JP2014171991A - フィルタプレス式脱水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱水ケーキを規則的な形状を有する小片に粉砕するフィルタプレス式脱水装置を提供する。
【解決手段】フィルタプレス式脱水装置1は、スラリーを濾過する濾過面が対向配置された第1及び第2の濾枠板14と、第1及び第2の濾枠板の濾過面にそれぞれ配置された第1及び第2の濾布11a、11bと、第1の距離ごとに第1の方向に互いに平行に並んで配置される第1線状部と第2の距離ごとに第2の方向に互いに平行に並んで配置される第2線状部とを有し、第1の濾枠板と第1の濾布との間に配置される第1の溝形成部材12と、第1の距離ごとに第1の方向に互いに平行に並んで配置される第3線状部と第2の距離ごとに第2の方向に互いに平行に並んで配置される第4線状部とを有し、第2の濾枠板と第2の濾布との間に配置される第2の溝形成部材13とを有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、フィルタプレス式脱水装置に関する。より詳細には、本発明は、スラリーを脱水して脱水ケーキを生成するフィルタプレス式脱水装置に関する。
港湾、湖沼、河川、池及び掘割等に堆積する土砂、ゴミ及びヘドロ等を取除くことにより、水深の確保、悪臭の発生防止及び水生物の保護を図るために実施される浚渫工事が知られている。浚渫工事で発生する浚渫底泥は、含水率が高い液状のものであり、浚渫汚泥とも呼されている。
浚渫汚泥からゴミ、石及び砂礫を取り除いた原液(スラリーとも称される)から水分を分離して減量化する方法として、高圧フィルタプレス式脱水装置が利用されている。高圧フィルタプレス式脱水装置による脱水処理では、まず、吐出量が比較的大きい低圧ポンプを起動して、スラリーが貯蔵されるスラリー槽から高圧フィルタプレス式脱水装置の濾室にスラリーを移送して濾室に急速に充填する。次いで、吐出圧が比較的大きい高圧ポンプを起動してスラリーを濾室に高圧打ち込みする。このような処理により、高圧フィルタプレス式脱水装置の濾室で高圧脱水されたスラリーは、固形の脱水ケーキになり、高圧フィルタプレス式脱水装置から排出される。
高圧フィルタプレス式脱水装置を含むフィルタプレス式脱水装置から排出された脱水ケーキを再利用するための種々の方法が提案されている。
特許文献1には、スラリーにセメント、生石灰又は他の安定剤を混入して、脱水ケーキを生成することにより、脱水ケーキの強度を増加させる技術が記載されている。また、特許文献2には、スラリーに焼成された粉末状の酸化マグネシウムを添加することにより、脱水ケーキの強度を増加させるとともに、富栄養化物質の再抽出を低減する技術が記載されている。
特許文献3及び4には、フィルタプレス式脱水装置から排出された脱水ケーキを粉砕する装置が記載されている。特許文献3及び4に記載される装置は、フィルタプレス式脱水装置から排出された脱水ケーキをベルトコンベアで搬送した後に、多数の押圧突起部で脱水ケーキを押圧することにより、脱水ケーキを粉砕するものである。
しかしながら、引用文献1〜4に記載されている技術では、脱水ケーキがフィルタプレス式脱水装置から排出されて落下したときに、不規則な形状を有する小片に粉砕されてしまうために、脱水ケーキを再生建設用材として使用し難いという問題があった。
特許文献5には、濾布に剥離材を筋状に固着した上に、濾布に樹脂を塗布し、又は濾布に低摩擦材を貼着することにより、脱水ケーキを直方体形状を有する複数の小片に分割してフィルタプレス式脱水装置から排出する技術が記載されている。
特許第2764645号公報 特開2006−692号公報 特許第3068964号公報 特許第3068965号公報 特開2012−157838号公報
特許文献5に記載される技術では、縦縞状又は横縞状に剥離材を濾布に配置することにより、脱水ケーキを直方体形状を有する小片に分割している。剥離材を濾布に配置することにより、濾布又は剥離材と接する脱水ケーキの表面積は、剥離材がない場合と比較して大きくなる。濾布又は剥離材と接する脱水ケーキの表面積が大きくなると、脱水ケーキと、濾布又は剥離材との間の摩擦力が大きくなり、濾布と脱水ケーキとの間の付着強度が大きくなる。濾布と脱水ケーキとの間の付着強度が大きくなると、脱水ケーキが濾布から剥離し難くなる。また、剥離材が縞状に濾布に配置される場合、剥離材の上方に位置する脱水ケーキは剥離材に支持されることになり、脱水ケーキは濾布から更に剥離し難くなる。
特許文献5に記載される技術では、濾布に樹脂を塗布し、又は濾布に低摩擦材を貼着することにより、脱水ケーキを剥離し易いようにしている。
しかしながら、濾布に樹脂を塗布する場合、塗布された樹脂が剥離すると、脱水ケーキが濾布から剥離し難くなる。このため、塗布された樹脂が剥離する毎に樹脂を濾布に塗布することになり、フィルタプレス式脱水装置のメンテナンス作業が煩雑になる。また、塗布された樹脂が剥離したか否かを判定することは容易ではないので、塗布された樹脂が剥離した後も脱水処理が続けられるおそれがあり、フィルタプレス式脱水装置の脱水処理の効率が悪化するおそれがある。
また、濾枠の双方の濾面に配置される一対の濾布が濾枠ごとに一体成型されている場合、低摩擦材が濾布に貼着されていると、濾布を濾枠に設置する作業が煩雑になる。濾枠の双方の濾面に配置される一対の濾布が濾枠ごとに一体成型されている場合、一方の濾布を一方の濾面に設置した後に他方の濾布を他方の濾面に設置するために、濾枠の中央部に形成される貫通孔に濾布を通す作業が発生する。しかしながら、濾枠に形成される貫通孔の口径は比較的小さいため、低摩擦材が貼着されている濾布を貫通孔を介して他方の濾面に引き出す作業は容易ではない。
そこで、本発明は、脱水ケーキを規則的な形状を有する小片に粉砕することができるフィルタプレス式脱水装置を提供することを目的とする。また、本発明は、濾布に塗布された樹脂及び濾布に貼着された低摩擦材を採用することなく、脱水ケーキを濾布から容易に剥離させることができるフィルタプレス式脱水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るフィルタプレス式脱水装置は、スラリーを濾過する濾過面が対向配置された第1の濾枠板及び第2の濾枠板と、第1の濾枠板の濾過面に配置された第1の濾布と、第2の濾枠板の濾過面に配置された第2の濾布と、第1の距離ごとに第1の方向に互いに平行に並んで配置される第1線状部と、第2の距離ごとに第1の方向と異なる第2の方向に互いに平行に並んで配置される第2線状部とを有し、第1の濾枠板と第1の濾布との間に配置される第1の溝形成部材と、第1の距離ごとに第1の方向に互いに平行に並んで配置される第3線状部と、第2の距離ごとに第2の方向に互いに平行に並んで配置される第4線状部とを有し、第2の濾枠板と第2の濾布との間に配置される第2の溝形成部材と、を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係るフィルタプレス式脱水装置では、第1線状部及び第3線状部は、第1の方向に直交する方向からみて長方形の頂点に位置するように配置され、第2線状部及び第4線状部は、第2の方向に直交する方向からみて長方形の頂点に位置するように配置されることが好ましい。
また、本発明に係るフィルタプレス式脱水装置では、第1線状部及び第3線状部は、第1の方向に直交する方向から見て千鳥状に配置され、第2線状部及び第4線状部は、第2の方向に直交する方向からみて千鳥状に配置されることが好ましい。
さらに、本発明に係るフィルタプレス式脱水装置では、第1の溝形成部材は、第1の濾枠板の濾過面に接合され、第2の溝形成部材は、第2の濾枠板の濾過面に接合されることが好ましい。
本発明に係るフィルタプレス式脱水装置によれば、濾枠板と濾布との間に配置される溝形成部材を有するので、濾布に塗布された樹脂及び濾布に貼着された低摩擦材を採用することなく、脱水ケーキを濾布から容易に剥離させることが可能になった。
脱水処理システムの一例を示す図である。 図1に示す脱水処理システムの部分拡大図である。 高圧ポンプの概念図である。 濾枠の一例の斜視図である。 (a)は図4に示す濾枠の正面図であり、(b)は図4に示す濾枠の背面図である。 (a)は図4に示す濾枠の側面図であり、(b)は図4に示す濾枠の平面図である。 図4に示す濾枠の一例の分解斜視図である。 図4に示す濾枠を使用する高圧フィルタプレス式脱水装置の脱水処理工程を示す図であり、(a)は準備工程を示し、(b)は濾過工程を示し、(c)は残液処理工程を示し、(d)は開枠工程を示す図である。 濾枠の他の例の分解斜視図である。 (a)は濾枠の更に他の例の正面図であり、(b)は(a)に示す濾枠の背面図である。 図10に示す濾枠を使用する高圧フィルタプレス式脱水装置の脱水処理工程を示す図であり、(a)は準備工程を示し、(b)は濾過工程を示し、(c)は残液処理工程を示し、(d)は開枠工程を示す図である。 (a)は図11に示す工程で形成される脱水ケーキの側面図であり、(b)は(a)に示す脱水ケーキの平面図である。 (a)は濾枠の更に他の例の平面図であり、(b)は(a)に示す濾枠の背面図である。
以下図面を参照して、本発明に係る脱水処理システムについて説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明との均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、脱水処理システムの一例を示す図である。
脱水処理システム100は、運搬・揚土部110と、前処理部120と、貯泥部130と、反応部140と、高圧脱水処理部150と、水処理部160とを有する。
運搬・揚土部110は、土運船111と、クラムシェル112と、受入装置113とを有する。土運船111は、浚渫地点から脱水処理システム100まで浚渫土を運搬する。クラムシェル112は、土運船111で運搬された浚渫土を受入装置113に移送する。受入装置113は、振動篩いを有し、クラムシェル112により移送された浚渫土に含まれる流木等の所定の大きさ以上の夾雑物を除去した上で、ベルトコンベアを介して浚渫土を前処理部120に移送する。
前処理部120は、受入トロンメル121と、砂礫除去装置122と、トロンメル用ベルトコンベア123と、砂礫用ベルトコンベアとを有する。受入トロンメル121は、円筒形の回転部を有し、回転部を回転させて、クラムシェル112で除去されなかった貝殻等の夾雑物及び石等を除去する。砂礫除去装置122は、受入トロンメル121で夾雑物及び石等が除去された浚渫土を上下方向に振動する水平面を有するスクリーン上に案内することにより、浚渫土から砂礫を除去する。トロンメル用ベルトコンベア123は、受入トロンメル121で除去された夾雑物及び石を夾雑物収集所に運搬する。砂礫用ベルトコンベア124は、砂礫除去装置122で除去された砂礫を砂礫収集所に運搬する。
貯泥部130は、複数の濃度調整槽131と、複数の貯泥槽132とを有する。複数の濃度調整槽131はそれぞれ、不図示の希釈水槽を介して供給される希釈水と、砂礫除去装置122で砂礫が除去された浚渫土とを混合して泥水を生成する。複数の貯泥槽132はそれぞれ、複数の濃度調整槽131で生成された泥水を貯蔵する。複数の濃度調整槽131及び複数の貯泥槽132はそれぞれ、攪拌機を有する。攪拌機は、一定速度で回転し、泥水が沈殿することを防止する。
反応部140は、複数の反応槽141と、複数のスラリー槽142と、低圧ポンプ143と、PAC槽144と、消石灰貯槽145とを有する。複数の反応槽141は、複数の貯泥槽132に接続される配管を介して泥水が複数の貯泥槽132からそれぞれ移送される。複数の貯泥槽132と複数の反応槽141とを接続する配管には、PAC槽144からPAC(Poly Aluminum Chioride、ポリ塩化アルミニウム)が管注入される。また、複数の貯泥槽132にはそれぞれ、消石灰貯槽145から消石灰が注入される。PAC及び消石灰は、脱水助剤であり、PACは反応槽141の内部で攪拌装置により泥水と攪拌されることにより、泥水中に存在する微粒子を凝集して集塊化する。また、消石灰は脱水ケーキの強度増加に寄与するものである。低圧ポンプ143は、吐出量が大きいものの、揚程が小さい、すなわち吐出圧が低いポンプであり、複数のスラリー槽142にそれぞれ配置される。
図2は、高圧脱水処理部150の部分拡大図である。図2において、スラリー又は濾水が流れる配管201〜204は実線で示され、圧油が流れる圧油管301〜304は一点鎖線で示される。
高圧脱水処理部150は、高圧ポンプ151と、高圧フィルタプレス式脱水装置1と、濾水槽152と、圧油装置153とを有する。高圧ポンプ151は、吐出量が低圧ポンプ143よりも小さいものの、揚程が低圧ポンプ143よりも大きい、すなわち吐出圧が低圧ポンプ143よりも高いポンプであり、低圧ポンプ143と直列に配置される。高圧ポンプ151は、停止しているときは、低圧ポンプ143から移送されたスラリーを加圧せずに、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室に移送する。また、高圧ポンプ151は、運転しているときは、低圧ポンプ143から移送されたスラリーを加圧して、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室に圧入する。
図3は、高圧ポンプ151の概念図である。図3において、スラリーが流れる配管は実線で示され、圧油又は作動油が流れる圧油管は一点鎖線で示される。
高圧ポンプ151は、第1ポンプ室154と、第2ポンプ室155と、第1吸入弁157aと、第1吐出弁157bと、第2吸入弁157cと、第2吐出弁157dと、定量シリンダ158と、駆動シリンダ159とを有する。
第1ポンプ室154は、第1作動油室154pと、第1中間室154mと、第1吸吐室154wとを有する。第1作動油室154pは、定量シリンダ158の動きに応じて作動油が流入及び流出する。第1中間室154mは、不凍液が混入された液体を含み、第1作動油室154p及び第1吸吐室154wとゴム膜を介して隣接する。第1中間室154mの両端に位置するゴム膜は、第1作動油室154pに流入及び流出する作動油の流れに応じて凹凸運動を繰り返す。第1吸吐室154wは、第1中間室154mとの間に位置するゴム膜の動きに応じて、スラリーを吸入及び吐出する。
第2ポンプ室155は、第2作動油室155pと、第2中間室155mと、第2吸吐室155wとを有する。第2作動油室155pは、定量シリンダ158の動きに応じて作動油が流入及び流出する。第2中間室155mは、不凍液が混入された液体を含み、第2作動油室155p及び第2吸吐室155wとゴム膜を介して隣接する。第2中間室155mの両端に位置するゴム膜は、第2作動油室155pに流入及び流出する作動油の流れに応じて凹凸運動を繰り返す。第2吸吐室155wは、第2中間室155mとの間に位置するゴム膜の動きに応じて、スラリーを吸入及び吐出する。
第1吸入弁157aは、運転しているときは、複動形の圧油シリンダにより開閉制御される。第1吸入弁157aは、第1ポンプ室154の第1吸吐室154wにスラリーが吸入されるときに開状態となり、第1ポンプ室154の第1吸吐室154wからスラリーが吐出されるときに閉状態となる。
第1吐出弁157bは、運転しているときは、複動形の圧油シリンダにより開閉制御される。第1吐出弁157bは、第1ポンプ室154の第1吸吐室154wにスラリーが吸入されるときに閉状態となり、第1ポンプ室154の第1吸吐室154wからスラリーが吐出されるときに開状態となる。
第2吸入弁157cは、運転しているときは、複動形の圧油シリンダにより開閉制御される。第2吸入弁157cは、第2ポンプ室155の第2吸吐室155wにスラリーが吸入されるときに開状態となり、第2ポンプ室155の第2吸吐室155wからスラリーが吐出われるときに閉状態となる。
第2吐出弁157dは、運転しているときは、複動形の圧油シリンダにより開閉制御される。第2吐出弁157dは、第2ポンプ室155の第2吸吐室155wにスラリーが吸入されるときに閉状態となり、第2ポンプ室155の第2吸吐室155wからスラリーが吐出されるときに開状態となる。
定量シリンダ158は、駆動シリンダ159に連結される駆動軸と、駆動軸に結合される区画壁とを有する。定量シリンダ158は、駆動軸の動きに応じて、第1ポンプ室154の第1作動油室154p及び第2ポンプ室155の第2作動油室155pそれぞれに交互に作動油を流入及び流出させる。
駆動シリンダ159は、定量シリンダ158に連結される駆動軸と、駆動軸に結合される区画壁とを有する。駆動シリンダ159は、圧油装置153から圧油管301及び302を介して供給される圧油に応じて、駆動軸を左右方向に移動させる。
停止状態では、高圧ポンプ151は、第1吸入弁157a、第1吐出弁157b、第2吸入弁157c及び第2吐出弁157dを全て開状態にして、低圧ポンプ143から移送されたスラリーを加圧することなく、高圧フィルタプレス式脱水装置1に移送する。
高圧ポンプ151は、運転しているときには、第1ポンプ室154及び第2ポンプ室155の内部においてスラリーを作動油で加圧して移送する。第1ポンプ室154及び第2ポンプ室155の内部で加圧されるため、高圧ポンプ151を運転することにより、高い吐出圧でスラリーを移送することが可能になる。しかしながら、高圧ポンプ151の吐出量は、第1吸吐室154w及び第2吸吐室155wの容量に依存するため、低圧ポンプ143の吐出量よりも小さくなる。高圧ポンプ151が運転しているとき、低圧ポンプ143から吐出されたものの、高圧ポンプ151に吸入されないスラリーは、不図示の戻り弁を介してスラリー槽142に戻る。
高圧フィルタプレス式脱水装置1は、複数の濾枠10と、濾枠駆動部102と、圧力計103とを有する。複数の濾枠10はそれぞれ、隣接する濾枠10の間に複数の濾室を形成する。濾枠駆動部102は、圧油装置153から圧油管303及び304を介して供給される圧油により複数の濾枠10を、濾枠10に直交する軸方向に移動するように制御される。濾枠駆動部102に圧油が圧入されると、複数の濾枠10は互いに密接して配置されて、隣接する濾枠10の間に複数の濾室が形成される。濾枠駆動部102から圧油が排出されると、複数の濾枠10は互いに所定の間隔を空けて配置される。圧力計103は、ダイアフラム圧力計であり、濾室内部の圧力を検出し、検出した濾室圧力に基づいて脱水処理が終了したか否かが判定される。
濾水槽152は、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室での脱水処理で発生する濾水を貯蔵する水槽であり、不図示のポンプにより貯蔵した濾水を水処理部160の浄化装置161に移送する。
圧油装置153は、作動油を貯蔵する圧油タンクと、圧油タンク内部の作動油に所定の圧力を加えて圧油として吐出する圧油ポンプと、圧油ポンプから吐出された圧油を送り出す方向を選択する方向切換弁とを有する。圧油装置153は、高圧ポンプ151及び高圧フィルタプレス式脱水装置1にそれぞれ、加圧された作動油を供給することにより、高圧ポンプ151及び高圧フィルタプレス式脱水装置1をそれぞれ駆動する。
水処理部160は、浄化装置161と、放流水槽162と、浄化剤注入装置163と、中和装置164とを有する。浄化装置161は、濾水槽152から移送された濾水と、PAC槽から注入されるPACと、浄化剤注入装置から注入される浄化剤とを混合して、濾水を浄化する。放流水槽162は、浄化装置で浄化された濾水を中和装置から注入される中和剤でpH調整をした上で、放流する。
図4は濾過面に一対の濾布11a及び11bが配置された濾枠10の斜視図である。図5(a)は図4の矢印A方向からみた正面図であり、図5(b)は図4の矢印B方向からみた背面図であり、図6(a)は図4の矢印C方向からみた側面図である。図6(b)は図4の矢印D方向からみた平面図である。図7は濾枠10の分解斜視図である。
濾枠10は、第1の溝形成部材12と、第2の溝形成部材13と、濾枠板14と、一対の額縁部材15a及び15bと、一対の水切部材16a及び16bと、支持部材19とを有する。濾枠10の一方の濾過面には第1の濾布11aが配置され、濾枠10の他方の濾過面には第2の濾布11bが配置される。
第1の濾布11a及び第2の濾布11bはそれぞれ、ナイロンで織成された方形の形状を有する。第1の濾布11a及び第2の濾布11bは、一辺においてファスナ11eで互いに接合されている。第1の濾布11a及び第2の濾布11bは、複数の補強部材18が当たる部分に補強布11cがそれぞれ配置される。第1の濾布11a及び第2の濾布11bは、濾枠10の双方の平板部14aに固定部材11dによって固定される。
第1の溝形成部材12は、複数の第1線状部12aと、複数の第2線状部12bと、第1枠部12cとを有し、第1の濾布11aと濾枠板14の濾過面に配置される水切部材16aとの間に配置される。
複数の第1線状部12aはそれぞれ、アルミニウムからなる三角柱状の部材であり、鉛直方向に互いに平行に配列される。平行に配列される複数の第1線状部12aは、長手方向に第1の距離ごとに配列される。複数の第2線状部12bはそれぞれ、アルミニウムからなる三角柱状の部材の部材であり、水平方向、すなわち第1線状部12aと直交する方向に互いに平行に配列される。平行に配列される複数の第2線状部12bは、長手方向に第2の距離ごとに配列される。複数の第1線状部12a及び複数の第2線状部12bは、補強布11cが配置される領域には配置されない。補強布11cが配置される領域は、補強部材18が接触する可能性がある領域であるので、第1線状部12a及び複数の第2線状部12bと補強部材18とが接触して、第1線状部12a及び複数の第2線状部12bが変形することを防止するためである。
第1枠部12cは、アルミニウムからなる枠状部材である。第1線状部12aと複数の第2線状部12bとはそれぞれ、溶接接続される。また、第1線状部12a及び複数の第2線状部12bと第1枠部12cとはそれぞれ、溶接接続される。
第2の溝形成部材13は、複数の第3線状部13aと、複数の第4線状部13bと、第2枠部13cとを有し、第2の濾布11bと濾枠板14の濾過面に配置される水切部材16bとの間に配置される。
複数の第3線状部13aはそれぞれ、アルミニウムからなる三角柱状の部材であり、鉛直方向に互いに平行に配列される。平行に配列される複数の第3線状部13aは、第1線状部12aの配列間隔と等しい第1の距離ごとに長手方向に配列される。複数の第4線状部13bはそれぞれ、アルミニウムからなる三角柱状の部材の部材であり、水平方向、すなわち第3線状部13aと直交する方向に互いに平行に配列される。平行に配列される複数の第4線状部13bは、第2線状部12bの配列間隔と等しい第2の距離ごとに長手方向に配列される。複数の第1線状部12a及び複数の第2線状部12bは、補強布11cが配置される領域には配置されない。補強布11cが配置される領域は、補強部材18が接触する可能性がある領域であるので、第1線状部12aと及び複数の第2線状部12b補強部材18とが接触して、第1線状部12a及び複数の第2線状部12bが変形することを防止するためである。
第2枠部13cは、アルミニウムからなる枠状部材である。第1線状部12aと複数の第2線状部12bとはそれぞれ、溶接接続される。また、第1線状部12a及び複数の第2線状部12bと第2枠部13cとはそれぞれ、溶接接続される。
第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13はそれぞれ、第1線状部12a及び第3線状部13aの水平方向の位置が等しく且つ第2線状部12b及び第3線状部13bの水平方向の位置が等しくなるように配置される。すなわち、第1線状部12a及び第3線状部13aは鉛直方向からみて長方形の頂点に位置するように配置され、第2線状部12b及び第4線状部13bは水平方向からみて長方形の頂点に位置するように配置される。
濾枠板14は、鉄からなり、一対の方形状の平板部14aと、両方の側面の略中央部に配置される一対の把手部17a及び17bを有する。濾枠板14の平板部14aは、高さ1820mm×幅1700mmの大きさを有し、平板部14aの双方の面が濾過面になる。濾枠板14の平板部14aの中央部には、スラリーが通過するための貫通孔14bが形成される。さらに、濾枠板14の平板部14aには、複数の補強部材18が配置される。複数の補強部材18はそれぞれ、鉄からなり、濾室内に圧力が印加されたときに濾枠板14が湾曲することを防止する。一対の把手部17a及び17bはそれぞれ、下端部で、高圧フィルタプレス式脱水装置1の支持部により支持される。
一対の額縁部材15a及び15bはそれぞれ、鉄からなり、11.5mmの高さを有する方形の窓枠形状部材である。一対の額縁部材15a及び15bはそれぞれ、濾枠板14の平板部14aの端部に沿って配置される。一対の額縁部材15a及び15bの下辺にはそれぞれ、濾水が排出される複数の濾水溝15cが形成される。額縁部材15aの高さと額縁部材15bの高さとの合計の高さは、濾枠10を近接して配置することにより形成される濾室の幅に相当する。すなわち、濾枠板14の平板部14aに配置される濾布の厚みを無視すると、濾室の幅は23mmになる。
一対の水切部材16a及び16bはそれぞれ、ポリプロピレン樹脂などの合成樹脂からなり、中央部にスラリーが通過するための孔16c及び16dがそれぞれ形成された方形形状を有する平板部材ある。一対の水切部材16a及び16bはそれぞれ、濾枠板14の平板部14aの濾過面に接するように、額縁部材15a及び15bの枠内に配置される。一対の水切部材16a及び16bはそれぞれ、メッシュ構造となっており、濾室から濾布を介して排出される濾水を下方に移動させる。一対の水切部材16a及び16bそれぞれの外側の面は、スラリーを濾過する濾枠10の濾過面になる。
支持部材19は、鉄からなり、円筒状の形状を有する。支持部材19は、一対の把手部17a及び17bとともに、濾枠10を支持する。支持部材19は、不図示の結合部材により濾枠板14に結合される。
図8は、高圧フィルタプレス式脱水装置1の脱水処理工程を示す図である。図8(a)は準備工程を示し、図8(b)は濾過工程を示し、図8(c)は残液処理工程を示し、図8(d)は開枠工程を示す図である。
まず、図8(a)に示す準備工程において、高圧フィルタプレス式脱水装置1は、濾枠駆動部102に圧油が圧入されて、複数の濾枠10が近接して配置されて複数の濾室が形成される。複数の濾枠10の濾過面にはそれぞれ、第1の濾布11a及び第2の濾布11bが配置される。また、濾枠10の濾過面と第1の濾布11a及び第2の濾布11bとの間には、第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13がそれぞれ格子状に配置される。複数の濾枠10の濾過面に第1の濾布11a及び第2の濾布11bがそれぞれ配置されるので、濾枠10が近接して配置されることにより形成される濾室は、端面に濾布が挟着された構成になる。
次いで、図8(b)に示す濾過工程において、高圧フィルタプレス式脱水装置1は、低圧ポンプ143及び高圧ポンプ151からスラリー401が濾室に圧入される。濾室に圧入されたスラリーの水分は、第1の濾布11a及び第2の濾布11bを介して濾枠10内部に形成される濾水路から濾枠10の外部に濾水402として排出される。第1の濾布11a及び第2の濾布11bはそれぞれ、スラリーが圧入されることにより第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13に密着する。
濾枠の内部には脱水されたスラリーから脱水ケーキ403が徐徐に形成される。濾枠10の外部に排出された濾水402は、濾水槽152に貯蔵される。濾水槽152に貯蔵された濾水402は、不図示のポンプによって、水処理部160の浄化装置161に移送される。濾過工程は、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室の内部の圧力が4〔MPa〕に達するまで続けられる。脱水処理システム100では、高い吐出圧を有する高圧ポンプ151で高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室の内部にスラリーを圧入するので、高圧フィルタプレス式脱水装置1の濾室の内部の圧力を4〔MPa〕まで高めることができる。高い圧力で脱水ケーキ403を生成することにより、浚渫土を大幅に減容化することができる。
また、脱水ケーキ403の両面にはそれぞれ、第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13の形状に対応する格子状の溝が形成される。脱水ケーキ403の一方の面には、第1の溝形成部材12の形状に対応する格子状の溝が形成される。脱水ケーキ403の他方の面には、第2の溝形成部材13の形状に対応する格子状の溝が形成される。脱水ケーキ403の一方の面に形成される格子状の溝と、脱水ケーキ403の他方の面に形成される格子状の溝とは、同一の形状となる。
次いで、図8(c)に示す残液処理工程において、高圧フィルタプレス式脱水装置1は、低圧ポンプ143及び高圧ポンプ151が停止した後に、圧入されたスラリー401の残液が濾枠からエアブロー404によって排出される。スラリー401の残液が濾室から排出されると、濾枠の内部には固形物である脱水ケーキ403が濾室の内部側面に挟持された状態で残る。
そして、図8(d)に示す開枠工程において、高圧フィルタプレス式脱水装置1は、濾枠駆動部102から圧油が排出され、複数の濾枠10は互いに所定の間隔を空けて配置される。複数の濾枠10が互いに所定の間隔を空けて配置されると、一対の濾枠10に挟持されていた脱水ケーキ403は下方に落下する。落下するとき、脱水ケーキ403は、同一形状を有する溝が双方の面に配置されるため、脱水ケーキ403は第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13に対応する溝で切断され、規則的な形状を有する小片に粉砕される。
図9は、濾枠の他の例である濾枠20の分解斜視図である。
濾枠20は、第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13が水切部材16a及び16bと第1の濾布11a及び第2の濾布11bとの間ではなく、濾枠板14と水切部材16a及び16bとの間に配置されることが図4〜8に示す濾枠10と相違する。
水切部材16a及び16bはそれぞれ、濾過工程においてスラリー401が濾室に圧入されると、第1の濾布11a及び第2の濾布11bとともに第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13に密着する。このため、脱水ケーキ403の両面にはそれぞれ、第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13の形状に対応する格子状の溝が形成される。
図10(a)は、濾枠の更に他の例である濾枠30の正面図であり、図10(b)は、濾枠30の背面図である。
濾枠30は、第1の溝形成部材12の形状と第1の溝形成部材12の形状が相違することが図4〜8に示す濾枠10と相違する。濾枠10では、第1線状部12a及び第3線状部13aは鉛直方向からみて長方形の頂点に位置するように配置され、第2線状部12b及び第4線状部13bは水平方向からみて長方形の頂点に位置するように配置される。一方、濾枠30では、第1線状部12a及び第3線状部13aは鉛直方向からみて互い違いに、すなわち千鳥状に配置され、第2線状部12b及び第4線状部13bは水平方向からみて千鳥状に位置するように配置される。
図11は、濾枠30を使用した場合の脱水処理工程を示す図である。図11(a)は準備工程を示し、図11(b)は濾過工程を示し、図11(c)は残液処理工程を示し、図11(d)は開枠工程を示す図である。
図11(a)に示す準備工程で濾室の対向する濾過面において、第1の溝形成部材12の第1線状部12a及び第2の溝形成部材13の第3線状部13aは鉛直方向からみて千鳥状に配置される。また、第1の溝形成部材12の第2線状部12b及び第2の溝形成部材13の第4線状部13bは水平方向からみて千鳥状に配置される。
濾過工程、残液処理工程において形成された脱水ケーキ403は、開枠工程で下方に落下する。落下するとき、脱水ケーキ403は、それぞれが千鳥状に配置される第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13の第3及び第4線状部13a及び13bに対応する溝で割れるようなモーメントが働く。脱水ケーキ403が地表に落下すると、第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13に対応する溝に沿って規則的な形状を有する小片に粉砕される。
図12(a)は濾枠30を使用して形成される脱水ケーキ403の側面図であり、図12(b)は脱水ケーキ403の平面図である。図12(a)において、白抜き矢印は、脱水ケーキ403を挟持していた不図示の濾枠が移動する方向を示す。また、図12(a)において、矢印は、不図示の濾枠が移動するときに、脱水ケーキ403に生じるモーメントを示す。
脱水ケーキ403の一方の面には、凹部431及び433が第1の溝形成部材12の複数の第1線状部12a及び複数の第2線状部12bにより形成される。また、脱水ケーキ403の他方の面には、凹部432及び434が複数の第2の溝形成部材13の第3線状部13a及び複数の第4線状部13bにより形成される。
脱水ケーキ403が濾枠10から剥離されるとき、脱水ケーキ403の第1〜第4線状部12a、12b、13a及び13bに接している部分は、第1の濾布11a及び第2の濾布11bに接している部分よりも剥離し難い。このため、脱水ケーキ403の第1〜第4線状部12a、12b、13a及び13bに接している部分は、第1〜第4線状部12a、12b、13a及び13bに接していない平坦な部分よりも遅れて剥離する。脱水ケーキ403の第1〜第4線状部12a、12b、13a及び13bに接している部分が平坦な部分よりも遅れて剥離することにより、脱水ケーキ403には矢印で示す方向にモーメントが発生する。矢印で示すモーメントは、凹部431〜434から脱水ケーキ403の幅方向に脱水ケーキを分割する力として作用する。第1〜第4線状部12a、12b、13a及び13bが千鳥状に配置されるため、矢印で示す方向に発生するモーメントは、互いに打ち消すことなく、脱水ケーキ403を分割する力として作用する。
図13(a)は濾枠の更に他の例である濾枠40の正面図であり、図13(b)は濾枠40の背面図である。
濾枠40では、第1の溝形成部材12は、第1線状部12a及び第3線状部13aが鉛直方向でなく傾斜して配置されており、第2の溝形成部材13は、第2線状部12b及び第4線状部13bが水平方向でなく傾斜して配置されている。
第1の溝形成部材12の第1線状部12aと、第2の溝形成部材13の第3線状部13aとは同一の間隔ごとに互いに平行になるように配置される。また、第1の溝形成部材12の第2線状部12bと、第2の溝形成部材13の第4線状部13bとは同一の間隔ごとに互いに平行になるように配置される。
以上、図1〜13を参照して、脱水処理システム、高圧フィルタプレス式脱水装置、濾枠及び濾布について説明した。本発明は、高圧ポンプ151と高圧フィルタプレス式脱水装置1とを含む高圧脱水処理部150を参照して説明されたが、本発明は、高圧ポンプを有さないフィルタプレス式脱水装置に使用することもできる。
また、第1の溝形成部材12の第1線状部12a及び第2線状部12b、並びに第2の溝形成部材13の第3線状部13a及び第4線状部13bの形状はそれぞれ三角柱状であるが、円筒状、円柱状、四角柱等の他の形状にしてもよい。
また、第1の溝形成部材12の第1線状部12a及び第2線状部12b、並びに第2の溝形成部材13の第3線状部13a及び第4線状部13bはアルミニウムで形成されるが、他の金属材料で形成されてもよい。また、第1の溝形成部材12の第1線状部12a及び第2線状部12b、並びに第2の溝形成部材13の第3線状部13a及び第4線状部13bは、合成樹脂のような弾性材料など他の材料で形成されてもよい。
また、第1の溝形成部材12の第1線状部12a及び第2線状部12b、並びに第2の溝形成部材13の第3線状部13a及び第4線状部は、補強布11cの端部など補強部材18に接触しない補強布11cが配置される領域には配置されてもよい。
また、第1の溝形成部材12第1線状部12a及び第2線状部12bは直交しているが、直交していなくともよい。また、第2の溝形成部材13第3線状部13a及び第4線状部13bは直交しているが、直交していなくともよい。しかしながら、第1線状部12aと第3線状部13aとは平行に配置され、第2線状部12bと第4線状部13bとは平行に配置される。また、第1線状部12aの間の間隔は、第3線状部13aの間の間隔と同一の間隔で配置され、第2線状部12bの間の間隔は、第4線状部13bの間の間隔と同一の間隔で配置される。
また、第1の溝形成部材12は、第1枠部12cで第1線状部12a及び第2線状部12bを支持しているが、第1線状部12a及び第2線状部12bは濾枠板14の一方の面に接合されてもよい。また、第2の溝形成部材13は、第2枠部13cで第3線状部13a及び第4線状部13bを支持しているが、第3線状部13a及び第4線状部13bは濾枠板14の他方の面に接合されてもよい。
また、第1の濾布11aと第2の濾布11bとは、それぞれの一辺がファスナ11eで互いに接合されるとともに、固定部材11dによって単一の濾枠10に固定されている。しかしながら、第1の濾枠の濾過面に配置される第1の濾布11aと、第2の濾枠の対向する濾過面に配置される第2の濾布11bとにより一対の濾布セットを形成してもよい。この場合、第1の濾布11aと、第2の濾布11bとは貫通孔14bを介して接続されてもよい。
また、濾枠10〜40では、第1の溝形成部材12が濾枠板14の一方の濾過面に配置され、第2の溝形成部材13が同一の濾枠板14の他方の濾過面に配置される。しかしながら、双方の濾過面に第1の溝形成部材12及び第2の溝形成部材13がそれぞれ配置された濾枠板14を有する濾枠を交互に配置してもよい。
また、脱水処理システム100では、反応槽141において、泥水は、PAC及び消石灰とともに攪拌してスラリーが生成されるが、PAC及び消石灰に、セメント等の硬化剤を更に加えてスラリーを生成してもよい。スラリーに硬化剤が加えられることにより、脱水処理システム100で生成される脱水ケーキをより硬度を大きくすることができる。
1 高圧フィルタプレス式脱水装置
10、20、30、40 濾枠
11a 第1の濾布
11b 第2の濾布
12 第1の溝形成部材
12a 第1線状部
12b 第2線状部
13 第2の溝形成部材
13a 第3線状部
13b 第4線状部
100 脱水処理システム

Claims (4)

  1. スラリーを濾過する濾過面が対向配置された第1の濾枠板及び第2の濾枠板と、
    前記第1の濾枠板の濾過面に配置された第1の濾布と、
    前記第2の濾枠板の濾過面に配置された第2の濾布と、
    第1の距離ごとに第1の方向に互いに平行に並んで配置される第1線状部と、第2の距離ごとに前記第1の方向と異なる第2の方向に互いに平行に並んで配置される第2線状部とを有し、前記第1の濾枠板と前記第1の濾布との間に配置される第1の溝形成部材と、
    前記第1の距離ごとに前記第1の方向に互いに平行に並んで配置される第3線状部と、前記第2の距離ごとに前記第2の方向に互いに平行に並んで配置される第4線状部とを有し、前記第2の濾枠板と前記第2の濾布との間に配置される第2の溝形成部材と、
    を有することを特徴とするフィルタプレス式脱水装置。
  2. 前記第1線状部及び前記第3線状部は、前記第1の方向に直交する方向からみて長方形の頂点に位置するように配置され、前記第2線状部及び前記第4線状部は、前記第2の方向に直交する方向からみて長方形の頂点に位置するように配置される、請求項1に記載のフィルタプレス式脱水装置。
  3. 前記第1線状部及び前記第3線状部は、前記第1の方向に直交する方向から見て千鳥状に配置され、前記第2線状部及び前記第4線状部は、前記第2の方向に直交する方向からみて千鳥状に配置される、請求項1に記載のフィルタプレス式脱水装置。
  4. 前記第1の溝形成部材は、前記第1の濾枠板の濾過面に接合され、前記第2の溝形成部材は、前記第2の濾枠板の濾過面に接合される、請求項1〜3の何れか一項に記載のフィルタプレス式脱水装置。
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