JP2014178549A - 液晶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学素子を備えた液晶装置にあって、特に、変調素子を所定の温度に適切に維持する液晶装置を提供する。
【解決手段】一対の基板間に液晶を挟持した液晶セル(光変調素子16)の外側にヒータ12,14を設けた液晶装置1であって、ヒータ12,14には、液晶セル16に光を透過させる開口部141a、121aを有し、基板とヒータとの間には伝熱性透明部材13,15を備えたことを特徴とする。また、ヒータ12,14と伝熱性透明部材13,15は、液晶セルの外側それぞれ両面に設けたことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】一対の基板間に液晶を挟持した液晶セル(光変調素子16)の外側にヒータ12,14を設けた液晶装置1であって、ヒータ12,14には、液晶セル16に光を透過させる開口部141a、121aを有し、基板とヒータとの間には伝熱性透明部材13,15を備えたことを特徴とする。また、ヒータ12,14と伝熱性透明部材13,15は、液晶セルの外側それぞれ両面に設けたことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、光学素子を備えた液晶装置にあって、特に、一対のガラスとその間に液晶層を有する液晶セルからなる光変調素子を所定の温度に維持する液晶装置に関する。
従来の液晶装置には、赤外線のシャッタとして形成された液晶セルの調光特性を雰囲気温度によらず一定に保つことを目的として液晶セルの基板にヒータを施したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、基板の赤外線透過部分を除いた外表面に絶縁膜が形成され、絶縁膜上に液晶を一定温度に保つように制御されるセラミックスヒータ膜が形成されている。従って、液晶セルにサーミスタや熱電対等の測温素子を設けて、セラミクスヒータ膜に通電して液晶セルの温度が雰囲気温度にかかわらず一定の温度40℃に制御されることで液晶装置の変調率を安定した値に保つことを可能としている。
しかしながら、特許文献1に示す従来の赤外線センサのシャッタに用いられる液晶セルに対する温度調節は、液晶基板が直接外気と接触しているため、周辺の雰囲気温度に影響される問題があった。
そして、液晶基板のヒータ形成部とヒータのない赤外線透過部とに温度勾配が生じて動作が不安定になりやすい問題があった。更に、特許文献1には液晶装置として重要な要素である液晶の温度に対する応答性に関する技術がなんら開示されていない。
そして、液晶基板のヒータ形成部とヒータのない赤外線透過部とに温度勾配が生じて動作が不安定になりやすい問題があった。更に、特許文献1には液晶装置として重要な要素である液晶の温度に対する応答性に関する技術がなんら開示されていない。
本発明の目的は、液晶セルからなる光変調素子を有する液晶装置の良好な応答性及び安定した調光特性を可能にするため、光変調素子を所定温度に維持する液晶装置を提供するものである。
本発明の液晶装置は、上記目的を達成するために、下記記載の構成を採用するものである。
一対の基板間に液晶を挟持した液晶セルの外側にヒータを設けた液晶装置であって、ヒータには液晶セルに光を透過させる開口部を有し、基板とヒータとの間には伝熱性透明部材を備えたことを特徴とする。
本発明に係る液晶装置は、上記構成に加えて、ヒータと伝熱性透明部材は、液晶セルの外側それぞれ両面に設けたことを特徴とする。
本発明に係る液晶装置は、上記構成に加えて、液晶セルは、複数重ねて配置され、ヒータと伝熱性透明部材は、最外側の液晶セルの外側にそれぞれ両面に設けたことを特徴とする。
本発明に係る液晶装置は、上記構成に加えて、ヒータを制御する温度センサが液晶セルの側面に設けたことを特徴とする。
以上のように本発明の液晶装置によれば、液晶セルの基板とヒータの間に伝熱性透明部材を配置したので、ヒータと伝熱性透明部材の内側に液晶セルが収納され、いわゆる閉空間に液晶セルが配置されるので、液晶セルは、伝熱性透明部材に周囲環境から保護される構成であり、直接外気と直接触れることなく雰囲気温度の影響を受けることがない。また、複数の液晶セルを組み合わせた光変調素子であっても、液晶セルの温度を直接測定することによって、所定の温度に維持することが容易で、応答性の良好な優れた調光特性の構造化照明光を出射する液晶装置を提供することが可能である。
以下、本発明の実施例1を図面に基づいて具体的に説明する。なお、以下に説明する実施例において、いわゆる、対物レンズの解像限界よりも高い解像度で試料の構造を解析可能とする顕微鏡装置に用いられる構造化照明光を形成する液晶装置の例で説明する。
図1〜図3は、本発明の実施例1の液晶装置の構成を説明するための図面であり、図1は、この液晶装置の外観を説明するための斜視図であり、図2は、液晶装置を光軸X−X方向に分解してその構成を説明するため分解斜視図であり、図3(a)は、図1のA−A断面の端面図であり、図3(b)は、液晶装置から光変調素子を分離して内部構造を説明するためのA−A断面の端面図である。
[液晶装置1の全体構成:図1〜図3]
図1に示すように、実施例1の液晶装置1は、外観は筐体11と一対のヒータ12、14で構成されており、光軸X−Xに沿って入射光である直線偏光の照明光L1が、液晶装置1に内蔵された複数の液晶セルからなる光変調素子によって、位相及び偏光方向を調節し、出射光として構造化照明光L2を出射する。
[液晶装置1の全体構成:図1〜図3]
図1に示すように、実施例1の液晶装置1は、外観は筐体11と一対のヒータ12、14で構成されており、光軸X−Xに沿って入射光である直線偏光の照明光L1が、液晶装置1に内蔵された複数の液晶セルからなる光変調素子によって、位相及び偏光方向を調節し、出射光として構造化照明光L2を出射する。
図2に示すように、液晶装置1は、筐体11、入射光側のヒータ12、伝熱性透明部材13、光変調素子16、スペーサ18、出射光側のヒータ14、伝熱性透明部材15と、サーミスタ19から構成されている。
ヒータ12は、ペルチェ素子121とヒートシンク122からなり、ペルチェ素子121とヒートシンク122は、それぞれ光軸X−Xを中心軸として円柱形状の開口部121a、122aを形成して、入射光側の照明光L1(図1参照)の透過を可能にしている。以下、各部材に形成されるそれぞれの開口部は、上記ペルチェ素子121の開口部121aと同様に光軸X−Xを中心軸として同一径の円柱形状で形成されている。
同様に、ヒータ14は、ペルチェ素子141とヒートシンク142からなり、それぞれ開口部141a、142aを有して、出射光である構造化照明光L2(図1参照)の透過を可能にしている。ヒータ12とヒータ14の構成部材は、異なる符号を付しているが、
理解しやすくするためであって、同一形状、同一材質である。
理解しやすくするためであって、同一形状、同一材質である。
入射光側の伝熱性透明部材13は、例えば、材質が液晶セルに用いられるガラスで、その両面にARコート処理が施されて照明光L1の透過を容易にしている部材であって、ペルチェ素子121の開口部121aを塞ぐように熱伝導性粘着テープでペルチェ素子121に固着され、液晶装置1の入射光側の内側と外側の境界を形成している。
出射光側の伝熱性透明部材15も同様の材質であって、ペルチェ素子141の開口部141aを塞ぐように熱伝導性粘着テープでペルチェ素子141に固着され、出射光側の内側と外側の境界を形成している。
伝熱性透明部材13、15は、ペルチェ素子121、141により直接温められて、開口部121a、141aに相当する部分もまんべんなく加熱することが可能となる。そして、この伝熱性透明部材13、15の材質は、液晶セル用のガラスの他、熱伝導性のより良好なサファイヤガラスなどにARコート処理をしたものが更に好ましい。
筐体11は、光軸X−Xに垂直な面で入射光側に隔壁111が形成され、この隔壁111に入射光が透過する開口部111aが形成されている。そして、この隔壁111を境界として、入射光側には、伝熱性透明部材13の貼り付けられたヒータ12と、出射光側には、光変調素子16とスペーサ18と伝熱性透明部材15の貼り付けられたヒータ14がそれぞれ配設されている。なお、筐体11の材質は、熱伝導性の良好なアルミに黒色アルマイト処理をした部材が好ましい。黒アルマイト処理を行うのは、余計な迷光を生じさせないためである。
スペーサ18は、筐体11と同様の材質であって、光変調素子16を筐体11の隔壁111と、出射光側のヒータ14に貼り付けられた伝熱性透明部材15の間で挟持可能な厚さに形成され、そして、光変調素子16から出射した構造化照明光L2が透過する開口部18aが形成されている。
出射光側のペルチェ素子141は、筐体11の出射光側の沈み部113の面に熱伝導性粘着テープで固着されて、光変調素子16とスペーサ18と伝熱性透明部材15を隔壁111とで挟持し、そして、その沈み部113がペルチェ素子141の熱を筐体11に伝熱する構成である。入射光側のペルチェ素子121と筐体11については後述の図3で説明する。
温度センサであるサーミスタ19は、筐体11の一方の側壁から挿入されて、サーミスタ押えネジ191で光変調素子16の側面に押圧されて固定されている。そして、サーミスタ19の検出信号によって、不図示の温度制御電子回路でペルチェ素子121、141に通電して光変調素子16の温度を所定の温度、例えば、60℃に維持する機能を有している。
図3(a)(b)で構成を更に詳細に説明する。図3(a)に示すように、照明光L1は、光軸X−Xに沿って液晶装置1に入射し、ヒータ12の開口部122a、121aを透過し、そして、伝熱性透明部材13と隔壁111の開口部111aを透過して光変調素子16に達する。そして、光変調素子16を透過して形成された構造化照明光L2は、スペーサ18の開口部18aを透過し、伝熱性透明部材15とヒータ14の開口部141a、142aを透過し、構造化照明光L2を出射する。
サーミスタ19は、光変調素子16の側面に先端が断熱材からなるサーミスタ押えネジ191により押圧されて光変調素子16に密着固定され、計測した温度を検出信号に変換
して不図示の温度制御電子回路でペルチェ素子121、141の温度を制御する。
して不図示の温度制御電子回路でペルチェ素子121、141の温度を制御する。
図3(b)は、図3(a)で内蔵していた光変調素子16を外したもので、光変調素子16のない液晶装置1の端面図と、その下方の図は、光変調素子16の端面図である。
図3(b)に示すように、液晶装置1の入射光側は、伝熱性透明部材13が固着されたペルチェ素子121の端面と、筐体11の沈み部112が熱伝導性粘着テープで固着され、同様に、出射光側は、上述したように、伝熱性透明部材15が固着されたペルチェ素子141の端面と、筐体11の沈み部113が熱伝導性粘着テープで固着され、それによって、液晶装置1の内部に閉空間20が形成される。
図3(b)に示すように、液晶装置1の入射光側は、伝熱性透明部材13が固着されたペルチェ素子121の端面と、筐体11の沈み部112が熱伝導性粘着テープで固着され、同様に、出射光側は、上述したように、伝熱性透明部材15が固着されたペルチェ素子141の端面と、筐体11の沈み部113が熱伝導性粘着テープで固着され、それによって、液晶装置1の内部に閉空間20が形成される。
そして、この閉空間20に収められる光変調素子16は、入射光側については隔壁111で伝熱性透明部材13との間に隙間が形成され、出射光側についてはスペーサ18で伝熱性透明部材15との間に隙間が形成されている。隔壁111とスペーサ18は、例えば、同じアルミ材質で、同じ厚さに構成され、入射光側のペルチェ素子121と出射光側のペルチェ素子141からの光変調素子16への熱伝導が均等であるように構成されている。ここで、光変調素子16と伝熱性透明部材13との間に隙間を設けたが、直接接触させても構わない。しかしながら、この隙間を形成することで、伝熱性透明部材13、15がヒータにより温められて、開口部をまんべんなく加熱できる一方、光変調素子16は、伝熱性透明部材13、15と直接接触することがなく、モアレ等を発生させないという効果を生じる。
このように、光変調素子16は、閉空間20の安定した環境の中に配設され、外気に直接曝されることなく、所定の温度の維持や制御が可能となり、良好な応答性を有する優れた調光特性の構造化照明光を形成する液晶装置を提供することが可能となる。
光変調素子16は、3組の1次回折光と0次回折光のうち透過させる回折光を選択するシャッタ素子の液晶セル161と偏光板162と、選択的に透過された各次の回折光間の位相差を調節する位相変調素子の液晶セル163、及び、選択的に透過された各次の回折光と1次の回折光の偏光面の向きを調節する偏光面回転素子の液晶セル164,165により構成されている。また、それぞれの液晶セルは、一対の基板間に液晶層が挟持された構成である。
高解像顕微鏡において、超解像画像を生成するためには、光変調素子16より出射する構造化照明光L2の回折光間の位相差そして回折光の方向を変えたモアレ縞の画像の撮影が複数回必要である。従って、超解像画像の生成に要する時間を短縮するためには、液晶セルの立ち上がり応答性が常温より数倍向上する温度60℃に光変調素子16を維持し、液晶の良好な応答性によって位相及び偏光方向の高速の切替えを可能にすることである。そのため温度制御は、サーミスタ19とヒータ12、14と不図示の温度制御電子回路によって形成される。
すなわち、本発明の液晶装置1は、ヒータ12、14と熱伝導性の良好な材質である筐体11と伝熱性透明部材13、15によって形成された閉空間20の中に複数の液晶セルを有する光変調素子16を内蔵することで、光変調素子16は、直接外気に曝されることなく、安定した温度の維持、制御が可能となり、良好な応答性を有する優れた調光特性の構造化照明光を形成する液晶装置を提供することが可能となる。
更に、光変調素子16の温度をサーミスタ19で直接測定し、温度制御電子回路でヒータ12、14にフィードバックすることにより、精度の高い温度管理が可能となり、良好な応答性を有する優れた調光特性の構造化照明光を形成する液晶装置を提供することが可能となる。
言い換えると、本発明の液晶装置1は、筐体内に収納した複数の液晶セルからなる光変調素子16の両面の最外側にそれぞれ伝熱性透明部材13,15を設け、更に、伝熱性透明部材13、15の外側それぞれにヒータ12、14を設け、筐体11とヒータ12、14と伝熱性透明部材13、15で形成された閉空間20の中に光変調素子16が内蔵される構造である。そして、ヒータ12、14の熱が筐体11及び伝熱性透明部材13、15に伝熱して、閉空間20そして光変調素子16を、所定の温度に加熱維持する。すなわち、光変調素子16は、直接外気と接触しないため、周辺の雰囲気温度に影響されることがなく、光変調素子16の温度を安定に容易に制御することが可能となり、良好な応答性を有する優れた調光特性の構造化照明光を形成する液晶装置1を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施例2の液晶装置2を図面に基づいて具体的に説明する。実施例2の実施例1と異なるところは、実施例1の液晶装置1は複数の液晶セルからなる光変調素子であって、実施例2の液晶装置2は、単個の液晶セルからなる光変調素子が内蔵される構成であり、外観は全く同一である。また、この光変調素子は、光学装置内で収差補正素子として機能する液晶装置の例で説明する。
本実施例の液晶装置2は、外観の斜視図と、光変調素子が異なるだけの分解斜視図を省略し、図3と同様の端面図の図4(a)(b)で構成を説明する。従って、他の構成は全く同一であり、重複する構成部材の説明は省略する。
[液晶装置2の全体構成:図4]
図4(a)に示すように、実施例2の液晶装置2は、実施例1と同様に、外観は筐体11と一対のヒータ12、14で構成されている。光軸X−Xに沿って、入射光L1が、液晶装置2の光変調素子17に入射し、その光変調素子17に内蔵された単個の液晶セルの特性に従って、入射光の収差補正を行い、出射光L2を出射する。
[液晶装置2の全体構成:図4]
図4(a)に示すように、実施例2の液晶装置2は、実施例1と同様に、外観は筐体11と一対のヒータ12、14で構成されている。光軸X−Xに沿って、入射光L1が、液晶装置2の光変調素子17に入射し、その光変調素子17に内蔵された単個の液晶セルの特性に従って、入射光の収差補正を行い、出射光L2を出射する。
サーミスタ19は、液晶装置1と同様に、光変調素子17の側面に先端部が断熱材からなるサーミスタ押えネジ191により押圧されて光変調素子17の温度を計測し、その検出信号によって不図示の温度制御電子回路でヒータ12、14の温度を制御する。
そして、その温度は、上述したように、液晶セルの立ち上がり応答性が常温より数倍向上する温度60℃に光変調素子17の温度を設定している。
図4(b)は、図4(a)で内蔵していた光変調素子17を外したもので、光変調素子17のない液晶装置2の端面図と、その下方の図は、光変調素子17の端面図である。
図4(b)に示すように、液晶装置2から内蔵していた光変調素子17を外した図は、図3(b)に示す液晶装置1と全く同一の構成であって、全く同じ閉空間20が形成されている。そして、光変調素子17は、単個の液晶セル171を開口部172aを有する2個のスペーサ172で挟持されて、液晶装置1の光変調素子16と互換性を有する厚さに、スペーサ172の厚さを調整して形成されている。液晶セル171における液晶層は、先の実施例で用いた複数の液晶セルの個々の液晶層よりも厚く形成されている。一般に液晶層が厚いと、応答性が低下するが、ヒータで加温することで、応答性を向上することができる。
また、単個の液晶セルは、先の実施例のように複数枚の液晶セルを重ねた場合に比べ、厚さが薄いので、サーミスタ19との接触面積が小さいから、光変調素子17の厚さは、サーミスタ19で押圧しやすい厚さにまで、スペーサ172の厚さを調整して補うことが
好ましい。
好ましい。
すなわち、本発明の液晶装置2は、液晶装置1と同様に、筐体11とヒータ12、14と伝熱性透明部材13、15によって形成された閉空間20の中に、単個の液晶セルを有する光変調素子17を内蔵することで、液晶セル171は、外気に曝されることなく、サーミスタ19と不図示の温度制御電子回路とヒータ12,14によって、安定した温度の維持、制御が可能となり、良好な応答性を有する優れた調光特性の構造化照明光を形成する液晶装置を提供することが可能である。
なお、本実施例の液晶装置2は、先の実施例の液晶装置1と光変調素子の互換性を優先する構成としたが、各部材の厚さ寸法を薄くして閉空間の容量を小さくすることで、温度制御をより容易にすることも可能である。
また、何れの実施例においてもヒータと伝熱性透明部材を液晶セルの外側両面にそれぞれ配置したが、液晶セルの厚さが薄い場合には、片面側にのみヒータと伝熱性透明部材を配置することでも構わない。液晶セルが薄ければ、片側だけでも充分に液晶セルを加熱することが可能である。
なお、本発明は、上述した液晶装置の実施例に限定されることはなく、それらの全てを行う必要もなく、特許請求の範囲の各請求項に記載した内容の範囲で種々に変更や省略をすることが出来ることは言うまでもない。
1、2:液晶装置
11:筐体
12、14:ヒータ
13、15:伝熱性透明部材
16、17:光変調素子
18:スペーサ
18a:開口部
19:サーミスタ
20:閉空間
111:隔壁
111a:開口部
112、113:沈み部
121、141:ペルチェ素子
122、142:ヒートシンク
121a、122a:開口部
141a、142a:開口部
161、163、164、165、171:液晶セル
162:偏光板
172:スペーサ
172a:開口部
191:サーミスタ押えネジ
11:筐体
12、14:ヒータ
13、15:伝熱性透明部材
16、17:光変調素子
18:スペーサ
18a:開口部
19:サーミスタ
20:閉空間
111:隔壁
111a:開口部
112、113:沈み部
121、141:ペルチェ素子
122、142:ヒートシンク
121a、122a:開口部
141a、142a:開口部
161、163、164、165、171:液晶セル
162:偏光板
172:スペーサ
172a:開口部
191:サーミスタ押えネジ
Claims (5)
- 一対の基板間に液晶を挟持した液晶セルの外側にヒータを設けた液晶装置であって、前記ヒータには前記液晶セルに光を透過させる開口部を有し、前記基板と前記ヒータとの間には伝熱性透明部材を備えたことを特徴とする液晶装置。
- 前記ヒータと前記伝熱性透明部材は、前記液晶セルの外側それぞれ両面に設けたことを特徴とする請求項1記載の液晶装置。
- 前記液晶セルは、複数重ねて配置され、前記ヒータと前記伝熱性透明部材は、最外側の前記液晶セルの外側のそれぞれ両面に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の液晶装置。
- 前記液晶セルと前記伝熱性透明部材との間には、隙間が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶装置。
- 前記ヒータを制御する温度センサが前記液晶セルの側面に設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の液晶装置。
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---|---|---|---|---|
JP2021148809A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | シチズンファインデバイス株式会社 | 液晶装置 |
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- 2013-03-15 JP JP2013053108A patent/JP2014178549A/ja active Pending
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JP2021148809A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | シチズンファインデバイス株式会社 | 液晶装置 |
JP7349943B2 (ja) | 2020-03-16 | 2023-09-25 | シチズンファインデバイス株式会社 | 液晶装置 |
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