JP2014216900A - ネットワークシステム、ポリシー制御装置、および制御方法 - Google Patents

ネットワークシステム、ポリシー制御装置、および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接続応答待ちによるバッファの滞留を低減すること。【解決手段】ネットワークシステム100は、ゲートウェイ104と、ポリシー制御装置105と、サービス情報に応じたポリシーを規定する対応情報を記憶するポリシー管理サーバ106と、を有する。ポリシー制御装置105は、ポリシー管理サーバ106から配布された前記対応情報を記憶し、接続要求元の端末110から通信網120への接続要求メッセージを受信し、端末110に適用されるサービスを示すサービス情報を含む接続要求情報を第2の記憶部に格納し、第2の記憶部に対する接続要求情報群の割合を示す使用率がしきい値以上であるか否かを判定し、しきい値以上である場合、対応情報を参照して第2の記憶部に記憶された接続要求情報に基づいて端末110に適用されるポリシーを決定し、該ポリシーを端末110に送信し、接続要求情報を第2の記憶部から消去する。【選択図】図12

Description

本発明は、ネットワークの運用管理に用いられるポリシーを制御するネットワークシステム、ポリシー制御装置、および制御方法に関する。
3GPP(The Third Generation Partnership Project)で規定されているLTE(Long Term Evolution)ネットワークを含め、さまざまな理由でネットワークの輻輳が発生することがある。たとえば、年末年始等のスマートフォンからネットワークへの一斉アクセスにより、輻輳が発生する。これにより、ネットワーク設備が故障する要因となり、サービスが提供できなくなる可能性がある。このような輻輳が起因となる問題に対して、ネットワークの輻輳を回避および軽減する方法には、以下の方法および技術がある。
たとえば、輻輳が予想される時間帯に、接続するユーザを一部制限するという方法がある。また、ネットワーク輻輳時には、輻輳しているネットワーク装置は、一部のスマートフォンからのアクセスを拒否するといった方法がある。また、通信事業者が設備を増設することで、輻輳を回避するという方法もあるが、費用対効果が得られない場合もある。
また、ネットワークの運用管理に不可欠なポリシールールの見直し作業を自動化する従来技術1がある(たとえば、下記特許文献1を参照。)。従来技術1には、それぞれがネットワーク運用管理方針であり、管理対象のネットワークの状態を示すコンディションと、その状態において実施すべき管理制御を示すアクションとからなる複数のポリシールールが登録されたポリシーサーバがある。
ポリシーサーバは、複数のポリシールールの各々について、適用された期間に関する情報および適用結果を示す情報を含む適用履歴情報を収集する。ポリシーサーバは、適用履歴情報を解析して、適用されたポリシールールに対応するコンディションの発生にかかわる統計情報を収集する。ポリシーサーバは、統計情報に基づいて、各ポリシールールを構成するコンディションおよびアクションの変更を行う。
また、ネットワークに輻輳が発生しても、サーバ品質の劣化なくパケットの優先転送する従来技術2がある(たとえば、下記特許文献2を参照。)。従来技術2のネットワークシステムは、優先論理ネットワークと非優先論理ネットワークとを有する。加入者は、自己の選択によりポリシーをサーバに登録すると共に、輻輳発生時の対応策として付加的なサービスを受けることができ、そのサービスをサーバに登録する。ノードが輻輳を検出すると、輻輳情報がサーバに通知され、サーバは登録したサービスに応じて加入者のポリシーを変更する。また、輻輳が回復した場合、変更したポリシーを元の登録したポリシーに戻す。
また、緊急通信サービス(たとえば、GETS(Government Emergency Telecommunications Service:政府の緊急通信サービス))をサポートするためのホーム加入者サーバと方法に関する従来技術3がある(たとえば、下記特許文献3を参照。)。従来技術3は、IMS(IP Multimedia Subsystem(IPマルチメディア・サブシステム))の加入者に対する通信アクセスを、多様なユーザ優先度値を多様なネットワーク条件ステータスに関連付けることによって、選択的に提供する。
特開2005−354280号公報 特開2002−190826号公報 特表2012−533254号公報
しかしながら、接続要求元である端末から接続要求メッセージを受けたサーバAと、サーバAから接続要求元である端末に適用すべきポリシーを決定するサーバBとの間に通信の輻輳が発生した場合、サーバBからの応答待ちが発生する。したがって、サーバAでは、接続要求メッセージが滞留してバッファの使用量が増大し負荷が増大するという問題がある。
また、従来技術1では、ネットワーク輻輳時において、ネットワークの運用管理に不可欠なポリシールールの見直し作業については考慮されていない。また、従来技術2では、ネットワーク輻輳時において、ユーザのグレード情報をサーバで変更したり、呼処理バッファを「優先」または「非優先」で分類するにとどまり、サーバの負荷低減までは考慮されていない。また、従来技術3では、加入者情報サーバに加入者のグレードを保持するにとどまり、ネットワークシステムの呼処理においてグレード情報を活用していない。したがって、従来技術1〜3では、上述したサーバAにおいて接続要求メッセージが滞留してバッファの使用量が増大し、負荷が増大する。
本発明は、応答待ちによる接続要求メッセージの滞留を低減することを目的とする。
本願において開示される発明の一側面となるネットワークシステムは、ゲートウェイと、ポリシー制御装置と、サービス情報に応じたポリシーを規定する対応情報を記憶するポリシー管理サーバと、を有する。当該ネットワークシステムにおいて、ポリシー制御装置は、前記ゲートウェイを介して接続要求元からネットワークへの接続要求メッセージが受信された場合に、前記接続要求メッセージ内の前記接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含む接続要求情報を、第2の記憶部に格納する格納手順と、ある接続要求元からのある接続要求メッセージが受信され、前記ある接続要求メッセージ内の前記ある接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含むある接続要求情報が、前記第2の記憶部に格納された場合、前記格納部によって前記第2の記憶部に蓄積された接続要求情報群の前記第2の記憶部の記憶領域に対する割合を示す使用率が、しきい値以上であるか否かを判定する判定手順と、前記判定手順によって前記使用率がしきい値以上であると判定された場合、前記第1の記憶部内の前記対応情報を参照して、前記ある接続要求情報に基づいて、前記ある接続要求元に適用されるポリシーを決定する決定手順と、前記決定手順によって決定されたポリシーを前記ゲートウェイを介して前記ある接続要求元に送信する送信手順と、前記決定手順によって前記ポリシーが決定された場合、前記第2の記憶部に記憶された前記ある接続要求情報を前記第2の記憶部から消去する消去手順と、を実行する。
本発明の代表的な実施の形態によれば、応答待ちによる接続要求メッセージの滞留を低減することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本実施の形態にかかるネットワークシステムのシステム構成例を示すブロック図である。 ネットワークシステムによる端末と通信網との新規接続シーケンス例1を示すシーケンス図である。 ネットワークシステムによる端末と通信網との新規接続シーケンス例2を示すシーケンス図である。 ネットワークシステムによる端末と通信網との新規接続シーケンス例3を示すシーケンス図である。 コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。 加入者情報管理テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 グレード情報管理テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 ポリシー情報管理テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 QoS情報管理テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 課金情報管理テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 新規接続テーブルの記憶内容例を示す説明図である。 ポリシー制御装置の機能的構成例を示すブロック図である。 ポリシー制御装置の新規接続処理手順例1を示すフローチャートである。 ポリシー制御装置の新規接続処理手順例2を示すフローチャートである。
本実施の形態では、ユーザの制限やアクセス拒否、設備の増設をすることなく、接続要求元である端末から接続要求メッセージを受けたサーバAと、サーバAから接続要求元である端末に適用すべきポリシーを決定するサーバBとの間に通信の輻輳の低減化を図る。なお、本実施の形態では、3GPPで規定されているLTEネットワークを例に挙げて説明するが、本発明は、LTEに限られない。
以下、図面を用いて説明する。
<ネットワークシステムのシステム構成>
図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステムのシステム構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム100は、端末110と通信網120とを接続するシステムである。端末110は、通信網120に接続して接続相手(不図示)と通信するコンピュータである。端末110は、たとえば、携帯電話機、スマートフォン、携帯ゲーム機、ノート型パソコン、タブレット、カーナビゲーション装置である。以下、端末110を「UE」と表記する場合がある。通信網120は、ネットワークシステム100からインターネットに繋がるパケット通信網120である。以下、通信網120を「PDN(Packet Data Network)」と表記する場合がある。
ネットワークシステム100は、基地局101と、端末管理装置102と、加入者情報サーバ103と、ゲートウェイ104と、ポリシー制御装置105と、ポリシー管理サーバ106と、を有する。基地局101は、端末110と電波で通信を行う。以下、基地局101を「eNB」と表記する場合がある。端末管理装置102は、端末110の位置を管理する。以下、端末管理装置102を「MME」と表記する場合がある。加入者情報サーバ103は、端末110を用いて接続してきたユーザの契約情報を管理する。以下、加入者情報サーバ103を「HSS」と表記する場合がある。
ポリシー制御装置105は、ポリシーと呼ばれる、接続してきた端末110の接続形態を制御する。ポリシーは、ポリシー管理サーバ106から配布されるポリシー情報に規定される。以下、ポリシー制御装置105を「PCRF」と表記すR場合がある。ゲートウェイ104は、端末110と通信網120との情報のやり取りを管理する。ゲートウェイ104は、サービスゲートウェイ104(Serving Gateway(SGW))と、PDNゲートウェイ104(PGW)と、を含む。以下、ゲートウェイ104を「SGW/PGW」と表記する場合がある。ポリシー管理サーバ106は、ポリシー情報を規定したポリシー情報管理テーブルを管理し、ポリシー情報管理テーブルをポリシー制御装置105に配布する。以下、ポリシー管理サーバ106を、「SPR」と表記する場合がある。なお、図1では、ポリシー制御装置105とポリシー管理サーバ106とを別装置としたが、ポリシー制御装置105にポリシー管理サーバ106の機能を組み込んで、一体型としてもよい。
<新規接続シーケンス例1>
図2は、ネットワークシステム100による端末110と通信網120との新規接続シーケンス例1を示すシーケンス図である。ここでは、端末110のユーザを特定するユーザ識別子(International Mobile Subscriber Identity(IMSI))を「IMSI#1」、端末110にサービスを提供する接続相手を特定するサービス識別子(Access Point Name(APN))を、「APN#1」として説明する。
まず、端末110は、基地局101に接続要求メッセージRQ1を送信する。接続要求メッセージRQ1には、ユーザ識別子IMSI#1とサービス識別子APN#1とが含まれる。基地局101は、接続要求メッセージRQ1を受信すると、端末管理装置102に接続要求メッセージRQ1を送信する。端末管理装置102は、接続要求メッセージRQ1を受信すると、加入者情報サーバ103に接続要求メッセージRQ1を送信する。
加入者情報サーバ103は、接続要求メッセージRQ1を受信すると、接続要求メッセージRQ1に含まれるユーザ識別子IMSI#1とサービス識別子APN#1とに対応するグレードを取得する。グレードの取得方法については後述する。グレードとは、端末110のユーザの優先度を示す情報である。本実施の形態では、一例としてグレードをA,B,C,Dとし、Aが最も高い優先度、Dが最も低い優先度とする。
ここでは、あるグレードGが取得されたものとする。加入者情報サーバ103は、接続応答メッセージRS1を、接続要求メッセージRQ1を送信した端末管理装置102に送信する。接続応答メッセージRS1は、ユーザ識別子IMSI#1とサービス識別子APN#1とグレードGとを含む。
端末管理装置102は、接続応答メッセージRS1を受信すると、接続要求メッセージRQ2をゲートウェイ104に送信する。接続要求メッセージRQ2は、ユーザ識別子IMSI#1とサービス識別子APN#1とグレードGとを含む。ゲートウェイ104は、接続要求メッセージRQ2を受信すると、接続要求メッセージRQ2をポリシー制御装置105に転送する。
ポリシー制御装置105は、ポリシー制御処理200を実行する。ポリシー制御処理200とは、端末110に応じたポリシーを取得する処理である。具体的には、たとえば、ポリシー制御装置105は、接続要求メッセージRQ2に含まれる情報(ユーザ識別子IMSI#1、サービス識別子APN#1、グレードG)を、新規接続テーブル201に一時的に保持する。そして、ポリシー制御装置105は、接続要求メッセージRQ2をポリシー管理サーバ106に送信する。
ポリシー管理サーバ106は、ポリシー情報管理テーブルを参照して、接続要求メッセージRQ2に含まれるサービス識別子APN#1とグレードGとに対応するポリシー情報を取得する。ポリシー情報の取得方法については後述する。ポリシーとは、たとえば、端末110のユーザに対する課金額を規定する課金情報やサービス品質(Quality of Service(QoS))である。課金情報とは、たとえば、ユーザに適用される課金額や課金プラン(従量制、定額制など)である。サービス品質とは、たとえば、ユーザに適用される通信帯域である。ここでは、あるポリシーを示すポリシー情報Pが取得されたものとする。ポリシー管理サーバ106は、ポリシー制御装置105に接続応答メッセージRS2を送信する。接続応答メッセージRS2は、ユーザ識別子IMSI#1とサービス識別子APN#1とポリシー情報Pとを含む。
このあと、ポリシー制御装置105は、ポリシー制御処理200により、接続応答メッセージRS2をゲートウェイ104に送信する。そして、ポリシー制御装置105は、新規接続テーブル201に一時的に保持されている情報(ユーザ識別子IMSI#1、サービス識別子APN#1、グレードG)を、新規接続テーブル201から消去する。これにより、新規接続テーブル201に空きが生じるため、新規接続テーブル201の使用量の低減を図ることができる。
このあと、ゲートウェイ104は、接続応答メッセージRS2を受信すると、端末管理装置102に接続応答メッセージRS2を送信する。端末管理装置102は、接続応答メッセージRS2を受信すると、基地局101に接続応答メッセージRS2を送信する。基地局101は、接続応答メッセージRS2を受信すると、端末110に接続応答メッセージRS2を送信する。これにより、端末110は、接続応答メッセージRS2に含まれるポリシー情報Pを取得することができる。このあと、端末110は、ポリシー情報Pにしたがって通信網120に接続し、通常通り通信網120と通信することができる。
<新規接続シーケンス例2>
図3は、ネットワークシステム100による端末110と通信網120との新規接続シーケンス例2を示すシーケンス図である。新規接続シーケンス例2は、ポリシー管理サーバ106で障害発生中に端末110から接続要求メッセージが送信されてきた場合の新規接続例である。接続要求メッセージおよび接続応答メッセージについては、図2に示したRQ1、RQ2、RS1、RS2を流用する。また、端末110からポリシー制御装置105へのメッセージの送信については図2と同一であるため説明を省略する。
ポリシー制御装置105は、常時ポリシー管理サーバ106を監視しており、ポリシー管理サーバ106で障害が発生した場合には、その障害発生を検知する。ポリシー制御装置105は、ポリシー管理サーバ106で障害発生中に接続要求メッセージRQ2を受信すると、ポリシー制御処理200を実行する。ポリシー制御処理200では、ポリシー管理サーバ106で障害発生中に接続要求メッセージRQ2を受信すると、図2と同様、接続要求メッセージRQ2に含まれる情報(ユーザ識別子IMSI#1、サービス識別子APN#1、グレードG)を、新規接続テーブル201に一時的に保持するが、接続要求メッセージRQ2をポリシー管理サーバ106に送信しない。
ポリシー管理サーバ106は障害発生中であるため、接続要求メッセージRQ2をポリシー管理サーバ106に送信しても、ポリシー管理サーバ106から接続応答メッセージRS2が返ってこないからである。このまま接続応答メッセージRS2を待ち続けると、新規接続テーブル201では、後続の接続要求メッセージRQ2に含まれる情報が滞留し、輻輳状態となるため、新規接続テーブル201を逼迫させる。
このため、ポリシー制御装置105は、接続要求メッセージRQ2をポリシー管理サーバ106に送信することなく、ポリシー管理サーバ106から配布されたポリシー情報管理テーブルを参照して、接続要求メッセージRQ2に含まれるサービス識別子APN#1とグレードGとに対応するポリシー情報Pを取得する。これにより、新規接続テーブル201の使用量の逼迫を抑制することができる。
このあとは、図2と同様、ポリシー制御装置105は、接続応答メッセージRS2を、ゲートウェイ104、端末管理装置102、基地局101を経由して端末110に送信する。そして、ポリシー制御装置105は、新規接続テーブル201に一時的に保持されている情報(ユーザ識別子IMSI#1、サービス識別子APN#1、グレードG)を、新規接続テーブル201から消去する。このように、ポリシー管理サーバ106で障害発生中に接続要求した場合でも、接続応答メッセージの未達による負荷をなくして新規接続を実現することができる。
<新規接続シーケンス例2>
図4は、ネットワークシステム100による端末110と通信網120との新規接続シーケンス例3を示すシーケンス図である。新規接続シーケンス例3は、ポリシー管理サーバ106で障害が発生していない状態で接続要求をしたときにポリシー管理サーバ106で障害が発生した場合の新規接続例である。
図4において、端末4からの接続要求メッセージRQ1には、ユーザ識別子IMSI#1およびサービス識別子APN#1が含まれる。図2に示したような転送過程により、端末4からの接続要求メッセージRQ1は、グレードG1を含む接続要求メッセージRQ2となり、ポリシー制御装置105で受信される。また、新規接続テーブル201に格納される情報D1は、接続要求メッセージRQ2に含まれる情報(ユーザ識別子IMSI#1、サービス識別子APN#1、グレードG1)である。また、端末4に送信される接続応答メッセージRS2は、ユーザ識別子IMSI#1、サービス識別子APN#1、ポリシー情報P1を含む。
また、端末40からの接続要求メッセージRQ10には、ユーザ識別子IMSI#10およびサービス識別子APN#10が含まれる。図2に示したような転送過程により、端末40からの接続要求メッセージRQ10は、グレードG10を含む接続要求メッセージRQ20となり、ポリシー制御装置105で受信される。また、新規接続テーブル201に格納される情報D10は、接続要求メッセージRQ20に含まれる情報(ユーザ識別子IMSI#10、サービス識別子APN#10、グレードG10)である。また、端末40に送信される接続応答メッセージRS20は、ユーザ識別子IMSI#10、サービス識別子APN#10、ポリシー情報P10を含む。
また、端末400からの接続要求メッセージRQ100には、ユーザ識別子IMSI#100およびサービス識別子APN#100が含まれる。図2に示したような転送過程により、端末400からの接続要求メッセージRQ100は、グレードG100を含む接続要求メッセージRQ200となり、ポリシー制御装置105で受信される。また、新規接続テーブル201に格納される情報D100は、接続要求メッセージRQ200に含まれる情報(ユーザ識別子IMSI#100、サービス識別子APN#100、グレードG100)である。また、端末400に送信される接続応答メッセージRS200は、ユーザ識別子IMSI#100、サービス識別子APN#100、ポリシー情報P100を含む。
なお、図4において、端末4、40、400とポリシー制御装置105との間のメッセージの送信については図2と同一であるため説明を省略する。
ポリシー管理サーバ106で障害が発生していない状態で、ポリシー制御装置105からそれぞれ接続要求メッセージRQ2、RQ20、RQ200が送信された場合に、ポリシー管理サーバ106で障害が発生したとする。この場合、ポリシー管理サーバ106から接続応答メッセージRS2、RS20、RS200が返ってこないため、新規接続テーブル201では、接続要求メッセージRQ2、RQ20、RQ200の各々に含まれる情報D1、D10、D100が滞留し、輻輳状態となるため、新規接続テーブル201を逼迫する。
このため、ポリシー制御装置105は、接続要求メッセージRQ2、RQ20、RQ200のポリシー管理サーバ106への送信を停止する。そして、ポリシー制御装置105は、ポリシー管理サーバ106から配布されたポリシー管理テーブルを参照して、接続要求メッセージRQ2、RQ20、RQ200の各々について、接続要求メッセージに含まれるサービス識別子とグレードとに対応するポリシー情報P1、P10、P100を取得する。これにより、ポリシー管理サーバ106の障害によりポリシー監視サーバからポリシー情報が得られない場合でも、ポリシー情報を得ることができる。
そして、ポリシー制御装置105は、接続応答メッセージRS2、RS20、RS200を送信する。これにより、各端末4、40、400は、通信網120に接続することができる。また、ポリシー制御装置105は、送信された接続応答メッセージに対応する接続要求メッセージの情報D1、D10、D100を新規接続テーブル201から消去する。これにより、不要な情報D1、D10、D100を払い出すことができ、新規接続テーブル201の使用量の逼迫を抑制することができる。
<コンピュータのハードウェア構成例>
図5は、コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。ここで、コンピュータとは、たとえば、図1に示した端末110(図4の端末4、40、400も含む)、基地局101、端末管理装置102、加入者情報サーバ103、ゲートウェイ104、ポリシー制御装置105、ポリシー管理サーバ106の総称である。
コンピュータ500は、プロセッサ501と、記憶デバイス502と、入力デバイス503と、出力デバイス504と、通信インターフェース(通信IF505)と、を有する。プロセッサ501、記憶デバイス502、入力デバイス503、出力デバイス504、および通信IF505は、バス506により接続される。プロセッサ501は、コンピュータ500を制御する。記憶デバイス502は、プロセッサ501の作業エリアとなる。
また、記憶デバイス502は、各種プログラムやデータを記憶する。記憶デバイス502としては、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリがある。入力デバイス503は、データを入力する。入力デバイス503としては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナがある。出力デバイス504は、データを出力する。出力デバイス504としては、たとえば、ディスプレイ、プリンタがある。通信IF505は、他装置と接続してデータを送受信する。
<テーブル例>
つぎに、本実施の形態で用いられるテーブルについて図6〜図11を用いて説明する。なお、図6〜図11では、一例としてテーブルを用いているが、テーブルに限らず、リスト、データベース、キュー等のデータ構造でもよい。またこれら以外のデータ構造で表現されてもよい。
図6は、加入者情報管理テーブルの記憶内容例を示す説明図である。加入者情報管理テーブル600は、加入者情報サーバ103が記憶する情報である。加入者情報管理テーブル600とは、加入者である端末110のユーザに関する情報を管理するテーブルである。加入者情報管理テーブル600は、ユーザ名項目と、ユーザ識別子項目と、サービス識別子項目と、契約形態項目とを有し、エントリごとに、ユーザ名、ユーザ識別子、サービス識別子、契約形態を含む加入者情報を規定する。
ユーザ名項目は、エントリのユーザ名を指定する。ユーザ名とはエントリのインデックスとなる情報である。図6では、便宜上、「ユーザ1」、「ユーザ2」、…と規定される。ユーザ識別子項目は、エントリのユーザ識別子を指定する。ユーザ識別子は上述したように、端末110のユーザを特定する情報である。サービス識別子項目は、エントリのサービス識別子を指定する。サービス識別子は上述したように、端末110にサービスを提供する接続相手を特定する情報である。契約形態項目は、エントリの契約形態を指定する。契約形態とは、端末110のユーザとの通信に関する契約の種別を規定する情報である。たとえば、契約形態としては、「データのみ」、「通話のみ」、「通話+データ」の3種類がある。加入者情報管理テーブル600を参照することにより、どのユーザがどのようなサービスの提供をどのような契約形態で受けるかを確認することができる。
図7は、グレード情報管理テーブルの記憶内容例を示す説明図である。グレード情報管理テーブル700は、加入者情報サーバ103が記憶する情報である。グレード情報管理テーブル700とは、グレード情報を管理するテーブルである。グレード情報とは、ユーザに適用される優先度であるグレードを含む情報である。グレード情報管理テーブル700は、ユーザ名項目と、ユーザ識別子項目と、サービス識別子項目と、グレード項目とを有し、エントリごとに、ユーザ名、ユーザ識別子、サービス識別子、グレードを含むグレード情報を規定する。
グレード項目は、エントリのグレードを指定する。グレードとは、上述したように、ユーザに適用される優先度である。一例としてグレードをA,B,C,Dとし、Aが最も高い優先度、Dが最も低い優先度とする。グレード情報管理テーブル700を参照することにより、どのユーザがどのようなサービスの提供をどのようなグレードで受けるかを確認することができる。
図8は、ポリシー情報管理テーブルの記憶内容例を示す説明図である。ポリシー情報管理テーブル800は、ポリシー管理サーバ106が記憶する情報である。また、ポリシー情報管理テーブル800は、ポリシー管理サーバ106からポリシー制御装置105に配布されるため、ポリシー制御装置105にも記憶される。ポリシー情報管理テーブル800は、ポリシー情報を管理するテーブルである。ポリシー情報とは、端末110に適用されるポリシーを特定する情報であり、ポリシーとは、端末110に適用される規則を示すデータである。ポリシー情報管理テーブル800は、サービス識別子項目と、QoSID項目と、課金ID項目と、グレード項目とを有し、エントリごとに、サービス識別子、QoSID、課金ID、グレードを含むポリシー情報を規定する。
QoSID項目は、エントリのQoSIDを指定する。QoSIDとは、端末110に提供されるサービスのサービス品質を示すQoS情報を一意に特定する情報である。課金ID項目は、エントリの課金IDを指定する。課金IDとは、ユーザに適用される課金情報を一意に特定する情報である。ポリシー情報管理テーブル800を参照することにより、サービス識別子とグレードとの組み合わせにより、ポリシーを指定するQoSIDおよび課金IDの組み合わせを特定することができる。
図9は、QoS情報管理テーブル900の記憶内容例を示す説明図である。QoS情報管理テーブル900は、ポリシー制御装置105が記憶する情報である。QoS情報管理テーブル900は、QoSID項目と、QCI(QoS Class Identifier)項目と、最大帯域項目と、保証帯域項目と、を有し、エントリごとに、QoSID、QCI、最大帯域、保証帯域を含むQoS情報を規定する。
QCI項目は、エントリのQCIを指定する。QCIとは、QoSのクラスを指定する情報である。最大帯域項目は、エントリの最大帯域を指定する。保証帯域項目は、エントリに許容される保証帯域を指定する。すなわち、エントリにより特定されるQoSは、最大帯域と保証帯域との間の帯域で提供されるサービスを示す。QoS情報管理テーブル900を参照することにより、QoSIDで指定されたQoSがどのようなクラスであり、その保証帯域と最大帯域で規定される帯域範囲がどのような範囲であるかを特定することができる。
図10は、課金情報管理テーブル1000の記憶内容例を示す説明図である。課金情報管理テーブル1000は、ポリシー制御装置105が記憶する情報である。課金情報管理テーブル1000は、課金情報を管理するテーブルである。課金情報管理テーブル1000は、課金ID項目と、課金実施有無項目と、課金方式項目とを有し、エントリごとに、課金ID、課金実施有無、課金方式を含む課金情報を規定する。
課金ID項目は、エントリの課金IDを指定する。課金IDとは、エントリとなる課金情報を一意に特定する情報である。課金実施有無項目は、エントリの課金実施有無を指定する。課金実施有無とは、課金を実施するか否かを規定する情報である。課金方式項目は、エントリの課金方式を指定する。課金方式とは、ユーザに対する課金方法を規定する情報である。たとえば、通信したパケット量に比例して課金される従量課金や通信時間に比例して課金される時間課金、パケット量や通信時間にかかわらす一定な固定課金がある。課金情報管理テーブル1000を参照することにより、課金IDで指定された課金情報の課金実施有無や課金方式を特定することができる。
図11は、新規接続テーブル201の記憶内容例を示す説明図である。新規接続テーブル201は、ポリシー制御装置105が記憶する情報である。新規接続テーブル201は、接続要求メッセージに含まれる情報を一時的に保持するテーブルである。新規接続テーブル201は、ユーザ識別子項目と、サービス識別子項目と、グレード項目と、を有し、エントリごとに、接続要求メッセージ内のグレード情報を規定する。
<ポリシー制御装置105の機能的構成例>
図12は、ポリシー制御装置105の機能的構成例を示すブロック図である。ポリシー制御装置105は、第1の記憶部1210と、第2の記憶部1220と、受信部1201と、格納部1202と、判定部1203と、決定部1204と、検出部1205と、送信部1206と、消去部1207と、を有する。第1の記憶部1210および第2の記憶部1220は、具体的には、たとえば、図5に示した記憶デバイス502によりその機能を実現する。また、受信部1201〜消去部1207は、具体的には、たとえば、図5に示した記憶デバイス502に記憶されたプログラムをプロセッサ501に実行させることによりその機能を実現する。
第1の記憶部1210は、ポリシー管理サーバ106から配布されるポリシー情報管理テーブル800を記憶する。ポリシー情報管理テーブル800が第1の記憶部1210に記憶されることにより、図3および図4に示したように、輻輳が発生した場合でもポリシー管理サーバ106にアクセスすることなく、ポリシー制御装置105は、ポリシー情報を検索することができる。また、第2の記憶部1220は、ポリシー制御装置105内の記憶領域であり、新規接続テーブル201が記憶される。
受信部1201は、ゲートウェイ104を介して接続要求元の端末110から通信網120への接続要求メッセージを受信する。具体的には、たとえば、受信部1201は、図2〜図4に示したように、接続要求メッセージRQ2を受信する。
格納部1202は、受信部1201によって受信された接続要求メッセージ内の接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含む接続要求情報を、第2の記憶部1220に格納する。接続要求情報とは、新規接続テーブル201のエントリとなるユーザ識別子、サービス識別子、およびグレードを含む情報であり、たとえば、上述したグレード情報である。すなわち、格納部1202は、接続要求メッセージが受信される都度、接続要求メッセージ内のグレード情報を、新規接続テーブル201のエントリとして格納する。
判定部1203は、第2の記憶部1220の記憶領域に対する接続要求情報群の割合を示す使用率がしきい値以上であるか否かを判定する。具体的には、たとえば、判定部1203は、ある接続要求元からのある接続要求メッセージが受信され、ある接続要求メッセージ内のある接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含むある接続要求情報が、第2の記憶部1220に格納された場合、使用率がしきい値以上であるか否かを判定する。
ここで、使用率とは、新規接続テーブル201の使用領域が第2の記憶部1220に占める割合である。また、新規接続テーブル201が記憶できるエントリの上限数に対する現在のエントリ数の割合でもよい。使用率がしきい値以上である場合、新規接続テーブル201内のエントリが払い出しされずに滞留しているため、ポリシー管理サーバ106との間で輻輳が発生しているとみなされる。
決定部1204は、判定部1203によってしきい値以上であると判定された場合、第1の記憶部1210内の対応情報である新規接続テーブル201を参照して、第2の記憶部1220に記憶されたある接続要求情報に基づいて、ある接続要求元に適用されるポリシーを決定する。具体的には、たとえば、決定部1204は、新規接続テーブル201においてポリシー決定対象であるエントリからサービス識別子とグレードとを抽出する。そして、決定部1204は、ポリシー情報管理テーブル800を参照して、抽出したサービス識別子とグレードとを含むエントリを特定する。
決定部1204は、特定したエントリにおけるQoSIDと課金IDの組み合わせをポリシー情報管理テーブル800から読み出す。そして、決定部1204は、QoS情報管理テーブル900を参照して、読み出したQoSIDに該当するエントリを特定する。同様に、決定部1204は、課金情報管理テーブル1000を参照して、読み出した課金IDに該当するエントリを特定する。そして、決定部1204は、QoS情報管理テーブル900および課金情報管理テーブル1000から特定したエントリを、接続要求元である端末110に適用すべきポリシーに決定する。
検出部1205は、ポリシー管理サーバ106の障害を検出する。具体的には、たとえば、検出部1205は、ポリシー管理サーバ106に対し定期的に生存を確認する信号を送信し、当該信号の応答がない場合にポリシー管理サーバ106に障害が発生したことを検出する。検出部1205によって障害が検出された場合、決定部1204は、第1の記憶部1210内の対応情報を参照して、第2の記憶部1220に記憶された接続要求情報に基づいて、接続要求元に適用されるポリシーを決定する。
すなわち、ポリシー管理サーバ106に障害が発生していないときに接続要求メッセージが受信された場合でも、障害発生が検出されると、接続要求メッセージをポリシー管理サーバ106に転送することなく、決定部1204が適用すべきポリシーを決定することになる。
送信部1206は、決定部1204によって決定されたポリシーを、ゲートウェイ104を介してある接続要求元に送信する。具体的には、たとえば、送信部1206は、決定部1204により得られたポリシーを接続応答メッセージに埋め込み、ゲートウェイ104を経由して、ある接続要求元である端末110に送信する。
消去部1207は、決定部1204によってポリシーが決定された場合、第2の記憶部1220に記憶されたある接続要求情報を前記第2の記憶部1220から消去する。接続応答メッセージが送信されたある接続要求元のある接続要求情報は不要であるため、消去部1207は、当該接続要求情報であるエントリを第2の記憶部1220である新規接続テーブル201から消去する。これにより、不要なエントリを新規接続テーブル201から払い出すことができる。
<新規接続処理手順例>
図13は、ポリシー制御装置105の新規接続処理手順例1を示すフローチャートである。まず、ポリシー制御装置105は、受信部1201により端末110から接続要求メッセージを受信すると(ステップS1301)、格納部1202により、接続要求メッセージ内の接続要求情報、すなわち、ユーザ識別子、サービス識別子、およびグレードを含むグレード情報を、新規接続テーブル201にエントリとして格納する(ステップS1302)。
つぎに、ポリシー制御装置105は、判定部1203により、新規接続テーブル201の使用率がしきい値であるα%以上であるか否かを判定する(ステップS1303)。α%以上である場合(ステップS1303:Yes)、ポリシー制御装置105は、判定部1203により、エントリにグレードが含まれているか否かを判定する(ステップS1304)。グレードが含まれている場合(ステップS1304:Yes)、ポリシー制御装置105は、判定部1203により、特定のグレードGs以上であるか否かを判定する(ステップS1305)。
特定のグレードGs以上である場合(ステップS1305:Yes)、ポリシー制御装置105は、決定部1204によりポリシーを決定する(ステップS1306)。そして、接続要求メッセージを送信してきた端末110に、ゲートウェイ104を経由してポリシーを含む接続応答メッセージを送信する(ステップS1307)。このあと、ポリシー制御装置105は、消去部1207により、ステップS1302で格納されたエントリを新規接続テーブル201から消去する(ステップS)。これにより、新規接続処理が終了する。
また、ステップS1303において、使用率がα%未満である場合(ステップS1303:No)、ポリシー制御装置105は、検出部1205により、ポリシー管理サーバ106が障害発生中であるか否かを判断する(ステップS1309)。障害発生中である場合(ステップS1309:Yes)、ステップS1304に移行する。一方、障害発生中でない場合(ステップS1309:No)、ポリシー制御装置105は、接続要求メッセージをポリシー管理サーバ106に送信する(ステップS1310)。その後、ポリシー制御装置105は、ポリシー管理サーバ106から接続応答メッセージを受信すると(ステップS1311)、決定部1204によりポリシーを決定する(ステップS1306)。
具体的には、たとえば、接続応答メッセージには、ユーザ識別子とサービス識別子とグレードとが含まれているため、決定部1204は、接続応答メッセージに含まれているサービス識別子とグレードに該当するQoSIDと課金IDの組み合わせをポリシー情報管理テーブル800から読み出す。そして、決定部1204は、QoS情報管理テーブル900を参照して、読み出したQoSIDに該当するエントリを特定する。同様に、決定部1204は、課金情報管理テーブル1000を参照して、読み出した課金IDに該当するエントリを特定する。そして、決定部1204は、QoS情報管理テーブル900および課金情報管理テーブル1000から特定したエントリを、接続要求元である端末110に適用すべきポリシーに決定する。
また、ステップS1304において、グレードがない場合(ステップS1304:No)、または、ステップS1305において、特定のグレードGs未満の場合(ステップS1305:No)、ステップS1310に移行する。
このように、使用率がα%以上である場合は、グレードが特定のグレードGs以上であることを条件として、ポリシー制御装置105が、ポリシー管理サーバ106を用いずにポリシーを決定することができる。これにより、特定のグレードGs以上のユーザに対して優先的に接続することができる。
また、使用率がα未満であってもポリシー管理サーバ106が障害発生中である場合は、グレードが特定のグレードGs以上であることを条件として、ポリシー制御装置105が、ポリシー管理サーバ106を用いずにポリシーを決定することができる。これにより、特定のグレードGs以上のユーザに対して優先的に接続することができるとともに、新規接続テーブル201におけるエントリの滞留を低減し、ポリシー管理サーバ106との通信の輻輳を抑制することができる。
図14は、ポリシー制御装置105の新規接続処理手順例2を示すフローチャートである。まず、ポリシー制御装置105は、新規接続処理手順例2は、ポリシー管理サーバ106との通信の輻輳が発生した場合に優先的に接続をおこない、優先接続すべきエントリを新規接続テーブル201から払い出す例である。
まず、ポリシー制御装置105は、判定部1203により、新規接続テーブル201の使用率がしきい値であるα%以上であるか否かを判定する(ステップS1401)。
α%以上である場合(ステップS1401:Yes)、ポリシー制御装置105は、新規接続テーブル201に未選択のエントリが有るか否かを判断する(ステップS1402)。未選択のエントリがない場合(ステップS1402:No)、ステップS1401に戻る。
一方、未選択のエントリがある場合(ステップS1402:Yes)、ポリシー制御装置105は、未選択のエントリを選択する(ステップS1403)。そして、ポリシー制御装置105は、選択したエントリにグレードがあるか否かを判断する(ステップS1404)。グレードがない場合(ステップS1404:No)、ステップS1402に戻り、ポリシー制御装置105は、未選択のエントリを再選択する(ステップS1402)。
一方、グレードがある場合(ステップS1404:Yes)、ポリシー制御装置105は、グレードが特定のグレードGs以上であるか否かを判断する(ステップS1405)。特定のグレードGs未満の場合(ステップS1405:No)、ステップS1402に戻り、ポリシー制御装置105は、未選択のエントリを再選択する(ステップS1402)。そして、ステップS1401において、α%未満の場合(ステップS1401:No)、輻輳が発生していないため新規接続処理を終了する。
このように輻輳状態においては、特定のグレードGs以上のユーザに対して優先的に接続することができるとともに、新規接続テーブル201におけるエントリの滞留を低減し、ポリシー管理サーバ106との通信の輻輳を抑制することができる。
以上に説明したように、本発明の実施例によれば、新規接続テーブル201の使用率がしきい値以上となった場合に、ポリシー制御装置105がポリシー管理サーバ106を利用せずに、接続要求元に適用させるポリシーを決定し、エントリを払い出すことができる。したがって、新規接続テーブル201におけるエントリの滞留を低減することができ、ポリシー管理サーバ106との通信の輻輳を抑制することができる。
また、ポリシー管理サーバ106に障害が発生している場合、使用率がしきい値未満であってもポリシーを決定し、エントリを払い出すため、新規接続テーブル201でのエントリの増加を抑制することができる。
また、ユーザのグレードが特定のグレード以上である場合、ポリシー制御装置105がポリシー管理サーバ106を利用せずに、接続要求元に適用させるポリシーを決定し、エントリを払い出す。したがって、ポリシー管理サーバ106からの応答を待つまでもなく、特定のグレード以上のユーザの端末110を優先的に接続することができる。また、当該ユーザのエントリは新規接続テーブル201から払い出されるため、新規接続テーブル201におけるエントリの滞留を低減することができ、ポリシー管理サーバ106との通信の輻輳を抑制することができる。
このように、一部のネットワーク装置が輻輳しても、一部のユーザへの新規接続処理を継続させることができ、ユーザへのサービス影響を軽減させることができる。また、新規接続処理が遅延していた一部のユーザに対して、一部のネットワーク装置の輻輳検出を契機に、新規接続処理を優先的に継続させることができ、ユーザへのサービス影響を軽減させることができる。また、輻輳時の呼処理シーケンスを一部飛ばして進めることにより、装置間でやり取りをするメッセージの量を低減することができる。これにより、輻輳状態の緩和、および、二次的な輻輳状態を回避することができる。
以上、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。
100 ネットワークシステム
101 基地局
102 端末管理装置
103 加入者情報サーバ
104 ゲートウェイ
105 ポリシー制御装置
106 ポリシー管理サーバ
110 端末
120 通信網
200 ポリシー制御処理
201 新規接続テーブル
600 加入者情報管理テーブル
700 グレード情報管理テーブル
800 ポリシー情報管理テーブル
900 QoS情報管理テーブル
1000 課金情報管理テーブル
1201 受信部
1202 格納部
1203 判定部
1204 決定部
1205 検出部
1206 送信部
1207 消去部
1210 第1の記憶部
1220 第2の記憶部

Claims (7)

  1. ゲートウェイと、ポリシー制御装置と、サービス情報に応じたポリシーを規定する対応情報を記憶するポリシー管理サーバと、を有するネットワークシステムであって、
    前記ポリシー制御装置は、
    前記ポリシー管理サーバから配布された前記対応情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記ゲートウェイを介して接続要求元からネットワークへの接続要求メッセージが受信された場合に、前記接続要求メッセージ内の前記接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含む接続要求情報を、第2の記憶部に格納する格納部と、
    ある接続要求元からのある接続要求メッセージが受信され、前記ある接続要求メッセージ内の前記ある接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含むある接続要求情報が、前記第2の記憶部に格納された場合、前記格納部によって前記第2の記憶部に蓄積された接続要求情報群の前記第2の記憶部の記憶領域に対する割合を示す使用率が、しきい値以上であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記使用率がしきい値以上であると判定された場合、前記第1の記憶部内の前記対応情報を参照して、前記ある接続要求情報に基づいて、前記ある接続要求元に適用されるポリシーを決定する決定部と、
    前記決定部によって決定されたポリシーを前記ゲートウェイを介して前記ある接続要求元に送信する送信部と、
    前記決定部によって前記ポリシーが決定された場合、前記第2の記憶部に記憶された前記ある接続要求情報を前記第2の記憶部から消去する消去部と、
    を有することを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記ポリシー制御装置は、
    前記ポリシー管理サーバの障害を検出する検出部を有し、
    前記決定部は、前記検出部によって障害が検出された場合、前記第1の記憶部内の前記対応情報を参照して、前記ある接続要求情報に基づいて、前記ある接続要求元に適用されるポリシーを決定することを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 前記決定部は、前記検出部によって障害が検出された場合に、前記判定部によってしきい値以上でないと判定された場合であっても、前記第1の記憶部内の前記対応情報を参照して、前記ある接続要求情報に基づいて、前記ある接続要求元に適用されるポリシーを決定することを特徴とする請求項2に記載のネットワークシステム。
  4. 前記判定部は、さらに、前記ある接続要求元の優先度の有無を判定し、
    前記決定部は、さらに、前記優先度があると判定された場合、前記第1の記憶部内の前記対応情報を参照して、前記ある接続要求情報に基づいて、前記ある接続要求元に適用されるポリシーを決定することを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  5. 前記判定部は、さらに、前記優先度が所定優先度以上であるか否かを判定し、
    前記決定部は、さらに、前記優先度が前記所定優先度以上であると判定された場合、前記第1の記憶部内の前記対応情報を参照して、前記ある接続要求情報に基づいて、前記接続要求元に適用されるポリシーを決定することを特徴とする請求項4に記載のネットワークシステム。
  6. ゲートウェイと、サービス情報に応じたポリシーを規定する対応情報を記憶するポリシー管理サーバと、に通信可能に接続されたポリシー制御装置であって、
    前記ポリシー管理サーバから配布された前記対応情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記ゲートウェイを介して接続要求元からネットワークへの接続要求メッセージが受信された場合に、前記接続要求メッセージ内の前記接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含む接続要求情報を、第2の記憶部に格納する格納部と、
    ある接続要求元からのある接続要求メッセージが受信され、前記ある接続要求メッセージ内の前記ある接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含むある接続要求情報が、前記第2の記憶部に格納された場合、前記格納部によって前記第2の記憶部に蓄積された接続要求情報群の前記第2の記憶部の記憶領域に対する割合を示す使用率が、しきい値以上であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記使用率がしきい値以上であると判定された場合、前記第1の記憶部内の前記対応情報を参照して、前記ある接続要求情報に基づいて、前記ある接続要求元に適用されるポリシーを決定する決定部と、
    前記決定部によって決定されたポリシーを前記ゲートウェイを介して前記ある接続要求元に送信する送信部と、
    前記決定部によって前記ポリシーが決定された場合、前記第2の記憶部に記憶された前記ある接続要求情報を前記第2の記憶部から消去する消去部と、
    を有することを特徴とするポリシー制御装置。
  7. ゲートウェイと、サービス情報に応じたポリシーを規定する対応情報を記憶するポリシー管理サーバと、に通信可能に接続されたポリシー制御装置が実行する制御方法であって、
    前記ポリシー制御装置は、前記ポリシー管理サーバから配布された前記対応情報を記憶する第1の記憶部を有し、
    前記制御方法は、
    前記ゲートウェイを介して接続要求元からネットワークへの接続要求メッセージが受信された場合に、前記接続要求メッセージ内の前記接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含む接続要求情報を、第2の記憶部に格納する格納手順と、
    ある接続要求元からのある接続要求メッセージが受信され、前記ある接続要求メッセージ内の前記ある接続要求元に適用されるサービスを示すサービス情報を含むある接続要求情報が、前記第2の記憶部に格納された場合、前記格納部によって前記第2の記憶部に蓄積された接続要求情報群の前記第2の記憶部の記憶領域に対する割合を示す使用率が、しきい値以上であるか否かを判定する判定手順と、
    前記判定手順によって前記使用率がしきい値以上であると判定された場合、前記第1の記憶部内の前記対応情報を参照して、前記ある接続要求情報に基づいて、前記ある接続要求元に適用されるポリシーを決定する決定手順と、
    前記決定手順によって決定されたポリシーを前記ゲートウェイを介して前記ある接続要求元に送信する送信手順と、
    前記決定手順によって前記ポリシーが決定された場合、前記第2の記憶部に記憶された前記ある接続要求情報を前記第2の記憶部から消去する消去手順と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
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