JP2014185899A - 芯材バリの自動検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塗布物が間欠的に塗布された電極シートであっても、高速で芯材バリの自動検出ができる装置を提供する。
【解決手段】 撮像部と、画像データ取得部と、画像処理部と、バリ検出部と、検査基準登録部を備え、
画像処理部には、矩形近似部と厚み算出部と検査対象物厚み判定部を備え、
バリ検出部には、
塗布物の膜厚が均一な部位の芯材バリを検出する膜厚均一部バリ検出部と、
塗布物が塗布されていない部位の芯材バリを検出する芯材部バリ検出部と、
塗布物の膜厚が不均一な部位の芯材バリを検出する膜厚不均一部バリ検出部とを備え、
検査対象物厚み判定部での判定結果に基づいて芯材バリを検出する、芯材バリの自動検出装置である。
【選択図】 図1

Description

シート状材料の端面を撮像し、その端面に潜在する芯材バリを自動で検出する装置に関する。特に、リチウム二次電池などに用いられる正極又は負極用電極シート(つまり、金属箔シート材料の両面に電極材料が塗布されたもの)の端面に潜在する芯材バリを自動で検出する装置に関する。
リチウム二次電池などの正極や負極に用いられる電極シートは、アルミや銅の箔状のシート材を芯材とし、その両面に活物質と呼ばれるものや炭素材等の電極材料(以下、単に活物質等という)が塗布・乾燥されて構成されている。さらに、リチウム二次電池は、大容量化のために、正極用電極シートと負極用電極シートとの間にセパレータ挟んだ状態で幾重にも捲回したり積層したりして構成されている。
この芯材シートは、ロールなどに巻き付けられた長尺のシート材から所定の大きさに切断されるため、芯材の端面(つまり、切断面)に芯材バリと呼ばれる突起物が含まれる場合がある。正極・負極用電極シート同士は、セパレータで所定の間隔を保って捲回・積層されるが、このような芯材の端面にバリ(つまり、芯材バリ)があると、芯材バリがセパレータを突き破って、対向する異極との短絡(ショート)を引き起こす可能性がある。そうすると、電池の発熱や発火に繋がるおそれがある。
そのため、電極シートの芯材の端面に芯材バリが有るか無いか、種々の方式で検査が行われている(例えば、特許文献1)。
特開2012−117918号公報
図5は、検査対象物となるシート状材料の側面図である。
シート状材料Wの具体例として、電池用電極シートを例示する。図中、シート状材料Wの搬送方向をX方向、それと直交するシート状材料Wの幅方向をY方向とする。また、シート状材料Wの厚み方向をZ方向とする。つまり、XY方向は水平方向、Z方向は重力上方となる(以下、各図において同じ)。
電極シート状材料Wは、矢印Svで示す方向に搬送される。シート状材料Wは、芯材Cの両面に塗布物K(例えば、活物質等の電極材料)が塗布されている。シート状材料Wには、塗布物Kの表面に飛び出した芯材バリB1〜B4と、塗布物Kの中に潜在する芯材バリB5〜B8が存在している。このうち、塗布物Kの表面に飛び出した芯材バリB1〜B4と、塗布物K表面近くの、浅い場所に潜在しているバリB6,B8とは、検出されるべきものである。一方、塗布物Kの表面より遠くの、深い場所に埋没している芯材バリB5,B7は、検出対象としなくて良いものとする。
このようなシート状材料Wを自動検査する際、シート状材料Wの端面をカメラ等で撮像しながら、シート状材料Wを矢印Svで示す方向に一定の速度で搬送させ、断続的に画像を取得する。そうして、視野F1,F2,F3,F4・・・で示す領域の画像を逐次取得して、芯材バリの自動検出をすることができる。
図6は、検査対象となる芯材端面の撮像画像と従来のバリ検出の概略を示す図である。図6(a)には視野1、同(b)には視野2、同(c)には視野3における、取得画像と芯材バリの様子が示されている。
従来の検査方式では、検査対象となるシート状材料Wの端面に塗布物が塗布されているか、塗布されていないかが、予め分かっていた。そのため、所定の検査条件に基づいて自動芯材バリの自動検出を行うことができた。
例えば、塗布物Kの膜厚が均一な部位(図6(a)に示す様な状態)であれば、取得画像を画像処理して、先ず、膜厚が均一な塗布物Kfの上面と下面と、視野F1の左端と右端とで囲まれる領域RE1を矩形フィッティングする処理を行う。続いて、この領域RE1よりも外側にある芯材バリB1を抽出し、芯材バリB1の高さh1を演算処理して求める。
さらに、領域RE1よりも内側にある芯材バリB5を抽出し、領域RE1に対して芯材バリB5の先端がどれくらいの深さd5にあるか、演算処理して求める。そして、当該深さd5が、予め規定した許容値より小さければ、芯材バリB5を検出しない。
また、領域RE1よりも内側にある芯材バリB6を抽出し、領域RE1に対して芯材バリB6の先端がどれくらいの深さd6にあるか、演算処理して求める。そして、予め規定したバリ先端の深さの許容値より大きければ、芯材バリB6を検出する。
一方、塗布物が塗布されていない部位(図6(c)に示す様な状態)であれば、取得画像を画像処理して、先ず、芯材Cの上面と下面と、視野F3の左端と右端とで囲まれる領域RE3を矩形フィッティングする処理を行う。続いて、この領域RE3よりも外側にある芯材バリB4を抽出し、芯材バリB4の高さh4を演算処理して求める。
しかし、電極シートの搬送方向に断続的に塗布物が塗布されている(いわゆる、間欠塗布で)場合、塗布物の膜厚が均一な部位(図6(a)に示す状態)と、塗布物が塗布されていない部位(図6(c)に示す状態)と、その中間(図6(b)に示す様な、塗布物の膜厚が不均一な状態)の部位とが混在する。そのため、従来の検査条件に基づいて芯材バリの自動検出を行うことが困難である。
例えば、塗布物が均一に塗布されている部位と、塗布物が塗布されていない部位については、上述と同様の処理を行うことで、芯材バリの自動検出ができる。
しかし、その中間(図6(b)に示す様な、塗布物の膜厚が不均一な状態)の部位について、同様の矩形フィッティング処理を行おうとすると、膜厚が不均一な塗布物Kpの平均的な厚み相当部分を上面・下面と認識し、当該上面と下面と、視野F2の左端と右端とに囲まれた領域RE2を基準として、芯材バリの検出処理がされることになる。
そのため、領域RE2よりも外側にある芯材バリB2と、膜厚が不均一な塗布物Kpのうち領域RE2よりも外側にある部分を含めた面積が、芯材バリとして検出されることになる。一方、芯材バリB3は、領域RE2の内側にあれば検出されず、領域RE2の外側にあったとしても寸法の小さなバリとして検出されてしまうことになる。また、大きいながらも塗布物Kの表面から深い位置にある芯材バリB7を過剰に検出したり、塗布物Kの表面から浅い位置にある小さな芯材バリB8の検出が困難であったりする場合もある。
そのため、間欠塗布による膜厚が不均一な部位については自動検査ができず、必要に応じて、人による目視検査が行われていた。よって、生産効率が上がらない、検査従事者の経験や体調変化に起因して検査精度がばらつく等の課題があり、自動化が求められていた。
そこで本発明は、塗布物が間欠的に塗布されたシート状の検査対象物であっても、高速で芯材バリの自動検出ができる装置を提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために、第1の発明は、
検査対象物の端面を撮像する撮像部と、
前記撮像した端面を1視野ずつの画像データとして取得する画像データ取得部と、
前記画像データを画像処理する画像処理部と、
前記画像データに基づいて前記撮像した端面の厚み方向に存在する芯材バリを検出するバリ検出部とを備えた芯材バリの自動検出装置であって、
前記検査対象物に塗布物が均一に塗布されるときの膜厚均一部の厚み基準範囲と、
前記検査対象物に塗布物が塗布されていないときの芯材の厚み基準範囲と、
前記検査対象物に塗布物が不均一に塗布されるときの膜厚不均一部の厚み基準範囲と
を登録する検査基準登録部を備え、
前記画像処理部には、
前記画像データに基づいて前記検査対象物の厚みを算出する厚み算出部と、
前記厚み算出部で算出された前記検査対象物の厚みを前記検査基準登録部に登録された各厚み基準範囲と比較し判定する検査対象物厚み判定部とを備え、
前記バリ検出部は、
膜厚均一部位バリ検出部と、芯材部位バリ検出部と、膜厚不均一部位バリ検出部とを備え、
前記検査対象物厚み判定部での判定結果に基づいて、
前記検査対象物の厚みが前記膜厚均一部の厚み基準範囲内と判定されれば、膜厚均一部位バリ検出部にて芯材バリを検出し、
前記検査対象物の厚みが前記芯材の厚み基準範囲内と判定されれば、芯材部位バリ検出部にて芯材バリを検出し、
前記検査対象物の厚みが前記膜厚不均一部の厚み基準範囲内と判定されれば、膜厚不均一部位バリ検出部にて芯材バリを検出する
ことを特徴とする芯材バリの自動検出装置である。
第2の発明は、
前記厚み算出部では、
前記画像データに対して前記検査対象物の厚み方向と長手方向とを2つの辺とする矩形に近似フィッティングさせ、当該近似フィッティングさせた矩形の寸法に基づいて前記検査対象物の厚みを算出し、
前記膜厚均一部位バリ検出部では、塗布物の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出し、
前記芯材部位バリ検出部では、芯材の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出し、
前記膜厚不均一部位バリ検出部では、前記検査対象物の長手方向に複数の領域に分割処理して、当該分割された複数の領域の長手方向の両端を対辺とし、塗布物又は芯材の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出する
ことを特徴とする、第1の発明に係る芯材バリの自動検出装置である。
第3の発明は、
前記検査対象物は、前記芯材となるシート状の金属箔の両面に前記塗布物として活物質又は炭素材料が塗布された電池用電極シートであり、
当該電池用電極シートを連続搬送させる搬送部を備え、
前記画像処理部において、
前記芯材となるシート状の金属箔と前記塗布物との境界部を検出するための2値化閾値と、前記塗布物と背景画像との境界部を検出するための2値化閾値とが、異なる値に設定されている
ことを特徴とする、第1の発明又は第2の発明に係る芯材バリの自動検出装置である。
塗布物が間欠的に塗布されたシート状の検査対象物であっても、高速で芯材バリの自動検出ができる。
本発明を具現化する形態の一例を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の一例を示すシステム構成図である。 本発明を具現化する形態の一例を示すフローチャートである。 検査対象となる芯材端面の撮像画像と本発明のバリ検出の概略を示す図である。 検査対象となる電極シートの側面図である。 検査対象となる芯材端面の撮像画像と従来のバリ検出の概略を示す図である。
以下、本発明に係る芯材バリ検出装置1について、図を用いながら説明をする。図中、水平方向をX,Y方向とし、電極シートの搬送方向をX方向、電極シートの搬送方向と直交する幅方向をY方向とする。また、X,Y方向に直交する重力上方向をZ方向とする(以下、各図において同じ)。
図1は、本発明を具現化する形態の一例を示す断面図である。
図2は、本発明を具現化する形態の一例を示すシステム構成図である。
芯材バリ検出装置1は、撮像部2と、画像データ取得部3と、画像処理部4と、バリ検出部5と、検査基準登録部6とを備えている。
芯材バリ検出装置1は、シート状材料Wの両面に塗布物Kが塗布されたものを検査対象物とし、シート状材料Wの芯材バリを自動検出する形態を例示する。
観察部2は、検査対象物であるシート状材料Wの端面を撮像するものである。
具体的には、観察部2は、レンズ21と、撮像カメラ22とを備えている。
レンズ21は、シート状材料Wの端面の像を撮像カメラ22の撮像素子に結像させるものである。撮像カメラ22は、シート状材料Wの端面を撮像し、撮像した1視野ずつの画像データを外部へ出力するものである。
さらに、撮像カメラの具体例としては、CCDカメラやCMOSを撮像素子とする、エリアセンサカメラやラインセンサカメラなどが例示でき、撮像した1視野ずつの画像データをアナログ信号やデジタル信号で外部へ逐次出力するものが例示できる。
なお、芯材バリ検出装置1には、必要に応じて照明装置を備えておく。照明装置は、観察対象物に照明光を照射し、撮像カメラ22で撮像される画像データの明るさやコントラストを適正にするためのものである。具体的には、照明装置は、同軸落斜照明と呼ばれる、レンズ21にハーフミラーを配置して、観察光軸と同軸の照明光を照射する形態のものが例示できる。また、照明装置は、リング照明と呼ばれる、レンズ21の周りに配置されて検査対象物の端面に対して斜め方向から照明光を照射する形態のものも例示できる。
なお、照明光の具体例としては、白熱ランプ、蛍光灯、ハロゲン照明、メタルハライド照明、LED照明、レーザダイオード、レーザ光線などを例示できる。
画像データ取得部3は、撮像カメラ22から出力された1視野ずつの画像データを取得するものである。具体的には、画像データ取得部3は、後述する画像処理装置等の入力部で構成することができ、画像データが含まれているアナログ信号やデジタル信号を、画像処理部4へ入力するためのものである。
画像処理部4は、画像データ取得部3で取得した画像データに対して画像処理するものである。具体的には、画像処理部4は、単体の画像処理装置や、パソコンなどに画像処理ボードと呼ばれる画像処理プロセッサを搭載した回路基板を組み込んだもの等(いわゆる、画像処理ハードウェア)を用い、この画像処理ハードウェアに組み込まれた各種の画像処理プログラムを備えて構成することができる。
バリ検出部5は、取得した画像データに基づいて、撮像したシート状材料Wの端面の厚み方向に存在する芯材バリB1〜B4を検出するものである。
具体的には、バリ検出部5は、画像処理部4の画像処理ハードウェアと、そこに組み込まれたバリ検出用画像処理プログラムにて構成することができる。
検査基準登録部6は、検査対象物Wの厚み判定に用いる、各厚み基準範囲R1〜R3を登録するものである。具体的には、検査基準登録部6は、画像処理装置やパソコンなどの記録装置(いわゆる、メモリー部や、補助記憶装置部)で構成することができ、検査基準登録部6に登録する各厚み基準範囲には、
・前記検査対象物に塗布物が均一に塗布されるときの膜厚均一部の厚み基準範囲R1と、
・前記検査対象物に塗布物が塗布されていないときの芯材の厚み基準範囲R2と、
・前記検査対象物に塗布物が不均一に塗布されるときの膜厚不均一部の厚み基準範囲R3が含まれる。
具体例として、芯材100μm、塗布物が100μmずつ両面に塗布される形態について言えば、膜厚均一部の厚み基準範囲R1を290μm以上310μm未満、芯材の厚み基準範囲R2を95μm以上105μm未満、膜厚不均一部の厚み基準範囲R3を105μm以上290μm未満として規定し、検査基準登録部6に登録しておく。
なお、画像処理部4には、厚み算出部42と検査対象物厚み判定部43とを備えておく。厚み算出部42は、画像データ取得部3で取得した画像データに基づいて、検査対象物の厚みを算出するものである。検査対象物厚み判定部43は、厚み算出部42で算出された検査対象物の厚みを、検査基準登録部6に登録された各厚み基準範囲R1〜R3と比較し判定するものである。
このとき、厚み算出部42と検査対象物厚み判定部43とは、それぞれ、画像処理部4の画像処理ハードウェアと、そこに組み込まれた画像処理プログラムにて構成することができる。
また、バリ検出部5には、膜厚均一部位バリ検出部51と、芯材部位バリ検出部52と、膜厚不均一部位バリ検出部53とを備えている。
さらに、バリ検出部5では、検査対象物厚み判定部43での判定結果に基づいて、以下の処理を行う。
つまり、検査対象物の厚みが膜厚均一部の厚み基準範囲内(R1)と判定されれば、膜厚均一部位バリ検出部51にて芯材バリを検出し、
検査対象物の厚みが芯材の厚み基準範囲内(R2)と判定されれば、芯材部位バリ検出部52にて芯材バリを検出し、
検査対象物の厚みが膜厚不均一部の厚み基準範囲内(R3)と判定されれば、膜厚不均一部位バリ検出部53にて芯材バリを検出する。
このとき、膜厚均一部位バリ検出部51と、芯材部位バリ検出部52と、膜厚不均一部位バリ検出部53とは、それぞれ、画像処理部4の画像処理ハードウェアと、そこに組み込まれた画像処理プログラムにて構成することができる。
[プログラム処理の詳細]
本発明に係る芯材バリの自動検出装置1は、以下に例示するようなプログラム処理を行うことで、芯材バリの検出を行うことができる。
図3は、本発明を具現化する形態の一例を示すフローチャートである。
検査対象となるシート材の搬送を開始し(ステップs101)、撮像カメラ22を用いて画像取得をする(ステップs103)。なお、バリ検出を行う前作業として、予め各厚み基準値(R1〜R3)は登録しておく。
次に、検査対象物の厚みを算出し(ステップs104)、検査基準登録部に登録された各厚み基準範囲(R1〜R3)とを比較し判定する(ステップs111,s121,s131)。
そして、ステップs111において、検査対象物の厚みが膜厚均一部の厚み基準範囲内(R1)と判定されれば、膜厚均一部位バリ検出部51にて芯材バリを検出する(ステップs113)。
一方、ステップs111において、検査対象物の厚みが膜厚均一部の厚み基準範囲内(R1)でないと判定され、芯材の厚み基準範囲内(R2)と判定されれば(ステップs121)、芯材部位バリ検出部52にて芯材バリを検出する(ステップs123)。
一方、ステップs121において、検査対象物の厚みが芯材の厚み基準範囲内(R2)でないと判定され、膜厚不均一部の厚み基準範囲内(R3)と判定されれば(ステップs131)、膜厚不均一部位バリ検出部53にて芯材バリを検出する(ステップs133)。
一方、ステップs131において、検査対象物の厚みが膜厚不均一部の厚み基準範囲内(R3)でないと判定されれば、エラー処理を行う(ステップs142)。
そして、バリ検出が終了したかどうかを判断し(ステップs151)、終了していなければ、上記ステップs103〜s151を繰り返す。一方、バリ検出が終了していれば、シート材の搬送を停止する(ステップs153)。
本発明に係る芯材バリの自動検出装置1は、上述の様な構成をしているので、シート状の検査対象物の表面に塗布物が間欠的に塗布されていても、高速で芯材バリの自動検出ができる。
[バリ検出の詳細]
本発明に係る芯材バリの自動検出装置1において、以下のような構成を備えた、芯材バリの自動検出装置1bとしても良い。
つまり、芯材バリの自動検出装置1bにおいて、厚み算出部42では、
画像データに対して検査対象物の厚み方向と長手方向とを2つの辺とする矩形に近似フィッティングさせ、当該近似フィッティングさせた矩形の寸法に基づいて検査対象物の厚みを算出する。
さらに、バリ検出部5において、以下の構成とする。
膜厚均一部位バリ検出部51では、塗布物の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出する。
芯材部位バリ検出部52では、芯材の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出する。
膜厚不均一部位バリ検出部53では、検査対象物の長手方向に複数の領域に分割処理して、当該分割された複数の領域の長手方向の両端を対辺とし、塗布物又は芯材の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出する。
[バリ検出の概略図]
図4は、検査対象となる芯材端面の撮像画像と本発明のバリ検出の概略を示す図である。図4(a)には視野1、同(b)には視野2、同(c)には視野3における、取得画像と芯材バリの様子が示されている。
図4(a)に示す膜厚が均一な部位と、同(c)に示す塗布物が塗布されていない芯材部位については、図6(a),同(c)を用いて上述した例と同様の処理を行い、高さh1の芯材バリB1や、高さh4の芯材バリB4の検出を行う。
一方、塗布物の膜厚が不均一な部位(図4(b)に示す状態)については、本発明を適用し、以下のように芯材バリB2,B3を検出する。つまり、検査対象物の厚みが膜厚不均一部の厚み基準範囲内(R3)と判定されれば(上述のステップs131)、膜厚不均一部位バリ検出部53にて芯材バリを検出する(上述のステップs133)。
より具体的には、以下の処理を行う。まず、検査対象物の長手方向(X方向)に複数の領域に分割処理する。本図では、7つの分割領域R1〜R7に分割処理する例を示している。
そして、7つに分割された複数の分割領域R1〜R7に対して、それぞれの分割領域内の長手方向の両端を対辺とし、塗布物又は芯材の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせる。そして、近似フィッティングした矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出する。このように本発明を適用することで、検出した芯材バリB2の高さh2は、従来の方法で検出した芯材バリB2の高さh2zよりも正確に検出できる。さらに、従来の方法では検出できなかった芯材バリB3は、高さh3の芯材バリB3として検出することができる。
さらに、領域R2よりも内側にある芯材バリB7を抽出し、領域R2に対して芯材バリB5の先端がどれくらいの深さにあるか、演算処理して求める。そして、当該深さが、予め規定した許容値より小さければ、芯材バリとして検出しない。
また、領域R4よりも内側にある芯材バリB8を抽出し、領域R4に対して芯材バリB8の先端がどれくらいの深さにあるか、演算処理して求める。そして、当該深さが、予め規定した許容値より大きければ、芯材バリとして検出する。
そうすることで、従来の方法で過剰検出していた芯材バリB7は、検出すべき芯材バリとせず、検出が困難だった芯材バリB8を正しく検出できるようになる。
なお、いくつの分割領域に分割するかについては、膜厚の不均一部位の勾配(変化度合い)が予め予測できるものであれば、品種毎に設定しておくことが望ましい。そうすれば、一度取得した画像データに基づいて分割数を判定し、その分割数に基づいて分割領域をあてはめて芯材バリを検出するといった処理が不要となり、より高速な自動検査を行うことができる。
本発明に係る芯材バリの自動検出装置1bは、上述の様な構成をしているので、シート状の検査対象物の表面に塗布物が間欠的に塗布されていても、高速で芯材バリの自動検出ができる。
[電池用電極シートの検査への適用]
本発明に係る芯材バリの自動検出装置1,1bは、以下のような構成を備えた、芯材バリの自動検出装置1cとしても良い。
つまり、芯材バリの自動検出装置1cにおいて、検査対象物は電池用電極シートである。この形態において、電池用電極シートは、シート状の金属箔の両面に塗布物として活物質又は炭素材料が塗布されている。
さらに、芯材バリの自動検出装置1cには、搬送部8が備えられている。搬送部8は、電池用電極シートを連続搬送させるものである。そして、画像処理部4において、芯材となるシート状の金属箔と塗布物との境界部を検出するための閾値と、塗布物と背景画像との境界部を検出するための閾値とは、異なる値に設定しておく。
具体例を示すと、取得画像が256階調の輝度値で表され、黒画像の輝度信号が0、白画像の輝度信号が255とし、芯材となる金属箔が明画像(輝度信号:200以上)で、塗布物がグレー画像(輝度信号:10〜200の範囲)で、背景が黒画像(輝度信号10以下)であれば、以下の様にする。
1)芯材となるシート状の金属箔と塗布物との境界部を検出するための閾値として、輝度10を設定する。
2)塗布物と背景画像との境界部を検出するための閾値として、輝度200を設定する。
このように、それぞれの閾値を異なる値に設定することにより、各境界部を迅速かつ確実に検出することができる。なお、これら各閾値は、実際の検査対象物の各部の輝度が異なれば、それに応じて適宜調整するものとする。
本発明に係る芯材バリの自動検出装置1cは、上述の様な構成をしているので、電池用電極シート表面に活物質等の電極材料が間欠的に塗布されている形態において好適であり、当該形態においても、高速で活物質等の電極材料に潜在する芯材バリの自動検出ができる。
1 芯材バリの自動検出装置
2 撮像部
3 画像データ取得部
4 画像処理部
5 バリ検出部
6 検査基準登録部
8 搬送部
20 観察光
21 レンズ
22 撮像カメラ
25 照明装置
26 照明光
42 厚み算出部
43 検査対象物厚み判定部
51 膜厚均一部位バリ検出部
52 芯材部位バリ検出部
53 膜厚不均一部位バリ検出部
W 検査対象物(シート状材料)
C 芯材
B1〜B4 芯材バリ
h1〜h4 芯材バリの高さ
F1〜F4 視野
K 塗布物(電極材料)
Kf 塗布物(膜厚が均一な部位)
Kp 塗布物(膜厚が不均一な部位)
RE1 領域(矩形フィッティング処理された部分)
RE2 領域(矩形フィッティング処理された部分)
RE3 領域(矩形フィッティング処理された部分)
SR1〜SR7 分割領域
R1 膜厚均一部の厚み基準範囲
R2 芯材の厚み基準範囲
R3 膜厚不均一部の厚み基準範囲
Sv 矢印(搬送方向)

Claims (3)

  1. 検査対象物の端面を撮像する撮像部と、
    前記撮像した端面を1視野ずつの画像データとして取得する画像データ取得部と、
    前記画像データを画像処理する画像処理部と、
    前記画像データに基づいて前記撮像した端面の厚み方向に存在する芯材バリを検出するバリ検出部とを備えた芯材バリの自動検出装置であって、
    前記検査対象物に塗布物が均一に塗布されるときの膜厚均一部の厚み基準範囲と、
    前記検査対象物に塗布物が塗布されていないときの芯材の厚み基準範囲と、
    前記検査対象物に塗布物が不均一に塗布されるときの膜厚不均一部の厚み基準範囲と
    を登録する検査基準登録部を備え、
    前記画像処理部には、
    前記画像データに基づいて前記検査対象物の厚みを算出する厚み算出部と、
    前記厚み算出部で算出された前記検査対象物の厚みを前記検査基準登録部に登録された各厚み基準範囲と比較し判定する検査対象物厚み判定部とを備え、
    前記バリ検出部は、
    膜厚均一部位バリ検出部と、芯材部位バリ検出部と、膜厚不均一部位バリ検出部とを備え、
    前記検査対象物厚み判定部での判定結果に基づいて、
    前記検査対象物の厚みが前記膜厚均一部の厚み基準範囲内と判定されれば、膜厚均一部位バリ検出部にて芯材バリを検出し、
    前記検査対象物の厚みが前記芯材の厚み基準範囲内と判定されれば、芯材部位バリ検出部にて芯材バリを検出し、
    前記検査対象物の厚みが前記膜厚不均一部の厚み基準範囲内と判定されれば、膜厚不均一部位バリ検出部にて芯材バリを検出する
    ことを特徴とする芯材バリの自動検出装置。
  2. 前記厚み算出部では、
    前記画像データに対して前記検査対象物の厚み方向と長手方向とを2つの辺とする矩形に近似フィッティングさせ、当該近似フィッティングさせた矩形の寸法に基づいて前記検査対象物の厚みを算出し、
    前記膜厚均一部位バリ検出部では、塗布物の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出し、
    前記芯材部位バリ検出部では、芯材の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出し、
    前記膜厚不均一部位バリ検出部では、前記検査対象物の長手方向に複数の領域に分割処理して、当該分割された複数の領域の長手方向の両端を対辺とし、塗布物又は芯材の上面と下面を対辺とする近似矩形に近似フィッティングさせた矩形の厚み境界線よりも外側に存在する芯材バリを検出する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の芯材バリの自動検出装置。
  3. 前記検査対象物は、前記芯材となるシート状の金属箔の両面に前記塗布物として活物質又は炭素材料が塗布された電池用電極シートであり、
    当該電池用電極シートを連続搬送させる搬送部を備え、
    前記画像処理部において、
    前記芯材となるシート状の金属箔と前記塗布物との境界部を検出するための閾値と、前記塗布物と背景画像との境界部を検出するための閾値とが、異なる値に設定されている
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の芯材バリの自動検出装置。
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