JP2014200351A - Drug solution administration device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、薬液投与装置に関する。 The present invention relates to a chemical solution administration device.
従来、インスリン等の薬液を使用者の体内に投与する薬液投与装置として、ポンプで所定量の薬液を送出し、当該薬液を継続的に体内に投与するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の装置は、薬液を収容するリザーバー(薬液容器)と、リザーバーの流出口からカニューレに薬液を導く可撓性の導管と、導管内の薬液を送出するための手動の蠕動ポンプとを備え、使用者が押しボタンを押すたびに導管が蠕動ポンプで締め付けられ、所定量の薬液が送出されるように構成されている。
2. Description of the Related Art Conventionally, as a chemical solution administration device that administers a chemical solution such as insulin into a user's body, a device that sends a predetermined amount of the chemical solution with a pump and continuously administers the chemical solution into the body is known (for example, Patent Documents). 1).
The device described in Patent Document 1 includes a reservoir (chemical solution container) that stores a chemical solution, a flexible conduit that guides the chemical solution from the outlet of the reservoir to the cannula, and a manual peristaltic pump for delivering the chemical solution in the conduit Each time the user presses the push button, the conduit is tightened with a peristaltic pump, and a predetermined amount of chemical solution is delivered.
特許文献1に記載されたような従来の装置では、薬液容器が軟質材料で形成されているため、薬液容器に規定量以上の薬液を充填することができてしまうという問題がある。これに対しては、例えば、リリーフ弁等の圧力調整弁を設けることが考えられるが、装置構成が複雑になってしまうという問題がある。 In the conventional apparatus as described in Patent Document 1, since the chemical solution container is formed of a soft material, there is a problem that the chemical solution container can be filled with a predetermined amount or more of the chemical solution. For this, for example, a pressure regulating valve such as a relief valve may be provided, but there is a problem that the device configuration becomes complicated.
本発明の主な目的は、簡易な構成で薬液の過充填を防止できる薬液投与装置を提供することにある。 A main object of the present invention is to provide a chemical solution administration device capable of preventing overfilling of a chemical solution with a simple configuration.
本発明の薬液投与装置は、変形可能な軟質部を有する薬液容器と、前記薬液容器に規定量を超える薬液が充填されたときに前記軟質部が及ぶ位置に設けられ、前記軟質部の当接により前記薬液の過充填を検知する過充填検知部とを備えていることを特徴とする。 The medicinal solution administration device of the present invention is provided with a medicinal solution container having a deformable soft portion and a position where the soft portion reaches when the medicinal solution container is filled with a medicinal solution exceeding a specified amount, and the soft portion abuts. And an overfill detector for detecting overfilling of the chemical solution.
本発明によれば、変形した軟質部が過充填検知部に当接することを利用して薬液の過充填を検知するため、圧力調整弁等を設ける必要がなく、簡易な構成で薬液の過充填を防止することができる。 According to the present invention, it is not necessary to provide a pressure adjusting valve or the like because the deformed soft part is in contact with the overfill detection part, so that it is not necessary to provide a pressure adjustment valve or the like, and the chemical liquid is overfilled with a simple configuration. Can be prevented.
本発明の薬液投与装置において、前記過充填検知部は、前記軟質部に設けられた電極パッドと、前記薬液が過充填されたときの前記電極パッドの軌跡上に設けられた電極とを備え、前記過充填検知部は、前記電極パッドと前記電極とが当接することで前記薬液の過充填を検知することが好ましい。
本発明によれば、電極と電極パッドとにより過充填検知部を構成することができるので、簡易かつ安価に過充填検知部を構成することができる。
In the drug solution administration device of the present invention, the overfill detection unit includes an electrode pad provided in the soft part, and an electrode provided on a trajectory of the electrode pad when the drug solution is overfilled, It is preferable that the overfill detection unit detects overfilling of the chemical liquid by contacting the electrode pad and the electrode.
According to the present invention, since the overfill detection unit can be configured by the electrode and the electrode pad, the overfill detection unit can be configured easily and inexpensively.
本発明の薬液投与装置において、前記薬液容器は、前記軟質部を覆うカバー部を備え、前記カバー部は、前記薬液が過充填されたときに前記軟質部が当接する当接面を有し、前記当接面には、前記軟質部側に開口し、前記電極を収容する電極収容部が設けられ、前記電極は、前記電極パッドとの当接部が前記電極収容部内に入り込んでいることが好ましい。
本発明によれば、電極における電極パッドとの当接部が電極収容部内に入り込んでいるため、軟質部が電極収容部に及んでから過充填を検知することになり、誤検知を防止することができる。
In the medicinal solution administration device of the present invention, the medicinal solution container includes a cover portion that covers the soft portion, and the cover portion has a contact surface with which the soft portion comes into contact when the medicinal solution is overfilled, The contact surface is provided with an electrode housing portion that opens to the soft portion side and houses the electrode, and the electrode has a contact portion with the electrode pad entering the electrode housing portion. preferable.
According to the present invention, since the contact portion of the electrode with the electrode pad enters the electrode housing portion, overfilling is detected after the soft portion reaches the electrode housing portion, thereby preventing erroneous detection. Can do.
本発明の薬液投与装置は、前記薬液容器に規定量の薬液が充填されたときに前記軟質部が及ぶ位置に設けられ、前記軟質部の当接により前記薬液の満充填を検知する満充填検知部を備えていることが好ましい。
本発明によれば、満充填検知部が設けられているため、過充填となる前に規定量の薬液が充填されたことを検知することができ、より確実に過充填を防止することができる。
The chemical liquid administration device of the present invention is provided at a position where the soft part reaches when the chemical liquid container is filled with a predetermined amount of chemical liquid, and detects full filling of the chemical liquid by contact of the soft part It is preferable to provide the part.
According to the present invention, since the full-fill detection unit is provided, it is possible to detect that the prescribed amount of the chemical solution is filled before overfilling, and it is possible to more reliably prevent overfilling. .
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、薬液投与装置1は、筐体2と、使用者の皮膚に針やカテーテル等を穿刺する穿刺部3と、薬液を収容する薬液容器4と、薬液容器4内の薬液を穿刺部3に送出する薬液ポンプ5と、薬液ポンプ5の動作を制御する制御部6とを備えている。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
In FIG. 1, a drug solution administration device 1 includes a
筐体2は、上部が開口した下筐体21と、下筐体21の開口を塞ぐ上筐体22とを備えている。下筐体21の開口内には、下筐体21と上筐体22とにより空間が形成され、当該空間内に、穿刺部3、薬液容器4、薬液ポンプ5、および制御部6が収容されている。このように、筐体2内に一式を収容することで、薬液投与装置1を小型かつ携帯可能に構成している。下筐体21の下面には、両面テープ等の貼付部材が設けられ、当該貼付部材により筐体2を使用者の皮膚に貼付可能となっている。
The
穿刺部3は、押込部材31と、図示しない針やカテーテルの穿刺部材とを備え、押込部材31で穿刺部材を押し込むことで、当該穿刺部材を下筐体21の裏面から使用者の皮膚に穿刺可能となっている。
The puncture unit 3 includes a push-in
薬液容器4は、図2から図5に示すように、変形可能な軟質部41と、所定の形状を有し、軟質部41とともに薬液収容空間40を形成する硬質部42と、軟質部41を挟んで硬質部42の反対側に設けられ、軟質部41を覆うカバー部43と、薬液収容空間40から薬液が流出する流出口441を有する送液部44と、薬液容器4に規定量を超える薬液が充填されたときに軟質部41が及ぶ位置に設けられ、軟質部41の当接により薬液の過充填を検知する過充填検知部45と、薬液容器4に規定量の薬液が充填されたときに軟質部41が及ぶ位置に設けられ、軟質部41の当接により薬液の満充填を検知する満充填検知部46とを備えている。この薬液容器4は、硬質部42が下筐体21側に向いた状態で筐体2内に収容されている。
As shown in FIGS. 2 to 5, the
軟質部41は、親水性を有する材料、例えば、ポリエチレン、より好ましくは高密度ポリエチレン(ハイデンポリエチレンとも称する)で形成された薄膜であり、例えば、30〜50μmの厚さに形成されている。この軟質部41は、袋状に形成され、薬液の増減に合わせて薬液収容空間40の容積を追従可能な追従部411と、追従部411に沿って形成され、硬質部42とカバー部43とで挟持される平面状の外縁部412とを備えている。
The
硬質部42は、ポリエチレン等の親水性を有する材料、好ましくは軟質部41と同じ材料で形成された所定形状の硬質部材で構成されている。この硬質部42は、軟質部41の追従部411と同程度の大きさおよび同程度の深さを有する凹部421を有している。凹部421の底面422には、円錐状に窪んで形成され、薬液収容空間40から離間する方向に傾斜した傾斜面428を有する窪み423と、窪み423の底部に設けられ、送液部44が嵌合する嵌合孔424とが設けられている。凹部421の側面425は、対向する側面425との間隔が底面422に向かうに従って狭くなる曲面状に形成されている。この側面425の底面422近傍には、薬液収容空間40に薬液を充填するための充填口426が設けられている。このような位置に充填口426を設けることにより、充填口426が薬液収容空間40に対して流出口441と同じ側に位置するとともに、充填口426を上方に向けたときに、充填口426が流出口441よりも下方に位置することになる。また、硬質部42に流出口441および充填口426を設けることで、このような位置関係を確実に規定することができる。充填口426は、ゴムや樹脂等の弾性部材で構成されたキャップ427で封止されている。
The
カバー部43は、ポリエチレン等の親水性を有する材料、好ましくは軟質部41と同じ材料で形成された所定形状の硬質部材で構成され、軟質部41を保護可能に設けられている。このカバー部43は、軟質部41の追従部411と同程度の大きさおよび同程度の深さを有する凹部431を有している。この凹部431は、薬液容器4に規定量の薬液が充填されたときの軟質部41の形状に倣って形成され、薬液容器4に規定量の薬液が充填されたときに、当接面としての底面432および当接面としての側面435に軟質部41が当接するように形成されている。凹部431の底面432には、軟質部41側に開口し、2つの電極としての第1電極451を収容する第1電極収容部433が設けられている。凹部431の側面435は、対向する側面435との間隔が底面432に向かうに従って狭くなる曲面状に形成されている。この側面435の底面432近傍には、軟質部41側に開口し、それぞれ2つの第2電極461を収容する第2電極収容部434が2箇所に設けられている。
The
送液部44は、親水性を有する材料、好ましくはポリエチレンで形成され、硬質部42に設けられている。この送液部44は、流出口441と、流出口441の周囲に設けられ、薬液収容空間40に向けて突出した複数の突出部442とを備えている。
The
過充填検知部45は、第1電極451と、軟質部41に設けられた第1電極パッド452とを備えている。この過充填検知部45は、薬液の充填に伴い軟質部41が変形して第1電極パッド452と第1電極451とが当接することで過充填を検知可能に構成されている。第1電極451は、薬液容器4に規定量を超える薬液が充填されたときの第1電極パッド452の軌跡上であって、薬液が過充填されたときに軟質部41が及ぶ位置に設けられている。また、第1電極451は、第1電極収容部433に収容され、第1電極パッド452との当接部である先端が第1電極収容部433内に入り込んでいる。第1電極パッド452は、薄膜状に形成され、軟質部41の変形に合わせて変形可能とされている。
The
満充填検知部46は、第2電極461と、軟質部41に設けられた第2電極パッド462とを備え、薬液の充填に伴い軟質部41が変形して第2電極パッド462と第2電極461とが当接することで満充填を検知可能に構成されている。第2電極461は、薬液容器4に規定量の薬液が充填されたときの第2電極パッド462の位置、すなわち薬液が満充填されたときに軟質部41が及ぶ位置に設けられている。各第2電極461は、先端が凹部431の形状に沿うように第2電極収容部434内に配置され、内側の第2電極461よりも外側の第2電極461の方が薬液収容空間側に突出している。第2電極パッド462は、薄膜状に形成され、軟質部41の変形に合わせて変形可能とされている。
The full-
薬液ポンプ5は、図6に示すように、薬液が流入する薬液流入路51と、薬液が送出される薬液送出路52と、薬液流入路51と薬液送出路52とを接続する接続路53と、接続路53の途中に設けられ、当該接続路53に連通するシリンダ54と、シリンダ54内に摺動自在に設けられたピストン55と、薬液流入路51と接続路53との間に設けられ、接続路53から薬液流入路51への薬液の逆流を防止する第1逆止弁56と、薬液送出路52と接続路53との間に設けられ、薬液送出路52から接続路53への薬液の逆流を防止する第2逆止弁57と、前記ピストン55を駆動する駆動部58とを備えている。
As shown in FIG. 6, the chemical liquid pump 5 includes a chemical
薬液流入路51、薬液送出路52、接続路53、シリンダ54、第1逆止弁56、および第2逆止弁57は、所定量の薬液を送出可能に構成された送液ブロック7に設けられている。送液ブロック7は、第1接続管11を介して薬液容器4に接続された流入側ブロック71と、第2接続管12を介して穿刺部3に接続された流出側ブロック72と、流入側ブロック71および流出側ブロック72に挟まれたシリンダブロック73とを備えている。
The chemical
薬液流入路51は、流入側ブロック71に設けられている。流入側ブロック71における薬液流入路51と接続路53との接続部分には、第1逆止弁56の弁座としての第1弁座711が設けられている。
The chemical
薬液送出路52は、流出側ブロック72に設けられている。流出側ブロック72における薬液送出路52と接続路53との接続部分には、第2逆止弁57を収容する第2収容空間720が設けられている。
The chemical
接続路53およびシリンダ54は、シリンダブロック73に設けられている。シリンダブロック73における接続路53と薬液流入路51との接続部分には、第1逆止弁56を収容する第1収容空間730が設けられている。シリンダブロック73における接続路53と薬液送出路52との接続部分には、第2逆止弁57の弁座としての第2弁座731が設けられている。
The
第1逆止弁56は、図7および図8に示すように、軸部561と、軸部561の中程に設けられた傘部562とを備えた傘状弁(アンブレラバルブ)である。傘部562は、軸部561の外周面に沿った環状に形成されるとともに、当該外周面から軸部561の基端側に傾斜した形状とされている。この第1逆止弁56は、例えば、シリコンゴムにより形成され、硬度がHs30〜70(好ましくはHs40)、弾性係数が1〜25MPa(好ましくは5MPa)、ポアソン比が0.5、密度が1.12g/cm3とされている。第1逆止弁56は、軸部561の基端が第1弁座711に設けられた凹部712に挿入されるとともに、軸部561の先端がシリンダブロック73に設けられた凹部732に挿入され、傘部562が第1弁座711に当接している。第1弁座711には、傘部562の下面563に臨む突状部713が設けられている。突状部713は、傘部562に沿って環状に形成されるとともに、傘部562の下面563に倣う傾斜面714を有している。すなわち、傾斜面714は、第1逆止弁56が閉じたときに傘部562の下面563全体と当接するように形成されている。傾斜面714の傾斜角は、例えば、8°に形成されている。
As shown in FIGS. 7 and 8, the
第2逆止弁57は、第1逆止弁56と同様に構成され、第2弁座731は、第1弁座711と同様に構成されている。このため、第1逆止弁56および第2弁座731については、第1逆止弁56の構成の56の記号を57に置き換え、第1弁座711の構成の71の記号を73に置き換えることで説明ができるので、その説明を省略する。
The
駆動部58は、回動モータ581と、回動モータ581の出力軸582に設けられた雄ねじ583と、出力軸582と平行にピストン55を支持するとともに、雄ねじ583が螺合する雌ねじ584が形成された移動部材585とを備えている。
The
制御部6は、薬液ポンプ5を挟んで薬液容器4の反対側に設けられている。この制御部6は、CPU(Central Processing Unit)等の制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶装置と、図示しない操作機器との間で情報の送受信を行う送受信装置と、これら装置が敷設された回路基板とを備えている。
The
次に、薬液投与装置1において、インスリン等の薬液を使用者の体内に投与する際の手順を説明する。
先ず、使用者は、注射器で薬液を吸引する。次いで、薬液投与装置1をひっくり返した後、図9(A)に示すように、充填口426に注射針を刺し込み、薬液容器4内に薬液を充填する。薬液容器4内に充填された薬液は、軟質部41を押し下げ、当該軟質部41を徐々に下方に変形させる。これにより、薬液容器4内の薬液収容空間40の体積が増加するため、薬液容器4の内圧が所定値以下に維持される。
Next, a procedure for administering a drug solution such as insulin into the user's body in the drug solution administration apparatus 1 will be described.
First, the user sucks the drug solution with a syringe. Next, after the medicinal solution administration device 1 is turned over, as shown in FIG. 9A, an injection needle is inserted into the filling
ここで、薬液収容空間40や充填される薬液中には、気泡が含まれていることがある。この場合でも、充填口426が流出口441よりも下方に位置しているため、充填口426から充填された薬液で気泡を上方の流出口441に向けて押し出すことができ、当該気泡が流出口441から外部に抜けやすくなる。また、凹部421の側面425が曲面状に形成されるとともに、流出口441の周囲には、当該流出口441に向かって上方に傾斜した傾斜面428を有する窪み423が設けられている。このため、気泡を側面425や窪み423の傾斜面428に沿って流出口441に案内することができるとともに、窪み423を一時的な気泡貯まりとすることができる。
Here, bubbles may be contained in the chemical
その後、薬液が規定量充填されると、図9(B)に示すように、各第2電極パッド462が2つの第2電極461に当接し、第2電極461間が通電する。制御部6は、当該通電を検知すると、規定量の薬液が充填されたことをブザーやランプ等の図示しない報知手段で使用者に報知する。それにもかかわらず、さらに薬液を充填し続けると、図9(C)に示すように、軟質部41が第1電極収容部433内に入り込むことで、第1電極パッド452が2つの第1電極451に当接し、第1電極451間が通電する。制御部6は、当該通電を検知すると、薬液が過充填されたことを報知手段で使用者に報知する。
Thereafter, when a prescribed amount of chemical solution is filled, as shown in FIG. 9B, each
薬液容器4への薬液の充填が完了したら、使用者は、薬液投与装置1を皮膚に貼付し、穿刺部3で針等を皮膚に穿刺した後、図示しない操作機器により、薬液の投与量、投与速度等を設定する。そして、使用者が操作機器を介して薬液の投与開始操作を行うと、制御部6が薬液ポンプ5を制御し、回動モータ581が出力軸582を一方の回転方向に回転させる。これにより、ピストン55が接続路53から離間して接続路53内が負圧状態となるため、図8(B)に示すように、第1逆止弁56の傘部562が第1弁座711から離れて当該第1逆止弁56が開き、薬液が接続路53に流れ込む。次いで、回動モータ581が出力軸582を他方の回転方向に回転させ、ピストン55を接続路53に接近させると、接続路53内が加圧状態となるため、図8(B)に示すように、第2逆止弁57が開き、接続路53内の薬液が薬液送出路52に送出される。これにより、所定量の薬液が穿刺部3から使用者の体内に投与される。
When the filling of the drug solution into the
ここで、各弁座711、731には、図8(A)に示すように、傘部562、572の下面563、573に倣う傾斜面714、734を有する突状部713、733が設けられている。このため、各逆止弁56、57が閉じている状態で、各傘部562、572と各弁座711、731との間の空間を小さくすることができ、いわゆるデッドボリュームを低減することができる。従って、薬液ポンプ5内に気泡が残留することを極力排除することができるので、操作機器で設定された所定量の薬液を確実に送出することができ、薬液ポンプ5からの薬液の送出量の精度を向上させることができる。
Here, as shown in FIG. 8A, the valve seats 711 and 731 are provided with protruding portions 713 and 733 having inclined surfaces 714 and 734 that follow the lower surfaces 563 and 573 of the umbrella portions 562 and 572, respectively. ing. For this reason, in the state which each
その後も薬液ポンプ5により薬液が送出されると、規定量の薬液が収容された図10(A)に示す状態から、薬液容器4内の薬液が減少し、軟質部41が徐々に下方に変形する。これにより、薬液容器4内の薬液収容空間40の体積が減少するため、薬液容器4の内圧が所定値以上に維持される。そして、薬液容器4内の薬液が残り少なくなると、軟質部41が硬質部42の凹部421内に落ち込み、図10(B)に示すように、凹部421の底面422に当接し始める。この場合でも、複数の突出部442が流出口441の周囲に設けられているため、突出部442で軟質部41を流出口441から浮かせた状態にすることができ、軟質部41が流出口441を塞いでしまうことを防止することができる。これにより、残りの薬液を突出部442間の溝から流出口441に導くことができる。また、流出口441が硬質部42に設けられているため、流出口441がつぶれてしまうことを防止することができる。従って、薬液容器4内の薬液がなくなるまで、薬液を確実に送出し続けることができる。
After that, when the chemical solution is delivered by the chemical solution pump 5, the chemical solution in the
以上の本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、変形した軟質部41が過充填検知部45に当接することを利用して薬液の過充填を検知するため、圧力調整弁等を設ける必要がなく、簡易な構成で薬液の過充填を防止することができる。
According to the above embodiment, the following effects are obtained.
That is, since the deformed
また、第1電極451と第1電極パッド452とにより過充填検知部45を構成することができるので、簡易かつ安価に過充填検知部45を構成することができる。
In addition, since the
また、第1電極451における第1電極パッド452との当接部が第1電極収容部433内に入り込んでいるため、軟質部41が第1電極収容部433に及んでから過充填を検知することになり、誤検知を防止することができる。
Further, since the contact portion of the
また、満充填検知部46が設けられているため、過充填となる前に規定量の薬液が充填されたことを検知することができ、より確実に過充填を防止することができる。
In addition, since the full-filling
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、薬液容器4において、軟質部41は、薬液の増減に合わせて薬液収容空間40の容積させることができれば、任意の材料で形成することができる。
硬質部42は、流出口441に気泡を案内できる形状であれば、前記実施形態のものに限らない。例えば、底面422が流出口441に向かって傾斜した形状としてもよいし、側面425を対向する側面425同士の間隔が底面422に向かうに従って狭くなる直線状に形成してもよい。
カバー部43は、前記実施形態のものに限らず、例えば、軟質部41の上方のみを覆うように形成したり、側面435を角筒状に形成したりしてもよい。
送液部44は、硬質部42の嵌合孔424に嵌合させる構成でなくてもよく、射出成形、押出成形、ブロー成形等で硬質部42と一体成形してもよい。
過充填検知部45および満充填検知部46は、過充填または満充填を検知可能な任意の構成を採用することができる。例えば、リミットスイッチや圧電素子が採用でき、軟質部41がリミットスイッチまたは圧電素子を押圧したときの電位変化により、過充填または満充填を検知するようにしてもよい。また、各電極パッド452、462は、軟質部41に設けられていなくてもよく、例えば、カバー部43で各電極パッド452、462を各電極451、461に対して近接離間可能に支持してもよい。
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and modifications, improvements, and the like within the scope that can achieve the object of the present invention are included in the present invention.
For example, in the
The
The
The
The
薬液ポンプ5では、図11(A)および図11(B)に示すように、第1弁座711および第2弁座731に突状部としての複数の突起715、735を設け、当該複数の突起715、735を傘部562、572に沿って環状に配置してもよい。この際、各突起715、735を各弁座711、731における傘部562、572の基端近傍の位置に、すなわち各弁座711、731の凹部712の外縁部に設ければ、傘部562、572と弁座711、731との間のデッドボリュームを効果的に低減することができる。
また、突起715、735を各弁座711、731の凹部712の外縁部に沿って連続した環状に形成してもよい。
さらに、ピストン55は、駆動部58以外の駆動機器で駆動してもよいし、手動で駆動してもよい。
さらに、第1逆止弁56および第2逆止弁57の一方が、リフト式やボール式等の他の種類の逆止弁であってもよい。
In the chemical pump 5, as shown in FIGS. 11A and 11B, the
Further, the protrusions 715 and 735 may be formed in a continuous ring shape along the outer edge of the
Furthermore, the
Furthermore, one of the
投与に用いる薬液としては、任意のものを使用することができ、例えば、インスリン、各種ホルモン、モルヒネ等の鎮痛薬、抗炎症剤等を使用することができる。 As the drug solution used for administration, any drug can be used. For example, insulin, various hormones, analgesics such as morphine, anti-inflammatory agents and the like can be used.
本発明は、使用者に薬液を投与する薬液投与装置に利用できる他、他の医療用ポンプおよび当該医療用ポンプを備えた医療器具に利用できる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be used for a medical solution administration device that administers a chemical solution to a user, as well as other medical pumps and medical devices including the medical pump.
1 薬液投与装置
4 薬液容器
41 軟質部
43 カバー部
45 過充填検知部
46 満充填検知部
432 底面(当接面)
433 第1電極収容部(電極収容部)
451 第1電極(電極)
452 第1電極パッド(電極パッド)
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Chemical
433 1st electrode accommodating part (electrode accommodating part)
451 First electrode (electrode)
452 First electrode pad (electrode pad)
Claims (4)
前記薬液容器に規定量を超える薬液が充填されたときに前記軟質部が及ぶ位置に設けられ、前記軟質部の当接により前記薬液の過充填を検知する過充填検知部とを備えていることを特徴とする薬液投与装置。 A chemical container having a deformable soft part;
An overfill detection unit that is provided at a position where the soft part reaches when the chemical liquid container is filled with a chemical liquid that exceeds a prescribed amount, and that detects overfilling of the chemical liquid by contact of the soft part; A medicinal-solution administration device.
前記過充填検知部は、
前記軟質部に設けられた電極パッドと、
前記薬液が過充填されたときの前記電極パッドの軌跡上に設けられた電極とを備え、
前記過充填検知部は、前記電極パッドと前記電極とが当接することで前記薬液の過充填を検知することを特徴とする薬液投与装置。 In the chemical solution administration device according to claim 1,
The overfill detector is
An electrode pad provided on the soft part;
An electrode provided on the trajectory of the electrode pad when the chemical solution is overfilled,
The overfilling detection unit detects overfilling of the liquid medicine when the electrode pad and the electrode are in contact with each other.
前記薬液容器は、前記軟質部を覆うカバー部を備え、
前記カバー部は、前記薬液が過充填されたときに前記軟質部が当接する当接面を有し、
前記当接面には、前記軟質部側に開口し、前記電極を収容する電極収容部が設けられ、
前記電極は、前記電極パッドとの当接部が前記電極収容部内に入り込んでいることを特徴とする薬液投与装置。 The drug solution administration device according to claim 2,
The chemical solution container includes a cover portion that covers the soft portion,
The cover portion has a contact surface with which the soft portion comes into contact when the chemical solution is overfilled,
The contact surface is provided with an electrode accommodating portion that opens to the soft portion side and accommodates the electrode,
The drug solution administration device, wherein a contact portion of the electrode with the electrode pad enters the electrode housing portion.
前記薬液容器に規定量の薬液が充填されたときに前記軟質部が及ぶ位置に設けられ、前記軟質部の当接により前記薬液の満充填を検知する満充填検知部を備えていることを特徴とする薬液投与装置。
In the chemical solution administration device according to any one of claims 1 to 3,
A full-fill detection unit is provided at a position where the soft part reaches when the chemical liquid container is filled with a predetermined amount of chemical liquid, and detects the full-fill of the chemical liquid by contact of the soft part. A chemical solution administration device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013076673A JP2014200351A (en) | 2013-04-02 | 2013-04-02 | Drug solution administration device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014200351A true JP2014200351A (en) | 2014-10-27 |
Family
ID=52351365
Family Applications (1)
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JP2013076673A Pending JP2014200351A (en) | 2013-04-02 | 2013-04-02 | Drug solution administration device |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014200351A (en) |
-
2013
- 2013-04-02 JP JP2013076673A patent/JP2014200351A/en active Pending
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