JP2014176945A - Hydraulic breaker - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、フロントヘッド部とシリンダ部とが一体構造とされたシリンダを備え、シリンダ部内にシリンダライナを介してピストンが摺嵌される油圧ブレーカに係り、特に、シリンダとシリンダライナの摩耗を防止または抑制する技術に関する。 The present invention relates to a hydraulic breaker having a cylinder in which a front head portion and a cylinder portion are integrated, and a piston is slidably fitted in the cylinder portion via a cylinder liner, and in particular, prevents wear of the cylinder and the cylinder liner. Or it relates to the technology to suppress.
従来、フロントヘッドとシリンダとが分割された分割型の油圧ブレーカが知られている(例えば特許文献1参照)。
この種の分割型の油圧ブレーカは、例えば図4に示す油圧ブレーカ100のように、軸方向CLの中央部にシリンダ101を有し、このシリンダ101の前側にフロントヘッド102が連結されるとともに、後側にバックヘッド103が連結されている。フロントヘッド102、シリンダ101及びバックヘッド103は、長尺なスルーボルト121によって相互に締結される。シリンダ101内にはピストン105が摺嵌されている。また、フロントヘッド102内には、先端側からチゼル112が挿着され、このチゼル112の後端側とピストン105の先端側との間に打撃室111が形成されている。シリンダ101には、公知の油圧打撃機構が設けられ、不図示の油圧供給源から圧油を供給することにより圧力油の流路を切り換えてピストン105が軸方向CL上で前後進可能になっている。そして、チゼル112は、ピストン105の打撃によって軸方向に所定距離の往復移動が可能になっている。
Conventionally, a split type hydraulic breaker in which a front head and a cylinder are divided is known (see, for example, Patent Document 1).
For example, a hydraulic breaker of this type has a
ところで、上述したような分割型の油圧ブレーカ100においては、フロントヘッド102、シリンダ101及びバックヘッド103が、長尺なスルーボルト121で相互に締結されているため、スルーボルト121に捩りが生じたり、スルーボルト121の締め付けが弛んだりするという問題が潜在している。
Incidentally, in the split
そこで、本発明者らは、このようなスルーボルトに基づく問題点を根本から解決するために、一体型シリンダ構造の油圧ブレーカを研究開発している。一体型シリンダ構造の油圧ブレーカとは、図3に一例を示すように、自身先端側からチゼル12が挿着されるフロントヘッド部41と、自身内部にシリンダライナ23,24を介してピストン5が摺嵌されるシリンダ部42とを一体構造としたシリンダ1を有するものである。そして、このシリンダ1の後側にバックヘッド3が短尺なボルト21によって連結される。
一体型シリンダ構造の油圧ブレーカであれば、シリンダ1とバックヘッド3とを短いボルト21で相互に締結することができるので、長尺なスルーボルトが不要であり、ボルトの捩れや弛みの問題を解消することができる。
Therefore, the present inventors have been researching and developing a hydraulic breaker having an integral cylinder structure in order to fundamentally solve the problems based on such a through bolt. As shown in FIG. 3, the hydraulic breaker having an integral cylinder structure includes a
If the hydraulic breaker has an integrated cylinder structure, the
ここで、この種の一体型シリンダ構造の油圧ブレーカは、一体型としたシリンダ1が長尺となり、そのシリンダ1の軸方向中央部分近傍に打撃室2が位置することになる。そのため、長尺のシリンダ1の両端からの中央部近傍に位置する打撃室2等の加工を行うために、シリンダライナ23,24を介してピストン5が摺嵌されている。シリンダライナ23,24を用いた一体型シリンダ構造の油圧ブレーカにおいて、図3に示す例では、シリンダ1に対してシリンダライナ23を軸方向CLで対向する面(符号D部参照)により直接当接するように組みつけている。なお、シリンダライナ23には、Oリング等のシール部品を装着している場合もある。
Here, in the hydraulic breaker of this type of integrated cylinder structure, the integrated
しかしながら、シリンダ1に対してシリンダライナ23を軸方向CLにおいて対向する面で直接当接するように組みつける構成であると、シリンダ1とシリンダライナ23とが軸方向CLで対向する面で直接接触しているため、油圧ブレーカの打撃による軸方向CLの衝撃力により、シリンダ1やシリンダライナ23双方の軸方向CLで対向する面における摩耗が進み、油圧ブレーカの整備時に面倒な補修が生じたり、シリンダ1やシリンダライナ23などの高価な部品交換を余儀なくされたりする可能性がある。
However, when the
このような問題に対し、シリンダ1とシリンダライナ23双方の軸方向CLで対向する面同士の間にウレタン樹脂等の緩衝材を介装することも考えられるものの、介装する部材が鋼製でなければ十分な強度を確保することができない。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、フロントヘッド部とシリンダ部とが一体構造とされたシリンダを備え、シリンダ部内にシリンダライナを介してピストンが摺嵌される油圧ブレーカにおいて、シリンダとシリンダライナ双方の軸方向で対向する面の摩耗を防止または抑制し得る油圧ブレーカを提供することを目的とする。
For such a problem, although a cushioning material such as urethane resin may be interposed between the surfaces facing each other in the axial direction CL of both the
Accordingly, the present invention has been made paying attention to such problems, and includes a cylinder in which a front head portion and a cylinder portion are integrated, and a piston slides in the cylinder portion via a cylinder liner. An object of the present invention is to provide a hydraulic breaker that can prevent or suppress wear of the axially opposed surfaces of both the cylinder and the cylinder liner in the fitted hydraulic breaker.
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る油圧ブレーカは、自身先端側からチゼルが挿着されるフロントヘッド部と、自身内部にシリンダライナを介してピストンが摺嵌されるシリンダ部とが一体構造とされたシリンダを備える油圧ブレーカであって、前記シリンダライナの前方部分であって前記シリンダと前記シリンダライナとが軸方向で対向する面同士の間に、前記シリンダ及び前記シリンダライナの材質とは鋼種が異なり且つ低硬度の鋼製のワッシャが介装されていることを特徴とする。 In order to solve the above-described problem, a hydraulic breaker according to an aspect of the present invention includes a front head portion into which a chisel is inserted from the front end side thereof, and a cylinder portion into which a piston is slidably fitted via a cylinder liner. Is a hydraulic breaker including a cylinder having an integral structure, wherein the cylinder and the cylinder liner are disposed between the front surfaces of the cylinder liner and the surfaces of the cylinder and the cylinder liner facing each other in the axial direction. It is characterized in that a steel washer having a different hardness from that of the material and having a low hardness is interposed.
本発明の一態様に係る油圧ブレーカによれば、フロントヘッド部とシリンダ部とが一体構造とされたシリンダを備える油圧ブレーカにおいて、シリンダライナの前方部分であってシリンダとシリンダライナとが軸方向で対向する面同士の間に、シリンダ及びシリンダライナの材質とは鋼種が異なり且つ低硬度の鋼製のワッシャが介装されているので、油圧ブレーカの打撃による軸方向の衝撃力が作用したときに、シリンダおよびシリンダライナ双方の軸方向で対向する面に比べて、介装されたワッシャが先に摩耗することで消耗部品として機能する。よって、シリンダとシリンダライナ双方の軸方向で対向する面の摩耗を防止または抑制することができる。そして、このような鋼製のワッシャであれば、その製造工程が簡単、安価、且つ特別なシールも必要としないので、油圧ブレーカの整備時における面倒な補修が生じることがなく、シリンダやシリンダライナ等の高価な部品を交換しなくても済む。また、油圧ブレーカの定期整備時には当該ワッシャのみを消耗部品として交換すればよい。 According to the hydraulic breaker according to one aspect of the present invention, in the hydraulic breaker including a cylinder in which the front head portion and the cylinder portion are integrated, the front portion of the cylinder liner and the cylinder and the cylinder liner are in the axial direction. Between the opposing surfaces, the material of the cylinder and cylinder liner is different from the material of the steel and a low-hardness steel washer is interposed, so when an impact force in the axial direction due to the impact of the hydraulic breaker is applied Compared to the axially opposed surfaces of both the cylinder and the cylinder liner, the interposed washer first wears to function as a consumable part. Therefore, it is possible to prevent or suppress wear on the surfaces of the cylinder and the cylinder liner that face each other in the axial direction. Such a steel washer is simple and inexpensive to manufacture, and does not require any special seals. Therefore, troublesome repairs during the maintenance of the hydraulic breaker do not occur, and the cylinder or cylinder liner It is not necessary to replace expensive parts such as. In addition, when the hydraulic breaker is regularly maintained, only the washer may be replaced as a consumable part.
ここで、本発明の一態様に係る油圧ブレーカにおいて、前記ワッシャは、前記シリンダとの接触面、前記シリンダライナとの接触面及び自身外周面のうち少なくとも一つの面に油溝を有することが好ましい。このような構成であれば、シリンダライナの前方の位置に油溝を備えたワッシャが装着されることで、その油溝にグリス溜まりとしての役割を担わせることができる。そのため、潤滑性を維持してワッシャ自身の摩耗を抑制し耐久性を向上することができる。また、油圧ブレーカの作業雰囲気中のダストや内蔵部品の摩耗粉等の異物を当該油溝(グリス溜まり)に滞留(ダストポケット)させることができる。そのため、シリンダ及びシリンダライナ双方の軸方向で対向する面や他の接触部での摩耗を抑制する上でより好適である。 Here, in the hydraulic breaker according to one aspect of the present invention, the washer preferably has an oil groove on at least one of a contact surface with the cylinder, a contact surface with the cylinder liner, and an outer peripheral surface thereof. . With such a configuration, by attaching a washer having an oil groove at a position in front of the cylinder liner, the oil groove can serve as a grease reservoir. Therefore, it is possible to maintain lubricity, suppress wear of the washer itself, and improve durability. Further, foreign matter such as dust in the working atmosphere of the hydraulic breaker and wear powder of built-in parts can be retained (dust pocket) in the oil groove (grease reservoir). Therefore, it is more suitable for suppressing wear on the surfaces and other contact portions facing each other in the axial direction of both the cylinder and the cylinder liner.
上述のように、本発明によれば、フロントヘッド部とシリンダ部とが一体構造とされた一体型シリンダ構造の油圧ブレーカにおいて、シリンダとシリンダライナ双方の軸方向で対向する面の摩耗を防止または抑制することができる。 As described above, according to the present invention, in the hydraulic breaker having an integrated cylinder structure in which the front head portion and the cylinder portion are integrated, it is possible to prevent wear of surfaces facing each other in the axial direction of both the cylinder and the cylinder liner. Can be suppressed.
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、上述した一体型シリンダ構造の油圧ブレーカの一例(図3)と対応する部分については同一の符号を付して説明する。
図1に示すように、この油圧ブレーカ10は、自身先端側からチゼル12が挿着されるフロントヘッド部41と、自身内部にピストン5が摺嵌されるシリンダ部42とが一体構造とされたシリンダ1を有している。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings as appropriate. Note that portions corresponding to one example (FIG. 3) of the hydraulic breaker having the integrated cylinder structure described above are denoted by the same reference numerals and described.
As shown in FIG. 1, the
詳しくは、この油圧ブレーカ10は、シリンダ1の軸方向の後側がシリンダ部42とされ、シリンダ部42の前側がフロントヘッド部41としてシリンダ部42と一体形成されている。バックヘッド3は、シリンダ1の後端に、短尺なボルト21によって締結されている。シリンダ部42内にはシリンダライナ23,24を介してピストン5が摺嵌されている。
Specifically, in the
フロントヘッド部41の前側には、フロントキャップ4が同軸に設けられ、また、フロントヘッド部41の後側には、フロントホルダ9が同軸に設けられている。フロントヘッド部41内には、先端側からチゼル12が挿着され、チゼル12は、フロントキャップ4およびフロントホルダ9によりピストン5と同軸線CL上に保持されている。チゼル12の後端側とピストン5の先端側との間に打撃室2が形成されている。打撃室2は、フロントヘッド部41とシリンダ部42との間の部分に設けられている。
A
この油圧ブレーカ10の打撃室2は、図1に示すように、打撃室2の内径を全体として拡大するような加工は施されておらず、ピストン5の外形に対して僅かな隙間を隔てた程度のほぼ同寸法であるものの、打撃室2の内壁面に、シリンダ1の軸方向に多段に形成してなる油溝30が形成されている。多段(この例では5段)の油溝30は、軸方向に等間隔に加工されている。各油溝30は、断面視がいずれも同一の略台形状をなし、周方向に亘って円環形状とされている。そして、複数段の油溝30が相互の協働によってラビリンスシールとして機能するように相互に隣接して設けられることで、軸方向に沿った断面視において全体として波型形状を呈するように形成されている。
As shown in FIG. 1, the
シリンダ1のシリンダ部42には、コントロールバルブ6とストローク制御弁7とを含む公知の油圧打撃機構が設けられており、不図示の油圧供給源からコントロールバルブ6を介してシリンダ部42に圧油を供給することにより圧力油の流路を切り換えてピストン5が軸線CL上で前後進可能になっている。そして、チゼル12は、ピストン5の打撃によって軸方向に所定距離の往復移動が可能になっている。なお、チゼル12は、不図示のロッドピンによって、軸方向での移動が規制され、その往復移動範囲が制限されている。
The
ここで、この油圧ブレーカ10は、シリンダ部42の先端内面に、ワッシャ22を介して上記シリンダライナ23が嵌め込まれている。換言すれば、ワッシャ22は、シリンダ1とシリンダライナ23とが軸方向CLで対向する面同士の間に介装されている。このシリンダライナ23の先端内面には、フロントヘッド部41側から侵入したダスト等の異物が、シリンダ1の内面とピストン5との間隙にまで侵入するのを防止するためのダストシール20が設けられている。これにより、シリンダ部42の前側に設置されたダストシール20にて油圧打撃機構内への異物の浸入防止を図っている。
上記ワッシャ22は、シリンダ1及びシリンダライナ23の材質とは鋼種が異なり且つ低硬度の鋼からなる円環状の板部材である。
Here, in the
The
そして、このワッシャ22は、図2に拡大図示するように、本実施形態の例では、シリンダ1との接触面22a、シリンダライナ23との接触面22b及び自身外周面22cの全ての面に油溝31が形成されている。シリンダ1との接触面22a、およびシリンダライナ23との接触面22bには、径方向に離隔して略等配されるとともに周方向に沿って円環状に形成された二条の油溝31がそれぞれ設けられている。また、ワッシャ22の外周面22cには、軸方向の中央の位置に、一条の油溝31が周面に沿って円環状に形成されている。いずれの油溝31も、その断面形状がV字状の溝によって加工されている。なお、ワッシャ22の外周面22cには、軸方向前後の各角部に、略45°の斜面によって形成された面取り部32が全周に亘って設けられている。
In addition, as shown in an enlarged view in FIG. 2, the
次に、この油圧ブレーカ10の作用・効果について説明する。
この油圧ブレーカ10は、不図示の油圧供給源からコントロールバルブ6を介してシリンダ部42に圧油を供給する。これにより、圧力油の流路がコントロールバルブ6で切り換えられてピストン5が軸線CL上で前後進し、チゼル12が、ピストン5の打撃によって軸方向に所定距離の往復移動を行うことにより、所望の打撃動作を行うことができる。
そして、この油圧ブレーカ10は、自身先端側からチゼル12が挿着されるフロントヘッド部41と、自身内部にシリンダライナ23,24を介してピストン5が摺嵌されるシリンダ部42とが一体構造とされたシリンダ1を有するので、長尺なスルーボルトが不要であり、上記ボルト21の捩れや弛みの問題を解消することができる。
Next, functions and effects of the
The
The
特に、この油圧ブレーカ10によれば、フロントヘッド部41とシリンダ部42とが一体構造とされたシリンダ1を備える油圧ブレーカであり、シリンダライナ23の前方部分であってシリンダ1とシリンダライナ23とが軸方向CLで対向する面同士の間に、シリンダ1及びシリンダライナ23の材質とは鋼種が異なり且つ低硬度の鋼製のワッシャ22が介装されているので、油圧ブレーカ10の打撃による軸方向CLの衝撃力が作用したときに、シリンダ1およびシリンダライナ23双方の軸方向CLで対向する面に比べて、介装されたワッシャ22を先に摩耗させて、このワッシャ22を消耗部品として機能させることができる。よって、シリンダ1とシリンダライナ23双方の軸方向CLで対向する面の摩耗を防止または抑制することができる。
In particular, according to the
そして、図2に示したような鋼製のワッシャ22であれば、その製造工程が簡単、安価、且つ特別なシールも必要としないので、油圧ブレーカ10の整備時における面倒な補修が生じることがなく、シリンダ1やシリンダライナ23等の高価な部品を交換しなくても済む。また、油圧ブレーカ10の定期整備時には当該ワッシャ22のみを消耗部品として交換すればよい。
If the
ところで、油圧ブレーカを使用した際、破砕作業雰囲気中の粉塵(ダスト)や内蔵部品摩耗粉等の異物が発生する。内蔵部品の摩耗は主に、フロントキャップ4、フロントホルダ9、チゼル12の打撃面等から発生する。図1に示すように、油圧ブレーカ10の作動時における、ダスト等の異物の油圧ブレーカ10内への浸入経路は、主にチゼル12とフロントキャップ4の嵌合部隙間から浸入して油圧打撃機構側へ流動する。油圧打撃機構内への異物の浸入は、上記ダストシール20によって、ある程度は防止できるものの、ダストが飛散し易い場合など、油圧ブレーカ10の使用条件によってはダストシール20の寿命が短くなるおそれがある。
By the way, when the hydraulic breaker is used, foreign matters such as dust in the crushing work atmosphere and internal component wear powder are generated. The wear of the built-in parts mainly occurs from the
このような問題に対し、上記ワッシャ22であれば、シリンダ1との接触面22a、シリンダライナ23との接触面22b及び自身外周面22cの全ての面に油溝31を有するので、シリンダライナ23の前方の位置に油溝31を備えた当該ワッシャ22が装着されることで、その油溝31にグリス溜まりとしての役割を担わせることができる。そのため、潤滑性を維持してワッシャ22自身の摩耗を抑制し耐久性を向上することができる上、油圧ブレーカ10の作業雰囲気中のダストや内蔵部品の摩耗粉等の異物を当該油溝(グリス溜まり)31に滞留(ダストポケット)させることができる。そのため、シリンダ1及びシリンダライナ23双方の軸方向で対向する面や他の接触部での摩耗を抑制する上でより好適である。
With respect to such a problem, the
更に、この油圧ブレーカ10によれば、打撃室2の内周面にも、シリンダ軸方向に複数段に亘って形成された油溝30を設けたので、グリスが各油溝30に保持されるとともに、多段の油溝30が全体として波型をなすことでラビリンスシールとして機能し、ダスト等の異物を油溝30内に滞留させることができ、破砕作業中に流入したダスト等の異物を多段の油溝30に滞留させることで、シリンダライナ23側への異物の侵入を防止または抑制することができる。よって、油圧打撃機構側への異物の侵入が防止または抑制されるので、ピストン5とシリンダライナ23,24の接触部での摩耗を抑制する上でより好適である。
Furthermore, according to the
なお、本発明に係る油圧ブレーカは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、ワッシャ22には、シリンダ1との接触面22a、シリンダライナ23との接触面22b及び自身外周面22cの全ての面に油溝31が形成されている例で説明したが、これに限らず、ワッシャ22に油溝31を設けない構成としてよいし、また、シリンダ1との接触面22a、シリンダライナ23との接触面22b及び自身外周面22cのうち少なくとも一つの面に油溝31を有する構成としてもよい。しかし、潤滑性を維持してワッシャ22自身の摩耗を抑制し耐久性を向上させ、また、油圧ブレーカ10の作業雰囲気中のダストや内蔵部品の摩耗粉等の異物を当該油溝31に滞留させる上では、上記実施形態のように、シリンダ1との接触面22a、シリンダライナ23との接触面22b及び自身外周面22cの全ての面に油溝31を形成することが好ましい。
The hydraulic breaker according to the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
For example, in the above-described embodiment, the
1 シリンダ
2 打撃室
3 バックヘッド
4 フロントキャップ
5 ピストン
6 コントロールバルブ
7 ストローク制御弁
9 フロントホルダ
10 油圧ブレーカ
12 チゼル
20 ダストシール
21 ボルト
22 ワッシャ
23 シリンダライナ(前側)
24 シリンダライナ(後側)
30 (打撃室内壁面の)油溝
31 (ワッシャの)油溝
32 (ワッシャの)面取り部
41 フロントヘッド部
42 シリンダ部
DESCRIPTION OF
24 Cylinder liner (rear side)
30 (Oil wall surface) 31 Oil groove (Washer) groove 32 (Washer) chamfered
Claims (2)
前記シリンダライナの前方部分であって前記シリンダと前記シリンダライナとが軸方向で対向する面同士の間に、前記シリンダ及び前記シリンダライナの材質とは鋼種が異なり且つ低硬度の鋼製のワッシャが介装されていることを特徴とする油圧ブレーカ。 A hydraulic breaker comprising a cylinder in which a front head portion into which a chisel is inserted from the front end side of itself and a cylinder portion into which a piston is slidably fitted via a cylinder liner are integrated.
A steel washer having a steel type different from the material of the cylinder and the cylinder liner and having a low hardness between the surfaces of the front portion of the cylinder liner and the cylinder and the cylinder liner facing each other in the axial direction. A hydraulic breaker characterized by being interposed.
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