JP2014185559A - 波力発電装置及び回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】波力発電装置において、大型化を抑制する一方で発電量の増加を可能とする。
【解決手段】浮体11と、この浮体11に鉛直方向に沿う軸心O1により回転自在に支持されるジンバル21と、中空形状をなしてジンバル21内に水平方向に沿う軸心O2により回転自在に支持されるフライホイール22と、フライホイール22を回転可能なモータ23と、ジンバル21の回転により発電可能な発電機24とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、波浪のエネルギを利用して発電を行う波力発電装置及び回転機械に関するものである。
近年、深刻化する地球環境問題やエネルギ不足の観点から波力発電が注目されている。この波力発電の一方式として、海上の浮体の揺れを受け止め、そのエネルギを利用して発電を行う波力発電装置が提案されている。
この波力発電装置は、発電機と、制御部と、ジンバル軸を有するジンバルと、このジンバル中にジンバル軸に対して直交するように配置されたスピン軸に取付けられるフライホイールと、このフライホイールを回転可能なスピンモータとを備えたものである。従って、波の運動エネルギにより浮体が揺動することでジンバルが回転し、ジンバル軸に増速機を介して接続された発電機が発電することができる。
なお、このような波力発電装置としては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。
特開2011−190764号公報 特開2005−207332号公報
特許文献1の波力発電装置は、水平のホイール支持軸が中空のジンバルを貫通し、端部が軸受により回転自在に支持され、このホイール支持軸にフライホイールが固定されて構成されている。また、特許文献2の波力発電装置は、コントロールモーメントに水平のスピン軸を設け、このスピン軸にフライホイールが回転自在に支持されて構成されている。このような従来の波力発電装置に対して、発電量を増加させたいという要望があり、発電量を増加させるためにはフライホイールにおける慣性モーメントを大きくする必要がある。この場合、慣性モーメントを大きくするには、フライホイールの外径を大きくすることが考えられるが、装置が大型化してしまう。また、複数のフライホイールを装着することも考えられるが、装置の大型化の他に各フライホイール間に渦が発生し、風損が発生して発電効率が低下してしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、大型化を抑制する一方で発電量の増加を可能とする波力発電装置及び大型化を抑制する回転機械を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の波力発電装置は、浮体と、前記浮体に鉛直方向に沿う軸心により回転自在に支持されるジンバルと、中空形状をなして前記ジンバル内に水平方向に沿う軸心により回転自在に支持されるフライホイールと、前記フライホイールを回転可能なモータと、前記ジンバルの回転により発電可能な発電機と、を有することを特徴とするものである。
従って、ジンバル内に回転自在に支持されるフライホイールを中空形状とすることで、フライホイールの質量を外周側に配置することとなり、外径を大きくすることなく、慣性モーメントを大きくすることができ、装置の大型化を抑制することができる一方で、発電量を増加することができる。
本発明の波力発電装置は、前記フライホイールは、軸心部に中空部が設けられることを特徴としている。
従って、フライホイールの軸心部に中空部を設けることで、フライホイールの軸心部の質量を軽減する一方、外周部の質量を容易に大きくすることができる。
本発明の波力発電装置は、前記フライホイールは、円筒部と、前記円筒部における軸心方向の両端部に固定される円板部とを有することを特徴としている。
従って、円筒部における軸心方向の両端部に円板部を固定してフライホイールを構成することで、このフライホイールを容易に中空形状に構成することができる。
本発明の波力発電装置は、前記円板部の厚さは、前記円筒部の厚さより薄く設定されることを特徴としている。
従って、円板部の強度を十分に確保する一方で、慣性モーメントへの寄与度が低い円板部の重量を減らし、慣性モーメントへの寄与度が高い円筒部の重量を増やし、慣性モーメントを大きくすることができる。
本発明の波力発電装置は、前記円板部は、中心位置から一方の面側に突出して支持軸が設けられ、前記支持軸が前記ジンバルに回転自在に支持されることを特徴としている。
従って、各円板部に支持軸を突出して設けジンバルに回転自在に支持することで、フライホイールの内部に支持軸を配置する必要がなくなり、フライホイールを効率的に支持することができる。
本発明の波力発電装置は、前記ジンバルは、水平方向に沿う中空円筒形状をなすジンバルケーシングを有し、前記フライホイールは、軸方向における各端部が前記ジンバルケーシングに回転自在に支持されることで、前記中空部の外周面と前記ジンバルケーシングの内周面との間に軸心方向の所定長さにわたって一定隙間が設定されることを特徴としている。
従って、フライホイールにおける中空部の外周面とジンバルの内周面との間に軸心方向に沿う一定隙間が設定されることで、フライホイールの回転時にジンバルケーシングの内周面との間に発生する風損を低減することができ、発電効率を向上することができる。
本発明の波力発電装置は、前記フライホイールは、前記ジンバルケーシング内の一方の端部側に所定量ずれて配置され、前記ジンバル内の他方の端部側に前記モータが配置されることを特徴としている。
従って、フライホイールを一方側にずれて配置し、他方側にモータを配置することで、ジンバルに対してフライホイールにおける軸方向の良好な重量バランスを維持することができる。
本発明の波力発電装置は、前記フライホイールは、各支持軸が前記ジンバルケーシングの各端部に設けられる軸受により回転自在に支持され、前記モータは、前記軸受より内側に配置されることを特徴としている。
従って、モータを軸受より内側に配置することで、フライホイールを安定して回転することができる。
また、本発明の回転機械は、水平方向に対して鉛直方向に沿う軸心により回転自在に支持されるジンバルと、中空形状をなして前記ジンバル内に水平方向に沿う軸心により回転自在に支持されるフライホイールと、前記フライホイールを回転可能なモータと、を有することを特徴としている。
従って、ジンバル内に回転自在に支持されるフライホイールを中空形状とすることで、フライホイールの質量を外周側に配置することとなり、外径を大きくすることなく、慣性モーメントを大きくすることができ、装置の大型化を抑制することができる。
本発明の回転機械では、前記フライホイールは、軸心部に中空部が設けられることを特徴としている。
従って、フライホイールの軸心部に中空部を設けることで、フライホイールの軸心部の質量を軽減する一方、外周部の質量を容易に大きくすることができる。
本発明の回転機械では、前記フライホイールは、円筒部と、前記円筒部における軸心方向の両端部に固定される円板部とを有することを特徴としている。
従って、円筒部における軸心方向の両端部に円板部を固定してフライホイールを構成することで、このフライホイールを容易に中空形状に構成することができる。
本発明の回転機械では、前記円板部の厚さは、前記円筒部の厚さより薄く設定されることを特徴としている。
従って、円板部の強度を十分に確保する一方で、慣性モーメントへの寄与度が低い円板部の重量を減らし、慣性モーメントへの寄与度が高い円筒部の重量を増やし、慣性モーメントを大きくすることができる。
本発明の回転機械では、前記円板部は、中心位置から一方の面側に突出して支持軸が設けられ、前記支持軸が前記ジンバルに回転自在に支持されることを特徴としている。
従って、各円板部に支持軸を突出して設けジンバルに回転自在に支持することで、フライホイールの内部に支持軸を配置する必要がなくなり、フライホイールを効率的に支持することができる。
本発明の回転機械では、前記ジンバルは、水平方向に沿う中空円筒形状をなすジンバルケーシングを有し、前記フライホイールは、軸方向における各端部が前記ジンバルケーシングに回転自在に支持されることで、前記中空部の外周面と前記ジンバルケーシングの内周面との間に軸心方向の所定長さにわたって一定隙間が設定されることを特徴としている。
従って、フライホイールにおける中空部の外周面とジンバルの内周面との間に軸心方向に沿う一定隙間が設定されることで、フライホイールの回転時にジンバルケーシングの内周面との間に発生する風損を低減することができる。
本発明の回転機械では、前記フライホイールは、前記ジンバルケーシング内の一方の端部側に所定量ずれて配置され、前記ジンバルケーシング内の他方の端部側に前記モータが配置されることを特徴としている。
従って、フライホイールを一方側にずれて配置し、他方側にモータを配置することで、ジンバルに対してフライホイールにおける軸方向の良好な重量バランスを維持することができる。
本発明の回転機械では、前記フライホイールは、各支持軸が前記ジンバルケーシングの各端部に設けられる軸受により回転自在に支持され、前記モータは、前記軸受より内側に配置されることを特徴としている。
従って、モータを軸受より内側に配置することで、フライホイールを安定して回転することができる。
本発明の波力発電装置によれば、ジンバル内にフライホイールを回転自在に支持し、このフライホイールを中空形状とするので、外径を大きくすることなく、慣性モーメントを大きくすることができ、装置の大型化を抑制することができる一方で、発電量を増加することができる。
また、本発明の回転機械によれば、ジンバル内にフライホイールを回転自在に支持し、このフライホイールを中空形状とするので、外径を大きくすることなく、慣性モーメントを大きくすることができ、装置の大型化を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る波力発電装置を表す縦断面図である。 図2は、波力発電装置の側面図である。 図3は、ジンバル及びフライホイールの断面図である。 図4は、本実施例の波力発電装置を表す全体構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る波力発電装置及び回転機械の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本発明の一実施例に係る波力発電装置を表す縦断面図、図2は、波力発電装置の側面図、図3は、ジンバル及びフライホイールの断面図、図4は、本実施例の波力発電装置を表す全体構成図である。
本実施例の波力発電装置において、図4に示すように、浮体11は、例えば、リング形状をなし、中央部に上部支持フレーム12と下部支持フレーム13が略平行をなして固定されており、上部支持フレーム12と下部支持フレーム13を上方から被覆するようにカバー14が固定されている。波力発電装置本体15は、浮体11における上部支持フレーム12の上部連結フレーム16と下部支持フレーム13の下部連結フレーム17により支持されている。なお、本実施例では、浮体11に2個の波力発電装置本体15が支持されているが、1個でもよく、また、3個以上であってもよい。
波力発電装置本体15は、図1から図3に示すように、ジンバル21と、フライホイール22と、モータ23と、発電機24とを有している。
この波力発電装置本体15において、ジンバル21は、浮体11に対して鉛直方向に沿う軸心O1により回転自在に支持されている。ジンバル21を構成するジンバルケーシング31は、水平方向に沿う中空円筒形状をなし、内部が密閉されている。このジンバルケーシング31は、左右一対の第1ケーシング32と第2ケーシング33が中央の第3ケーシング34により連結されて構成されている。第1ケーシング32は、円筒部の端部が略半球形状をなし、貫通孔に支持筒35が固定されると共に、内側に支持筒35から径方向に沿う補強リブ37が周方向に所定間隔で複数固定されている。同様に、第2ケーシング33においても、円筒部の端部が略半球形状をなし、貫通孔に支持筒36が固定されると共に、内側に支持筒36から径方向に沿う補強リブ38が周方向に所定間隔で複数固定されている。第3ケーシング34は、円筒形状をなし、第1ケーシング32と第2ケーシング33の間に配置されている。そして、第1ケーシング32と第3ケーシング34は、フランジ部32aとフランジ部34aが密着し、複数のボルト39により締結される一方、第2ケーシング33と第3ケーシング34は、フランジ部33aとフランジ部34bが密着し、複数のボルト40により締結されている。
また、ジンバルケーシング31は、上部にジンバル軸41及び下部にジンバル軸42が固定されている。上部のジンバル軸41は、矩形状をなす基部41aがジンバル31の上部にて、第3ケーシング34のフランジ部34aとフランジ部34bの間に嵌合し、ボルト39及びボルト40により固定されている。そして、ジンバル軸41は、円筒ころ軸受43を介して軸受フォルダ44に回転自在に支持されている。この軸受フォルダ44はリング形状をなし、上部連結フレーム16に固定された支持プレート18に複数のボルト45により固定されている。一方、下部のジンバル軸42は、矩形状をなす基部42aがジンバルケーシング31の下部にて、第3ケーシング34のフランジ部34aとフランジ部34bの間に嵌合し、ボルト39及びボルト40により固定されている。そして、ジンバル軸42は、円すいころ軸受46を介して軸受フォルダ47に回転自在に支持されている。この軸受フォルダ47はリング形状をなし、下部連結フレーム17に複数のボルト(図示略)により固定されている。そして、ジンバル軸42は、端部にスリップリング48が連結されている。なお、スリップリング48は、下部連結フレーム17に固定された支持プレート49に支持されている。
フライホイール22は、中空形状をなし、ジンバル21内に水平方向に沿う軸心O2により回転自在に支持されている。なお、ジンバル21の軸心O1とフライホイール22の軸心O2は、直交している。フライホイール22は、円筒部51における軸心方向の両端部にそれぞれ円板部52と円板部53が固定されることで、内部に中空部54が形成されて構成されている。そのため、フライホイール22は、軸心O2に沿った軸心部に中空部54が設けられることとなる。
この場合、円板部52及び円板部53は、円筒部51における内周部に嵌合して固定されている。そして、円板部52及び円板部53の厚さt2は、円筒部51の厚さt1より薄く設定されている。
また、円板部52は、その中心位置から一方の面側に突出して支持軸55が設けられ、円板部53は、その中心位置から一方の面側に突出して支持軸56が設けられている。この支持軸55及び支持軸56は、軸心がフライホイール22の軸心O2に一致している。支持軸55は、円筒ころ軸受57を介して軸受フォルダ58に回転自在に支持されている。そして、軸受フォルダ58は、支持筒35に固定されると共に、軸受カバー59が固定されている。一方、支持軸56は、円筒ころ軸受60及び玉軸受61を介して軸受フォルダ62に回転自在に支持されている。そして、軸受フォルダ62は、支持筒36に固定されると共に、軸受カバー63が固定されている。
フライホイール22は、ジンバル21内に配置され、支持軸55及び支持軸56によりジンバルケーシング31に回転自在に支持されている。この場合、中空部54(円筒部51)の外周面とジンバルケーシング31の内周面との間には、軸心O2方向の所定長さにわたって一定隙間S1が設定されている。
モータ23は、円筒ころ軸受60及び玉軸受61より内側に配置されている。即ち、モータ23は、フライホイール22の円板部53と円筒ころ軸受60の間に配置されている。このモータ23は、フライホイール22の支持軸56の外周部に固定されるロータ71と、ジンバルケーシング31の支持筒36の内周部に固定されるステータ72とから構成されている。なお、このモータ23は、図示しない電源部に接続されている。
また、フライホイール22は、ジンバルケーシング31内で、支持軸55側に所定量ずれて配置されている。そして、フライホイール22は、支持軸55より支持軸56が長く形成され、支持軸56側にモータ23が配置されている。ジンバルケーシング31は、第2ケーシング33内に円板部53に対向して仕切板73が固定されている。この仕切板73は、リング形状をなし、外周部が第2ケーシング33の内周面に固定され、内周部が支持筒36の端部に固定されている。
なお、ジンバルケーシング31は、内部にフライホイール22を収容した密閉空間を有しており、図示しない減圧機によりこの内部空間を減圧することで、フライホイール22の回転抵抗を小さくしている。
増速機81は、上部連結フレーム16の取付ブラケット82を介して固定された支持プレート83に固定されており、発電機24は、この増速機81の上部に取付けられ、軸心がジンバル21の軸心O1と一致している。そして、増速機81は、出力軸84がジンバル軸41に連結されたスプライン継手85に連結されている。なお、発電機24は、図示しない電気系統または蓄電器に接続されている。
このように構成された波力発電装置本体15は、ジンバル21の軸心O1とフライホイール22の軸心O2が直交する構成となっている。この構成において、フライホイール22がモータ23の駆動により図1に示す方向に高速で回転している状態で、ジンバル21の軸心O1とフライホイール22の軸心O2の両方に直交する軸心O3を中心に揺動してジンバル21に傾きが発生すると、フライホイール22によりモーメントが発生し、ジンバル21が回転する。
具体的に説明すると、図4に示すように、本実施例の波力発電装置を海水面上に浮かべた状態とし、ここで海水面に波が発生すると、この波力発電装置全体が揺動する。即ち、浮体11を介して各波力発電装置本体15が揺動する。
波力発電装置本体15が揺動するとき、図1に示すように、ジンバル21は、フライホイール22の重心を通る軸心O3を中心に揺動することで、傾きが発生する。フライホイール22が高速回転している状態でジンバル21に傾きが発生すると、このフライホイール22にモーメントが発生し、ジンバル21がジンバル軸41及びジンバル軸42を支点として回転する。ここで、フライホイール22は、波による傾きであることから傾き方向が変化し、その傾きの変化によりモーメントの方向も変化するため、ジンバル21は回転運動する。このジンバル21の回転運動は、増速機81を介して発電機24に伝達され、この発電機24が駆動することで発電を行う。
ここで、波の進行方向が軸心O2方向で、図1の左側からの場合、浮体11は軸心O2と直交する軸心O3回りに傾きをもつことになる。つまり、浮体11の傾きがない第1初期状態から、波による揺れを受けたとき、浮体11は、軸心O3回りに揺動し、右側が下方に左側が上方に移動した傾斜状態となる。このとき、図1に示す方向に高速で回転しているフライホイール22の軸心O2も傾き、フライホイール22は、一側端部に下向きの力が作用するが、元に戻ろうとする上向きの力が発生する。また、フライホイール22は、他側端部に上向きの力が作用するが、元に戻ろうとする下向きの力が発生する。そのため、フライホイール22は、復元力により、図1の右側から見て反時計回り方向への回転力が付与され、ジンバル21(ジンバルケーシング31)は、図1の上側から見て反時計回り方向への回転力が付与される。
また、フライホイール22の一側端部及び他側端部の運動方向は水平方向で前述と同様であるが、ジンバル21(ジンバルケーシング31)が軸心O3回りに180°回転した第2初期状態から、波による揺れを受けたとき、浮体11は、軸心O3回りに揺動し、右側が上方に左側が下方に移動した傾斜状態となる。このとき、フライホイール22の軸心O2も傾き、フライホイール22は、一側端部に下向きの力が作用するが、元に戻ろうとする上向きの力が発生する。また、フライホイール22は、他側端部に上向きの力が作用するが、元に戻ろうとする下向きの力が発生する。そのため、フライホイール22は、復元力により、図1の右側から見て反時計回り方向への回転力が付与され、ジンバル21(ジンバルケーシング31)は、図1の上側から見て反時計回り方向への回転力が付与される。
波力発電装置は、上述したような復元力の作用を利用して波のエネルギをジンバル21(ジンバルケーシング31)の回転に変換し、発電機を駆動して発電するものである。そのため、波浪による浮体11の揺動によりジンバル21(ジンバルケーシング31)を一方向に連続的に回転させるためには、浮体11の揺れとジンバル21(ジンバルケーシング31)の回転を同期させるようにその回転数を制御する必要がある。つまり、浮体11の角速度が正のピークをとるタイミングでフライホイール22の回転軸の角度が第1の初期状態となり、浮体11の角速度が負のピークをとるタイミングでフライホイール22の回転軸の角度が第2の初期状態となっていれば、理想的に同期制御が行われることになる。
このように本実施例の波力発電装置にあっては、浮体11と、この浮体11に鉛直方向に沿う軸心O1により回転自在に支持されるジンバル21と、中空形状をなしてジンバル21内に水平方向に沿う軸心O2により回転自在に支持されるフライホイール22と、フライホイール22を回転可能なモータ23と、ジンバル21の回転により発電可能な発電機24とを設けている。
従って、ジンバル21内に回転自在に支持されるフライホイール22を中空形状とすることで、このフライホイール22の質量を外周側に配置することとなり、フライホイール22の外径を大きくすることなく、慣性モーメントを大きくすることができる。このため、装置の大型化を抑制することができる一方で、発電量を増加することができる。
本実施例の波力発電装置では、フライホイール22の軸心部に中空部54を設けている。従って、フライホイール22における軸心部の質量を軽減する一方で、外周部の質量を容易に大きくすることができる。
本実施例の波力発電装置では、円筒部51における軸心方向の両端部にそれぞれ円板部52と円板部53を固定することでフライホイール22を構成している。従って、このフライホイール22を容易に中空形状に構成することができ、構造の簡素化及び低コスト化を可能とすることができる。また、円板部52と円板部53が軸受に近い箇所にあるため、フライホイール22はモーメント荷重に対して強い構造となる。
本実施例の波力発電装置では、円板部52と円板部53の厚さt2を円筒部51の厚さt1より薄くしている。従って、円板部52及び円板部53の強度を最低限として十分に確保することができる一方で、円筒部51に大きな質量を確保し、フライホイール22により慣性モーメントを効率的に大きくすることができる。
本実施例の波力発電装置では、円板部52及び円板部53の中心位置から一方の面側に突出して支持軸55と支持軸56を設け、ジンバル21を構成するジンバルケーシング31に支持軸55と支持軸56を回転自在に支持している。従って、フライホイール22の内部に支持軸を配置する必要がなくなり、フライホイール22をジンバルケーシング31に効率的に支持することができ、構成を簡素化することができる。
本実施例の波力発電装置では、フライホイール22の支持軸55と支持軸56をジンバルケーシング31に回転自在に支持することで、中空部54の外周面とジンバルケーシング31の内周面との間に軸心方向の所定長さにわたって一定隙間を設定している。従って、フライホイール22における中空部54の外周面とジンバルケーシング31の内周面とが一定隙間をもって対向することで、フライホイール22の回転時にジンバルケーシング31の内周面との間に発生する風損を低減することができ、発電効率を向上することができる。
本実施例の波力発電装置では、フライホイール22をジンバルケーシング31内の一方の端部側に所定量ずれて配置し、ジンバルケーシング31内の他方の端部側にモータ23を配置している。フライホイール22を一方側にずれて配置し、他方側にモータ23を配置することで、ジンバルケーシング31に対してフライホイール22及びモータ23における軸方向の良好な重量バランスを維持することができる。
本実施例の波力発電装置では、フライホイール22の支持軸55を円筒ころ軸受57によりジンバルケーシング31の端部に回転自在に支持し、支持軸56を円筒ころ軸受60及び玉軸受61によりジンバルケーシング31の端部に回転自在に支持し、モータ23を円筒ころ軸受60より内側に配置している。従って、モータ23を円筒ころ軸受60より内側に配置することで、モータ23を効率的に配置することができると共に、フライホイール22を安定して回転支持することができる。
本実施例の波力発電装置では、ジンバルケーシング31内にて、フライホイール22の円板部53に対向して仕切板73を配置している。従って、フライホイール22の円板部53に対向して仕切板73を配置することで、フライホイール22の回転時に両者の間に発生する風損を低減することができ、発電効率を向上することができる。
また、上述した本実施例の波力発電装置は、ジンバル21とフライホイール22とモータ23と発電機24が浮体11に組付けられて構成されている。本発明の回転機械は、この構成を利用したものであり、ジンバル21とフライホイール22とモータ23とから構成されている。即ち、本発明の回転機械は、本実施例の波力発電装置に対して、発電機24を除いた構成となっており、発電機能を有していない。本発明の回転機械は、上述したように、本実施例の波力発電装置におけるジンバル21とフライホイール22とモータ23とから構成されていることから、これらの構成は、上述した本実施例の波力発電装置とほぼ同様の構成である。そのため、本発明の回転機械による詳細な説明は省略する。
従って、このような構成をした本発明の回転機械は、例えば、ボートや船舶等のフレームに組付けて搭載することで、波の揺れを低減させることが可能となる。例えば、特開平6−129484号公報に開示された回転揺れ制動装置に適用して効果的である。
11 浮体
12 上部支持フレーム
13 下部支持フレーム
15 波力発電装置本体
21 ジンバル
22 フライホイール
23 モータ
24 発電機
31 ジンバルケーシング
41,42 ジンバル軸
51 円筒部
52,53 円板部
54 中空部
55,56 支持軸
81 増速機

Claims (16)

  1. 浮体と、
    前記浮体に鉛直方向に沿う軸心により回転自在に支持されるジンバルと、
    中空形状をなして前記ジンバル内に水平方向に沿う軸心により回転自在に支持されるフライホイールと、
    前記フライホイールを回転可能なモータと、
    前記ジンバルの回転により発電可能な発電機と、
    を有することを特徴とする波力発電装置。
  2. 前記フライホイールは、軸心部に中空部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の波力発電装置。
  3. 前記フライホイールは、円筒部と、前記円筒部における軸心方向の両端部に固定される円板部とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の波力発電装置。
  4. 前記円板部の厚さは、前記円筒部の厚さより薄く設定されることを特徴とする請求項3に記載の波力発電装置。
  5. 前記円板部は、中心位置から一方の面側に突出して支持軸が設けられ、前記支持軸が前記ジンバルに回転自在に支持されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の波力発電装置。
  6. 前記ジンバルは、水平方向に沿う中空円筒形状をなすジンバルケーシングを有し、前記フライホイールは、軸方向における各端部が前記ジンバルケーシングに回転自在に支持されることで、前記中空部の外周面と前記ジンバルケーシングの内周面との間に軸心方向の所定長さにわたって一定隙間が設定されることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の波力発電装置。
  7. 前記フライホイールは、前記ジンバルケーシング内の一方の端部側に所定量ずれて配置され、前記ジンバルケーシング内の他方の端部側に前記モータが配置されることを特徴とする請求項6に記載の波力発電装置。
  8. 前記フライホイールは、各支持軸が前記ジンバルケーシングの各端部に設けられる軸受により回転自在に支持され、前記モータは、前記軸受より内側に配置されることを特徴とする請求項7に記載の波力発電装置。
  9. 水平方向に対して鉛直方向に沿う軸心により回転自在に支持されるジンバルと、
    中空形状をなして前記ジンバル内に水平方向に沿う軸心により回転自在に支持されるフライホイールと、
    前記フライホイールを回転可能なモータと、
    を有することを特徴とする回転機械。
  10. 前記フライホイールは、軸心部に中空部が設けられることを特徴とする請求項9に記載の回転機械。
  11. 前記フライホイールは、円筒部と、前記円筒部における軸心方向の両端部に固定される円板部とを有することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の回転機械。
  12. 前記円板部の厚さは、前記円筒部の厚さより薄く設定されることを特徴とする請求項11に記載の回転機械。
  13. 前記円板部は、中心位置から一方の面側に突出して支持軸が設けられ、前記支持軸が前記ジンバルに回転自在に支持されることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の回転機械。
  14. 前記ジンバルは、水平方向に沿う中空円筒形状をなすジンバルケーシングを有し、前記フライホイールは、軸方向における各端部が前記ジンバルケーシングに回転自在に支持されることで、前記中空部の外周面と前記ジンバルケーシングの内周面との間に軸心方向の所定長さにわたって一定隙間が設定されることを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか一つに記載の回転機械。
  15. 前記フライホイールは、前記ジンバルケーシング内の一方の端部側に所定量ずれて配置され、前記ジンバルケーシング内の他方の端部側に前記モータが配置されることを特徴とする請求項14に記載の回転機械。
  16. 前記フライホイールは、各支持軸が前記ジンバルケーシングの各端部に設けられる軸受により回転自在に支持され、前記モータは、前記軸受より内側に配置されることを特徴とする請求項15に記載の回転機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108716896A (zh) * 2018-05-21 2018-10-30 安徽安元智能科技有限公司 旋转浮动装置的浮动方法

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