JP2014211394A - ディレーリフレクタを用いたマルチエリア監視システム - Google Patents

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智裕 三好
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Abstract

【課題】、死角が少なく、しかも廉価なマルチエリア監視システムの提供。【解決手段】マイクロ波センサとマイクロ波センサと対向する複数個のリフレクタとを備えるマルチエリア監視システムであって、前記複数個のリフレクタは、鉛直方向に所定の間隔で配置され、少なくとも一のリフレクタが、マイクロ波センサから放射されたマイクロ波を所定の遅延時間経過後に反射するディレーリフレクタであることを特徴とするマルチエリア監視システム。【選択図】図3

Description

本発明は、遅延時間を持つディレーリフレクタを用いたマルチエリア監視システムに関する。
従来、防犯装置の一つとして、マイクロ波を検知エリアに向けて送信し、検知エリア内に物体が存在する場合には、その物体からの反射波であるドップラー効果によって変調したマイクロ波を受信して物体を検知するマクロ波センサが知られている(特許文献1)。
また、マイクロ波センサの一つのタイプとして、周波数の異なる複数のマイクロ波を利用して検知エリア内に存在する人体などの検知対象物体までの距離を計測するようにしたものが提案されている(特許文献2)。
他方、建物の周回警備を行う防犯センサとして対向型マイクロ波(MW:Micro wave)センサが存在する。この対向型MWセンサは、周波数変調連続波(FMCW:Frequency Modulated Continuous-wave)方式の送受信機とコーナーリフレクタで構成されており、このセットを必要数配することで簡易に防犯システムを構築できるものである。
図1は、従来の対向型FMCW方式MWセンサの説明図である。
MWセンサ1より放射した電波を前方に置かれたリフレクタ2で反射させて、それを受信することで、MWセンサ1とリフレクタ2間に直径20cm程度のライン状の警戒エリアが作られる。もしその警戒エリアに侵入者が入ると、リフレクタからの反射波が無くなるか、もしくは強度が低下することで、センサシステムは人が侵入したと判定する。このセンサシステムにおいて警戒エリアを構成するためには上下に複数のセンサが必要となる。
軍事施設等のセキュリティーレベルの高い監視の場合、もし1つの監視エリアで地上数10cmの高さを監視することにした場合、侵入者はエリアを飛び越えることで侵入可能である。そこで、飛び越えを検出するために監視する高さを1m付近まで上げた場合、今度はかがんでエリアをすり抜けることを検出できないことになる。
民間の防犯会社等の誤検知率低下を重視する監視の場合においては、複数のエリアを上下に設定し、それらの複数のエリアが同時に検知した場合にのみセンサは人が侵入したものとして判定する。こうすることにより、落ち葉や袋などの飛来物などによる誤検知や、地面反射波の干渉による誤検知を防ぐことが可能となる。
これら従来のシステムは、監視エリアへの侵入検知を信頼性あるものとするために、複数のセンサを必要とするものであるが、反面、システムの高額化を招いている。
特開平7−37176号公報 特開2003−207462号公報
従来のマルチ監視エリアを構成する2つの方法を説明する。
1つ目の方法は、2台の異なる周波数のMWセンサ(A、B)と2つのコーナーリフレクタ(a、b)を1つのコーナーポスト5の上下に設置して、監視エリア(1)と(2)を設定する方法(図2(a)参照)である。
高信頼性防犯システムの場合、この2つのセンサの両方が同時に検知した際に発報信号を発生させることで木の葉や地面反射波による誤報を少なくすることが可能となる。またハイセキュリティー防犯システムの場合、2つのセンサのどちらかが検知した時に、発報信号を発生させることでくぐり抜けや飛び越えによる失報対策が可能となる。
この方法によれば、簡単に監視エリアを増やすことができるが、MWセンサが複数必要となるので、経済面で問題がある。
2つ目の方法は、1つのFMCW方式のMWセンサ(A)と2つのコーナーリフレクタ(a、b)で構成する方法(図2(b)参照)である。ここで、各コーナーリフレクタ(a、b)は別個のコーナーポスト(5a、5b)に設置して(1)と(3)の監視エリアを設定する方法である。この方法によれば、各リフレクタをマイクロ波が往復する時間が異なるため、2つのエリアを分離して監視することが可能である。すなわち、FMCW方式のMWセンサはターゲットの距離を検出できるので、リフレクタを水平方向に離れた場所に置くことで、1つのセンサで高さの異なる複数の監視エリアを設定し、それぞれを分離して監視することができる。しかしこの方法では、リフレクタを取り付ける複数のポールが必要であり、設置費がかかるという課題がある。また、複数のポールを水平方向に離れた場所に設置した場合、ポールの間の監視エリアが1つになるという課題がある(いわゆる死角ができる)。
なお、1つのMWセンサ(A)と同一ポールに取り付けられた2つのコーナーリフレクタ(a、b)を用いる構成では、MWセンサが2つのリフレクタの信号を分離できないため、侵入者を適切に検出することは難しい。
このような状況を鑑み、本発明は、死角が少なく、しかも廉価なマルチエリア監視システムを提供することを目的とする。
本発明は以下の技術的事項から構成される。
(1)マイクロ波センサとマイクロ波センサと対向する複数個のリフレクタとを備えるマルチエリア監視システムであって、前記複数個のリフレクタは、鉛直方向に所定の間隔で配置され、少なくとも一のリフレクタが、マイクロ波センサから放射されたマイクロ波を所定の遅延時間経過後に反射するディレーリフレクタであることを特徴とするマルチエリア監視システム。
(2)前記ディレーリフレクタが、アンテナ部と、導波管と、反射器とを備える上記(1)に記載のマルチエリア監視システム。
(3)前記ディレーリフレクタが、導波管の長さを可変とすることにより遅延時間を調節可能である上記(2)記載のマルチエリア監視システム。
(4)前記ディレーリフレクタの導波管と反射器とが同軸ケーブルを介して接続され、同軸ケーブルの長さを可変とすることにより遅延時間を調節可能である上記(2)記載のマルチエリア監視システム。
(5)前記ディレーリフレクタの導波管内で反射器の位置を移動することにより遅延時間を調節可能である上記(2)記載のマルチエリア監視システム。
(6)前記ディレーリフレクタのアンテナ部が、ホーンアンテナまたはパッチアンテナである上記(2)ないし(5)のいずれかに記載のマルチエリア監視システム。
(7)前記複数個のリフレクタの全てが、同一の柱部材に上下方向に所定の間隔で配置される上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のマルチエリア監視システム。
(8)遅延時間が異なるディレーリフレクタを複数個備える上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のマルチエリア監視システム。
本発明によれば、死角が少なく、しかも廉価なマルチエリア監視システムを提供することが可能となる。
従来の対向型FMCW方式MWセンサの説明図 (a)従来のマルチエリア監視システムを構成する第1の方法および(b)第2の方法の説明図 本発明の第1実施形態例に係るディレーリフレクタを用いたマルチ監視エリアシステムの構成図 本発明の第1実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図 本発明の第2実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図 本発明の第3実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図 本発明の第4実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図 本発明の第5実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図 実施例1に係る監視システムの構成図 導波管の長さが3mと4mである場合のディレーリフレクタの受信信号 実施例2に係る監視システムの構成図 各リフレクタを遮断した場合と遮断しない場合の受信信号
[第1実施形態例]
[構成]
図3は、本発明の第1実施形態例に係るマルチ監視エリアシステムの構成図である。このマルチエリア監視システムは、MWセンサ1と、コーナーリフレクタ2と、ディレーリフレクタ4と、各リフレクタ(4、5)が配設されるコーナーポスト5とを主要な構成要素とする。実施形態例に係る監視システムは、監視対象領域にマイクロ波(MW)の送受信装置を設置し、他端部にはリフレクタを設置するいわゆる対向型マイクロ波センサを備えるものであって、監視対象領域に侵入した人物などによりMWが吸収されて受信装置で受信されるMW信号が弱くなることにより監視対象領域への侵入を検知するものである。
MWセンサ1は、FMCW方式の対向型マイクロ波センサ1個からなる。MWセンサ1は、一本のコーナーポスト5に配設されたコーナーリフレクタ2およびディレーリフレクタ4と対向するように配置する。MWセンサ1は図示しない固定部材に配設されており、MWセンサ1による検知信号は、図示しない制御装置に送信される。
コーナーリフレクタ2は、アンテナ部と反射器とを備えて構成される。アンテナ部は電波を集約して受ける機器で、マイクロ波以上の周波数においては、通常、ホーンアンテナが用いられる。このホーンアンテナは、後部に設けられる反射器あるいは導波管の形状に応じた断面形状が与えられる。仮に断面を矩形とした場合には、開口端の開口面積を徐々に広くなした、底面を開放した角錐台型の構造とされる。ホーンアンテナ部分の長さを大きくとると指向性が鋭くなる。また、断面形状としての角錐あるいは円錐においてその頂角は中心角と呼ばれるが、これを小さくすることでも指向性を鋭くできるが、これには最適値が存在する。
ディレーリフレクタ4は、図4に示す如く、アンテナ部を構成するホーンアンテナ41と、矩形導波管42と、反射器43とを備えて構成される。
ホーンアンテナ41は、コーナーリフレクタのアンテナ部と同様にマイクロ波を集約して受けるための機器で、その後端には矩形導波管42が接続されている。
矩形導波管42は、ホーンアンテナ41から反射器43までに空間的距離を与えるための機器で、その後端には反射器43が接続されている。矩形導波管42の長さがldおよび内径aを調節することにより、マイクロ波再放射の遅延時間tdを設定することが可能である(遅延時間tdの設定については後述する。)。矩形導波管42は空洞でよいが、マイクロ波伝搬速度を低下させる媒体を中に存在させれば、実際の導波管長よりもさらに長い空間的距離を与えることが可能となる。
反射器43は、ホーンアンテナで受けたマイクロ波を再放射するために反射するための機器で、導波管42の端部を銅板でショートして構成されている。
なお、後述の実験では材料の入手のしやすさを考慮して遅延線路に直線導波管を用いるが、実用の際はベンド導波管やスパイラル導波管を用いて小形にすることが好ましい。例えば、1mの直線導波管と90°ベンド導波管を2つ用いて180°に折り返しながら直線導波管をメアンダ形状につなげていくことで小形にすることができる。
上記の如く構成されるディレーリフレクタ4は、ホーンアンテナ41に入射した電磁波が導波管42を通り、反射器43で反射して導波管42を戻り、一定時間遅れてホーンアンテナ41より再放射するという機能を奏する。
ディレーリフレクタ4は、複数個設置してもよく、その場合には各ディレーリフレクタの遅延時間を異なるものとする。誤検知を防ぐために、複数の監視エリアで同時に検知した場合にのみ侵入があったと判定してもよい。
コーナーポスト5は、地面3に直立する長尺の部材で、上方にディレーリフレクタ4が配設され、下方にコーナーリフレクタ2が配設される。コーナーポスト5の長さは任意に設定することができ、リフレクタの数を増やす場合には、それに応じて長くすることも可能である。コーナーポスト5を中空構造とし、その内部にリフレクタ(2、4)に接続するケーブル類を収納するようにしてもよい。
[作用]
ディレーリフレクタ4で反射される信号は、コーナーリフレクタ2で反射する信号より遅れて反射される。そのためMWセンサ1でディレーリフレクタ4の信号を検出すると、検出信号は、実際の設置場所より遠くの場所におけるものとして検出される。すなわち、ディレーリフレクタ4は、コーナーリフレクタ2を図3の4’に配置した場合と同様の機能を奏する。
従って、MWセンサ1は、コーナーリフレクタ2とディレーリフレクタ4の信号をそれぞれ分離して扱うことができるので、2つのリフレクタを直立する一つのポールに設置しながらも、1つのセンサによって2つの監視エリアを独立して監視することが可能となる。
なお、MWセンサ1の近傍の監視が必要である場合には、近距離用の安価なセンサ(例えば、PIR(Passive Infrared Ray)センサ)を付加し、監視エリアを増やしてもよい。
ディレーリフレクタ4による遅延効果について説明する。導波管内の伝送速度がνgで、導波管の長さがldの時、マイクロ波がホーンアンテナ41に入射し、再びホーンアンテナ41より再放射されるまでの遅延時間tdは、次の式1で求めることができる。ホーンアンテナ41自体による遅延時間は、線路の遅延時間に対して影響が小さいものとして無視できる。
このディレーリフレクタは、FMCW方式のMWセンサによって実際に設置された場所よりΔlの距離だけ遠くに設置されたものとして検出される。この遅延距離Δlは、次の式2で求めることができる。ここでcは光速である。
また導波管内の伝送速度νgは、導波管の内径aより次の式3で求めることができる。
以上から、導波管の形状等を設計することにより、MWセンサと水平方向に等距離に設置された複数個のリフレクタを用いて、複数の監視エリアを死角を生じさせることなく、監視できることが理論上導ける。すなわち、本発明の監視システムにおいては、ディレーリフレクタを用いることにより、高さの異なる複数の監視エリアを1つのMWセンサにより独立して監視することができるので、従来の複数のセンサが必要な対向型センサを用いたマルチエリア監視システムと比べ、システム構築に必要な費用を廉価なものとすることが可能である。
以下では、同軸線路を用いたディレーリフレクタのその他の形態例について説明する。
[第2実施形態例]
図5は、第2実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図である。第2実施形態例に係るディレーリフレクタは、ホーンアンテナ41と、導波管44と、同軸・導波管変換器44と、コネクタ48と、同軸ケーブル45と、コネクタ46と、遅延可変線路47と、反射器43とを備えて構成される。
ホーンアンテナ41は、第1実施形態例と同様である。
ホーンアンテナ41の後端には、同軸・導波管変換器44が取り付けられる。同軸・導波管変換器44は、導波管部分を通過してきたマイクロ波を同軸ケーブル45内を伝搬できる信号に変換するための機器である。
同軸・導波管変換器44の後部に、コネクタ48を介して同軸ケーブル45が接続される。同軸ケーブル45の後端には、コネクタ46を介して遅延可変線路47が接続されており、遅延可変線路47の端部には、反射器43が取り付けられる。
遅延可変線路47は、伝搬する信号に遅延を与えるための機器である。
第2実施形態例は、同軸・導波管変換器44を用いることで同軸ケーブル45とコネクタ46および遅延可変線路47を介して反射器43が接続される点で第1実施形態例と相違する。
同軸ケーブル45は、端部でコネクタ46により線路長を可変することができるようにされており、これによっても遅延量を調節できるようになっている。
MWセンサ1より放射された電波は、ホーンアンテナ41に入力され、同軸・導波管変換器44、同軸ケーブル45等を介して反射器43で反射され、伝搬してきた経路を戻り、ホーンアンテナ41より放射される。ホーンアンテナ41から再放射される電波は、同軸ケーブルの線路長だけの遅延がある。同軸ケーブル45は、端部でコネクタ46により線路長を可変することができるようにされており、これにより遅延量を調節できるようになっている。すなわち、同軸ケーブルからなる遅延可変線路47の長さを調節することにより、遅延時間を容易に調節することが可能である。
[第3実施形態例]
図6は、第3実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図である。
第3実施形態例は、第2実施形態例において、ホーンアンテナ41をパッチアンテナ49に変えたものである。パッチアンテナ49と同軸ケーブル45とはコネクタ48により接続されている。動作は、第2実施形態例のものと同様である。
[第4および第5実施形態例]
図7は、本発明の第4実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図であり、図8は、本発明の第5実施形態例に係るディレーリフレクタの構成図である。
第4および第5実施形態例は、ホーンアンテナ41に導波管44を接続し、導波管44の後端に反射器43が取り付けられているものにおいて、反射器の位置を可変にする二態様を示している。
第4実施形態例(図7)においては、反射器43の位置を導波管44内部で移動できるようにすることで、導波管として機能する線路長を可変としている。
第5実施形態例(図8)においては、継手部を有する導波管を連結し、導波管44自体の長さを変えることで、導波管として機能する線路長を可変としている。
第4および第5実施形態例おいても、MWセンサ1より放射されたマイクロ波はホーンアンテナ41に入り、導波管44を通り、反射器43で反射され、ホーンアンテナ41より再放射される。
以下では、本発明の詳細を実施例により説明するが、本発明は何ら実施例に限定されるものではない。
[構成]
図9は、実施例1に係る監視システムの構成図である。
MWセンサ1とディレーリフレクタ4との距離dは9mとして設置した。MWセンサ1とディレーリフレクタ4の高さh1はいずれも90cmである。ディレーリフレクタ4は、導波管の長さldが3mのものと4mのものの2種類を準備した。
MWセンサ1は、FMCW方式の対向型センサPMS−4.5LS(株パル技研)を用いた。このMWセンサ1は、発振周波数24.114〜24.186GHz、アンテナ半値角4.5°の性能を持つものである。MWセンサ1の受信信号は、図示しない制御装置に送信され、FFTの信号処理によってターゲットの距離に対する信号レベルに変換して解析される。FFTのサンプリング周期は5μS、サンプル数は128個、距離分解能は2mである。
ディレーリフレクタ4は、図4に示す形態のものを用いた。
導波管42のスペックは、形状:WRJ−220(内径寸法:10.668×4.318mm)、フランジ:FUBR220、材質:銅、めっき:なし、減衰量:0.4dB/mである。ホーンアンテナ41は、開口サイズが64×53mm、アンテナ利得が20.8dBiの性能を持つものである。
[実験結果]
図10は、各々長さ3mと4mの導波管から構成されたディレーリフレクタ4の反射波についてFFTの信号処理を施した受信信号のグラフである。ここで、横軸は距離、縦軸は受信信号レベルを表している。この信号レベルは、基準値によって正規化された値である。ここで基準値は、ディレーリフレクタをコーナーリフレクタ(形状:三角錐、縦171×横192×深117mm)に置き換えた時のMWセンサの受信レベルを100倍にした値である。
3mの導波管42aを備えるディレーリフレクタ4aでの実験においては、9mと12.8mの2箇所で反射波の信号が表れた。9mの箇所で検出された信号は、ホーンアンテナ41aに当たった信号がそこで直ぐに反射したものである。12.8mの箇所で検出された信号は、3mの導波管を往復して再びホーンアンテナ41aより放射された信号である。導波管42aを往復した信号はMWセンサ1によって、実際にリフレクタ4aを設置した9mより3.8m遠い場所に設置されたリフレクタの反射信号として測定された。
4mの導波管42bを備えるディレーリフレクタ4bでの実験においては、9mと14.2mの2箇所で反射波の信号が選出され、導波管導波管42bを往復した信号は、設置した場所より5.2m遠い場所で測定された。
3mの導波管42aと4mの導波管42bの遅延時間でΔlを式(2)、(3)を用いて計算すると、それぞれ3.7m、4.9mであり、測定結果は理論値に近い値を示した。
図10のグラフにおいて、3mの導波管42aの時の距離12.8mの信号レベルと4mの導波管42bの時の距離14.2mの信号レベルをみると、それぞれ9.25と8.4である。このレベル差が導波管1m分を往復した際の損失を表している。これより信号が導波管を1m通過した時の損失を計算すると、0.42dB/mであり、導波管のデータシートの値とほぼ一致した。
[構成]
図11は、実施例2に係る監視システムの構成図である。
コーナーリフレクタ2とディレーリフレクタ4の2つを同一距離に設置して、監視エリアを上下に作り、マルチエリア監視システムの実用性を確かめる実験を行った。この実験においては、片方のエリアを遮った後、MWセンサ1が監視エリアを通過した物体を正常に検出できるかを確認した。
MWセンサ1と2つのリフレクタ(2、4)との距離は9mとした。MWセンサ1とディレーリフレクタ4の高さh1は90cm、コーナーリフレクタ2の高さh2は50cmとした。
ディレーリフレクタ4の導波管の長さldは4mで、実施例1のディレーリフレクタ4bと同じ構成である。
MWセンサ1およびリフレクタ(2、4)間の監視エリアの遮断は、人がエリア内に入ることで行った。
[実験結果]
図12は、ディレーリフレクタ4とコーナーリフレクタ2を設置したマルチエリア監視システムにおいて、それぞれのリフレクタ(2、4)を遮った際の測定結果である。
遮断が無い場合は、図12の細い実線グラフで示すように、2つのリフレクタ(2、4)の反射波のいずれもがMWセンサ1で検出された。図12では、距離9mの箇所のコーナーリフレクタの信号レベルは19であり、基準値100より小さいが、これはコーナーリフレクタ2の高さを低くしたことで、MWセンサ1の指向性の影響が出たためと推察される。
コーナーリフレクタ2を遮った時には、ディレーリフレクタ4の反射信号のみがMWセンサ1で検出された。図12の太い実線グラフでは先の細い実線グラフと対比して、距離9mの信号レベルが下がっているが、これはコーナーリフレクタ4の監視エリアに人が入ったことを示している。
他方、ディレーリフレクタ4を遮った時には、コーナーリフレクタ2の反射信号のみがMWセンサ1で検出された。図12の破線グラフでは、先の実線グラフと対比して、距離14.2mの信号レベルが下がっているが、これはディレーリフレクタ4の監視のエリアに人が入ったことを示している。
以上のとおりであり、コーナーリフレクタ2と、ディレーリフレクタ4をMWセンサ1から同じ距離で上下に並べて設置した本監視システムにおいて、2つのエリアをそれぞれ独立して同時監視することが可能であることが確認された。
1:MWセンサ
2:コーナーリフレクタ
3:地面
4:ディレーリフレクタ
5:コーナーポスト
41:ホーンアンテナ
42:導波管
43:反射器
44:同軸・導波管変換器
45:同軸ケーブル
46:コネクタ
47:遅延可変線路
48:コネクタ
49:パッチアンテナ
(1)、(2)、(3):監視エリア

Claims (8)

  1. マイクロ波センサとマイクロ波センサと対向する複数個のリフレクタとを備えるマルチエリア監視システムであって、
    前記複数個のリフレクタは、鉛直方向に所定の間隔で配置され、少なくとも一のリフレクタが、マイクロ波センサから放射されたマイクロ波を所定の遅延時間経過後に反射するディレーリフレクタであることを特徴とするマルチエリア監視システム。
  2. 前記ディレーリフレクタが、アンテナ部と、導波管と、反射器とを備えることを特徴とする請求項1のマルチエリア監視システム。
  3. 前記ディレーリフレクタが、導波管の長さを可変とすることにより遅延時間を調節可能であることを特徴とする請求項2のマルチエリア監視システム。
  4. 前記ディレーリフレクタの導波管と反射器とが同軸ケーブルを介して接続され、同軸ケーブルの長さを可変とすることにより遅延時間を調節可能であることを特徴とする請求項2のマルチエリア監視システム。
  5. 前記ディレーリフレクタの導波管内で反射器の位置を移動することにより遅延時間を調節可能であることを特徴とする請求項2のマルチエリア監視システム。
  6. 前記ディレーリフレクタのアンテナ部が、ホーンアンテナまたはパッチアンテナであることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかのマルチエリア監視システム。
  7. 前記複数個のリフレクタの全てが、同一の柱部材に上下方向に所定の間隔で配置されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかのマルチエリア監視システム。
  8. 遅延時間が異なるディレーリフレクタを複数個備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかのマルチエリア監視システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017536710A (ja) * 2015-07-31 2017-12-07 小米科技有限責任公司Xiaomi Inc. 特定操作の起動方法、特定操作の起動装置、コンピュータプログラム、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及び、特定操作の起動システム
KR20200123601A (ko) * 2019-04-22 2020-10-30 엘아이지넥스원 주식회사 전파 지연 방식을 이용한 탐색기의 거리 측정 시스템 및 방법

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