JP2014184013A - 折り畳み式チェア - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量コンパクトで持ち運びにすぐれた携帯用チェアでありながら、肘掛けがあり、しかも設営や収納が容易で、強度にもすぐれた折り畳み式チェアを提供する。
【解決手段】前側下方から後側上方に傾斜して延びる左右一対の前脚フレーム2と、後側下方に傾斜して延びる前後方向に回動可能な左右一対の後脚フレーム3と、側面で座面の左右両側を支える上下方向に回動可能な左右一対の座面支持フレーム4と、上下方向に回動可能な左右一対の肘掛けフレーム5と、肘掛けフレームを支えるために上下動可能な左右一対の肘掛け支持フレーム6と、を備え、肘掛け支持フレームの下端部と前脚フレームの下方側面とを回転ジョイント部材7の両端部で回動可能に連結することにより、前脚フレームとの連結位置を中心とした回転ジョイント部材の回動で肘掛け支持フレームが上下動して肘掛けフレームが収束又は展開し、収納又は設営を可能とする折り畳み式チェア1。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺の左右一対の前脚フレームと、左右一対の後脚フレームと、座面の両側を支えるための左右一対の座面支持フレームと、左右一対の肘掛けフレームと、肘掛けフレームを支えるための肘掛け支持フレームと、を備える折り畳み式チェアに関する。
キャンプ等に用いられる折り畳み式チェアとしては、従来から種々のものが提案されており、特に、近年においては、所謂アウトドア嗜好の高まりを受け、使いやすさを追求したものが数多く提案されている。そして、これらの折り畳み式チェアには持ち運びや組み立て作業を容易にすることに主眼が置かれ、改良されたものが数多くある(例えば、特許文献1)。
一方、折り畳み式チェアに肘掛けがあれば、たとえ野外であってもゆっくりとくつろぐことができ、アウトドアにおけるレジャーをより快適に楽しむことができる。
しかしながら、折り畳み式チェアに肘掛けを設けると、部品点数が多くなり、設営や収納が面倒になるばかりか重量が増し、持ち運びに不便なものとなる。また組み立て作業が複雑になると、時間と労力が増すばかりでなく、組み立て途中で誤って指を挟むなどして思わぬ怪我を負うこともある。
したがって、軽量コンパクトで持ち運びにすぐれた携帯用チェアでありながら、肘掛けがあり、しかも設営や収納が容易で、強度にもすぐれた折り畳み式チェアの開発が望まれる。
特開2005−52602号公報
本発明は、軽量コンパクトで持ち運びにすぐれた携帯用チェアでありながら、肘掛けがあり、しかも設営や収納が容易で、強度にもすぐれた折り畳み式チェアを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明者が検討を行った結果、肘掛け支持フレームの下端部と前脚フレームの下方側面とを回転ジョイント部材の両端部で回動可能に連結することにより、前脚フレームとの連結位置を中心とした回転ジョイント部材の回動で肘掛け支持フレームが上下動して肘掛けフレームが収束又は展開し、折り畳み式チェアを容易に収納又は設営できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、前側下方から後側上方に傾斜して延び、上部で背もたれの左右両側を支える左右一対の前脚フレームと、左右の前脚フレームの略中央にそれぞれ基端部を回動可能に連結し、後側下方に傾斜して延びる前後方向に回動可能な左右一対の後脚フレームと、前脚フレーム又は後脚フレームに基端部を回動可能に連結し、側面で座面の左右両側を支える上下方向に回動可能な左右一対の座面支持フレームと、後脚フレーム又は座面支持フレームの取り付け位置より上方で左右の前脚フレームにそれぞれ基端部を回動可能に連結した上下方向に回動可能な左右一対の肘掛けフレームと、肘掛けフレームを支えるために左右の肘掛けフレームの下方に回動可能に連結した上下動可能な左右一対の肘掛け支持フレームと、を備え、肘掛け支持フレームの下端部と前脚フレームの下方側面とを回転ジョイント部材の両端部で回動可能に連結することにより、前脚フレームとの連結位置を中心とした回転ジョイント部材の回動で肘掛け支持フレームが上下動して肘掛けフレームが収束又は展開し、収納又は設営を可能とすることを特徴とする折り畳み式チェアである。
さらに本発明は、前脚フレームの側面に軸着した揺動リンク部材の後端部に後脚フレームの基端部を固定して連結し、揺動リンク部材の前端部に座面支持フレームの基端部を回動可能に連結し、座面支持フレームと肘掛け支持フレームとを交差しながら互いの側面で回動可能に連結することにより、前脚フレームと後脚フレームを前後に展開すると、回転ジョイント部材が前脚フレームとの連結位置を中心に下方向に回動し、肘掛け支持フレームが下方向に移動して肘掛けフレームが展開し、前脚フレームと後脚フレームを中央に収束すると、回転ジョイント部材が前脚フレームとの連結位置を中心に上方向に回動し、肘掛け支持フレームが上方向に移動して肘掛けフレームが収束することを特徴とする折り畳み式チェアである。
さらに本発明は、背もたれと座面を布体で形成し、左右の前脚フレームの下端部と左右の肘掛け支持フレームの上部側面とを、側面を回動可能に連結したX字状の2本のフレームの4つの先端部で回動可能に連結し、左右の後脚フレームの下端部と左右の前脚フレームの上部側面とを、回動可能に連結したX字状の2本のフレームの4つの先端部で回動可能に連結することにより、前脚フレームと後脚フレームを前後に展開すると、左右の前脚フレームと後脚フレームがそれぞれ左右に離間して背もたれと座面が展開し、前脚と後脚を中央に収束すると、左右の前脚フレームと後脚フレームが中央に収束して背もたれと座面が収納されることを特徴とする折り畳み式チェアである。
さらに本発明は、肘掛けフレームの基端部と前脚フレームの側面とを回転リンク部材の両端部で回動可能に連結することを特徴とする折り畳み式チェアである。
本発明によれば、肘掛けがありながらも軽量コンパクトで持ち運びにすぐれ、しかも設営や収納が容易な折り畳み式チェアを提供することが可能となる。
特に、肘掛け支持フレームの下端部と前脚フレームの下方側面とを回転ジョイント部材の両端部で回動可能に連結することにより、肘掛け支持フレームを回転ジョイント部材の2倍の長さで確実に往復運動させることができるとともに、回転ジョイントが前脚フレームの側面に当接することで、特にロック機構を設けることなく、設営あるいは収納した際の折り畳み式チェアの形状を保持することができる。
また、肘掛け支持フレームの上下動は回転ジョイント部材の回動により行うため、作動部分を構成する部材どうしが摺動することはない。このため、部材どうしの摺動により生じる摩擦や抵抗がなく、構成部材の摩耗による故障や不具合が生じることがないため、長期間に亘り円滑な動作が可能となる。
折り畳み式チェアの骨組み構造図((a)設営した状態、(b)設営又は収納途中の状態、(c)収納した状態) 回転ジョイント部材の構造図((a)前脚フレームとの連結位置を中心に下方向へ回動した状態、(b)前脚フレームとの連結位置を中心に上方向へ回動した状態) 折り畳み式チェアを収納した状態を示す骨組み構造図 折り畳み式チェアの外観図((a)正面図、(b)側面図、(c)背面図)
本発明の折り畳み式チェアについて、図を参照して以下に説明する。
本発明の折り畳み式チェアは、図1に示すように、前側下方から後側上方に傾斜して延び、上部で背もたれ(8)の左右両側を支える左右一対の前脚フレーム(2)と、左右の前脚フレーム(2)の略中央にそれぞれ基端部(3a)を回動可能に連結し、後側下方に傾斜して延びる前後方向に回動可能な左右一対の後脚フレーム(3)と、前脚フレーム(2)又は後脚フレーム(3)に基端部(4a)を回動可能に連結し、側面で座面(9)の左右両側を支える上下方向に回動可能な左右一対の座面支持フレーム(4)と、後脚フレーム(3)又は座面支持フレーム(4)の取り付け位置より上方で左右の前脚フレーム(2)にそれぞれ基端部(5a)を回動可能に連結した上下方向に回動可能な左右一対の肘掛けフレーム(5)と、肘掛けフレーム(5)を支えるために左右の肘掛けフレーム(5)の下方に回動可能に連結した上下動可能な左右一対の肘掛け支持フレーム(6)と、を備え、肘掛け支持フレーム(6)の下端部と前脚フレーム(2)の下方側面とを回転ジョイント部材(7)の両端部で回動可能に連結することを特徴とする。
このように前脚フレーム(2)に、後脚フレーム(3)と座面支持フレーム(4)と肘掛けフレーム(5)のそれぞれの基端部(3a,4a,5a)を回動可能に連結することで、後脚フレーム(3)は前後方向に回動し、座面支持フレーム(4)と肘掛けフレーム(5)は上下方向に回動することが可能となり、折り畳み式チェアをコンパクトに収納することが可能となる(図1)。
肘掛け支持フレーム(6)の下端部と前脚フレーム(2)の下方側面は、回転ジョイント部材(7)の両端部で回動可能に連結しており、回転ジョイント部材(7)が、前脚フレーム(2)との連結位置を中心として上方向に回動すると、肘掛け支持フレーム(6)は上方向に押し上げられ、回転ジョイント部材(7)が、前脚フレーム(2)との連結位置を中心として下方向に回動すると肘掛け支持フレーム(6)は下方向に引き下げられる。
このように肘掛け支持フレーム(6)は、回転ジョイント部材(7)の回動により上下運動するが、その移動距離は回転ジョイント部材(7)の両端の長さにより規制される。すなわち、回転ジョイント部材(7)を所定の長さとすれば、その長さの約2倍の距離で肘掛け支持フレーム(6)を往復運動させることができる。
また図2に示すように、回転ジョイント部材(7)は、上方向あるいは下方向のいずれに回動しても、前脚フレーム(2)の前側面に当接するため、回動する回転角は約180度に規制される(図2(a)、(b))。そしてこれにより、回転ジョイント部材(7)に連結する肘掛け支持フレーム(6)を前脚フレームに沿って回転ジョイント部材の約2倍の長さで往復運動させることができる。また、回転ジョイント部材(7)は、肘掛け支持フレーム(6)から常に下方向の力が加えられているため、上方向あるいは下方向のいずれかに回動して、一旦、前脚フレーム(2)の前側面に当接すると、肘掛け支持フレーム(6)からの力に抗して、回転ジョイント部材が不慮に回動することはなく、そのままの状態が維持される。したがって、肘掛け支持フレーム(6)の上下運動については、特にロック機構を設けることなく、肘掛け支持フレーム(6)を押し上げた状態あるいは引き下げた状態を保持することが可能となる。
回転ジョイント部材(7)を用いることなく、肘掛け支持フレーム(6)を上下動させるための一般的な手法として、例えば、前脚フレーム(2)の側面上を摺動するスライドブラケットなどの摺動部材を前脚フレーム(2)に外挿して取り付け、かかる摺動部材に肘掛け支持フレーム(6)の下端部を回動可能に取り付けることで、肘掛け支持フレーム(6)を前脚フレーム(2)に沿って上下動させたり、あるいは、前脚フレーム(2)の下方側面に中筒部材を回動可能に取り付け、かかる中筒部材を筒状の肘掛け支持フレーム(6)内に挿入し、中筒部材と肘掛け支持フレーム(6)とを、入れ子構造のように伸縮可能として、肘掛け支持フレーム(6)を上下動させる方法もある。
しかしながら、このように部材どうし(摺動部材と前脚フレーム、あるいは中筒部材と肘掛け支持フレーム)を摺動させて、肘掛け支持フレーム(6)を上下動させるとすれば、部材どうしの摺動により摩擦や抵抗が発生し、円滑な作動が損なわれるばかりでなく、長期間の使用によっては部材の摩耗や歪みにより、折り畳み式チェアに故障や不具合が発生する危険性もある。
本発明の折り畳み式チェアは、肘掛け支持フレーム(6)の下端部と前脚フレーム(2)の下方側面とを回転ジョイント部材(7)の両端部で回動可能に連結することにより、部材どうしの摺動により生じる摩擦や抵抗をなくし、部材の摩耗による故障や不具合が生じることがなく、長期間に亘り円滑な動作を可能としている。
回転ジョイント部材(7)は、図2に示すように、上端部に前脚フレーム(2)と連結するための貫通穴(7d)を設けた右側壁板(7a)と左側壁板(7b)とを、対向する一側縁で連結板(7c)により連結し、連結板(7c)より下方に延出した右側壁板(7a)の下端部に肘掛け支持フレーム(6)と連結するための貫通穴(7e)を設けた形状である。回転ジョイント部材(7)をこのような形状にすることにより、回転ジョイント部材(7)を前脚フレーム(2)に取り付けると、右側壁板(7a)と左側壁板(7b)の内側面で前脚フレーム(2)の左右の側面を挟み込む構造を形成し、回転ジョイント部材(7)が回動する方向をより確実に規制するとともに、連結箇所の強度を向上させることが可能となる。
また図1に示すように、前脚フレーム(2)の側面に軸着した揺動リンク部材(10)の後端部に後脚フレーム(3)の基端部(3a)を固定して連結し、揺動リンク部材(10)の前端部に座面支持フレーム(4)の基端部(4a)を回動可能に連結し、座面支持フレーム(4)と肘掛け支持フレーム(6)とを交差しながら互いの側面で回動可能に連結することにより、前脚フレーム(2)と後脚フレーム(3)を前後に展開すると、揺動リンク部材(10)が揺動して座面支持フレーム(4)が基端部(4a)を中心として下方向に回動する。そして、座面支持フレーム(4)と互いの側面で連結した肘掛け支持フレーム(6)は、座面支持フレーム(4)の回動にともない、弧を描くように前方向に移動しながら下方向に移動する。このとき、肘掛け支持フレーム(6)の下端部に連結した回転ジョイント部材(7)は、前脚フレームとの連結位置を中心として下方向に回動して、所定の距離だけ肘掛け支持フレーム(6)を引き下げ、肘掛けフレーム(5)を所定の位置に展開して折り畳み式チェアが設営される(図1(c)〜(a))。一方、前脚フレーム(2)と後脚フレーム(3)を中央に収束すると、揺動リンク部材(10)が揺動して座面支持フレーム(4)が基端部(4a)を中心として上方向に回動する。そして、座面支持フレーム(4)と互いの側面で連結した肘掛け支持フレーム(6)は、座面支持フレーム(4)の回動にともない、弧を描くように上方向に移動しながら後方向に移動する。このとき、肘掛け支持フレーム(6)の下端部に連結した回転ジョイント部材(7)は、前脚フレームとの連結位置を中心として上方向に回動して、所定の距離だけ肘掛け支持フレームを押し上げ、肘掛けフレーム(5)を所定の位置に収束して折り畳み式チェアが収納される(図1(a)〜(c))。
このように、揺動リンク部材(10)の後端部に後脚フレーム(3)の基端部(3a)を固定して連結し、揺動リンク部材(10)の前端部に座面支持フレーム(4)の基端部(4a)を回動可能に連結し、座面支持フレーム(4)と肘掛け支持フレーム(6)とを交差しながら互いの側面で回動可能に連結することにより、前脚フレーム(2)と後脚フレーム(3)を前後に展開あるいは中央に収束するだけで、肘掛け支持フレーム(6)が上下動して肘掛けフレーム(5)を展開あるいは収束させることができ、肘掛けを備えた折り畳み式チェア(1)であっても簡単に設営あるいは収納することが可能となる。
さらに、折り畳み式チェアをコンパクトに収納しながら設営を容易とするために、図4に示すように、背もたれ(8)と座面(9)を布体で形成し、左右の前脚フレーム(2,2)の下端部と左右の肘掛け支持フレーム(6,6)の上部側面とを、回動可能に連結したX字状に交差する2本のフレーム(11a、11b)の4つの先端部で回動可能に連結し、左右の後脚フレーム(3,3)の下端部と左右の前脚フレーム(2,2)の上部側面とを、回動可能に連結したX字状に交差する2本のフレーム(12a,12b)の4つの先端部で回動可能に連結することができる。
このような構造にすることにより、前脚フレーム(2,2)と後脚フレーム(3,3)を前後に展開すると、揺動リンク部材(10)が揺動して座面支持フレーム(4)が基端部(4a)を中心として下方向に回動する。このとき肘掛け支持フレーム(6)が下方向に移動するため、X字状のフレーム(11)は、上下方向が押し縮められるとともに左右方向に広がり、左右の前脚フレーム(2、2)は左右に押し広げられることとなるが、座面支持フレーム(4)は、肘掛け支持フレーム(6)を介して回転ジョイント部材(7)に連結しているため、所定の距離だけ移動すると固定されるため、左右の前脚フレーム(2、2)は一定の間隔に保持されることとなる。また、後脚フレーム(2,2)と前脚フレーム(3,3)を連結するX字状のフレーム(12)は、前脚フレーム(2,2)と後脚フレーム(3,3)を前後に展開すると、上下方向が押し縮められるため左右方向に広がり、前脚フレーム(2,2)と後脚フレーム(3,3)は左右に押し開かれることとなる。
このようにして、左右の前脚フレーム(2,2)と後脚フレーム(3,3)がそれぞれ左右に一定距離だけ離間することで、所定面積を備える背もたれ(8)と座面(9)が展開されることとなる(図4)。反対に、前脚フレーム(2)と後脚フレーム(3)を中央に収束すると、左右の前脚フレーム(2,2)と後脚フレーム(3,3)は左右から中央に収束し、背もたれ(8)と座面(9)が左右から押し畳まれるとともに、肘掛けフレーム(5)と座面支持フレーム(4)は上方向に回動するため、折り畳み式チェアをよりコンパクトに収納することが可能となる(図3)。
背もたれ(8)と座面(9)を構成する布体は、両側端部を左右の前脚フレーム(2)と座面支持フレーム(4)に巻き付け固定するか、両側端部を折り返して筒状のスリープを形成し、かかるスリープに前脚フレーム(2)と座面支持フレーム(4)を通すなどの方法により、折り畳み式チェアの骨組みに取り付けることができる。
また、肘掛けフレーム(5)の基端部(5a)と前脚フレーム(2)の側面とは、回転リンク部材(13)の両端部で回動可能に連結することができる(図1)。
このように肘掛けフレーム(5)を回転リンク部材(13)を介して前脚フレーム(2)に取り付けることにより、肘掛け支持フレーム(6)が上方向に移動して肘掛けフレーム(5)が基端部(5a)を中心に上方向に回動しようとすると、回転リンク部材(13)が前脚フレーム(2)への取り付け位置を中心に下方向に回動し、肘掛けフレーム(5)は直立した状態で収容することが可能となる。ただし、肘掛けフレーム(5)の直立した状態にするためには、回転ジョイント部材(7)の長さや肘掛けフレーム(5)への肘掛け支持フレーム(6)の取り付け位置など、各種の寸法を調整して行うこともできるため、折り畳み式チェアの形状によっては必ずしも、回転リンク部材(13)を用いる必要がない場合もある。
1 折り畳み式チェア
2 前脚フレーム
3 後脚フレーム
3a 基端部
4 座面支持フレーム
4a 基端部
5 肘掛けフレーム
5a 基端部
6 肘掛け支持フレーム
7 回転ジョイント部材
7a 右側壁板
7b 左側壁板
7c 連結板
7d 貫通穴
7e 貫通穴
8 背もたれ
9 座面
10 揺動リンク部材
11 X字状交差フレーム
11a 交差フレーム
11b 交差フレーム
12 X字状交差フレーム
12a 交差フレーム
12b 交差フレーム
13 回転リンク部材

Claims (4)

  1. 前側下方から後側上方に傾斜して延び、上部で背もたれの左右両側を支える左右一対の前脚フレームと、左右の前脚フレームの略中央にそれぞれ基端部を回動可能に連結し、後側下方に傾斜して延びる前後方向に回動可能な左右一対の後脚フレームと、前脚フレーム又は後脚フレームに基端部を回動可能に連結し、側面で座面の左右両側を支える上下方向に回動可能な左右一対の座面支持フレームと、後脚フレーム又は座面支持フレームの取り付け位置より上方で左右の前脚フレームにそれぞれ基端部を回動可能に連結した上下方向に回動可能な左右一対の肘掛けフレームと、肘掛けフレームを支えるために左右の肘掛けフレームの下方に回動可能に連結した上下動可能な左右一対の肘掛け支持フレームと、を備え、肘掛け支持フレームの下端部と前脚フレームの下方側面とを回転ジョイント部材の両端部で回動可能に連結することにより、前脚フレームとの連結位置を中心とした回転ジョイント部材の回動で肘掛け支持フレームが上下動して肘掛けフレームが収束又は展開し、収納又は設営を可能とすることを特徴とする折り畳み式チェア。
  2. 前脚フレームの側面に軸着した揺動リンク部材の後端部に後脚フレームの基端部を固定して連結し、揺動リンク部材の前端部に座面支持フレームの基端部を回動可能に連結し、座面支持フレームと肘掛け支持フレームとを交差しながら互いの側面で回動可能に連結することにより、前脚フレームと後脚フレームを前後に展開すると、回転ジョイント部材が前脚フレームとの連結位置を中心に下方向に回動し、肘掛け支持フレームが下方向に移動して肘掛けフレームが展開し、前脚フレームと後脚フレームを中央に収束すると、回転ジョイント部材が前脚フレームとの連結位置を中心に上方向に回動し、肘掛け支持フレームが上方向に移動して肘掛けフレームが収束することを特徴とする請求項1記載の折り畳み式チェア。
  3. 背もたれと座面を布体で形成し、左右の前脚フレームの下端部と左右の肘掛け支持フレームの上部側面とを、側面を回動可能に連結したX字状の2本のフレームの4つの先端部で回動可能に連結し、左右の後脚フレームの下端部と左右の前脚フレームの上部側面とを、回動可能に連結したX字状の2本のフレームの4つの先端部で回動可能に連結することにより、前脚フレームと後脚フレームを前後に展開すると、左右の前脚フレームと後脚フレームがそれぞれ左右に離間して背もたれと座面が展開し、前脚と後脚を中央に収束すると、左右の前脚フレームと後脚フレームが中央に収束して背もたれと座面が収納されることを特徴とする請求項1又は2記載の折り畳み式チェア。
  4. 肘掛けフレームの基端部と前脚フレームの側面とを回転リンク部材の両端部で回動可能に連結することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の折り畳み式チェア。
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