JP2014186531A - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 アプリケーションのGUI開発において、少数の描画セルの配置を開発者が指定するだけで、容易に要素の整列配置をレイアウト可能な開発ツールの技術を提供する。
【解決手段】 情報処理装置は、アプリケーションに表示される画像データを格納する描画セルを配置して表示させるセル配置オブジェクトを、開発者の操作に基づきユーザインタフェースの中に1画面として表示するページの高さ、幅のサイズを指定して配置させ、セル配置オブジェクトの中に、開発者の操作に基づき1つの描画セルを高さ、幅のサイズを指定して配置させる。セル配置オブジェクトの1ページの高さと幅のサイズ、および描画セルの高さと幅のサイズに基づき、セル配置オブジェクトの1ページに配置可能な描画セルの数と、描画セルの配置位置を算出し、描画セルの配置位置をセル配置位置記憶手段に記憶させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、プログラム開発技術に関し、特にアプリケーションの画面レイアウト(GUI:グラフィカルユーザインタフェース)として、開発者が多数の要素(画像を含むセルなど)を配置するための作業を効率化する技術に関する。
従来から、アプリケーションプログラムの開発において、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)の開発は、工数がかかるものであって、そのため開発者が簡単に、そして効率的にGUIを開発するためのGUI開発支援ツールが提供されている。
近年のGUIの傾向として、例えば写真アルバムサイトの写真や通販サイトの商品などの画像一覧を表示することがあり、ある一定の領域を指定して、描画用のセル(要素)を一定間隔に整列させることも多い。そのような場合であっても、開発者やGUIのデザイナーが1つずつのセル(要素)を配置していく必要があった。
その場合、1つのセルの位置やサイズを修正すると、他のセルの位置やサイズも各々ずらしたり、サイズを変更したりする必要があった。
特許文献1では、上記の問題を解決するために、ある領域内に1以上の選択された要素(選択要素)について、それらの配置情報(左上の位置、高さ、幅のサイズなど)に基づいて配置位置を計算し、配置していく技術が提示されている。
特開2010−198670号公報
しかしながら特許文献1に提示されている技術については、要素の種別毎に高さと幅を指定するサイズ初期値テーブルと、領域に配置するよう選択された選択要素テーブルに記載されたサイズや位置の設定方法、また他の選択要素との間隔などに基づき、各々の要素の配置位置を計算するものである。すなわち、予め要素種別毎のデフォルトのサイズと、選択要素の位置やサイズの決め方を、デフォルト、自動、具体的な値などにより指定しておく必要がある。特に各々の選択要素に対して計算の仕方、あるいは具体的な値を指定しておく必要がある。
従って、従来技術に記載したように1つずつの要素の位置、サイズを指定する場合よりは効率的であるものの、サイズ初期値テーブル、選択要素テーブルについて定義する負荷は、選択要素が多くなれば非常に高い。
本発明は、上記問題に鑑み、アプリケーションのGUI開発において、少数の要素(セル)の配置を開発者が指定するだけで、容易に要素の整列配置をレイアウト可能な開発ツールの技術を提供することを目的とする。
本発明は、アプリケーションの開発においてユーザインタフェースのレイアウトを定義する情報処理装置であって、前記アプリケーションに表示される画像データを格納する描画セルを配置して表示させるセル配置オブジェクトを、開発者の操作に基づき前記ユーザインタフェースの中に1画面として表示するページの高さ、幅のサイズを指定して配置させるセル配置オブジェクト設定手段と、前記セル配置オブジェクトの中に、開発者の操作に基づき1つの前記描画セルを高さ、幅のサイズを指定して配置させる描画セル設定手段と、前記セル配置オブジェクトの1ページの高さと幅のサイズ、および前記描画セルの高さと幅のサイズに基づき、前記セル配置オブジェクトの1ページに配置可能な前記描画セルの数と、前記描画セルの配置位置を算出する描画セル配置手段と、前記描画セルの配置位置を、セル配置位置記憶手段に記憶させるセル配置登録手段と、を備えることを特徴とする。
本発明により、アプリケーションのGUI開発において、少数の要素(セル)の配置を開発者が指定するだけで、容易に要素の整列配置をレイアウト可能な開発ツールの技術を提供することが可能となる。
本発明に係わるプログラム開発装置、プログラム開発サーバ、アプリケーションクライアント、アプリケーションサーバの構成の一例を示すシステム構成図である。 本発明に係わるプログラム開発装置、プログラム開発サーバ、アプリケーションクライアント、アプリケーションサーバ、適用可能な各ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 開発者がレイアウト定義指示を行う画面の一例を示す図である。 開発者のレイアウト定義指示に従ってレイアウトを行うフローチャートの一例である。 レイアウトを定義する際のコンテナやオブジェクトの配置を示す一例である。 図5で配置されたオブジェクトの位置などの情報を記憶するデータベースの構成の一例である。 開発者がセル配置オブジェクト上に描画セルを配置する画面の一例を示す図である。 セル配置オブジェクト上に配置された描画セルの位置を記憶するセル配置位置記憶部のデータベース構成の一例を示す図である。 描画セルをセル配置オブジェクトに配置するフローチャートの一例である。 描画セルをセル配置オブジェクトに配置するフローチャートの一例である。 画像データをセル配置オブジェクトに配置された描画セルに表示する状態の一例を示す図である。 画像データをセル配置オブジェクトに配置された描画セルに表示するフローチャートの一例である。 画像データをセル配置オブジェクトに配置された描画セルに表示するフローチャートの一例である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わるプログラム開発装置、プログラム開発サーバ、アプリケーションクライアント、アプリケーションサーバの構成の一例を示すシステム構成図である。アプリケーションクライアントは、パーソナルコンピュータなど持ち運ばずに使用する装置(103a)であっても良いし、ノートパソコン、携帯端末(スマートフォンを含む)など持ち運ぶ装置(103b)であっても良い。
プログラム開発装置101(情報処理装置)は、開発者の操作に従って画面レイアウトおよびデータベース検索のアクションなどを定義する。プログラム開発装置101単体では、ユーザの入力を受け付け、後述するプログラム開発サーバ102(情報処理装置)に実際のプログラム生成処理をさせてもよいし、プログラム開発装置101単体でプログラム生成まで処理してもよい。
プログラム開発サーバ102a〜102bは、プログラム開発装置101により入力された開発者の指示に従って、プログラムを開発する。プログラム開発サーバ102aはLANなどのネットワーク105内に配置されてもよいし、プログラム開発サーバ102bはインターネット上やクラウド上に配置されてもよい。
アプリケーションサーバ104a〜104bは、プログラム開発装置101で開発されたアプリケーションを実行する。LANなどのネットワーク105内に配置されてもよい(アプリケーションサーバ104a)し、またインターネット上やクラウド上に配置されてもよい(アプリケーションサーバ104b)。
アプリケーションクライアント103a〜103b(クライアント装置)は、アプリケーションサーバ104と協調してプログラム開発装置101で開発したアプリケーションプログラムを動作させる、ユーザの入力端末である。LANなどのネットワーク105内に配置されてもよい(アプリケーションクライアント103a)し、またインターネット上やクラウド上に配置されてもよい(アプリケーションクライアント103b)。携帯端末などの情報処理装置であってもよい。本実施例においては、タッチパネルでスワイプ(スクロール)することで“次のページ”などを表示することができる携帯端末(情報処理装置)を想定しているが、必ずしもタッチパネルではなくても、マウスなどによりページ単位で“次のページ”を表示するアプリケーションが動作する情報処理装置として想定されればよい。
図2は、本発明に係わるプログラム開発装置、プログラム開発サーバ、プリケーションクライアント、アプリケーションサーバとして適用可能な各ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2において、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御する。
また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、プログラム開発装置、アプリケーションクライアント、各種サーバの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時待避領域等として機能する。
入力コントローラ205は、入力部209からの入力を制御する。この入力部209としては、特に、プログラム開発装置、アプリケーションクライアント、各種サーバでは、キーボード、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。
出力コントローラ206は、出力部210の表示を制御する。この出力部210としては、例えば、CRTや液晶ディスプレイ等が挙げられる。
外部メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザーファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、外部メモリ211には、プログラム開発装置、アプリケーションクライアント、各種サーバの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。この外部メモリ211としては、ハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア等が挙げられる。
通信I/Fコントローラ208は、ネットワークを介して外部機器との通信制御処理を実行する。
本発明を実現するためのプログラム212は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
図3は、開発者がレイアウト定義指示を行う画面の一例を示す図であり、プログラム開発装置101上に表示される。開発GUI300のヘッダー301には、開発者が行う作業毎に画面一覧302、レイアウト定義303が表示されている。302〜303は単なる作業状況を示すものであってもよいし、あるいはタブとして選択し処理内容を移行できてもよいが、あくまで一例である。また本例では作業している内容に従い、302〜303のタイトルの前に“*”を表示している。
作成画面一覧304には、作成済みの画面が表示されている。今回の説明では、新規画面作成ボタン305を指示することにより、開発GUI300aの構成に変わる。前記指示は、マウスによるクリック、キーボードによる操作などあるが、以降の説明では区別しない。
例では、新規画面として画面名称311に“注文確認”と入力し、過去の注文を確認するための画面レイアウトを定義する処理を行う。
作業領域312には、初期状態で新規画面のベースとなる列形式コンテナ313が配置される。
コンテナには、例として1件の情報を1葉で各種データを表示する帳票の作成を主な用途とし、複数の行を挿入可能な“列形式コンテナ”と、列形式コンテナの中に“行”を追加して、その“行”の中の横方向に複数のオブジェクトなどを並べることが可能な“行形式コンテナ”の2種類を使用可能である。本実施形態の例では、初期状態では前述の列形式コンテナ313が配置される。ただし、初期状態で何も配置されず開発者が行形式コンテナか行形式コンテナを自由に配置できるようにしてもよい。
レイアウト部品320には部品ボタンが含まれ、各部品ボタンはコンテナ上に配置できるオブジェクトに対応する。部品ボタンをクリックあるいは、マウスでドラッグアンドドロップすることで、指定のオブジェクトを作業領域312に配置済みの他のコンテナに配置可能である。例として列形式コンテナ作成ボタン321、行形式コンテナ作成ボタン322、テキスト作成ボタン323、テキストボックス作成ボタン324、グリッド作成ボタン325、ボタン作成ボタン326などがある。
図4は、開発者がレイアウト定義指示を行う操作手順の一例を簡単に説明するフローチャートである。図4のフローチャートにおける各ステップは、開発者の操作指示を受け付けながら、プログラム開発装置101のCPU201において実行されても良いし、また、プログラム開発装置101のCPU201とプログラム開発サーバ102が必要に応じて、通信を行いながら各ステップを分担して実行しても良い。
また図5は、レイアウトを定義する際のコンテナやオブジェクトの配置を示す一例であり、図4の説明とあわせて使用する。ここでの説明は、あくまで一例であり、レイアウト定義を途中で中断することや、コンテナやオブジェクトの種類で、配置できないときの警告などは割愛する。
ステップS401においては、ユーザが行った図3の新規画面作成ボタン305のマウスクリックなどを受け付け、列形式コンテナ313が配置されレイアウト定義作業を開始される。例えば図5の列形式コンテナ313aが配置される。
次に、開発者は、配置作業の内容として“配置”または“対象の移動”のいずれかを行うかを判断する。現時点では、列形式コンテナ313a(図5)上に何も配置されていないため、開発者は新しい対象の“配置”しかできない。例えば、行形式コンテナを列形式コンテナに追加するためには、開発者は、図3の行形式コンテナ作成ボタン322をマウスクリックする。ステップS402においては、開発者から“配置の内容”(本例では行形式コンテナ)を受け付け後、ステップS403に進む。
ステップS403においては、開発者が行った操作が“配置対象の選択”か、“移動対象の選択”であるかを判定する。“配置対象の選択”の場合にはステップS404に進む。“移動対象の選択”の場合には、ステップS406に進む。ここで、これ以外の操作は省略するが、例えば対象の削除、対象のサイズの変更などがあっても良い。あくまで操作の例を説明するため、“配置対象の選択”、“移動対象の選択”をあげている。
ステップS404においては、開発者により指定された配置対象の挿入位置(コンテナなどの挿入先とその中の座標など)を受け付ける。図5の例では、列形式コンテナ313aの指定が受け付けられている。
ステップS405においては、図5の列形式コンテナ313aの中に階層的に(入れ子状態に)行形式コンテナ501が新規作成、挿入される。
ステップS406においては、配置作業を継続するか否かを開発者から受け付ける。継続する場合(YESの場合)は、ステップS402に戻る。継続しない場合(NOの場合)は、配置作業を終了する。
図5の例では、行形式コンテナ501の下方に行形式コンテナ502を追加し(313b)、更に行形式コンテナ502の中にテキストボックスなどのオブジェクト(313cにおける511、313dにおける512)を繰り返して配置している。また、行形式コンテナ502の下方に行形式コンテナ503をも追加している(313e)。
上記の配置処理を繰り返した後、ステップS402のステップにあるとする。開発者が、既に配置されている対象をマウスで選択し、移動すると、ステップS402ではその操作を“対象の移動”として受け付ける。
対象の移動は、例えば開発者が、行形式コンテナ503をドラッグし、行形式コンテナ501と行形式コンテナ502の間に移動してドロップすることで実施される。
ステップS406においては、ステップS402で受け付けられた(開発者が選択した)対象の移動先を受け付ける。
ステップS407においては、対象の配置を調整する。例えば、先の例においては、行形式コンテナ503をドロップした時点で、該コンテナの座標が決定され、さらに行形式コンテナ502はその下方に座標がずらされる。
同様の処理を繰り返す(開発者のドラッグアンドドロップ繰り返し受け付ける)ことにより、コンテナまたはオブジェクト511と512を入れ替えることも可能である(図5の313f、522の移動)。
以上の説明では、外側にあるコンテナを選択して、内側に他のコンテナ(あるいはオブジェクト)を最後の行、最右の位置に追加したが、上記の説明はあくまで一例である。
他の方法として、例えば、列形式コンテナ313dの行形式コンテナ501と行形式コンテナ502の間を選択し、行形式コンテナ作成ボタン322をクリックすると、行形式コンテナ501と502の間に、行形式コンテナ503が新規作成、挿入されるようにしてもよい。
以上でレイアウト定義作業とそのプログラム開発装置101におけるフローチャートについて説明したが、本例で示したコンテナ、あるいはオブジェクトを内部に複数の項目を表示できるという意味で、“表示グループ”と呼ぶ。また、コンテナを階層的に深く配置していくことも可能であってもよい。すなわち、コンテナの中にコンテナを繰り返しは位置していっても良い。そして、いずれの階層のコンテナにもテキストオブジェクトなどのオブジェクトを配置することが可能である。
図6は、図5で配置されたオブジェクトの位置などの情報を記憶するデータベースの構成の一例である。
図5では、一番基底におかれた列形式コンテナ313上に、更に幾つかのオブジェクトを配置することで画面レイアウトを作成した。例えば、この画面にIDを付与し、以下、“GUI−1”とする。
図6で示されるレイアウト記憶部600は、画面ID601、オブジェクト種別602、オブジェクトID603、配置先コンテナID604(表示グループ)、配置始点の座標X605、座標Y606、そのオブジェクトのサイズ横607、サイズ縦608などのデータ項目から構成される。
画面ID601は、アプリケーションにおいて定義された画面を一意的に示すためのIDである。
オブジェクト種別602は、配置されたオブジェクトの種別を示す。図5および図6の例では、列形式コンテナ313、行形式コンテナ501〜503、テキストオブジェクト(511、512)である。
オブジェクトID603は、配置されたオブジェクト毎に一意的に付与される。ここでは、図5の説明で使用した番号をそのまま、オブジェクトIDとしている。
配置先コンテナID604(表示グループ)は、オブジェクトが他のコンテナに配置される場合には、そのコンテナのオブジェクトIDを指定する。例では、列形式コンテナ313は、ベースとなる(ルートとなる)コンテナであり、他のコンテナに配置するものではないので、配置先コンテナID604の定義がないが、それ以外のオブジェクトは、いずれかのコンテナのIDを記載している。すなわち、いずれかのコンテナに配置されていることになる。
配置始点の座標X605、座標Y606は、オブジェクトが配置される(例えば左上の画面上ドット数でカウントした)位置を、X座標(横向き)、Y座標(縦向き)で表す。本例では、コンテナに配置されたオブジェクトは、コンテナからの相対位置で記載されているが、全体の絶対位置であっても良い。
オブジェクトのサイズ横607、サイズ縦608は、オブジェクトのサイズを示す情報である。例えば画面上のドット数などで定義する。
なお、以上の説明はあくまで本発明のレイアウト定義を説明するための最低限のものであるため、601〜608のデータ項目のみを記載したが、これらのデータ項目に限定するものではない。例えば、各オブジェクトの詳細の属性を定義可能であっても良い。詳細の属性とは、背景色、枠色、枠の太さ、透過度、立体的な表示の場合の影や影の色、オブジェクト上に何らかの文字列がある場合はその文字列、などがレイアウト記憶部600に格納されるよう、データ構成を定義しても良い。
<画面レイアウトを効率的に行うための実施例>
次に図7から図10を用いて、開発者がアプリケーションのGUIに描画セルを配置する処理を説明する。
図7は、開発者がセル配置オブジェクト上に描画セルを配置する画面の一例を示す図である。開発者は、画像データを等間隔に配列させるために、セル配置オブジェクトを使用する。セル配置オブジェクトは、前述したコンテナ(行形式コンテナ、列形式コンテナ)の上に配置する。
ここで、画像データとは、写真やイラストなど画像そのものであっても良いし、例えばアプリケーションにリンクされたアイコンであってもよい。いずれにしても、アプリケーションの利用者にとっては、画像の配列とみなされるものであればよい。
セル配置オブジェクト700aは、アプリケーションのGUIにおいて、画像データを表示する領域を示すものであって、開発者が、プログラム開発装置101において、前述の通りコンテナの上に配置される。例では、セル配置オブジェクト700aを配置する際に、セル配置オブジェクト700aが表示されるサイズを、高さが500、幅が800(単位はドットなど)としている。このサイズを、便宜上、ページ(表示可能な1ページ)と呼ぶ。例えば、1回の横方向のスワイプ(スクロール)などの操作により、セル配置オブジェクトに整列表示されている画像データ(あるいは、画像データを格納する描画セル701)が、800ドット分だけ、移動する。すなわち、ページめくりのような操作感を得られる。
開発者が、サイズを指定して描画セル701a(高さは200、幅は300)を配置し、描画セル701aを1つだけ表示された状態は、セル配置オブジェクト700aとなる。
また、本実施形態では、ページのサイズに幾つの描画セル701が配置可能であるかを算出し、セル配置オブジェクト700bの通り、算出された数の描画セル701を配置する。図7の例、セル配置オブジェクト700bにおいては、幅は800のページにおいて描画セル701(幅は300)は、幅方向に2つ表示可能である。また、高さは500のページにおいて描画セル701(高さは200)は、高さ方向に2つ表示可能である。従って、描画セル701a〜701dの4つのセルが表示される状態となる。この状態では、ページ内の幅の右側に200ドットの余白、高さの下側に100ドットの余白がある。
この後、さらに描画セル701a〜701dの4つの配置を修正してもよい。1つの方法として、開発者が描画セル701aの位置を、マウスでドラッグするなどしてセル配置オブジェクト700の上から、また左からのマージンを決定する。更に隣接する描画セル701b(幅方向)、描画セル701c(高さ方向)との間隔を、やはりマウスで隣接する描画セル701をドラッグするなどにより指定しても良い。
上記の方法では、位置を修正した描画セル701の位置を修正するだけではなく、ページ内に表示される全ての描画セル701の位置を修正する。図7では701a〜701dの4つしか表示されていないが、例えば、幅n個×高さm個の描画セル701があれば、セル配置オブジェクト700の上、左に接している全ての描画セル701には同じマージンが設定され、また、隣接する描画セルの間隔も自動的に同一の間隔に調整される。また、それらのマージン、間隔を決定した結果として、表示可能な描画セル701の数が変更される場合もある。この配置定義は、間隔調整を同一にする部分は自動に行われるものの、開発者の手動による配置位置修正である。開発者は、(1)上側のマージン、下側のマージンを決定するか、(2)上側のマージンまたは下側のマージンのいずれかと上下に隣接する描画セル701の間隔を1つ決定するか、のみにより高さ方向の描画セル701の配置を決定でき、また幅方向においては、(3)左側のマージンと幅方向に隣接する描画セル701の間隔を1つ決定することにより、幅方向の描画セル701の配置を決定できる。
図7のセル配置オブジェクト700cにおいては、算出された数の描画セル701同士の間隔は0とし、上下の余白をマージンとして上、下に均等に、また左右の余白をマージンとして左、右に均等に割り当てたものである。
また、上記の説明では、開発者の操作による配置と、自動的な配置とが混在した形であるとしたが、例えば700cまで完全に自動的に配置が決定されても良い。その後、開発者の人で操作により修正できるようにしても良い。
さらに、最初に自動的に配置することをGUI上の配置実行ボタン(不図示)で開発者が行っても良い。その場合、現在、自動的に配置しようとするセル配置オブジェクト700をマウスなどでフォーカスした上で、配置実行ボタンを押下することで、セル配置オブジェクト700a、bからdに配置修正がされるよう実装されていても良い。
図8は、セル配置オブジェクト上に配置された描画セルの位置を記憶するセル配置位置記憶部のデータベース構成の一例を示す図である。図7で説明したように、セル配置オブジェクト700上のページへ上への描画セル701に配置した結果、セル配置位置記憶部800にマージン位置801と対応する割当サイズ802を記憶させる。例えば、セル配置位置記憶部800aに対応する。すなわち、マージン位置801aにおいて、セル間(縦)、セル間(横)がいずれも0となっている。
一方、セル配置オブジェクト700dは、高さ余白を、上下マージンと上下の描画セル701同士の間隔に可能な限り均等に割り当て、また、幅余白を、左側のマージン、右側のマージンと左右の描画セル701同士の間隔に可能な限り均等に割り当てた状態である。図8のセルはセル配置位置記憶部800bに対応する。
更に、セル配置位置記憶部800cは、図7で説明したようにセル配置オブジェクト700b、cなどに対して、開発者が手動で修正を加えた結果の例である。左右上下のマージン、間隔を変更している。
また、図7で説明した(1)〜(3)の状況においては、セル配置位置記憶部800の全てのデータ項目が独立した値ではなく、1つのデータ項目が決定すれば他のデータ項目も自動的に決定する場合もある。
なお、図8では、1つの描画セル701aの配置位置、サイズ、マージン、間隔が決定すれば、他の描画セル701の配置も自動的に決まるため、1つの定義だけを記憶している。
しかしながら、後述するアプリケーションの動作(画面の表示処理)において、毎回、高さ方向に配置される描画セル701の数や配置位置、さらに幅方向でも例えば1ページ分の描画セル701の数や配置位置を記憶しても良い。また、横方向に関しては、実際には幾つの画像データを表示するのか、アプリケーションの開発時には決定できないが、後述する実行時の都合により、例えば3ページ分の描画セルの配置位置などを記憶しても良い。
さらに、不図示ではあるが、これらのマージン、間隔を決定する際に、最小でもマージン、間隔として間を空けたいドット数を、最小マージン記憶部(不図示)に記憶させても良い。これにより自動的にマージン、間隔を算出する際、手動により開発者が修正する際に、制限を加えても良い。
図9と図10は、描画セルをセル配置オブジェクトに配置するフローチャートの一例である。図9、図10で1つのフローチャートであり、各ステップは、開発者の操作指示を受け付けながら、プログラム開発装置101のCPU201において実行されても良いし、また、プログラム開発装置101のCPU201とプログラム開発サーバ102が必要に応じて、通信を行いながら各ステップを分担して実行しても良い。
ステップS901においては、プログラム開発装置101の開発ツールの開発中アプリケーションのレイアウト定義可能な状態において、GUI作成の操作を受け付ける。具体的にはGUI上にセル配置オブジェクト700と配置位置を受け付け、開発者の指定の位置に配置する。また、セル配置オブジェクト700のサイズ(高さ、幅)も受け付け、そのサイズで配置する。
ステップS902においては、前述のセル配置オブジェクト700上への描画セル701の配置を受け付ける。具体的には、開発者が選択した描画セル701とサイズ(高さ、幅)を受け付け、前述のセル配置オブジェクト700上の指定位置に配置する。
ステップS903においては、セル配置オブジェクト700の1画面(ページ)分の高さ、幅のサイズを取得する。
ステップS904においては、描画セル701の描画セル701の高さ、幅のサイズを取得する。
ステップS905においては、最小マージンを取得する。具体的には、最小マージン記憶部(不図示)から、最小でもマージン、間隔として間を空けたいドット数を、読み込む。最小マージンは必須のものではなく、そもそも最小マージン記憶部がない場合、あるいは最小マージンを使用しないように設定されている場合には、取得しなくとも良い(ステップS905がないか、判断により実行しなくとも良い)。なお、最小マージン記憶部がある際に、その値を使用するか否かは、指定可能であっても良い。例えば、最小マージン記憶部の中に、使用するか否かを指定するフラグを記載可能としても良い。あるいは、別の記憶部(不図示)に最小マージンを使用するか否かのフラグを記載するようにしても良い。
ステップS906においては、セル配置オブジェクト700の1画面(ページ)に表示可能な描画セル701の枚数(高さ分×幅分)を算出する。具体的には、まず、最小マージンの指定がある場合には、最小マージン、間隔をセル配置オブジェクト700から差し引いたサイズを算出する。具体的には、例えば高さについて説明すると、上下の最小マージン、上下の描画セル701同士の間隔をセル配置オブジェクト700の高さから差し引いたサイズを、配置された描画セル701の高さのサイズで割った商(整数値)が、高さ方向の算出結果である。幅方向も同様に算出する。
ステップS907においては、前記算出された数の描画セル701を整列させ、上下マージン、描画セル同士の間隔があれば算入した上で、さらにセル配置オブジェクト700の1画面(ページ)の余白を算出する。具体的には、描画セル701の算出した数を全て配列させ、そこに上下マージン、間隔を算入したサイズが、セル配置オブジェクト700の1画面(ページ)と同じサイズであれば余白がない、セル配置オブジェクト700の1画面(ページ)の方が大きければ余白があることになる。実際には、高さ方向と、幅方向で別々に算出される。次に図10の(1)に進む。
ステップS1001においては、図9のステップS907の算出結果として、余白があるか否かを判定する。具体的には、高さ、または幅の方向において余白が0であるか否かを判定し、0である場合(NOの場合)には、ステップS1003に進む。0でない場合(YESの場合)には、ステップS1002に進む。
ステップS1002においては、余白を、上下マージンや、描画セル701の間隔に割り付けるための算出を行う。ただし、そもそも余白割当ポリシー記憶部(不図示)にどのように余白を割り当てるかが定義されていても良い。余白割当ポリシー記憶部においては、余白の割当は行わない、割り当てるとしてもその比率が定められており、その比率も余白割当ポリシー記憶部に記憶されている、などがあっても良い。
しかしながら、そもそもある程度自動的に割り当てた後で開発者が手動で操作して、描画セル701の配置を変更することを想定しているため、デフォルトで余白のマージン、間隔への割当をする(図7の700bから700cまたは700dへの配置換え)ことで、開発者のレイアウト作業の効率化が可能とする効果が得られる。以下、デフォルトで余白が割り当てられるものとして説明する。
ステップS1003においては、最小マージンの指定と算出された余白があれば、そのサイズも算入した上で、描画セル701の配置位置を算出する。
ステップS1004においては、前記配置位置を決定された描画セル701に対して、開発者が位置の修正を行う操作を受け付ける。具体的には自動的に算出されたマージンや間隔の修正を受け付ける。
ステップS1005においては、開発者から描画セル701の位置の修正を受け付けたか否かを判定する。修正を受け付けた場合(YESの場合)には、ステップS1006に進む。修正を受け付けない場合(NOの場合)には、ステップS1007に進む。
ステップS1006においては、ステップS1004において受け付けた開発者の操作に従って、描画セル701の位置、すなわちマージン、間隔を修正する。
ステップS1007においては、最終的に決定した描画セルの配置を、セル配置位置記憶部800に記憶する。
以上で、図9と図10のフローチャートを用いて、セル配置オブジェクト700と、描画セル701の配置を、開発者の簡単な操作指示を受け付けるだけで、自動に勧める処理の説明を完了する。
この処理によって、開発者が描画セルを整列させるための配置作業を効率的に行うことを可能にする効果を得ることができる。
<アプリケーションクライアント103での処理の実施例>
次に図11から図13を用いて、前記開発されたアプリケーションにおけるセル配置オブジェクトに、描画がされる処理を説明する。
図11は、画像データをセル配置オブジェクトに配置された描画セルに表示する状態の一例を示す図である。前述の図7で配置した結果は、アプリケーションの動作時にはページを移動するスワイプ(スクロール)に対して次の2つの動作を実装することが可能である。
まず1つめは、上記の1つのページに配置した描画セル701(上記例では4つ)の配置をあくまでそのページ内の配置として、スワイプ(スクロール)による前後のページへの移動に際しては、前後のページの別の4つの描画セル701が同様の配置で表示される。すなわち全てのページに同一の配置が反映される。
次に2つめは、上記の1つのページに配置した描画セル701(上記例では4つ)のうち、幅方向については、少なくとも“間隔”、“右”(のマージン)の区別はなく、同一間隔に整列して現れる。この結果、例えば、最初のページにおいては、上記の例では4つの描画セル701は、ページの中心に表示されるが、マージン、間隔の割当サイズが狭い場合には、次のページの左側の描画セル701の一部が見えている場合もある。また2ページ目を表示している場合には、ページの中心に表示された4つの描画セル701の他に、前後のページの描画セルが表示されている場合があっても良い。本発明の説明においては、2つめの例において説明を進める。
アプリケーションの動作時に、アプリケーションクライアント103が、アプリケーションサーバ104から、多数の画像データをダウンロードする場合がある。前述のように、この画像データは、写真などの画像データそのものであっても良いし、他のアプリケーションにリンクするためのアイコンでよっても良い。いずれにしても描画セル701上に1つ1つの画像データが配置され、複数の描画セル701が、セル配置オブジェクト700に整列配置される。
1100aは、ダウンロードされた数の画像データ分の描画セル701を配置できるように、幅方向に長いセル配置オブジェクト1100aを生成する。様々な実装方法がある。例えば、実際に幅方向に長いサイズのセル配置オブジェクト1100aを用意して、そこに描画セル701を整列配置させる方法がある。あるいは、実際には、例えば3ページ分(現在のページと、前後のページ)の画像データが配置できるだけのサイズのセル配置オブジェクトを生成し、必要に応じて、配置する描画セル701内を入れ替えていく、ということであっても良い。
画像データの数は、例えば画像データを一括でダウンロードしたり、画像データの数が全ての画像データをダウンロードしなくても分かったりするのであれば、その数を使用する。また、後述のフローチャートでは、画像データは一括でダウンロードするようにしているが、例えば画像データの表示(描画セル701への画像の格納)をするのと並行して、ダウンロード処理を行うようにしても良い。
また、セル配置オブジェクト1100dに示すように、ダウンロードした画像データを全て(例では20個)を描画セル701に格納し、いつでも表示できるようにしておく必要は、必ずしも無い。
これは、全ての画像データを描画セル701に格納するまでに時間がかかり、操作ができなくなることを防ぐためである。例えば、スワイプして次のページに移動しようとしたり、特定のアイコンを選択して、別のアプル医ケーションを起動しようとする際に、全ての画像が、描画セル701に格納されるのを待たないようにしたりすることが、以下のフローチャートで説明される。また、前述の通り必ずしも全ての画像データがダウンロードされている必要もない。
セル配置オブジェクト1100bでは、最初のページ(初期表示ページ1101b)の4つの描画セルおよび格納された画像データが表示されている。また、実際には、ページサイズと、幅方向の描画セル701の間隔の設定による配置を行うため、次のページの描画セル701(“ハートマーク”、“星のマーク”)の一部が表示されている。従って、次のページの画像データは描画セル701に格納し、いつでも表示可能な状態にしておく必要がある。
さらに、セル配置オブジェクト1100bの初期表示ページから、ユーザがスワイプにより2ページ目に移動した際、仮に3ページ目の画像データが描画セル701に格納されていなければ、3ページ目の描画セル701への画像データの格納および描画セル701の配置などの処理を行ってから、スワイプ処理に応じることになる。そうでなければ、2ページ目の右に見えるはずの3ページ目の画像データの一部(セル配置オブジェクト1100bでは、“三角”、“四角”の画像)が見えないまま、2ページ目が表示されることになる。すなわち、スワイプした瞬間に、次のページへの移動がスムーズに行われ、且つ、次のページの画像が確実に見えるためには、現在表示されているページの2ページ先までの画像データは、描画セル701に格納され、セル配置オブジェクト1100bに配置されている必要がある。
さらに、スワイプ後、次のページが表示された場合(セル配置オブジェクト1100cのスワイプ後の表示ページ1101c)には、更に次のページ(本例では4ページ目)が、表示されるようにする。すなわち、少なくとも2ページ先までの描画セルは画像データを格納し、セル配置オブジェクト1100に配置されていることで、スムーズなスワイプ処理(次のページの表示処理)が行われるという効果を得ることができる。
以上で、図11の説明を完了する。
図12は、画像データをセル配置オブジェクトに配置された描画セルに表示するフローチャートの一例である。図12は、アプリケーションクライアントのユーザが、画像データのダウンロードを指示して最初のページを表示する処理の説明である。ステップS1201〜ステップS1208の各ステップは、アプリケーションクライアント103のCPU201において実行され、また、ステップS1211〜ステップS1215の各ステップは、アプリケーションサーバ104において実行される。
本フローチャートはあくまで一例であり、例えば、前述のように、画像データを3ページ分表示可能な状態にした後から、残りの画像データをダウンロードするようにしても良い。
ステップS1201においては、ユーザからアプリケーションの画面であって、セル配置オブジェクトを含むGUIの要求が、アプリケーションサーバ104に送られる。
ステップS1211においては、アプリケーションクライアント103から受け付けたGUIの要求に対して、画面を生成する。具体的には、コンテナの上にセル配置オブジェクト700が配置された画面データが生成される。
ステップS1212においては、生成された画面データを、アプリケーションクライアント103に送信する。
ステップS1202においては、アプリケーションサーバ104から送信された画面データを受信する。
ステップS1203においては、受信した画面データをアプリケーションクライアント103に表示し、ユーザの操作を受け付ける。具体的には、ユーザにダウンロードしたい画像データを選択させる。また、そのダウンロード要求をアプリケーションサーバ104に要求する。
ステップS1213においては、画面に表示する画像データの取得要求を受け付ける。
ステップS1214においては、画面に表示するデータを、関連するデータベースなど(不図示)から取得する。
ステップS1215においては、前記取得した画像データを、アプリケーションクライアント103に送信する。
ステップS1204においては、アプリケーションサーバ104から送信された画像データを受信する。
ステップS1205においては、セル配置オブジェクト700に描画セル701を配置するため、セル配置位置記憶部から配置情報を読み込む。
ステップS1206においては、ダウンロードした各々の画像データ分の描画セル701を生成して配置情報に従って、セル配置オブジェクト700に配置する。
ステップS1207においては、セル配置オブジェクト700に配置された3ページ分の描画セル701に、画像データを格納する。
ステップS1208において、アプリケーションクライアント103に1ページ目を表示する。
図13は、画像データをセル配置オブジェクトに配置された描画セルに表示するフローチャートの一例である。図13のフローチャートは、既にいずれかのページが表示されている状態で、スワイプにより次のページを表示する処理についての説明である。図13のフローチャートの各ステップは、アプリケーションクライアント103のCPU201において実行される。
ステップS1301においては、ユーザによるページ切り替え操作を受け付ける。ここでは、具体的には、次のページを表示させるためのスワイプ操作を受け付けるものとする。
ステップS1302においては、セル配置オブジェクト700に配置されている描画セル701のページが、最後のページにあるかどうかを確認するため、次のページがあるか否かを判定する。次のページがある場合(YESの場合)には、1301〜1302の間の非同期処理を実行する。次のページがない場合(NOの場合)には、スワイプ操作は意味がないため、図13のフローチャートを完了する。
ステップS1303においては、次のページを表示する。ここで、ステップS1304とステップS1305は、非同期で並列に処理される。
ステップS1304においては、セル配置オブジェクト700上の2ページに、描画セル701が配置されているか否かを確認する。2ページ先がない場合(NOの場合)には、画像データが無いため、描画セルに画像データを読み込む必要がないため、何も行わない。2ページ先がある場合(YESの場合)には、本処理の例では、描画セル701は、セル配置オブジェクト700上に配置されているものの画像データを格納していないため、画像データの格納処理を行う。
図12、図13のフローチャートによる処理により、必要なタイミングで画像を描画セル701に格納することで、格納処理におけるユーザ操作性能の劣化を避けるという効果を得ることが可能となる。
さらに前述したとおり、ダウンロード自体も並行処理で行っても良い。ダウンロードも並行に行うことで、データが大量である場合には最初のページの表示が遅くなる、という問題を解決することが可能である。
以上で、図12、図13のフローチャートによるアプリケーションクライアント103でのスムーズなスワイプに関する説明を完了する。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
101 プログラム開発装置
102 プログラム開発サーバ
103 アプリケーションクライアント
104 アプリケーションサーバ
105 ネットワーク

Claims (7)

  1. アプリケーションの開発においてユーザインタフェースのレイアウトを定義する情報処理装置であって、
    前記アプリケーションに表示される画像データを格納する描画セルを配置して表示させるセル配置オブジェクトを、開発者の操作に基づき前記ユーザインタフェースの中に1画面として表示するページの高さ、幅のサイズを指定して配置させるセル配置オブジェクト設定手段と、
    前記セル配置オブジェクトの中に、開発者の操作に基づき1つの前記描画セルを高さ、幅のサイズを指定して配置させる描画セル設定手段と、
    前記セル配置オブジェクトの1ページの高さと幅のサイズ、および前記描画セルの高さと幅のサイズに基づき、前記セル配置オブジェクトの1ページに配置可能な前記描画セルの数と、前記描画セルの配置位置を算出する描画セル配置手段と、
    前記描画セルの配置位置を、セル配置位置記憶手段に記憶させるセル配置登録手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記セル配置オブジェクトの中において描画セルを配置する際の上側のマージン、下側のマージン、左側のマージン、右側のマージン、各々の該描画セルの間隔の最小の値の一部または全てを記憶する最小マージン記憶手段と、
    を更に備え、
    前記描画セル配置手段は、更に、
    前記最小マージン記憶手段に登録された上側のマージン、下側のマージン、左側のマージン、右側のマージン、各々の該描画セルの間隔の最小の値に基づき、前記セル配置オブジェクトの1ページに配置可能な前記描画セルの数と、前記描画セルの配置位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 描画セル配置手段は、更に、
    前記セル配置オブジェクトの1ページに配置可能な前記描画セルの数と、前記描画セルの配置位置を算出した結果、該セル配置オブジェクトの1ページの高さ方向、幅方向の一方、または双方に余白がある場合、該余白のサイズを、描画セルを配置する際の上側のマージン、下側のマージン、左側のマージン、右側のマージン、各々の該描画セルの間隔の算出に用いることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  4. 前記余白がある場合に、該余白を各々のマージン、各々の描画セルの間隔に均等に割り当てるか、該マージンと該間隔を可能な限り一定のサイズになるように割り当てるか、余白のサイズを一定の比率で割り当てるかを余白割当ポリシーとして記憶する余白割当ポリシー記憶手段と、を更に備え、
    描画セル配置手段は、更に、
    前記余白割当ポリシー記憶手段に記載された余白割当ポリシーとして、前記サイズの算出に用いることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記セル配置オブジェクトの1ページにおける描画セルの配置を、開発者が確認することが可能に表示する配置状態表示手段と、
    配置された前記描画セルの1に対する配置位置修正を受け付ける配置位置修正受付手段と、
    を更に備え、
    描画セル配置手段は、更に、
    配置位置修正受付手段により受け付けた前記1の描画セルの前記セル配置オブジェクトの中における上側のマージン、下側のマージン、左側のマージン、右側のマージン、他の描画セルとの間隔のサイズに基づいて、該セル配置オブジェクトの1ページにおける前記描画セルの配置を修正することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. アプリケーションの開発においてユーザインタフェースのレイアウトを定義する情報処理方法であって、
    セル配置オブジェクト設定手段が、前記アプリケーションに表示される画像データを格納する描画セルを配置して表示させるセル配置オブジェクトを、開発者の操作に基づき前記ユーザインタフェースの中に1画面として表示するページの高さ、幅のサイズを指定して配置させるセル配置オブジェクト設定ステップと、
    描画セル設定手段が、前記セル配置オブジェクトの中に、開発者の操作に基づき1つの前記描画セルを高さ、幅のサイズを指定して配置させる描画セル設定ステップと、
    描画セル配置手段が、前記セル配置オブジェクトの1ページの高さと幅のサイズ、および前記描画セルの高さと幅のサイズに基づき、前記セル配置オブジェクトの1ページに配置可能な前記描画セルの数と、前記描画セルの配置位置を算出する描画セル配置手段と、
    セル配置登録手段が、前記描画セルの配置位置を、セル配置位置記憶手段に記憶させるセル配置登録ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  7. コンピュータを、アプリケーションの開発においてユーザインタフェースのレイアウトを定義する情報処理装置として機能させるプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記アプリケーションに表示される画像データを格納する描画セルを配置して表示させるセル配置オブジェクトを、開発者の操作に基づき前記ユーザインタフェースの中に1画面として表示するページの高さ、幅のサイズを指定して配置させるセル配置オブジェクト設定手段、
    前記セル配置オブジェクトの中に、開発者の操作に基づき1つの前記描画セルを高さ、幅のサイズを指定して配置させる描画セル設定手段、
    前記セル配置オブジェクトの1ページの高さと幅のサイズ、および前記描画セルの高さと幅のサイズに基づき、前記セル配置オブジェクトの1ページに配置可能な前記描画セルの数と、前記描画セルの配置位置を算出する描画セル配置手段、
    前記描画セルの配置位置を、セル配置位置記憶手段に記憶させるセル配置登録手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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