポート群内での中継かポート群を跨いだ中継かを判別する。
図3は、図2の中継動作において、送信元アドレスの学習動作の際に用いる内部識別子の関係例を纏めた説明図である。図3に示すように、スイッチ装置SWは、フレームを受信した際に、当該ポートが属するポート群に設定された内部識別子IVID(自IVID)が0.1の場合、0.1を用いてアドレステーブルFDBのハッシュ演算を行い、その結果得られるFDB内のエントリに0.1を登録する。また、SWは、自IVIDが0.2の場合、0.1を用いてFDBのハッシュ演算を行い、その結果得られるFDB内のエントリに0.2を登録する。
さらに、スイッチ装置SWは、自IVIDが0.3の場合、0.3を用いてFDBのハッシュ演算を行い、その結果得られるFDB内のエントリに0.3を登録する。一方、SWは、宛先アドレスを検索する際には、自IVIDを定め、当該自IVIDに対応するハッシュ演算用のIVIDを用いてハッシュ演算を行い、当該ハッシュ演算によって得られるFDB内のエントリに登録されたIVIDと自IVIDとを比較する。
以上、図2のような中継動作を用いることで、図9の場合と異なり、アドレステーブルを1回検索すればよいため、その検索時間を短縮でき、スイッチ装置における中継動作を高速化することが可能になる。また、アドレステーブルが1個でよいため、アドレステーブルを構成する記憶装置の容量を低減でき、装置コストの低減が図れる。
《ネットワーク中継装置の主要部の概略構成および概略動作》
図4は、図1および図2のスイッチ装置において、その主要部の概略構成例を示すブロック図である。図4に示すスイッチ装置(ネットワーク中継装置)SWbは、例えば、ボックス型のスイッチ装置であり、フレーム処理部FLCTLと、テーブルユニットTBLUと、複数のポートP[1],P[2],…,P[k]を備える。例えば、P[1],P[2],…,P[k]の一部は、図1および図2における第1ポート群P[1,1]〜P[1,m]に該当し、他の一部は、第2ポート群P[1,m+1]〜P[1,n]に該当する。
テーブルユニットTBLUは、アドレステーブルFDBや、帯域制限用テーブルQOSTBL等を備える。FDBは、例えばSRAM(Static Random Access Memory)等の記憶装置によって構成され、図2に示したFDB01等に該当する。QOSTBLは、詳細は後述するが、第1内部識別子と第2内部識別子との間で通信帯域の制限を行うことを示す情報と、ハッシュ演算の際に第1および第2内部識別子の中のどちらの内部識別子を用いるかを示す情報とが保持される。また、TBLUには、図1等に示したような、各ポート群と各ポート群に設定される内部識別子IVIDとの関係等も保持される。
フレーム処理部FLCTLは、図1等に示した通信帯域制限部QOSCTLを備える。FLCTLは、概略的には、テーブルユニットTBLU内のアドレステーブルFDBおよび帯域制限用テーブルQOSTBLに基づいて、各ポートP[1],P[2],…,P[k]間でのフレームの中継を行うと共に、必要に応じてQOSCTLを用いて通信帯域を制限する。
図5は、図1および図2のスイッチ装置において、その主要部の図4とは異なる概略構成例を示すブロック図である。図5に示すスイッチ装置(ネットワーク中継装置)SWcは、例えば、シャーシ型のスイッチ装置であり、一つの筐体内に複数のラインカードLC1,LC2,…が搭載された構成となっている。LC1,LC2,…のそれぞれは、図4に示したスイッチ装置と同様の内部構成を備え、これに加えてファブリックインタフェースFIFをさらに備える。FIFは、内部通信回線を介して各ラインカード間を接続するためインタフェースである。当該内部通信回線は、例えば、各ラインカードを挿入するための複数のスロットを備えたバックプレーンBP上に設けられる。
フレーム処理部FLCTLは、図4で述べたように、概略的には、テーブルユニットTBLU内のアドレステーブルFDBおよび帯域制限用テーブルQOSTBLに基づいて、自身の各ポートP[1],P[2],…,P[k]間でのフレームの中継を行うと共に、必要に応じて通信帯域制限部QOSCTLを用いて通信帯域を制限する。これに加えてさらに、FLCTLは、TBLU内のFDBおよびQOSTBLに基づいて、ファブリックインタフェースFIFを介して他のラインカードとの間でもフレームの中継を行うと共に、必要に応じてQOSCTLを用いて通信帯域を制限する。
特に限定はされないが、ラインカードLC1内の複数のポートP[1],P[2],…,P[k]の一部は、図1および図2における第1ポート群P[1,1]〜P[1,m]に該当し、ラインカードLC2内の複数のポートP[1],P[2],…,P[k]の一部は、第2ポート群P[1,m+1]〜P[1,n]に該当する。この前提で、例えば、LC1のP[1](IVID=0.1とする)でLC2のP[1](IVID=0.2とする)が宛先となるフレームを受信した場合、LC1のフレーム処理部FLCTLは、まず、図2に示したようなアドレステーブルに基づいて当該宛先のカードならびにポートを取得する。そして、LC1内の通信帯域制限部QOSCTLかLC2内のQOSCTLのいずれか一方は、当該フレームをファブリックインタフェースFIFを介してLC1からLC2に中継する際に通信帯域を制限する。
通常、ボックス型よりもシャーシ型のスイッチ装置の方が、より高速な中継動作が求められ、また、より多くの端末等が接続されると共に各ラインカード毎にアドレステーブルが必要となるため、装置全体の記憶装置の容量もより大きくなる。したがって、本実施の形態のスイッチ装置は、ボックス型およびシャーシ型に関わらず有益な効果が得られるが、その効果は、シャーシ型である場合により顕著となる。
《帯域制限用テーブルの構成》
図6は、図4および図5のスイッチ装置において、その帯域制限用テーブルの構成例を示す概略図である。図6の帯域制限用テーブルQOSTBLには、自IVIDと他IVIDとの間で通信帯域の制限を行うことを示す情報が保持される。自IVIDは、前述したように、ポートでフレームを受信した際に、当該ポートが属するポート群に設定された内部識別子IVIDである。他IVIDは、当該自IVIDのポート群との間で通信帯域の制限を行うように設定されたポート群のIVIDである。
例えば、自IVIDが0.1、他IVIDが0.2、QOS有効ビットQOS_VLDが‘1’の場合には、自IVID=0.1(すなわち第1内部識別子)のポート群から他IVID=0.2(すなわち第2内部識別子)のポート群にフレームを中継する際の通信帯域の制限が有効(QOS_VLD=‘1’)であることを意味する。一方、QOS_VLDが‘0’の場合には、通信帯域の制限が無効(すなわち通信帯域を制限しない)ことを意味する。図6の例では、自IVIDが0.3の場合には、通信帯域は制限されない。
さらに、図6の帯域制限用テーブルQOSTBLは、アドレステーブル選択ビットFDB_SELを保持する。FDB_SELは、図2等で述べたハッシュ演算の際に、第1および第2内部識別子の中のどちらの内部識別子を用いるかを示す情報である。FDB_SEL=1の場合には、ハッシュ演算の際に自IVIDを用い、FDB_SEL=0の場合には、ハッシュ演算の際に他IVIDを用いる。したがって、例えば、自IVID=0.1(すなわち第1内部識別子)、FDB_SEL=1の場合には、ハッシュ演算の際のIVIDとして0.1(第1内部識別子)を用いる。また、自IVID=0.2(すなわち第2内部識別子)、他IVID=0.1(第1内部識別子)、FDB_SEL=0の場合には、ハッシュ演算の際のIVIDとして0.1(第1内部識別子)を用いる。
なお、図6の帯域制限用テーブルQOSTBLは、さらに、自IVIDにそれぞれ対応してメモリアドレスADDRを保持する。ADDRは、所謂ポインタアドレスであり、例えば、自IVIDが0.1の場合に参照するべきメモリアドレス「0x30001」を意味する。そして、実際には、当該メモリアドレス「0x30001」の中に、QOS有効ビットQOS_VLD、他IVID、アドレステーブル選択ビットFDB_SELの情報等が保持されている。
《送信元アドレスの学習動作》
図7は、図4および図5のスイッチ装置において、そのフレーム処理部が送信元アドレスを学習する際の詳細な動作例を示すフロー図である。図7において、フレーム処理部FLCTLは、ポートでフレームを受信した際に、まず、当該ポートが属するポート群に設定された内部識別子IVID(すなわち自IVID)を認識し、帯域制限用テーブルQOSTBL内の自IVIDに対応する各種情報を参照する(ステップS101)。次いで、FLCTLは、QOSTBL内のQOS有効ビットQOS_VLDを判別する(ステップS102)。QOS_VLDが‘0’(すなわち無効)の場合、FLCTLは、自IVIDと当該フレーム内の送信元アドレスとを用いてハッシュ演算を行い、当該ハッシュ演算によって得られるアドレステーブルFDB内のエントリに図2で述べたような各種情報を登録する(ステップS104)。
一方、ステップS102において、QOS有効ビットQOS_VLDが‘1’(すなわち有効)の場合、フレーム処理部FLCTLは、アドレステーブル選択ビットFDB_SELを判別する(ステップS103)。FDB_SELが‘1’の場合、FLCTLは、前述したステップS104の処理を行う。一方、FDB_SELが‘0’の場合、FLCTLは、他IVIDとフレーム内の送信元アドレスとを用いてハッシュ演算を行い、当該ハッシュ演算によって得られるアドレステーブルFDB内のエントリに図2で述べたような各種情報を登録する(ステップS105)。
例えば、図5のラインカードLC1のポートP[1]でフレームを受信した場合、フレーム処理部FLCTLは、自IVID=0.1を認識し、図6に基づきメモリアドレス「0x30001」を参照することで、QOS_VLD=1、他IVID=0.2、FDB_SEL=1を得る(ステップS101)。その結果、FLCTLは、ステップS102→ステップS103→ステップS104と進み、自IVID=0.1を用いて送信元アドレスを学習する。
例えば、図5のラインカードLC2のポートP[1]でフレームを受信した場合、フレーム処理部FLCTLは、自IVID=0.2を認識し、図6に基づきメモリアドレス「0x30002」を参照することで、QOS_VLD=1、他IVID=0.1、FDB_SEL=0を得る(ステップS101)。その結果、FLCTLは、ステップS102→ステップS103→ステップS105と進み、他IVID=0.1を用いて送信元アドレスを学習する。
《宛先アドレスの検索動作》
図8は、図4および図5のスイッチ装置において、そのフレーム処理部が宛先アドレスを検索する際の詳細な動作例を示すフロー図である。図8において、フレーム処理部FLCTLは、ポートでフレームを受信した際に、図7に示したステップS101〜ステップS103の処理と同様に、自IVIDの認識と、帯域制限用テーブルQOSTBLに基づく場合分けを行う(ステップS201〜S203)。
そして、図7のステップS104に対応する図8のステップS204において、フレーム処理部FLCTLは、自IVIDと当該フレーム内の宛先アドレスとを用いてハッシュ演算を行い、当該ハッシュ演算によって得られるアドレステーブルFDB内のエントリを検索する。同様に、図7のステップS105に対応する図8のステップS205において、FLCTLは、他IVIDと当該フレーム内の宛先アドレスとを用いてハッシュ演算を行い、当該ハッシュ演算によって得られるアドレステーブルFDB内のエントリを検索する。
次いで、フレーム処理部FLCTLは、ステップS204またはS205の処理に際してアドレステーブルFDB内のエントリがヒットしたかミスヒットしたかを判別する(ステップS206)。図2に示したように、当該FDB内のエントリに登録されているMACアドレスと、フレーム内に含まれる宛先アドレスとが一致した場合にはヒットとなり、不一致の場合にはミスヒットとなる。ミスヒットの場合、FLCTLは、当該フレームを図1に示したようなブロードキャストドメイン内でフラッディングする(ステップS210)。
一方、ステップS206でヒットの場合、フレーム処理部FLCTLは、アドレステーブルFDB内のエントリから読み出した内部識別子IVIDと、自IVIDとの一致・不一致を判別する(ステップS207)。一致の場合、FLCTLは、同一ポート群内の中継と判断し、フレームをFDB内のエントリに登録されたポートにユニキャストで中継する(ステップS208)。一方、不一致の場合、FLCTLは、ポート群を跨ぐ中継と判断し、フレームをFDB内のエントリに登録されたポートにユニキャストで中継し、この中継の際に通信帯域の制限を行う(ステップS209)。
例えば、図5のラインカードLC1のポートP[1]でLC2のP[1]が宛先となるフレームを受信した場合、LC1のフレーム処理部FLCTLは、自IVID=0.1を認識し、図6に基づきメモリアドレス「0x30001」を参照することで、QOS_VLD=1、他IVID=0.2、FDB_SEL=1を得る(ステップS201)。その結果、FLCTLは、ステップS202→ステップS203→ステップS204と進み、自IVID=0.1を用いて宛先アドレスを検索する。
ここで、図7で述べたような送信元アドレスの学習動作により、IVID=0.1と当該宛先アドレスとを用いたハッシュ演算によって得られるアドレステーブルFDB内のエントリには、図2を参照して、ポートの識別子([1])と、カードNo(「2」)と、IVID=0.2と、当該宛先アドレス(MACアドレス)とが登録されている筈である。その結果、ラインカードLC1のフレーム処理部FLCTLは、ステップS206→ステップS207→ステップS209と進み、フレームをラインカードLC2のポートP[1]に中継する。ただし、この際には、LC1又はLC2のいずれかのFLCTLで通信帯域が制限される。
また、例えば、図5のラインカードLC2のポートP[1]でLC2のP[2]が宛先となるフレームを受信した場合、LC2のフレーム処理部FLCTLは、自IVID=0.2を認識し、図6に基づきメモリアドレス「0x30002」を参照することで、QOS_VLD=1、他IVID=0.1、FDB_SEL=0を得る(ステップS201)。その結果、FLCTLは、ステップS202→ステップS203→ステップS205と進み、他IVID=0.1を用いて宛先アドレスを検索する。
ここで、図7で述べたような送信元アドレスの学習動作により、IVID=0.1と当該宛先アドレスとを用いたハッシュ演算によって得られるアドレステーブルFDB内のエントリには、図2を参照して、ポートの識別子([2])と、カードNo(「2」)と、IVID=0.2と、当該宛先アドレス(MACアドレス)とが登録されている筈である。その結果、ラインカードLC2のフレーム処理部FLCTLは、ステップS206→ステップS207(共に0.2)→ステップS208と進み、フレームをラインカードLC2のポートP[2]に中継する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、図1では、第1ポート群P[1,1]〜P[1,m]と、第2ポート群P[1,m+1]〜P[1,n]とに同一のVLAN用識別子VID=1を割り当てる例を示したが、必ずしも同一である必要はない。例えば、スイッチ装置SWにおいて、第1ポート群に割り当てられるVLAN用識別子と第2ポート群に割り当てられるVLAN用識別子との間の中継が許可されている場合等では、図9で述べたような問題が生じ得る。したがって、このような場合でも、本実施の形態の方式を用いることが有益となる。
また、ここでは、同一のブロードキャストドメイン内の各ポートを2個のポート群に割り当てる例を示したが、同様にして、3個以上のポート群に割り当て、これらのポート群に対して同一の内部識別子でアドレステーブルの登録や検索を行うように構成することも可能である。また、ここでは、ハッシュ関数の変数として、MACアドレスと内部識別子IVIDとを用いたが、勿論、さらに別の変数を加えることも可能である。さらに、ここでは、ポート群を跨ぐ中継動作の際に通信帯域を制限する通信帯域制限機能を例として説明したが、必ずしも当該機能に限定されるものではなく、ポート群を跨ぐ場合と跨がない場合とで中継動作を使い分ける必要がある機能であれば同様に適用して同様の効果が得られる。
ADDR メモリアドレス
BD ブロードキャストドメイン
BP バックプレーン
DA 宛先アドレス
FDB,FDB’ アドレステーブル
FDB_SEL アドレステーブル選択ビット
FIF ファブリックインタフェース
FL フレーム
FLCTL フレーム処理部
QOS_VLD QOS有効ビット
QOSCTL 通信帯域制限部
QOSTBL 帯域制限用テーブル
IVID 内部識別子
P ポート
SA 送信元アドレス
SW,SW’ スイッチ装置(ネットワーク中継装置)
TBLU テーブルユニット
TM 端末
VID VLAN用識別子

Claims (5)

  1. 第1内部識別子が設定される第1ポート群と、第2内部識別子が設定される第2ポート群とを含んだ複数のポートと、
    アドレステーブルと、
    前記アドレステーブルに基づいて複数のポート間でフレームを中継するフレーム処理部と、を備え、
    前記フレーム処理部は、
    前記第1および第2ポート群で受信したフレームの送信元アドレスを学習する場合には、前記送信元アドレスと、前記第1および第2内部識別子の中の一方の内部識別子とを用いてハッシュ演算を行い、当該ハッシュ演算によって得られる前記アドレステーブル内のエントリに、前記送信元アドレスと、当該フレームを受信したポートの識別子と、当該ポートが属するポート群に設定される内部識別子とを登録し、
    前記第1および第2ポート群で受信したフレームの宛先アドレスを検索する場合には、前記宛先アドレスと、前記学習時と同じ一方の内部識別子とを用いてハッシュ演算を行い、当該ハッシュ演算によって得られる前記アドレステーブル内のエントリを読み出し、当該エントリに登録されている内部識別子と、当該フレームを受信したポートが属するポート群に設定される内部識別子とを比較することで、同一のポート群内での中継かポート群を跨いだ中継かを判別する、ネットワーク中継装置。
  2. 請求項1記載のネットワーク中継装置において、
    前記フレーム処理部は、前記同一のポート群内での中継を行う場合には、前記同一のポート群内のいずれかのポートで受信したフレームを、通信帯域の制限を行わずに他のいずれかのポートに中継し、前記ポート群を跨いだ中継を行う場合には、一方のポート群で受信したフレームを、通信帯域の制限を行ったのち、他のポート群に中継する、ネットワーク中継装置。
  3. 請求項2記載のネットワーク中継装置において、
    さらに、前記第1内部識別子と前記第2内部識別子との間で通信帯域の制限を行うことを示す情報と、前記ハッシュ演算の際に前記第1および第2内部識別子の中のどちらの内部識別子を用いるかを示す情報とを保持する帯域制限用テーブルを備え、
    前記フレーム処理部は、前記送信元アドレスの学習および前記宛先アドレスの検索を行う場合に、前記帯域制限用テーブルを参照する、ネットワーク中継装置。
  4. 請求項3記載のネットワーク中継装置において、
    前記第1および第2ポート群は、同一のブロードキャストドメインに属する、ネットワーク中継装置。
  5. 請求項4記載のネットワーク中継装置において、
    前記ネットワーク中継装置は、シャーシ型の構成である、ネットワーク中継装置。
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