JP2014194697A - 静電容量式タッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】限られた検出電極数で精度良く、2次元平面の入力操作位置を検出する静電容量式タッチパネルを提供する。
【解決手段】X方向を入力操作位置の検出方向とする複数のX検出電極Exの検出パターンとY方向を検出方向とする複数のY検出電極Eyの検出パターンとをダイヤ柄模様を形成する一方と他方のパターン領域に分けてそれぞれのパターン領域内に形成するとともに、各検出電極を主電極と検出方向の両側の分岐電極で構成し、検出方向で隣り合う第1検出電極と第2検出電極の主電極と分岐電極を検出方向に沿って交互に配線する。また、各検出電極の主電極と分岐電極のパターン領域内に形成する検出パターンは、主電極より分岐電極の検出パターンの面積を小面積とする。
【選択図】図1
【解決手段】X方向を入力操作位置の検出方向とする複数のX検出電極Exの検出パターンとY方向を検出方向とする複数のY検出電極Eyの検出パターンとをダイヤ柄模様を形成する一方と他方のパターン領域に分けてそれぞれのパターン領域内に形成するとともに、各検出電極を主電極と検出方向の両側の分岐電極で構成し、検出方向で隣り合う第1検出電極と第2検出電極の主電極と分岐電極を検出方向に沿って交互に配線する。また、各検出電極の主電極と分岐電極のパターン領域内に形成する検出パターンは、主電極より分岐電極の検出パターンの面積を小面積とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力操作の入力操作体が接近して浮遊容量が増大する検出電極を検出し、その検出電極の配置位置から入力操作位置を検出する静電容量式タッチパネルに関し、更に詳しくは、直交するXY方向に配線した検出電極から2次元の入力操作位置を検出する投影型の静電容量式タッチパネルに関する。
電子機器のディスプレーに表示されたアイコンなどを指示入力するポインティングデバイスとして、指などの入力操作体が入力操作面の検出電極に接近することによる検出電極の静電容量の変化から、入力操作面への入力操作位置を検出する静電容量式タッチパネルが知られている。
従来の静電容量式タッチパネルは、多数の電極を絶縁基板上に互いに絶縁して配置し、指などの入力操作体が接近して浮遊容量が増加する電極を検出し、その電極の配置位置に入力操作が行われたものとして、絶縁基板上の入力操作面への入力操作位置を検出している。この検出原理を用いて、直交するXY方向で浮遊容量が増加する検出電極から、二次元の入力操作位置を検出する投影型の静電容量式タッチパネルでは、多数のX側検出電極と多数のY側検出電極を順次切換制御し、発振回路から所定のパルス電圧を多数のX側検出電極及びY側検出電極へ印加して走査すると同時に、印加した検出電極の他側をマイコンの入力ポートへ切り換え、マイコンで他側の検出電極の電位を読み取る。
指などの入力操作体が接近する検出電極では、入力操作体との浮遊容量が増大するので、パルス電圧を印加して検出電極に流れる電流の一部は、浮遊容量を通して入力操作体に流れ、演算回路で検出する他側の電位は、入力操作体を接近させる前の電位より低下する。絶縁基板上には、多数のX側検出電極とY側検出電極が交差してマトリックス状に配置され、絶縁基板へ入力操作体を接近させると、少なくともY方向に沿って配線されるX側検出電極とX方向に沿って配線されるY側検出電極のいずれかの検出電極の他側電位が低下するので、マイコンでは、電位が低下したX側検出電極とY側検出電極の配置位置から、XY座標で表す二次元の入力操作位置を検出する。
入力操作位置の検出精度を上げるためには、検出電極間のピッチを狭ピッチとして多数の検出電極を検出方向に沿って配列することとなるが、絶縁基板上に配線する検出電極の数を増加させると、各検出電極に接続するマイコンの入力ポート数も増大し、一走査周期の検出期間が長くなると共に、より多くの入力ポートを備えたマイコンが必要となり、一方、入力ポートが一定数のマイコンでは、入力操作領域が大面積となると入力操作位置の検出精度が低下する。
この問題を改善し、一定の検出電極数でより精度良く入力位置を検出するため、各検出電極を複数の枝電極に分岐し、隣り合う検出電極の枝電極を検出方向に沿って交互に配置した静電容量式タッチパネルが提案され(特許文献1)、更に、本願出願人は、隣り合う検出電極の枝電極を検出方向に沿って交互に配置した静電容量式タッチパネルであって各検出電極の枝電極の検出方向幅を、検出方向に沿った両側の枝電極が細幅で中央の枝電極に向かって漸次太幅に形成した静電容量式タッチパネルを発明した(特許文献2)。
特許文献2に開示された静電容量式タッチパネル100は、図8に示すように、多数のX検出電極Ex、Ex’を表面のX方向に沿って所定のピッチで配線した絶縁基板102Aと、多数のY検出電極Ey、Ey’を表面のY方向に沿って所定のピッチで配線した絶縁基板102Bとを積層して構成され、絶縁基板102Aの表面に配線されるX検出電極Ex、Ex’と絶縁基板102Bの表面に配線されるY検出電極Ey、Ey’は、配線方向が直交して異なる他は、ほぼ同様に形成される。
例えば、X検出電極Ex、Ex’は、図9に示すように、X方向の一側から奇数番目のX検出電極Exと偶数番目のX検出電極Ex’は、それぞれX方向に等間隔でY方向に沿って配線される5本(nが−2、−1、0、+1、+2)の枝電極ex(n)、ex’(n)を有し、このうち、奇数番目のX検出電極Exは、Y方向の一側(図9の上方側)で、枝電極ex(0)を中心として5本の枝電極ex(n)が分岐して形成され、また、偶数番目のX検出電極Ex’は、Y方向の他側で、枝電極ex’(0)を中心として5本の枝電極ex’(n)が分岐して形成されている。5本の枝電極ex(n)、ex’(n)は、中央の枝電極ex(0)、ex’(0)について線対称の櫛形に形成され、各枝電極ex(n)、ex’(n)の検出方向であるX方向の幅は、中央の枝電極ex(0)、ex’(0)から離れるほど漸次細幅となるように形成され、更に、X方向で隣り合うX検出電極ExとX検出電極Ex’は、それぞれの枝電極ex(n)、ex’(n)が互いに絶縁間隔を隔てて咬合するように配線されている。
入力操作体が接近することによる検出電極の浮遊容量は、入力操作体との対向面積、すなわち絶縁基板上で入力操作体に対向する各枝電極の表面積の総和に比例するので、各X検出電極Ex、Ex’の浮遊容量C(Ex)、C(Ex’)は、図9に示すように、入力操作位置が検出電極の中央にある場合に最大で、検出方向に沿って両側に離れるほど枝電極との対向面積が減少して低下する。その結果、入力操作位置Px1が、隣り合う検出電極の枝電極を検出方向に沿って交互に配置される部分に接近する場合であっても、隣り合う検出電極Ex3、Ex4の浮遊容量C(Ex3)、C(Ex4)は、同一に低下せずに各中心から枝電極までの検出方向の距離に応じて変化するので、各浮遊容量C1、C2に応じて変化する隣り合う検出電極の電位を比較し、この部分での入力位置を検出できる。
特許文献1の静電容量式タッチパネルでは、隣り合う検出電極の枝電極が交互に配置された部分では、隣り合う検出電極の浮遊容量が同様に変化するので、隣り合う検出電極の電位を比較しただけでは、この交互に枝電極が配置された部分での入力位置を精度良く検出することができなかった。
この問題を改善した静電容量式タッチパネル100では、各検出電極の枝電極の検出方向幅を、検出方向に沿った両側の枝電極が細幅で中央の枝電極に向かって漸次太幅に形成することにより、交互に配線される部分であっても入力操作位置を検出可能としているが、2次元の平面の入力位置を検出するためには、図8のように、X方向の入力位置を検出するX検出電極Ex、Ex’とY方向の入力位置を検出するY検出電極Ey、Ey’とを、積層する2枚の絶縁基板102A、102Bの表面にそれぞれ配線し、絶縁基板102Aの表裏に分けて相互に絶縁している。その結果、絶縁基板102Aの背面側に配線されるY検出電極Ey、Ey’の多くが表面側に配線されるX検出電極Ex、Ex’で覆われ、Y方向の入力操作位置の検出精度が低下していた。
更に、各検出電極の中心から離れた枝電極は、それぞれ細長帯状パターンで形成されるので、指などの入力操作体との対向面積が小さく、枝電極による静電容量値の変化を感度良く検出できないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、限られた検出電極数で精度良く、2次元平面の入力操作位置を検出する静電容量式タッチパネルを提供することを目的とする。
また、各検出電極の主電極と分岐電極間の配線ピッチより、実質的な検出ピッチを短縮させ、隣り合う検出電極の枝電極を交互に配置した位置であっても、入力操作位置を高精度に検出できる静電容量式タッチパネルを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1に記載の静電容量式タッチパネルは、絶縁基板上に、X方向の検出方向に沿って所定間隔を隔てて配線される複数のX検出電極と、絶縁基板上に、X検出電極と絶縁して、Y方向の検出方向に沿って所定間隔を隔てて配線される複数のY検出電極とを備え、複数のX検出電極とY検出電極の各検出電極の浮遊容量の変化を検出し、入力操作体が接近して浮遊容量が変化するX検出電極とY検出電極の絶縁基板上の配設位置から、入力操作体のX、Y方向の入力操作位置(Px、Py)を検出する静電容量式タッチパネルであって、
同一四辺形の輪郭で囲われるX側パターン領域とY側パターン領域とから絶縁基板の投影方向にダイヤ柄模様が形成される多数のX側パターン領域と多数のY側パターン領域を、絶縁基板上に設定し、各X検出電極は、Y方向に連続する複数のX側パターン領域からなるXパターン列に沿ってそれぞれ配線されるX主電極MxとX方向の両側で櫛歯状に分岐された複数のX分岐電極Bxとを有し、複数のX検出電極のX方向で隣り合う第1X検出電極Ex(n)と第2X検出電極Ex(n+1)は、第1X検出電極Ex(n)のX主電極Mx(n)から第2X検出電極Ex(n+1)側のX分岐電極Bx(n)と、第2X検出電極Ex(n+1)のX主電極Mx(n+1)から第1X検出電極Ex(n)側のX分岐電極Bx(n+1)とを、X方向で隣り合うXパターン列の交互に配線し、各Y検出電極は、X方向に連続する複数のY側パターン領域からなるYパターン列に沿ってそれぞれ配線されるY主電極MyとY方向の両側で櫛歯状に分岐された複数のY分岐電極Byとを有し、複数のY検出電極のY方向で隣り合う第1Y検出電極Ey(n)と第2Y検出電極Ey(n+1)は、第1Y検出電極Ey(n)のY主電極My(n)から第2Y検出電極Ey(n+1)側のY分岐電極By(n)と、第2Y検出電極Ey(n+1)のY主電極My(n+1)から第1Y検出電極Ey(n)側のY分岐電極By(n+1)とを、Y方向で隣り合うYパターン列の交互に配線し、各X検出電極のX側パターン領域内に形成される検出パターンの面積を、X方向に沿った両側のX分岐電極BxからX主電極Mxに向かって漸次増大させるとともに、各Y検出電極のY側パターン領域内に形成される検出パターンの面積を、Y方向に沿った両側のY分岐電極ByからY主電極Myに向かって漸次増大させたことを特徴とする。
同一四辺形の輪郭で囲われるX側パターン領域とY側パターン領域とから絶縁基板の投影方向にダイヤ柄模様が形成される多数のX側パターン領域と多数のY側パターン領域を、絶縁基板上に設定し、各X検出電極は、Y方向に連続する複数のX側パターン領域からなるXパターン列に沿ってそれぞれ配線されるX主電極MxとX方向の両側で櫛歯状に分岐された複数のX分岐電極Bxとを有し、複数のX検出電極のX方向で隣り合う第1X検出電極Ex(n)と第2X検出電極Ex(n+1)は、第1X検出電極Ex(n)のX主電極Mx(n)から第2X検出電極Ex(n+1)側のX分岐電極Bx(n)と、第2X検出電極Ex(n+1)のX主電極Mx(n+1)から第1X検出電極Ex(n)側のX分岐電極Bx(n+1)とを、X方向で隣り合うXパターン列の交互に配線し、各Y検出電極は、X方向に連続する複数のY側パターン領域からなるYパターン列に沿ってそれぞれ配線されるY主電極MyとY方向の両側で櫛歯状に分岐された複数のY分岐電極Byとを有し、複数のY検出電極のY方向で隣り合う第1Y検出電極Ey(n)と第2Y検出電極Ey(n+1)は、第1Y検出電極Ey(n)のY主電極My(n)から第2Y検出電極Ey(n+1)側のY分岐電極By(n)と、第2Y検出電極Ey(n+1)のY主電極My(n+1)から第1Y検出電極Ey(n)側のY分岐電極By(n+1)とを、Y方向で隣り合うYパターン列の交互に配線し、各X検出電極のX側パターン領域内に形成される検出パターンの面積を、X方向に沿った両側のX分岐電極BxからX主電極Mxに向かって漸次増大させるとともに、各Y検出電極のY側パターン領域内に形成される検出パターンの面積を、Y方向に沿った両側のY分岐電極ByからY主電極Myに向かって漸次増大させたことを特徴とする。
X検出電極が配線されるX側パターン領域とY検出電極が配線されるY側パターン領域で、絶縁基板の投影方向にダイヤ柄模様が形成されるので、複数のX検出電極とY検出電極は、ダイヤ柄の最も細幅の部分で交差する他は、絶縁基板の鉛直方向で重ならない。
各検出電極のパターン領域内に形成される検出パターンの面積は、検出方向に沿った両側の分岐電極から主電極に向かって漸次増大するので、入力操作体が対向することにより増加する検出電極の浮遊容量は、入力操作位置がその主電極の配線位置である場合に最大で、検出方向に沿って両側に離れるほど小面積の分岐電極に対向して対向面積が減少することから低下する。
第1検出電極と第2検出電極の各分岐電極は、検出方向に沿って交互に配線されるので、交互に配線される分岐電極のいずれにも入力操作体が対向する場合には、それぞれの検出電極の主電極から検出方向に沿った入力操作位置までの距離に応じて、第1検出電極と第2検出電極の検出電極の浮遊容量が減少する。従って、隣り合う第1検出電極と第2検出電極の浮遊容量の増加分を比較することにより、検出電極間の入力操作位置を精度良く検出でき、X検出電極とY検出電極についてそれぞれ検出することにより、二次元の入力操作位置を検出できる。
請求項2に記載の静電容量式タッチパネルは、各検出電極の主電極の検出パターンを、パターン領域のほぼ全域に形成し、分岐電極の検出パターンを、ダイヤ柄のパターン領域の主電極寄りの輪郭に沿って形成することを特徴とする。
主電極と分岐電極間の配線ピッチより、主電極と分岐電極間の実質的な検出パターンのピッチが短縮する。
請求項3に記載の静電容量式タッチパネルは、検出パターンを銀細線を微小ピッチでメッシュ状に配線してパターン領域に形成し、分岐電極の検出パターンを、ダイヤ柄のパターン領域の分岐電極の配線方向の対角線に沿った接続補助パターンと接続補助パターンの両側から主電極寄りのダイヤ柄の輪郭に沿った輪郭パターンとから形成することを特徴とする。
検出パターンを銀細線のメッシュで形成するので、検出電極を、透明性を保ちつつ、面抵抗を下げることができる。
分岐電極が主電極寄りのダイヤ柄の輪郭に沿った輪郭パターンを有するので、主電極と分岐電極の配線ピッチより実質的な検出パターン間のピッチが短縮され、配線方向に対して傾斜する輪郭パターンが形成されていても、配線方向に沿った補助パターンにより、パターン領域間の検出パターンが確実に接続される。
請求項4に記載の静電容量式タッチパネルは、分岐電極の検出パターンが形成されないパターン領域の余白領域に、検出電極と絶縁されたダミーパターンを形成することを特徴とする。
分岐電極の検出パターンは、パターン領域内で主電極より小面積で形成されるので、余白領域が生じ、余白領域にダミーパターンを形成することにより、検出パターンが目立たず、反射率が均一になるので、見やすくなる。
また、パターン領域内の余白領域は、絶縁基板への投影方向で他の検出電極と重ならないので、ダミーパターンを形成しても、他の検出電極による検出精度に影響しない。
請求項5に記載の静電容量式タッチパネルは、Xパターン列とYパターン列が交差する部位で、絶縁ブリッジを介してY方向に配線されるX検出電極とX方向に配線されるY検出電極を交差させ、絶縁基板の同一面上に複数のX検出電極とY検出電極とを配線することを特徴とする。
絶縁基板の背面側に検出電極を形成しないので、検出電極が誘電体からなる絶縁基板を介して入力操作体と対向することがなく、より精度良く、二次元平面の入力操作位置検出できる。
また、絶縁基板の一方側の表面側から、絶縁ブリッジ、X検出電極、Y検出電極及びこれらに接続する引き出し線を形成できるので、製造工程が簡略化される。
請求項1の発明によれば、直交して配線される複数のX検出電極と複数のY検出電極は、ダイヤ柄の最も細幅の部分で交差する他は、絶縁基板の鉛直方向で重ならないので、二次元平面状の入力操作位置を精度良く検出できる。
また、検出方向に沿って隣り合う検出電極間の浮遊容量の変化を、各検出電極の主電極より検出パターン面積が小さい分岐電極を用いて補間して求めるので、限られた検出電極数で、精度良く入力操作位置を検出でき、短時間に入力操作位置を検出できる。
請求項2の発明によれば、第1検出電極の主電極と分岐電極間に、第1検出電極の主電極と分岐電極の検出バターン間のピッチを実際の配線ピッチより短縮でき、その間に第2検出電極の分岐電極が配線されても、精度良く検出方向の入力位置を検出できる。
請求項3の発明によれば、ダイヤ柄のパターン領域の主電極寄りの輪郭に沿って形成する分岐電極の検出パターンを、低面抵抗で透明性の高い銀細線のメッシュで形成しても、分岐電極を断線することなくパターン列に沿って配線できる。
請求項4の発明によれば、検出精度に影響することなく、検出パターンが目立たず、絶縁基板上の反射率を均一にして、入力操作領域を見やすくすることができる。
請求項5の発明によれば、X検出電極とY検出電極をいずれも絶縁基板を介在させずに入力操作体へ対向させることができるので、より精度良く、二次元平面の入力操作位置検出できる。
また、絶縁基板の一面側への加工を重ねて、絶縁ブリッジ、X検出電極、Y検出電極及びこれらに接続する引き出し線を形成できるので、容易に製造できる。
また、複数のX検出電極と複数のY検出電極は、ダイヤ柄の最も細幅の部分で交差するので、わずかな面積の絶縁ブリッジをマトリックス状の交差位置に形成するだけで、相互に絶縁させて配線できる。
以下、本発明の一実施の形態に係る静電容量式タッチパネル1を、図1乃至図5を用いて説明する。図1に示すように、静電容量式タッチパネル1は、互いに直交するXY方向で入力操作体である指を接近させた入力操作位置(Px、Py)を検出するもので、多数のX検出電極Ex(n)(nは自然数)を表面に配線した絶縁基板2Aと、多数のY検出電極Ey(n)を表面に配線した絶縁基板2Bとを積層することにより、Y方向に沿って配線する多数のX検出電極Ex(n)とX方向に沿って配線する多数のY検出電極Ey(n)とを絶縁基板2Aの表裏で相互に絶縁して配線している。尚、以下の説明では、特にX方向とY方向に関する構成である場合に符号x、yを付し、両者に共通する構成である場合には、符号x、yを省略する。
2枚の絶縁基板2A、2Bは、その表面に導電性のX検出電極Ex(n)とY検出電極Ey(n)を形成可能な材質であれば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリイミドの可撓性のプラスチックシート等の種々の材料で構成することができるが、ここでは、入力操作面から背面側に配置される表示装置を目視可能なように透明な強化ガラス基板を用いている。
絶縁基板2Aには、図2に示すように、X検出電極Ex(n)の検出パターンを形成する図中実線の斜線で示す多数のX側パターン領域Fxと、Y検出電極Ey(n)の検出パターンを形成する図中波線の斜線で示す多数のY側パターン領域Fyとが仮想設定され、絶縁基板2Aの投影方向でダイヤ柄模様を形成するように、それぞれが平行四辺形の同一輪郭形状で交互に配置される。すなわち、Y方向に沿って配線する多数のX検出電極Exは、絶縁基板2Aの表面側でX側パターン領域FxをY方向に連続させたXパターン列FCxに沿ってその検出パターンが連続するように形成され、X方向に沿って配線する多数のY検出電極Eyは、絶縁基板2Aの背面側となる絶縁基板2Bの表面側でY側パターン領域FyをX方向に連続させたYパターン列FCyに沿ってその検出パターンが連続するように形成される。尚、上述のように、X側パターン領域FxとY側パターン領域Fyは、絶縁基板2Aに仮想設定する領域であり、その格子状の輪郭は実際には表れないので、図3乃至図7では波線でその輪郭を図示している。
図3に示すように、各X検出電極Exは、X主電極Mxと、X方向に等間隔でその両側でY方向に沿って配線される分岐電極Bx、Bx’を有し、X方向で隣り合う第1X検出電極Ex(n)と第2X検出電極Ex(n+1)とは、第1X検出電極Ex(n)のX主電極Mx(n)から第2X検出電極Ex(n+1)側のX分岐電極Bx’(n)と、第2X検出電極Ex(n+1)のX主電極Mx(n+1)から第1X検出電極Ex(n)側のX分岐電極Bx(n+1)とを、X方向で隣り合うXパターン列FCxの交互に配線させている。すなわち、各X検出電極Exは、X主電極Mxと分岐電極Bx、Bx’で櫛の歯状に形成され、同様に櫛の歯状に形成された隣り合うX検出電極Exと、Xパターン列FCxのピッチで咬合するように配線されている。
このうち奇数番目のX検出電極Ex(2n−1)は、分岐側となる主電極MxのY方向の一方(図1の左斜め上方側)に引き出し線3が接続し、絶縁基板2Aの表面に印刷形成された引き出し線3を介してX側マルチプレクサ11へ引き出される。また、偶数番目のX検出電極Ex(2n)は、分岐側と異なる主電極MxのY方向の一方に引き出し線3が接続し、奇数番目のX検出電極Ex(2n−1)と同方向に配線される引き出し線3を介してX側マルチプレクサ11へ引き出される。
図3、図5に示すように、各X検出電極ExのX主電極Mxの検出パターンは、X側パターン領域Fxの内側でX側パターン領域Fxのほぼ全域の菱形に形成され、上下のX側パターン領域Fx内に同形状に形成される検出パターンと細幅の連結パターンJxを介して連続し、Xパターン列FCxに沿ったY方向に配線される。
また、その両側の分岐電極Bx、Bx’の検出パターンは、X側パターン領域FxのX主電極Mx側の輪郭の内側に沿ったX側パターン領域Fxの一部に形成され、その上下のX側パターン領域Fx内に同形状に形成される検出パターンと細幅の連結パターンJxを介して接続し、同様にXパターン列FCxに沿ったY方向に配線される。従って、各X検出電極ExのX方向の中心に配線されるX主電極Mxに対して、X方向の両側の分岐電極Bx、Bx’の検出パターンは、絶縁基板2Aへの投影方向の面積が減少するように形成されている。X側パターン領域Fx内に形成される分岐電極Bx、Bx’の検出パターンを、X主電極Mx側に偏らせて形成することにより、1列のXパターン列FCxを挟んでX主電極Mxの両側に分岐電極Bx、Bx’を配線する配線ピッチより、実際のX主電極Mxと分岐電極Bx、Bx’との間隔を短縮でき、精度良くX方向の入力位置(Px)を検出できる。
絶縁基板2Bの表面に配線される各Y検出電極Eyは、配線方向がX検出電極Exと直交して異なる他は、ほぼ同様に形成される。すなわち、図4に示すように、各Y検出電極Eyは、Y主電極Myと、Y方向に等間隔でその両側でX方向に沿って配線される分岐電極By、By’を有することにより櫛の歯状に形成され、同様に櫛の歯状に形成された隣り合うY検出電極Eyと、Y主電極Myから隣り合うY検出電極Ey側の分岐電極By’が、Yパターン列FCyのピッチで咬合するように配線されている。
このうち奇数番目のY検出電極Ey(2n−1)は、分岐側となる主電極MyのX方向の一方(図1の右斜め上方側)に引き出し線3が接続し、絶縁基板2Bの表面に印刷形成された引き出し線3を介してY側マルチプレクサ12へ引き出される。また、偶数番目のY検出電極Ey(2n)は、分岐側と異なる主電極MyのX方向の一方に引き出し線4が接続し、奇数番目のY検出電極Ey(2n−1)と同方向に配線される引き出し線4を介してY側マルチプレクサ12へ引き出される。
図4に示すように、各Y検出電極EyのY主電極Myの検出パターンも、Y側パターン領域Fyの内側でY側パターン領域Fyのほぼ全域の菱形に形成され、左右のY側パターン領域Fy内に同形状に形成される検出パターンと細幅の連結パターンJyを介して連続し、Yパターン列FCyに沿ったX方向に配線される。また、その両側の分岐電極By、By’の検出パターンは、Y側パターン領域FyのY主電極My側の輪郭の内側に沿ったY側パターン領域Fyの一部に形成され、その左右のY側パターン領域Fy内に同形状に形成される検出パターンと細幅の連結パターンJyを介して接続し、同様にYパターン列FCyに沿ったX方向に配線される。従って、各Y検出電極EyのY方向の中心に配線されるY主電極Myに対して、Y方向の両側の分岐電極By、By’の検出パターンは、絶縁基板2Aへの投影方向の面積が減少するように形成されている。
このように、絶縁基板2A、2B上に配線されたX検出電極ExとY検出電極Eyとは、絶縁基板2A、2Bを積層することにより、絶縁基板2Aで相互に絶縁されると共にXY平面に直交する鉛直方向の上方からみてダイヤ柄模様に表れるX側パターン領域FxとY側パターン領域Fy内に配線される。X検出電極ExとY検出電極Ey及びこれらの電極に接続する引き出し線3、4は、絶縁基板2A、2B上に配線可能な任意の導電材料で形成できるが、ここでは、タッチパネル1の下方に配置される表示装置を目視可能とするように、ガラス基板である絶縁基板2A、2B上に印刷配線が可能である透明導電材料としてITO(Indium Tin Oxide)を用いて形成している。
分岐電極Bx、Bx’と分岐電極By、By’の検出パターンは、それぞれX側パターン領域FxとY側パターン領域Fyの一部にのみ形成するので、各パターン領域Fx、Fyには検出パターンを形成しない余白が生じ、本実施の形態では、この余白領域に検出パターンと同材料で他の部分と絶縁した三角形のダミーパターンDpを形成している。ダミーパターDpを形成することにより、X側パターン領域FxとY側パターン領域Fyから構成される絶縁基板2Aの入力操作領域のほぼ全面がITOで覆われ、屈折率のムラが生じないので、分岐電極Bx、Bx’と分岐電極By、By’の検出パターンが目立たず、絶縁基板2の反射率を均一にして、入力操作領域が見やすくなる。
各X検出電極Exに接続するX側マルチプレクサ11と各Y検出電極Eyに接続するY側マルチプレクサ12は、制御回路14からの制御によって、所定の走査周期で全ての検出電極Ex、Eyの接続を順に切り換えて浮遊容量検出回路15へ接続する。各検出電極Ex、Eyについての静電容量(浮遊容量)を相対値として検出する検出方法は、種々の方法が知られているが、ここでは、一方の検出電極Ex、Eyに所定の検出電圧信号を加え、直交する他方の各検出電極Ey、Exのマルチプレクサ11、12で順に切換接続したいずれかの検出電極Eの電位からその検出電極Eについての浮遊容量CEの変化を検出する。静電容量式タッチパネル1の入力操作面(絶縁基板2Aの表面)に操作者の指(入力操作体)が接近すると、入力操作体に接近するX検出電極Ex及びY検出電極Eyの浮遊容量CEが増加し、一方の検出電極Ex、Eyに加えられる検出電圧は、一部が接地された入力操作体に吸収され、他方の検出電極Eの電位が低下する。従って、浮遊容量検出回路制御回路15は、一走査周期内に検出電位が低下し、浮遊容量CEが増加したX検出電極ExとY検出電極Eyのそれぞれ絶縁基板2A、2B上の配線位置からXY方向の入力操作位置(Px、Py)を検出し、表示画面上のカーソル移動制御や電子機器の動作を制御する上位のマイコンへ出力し、これにより入力操作位置に応じた所定の処理が実行される。
本発明では、単にX検出電極Ex及びY検出電極Eyの配線位置への入力操作に限らず、その検出電極間の入力操作位置(Px、Py)についても、隣り合う検出電極Ex、Eyについての浮遊容量CEから補完して検出可能としている。以下、その補完検出方法を、各X検出電極Ex(n)の浮遊容量CEx(n)をX方向の入力操作位置(Px)との関係で示した図3を用いて説明する。
上述の通り、各X検出電極Ex(n)は、検出方向であるX方向に沿って等間隔に配線される3本のX主電極Mx(n)、X分岐電極Bx(n)、Bx’(n)からなり、入力操作体が接近する各X検出電極Ex(n)の浮遊容量CEx(n)は、そのX検出電極Ex(n)毎に入力操作体と対向するX主電極Mx(n)とX分岐電極Bx(n)、Bx(n)’の対向面積の総和に比例して増加する。一方、各X検出電極Ex(n)のX主電極Mx(n)とX分岐電極Bx(n)、Bx(n)’の検出パターンの表面積は、中央のX主電極Mx(n)が大きく、その両側のX分岐電極Bx(n)、Bx’(n)が小さいので、図示するように、X検出電極Ex(n)の浮遊容量CEx(n)は、X主電極Mx(n)の位置に入力操作体の中心(入力操作位置Px)があるときに最大で、中央から外れるほど減少し、入力操作体がそのX検出電極Ex(n)のいずれの分岐電極Bx(n)、Bx’(n)とも対向しない入力操作位置Pxとなったときに入力操作が行われていない値とほぼ同一の最小値となる。
同一のX検出電極Ex(n)についてX主電極Mx(n)からX分岐電極Bx’(n)に跨る大きさの入力操作体であれば、X方向のその間には、隣り合うX検出電極Ex(n+1)のX主電極Mx(n+1)とX分岐電極Bx(n+1)が交互に配線され、隣り合うX検出電極Ex(n+1)へも対向するので、隣り合うX検出電極Ex(n+1)の浮遊容量CEx(n+1)も増加する。例えば、図3の入力操作位置Pxで示すように、X検出電極Ex(n)とX検出電極Ex(n+1)の間に入力操作体の中心があるときには、そのX検出電極Ex(n)の浮遊容量CEx(n)がC1に、X検出電極Ex(n+1)の浮遊容量CEx(n+1)がC2に上昇する。浮遊容量CEx(n)は、入力操作位置PxがX検出電極Ex(n)のX主電極Mx(n)からX+方向に離れるほど減少し、また、浮遊容量CEx(n+1)は、入力操作位置PxがX検出電極Ex(n+1)のX主電極Mx(n+1)からX−方向に離れるほど減少するので、浮遊容量検出回路15では、X検出電極Ex(n)とX検出電極Ex(n+1)の検出電位により検出するC1、C2からX検出電極Ex(n)とX検出電極Ex(n+1)の間の入力操作位置Pxを補完して検出する。
上述の入力操作位置の検出方法は、入力操作体が少なくとも同一のX検出電極Ex(n)のX主電極Mx(n)からいずれかのX分岐電極Bx(n)、Bx’(n)に対向する大きさである場合に、特に隣り合うX検出電極Ex(n+1)の間の入力操作位置を精度良く検出できる。
尚、Y方向の入力操作位置(Py)の検出は、多数のY検出電極Ey(n)がX検出電極Ex(n)と直交して同様に絶縁基板2Aの背面側に形成されるので、上述したX方向の入力操作位置(Px)の検出と同様の方法で検出できる。従って、直交するXY方向の入力操作位置(Px、Py)を限られた数のX検出電極Ex(n)とY検出電極Ey(n)で検出でき、入力操作領域を大面積としても高速に精度良く、その入力操作位置(Px、Py)を検出できる。例えば、X側マルチプレクサ11とY側マルチプレクサ12を入力ポート数が58(X検出電極Ex(n)とY検出電極Ey(n)の総数が58)のマイコンで構成した場合に、図8に示す従来の静電容量式タッチパネル100では、10インチの入力操作領域の入力操作位置(Px、Py)を検出していたのに対し、本実施の形態に係る静電容量式タッチパネル1では、20インチの入力操作領域の入力操作位置(Px、Py)を検出分解能を1/2まで落とさずに検出できる。
上述の実施の形態では、X検出電極ExとY検出電極Eyの検出パターンを、ITOで形成する例で説明したが、より面抵抗の低い銀細線を微小ピッチで格子状に交差させた銀メッシュで形成してもよい。しかしながら、連結パターンJに対して分岐電極Bのパターン領域F内に形成される検出パターンは傾斜して連続するので、その間を銀細線を交差させただけでは確実に電気接続できない恐れがある。そこで、銀メッシュでX検出電極ExとY検出電極Eyの検出パターンを形成する場合には、図6に示す静電容量式タッチパネル10のように、パターン領域F内に形成する分岐電極B、B’の検出パターンを、パターン領域Fの主電極M寄りの輪郭に沿った輪郭パターンBrと、輪郭パターンBrの両側に接続し、分岐電極B、B’の配線方向(図では上下方向)に沿った接続補助パターンBsとから構成する。各パターン領域F内に形成する検出パターンを、並列に接続される輪郭パターンBrと接続補助パターンBsとから構成することにより、パターン領域F内のほぼ全域に検出パターンを形成する主電極Mに対して表面積を減少させることができると共に、輪郭パターンBrと配線方向に沿った連結パターンJとの電気接続が不安定であっても接続補助パターンBsを介して連結パターンJと確実に電気接続する。
また、上述の各実施の形態では、X検出電極ExとY検出電極Eyを絶縁基板2Aの表裏に分けて配線したが、図7に示す静電容量式タッチパネル20のように、絶縁基板2の同一表面に形成してもよい。この実施の形態では、多数のX検出電極Ex(図中右上がりの斜線で示す)と多数のY検出電極Ey(図中右下がりの斜線で示す)とは、Xパターン列FCxとYパターン列FCyが交差する微小幅の連結パターンJxと連結パターンJyの交差部位でのみ両者が重なるので、下層側の連結パターンJyと上層側の連結パターンJxが交差するこの交差部位に絶縁樹脂からなる絶縁ブリッジ5を形成し、絶縁ブリッジ5の表裏に分けて連結パターンJxと連結パターンJyを配線し、配線方向が直交するX検出電極ExとY検出電極Ey間を絶縁する。図7に示す静電容量式タッチパネル20によれば、X検出電極ExとY検出電極Eyのパターン領域F内に形成される検出パターンは、いずれも絶縁基板2を隔てることなく入力操作体に対向するので、入力操作体の接近による浮遊容量CEの変化からいずれの方向の入力操作位置(Px、Py)も精度良く検出できる。
一方、絶縁基板2Aの表裏に分けてX検出電極ExとY検出電極Eyを配線する場合には、背面側に配線する検出電極E(図1に示すタッチパネル1ではY検出電極Ey)は、入力操作体との間に絶縁基板2Aが介在するので、入力操作体が接近することによる浮遊容量の変化量は、表面側の検出電極Eと検出方向に沿って同ピッチで配線される場合であれば小さい。そこで、絶縁基板2Aの投影方向に仮想設定するダイヤ柄のパターン領域の輪郭を、背面側の検出方向に沿った対角線が表面側の検出方向に沿った対角線の長さより短い平行四辺形として、背面側に配線される検出電極Eの検出方向ピッチを表面側に対して短くして、XY方向で同一の検出分解能で入力操作位置(Px、Py)を検出するように調整しても良い。
また、上述の各実施の形態では、各検出電極Eを、主電極Mとその両側の分岐電極B、B’の3本に分岐して形成したが、分岐電極B、B’は、任意の本数を分岐して形成してもよく、更に分岐電極B、B’のパターン領域F内に形成される検出パターンの形状は、主電極Mの検出パターンに比べて小面積であれば、上述の実施の形態に限らず、任意の形状とすることができる。
また、上述の実施の形態では、パターン領域F内の余白領域に三角形のダミーパターンDpを形成したが、その形状は任意であり、必ずしも形成しなくてもよい。更に、ダミーパターンDpを検出パターンの透明導電材料と同一材料で形成する例で説明したが、検出パターンとほぼ同様の屈折率や透明度を有する材料であれば、任意の材料を選択することができる。
更に、入力操作体の接近による検出電極Eの浮遊容量CEの変化をその検出電極Eに交差する検出電極Eに検出電圧信号を加えて検出したが、入力操作体と検出電極Eの間に検出電圧信号を加えて、検出電極Eの電圧から検出するなど、浮遊容量CEの変化から入力操作位置を検出する検出方法は、上述の実施の形態に限らない。
尚、上述の実施の形態では、絶縁基板として透明強化ガラス基板を用い、かつ、検出電極として透明導電材料を用いることで透明なタッチパネルを構成する例を示したが、必ずしも透明なタッチパネルに限定されるものではなく、例えば、プリント配線基板を用いて、その表面及び/又は背面にX検出電極ExとY検出電極Eyの検出パターンを形成することでも好適に実施することが可能である。
本発明は、入力操作領域が大面積の投影型静電容量式タッチパネルに適している。
1 静電容量式タッチパネル
2 絶縁基板
5 絶縁ブリッジ
Ex X検出電極
Ey Y検出電極
M 主電極
B 分岐電極
Fx X側パターン領域
Fy Y側パターン領域
FCx Xパターン列
FCy Yパターン列
CE 検出電極Eの浮遊容量
Dp ダミーパターン
2 絶縁基板
5 絶縁ブリッジ
Ex X検出電極
Ey Y検出電極
M 主電極
B 分岐電極
Fx X側パターン領域
Fy Y側パターン領域
FCx Xパターン列
FCy Yパターン列
CE 検出電極Eの浮遊容量
Dp ダミーパターン
Claims (5)
- 絶縁基板上に、X方向の検出方向に沿って所定間隔を隔てて配線される複数のX検出電極と、
前記絶縁基板上に、X検出電極と絶縁して、Y方向の検出方向に沿って所定間隔を隔てて配線される複数のY検出電極とを備え、
前記複数のX検出電極と複数のY検出電極の各検出電極の浮遊容量の変化を検出し、入力操作体が接近して浮遊容量が変化するX検出電極とY検出電極の絶縁基板上の配設位置から、入力操作体のX、Y方向の入力操作位置(Px、Py)を検出する静電容量式タッチパネルであって、
同一四辺形の輪郭で囲われるX側パターン領域FxとY側パターン領域Fyとから前記絶縁基板の投影方向にダイヤ柄模様が形成される多数のX側パターン領域Fxと多数のY側パターン領域Fyを、前記絶縁基板上に設定し、
各X検出電極は、Y方向に連続する複数のX側パターン領域FxからなるXパターン列FCxに沿ってそれぞれ配線されるX主電極MxとX方向の両側で櫛歯状に分岐された複数のX分岐電極Bxとを有し、
複数のX検出電極のX方向で隣り合う第1X検出電極Ex(n)と第2X検出電極Ex(n+1)は、第1X検出電極Ex(n)のX主電極Mx(n)から第2X検出電極Ex(n+1)側のX分岐電極Bx(n)と、第2X検出電極Ex(n+1)のX主電極Mx(n+1)から第1X検出電極Ex(n)側のX分岐電極Bx(n+1)とを、X方向で隣り合うXパターン列FCxの交互に配線し、
各Y検出電極は、X方向に連続する複数のY側パターン領域FyからなるYパターン列FCyに沿ってそれぞれ配線されるY主電極MyとY方向の両側で櫛歯状に分岐された複数のY分岐電極Byとを有し、
複数のY検出電極のY方向で隣り合う第1Y検出電極Ey(n)と第2Y検出電極Ey(n+1)は、第1Y検出電極Ey(n)のY主電極My(n)から第2Y検出電極Ey(n+1)側のY分岐電極By(n)と、第2Y検出電極Ey(n+1)のY主電極My(n+1)から第1Y検出電極Ey(n)側のY分岐電極By(n+1)とを、Y方向で隣り合うYパターン列FCyの交互に配線し、
各X検出電極のX側パターン領域Fx内に形成される検出パターンの面積を、X方向に沿った両側のX分岐電極BxからX主電極Mxに向かって漸次増大させるとともに、
各Y検出電極のY側パターン領域Fy内に形成される検出パターンの面積を、Y方向に沿った両側のY分岐電極ByからY主電極Myに向かって漸次増大させたことを特徴とする静電容量式タッチパネル。 - 各検出電極の主電極Mの検出パターンを、パターン領域Fのほぼ全域に形成し、分岐電極Bの検出パターンを、ダイヤ柄のパターン領域Fの主電極M寄りの輪郭に沿って形成することを特徴とする請求項1に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記検出パターンを、銀細線を微小ピッチでメッシュ状に配線してパターン領域Fに形成し、前記分岐電極Bの検出パターンを、ダイヤ柄のパターン領域Fの前記分岐電極Bの配線方向の対角線に沿った接続補助パターンBsと前記接続補助パターンBsの両側から主電極M寄りのダイヤ柄の輪郭に沿った輪郭パターンBrとから形成することを特徴とする請求項2に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記分岐電極Bの検出パターンが形成されないパターン領域Fの余白領域に、検出電極と絶縁されたダミーパターンDpを形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の静電容量式タッチパネル。
- Xパターン列FCxとYパターン列FCyが交差する部位で、絶縁ブリッジを介してY方向に配線されるX検出電極とX方向に配線されるY検出電極を交差させ、前記絶縁基板の同一面上に前記複数のX検出電極とY検出電極とを配線することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の静電容量式タッチパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013071037A JP2014194697A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 静電容量式タッチパネル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013071037A JP2014194697A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 静電容量式タッチパネル |
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JP2014194697A true JP2014194697A (ja) | 2014-10-09 |
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ID=51839896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013071037A Pending JP2014194697A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 静電容量式タッチパネル |
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-
2013
- 2013-03-29 JP JP2013071037A patent/JP2014194697A/ja active Pending
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