JP2014186782A - データアーカイブシステム、データライブラリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスク格納装置の収納状況を簡易に把握する手段を提供する。
【解決手段】データライブラリ装置は、記録媒体格納部と記録再生部と装置制御部とを備え、サーバは、前記記録媒体格納部を管理するための記録媒体格納部情報を記憶するサーバ記憶部と前記データライブラリ装置の動作を制御するサーバ制御部とを備え、前記サーバ制御部は、前記サーバ記憶部に記憶された前記記録媒体格納部に係る記録媒体格納部情報を前記記録媒体格納部が格納している記録媒体に記録するよう前記データライブラリ装置を制御する。
【選択図】図16
【解決手段】データライブラリ装置は、記録媒体格納部と記録再生部と装置制御部とを備え、サーバは、前記記録媒体格納部を管理するための記録媒体格納部情報を記憶するサーバ記憶部と前記データライブラリ装置の動作を制御するサーバ制御部とを備え、前記サーバ制御部は、前記サーバ記憶部に記憶された前記記録媒体格納部に係る記録媒体格納部情報を前記記録媒体格納部が格納している記録媒体に記録するよう前記データライブラリ装置を制御する。
【選択図】図16
Description
本発明は、データアーカイブシステム、データライブラリ装置に関するものである。
本技術分野の背景技術として、特開2008−287828号公報がある。特許文献1には「本発明は起動時におけるインベントリ処理を、オートローダーに搭載した不揮発メモリに記憶させることで、磁気テープマガジンが排出されない限り、次回以降のインベントリ処理を、この不揮発メモリから磁気テープ情報を読み取ることで代用し、必要以上のインベントリ処理を省略することで、弊害を抑制、低減することのできるオートローダーを製造することが可能である。」と記載されている。
特許文献1では、常に正しいテープ情報でデータバックアップを実施するためにインベントリ処理を行なうと、その結果をオートローダーに搭載した不揮発性メモリに記憶しておき、テープが排出されない限り、前記不揮発性メモリに記憶した情報を読み取ることでインベントリ処理の代用とし、インベントリ処理を省略しているが、媒体の交換が発生した際のインベントリ処理省略については考慮されていない。
そこで、本発明は、媒体の交換が発生したとしても、すべての媒体に対するインベントリ処理を実施せずとも、常に正しい媒体情報に基づいて制御することが可能なデータアーカイブシステム、データライブラリ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明によれば、複数の記録媒体を内蔵した記録媒体格納装置を取り外す際には該記録媒体格納装置の情報を記録媒体に書き出し、また、記録媒体格納装置を取り付ける際には前記記録媒体に書き出した情報を読み出すため、記録媒体格納装置が備えるすべての記録媒体の内容を調査せずとも、正しい媒体情報に基づいて制御可能なデータアーカイブシステムを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1はデータアーカイブシステムの構成を示すブロック図である。101はデータライブラリ装置であり、記録時には、サーバ115からデータ記録命令を受け、データを受け取り、受け取ったデータを光ディスク108に記録する。再生時には、光ディスク108からデータを再生し、サーバ115にデータを受け渡す。
102はデータライブラリ装置のCPU(Central Processing Unit)であり、サーバ115からの要求により、光ディスク運搬装置106を制御して、光ディスク格納装置107に格納された複数枚の光ディスク108の中から所望の光ディスクを選択し、データ記録再生装置109、110、111に送る。また、光ディスク運搬装置106を制御してデータ記録再生装置109、110、111から光ディスク108を受け取り、光ディスク格納装置107内の所定の位置に光ディスクを格納する。また、記憶装置112への情報の読み書きを行なう他、光ディスク格納装置着脱検出部113、扉開閉検出部114が検出した情報を取得し、取得した情報に基づく制御を行なう。
103はユーザインタフェース部であり、各種スイッチなど、ユーザがデータライブラリ装置を操作するための手段を提供する。104は情報表示部であり、液晶ディスプレイやLED(Light Emitting Diode)によってデータライブラリ装置の稼動状況など各種情報を表示する。105はメモリであり、各種のプログラムや情報を記憶し、例えばデータライブラリ装置のCPU102を制御するためのプログラムや設定情報もメモリ105に記憶している。
106は光ディスク運搬装置であり、データライブラリ装置のCPU102に制御されて、光ディスク108を光ディスク格納装置107から取り出し、運搬し、データ記録再生装置109、110、111に装填する。あるいは、光ディスク108をデータ記録再生装置109、110、111から受け取り、運搬し、光ディスク格納装置107へと格納する。
107は光ディスク格納装置であり、光ディスク108を複数備える。また、光ディスク格納装置107は着脱することができ、例えば、すべての光ディスクへデータを記録し終えたら光ディスク格納装置ごとデータライブラリ装置外部へ取り出し、代わりに未記録ディスクを格納した別の光ディスク格納装置をデータライブラリ装置内部へ入れることなどができる。
なお、図1では光ディスク格納装置107は1つしか図示しないが、ライブラリ装置内に複数備えてもよく、例えば一方は未記録ディスク格納装置、他方は記録済ディスク格納装置など、用途に応じて使い分けたり、一方は片面記録可能なディスク、他方は両面記録可能なディスクなど、ディスク種別に応じて使い分けたりしても構わない。もちろん、光ディスク格納装置107の内部を未記録ディスク格納領域と記録済ディスク格納領域とに区切っても構わない。
108は光ディスクであり、光ディスク格納装置107の内部に複数枚格納されている。光ディスクは、データ記録時、光ディスク運搬装置106によって光ディスク格納装置107から取り出され、データ記録再生装置109、110、111に装填され、データ記録が終了すると、光ディスク運搬装置106によって光ディスク格納装置107へと戻される。一方、データ再生時、光ディスク108は光ディスク運搬装置106によって光ディスク格納装置107から取り出され、データ記録再生装置109、110、111に装填され、データを再生し、データ再生が終了すると、光ディスク運搬装置106によって光ディスク格納装置107へと戻される。
109、110、111はデータ記録再生装置であり、データライブラリ装置のCPU102に制御されて、光ディスク108へのデータ記録または光ディスク108からのデータ再生を行う。なお、図1においてデータライブラリ装置は3つのデータ記録再生装置を搭載しているが、搭載台数は限定されず、例えばデータ記録再生装置を6つ搭載するなどしても構わない。
112は光ディスク格納装置の備える記憶装置であり、光ディスク格納装置に関する情報や光ディスク格納装置を制御する上で必要な情報を記憶しておく。
113は光ディスク格納装置着脱検出部であり、光ディスク格納装置107の着脱を検出し、検出した情報をCPU102に伝達する。114は扉開閉検出部であり、データライブラリ装置が備える扉の開閉を検出し、検出した情報をCPU102に伝達する。
図2にデータライブラリ装置の外観図を示す。図2aが正面図、図2bが側面図である。
サーバ115は、データライブラリ装置101のCPU102との通信によってデータライブラリ装置にデータ記録再生制御させるとともに、ハードディスク117を介したデータ管理、表示装置118を介した情報表示、ネットワーク116を介して接続された他の機器とのデータ及び情報送受信制御を行なう。116はネットワークであり、サーバ、データライブラリ装置等が複数接続される。117はハードディスクであり、データアーカイブシステムの制御に関わるデータや情報を蓄積する。118は表示装置であり、サーバあるいはサーバに接続されたデータライブラリ装置やハードディスクに関する情報を表示する。119はサーバインタフェース部であり、データライブラリ装置のCPU102とサーバ115のCPU301との間でのデータ送受信に関する制御を行う。
図3はデータアーカイブシステムにおけるサーバの構成を示すブロック図である。サーバ115には、1つ以上のデータライブラリ装置101と、ネットワーク116と、ハードディスク117と、表示装置118が接続されて構成される。
301はサーバ115のCPUであり、データ記録時には、ネットワーク116からネットワーク制御部305を介して受信したデータをハードディスクインタフェース部304を介してハードディスク117に記録する。または、データライブラリインタフェース部303を介してデータライブラリ装置を制御し、データライブラリ装置が内蔵する光ディスクに記録する。データ再生時には、ハードディスクインタフェース部304を介してハードディスク117からデータを読み出し、読み出したデータをネットワーク制御部305を介してネットワーク116に送信する。あるいは、データライブラリインタフェース部303を介してデータライブラリ装置を制御し、データライブラリ装置が内蔵する光ディスクからデータを再生し、再生したデータを受け取り、受け取ったデータをネットワーク制御部305を介してネットワーク116に送信する。
また、データライブラリ装置から受け取った各種の情報を適宜加工して記録、管理し、また、その情報を再生し、再生した情報に基づいて制御方針を決定するとともに、実際の制御を行う。さらには、外部表示制御部306を介して表示装置118に情報を表示する。
302はメモリであり、サーバ115のCPU301を制御するためのプログラム、各種の情報が記録されている。また、データライブラリ装置101から送られた、データライブラリ装置内の熱情報や振動情報、さらには、データライブラリ装置が内蔵する各データ記録再生装置の特性情報を記録する。
303はデータライブラリインタフェース部であり、データライブラリ装置101とサーバ115のCPU301との間でのデータ送受信に関する制御を行う。なお、図では1つのデータライブラリインタフェース部に複数のデータライブラリ装置が接続されているが、例えば、ネットワークを介して複数のデータライブラリ装置が接続されるような構成でもよい。
304はハードディスクインタフェース部であり、ハードディスク117とSATA(Serial Advanced Technology Attachment)などの規格に準拠したデータ転送を行う。305はネットワーク制御部であり、ネットワーク116とサーバ115のCPU301との間でのデータ送受信に関する制御を行う。
307はデータベース管理部であり、データアーカイブシステムを制御するために使用する各種情報を記録したデータベースへのアクセスをつかさどる。具体的には、データベースへの情報登録、登録した情報の読み出しや検索などの処理を行なう。本実施例では、ハードディスク117にデータベースがあるものとして説明する。もちろん、データベースはハードディスク117以外、例えばメモリ302にあっても良い。なお、本実施例のデータベース管理部307では、システムを制御するためにデータベースの新規作成や更新が必要であるかといった判断や、どの情報をデータベースに登録するか、といった判断を行なうものであり、データベースの本質的な操作や管理はCPU301に委ねるものとする。しかし、それに限定されることはなく、データベース管理部307においてデータベースの本質的な操作や管理を行なうようにしても構わない。
308は装置選択処理部であり、データの記録や再生を行う際、サーバに接続された1つ以上のデータライブラリ装置のいずれを使うかの判断や選択、さらには、前記選択したデータライブラリ装置の内蔵する1つ以上のデータ記録再生装置のいずれを使うかの判断や選択を行う。
309はユーザインタフェース部であり、ユーザが表示装置118に表示されている各種情報に基づき、サーバを制御したり、サーバを介して各データライブラリ装置を制御するための手段を提供する。
図4はデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。
407はCPUであり、データ記録再生装置109の記録処理、再生処理の制御を行う。なお、CPUでなくとも、同様の制御が可能な任意の回路を用いてもよい。また、データ記録再生装置の記録処理または再生処理を開始する際に、自身の管理する各ブロックの負荷情報の収集を開始し、記録処理または再生処理を終了する際に、収集した情報をメモリに記録し、記録した情報をライブラリ装置のCPU102へ出力する。401はデータ記録媒体、例えばBD−R(Blu−ray Disc Recordable)である。なお、以下の説明においては、単に光ディスク401として説明する。また、データ記録媒体は、必ずしも光ディスクに限定されるものではなく、光磁気ディスクやホログラム等の記録媒体であってもよい。
402は光ピックアップであり、光ディスク401から信号を読み出して増幅回路403に送る。また、信号処理回路404から送られた変調信号を光ディスク401に記録する。403は増幅回路であり、光ピックアップ402を介して光ディスク401から読み出した再生信号を増幅して信号処理回路404に送る。また、サーボ信号を生成してサーボ回路406に送る。
404は信号処理回路であり、入力信号を復調し、誤り訂正等を行ったデータをインタフェース回路405に送る。また、インタフェース回路405から送られたデータに誤り訂正符号を付加する等を行い、変調して光ピックアップ402に送る。405はインタフェース回路であり、例えばSATAその他の転送方式に準拠したデータ転送処理を行う。データ転送時には、信号処理回路404から送られたデータをホストであるライブラリ装置のCPUに送る。また、ホストであるライブラリ装置のCPUから送られたデータを信号処理回路404に送る。
406はサーボ回路であり、増幅回路403にて生成されたサーボ信号により光ピックアップ402を制御する。408はメモリであり、データ記録再生装置を制御するためのプログラムや各種設定情報、光ディスクから取得した媒体情報などを格納する。なお、メモリ408はデータ記録再生装置内でCPU407と接続する例を示したが、データ記録再生装置内外のどこに接続されていてもよい。また、情報を保持できればメモリでなくてもよく、例えばハードディスクでもよい。
図5は光ディスク運搬装置のブロック図、図6は光ディスク運搬装置の外観図である。
501はCPUであり、光ディスク運搬装置の制御を行う。502はメモリであり、光ディスク運搬装置を制御するためのプログラムや各種設定情報等を格納する。また、収集した熱情報や振動情報を記録するための領域としても使用する。なお、メモリ502は光ディスク運搬装置内でCPU501と接続する例を示したが、光ディスク運搬装置内外のどこに接続されていてもよい。また、情報を保持できればメモリでなくてもよく、例えばハードディスクでもよい。
503はモータ制御回路であり、CPU501からの指示に基づいて504、505、506のロボットアーム部を駆動する。また、ロボットハンド部507を駆動する。ロボットアーム部504、505、506は前進や後進といった直進運動や回転運動により、ロボットハンド部507の位置を調整する。ロボットハンド部507は光ディスク108を破損することなく保持可能な形状から成り、光ディスク格納装置107及びデータ記録再生装置109、110、111に対して光ディスクの出し入れや受け渡しを行う。
上記構成の光ディスク運搬装置によって、データライブラリ装置のCPUからの指示に従って、光ディスク格納装置とデータ記録再生装置との間で光ディスクを運搬する。
なお、ここでは光ディスク運搬装置がデータライブラリ装置内に1つ存在する例を示したが、複数の光ディスク運搬装置が存在しても構わない。また、光ディスク運搬装置の形状は図6の例に限らず、例えば、光ディスクの中心穴を利用して光ディスクを固定して運搬するようなものや、光ディスク格納装置から光ディスクを押し出して取り出し、取り出した光ディスクを運搬用のケースに格納し、ケースごと光ディスクを運搬するようなものであっても構わない。
ところで、データアーカイブシステムの主な用途は、大量のデータを保存用の記録媒体に記録することである。近年、個人や企業の保持するデータ量は爆発的に増加しており、アーカイブシステムには、それら大量のデータを記録し、長期間保存するニーズがある。大量のデータを記録するニーズに応えるためには、データアーカイブシステムにおいて、大容量の記録媒体を扱えること、また、なるべく多くの記録媒体を扱えること、前記記録媒体すべてを使い切ってしまった場合などに新しい記録媒体に入れ替えて利用することが容易であること、などが求められる。また、データを長期保存するニーズに応えるためには、データアーカイブシステムにおいて、長期保存に適した記憶媒体を扱えること、また、記録し終えた記録媒体を保存に適した環境に保管するためにシステムからの取り外しが容易であること、保管してある記録媒体に記録されているデータの読み出し要求があったときに容易にシステムに取り付けて読み出しができること、などが求められる。
本実施例では、記録媒体に光ディスクを用いたデータアーカイブシステムを例に説明する。光ディスクは他の媒体に比べて長期保存に適すること、災害時のデータ保護の点で優れていることが知られている。また、光ディスクは光ディスク格納装置に複数枚格納され、光ディスクの交換は光ディスク格納装置ごと実施するものとする。
図7は、光ディスク格納装置をデータライブラリ装置から取り外す際に、サーバ115が実行する基本的な処理フローを示したものである。各ステップは、特段記載が無ければサーバ115のCPU301が処理を行うものとする。
ステップS701では、ユーザからの光ディスク格納装置取り外し指示を受信する。このとき、ユーザは、例えばサーバのユーザインタフェース部を介して、サーバに接続されたどのデータライブラリ装置の、どの光ディスク格納装置を取り外すか、などを指示する。ステップS702では、ステップS701で受信した命令の内容を分析し、どのデータライブラリ装置に対して、何の命令を発行するかを決定する。
ステップS703では、命令発行先のデータライブラリ装置において実行中の処理があるかを確認する。実行中の処理が完了したらステップS704に進む。なお、これは一つの例に過ぎず、より詳細な条件判断を行なっても良い。例えば、データライブラリ装置に二つの光ディスク格納装置、光ディスク格納装置Aと光ディスク格納装置Bがあるとする。光ディスク格納装置Aに格納された光ディスクを取り出して、データ記録再生装置によってデータ記録を実行していたときに光ディスク格納装置Aの取り外し命令を受けたならば、実行中の処理が完了するのを確認してからでないと取り外ししないようにすると良い。なぜなら、処理が完了する前に光ディスク格納装置Aを取り外してしまうと、データ記録再生装置によってデータ記録を実行中の光ディスクを、元の位置に格納することができないためである。
一方、光ディスク格納装置Aからは光ディスクが取り出されて処理を実行中であったとしても、他方の光ディスク格納装置Bからは光ディスクが取り出されていなかったならば、光ディスク格納装置Bについては取り外しを行なうようにしても良い。
ステップS704では、命令発行先のデータライブラリ装置に対して、光ディスク格納装置の取り外し準備命令を発行する。ステップS705は、サーバから光ディスク格納装置の取り外し準備命令を受けた際にデータライブラリ装置101が実行する処理である。詳細は図8を用いて説明する。各ステップは、特段記載が無ければデータライブラリ装置101のCPU102が処理を行うものとする。
図8のステップS801では、サーバからの光ディスク格納装置取り外し準備命令を受信する。当該命令を受けたデータライブラリ装置では、光ディスク格納装置を取り外すための所定の処理を実行する。なお、前記命令には、例えば、光ディスク格納装置を取り外す理由を示す情報や、データライブラリ装置が備える光ディスク格納装置が複数ある場合、いずれを取り外すかを指示する情報が含まれていても良い。これらの情報がサーバから伝達されていれば、データライブラリ装置としては、より詳細な制御が行なえる。
ステップS802では、104の情報表示部を所定の色に点灯させる等の制御を行なう。これは、例えば、光ディスク格納装置が複数ある場合、どの光ディスク格納装置を取り外すかを示すためである。データライブラリ装置に二つの光ディスク格納装置、光ディスク格納装置Aと光ディスク格納装置Bがあり、サーバから光ディスク格納装置Aの取り外し命令があったとき、光ディスク格納装置Aに対応した情報表示部を、緑色の点灯から橙色の点灯状態に変更するなどして、光ディスク格納装置Aが取り外せる状態にあることを示す。次にステップS803では、サーバに対してステップS801で受信した命令に関する一連の処理が完了したことを報知する。
図7に戻り、ステップS706では、データライブラリ装置からの処理完了通知を待ち、完了通知が届いたならば処理を終了する。なお、ここでは図示していないが、処理が正しく行なわれたか否かを確認するステップを設け、処理が正しく行われなかったならば再度ステップS704の命令を発行するなどしても構わない。
ここでは、データライブラリ装置から光ディスク格納装置を実際に取り外す作業は、作業者によって人為的に行なわれることを想定している。すわなち、ステップS802によってデータライブラリ装置の情報表示部に取り外し準備ができた旨を示し、その表示を見た作業者が取り外し作業を行なうのである。もちろん、取り外しまでを自動化することも可能であり、その場合には、ステップS706の後に取り外し命令を発行し、データライブラリ装置ではデータライブラリ装置の扉のロックを外し、光ディスク格納装置の取り外し処理を実行するといったステップを実行することになるだろう。
なお、ここではユーザからサーバ経由で光ディスク格納装置の取り外しを行なう例を示したが、データライブラリ装置の近くにいる作業者が取り外しを要求する場合も考えられる。その場合には、例えば、作業者はデータライブラリ装置のユーザインタフェース部103に取り外しを要求するための操作を行なう。具体的には所定のボタンを押すなどする。データライブラリ装置では、ボタンが押されたことを検知するとサーバに対して、例えば光ディスク格納装置Bを取り外したいという操作が為されたことを通知し、サーバは取り外しを許可するか否か、許可するならば取り外し可能な状況にあることを確認した後、データライブラリ装置に対して光ディスク格納装置の取り外し準備命令(ステップS704と同等)を発行するなどして光ディスク格納装置を取り外しさせる。
図9は、光ディスク格納装置をデータライブラリ装置に取り付ける際に、データライブラリ装置が実行する基本的な処理フローを示したものである。なお、ここでは一つの光ディスク格納装置の取り付けに限った例を示すが、それは一例に過ぎず、複数の光ディスク格納装置が取り付けられる場合もある。各ステップは、特段記載が無ければデータライブラリ装置101のCPU102が処理を行うものとする。
ステップS901では、データライブラリ装置の扉が開いているか否かを確認する。確認には、扉開閉検出部114を利用する。本実施例において、データライブラリ装置は扉が閉じた状態で使用する。扉が開いた状態は特殊な場合であり、光ディスク格納装置を取り外したり、取り付けたりするときがそれに該当する。
扉が開いていればステップS902に進み、開いていなければステップS903に進む。ステップS903は、前述の通り扉の閉じた通常の状態であるため、データライブラリ装置ではサーバからの命令を待ち、サーバからの命令があればステップS904に進んで命令された処理を実行する。
一方ステップS902では、光ディスク格納装置が取り付けられているかどうかを確認する。確認には、光ディスク格納装置着脱検出部113を利用する。光ディスク格納装置が取り付けられていなければ、これから取り付け作業が行なわれるものとしてステップS905に進む。取り付けられていれば、既に取り付けが終わって扉が閉められるか、あるいはこの後取り外し作業が行なわれるものとしてステップS901に戻る。
ステップS905では、ステップS902での確認の結果、光ディスク格納装置が取り付けられていなかった場所に、光ディスク格納装置が取り付けられたか否かを確認する。取り付けられたならばステップS906に進む。
ステップS906では、光ディスク格納装置の備える記憶装置から、該光ディスク格納装置の識別情報を取得する。光ディスク格納装置の識別情報とは、光ディスク格納装置を識別するために、各光ディスク格納装置に付与され、他の光ディスク格納装置とは重複することのないユニークな情報であるとする。
図11に光ディスク格納装置の備える記憶装置に記憶した情報の一例を示す。図には、記憶装置の番地と、各番地に記憶されたデータを示している。図のように記憶装置の0x00000000番地には、16バイトから成る光ディスク格納装置の識別情報が記憶されている。ステップS906では記憶装置の所定番地から光ディスク格納装置の識別情報を取得する。
ステップS907では、前記取得した識別情報をサーバに通知し、ステップS905で取り付けられた光ディスク格納装置に関する光ディスク格納装置情報がデータベースに登録されているか否かを確認する。既に情報が登録されていたならばステップS901に戻り、扉が閉められたならばサーバからの指示を受けて処理を行う。
なお、ここでは光ディスク格納装置情報がデータベースに登録されていれば処理を続行するようにしているが、より詳細な制御を行なうこともできる。例えば、データベースに登録されている情報と、取り付けられた光ディスク格納装置および内蔵する光ディスクとの間に齟齬があった場合の対策として、データベースに登録があったとしてもステップS908の処理を実行したり、光ディスク格納装置の備える各光ディスクに対して最後に書き込みがあった日付を記憶装置等に記憶しておき、データベースの日付と比較し、日付が一致しなければステップS908に進み、日付が一致すればステップS901に戻る、などしても良い。また、記憶装置の0x00000010番地には、光ディスク格納装置の使用状況フラグが記憶されている。光ディスク格納装置の使用状況フラグの詳細は、後述する。
一方、データベースに光ディスク格納装置情報が登録されていなければステップS908に進む。ステップS908では、取り付けられた光ディスク格納装置が備える全ての光ディスクに対して、その内容を調査する処理を実行する。処理内容の例を挙げると、光ディスク格納装置が備える光ディスクを光ディスク運搬装置で取り出し、データ記録再生装置まで運搬し、データ記録再生装置に格納し、データ記録再生装置によって光ディスクに記録されているデータを読み出し、読み出し終えたデータは例えばデータライブラリ装置のメモリ等に格納しておき、光ディスクをデータ記録再生装置から取り出し、光ディスク運搬装置で運搬し、光ディスク格納装置の元の位置に戻す、という一連の処理を、全ての光ディスクに対して行う。
この一連の処理を全ての光ディスクに対して実行するとき、光ディスク一枚あたりX分の時間がかかり、光ディスク格納装置に格納された光ディスクの枚数がY枚と仮定すると、全体の処理時間はXのY倍ということになる。また、一枚あたりの時間Xは、光ディスクの種類や光ディスクに記録されているデータの量や数によって前後し、例えばデータ量の多い光ディスクではデータ量の少ない光ディスクに比べて何倍もの時間がかかることも考えられる。すなわち、ステップS908の処理時間は非常に長く、システムとしての課題である。
ステップS909はサーバ側の処理である。図10を用いて説明する。各ステップは、特段記載が無ければサーバ115のCPU301が処理を行うものとする。
ステップS1001では、データライブラリ装置が読み出した全光ディスクの情報を受信する。ステップS1002では、受信した光ディスク情報をデータベースに登録する。なお、図の簡略化のため、ステップS1001では、一つのステップで全ての光ディスク情報を受信し、ステップS1002で全ての光ディスク情報を一括してデータベースに登録するようにしているが、これは一つの例に過ぎない。
例えば、光ディスク一枚ずつの情報を受信し、一枚ずつの情報をデータベースに登録する、という処理を光ディスクの枚数分繰り返し実行するようにしても構わない。ステップS1003では、受信した情報をデータベースに正しく登録できたか否かの結果をデータライブラリ装置に通知する。
図9に戻り、ステップS910では、サーバからのデータベース登録結果を受けて、全ディスク情報の読み出しが完了したことを確認する。完了していなければステップS908に戻り、完了していればステップS911に進んでサーバからの指示を待つ。なお、ステップS910では適宜エラー処理を実行すると良い。例えば、上手く情報を読み出せなかった光ディスクに対して再度情報読み出しを試みたり、情報読み出しに失敗したデータ記録再生装置とは別のデータ記録再生装置での読み出しを試みる、などである。
図12は、ステップS906およびステップS908で読み出し、ステップS1002でデータベースに登録した情報の一例を示したものである。図は、光ディスク格納装置自体の情報と、光ディスク格納装置が内蔵する光ディスクに関する情報とをひとまとめにした例である。まず、光ディスク格納装置自体の情報として、光ディスク格納装置の識別番号が登録される。また、光ディスク格納装置に格納されている光ディスク共通の情報として、光ディスクの種類、多層光ディスクであれば層の数、両面ディスクか片面ディスクかを示す情報、光ディスク格納装置に格納されている光ディスクの枚数の情報が登録される。
ここでは500枚の光ディスクが格納されている例であり、500枚の光ディスクについて、個別の情報が登録される。具体的には、光ディスクの管理番号1から500の各光ディスクについて、ディスクに記録されているファイルの数、各々のファイルのデータの種類、ファイルパス、ファイルサイズ、タイムスタンプなどが登録される。両面ディスクであれば、これらの情報を面ごとに登録しておくとよい。データベースに登録する情報は、上記の例に挙げた情報には限られない。
なお、図示していないが、光ディスクを特定するために光ディスクの識別番号を登録しておくと、より詳細かつ確実な制御が可能になる。データベースにはこのような情報が登録されており、例えば、ユーザからデータの読み出し要求があったとき、どのデータライブラリ装置に取り付けられている、どの光ディスク格納装置の、どの光ディスクからデータを読み出せば良いかを判断したり、ユーザからデータの書き込み要求があったとき、どのデータライブラリ装置に取り付けられている、どの光ディスク格納装置の、どの光ディスクにデータを書き込めば良いかを判断し、書き込みが完了したならばデータベースを更新する、というように、データアーカイブシステム制御の様々な場面で、この情報を参照、更新する。 光ディスク格納装置および内蔵する光ディスクの扱いは、ユーザあるいは用途によって異なることが予想される。例えば、データライブラリ装置に常に取り付けたままにしておく場合もあれば、頻繁に取り外しと取り付けが行なわれる場合もある。さらには、データを記録したデータライブラリ装置Aからは取り外され、別のデータライブラリ装置Bに取り付けられることもある。さらには、データライブラリ装置Aとデータライブラリ装置Bとの間で光ディスク格納装置を移動、または交換するとき、例えば同じデータセンタ内に設置されてデータベースを共有する場合もあれば、図13に示すように、別のデータセンタに移動され別のデータベースを有するシステムに取り付けられるなど、様々な例が考えられる。
図13の例では、1301のデータセンタ1から1302のデータセンタ2に光ディスク格納装置を移動している。1303では光ディスク格納装置を取り外し、1304でデータセンタ1からデータセンタ2へ光ディスク格納装置を移送し、1305で光ディスク格納装置を取り付ける。
ここで、光ディスク格納装置の取り付けや取り外しをする際には、ステップS908で示したデータライブラリ装置に取り付けられた光ディスク格納装置について、光ディスク格納装置が備える全ての光ディスクに対して、その内容を調査する処理を実行しないと、該光ディスク格納装置および光ディスクを正しく制御することができず、また、その処理に膨大な時間を要することが課題となる。
そこで、光ディスク格納装置の取り外しや取り付けが行なわれた際、該光ディスク格納装置が備える全ての光ディスクに対して、その内容を調査する処理を省略し、かつ、該光ディスク格納装置および光ディスクを正しく制御する手段について説明する。本手段は、光ディスク格納装置を常に同じデータライブラリ装置に取り付けておくのではなく、頻繁に取り付けや取り外しを行なう場合、また、別々のデータセンタに設置されてデータベースを共有しないデータアーカイブシステム間で光ディスク格納装置の取り外しや取り付けを行なう場合に、特に有効である。
図14は本願のデータアーカイブシステムにおいて、データライブラリ装置から光ディスク格納装置を取り外すときの動作例を示したものである。サーバにはデータベースと複数台のデータライブラリ装置が接続されている。データベースには各データライブラリ装置の情報、各データライブラリ装置に取り付けられた光ディスク格納装置の情報、各光ディスク格納装置が備える光ディスクの情報など、システムを制御する上で必要な情報が登録されているものとする。
図はデータライブラリ装置1から光ディスク格納装置1を取り外すときの例を示している。データライブラリ装置1から光ディスク格納装置1を取り外す際、サーバは、1401で光ディスク格納装置1に関する情報をデータベースから読み出し、1402で取得する。続いて、1403では、前記取得した光ディスク格納装置1に関する情報を光ディスク格納装置1が取り付けられているデータライブラリ装置1に渡す。データライブラリ装置1は、前記光ディスク格納装置1に関する情報をデータ記録再生装置によって、光ディスク格納装置1が備える光ディスク1に記録する。
ここで、光ディスクの容量に比べてデータサイズが大きかった場合には、光ディスク1に限らず、複数の光ディスクに分割してデータを記録する。このように、データライブラリ装置から光ディスク格納装置を取り外すときには、データベースに登録されている該取り外す光ディスク格納装置に関する情報を、該取り外す光ディスク格納装置が備える光ディスクに記録した後に、取り外し可能な状態にするよう制御する。
図15は本願のデータアーカイブシステムにおいて、データライブラリ装置に光ディスク格納装置を取り付けるときの動作例を示したものである。図15のように、データライブラリ装置1に光ディスク格納装置1が取り付けられると、データライブラリ装置1は、光ディスク格納装置1が備える光ディスク1から光ディスク格納装置1に関する情報を読み出し、読み出した情報を1501でサーバに送信する。
サーバは、データライブラリ装置1から送信された光ディスク格納装置1に関する情報を受信すると、前記受信した光ディスク格納装置1に関する情報を1502でデータベースへ渡し、1503でデータベースに登録する。光ディスク格納装置1に関する情報が複数の光ディスクに分割して記録されているときには、複数の光ディスクから情報を読み出す。
このように、データライブラリ装置に光ディスク格納装置を取り付けるときには、該取り付ける光ディスク格納装置が備える光ディスクに記録された、該取り付ける光ディスク格納装置に関する情報を読み出してデータベースに登録するよう制御する。
例えば、図14においてデータライブラリ装置1から光ディスク格納装置1を取り外し、その後データベースの情報が何らかの理由で消失したとき、前記取り外した光ディスク格納装置1を、再びデータライブラリ装置1に取り付けると、光ディスク格納装置1が備える光ディスクに記録されている該光ディスク格納装置1の情報を読み出してデータベースに登録するため、光ディスク格納装置1が備える全ての光ディスクの内容を調査することなく、該取り付けられた光ディスク格納装置に関する情報をデータベースに登録し、該データベースに登録した情報に基づいてデータライブラリ装置、さらにはデータライブラリ装置が備える光ディスク格納装置、さらには光ディスク格納装置が備える全ての光ディスクを制御することができる。
また、例えば、図14においてデータライブラリ装置1から光ディスク格納装置1を取り外し、図14のデータアーカイブシステム(データアーカイブシステム1とする)とは別のデータセンタに設置されたデータアーカイブシステム(データアーカイブシステム2とする)に取り付けるとき、データアーカイブシステム2のデータベースには該データアーカイブシステム1のデータライブラリ装置1から取り外された光ディスク格納装置1に関する情報は登録されていないが、図15のようにデータアーカイブシステム2のデータライブラリ装置に光ディスク格納装置1が取り付けられると、光ディスク格納装置1が備える光ディスクに記録されている該光ディスク格納装置1の情報を読み出してデータベースに登録するため、データアーカイブシステム2では、光ディスク格納装置1が備える全ての光ディスクの内容を調査することなく、該取り付けられた光ディスク格納装置に関する情報をデータベースに登録し、該データベースに登録した情報に基づいてデータライブラリ装置、さらにはデータライブラリ装置が備える光ディスク格納装置、さらには光ディスク格納装置が備える全ての光ディスクを制御することができる。
図16は、データライブラリ装置から光ディスク格納装置を取り外す際に、該光ディスク格納装置に関する情報を該光ディスク格納装置が備える光ディスクに記録する処理のフローチャートの一例を示したものである。なお、図の中で前述の図7と重複するステップに関する詳細な説明は割愛する。また、各ステップは特段記載が無ければサーバ115のCPU301が処理を行うものとする。
ステップS701において、サーバはユーザからの光ディスク格納装置取り外し指示を受信する。ステップS702では、ステップS701で受信した命令の内容を分析し、どのデータライブラリ装置に対して、何の命令を発行するかを決定する。ステップS703では、命令発行先のデータライブラリ装置において実行中の処理があるかを確認し、実行中の処理がなければステップS1601に進む。なお、取り外し指示のあった光ディスク格納装置とは無関係な処理が行われていたならば、その処理が実行中であってもステップS1601に進むようにしても構わない。
ステップS1601では、ステップS701において取り外し指示のあった光ディスク格納装置に関する情報をデータベースから読み出す。データベースには、該情報以外にも様々な情報が登録されているが、例えば光ディスク格納装置の識別番号から該当する情報を検索すると、必要な情報を効率良く検索できる。
ステップS1602では、データライブラリ装置に対して、ステップS1601で読み出した光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込むよう命令を発行する。より具体的には、ステップS701で取り外し指示のあった光ディスク格納装置が取り付けられているデータライブラリ装置に対して、該取り外し指示のあった光ディスク格納装置の情報を、該データライブラリ装置が備えるデータ記録再生装置のいずれか一つを使い、該取り外し指示のあった光ディスク格納装置が備える光ディスクのいずれか一つまたは複数の光ディスクに書き込むよう命令を発行する。
ステップS1603では、データライブラリ装置がステップS1602の命令に従った処理を実行する。図17を用いて説明する。各ステップは、特段記載が無ければデータライブラリ装置101のCPU102が処理を行うものとする。
ステップS1701では、サーバから発行された、光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込む命令を受信する。この命令では、データライブラリ装置内のどのデータ記録再生装置を使用して、どの光ディスクに書き込むかまで示されているものとする。ステップS1702では、ステップS1701の命令で指定されたデータ記録再生装置に対して準備処理を実行する。データ記録再生装置の準備処理とは、例えばスリープ状態にある装置を動作可能な状態にしたり、テストコマンドを発行して正しく動作するかを確認することである。
ステップS1703では、ステップS1701の命令で指定されたデータ書き込み用の光ディスクを、光ディスク運搬装置によって光ディスク格納装置から取り出す。ステップS1704では、ステップS1703で取り出した光ディスクをステップS1702で準備したデータ記録再生装置まで運搬する。ステップS1705では、光ディスクをデータ記録再生装置に装填する。ステップS1706では、サーバから光ディスク格納装置情報を受信し、順次、光ディスクに対して書き込む。ステップS1707では、書き込みが完了したか否かを確認し、完了したならばステップS1708に進み、完了していなければステップS1706に戻る。
なお、光ディスクへの光ディスク格納装置情報書き込み処理は、一つのステップ(ステップS1706)で実現するように示しているが、例えば、サーバから一度に光ディスク格納装置情報を受け取って光ディスクに書き込んでも良いし、サーバから複数回に分割して光ディスク格納装置情報を受け取って、受け取った情報の書き込みが完了したら、次の情報を受け取って書き込みを行うようにしても良い。光ディスク格納装置情報の情報量が多い場合には、情報を分割して受け取り、書き込むようにするのが好ましい。
ステップS1708では、光ディスク格納装置情報を記録し終えた光ディスクを、データ記録再生装置から取り出す。ステップS1709では、光ディスクを光ディスク運搬装置によって運搬する。ステップS1710では、光ディスクを光ディスク格納装置に格納する。このとき、ステップS1703で取り出したときと同じ場所(元の場所)に格納する。ステップS1711では、図17の一連の処理が完了した旨をサーバに通知し、処理を完了する。
図16の説明に戻り、ステップS1604では、データライブラリ装置からデータ書き込み完了通知が届いているかを確認し、届いていればステップS704に進み、届いていなければ通知が届くまで待つ。なお、図示していないが、例えば一定以上の時間が経過してもデータライブラリ装置から通知が届かなければ、ユーザにエラーを報知したり、ステップS1602からリトライしたりすると、使い勝手が良い。ステップS704では、命令発行先のデータライブラリ装置に対して、光ディスク格納装置の取り外し準備命令を発行する。
ステップS705では、サーバから光ディスク格納装置の取り外し準備命令を受けたデータライブラリ装置において、取り外し準備処理を実行する。ステップS706では、データライブラリ装置からの処理完了通知を待ち、完了通知が届いたならば処理を終了する。ここで、光ディスク格納装置はステップS704〜706の処理が完了して初めてデータライブラリ装置から取り外し可能な状態になる。すわなち、ステップS704〜706の処理を、光ディスク格納装置情報の記録後に実行することで、光ディスク格納装置が取り外されるときには必ず該光ディスク格納装置の情報が光ディスクに記録されていることになる。
このような処理フローによって、データライブラリ装置から光ディスク格納装置を取り外す際に、該光ディスク格納装置に関する情報を該光ディスク格納装置が備える光ディスクに記録する。
なお、図16のフローチャートではユーザから光ディスク格納装置取り外し指示を受けた際の処理について説明したが、これは一例に過ぎず、光ディスク格納装置を取り外すあらゆる場面に適用可能である。例えば、データライブラリ装置の近くにいる作業者からの光ディスク格納装置取り外し要求によって光ディスク格納装置を取り外す場合にも応用できる。
また、光ディスク格納装置情報を書き込むのは1枚の光ディスクとして説明したが、例えば、光ディスク格納装置情報の情報量が多く、1枚の光ディスクに記録しきれない場合には複数枚の光ディスクに記録すると良い。このとき、1枚目の光ディスクに記録し終えたら、該光ディスクは光ディスク格納装置の元の場所に格納し、2枚目の光ディスク格納装置を取り出し、運搬する、というように、図17で示した1枚目の光ディスクに対する操作と同様の処理を2枚目の光ディスクに対して行なうことになる。
また、光ディスク格納装置情報をどの光ディスクに記録するかは、サーバからの指示によって決定するものとしたが、その決定アルゴリズムには幾つかの案が考えられる。例えば、光ディスク格納装置に格納されている光ディスクのうち、まだ何もデータが記録されていない光ディスクをランダムに選んでも良いし、まだ何も記録されていない光ディスクのうち最も管理番号が小さな光ディスクを選んでも良い。さらには、光ディスク格納装置情報を優先的に記録する光ディスク、あるいは光ディスク格納装置情報を記録するための専用の光ディスクを決めておき、通常のデータ記録時には該光ディスクは使用しないようにし、光ディスク格納装置情報を記録するときに光ディスクを選んでも良い。
ところで、どの光ディスクに光ディスク格納装置情報を記録したかを、第三者からも知ることができるようにしておくことが必要である。光ディスクに光ディスク格納装置情報を記録するのは、光ディスク格納装置が備える全ての光ディスクの内容を調査することを避けるためであり、その情報を読み出す際に、どの光ディスクに所望の情報が記録されているか分からず、結局各光ディスクの内容を調査するのでは意味がない。その対策には、幾つかの案が考えられる。例えば、本願のデータアーカイブシステムにおいて、光ディスク格納装置の1番目に格納されている光ディスクを他の光ディスクとは扱いを変え、光ディスク格納装置情報を記録するとき、1番目の光ディスクに優先的に記録する、または1番目の光ディスクに必ず記録すると決めておく。それにしたがって制御すれば、書き込みの際には1番目の光ディスクに書き込み、読み出しの際には1番目の光ディスクから読み出す、というように書き込みと読み出しとで不一致は発生することがない。このように、あらかじめ決めておいた規則にしたがって制御するのが最も単純な対策案だが、何もデータが記録されていない光ディスクをランダムに選んで記録するならば、別の案を採用すると良い。例えば、光ディスク格納装置の情報が、該光ディスク格納装置の備えるどの光ディスクに記録されているかを示す情報を、該光ディスク格納装置が備える記憶装置に記憶しておくと良い。
図18は、光ディスク格納装置が備える記憶装置に記憶された情報の一例を示したものである。図18の例では、記憶装置の0x00000011に光ディスク格納装置情報を記録した光ディスクの枚数(図中の丸で囲った部分)、記憶装置の0x00000012〜13番地に光ディスク格納装置情報を記録した光ディスクの番号(図中の四角で囲った部分)が記憶されている。図の例では、光ディスク格納装置情報を2枚の光ディスクに記録し、その記録した光ディスク番号はディスク番号1と2であることを示している。このように、光ディスク格納装置の記憶装置に情報を記憶しておけば、どこに情報が記録されているかを容易に知ることができ、また、記憶装置がフラッシュメモリ等であれば、例えば光ディスクなどに比べて遥かに高速に読み出し可能である。また、前述のあらかじめ決めておいた規則にしたがって制御する際にも、より確実を期すために、光ディスク格納装置が備える記憶装置に情報を記憶しておいても構わない。例えば、光ディスク格納装置情報を記録した光ディスクの枚数は1枚で、記録した光ディスク番号は1番である、という情報を記憶しておけば良い。もちろん、記憶装置に格納する情報は光ディスクに格納しても構わない。
なお、図18で示したような情報は、例えば、図17のステップS1710の後に記憶装置に書き込むようにすれば良い。また、情報が確実に記憶されていることを確認するために、例えば、図16のステップS1604の後に記憶装置に記憶されている情報を読み出して正しさを確認しても良い。
また、光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き出す契機は、光ディスク格納装置を取り外すときに限定せず、取り外しをするか否かによらず、光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込むようにしても良い。例えば、1日に1回定刻になったら、その時点で最新のデータベース上の光ディスク格納装置情報を、所定の光ディスクに書き込むようにしても良い。あるいは、光ディスク格納装置が備える全ての光ディスク(光ディスク格納装置情報を記録するための光ディスクは除く)に記録可能な容量いっぱいにデータを記録し終えたなら、光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込むようにしても良い。さらには、データライブラリ装置の稼動状況によって処理を分岐し、例えば、全ての光ディスクにいっぱいまでデータを記録し終え、かつ、データライブラリ装置が忙しく稼動していないときに、光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込むようにしても良い。
しかし、せっかく光ディスクに光ディスク格納装置情報を書き込んでも、その後、また光ディスク格納装置が備える光ディスクにデータを追記し、光ディスク格納装置情報を更新せざるを得ない状況になったならば、また光ディスクに更新後の光ディスク格納装置情報を書き込まねばならない。つまり、頻繁に光ディスクに光ディスク格納装置情報を書き込むのは短所にもなり、例えば繰り返しの書き込みで光ディスクが劣化することにも繋がるため、必要最低限に留めるのが良い。例えば、光ディスク格納装置を取り外すときに書き込むのを基本とし、それ以外の契機で書き込むのはユーザの好みに応じて変更できるようにする、などとすれば使い勝手が良い。
また、光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込んだとしても、データベース上の光ディスク格納装置情報は削除せず残しておくことが望ましい。同じ情報をデータベースと光ディスクで共有しておけば、例えば事故や災害で一方の情報が失われたとしても復帰できることになる。また、データベースを記憶しておくための容量は一般的に十分な容量があるため、光ディスクに同じ情報を書き込んだとしても即座に削除しなくて良いことも理由の一つである。もちろん、容量が十分にないシステムであれば、光ディスクへの書き込み完了後、即座にデータベースから削除しても良い。
あるいは、光ディスクへの書き込み完了後はデータベースに残しておいても、その後、容量が不足してきたときに前記光ディスクに書き込み済みの光ディスク格納装置情報を優先的に削除するようにしたり、光ディスクへの書き込みから一定の期間が経過したら削除するようにしても良い。あるいは、同じ光ディスク格納装置情報が、別のデータベースに登録されたことを確認した後で削除するようにしても良い。
例えば、データセンタ1においてデータベース1に登録されている光ディスク格納装置1に関する情報を光ディスク格納装置1が備える光ディスクに書き込み、光ディスク格納装置1を取り外して、データセンタ2のデータライブラリ装置に取り付け、光ディスクから光ディスク格納装置1に関する情報を読み出してデータベース2に登録したならば、その旨をデータセンタ2のサーバ2からデータセンタ1のサーバ1に通知し、サーバ1ではデータベース1から光ディスク格納装置1に関する情報を削除するようにしても良い。
ところで、光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込むということは、光ディスク格納装置が備える光ディスクの内容が変化することを意味する。光ディスクに書き込んだ情報は、該情報を書き込む前の光ディスク格納装置の内容を示す情報であり、該情報を書き込んだ後の光ディスク格納装置の内容を示す情報ではない。つまり、光ディスク格納装置が備える光ディスク1に該光ディスク格納装置情報を書き込んだという事実を、光ディスク1に持たせることができない。その対策には幾つかの案が考えられる。
例えば、あらかじめ決めた光ディスクに光ディスク格納装置情報を書き込むようにし、光ディスク格納装置情報の上では、該光ディスクに関する情報を、光ディスク格納装置情報書き込み用ディスクである、などとしておくことも、一つの対策と言える。あるいは、光ディスクに光ディスク格納装置情報を書き込む前に、書き込み先となる光ディスクに関する情報を書き換え、書き換えた結果を含む光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込むようにしても良い。あるいは、光ディスク格納装置情報を読み出してデータベースに登録する際、光ディスク格納装置の記憶装置から図18に示したような情報を読み出し、その情報もデータベースに登録しても良い。例えば、光ディスク格納装置の記憶装置から、光ディスク番号1と2には光ディスク格納装置情報が書かれている、ということをデータベースに登録すれば良い。
図19は、光ディスク格納装置にデータライブラリ装置を取り付ける際に、該光ディスク格納装置が備える光ディスクに記録された該光ディスク格納装置に関する情報を読み出す処理のフローチャートの一例を示したものである。各ステップは、特段記載が無ければデータライブラリ装置101のCPU102が処理を行うものとする。
なお、図の中で前述の図9と重複するステップに関する詳細な説明は割愛する。
なお、図の中で前述の図9と重複するステップに関する詳細な説明は割愛する。
まず、ステップS901では、データライブラリ装置の扉が開いているか否かを確認する。扉が開いていればステップS902に進み、開いていなければステップS903に進む。ステップS903では、データライブラリ装置はサーバからの命令を待ち、サーバからの命令があればステップS904に進んで命令された処理を実行する。一方ステップS902では、光ディスク格納装置が取り付けられているかどうかを確認する。光ディスク格納装置が取り付けられていなければ、ステップS905に進む。取り付けられていれば、ステップS901に戻る。
ステップS905では、光ディスク格納装置が取り付けられていなかった場所に、光ディスク格納装置が取り付けられたか否かを確認し、取り付けられたならばステップS906に進む。ステップS906では、光ディスク格納装置の備える記憶装置から、該光ディスク格納装置の識別情報を取得する。ステップS1901では、光ディスク格納装置の備える記憶装置から、該光ディスク格納装置の使用状況フラグを取得する。
光ディスク格納装置の使用状況フラグは、例えば図11のように記憶装置に記憶される。光ディスク格納装置の使用状況フラグは例えば1ビットの情報とし、使用履歴がなければ0、使用履歴があれば1が記憶されているものとする。図11の例では、該記憶装置が取り付けられた光ディスク格納装置は使用履歴があることを示している。光ディスク格納装置には複数枚の光ディスクを格納するが、通常、そこには全て未記録の光ディスクが格納される。このとき、該光ディスク格納装置が備える記憶装置には光ディスク格納装置の使用状況フラグとして0(使用履歴なし)を記憶しておく。
そして、この光ディスク格納装置をデータライブラリ装置に取り付け、該光ディスク格納装置が備える光ディスクのいずれか一枚に対して初めてデータを記録する際、前記光ディスク格納装置の使用状況フラグを、0(使用履歴なし)から1(使用履歴あり)に更新する。
このようにすることで、1ビットの情報からでも光ディスク格納装置の使用状況を適切に把握することができる。なお、光ディスク格納装置情報は光ディスク格納装置の1番目の光ディスクに記録するなどの、あらかじめ決めておいた規則にしたがって制御する場合、光ディスク格納装置の1番目の光ディスクの記録状況から、該光ディスクを格納した光ディスク格納装置の使用状況を判断しても良い。例えば、該1番目の光ディスクが未記録であれば、該光ディスク格納装置は使用履歴なしである、と判断する。
ステップS1902では、ステップS1901で取得した光ディスク格納装置の使用状況フラグから取り付けられた光ディスク格納装置の使用状況を判断し、使用履歴があればステップS1903、使用履歴がなければステップS1905に進む。
ステップS1905では、取り付けられた光ディスク格納装置が使用履歴のない光ディスク格納装置であること、および、ステップS906で取得した光ディスク格納装置の識別情報を通知する。ステップS1906はステップS1905の通知を受けたサーバ側の処理である。詳細は図20を用いて説明する。各ステップは、特段記載が無ければサーバ115のCPU301が処理を行うものとする。
ステップS2001では、データライブラリ装置から光ディスク格納装置の識別情報を受信する。ステップS2002では、前記受信した光ディスク格納装置の識別情報からデータベースを検索し、ステップS2003では取り付けられた光ディスク格納装置に関する情報がデータベースに登録されているか否かを確認する。既にデータベースに登録されていたならばステップS2009に進み、サーバとしての通常制御を開始する。例えば、ユーザからの指示を受けて指示に応じた処理を実行したり、各データライブラリ装置に状態を監視して状態に応じて適切に対処するなどの処理を実行する。
一方、取り付けられた光ディスク格納装置に関する情報がデータベースに登録されていなければ、ステップS2004に進む。ステップS2004では、データライブラリ装置に対して光ディスク格納装置の基本情報を取得するよう要求する。要求を受けたデータライブラリ装置は、ステップS2005において記憶装置から光ディスク格納装置の基本情報、例えば何の種類の光ディスクが、何枚格納されているかなどの情報を取得し、取得した情報をステップS2006でサーバに送信する。ステップS2007では、サーバは光ディスク格納装置の基本情報をデータライブラリ装置から受信したことを確認する。受信したならばステップS2008に進み、受信した情報をデータベースに登録する。その後、ステップS2009では、サーバとしての通常制御を開始する。
図19に戻り、ステップS1903では、取り付けられた光ディスク格納装置が使用履歴のある光ディスク格納装置であること、および、ステップS906で取得した光ディスク格納装置の識別情報を通知する。ステップS1904は、ステップS1903の通知を受けたサーバ側の処理である。詳細は図21を用いて説明する。
ステップS2101では、データライブラリ装置から光ディスク格納装置の識別情報を受信する。ステップS2102では、前記受信した光ディスク格納装置の識別情報からデータベースを検索し、ステップS2103ではデータベースの検索結果、すなわちデータライブラリ装置に取り付けられた光ディスク格納装置に関する情報がデータベースに登録されているかの確認結果をデータライブラリ装置に通知する。
図19に戻り、ステップS1908では、データベースの登録状況確認結果を受信し、取り付けられた光ディスク格納装置に関する情報がデータベースに登録されていなければステップS1909に進む。登録されていたならば、使用履歴もあり、データベースにも登録されている、すなわちサーバにとって既知であり、なんら追加情報を取得しなくても正しく制御可能な光ディスク格納装置が取り付けられたことになるので、ステップS901に戻り、扉が閉じられたならばサーバからの命令に応じて処理を実行する。
ステップS1909では、取り付けられた光ディスク格納装置が備える光ディスクに記録された光ディスク格納装置情報を読み出す。ここで読み出す情報は、該光ディスク格納装置をデータライブラリ装置から取り外す際、図16のステップS1603で光ディスクに書き込んだ情報である。このとき、光ディスク格納装置が備える光ディスクのうち、どの光ディスクに光ディスク格納装置情報が記録されているかが分からなければ、情報を読み出すことができない。その対策は前述した通りであり、一例として、取り付けられた光ディスク格納装置が備える記憶装置から、光ディスク格納装置情報が記録された光ディスクの番号を取得することで、どの光ディスクに光ディスク格納装置情報が記録されているかを知ることができるため、該光ディスクから光ディスク格納装置情報を読み出すことができる。
ステップS1910では、ステップS1909で読み出した光ディスク格納装置情報をサーバに送信する。なお、図中は一つのステップで示しているが、一度に全ての情報を送信せず、何度かに分けて情報を送信しても構わない。ステップS1911は、光ディスク格納装置情報を受信したサーバの処理である。図22を用いて説明する。各ステップは、特段記載が無ければサーバ115のCPU301が処理を行うものとする。
ステップS2201では、データライブラリ装置から送信された光ディスク格納装置情報を受信する。ステップS2202では、受信した光ディスク格納装置情報をデータベースに登録する。このとき登録される情報は、図12に示すような情報である。すなわち、データベース1に登録されていた光ディスク格納装置情報を光ディスクに書き込み、データライブラリ装置1から光ディスク格納装置を取り外し、取り外した光ディスク格納装置をデータライブラリ装置2に取り付け、光ディスクから光ディスク格納装置情報を読み出し、データベース2に登録することになり、データベース2には、元のデータベース1に登録されていたのと同じ情報を持つことになる。ステップS2203では、データベースへの登録結果をデータライブラリ装置に通知する。
図19に戻り、ステップS1912では、サーバからデータベースへの光ディスク格納装置情報登録結果を受信し、登録に成功したならば、取り付けられた光ディスク格納装置を正しく制御する準備が整ったことになるので、ステップS1901に戻り、扉が閉じられたならばサーバからの命令に応じて処理を実行する。その際、サーバからの命令がデータの記録または再生の処理である場合、登録した光ディスク格納装置情報に基づいて処理を行うことにより、より詳細かつ確実な制御が可能となる。
一方、登録に失敗したならば、ステップS908〜ステップS911の処理を実行する。これらの処理は、前述の通り、取り付けられた光ディスク格納装置が備える全ての光ディスクの内容を調査し、調査した結果をデータベースに登録するものである。前述の通り、この処理に要する時間は非常に長いため、光ディスクから光ディスク格納装置情報を読み出してデータベースに登録する処理が失敗したときに限り、実行するようにしている。なお、ステップS1912で登録に失敗したとき、ステップS908に進むのではなく、例えば再度ステップS1909に戻って光ディスクから情報を読み出し、再登録を試みるなどしても良い。
なお、図19において、ステップS906とステップS1901は別のステップとして、別々に情報を取得する例を示したが、二つの情報を一度に読み出すようにしても構わない。また、図19のフローチャートの各ステップは、サーバとデータライブラリ装置どちらで実行しても構わないものもある。例えば、ステップS1901でデータライブラリ装置が取得した光ディスク格納装置の使用状況フラグについて、取得した情報だけをサーバに送信し、ステップS1902の使用履歴有無判定をサーバで行なっても構わない。
ところで、データベースへの光ディスク格納装置情報の登録が成功したならば、該光ディスク格納装置情報が記録されていた光ディスクは不要になる。より正確には、データベースへの登録が完了し、データアーカイブシステムとして通常の動作を始めた後、該光ディスク格納装置の備える光ディスクに新規データを記録するなどして、光ディスク格納装置、および、それが備える各光ディスクの状況が、データベース登録の際に参照した光ディスクに記録されている光ディスク格納装置情報と一致しなくなったならば、該光ディスクに記録された光ディスク格納装置情報は光ディスク格納装置の状況を正確に表すものでなく、古い情報になるので、不要なものとなる。
そこで、例えば、データベースへの光ディスク格納装置情報の登録が成功したならば、該光ディスク格納装置情報が記録されていた光ディスクの記録内容を消去しても良い。また、それと並行して、光ディスク格納装置の記憶装置に記憶されている情報、例えば、どの光ディスクに光ディスク格納装置情報が記録されているかの情報も消去すると良い。このようにすることで、既に古い情報となってしまった、光ディスクに記録された光ディスク格納装置情報を参照することができなくなり、古い情報を参照して誤った制御をしてしまうようなリスクが低減される。
このように、取り付けられた光ディスク格納装置に関する情報をデータベースに持たない場合でも、本願のデータアーカイブシステムでは、光ディスクに記録された光ディスク格納装置情報を読み出してデータベースに登録することで、該光ディスク格納装置が備える全ての光ディスクの内容を調査せずとも、正しく制御することができる。
これまでは、光ディスク格納装置を取り外す際、データベースに登録された該光ディスク格納装置に関する情報を、該光ディスク格納装置の備える光ディスクに書き込み、また、光ディスク格納装置を取り付ける際、該光ディスク格納装置の備える光ディスクに書き込まれた光ディスク格納装置に関する情報を読み出して、データベースに登録する例について説明した。
しかし、光ディスク格納装置を取り外す際、データベースに登録された該光ディスク格納装置に関する情報を、別の手段で取り付け先のデータベースに登録しても良い。例えば、光ディスク格納装置に関する情報をネットワークを経由して取り付け先のサーバに送信し、データベースに登録しても良い。さらには、ネットワークを経由した光ディスク格納装置情報送信と、光ディスク格納装置が備える光ディスクに書き込みと読み出しとを併用しても構わない。
図23は、ネットワーク経由で光ディスク格納装置情報を送信する動作の一例を示した図である。まず、図中の2309において、データセンタ1内に設置されたデータライブラリ装置1−1から光ディスク格納装置を取り外す。このとき、取り外した光ディスク格納装置は、2310においてデータセンタ2のデータライブラリ装置2−1に取り付けられる予定であるとする。
このとき、サーバ1は、2301〜2302においてデータベース1に登録された取り外された光ディスク格納装置に関する情報を読み出し、2303〜2306においてネットワークを介してサーバ2へと送信する。サーバ2では、前記送信されてきた光ディスク格納装置に関する情報を受信し、前記受信した情報を2307〜2308においてデータベース2に登録する。光ディスク格納装置に関する情報がデータベース2へ登録されれば、データセンタ2において、データライブラリ装置2−1に取り付けられた光ディスク格納装置を正しく制御することができる。
このとき、データライブラリ装置2−1に光ディスク格納装置が取り付けられるよりも前に、データベース2に光ディスク格納装置情報が登録されていることが望ましい。そのためには、例えば、サーバ1では、ユーザからデータライブラリ装置1−1から光ディスク格納装置を取り外す指示を受けると、該光ディスク格納装置に関する情報をデータベース1から読み出し、ネットワークを経由してサーバ2に送信する。サーバ2は、光ディスク格納装置情報をデータベース2へ登録すると、サーバ1にその旨を通知する。サーバ1では、光ディスク格納装置情報がデータベース2へ登録された旨の通知を受けると、データライブラリ装置1−1から光ディスク格納装置を取り外せるようにする。このようにすることで、データライブラリ装置2−1に光ディスク格納装置が取り付けられるときには、該取り付けられた光ディスク格納装置に関する情報が必ずデータベース2に登録されていることになる。
しかし、光ディスク格納装置情報がネットワークを介してサーバ1からサーバ2へ送信され、送信された光ディスク格納装置情報がデータベース2へ登録されるまで、データライブラリ装置1−1から光ディスク格納装置を取り外せないとすると、確実性や信頼性を高めることができる反面、効率が悪い。そこで、例えば、データライブラリ装置1−1から光ディスク格納装置を取り外すときではなく、データライブラリ装置2−1に光ディスク格納装置を取り付ける際、データベース2に光ディスク格納装置に関する情報が登録されたことを確認してから取り付けるようにしても良い。
このとき、データライブラリ装置1−1から光ディスク格納装置を取り外すときには、該光ディスク格納装置に係る光ディスク格納装置情報をサーバ1からサーバ2に送信し始め、送信している間に、前記取り外した光ディスク格納装置をデータセンタ2に運搬することができるので効率的である。
また、サーバ2では、光ディスク格納装置情報を受信すると、即座にデータベースに登録するのではなく、一時的にメモリやハードディスクに蓄えておき、前記受信した光ディスク格納装置情報に係る光ディスク格納装置がデータライブラリ装置に取り付けられたときに、データベースに登録するようにしてもよい。あるいは、光ディスク格納装置情報を受信した時点ではデータベースに仮登録しておき、前記光ディスク格納装置情報に係る光ディスク格納装置が取り付けられた時点でデータベースに正式登録するようにしてもよい。
また、データライブラリ装置2−1に光ディスク格納装置が取り付けられた後、該光ディスク格納装置の制御を開始する際には、データベース2に光ディスク格納装置に関する情報が登録されたことを確認してから制御を開始すると良い。
また、このようにネットワークを経由してサーバ1からサーバ2に光ディスク格納装置情報を送信するとき、光ディスク格納装置の備える光ディスクに光ディスク格納装置情報を書き込むようにしても構わない。例えば、ネットワーク経由で情報を転送するとデータが化ける、つまり正しく情報を送れない恐れもあるので、光ディスクにも同じ情報を持たせておき、データライブラリ装置2−1に光ディスク格納装置が取り付けられた際に光ディスクに書かれた光ディスク格納装置情報と、ネットワーク経由で送信された光ディスク格納装置情報とを比較し、お互いの情報の正しさを調べるようにしても良い。このとき、情報が一致した場合にはネットワーク経由で送信された情報をデータベース2に登録すると、光ディスクから読み出すよりも処理時間が短くて済む。逆に情報が一致しない場合には、ネットワーク経由で送信された情報は破棄し、光ディスクに書き込まれた光ディスク格納装置情報を読み出してデータベース2に登録すると良い。
なお、データライブラリ装置1−1から光ディスク格納装置を取り外し、該取り外した光ディスク格納装置を同じデータセンタ1内のデータライブラリ装置1−Nに取り付けるとき、データライブラリ装置1−1とデータライブラリ装置1−Nは共にサーバ1に接続され、それぞれの装置に関する情報はデータベース1に登録されているので、光ディスク格納装置情報をネットワーク経由で転送する必要はない。すなわち、光ディスク格納装置を取り外し、該取り外した光ディスク格納装置の取り付け先が、該取り外した光ディスク格納装置に関する情報がデータベースに登録されていないデータアーカイブシステムであるときに、該取り外した光ディスク格納装置に関する情報をネットワーク経由で転送すれば良い。
なお、データベース1に登録していた光ディスク格納装置情報は、データベース2へ正しく登録されたことを確認した後で、削除するようにしても構わない。データベース2に登録されていれば、仮にデータベース1から削除したとしても、ネットワーク経由の転送や光ディスク格納装置の備える光ディスクを介して、再びデータベース1に登録し直すことができる。また、光ディスク格納装置情報がデータベース2へ正しく登録されたとしても、データベース1が記憶されているハードディスク117に十分な空き容量があるならば、データベース1から光ディスク格納装置情報を削除せず、例えばハードディスク117の空き容量が所定の容量以下になったときに、データベース2に登録済みの光ディスク格納装置情報を、他のデータより優先的に削除すると良い。
また、光ディスク格納装置を取り外す際に該光ディスク格納装置の情報をデータベースから光ディスクに書き出す、またはネットワーク経由で転送する、光ディスク格納装置を取り付ける際に光ディスク格納装置の情報を光ディスクから読み出してデータベースに登録する、またはネットワーク経由で転送されたものを登録する機能に関して、ユーザが自由に機能の有効/無効を選択できるようにすると良い。例えば、一つのデータセンタ内で、一つのデータベースしか持たないユーザの場合、複数のデータライブラリ装置間で光ディスク格納装置を入れ替えたとしても、該光ディスク格納装置の情報はデータベースに存在するため、何ら問題は生じないためである。もちろん、そのようなユーザでも、例えばデータベースのバックアップ用として、各光ディスク格納装置が備える光ディスクに、該光ディスク格納装置の情報を記録しておきたい場合もあり、その場合には機能を有効にすれば良い。また、データセンタ1では常にデータをアーカイブし続け、データセンタ2ではアーカイブされたデータをいつでも読み出せるようにしておく場合、データセンタ1で容量いっぱいまで記録された光ディスク格納装置は取り外され、データセンタ2のデータライブラリ装置に取り付けられることになり、その場合には本機能を有効にしておいた方が良い。このように、ユーザの用途によって機能の有効/無効を選択できるようにしておくと、無駄がなくなり使い勝手が良い。有効/無効の切り替えは、例えば、サーバのユーザインタフェース部から行なえるようにすれば良い。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。 なお、その他の変形例として下記の構成が挙げられる。以下のアーカイブシステムは、データライブラリ装置と、該データライブラリ装置と接続されているサーバと、を備えるデータアーカイブシステムであって、前記データライブラリ装置は、記録媒体が格納される記録媒体格納部と、前記記録媒体にデータを記録または前記記録媒体からデータを再生するデータ記録再生部と、前記データライブラリ装置の動作を制御するデータライブラリ装置制御部と、を備え、前記サーバは、前記記録媒体格納部を管理するための記録媒体格納部情報を記憶するサーバ記憶部と、前記サーバと、前記データライブラリ装置制御部を介して前記データライブラリ装置と、の動作を制御するサーバ制御部と、を備えている。
変形例1として、前記サーバ制御部は、前記データライブラリ装置に前記記録媒体格納部を取り付けた場合に、前記記録媒体格納部情報を前記記録媒体格納部に格納される記録媒体から読み出し、前記読み出した記録媒体格納部情報を前記サーバ記憶部に記憶するよう前記データライブラリ装置を制御するデータアーカイブシステムがある。
変形例2として、前記記録媒体格納部は該記録媒体格納部を識別するための記録媒体格納部識別情報を記憶するための格納部情報記憶部を備え、前記サーバ制御部は、前記記録媒体格納部識別情報に基づいて、前記記録媒体格納部と前記記録媒体格納部管理情報とを対応づけて制御することを特徴とするデータアーカイブシステムがある。
変形例3として、前記サーバは、さらにネットワークを介して情報を送受信するためのネットワーク制御部と、を備え、前記サーバ制御部は、前記サーバ記憶部に記憶された前記記録媒体格納部情報を前記記録媒体格納部が格納している記録媒体に記録するよう前記データライブラリ装置を制御し、前記サーバは、ネットワークを介して前記アーカイブシステムと異なる第二のアーカイブシステムが備える第二のサーバと接続され、前記ネットワーク制御部は、前記第二のサーバに前記記録媒体格納部情報を送信するデータアーカイブシステムがある。
変形例4として、変形例3のアーカイブシステムであって、前記第二のサーバ制御部は、前記データライブラリ装置に記録媒体格納部を取り付けるとき、前記記録媒体に記録された第一の記録媒体格納部管理情報と、前記ネットワークを介して受信した第二の記録媒体格納部管理情報とを比較し、比較結果が一致した場合は第一の記録媒体格納部管理情報を前記記憶部に記憶し、一致しなかった場合は第二の記録媒体格納部管理情報を前記記憶部に記憶するよう制御することを特徴とするデータアーカイブシステムがある。
変形例5として、変形例3のアーカイブシステムであって、前記記録媒体格納部は該記録媒体格納部を識別するための記録媒体格納部識別情報を記憶するための格納部情報記憶部を備え、前記第二のサーバ制御部は、ネットワークを介して前記記録媒体格納部情報を受信し、データライブラリ装置に記録媒体格納部が取り付けられたことを検知すると、前記格納部情報記憶部から記録媒体格納部識別情報を読み出し、前記読み出した記録媒体格納部識別情報に基づいて、前記取り付けられた記録媒体格納部情報に係る記録媒体格納部管理情報を特定し、前記特定した記録媒体格納部管理情報を前記第二のサーバ記憶部に記憶するよう制御することを特徴とするデータアーカイブシステムがある。
変形例6として、前記サーバ制御部は、前記サーバ記憶部に記憶された前記記録媒体格納部情報を前記記録媒体格納部が格納している記録媒体に記録するよう前記データライブラリ装置を制御する、データアーカイブシステムがある。
変形例7として、前記サーバは、ネットワークを介して情報を送受信するためのネットワーク制御部と、を備え、前記サーバは、ネットワークを介して前記アーカイブシステムと異なる第二のアーカイブシステムが備える第二のサーバと接続され、前記ネットワーク制御部は、前記第二のサーバに前記記録媒体格納部情報を送信するデータアーカイブシステムがある。
変形例8として、外部サーバに接続可能なデータライブラリ装置であって、記録媒体が格納される記録媒体格納部と、前記記録媒体にデータを記録または前記記録媒体からデータを再生するデータ記録再生部と、前記データライブラリ装置の動作を制御するデータライブラリ装置制御部と、を備え、前記データライブラリ装置制御部は前記外部サーバからの要求に基づいて、前記サーバ記憶部に記憶された前記記録媒体格納部に係る記録媒体格納部情報を前記記録媒体格納部が格納している記録媒体に記録するよう制御する、データライブラリ装置がある。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101…データライブラリ装置、102…CPU、103…ユーザインタフェース部、104…情報表示部、105…メモリ、106…光ディスク運搬装置、107…光ディスク格納装置、108…光ディスク、109、110、111…データ記録再生装置、112…記憶装置、113…光ディスク格納装置着脱検出部、114…扉開閉検出部、115…サーバ、116…ネットワーク、117…ハードディスク、118…表示装置、119…サーバインタフェース部
Claims (20)
- データライブラリ装置と、該データライブラリ装置と接続されているサーバと、を備えるデータアーカイブシステムであって、
前記データライブラリ装置は、
記録媒体が格納される記録媒体格納部と、
前記記録媒体にデータを記録または前記記録媒体からデータを再生するデータ記録再生部と、
前記データライブラリ装置の動作を制御するデータライブラリ装置制御部と、
を備え、
前記サーバは、
前記記録媒体格納部を管理するための記録媒体格納部情報を記憶するサーバ記憶部と、
前記サーバと、前記データライブラリ装置制御部を介して前記データライブラリ装置と、の動作を制御するサーバ制御部と、
を備え、
前記サーバ制御部は、前記サーバ記憶部に記憶された前記記録媒体格納部情報を前記記録媒体格納部が格納している記録媒体に記録するよう前記データライブラリ装置を制御する、データアーカイブシステム。 - 請求項1に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記サーバ制御部は、前記データライブラリ装置から前記記録媒体格納部を取り外す前に、前記記録媒体格納部情報を記録するよう前記データライブラリ装置を制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項1または2に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記記録媒体格納部は、該記録媒体格納部の前記データライブラリ装置での使用履歴の有無を示す使用履歴情報を記憶するための格納部情報記憶部を備えていることを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のアーカイブシステムであって、
前記サーバ制御部は、前記データライブラリ装置に前記記録媒体格納部を取り付けた場合に、前記記録媒体格納部情報を前記記録媒体から読み出し、該読み出した記録媒体格納部情報を前記サーバ記憶部に記憶するよう前記データライブラリ装置を制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記サーバ制御部は、前記記録媒体への前記記録媒体格納部情報の記録が正常に終了したと判断した場合、前記データライブラリ装置から記録媒体格納部を取り外すよう制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項4に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記サーバ制御部は、前記読み出した記録媒体格納部情報の前記サーバ記憶部への記憶が正常に終了したと判断した場合、該記憶した記録媒体格納部情報を参照してデータの記録または再生をするよう前記データライブラリ装置を制御することを特徴とすることを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項3に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記データライブラリ装置制御部は、前記記録媒体格納部を取り付けるとき、前記格納部情報記憶部から前記使用履歴情報を読み出して前記サーバ制御部に通知し、
前記サーバ制御部は、前記通知された使用履歴情報が使用履歴有りを示し、かつ、前記記録媒体管理情報が前記記録媒体格納部情報を記憶する記憶部に記憶されていない場合、前記記録媒体から前記記録媒体管理情報を読み出すよう該データライブラリ装置を制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項3に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記サーバ制御部は、前記記録媒体に初めてデータを記録するとき、前記格納部情報記憶部に使用履歴有りを示す情報を記憶するよう前記データライブラリ装置を制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項3に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記データライブラリ装置制御部は、前記記録媒体格納部情報が記録される記録媒体に係る情報を前記格納部情報記憶部に記憶するよう制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項9に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記データライブラリ装置制御部は、前記記録媒体格納部情報が記録された記録媒体に係る情報を前記格納部情報記憶部から読み出し、該記録媒体に係る情報に基づき、該記録媒体から前記記録媒体格納部情報を読み出すように制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項1〜3、8、9のいずれか一項に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記サーバ制御部は、前記記録媒体格納部情報を該記録媒体格納部が格納している二以上の記録媒体に書き込むよう前記データライブラリ装置を制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項4〜7のいずれか一項に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記サーバ制御部は、前記読み出した記録媒体格納部情報の前記サーバ記憶部への記憶が正常に終了したと判断した場合、前記記録媒体に記憶された前記記録媒体格納部情報を削除するよう前記データライブラリ装置を制御することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - データライブラリ装置と、該データライブラリ装置と接続されているサーバと、を備えるデータアーカイブシステムであって、
前記データライブラリ装置は、
記録媒体が格納される記録媒体格納部と、
前記記録媒体にデータを記録または前記記録媒体からデータを再生するデータ記録再生部と、
前記データライブラリ装置の動作を制御するデータライブラリ装置制御部と、
を備え、
前記サーバは、
前記記録媒体格納部を管理するための記録媒体格納部情報を記憶するサーバ記憶部と、
ネットワークを介して情報を送受信するためのネットワーク制御部と、
前記サーバと、前記データライブラリ装置制御部を介して前記データライブラリ装置との動作を制御するサーバ制御部と、
を備え、
前記サーバは、ネットワークを介して前記アーカイブシステムと異なる第二のアーカイブシステムが備える第二のサーバと接続され、
前記ネットワーク制御部は、前記第二のサーバに前記記録媒体格納部情報を送信するデータアーカイブシステム。 - 請求項13に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記ネットワーク制御部は、前記データライブラリ装置から前記記録媒体格納部を取り外す場合に、前記第二のサーバに前記記録媒体格納部情報を送信することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項13または14に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記記録媒体格納部は、該記録媒体格納部の前記データライブラリ装置での使用履歴の有無を示す使用履歴情報を記憶するための格納部情報記憶部を備えていることを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 請求項13から15のいずれか一項に記載のデータアーカイブシステムであって、
前記アーカイブシステムを第一のアーカイブシステムとすると、該第一のアーカイブシステムが備える第一のサーバのサーバ制御部は、該第一のサーバが備える第一のサーバ記憶部に記憶されている記録媒体格納部情報と同じ情報が、前記第二のサーバが備える第二のサーバ記憶部に記憶されたと判断すると、
前記第一のサーバ記憶部から前記記録媒体管理情報を削除することを特徴とするデータアーカイブシステム。 - 外部サーバに接続可能なデータライブラリ装置であって、
記録媒体が格納される記録媒体格納部と、
前記記録媒体にデータを記録または前記記録媒体からデータを再生するデータ記録再生部と、
前記データライブラリ装置の動作を制御するデータライブラリ装置制御部と、
を備え、
前記データライブラリ装置制御部は前記外部サーバからの要求に基づいて、前記サーバ記憶部に記憶された前記記録媒体格納部に係る記録媒体格納部情報を前記記録媒体格納部が格納している記録媒体に記録するよう制御する、データライブラリ装置。 - 請求項17に記載のデータライブラリ装置であって、
前記データライブラリ装置制御部は前記外部サーバからの要求に基づいて、前記データライブラリ装置から前記記録媒体格納部を取り外す前に、前記記録媒体格納部情報を記録するよう前記データライブラリ装置を制御することを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項17または18に記載のデータライブラリ装置であって、
前記記録媒体格納部は、該記録媒体格納部の前記データライブラリ装置での使用履歴の有無を示す使用履歴情報を記憶するための格納部情報記憶部を備えていることを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項17から19のいずれか一項に記載のデータライブラリ装置であって、
前記データライブラリ装置制御部は前記外部サーバからの要求に基づいて、前記データライブラリ装置に前記記録媒体格納部を取り付けた場合に、前記記録媒体格納部情報を前記記録媒体から読み出し、該読み出した記録媒体格納部情報を前記サーバ記憶部に記憶するよう前記データライブラリ装置を制御することを特徴とするデータライブラリ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013061301A JP2014186782A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | データアーカイブシステム、データライブラリ装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019070542A (ja) * | 2017-10-06 | 2019-05-09 | 株式会社島津製作所 | 分析データベース登録装置、分析データ収集システム、分析システムおよび分析データベース登録方法 |
-
2013
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US11449463B2 (en) | 2017-10-06 | 2022-09-20 | Shimadzu Corporation | Analysis database registration device, analysis data collection system, analysis system and analysis database registration method |
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