JP2014186778A - ライブラリ装置およびライブラリシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ライブラリ装置におけるインタフェースの共通化を実現する。
【解決手段】外部コントローラ装置に接続可能な記録媒体が複数枚格納される記録媒体格納部と前記記録媒体にデータを記録または再生する複数のデータ記録再生部と前記記録媒体格納部と前記データ記録再生部との間で前記記録媒体を運搬して受け渡しを行う記録媒体運搬部と前記外部コントローラ装置と通信し、ライブラリ装置を制御するために前記データ記録再生部と前記記録媒体運搬部と接続する接続部とを備え、前記接続部が第一の接続方式と該第一の接続方式とは異なる第二の接続方式とを有している場合、前記制御部は、前記第一の接続方式に基づく制御命令を該接続部に送信し、該接続部は受信した該第一の接続方式に基づく制御命令を前記第二の接続方式に基づく制御命令に変換して制御する。
【選択図】図1
【解決手段】外部コントローラ装置に接続可能な記録媒体が複数枚格納される記録媒体格納部と前記記録媒体にデータを記録または再生する複数のデータ記録再生部と前記記録媒体格納部と前記データ記録再生部との間で前記記録媒体を運搬して受け渡しを行う記録媒体運搬部と前記外部コントローラ装置と通信し、ライブラリ装置を制御するために前記データ記録再生部と前記記録媒体運搬部と接続する接続部とを備え、前記接続部が第一の接続方式と該第一の接続方式とは異なる第二の接続方式とを有している場合、前記制御部は、前記第一の接続方式に基づく制御命令を該接続部に送信し、該接続部は受信した該第一の接続方式に基づく制御命令を前記第二の接続方式に基づく制御命令に変換して制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、データを記録・再生するライブラリ装置およびそれを用いたライブラリシステムに関するものである。
本技術分野の背景技術として、特開2006−309754号公報がある。特許文献1には、「OSにハードウェアアクセスを提供する方法は、第1のハードウェアデバイスをエミュレートする仮想化データインタフェースとして使用するため、データ処理構成のファームウェアアドレス空間の一部を割り当てること(502)と、仮想化データインタフェースをOSに提示すること(504)と、第1のハードウェアデバイスとインタフェースするOSの標準化カーネルコンポーネントを使用して、仮想化データインタフェースにアクセスすること(506)と、標準化カーネルコンポーネントを介するOSによる仮想化データインタフェースのアクセスに基づき、仮想化インタフェースと第2のハードウェアデバイスとの間でデータを交換すること(508)とを含む。」と記載されている。
特許文献1は、レガシデバイスをOS(Operating System)からアクセス可能とするための仮想化データインタフェースに関する記述があるが、装置間におけるインタフェースの共通化を目的とする対策は考慮されていない。
そこで、本発明は、データを記録・再生するライブラリシステムにおいて、ストレージインタフェースの中継デバイスを利用した仮想ストレージデバイスで全てのデバイスのインタフェースの共通化を図るライブラリ装置およびそれを用いたライブラリシステムの提供をすることを主な目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用し、ストレージインタフェースの中継デバイスを利用した仮想ストレージデバイスが必要なデバイス制御を行う。
本発明によれば、記録再生部または記録媒体のためのインタフェースを用いてライブラリ装置とコントローラ装置を接続する構成において、記録再生部または記憶媒体以外の機器、例えば記録媒体搬送部などを制御できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面を用いて実施例を説明する。
本実施例は、コントローラ装置の命令に従って、ライブラリ装置が、複数あるデータ記録再生部であるドライブを用いて、記録媒体に記録/再生動作を行うライブラリシステムの例で、特に、ライブラリ装置の記録媒体格納部やデータ記録再生部から記録媒体を記録媒体搬送部で移動してデータの記録/再生処理を行う場合の実施例である。
ライブラリ装置とは、コントローラ装置やディスクアレイ装置などに記録されるデータの保護を目的としたデータバックアップ、あるいはそのデータの長期保存、安全保管を目的としたアーカイブに利用するものである。
図1はライブラリシステムの構成を示すブロック図である。
まず、ライブラリシステムのコントローラ装置201の構成例について説明する。
コントローラ装置201は、接続するライブラリ装置101に対してのデータの記録再生を中心としたサービスを提供するとともに、ハードディスク202に対するデータの記録と再生、ネットワーク203を介したデータの送受信や管理を行う。また、データを蓄えるハードディスク202は、1台あるいは複数で構成してもよい。また、ハードディスクを複数備えるディスクアレイ装置、NAS(Network Attached Storage)、JBOD(Just a Bunch Of Disks)、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)などの形態であってもよい。
コントローラ装置201の制御部204は、例えばCPU(Central Processing Unit)などで構成され、データ記録時には、ネットワーク203から通信部205を介して受信したデータをハードディスク202に記録する制御を行う。あるいは、ライブラリ装置接続部206を介して記録再生部制御部207や記録媒体搬送部制御部208でライブラリ装置101を制御し、データブライブラリ装置101が内蔵する記録媒体104に記録する制御を行う。
データ再生時には、ハードディスク202からデータを読み出し、読み出したデータを、通信部205を介してネットワーク203に送信する制御を行う。あるいは、ライブラリ装置接続部206を介してライブラリ装置101を制御し、ライブラリ装置101が内蔵する記録媒体104からデータを再生し、再生したデータを受け取り、受け取ったデータを、通信部205を介してネットワーク203に送信する制御を行う。または、ライブラリ装置101から受け取った各種の情報を適宜加工して記録、管理し、また、その情報を再生し、再生した情報に基づいて制御方針を決定するとともに、実際の制御を行う。
コントローラ装置201の記録再生部制御部207は、ライブラリ装置接続部206を介して、ライブラリ装置101のデータ記録再生部110乃至113の動作制御を行い、記録媒体104へのデータ記録および記録媒体からのデータ再生の命令制御を行う。
コントローラ装置201の記録媒体搬送部制御部208は、ライブラリ装置接続部206を介して、記録媒体搬送部105の動作制御を行い、記録媒体格納部103から記録媒体104を取り出し、搬送機106に入れ、これを移動させてデータ記録再生部110乃至113に装填したり、データ記録再生部110乃至113に装填された記録媒体104を搬送機106に受け取り、記録媒体104を移動させて記録媒体格納部103に格納したりする命令制御を行う。
ライブラリ装置接続部206は、ライブラリ装置101を構成する各デバイスとSerial Attached SCSI(以降、SASと記す)などの通信規格(プロトコル)で接続するものであり、一般にHost Bus Adapter(以降、HBAと記す)と呼ばれる。ライブラリ装置接続部206は、制御部204からの命令あるいはデータを、ライブラリ装置101の記録媒体搬送部105やデータ記録再生部110乃至113へ送信する中継する処理を行う。あるいは、ライブラリ装置101の記録媒体搬送部105やデータ記録再生部110乃至113からの応答あるいはデータを、制御部204へ送信する中継する処理を行う。
本実施例では、通信規格としてSASを例に説明するが、同じ構成であればSAS以外の通信規格、例えば、ファイバチャネル、iSCSI(Internet Small Computer System Interface)などでも良い。
続いて、ライブラリシステムのライブラリ装置101の構成例について説明する。
ライブラリ装置101は、記録時には、ネットワーク203から受け取ったデータやハードディスク202に蓄積したデータを、コントローラ装置201を介して受信し、そのデータを記録媒体104に記録する処理を行う。再生時には、記録媒体104からデータを再生し、コントローラ装置201を介してネットワーク203に送ったりハードディスク202に蓄積したりする。
ライブラリ装置101のコントローラ装置接続部102は、コントローラ装置201のライブラリ装置接続部206とSASの通信規格で接続して、ライブラリ装置101の各デバイスとを接続する中継を行う。SASの通信規格で接続するため、コントローラ装置201のライブラリ装置接続部206と各デバイスとの間の接続は1対1のPeer−to−peer接続であり、コントローラ装置接続部102は、この接続のスイッチャーのような処理を行う。SASの規格においては、コントローラ装置接続部102は、SAS Expanderである。SAS Expanderと、ホストのポートの数を超える数のデバイス中継接続するデバイスである。
図1の例では、コントローラ装置201のライブラリ装置接続部206に4つの接続ポート(コネクタ)が有る。一方、ライブラリ装置101のコントローラ装置接続部102にはデータ記録再生部111乃至113と記録媒体搬送部105の合計5つの接続先があり、コントローラ装置接続部102は、コントローラ装置201からの複数(例の場合は最大4つ)の命令実行時にはそれぞれの命令を実行する接続を割り当てる。
例えば、コントローラ装置からデータ記録再生部111乃至113の3箇所でデータ記録している処理の最中の場合、ライブラリ装置接続部の4つの接続のうち3つはこれに割り当てられ、ライブラリ装置101のコントローラ装置接続部102はその3つをデータ記録再生部111乃至113の接続に割り当てている。
コントローラ装置201から4つ目の接続を使って記録媒体搬送部105にディスクをデータ記録再生部110に搬送する命令が出されると、コントローラ装置接続部102はコントローラ装置からの4つ目の接続を記録媒体搬送部105との接続に割り当てて処理を実行する。実行後は4つ目の接続が開放されるためコントローラ装置からまたこの4つ目の接続を使ってデータ記録再生部110にデータ記録の命令が出されると、今度は、コントローラ装置接続部102は、コントローラ装置からの4つ目の接続を記録媒体搬送部105との接続にスイッチして割り当て、処理を実行する。
記録媒体104は、ブルーレイディスクやDVD−RAMに代表されるような光ディスクである。あるいは、記録媒体104は、光磁気ディスクやホログラフィックメモリ等の記録媒体であってもよいし、表面と裏面の両面を記録再生することが可能なものであってもよい。また、記録媒体104は、LTO(Linear Tape-Open)などのテープ媒体やその他の可搬型の記憶媒体でもよい。本実施例では、記録媒体104は光ディスクとして以降、説明する。また、これ以降では、単にディスクといった場合も光ディスクを意味する。
記録媒体104は、記録媒体格納部103の内部に複数枚格納されている。図1では記録媒体格納部103は、2つで構成しているが、ライブラリ装置101内に1つでも良いし3つ以上の構成であってもよく、例えば2つの場合、一方は未記録の記録媒体格納装置、他方は記録済の記録媒体格納装置など、用途に応じて使い分けても構わない。もちろん、記録媒体格納部103の内部を未記録の記録媒体格納領域と記録済の記録媒体格納領域とに区切っても構わない。
記録媒体104は、データ記録時、記録媒体搬送部105によって記録媒体格納部103から搬送機106に取り出され、搬送機106を移動させてデータ記録再生部110乃至113に装填され、そこでデータ記録される。データ記録が終了すると、記録媒体搬送部105によって記録媒体格納部103へと戻される。
一方、データ再生時、記録媒体104は記録媒体搬送部105によって記録媒体格納部103から取り出され、データ記録再生部110乃至113に装填され、データを再生し、データ再生が終了すると、記録媒体搬送部105によって記録媒体格納部103へと戻される。図1の白抜きの矢印120は、記録媒体の移動経路を示す。
記録媒体格納部103には、記録媒体104の位置を特定するため位置情報があり、記録媒体搬送部105はコントローラ装置201の制御部204から指示された位置情報を元に記録媒体104を特定する。
データ記録再生部110乃至113は、コントローラ装置201の制御部204の記録再生部制御部207によって制御されて、記録媒体104にデータを記録または記録媒体104からデータの再生を行う。記録媒体104が光ディスクの場合、データ記録再生部110乃至113は光ディスクドライブであり、光ディスクへの記録や光ディスクからのデータ再生が可能である。
本実施例ではデータ記録再生部は4つで構成しているが、コントローラ装置接続部102が持つポート数の範囲内であればそれ以上でもそれ以下でも良い。
記録媒体搬送部105は、ライブラリ装置101の制御部204の記録媒体搬送部制御部208に制御されて、記録媒体104を記録媒体格納部103から取り出し、搬送機106に格納して搬送し、データ記録再生部110乃至113のいずれかに装填する。あるいは、記録媒体104をデータ記録再生部110乃至113のいずれかから受け取り、搬送機106に格納して搬送し、記録媒体格納部103へと格納する。その際、ライブラリ装置101の制御部204の記録媒体搬送部制御部208の指示により、データ記録再生部110乃至113のいずれかに記録媒体104を装填する。
ライブラリ装置101は、コントローラ装置201の制御部204の記録媒体搬送部制御部208からの要求により、記録媒体搬送部105を制御して、記録媒体格納部103に格納された複数枚の記録媒体104の中から所望の記録媒体を選択し、データ記録再生部110乃至113に送る。また、コントローラ装置201の制御部204の記録再生部制御部207は、記録媒体搬送部105を制御してデータ記録再生部110乃至113から記録媒体104を受け取り、記録媒体格納部103内の所定の位置に記録媒体を格納する。
このようなライブラリシステムの構成において、記録媒体搬送部の制御はSAS以外のインタフェースで行うことも可能だが、コントローラ装置とライブラリ装置を接続するインタフェースの種類が複数になるとケーブル接続が煩雑となり使い勝手が悪くなる。また、コントローラ装置とライブラリ装置をSASで接続する場合、記録媒体搬送部105もデータ記録再生部と同じSASのインタフェースが必要となるため、ICや回路などのハードウェアによる物理的な実装が必要となる。
そこで、記録再生部または記録媒体のインタフェースと共通のものを用いてライブラリ装置とコントローラ装置を接続することで前述の課題を解決する。この方法によって、記録媒体搬送部105のインタフェースのための部品(回路、コネクタ、ケーブル)のコストを削減できる。また、煩雑なケーブル接続が回避できるためユーザの使い勝手を向上することができる。この方法について図5を用いて説明する。
図5は、コントローラ装置接続部102の内部の構成を示す図である。
ホスト側接続部806及び807は、コントローラ装置201のライブラリ装置接続部206と接続され、ライブラリ装置101とコントローラ装置201は通信できるようになる。デバイス側接続部808乃至811は、データ記録再生部110乃至113と接続され、コントローラ装置接続部102とデータ記録再生部110乃至113が通信できるようになる。
接続切替部805は、コントローラ装置201とデータ記録再生部110乃至113が通信できるようにPeer−to−Peerで直接接続し通信路を確保したり、通信が完了すると切断し通信路を開放したりする。
ここで、コントローラ装置接続部102は、仮想SAS機器の機能を持つ。仮想SAS機器とは、実際のSAS機器が存在するわけではなく、コントローラ装置接続部102のCPU800がプログラムを実行することによって、コントローラ装置に対してあたかも実際にSAS機器が存在しているように振舞うことで実現する。仮想SAS機器とここでは表記したが、もちろんSAS以外の通信規格を採用する場合は、その通信規格に応じた仮想機器となる。
メモリ801は、フラッシュメモリ802から読み出したプログラムが展開されたり、計算のためのワーク領域に使用されたりするのに使用される。フラッシュメモリ802に記憶されているプログラムは仮想SAS機器を実現するためのプログラムである。あるいは、OSやその他のプログラムを含んでも良い。
CPU800は、複数のプログラムを実行することで仮想SAS機器を複数同時に動作させることができる。
仮想SAS機器として制御する対象の実際の機器は、コントローラ装置接続部102のシリアル通信部804または汎用入出力部803と接続する。例えば、シリアル通信部804は、記録媒体運搬部105と接続され、汎用入出力部803は、表示灯で接続される。
本実施例では、シリアル通信や汎用入出力部を用いて、仮想SAS機器として制御する対象の実際の機器と通信すると示したが、これ以外の例えば、I2C(Inter-Integrated Circuit)などの通信方式などでももちろん良い。
このように、コントローラ装置接続部102と記録媒体搬送部105は、SASなどのストレージ用のインタフェースではなくシリアル通信やI2Cなどの比較的簡易に構築できるインタフェースを用いることで、回路規模を削減することができる。また回路規模が削減できると部品コストを比較的安価に抑えることができる。あるいは、回路基板の面積を小さくすることができる。
本実施例のようなリムーバブルな記録媒体を搬送機がドライブに搬送するような装置を一般にオートチェンジャと呼ぶことがある。本実施例のライブラリ装置もこの一種であると言える。そして、SCSI規格では、オートチェンジャのことをSMC(SCSI Medium-Changer)と呼ぶ。仮想SAS機器がSMCの規格に準じた動作をすることで、SMCに対応していないライブラリ装置101の記録媒体搬送部105は、コントローラ装置201に対してあたかもSMCに対応する記録媒体搬送部として動作することがきる。
コントローラ装置201が記録媒体搬送部105を制御する方法を説明する。
図2はライブラリシステムのコントローラ装置側の処理のフローチャートである。記録媒体への記録・再生処理を始めると、コントローラ装置201の制御部204の記録媒体搬送部制御部208は記録媒体搬送部105に記録媒体を搬送するコマンドを発行する(S201)。
コマンド受け側のライブラリ装置101の記録媒体搬送部105では、図3のように、前述のコマンドを受信したら(S201)、まず、コマンド応答を返す処理を行う(S302)。これにより、バス占有を短時間で終了させることができる。その後、前述のように目的の記録媒体まで搬送機106を移動させて(S303)、目的の記録媒体を搬送機106に取得し、記録媒体を記録再生部まで移動して(S305)、記録媒体をデータ記録再生部に装填する(S306)処理を行う。
コントローラ装置側の記録媒体搬送部制御部208で記録媒体の装填のコマンド発行(S201)した後、図3の説明のようにすぐにコマンド応答が返ってくる。この後、コントローラ装置201の制御部204の記録再生部制御部207は、記録媒体を装填したはずのデータ記録再生部に準備確認コマンドを発行する(S202)。つまり、このデータ記録再生部への準備確認コマンドの応答で記録媒体の装填処理が完了したかを判断する。こうすることで、記録媒体搬送部への記録媒体装填処理の確認コマンドを省略でき、制御の高速化を図ることができる。
記録/再生準備がOKな場合は(S203)、データ記録再生部への記録媒体の装填が完了したものとして、記録再生部制御部207は、データ記録再生部に対してデータの記録/再生などのコマンドを発生する(S204)。データ記録再生部での記録/再生などの処理が終了すると、ライブラリ装置101からの記録/再生などのコマンド処理終了の応答を受信して(S205)、記録媒体への記録・再生処理を終了する。
準備確認コマンドの応答で記録/再生準備がOKでない場合は(S203)、再度、準備確認コマンドを発行し(S202)、準備OKを確認するようにポーリング処理を行う。設定回数以上確認を繰り返しても準備OKとならない場合は(S206)、記録媒体の装填処理が正常に動作しなかったと判断し、異常時の処理を行い(S207)、終了する。
異常時の処理は、たとえば、再度記録媒体の装填処理コマンドからやり直したり、ライブラリ装置のリセット処理をしたりして、記録再生の処理やライブラリシステムの復旧の処理を行う。
コントローラ装置201が記録媒体搬送部105を制御する方法を改めて図4で説明する。コントローラ装置201の制御部204は、目的の記録媒体104の装填命令コマンドを出してからすぐにコマンド応答を受ける。制御部204ではコマンドを受けて応答を返し、記録媒体104の装填処理を行っている状態である。このとき、コントローラ装置201の制御部204ではすぐに応答が返ってくるので、記録媒体104の装填処理を行っている間は、バスの占有をしておらず、空いたバスで他のデータ記録再生部110乃至113などのデバイスに命令を発行できる状態になる。
特に、データライブラリシステムのコントローラ装置201のライブラリ装置接続部206のバスのコネクションの数が、ライブラリ装置101のデータ記録再生部110乃至113や記録媒体搬送部105などのバスを使用するデバイスの数と比べて少ない場合に、バスを効率良く使用できるようにするのに有効である。
図6は、コントローラ装置201がSMCをサポートする仮想SAS機器に対して送信するコマンドの一覧の例である。
このコマンド一覧のうち、図7は、コントローラ装置201が仮想SAS機器に対して記録媒体104を移動させる命令の一例である。SMCでは、このコマンドをMove Mediumコマンドと呼ぶ。
0バイト目のOPERATION CODEは、コマンドを識別するコードである。
4、5バイト目のSOURCE ADDRESSは、移動したい対象の記録媒体104がある場所を示すユニークな番号である。6、7バイト目のDESTINATION ADDRESSは、SOURCE ADDRESSで特定した記録媒体104の移動先を示すユニークな番号である。
SOURCE ADDRESSとDESTINATION ADDRESSに設定する番号は、例えば次のような値をとることで場所を特定する。MSBが0x00でLSBが0x01であれば記録媒体搬送部105で、MSBが0x01でLSBがデータ記録再生部110乃至113のIDであればデータ記録再生部110乃至113で、MSBが0x10以上の値であれば記録媒体格納部103のスロットIDとする。もし、記録媒体搬送部105が複数であれば、LSBの値は記録媒体搬送部105のIDとする。
移動が可能な移動元と移動先の組み合わせの例としては、記録媒体搬送部105からデータ記録再生部110乃至113、記録媒体搬送部105からから記録媒体格納部103、データ記録再生部110乃至113から記録媒体搬送部105、データ記録再生部110乃至113から記録媒体格納部103、データ記録再生部110乃至113から別のデータ記録再生部110乃至113、記録媒体格納部103から記録媒体搬送部105、記録媒体格納部103からデータ記録再生部110乃至113、記録媒体格納部103から記録媒体格納部103の別のスロット、が挙げられる。
もし移動に異常が発生した場合、仮想SAS機器は、コントローラ装置201にエラーの応答を返す。
ここまで、記録媒体搬送部105を制御して記録媒体104を搬送する方法について説明したが、それ以外に記録媒体搬送部105を所定の位置に移動させる、記録媒体搬送部105の現在の位置を取得する、記録媒体搬送部105の状態を取得する、などの方法も同じ仕組みで実現することができる。
本実施例では、SMCに定められたコマンドで記録媒体搬送部105を制御する方法について説明したが、規格にないコマンドによって制御を行っても良い。その場合、光ディスクに特化した制御を行うことが可能である。
SAS Expanderは、筐体の監視や制御を行なうなどストレージ管理に用いられるSES(SCSI Enclosure Services)の機能を持つことが多い。本実施例では、SMCをサポートする仮想SAS機器によって記録媒体搬送部105の制御の方法を説明したが、同じようにSESを使って記録媒体搬送部105を仮想SAS機器として制御することも可能である。その場合は、前述の独自コマンドによる制御を行うこととなる。
ライブラリ装置に備わる記録媒体搬送部以外の機器、例えば、LED、電源制御部、表示部(図示しない)などについてもコントローラ装置接続部102の仮想SAS機器としてコントローラ装置がSASを介して制御することができる。
本実施例では、1つの記録媒体搬送部の制御の処理を説明したが、記録媒体搬送部が複数であってもよい。この場合、コントローラ装置接続部102の仮想SAS機器も複数となる。
また、コントローラ装置とライブラリ装置を接続するインタフェースが数珠繋ぎ(デイジーチェーン)の機能をサポートしているSCSIやSASなどであれば、ライブラリ装置が、コントローラ装置と1つ以上のライブラリ装置を介して接続する場合であっても、そのコントローラ装置接続部102の仮想SAS機器はコントローラ装置によって制御することができる。
また、コントローラ装置接続部は、機器の接続状態を監視することで、機器が新たに接続された場合、コントローラ装置接続部が新たに仮想SAS機器を構築することで、コントローラ装置が制御することができる。また、コントローラ装置接続部に接続されている機器が取り外された場合は、仮想SAS機器は、機器が切断したことをコントローラ装置に通知する。これらの処理によって、コントローラ装置は、機器の接続、切断を検知することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101…ライブラリ装置、102…コントローラ装置接続部、103…記録媒体格納部、104…記録媒体、105…記録媒体搬送部、106…搬送機、107…メモリ部、110乃至113…データ記録再生部、114…表示灯
201…コントローラ装置、202…ハードディスク、203…ネットワーク、204…制御部、205…通信部、206…ライブラリ装置接続部、207…記録再生部制御部、208…記録媒体搬送部制御部、209…メモリ部
201…コントローラ装置、202…ハードディスク、203…ネットワーク、204…制御部、205…通信部、206…ライブラリ装置接続部、207…記録再生部制御部、208…記録媒体搬送部制御部、209…メモリ部
Claims (6)
- 外部コントローラ装置に接続可能なライブラリ装置であって、
記録媒体が複数枚格納される記録媒体格納部と、
前記記録媒体にデータを記録または再生する複数のデータ記録再生部と、
前記記録媒体格納部と前記データ記録再生部との間で前記記録媒体を運搬して受け渡しを行う記録媒体運搬部と、
前記外部コントローラ装置と通信し、前記ライブラリ装置を制御するために前記データ記録再生部と前記記録媒体運搬部と接続する接続部と、
備え、
前記接続部が第一の接続方式と、該第一の接続方式とは異なる第二の接続方式とを有している場合、
前記制御部は、前記第一の接続方式に基づく制御命令を該接続部に送信し、該接続部は受信した該第一の接続方式に基づく制御命令を前記第二の接続方式に基づく制御命令に変換して制御するライブラリ装置。 - 請求項1のライブラリ装置であって、
前記データ再生部は、前記第一の接続方式で前記接続部と接続され、前記記録媒体運搬部は、前記第二の接続方式で該接続部と接続されることを特徴とするライブラリ装置。 - 請求項1または2に記載のライブラリ装置であって、
前記第一の接続方式はSASまたはiSCSIまたはファイバチャネルであることを特徴とするライブラリ装置。 - ライブラリ装置とライブラリ装置を制御するコントローラ装置を備えるライブラリシステムであって、
前記ライブラリ装置は、
記録媒体が複数枚格納される記録媒体格納部と、
前記記録媒体にデータを記録または再生する複数のデータ記録再生部と、
前記記録媒体格納部と前記データ記録再生部との間で前記記録媒体を運搬して受け渡しを行う記録媒体運搬部と、
前記コントローラ装置と通信し、前記ライブラリ装置を制御するために前記データ記録再生部と前記記録媒体運搬部と接続する接続部と、
備え、
前記コントローラ装置は、
前記記録媒体運搬部と前記データ記録再生部とを前記接続部を介して制御する制御部と、
を備え、
前記接続部が第一の接続方式と、該第一の接続方式とは異なる第二の接続方式とを有している場合、
前記制御部は、前記第一の接続方式に基づく制御命令を該接続部に送信し、該接続部は受信した該第一の接続方式に基づく制御命令を前記第二の接続方式に基づく制御命令に変換して該ライブラリ装置を制御するライブラリシステム。 - 請求項4のライブラリシステムであって、
前記データ再生部は、前記第一の接続方式で前記接続部と接続され、前記記録媒体運搬部は、前記第二の接続方式で該接続部と接続されることを特徴とするライブラリシステム。 - 請求項4または5に記載のライブラリシステムであって、
前記第一の接続方式はSASまたはiSCSIまたはファイバチャネルであることを特徴とするライブラリシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013061292A JP2014186778A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | ライブラリ装置およびライブラリシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014186778A true JP2014186778A (ja) | 2014-10-02 |
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ID=51834207
Family Applications (1)
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JP2013061292A Pending JP2014186778A (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | ライブラリ装置およびライブラリシステム |
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-
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