JP2014204883A - Heat pump drying machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態はヒートポンプ式乾燥機に関する。 Embodiments described herein relate generally to a heat pump dryer.
近年、乾燥用の温風の加熱方式にヒートポンプ方式を採用した乾燥機が増えている。ヒートポンプ方式の乾燥機は、ヒータ方式に比べて低温度で乾燥が行えることから熱による衣類等の傷みが少なく、また、消費電力も少なく省エネであるという利点を有している。ヒートポンプ式乾燥機は、熱交換器としての蒸発器及び凝縮器、冷媒を供給する圧縮機などで構成されたヒートポンプユニットを備えている。ヒートポンプ式乾燥機は、衣類等が収容される乾燥室内と熱交換器との間を循環風路で繋いでいる。そして、ヒートポンプ式乾燥機は、ヒートポンプユニットによる冷凍サイクルを運転し、循環風路を介して乾燥室内と熱交換器との間で空気を循環させる。この循環空気は、乾燥室内の衣類等から湿気を奪った後、熱交換器で除湿及び加熱されて低湿度の温風となり、再び乾燥室へ供給される。これにより、乾燥室内の衣類の乾燥が行われる。 In recent years, an increasing number of dryers adopt a heat pump method as a heating method of warm air for drying. The heat pump type dryer has an advantage that it can be dried at a lower temperature than the heater type, so that there is less damage to clothing due to heat, and less power consumption and energy saving. The heat pump dryer includes a heat pump unit that includes an evaporator and a condenser as heat exchangers, a compressor that supplies refrigerant, and the like. The heat pump dryer connects a drying chamber in which clothes are stored and a heat exchanger with a circulation air passage. And a heat pump type dryer operates the refrigerating cycle by a heat pump unit, and circulates air between a drying chamber and a heat exchanger via a circulation wind path. This circulating air deprives moisture from clothes in the drying chamber, and is dehumidified and heated by a heat exchanger to become hot air of low humidity and is supplied to the drying chamber again. As a result, the clothes in the drying chamber are dried.
しかし、このような構成において、圧縮機によって生じた熱は、循環風路内の空気に蓄積される。そのため、乾燥が進行するにつれて凝縮器及び蒸発器の温度が上昇し、この凝縮器及び蒸発器の温度上昇に伴って、圧縮機の温度も上昇する。ここで、ヒートポンプユニットを安全に運転するためには、圧縮機の温度が安全上定められた上限を超えないようにする必要がある。そのため、圧縮機の温度が所定温度を超えた場合には、圧縮機を一時停止して冷却することが考えられる。しかし、圧縮機を一時停止させると、その後の再起動したときにヒートポンプユニットの立ち上がりに時間を要し、その結果、乾燥効率の低下を招くおそれがある。 However, in such a configuration, heat generated by the compressor is accumulated in the air in the circulation air passage. Therefore, as the drying proceeds, the temperature of the condenser and the evaporator rises, and as the temperature of the condenser and the evaporator rises, the temperature of the compressor also rises. Here, in order to operate the heat pump unit safely, it is necessary that the temperature of the compressor does not exceed the upper limit determined for safety. For this reason, when the temperature of the compressor exceeds a predetermined temperature, it is conceivable that the compressor is temporarily stopped and cooled. However, if the compressor is temporarily stopped, it takes time for the heat pump unit to start up when the compressor is restarted thereafter, and as a result, there is a possibility that the drying efficiency is lowered.
そこで、ヒートポンプユニットの乾燥効率の低下を抑制しつつ安全に運転することができるヒートポンプ式乾燥機を提供する。 Then, the heat pump dryer which can be drive | operated safely, suppressing the fall of the drying efficiency of a heat pump unit is provided.
本実施形態のヒートポンプ式乾燥機は、排気口及び給気口を有する乾燥室と、前記乾燥室外に設けられ前記排気口と前記給気口とを繋ぐ循環風路と、前記循環風路内の空気を除湿及び加熱するヒートポンプユニットと、前記ヒートポンプユニットの温度を検出する温度検出手段と、前記ヒートポンプユニットを制御して乾燥工程を実行する制御装置と、を備える。前記ヒートポンプユニットは、前記循環風路内に設けられ前記循環風路内の空気を加熱する凝縮器と、前記循環風路内に設けられ前記循環風路内の空気を除湿する蒸発器と、前記蒸発器と前記凝縮器との間に設けられた減圧装置と、前記循環風路外に設けられ冷媒を供給する圧縮機と、を環状に接続して構成されるとともに、前記圧縮機の停止中に前記圧縮機の吸込側と吐出側との圧力差を均衡させる圧力差調整手段と、前記圧縮機の停止中に前記凝縮器側から前記蒸発器側への冷媒の移動を遮断する遮断手段と、前記蒸発器と前記圧縮機との間に設けられ前記圧縮機側から前記蒸発器側への冷媒の逆流を防ぐ逆止弁と、を有する。前記制御装置は、前記乾燥工程中に前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記圧縮機を一時停止させる。 The heat pump dryer of the present embodiment includes a drying chamber having an exhaust port and an air supply port, a circulation air path provided outside the drying chamber and connecting the exhaust port and the air supply port, A heat pump unit that dehumidifies and heats the air; temperature detection means that detects a temperature of the heat pump unit; and a control device that controls the heat pump unit to perform a drying process. The heat pump unit includes a condenser that is provided in the circulation air passage and heats the air in the circulation air passage, an evaporator that is provided in the circulation air passage and dehumidifies the air in the circulation air passage, A decompression device provided between the evaporator and the condenser, and a compressor that is provided outside the circulation air passage and that supplies the refrigerant are connected in a ring shape, and the compressor is stopped. Pressure difference adjusting means for balancing the pressure difference between the suction side and the discharge side of the compressor, and a blocking means for blocking the movement of the refrigerant from the condenser side to the evaporator side while the compressor is stopped. And a check valve that is provided between the evaporator and the compressor and prevents a reverse flow of refrigerant from the compressor side to the evaporator side. The controller temporarily stops the compressor based on the temperature detected by the temperature detecting means during the drying process.
以下、複数の実施形態によるヒートポンプ式乾燥機について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。 Hereinafter, a heat pump dryer according to a plurality of embodiments will be described with reference to the drawings. In addition, in each embodiment, the same code | symbol is attached | subjected to the substantially same component and description is abbreviate | omitted.
(第一実施形態)
まず、第一実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1に示すように、ヒートポンプ式乾燥機としての洗濯乾燥機10は、外箱11、水槽12、回転槽13、モータ14、及び扉15を備えている。なお、本実施形態において、外箱11に対して扉15側を洗濯乾燥機10の前側とする。洗濯乾燥機10は、ヒートポンプ方式の乾燥機能を備え、回転槽13の回転軸が地面に対して傾斜したいわゆるドラム式の洗濯乾燥機である。外箱11は、鋼板などによって略矩形の箱状に形成されている。水槽12は、外箱11の内部に収容されている。回転槽13は、水槽12の内部に収容されている。水槽12及び回転槽13は、いずれも円筒状に形成されている。
(First embodiment)
First, a first embodiment will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 1, a
水槽12は、円筒状の一方の端部に開口部121が形成され、他方の端部に水槽端板122が設けられている。開口部121は、傾斜した水槽12において水槽端板122よりも上側に位置している。同様に、回転槽13は、円筒状の一方の端部に開口部131が形成され、他方の端部に回転槽端板132が設けられている。開口部131は、傾斜した回転槽13において回転槽端板132よりも上側に位置している。回転槽13の開口部131は、水槽12の開口部121に周囲を覆われている。水槽12及び回転槽13は、衣類を収容する乾燥室として機能する。
The
水槽12は、排気口16及び給気口17を有している。排気口16は、水槽12の筒状部分を構成する周壁にあって上部前寄り部分に設けられている。給気口17は、水槽端板122にあって、該水槽端板122の中心よりやや上寄り部分に設けられている。排気口16及び給気口17は、水槽12の内部と外部とを連通している。
The
水槽12は、重力方向の下方に位置する底部の後端側に排水部18を有している。排水部18は、排気口16及び給気口17の下方に位置している。排水部18は、排水口123、排水弁19、及び排水ホース20から構成されている。排水弁19が開放されることにより、水槽12内の水は、排水口123から排水弁19及び排水ホース20を経由して洗濯乾燥機10の外部へ排出される。
The
回転槽13は、複数の孔21及び複数の連通口22を有している。孔21及び連通口22は、回転槽13の内部と外部とを連通している。孔21は、回転槽13の円筒状の筒状部分を構成する周壁の全域に形成されている。連通口22は、回転槽端板132の全域に形成されている。孔21及び連通口22は、洗濯運転時及び脱水運転時には、主に水が出入りする通水孔として機能し、乾燥運転時には空気が出入りする通風孔として機能する。なお、図1では、簡単のため複数の孔21及び連通口22のうち一部のみを示している。また、詳細は図示しないが、回転槽13には、筒状部分の内側に複数のバッフルが設けられている。バッフルは、回転槽13の内側に収容された洗濯物を撹拌する。
The
モータ14は、水槽12の外側にあって水槽端板122に設けられている。モータ14は、例えばアウターロータ型のDCブラシレスモータである。モータ14の軸部141は、水槽端板122を貫いて水槽12の内側へ突出し、回転槽端板132の中心部に固定されている。これにより、モータ14は、水槽12に対して回転槽13を相対的に回転させる。この場合、軸部141、回転槽13の回転軸、及び水槽12の中心軸は、それぞれ一致している。
The
扉15は、図示しないヒンジを介して外箱11の外面側に設けられている。扉15は、ヒンジを支点に回動し、外箱11の前面に形成された図示しない開口部を開閉する。この外箱11に形成された開口部は、ベローズ112によって、水槽12の開口部121に接続されている。衣類などの洗濯物は、扉15を開放した状態で、開口部121、131を通して回転槽13内に出し入れされる。
The
洗濯乾燥機10は、図4に示す制御装置23や操作パネル24、及び図2に示す給水装置25を備えている。制御装置23は、マイクロコンピュータなどから構成されており、洗濯乾燥機10の作動全般を制御する。操作パネル24は、図1に示すように、外箱11の前面にあって扉15の上側に設けられている。操作パネル24は、図4に示すように、制御装置23に接続されており、使用者は、操作パネル24を操作することによって運転コースの選択など各種設定を行う。
The washing / drying
給水装置25は、図2に示すように、給水ケース26、給水弁27、及び給水ホース28などから構成されている。給水弁27は、制御装置23に接続され、制御装置23の制御を受けて開閉駆動される。給水ホース28は、一端が給水弁27に接続され、他端が水道などの外部の水源に接続されている。制御装置23は、給水弁27を開閉駆動することにより、水源からの水を、給水ホース28、給水弁27、及び給水ケース26を介して水槽12内へ供給する。
As shown in FIG. 2, the
洗濯乾燥機10は、図3にも示すように循環風路30を備えている。循環風路30は、水槽12の外側において、排気口16と給気口17とを繋いでいる。具体的には、循環風路30は、排気ダクト31、フィルタ装置32、接続ダクト33、熱交換部34、及び給気ダクト35から構成されている。
The washing / drying
排気ダクト31は、図1にも示すように、水槽12の排気口16とフィルタ装置32とを接続している。排気ダクト31は、例えば蛇腹状のホースで構成されている。フィルタ装置32は、外箱11の内側上部にあって、水槽12及び回転槽13の上方に設けられている。フィルタ装置32内には、フィルタ321が設けられている。排気口16から排気された空気は、フィルタ装置32のフィルタ321を通過する際に、リントなどの異物が取り除かれる。
As shown in FIG. 1, the
フィルタ装置32は、接続ダクト33を介して熱交換部34の上流側に接続されている。熱交換部34は、外箱11の内側下部にあって、フィルタ装置32、水槽12及び回転槽13の下方に設けられている。熱交換部34は、内部を通過する空気を除湿及び加熱することで乾燥した温風を生成する。熱交換部34内には、ヒートポンプユニット40を構成する蒸発器41及び凝縮器42が設けられている。蒸発器41は、乾燥運転時における熱交換部34内の空気の流れに対して、凝縮器42よりも上流側に設けられている。熱交換部34内を通る空気は、蒸発器41によって冷却され、これにより除湿される。蒸発器41によって除湿された空気は、その後、凝縮器42によって加熱されて温風になる。
The
熱交換部34の下流側は、給気ダクト35を介して水槽12の給気口17に接続されている。熱交換部34と給気ダクト35との接続部分には、循環ファン36が設けられている。循環ファン36は、例えばシロッコファンなどで構成されている。循環ファン36は、制御装置23の制御によって回転数が変更可能に構成されている。循環ファン36は、熱交換部34内の空気を吸い込み、給気ダクト35側へ吐出する。これにより、図1、図2、及び図3の矢印Aで示すように、水槽12及び循環風路30を循環する空気の流れが生じる。この場合、循環風路30内の空気の流れについて見ると、排気口16が最上流側となり、給気口17が最下流側となる。
The downstream side of the
この構成において、圧縮機43及び循環ファン36を駆動させると、熱交換部34内で除湿及び加熱された温風は、循環ファン36の送風作用により、給気ダクト35を介して給気口17から水槽12内へ供給される。その後、温風は、主に連通口22から回転槽13内へ入り、回転槽13内の洗濯物から湿気を奪った後、主に孔21から回転槽13の外側へ出る。そして、湿気を含んだ空気は、排気口16から循環風路30に吸い込まれる。循環風路30に吸い込まれた空気は、まず排気ダクト31及びフィルタ装置32を通過する。その後、接続ダクト33を介して熱交換部34へ流れる。このように、乾燥運転は、水槽12と循環風路30との間で空気を循環させ、その空気を循環風路30内で除湿及び加熱することによって行われる。
In this configuration, when the
次に、ヒートポンプユニット40について説明する。ヒートポンプユニット40は、図3に示すように、蒸発器41及び凝縮器42の他、圧縮機43及び減圧装置44を有している。圧縮機43及び減圧装置44は、熱交換部34の外側に設けられている。ヒートポンプユニット40は、圧縮機43を基準とした冷媒が流れる方向に対して順に、凝縮器42、減圧装置44、及び蒸発器41を環状に接続して構成されている。蒸発器41及び凝縮器42は、例えば微小な間隔で設けられた多数のフィンを有する管で構成されており、この管の内部に冷媒を流すことで、フィン間を通る空気と冷媒との熱交換を行う。蒸発器41及び凝縮器42は、熱交換器として機能する。
Next, the
圧縮機43は、圧送により冷媒を凝縮器42へ供給する。圧縮機43は、制御装置23に接続され、制御装置23の制御により駆動及び停止される。圧縮機43は、例えば供給される交流電源の周波数に応じて一定周波数で駆動する。また、圧縮機43の吸込側431には、アキュムレータ45が設けられている。アキュムレータ45は、圧縮機43に流入する冷媒の圧力変動を抑制する。減圧装置44は、凝縮器42から吐出された高圧で液状の冷媒を、減圧して低圧の気液混合状態にする。この場合、減圧装置44は、例えばキャピラリチューブなどで構成されているが、膨張弁などであってもよい。
The
また、ヒートポンプユニット40は、迂回路46、第1開閉弁47、第2開閉弁48、及び逆止弁49を有している。迂回路46は、例えば金属製の管であって、圧縮機43を迂回して圧縮機43の吸込側431と吐出側432とを繋いでいる。第1開閉弁47は、迂回路46の途中部分に設けられている。第1開閉弁47は、例えば電磁弁であって、迂回路46を開閉する。
The
第2開閉弁48は、例えば電磁弁であって、凝縮器42と蒸発器41との間、この場合減圧装置44と蒸発器41との間に設けられている。第1開閉弁47及び第2開閉弁48は、図4に示すように制御装置23に接続され、制御装置23からの制御に基づいて開閉される。逆止弁49は、蒸発器41と圧縮機43との間に設けられ、圧縮機43側から蒸発器41への冷媒の逆流を防止している。
The second on-off
制御装置23は、図5に示すように、圧縮機43の駆動中においては、第1開閉弁47を閉鎖するとともに第2開閉弁48を開放する。この状態では、圧縮機43の圧送作用によって、圧縮機43の吸込側431と吐出側432との間に圧力差が生じる。そして、圧縮機43の吐出側432から吐出された冷媒は、図3の矢印Bで示すように、凝縮器42、減圧装置44、第2開閉弁48、蒸発器41、逆止弁49を順に巡り、圧縮機43に再び吸い込まれる。これにより、ヒートポンプユニット40による冷凍サイクルが運転される。
As shown in FIG. 5, the
制御装置23は、圧縮機43の停止中においては、第1開閉弁47を開放するとともに第2開閉弁48を閉鎖する。すなわち、圧縮機43が停止中である場合における圧縮機43の周辺について見ると、圧縮機43の吐出側432にある高温高圧の冷媒は、図3の矢印Cで示すように、迂回路46を通り、凝縮器42側よりも低圧となっている圧縮機43の吸込側431へ流れる。これにより、圧縮機43の吸込側431と吐出側432との間の圧力差が解消される。この場合、迂回路46及び第1開閉弁47は、圧縮機43の停止中に圧縮機43の吸込側431と吐出側432との圧力差が均衡するように調整する圧力差調整手段として機能する。
While the
一方、圧縮機43が停止中である場合における減圧装置44の周辺について見ると、減圧装置44の上流側すなわち凝縮器42側に残った高温高圧の冷媒は、第2開閉弁48に遮断されるため、減圧装置44の下流側すなわち蒸発器41側へは流れない。そのため、蒸発器41と凝縮器42との間の圧力差は、圧縮機43の停止前の状態に近い状態で維持される。この場合、第2開閉弁48は、圧縮機43の停止中に凝縮器42側から蒸発器41側への冷媒の移動を遮断する遮断手段として機能する。なお、減圧装置44が絞り開度を略0に制御できる膨張弁である場合、この膨張弁を遮断手段として機能させることができる。
On the other hand, when the periphery of the
洗濯乾燥機10は、図3及び図4に示すように、給気口温度センサ51、排気口温度センサ52、圧縮機温度センサ53、凝縮器温度センサ54、蒸発器入口温度センサ55、及び蒸発器出口温度センサ56を備えている。給気口温度センサ51、排気口温度センサ52、圧縮機温度センサ53、凝縮器温度センサ54、蒸発器入口温度センサ55、及び蒸発器出口温度センサ56は、それぞれヒートポンプユニット40の温度を直接又は間接的に検出する温度検出手段として機能し、それぞれ制御装置23に接続されている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the washing / drying
給気口温度センサ51及び排気口温度センサ52は、図3に示すように、循環風路30内に設けられ、循環風路30内の空気の温度を検出する。このうち、給気口温度センサ51は、凝縮器42と給気口17との間であって、給気口17の近傍に設けられている。給気口温度センサ51は、給気ダクト35を通って乾燥室である水槽12及び回転槽13内へ供給される空気、つまり熱交換部34で熱せられて乾燥室内へ供給される空気の温度を検出する。排気口温度センサ52は、蒸発器41と排気口16との間であって、排気口16の近傍に設けられている。排気口温度センサ52は、乾燥室である水槽12及び回転槽13から排気されて排気ダクト31内を通る空気の温度を検出する。
As shown in FIG. 3, the supply
圧縮機温度センサ53は、圧縮機43の吐出側432の冷媒管に設けられ、圧縮機43から吐出される冷媒の温度つまり圧縮機43の温度を検出する。凝縮器温度センサ54は、凝縮器42の中央部に設けられ、凝縮器42の温度を検出する。蒸発器入口温度センサ55は、蒸発器41に対し冷媒の入口側に設けられ、蒸発器41の入口側部分の温度を検出する。蒸発器出口温度センサ56は、蒸発器41に対し冷媒の出口側に設けられ、蒸発器41の出口側部分の温度を検出する。
The
制御装置23は、洗濯運転と乾燥運転と洗乾運転とを選択的に実行可能である。このうち、乾燥運転及び洗乾運転で実行される乾燥工程について、図6〜図8も参照して説明する。乾燥工程では、ヒートポンプユニット40及び循環ファン36が駆動される。そして、ヒートポンプユニット40により除湿及び加熱された温風が水槽12内へ供給され、これにより回転槽13内の衣類の乾燥を進行させる。制御装置23は、ヒートポンプユニット40を安全に運転するため、乾燥工程中において圧縮機温度センサ53の検出温度Taに基づいて、圧縮機43を停止・再起動させるとともに循環ファン36の回転数の増減を行う。
The
すなわち、洗濯乾燥機10には、圧縮機上限温度Tを基準として、第1圧縮機停止温度T1、第1循環ファン判定温度T2、及び第1圧縮機再起動温度T3が設定されている。圧縮機上限温度Tは、ヒートポンプユニット40を安全に駆動することができる圧縮機43の上限温度である。本実施形態の場合、圧縮機上限温度Tは、105℃に設定されている。第1圧縮機停止温度T1は、圧縮機43を一時停止するための判断基準となる圧縮機43の温度であり、圧縮機上限温度Tよりも所定温度低い温度に設定されている。本実施形態の場合、第1圧縮機停止温度T1は、圧縮機上限温度Tよりも5℃低い100℃に設定されている。
That is, the first dryer stop temperature T1, the first circulation fan determination temperature T2, and the first compressor restart temperature T3 are set in the washer /
第1循環ファン判定温度T2は、循環ファン36の回転数の増減を行うための判断基準となる圧縮機43の温度である。第1圧縮機再起動温度T3は、一時停止中の圧縮機43を再起動させるための判断基準となる圧縮機43の温度である。第1循環ファン判定温度T2及び第1圧縮機再起動温度T3は、第1圧縮機停止温度T1よりもさらに所定温度低い温度に設定されている。本実施形態の場合、第1循環ファン判定温度T2及び第1圧縮機再起動温度T3は、第1圧縮機停止温度T1よりもさらに5℃低い95℃に設定されている。
The first circulation fan determination temperature T <b> 2 is the temperature of the
制御装置23は、乾燥工程における圧縮機43の駆動中に、圧縮機43の温度つまり圧縮機温度センサ53による圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2(=95℃)を超えた場合、循環ファン36の回転数を増大させる。これにより、循環風路30内の風量を増大させ、循環風路30内の熱移動を促進させることで、圧縮機43の温度上昇の抑制を図る。さらに、制御装置23は、乾燥工程における圧縮機43を駆動中に、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1(=105℃)を超えた場合、圧縮機43を一時停止させる。これにより、圧縮機43による発熱を停止させ、圧縮機43の冷却を図る。そして、制御装置23は、圧縮機温度センサ53による圧縮機温度Taが第1圧縮機再起動温度T3(=95℃)以下となったと判断すると、圧縮機43を再起動させる。
When the
具体的には、制御装置23は、図6に示すように、乾燥工程を開始すると(開始)、まず、ステップS11において、圧縮機43を一定回転数で駆動させるとともに、循環ファン36を駆動させる。この場合、循環ファン36の回転数Fは、初期値F0=4500rpmに設定されている。このとき、第1開閉弁47は閉鎖されており、第2開閉弁48は開放されている。
Specifically, as shown in FIG. 6, when starting the drying process (start), the
次に、制御装置23は、ステップS12において、乾燥工程の終了条件を満たしているか否かを判断する。制御装置23は、乾燥工程の終了条件を満たしていれば(ステップS12でYES)、ステップS15へ移行し、圧縮機43及び循環ファン36を停止させ、乾燥工程を終了させる(終了)。一方、制御装置23は、乾燥工程の終了条件を満たしていない場合(ステップS12でNO)、ステップS13へ移行する。乾燥工程の終了条件は、例えば回転槽13内に収容された衣類の重量や使用者の操作などによって予め設定された乾燥工程時間を経過したか、又は給気口温度センサ51と排気口温度センサ52とで検出される温度差が所定範囲内に収束したかなどに基づいて判断される。
Next, in step S12, the
次に、制御装置23は、ステップS13において、循環ファン制御判定を実行する。循環ファン制御判定において、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2(=95℃)を超えたか否かを判断し、循環ファン36の回転数を増減させる。具体的には、循環ファン制御判定が実行されると、制御装置23は、図7に示すように、ステップS21において、循環ファン36の現在の回転数Fが、初期値F0(=4500rpm)より大きいか否かを判断する。これにより、制御装置23は、現在、循環ファン36の回転数Fが、現時点以前の循環ファン制御判定の実行によって増大されているか否かを判断する。
Next, in step S13, the
制御装置23は、循環ファン36の現在の回転数Fが初期値F0(=4500rpm)より大きい場合(ステップS21でYES)、循環ファン36の回転数Fが循環ファン制御判定の実行によって増大されていると判断し、ステップS22へ移行する。制御装置23は、ステップS22において、循環ファン36の回転数Fが前回の循環ファン制御判定の実行によって増大されてから所定時間、例えば1分経過したか否かを判断する。これは、循環ファン36の回転数Fが循環ファン制御判定の実行によって一旦増大された場合、少なくとも所定時間この場合1分間は増大後の回転数Fを維持するためである。制御装置23は、回転数Fの増大があってから1分間経過していれば(ステップS22でYES)、ステップS23へ移行する。一方、制御装置23は、回転数Fの増大があってから1分間経過していなければ(ステップS22でNO)、現在の増大後の回転数Fを維持するため、図6に示すステップS14へ移行する(リターン)。
When the current rotational speed F of the
また、制御装置23は、ステップS21において、現在の循環ファン36の回転数Fが初期値F0(=4500rpm)を超えていない場合(NO)、循環ファン36の回転数Fは増大されていないと判断し、ステップS23へ移行する。制御装置23は、ステップS23において、圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2(=95℃)を超えているか否かを判断する。
In step S21, the
制御装置23は、圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2(=95℃)を超えている場合(ステップS23でYES)、ステップS24へ移行し、循環ファン36の回転数Fを例えば250rpm増大させる。なお、ステップS24において、増大後の回転数Fが循環ファン36の最大回転数Fmax例えば5500rpmを超える場合は、回転数FはFmax(=5500rpm)とする。その後、制御装置23は、図6のステップS14へ移行する(リターン)。
When the compressor temperature Ta exceeds the first circulation fan determination temperature T2 (= 95 ° C.) (YES in step S23), the
一方、制御装置23は、ステップS23において、圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2(=95℃)を超えていない場合(NO)、ステップS25へ移行する。そして、制御装置23は、循環ファン36の回転数Fを初期値F0にする。これにより、循環ファン36の回転数Fは、前回の循環ファン制御判定の実行によって増大されていれば初期値F0に戻され、増大されていなければ初期値F0で維持される。その後、制御装置23は、図6のステップS14へ移行する(リターン)。
On the other hand, if the compressor temperature Ta does not exceed the first circulation fan determination temperature T2 (= 95 ° C.) in step S23 (NO), the
次に、制御装置23は、図6のステップS14において、圧縮機停止判定を実行する。圧縮機停止判定において、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1(=100℃)を超えたか否かを判断し、超えている場合は圧縮機43を一時停止させ、超えていない場合は圧縮機43の駆動を継続させる。
Next, the
具体的には、圧縮機停止判定が実行されると、制御装置23は、図8に示すように、ステップS31において、圧縮機43が停止中であるか否かを判断する。これにより、制御装置23は、圧縮機43が今回以前の圧縮機停止判定の実行によって現在停止中であるか否かを判断する。制御装置23は、圧縮機43が現在停止中である場合(ステップS31でYES)、ステップS34へ移行する。一方、制御装置23は、圧縮機43が現在駆動中である場合(ステップS31でNO)、ステップS32へ移行する。
Specifically, when the compressor stop determination is executed, the
ステップS32において、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1(=100℃)を超えたか否かを判断する。圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1(=100℃)を超えていない場合(ステップS32でNO)、制御装置23は、圧縮機43の駆動が正常温度の範囲内で安定していると判断し、図6に示すステップS12へ移行する(リターン)。一方、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1(=100℃)を超えている場合(ステップS32でYES)、制御装置23は、圧縮機43の駆動が正常温度の範囲を超えたと判断し、ステップS33へ移行する。
In step S32, the
ステップS33において、制御装置23は、圧縮機43を一時停止させるとともに、循環ファン36の回転数Fを、初期値F0(=4500rpm)よりも小さい例えば3000rpmに減少させる。さらに、制御装置23は、第1開閉弁47を開放するとともに、第2開閉弁48を閉鎖する。第1開閉弁47が開放されると、図3に矢印Cで示すように、圧縮機43の吐出側432の冷媒が吸込側431へ移動し、圧縮機43の吸込側431と吐出側432との圧力差が解消される。この場合、逆止弁49に対して、蒸発器41側よりも圧縮機43側の方が高圧となる。そのため、圧縮機43が停止中であっても逆止弁49を正常に動作させることができ、これにより、圧縮機43側の冷媒が蒸発器41側へ移動することが防がれる。
In step S33, the
また、第2開閉弁48が閉鎖されると、凝縮器42側から蒸発器41側への冷媒の移動が遮断される。そのため、圧縮機43の停止中において、冷媒の移動により凝縮器42側から蒸発器41側へ熱が移動することが抑制される。すなわち、圧縮機43の停止中において、凝縮器42側にある比較的高温の冷媒は、そのまま凝縮器42側に滞留する一方、蒸発器41側にある比較的低温の冷媒は、そのまま蒸発器41側に滞留する。これにより、圧縮機43の停止中であっても、凝縮器42を比較的高温の状態で維持できるとともに、蒸発器41を比較的低温の状態で維持することができる。すなわち、圧縮機43が停止中であっても、凝縮器42と蒸発器41との温度差を維持して循環風路30内の空気をある程度除湿及び加熱することができる。その結果、圧縮機43の一時停止中であっても、衣類の乾燥を促進させることができる。
Further, when the second on-off
その後、制御装置23は、図8に示すステップS34へ移行し、ステップS33において圧縮機43が一時停止されてから所定時間、例えば1分間経過したか否かを判断する。これは、圧縮機43を一時停止した場合は、少なくとも1分間は圧縮機43を停止した状態を維持し、圧縮機43の冷却を促進するためである。制御装置23は、圧縮機43が一時停止中であるが(ステップS31でYES)、一時停止されてから所定時間を経過していない場合(ステップS34でNO)、図6に示すステップS12へ移行する(リターン)。一方、制御装置23は、圧縮機43が一時停止中であって(ステップS31でYES)、かつ、一時停止されてから所定時間を経過した場合(ステップS34でYES)、ステップS35へ移行する。
Thereafter, the
ステップS35において、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機再起動温度T3(=95℃)を下回っているか否かを判断する。制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機再起動温度T3(=95℃)以上である場合(ステップS35でNO)、圧縮機43の冷却は不十分であると判断する。この場合、制御装置23は、圧縮機43の冷却を継続するため、圧縮機43を再起動させることなく、図6に示すステップS12へ移行する(リターン)。一方、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機再起動温度T3(=95℃)以下である場合(ステップS35でYES)、圧縮機43の冷却は十分であると判断し、ステップS36へ移行して圧縮機43を再起動する。
In step S35, the
ステップS36において、制御装置23は、圧縮機43を再起動するとともに、循環ファン36を最大回転数Fmax(=5500rpm)で駆動させる。さらに、第1開閉弁47を閉鎖するとともに第2開閉弁48を開放する。すると、圧縮機43の吐出側432から吐出された冷媒は、再び、凝縮器42、減圧装置44、第2開閉弁48、蒸発器41、逆止弁49を順に巡り圧縮機43に吸い込まれる、といった循環が行われる。これにより、ヒートポンプユニット40による冷凍サイクルが再起動される。その後、図6のステップS12へ移行し(リターン)、乾燥終了条件を満たすまで(ステップS12でYES)、ステップS12〜ステップS14を繰り返す。
In step S36, the
これによれば、第1圧縮機停止温度T1は、圧縮機43の安全上定められた上限温度である圧縮機上限温度Tよりも低い値に設定されている。そして、制御装置23は、圧縮機43の駆動中、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1を超えた場合に、圧縮機43を一時停止させる。これにより、圧縮機43は、圧縮機温度Taが圧縮機上限温度Tを超えた状態で駆動されることがなくなり、その結果、ヒートポンプユニット40を安全に運転することができる。
According to this, the first compressor stop temperature T1 is set to a value lower than the compressor upper limit temperature T, which is the upper limit temperature determined for safety of the
第1循環ファン判定温度T2は、第1圧縮機停止温度T1よりも低い値に設定されている。そして、制御装置23は、乾燥工程において圧縮機43の駆動中、圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2を超えた場合に、循環ファン36の回転数Fを増大させる。これによれば、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1を超える前に、循環ファン36の回転数Fを増大させて圧縮機43の温度上昇を抑制することができる。そのため、圧縮機43を停止させる頻度を低減することができ、乾燥効率の向上を図ることができる。
The first circulation fan determination temperature T2 is set to a value lower than the first compressor stop temperature T1. And the
ヒートポンプユニット40は、圧力差調整手段として迂回路46及び第1開閉弁47を有している。制御装置23は、圧縮機43の一時停止中に第1開閉弁47を開放する。すると、圧縮機43の吐出側432にある高圧の冷媒は、迂回路46を通って圧縮機43の吸込側431へ流れる。これにより、圧縮機43の吸込側431と吐出側432との圧力差が均衡するように調整される。これによれば、圧縮機43を再起動する際、圧縮機43の吸込側431には十分な量の冷媒が存在するため、再起動後の比較的早期の段階から十分な圧力で冷媒を供給することができる。したがって、ヒートポンプユニット40の再起動後の立ち上がりを早期に行うことができ、その結果、乾燥効率の低下を抑制しつつ安全に圧縮機43を駆動させることができる。
The
また、ヒートポンプユニット40は、遮断手段として第2開閉弁48を有している。制御装置23は、圧縮機43の一時停止中に第2開閉弁48を閉鎖する。すると、凝縮器42側から蒸発器41側への冷媒の移動が妨げられる。これにより、凝縮器42側には比較的高温の冷媒が残留し、蒸発器41側には比較的低温の冷媒が残留する。したがって、圧縮機43の一時停止中であっても、凝縮器42と蒸発器41との温度差を維持することができる。そのため、ヒートポンプユニット40は、圧縮機43の一時停止中であっても、ある程度の乾燥性能を発揮することができ、その結果、安全性を維持しつつさらに乾燥効率の向上を図ることができる。
Moreover, the
また、この構成によれば、圧縮機43の回転数が一定回転数に固定されたものであっても、ヒートポンプユニット40を安全性及び乾燥性能に優れたものにすることができる。すなわち、圧縮機43の回転数をインバータなどによって変更可能にしなくても、ヒートポンプユニット40を安全性及び乾燥性能に優れたものにすることができる。その結果、インバータ等を採用することによるコストの増加を抑制することができる。
Moreover, according to this structure, even if the rotation speed of the
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図9及び図10を参照して説明する。
第2実施形態において、制御装置23は、第1実施形態の処理に加え、凝縮器温度センサ54の検出温度Saに基づいて、圧縮機43を停止・再起動させるとともに循環ファン36の回転数の増減を行う。
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment will be described with reference to FIGS.
In the second embodiment, in addition to the processing of the first embodiment, the
すなわち、洗濯乾燥機10には、凝縮器上限温度Sを基準として、第2圧縮機停止温度S1、第2循環ファン判定温度S2、及び第2圧縮機再起動温度S3が設定されている。凝縮器上限温度Sは、ヒートポンプユニット40を安全に駆動することができる凝縮器42の上限温度である。この場合、凝縮器上限温度Sは、80℃に設定されている。第2圧縮機停止温度S1は、圧縮機43を一時停止するための判断基準となる凝縮器42の温度であり、凝縮器上限温度Sよりも所定温度低い温度に設定されている。この場合、第2圧縮機停止温度S1は、凝縮器上限温度Sよりも5℃低い75℃に設定されている。
That is, in the washer /
第2循環ファン判定温度S2は、循環ファン36の回転数の増減を行うための判断基準となる凝縮器42の温度である。第2圧縮機再起動温度S3は、一時停止中の圧縮機43を再起動させるための判断基準となる凝縮器42の温度である。第2循環ファン判定温度S2及び第2圧縮機再起動温度S3は、第2圧縮機停止温度S1よりもさらに所定温度低い温度に設定されている。この場合、第2循環ファン判定温度S2及び第2圧縮機再起動温度S3は、第2圧縮機停止温度S1よりもさらに5℃低い70℃に設定されている。
The second circulation fan determination temperature S <b> 2 is the temperature of the
本実施形態では、図7に示す第1実施形態の循環ファン制御判定に対し、図9に示すようにステップS26が追加されている。制御装置23は、ステップS23において圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2(=95℃)を超えていない場合(NO)、ステップS26へ移行する。そして、制御装置23は、凝縮器温度Saが第2循環ファン判定温度S2(=70℃)を超えている場合(ステップS26でYES)、ステップS24へ移行し、循環ファン36の回転数Fを増大させる。一方、制御装置23は、ステップS26において、凝縮器温度Saが第2循環ファン判定温度S2(=70℃)を超えていない場合(NO)、ステップS25へ移行する。
In this embodiment, step S26 is added to the circulation fan control determination of the first embodiment shown in FIG. 7 as shown in FIG. When the compressor temperature Ta does not exceed the first circulation fan determination temperature T2 (= 95 ° C.) in step S23 (NO), the
つまり、この場合、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2(=95℃)を超えた場合(ステップS23でYES)、又は、凝縮器温度Saが第2循環ファン判定温度S2(=70℃)を超えた場合(ステップS26でYES)に、圧縮機43の温度が高いと判断し、ステップS24へ移行して循環ファン36の回転数Fを増大させる。一方、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1循環ファン判定温度T2(=95℃)以下であり(ステップS23でNO)、かつ、凝縮器温度Saが第2循環ファン判定温度S2(=70℃)以下である場合(ステップS26でNO)に、圧縮機43の温度は低いと判断し、ステップS25へ移行して循環ファン36の回転数Fを初期値F0にする。
That is, in this case, the
また、本実施形態では、図8に示す第1実施形態の圧縮機停止判定に対し、図10に示すようにステップS37及びステップS38が追加されている。制御装置23は、ステップS32において、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1(=100℃)を超えていない場合(NO)、ステップS37へ移行する。そして、制御装置23は、凝縮器温度Saが第2圧縮機停止温度S1を超えていない場合(ステップS37でNO)、図6に示すステップS12へ移行する(リターン)。一方、制御装置23は、ステップS37において凝縮器温度Saが第2圧縮機停止温度S1を超えている場合(YES)、ステップS33へ移行する。
In this embodiment, steps S37 and S38 are added to the compressor stop determination of the first embodiment shown in FIG. 8 as shown in FIG. When the compressor temperature Ta does not exceed the first compressor stop temperature T1 (= 100 ° C.) in step S32 (NO), the
つまり、この場合、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1(=100℃)を超えた場合(ステップS32でYES)、又は、凝縮器温度Saが第2圧縮機停止温度S1を超えた場合(ステップS37でYES)に、圧縮機43の駆動が正常温度の範囲を超えたと判断し、ステップS33へ移行して圧縮機43を一時停止させる。一方、圧縮機温度Taが第1圧縮機停止温度T1(=100℃)を超えておらず(ステップS32でNO)、かつ、凝縮器温度Saが第2圧縮機停止温度S1を超えていない場合(ステップS37でNO)に、圧縮機43が正常温度の範囲内で安定していると判断する。
That is, in this case, the
また、制御装置23は、ステップS35において、圧縮機温度Taが第1圧縮機再起動温度T3(=95℃)を下回っている場合(ステップS35でYES)、ステップS38へ移行する。そして、制御装置23は、凝縮器温度Saが第2圧縮機再起動温度S3(=70℃)を下回っている場合(ステップS38でYES)、圧縮機43の冷却は十分であると判断し、ステップS36へ移行して圧縮機43を再起動する。一方、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機再起動温度T3(=95℃)以上である場合(ステップS35でNO)、又は、凝縮器温度Saが第2圧縮機再起動温度S3(=70℃)以上である場合(ステップS38でNO)、圧縮機43の冷却は不十分であると判断し、図6に示すステップS12へ移行する(リターン)。
If the compressor temperature Ta is lower than the first compressor restart temperature T3 (= 95 ° C.) in step S35 (YES in step S35), the
つまり、この場合、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機再起動温度T3(=95℃)を下回り(ステップS35でYES)、かつ、凝縮器温度Saが第2圧縮機再起動温度S3(=70℃)を下回った場合(ステップS38でYES)に、圧縮機43の冷却は十分であると判断し、ステップS36へ移行して圧縮機43を再起動する。一方、制御装置23は、圧縮機温度Taが第1圧縮機再起動温度T3(=95℃)を上回っている場合(ステップS35でNO)、又は、凝縮器温度Saが第2圧縮機再起動温度S3(=70℃)を上回っている場合(ステップS38でNO)に、圧縮機43の冷却は不十分であると判断し、図6に示すステップS12へ移行して冷却を継続する。
That is, in this case, the
これによれば、制御装置23は、圧縮機43及び凝縮器42の二ヶ所の温度に基づいて、圧縮機43の停止を判断するため、圧縮機43の温度上昇、ひいてはヒートポンプユニット40の温度上昇を、より正確に判断することができる。その結果、ヒートポンプユニット40の運転をより安全性の高いものとすることができる。
According to this, since the
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図11〜図14を参照して説明する。
第3実施形態において、洗濯乾燥機10は、図11に示すように、圧縮機43を冷却するための冷却ファン60を備えている。冷却ファン60は、図12に示すように、制御装置23に接続され、制御装置23によって駆動制御される。
(Third embodiment)
Next, a third embodiment will be described with reference to FIGS.
In the third embodiment, the washing / drying
本実施形態では、図6に示す第1実施形態の制御内容に対し、図13に示すように冷却ファン駆動判定(ステップS16)が追加されている。この場合、洗濯乾燥機10には、冷却ファン駆動温度H1及び冷却ファン停止温度H2が予め設定されている。冷却ファン駆動温度H1は、冷却ファン60の駆動開始の判断基準となる圧縮機43の温度であり、本実施形態の場合、圧縮機上限温度T(=105℃)よりも20℃低い85℃に設定されている。冷却ファン停止温度H2は、冷却ファン60の停止の判断基準となる圧縮機43の温度であり、本実施形態の場合、冷却ファン駆動温度H1(=85℃)よりも10℃低い75℃に設定されている。
In the present embodiment, a cooling fan drive determination (step S16) is added to the control contents of the first embodiment shown in FIG. 6 as shown in FIG. In this case, the washing / drying
制御装置23は、ステップS12において、乾燥工程の終了条件を満たしているか否かを判断し、乾燥工程の終了条件を満たしていない場合(ステップS12でNO)、ステップS16へ移行する。制御装置23は、ステップS16へ移行すると、冷却ファン駆動判定を実行する。冷却ファン駆動判定において、制御装置23は、圧縮機温度Taに基づいて、冷却ファン60の駆動・停止を制御する。
In step S12, the
制御装置23は、冷却ファン駆動判定を実行すると、図14に示すように、まず、ステップS41において、冷却ファン60が駆動中であるか否かを判断する。制御装置23は、冷却ファン60が駆動していない場合(ステップS41でNO)、ステップS42へ移行する。制御装置23は、圧縮機温度Taが冷却ファン駆動温度H1(=85℃)を超えている場合(ステップS42でYES)、ステップS43へ移行して冷却ファン60を駆動させる。これにより、圧縮機43の温度上昇が抑制される。その後、制御装置23は、図13のステップS13へ移行する(リターン)。一方、制御装置23は、圧縮機温度Taが冷却ファン駆動温度H1(=85℃)を超えていない場合(ステップS42でNO)、冷却ファン60を駆動させることなく、図13のステップS13へ移行する(リターン)。
When executing the cooling fan drive determination, the
また、制御装置23は、冷却ファン60が駆動中である場合(ステップS41でYES)、ステップS44へ移行する。制御装置23は、圧縮機温度Taが冷却ファン停止温度H2(=75℃)を下回っている場合(ステップS44でYES)、圧縮機43の温度が十分に下がったと判断し、ステップS45へ移行する。そして、制御装置23は、ステップS45において冷却ファン60を停止させ、その後、図13のステップS13へ移行する(リターン)。一方、制御装置23は、圧縮機温度Taが冷却ファン停止温度H2(=75℃)以上である場合(ステップS44でNO)、冷却ファン60による圧縮機43の冷却を継続するため、冷却ファン60を停止させずに、図13のステップS13へ移行する(リターン)。
If the cooling
これによれば、冷却ファン60の送風作用により、圧縮機43の温度上昇をより効果的に抑制することができる。したがって、圧縮機43を冷却するために圧縮機43を停止させる頻度が低減され、これにより、ヒートポンプユニット40の運転に関し、乾燥効率の低下を抑制しつつ高い安全性を確保することができる。その結果、より安全で乾燥効率の高いヒートポンプ式の乾燥機を提供することができる。
According to this, the temperature rise of the
なお、上記各実施形態は、洗濯機能を備えたものに限られず、洗濯機能を備えていない乾燥機であってもよい。
また、制御装置23は、圧縮機温度センサ53及び凝縮器温度センサ54以外の温度センサ、例えば給気口温度センサ51、排気口温度センサ52、蒸発器入口温度センサ55、蒸発器出口温度センサ56などの検出温度に基づいて圧縮機43の温度変化を間接的に検出し、これにより圧縮機43の一時停止や、循環ファン36の回転数の増減、冷却ファン60の駆動の判断を行ってもよい。圧力調整手段は、圧縮機42とは別に設けられた迂回路46と第1開閉弁47とによる構成に限られず、例えば圧縮機42に内蔵されたものであってもよい。
In addition, each said embodiment is not restricted to what was equipped with the washing function, The dryer which is not equipped with the washing function may be sufficient.
Further, the
以上説明した実施形態の構成によれば、ヒートポンプユニットは、圧力差調整手段と、遮断手段と、逆止弁と、制御手段と、を有している。圧力差調整手段は、圧縮機の停止中に圧縮機の吸込側と吐出側との圧力差を均衡させる。遮断手段は、圧縮機の停止中に凝縮器側から蒸発器側への冷媒の移動を遮断する。逆止弁は、蒸発器と圧縮機との間に設けられ圧縮機側から蒸発器側への冷媒の逆流を防ぐ。そして、制御装置は、乾燥工程中に温度検出手段の検出温度に基づいて圧縮機を一時停止させる。 According to the configuration of the embodiment described above, the heat pump unit has the pressure difference adjusting means, the shut-off means, the check valve, and the control means. The pressure difference adjusting means balances the pressure difference between the suction side and the discharge side of the compressor while the compressor is stopped. The blocking means blocks the movement of the refrigerant from the condenser side to the evaporator side while the compressor is stopped. The check valve is provided between the evaporator and the compressor and prevents the refrigerant from flowing backward from the compressor side to the evaporator side. Then, the control device temporarily stops the compressor based on the temperature detected by the temperature detecting means during the drying process.
これによれば、乾燥工程中、圧縮機を冷却のために一時停止させた後、圧縮機を再起動する際、圧縮機の吸込側には十分な量の冷媒が存在する。そのため、圧縮機は、再起動後の比較的早期の段階から十分な圧力で冷媒を供給することができる。したがって、ヒートポンプユニットの再起動後の立ち上がりを早期に行うことができ、その結果、乾燥効率の低下を抑制しつつ安全性を向上させることができる。 According to this, a sufficient amount of refrigerant is present on the suction side of the compressor when the compressor is restarted after being temporarily stopped for cooling during the drying process. Therefore, the compressor can supply the refrigerant at a sufficient pressure from a relatively early stage after the restart. Therefore, the heat pump unit can be quickly started up after restarting, and as a result, safety can be improved while suppressing a decrease in drying efficiency.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and equivalents thereof.
図面中、10は洗濯乾燥機(ヒートポンプ式乾燥機)、12は水槽(乾燥室)、13は回転槽(乾燥室)、16は排気口、17は給気口、23は制御装置、30は循環風路、40はヒートポンプユニット、41は蒸発器、42は凝縮器、43は圧縮機、431は吸込側、432は吐出側、44は減圧装置、46は迂回路(圧力調整手段)、47は第1開閉弁(圧力調整手段)、48は第2開閉弁(遮断手段)、49は逆止弁、53は圧縮機温度センサ(温度検出手段)、54は凝縮器温度センサ(温度検出手段)、60は冷却ファンを示す。 In the drawings, 10 is a washing dryer (heat pump dryer), 12 is a water tank (drying chamber), 13 is a rotating tank (drying chamber), 16 is an exhaust port, 17 is an air supply port, 23 is a control device, 30 is Circulating air passage, 40 is a heat pump unit, 41 is an evaporator, 42 is a condenser, 43 is a compressor, 431 is a suction side, 432 is a discharge side, 44 is a pressure reducing device, 46 is a bypass (pressure adjusting means), 47 Is a first on-off valve (pressure adjusting means), 48 is a second on-off valve (cut-off means), 49 is a check valve, 53 is a compressor temperature sensor (temperature detecting means), and 54 is a condenser temperature sensor (temperature detecting means). ), 60 indicates a cooling fan.
Claims (5)
前記乾燥室外に設けられ前記排気口と前記給気口とを繋ぐ循環風路と、
前記循環風路内の空気を除湿及び加熱するヒートポンプユニットと、
前記ヒートポンプユニットの温度を検出する温度検出手段と、
前記ヒートポンプユニットを制御して乾燥工程を実行する制御装置と、を備え、
前記ヒートポンプユニットは、前記循環風路内に設けられ前記循環風路内の空気を加熱する凝縮器と、前記循環風路内に設けられ前記循環風路内の空気を除湿する蒸発器と、前記蒸発器と前記凝縮器との間に設けられた減圧装置と、前記循環風路外に設けられ冷媒を供給する圧縮機と、を環状に接続して構成されるとともに、前記圧縮機の停止中に前記圧縮機の吸込側と吐出側との圧力差を均衡させる圧力差調整手段と、前記圧縮機の停止中に前記凝縮器側から前記蒸発器側への冷媒の移動を遮断する遮断手段と、前記蒸発器と前記圧縮機との間に設けられ前記圧縮機側から前記蒸発器側への冷媒の逆流を防ぐ逆止弁と、を有し、
前記制御装置は、前記乾燥工程中に前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記圧縮機を一時停止させるヒートポンプ式乾燥機。 A drying chamber having an exhaust port and an air supply port;
A circulation air passage provided outside the drying chamber and connecting the exhaust port and the air supply port;
A heat pump unit for dehumidifying and heating the air in the circulation air passage;
Temperature detecting means for detecting the temperature of the heat pump unit;
A controller for controlling the heat pump unit to perform a drying process,
The heat pump unit includes a condenser that is provided in the circulation air passage and heats the air in the circulation air passage, an evaporator that is provided in the circulation air passage and dehumidifies the air in the circulation air passage, A decompression device provided between the evaporator and the condenser, and a compressor that is provided outside the circulation air passage and that supplies the refrigerant are connected in a ring shape, and the compressor is stopped. Pressure difference adjusting means for balancing the pressure difference between the suction side and the discharge side of the compressor, and a blocking means for blocking the movement of the refrigerant from the condenser side to the evaporator side while the compressor is stopped. A check valve provided between the evaporator and the compressor to prevent a reverse flow of refrigerant from the compressor side to the evaporator side,
The said control apparatus is a heat pump type dryer which stops the said compressor temporarily based on the detected temperature of the said temperature detection means during the said drying process.
前記制御装置は、前記乾燥工程中に前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記冷却ファンを駆動させる請求項1から3のいずれか一項に記載のヒートポンプ式乾燥機。 A cooling fan that cools the compressor by blowing air to the compressor;
The said control apparatus is a heat pump type dryer as described in any one of Claim 1 to 3 which drives the said cooling fan based on the detected temperature of the said temperature detection means during the said drying process.
前記遮断手段は、前記凝縮器と前記蒸発器との間に設けられ前記制御装置の制御を受けて開閉される第2開閉弁により構成され、
前記制御装置は、乾燥工程中において、前記圧縮機の駆動中は前記第1開閉弁を閉鎖するとともに前記第2開閉弁を開放し、前記温度検出手段が所定温度を超える温度を検出した場合には前記圧縮機を一時停止させ前記第1開閉弁を開放するとともに前記第2開閉弁を閉鎖する請求項1から4のいずれか一項に記載のヒートポンプ式乾燥機。 The pressure adjusting means bypasses the compressor and connects a suction side and a discharge side of the compressor, and is provided in the middle of the bypass path and is opened and closed under the control of the control device. And an on-off valve,
The shut-off means is constituted by a second on-off valve provided between the condenser and the evaporator and opened and closed under the control of the control device,
In the drying process, the control device closes the first on-off valve and opens the second on-off valve while the compressor is being driven, and the temperature detecting means detects a temperature exceeding a predetermined temperature. The heat pump dryer according to any one of claims 1 to 4, wherein the compressor is temporarily stopped to open the first on-off valve and to close the second on-off valve.
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