JP2014183932A - 遊技システム - Google Patents

Abstract

【課題】低コストなシステム構築にて場所を問わず仲間へ遊技中の遊技情報をリアルタイムで配信でき、以って会員サービスを向上し、更に売り上げの増加を図ることのできる遊技場における遊技システムを提供する。
【解決手段】ホール会員情報装置３０は、ローカル通信網１５を介して会員カードがカードユニット４に装填されているパチンコ遊技機１に対応する各呼出情報表示装置８から出力される会員ＩＤと対応付けられた大当りやリーチ等のイベント情報を入力し、インターネット１７を介して会員管理サーバー４０に出力する。会員管理サーバー４０は、会員情報（登録情報や遊技履歴情報等）を会員ＩＤ毎に記憶、管理すると共に、ホール会員情報装置３０から受信した会員ＩＤと対応付けられたイベント情報を、会員本人及び登録情報に記憶されている友達の携帯端末機１０にインターネット１７を介して送信する。
【選択図】図１

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシーン等の遊技機を設置する遊技場の遊技システムに関し、特に、場所を問わず仲間へ遊技中の遊技情報をリアルタイムで自動配信できる遊技システムに関する。

従来より、例えば、パチンコホールなどの遊技場の遊技システムとしては、遊技者に付与した会員カードを利用して会員管理を行うシステムがある。遊技システムにより会員を管理すれば、会員を対象として様々な会員サービスを提供できるようになる。遊技場側は、魅力的な会員サービスを提供することで会員を確保し、稼動率を向上しようとしている。

会員サービスの一例として、特許文献１に示すものがある。この特許文献１に示す技術は、遊技場内のグループ登録機により、同一グループに属する会員遊技者の情報を管理コンピュータに登録する。そして、遊技者は、所望の遊技機にて遊技をする際、会員カードを遊技機に対応して設けられるカードユニットに装填し、自己が属するグループに関係する遊技情報、即ち、現在遊技しているグループメンバー個々の遊技成績（大当り回数、スタート回数等）を、カードユニットに設けられた表示部に表示できるようになっている。この構成により、遊技者は、離れた遊技機にて遊技している仲間の遊技状態を、いちいち見に行くことなく、遊技しながら簡単に確認することができる。

特開２００６−２７１４５５号公報

しかしながら、上記した特許文献１の構成では、グループメンバーが１人で遊技しているときは、何ら意味を為さないシステムとなり、また、遊技機に対応して設けられるカードユニット全てに専用の表示部を設けなければならず、コストがかかるという問題点がある。

本発明は、上記した課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、低コストなシステム構築にて場所を問わず仲間へ遊技中の遊技情報をリアルタイムで配信でき、以って会員サービスを向上し、更に売り上げの増加を図ることのできる遊技場における遊技システムを提供することにある。

この様な問題を解決するために、本発明の遊技機は、請求項１に記載したように、所定の遊技状態になったことを示す遊技情報を機外に出力可能な複数の遊技機が設置される遊技場における遊技システムであって、前記遊技場の外部に設けられ、所定の会員情報の登録により前記遊技場の会員に加入した遊技者を特定する識別情報を生成すると共に、該会員登録情報を該識別情報と対応付けて記憶する場外会員管理サーバーと、前記識別情報を記憶した記憶媒体と、前記遊技機と１対１で対応して設けられ、前記記憶媒体に記憶された識別情報を読取る識別情報読取手段と、前記遊技場内に敷設されたローカル通信網と、 前記ローカル通信網に接続され、前記遊技機からの遊技情報を前記識別情報読取手段が読取った識別情報と対応付けて収集可能な場内会員情報装置と、を備え、前記会員登録情報は、該会員の希望する友達登録情報を含み、前記友達登録情報は、インターネットに接続可能な該友達所有の携帯端末機へデータ送信可能なアドレス情報を含み、前記場内会員情報装置と前記場外会員管理サーバーとは、前記インターネットで接続され、前記場内会員情報装置は、前記識別情報と対応付けた遊技情報を前記インターネットを介して前記場外会員管理サーバーに送信し、前記場外会員管理サーバーは、前記場内会員情報装置から受信した前記識別情報と対応付けられた遊技情報に基づくメッセージを、該識別情報と対応付けて記憶している前記友達登録情報における該友達所有の携帯端末機に前記インターネットを介して配信すること、を要旨とする。

つまり、本発明の遊技システムは、場内会員情報装置がローカル通信網を介して遊技機からの遊技情報を会員の識別情報と対応付けて収集し、この収集した会員の識別情報と対応付けた遊技情報をインターネットを介して場外会員管理サーバーに送信する。すると、場外会員管理サーバーが、受信した識別情報と対応付けられた遊技情報に基づいたメッセージを、会員の友達が所有する携帯端末機にインターネットを介して配信する。

このように、本発明の遊技システムは、遊技場の会員が遊技中に所定の遊技状態になったことを示す遊技情報に基づくメッセージを、会員の希望する友達所有の携帯端末機に、場所を問わずリアルタイムで逐次自動配信することが可能になり、その結果、会員サービスを向上し、魅力的な会員サービスを提供することができる。つまり、会員は、遊技場で一人で遊技していても、仲間同士で遊技している感覚になり、極めて楽しく遊技を行うことができる。特に、会員の仲間が遊技場の外でこのメッセージを受信した場合には、遊技場の宣伝になると共に、その仲間を遊技場に誘引することも可能となり、その結果、遊技場の売上増加に資することができる。

ここで、遊技場の会員になるには次のようにするとよい。即ち請求項２に記載の遊技システムは、請求項１に記載の遊技システムにおいて、前記場外会員管理サーバーは、前記携帯端末機から前記インターネットを介してアクセス可能なウェブサイトを開設し、会員登録希望者は、前記遊技場の遊技システム用のアプリケーションを前記ウェブサイトから該会員登録希望者所有の携帯端末機にダウンロードし、このダウンロードしたアプリケーション上で前記ウェブサイトの会員申込用ページにアクセスして前記会員登録情報を入力することにより会員登録を行うこと、を要旨とする。

従ってこのように構成される本発明の遊技システムにおいては、自身の所有する携帯端末機からインターネットを通じ場外会員管理サーバーが開設しているウェブサイトにアクセスして、極めて容易に会員登録（友達登録を含む）を行うことができる。

また、請求項３に記載の遊技システムは、請求項１又は請求項２に記載の遊技システムにおいて、前記会員登録情報は、前記インターネットに接続可能な該会員所有の携帯端末機の電子メールアドレスを含み、前記友達登録情報は、前記インターネットに接続可能な該友達所有の携帯端末機の電子メールアドレスを含み、前記場外会員管理サーバーは、前記友達登録情報が新たに登録されたとき、該登録された友達所有の携帯端末機の電子メールアドレスと、既に会員登録情報に登録済みの会員所有の携帯端末機の電子メールアドレスとを照合し、新たに前記友達登録情報に登録された友達が非会員であると判定した場合には、該友達所有の携帯端末機の電子メールアドレス宛に会員勧誘の電子メールを送信すること、を要旨とする。

従ってこのように構成される本発明の遊技システムにおいては、会員が登録した友達登録情報を活用し、この会員が登録した友達が非会員であった場合には、友達所有の携帯端末機の電子メールアドレス宛に会員勧誘の電子メールを送信することができる。その結果、遊技場の会員を増加させることが可能になり、延いては遊技場の売上増加に資することができる。

ところで遊技場には、チェーン店やグループ店があり、このような場合には次のようにするとよい。即ち請求項４に記載の遊技システムは、請求項１乃至請求項３の何れか１項に記載の遊技システムにおいて、前記遊技場は、複数設けられ、前記場内会員情報装置は、前記複数設けられた遊技場にそれぞれ設けられ、前記場外会員管理サーバーは、前記場内会員情報装置それぞれと前記インターネットで接続され、前記識別情報と対応付けた会員登録情報は、前記遊技場別に記憶すること、を要旨とする。

従ってこのように構成される本発明の遊技システムにおいては、遊技場のチェーン店やグループ店それぞれの場内会員情報装置からも場外会員管理サーバーにアクセスできるので、多店舗展開が容易になると共に、場外会員管理サーバーによりチェーン店やグループ店の会員に係る稼働データを遊技場別に収集記憶して経営情報として一元管理することが可能になる。

また、請求項５に記載の遊技システムは、請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載の遊技システムにおいて、前記遊技機の側面には、遊技媒体の貸し出しに係る台間ユニットが設けられ、前記台間ユニットには、前記携帯端末機を保持する端末ホルダーが設けられ、前記端末ホルダーに前記携帯端末機をセットした場合、該携帯端末機は、その画面が前記遊技機の正面と鉛直方向に直交する面より遊技者側に向くようにセットされること、を要旨とする。

従ってこのように構成される本発明の遊技システムにおいては、遊技中、台間ユニットに設けられた端末ホルダーに自身の所有する携帯端末機をセットしておけば、携帯端末機に友達の遊技情報に基づくメッセージやその他の情報を受信したときでも、それらの受信情報を容易に視認することができ、その結果、遊技に集中することが可能になる。

また、遊技機がパチンコ遊技機の場合、端末ホルダーは次のようにすると更によい。即ち請求項６に記載の遊技システムは、請求項１乃至請求項５の何れか１項に記載の遊技システムにおいて、前記遊技機は、パチンコ遊技機であり、該パチンコ遊技機は大当りを抽選する画像表示装置を備え、前記パチンコ遊技機の側面には、遊技球の貸し出しに係る台間ユニットが設けられ、前記台間ユニットには、前記携帯端末機を保持する端末ホルダーが設けられ、前記端末ホルダーに前記携帯端末機をセットした状態では、該携帯端末機は、その画面の設置高さが前記画像表示装置の画面と並行するように設けられること、を要旨とする。

パチンコ遊技機における画像表示装置の画面は、遊技者が遊技中に最も注視する箇所であり、この画像表示装置の画面の設置高さは遊技者が遊技しているときの目線に自然に合致する高さに設けられている。従ってこのように構成される本発明の遊技システムにおいては、携帯端末機を端末ホルダーにセットした状態では、携帯端末機の画面の設置高さは、遊技者が遊技しているときの目線の高さに自然に合致するようになり、即ち、端末ホルダーは、遊技者が遊技しているときの目線の高さに自然に合致するよう、携帯端末機の設置高を最適にしてセットできる。これにより、遊技中であっても、例えばパチンコ遊技機を設置する島台のカウンターに携帯端末機を置いたときのように、視線を落とすことなく、携帯端末機にて受信した友達の遊技情報に基づくメッセージやその他の情報を容易に視認することができ、その結果、遊技に集中することが可能になる。

本実施形態に係わる遊技システムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係わるパチンコ遊技機１及びカードユニット４の全体斜視図である。 本実施形態に係わる遊技盤２１の正面図である。 本実施形態に係わる遊技機制御装置１００、カードユニット４及び呼出情報表示装置８の構成を示すブロック図である。である。 本実施形態に係わる携帯端末機１０の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係わる会員管理サーバー４０の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係わる遊技システムにおける会員登録の申し込みの手続の流れを説明する模式図である。 本実施形態に係わる遊技システムにおける友達登録の手続の流れを説明する模式図である。 本実施形態に係わるパチンコ遊技機１にて実行される処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係わるカードユニット４にて実行される処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係わる呼出情報表示装置８にて実行される処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係わるホール会員情報装置３０にて実行される処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係わる会員管理サーバー４０にて実行される処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係わる遊技システムにおける友達の通信状況を説明する模式図である。 本実施形態に係わる端末ホルダー２００が設けられたときのパチンコ遊技機１及びカードユニット４の全体斜視図である。

以下に、本発明を実施するための形態を図を用いて説明する。図１は、本発明の遊技システムの構成の一例を示すブロック図である。図１に示すように、遊技場３内には、複数の島台７が並設され、これらの島台７には、複数のパチンコ遊技機１と、パチンコ遊技機１と１対１で対応するようにカードユニット４及び呼出情報表示装置８が設けられている。カードユニット４は、パチンコ遊技機１の左側面に隣接するように設けられ、呼出情報表示装置８は、パチンコ遊技機１の中央上方に設けられている。

図２は、パチンコ遊技機１及びカードユニット４の全体斜視図である。本実施形態の遊技機１は、一定数の遊技球を循環して遊技を行う封入式遊技機であって、皿ユニット２４には、遊技者が操作することにより打球発射装置を作動させる打球操作ハンドル２と、遊技球を打球発射装置に供給するための打球供給皿１２と、遊技者が獲得した遊技球数（持球数）の情報等を表示する情報表示部１３とが設けられている。また、カードユニット４には、プリペイドカード挿入口５と、会員カード挿入口６と、カードユニット４から挿入した会員カードを返却させる返却ボタン６ａとが設けられ、内部には、プリペイドカード及び会員カードのデータを更新するための後述するリーダライタ４６、４７が設けられている。

打球供給皿１２には、カードユニット４から挿入したプリペイドカードを返却させる返却ボタン５８と、プリペイドカードの残度数を表示する度数表示器が設けられる度数表示基板６１と、プリペイドカードの残度数の範囲内で後述のクレジット表示装置３３にクレジット数を転送して、パチンコ遊技機１から打球供給皿１２に遊技球を貸球として貸し出す球貸ボタン５９とが設けられている。また、打球供給皿１２の上面には、遊技球の飛び出しを防止すると共に、遊技者が遊技球に触れることを防止するための透明な蓋１２ａが設けられている。なお、プリペイドカードは、遊技場３の所定の場所に設置される券売機により発券される、所定の金銭価値を有する磁気カードである。

情報表示部１３には、遊技者の持球数（クレジット）を表示するクレジット表示装置３３と、遊技者が遊技を終了するときに操作するクレジット精算ボタン３５と、クレジット精算ボタン３５が操作されたときにクレジット数を書き込んで記憶したクレジットカードを発行するクレジットカード装置３６とが設けられている。クレジットカード装置３６は、予め所定枚数の生カードがストックされており、クレジット精算ボタン３５操作時に、１枚の生カードにクレジット数が記憶されて排出されるようになっている。クレジット表示装置３３は、リアルタイムでクレジット数を１個単位でデジタル表示する、６桁の７セグメントＬＥＤで構成される表示装置であり、遊技球の入賞口への入賞により賞球数に相当するクレジット数が加算されると共に、球貸ボタン５９が操作されたときに規定クレジット数（貸球数）が加算され、一方、打ち出された遊技球数（発射球数）に相当するクレジット数が減算される。

つまり、クレジット表示装置３３は、遊技者の持球数を表示するようになっており、遊技機１は、クレジット表示装置３３に表示されたクレジット数だけ遊技球が発射可能になっている。なお、上記したプリペイドカードやクレジットカードは限定されるものではなく、例えばコイン等、他の媒体で構成するようにしてもよい。例えば、プリペイドカードに替えて、或いは加えて、カードユニット４に紙幣や硬貨の投入口を設け、現金にて遊技できるようにしてもよい。

ここで会員カードは、周知のＩＣカード等で構成され、遊技者の申し込みにより発券され、会員遊技者の所定情報を保存しているものである。会員遊技者の情報は、会員カードに記憶されている会員ＩＤを識別情報として管理されているものであり、氏名、住所などの書誌的情報や履歴情報（過去の来店日時、過去に遊技した台番号や機種名に関する情報、過去のパチンコ遊技機１への投入金額の合計、過去の大当り日時や回数）などである。なお、会員カードに金銭機能やクレジット数記憶機能を持たせ、上記したプリペイドカード及びクレジットカードを無くしてプリペイドカード挿入口５及びクレジットカード装置３６を省略するようにしてもよい。

図１に戻って、呼出情報表示装置８は、パチンコ遊技機１にトラブルが発生したときなどに、遊技者の操作により点灯して店員を呼び出したり、パチンコ遊技機１が大当りしたときなどに自動点灯して装飾効果を高めたりする機能を有する。また、対応するパチンコ遊技機１の稼働データ（大当り、リーチ、スタート、確率変動、時短、売り上げ、クレジット数等）を収集し、この収集した稼働データを後述のホール管理装置２０に出力すると共に、収集した稼働データに基づいて所定の遊技情報（本日、前日、前々日の大当り回数や確変回数や時短回数、過去１日で最大の大当り回数、本日の累計スタート回数、本日の大当り間スタート回数、スランプグラフ等）を遊技者に報知する機能を有する。

更に、呼出情報表示装置８は、カードユニット４に装填されている会員カードの会員ＩＤと、パチンコ遊技機１からの上記稼働データとに基づいて、パチンコ遊技機１が所定の遊技状態になったときに会員ＩＤと対応付けられたイベント情報を、後述のホール会員情報装置３０に逐次出力するようになっている。また、呼出情報表示装置８は、会員カードに記憶されている会員遊技者の情報も表示可能になっており、この場合、履歴情報等は、リアルタイムで更新されて表示されるようになっている。つまり呼出情報表示装置８は、当該パチンコ遊技機１の成績と、会員個人の成績とが表示可能になっている。なお、呼出情報表示装置８には、後述するが、遊技情報等を表示するための表示部７１と、店員を呼び出すときや大当りしたときなどに自動点灯／点滅するランプ部７４と、店員を呼び出すためにランプ部７４を点灯させる呼出ボタン７２と、その他の各種表示ボタン７３とが設けられている。

また、遊技場３内には、ホール管理装置２０及びホール会員情報装置３０が設置されており、呼出情報表示装置８、ホール管理装置２０及びホール会員情報装置３０は、遊技場３内に敷設されたローカル通信網１５に接続されて相互に通信可能な状態で設置されている。

ホール管理装置２０は、呼出情報表示装置８を介してパチンコ遊技機１からの稼働データを収集して経営情報として管理する周知のホール管理コンピュータである。ホール会員情報装置３０は、会員ＩＤ毎に会員遊技者の情報を蓄積して管理すると共に、会員カードがカードユニット４に装填されているパチンコ遊技機１に対応する各呼出情報表示装置８からの会員ＩＤと対応付けられたイベント情報を、後述の会員管理サーバー４０にリアルタイムで出力するコンピュータであって、インターネット１７と接続されている。

また、遊技場３外には、ウェブサーバー等の情報処理装置から成り、会員遊技者の情報を記憶、管理すると共に、携帯端末機１０から電気通信事業者（例えば携帯電話会社）の携帯通信網及びインターネット１７を通じてアクセス可能なウェブサイトを開設する会員管理サーバー４０が設けられている。つまり、携帯端末機１０、ホール会員情報装置３０及び会員管理サーバー４０は、インターネット１７により相互に通信可能な状態になっている。この会員管理サーバー４０には、図１に示すように、複数のホール会員情報装置３０と接続可能であり、これにより、例えば遊技場３のチェーン店やグループ店からも会員管理サーバー４０にアクセス可能になっている。

次に、パチンコ遊技機１にて遊技者に提供される遊技について説明する。図３は、パチンコ遊技機１に着脱自在に取り付けられる遊技盤２１の正面図である。遊技盤２１には、遊技領域２８に打ち出された遊技球を不測の方向へ変化を与える風車１６と、演出図柄が回転する様子を示す擬似的な表示（スクロール表示）や様々な演出表示を行う液晶表示ディスプレイ（ＬＣＤ）やバックライト等で構成された演出図柄表示装置２６と、遊技球が入賞することによって演出図柄表示装置２６に演出図柄の変動表示を開始させるチャッカー型の始動入賞口１１ａ、電動チューリップ型の始動入賞口１１ｂ（以下、両者を単に始動入賞口１１ともいう）と、演出図柄表示装置２６が演出図柄の変動表示中に遊技球が始動入賞口１１へ入賞した場合に、当該変動表示が終了した後に、あと何回変動表示するか（最高４回）を遊技者に報知するための保留記憶の点灯表示を順次行う４つの保留ＬＥＤ２５と、演出図柄表示装置２６内において所定の画像を表示する表示部３１と、この表示部３１において３つの演出図柄をそれぞれ個別に表示する左図柄表示部３７、中図柄表示部３８、右図柄表示部３９と、演出図柄表示装置２６における表示結果が予め定められた態様（大当り）になった場合、遊技者に有利に開口される大入賞口（アタッカ）３２と、普通図柄が回転する様子を示す７セグメントＬＥＤにて構成された普通図柄表示装置１８と、遊技球が通過することによって普通図柄表示装置１８に普通図柄の変動表示を開始させる普通図柄作動ゲート１９と、入賞することによって賞球が払い出される４つの普通入賞口１４とが設けられている。

このような遊技盤２１を備えたパチンコ遊技機１では、次のようにして遊技が行われる。即ち、プリペイドカードをカードユニット４のプリペイドカード挿入口５に挿入（会員は、会員カードもカードユニット４の会員カード挿入口６に挿入）し、度数表示基板６１にプリペイドカードの残度数を表示させた後、球貸ボタン５９を操作すると、クレジット表示装置３３にクレジット数が表示される。その後、打球操作ハンドル２を操作して、打球発射装置から遊技球を発射させて遊技領域２８に打ち出す。

遊技領域２８に打ち出された遊技球は、後述の発射球センサ１１７により検出され、この検出された遊技球数に相当するクレジット数が発射球数として減算されてクレジット表示装置３３に表示される。そして、遊技領域２８に打ち出された発射球は自重により落下し、落下する過程においては、遊技盤２１に植設される遊技釘や風車１６によって落下する方向に変化を与えられ、始動入賞口１１や普通入賞口１４に入賞したり、普通図柄作動ゲート１９を通過したり、全ての入賞口に入賞しなかった場合には、アウト口１６に回収される。そして、これらアウト口１６に回収された遊技球と入賞口に入賞した遊技球、即ち遊技領域２８に打ち出された発射球は、再び打球発射装置の球供給通路に集められ、遊技領域２８に向かって打ち出される。

遊技球が普通入賞口１４に入賞した場合には、後述する左入賞口スイッチ１２２ａ、又は右入賞口スイッチ１２２ｂにより遊技球が検出され、賞球数に相当するクレジット数が加算されてクレジット表示装置３３に表示される。遊技球が始動入賞口１１（始動入賞口１１ａ、又は始動入賞口１１ｂ）に入賞した場合には、後述する始動入賞口スイッチ１１６ａ、又は１１６ｂにより遊技球が検出され、賞球数に相当するクレジット数が加算されてクレジット表示装置３３に表示される。

また、遊技球が始動入賞口１１に入賞すると、演出図柄表示装置２６の各図柄表示部３７、３８、３９に複数種類（例えば２０種類）の演出図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左図柄表示部３７、右図柄表示部３９、中図柄表示部３８の順に演出図柄を停止させて確定表示を行い、左図柄表示部３７と右図柄表示部３９の演出図柄が停止した時点で大当りを構成する演出図柄の組合せ（例えば、左図柄表示部３７と右図柄表示部３９の演出図柄が同一の組合せ）である場合にはリーチとなり、演出図柄表示装置２６の表示部３１にて所定のリーチアクションが演出表示されるようになっており、その後中図柄表示部３８の演出図柄が停止した時点で確定表示された演出図柄が予め定められた大当り演出図柄の組合せである場合には大当りとなり、大入賞口３２としてのアタッカを所定の態様で開放する。そしてこれら以外の演出図柄の組合せである場合には、はずれとなる。また、遊技球が大入賞口３２に入賞した場合には、後述する大入賞口スイッチ１２３により遊技球が検出され、賞球数に相当するクレジット数が加算されてクレジット表示装置３３に表示される。なお、演出図柄表示装置２６にて左図柄表示部３７、中図柄表示部３８、右図柄表示部３９の演出図柄を停止させる順序は特に限定するものではなく、また、大当り以外に、中当りや小当りを設け、大入賞口３２（アタッカ）を所定の態様で開放するようにしてもよい。

更に、大当りの演出図柄が確率変動大当り（例えば奇数のぞろ目）である場合には、大入賞口３２の作動終了後（大当り遊技終了後）次の大当りになるまで、又は、所定回数演出図柄が変動表示するまで大当りになる確率が上昇且つ演出図柄の変動時間が短縮する遊技状態（確変状態）になる。また、大当りの演出図柄が時短大当り（例えば偶数のぞろ目）である場合には、大入賞口３２の作動終了後（大当り遊技終了後）次の大当りになるまで、又は、所定回数演出図柄が変動表示するまで演出図柄の変動時間が短縮する遊技状態（時短状態）になる。

また、遊技球が普通図柄作動ゲート１９を通過した場合には、後述する普通図柄作動ゲートスイッチ１２１によって遊技球を検出し、普通図柄表示装置１８に普通図柄を変動表示させて抽選を行い、所定時間経過後、所定の当り図柄（例えば「７」）が確定表示されれば当りとなり、電動チューリップ（始動入賞口１１ｂ）の羽根を所定時間開放し、一方所定時間経過後、所定のはずれ図柄が確定表示されれば、はずれとなる。なお、遊技状態が確変状態や時短状態になっているときに普通図柄が当りとなったときは、電動チューリップ（始動入賞口１１ｂ）の羽根の開放時間が延長される。この電動チューリップ（始動入賞口１１ｂ）の羽根の開放時間を延長する態様は、例えば羽根を複数回開放して開放時間を延長したり、１回の羽根の開放時間を延長したりすればよく、ただしこの場合、所定個数（例えば８個）の遊技球が入賞したら羽根が閉じるようになっている。

次に、パチンコ遊技機１の裏側に設けられた遊技機制御装置１００、カードユニット４及び呼出情報表示装置８の構成について説明する。図４は、遊技機制御装置１００、カードユニット４及び呼出情報表示装置８の構成を示すブロック図である。図４に示すように、遊技機制御装置１００の中枢を構成する主制御基板４４は、図示していないが、入力回路、出力回路、ワンチップマイクロコンピュータ及びこれらを接続する内部バスを備えており、入力回路を介して取得した各センサやスイッチ等からの信号に基づいて、ワンチップマイクロコンピュータが出力回路に接続されている各種回路や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、ワンチップマイクロコンピュータは、制御プログラムを実行するＣＰＵ８０、ＣＰＵ８０が実行する制御プログラムを格納するＲＯＭ８２及びＣＰＵ８０が処理するデータを一時的に記憶するＲＡＭ８１が内蔵されている。

主制御基板４４の入力回路には、電源基板５３、クレジット制御基板４５及び演出制御基板１１１と、始動入賞口１１に設けられた遊技球の入賞を検出すると演出図柄の変動開始信号及び賞球数としてのクレジット加算信号を送る始動入賞口１１ａスイッチ１１６ａ、始動入賞口１１ｂスイッチ１１６ｂと、普通図柄作動ゲート１９に設けられた遊技球の通過を検出すると普通図柄の変動開始信号を送る普通図柄作動ゲートスイッチ１２１と、大入賞口３２に設けられ、大入賞口３２を開放することにより大入賞口３２内に入賞した遊技球を検出すると賞球数としてのクレジット加算信号を送る大入賞口スイッチ１２３と、普通入賞口１４に入賞した遊技球を検出すると賞球数としてのクレジット加算信号を送る左入賞口スイッチ１２２ａ、右入賞口スイッチ１２２ｂ（左入賞口スイッチ１２２ａは左側の３つの普通入賞口１４に、右入賞口スイッチ１２２ｂは右側の普通入賞口１４に対応）と、遊技領域２８に打ち出された発射球を検出すると発射球カウント信号及び発射球数としてのクレジット減算信号を送る発射球センサ１１７とが接続されている。

主制御基板４４の出力回路には、演出制御基板１１１及びクレジット制御基板４５と、大入賞口３２としてのアタッカを開口動作するための大入賞口ソレノイド１０６と、始動入賞口１１ｂとしての電動チューリップを開放動作するための普通電動ソレノイド１０７と、図示しないドライバ回路を経由して７セグＬＥＤとしての普通図柄表示装置１８と、呼出情報表示装置８に接続される外部情報端子板１０９とが接続されている。

クレジット制御基板４５、発射基板４２及びカードユニット４は、上記した主制御基板４４と同様に、入出力回路、ワンチップマイクロコンピュータ等を備えて構成されている。クレジット制御基板４５の入出力回路には、電源基板５３、発射基板４２及び主制御基板４４と、情報表示部１３の遊技者の持球数を表示するクレジット表示装置３３、遊技者が遊技を終了するときに操作されて遊技終了信号を送るクレジット精算ボタン３５及びクレジット精算ボタン３５が操作されたときにクレジット表示装置３３が表示する遊技者の持球数を書き込み記憶したクレジットカードを発行するクレジットカード装置３６と、打球供給皿１２の遊技者の操作によりプリペイドカードを返却する返却ボタン５８、遊技者の操作により貸球数としてのクレジット加算信号を送る球貸ボタン５９及びプリペイドカードの残度数を表示する度数表示基板６１と、カードユニット４のプリペイドカードリーダライタ４６とが接続されている。

カードユニット４の入出力回路には、プリペイドカード挿入口５に装填されたプリペイドカードの金銭データを更新するためのリーダライタ４６と、会員カード挿入口６に装填された会員カードが記憶している会員ＩＤを含む会員遊技者情報を呼出情報表示装置８に出力すると共に、会員カードの履歴データ等の記憶情報を更新するためのリーダライタ４７と、装填された会員カードを返却させるための返却ボタン６ａとが接続され、つまり、リーダライタ４６はクレジット制御基板４５と、リーダライタ４７は呼出情報表示装置８及び返却ボタン６ａと接続されている。

発射基板４２の入出力回路には、クレジット制御基板４５と、打球操作ハンドル２が回動操作されて遊技球が発射される時にオンするタッチセンサ１１９と、打球操作ハンドル２の所定箇所に設けられ押圧操作することにより打球発射装置の作動をオフさせて遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ１２０と、打球発射装置の発射ソレノイド４３ａと、打球発射装置の球送りソレノイド４３ｂとが接続されている。

演出制御基板１１１は、上記した主制御基板４４と同様に、所定の制御プログラムを実行するＣＰＵ、ＣＰＵが実行する制御プログラムを格納するＲＯＭ及びＣＰＵの作業領域を構成するＲＡＭ等からなるワンチップマイクロコンピュータを備えている。また、演出制御基板１１１は、ＬＣＤとしての演出図柄表示装置２６に演出表示する画像を制御するＶＤＰ、ＶＤＰが読み出す各コマンドに対応した表示制御データ（変動パターン等）及びキャラクタや図柄や背景等が記憶された画像データ用のＣＧＲＯＭ、ＶＤＰが処理する画像データ等を一時的に記憶保持するための記憶エリアを備えたＶＲＡＭを備えている。これらのＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＶＤＰ、ＶＲＡＭ及びＣＧＲＯＭは、内部バスにより接続されている。

演出制御基板１１１は、主制御基板４４のＣＰＵ８０からストローブ信号や表示制御用コマンド信号等の制御信号を受け、ストローブ信号が入力されると、表示制御用ＣＰＵは表示制御用コマンドを認識する。するとＶＤＰは、この表示制御用コマンドに対応するデータエリアから表示制御データ及びキャラクタや図柄や背景等をＣＧＲＯＭから読み出し、上記画像データを一時記憶するＶＲＡＭに格納する。そしてＶＤＰは、この格納された画像データを、表示順がくるとＶＲＡＭから読み出し、表示制御用ＣＰＵからの指令に応じて所定の態様でＬＣＤ（演出図柄表示装置２６の表示部３１）に演出表示する。

また、演出制御基板１１１の入出力回路には、演出図柄表示装置２６と、各種の効果音を拡声させるためのスピーカー１１３と、各種のＬＥＤやランプ（例えば、保留ＬＥＤ２５）と、呼出情報表示装置８に接続される外部情報端子板１０９とが接続されている。つまり外部情報端子板１０９は、主制御基板４４と演出制御基板１１１の両者に接続され、これにより遊技機１の稼働データ（大当り、リーチ、スタート、確率変動、時短、売り上げ、クレジット数等）に係る信号を呼出情報表示装置８に出力する。

ここで呼出情報表示装置８は、上記した主制御基板４４と同様に、入出力回路、ワンチップマイクロコンピュータ等を備えて構成されており、呼出情報表示装置８の入出力回路には、収集した稼働データ及び会員カードのデータに基づく当該パチンコ遊技機１固有の遊技情報や、会員個人の履歴情報等を表示する表示部７１と、店員を呼び出すときや遊技が所定の遊技状態（大当り、確変、時短等）になったときに自動点灯／点滅するランプ部７４と、遊技者の操作によりランプ部７４を点灯させて店員を呼び出す呼出ボタン７２と、表示部７１の表示を切り替えたりする各種の表示ボタン７３とが接続されている。つまり表示部７１は表示ボタン７３と、ランプ部７４は呼出ボタン７２と接続されている。

しかして、呼出情報表示装置８は、パチンコ遊技機１から収集した稼働データをホール管理装置２０へ出力すると共に、カードユニット４に装填された会員カードの会員ＩＤを読み取り、この読み取った会員ＩＤと対応付けた遊技情報としてのイベント情報を、ホール会員情報装置３０にリアルタイムで出力する。なお、イベント情報の内容については後述する。

次に、携帯端末機１０の構成について説明する。図５は、携帯端末機１０の構成を示すブロック図である。図５に示すように、携帯端末機１０は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等により構成され、各部を制御する制御部６３、所定画素数のＣＣＤを具備し、対象物を撮像して画像情報を生成するカメラ６４、受話時の音声信号を出力するスピーカー６５、使用者からの音声信号を入力するマイク６６、アンテナ６７ａを通じた無線通信の送受信を制御する無線通信部６７、文字情報や画像情報を表示可能な液晶ディスプレイや有機ＥＬディスプレイ等の表示部６８、各種情報を記憶可能な記憶部６９、及び、使用者から数字キー等のキー操作を受け付ける入力部６２等を備えて構成されている。

つまり携帯端末機１０は、無線通信部６７によりインターネット１７通じてウェブサイトを開設する会員管理サーバー４０にアクセス可能となっており、これにより携帯端末機１０と会員管理サーバー４０とは、その間で遊技情報等のデータの送受信が可能となる。そして、遊技者が遊技場３の会員になって本遊技システムのサービスを受けるには、会員管理サーバー４０から本遊技システム専用のアプリケーション（応用ソフト、以下遊技アプリともいう）を自身の携帯端末機１０にダウンロードし、このダウンロードした遊技アプリより行う。なお、携帯端末機１０は、必ずしも上記した構成に限られるものではなく、他の構成の異なる携帯端末機を用いることもできる。携帯端末機１０としては、代表的なものとして多機能携帯電話（スマートフォン）が挙げられ、それ以外にもノート型やタブレット型のパーソナルコンピュータや、ＰＤＡ（Personal Digital Assistants）、ＰＨＳ（Personal Handy-phone System）等であってもよい。

次に、会員管理サーバー４０の構成について説明する。図６は、会員管理サーバー４０の構成を示すブロック図である。図６に示すように、会員管理サーバー４０は、制御プログラムに従って各部の制御を行うと共に、処理プログラムに従って各種の処理を実行するＣＰＵ８７、制御プログラムやデータが記憶されているＲＯＭ８８、ＣＰＵ８７が実行する処理プログラムや必要なデータ等が一時的にロードされるＲＡＭ８９、各種処理プログラムや会員固有情報等を記憶するハードディスク等の記憶部８４、及び、インターネット１７に接続され、データの送受信の制御を行う通信部８５等を、内部バス８６によって相互に接続した状態で備えている。

この会員管理サーバー４０は、本遊技システムにおいて複数の遊技場３の会員情報（登録情報や遊技履歴情報等）の記憶、管理を行うと共に、それぞれのホール会員情報装置３０から受信した会員ＩＤと対応付けられたイベント情報を、会員本人及び登録情報に記憶されている友達の携帯端末機１０に送信するための情報処理装置として機能するものである。具体的には、ウェブサイトを通じて会員登録の手続を行ったり、各ホール会員情報装置３０からの遊技情報を収集して会員の識別情報（ＩＤ）毎に遊技履歴情報として記憶したり、会員が遊技しているパチンコ遊技機１で大当りやリーチ等が発生したとき、その情報をホール会員情報装置３０から受信してリアルタイムで会員本人及び登録情報に記憶されている友達の携帯端末機１０に送信したりする。

次に、ホール会員情報装置３０の構成について説明する。なお、ホール会員情報装置３０の構成は、上記の会員管理サーバー４０の構成とほぼ同じであるので、図示は省略する。ホール会員情報装置３０は、制御プログラムに従って各部の制御を行うと共に、処理プログラムに従って各種の処理を実行するＣＰＵ、制御プログラムやデータが記憶されているＲＯＭ、ＣＰＵが実行する処理プログラムや必要なデータ等が一時的にロードされるＲＡＭ、各種処理プログラムや会員固有情報等を記憶するハードディスク等の記憶部、及び、遊技場３内のローカル通信網１５及びインターネット１７に接続され、データの送受信の制御を行う通信部等を、内部バスによって相互に接続した状態で備えている。

このホール会員情報装置３０は、本遊技システムにおいて遊技場３単体の会員情報（登録情報や遊技履歴情報等）の記憶、管理を行うと共に、呼出情報表示装置８から受信した会員ＩＤと対応付けられたイベント情報や遊技情報を、会員管理サーバー４０に送信するための情報処理装置として機能するものである。具体的には、呼出情報表示装置８からの遊技情報を収集して会員の識別情報（ＩＤ）毎に遊技履歴情報として記憶したり、会員が遊技しているパチンコ遊技機１で大当りやリーチ等が発生したとき、その情報を呼出情報表示装置８から受信してリアルタイムで会員管理サーバー４０に送信したりする。

次に、このように構成された本遊技システムにおいて行われる手続等について、図７、８を参照しながら説明する。図７は、本遊技システムにおける会員登録の申し込みの手続の流れを説明する模式図である。本遊技システムにおける会員登録は、携帯端末機１０からインターネット１７を通じて会員管理サーバー４０のウェブサイトにアクセスし、このウェブサイト上から行う。

ウェブサイトにアクセスした会員の登録（新規、追加、変更を含む）を希望する者（以下、登録希望者ともいう）は、まず、図７（Ａ）に示すように、本遊技システムのサービスを受けるための遊技アプリをダウンロードし、携帯端末機１０に遊技アプリをインストールする。そして、遊技アプリ上でウェブサイトの会員申込用ページにアクセスし、図７（Ｂ）に示すように、希望するホール店（遊技場３）名、及び、所定の登録情報（氏名、住所、電話番号、生年月日、電子メールアドレス等）を入力する。

会員管理サーバー４０に登録希望者が登録情報を入力すると、会員管理サーバー４０のＣＰＵ８７は、登録希望者を会員として特定可能な固有の会員ＩＤとしての識別情報（会員コード）を生成する。この会員ＩＤは、例えば、英字、数字、或いは記号、又はその組み合わせによって構成され、会員を一意に特定可能であれば、任意の態様（例えば登録希望者が希望する文字列）を採用することができる。

次に、会員管理サーバー４０のＣＰＵ８７は、図７（Ｃ）に示すように、ホール店別に区分けされた記憶部８４のホール別データ領域８４ａに、会員ＩＤ毎に会員データ領域８４ｂを確保する。そして、ＣＰＵ８７は、この会員データ領域８４ｂに、入力された登録情報を会員ＩＤに対応付けて記憶し、これを以て会員登録とする。なお、この会員データ領域８４ｂには、上記の書誌的な登録情報以外に、遊技に関する履歴情報や後述の友達情報が記憶、管理される。即ち、会員に関する全ての情報（データ）は、各会員固有の会員データ領域８４ｂに識別情報としての会員ＩＤに関連づけられて記憶されるようになっている。そして、会員登録を済ませた登録希望者には、後日、郵送にて会員ＩＤを含む登録情報が記憶された希望したホール店の会員カードが、登録住所宛に発送される。

図８は、本遊技システムにおける友達登録の手続の流れを説明する模式図である。本遊技システムにおいては、会員は、希望する友達を登録（新規、追加、変更を含む）して、自身がパチンコ遊技機１で遊技中に発生したイベント情報をリアルタイムで友達に報知することができ、この友達登録は、上記会員登録と同様にウェブサイト上から行える。携帯端末機１０の遊技アプリ上でウェブサイトの友達登録用ページにアクセスした会員は、まず、図８（Ａ）に示すように、登録したい友達の情報として氏名及び電子メールアドレスを入力する。なお、この友達登録時に入力する電子メールアドレスは、友達が所有する携帯端末機１０を特定する端末特定情報の一種であり、会員管理サーバー４０が入力された友達に送付する後述の招待状の送信先アドレスとしても利用される。

次に会員管理サーバー４０のＣＰＵ８７は、入力された友達の氏名及び電子メールアドレスと、会員データ領域８４ｂに記憶している既に登録済みの会員情報の氏名及び電子メールアドレスとを照合し、入力された友達が既に会員になっているか否かを判定する。そして、ＣＰＵ８７は、入力された友達が未だ会員になっていない場合には、図８（Ｂ）に示すような表示をアップして、入力された友達の電子メールアドレス宛に当該会員による招待状（電子メール）を送信し、この友達に本遊技システムの会員になってもらうよう促す。

一方、入力された友達が既に会員になっていると判定された場合、又は非会員の友達が招待状を承諾して上記の会員手続きを行った場合には、ＣＰＵ８７は、図８（Ｃ）に示すように、会員データ領域８４ｂに、入力された友達に関する登録情報を会員ＩＤに対応付けて記憶し、これを以て友達登録が完了する。そして、登録した友達の情報は、図８（Ｄ）に示すように、一覧にして携帯端末機１０の遊技アプリ上で確認することができ、この場合、友達の写真画像９０等を対応付けて表示させることもできる。

なお、会員管理サーバー４０のＣＰＵ８７は、ホール別データ領域８４ａの会員データ領域８４ｂに記憶した新たな会員登録情報を、インターネット１７を通じて対応するホール（遊技場３）のホール会員情報装置３０に送信するようになっており、ホール会員情報装置３０のＣＰＵは、図示していないが、この受信した会員登録情報を、図７（Ｃ）に示した会員管理サーバー４０と同様に、記憶部に確保した会員データ領域に、会員ＩＤ毎に記憶、管理する。

次に、このように構成された本遊技システムにおいて行われる各装置の本発明に係る特徴的な処理について、図９〜１３を参照しながら説明する。図９は、パチンコ遊技機１にて実行される処理を示すフローチャート、図１０は、カードユニット４にて実行される処理を示すフローチャート、図１１は、呼出情報表示装置８にて実行される処理を示すフローチャート、図１２は、ホール会員情報装置３０にて実行される処理を示すフローチャート、図１３は、会員管理サーバー４０にて実行される処理を示すフローチャートである。なお、これらの処理は電源投入時から所定時間（例えば２ｍｓｅｃ）毎に繰り返し実行されるようになっている。

図９を参照して、パチンコ遊技機１でこの処理が開始されると、まずステップＳ２にて、クレジット表示装置３３にクレジット数が１以上あるか否かを判定し、ステップＳ２にてＹＥＳのときはステップＳ４に移行し、ここで、打球発射装置で打ち出された遊技球に係る遊技処理が実行される。この遊技処理は、例えば始動入賞口１１に遊技球が入賞したとき演出図柄表示装置２６で演出図柄の変動表示をしたり、大当りになったときに大入賞口（アタッカ）３２を開口させて所定の大当り遊技を行ったりする周知のパチンコ遊技の処理である。

そして、ステップＳ６に移行し、ステップＳ４の遊技処理にて実行された処理に係る遊技結果を示す稼働データ（大当り、リーチ、スタート、確率変動、時短、売り上げ、クレジット数等）に係る信号を、呼出情報表示装置８に逐次出力する。そして、ステップＳ６を終えると又はステップＳ２にてＮＯのときは、ステップＳ８に移行し、ここで球貸ボタン５９がオンされたか否かを判定し、ステップＳ８にてＹＥＳのときはステップＳ１０に移行し、カードユニット４に球貸ボタン５９操作信号を出力し、ステップＳ１２に移行し、クレジット制御基板４５にクレジット加算信号を出力してクレジット表示装置３３が表示するクレジット数を更新する。なお、球貸ボタン５９を１回操作すると、所定の金額（例えば１００円や５００円）分のクレジット数（例えば遊技球が４円／個の場合、２５や１２５）が加算される。

そして、ステップＳ１２を終えると又はステップＳ８にてＮＯのときは、ステップＳ１４に移行し、クレジット精算ボタン３５がオンされたか否かを判定し、ステップＳ１４にてＹＥＳのときはステップＳ１６に移行し、クレジット制御基板４５に遊技終了信号を出力して、クレジット表示装置３３が表示する遊技者の持球数（クレジット数）を書き込み記憶したクレジットカードをクレジットカード装置３６から発行させる。

そして、ステップＳ１６を終えると又はステップＳ１４にてＮＯのときは、ステップＳ１８に移行し、返却ボタン５８がオンされたか否かを判定し、ステップＳ１８にてＹＥＳのときはステップＳ２０に移行し、カードユニット４に返却ボタン５８操作信号を出力する。そして、ステップＳ２０を終えると又はステップＳ１８にてＮＯのときは、このパチンコ遊技機１処理を終了する。

次に図１０を参照して、カードユニット４でこの処理が開始されると、まずステップＳ２２にて、プリペイドカード挿入口５にプリペイドカードが装填されているか否かを判定し、ステップＳ２２にてＹＥＳのときはステップＳ２４に移行し、上記ステップＳ１０にて出力された球貸ボタン５９操作信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップＳ２４にてＹＥＳのときはステップＳ２６に移行し、プリペイドカードの金銭データをリーダライタ４６により更新する。つまり、球貸ボタン５９の操作分だけプリペイドカードの金銭データを減算する。

そして、ステップＳ２６を終えると又はステップＳ２４にてＮＯのときは、ステップＳ２８に移行し、上記ステップＳ２０の返却ボタン５８操作信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップＳ２８にてＹＥＳのときはステップＳ３０に移行し、プリペイドカード挿入口５からプリペイドカードを排出する。

そして、ステップＳ３０を終えると又はステップＳ２８にてＮＯのときは、ステップＳ３２に移行し、会員カード挿入口６に会員カードが装填されているか否かを判定し、ステップＳ３２にてＹＥＳのときはステップＳ３４に移行し、会員カードに記憶されている会員ＩＤを含む会員遊技者情報（書誌的な登録情報や本日までの遊技に関する履歴情報）を呼出情報表示装置８に出力する。

そして、ステップＳ３６に移行し、返却ボタン６ａがオンされたか否かを判定し、ステップＳ３６にてＹＥＳのときはステップＳ３７に移行し、返却ボタン６ａ操作信号を呼出情報表示装置８に出力し、ステップＳ３８に移行し、後述のステップＳ６０にて出力される更新された会員遊技者情報を呼出情報表示装置８から入力する。このステップＳ３８にて入力する会員遊技者情報は、会員遊技者が本日、当該パチンコ遊技機１で遊技した稼働データに基づいて遊技履歴データが更新された情報であって、つまり会員遊技者情報のうち、更新されているのは遊技履歴データのみで、その他の書誌的な登録情報は実質的に更新されていない。

そして、ステップＳ４０に移行し、会員カードに記憶されていた会員遊技者情報は、リーダライタ４７により更新された会員遊技者情報に書き換えられ、ステップＳ４２に移行し、会員カード挿入口６から会員カードを排出する。そして、ステップＳ４２を終えると又はステップＳ２２及びステップＳ３６にてＮＯのときは、このカードユニット４処理を終了する。

次に図１１を参照して、呼出情報表示装置８でこの処理が開始されると、まずステップＳ４４にて、上記ステップＳ６にて出力されたパチンコ遊技機１からの稼働データを入力する。そして、ステップＳ４６に移行し、当該パチンコ遊技機１固有の成績に係るデータ表示処理を実行する。この処理は、収集した稼働データに基づいた当該パチンコ遊技機１における所定の遊技情報、例えば本日、前日、前々日の大当り回数や確変回数や時短回数、過去１日で最大の大当り回数、本日の累計スタート回数、本日の大当り間スタート回数、スランプグラフ等を、遊技者の表示ボタン７３等の操作に基づき表示部７１に表示する処理である。

そして、ステップＳ４８に移行し、上記ステップＳ４４にて入力したパチンコ遊技機１の稼働データをホール管理装置２０に出力する。つまりホール管理装置２０は、遊技場３に設置された全てのパチンコ遊技機１から稼働データを収集し、遊技場３の経営情報として分析、管理する。

そして、ステップＳ５０に移行し、上記ステップＳ３４にてカードユニット４から出力された会員遊技者情報を入力したか否かを判定し、ステップＳ５０にてＹＥＳのときはステップＳ５２に移行し、会員遊技者個人の成績に係るデータ表示処理を実行する。この処理は、収集した稼働データに基づき本日の遊技成績が反映された会員遊技者個人の遊技に係る履歴情報、例えば過去の来店日時、過去に遊技した台番号や機種名に関する情報、過去のパチンコ遊技機１への投入金額の合計、過去の大当り、確変、時短の日時や回数、過去の最大獲得クレジット数（景品数）、過去の当該パチンコ遊技機１の成績等を、会員遊技者の表示ボタン７３等の操作に基づき表示部７１に表示する処理である。

そして、ステップＳ５４に移行し、この会員遊技者が遊技しているパチンコ遊技機１において所定のイベントが発生したか否かを判定し、ステップＳ５４にてＹＥＳのときは、即ちパチンコ遊技機１にて所定のイベントが発生したときは、ステップＳ５６に移行し、この発生したイベントと会員遊技者の会員ＩＤとを対応付けたイベント情報をホール会員情報装置３０に出力する。

ここでイベント情報の内容としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
１．遊技開始時（ホール店名、機種名、台番号）
２．リーチ、大当り、確変、時短の開始又は終了時
３．所定回数のスタート時（例えば１０回毎）
４．所定のクレジット（獲得玉）数になった時（例えば５００の倍数）
５．金額投入時
６．遊技終了時（当該パチンコ遊技機１の遊技成績全般）
そして、ステップＳ５６を終えると又はステップＳ５４にてＮＯのときは、ステップＳ５８に移行し、上記ステップＳ３７にてカードユニット４から出力された返却ボタン６ａ操作信号を入力したか否かを判定し、ステップＳ５８にてＹＥＳのときはステップＳ６０に移行し、会員遊技者が本日、当該パチンコ遊技機１で遊技した稼働データに基づき更新した会員遊技者の遊技履歴データ、即ち会員遊技者情報をカードユニット４及びホール会員情報装置３０に出力する。

つまり、カードユニット４とホール会員情報装置３０とには、会員遊技者が当該パチンコ遊技機１の遊技を終了した時点で、更新された同一の会員遊技者情報が呼出情報表示装置８から送信されるのである。これにより、会員カードが記憶している会員遊技者情報と、ホール会員情報装置３０が記憶して当該会員カードの会員ＩＤと対応付けられた会員遊技者情報との整合性が担保される。なお、ステップＳ５８の処理は、上記に替えて、ステップＳ１４にてクレジット精算ボタン３５がオンされたときにパチンコ遊技機１から出力される、遊技終了信号を入力したか否かを判定するようにしてもよい。

そして、ステップＳ６２に移行し、呼出情報表示装置８は、記憶していた会員遊技者情報をリセットする。従って、この時点で呼出情報表示装置８が記憶しているのは、対応するパチンコ遊技機１固有のデータのみとなる。そして、ステップＳ６２を終えると又はステップＳ５０及びステップＳ５８にてＮＯのときは、この呼出情報表示装置８処理を終了する。

次に図１２を参照して、ホール会員情報装置３０でこの処理が開始されると、まずステップＳ６４にて、後述のステップＳ８４にて出力される新たに登録された会員情報（書誌データ）を会員管理サーバー４０から入力する。そして、ステップＳ６６に移行し、会員ＩＤ毎に記憶部に確保した会員データ領域に、入力された会員情報（書誌データ）を記憶する。つまり、入力された会員情報を会員ＩＤと対応付けて記憶する。

そして、ステップＳ６８に移行し、上記ステップＳ５６にて呼出情報表示装置８から出力された会員遊技者の会員ＩＤと対応付けられたイベント情報を入力したか否かを判定し、ステップＳ６８にてＹＥＳのときはステップＳ７０に移行し、この会員ＩＤと対応付けられたイベント情報を会員管理サーバー４０に出力する。

そして、ステップＳ７０を終えると又はステップＳ６８にてＮＯのときは、ステップＳ７２に移行し、上記ステップＳ６０にて呼出情報表示装置８から出力された返却ボタン６ａの操作に係り更新された会員遊技者情報（遊技履歴データ）を入力したか否かを判定し、ステップＳ７２にてＹＥＳのときはステップＳ７４に移行し、該当する会員ＩＤの会員データ領域に遊技履歴データを記憶して会員情報を更新する。そして、ステップＳ７６に移行し、この更新された会員ＩＤの会員情報（遊技履歴データ）を会員管理サーバー４０に出力する。そして、ステップＳ７６を終えると又はステップＳ７２にてＮＯのときは、このホール会員情報装置３０処理を終了する。

次に図１３を参照して、会員管理サーバー４０でこの処理が開始されると、まずステップＳ７８にて登録希望者が有ったか否か、即ち、ウェブサイトを通じて登録希望者の携帯端末機１０から登録情報が入力されたか否かを判定し、ステップＳ７８にてＹＥＳのときはステップＳ８０に移行し、登録希望者を会員として特定可能な固有の会員ＩＤを生成する。

そして、ステップＳ８２に移行し、ホール店別に区分けされた記憶部８４のホール別データ領域８４ａに、会員ＩＤ毎に会員データ領域８４ｂを確保し、この会員データ領域８４ｂに、入力された登録情報を会員ＩＤに対応付けて会員情報（書誌データ）として記憶することで会員登録する。

そして、ステップＳ８４に移行し、この新たに登録された会員ＩＤの会員情報（書誌データ）を該当するホール（遊技場３）に設置されたホール会員情報装置３０に出力する。そして、ステップＳ８４を終えると又はステップＳ７８にてＮＯのときは、ステップＳ８６に移行し、友達登録が有ったか否か、即ち、ウェブサイトを通じて会員の携帯端末機１０から友達情報が入力されたか否かを判定し、ステップＳ８６にてＹＥＳのときはステップＳ８８に移行し、会員データ領域８４ｂに、入力された友達に関する登録情報を会員ＩＤに対応付けて記憶することで友達登録する。

そして、ステップＳ８８を終えると又はステップＳ８６にてＮＯのときは、ステップＳ９０に移行し、上記ステップＳ７０にてホール会員情報装置３０から出力された会員遊技者の会員ＩＤと対応付けられたイベント情報を入力したか否かを判定し、ステップＳ９０にてＹＥＳのときはステップＳ９２に移行し、この入力したイベント情報に基づくメッセージ（ステータス）を会員及び会員が登録した友達の携帯端末機１０に送信する。

ここで、このステップＳ９２にて送信されるイベント情報に基づくメッセージとしては、例えば以下のようなものが挙げられる。
１．「〇〇〇〇さん、ホール××店にて今から遊技を開始します。遊技台は、△△番台の□□□□□□（機種名）です。いざ勝負！」（遊技開始時のイベント情報に対して）
２．「おっと、激熱！ スーパーリーチです。大当りなるか・・・・」（リーチ開始時のイベント情報に対して）
３．「スタート回数が３００回になりました。そろそろ来るかな？」（所定回数のスタート時のイベント情報に対して）
４．「クレジット数が５０００に到達！ 絶好調！」（所定のクレジット（獲得玉）数になった時のイベント情報に対して）
５．「５００円追加、トータル１万円投入！」（金額投入時のイベント情報に対して）
６．「遊技終了です。遊技時間は２時間。投入金額２万円。大当り回数４回、確変回数２回、時短数１回、獲得クレジット数８０００。〇〇〇〇さんの勝利です。おめでとう！」（遊技終了時時のイベント情報に対して）
このステップＳ９２にて送信されるこれらのメッセージは、会員が遊技しているパチンコ遊技機１にてイベントが発生すると同時に、会員及び会員が登録した友達の携帯端末機１０にリアルタイムで逐次送信される。この際、会員の携帯端末機１０の遊技アプリ上では、図１４に示すように、登録している友達の通信状況がオンラインかオフラインかが一覧で判別できるようになっている。つまり、友達の写真画像９０がオンラインでは明るく、オフラインでは暗く表示されると共に、その写真画像９０に対応して友達の氏名と「オンライン」「オフライン」の文字が表示される。なお、図１４は、本遊技システムにおける友達の通信状況を説明する模式図である。

更に、図示は省略するが、本遊技システムでは、携帯端末機１０の遊技アプリ上で自由にメッセージを入力することができ、この入力したメッセージは、チャト式にリアルタイムで会員及び会員が登録した友達の携帯端末機１０に送信されて表示されるようになっている。つまり、本遊技システムでは、パチンコ遊技機１のイベント発生に基づくメッセージに呼応して、会員及び会員が登録した友達が好きなメッセージを書き込んで各自の携帯端末機１０にタイムリーに表示させることができる。これにより、更に本遊技システムの趣向性が向上する。なお、遊技アプリは、携帯端末機１０に電源が投入されたとき、自動で起動するようになっている（所謂スタートアップ機能）。

図１３に戻って、ステップＳ９２を終えると又はステップＳ９０にてＮＯのときは、ステップＳ９４に移行し、上記ステップＳ７６にてホール会員情報装置３０から出力された更新された会員ＩＤの会員情報（遊技履歴データ）を入力したか否かを判定し、ステップＳ９４にてＹＥＳのときはステップＳ９６に移行し、該当する会員ＩＤの会員データ領域８４ｂに遊技履歴データを記憶して会員情報を更新する。これにより、ホール会員情報装置３０が記憶している会員情報と、会員管理サーバー４０が記憶している会員情報との整合性が担保される。即ち、ホール会員情報装置３０は、会員管理サーバー４０の会員情報（書誌データ及び遊技履歴データ）をバックアップするコンピュータとして機能する。そして、ステップＳ９６を終えると又はステップＳ９４にてＮＯのときは、この会員管理サーバー４０処理を終了する。

以上の説明から明らかなように、本遊技システムにおいては、会員の携帯端末機１０を利用し、低コストなシステム構築にて会員が遊技中の遊技情報を、会員の仲間に場所を問わずリアルタイムで自動配信することができ、その結果、会員サービスを向上し、魅力的な会員サービスを提供することができる。つまり、会員は、遊技場３で一人で遊技していても、仲間同士で遊技している感覚になり、極めて楽しく遊技を行うことができる。特に、会員の仲間が遊技場３の外でこの会員の遊技情報を受信した場合には、当該遊技場３の宣伝になると共に、その仲間を当該遊技場３に誘引することも可能となり、その結果、当該遊技場３の売り上げの増加に資することができる。

また、本遊技システムでは、遊技場３のチェーン店やグループ店からも会員管理サーバー４０にアクセスできるので、多店舗展開が容易になると共に、会員管理サーバー４０によりチェーン店やグループ店の会員に係る稼働データを遊技場別に収集記憶して経営情報として一元管理することもできる。更に、ホール会員情報装置３０は、会員管理サーバー４０の会員情報をバックアップするコンピュータとしても機能するので、例え会員管理サーバー４０がシステムダウンしても、会員情報を保護して容易に会員管理サーバー４０を復旧させることが可能になる。

以上、本発明の実施形態に係わる遊技システムを図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。例えば、携帯端末機１０に会員カード機能を持たせ、会員カードを省略するようにしてもよい。この場合、携帯端末機１０とカードユニット４とのデータの送受信は、無線通信により行うことで、会員カード挿入口６を省略することができる。

また、携帯端末機１０において遊技アプリに係るデータは、携帯端末機１０の記憶部６９で記憶してもよいが、会員管理サーバー４０の記憶部８４に会員ＩＤ毎に割り当てた記憶領域を設け、この記憶領域に保存して記憶するようにしてもよい（所謂インターネット上でデータを保存できるクラウドコンピューティング）。

また、遊技アプリには、来店毎にスタンプが貯まり、このスタンプが所定以上になると、機種との相性診断や分析等の有益な情報を示した電子メールを受信できたり、遊技機メーカーの着音が設定できたり、抽選により遊技機メーカーの新機種等の展示会に参加できたりする機能を持たせるようにするとよい。このようにすると、遊技場３は、会員の囲い込みができ、遊技機メーカーは、着音や展示会により宣伝効果を高めることができる。

また、図１５に示すように、カードユニット４に携帯端末機１０を保持する樹脂材等で形成される端末ホルダー２００を設けるようにしてもよい。なお、図１５は、端末ホルダー２００が設けられたときのパチンコ遊技機１及びカードユニット４の全体斜視図である。ここで、カードユニット４の幅は、一般的に４０ｍｍに形成され、携帯端末機１０の幅より狭くなっている。

図１５を参照して、端末ホルダー２００は、背板２０１と、底板２０２とで略Ｌ字状に形成される本体２０３を有し、この本体２０３は、カードユニット４の上下方向の略中央よりやや上部から前方に突設されている。つまり本体２０３は、遊技者が遊技しているときの目線に自然に合致する高さ位置に設けられている。

背板２０１は、携帯端末機１０の背面を支える部材であって、略矩形に形成され、その厚みがカードユニット４との接続箇所となる後端から前端にかけてテーパー状になっている。つまり背板２０１は、その表面（遊技者側の面）が斜面２０１ａになっており、平面視すると略直角三角形状に形成されている。底板２０２は、携帯端末機１０の下端を支える部材であって、略矩形に形成され、背板２０１の下端から遊技者側に向かって水平に突設されている。

背板２０１の前端には、底板２０２と同様に遊技者側に向かって水平に突出する縦ガイド２０４と、底板２０２の先端には、垂直上方に突出する横ガイド２０５とがそれぞれ形成され、この縦ガイド２０４と横ガイド２０５とで、携帯端末機１０をガイドしつつ落下を防止するＬ字枠２０６を形成する。

背板２０１の背面側には、矢印Ａに示すように、上下にスライド自在の摺動板２０７が設けられている。この摺動板２０７は、スライド部２０８と、スライド部２０８の上端から遊技者側に向かって水平に突出するストッパー部２０９とを有し、端末ホルダー２００に携帯端末機１０をセットするとき、該携帯端末機１０の上端をストッパー部２０９で押圧すべく、該携帯端末機１０の高さ寸法に合わせてスライド部２０８をスライド調節するようになっている。なお、ストッパー部２０９は、背板２０１と同様に平面視すると略直角三角形状に形成され、背板２０１よりも遊技者側に突出している。

このように構成された端末ホルダー２００に携帯端末機１０をセットすると、携帯端末機１０は、Ｌ字枠２０６とストッパー部２０９とでしっかりと端末ホルダー２００に固定される。この際、携帯端末機１０は、その背面が背板２０１の斜面２０１ａと当接することで、画面（表示部６８）が遊技者に向くよう手前側に傾いてセットされる。つまり、携帯端末機１０は、画面がパチンコ遊技機１の正面と鉛直方向に直交する面より遊技者側に向くようにセットされる。

しかも、携帯端末機１０を端末ホルダー２００にセットした状態では、携帯端末機１０は、画面の設置高さがパチンコ遊技機１の演出図柄表示装置２６の表示部３１の設置高さとほぼ同じとなり、つまり、携帯端末機１０の画面と演出図柄表示装置２６の表示部３１とは並行するように設けられている。演出図柄表示装置２６の表示部３１は、大当り抽選の表示を行う遊技者が遊技中に最も注視する箇所であり、この表示部３１の設置高さは遊技者が遊技しているときの目線に自然に合致する高さに設けられている。

従って、携帯端末機１０を端末ホルダー２００にセットした状態では、携帯端末機１０の画面の設置高さは、遊技者が遊技しているときの目線に自然に合致するようになり、即ち、端末ホルダー２００は、遊技者が遊技しているときの目線に自然に合致するよう、携帯端末機１０の設置高さ及び傾きを最適にしてセットできるようになっている。これにより、会員遊技者は、端末ホルダー２００に携帯端末機１０をセットしておけば、上述した携帯端末機１０に表示されるイベント情報に基づくメッセージを、遊技を中断することなく極めて容易に視認することが可能になる。

なお、端末ホルダー２００は、上記の例ではカードユニット４に設けるようにしたが、これは、例えばパチンコ遊技機１の前枠や打球供給皿１２、情報表示部１３等に、上記に準じて設けるようにしてもよい。更に、端末ホルダー２００は、携帯端末機１０を充電可能に構成してもよい。

また、会員が遊技中のパチンコ遊技機１が所定の遊技状態になったことを示すイベント情報は、会員管理サーバー４０から会員本人及び会員の友達の携帯端末機１０に送信するようにしたが、これは、会員管理サーバー４０から会員本人のみの携帯端末機１０に送信し、会員本人の携帯端末機１０から直接会員の友達の携帯端末機１０に送信するようにしてもよく、或いは、会員管理サーバー４０から会員の友達情報をホール会員情報装置３０が取得し、ホール会員情報装置３０から会員本人及び会員の友達の携帯端末機１０に送信するようにしてもよい。このようにすると、会員管理サーバー４０の負荷を軽減できる。

また、遊技場３毎に会員カードを設けるようにしたが、これは、チェーン店やグループ店で共通する１枚の会員カード（会員ＩＤ）で会員情報を管理するようにしてもよい。また、パチンコ遊技機１は一定数の遊技媒体を封入循環して遊技を行う封入式で説明したが、これは、遊技媒体を遊技機外部に払い出す一般的なパチンコ遊技機であってもよい。また、本遊技システムは、パチンコ遊技機以外に、例えばアレパチ、雀球、スロットマシーン等の遊技機に、上述した実施形態に準じて適用するようにしてもよい。

次に特許請求の範囲の構成と、本発明の実施形態との主な対応を説明する。
遊技機は、パチンコ遊技機１に相当し、遊技場は、遊技場３に相当し、識別情報は、会員ＩＤに相当し、場外会員管理サーバーは、会員管理サーバー４０に相当し、記憶媒体は、会員カードに相当し、識別情報読取手段は、リーダライタ４７に相当し、ローカル通信網は、ローカル通信網１５に相当し、場内会員情報装置は、ホール会員情報装置３０に相当し、インターネットは、インターネット１７に相当し、携帯端末機は、携帯端末機１０に相当し、台間ユニットは、カードユニット４に相当し、端末ホルダーは、端末ホルダー２００に相当し、パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機１に相当し、画像表示装置は、演出図柄表示装置２６に相当し、画像表示装置の画面は、演出図柄表示装置２６の表示部３１に相当する。

１…パチンコ遊技機、 ２…打球操作ハンドル、
３…遊技場、 ４…カードユニット、
５…プリペイドカード挿入口、 ６…会員カード挿入口、
６ａ、５８…返却ボタン、 ７…島台、
８…呼出情報表示装置、 １０…携帯端末機、
１１…始動入賞口、 １１ａ…チャッカー型始動入賞口、
１１ｂ…電動チューリップ型始動入賞口、 １２…打球供給皿、
１２ａ…蓋、 １３…情報表示部、
１４…普通入賞口、 １５…ローカル通信網、
１６…風車、 １７…インターネット、
１８…普通図柄表示装置、 １９…普通図柄作動ゲート、
２０…ホール管理装置、 ２１…遊技盤、
２４…皿ユニット、 ２５…保留ＬＥＤ、
２６…演出図柄表示装置、 ２８…遊技領域、
３０…ホール会員情報装置、 ３１、６８、７１…表示部、
３２…大入賞口（アタッカ）、 ３３…クレジット表示装置、
３５…クレジット精算ボタン、 ３６…クレジットカード装置、
３７…左図柄表示部、 ３８…中図柄表示部、
３９…右図柄表示部、 ４０…会員管理サーバー、
４２…発射基板、 ４３ａ…発射ソレノイド、
４３ｂ…球送りソレノイド、 ４４…主制御基板、
４５…クレジット制御基板、 ４６…プリペイドカードリーダライタ、
４７…会員カードリーダライタ、 ５３…電源基板、
５９…球貸ボタン、 ６１…度数表示基板、
６２…入力部、 ６３…制御部、
６４…カメラ、 ６５、１１３…スピーカー、
６６…マイク、 ６７…無線通信部、
６７ａ…アンテナ、 ６９、８４…記憶部、
７２…呼出ボタン、 ７３…表示ボタン、
７４…ランプ部、 ８０、８７…ＣＰＵ、
８１、８９…ＲＡＭ、 ８２、８８…ＲＯＭ、
８４ａ…ホール別データ領域、 ８４ｂ…会員データ領域、
８５…通信部、 ８６…内部バス、
９０…写真画像、 １００…遊技機制御装置、
１０６…大入賞口ソレノイド、 １０７…普通電動ソレノイド、
１０９…外部情報端子板、 １１１…演出制御基板、
１１６ａ、１１６ｂ…始動入賞口スイッチ、 １１７…発射球センサ、
１１９…タッチセンサ、 １２０…発射停止スイッチ、
１２１…普通図柄作動ゲートスイッチ、 １２２ａ…左入賞口スイッチ、
１２２ｂ…右入賞口スイッチ、 １２３…大入賞口スイッチ、
２００…端末ホルダー、 ２０１…背板、
２０２…底板、 ２０３…本体、
２０４…縦ガイド、 ２０５…横ガイド、
２０６…Ｌ字枠、 ２０７…摺動板、
２０８…スライド部、 ２０９…ストッパー部。

Claims (6)

1. 所定の遊技状態になったことを示す遊技情報を機外に出力可能な複数の遊技機が設置される遊技場における遊技システムであって、
   前記遊技場の外部に設けられ、所定の会員情報の登録により前記遊技場の会員に加入した遊技者を特定する識別情報を生成すると共に、該会員登録情報を該識別情報と対応付けて記憶する場外会員管理サーバーと、
   前記識別情報を記憶した記憶媒体と、
   前記遊技機と１対１で対応して設けられ、前記記憶媒体に記憶された識別情報を読取る識別情報読取手段と、
   前記遊技場内に敷設されたローカル通信網と、
   前記ローカル通信網に接続され、前記遊技機からの遊技情報を前記識別情報読取手段が読取った識別情報と対応付けて収集可能な場内会員情報装置と、
   を備え、
   前記会員登録情報は、該会員の希望する友達登録情報を含み、
   前記友達登録情報は、インターネットに接続可能な該友達所有の携帯端末機へデータ送信可能なアドレス情報を含み、
   前記場内会員情報装置と前記場外会員管理サーバーとは、前記インターネットで接続され、
   前記場内会員情報装置は、前記識別情報と対応付けた遊技情報を前記インターネットを介して前記場外会員管理サーバーに送信し、
   前記場外会員管理サーバーは、前記場内会員情報装置から受信した前記識別情報と対応付けられた遊技情報に基づくメッセージを、該識別情報と対応付けて記憶している前記友達登録情報における該友達所有の携帯端末機に前記インターネットを介して配信すること、
   を特徴とする遊技システム。
2. 前記場外会員管理サーバーは、前記携帯端末機から前記インターネットを介してアクセス可能なウェブサイトを開設し、
   会員登録希望者は、前記遊技場の遊技システム用のアプリケーションを前記ウェブサイトから該会員登録希望者所有の携帯端末機にダウンロードし、このダウンロードしたアプリケーション上で前記ウェブサイトの会員申込用ページにアクセスして前記会員登録情報を入力することにより会員登録を行うこと、
   を特徴とする請求項１に記載の遊技システム。
3. 前記会員登録情報は、前記インターネットに接続可能な該会員所有の携帯端末機の電子メールアドレスを含み、
   前記友達登録情報は、前記インターネットに接続可能な該友達所有の携帯端末機の電子メールアドレスを含み、
   前記場外会員管理サーバーは、前記友達登録情報が新たに登録されたとき、該登録された友達所有の携帯端末機の電子メールアドレスと、既に会員登録情報に登録済みの会員所有の携帯端末機の電子メールアドレスとを照合し、新たに前記友達登録情報に登録された友達が非会員であると判定した場合には、該友達所有の携帯端末機の電子メールアドレス宛に会員勧誘の電子メールを送信すること、
   を特徴とする請求項１又は請求項２に記載の遊技システム。
4. 前記遊技場は、複数設けられ、
   前記場内会員情報装置は、前記複数設けられた遊技場にそれぞれ設けられ、
   前記場外会員管理サーバーは、前記場内会員情報装置それぞれと前記インターネットで接続され、前記識別情報と対応付けた会員登録情報は、前記遊技場別に記憶すること、
   を特徴とする請求項１乃至請求項３の何れか１項に記載の遊技システム。
5. 前記遊技機の側面には、遊技媒体の貸し出しに係る台間ユニットが設けられ、
   前記台間ユニットには、前記携帯端末機を保持する端末ホルダーが設けられ、
   前記端末ホルダーに前記携帯端末機をセットした場合、該携帯端末機は、その画面が前記遊技機の正面と鉛直方向に直交する面より遊技者側に向くようにセットされること、
   を特徴とする請求項１乃至請求項４の何れか１項に記載の遊技システム。
6. 前記遊技機は、パチンコ遊技機であり、該パチンコ遊技機は大当りを抽選する画像表示装置を備え、
   前記パチンコ遊技機の側面には、遊技球の貸し出しに係る台間ユニットが設けられ、
   前記台間ユニットには、前記携帯端末機を保持する端末ホルダーが設けられ、
   前記端末ホルダーに前記携帯端末機をセットした状態では、該携帯端末機は、その画面の設置高さが前記画像表示装置の画面と並行するように設けられること、
   を特徴とする請求項１乃至請求項５の何れか１項に記載の遊技システム。