JP2014192652A - アレーアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 F/B比を改善することが可能なアレーアンテナを提供する。
【解決手段】 グランド導体の第1の位置に給電モノポール素子が配置されている。グランド導体の、第1の位置を取り囲む少なくとも3個所の第2の位置の各々に無給電モノポール素子が配置されている。可変リアクタンス素子が無給電モノポール素子の各々を終端する。複数のスリットがグランド導体に形成されている。スリットの各々は、相互に隣り合う第2の位置の間に配置され、第2の位置同士を結ぶ仮想線と交差する方向に延びる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、給電素子と、その周囲を取り囲む複数の無給電素子とを有するアレーアンテナに関する。
特許文献1に、指向特性の制御が容易なアレーアンテナが開示されている。特許文献1に開示されたアレーアンテナは、1本の給電素子と、この給電素子を取り囲むように配置された複数の無給電素子を含む。給電素子の長さと無給電素子の長さとは等しい。無給電素子は、可変リアクタンス素子により終端されている。
可変リアクタンス素子を誘導性インダクタンスにすると、無給電素子の電気長が給電素子の電気長より長くなり、無給電素子が反射器として働く。可変リアクタンス素子を容量性リアクタンスにすると、無給電素子の電気長が給電素子の電気長より短くなり、無給電素子が導波器として働く。1つの無給電素子を導波器として動作させ、他の無給電素子を反射器として動作させると、給電素子を中心として、導波器として動作している無給電素子の方向の利得が高い指向特性が得られる。無給電素子を終端している可変リアクタンス素子のリアクタンスを変化させることにより、アレーアンテナの指向特性を変化させることができる。
特許文献2に、無給電素子を終端する可変リアクタンス素子の最適なリアクタンス値を演算する方法が開示されている。この方法によると、所望の無線信号が到来する方向を示す方位角に基づいて、高次元アルゴリズムの運動方程式を用いて、評価関数が最小になるように繰返し演算が行われる。評価関数は、可変リアクタンス素子のリアクタンス値と方位角との関数であり、アレーアンテナの利得に基づいて定義される。
特許文献3に、無給電素子を終端する可変リアクタンス素子としてバラクタダイオードを用いたアレーアンテナが開示されている。給電素子から増幅器を介して受けた受信信号に基づいて、到来波の周波数偏移スペクトルを検出することにより、到来波の方位角を推定する。
特許文献4に、無給電素子を終端する可変リアクタンス素子として2つのバラクタダイオード、及び1つのインダクタを用いたアレーアンテナが開示されている。2つのバラクタダイオードと1つのインダクタが直列に接続されている。2つのバラクタダイオードは、相互に逆向きに接続されている。
特許文献5に、到来波の到来方向を、より正確に推定することができるアレーアンテナが開示されている。このアレーアンテナにおいては、アレーアンテナの指向特性をある方向に設定したときの電力強度と、基準電力パターンとを比較することにより、到来波の到来方向が推定される。
特開2001−24431号公報 特開2004−153854号公報 特開2006−186540号公報 特開2007−221523号公報 特開2012−90254号公報
到来波の到来方向をより正確に推定するために、アレーアンテナの指向特性のフロントバックレシオ(F/B比)を高くすることが望まれる。
本発明の目的は、F/B比を改善することが可能なアレーアンテナを提供することである。
本発明の一観点によると、
グランド導体と、
前記グランド導体の第1の位置に配置された給電モノポール素子と、
前記グランド導体の、前記第1の位置を取り囲む少なくとも3個所の第2の位置の各々に配置された無給電モノポール素子と、
前記無給電モノポール素子の各々を終端する可変リアクタンス素子と、
前記グランド導体に形成された複数のスリットと
を有し、
前記スリットの各々は、相互に隣り合う前記第2の位置の間に配置され、前記第2の位置同士を結ぶ仮想線と交差する方向に延びるアレーアンテナが提供される。
可変リアクタンス回路のリアクタンス素子を変化させることにより、アレーアンテナの指向特性を変化させることができる。グランド導体にスリットを設けることにより、F/B比を改善することができる。
本発明の他の観点によると、前記可変リアクタンス素子の各々が、ダイオードとリアクタンス素子とを含み、前記ダイオードに順方向電流が流れている状態と、流れていない状態とで、前記可変リアクタンス素子のリアクタンスが2値の間で切り替わるように構成されているアレーアンテナが提供される。
可変リアクタンス回路のリアクタンス値を2値の間で切り替えるため、リアクタンス値の組み合わせが単純になり、複雑なアルゴリズムを適用することなく、到来波の方位を推定することが可能になる。
複数の前記スリットは、前記第1の位置を中心として放射状に配置することが好ましい。
前記スリットの各々の長さは、前記給電モノポール素子の動作周波数に対応する波長の0.03倍以上にすることが好ましい。
前記スリットの各々は、前記グランド導体の外周まで達する構成とすることが好ましい。
さらに、前記グランド導体の外周において、前記スリットの各々の開放部の両側の2点間を相互に接続する抵抗素子を有するアレーアンテナが提供される。抵抗素子を配置することにより、水平偏波のピーク利得に対する垂直偏波のピーク利得の比を大きくすることができる。
前記抵抗素子の抵抗値は10Ω以上にすることが好ましい。抵抗値を10Ω以上にすると、水平偏波のピーク利得に対する垂直偏波のピーク利得の比を大きくする効果が高くな
る。
可変リアクタンス回路のリアクタンス素子を変化させることにより、アレーアンテナの指向特性を変化させることができる。グランド導体にスリットを設けることにより、アレーアンテナのF/B比を改善することができる。
図1は、実施例1によるアレーアンテナの斜視図である。 図2Aは、実施例1によるアレーアンテナの給電モノポール素子に接続された整合回路の等価回路図であり、図2Bは、可変リアクタンス回路の等価回路図である。 図3A〜図3Dは、指向特性のシミュレーション対象として採用したアレーアンテナの平面図である。 図4は、図3A〜図3Dのアレーアンテナの指向特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 図5は、F/B比と、スリットの長さとの関係を示すグラフである。 図6A及び図6Bは、それぞれスリットが設けられていないアレーアンテナ、及びスリットが設けられたアレーアンテナの電流分布のシミュレーション結果を示す図である。 図7は、実施例2によるアレーアンテナの平面図である。 図8は、実施例2によりアレーアンテナの水平偏波の指向特性を、抵抗素子の種々の抵抗値について示すグラフである。 図9は、実施例2によりアレーアンテナの垂直偏波の指向特性を、抵抗素子の種々の抵抗値について示すグラフである。 図10Aは、垂直偏波のF/B比と、抵抗素子の抵抗値との関係を示すグラフであり、図10Bは、V/H比と、抵抗素子の抵抗値との関係を示すグラフである。 図11A〜図11Cは、グランド導体を円形にしたアレーアンテナの例を示す平面図である。 図12A及び図12Bは、それぞれグランド導体を正三角形及び正五角形にしたアレーアンテナの例を示す平面図である。
[実施例1]
図1に、実施例1によるアレーアンテナの斜視図を示す。平面形状がほぼ正方形のグランド導体10の第1の位置15に、給電モノポール素子11が配置されている。第1の位置15は、例えばグランド導体10の中心に一致する。グランド導体10の、第1の位置15を取り囲む複数の第2の位置16の各々に無給電モノポール素子12が配置されている。第2の位置16は、例えば正方形の平面形状を有するグランド導体10の四隅に一致する。
給電モノポール素子11及び無給電モノポール素子12は、グランド導体10に対して垂直である。給電モノポール素子11とグランド導体10との短絡を回避するために、給電モノポール素子11の基部の近傍において、グランド導体10が部分的に除去されている。同様に、無給電モノポール素子12とグランド導体10との短絡を回避するために、無給電モノポール素子12の基部の近傍において、グランド導体10が部分的に除去されている。
無給電モノポール素子12の各々は、可変リアクタンス回路14を介して接地(終端)されている。グランド導体10に複数のスリット13が形成されている。スリット13の各々は、相互に隣り合う第2の位置16の間に配置され、第2の位置16同士を結ぶ仮想
直線と交差する方向に延びる。実施例1においては、スリット13の各々は、グランド導体10の4つの辺の各々の中点からグランド導体10の中心、すなわち第1の位置15に向かって延びる。言い換えると、複数のスリット13は、第1の位置15を中心として放射状に配置され、グランド導体10の外周まで達している。
給電モノポール素子11の動作周波数をλで表したとき、グランド導体10の一辺の長さは、例えばλ/6に設定される。給電モノポール素子11及び無給電モノポール素子12の長さも、λ/6に設定される。給電モノポール素子11及び無給電モノポール素子12の各々の基部にインダクタンスを挿入することにより、電気長を補償することができる。
図2Aに、給電モノポール素子11の基部に挿入された整合回路の等価回路図を示す。整合回路は、シリーズインダクタ20及びシャントインダクタ21を含む。高周波回路22から整合回路を介して給電モノポール素子11に給電される。シリーズインダクタ20のインダクタンスは、例えば13.5nHであり、シャントインダクタ21のインダクタンスは、例えば4nHである。
図2Bに、可変リアクタンス回路14の等価回路図を示す。給電モノポール素子12が、ダイオード24とインダクタ25との直列回路を介して接地されている。直流電源28が、抵抗素子27及びチョークコイル26を介して、ダイオード24に順方向電流を流す。スイッチ29が、直流電源28、抵抗素子27、チョークコイル26、及びダイオード24を含む電流路のオンオフを行う。
ダイオード24に順方向の電流が流れているとき、アレーアンテナの動作周波数帯においては、ダイオード24が短絡されていることと等価である。このため、無給電モノポール素子12はインダクタ25により終端される。ダイオード24に電流が流れていないとき、アレーアンテナの動作周波数帯においては、ダイオード24がオープン状態(開放状態)であることと等価である。このため、無給電モノポール素子12は、グランド導体10から絶縁される。すなわち、終端インピーダンスが無限大になる。このように、可変リアクタンス回路14のリアクタンス値は、スイッチ29のオンオフにより、2値の間で切り替わる。
一例として、インダクタ25のインダクタンスは15nHであり、チョークコイル26のインダクタンスは82nHであり、抵抗素子27の抵抗値は1kΩであり、直流電源28の電圧は3Vである。
次に、グランド導体10に設けられたスリット13(図1)の効果について説明する。グランド導体10にスリットを設けていないアレーアンテナと、スリットを設けたアレーアンテナとの指向特性のシミュレーションを行なった。
図3A〜図3Dに、シミュレーションの対象となるアレーアンテナの平面図を示す。いずれのアレーアンテナにおいても、グランド導体10は、一辺の長さが50mmの正方形である。グランド導体10の中心に給電モノポール素子11が配置され、4個所の頂点に、それぞれ無給電モノポール素子12が配置されている。無給電モノポール素子12の各々は、図2Bに示した可変リアクタンス回路14で終端されている。
図3Aに示したアレーアンテナにおいては、グランド導体10にスリットが設けられていない。図3B〜図3Dに示したアレーアンテナにおいては、グランド導体10に、各辺の中点から中心に向かって延びるスリット13が設けられている。スリット13の幅は1mmである。図3B、図3C、図3Dに示したアレーアンテナのスリット13の長さは、
それぞれ15mm、20mm、23mmである。
図3A〜図3Dにおいて、上方を方位角の基準(方位角0°)とし、時計回りを方位角の正の向きと定義する。方位角225°の位置(図3A〜図3Dにおいて左下)の無給電モノポール素子12に接続された可変リアクタンス回路14のスイッチ29(図2B)をオンにし、他の無給電モノポール素子12に接続された可変リアクタンス回路14のスイッチ29(図2B)をオフにしたときの指向特性をシミュレーションにより求めた。すなわち、方位角225°の位置の無給電モノポール素子12は、15nHのインダクタンスで終端され、他の無給電モノポール素子12は、オープン状態である。このとき、15nHのインダクタンスで終端された無給電モノポール素子12は反射器として動作する。動作周波数は920MHzとした。
図4に、垂直偏波の水平面内における指向特性のシミュレーション結果を示す。アクティブ型の無線タグは、通常、無指向性の放射を実現するために、垂直偏波の信号を発信している。アレーアンテナを、無線タグの位置検出器として使用する場合には、垂直偏波の指向特性が重要である。図4において、アンテナ利得を単位「dBi」で表す。破線3Aが、図3Aに示したアレーアンテナの指向特性を示し、実線3B〜3Dが、それぞれ図3B〜図3Dに示したアレーアンテナの指向特性を示す。いずれのアレーアンテナにおいても、方位角45°において利得が最大になっている。
図5に、スリット13(図3B〜図3D)の長さと、指向特性のフロントバックレシオ(F/B比)との関係を示す。横軸はスリット13の長さを単位「mm」で表し、縦軸はF/B比を単位「dB」で表す。スリットの長さが0mmの点は、図3Aに示したアレーアンテナのF/B比を示す。グランド導体10(図3B〜図3D)にスリット13を設けると、F/B比が改善されることがわかる。また、スリット13を長くするに従って、F/B比が大きくなっている。
図6A及び図6Bに、それぞれ図3A及び図3Dに示したアレーアンテナの電流分布のシミュレーション結果を示す。図6A及び図6Bにおいて、電流が相対的に大きな領域が、相対的に濃い色で表されている。いずれの場合にも、グランド導体10のうち、方位角225°の方位に位置する頂点の近傍、及び中心の近傍に電流が集中していることがわかる。図6Aと図6Bとを比較すると、スリット13を形成すると、スリット13で仕切られた4つの領域の電流分布の独立性が高まる。このため、無給電モノポール素子12の独立性が高くなり、方位角225°の方向に位置する無給電モノポール素子12が反射器として動作しやすくなる。その結果、F/B比が改善されたと考えられる。
図5から、スリット13の長さを8mmにすると、スリットを設けていない場合(図3A)に比べて、F/B比が2dB程度改善されることがわかる。F/B比の2dBの改善は、有意な改善であるといえる。長さ8mmは、アレーアンテナの動作周波数に対応する波長λの約0.03倍である。従って、一般的に、スリット13の長さを、動作周波数に対応する波長λの0.03倍以上にすることが好ましい。グランド導体10の一辺の長さが、約λ/6であるから、スリット13の長さを、グランド導体10の一辺の長さの0.18倍以上にすることが好ましい。言い換えると、無給電モノポール素子12が配置されている第2の位置16を通過する円周の直径の0.13倍以上にすることが好ましい。
実施例1では、可変リアクタンス回路14(図2)が、2値の間で切り替えられる。このため、複数の可変リアクタンス回路14のとり得るリアクタンス値の組み合わせが少ない。アレーアンテナの指向特性を一方向に向ける場合、複数の可変リアクタンス回路14のうち1つを誘導性にし、他をオープン状態にする。例えば、4個の無給電モノポール素子12を有する実施例1の場合には、可変リアクタンス回路14の取り得るリアクタンス
値の組み合わせは、高々4通りである。
[実施例2]
図7に、実施例2によるアレーアンテナの平面図を示す。以下、実施例1との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
実施例1では、スリット13の、グランド導体10の外周側の端部が開放されていた(図1)。実施例2においては、グランド導体10の外周において、スリット13の各々の開放部の両側の2点間が、抵抗素子30により相互に接続されている。実施例1は、抵抗素子30の抵抗値が無限大である場合に相当する。
図8及び図9に、それぞれ実施例2によるアレーアンテナの水平偏波及び垂直偏波の指向特性のシミュレーション結果を示す。図8及び図9において、アンテナ利得を単位「dBi」で表す。抵抗素子30(図7)の抵抗値が0Ω、5Ω、10Ω、20Ω、及び50Ωの場合についてシミュレーションを行なった。スリット13(図6)の長さは23mmとした。その他のシミュレーション条件は、図4に示した実施例1のシミュレーション条件と同一である。
水平偏波の指向特性は、図8に示したように、方位角135°及び315°の方向で利得が極大値を示し、方位角45°及び225°の方向で利得が極小値を示す。垂直偏波の指向特性は、図9に示したように、方位角45°の方向で利得が最大となる。
図10Aに、垂直偏波の指向特性のF/B比と、抵抗素子30(図7)の抵抗値との関係を示す。横軸は抵抗値を表し、縦軸はF/B比を単位「dB」で表す。抵抗値を大きくするに従って、F/B比が改善されていることがわかる。抵抗値を10Ωにすると、抵抗値が0Ωのときに比べて、F/B比が約2dB改善していることがわかる。抵抗値が0Ωのときに比べて、有意なF/B比の改善効果を得るために、抵抗素子30の抵抗値を10Ω以上にすることが好ましい。
抵抗素子30の抵抗値が無限大の状態に相当する実施例1のアレーアンテナのF/B比は約11dBであった。抵抗値を、少なくとも20Ω〜50Ωの範囲内に設定すると、F/B比を、実施例1によるアレーアンテナのF/B比より大きくすることができる。
図10Bに、水平偏波のピーク利得に対する垂直偏波のピーク利得の比(以下、「V/H比」という。)と、抵抗素子30(図7)の抵抗値との関係を示す。横軸は、抵抗値を表し、縦軸はV/H比を単位「dB」で表す。水平偏波のピーク利得は、図8に示したように、方位角135°または315°の方向に現れる。垂直偏波のピーク利得は、図9に示したように、方位角45°の方向に現れる。アクティブ型の無線タグから放射される垂直偏波の信号を検出して、無線タグの位置を推定する場合には、垂直偏波の成分が有意な信号となり、水平偏波の成分はノイズとなる。良好なS/N比を確保するために、V/H比を大きくすることが好ましい。
図10Bに示すように、抵抗値が大きくなるに従って、V/H比が大きくなっている。抵抗素子30の抵抗値が無限大の状態に相当する実施例1のアレーアンテナのV/H比は、抵抗値が0ΩのときのV/H比とほぼ同程度である。図10Bに示したシミュレーション結果から、抵抗素子30(図7)を取り付けることにより、スリット13の外側の端部が短絡されている場合、及び開放されている場合のいずれの場合よりも、V/H比を改善することができる。
上記実施例1及び実施例2では、グランド導体10(図1、図7)の平面形状を正方形
にしたが、他の形状にしてもよい。特に、垂直偏波は、グランド導体10の平面形状の影響を受け難いため、正方形以外の形状を採用しても、実施例1及び実施例2の場合と同様の効果を得ることができる。
図11Aに、グランド導体10の平面形状を円形にしたアレーアンテナの平面図を示す。円形のグランド導体10の中心に給電モノポール素子11が配置されている。4本の無給電モノポール素子12は、給電モノポール素子11が配置された位置を中心とした円周上に、等間隔に配置される。スリット13は、相互に隣り合う無給電モノポール素子12が配置されている位置を両端とする線分の垂直二等分線に沿って配置される。
図11Bに示すように、無給電モノポール素子12の本数を3本にしてもよいし、図10Cに示すように、無給電モノポール素子12の本数を5本にしてもよい。さらに、無給電モノポール素子12を6本以上にしてもよい。
図11B及び図11Cのいずれの構成例においても、無給電モノポール素子12は、給電モノポール素子11を中心とした円周上に等間隔で配置される。スリット13は、相互に隣り合う無給電モノポール素子12が配置されている位置を両端とする線分の垂直二等分線に沿って配置される。
図12Aに示すように、グランド導体10の平面形状を正三角形にしてもよいし、図12Bに示すように、正五角形にしてもよい。いずれの場合にも、グランド導体10の中心に給電モノポール素子11が配置され、グランド導体10の頂点に対応する位置に無給電モノポール素子12が配置される。スリット13は、グランド導体10の各辺の垂直二等分線に沿って配置される。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 グランド導体
11 給電モノポール素子
12 無給電モノポール素子
13 スリット
14 可変リアクタンス回路
15 第1の位置
16 第2の位置
20 シリーズインダクタ
21 シャントインダクタ
22 高周波回路
24 ダイオード
25 インダクタ
26 チョークコイル
27 抵抗素子
28 直流電源
29 スイッチ
30 抵抗素子

Claims (7)

  1. グランド導体と、
    前記グランド導体の第1の位置に配置された給電モノポール素子と、
    前記グランド導体の、前記第1の位置を取り囲む少なくとも3個所の第2の位置の各々に配置された無給電モノポール素子と、
    前記無給電モノポール素子の各々を終端する可変リアクタンス素子と、
    前記グランド導体に形成された複数のスリットと
    を有し、
    前記スリットの各々は、相互に隣り合う前記第2の位置の間に配置され、前記第2の位置同士を結ぶ仮想線と交差する方向に延びるアレーアンテナ。
  2. 前記可変リアクタンス素子の各々は、ダイオードとリアクタンス素子とを含み、前記ダイオードに順方向電流が流れている状態と、流れていない状態とで、前記可変リアクタンス素子のリアクタンスが2値の間で切り替わるように構成されている請求項1に記載のアレーアンテナ。
  3. 複数の前記スリットは、前記第1の位置を中心として放射状に配置されている請求項1または2に記載のアレーアンテナ。
  4. 前記スリットの各々の長さは、前記給電モノポール素子の動作周波数に対応する波長の0.03倍以上である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアレーアンテナ。
  5. 前記スリットの各々は、前記グランド導体の外周まで達している請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアレーアンテナ。
  6. さらに、前記グランド導体の外周において、前記スリットの各々の開放部の両側の2点間を相互に接続する抵抗素子を有する請求項5に記載のアレーアンテナ。
  7. 前記抵抗素子の抵抗値は10Ω以上である請求項6に記載のアレーアンテナ。
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