JP2014211594A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】ちらつきやフリッカーが低減され、しかも長時間の連続動作時に生じる輝度むらも低減されたプロジェクターを提供する。
【解決手段】交流駆動の光源と、光源から射出される光を変調する液晶ライトバルブとを備えたプロジェクターであって、光源と液晶ライトバルブとは、光源の電流駆動信号と、液晶ライトバルブの垂直同期信号とが同期した状態で駆動され、電流駆動信号と垂直同期信号との同期タイミングが、一又は複数回の起動毎に、又は同一同期タイミングでの累積使用時間に基づいて、異なる同期タイミングに切り替わる、プロジェクター。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクターに関するものである。
光源ランプから射出される光源光を液晶ライトバルブで変調して投射するプロジェクターにおいて、交流駆動の光源ランプの駆動周波数と、液晶ライトバルブの駆動周波数とを同期させ、ちらつきを抑制することが知られている(例えば特許文献1参照)。また、光源ランプの駆動波形に重畳されたフリッカー抑制の用のパルスに起因するノイズを低減するために、上記パルスが入力される期間に映像信号の輝度を低下させることが知られている(特許文献2参照)。
特開2003−156798号公報 特開2009−198886号公報
しかしながら、光源ランプの駆動周波数と液晶ライトバルブの駆動周波数を同期させたままプロジェクターを長時間動作させると、投射画像の特定位置に輝度むらが発生することが判明した。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、ちらつきやフリッカーが低減され、しかも長時間の連続動作時に生じる輝度むらも低減されたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の態様によれば、交流駆動の光源と、前記光源から射出される光を変調する液晶ライトバルブとを備えたプロジェクターであって、前記光源と前記液晶ライトバルブとは、前記光源の電流駆動信号と、前記液晶ライトバルブの垂直同期信号とが同期した状態で駆動され、前記電流駆動信号と前記垂直同期信号との同期タイミングが、一又は複数回の起動毎に、又は同一同期タイミングでの累積使用時間に基づいて、異なる同期タイミングに切り替わる、プロジェクターが提供される。
この構成によれば、液晶ライトバルブの垂直同期信号と、光源の電流駆動信号との同期タイミングが、所定の動作時又は所定時間の経過後に、異なる同期タイミングに切り替わる。これにより、液晶ライトバルブの走査線の選択タイミングと、光源の強度の変動タイミングをずらすことができる。その結果、液晶ライトバルブと光源を長時間にわたって同期駆動したときに発生する輝度むらを抑制することができる。
前記同期タイミングを切り替える累積使用時間の基準値が1時間以上300時間以下である構成としてもよい。上記範囲とすることで、同期タイミングを切り替えるときの画面のちらつきの発生回数を抑えることができ、また、輝度むらが大きくなるのを抑制することができる。
一又は複数回の起動毎に、又は同一同期タイミングでの累積使用時間に基づいて、前記同期タイミングを制御するタイミング制御部を有する構成としてもよい。すなわち、同期タイミングを制御する回路又はソフトウェアを備えた構成としてもよい。
前記光源を制御する光源制御部と、前記液晶ライトバルブを制御するライトバルブ制御部と、を有し、前記ライトバルブ制御部と前記タイミング制御部には、前記液晶ライトバルブを駆動するための垂直同期信号が入力され、前記タイミング制御部は、前記垂直同期信号に基づいて光源同期信号を生成して前記光源制御部に出力し、前記光源制御部は、前記光源同期信号に基づいて、前記垂直同期信号に同期した電流駆動信号を生成し、前記電流駆動信号に基づいて前記光源を駆動する構成としてもよい。
この構成によれば、共通の垂直同期信号に基づいて液晶ライトバルブと光源とを同期駆動することができる。
前記電流駆動信号は、予め定められたパルス期間に電流が増加される交流電流であり、前記タイミング制御部は、前記垂直同期信号の入力タイミングに対する前記パルス期間の出力タイミングの遅延時間を設定する構成としてもよい。
この構成では、パルス期間に電流が増加されることにより当該パルス期間に光源の強度が増加するため、長時間の同期駆動に起因する輝度むらが発生しやすい。本構成では、上述した同期タイミングの切り替え動作により、上記の輝度むらを効果的に抑制することができる。
前記タイミング制御部は、複数の同期タイミングに関わる情報を記憶した記憶部を参照可能である構成としてもよい。
この構成によれば、予め記憶部に保持されている情報に基づいて同期タイミングを切り替えることができる。
前記タイミング制御部は、乱数を生成する乱数発生部から取得した乱数に基づいて前記同期タイミングを設定する構成としてもよい。
この構成によれば、乱数に基づいて同期タイミングを設定するので、過去に設定した同期タイミングと同一の同期タイミングが再度設定される確率が低くなる。これにより、同期タイミングを分散させ、輝度むらが大きくなるのを抑制することができる。
第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成図。 実施形態のプロジェクターの要部を示す機能ブロック図。 電流駆動信号と垂直同期信号の一例を示す図。 タイミング制御部の動作フローを示す図。 第2実施形態に係るプロジェクターの要部を示すブロック図。 第2実施形態に係るタイミング制御部の動作フローを示す図。 第3実施形態に係るプロジェクターの要部を示すブロック図。 第3実施形態に係るタイミング制御部の動作フローを示す図。
以下、図面を用いて発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成図である。プロジェクター1は、光変調装置で生成された画像情報を含む色光を投射光学系を介してスクリーン(被投射面)上に投射する投射型のプロジェクターである。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、外装ケース2と、投射光学系3と、光学ユニット4とを備える。外装ケース2内には、投射光学系3、及び光学ユニット4のほか、冷却ユニット91、電源ユニット92、制御ユニット93等が配置されている。
外装ケース2は、例えば略直方体形状であり、金属や合成樹脂等により形成されている。図示は省略するが、外装ケース2には、プロジェクター1の外部から空気を内部に導入するための吸気口及びプロジェクター1の内部で温められた空気を排出するための排気口が形成されている。
光学ユニット4は、光源から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に応じて光学像(カラー画像)を形成する。投射光学系3は、光学ユニット4によって形成された光学像(カラー画像)を図示しないスクリーン上に拡大投射する。
冷却ユニット91は、プロジェクター1内部に形成される冷却流路に冷却空気を送り込み、プロジェクター1内で発生する熱を冷却する。冷却ユニット91は、外装ケース2の吸気口からプロジェクター1外部の冷却空気を内部に導入するシロッコファンや、各種ユニット(光学ユニット4、電源ユニット92、制御ユニット93等)を冷却するための冷却ファンを有する。
電源ユニット92は、商用交流電流を直流電流に変換し、外装ケース2内の各種ユニットに供給する。制御ユニット93は、プロジェクター1全体を総合的に制御する。制御ユニット93は、光学ユニット4の各部を個別に制御する制御部と、これらを統括的に制御する制御部とを含む。
光学ユニット4は、光源ユニット5と、インテグレーター光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、筐体45とを備える。
光源ユニット5は、光源装置51と、光源装置51を駆動する光源駆動装置52とを有する。光源装置51は、放射状の光線を射出する光源ランプ(光源)511と、光源ランプ511から射出された放射光を反射する第1リフレクター(主反射鏡)512と、第2リフレクター(副反射鏡)513と、平行化レンズ514と、筐体515とを有する。
光源ランプ511としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、超高圧水銀ランプが用いられる。本実施形態の場合、光源ランプ511は、放電物質が封入された略球状の発光部5111と、発光部5111から互いに離間する方向に延出された封止部5112、5113とを有する。封止部5112及び封止部5113には、発光部5111から延びる電極がそれぞれ封入されている。
第1リフレクター512は、本実施形態の場合、楕円面鏡である。第2リフレクター513は、光源ランプ511の発光部5111の前側面(平行化レンズ514側の面)に被着される略半球状の部材であり、発光部5111から射出される光を第1リフレクター512側へ反射させる。平行化レンズ514は第1リフレクター512で反射されて射出される光束を光軸Aに対して平行化する。なお、平行化レンズ514は、必要に応じて設ければよい。
インテグレーター光学系41は、光源ユニット5から射出される光を均一化し、後述する液晶ライトバルブ(光変調装置)の画像形成領域を略均一に照明する。インテグレーター光学系41は、第1レンズアレイ411と、第2レンズアレイ412と、偏光変換素子413と、重畳レンズ414とを備える。
第1レンズアレイ411は、光源ユニット5から射出された光の光軸方向から見て、略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成となっている。各小レンズは、光源ユニット5から射出される光束を、複数の部分光束に分割する。
第2レンズアレイ412は、第1レンズアレイ411と同様に小レンズがマトリクス状に配列された構成を備えている。第2レンズアレイ412は、重畳レンズ414とともに、第1レンズアレイ411の各小レンズの像を後述する液晶ライトバルブ上に結像させる。
偏光変換素子413は、第2レンズアレイ412と重畳レンズ414との間に配置され、第2レンズアレイ412からの光を、振動方向の揃った偏光光に変換する。したがって、第1レンズアレイ411により分割された部分光束は、偏光変換素子413によって単一の偏光光に変換されつつ、第2レンズアレイ412及び重畳レンズ414によって後述する液晶ライトバルブの画像形成領域に重畳される。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。インテグレーター光学系41から射出された光束は、ダイクロイックミラー421,422により、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、及び反射ミラー432,434を備える。リレー光学系43は、色分離光学系42で分離された赤色光を後述する赤色光用の液晶ライトバルブまで導く。
ダイクロイックミラー421は、インテグレーター光学系41から射出された光束の青色光成分を反射するとともに、緑色光成分及び赤色光成分を透過させる。ダイクロイックミラー421で反射した青色光は、反射ミラー423で反射され、フィールドレンズ441を通って後述する青色光用の液晶ライトバルブに達する。フィールドレンズ441は、第2レンズアレイ412から射出された光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の液晶ライトバルブの光入射側に設けられたフィールドレンズ441も同様の機能を奏する。
ダイクロイックミラー421を透過した緑色光及び赤色光のうち、緑色光はダイクロイックミラー422で反射され、フィールドレンズ441を通って後述する緑色光用の液晶ライトバルブに達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ441を通って後述する赤色光用の液晶ライトバルブに達する。
光学装置44は、光変調装置としての3枚の液晶ライトバルブ442(赤色光用の液晶ライトバルブ442R、緑色光用の液晶ライトバルブ442G、青色光用の液晶ライトバルブ442B)を備えている。各々の液晶ライトバルブ442の光束入射側には入射側偏光板443が設けられている。各々の液晶ライトバルブ442の光束射出側には、視角補償板444と、射出側偏光板445とが、液晶ライトバルブ442側から順に設けられている。3枚の液晶ライトバルブ442は、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム446の各面に配置されている。
液晶ライトバルブ442は、具体的な図示は省略するが、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が封入された構成を有する。液晶ライトバルブ442は、制御ユニット93から出力される駆動信号に基づいて液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板443から入射する偏光光を変調する。入射側偏光板443及び射出側偏光板445としては、染料を含有する樹脂フィルムを延伸した有機偏光板、ワイヤーグリッド偏光板に代表される無機偏光板のいずれを用いてもよい。
クロスダイクロイックプリズム446は、液晶ライトバルブ442R、442G、442Bで変調され、3枚の射出側偏光板445からそれぞれ射出される液晶ライトバルブ442で変調された色光を合成してカラー画像を形成する。
投射光学系3は、クロスダイクロイックプリズム446により合成された光を投射する。投射光学系3は、複数の投射レンズと、複数の投射レンズを収容する投射レンズ筐体と、を含んで構成される。
筐体45は、例えば、金属等により形成されている。筐体45の内部には、上述した光学部品(インテグレーター光学系41、色分離光学系42、リレー光学系43、光学装置44)が所定位置に配置され、光源ユニット5から投射光学系3への光路を形成している。
図2は、本実施形態のプロジェクターの要部を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、プロジェクター1の制御ユニット93には、プロジェクター制御部100と、液晶ライトバルブ制御部110(映像処理部101、映像補正部102)と、タイミング制御部103と、光源制御部104と、計時部105と、累積時間記憶部106とが設けられている。
また制御ユニット93には、ユーザーからの操作入力を受け付ける入力装置120と、液晶ライトバルブ442を駆動する液晶ライトバルブ駆動装置130と、光源ランプ511を駆動する光源駆動装置52とが接続されている。
図2には、液晶ライトバルブ442の駆動系と、光源ランプ511の駆動系とが示されている。液晶ライトバルブ442の駆動系は、プロジェクター制御部100と、液晶ライトバルブ制御部110(映像処理部101、映像補正部102)と、液晶ライトバルブ駆動装置130と、入力装置120とを含む。光源ランプ511の駆動系は、プロジェクター制御部100と、タイミング制御部103と、光源制御部104と、光源駆動装置52と、計時部105と、累積時間記憶部106とを含む。
まず、液晶ライトバルブ442の駆動系について説明する。
液晶ライトバルブ442の駆動系において、映像処理部101は映像補正部102に接続されている。映像補正部102は、プロジェクター制御部100、入力装置120、及び液晶ライトバルブ駆動装置130と接続されている。液晶ライトバルブ駆動装置130は、液晶ライトバルブ442と接続されている。
入力装置120は、ユーザーから各種操作を受け付ける。入力装置120は、ユーザーが操作入力を行う操作入力部と、操作入力部に対する入力に基づいて制御ユニット93へ操作信号を出力する操作信号出力部とを備える。
入力装置120を構成する操作入力部としては、例えば、外装ケース2に設けられたボタンやホイール,タッチパネル、リモコンなどを挙げることができる。操作信号出力部は、操作入力部の種別に応じて、操作入力部から出力される検出信号を受信可能に構成される。本実施形態では、入力装置120から映像補正部102へ映像調整信号CSが出力される。
プロジェクター制御部100は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)や、各種データなどの一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)、制御プログラムや各種データ等の記憶に用いられるROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリーなどを備える。プロジェクター制御部100は、ROM等から読み出された制御プログラムに従って動作し、プロジェクター1の動作を統括制御する。
なお、本実施形態では、プロジェクター制御部100から出力される信号のうち、説明に必要な信号だけを図2に示している。本実施形態では、プロジェクター制御部100は、映像補正部102、及びタイミング制御部103に対して垂直同期信号Svを出力し、計時部105に対してプロジェクター起動信号Spを出力する。
映像処理部101は、プロジェクター1の外部、例えばパソコンから映像信号VDを取得する。映像処理部101は、取得した映像信号VDを映像補正部102に出力する。
映像補正部102は、入力装置120から入力される映像調整信号CSに基づいて、映像信号VDに各種の補正処理を施す。映像補正部102は、映像信号VDに対して、例えば、輝度調整、コントラスト調整、シャープネス調整などの画質調整や、プロジェクター1によってあおり投射を行うときの台形歪みなどの画像歪み調整を施す。映像補正部102は、垂直同期信号Svに基づいて映像信号VDを調整し、液晶ライトバルブ駆動装置130に出力する。
液晶ライトバルブ駆動装置130は、入力された映像信号VDに基づいて液晶ライトバルブ442を駆動するための駆動信号を生成し、液晶ライトバルブ442に出力する。
次に、光源ランプ511の駆動系について説明する。
光源ランプ511の駆動系において、プロジェクター制御部100は、タイミング制御部103及び計時部105に接続されている。計時部105は累積時間記憶部106に接続されている。累積時間記憶部106はタイミング制御部103に接続されている。タイミング制御部103は、光源制御部104に接続されている。光源制御部104は光源駆動装置52に接続されている。光源駆動装置52は光源ランプ511に接続されている。
プロジェクター制御部100は、タイミング制御部103に対して液晶ライトバルブ駆動用の垂直同期信号Svを出力する。またプロジェクター制御部100は、計時部105に対してプロジェクター起動信号Spを出力する。計時部105は、プロジェクター起動信号Spが入力された時点からの経過時間を計測し、累積時間記憶部106に出力する。累積時間記憶部106は、計時部105から入力される経過時間の累積値を記憶する。累積時間記憶部106は、累積使用時間CTをタイミング制御部103に出力する。
累積時間記憶部106が記憶する累積使用時間CTは、例えば、プロジェクター1が起動状態にある稼働時間の累積値である。累積使用時間CTとしては、液晶ライトバルブ442に対して照明光が照射されている時間の累積値や、液晶ライトバルブ442が画像形成動作(画像表示動作)を行っている時間の累積値を用いてもよい。
タイミング制御部103は、プロジェクター制御部100から入力される垂直同期信号Svと、累積時間記憶部106から入力される累積使用時間CTとに基づいて、液晶ライトバルブ442の垂直同期信号Svと光源ランプ511の電流駆動信号との同期タイミングを調整するための光源同期信号Tmを生成する。タイミング制御部103は、生成した光源同期信号Tmを光源制御部104に出力する。
光源制御部104は、タイミング制御部103から入力される光源同期信号Tmに基づいて、光源ランプ511を駆動するための電流駆動信号LDを生成する。光源駆動装置52は、光源制御部104から入力される電流駆動信号LDに基づいてランプ電流を生成し、かかるランプ電流を光源ランプ511に供給する。
ここで図3は、電流駆動信号LDと垂直同期信号Svの一例を示す図である。本実施形態において、電流駆動信号LDは、周期Tの交流電流であり、さらに、交流パルスの極性が反転する直前の位置に、パルス重畳によって電流が増加されるパルス期間Psを有する。このパルス期間Psは放電アークのフリッカーを抑制するために設けられるが、パルス期間Psにおいてランプ強度が上昇する。パルス期間Psにおいて重畳されるパルスの振幅やパルス幅は、ランプの種類や駆動電力等に応じて予め定められる。
一方、垂直同期信号Svは、周期Tごとに立ち下がり期間tbを有する矩形波である。立ち下がり期間tbは、垂直ブランキング期間中にある。
本実施形態において、光源同期信号Tmは、垂直同期信号の立ち下がり期間tbに対するパルス期間Psの遅延時間dを設定する信号である。例えば、タイミング制御部103が、垂直同期信号Svの立ち下がり期間tbを検出した後、遅延時間dの経過後に光源制御部104に対して同期パルス(光源同期信号Tm)を出力する構成とすることができる。あるいは、タイミング制御部103が、光源同期信号Tmとして、垂直同期信号Svを遅延時間dだけ遅らせた矩形波を出力する構成としてもよい。
上記のようにして設定された光源同期信号Tmに基づいて、光源制御部104が電流駆動信号LDを生成することで、垂直同期信号Svに対して所定のタイミングで同期された電流駆動信号LDが生成される。そして、電流駆動信号LDに基づいて光源ランプ511が駆動されることで、液晶ライトバルブ442と光源ランプ511とが同期した状態で駆動される。
なお、本実施形態では垂直同期信号Svの周波数と電流駆動信号LDの周波数とが同一であるとしたが、電流駆動信号LDの周波数が、垂直同期信号Svの周波数の整数倍である構成としてもよい。
次に、上記構成を備えたプロジェクターにおけるタイミング制御部の動作について、図4を参照しつつさらに詳細に説明する。
図4は、タイミング制御部の動作フローを示す図である。図4に示すように、タイミング制御部103による光源同期信号出力動作は、図4に示すステップST11〜ST16を含む。
まず、ステップST11において、タイミング制御部103に対して、プロジェクター制御部100から垂直同期信号Svが入力される。
次に、ステップST12において、タイミング制御部103は、累積時間記憶部106から累積使用時間CTを取得する。
次に、ステップST13において、タイミング制御部103は、累積時間記憶部106から取得した累積使用時間CTと、タイミング制御部103において設定されている累積使用時間の基準値からの経過時間を算出する。ここで、累積使用時間の基準値は、液晶ライトバルブ442の垂直同期信号Svと光源ランプ511の電流駆動信号LDとの同期タイミングを前回変更したときの累積使用時間CTである。
累積使用時間CTが基準値に対して所定時間以上経過している場合には、ステップST14に移行する(ST13−YES)。一方、基準値に対する経過時間が所定時間未満である場合には、ステップST16に移行する(ST13−NO)。
判定基準となる経過時間は、例えば、1時間、24時間、100時間、300時間など、1時間以上300時間以下の範囲で設定することができる。経過時間の判定基準を1時間未満とした場合には、プロジェクター1の使用中(映像表示中)に同期タイミングの切り替えが複数回発生し、同期タイミングの切り替え時の画面のちらつきが複数回発生する可能性が高い。一方、経過時間の判定基準を300時間を超える値に設定すると、明らかな輝度むらが発生する可能性が高い。経過時間の判定基準は、液晶ライトバルブ442における輝度むらの発生しやすさや、光源ランプ511の種類等に応じて設定することができる。
ステップST14に移行した場合、タイミング制御部103は、垂直同期信号Svに対する電流駆動信号LDの同期タイミングを変更する。具体的には、図3に示した遅延時間dを、現在の設定値と異なる値に設定する。タイミング制御部103は、例えば、現在設定されている遅延時間dに対して、走査線100本を走査する時間を加算又は減算して新たな遅延時間dを設定する。その後、ステップST15において、タイミング制御部103は、保持している基準値を、累積時間記憶部106から取得した累積使用時間CTに更新する。その後、ステップST16に移行する。
次に、ステップST16では、タイミング制御部103は、設定されている遅延時間dに基づいて光源同期信号Tmを生成し、光源制御部104に出力する。
[連続使用試験]
上記の駆動方法による輝度むら抑制効果を確認するために、累積使用時間の基準値を1時間、24時間、100時間、300時間にそれぞれ設定して、3000時間の連続使用試験を実施した。その結果、いずれの基準値を設定した場合にも、連続使用期間中に投射映像に輝度むらを生じることはなかった。一方、比較のために、累積使用時間に応じた同期タイミングの切り替えを行わずに3000時間の連続使用試験を実施したところ、明確な輝度むらの発生が認められた。
以上、詳細に説明したように、本実施形態のプロジェクター1では、垂直同期信号Svと電流駆動信号LDとの同期タイミングを制御するタイミング制御部103によって、プロジェクター1の連続使用時間が所定時間以上となる毎に、上記同期タイミングを異なる同期タイミングに切り替える動作が実行される。これにより、光源ランプ511の駆動電流が増加するパルス期間Psのタイミングと、液晶ライトバルブ442の画像形成領域における走査線の選択タイミングとが、所定の使用時間が経過するごとにずらされることになる。その結果、液晶ライトバルブ442の特定の走査線が選択されている期間に高強度の照明光が繰り返し照射されることが抑制される。以上により、液晶ライトバルブ442と光源ランプ511を長時間にわたって同期駆動したときに発生する輝度むらを抑制することができる。
なお、本発明者らの検証によれば、液晶ライトバルブ442と光源ランプ511の同期タイミングを一定に保持したまま300時間を超えて連続駆動を行うと、投射画像の特定位置に輝度むらを生じるが、上記同期タイミングを異ならせて300時間を超える連続駆動を行うと、輝度むらの発生位置が変化する。本実施形態では、この現象を利用して、輝度むらが目立って視認されるようになる前に同期タイミングをずらし、輝度むらの発生位置を移動させることで、特定位置に大きな輝度むらが発生するのを抑制している。
また本実施形態のプロジェクター1では、液晶ライトバルブ442の垂直同期信号Svと、光源ランプ511を駆動するための電流駆動信号LDとが同期した状態で液晶ライトバルブ442と光源ランプ511とが駆動される。これにより、投射画像のスクロールノイズの発生が抑制される。
なお、本実施形態では、同一同期タイミングでの同期駆動の経過時間を得るために、タイミング制御部103に累積使用時間の基準値を保持しておき、この基準値と、累積時間記憶部106から取得した累積使用時間CTとの差を演算することとしたが、この構成には限られない。例えば、累積時間記憶部106を、タイミング制御部103の命令に基づいて累積使用時間をリセットできる構成としてもよい。この場合には、タイミング制御部103において同期タイミングの切り替えを行う度に、累積時間記憶部106の累積使用時間をゼロにリセットする。そうすると、累積時間記憶部106に保持される累積使用時間は、同じ同期タイミングでの使用時間の累積値となるため、タイミング制御部103は、累積時間記憶部106から取得した累積使用時間CTと、経過時間の判定基準との比較により、同期タイミングの切り替えの要否を判断する。
(第2実施形態)
次に、図5及び図6を参照して第2実施形態のプロジェクターについて説明する。
図5は、第2実施形態に係るプロジェクターの要部を示すブロック図である。図6は、第2実施形態に係るプロジェクターに備えられたタイミング制御部の動作フローを示す図である。
本実施形態のプロジェクター1Aは、図1に示した第1実施形態と同様の基本構成を備えている。プロジェクター1Aは、同期タイミングの切り替え動作と、切り替え動作を実現するための機能構成が第1実施形態とは異なる。したがって、以下の説明では、第1実施形態と共通する部分については適宜省略する。また図5及び図6において、図1〜図4と共通する構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
図5に示すように、プロジェクター1Aの制御ユニット93に、遅延時間記憶部(記憶部)205が備えられている。プロジェクター1Aのランプ駆動系において、タイミング制御部103は、プロジェクター制御部100と、遅延時間記憶部205と、光源制御部104とに接続されている。
プロジェクター制御部100は、タイミング制御部103に対して、液晶ライトバルブ442の垂直同期信号Svと、プロジェクター起動信号Spとを供給する。
遅延時間記憶部205は、タイミング制御部103において同期タイミングの設定に用いられる複数(例えばn個)の遅延時間の選択値d1〜dnを、タイミング制御部103から参照可能な状態で記憶している。また、遅延時間記憶部205には、タイミング制御部103から遅延時間の設定値を入力又は書き込み可能である。
次に、上記構成を備えたプロジェクターにおけるタイミング制御部の動作について、図6を参照しつつさらに詳細に説明する。
本実施形態に係るタイミング制御部103による光源同期信号出力動作は、図6に示すステップST21〜ST24を含む。
まず、ステップST21において、タイミング制御部103に対して、プロジェクター制御部100から、プロジェクター起動信号Spと、垂直同期信号Svとが入力される。
次に、ステップST22において、タイミング制御部103は、遅延時間記憶部205から同期タイミングを設定するための遅延時間の選択値dsを取得する。このとき、タイミング制御部103は、現在の同期タイミングに対応する遅延時間の設定値dcを用いて、遅延時間記憶部205の記憶領域を参照する。
遅延時間記憶部205には、予め設定された例えばn個の選択値d1〜dnが記憶されている。タイミング制御部103は、遅延時間記憶部205に記憶されているn個の選択値d1〜dnのうち、現在の同期タイミング設定に対応する遅延時間の設定値dcと異なる(n−1)個の選択値のいずれかを選択し、選択値dsとして取得する。選択値dsの選択方法は特に限定されず、選択値d1〜dnを順に選択してもよく、ランダムに選択してもよい。
また、遅延時間記憶部205に、選択値d1〜dnの選択履歴を複数回分記憶しておき、この選択履歴を参照しつつ選択値dsを決定してもよい。これにより、同一の選択値dsが間を置かずに選択されるのを抑制することができる。
次に、ステップST23において、タイミング制御部103は、遅延時間記憶部205から取得した遅延時間の選択値dsに基づいて、垂直同期信号Svに対する電流駆動信号LDの同期タイミングを変更する。具体的には、図3に示した遅延時間dとして、選択値dsを設定する。
次に、ステップST24では、タイミング制御部103は、設定されている遅延時間d(選択値ds)に基づいて光源同期信号Tmを生成し、光源制御部104に出力する。
以上の動作により、液晶ライトバルブ442の垂直同期信号Svと光源ランプ511の電流駆動信号LDとの同期タイミングが変更される。
[使用試験]
上記の駆動方法による輝度むら抑制効果を確認するために、プロジェクターの起動時間を連続16時間、休止時間を連続8時間に設定し、起動時間の累積が3000時間になるまでの使用試験を実施した。その結果、使用期間中に投射映像に輝度むらを生じることはなかった。一方、比較のために、起動毎の同期タイミングの切り替えを行わずに同条件で使用試験を実施したところ、明確な輝度むらの発生が認められた。
以上、詳細に説明したように、本実施形態のプロジェクター1Aでは、垂直同期信号Svと電流駆動信号LDとの同期タイミングを制御するタイミング制御部103が、プロジェクター1Aが起動する毎に異なる同期タイミングに切り替える動作を実行する。これにより、光源ランプ511の駆動電流が増加するパルス期間Psのタイミングと、液晶ライトバルブ442の画像形成領域における走査線の選択タイミングとが、プロジェクター1Aを使用開始する毎にずらされることになる。その結果、液晶ライトバルブ442の特定の走査線が選択されている期間に高強度の照明光が繰り返し照射されることが抑制される。以上により、液晶ライトバルブ442と光源ランプ511を長時間にわたって同期駆動したときに発生する輝度むらを抑制することができる。
なお、本実施形態では、プロジェクター1Aを起動する毎に液晶ライトバルブ442と光源ランプ511の同期タイミングを変更することとしたが、これに限られない。例えば、プロジェクター1Aを複数回(例えば2〜20回)起動する毎に同期タイミングを変更する構成としてもよい。また、第1実施形態と同様に累積使用時間を計測しておき、所定の累積使用時間が経過した後のプロジェクター起動時に、本実施形態の方法で同期タイミングを変更してもよい。
(第3実施形態)
次に、図7及び図8を参照して第3実施形態のプロジェクターについて説明する。
図7は、第3実施形態に係るプロジェクターの要部を示すブロック図である。図8は、第3実施形態に係るプロジェクターに備えられたタイミング制御部の動作フローを示す図である。
本実施形態のプロジェクター1Bは、先に説明した第1、第2実施形態と同様の基本構成を備えている。プロジェクター1Bは、同期タイミングを切り替えるために乱数を利用している点で第2実施形態とは異なる。したがって、以下の説明では、第1、第2実施形態と共通する部分については適宜省略する。また図7及び図8において、図1〜図6と共通する構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
図7に示すように、プロジェクター1Bの制御ユニット93に、乱数発生部305が備えられている。プロジェクター1Bのランプ駆動系において、タイミング制御部103は、プロジェクター制御部100と、乱数発生部305と、光源制御部104とに接続されている。
プロジェクター制御部100は、タイミング制御部103に対して、液晶ライトバルブ442の垂直同期信号Svと、プロジェクター起動信号Spとを供給する。乱数発生部305は、タイミング制御部103において同期タイミングの設定に用いられる遅延時間dを生成するための情報となる乱数を生成し、生成した乱数Rndをタイミング制御部103に出力する。
乱数発生部305で生成する乱数Rndは、そのまま遅延時間dの値として用いることができる数値であってもよく、タイミング制御部103において遅延時間dを生成する演算に用いる数値であってもよい。あるいは、複数の遅延時間dを保持したテーブルを参照するための参照番号として乱数Rndを用いてもよい。
次に、上記構成を備えたプロジェクターにおけるタイミング制御部の動作について、図8を参照しつつさらに詳細に説明する。
本実施形態に係るタイミング制御部103による光源同期信号出力動作は、図8に示すステップST31〜ST34を含む。
まず、ステップST31において、タイミング制御部103に対して、プロジェクター制御部100から、プロジェクター起動信号Spと、垂直同期信号Svとが入力される。
次に、ステップST32において、タイミング制御部103は、乱数発生部305から乱数Rndを取得する。
次に、ステップST33において、タイミング制御部103は、乱数発生部305から取得した乱数Rndに応じた遅延時間dを設定し、垂直同期信号Svに対する電流駆動信号LDの同期タイミングを変更する。遅延時間dの設定方法は、乱数Rndの種類に応じて適宜選択すればよい。すなわち、乱数Rndを遅延時間dの値として直接用いてもよく、乱数Rndを所定の演算式に代入して遅延時間dを算出してもよく、乱数Rndをキーとしてテーブルを参照し、テーブルから遅延時間dを取得してもよい。
次に、ステップST34では、タイミング制御部103は、設定されている遅延時間dに基づいて光源同期信号Tmを生成し、光源制御部104に出力する。
以上の動作により、液晶ライトバルブ442の垂直同期信号Svと光源ランプ511の電流駆動信号LDとの同期タイミングが変更される。
[使用試験]
上記の駆動方法による輝度むら抑制効果を確認するために、プロジェクターの起動時間を連続16時間、休止時間を連続8時間に設定し、起動時間の累積が3000時間になるまでの使用試験を実施した。その結果、使用期間中に投射映像に輝度むらを生じることはなかった。一方、比較のために、起動毎の同期タイミングの切り替えを行わずに同条件で使用試験を実施したところ、明確な輝度むらの発生が認められた。
以上、詳細に説明したように、本実施形態のプロジェクター1Bでは、垂直同期信号Svと電流駆動信号LDとの同期タイミングを制御するタイミング制御部103が、プロジェクター1Bが起動する毎に、乱数に基づいて同期タイミングを変更する動作を実行する。これにより、光源ランプ511の駆動電流が増加するパルス期間Psのタイミングと、液晶ライトバルブ442の画像形成領域における走査線の選択タイミングとが、プロジェクター1Bを使用開始する毎にずらされることになる。その結果、液晶ライトバルブ442の特定の走査線が選択されている期間に高強度の照明光が繰り返し照射されることが抑制される。以上により、液晶ライトバルブ442と光源ランプ511を長時間にわたって同期駆動したときに発生する輝度むらを抑制することができる。また本実施形態では、乱数に応じた遅延時間dを設定して同期タイミングを変更するので、過去に設定された遅延時間と同一の遅延時間が設定される確率が低く、輝度むらが大きくなるの抑制することができる。
なお、本実施形態では、プロジェクター1Bを起動する毎に液晶ライトバルブ442と光源ランプ511の同期タイミングを変更することとしたが、これに限られない。例えば、プロジェクター1Bを複数回(例えば2〜20回)起動する毎に同期タイミングを変更する構成としてもよい。また、第1実施形態と同様に累積使用時間を計測しておき、所定の累積使用時間が経過した後のプロジェクター起動時に、本実施形態の方法で同期タイミングを変更してもよい。
以上、図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。上記の実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
その他、プロジェクターの各構成要素の形状、数、配置、材料、形成方法等に関する具体的な記載は、上記の実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では、プロジェクター1、1A、1Bは、3つの液晶ライトバルブ442R,442G,442Bを備える構成としたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。また、上記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶ライトバルブ442を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶ライトバルブを用いてもよい。
また上記実施形態では、プロジェクター1、1A、1Bは、被投射面に対する画像の投射方向と、当該画像の観察方向とが略同じであるフロントタイプのプロジェクターとして構成したが、本発明はこれに限られない。例えば、投射方向と観察方向とがそれぞれ反対方向となるリアタイプのプロジェクターにも適用できる。
なお、本実施形態における制御ユニット93は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリー及びCPUにより構成され、上述の制御ユニット93の各部の機能を実現するためのプログラムをメモリーにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上述の制御ユニット93における各部の機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することにより制御部6の各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピューターシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
1,1A,1B…プロジェクター、d…遅延時間、LD…電流駆動信号、Ps…パルス期間、Sv…垂直同期信号、Tm…光源同期信号、103…タイミング制御部、104…光源制御部、110…液晶ライトバルブ制御部(ライトバルブ制御部)、205…遅延時間記憶部(記憶部)、305…乱数発生部、442,442B,442G,442R…液晶ライトバルブ、Rnd…乱数

Claims (7)

  1. 交流駆動の光源と、前記光源から射出される光を変調する液晶ライトバルブとを備えたプロジェクターであって、
    前記光源と前記液晶ライトバルブとは、前記光源の電流駆動信号と、前記液晶ライトバルブの垂直同期信号とが同期した状態で駆動され、
    前記電流駆動信号と前記垂直同期信号との同期タイミングが、一又は複数回の起動毎に、又は同一同期タイミングでの累積使用時間に基づいて、異なる同期タイミングに切り替わる、プロジェクター。
  2. 前記同期タイミングを切り替える累積使用時間の基準値が1時間以上300時間以下である、請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 一又は複数回の起動毎に、又は同一同期タイミングでの累積使用時間に基づいて、前記同期タイミングを制御するタイミング制御部を有する、請求項1又は2に記載のプロジェクター。
  4. 前記光源を制御する光源制御部と、前記液晶ライトバルブを制御するライトバルブ制御部と、前記光源制御部から出力される制御信号に基づき前記光源を駆動する光源駆動装置と、を有し、
    前記ライトバルブ制御部と前記タイミング制御部には、前記液晶ライトバルブを駆動するための垂直同期信号が入力され、
    前記タイミング制御部は、前記垂直同期信号に基づいて光源同期信号を生成して前記光源制御部に出力し、
    前記光源制御部は、前記光源同期信号に基づいて、前記垂直同期信号に同期した電流駆動信号を生成して前記光源駆動装置に出力し、
    前記光源駆動装置は、前記電流駆動信号に基づいて前記光源を駆動する、請求項3に記載のプロジェクター。
  5. 前記電流駆動信号は、予め定められたパルス期間に電流が増加される交流電流であり、
    前記タイミング制御部は、前記垂直同期信号の入力タイミングに対する前記パルス期間の出力タイミングの遅延時間を設定する、請求項3又は4に記載のプロジェクター。
  6. 前記タイミング制御部は、複数の同期タイミングに関わる情報を記憶した記憶部を参照可能である、請求項3から5のいずれか1項に記載のプロジェクター。
  7. 前記タイミング制御部は、乱数を生成する乱数発生部から取得した乱数に基づいて前記同期タイミングを設定する、請求項3から5のいずれか1項に記載のプロジェクター。
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