JP2014185877A - 力センサ評価装置、及び力センサ評価方法 - Google Patents

力センサ評価装置、及び力センサ評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014185877A
JP2014185877A JP2013059424A JP2013059424A JP2014185877A JP 2014185877 A JP2014185877 A JP 2014185877A JP 2013059424 A JP2013059424 A JP 2013059424A JP 2013059424 A JP2013059424 A JP 2013059424A JP 2014185877 A JP2014185877 A JP 2014185877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
force sensor
force
relay member
xyz stage
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013059424A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Kosaka
雄介 小坂
Takayuki Sunago
貴之 砂子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013059424A priority Critical patent/JP2014185877A/ja
Publication of JP2014185877A publication Critical patent/JP2014185877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

【課題】力センサに印加する力量を任意の方向に対して精密に制御し自動測定が可能となる力センサ評価装置、及び評価方法を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る力センサ評価装置1は、評価対象である力センサを3次元方向に変位させることが可能な移動部3と、前記力センサの変位に対して前記力センサに反力を与える反力部5と、前記力移動部が前記力センサを変位させて前記力センサに与えた力と前記力センサが出力した出力値とを記憶する記憶部8と、を備えるよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は力センサ評価装置、及び力センサ評価方法に関する。
近年、ロボット工学、メカトロシステムの発展が目覚ましい。ロボットやメカトロシステムには多くのセンサーシステムが用いられており、これらの的確な制御にはセンサーシステムの特性を正確に把握する必要がある。例えば、ロボットが安定した歩行を行うためにはロボットの足裏が地面に接地した時に受ける力を正確に把握する必要があり、また手で物体をやさしく持つときなどは指先が物体に接触した時に受ける力も同様に正確に把握する必要がある。そのためには、足裏や指先において受ける力を検出する、力センサの特性を精度良く測定、評価する装置が必要になる。
ところで、特許文献1には、基台上に力センサを有し、力センサ上に複数のピエゾ素子を有し、複数のピエゾ素子を跨ぐように力センサ上に伝達ロッドを有する半導体圧力センサが開示されている。該センサの構造を用いて力センサに加わる力の評価をする場合、伝達ロッドの1軸方向に力やトルクの印加を行う。
特開2000−055757号公報
特許文献1の方法によると圧力センサに印加する力は1軸方向のみであり、あらゆる方向に加わる力に対するセンサの評価をすることができない。従って、特許文献1の方法によると、ロボットの足裏や指先において受ける力の評価に必要な任意の方向から受ける力に対するセンサの評価が困難であるという課題がある。
本発明は、上記を鑑みなされたものであって、力センサに印加する力量を任意の方向に対して精密に制御し自動測定が可能となる力センサ評価装置、及び評価方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る力センサ評価装置は、評価対象である力センサを3次元方向に変位させることが可能な移動部と、前記力センサの変位に対して前記力センサに反力を与える反力部と、前記力移動部が前記力センサを変位させて前記力センサに与えた力と、前記力センサが出力した出力値と、を記憶する記憶部と、を備えるよう構成されている。
前記移動部を構成する際、前記力センサが固定され、前記力センサを変位させる移動台と、前記移動台を3次元方向に変位させることが可能な複数のアクチュエータと、を備えるよう構成してもよい。
前記反力部を構成する際、前記移動部が固定された本体部と、一端側が前記力センサに固定され、前記本体部に形成された制限部によって他端側の動きが制限された中継部材と、を備えるよう構成してもよい。
前記本体部を構成する際、本体容器と蓋とを備え、前記本体容器と前記蓋とを固定し、前記中継部材の他端側と前記蓋の内側面との接触圧を調整可能とするネジ構造を有するよう構成してもよい。
前記内側面を構成する際、前記内側面がドーム型形状に形成され、前記中継部材の他端側は、前記内側面の頂部に接触するよう構成してもよい。
前記内側面を構成する際、前記内側面が円錐型形状に形成され、前記中継部材の他端側は、前記円錐型形状の頂点付近に接触するよう構成してもよい。
前記アクチュエータは、圧電素子を備えるよう構成してもよい。
本発明の一態様に係る力センサ評価装置は、前記力センサに与えられた力が目標値になるように前記移動部を制御する制御部を備えるよう構成してもよい。
本発明の一態様にかかる力センサの評価方法は、評価対象である力センサに対する測定条件を決定するステップと、前記力センサに印加する力の目標値を制御部に入力するステップと、入力された前記目標値まで3次元方向に変位可能な移動部を制御して前記力センサを変位させるステップと、前記変位の結果、反力部からの反力により前記力センサに力が印加され、前記力センサの出力値が前記目標値となった場合、前記力センサに印加した力と前記出力値とを記録するステップと、を備えるよう構成してもよい。
本発明により、力センサに印加する力量を任意の方向に対して精密に制御し自動測定が可能となる力センサ評価装置及び評価方法を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る力センサ評価装置1の構成図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ評価装置1のXYZステージ3を変位させ、力センサ2に力を印加している図である。 本発明の実施の形態1に係るセンサ評価装置1の内部を上面から見た概念図である。 本発明の実施の形態1に係る力センサ2に、X方向の力を加える場合を示した概念図である。 本発明の実施の形態1に係る力センサ2に、X方向、及びY方向の力を加える場合を示した概念図である。 本発明の実施の形態1に係る力センサ2の評価方法についてのフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る力センサ評価装置1の構成図である。 本発明の実施の形態3に係る力センサ評価装置1の構成図である。 本発明の実施の形態4に係る力センサ評価装置1の構成図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る力センサ評価装置1の構成図である。図3は後に説明する、力センサ評価装置1の内部をZ軸の+方向から見た概念図である。力センサ評価装置1は、力センサ出力11を出力することにより、力センサ2を評価することができる。
本実施の形態1に係る力センサ評価装置1の構成要素は次のように例示することができる。評価対象である力センサ2を変位させる移動部は、圧電素子P1〜5、及びXYZステージ3。力センサ2に移動部より与えたれた変位に対して反力を与える反力部は、中継部材5であり、本体部は、本体容器4、及び蓋7。力センサ出力や力センサに印加した力を記憶する記憶部は、データ収集PC8、力センサの変位に基づいて移動部を制御する制御部17は、制御装置9、電源10、及びロードセルL1〜L3である。
図1と図3を用いて力センサ評価装置1を説明する。力センサ評価装置1は、移動部を備える。移動部は、力センサ2が載荷され、固定されたXYZステージ3と、複数のアクチュエータを備える。該XYZステージ3は、アクチュエータの一端面により、X軸方向の両側面、Y軸方向の両側面、Z軸の−側の面、が支持されている。
本実施の形態のXYZステージ3は、Z軸方向から見てZ軸の+側の面におけるXYZステージ3の重心位置(本実施の形態では略中央部)に力センサ2が固定される。そして、XYZステージ3は、Z軸方向から見て略矩形状に形成されており、アクチュエータP1〜P5によって支持されている。これらのXYZステージ3及びアクチュエータP1〜5は、本体容器4及び蓋7内に収容されている。
アクチュエータP1は、XYZステージ3におけるX軸の+側の面3aと略直交するように配置されている。このアクチュエータP1の一端面3aは、当該面3aにおけるY軸方向の略中央部に接触している。また、アクチュエータP1の他端面は、本体容器4に連結されている。つまり、アクチュエータP1は、X軸方向に配置されている。
アクチュエータP5は、XYZステージ3における当該面3aと向かい合う面3bと略直交するように配置されている。このアクチュエータP5の一端面は、当該面3bにおけるY軸方向の略中央部に接触している。また、アクチュエータP5の他側面は、本体容器4に連結されている。つまり、アクチュエータP5は、X軸方向に配置されており、アクチュエータP1と向かい合うように配置されている。
アクチュエータP2は、XYZステージ3におけるY軸の+側の面3cと略直交するように配置されている。このアクチュエータP2の一端面は、当該面3cにおけるX軸方向の略中央部に接触している。また、アクチュエータP2の他端面は、本体容器4に連結されている。つまり、アクチュエータP2は、Y軸方向に配置されている。
アクチュエータP4は、XYZステージ3における当該面3cと向かい合う面3dと略直交するように配置されている。このアクチュエータP5の一端面は、当該面3dにおけるY軸方向の略中央部に接触している。また、アクチュエータP5の他端面は、本体容器4に連結されている。つまり、アクチュエータP4は、Y軸方向に配置されており、アクチュエータP2と向かい合うように配置されている。
アクチュエータP3は、XYZステージ3におけるZ軸の−側の面から当該XYZステージ3を支持する。このアクチュエータP3は、XYZステージ3におけるZ軸の−側の面と略直交するように配置されている。そして、アクチュエータP3の一端面は、Z軸方向から見てXYZステージ3におけるZ軸の−側の面における当該XYZステージ3の重心位置(本実施の形態では略中央部)に接触している。また、アクチュエータP3の他端面は、本体容器4に連結されている。つまり、アクチュエータP3は、Z軸方向に配置されている。
このような構成により、アクチュエータP1〜P5を動作させると、XYZステージ3を3次元方向に変位させることできる。ここで、アクチュエータP1〜P5は、圧電素子で構成されていることが好ましい。
圧電素子(以下、アクチュエータと同一の符号を付する。)は、圧電素子駆動電圧13X、13Y、13Zの入力によって無段階に変位する。圧電素子は、移動分解能が数nmである。そのため、圧電素子を複数個直列に積層し、所望の変位を与えるよう構成してもよい。
これにより、XYZ方向の各圧電素子P1〜P5の変位分、各方向に無段階に変位する。言い換えれば、XYZステージ3は圧電素子P1〜P5によって無段階に変位する力センサ2の移動台となる。該XYZステージ3は1例であり、力センサ2の形状やアクチュエータの形状によっては、該XYZステージ3を用いずに力センサ2をアクチュエータに直接取り付けても良い。
なお、各アクチュエータの配置は1例であり、XYZステージ3を3次元方向に移動させることが出来ればどのような配置をしてもよい。
また、力センサ評価装置1は、反力部を備える。反力部は、中継部材5、本体部(本体容器4、蓋7)を備える。中継部材5は他端が球状に形成された棒状部材であり、力センサ2に力が印加されない、即ちXYZステージ3が変位していない状態で、Z軸方向に延在している。そして、中継部材5の一端は、力センサ2のZ軸の+側の面に取り付けられる。また、中継部材5の他端は蓋7の内側面に接触している。
本実施の形態の蓋7は、内側面がドーム形状に形成されている。つまり、蓋7の内側面は、半球面状に形成されている。蓋7における内側面の頂部には、中継部材5の他端が接触している。このとき、蓋7の頂部は中継部材5の他端の変位を制限する制限部として機能することになる。そのため、圧電素子P1〜P5を動作させてXYZステージ3を変位させると、中継部材5は蓋7から反力をとって力センサ2に力が印加される。
この蓋7は、本体容器4に取り付けられる。ここで、本体容器4と蓋7との固定部分はネジ構造であることが好ましい。該ネジ構造により、蓋7の高さを調整することができる。つまり、本体容器4に対する蓋7の捻じ込み量を変化させることができる。蓋7は力センサ2をXYZステージ3に固定した後に本体容器4に取り付けられ、中継部材5の他端を蓋7の内側面に接触させる。
このとき、中継部材5の他端と蓋7との間に応力が発生しないよう高さが調整される。これは、蓋7と中継部材5の他端との間に応力が発生すると、力センサ2に必要のないZ軸方向の力が印加されるからである。
本実施の形態は、蓋7の内側面にドーム状形状を用いているが、力センサ2の変位に対して力センサ2に反力を与える形状であればどのような形状のものを用いてもよい。また、中継部材5は1例であり、中継部材5を力センサに取り付けているが、中継部材5や力センサの形状によっては中継部材5を蓋7に取り付けてもよい。
また、力センサ評価装置1は、制御部を備える。制御部は、制御装置9、電源10、ロードセルL1〜L3を備える。図1と図3に示すように、X軸方向の力印加量をモニタリングするロードセルL1は、XYZステージ3と圧電素子P1の一端面との間に取り付けられている。Y軸方向の力印加量をモニタリングするロードセルL2は、XYZステージ3と圧電素子P2の一端面との間に取り付けられている。Z軸方向の力印加量をモニタリングするロードセルL3は、XYZステージ3と圧電素子P3の一端面との間に取り付けられている。
ロードセルL1は、X軸方向のロードセル出力12Xを制御装置9に出力する。ロードセルL2は、Y軸方向のロードセル出力12Yを制御装置9に出力する。ロードセルL3は、Z軸方向のロードセル出力12Zを制御装置9に出力する。
制御装置9は電源10を制御して、圧電素子P1に圧電素子駆動電圧13X、圧電素子P2に圧電素子駆動電圧13Y、圧電素子P3に圧電素子駆動電圧13Zを与える。圧電素子駆動電圧が圧電素子に与えられると、圧電素子はアクチュエータとなり、XYZステージ3を変位させる。
そして、制御部がXYZステージ3を3次元方向に変位させると、反力部を介して力センサ2に反力が伝わり、力が印加される。印加された力はXYZステージ3の変位により、各軸方向のロードセルL1〜3に伝達され、ロードセル出力12X、12Y、12Zが出力される。
そして、圧電素子によってXYZステージ3に印加された力をロードセルL1〜L3によって検出し、ロードセル出力12X、12Y、12Xを制御装置9に出力する。このとき、XYZステージ3が変位すると、蓋7からの反力が中継部材5を介して力センサ2に与えられる。つまり、ロードセル出力12X、12Y、12Zは、XYZステージ3を変位させたことに基づく力センサ2に印加した力を示している。一方、XYZステージ3が変位すると、力センサ2は力センサ出力11を記憶部に出力する。
また、力センサ評価装置1は、記憶部を備える。記憶部は、データ収集PC8に備えられている。データ収集PC8は、力センサ2が出力した力センサ出力11とロードセル出力12X、12Y、12Zとを記憶する。制御装置9は、ロードセルL1〜L3が出力したロードセル出力12X、12Y、12Zをモニタし、その値をデータ収集PC8に出力する。制御装置9は、ロードセル出力12X、12Y、12Zをモニタし、該出力の値に基づいて電源10を制御して圧電素子駆動電圧13X、13Y、13Zを圧電素子P1〜P3に与え、圧電素子P1〜P3をアクチュエータとし、XYZステージ3を変位させる。
図2は、圧電素子Pに圧電素子駆動電圧を与え、力センサ2に力を印加している図である。図2で示している通り、XYZステージ3が変位すると、中継部材5の他端はドーム状の蓋7の内側面の頂部に接しているため、中継部材5の他端の動きは制限される。中継部材5の他端の動きが制限されることにより中継部材5は蓋7から反力をとることが可能となり、中継部材5を介して力センサ2に加わる力14が発生する。このようにして、XYZステージ3の移動量15(座標)が反力部によって力センサ2への力の印加量となる。そして、この時の力印加量は、X、Y、Z方向のロードセル出力12X、12Y、12Zでモニタリングされる。
データ収集PC8は、力センサ2から出力される力センサ出力11を収集する。該データ収集PC8に力印加量の目標値[N]を設定すると、制御装置9に送信される。制御装置9は、各ロードセル出力12X、12Y、12Zを記憶する。制御装置9は、ロードセル出力12X、12Y、12Zが目標値となるまで電源10を制御して、圧電素子駆動電圧13X、13Y、13Zを制御する。ロードセル出力12X、12Y、12Zが目標値と一致した場合、データ収集PC8は、そのときの力センサ出力値11とロードセル出力12X、12Y、12Zを記憶する。
上記の力センサ評価装置1の構成により、様々な圧電素子駆動電圧13X、13Y、13Zを各圧電素子P1、P2、P3に入力することによって、XYZステージ3が3次元の様々な方向に変位させ、反力部が反力を与えることにより、あらゆる方向の力を力センサ2に印加し、力センサ2の特性を評価することができる。
動作の説明
次に、図3〜5を用いて力センサ評価装置1の動作について説明する。
図3は力センサ評価装置1の内部をZ軸の+方向から見た概念図である。図のようにX軸方向、Y軸方向を定める。Z軸方向は図面に向かって手前方向である。本体容器4は概念図のため、矩形で示されている。図3は圧電素子P1、P2、P3に圧電素子駆動電圧13X、13Y、13Zを入力せず、XYZステージ3が変位していない状態(座標(X、Y、Z)=(0、0、0))を示している。
図4は、力センサ2にX方向の力を加える場合を示している。即ち、XYZステージ3をX軸の−方向に変位させる(座標(X、Y、Z)=(−1、0、0))。この場合、制御装置9は電源10を制御し、圧電素子駆動電圧13Xを圧電素子P1に印加する。そして、圧電素子P1がアクチュエータの役割をし、XYZステージ3をX軸の−方向に変位させる。圧電素子P1に対向配置された圧電素子P5がXYZステージ3に反力を与え、XYZステージ3と圧電素子P1との間に取り付けられたロードセルL1に応力が与えられる。
そして、ロードセルL1は、ロードセル出力12Xを制御装置9に出力する。制御装置9は、ロードセル出力12Xを記憶する。制御装置9は該データをデータ収集PC8に送信し、データ収集PC8はこれを記憶する。制御装置9は、ロードセル出力値12Xが目標値となるまで電源10の圧電素子駆動電圧13Xを制御し、XYZステージ3を変位させる。目標値はあらかじめ観測者が設定し、データ収集PC8に入力する。
XYZステージ3が変位すると、中継部材5の他端は蓋7における内側面の頂部に接しているため、中継部材5の他端の動きは制限される。中継部材5の他端の動きが制限されることにより、中継部材5は他端を中心に傾動する。即ち、力センサ2に加わる力14が発生する。
力センサ2に加わる力14は力センサ出力11としてデータ収集PC8に出力され、データ収集PC8がこれを記憶し、その時の各ロードセル出力を記憶する。図4に示すように、力センサ2に加わる力14に対して、XYZステージ3の移動方向15は反対方向である。
図5は、X方向、Y方向に複合した力を加える場合を示している。即ち、XYZステージ3をX軸、Y軸の−方向に変位させる(座標(X、Y、Z)=(−1、−1、0))。この場合、制御装置9は電源10を制御し、圧電素子駆動電圧13X、13Yを圧電素子P1、P2に印加する。そして、圧電素子P1、P2がアクチュエータの役割をし、XYZステージ3をX軸、Y軸の−方向に変位させる。圧電素子P1に対向配置された圧電素子P5、圧電素子P2に対向配置された圧電素子P4がXYZステージ3に反力を与え、XYZステージ3と圧電素子P1、P2との間に取り付けられたロードセルL1、L2に応力が与えられる。
そして、ロードセルL1、L2は、ロードセル出力12X、12Yを制御装置9に出力する。制御装置9は、ロードセル出力12X、12Yを記憶する。制御装置9は該データをデータ収集PC8に送信し、データ収集PC8はこれを記憶する。制御装置9は、ロードセル出力値12X、12Yが目標値となるまで電源10の圧電素子駆動電圧13X、13Yを制御し、XYZステージ3を変位させる。
目標値はあらかじめ観測者が設定し、データ収集PC8に入力する。図4の場合と同様に、中継部材5の他端の動きが制限されることにより、中継部材5を介して力センサ2に加わる力14が発生する。力センサ2に加わる力14は力センサ出力11としてデータ収集PC8に出力され、データ収集PC8がこれを記憶し、その時の各ロードセル出力を記憶する。この場合も、図5に示すように、力センサ2に加わる力14に対して、XYZステージ3の移動方向15は反対方向である。
同様に、Z軸方向の力を力センサ2に印加する場合は、XYZステージ3をZ軸方向に変位させればよい。その場合、制御装置9は電源10を制御し、圧電素子駆動電圧13Zを圧電素子P3に印加する。そして、圧電素子P3がアクチュエータの役割をし、XYZステージ3をZ軸の+方向に変位させる。圧電素子P3の、XYZステージ3に取り付けられた力センサ2、力センサ2に取り付けられた中継部材5を介して蓋7からXYZステージ3に反力を与え、XYZステージ3と圧電素子P3の一端面との間に取り付けられたロードセルL3に応力が与えられる。
そして、ロードセルL3は、ロードセル出力12Zを制御装置9に出力する。制御装置9は、ロードセル出力12Zを記憶する。制御装置9は該データをデータ収集PC8に送信し、データ収集PC8はこれを記憶する。制御装置9は、ロードセル出力値12Zが目標値となるまで電源10の圧電素子駆動電圧13Zを制御し、XYZステージ3を移動する。目標値はあらかじめ観測者が設定し、データ収集PC8に入力する。
中継部材5の他端の動きが制限されることにより、中継部材5を介して力センサ2に加わる力14が発生する。力センサ2に加わる力14は力センサ出力11としてデータ収集PC8に出力され、データ収集PC8がこれを記憶し、その時の各ロードセル出力を記憶する。上記のXY軸方向に力センサ2に力を印加する方法と、このZ軸方向に力を印加する方法を用いると、さらに、XYZ方向に複合した力を力センサ2に印加することも可能となる。
方法の説明
次に、力センサ2の評価方法について説明する。図6は、力センサ2の評価方法についてのフローチャートである。まず、観測者は、力センサ2に対する力印加方向、力の最大印加量、印加する力のステップ幅等の測定条件を設定する(S101)。観測者は、最初の測定ポイントの目標値[N](方向、印加量)をデータ収集PC8に入力し、設定する(S102)。制御装置9は、データ収集PC8から入力された目標値[N]まで各ロードセル出力12X、12Y、12Zを記憶する。制御装置9は、電源10の圧電素子駆動電圧13X、13Y、13Zを制御してXYZステージ3を変位させる(S103)。
制御装置9は、ロードセル出力12X、12Y、12Zが目標値となるまで電源10の圧電素子駆動電圧13X、13Y、13Zを制御し、XYZステージ3を変位させる(S104)。ロードセル出力値12X、12Y、12Zが目標値となった場合、データ収集PC8は、力センサ出力値11とロードセル出力値12X、12Y、12Zとを記録する(S105)。観測者は、全測定ポイントの測定が完了したかどうか判断する(S106)。次の測定ポイントがある場合、観測者は、次の測定ポイント目標値[N](方向、印加量)をデータ収集PC8にセットし(S107)、ステップS103に戻る。観測者は、全測定ポイントの測定が完了した場合、処理を終了する。
上記の様に、力センサ評価装置1は、以下の様な効果がある。
XYZステージ3の移動は、圧電素子Pを用いており、移動分解能が数nmと非常に小さい。そのため、力センサ評価装置1は、力センサ2への力の印加量を精細に制御することができる。
力センサ評価装置1は、XYZステージ3をXYZの各方向に変位させることができるため、力センサ2への力印加方向を変えるときは、従来の錘を使用して力を印加する方法のようにセンサを取り外す必要がない。また、力評価装置1は、力センサ2に対してXYZ各方向の複合した力を同時に印加することも可能となる。
力センサ評価装置1は、XYZステージ3のフィードバック制御によって、力センサ2測定の自動化が可能となる。
力センサ評価装置はXYZステージ3を経時的に変位させる制御をすることにより、力センサ2に加わる力14を経時的に測定することができる。
力センサ評価装置1は、従来の方式の力センサの評価装置では困難であった評価方法を行うことができる。例えば、環境が変化する状況での力センサの評価である。一例として、温度や湿度が変化する環境下での評価をする場合に、環境試験装置の内部に力センサ評価装置1を設置したまま力センサ2の評価を行うということが考えられる。
その他の実施の形態として、力センサ評価装置1は下記のような構成であってもよい。
実施の形態2
図7に示す様に、蓋7の内側面を円錐形状としてもよい。該形状を用いることにより、実施の形態1の場合と同様に、中継部材5の他端の動きが制限され、中継部材5を介して力センサ2に加わる力14が発生する。また、図7に示した中継部材5の他端の形状は一例であり、例えば、中継部材5の他端を円錐形状に形成して中継部材5の他端の動きを制限してもよい。即ち、中継部材5の他端の動きを制限し、力センサ2に反力を与える形状であればどのような形状を用いてもよい。
実施の形態3
図8に示す様に、蓋7の内側面に凹み部16aを形成し、当該凹み部16aに中継部材5の他端の凸部16bを嵌合してもよい。該形状を用いることにより、実施の形態1の場合と同様に、中継部材5の他端の動きが制限され、中継部材5を介して力センサ2に加わる力14が発生する。また、図8に示した中継部材5の他端及び凹み部16aの形状は一例であり、中継部材5の他端の動きを制限し、力センサ2に反力を与える形状であればどのような形状を用いてもよい。
実施の形態4
また、上記の実施の形態では、中継部材5の動きを蓋7の形状により制限していた。この他の例として、蓋7の内部の中心部に中継部材の先端の動きを制限するための第1の制限形状16cを形成し、中継部材5側に該制限形状に合致する第2の制限形状16dを形成するという構造を採用しても良い。この場合、例えば、図9の様に第1の制限形状16cをネジ構造で高さを調整する構造とし、中継部材5との距離、設置圧を調整する構造としてもよい。
また、図9のネジ側が突起している構造とは逆にネジ側に第1の制限形状を形成し、中継部材の他端側を突起させる第2の制限形状を形成するという構造にしてもよい。この場合、蓋7と本体容器4にネジ加工する必要が無く、本体容器、蓋を箱型等の単純な形状とすることができる。そのため本体容器、蓋を、板状部材等を用いて作成できる。
その他の実施の形態
上記の実施の形態では、力センサ評価装置1は、XYZステージ3に微小な変位を与えるアクチュエータとして圧電素子を用いた。しかし、より大きな変位を与えて、大きな力により力センサを評価する場合には変位を与える素子であれば他の物を使用してもよい。例えばアクチュエータとして、ソレノイド、サーボモータ、動力シリンダ(油圧シリンダ・空圧シリンダ・電動シリンダ)、リニア・アクチュエータ、ラバー・アクチュエータ等を用いても良い。
また、上記の実施の形態では圧電素子P1〜P3がXYZステージ3に与えた変位に対する反力部材として上記例は圧電素子P4〜P5を用いた。この圧電素子P4〜P5にも圧電素子駆動電圧を与えてXYZステージ3を移動しても良いことは当然である。また、反力を与えかつ自身が変位する弾性部材であれば他の物を用いてもよい。弾性部材としては例えば、ばね、ゴム、クッション材、合成樹脂を用いることができる。
また、XYZステージ3に加わる力を測定するセンサとしてロードセルを用いた。しかし、力を測定できるセンサであれば他の物を使用しても良く、例えば、ばね、ピエゾフィルムを利用したセンサ、圧縮素子、変位センサ、光ファイバ歪センサを用いてもよい。
また、XYZステージ3に加わる力を測定する代わりにXYZステージ3の物理的な変位として移動距離を測定し、移動距離とセンサに加わる力14を計算上で対応させ、力センサ2の評価をしてもよい。XYZステージ3の変位の測定には、レーザー測量計や歪ゲージ、光学測量を用いてもよい。
また、上記の実施の形態では、蓋7は、蓋全体がネジ構造を有し、蓋を回転することで中継部材6との距離、設置圧を調整していた。しかし、蓋の高さを調整できる構造であれば他の物を用いてもよい。例えば、蓋をボルトで固定する方法を採用し、かつ、該ボルトで蓋の高さを調整する構造としても良い。
以上、本発明を上記実施形態および実施例に即して説明したが、上記実施形態および実施例の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 力センサ評価装置
2 力センサ
3 XYZステージ(移動台)
3a 面
3b 面
3c 面
3d 面
4 本体容器
4a 本体容器
5 中継部材
5a 中継部材
5b 中継部材
7 蓋
7a 蓋
7b 蓋
7c 蓋
8 データ収集PC
9 制御装置
10 電源
11 力センサ出力
12X X軸ロードセル出力
12Y Y軸ロードセル出力
12Z Z軸ロードセル出力
13X X軸圧電素子駆動電圧
13Y Y軸圧電素子駆動電圧
13Z Z軸圧電素子駆動電圧
14 加わる力
15 XYZステージの移動方向
16a 凹み部
16b 凸部
16c 制限形状
16d 制限形状
17 制御部
P アクチュエータ(圧電素子)
L ロードセル

Claims (9)

  1. 評価対象である力センサを3次元方向に変位させることが可能な移動部と、
    前記力センサの変位に対して前記力センサに反力を与える反力部と、
    前記力移動部が前記力センサを変位させて前記力センサに与えた力と、前記力センサが出力した出力値と、を記憶する記憶部と、
    を備える、
    力センサ評価装置。
  2. 前記移動部は、
    前記力センサが固定され、前記力センサを変位させる移動台と、
    前記移動台を3次元方向に変位させることが可能な複数のアクチュエータと、
    を備える、
    請求項1の力センサ評価装置。
  3. 前記反力部は、
    前記移動部が固定された本体部と、
    一端側が前記力センサに固定され、前記本体部に形成された制限部によって他端側の動きが制限された中継部材と、
    を備える、
    請求項1又は2に記載の力センサ評価装置。
  4. 前記本体部は、本体容器と蓋とを備え、
    前記本体容器と前記蓋とを固定し、前記中継部材の他端側と前記蓋の内側面との接触圧を調整可能とするネジ構造を有する、
    請求項3に記載の力センサ評価装置。
  5. 前記内側面がドーム型形状に形成され、
    前記中継部材の他端側は、前記内側面の頂部に接触する、
    請求項4に記載の力センサ評価装置。
  6. 前記内側面が円錐型形状に形成され、
    前記中継部材の他端側は、前記円錐型形状の頂点付近に接触する、
    請求項4に記載の力センサ評価装置。
  7. 前記アクチュエータは、圧電素子を備える、
    請求項1〜6いずれか1項に記載の力センサ評価装置。
  8. 前記力センサに与えられた力が目標値になるように前記移動部を制御する制御部を備える、
    請求項1〜9いずれか1項に記載の力センサ評価装置。
  9. 評価対象である力センサに対する測定条件を決定するステップと、
    前記力センサに印加する力の目標値を制御部に入力するステップと、
    入力された前記目標値まで3次元方向に変位可能な移動部を制御して前記力センサを変位させるステップと、
    前記変位の結果、反力部からの反力により前記力センサに力が印加され、前記力センサの出力値が前記目標値となった場合、前記力センサに印加した力と前記出力値とを記録するステップと、
    を備える、力センサの評価方法。
JP2013059424A 2013-03-22 2013-03-22 力センサ評価装置、及び力センサ評価方法 Pending JP2014185877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059424A JP2014185877A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 力センサ評価装置、及び力センサ評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013059424A JP2014185877A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 力センサ評価装置、及び力センサ評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014185877A true JP2014185877A (ja) 2014-10-02

Family

ID=51833596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013059424A Pending JP2014185877A (ja) 2013-03-22 2013-03-22 力センサ評価装置、及び力センサ評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014185877A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101834985B1 (ko) * 2015-12-24 2018-03-06 주식회사 포스코 열연 압연기용 로드셀 테스트 장치
CN110501114A (zh) * 2019-08-22 2019-11-26 中国计量大学 三维力传感器动态特性校准装置及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101834985B1 (ko) * 2015-12-24 2018-03-06 주식회사 포스코 열연 압연기용 로드셀 테스트 장치
CN110501114A (zh) * 2019-08-22 2019-11-26 中国计量大学 三维力传感器动态特性校准装置及方法
CN110501114B (zh) * 2019-08-22 2020-11-24 中国计量大学 三维力传感器动态特性校准装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Tian et al. Dynamic modelling of a flexure-based mechanism for ultra-precision grinding operation
Begey et al. Dynamic control of parallel robots driven by flexible cables and actuated by position-controlled winches
Qin et al. Design and computational optimization of a decoupled 2-DOF monolithic mechanism
Wang et al. A monolithic compliant piezoelectric-driven microgripper: Design, modeling, and testing
JP6238421B2 (ja) 関節の少なくとも1つの特性を求める方法およびシステム
Sun et al. A novel piezo-driven linear-rotary inchworm actuator
EP2835227A1 (en) Robot control device
Rakotondrabe et al. Development, modeling, and control of a micro-/nanopositioning 2-dof stick–slip device
Tian et al. Design and forward kinematics of the compliant micro-manipulator with lever mechanisms
US10239213B1 (en) Flexure assembly for force/torque sensing
CN103968790A (zh) 测量装置的可变建模
Xiao et al. Design and analysis of a novel flexure-based XY micro-positioning stage driven by electromagnetic actuators
Batts et al. Design of a hopping mechanism using a voice coil actuator: Linear elastic actuator in parallel (LEAP)
WO2016060535A1 (en) A device for evaluation of the working surface fretting wear characteristics
JP2023026457A (ja) 変位ベースの力/トルク検出を行なうユニボディ屈曲構造
Jalili et al. Study of a piezo-electric actuated vibratory micro-robot in stick-slip mode and investigating the design parameters
Jiang et al. Optimum design of a dual-range force sensor for achieving high sensitivity, broad bandwidth, and large measurement range
Ye et al. Modeling and control of a 2-DOF dielectric elastomer diaphragm actuator
JP2014185877A (ja) 力センサ評価装置、及び力センサ評価方法
Yuan et al. Elastodynamic analysis of cable-driven parallel manipulators considering dynamic stiffness of sagging cables
JP6143928B1 (ja) 慣性センサの動的感度マトリクスを計測する方法およびその装置
Edeler et al. Open loop force control of piezo-actuated stick-slip drives
KR101446033B1 (ko) 절삭공구 오차 보상 장치
Chen et al. A novel flexure-based uniaxial force sensor with large range and high resolution
Jiang et al. A cost effective multi-axis force sensor for large scale measurement: Design, modeling, and simulation