JP2014193266A - 心電または心拍測定装置 - Google Patents

Abstract

【課題】従来の被測定者の胸部に取り付ける心電または心拍測定装置を取り付ける心電または心拍測定ベルトでは胸部にきつく巻くと胸部が痛くなり、きつくない力で巻きつけると例えば睡眠中のときに接触しているとき測定用の電極が胸から接触が解かれ正しい測定結果が得られないことがあった。
【解決手段】被測定者の胸部に取り付ける心電または心拍測定ベルトに設けた金属性電極を被診断者の胸部に接触させて心電または心拍を測定する心電または心拍測定装置で、その心電または心拍測定ベルトを押える押さえベルトを設ける。
【選択図】図８

Description

本発明は、ベルトに取付けられた一対の電極の間に発生した被測定者の心電位を処理して心電信号または心拍信号を測定する帯状の心電または心拍測定装置に関する。

図１４、図１５は、本出願人が出願し、公開された特許文献１の例を示す。

図１４は、Ｈで示す長時間心電記録器を胸部に巻いて長時間心電記録器Hの裏面にある不図示の本体電極を介して被測定者の心電を測定する例を示し、Ｅは被測定者が異常を感じたときに押してオンし、オンした時間の前後、所定時間の心電結果をメモリから読み出して不図示のメモリカードに記録するイベントスイッチを示す。

図１５は、前記本体電極とは異なり、誘導電極を使用して心電を計測する例を示す。Ｄはディスポーザル誘導電極を、ＤＣで示す誘導コードを長時間心電記録器Hに接続し、ＣＣ５モード、ＣＭ５モードの２つのモードで測定可能である。

図１６は、特許文献２によるもので、撥水加工を施した繊維織物を帯状に形成した帯状体３１その一端に合成樹脂の連結具３２を結着すると共に他端には柔軟な織りゴムで形成した伸縮性のある弾性帯３３の一端を連結して、その他端に上記連結具に着脱自在に連結される連結具３４を取付けてあり、帯状体３１の一方の面に、互いに接触しないように所定の間隔をおいて添着された導電性ゴム板３５、３６からなる一対の電極にそれぞれ電気的に接続されているとともに、帯状体３１の他方の面に、内部回路をそれぞれ電気的に接続する一対の接続端子金具３７、３８を備えた心電信号検出器３９と、心電信号検出器３９の信号を心電表示器４０に送信する心電信号測定ベルトが記載されている。

特開２０１２−４５１９５公報 実公平６−１６８５号公報

以上に述べた特許文献１及び特許文献２は、被測定者が装着した心電ベルトを胸部に巻くとき、締め付け力が弱いと接触不良となる恐れがあり、また締め付け力が強いと長時間痛く、苦しい思いをする恐れがある。心電ベルトを装着して寝返りをうったときにベルトを人体に締め付けてもベルトと人体は一体に固定されているわけではないので、心電または心拍を検出する電極が人体から一瞬でも離れる怖れがある。そうした場合に信号が得られず誤診する怖れがある。

本発明の請求項１は、被測定者の胸部に接触させるベルトに固定された複数の電極からなる電極群と、前記ベルトの中央に配され、前記電極群を介して被測定者の心電信号または心拍信号を測定する心電または心拍測定回路部と、前記電極群と前記測定回路部とは前記ベルトの内部に配されたコードで結合された心電または心拍測定装置で、前記ベルトはシリコン樹脂、ネオプレン樹脂等の軟質樹脂製であって、前記電極は、金属電極で、前記ベルトは前記測定回路部の左右の一方に配した第１のベルト部位と他方に配した第２のベルト部位からなり、前記電極群は、前記ベルトの第１のベルト部位に配された第１の電極と、前記ベルトの第２のベルト部位に配された第２の電極を備え、押さえベルトと、第１ベルト部位の第１の端部に取付けられ、前記押さえベルトを挿入する第１のベルト挿入部と、第２ベルト部位の第２の端部に取付けられ、前記押さえベルトを挿入する第２のベルト部位挿入部と、前記測定回路部と第１のベルト挿入部との間にあって前記押さえベルトを固定する第１のベルト固定部と、前記測定回路部と第２のベルト挿入部との間にあって前記押さえベルトを固定する第２のベルト固定部とを備え、前記押さえベルトを第１のベルト固定部に固定した後、第１のベルト挿入部に通して被測定者の背部に巻きまわし、前記ベルトを被測定者の胸部に押えて他方の第２のベルト挿入部に通して第２のベルト固定部に固定されるように配された心電または心拍測定装置を提供するものである。

請求項２は、前記押えベルトは、被測定者の胸囲を示す目盛りが記録されている請求項１に記載の心電または心拍測定装置を提供するものである。

請求項３は、前記測定回路部は、所定のスイッチ操作により、または所定の心電または心拍波形が発生したとき、その前後の心電または心拍波形を記憶する記憶媒体を備えた請求項２に記載の心電または心拍測定装置を提供するものである。

請求項４は、第１のベルト固定部と第１の電極の間または第２のベルト固定部と第２の電極の間に、接地電極を備えた請求項３に記載の心電または心拍測定装置を提供するものである。

請求項５は、押さえベルト挿入部は、前記押さえベルトがその幅方向及びその垂直方向の移動が規制される移動規制構造になっている請求項４に記載の心電または心拍測定装置を提供するものである。

上述したように、本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、人体の胸部に巻くベルトを、電極部を押圧する構造にして人体への電極部の密着を増強することができた。また、本発明の心電または心拍測定ベルトを長時間装着したままで寝返ったり、横向きに寝たときに心電または心拍測定ベルトが浮いて電極部が人体に接触しない状態になりがちなところを、押さえベルトの、第１のベルト部位の押さえベルト挿入部とベルト固定部で、及び第２のベルト部位の押さえベルト挿入部とベルト固定部で、それぞれ電極を押さえているので、心電または心拍測定ベルトが浮くことがなく正確な心電または心拍を測定することができる。

本発明の心電または心拍測定ベルトの上面から見た図 本発明の心電または心拍測定ベルトの側面から見た図 本発明の心電または心拍測定ベルトの下面を表す図 本発明の心電または心拍測定ベルトの他の側面から見た図 本発明の心電または心拍測定ベルトの電極の断面図 本発明の心電または心拍測定ベルトの押さえベルト 本発明の心電または心拍測定ベルトの押さえベルトの一端の取付図 本発明の心電または心拍測定ベルトを人体に取付ける説明図 本発明の心電または心拍測定ベルトHEの電極で、押さえベルト挿入部６側の電極１２に対する押さえベルト２３の関係を示す図である。 本発明の心電または心拍測定ベルトにメモリカードを取付ける図 本発明の心電または心拍測定ベルトのブロック図 本発明の心電または心拍測定ベルトのＣＰＵに記憶された第１のプログラムを示すフローチャート 本発明の心電または心拍測定ベルトのＣＰＵに記憶された第２のプログラムを示すフローチャート 従来例１ 従来例２ 従来例３

図１は、本発明の心電または心拍測定ベルトの上面図を示す。

ＨＥは本発明の心電または心拍測定ベルトを示し、１は、心電または心拍を測定する回路が収容されている心電または心拍測定回路収容部で、心電または心拍測定回路収容部１の一方の側で２は、第１のベルト部位を示し、３は、心電または測定回路収容部１の他側で第２のベルト部位を示し、第１のベルト部位２には４で示す心電測定の内のＣＭ５測定電極挿入孔が、第１のベルト部位２には５で示す後述の押さえベルトが挿入される押さえベルト挿入部が設けられている。さらに、第２のベルト部位３には、６で示す後述のベルトが挿入されるベルト挿入部が示されている。７は、被測定者が、気持ちが悪くなって異常と感じたとき、押すとスイッチが入って押した前後の心電を後述のメモリカードに記憶するイベントスイッチを示す。

図２は、本発明の心電または心拍測定ベルトHEの側面図を示す。

後述の押さえベルトが取付けられるべく第１のベルト部位２側には８で示すベルトバックル機構、第２のベルト部位３側には９で示すベルト取り付け部が設けられる。後述の押さえベルトは２つの孔を持ち、その孔にベルト取り付け部９を通して後述するようにして固定する。第１のベルト部位２の裏面には被測定者の胸部に当てて心電または心拍を測定する１０で示す電極が設けられ、第２のベルト部位３の裏面に、同じく１１で示す接地電極、１２で示す電極が設けられている。１３は前記電池を閉鎖する電池蓋を示し、１４は、後述のメモリカードを後述のメモリカード室に挿入してメモリカード室を閉鎖するメモリカード蓋を示す。

図３は、本発明の心電または心拍測定ベルトHEの裏面を示す。

心電または心拍測定回路収容部１に電池蓋１３が示され心電または心拍測定回路収容部１には不図示の制御回路が設けられ、前記電池から心電または心拍測定の際に前記制御回路に給電される。電極１０が第１のベルト部位２に、接地電極１１、電極１２が第２のベルト部位３に配されている。接地電極１１は、第２のベルト部位３の側でなくて第１のベルト部位２の側にあってもよい。

図４は、心電または心拍測定ベルトHEの図３と異なる反対側の側面図を示す。

図２で示したメモリカード蓋１４及びその開閉機構も存在しない。

図５は、本発明の心電または心拍測定ベルトHEの電極で、押さえベルト挿入部６側の電極１２の断面図を示す。

電極１２に対して不図示の電池から給電される、１５で示すフレキシブルプリント板を、１６で示すシリコンゴム、１７で示す電極結合部を介して１８で示すネジで電極１２とフレキシブルプリント板１５、シリコンゴム１６、電極結合部１７を一体的に固定する。

図６は、本発明の心電または心拍測定ベルトの押さえベルトを示し、図７は、本発明の心電または心拍測定ベルトの押さえベルトの一端の取付図を示す。

２３は、心電または心拍測定回路収容部１と心電または心拍測定ベルトHEと接続し、被測定者の胸部を巻きまわし、心電または心拍測定ベルトＨＥを被測定者側の胸部を押圧する押さえベルトを示す。

押さえベルト２３には数値が示され、被測定者の胸囲の数値に合わせて押さえベルト被測定者の胸部をしめつける。押さえベルト２３には、２３Ａおよび２３Ｂで示す押さえベルト取付孔が設けられ、心電または心拍ベルトＨＥに設けられた押さえベルト取付部９に、押さえベルト２３の押さえベルト取付孔２３Ａ、２３Ｂの間の中央を折り曲げて押さえベルト孔２３Ａ、２３Ｂを重ね合わせて挿入して２３Cで示すホックのような結合部材で押さえベルトを結合して胸部の周りを一周し、押さえベルト２３の他端をベルトバックル機構８で固定する。ベルトバックル機構８は、不図示であるが、一般にズボンのベルトを固定する機構と類似し、貫通する凹部にベルトを通し、歯付きのレバーを回動させて歯でベルトを固定する機構である。ベルトバックル機構の端部に胸囲と一致する数値をあわせて押さえベルト２３を結合する。

押さえベルト挿入部５、６は、押さえベルト２３の長手方向に直行する横方向の移動は規制され、電極１０、接地電極１１、電極１２の上に通り、横方向に外れることはないように、また押さえベルトの長手方向に垂直な方向の移動も規制している。

図８は、本発明の心電または心拍測定ベルトを人体に取付ける説明図を示す。

被測定者の人体Ｂの胸部ＢＡに心電または心拍測定ベルトＨＥのベルト固定部９に、押さえベルト２３を固定し、心電または心拍測定ベルトの電極１０、接地電極１１、電極１２を胸部の所定の位置に押し当てて、押さえベルト２３を押さえベルト挿入部６を通過させ、被測定者の背部ＢＢを通り、押さえベルト挿入部５を通過させ、バックル機構８で固定する。そのときにあらかじめ測定した被測定者の胸囲に相当する値にバックル機構８の端部を合わせて固定する。

接地電極１１、電極１２の位置は、押さえベルト挿入部６の位置とベルト固定部９との間にあり、電極１０の位置は、押さえベルト５挿入部５とバックル機構８の間にあって押さえベルトを胸部の所定の位置に固定したときに押さえベルト２３によって接地電極１１と電極１２が、心電または心拍測定ベルトＨＥの押さえベルト固定部９と押さえベルト挿入部６によって被測定者の胸部に押し付けられるようになる。また、電極１０は押さえベルトのバックル機構８と押さえベルト挿入部５によって被測定者の胸部に押し付けられるようになる。

図９は、本発明の心電または心拍測定ベルトHEの電極で、押さえベルト挿入部６側の電極１２に対する押さえベルト２３の関係を示す図である。

押さえベルト２３を押さえベルト挿入部６に通して、押さえベルト孔２３Ａ、２３Ｂを重ねてベルト固定部９に取り付け、電極１２を被測定者の胸部ＢＡに当てて押さえベルトを引っ張って被測定者の背部側にまわし、押さえベルト２３を不図示のベルト挿入部５に通して不図示のバックル機構８で固定する。前述したように押さえベルト２３は押さえベルト挿入部６とベルト固定部９の間で被測定者の胸部に対して電極１２を押さえているので電極の被測定者の胸部から離れるのを防止する効果を有する。

図１０は、本発明の心電または心拍測定ベルトにメモリカードを取付ける図を示す。

心電または心拍測定回路収容部１の側面の一側に１９で示すメモリカード室があり、そのメモリカード室１９に２０で示す、後述の心電信号または心拍信号を記録するメモリカードが挿入されている。２１はメモリカードに記録されたことを示す記録表示器で、２２は回路の調整孔を示す。

図１１は、本発明の心電または心拍測定ベルトのシステム構成を表すブロック図を示す。

２５は本発明の心電または心拍測定ベルトをシステムとして全体を制御するＣＰＵを示し、ＳＷ１はＣＰＵ２５を起動するスイッチを示す。ＣＰＵ２５には被測定者の胸部に接触するＣＭ５測定用の電極挿入孔４、電極１０、１２、接地電極１１が接続され、電極挿入孔４に挿入された電極及び電極１０、１２を介して２４で示し、心電または心拍波形が測定される心電／心拍波形測定部が接続する。心電または心拍波形がＣＰＵ２５内に設けられたＡ／Ｄ変換器でデジタル信号に変換され２６で示すＲＡＭに記憶される。

被測定者自身で不整脈や狭心症状を自覚したときに、それを記録するためにオンするイベントスイッチ７がＣＰＵに接続されている。イベントスイッチ７がオンしたときにＲＡＭ内の心電または心拍データにその旨を記録する。

またＣＰＵ２５にあらかじめ徐脈、頻脈、心停止、ＲＲ間隔異常などの心拍変動状態を記憶し、その状態に相応した状態が到来したときに自動的に記録するするオートトリガ機能を備えている。

イベントスイッチ７による記録または心電または心拍が異常状態であることを自動的に記録した前後の所定時間の心電信号を２０で示すメモリカードに記録する。

図１２は、本発明の心電または心拍測定ベルトのＣＰＵに記憶された第１のプログラムを示すフローチャートである。

Ｓ１で心電または心拍情報を出力し、Ｓ２でその心電または心拍情報をＲＡＭに記憶する。Ｓ３でイベントスイッチ７がオンしたとき、Ｓ４でオンした前後のｔ時間分の心電信号をメモリカードに記録する。

図１３は、本発明の心電または心拍測定ベルトのＣＰＵに記憶された第２のプログラムを示すフローチャートである。

Ｓ１１で心電または心拍情報を出力し、Ｓ１２でその心電または心拍情報をＲＡＭに記憶する。Ｓ１３で所定事象、例えば徐脈、頻脈、心停止、ＲＲ間隔異常などを自動的に検出したとき、Ｓ１４でその前後のｔ時間分の心電信号をメモリカードに記録する。

電極１０、接地電極１１、電極１２は金属であるので接触性を高めるため導電ペーストを塗布して使用すると測定時に安定した好結果が得られる。

ＨＥ・・・心電または心拍測定ベルト
１・・・・心電または心拍測定回路収容部
２・・・・第１のベルト部位
３・・・・第２のベルト部位
４・・・・電極挿入孔
５・・・・押さえベルト挿入部
６・・・・押さえベルト挿入部
７・・・・イベントスイッチ
８・・・・バックル機構
９・・・・ベルト固定部
１０・・・電極
１１・・・接地電極
１２・・・電極
１３・・・電池蓋
１４・・・メモリカード蓋
１５・・・フレキ板
１６・・・シリコンゴム
１７・・・電極結合部
１８・・・ネジ
１９・・・メモリカード室
２０・・・メモリカード
２１・・・記録表示器
２２・・・調整孔
２３・・・押さえベルト
２３Ａ、２３Ｂ・・・押さえベルト孔
２３Ｃ・・結合部材
２４・・・心電／心拍波形測定部
２５・・・ＣＰＵ
２６・・・ＲＡＭ

Claims (5)

1. 被測定者の胸部に接触させるベルトに固定された複数の電極からなる電極群と、前記ベルトの中央に配され、前記電極群を介して被測定者の心電信号または心拍信号を測定する心電または心拍測定回路部と、前記電極群と前記測定回路部とは前記ベルトの内部に配されたコードで結合された心電または心拍測定装置で、前記ベルトはシリコン樹脂、ネオプレン樹脂等の軟質樹脂製であって、前記電極は、金属電極で、前記ベルトは前記測定回路部の左右の一方に配した第１ベルト部位と他方に配した第２のベルト部位からなり、前記電極群は、前記ベルトの第１のベルト部位に配された第１の電極と、前記ベルトの第２のベルト部位に配された第２の電極を備え、押さえベルトと、第１のベルト部位の第１の端部に取付けられ、前記押さえベルトを挿入する第１のベルト挿入部と、第２のベルト部位の第２の端部に取付けられ、前記押さえベルトを挿入する第２のベルト挿入部と、前記測定回路部と第１のベルト挿入部との間にあって前記押さえベルトを固定する第１のベルト固定部と、前記測定回路部と第２のベルト挿入部との間にあって前記押さえベルトを固定する第２のベルト固定部とを備え、前記押さえベルトを第１のベルト固定部に固定した後、第１のベルト挿入部に通して被測定者の背部に巻きまわし、前記ベルトを被測定者の胸部に押えて他方の第２のベルト挿入部に通して第２のベルト固定部に固定されるように配された心電または心拍測定装置。
2. 前記押えベルトは、被測定者の胸囲を示す目盛りが記録されている請求項１に記載の心電または心拍測定装置。
3. 前記測定回路部は、所定のスイッチ操作により、または所定の心電または心拍波形が発生したとき、その前後の心電または心拍波形を記憶する記憶媒体を備えた請求項２に記載の心電または心拍測定装置。
4. 第１のベルト固定部と第１の電極の間または第２のベルト固定部と第２の電極の間に、接地電極を備えた請求項３に記載の心電または心拍測定装置。
5. 押さえベルト挿入部は、前記押さえベルトがその幅方向及びその垂直方向の移動が規制される移動規制構造になっている請求項４に記載の心電または心拍測定装置。