JP2014209160A - 樹脂組成物、樹脂フィルム、及び、画像表示装置 - Google Patents

樹脂組成物、樹脂フィルム、及び、画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表示パネルと保護板との間の空隙を減らし、視認性を改善できる樹脂組成物、樹脂フィルム、及び、それにより封止された画像表示装置を提供すること。【解決手段】100℃で24時間加熱したときのアウトガス発生量が100ppm以下であり、かつ、80℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ1と、フィルム状に成形したときの、室温における厚みd[μm]との積が下記式(I)で表される関係を満たすことを特徴とする樹脂組成物、及び、この樹脂組成物で形成された樹脂層を少なくとも有する樹脂フィルム、並びに、この樹脂層を、画像を表示する表示パネルとその表面に設けられた保護板との間に介在させてなる画像表示装置。式(I) 7 < tanδ1?d < 250【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話等に用いられる液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置、それに用いられる樹脂フィルム及び当該樹脂フィルムを形成可能な樹脂組成物に関する。
近年、非常に高精細な画像表示装置が上市されており、タッチパネル等の高機能化が進んでいる。このような画像表示装置においては表示パネルの外的衝撃等による傷付き防止のため最外層に保護板が取り付けられていることが多い。
また、画像表示装置においては、表示パネルと保護板との間に存在する空隙による光の散乱を防止する目的で、表示パネルと保護板との間に透明な樹脂が充填又は配置されることがある。表示パネルと保護板の間に保護板との屈折率差が小さい樹脂を充填すると、空隙の消失と相俟って、樹脂と保護板との界面での光の反射が少なくなり、画像表示装置の視認性が向上する。ここで、「視認性の向上」とは表示パネルに表示されている文字・図形などを保護板側から見た際にムラやボヤケなどを低減させることをいう。
表示パネルと保護板の間に樹脂を充填して画像表示装置の視認性を改善するには、空隙が消失するように表示パネルと保護板との間に樹脂を充填することが重要である。ところが、一般的に、保護板の表面の平滑化には限度があり、保護板の表面に一定の粗さが残るのは避けられない。また、フィルム状に成形された樹脂を用いる場合も同様である。フィルム状の樹脂の表面に粗さが残るのは回避できない。そのため、表示パネルと保護板の間に樹脂を高密に充填しても、両材料の表面粗さによる空隙発生の影響は解決が困難であるという問題がある。
ところで、ディスプレイ用接着剤において、例えば特許文献1〜3には、tanδを特定した発明が記載されている。しかし、特許文献1〜3の発明は、放熱性、耐落下衝撃性又は耐熱性等を課題にしており、表示パネルと保護板の間に樹脂を充填することはもちろん、表示パネルと保護板の間に存在する空隙に対する追従性に関する検討はまだ十分とはいえない。
また、表示パネルと樹脂の界面、及び、保護板と樹脂の界面において空隙が存在する原因として、樹脂より発生する揮発成分(アウトガスという)も挙げられる。アウトガスの原因は樹脂中の低分子量成分や溶媒などが考えられ、上述のように樹脂の流動性を上げるために樹脂に熱が加えられた際にこれらが揮発し、表示パネルと樹脂の界面、及び、保護板と樹脂の界面に空隙として存在する可能性がある。
しかしながら、特許文献1〜3のいずれにおいても、このアウトガス量に関する記載はなく、アウトガスによる空隙発生の問題に十分な検討がなされていない。
特開2005−298703号公報 特開2006−010931号公報 特開2003−213067号公報
本発明は、上記の問題を解決し、表示パネルと保護板との間の空隙を減らし、視認性を改善できる樹脂組成物、樹脂フィルム、及び、それにより封止された画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、100℃で24時間加熱したときのアウトガス発生量が100ppm以下である、表示パネルと保護板との間に充填する樹脂組成物において、80℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ1とフィルム状に成形したときの室温(25℃)における厚みd[μm]との間に特定の関係性があり、これに従うことにより、空隙をほとんど残留させないで表示パネルと保護板との間を高密に充填できることを見出した。本発明は、この知見に基づきなされたものである。
すなわち、上記課題は以下の手段により解決される。
(1))100℃で24時間加熱したときのアウトガス発生量が100ppm以下であり、かつ、80℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ1と、フィルム状に成形したときの、室温における厚みd[μm]との積が下記式(I)で表される関係を満たすことを特徴とする樹脂組成物。
式(I) 7 < tanδ1×d < 250
(2)80℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ1と25℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ2との比が下記式(II)で表される関係を満たすことを特徴とする(1)に記載の樹脂組成物。
式(II) tanδ1/tanδ2 > 1.1
(3)550nmの光透過率が90%以上である(1)又は(2)に記載の樹脂組成物。
(4)タッキファイヤーを含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の樹脂組成物。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の樹脂組成物で形成された樹脂層を少なくとも有する樹脂フィルム。
(6)前記樹脂層の中心線平均表面粗さRaが2μm以下であることを特徴とする(5)に記載の樹脂フィルム。
(7)画像を表示する表示パネルとその表面に設けられた保護板とを少なくとも含む画像表示装置であって、(1)〜(4)のいずれかに記載の樹脂組成物で形成された樹脂層を、前記表示パネルと前記保護板との間に介在させてなることを特徴とする画像表示装置。
(8)前記樹脂層と接触する前記表示パネル面の中心線平均表面粗さRa及び前記樹脂層と接触する前記保護板面の中心線平均表面粗さRaが、いずれも、2μm以下であることを特徴とする(7)に記載の画像表示装置。
(9)前記樹脂層と前記保護板との界面における屈折率差が、0.2以下であることを特徴とする(7)又は(8)に記載の画像表示装置。
本発明の樹脂組成物は、空隙の発生も残留もほとんどなく表示パネルと保護板との間に充填され、画像表示装置の視認性向上に貢献できる。したがって、本発明により、表示パネルと保護板の間の空隙を減らすことができ、視認性を改善できる樹脂組成物、樹脂フィルム、及び、それにより封止された画像表示装置を提供することができる。
図1は本発明の画像表示装置の概略を示す断面概略図である。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物及び本発明の樹脂フィルムが用いられる本発明の画像表示装置は、表示パネルと保護板との間に樹脂層を有していればよく、その他の構造は特に限定されない。本発明の画像表示装置の一実施態様は、図1に示されるように、表示パネル4と、表示パネル4に対面配置された保護板2と、表示パネル4及び保護板2の間に介在すなわち配置された樹脂層3とを有している。このように画像表示装置1は、表示パネル4と保護板2と樹脂層3との積層構造を有している。本発明の画像表示装置は、このような構造を有するものであればよく、例えば、表示パネル4は少なくとも一方の表面に偏光子を有していてもよい。
画像表示装置1において、樹脂層3が本発明の樹脂組成物又は本発明の樹脂フィルムで形成されている。本発明の樹脂組成物は、画像表示装置の表示パネルと保護板との間に介在させて表示パネルと保護板との間を充填するのに好適な樹脂組成物である。
本発明において、一般的に、表示パネル4と保護板2とを樹脂層3で貼り合わせる工程は以下のように行われる。
(1)離型フィルム上に樹脂組成物を延展してなる樹脂層3を有する樹脂フィルムを表示パネル4又は保護板2にロール貼合して、樹脂フィルム付き表示パネル4又は樹脂フィルム付き保護板2を作製する工程
(2)工程(1)にて作製した樹脂フィルム付き表示パネル4又は保護板2から離型フィルムを剥離して樹脂層3を露出させる工程
(3)樹脂層3付き表示パネル4を保護板2に、又は樹脂層3付き保護板2を表示パネル4にラミネートする工程
このようにして、表示パネル4、樹脂層3及び保護板2を備えた本発明の画像表示装置1が製造される。
上述の工程において、画像表示装置1の視認性を向上させるためには、(1)の工程及び(3)のラミネート工程において表示パネル4と保護板2との間に空隙が存在しないことが重要である。これらの工程において、樹脂層3を形成する樹脂組成物として、100℃で24時間加熱したときのアウトガス発生量が100ppm以下であり、かつ、損失正接tanδ1と室温での厚みdとの積が上述の関係を満たす本発明の樹脂組成物を用いると、空隙をほとんど発生させることも残留させることもなく表示パネル4と保護板2との間を密に充填できる。加えて、樹脂層3及び貼合対象の少なくとも一方の表面、好ましくは両方の表面に存在する凹凸を小さくして表面を平坦にしておくと、空隙の発生も残留もほとんどなく表示パネル4と保護板2との間を充填できる。その理由は後述する。
<樹脂組成物>
本発明に用いる樹脂組成物は、100℃で24時間加熱したときのアウトガス発生量が100ppm以下であり、かつ、80℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ1と、フィルム状に成形したときの、室温における厚みd[μm]との積が下記式(I)で表される関係を満たすことを特徴とする。
式(I) 7 < tanδ1×d < 250
本発明の樹脂組成物において、100℃で24時間加熱したときのアウトガス発生量は、表示パネルと保護板とを樹脂組成物又は樹脂層で貼り合わせる時、及び、画像表示装置の使用時に、樹脂組成物又は樹脂層から発生しうる揮発成分(ガス成分ともいう)の量を示唆する値である。この値が100ppmを超える場合、貼合時、又は、高温での使用時に樹脂層より発生したガス成分が、表示パネルと樹脂層の界面、又は、保護板と樹脂層の界面に滞留することで、空隙が発生しやすくなる。したがって、樹脂組成物は100℃で24時間加熱されたときのアウトガス発生量が100ppm以下であると、空隙がほとんど発生せず、上述の界面に気泡を存在させることなく、樹脂組成物又は樹脂層で表示パネルと保護板との間を充填できる。このように、アウトガス発生量が100ppm以下である本発明の樹脂組成物、又は、この樹脂組成物で形成された樹脂層は、空隙をほとんど発生させることなく表示パネルと保護板との間を充填して、画像表示装置の視認性向上に貢献できる。気泡の発生を高度に抑制して画像表示装置の視認性向上に、より一層貢献できる点で、アウトガス発生量は80ppm以下であるのが好ましく、50ppm以下であるのがより好ましい。なお、アウトガス発生量は、理想的には0ppmであるが、実際的には、例えば10ppm以上である。
アウトガス発生量を上記の範囲に低減するため以下の手段をとることができる。
例えば、本発明の樹脂組成物を調製する際に必要により使用した溶媒の残留量を低減することが挙げられ、そのために乾燥条件を工夫することが好ましい。具体的には、乾燥温度を高く設定する、乾燥時間を長く設定することなどがある。より具体的には、例えばトルエンを溶媒として用いた場合、乾燥温度を120〜130℃で、適宜の乾燥時間に設定して、溶媒の残留量を例えば5〜30ppm程度まで低減させることができ、その結果、アウトガス発生量を100ppm以下にできる。
また、本発明の樹脂組成物中の低分子量成分を減らすことも有効である。その手法としては分子量の分散度が小さい(分子量分布の狭い)樹脂を用いることが挙げられる。具体的には、分子量の分散度を2〜7に設定すると、アウトガスを発生させうる低分子量成分の割合を低減させることができ、その結果、アウトガス発生量を100ppm以下にできる。
アウトガス発生量を低減するための方法としては、これら以外にも低分子量成分又は溶媒等の揮発成分を低減する方法を特に制限されることなく採用できる。これらの方法は、単独でも、2つ以上の方法を組み合わせても良い。
本発明の樹脂組成物のアウトガス発生量は次のようにして測定できる。すなわち、樹脂組成物を約5mg計量し、バイアル管に詰めた後100℃にて24時間加熱した時のガス成分を分取しガスクロマト/質量分析計(GC−MS)にてアウトガス量を測定できる。発生したアウトガス総量はn−デカンを標準物質として定量できる。
ここで、100℃で24時間の加熱条件とした理由は貼合時及び使用時に画像表示装置に与えられる温度が100℃程度であるため、このときのガス発生量が十分に低ければ空隙が発生しないとして選択されたものである。
式(I)において、損失正接tanδ1は樹脂組成物又は樹脂層と貼合対象とを貼り合わせる際の樹脂組成物の流動性を表す。この損失正接tanδ1と室温での厚みdとを乗じた「tanδ1×d」は、樹脂組成物の表示パネル及び保護板への密着追従能力を意味し、又、樹脂組成物の空隙が存在した時の空隙の移動を促進する樹脂の緩和特性に関連し、表示パネルと保護板との間に樹脂組成物を充填したときに、樹脂組成物と保護板または表示パネルの間に生じうる空隙を消滅させるという作用を奏する。このtanδ1×dが7以下であると、tanδ1が小さすぎるか、dが小さすぎるかのどちらかである。そして、tanδが小さすぎると樹脂組成物の流動性が不足して空隙部分に空隙が残留しやすく、一方、dが小さすぎると樹脂組成物の量が少ないため表面の凹凸に追従できず、やはり空隙が残留しやすくなる。ここで、tanδ1は、式(I)を満たす限り特に限定されないが、例えば、0.5〜20であるのが好ましく、0.8〜10であるのがより好ましい。一方、tanδ1×dが250以上であると、樹脂組成物の流動性が高すぎて、樹脂組成物で形成された樹脂層の自立性が低下して取扱性及び生産性が悪化することがある。したがって、上述の積が式(I)の関係を満たす樹脂組成物又はこの樹脂組成物で形成された樹脂層は取扱性及び生産性が良いうえ、表示パネル及び保護板の間に介装又は配置されると、表面の凹凸によく追従して、表示パネルと樹脂組成物又は樹脂層との間、及び、樹脂組成物又は樹脂層と保護板との間に空隙をほとんど残留させることなく、表示パネルと保護板との間を充填できる。
ここで損失正接tanδと流動性の関係について説明する。損失正接は材料にエネルギーが与えられ、材料が変形する際に、材料がどのくらいエネルギーを吸収するか(熱に変わる)と材料が再び元の形状に戻ろうとするエネルギーの比で表されている。ここでエネルギーが吸収される場合とされない場合で樹脂の形状に着目すると、吸収された場合、樹脂はエネルギーを受け変形したままであり、吸収されない場合は、樹脂は元の形状に復元する。本発明の課題である貼合時の空隙追従性の観点からすると、与えられたエネルギーを受けて変形し、空隙に追従することを期待しており、変形したままになりやすい即ち損失正接が大きいものが好ましいと分かる。
このように、上述の積が式(I)を満たしている本発明の樹脂組成物、又は、この樹脂組成物で形成された樹脂層は、空隙をほとんど残留させることなく表示パネルと保護板との間を充填して、画像表示装置の視認性向上に貢献できる。空隙をより一層残留させない点で、tanδ1×dは、15より大きく150より小さいことが好ましく、25より大きく70より小さいことがより好ましい。
樹脂組成物の損失正接tanδ1は次のようにして測定できる。すなわち、動的粘弾性装置(粘弾性スペクトロメータ(レオメトリック・サイエンティフィック社製の「ARES装置(商品名)」))を使用して、周波数0.1Hz、昇温速度10℃/min、歪量0.3%にて温度分散測定を行い、80℃の測定値を損失正接tanδ1として求めることができる。
ここで、式(I)において、損失正接tanδ1を「80℃」で測定する理由は、樹脂組成物又は樹脂層と貼合対象とを貼り合わせる際の温度、例えば、60〜100℃を考慮して、その代表的な貼り合せ温度として選択されたものである。
また、周波数を0.1Hzで測定する理由は、一般的な貼合装置でのラミネート時間が数秒から数分であるため樹脂が加熱状態で実質的に流動できる時間も秒単位であることから代表的な時間単位として選択されたものである。
この損失正接tanδ1は、樹脂組成物のベースポリマーを適切に選定し、又は、タッキファイヤー若しくは可塑剤の含有量を適切に設定することで、調整することができ、tanδ1×dも同様に、樹脂組成物のベースポリマー、タッキファイヤー若しくは可塑剤の含有量によって、調整することができる。
この樹脂組成物は、上述のアウトガス発生量及び関係式(I)を満たしていれば本発明の課題を解決できるが、さらに、80℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ1と25℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ2との比が下記式(II)で表される関係を満たすことが好ましい。
式(II) tanδ1/tanδ2 > 1.1
損失正接tanδ1は上述したように貼り合わせる際の樹脂組成物の流動性を表し、損失正接tanδ2は保管時の樹脂組成物の流動性を示す指標となる。したがって、tanδ1/tanδ2の値が大きいほど貼り合せる際の樹脂組成物の流動性の変化幅が大きくなることを示している。そして、このtanδ1/tanδ2が大きくなると、室温時の形状安定性と貼り合せ時の流動性とを両立でき、樹脂組成物又はこの樹脂組成物で形成された樹脂層は、保管時の樹脂に対する形状変化の影響を最小限にすることで、空隙を残留させることなく、表示パネルと保護板との間を充填できる。すなわち、tanδ1/tanδ2が1.1以下であると、tanδ1が小さすぎるか、tanδ2が大きすぎるかのどちらかである。そして、上記式(I)による効果を損ねるほどではないが、tanδ1が小さすぎると貼り合せ時の樹脂組成物の流動性が不足して空隙が残留しやすく、一方、tanδ2が大きすぎると樹脂組成物又は樹脂層の室温での形状安定性が低下し平坦性が悪化する傾向がある。
ここで、tanδ1の好ましい範囲は上述の通りである。一方、tanδ2は、式(II)を満たす限り特に限定されないが、例えば、0.2〜15であるのが好ましく、0.3〜2であるのが好ましい。
tanδ1/tanδ2は、取扱性と流動性とをより高い水準で両立できる点で、1.5以上であるのが好ましく、1.5以上2.5以下であるのがさらに好ましい。
ここで、式(II)において、tanδ1を「80℃」及び「0.1Hz」で測定する理由は、式(I)と同様である。
また、tanδ2を「25℃」で測定する理由は、保管時の温度、例えば、10〜40℃を考慮して、その代表的な保管温度として室温を選択したものである。なお、樹脂組成物において保管時の温度を考慮する理由を以下に示す。すなわちフィルム状に形成されロール状に保管されている場合tanδ2が高すぎると樹脂に与えられた力により樹脂表面が容易に変形することから傷などの凹凸がつきやすくなる。また、樹脂が剥離フィルムに挟まれている場合、剥離フィルムから樹脂を剥がす際に樹脂が流動し痕が付く(ジッピング)影響もある。一方tanδ2が低すぎると与えられたエネルギーを緩和できないため割れなどによる凹凸がつきやすくなる。これらの樹脂表面荒れは樹脂量に影響を与えるため局所的にラミネート不良が発生する要因となる。また本発明の課題である空隙を減らすこと以外に取扱性が高くなるという効果も奏する。
さらに、周波数を0.1Hzで測定する理由は、保管中に与えられるエネルギーは一般に長時間に渡り与えられることが多いためその代表例として選択したためである。
損失正接tanδ2は、上述のようにして、測定できる。すなわち、損失正接tanδ2は、損失正接tanδ1と同様に、動的粘弾性装置(粘弾性スペクトロメータ(レオメトリック・サイエンティフィック社製の「ARES装置(商品名)」))を使用して、周波数0.1Hz、昇温速度10℃/min、歪量0.3%にて温度分散測定を行い、25℃の測定値を損失正接tanδ2として求めることができる。
損失正接tanδ2は、損失正接tanδ1と同様に、樹脂組成物のベースポリマーを適切に選定し、又は、タッキファイヤー若しくは可塑剤の含有量を適切に設定することで、調整することができ、損失正接tanδ1/損失正接tanδ2も同様に、樹脂組成物のベースポリマー、タッキファイヤー若しくは可塑剤の含有量によって、調整することができる。
本発明の樹脂組成物は、550nmにおける光透過率が90%以上であるのが好ましく、95%以上であるのがさらに好ましい。550nmの光透過率が90%以上であると画像表示装置が高い視認性を発揮するのに貢献できる。
樹脂組成物の光透過率は、分光光度計(日立ハイテクノロジーズ製、分光光度計U−4100型(商品名)、固体試料測定システム)を用いて、以下のように求められる。まず、0.5mm以上の透明なプラスチック基板又はガラス基板を準備し、JIS K7361−1に準拠した方法で透過率tbを測定する。さらにその測定したプラスチック基板又はガラス基板に対し当該樹脂組成物を塗工又はフィルム状に成型後貼合し、先ほどと同様にJIS K7361−1に則り透過率tsを求める。それらの比(ts/tb)の百分率を樹脂組成物の透過率(%)とする。
光透過率は、樹脂組成物のベースポリマーを適切に選定することで調整することができる。
本発明の樹脂組成物は、フィルム状態とすることが取扱性の面から好ましい。すなわち、本発明の樹脂組成物は、フィルム状の樹脂層、例えば画像表示装置に用いる場合は封止層を形成するものであり、該フィルム状の樹脂層の両面または片面に剥離フィルムを仮着させることが取扱性の面からより好ましい。
したがって、以下、フィルム状に成形された樹脂組成物を樹脂層又は封止層と称して説明する。本発明の樹脂組成物を用いて樹脂層を形成する方法は後述する。
封止層の、室温での厚さdは、3〜100μmが好ましく、5〜50μmがより好ましい。封止層が上述の厚さdを有していると、tanδ1との関係において、封止層の取扱性が良くなるうえ、封止層が表示パネル及び保護板の間に介装又は配置されると、表示パネル及び保護板の表面の凹凸によく追従して、表示パネル及び保護パネルと封止層との間に空隙をほとんど残留させることなく、表示パネルと保護板との間を充填できる。
樹脂層は、表面の中心線平均表面粗さRaが2μm以下であるのが好ましく、1μm以下であるのがさらに好ましい。そして、本発明の樹脂組成物を画像表示装置に用いる場合は、樹脂層と当該樹脂層が接触する貼合対象、すなわち表示パネル面及び保護板の表面の中心線平均表面粗さRaが、いずれも、2μm以下であることが好ましく、1μm以下であるのがさらに好ましい。これらの中心線平均表面粗さRaが2μmを超えた場合、樹脂層中の樹脂の追従性が高かったとしても追従しきれないことがある。このため中心線平均表面粗さが適切な範囲であれば視認性が向上する。
樹脂層及び貼合対象の中心線平均表面粗さRaは、JIS B0601に準じ、株式会社小坂研究所製の高精度表面粗さ計「SE−3FAT」(商品名)を使用して、針の半径2μm、荷重5mgで拡大倍率20万倍、カットオフ0.08mmの条件下にチャートを描かせ、表面粗さ曲線からその中心線方向に測定長さlの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向とY軸として、粗さ曲線をY=f(x)で表わした時、次の式で与えられた値をμm単位で表わし、中心線平均表面粗さRaとする。また、この測定は、基準長を1.25mmとして4個測定し、平均値で表わす。
Figure 2014209160
貼合対象の中心線平均表面粗さRaは、研磨、表面処理によって調整することができ、樹脂層の中心線平均表面粗さRaは、フィルム成型時の冷却ロールの表面粗さを変えることで調整することができる。具体的には、表面粗さを変えた冷却ロールを用いて樹脂層を成形すると、冷却ロールの表面粗さに応じた中心線平均表面粗さRaを有する樹脂層が成形される。
樹脂層は、当該樹脂層と接触する対象物、すなわち保護板との室温における屈折率差が0.2以下であるのが好ましく、0.1以下であるとより好ましい。視認性の向上は表示部からの発光が樹脂層、保護板を通過する際の反射や吸収を低減することで実現でき、反射は前述したように樹脂層と表示パネルの界面に存在する空隙との屈折率差によって多く起こる。一般に表示素子(表示パネルともいう)や保護板はガラス(屈折率1.51)、ポリエチレンテレフタレート(屈折率1.65)、ポリカーボネート(屈折率1.49)等により形成されており、本発明の樹脂組成物で形成された樹脂層との界面で最も大きな屈折率差が生まれる。仮に、界面に存在する空隙が存在しない場合、樹脂層と保護板の間の屈折率差が反射の主要因となる。樹脂層と保護板間の屈折率差が0.2を超えると反射が大きくなり、視認性に悪影響を与える。
樹脂層と保護板の屈折率差は、アタゴ社製 精密アッベ屈折計「NAR−3T」(商品名)を用いてJIS K0062に準拠した方法で測定できる。具体的には20℃、50%の条件下において1日以上保管した保護板及び樹脂層に対しナトリウムランプを光源とし屈折率を測定する。測定は新しい試料を用い3回行いその平均値をその試料の屈折率とする。その際、樹脂層は厚み50μmで測定を行う。これらの結果から保護板と樹脂層の屈折率の差分を算出して、求めることが可能である。
この屈折率差を調整するには、保護板に対し、屈折率差が当該範囲となる樹脂を本発明の樹脂組成物のベースポリマーとして適切に選定することにより実現できる。
本発明の樹脂組成物は、少なくとも、アウトガス発生量が100ppm以下であり、上述の積が関係式(I)を満足するものであれば、その組成等は特に制限されないが、ベースポリマー及びタッキファイヤーを含有する樹脂組成物が好ましい。
(ベースポリマー)
本発明の樹脂組成物、すなわち封止層に用いられる樹脂組成物は、樹脂(ベースポリマー)を含有している。ベースポリマーは質量平均分子量が5万以上であることが好ましく、特に10万〜200万であることがより好ましい。質量平均分子量が5万以上であると、シート状またはフィルム状としたときの可とう性、強度に優れる。また、フロー性が適度なため画像表示装置を構成する際の配線の回路充填性が確保できる。なお、本発明において、質量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて換算した値を示す。
また、後述するタッキファイヤー及び可塑剤の種類及び含有量によって樹脂組成物の損失正接tanδ1及び損失正接tanδ2は変動するが、ベースポリマー単独での損失正接tanδ1及び損失正接tanδ2は、それぞれ、下記範囲内にあるのが好ましい。すなわち、損失正接tanδ1は0.5〜10であるのが好ましく、損失正接tanδ2は0.3〜8であるのが好ましい。
さらに、ベースポリマーのガラス転移温度(Tg)は、−60〜100℃が好ましく、−20〜80℃がより好ましい。
このようなベースポリマーとしては、熱可塑性エラストマー、樹脂が挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、イソプレン、ブタジエン、α−オレフィン、アクリロニトリル、クロロプレン、スチレン等の各構成成分を有する重合体又は共重合体であることが好ましい。また、熱可塑性エラストマーは、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、ニトリル基等を有する化合物の構成成分を含んでもよい。このような熱可塑性エラストマーとしては、具体的には、ニトリル系エラストマー、ポリイソプレン系エラストマー、ポリスチレン−ポリブタジエン系エラストマー、ポリイソブチレン系エラストマー、ポリスチレン−ポリエチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SEBS)系エラストマー等が挙げられる。上述の構成単位を有しない熱可塑性エラストマーとして、例えば、アクリル系エラストマー、ウレタン系エラストマー等が挙げられる。
樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系ポリマー、フェノキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。これらは1種でも2種以上併用してもよい。
ベースポリマーとしては、これらのうち、熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン樹脂が好ましい。
ベースポリマーは、適宜調製してもよく、市販品を使用することもできる。
このようなベースポリマーとして、例えば、下記のものが挙げられる。
ニトリル系エラストマーとしては、商品名「JSR N250S」(JSR株式会社製)、商品名「ポリバン」(ランクセス株式会社製)等が挙げられる。ポリイソプレン系エラストマーとしては、商品名「カリフレックッスIR0307K」(クレイトン株式会社製)、商品名「JSR IR2200」(JSR株式会社製)等が挙げられる。ポリスチレン−ポリブタジエン系エラストマーとしては、商品名「JSR 1507」(JSR株式会社製)、商品名「住友(登録商標) SBR」(住友化学株式会社製)等が挙げられる。ポリイソブチレン系エラストマーとしては、商品名「ハイモール6H」(JX日鉱日石エネルギー株式会社製)、商品名「エピオン」(カネカ株式会社製)、商品名「オパノールB50」(株式会社BASF製)等が挙げられる。SEBS系エラストマーとしては、商品名「AR−SC−65」(アロン化成株式会社製Tg:−10℃)、商品名「AR−830C」(アロン化成株式会社製、Tg:0℃)、商品名「H1051」(旭化成ケミカルズ株式会社製)等が挙げられる。ポリオレフィン樹脂としては、商品名「アートン」(シクロオレフィンポリマー、JSR社製、Tg:140℃)、「ZEONEX(登録商標) 480R」(シクロオレフィンコポリマー、日本ゼオン製、Tg:138℃)、「アペル(登録商標)」(シクロオレフィンコポリマー、三井化学製、Tg:80℃)、商品名「TOPAS9506」(ポリプラスティクス株式会社製、Tg:95℃)等が挙げられる。
(タッキファイヤー)
本発明の樹脂組成物は、タッキファイヤーを含むことが好ましい。本発明の樹脂組成物がタッキファイヤーを含むことで貼合対象との密着性が向上し、空隙が存在しにくくなるため視認性が向上する。タッキファイヤーの軟化点は60〜150℃が好ましい。このようなタッキファイヤーとして、例えば、ロジン系、クマロン−インデン系、テルペン系、石油樹脂系、スチレン系等が挙げられる。この中でも水素添加石油樹脂が、透明性が高く視認性が良好となるため、好適である。
本発明の樹脂組成物中におけるタッキファイヤーの含有量は、貼合対象との密着性の点で、ベースポリマー100質量部に対して、30〜500質量部であるのが好ましく、100〜400質量部であるのがさらに好ましい。
(可塑剤)
本発明の樹脂組成物は、可塑剤を含んでもよい。本発明の樹脂組成物が可塑剤を含有していると、損失正接tanδに加えてフィルム強度を調整することができる。可塑剤としては、ワックス、パラフィン、エステル類等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物中における可塑剤の含有量は、フィルム強度、特に損失正接tanδを適切な範囲に調整できる点で、ベースポリマー100質量部に対して、1〜200質量部であるのが好ましく、10〜100質量部であるのがさらに好ましい。
(シランカップリング剤)
本発明の樹脂組成物は、シランカップリング剤を含有してもよい。本発明の樹脂組成物がシランカップリング剤を含有していると、ガラスなどの保護板との密着性が向上し空隙が存在しにくくなるという効果が得られる。
シランカップリング剤としては、具体的には、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、N−(2−(ビニルベンジルアミノ)エチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤等が挙げられる。これらのシランカップリング剤は2種類以上を混合してもよい。これらの中でも、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM−403(商品名):信越化学工業社製)は、エポキシ樹脂との相性がよく、安定性に優れているため好ましい。
本発明の樹脂組成物中におけるシランカップリング剤の含有量は、ベースポリマー100質量部に対して0.05〜10質量部が好ましく、0.1〜1質量部がより好ましい。
(他の成分)
本発明の樹脂組成物は、本発明の目的を達成可能な限り、さらにその他の成分、例えば保存安定剤、酸化防止剤、可塑剤、タック調整剤や樹脂安定剤等を含有することも可能である。なお、これらの添加剤の水分や不純物によって画像表示装置の視認性が悪化する可能性がある。したがって、水分、不純物を確認、同定及び/又は定量したうえで、添加剤を用いるのが好ましい。
本発明の樹脂フィルム(樹脂シートともいう)は、本発明の樹脂組成物で形成された少なくとも1層の樹脂層を有し、好ましくは、この樹脂層の両面又は片面に剥離シートを有している。すなわち、本発明の樹脂フィルムは、樹脂層が剥離シートを仮着させた構成であるのが好ましい。
樹脂フィルムは、2層以上の樹脂層を有してもよく、また樹脂層以外の層を有してもよい。樹脂層は上述の通りであり、樹脂層の厚さは、式(I)で表される関係を満たす厚さdに設定され、上述の通り、3〜100μmが好ましく、5〜50μmがより好ましい。
本発明の樹脂フィルムの樹脂層は、後述するように本発明の樹脂組成物を塗布することで形成され、好ましくは、本発明の樹脂組成物と同様の物性を有している。樹脂層が、本発明の樹脂組成物と同様の物性を有していると、本発明の樹脂組成物と同様に、空隙の発生も残留もほとんどなく表示パネルと保護板との間の充填性を改善して、画像表示装置の視認性向上に貢献できる。例えば、樹脂層は、少なくとも、100℃で24時間加熱したときのアウトガス発生量が100ppm以下であり、tanδ1×dが7を超え250未満である。好ましくは、樹脂層は、tanδ1/tanδ2が1.1を超え、光透過率が90%以上である。
本発明の樹脂フィルムが有する剥離シートは、樹脂フィルムの取扱性を良くする目的で、また樹脂層を保護する目的で仮着される。
剥離シートとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリ塩化ピニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム、アイオノマー樹脂フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム等が挙げられる。またこれらの架橋フィルムも用いられる。さらにこれらの積層フィルムであってもよい。特にコスト、取扱性等の面からポリエチレンテレフタレートフィルムを使用することが好ましい。
剥離シートから樹脂層を剥離する際の剥離力の例としては、0.3N/20mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.2N/20mmである。特に制限されないが剥離力は0.005N/20mm以上が実際的である。また、両面に剥離フィルムを仮着させる場合には、取扱性を良くするために、剥離力の異なるものを使用するのが好ましい。
剥離シートの膜厚は、通常は5〜300μm、好ましくは10〜200μm、特に好ましくは20〜100μm程度である。
本発明の樹脂フィルムは、本発明の樹脂組成物をシート状又はフィルム状に成形して製造できる。
本発明の樹脂フィルムを製造する際に、本発明の樹脂組成物に溶剤を混合してもよい。このような溶剤としては、例えば、酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエン、エタノール、イソプロパノールの有機溶剤又は水を使用でき、有機溶剤が好ましく、メチルエチルケトン、トルエンが特に好ましい。このような溶剤に本発明の樹脂組成物に含まれる個々の素材を加え、混合分散し、得られたワニス(分散液)を、剥離シートの剥離面上にロールナイフコーター、グラビアコーター、ダイコーター、リバースコーター等一般に公知の方法にしたがって直接または転写によって塗工し、乾燥させて樹脂層を形成し、本発明の樹脂フィルムを製造できる。本発明の樹脂組成物を溶剤で希釈して本発明の樹脂フィルムを製造する場合には、ワニス(分散液)を塗布した後に、上述のアウトガス発生量が100ppm以下となるように、十分に乾燥して溶剤を除去しておくのが好ましい。
また、溶剤又は水を使用せずに樹脂フィルムを製造する方法として、本発明の樹脂組成物を高温にて溶融させ、ホットメルトコーター等の一般に公知の手法でシート状又はフィルム状に押し出し、その後冷却することで樹脂層を形成し、本発明の樹脂フィルムを製造できる。
以下に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(樹脂組成物の作製)
ベースポリマー、タッキファイヤー、可塑剤を表1に示す質量割合(質量部)で配合して樹脂組成物A〜Jを調製した。
Figure 2014209160
樹脂組成物A〜Jの調製に用いたベースポリマー、タッキファイヤー及び可塑剤を以下に示す。
ベースポリマー1
シクロオレフィンポリマー、JSR製「アートン」(商品名)、ガラス転移温度(Tg):140℃
ベースポリマー2
SEBS系熱可塑性エラストマー、アロン化成株式会社製「AR−SC−65」(商品名)、ガラス転移温度(Tg):−10℃
ベースポリマー3
SEBS系熱可塑性エラストマー、アロン化成株式会社製「AR−830C」(商品名)、ガラス転移温度(Tg):0℃
ベースポリマー4
シクロオレフィンコポリマー、三井化学製「アペル(登録商標)」、ガラス転移温度(Tg):80℃
ベースポリマー5
シクロオレフィンコポリマー、日本ゼオン製「ZEONEX(登録商標) 480R」(商品名)、ガラス転移温度(Tg):138℃
タッキファイヤー1
ロジン系タッキファイヤー、ハリマ化成製「ネオトール101N」(商品名)、軟化点:98℃
タッキファイヤー2
テルペン系タッキファイヤー、ヤスハラケミカル製「YSポリスターU130」(商品名)、軟化点:130℃
タッキファイヤー3
石油樹脂系タッキファイヤー、東ソー株式会社製 「ペトロタック90」(商品名)、軟化点:95℃
可塑剤
パラフィン、日油株式会社「パールリーム18」(商品名)、流動点:−10℃
実施例1
[樹脂フィルムの作製]
調製した樹脂組成物Aをトルエンに溶解し膜厚50μmのPETからなる剥離シート上に25℃での厚みが15μmになるようにバーコート法により塗工乾燥して、樹脂組成物Aで形成された樹脂層と剥離シートとを有する樹脂フィルムを作製した。なお、樹脂組成物Aの乾燥条件は、125℃、5分とした。
このようにして作製した樹脂フィルムの樹脂層、すなわち樹脂組成物Aの層について、損失正接tanδ1及び損失正接tanδ2、光透過率、中心線平均表面粗さRa並びに屈折率を下記の測定方法にて求め、結果を表2に示した。なお、厚みdはミツトヨ社製マイクロメーター MPH−25M(商品名)によって測定した値を表2に示した。
〔アウトガス発生量の測定〕
樹脂層のアウトガス発生量は下記の測定方法にて求めた。
すなわち、上述のようにして作製した樹脂フィルムから樹脂層を採取して約5mg計量し、バイアル管に詰めた後100℃にて24時間加熱した時のガス成分を分取しガスクロマト/質量分析計(GC−MS)にてアウトガス量を測定した。発生したアウトガス総量はn−デカンを標準物質として定量した。
〔損失正接tanδ1及びtanδ2の測定〕
樹脂層の80℃、0.1Hzでの損失正接tanδ1及び室温(25℃)、0.1Hzでの損失正接tanδ2を下記の測定方法にて求めた。
損失正接tanδ1及び損失正接tanδ2は、動的粘弾性装置(粘弾性スペクトロメータ(レオメトリック・サイエンティフィック社製の「ARES装置」(商品名)))を使用して、周波数0.1Hz、昇温速度10℃/min、歪量0.3%にて温度分散測定を行い、80℃での測定値を損失正接tanδ1とし、また室温での測定値を損失正接tanδ2とした。
〔光透過率の測定〕
樹脂層の光透過率は分光光度計(日立ハイテクノロジーズ製、分光光度計U−4100型(商品名)、固体試料測定システム)を用いて、JIS K7361−1に準拠して、求めた。具体的には0.5mm厚みのLCD用無アルカリガラスの透過率tbを求めた後に、剥離シートを剥離した樹脂層を貼合し、透過率tsを求め、その比率から樹脂層の透過率を求めた。なお、透過率は25℃での550nmの透過率として求めた。
〔中心線平均表面粗さRaの測定〕
JIS B0601に準じ、株式会社小坂研究所製の高精度表面粗さ計「SE−3FAT」(商品名)を使用して、針の半径2μm、荷重5mgで拡大倍率20万倍、カットオフ0.08mmの条件下にチャートを描かせ、表面粗さ曲線からその中心線方向に測定長さlの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向とY軸として、粗さ曲線をY=f(x)で表わした時、次の式で与えられた値をμm単位で表わし、中心線平均表面粗さRa(第2表において「表面粗さRa」と表記する。)とした。また、この測定は、基準長を1.25mmとして4個測定し、平均値で表わした。
Figure 2014209160
なお、樹脂層の中心線平均表面粗さRaは、中心線平均表面粗さRaが1〜3μmの冷却ロールを樹脂層に押し付けることで調整した。
〔屈折率の測定〕
樹脂層の室温での屈折率はアタゴ社製 精密アッベ屈折計「NAR−3T」(商品名)を用いてJIS−K 0062に準拠した方法で測定した。
[ガラス貼合試料の作製]
作製した樹脂フィルムを使用し、画像表示装置の代わりとしてガラス貼合試料を作製した。具体的には、LCD用無アルカリガラス製背面基板に60℃、0.1MPaの条件で樹脂フィルムを貼合した後、離型シートを剥離して樹脂層を露出させた。次いで、この樹脂層とLCD用無アルカリガラス基板を密着させて、温度80℃、圧力0.2MPa、貼り合せ時間2秒の条件で真空貼合(ラミネート)して、3層積層構造のガラス貼合試料を作製した。
このLCD用無アルカリガラス製背面基板は、画像表示装置の保護板に相当するものであり、保護板と同等の特性又は物性を有している。このような特性又は物性として、例えば、室温から貼合温度の温度範囲における曲げ剛性やヤング率などが挙げられる。
また、LCD用無アルカリガラス基板は、画像表示装置の表示パネルに相当するものであり、表示パネルと同等の特性又は物性を有している。このような特性又は物性として、例えば、室温から貼合温度の温度範囲における曲げ剛性やヤング率などが挙げられる。
なお、貼合に使用したLCD用無アルカリガラス製背面基板及びLCD用無アルカリガラス基板の両方の、樹脂層と接触する表面についても、JIS B0601に準じ、株式会社小坂研究所製の高精度表面粗さ計「SE−3FAT」(商品名)を使用して中心線平均表面粗さRaを求め、屈折率をアタゴ社製 精密アッベ屈折計「NAR−3T」(商品名)を用いてJIS K0062に準拠した方法で測定した。屈折率差は、LCD用無アルカリガラス製背面基板のうち最も差が大きな値とした。
樹脂層と表示パネル及び保護板との間に残存する空隙量をガラス貼合試料の視認性によって評価した。すなわち、ガラス貼合試料を目視によって視認性が高いものから視認性が全くないものまで「5、4、3、2、1及び0」の6段階で評価した。この評価の数値が大きいほど、残存する空隙量は少なく、ガラス貼合試料の視認性が高いことを意味する。この評価の数値が2以上であると画像表示装置の視認性として実用上の水準を満たす。
これらの結果を、表2に示した。
実施例2
樹脂組成物Aを厚み20μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例3
樹脂組成物Aを厚み30μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例4
樹脂組成物Aをホットメルトコーターにて40μmの厚みとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例5
樹脂組成物Aを加温し溶融させ40μmの厚みとなるようにガラス板上に流延して設置した。この樹脂層を用いて実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例6
樹脂組成物Bを厚み20μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例7
樹脂組成物Bを厚み30μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例8
樹脂組成物Bを厚み40μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例9
樹脂組成物Cを厚み30μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例10
樹脂組成物Cを厚み40μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例11
樹脂組成物Dを厚み30μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例12
樹脂組成物Dを厚み50μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例13
樹脂組成物Eを厚み30μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例14
樹脂組成物Aをホットメルトコーターにて塗布する際に冷却ロールの中心線平均表面粗さを3μmに変えることで樹脂層の中心線平均表面粗さRaを2.8μmとしたこと以外は実施例4と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例15
樹脂組成物Fを厚み30μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
実施例16
樹脂組成物Gを厚み20μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
比較例1
樹脂組成物Hを厚み50μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
比較例2
樹脂組成物Cを厚み20μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
比較例3
樹脂組成物Iを厚み20μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
比較例4
樹脂組成物Jを30μmの厚みとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
比較例5
樹脂組成物Jを40μmの厚みとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様にしてガラス貼合試料を作製し、実施例1と同様に測定及び評価した。
Figure 2014209160
表2に示されるように、アウトガス発生量が100ppm以下であり、かつ上述の式(I)で表される関係を満たす実施例1〜16の樹脂組成物A〜G及び樹脂層は、いずれも、空隙の発生も残留もほとんどなく表示パネルと保護板との間の充填性を改善して、画像表示装置の視認性を向上できる。したがって、実施例1〜16の、画像表示装置に見立てたガラス貼合試料は、いずれも、表示パネルと保護板の間の空隙を減らすことができ、視認性に優れていた。
一方、上述の式(I)で表される関係を満たさない比較例1〜3及び5並びにアウトガス発生量が100ppmを超える比較例及び5は、いずれも、視認性の評価が6段階のうちの最低の評価「0」であった。
1 画像表示装置
2 保護板
3 樹脂層
4 表示パネル

Claims (9)

  1. 100℃で24時間加熱したときのアウトガス発生量が100ppm以下であり、かつ、80℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ1と、フィルム状に成形したときの、室温における厚みd[μm]との積が下記式(I)で表される関係を満たすことを特徴とする樹脂組成物。
    式(I) 7 < tanδ1×d < 250
  2. 80℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ1と25℃、0.1Hzの条件で測定した損失正接tanδ2との比が下記式(II)で表される関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
    式(II) tanδ1/tanδ2 > 1.1
  3. 550nmの光透過率が90%以上である請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. タッキファイヤーを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物で形成された樹脂層を少なくとも有する樹脂フィルム。
  6. 前記樹脂層の中心線平均表面粗さRaが、2μm以下であることを特徴とする請求項5に記載の樹脂フィルム。
  7. 画像を表示する表示パネルとその表面に設けられた保護板とを少なくとも含む画像表示装置であって、請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物で形成された樹脂層を前記表示パネルと前記保護板との間に介在させてなることを特徴とする画像表示装置。
  8. 前記樹脂層と接触する前記表示パネル面の中心線平均表面粗さRa及び前記樹脂層と接触する前記保護板面の中心線平均表面粗さRaが、いずれも、2μm以下であることを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記樹脂層と前記保護板との界面における屈折率差が、0.2以下であることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像表示装置。
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