JP2014215129A - 圧力測定装置、圧力測定方法およびリーク検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試供体の表面の非定常かつ微小な圧力変動を精度良く測定可能な圧力測定装置を提供する。【解決手段】 圧力測定装置は、試供体の表面に沿って固定可能なチューブ11と、チューブ11内に所定間隔を有して固定された圧力センサ12および閉止栓15と、参照圧力を送るパイプ26と、圧力センサ12および閉止栓15間に区画された空間16と、チューブ11を貫通して空間16に連通する圧力検出孔11bとを備える。共にチューブ11内に固定された圧力センサ12および閉止栓15間の空間16は容積が小さいため、測定すべき非定常圧力の変動がなまされることが防止されて測定精度が向上するだけでなく、空間16の容積を、その空間16のヘルムホルツ共鳴周波数が非定常圧力の変動周波数から外れるように設定したので、ヘルムホルツ共鳴の圧力変動が測定すべき非定常圧力の変動に重畳することが防止されて測定精度が更に向上する。【選択図】 図1

Description

本発明は、試供体の表面に沿って固定可能なチューブと、前記チューブ内に固定された圧力センサと、前記圧力センサに参照圧力を送るパイプと、前記圧力センサと所定間隔を有して前記チューブ内に固定された閉止栓と、前記チューブ内で前記圧力センサおよび前記閉止栓間に区画された空間と、前記チューブを貫通して前記空間に連通する圧力検出孔とを備え、前記試供体の表面の非定常圧力を前記圧力検出孔および前記空間を介して前記圧力センサに伝達して測定する圧力測定装置に関する。また本発明は、前記圧力測定装置を用いた圧力測定方法と、前記圧力測定装置のチューブのリークを検査するリーク検査装置とに関する。
自動車の車体表面に貼り付けられる板状部材の内部に、一端が板状部材の上面に開口して他端が板状部材の周縁部に開口する貫通孔を形成し、板状部材の周縁部に開口する貫通孔を圧力取出部材を介して圧力測定器に接続することで、車体表面の圧力分布を測定するものが、下記特許文献1により公知である。
また飛行機の機体表面に接着されるフレキシブル基板の内部にセンサ、回路、バッテリ等を収納し、フレキシブル基板に設けたポートを介してセンサおよび外気を連通させることで、機体表面の温度や圧力を測定するものが、下記特許文献2により公知である。
特開昭62−35235号公報 特開2009−25314号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものは、圧力センサが板状部材の外部に設けられており、板状部材の上面の開口と圧力センサとが板状部材の内部に形成された長い貫通孔を介して接続されているため、車体表面の定常的な圧力分布を測定することは可能であるが、車体表面の非定常かつ微小な圧力変動を測定しようとしても、その圧力変動が長い貫通孔でなまされてしまい、充分な測定精度が得られないという問題があった。
また上記特許文献2に記載されたものは、フレキシブル基板に開口するポートの近傍にセンサが設けられているため、車体表面の非定常な圧力変動がなまされる問題はないが、ポートおよびセンサ間の空間の空気がヘルムホルツ共鳴により振動してしまい、その圧力変動が測定すべき機体表面の圧力変動に重畳して測定精度を低下させるという問題があった。しかも上記手法ではセンサに基準となる参照圧力を入力できないため、絶対圧力しか測定することができず、測定精度が低いという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、試供体の表面の非定常かつ微小な圧力変動を精度良く測定可能な圧力測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、試供体の表面に沿って固定可能なチューブと、前記チューブ内に固定された圧力センサと、前記圧力センサに参照圧力を送るパイプと、前記圧力センサと所定間隔を有して前記チューブ内に固定された閉止栓と、前記チューブ内で前記圧力センサおよび前記閉止栓間に区画された空間と、前記チューブを貫通して前記空間に連通する圧力検出孔とを備え、前記試供体の表面の非定常圧力を前記圧力検出孔および前記空間を介して前記圧力センサに伝達して測定する圧力測定装置であって、前記空間の容積を、該空間のヘルムホルツ共鳴周波数が前記非定常圧力の変動周波数から外れるように設定したことを特徴とする圧力測定装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記圧力センサは前記閉止栓に接しており、前記空間を前記閉止栓の前記圧力センサに対向する面に形成された凹部により構成したことを特徴とする圧力測定装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記圧力センサが出力する圧力信号を伝達する信号線を、外部からのノイズを遮断するシールド線で構成したことを特徴とする圧力測定装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の圧力測定装置を用いた圧力測定方法であって、気流中に配置した第1の前記圧力センサが出力する圧力信号を、気流外に配置した第2の前記圧力センサが出力する圧力信号でノイズ除去することを特徴とする圧力測定方法が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の圧力測定装置のチューブのリークを検査するリーク検査装置であって、前記チューブの圧力検出孔の周囲に着脱自在に粘着可能な環状の粘着部と、前記粘着部に一端が接続された圧力配管と、前記圧力配管の他端に接続された加圧手段とを備えることを特徴とするリーク検査装置が提案される。
尚、実施の形態のストリップチューブ11は本発明のチューブに対応し、実施の形態の車体18は本発明の試供体に対応し、実施の形態の基準圧力発生装置22は本発明の加圧手段に対応する。
請求項1の構成によれば、圧力測定装置は、試供体の表面に沿って固定可能なチューブと、チューブ内に固定された圧力センサと、圧力センサに参照圧力を送るパイプと、圧力センサと所定間隔を有してチューブ内に固定された閉止栓と、チューブ内で圧力センサおよび閉止栓間に区画された空間と、チューブを貫通して空間に連通する圧力検出孔とを備えるので、試供体の表面の非定常圧力を圧力検出孔および空間を介して圧力センサに伝達して測定することができる。しかも共にチューブ内に固定された圧力センサおよび閉止栓間の空間は容積が小さいため、測定すべき非定常圧力の変動がなまされることが防止されて測定精度が向上するだけでなく、空間の容積を、その空間のヘルムホルツ共鳴周波数が非定常圧力の変動周波数から外れるように設定したので、ヘルムホルツ共鳴の圧力変動が測定すべき非定常圧力の変動に重畳することが防止されて測定精度が更に向上する。
また請求項2の構成によれば、圧力センサは閉止栓に接しており、空間を閉止栓の圧力センサに対向する面に形成された凹部により構成したので、閉止栓および圧力センサの相対的な位置関係を常に一定に維持し、設定したヘルムホルツ共鳴周波数のずれを防止することができる。
また請求項3の構成によれば、圧力センサが出力する圧力信号を伝達する信号線を、外部からのノイズを遮断するシールド線で構成したので、チューブに沿って長く延びる信号線がノイズを拾い難くして測定精度を高めることができる。
また請求項4の構成によれば、気流中に配置した第1の圧力センサが出力する圧力信号を、気流外に配置した第2の圧力センサが出力する圧力信号で較正するので、第1の圧力センサの圧力信号のスパイクノイズを第2の圧力センサの圧力信号のスパイクノイズで相殺し、測定すべき非定常圧力の変動を精度良く測定することができる。
また請求項5の構成によれば、チューブの圧力検出孔の周囲に着脱自在に粘着可能な環状の粘着部と、粘着部に一端が接続された圧力配管と、圧力配管の他端に接続された加圧手段とを備えるので、加圧手段から圧力配管、圧力検出孔および空間を介して圧力センサに至る経路を加圧し、その圧力変化を監視することでリークの有無を判定することができる。その際に、粘着部がチューブの圧力検出孔の周囲に粘着するので、リーク検査を行っている間に作業者が圧力配管を手で保持しておく必要がなくなり、作業性が大幅に向上する。
圧力測定装置の分解斜視図。 図1の2−2線断面図。 風洞中に配置した試供体を示す模式図。 ヘルムホルツ共鳴周波数の説明図。 試供体の表面の圧力変動のパワースペクトル(ノイズ対策を施さないもの)。 試供体の表面の圧力変動のパワースペクトル(ハードウエアによるノイズ対策を施したもの) 試供体の表面の圧力変動のパワースペクトル(更にソフトウエアによるノイズ対策を施したもの) 正規圧力センサおよびダミー圧力センサの出力を比較するグラフ。 正規圧力センサおよびダミー圧力センサの出力のFFT処理結果を比較するグラフ。 接続部材の斜視図。 図10の11−11線断面図。
以下、図1〜図11に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態の圧力測定装置は、自動車の車体表面の非定常圧力、例えば自動車のサイドミラーの後方の乱れた空気流が当たるフロントウインドウガラスの表面の非定常圧力や、自動車のリヤバンパーの後面の空気流が剥離する部分の非定常圧力を測定するために用いられる。
図1および図2に示すように、圧力測定装置は、車体表面に貼り付けられる合成樹脂製のストリップチューブ11を備える。ストリップチューブ11は可撓性を有する帯状部材であり、気流に与える影響を小さくするために、その厚さは例えば3mm以下に抑えられる。ストリップチューブ11の内部には、相互に平行に延びる複数本(実施の形態では5本)の正方形断面の中空部11a…が長手方向に沿って形成される。このような形状のストリップチューブ11は、切削加工、押出成形、光造形等の方法で製造可能である。
ストリップチューブ11の各中空部11a…には半導体センサよりなる圧力センサ12が収納される。圧力センサ12は円筒状のセンサ本体13と、センサ本体13の一方の端面から引き出された信号線14とからなる。センサ本体13の内径は中空部11aの一辺の長さに略一致しており、センサ本体13をストリップチューブ11の中空部11aの所定位置に接着剤19(図2(C)、(D)参照)で固定したとき、センサ本体13の外表面と中空部11aの内表面との隙間は接着剤19で塞がれる。
センサ本体13には基準となる参照圧力を送るパイプ26がストリップチューブ11の中空部11aを通して接続されており、センサ本体13は参照圧力に対する相対圧力を検出する。またストリップチューブ11の中空部11a内に収納される信号線14がノイズを拾うのを防止するために、信号線14は電磁波を遮断する被覆で覆われたシールド線で構成される。
ストリップチューブ11の中空部11aには立方体状の閉止栓15が挿入され、センサ本体13の他方の端面を構成する圧力検出面13aに接するように接着剤で固定される。金属製の閉止栓15がセンサ本体13の圧力検出面13aに対向する端面には、U字状の凹部15aが切り欠かれており、この凹部15aとセンサ本体13の圧力検出面13aとの間に所定容積の空間16が形成される。ストリップチューブ11を貫通する円筒状の圧力検出孔11bが前記空間16に連通する。
ストリップチューブ11の5本の中空部11a…には、それぞれ圧力センサ12…および閉止栓15…が配置されるが、それらを配置する位置は、ストリップチューブ11の長手方向にずれていても良いし、ストリップチューブ11の長手方向に直交する方向に整列していても良い。またストリップチューブ11の全ての中空部11a…に圧力センサ12…および閉止栓15…が配置する必要はなく、必要に応じて所定の中空部11a…だけに圧力センサ12…および閉止栓15…が配置しても良い。
図3に示すように、風洞17中に置かれた試供体である自動車の車体18の表面に、2枚のストリップチューブ11,11′が貼り付けられる。1枚は圧力を測定すべき部位に貼り付けられた正規のストリップチューブ11であり、他の1枚は風が当たらない部位に貼り付けられたダミーのストリップチューブ11′である。正規のストリップチューブ11およびダミーのストリップチューブ11′の内部には、正規の圧力センサ12およびダミーの圧力センサ12′が設けられる。正規のストリップチューブ11およびダミーのストリップチューブ11′は全く同じものであり、正規の圧力センサ12およびダミーの圧力センサ12′も全く同じものである。
2個の圧力センサ12,12′から延びる信号線14,14′はストリップチューブ11,11′の中空部11a…内を通って端部から引き出され、外部の圧力測定部20に接続される。圧力測定部20は、2個の圧力センサ12,12′が出力する圧力信号を増幅してA/D変換した後、スパイクノイズを除去する処理を行って圧力検出孔11b…における圧力を算出する。
さて、本実施の形態の圧力測定装置は、車体18の表面を流れる非定常流れの例えば1Hz〜10KHzの周波数領域の微小な圧力変動を測定するためのものである。このとき、仮に、圧力センサ12がストリップチューブ11の外部に設けられており、ストリップチューブ11の圧力検出孔11bと圧力センサ12とがストリップチューブ11の細長い中空部11aを介して接続されていると、車体18の表面の非定常かつ微小な圧力変動が細長い中空部11でなまされてしまい、充分な測定精度が得られないという問題がある。しかしながら、本実施の形態によれば、圧力センサ12が圧力検出孔11bの直近に設けられているので、細長い中空部11aで圧力変動がなまされて測定精度が低下するという問題が発生することがない。
以上のように、本実施の形態によれば、圧力センサ12のセンサ本体13の検出面13aが臨む空間16を小さくすることで、車体18の表面のなまされていない圧力変動を測定することができる。その反面、圧力検出孔11bの外側を流れる非定常な空気流により空間16の空気が共振(ヘルムホルツ共鳴)し、その共振周波数が測定したい圧力変動の周波数(例えば1Hz〜10KHz)に接近していると、圧力センサ12による測定精度が低下してしまう可能性がある。以下、ヘルムホルツ共鳴に対する対策について説明する。
図4に示すように、ストリップチューブ11における空間16および圧力検出孔11bは、空間16よりなる箱に、圧力検出孔11bよりなる口が付いたものとしてモデル化することができる。口の中の空気をマスとし、箱の中の空気をバネとした一つの仮想的な振動系を考えると、その共振周波数はヘルムホルツ共鳴周波数と呼ばれる。空間16の容積をVとし、圧力検出孔11bの直径をDとし、圧力検出孔11bの高さをHとし、圧力検出孔11bの断面積をSとし、音速をcとすると、空間16のヘルムホルツ共鳴周波数fは、以下のように表される。
Figure 2014215129
従って、閉止栓15の凹部15aの形状を変化させ、そこに形成される空間16の容積Vを変化させ、空間16のヘルムホルツ共鳴周波数fを10KHzよりも高い領域にシフトさせることで、圧力の測定精度が低下を回避することができる。その際に、空間16のヘルムホルツ共鳴周波数fの調整は、閉止栓15の凹部15aの形状を変化させるだけで行えるので、極めて容易である。しかも閉止栓15はセンサ本体13の圧力検出面13aに当接する位置に固定されるので、空間16の容積Vを常に一定に保つことができる。
図5は、信号線14のシールド等のハードウエアによる対策を施す前の車体18表面の圧力変動のパワースペクトルであり、破線は理論値に対応し、実線は測定値に対応する。実線で示す測定値には大きなノイズが乗っており、所定圧力の分解能を達成していない(破線参照)。尚、図5〜図7の縦軸は対数目盛りであり、その1目盛りは10倍の圧力に相当する。
図6は、上記ハードウエアによる対策を施した後の車体18表面の圧力変動のパワースペクトルであり、ノイズが低減したことで分解能が向上しているが(破線参照)、依然として所定圧力の分解能を達成しておらず、そのためにはソフトウエアによるスパイクノイズ対策が必要である。
即ち、図8(A)に示す正規の圧力センサ12の出力信号と、図8(B)に示すダミーの圧力センサ12′の出力信号とを比較すると明らかなように、2個の圧力センサ12,12′の出力信号には同じ時刻にスパイクノイズが乗っているが、両者を直接差し引きしてもノイズ成分を除去することは不可能である。
そこで、図9(A)、(B)に示すように、両者をそれぞれFFT(高速フーリエ変換)した結果を周波数領域で差し引きすることで、図7に示すようにノイズ成分を大幅に低減することができ、所定圧力の分解能が得られることが分かる(破線参照)。
次に、ストリップチューブ11のリークチェックおよび信号線14…の配線チェックの手法について説明する。
ストリップチューブ11の中空部11aには、圧力センサ12および閉止栓15により挟まれた空間16が区画されており、その空間16は圧力検出孔11bを介して外気に連通するが、例えばストリップチューブ11の中空部11aと圧力センサ12との間、あるいはストリップチューブ11の中空部11aと閉止栓15との間に隙間が存在したり、空間16に臨むストリップチューブ11に亀裂が存在したりすると、圧力センサ12による圧力測定精度が低下するため、空間16の気密性をチェックする必要がある。
また車体18の各部の圧力分布を測定するには、数十個あるいは数百個の圧力センサ12…の信号線14…が正しく圧力測定部20に接続されていることが必要であるため、信号線14…の配線が正しく行われているか否かをチェックする必要がある。
図10および図11はリークチェックや配線チェックを行うための接続部材21を示すもので、所定圧力を供給する基準圧力発生装置22に接続された可撓性を有する圧力配管23と、圧力配管23の先端に接続された金属管24と、金属管24の外周を囲むように設けられたブチレンゴムのような可撓性を有する自己粘着物質よりなる粘着部25とを備える。粘着部25はストリップチューブ11や、それが貼り付けられた車体18に粘着可能であり、かつ何回でも剥がして繰り返し使用可能である。環状に形成された粘着部25の先端の粘着面には、金属管24の先端が開口する円形の凹部25aが形成される。
従って、車体18に貼り付けられたストリップチューブ11の圧力検出孔11bを凹部25aで覆うように粘着部25を粘着させた状態で、基準圧力発生装置22から圧力配管23および金属管24を介してストリップチューブ11の圧力検出孔11bに基準圧力を供給して圧力センサ12の出力を監視することで、リークの発生を確実に判定することができる。また粘着部25を粘着させると、力を加えて引き剥がさない限り、手を放しても外れることがないため、チェック中に作業者が接続部材21を手で押さえておく必要がなくなって作業性が大幅に向上する。
尚、接続部材21を製造する際に、テープ状に形成された粘着部25を金属管24の外周に巻き付けることで、特別の金型を必要とせずに所定形状に成形することができ、製造コストが低減される。
また実施の形態では、内部に圧力センサ12を収納したストリップチューブ11のリークチェックや信号線14の配線チェックに接続部材21を使用しているが、接続部材21は上記以外のストリップチューブ11のチェックに対しても使用可能である。例えば、中空部11aの一端あるいは中間部に圧力検出孔11bを備えるストリップチューブ11の他端を外部に配置した圧力センサに接続し、圧力検出孔11bにおける静圧を中空部11aを介して圧力センサに伝達するものであっても、本実施の形態の接続部材21を用いてリークチェックや配線チェックを行うことができる。この場合、ストリップチューブ11が途中で折れ曲がって中空部11aが閉塞されると、基準圧力発生装置22からの圧力が圧力センサに伝達されなくなるため、ストリップチューブ11の折れ曲がりを判定することも可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の試供体は実施の形態の自動車の車体18に限定されず、航空機の機体、建築物の躯体、あるいはそれらの模型等であっても良い。
また実施の形態では圧力センサ12と閉止栓15とを相互に接触した状態で配置しているが、両者が一定の間隔を有するように配置しても良い。
11 ストリップチューブ(チューブ)
11b 圧力検出孔
12 圧力センサ
14 信号線
15 閉止栓
15a 凹部
16 空間
18 車体(試供体)
22 基準圧力発生装置(加圧手段)
23 圧力配管
25 粘着部
26 パイプ

Claims (5)

  1. 試供体(18)の表面に沿って固定可能なチューブ(11)と、前記チューブ(11)内に固定された圧力センサ(12)と、前記圧力センサ(12)に参照圧力を送るパイプ(26)と、前記圧力センサ(12)と所定間隔を有して前記チューブ(11)内に固定された閉止栓(15)と、前記チューブ(11)内で前記圧力センサ(12)および前記閉止栓(15)間に区画された空間(16)と、前記チューブ(11)を貫通して前記空間(16)に連通する圧力検出孔(11b)とを備え、前記試供体(18)の表面の非定常圧力を前記圧力検出孔(11b)および前記空間(16)を介して前記圧力センサ(12)に伝達して測定する圧力測定装置であって、
    前記空間(16)の容積を、該空間(16)のヘルムホルツ共鳴周波数が前記非定常圧力の変動周波数から外れるように設定したことを特徴とする圧力測定装置。
  2. 前記圧力センサ(12)は前記閉止栓(15)に接しており、前記空間(16)を前記閉止栓(15)の前記圧力センサ(12)に対向する面に形成された凹部(15a)により構成したことを特徴とする、請求項1に記載の圧力測定装置。
  3. 前記圧力センサ(12)が出力する圧力信号を伝達する信号線(14)を、外部からのノイズを遮断するシールド線で構成したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の圧力測定装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の圧力測定装置を用いた圧力測定方法であって、気流中に配置した第1の前記圧力センサ(12)が出力する圧力信号を、気流外に配置した第2の前記センサ(12)が出力する圧力信号でノイズ除去することを特徴とする圧力測定方法。
  5. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の圧力測定装置のチューブ(11)のリークを検査するリーク検査装置であって、
    前記チューブ(11)の圧力検出孔(11b)の周囲に着脱自在に粘着可能な環状の粘着部(25)と、前記粘着部(25)に一端が接続された圧力配管(23)と、前記圧力配管(23)の他端に接続された加圧手段(22)とを備えることを特徴とするリーク検査装置。
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